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March 5, 2016
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カテゴリ: 教授の雑感
 今日は紀要原稿を印刷に回すため、担当の出版社の方と打ち合わせがあり、いつものように竹の山にある「イースト・パラダイス」というカフェで落ち合う・・・予定だったのですが、なんとイースト・パラダイス閉店。しかも昨年10月に。

 え゛ーーーー。うそ~ん。結構お客さん入ってたと思うけど。そうなの? 夜遅くまでやっているのも便利だったし、ここのフレンチ・トースト好きだったのに~。私が好きな店って、たいてい潰れるんだよなあ。なんで?

 で、仕方なく急遽お隣のコメダへ。打合わせは無事終了しましたが、イーパラ潰れたのは残念だなあ。




 さてさて、昨日のつづきですけど、1970年代前半から半ばのテレビ番組というと、もう一つ、「青春もの」ってのがありましたね。

 そして「青春もの」と言えば、やっぱり「おれは男だ!」ですな。青春の元祖・森田健作ですよ。早瀬久美演じる「吉川操」、っていうか「吉川くーん」との掛け合いが良かった。高校生の男子が同じクラスの女子のことを「さん」ではなく「くん」づけで呼ぶというところが新鮮で。

 だけど、これも強い女に対して押され気味な男たちのドラマで、その押され気味なのを善しとしない男一匹が頑張るという、そういうタイプのドラマですな。

 そしてこの辺りから「学園もの」ってのが色々出てくる。昨日言及した『おくさまは18才』も学園ものですが、やっぱり決定的だったのは『飛び出せ! 青春』ですな。こちらは「レッツ・ビギン」が極め台詞の村野武範さんが主演で。

 この系統では、若い新任教師と不良の多い生徒たちとのぶつかり合いという側面と同時に、新任の先生と古株の教頭先生(およびその腰巾着)との攻防も見せ場で、そういう場合の教頭先生って大抵穂積隆信、腰巾着が柳生博だという。

 とにかく、海岸をマラソン、夕日に向かって青春を叫ぶというパターンは、この時代からですよ。我々のものだ。




 だけど、私はこのドラマを最初から見ていたわけではないんですな。最初は、それほど人気なかったんじゃないですかね。ただ、「マカロニ刑事」ことショーケンが殉職した辺りから段々人気が出てきて、「ジーパン刑事」こと松田優作が出てきた頃から私も見始めたのではなかったかと。

 で、例の「なんじゃこりゃー!」でジーパンが殉職する頃にはもう国民的番組ですよ。私もテキサス刑事(勝野洋)の時代くらいまではよく見ていましたからね。その後、ボン、スコッチ、ロッキーくらいまでは見たり見なかったりで、その先はちょっと飽きた、みたいな。

 でも、『太陽にほえろ!』は、石原裕次郎のボスをはじめ、七曲署の面々がそれぞれ個性的で良かったし、聞き込みをするシーンなんかもリアリティがあってよかった。音楽の使い方も斬新だったしね。聞き込みシーン、悪い奴が悪いことするシーン、犯罪の実態が分かったシーン、逮捕シーン、とか、それぞれのシーンごとにテーマ音楽が決まっていたのなんて、このドラマからじゃない?

 ところで、私にとって印象的な刑事ものと言いますと、実はもう一つ、『俺たちの勲章』が忘れられないんですわ。

 松田優作と中村雅俊、両方とも背が高くてカッコいいんだけど、松田優作の方が暗くてやばい感じがし、中村雅俊の方がまっとうな正義漢という、そんな二人の若い刑事の物語。これは良かった。

 でまた、特によく覚えているのが、水谷豊が孤独な殺し屋を演じた回。当時の水谷豊って、孤独なチンピラみたいな役をさせるとものすごくリアリティがあってね。それは、『傷だらけの天使』でショーケンの子分の「アキラ」役にも通じるんだけど、寂しくて寂しくてしょうがないから、自分のことをかまってくれる「アニキ」とか「親分」に着いて行っちゃうタイプの役柄をやる時の水谷豊は素晴らしかった。

 とにかく、この時代の松田優作も中村雅俊も、売出し急上昇って感じでしたねえ。

 で、ここから中村雅俊は『俺たちの旅』で更に売り出していくんじゃなかったかしら。そう言えば、『おれは男だ!』の森田健作もそうだけど、『俺たちの旅』の中村雅俊も、主演ドラマの主題歌を歌いましたよね。そういうのが流行る時代だったんですなあ。

 でまた、『俺たちの旅』は、今、出演したメンツを眺めると、まあ、豪華なもんで。

 これは大学を卒業したはいいけれど、そこから先、どうするか、って話で、登場人物の中でもちゃんと就職するのもいれば、まだ現実になじめなくてぶらぶらしている奴もいる。ぶらぶらしながらバイトしたり、自分でジーパン屋を開いてみたり、色々試行錯誤するのですが、そういうのを現実逃避だとか就職した先輩に叱られて殴り合いの喧嘩をするとか、ま、そういうタイプの青春群像ですな。

 結局、『俺たちの旅』でそういうことをやっている連中というのは、団塊の世代、学生運動なんかやっていた世代の人たちで、私よりも一回りほど年上なわけですよ。だから当時の私は、私よりも一回り年上のお兄さんたちの青春の蹉跌を、小学生として見つめていたと。ああ、大学生になるっていうのはこういうことをすることなんだ、そしてその大学を卒業した後はこういう風になるってことなんだ、というのを、小学生の時に見て学んでいたと。



 で、中村雅俊なんかは、そういうドラマの中で、「ジーパンに下駄」というスタイルを貫くわけですけれども、結局、私がジーパンに下駄で大学に通うことは、なかったですなあ。12年くらいの時間差で追っかけるとなると、時代にはとても追いつけないわけですわ。同棲もしなかったしね。

 でも、とにかく、そういうテレビドラマを観ながら、私は小学生も上級生になっていくわけです。





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Last updated  March 5, 2016 03:19:43 PM
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Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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