教授のおすすめ!セレクトショップ

教授のおすすめ!セレクトショップ

PR

Profile

釈迦楽

釈迦楽

Keyword Search

▼キーワード検索

Shopping List

お買いものレビューがまだ書かれていません。
October 10, 2016
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 ロバート・キヨサキ著『金持ち父さん、貧乏父さん』という本を読了しましたので、心覚えをつけておきましょう。

 ベストセラーになった本ですので、とっくの昔に読まれた方も多いと思いますが、私自身は今回初めて読んで、なるほどこういう本だったのか~、と。

 タイトルからして、私はこの本は寓意的な本なのかなと思っていたわけよ。オグ・マンディーノの『この世で一番の奇跡』とか、スペンサー・ジョンソンの『チーズはどこへ消えた?』的な。そしたら全然違いましたね。これ、著者が体験した実話じゃん。

 著者のロバートさんはハワイで生れた日系四世で、彼の父親は高等教育を受け、ハワイ教育局の局長まで務めたインテリさん。勿論、それなりの収入を得ている人。で、ロバートさんは幼少時よりこの親父さんから「いい大学に行って、大会社に勤めて、安定した暮らしをしろよ」と教え込まれる。

 一方、ロバートさんの友人のマイクの親父さんというのは、学歴はあまりないのですが、地元で手広くビジネスを展開する相当なやり手。で、彼の持論は、「学校ではお金のことをまるで教えていない。だからいくらいい大学を出て、いい就職をしても、結局、金のために働き続ける負け組にしかなれない」というもの。金の為に自分があくせく働くのではなく、自分のために金に働いてもらう、そういう人生じゃなきゃつまらん、という考え方の持主。

 もちろん、ロバートさんのいう「金持ち父さん」がこの人で、ロバートさんの実父は「貧乏父さん」ですな。

 で、身近に、お金に対して非常に対照的な考え方をする二人の大人を持っていたロバートさんは、実父である「貧乏父さん」に従った生き方をするか、それとも親友の父親である「金持ち父さん」のアドバイスに従って生きるか、その二者択一に悩んだ揚句、金持ち父さんの方を選ぶわけですな。で、その「金持ち父さん」から金持ちになるための「虎の穴」的なトレーニングを受け続けた結果、ロバートさん自身、長じて大金持ちになると。

 だから、人々にも自分のように生きたらどうか? と提案する。それがこの本の内容であるわけ。


 それにしても、この本の中に描かれる「貧乏父さん」の行き方/生き方が、あまりにも私自身の(私自身が教わってきた)行き方/生き方に等しいもので、まあ、厭になります。



 ところが、まさにこの考え方が「貧乏人の発想、負け組の人生だ」と言われちゃうんですから。

 ロバートさんに言わせれば、この生き方をすると、自分が稼いだお金の相当分を税金に持っていかれるぞと。国といういじめっ子にカツアゲされているのに、唯々諾々とお金を差し出している。また、税金をガッツリ引かれた後に残ったお金で「自分の家」という資産を買ったようなつもりになっているけれども、それは「資産」ではなく「負債」であって、あくせく働いて稼いだお金も、その負債の返済のために大半が費やされてしまう。しかも、そんな状態なのに、何の不満も抱かず、そういうもんだと思っている。

 一方、金持ちというのは、そういう風には行動しないと。負債ではなく、ちゃんと資産を買って、その資産にお金を生み出してもらう。だから、自分が働くのではなく、自分の代りに資産に働いてもらうのだと。しかも、税金の仕組みに通じていれば、アホみたいに税金を払うこともない。

 で、この「貧乏人」になるか「金持ち」になるかの差は、ほんの少しの知識の差、ほんの少しの行動の差でしかないんだよと。お金をめぐるゲームのルールをマスターするかしないかの差であって、それは別にアインシュタイン級、ビル・ゲイツ級の頭脳なんか必要ない。だったら、金持ちの発想をするよう、ちょっとだけ努力した方がいいんじゃないの?と。

 ひゃーーー。そうだったの~!

 で、じゃあ、つまるところ、どうすればいいの、と言う話になるわけですけれども、ロバートさんのおすすめは幾つかあって、まず「自分で会社を作れ」と。

 つまりね、会社に就職するということは、その会社のオーナーを富ませるために自分の人生を捧げることを意味するんだぞと。そんな、自分から進んで奴隷になるみたいなことをするくらいなら、自分で会社を起ち上げて、自分を富ませるために、人に働かせろと。会社を興すというと、まずでっかいビルを建てなきゃならないだろうし、そんな資本は自分にはない、とか思っている奴は、まるで会社のことが分かっていない。会社ってのは、数枚の書類だけで設立できるものであって、それを作ることによって得られるメリットは計り知れないんだぞと。

 ふーむ。なるほど。ま、私の親友のTは自分で会社を持っていて、時々その話を聞くのですが、確かにロバートさんの言う通りなんだよね。

 とはいえ、さすがに会社を作るというのは敷居が高いというのなら、株式投資という手もある。それも、安全第一の投資信託なんかじゃなくて、見込みのある会社を自分で見つけて投資し、がっつり稼ぐというやり方。

 ただ、これも普通の人は「株は怖い」っていってやらないんだけどね。

 ある時、ロバートさんが友人と雑談をしていたら、その友人が「近ごろ、ガソリンの値段が上がって困る」と言い出した。で、その友人はガソリンの値段がどうして上がるか、細かいところまで状況を把握していて、その知識はロバートさんも舌を巻くほどだった。でも、だからと言って彼はそのことで何もしない。 



 あとね、ロバートさんが勧めるのは不動産投資ね。で、ロバートさん曰く、不動産投資でも重要なのは資本ではなく、情報であると。

 実際の価値はあるのだけど、価格は低い土地・建物なんてのは、実はいくらでもある。そういう掘り出し物は、不動産会社じゃなくて、裁判所が持っていたりするんですって。要するに、差し押さえ物件なんかですな。

 で、そう言う物件は、えてして価値はあるのに、価格は低い。しかも、その建物の所有者は、一刻も早く処分したがっていたりする。

 そこで、そういう物件を狙って、入札しちゃうわけね。で、それに適当な価格で売る。入札してから売るまで時間が掛からなければ、自分は入札のためのお金を支払うことなく、差額だけガッツリいただける。お金を稼ぐのに、元手なんていらない、といういい例ですな。

 で、そこで儲かったお金をどうするかというと、次の不動産に投資する。そうすると、税金を払う必要がないから。そうやって、不動産投資で得たお金を次々に回していけば、永久に税金を支払う必要もないわけ。

 あとね、不動産関連の話では、ロバートさん自身の例ではないのだけど、マクドナルドをフランチャイズ展開したレイ・クロクと言う人の話が出てきて、これがまた面白い。

 レイ・クロク曰く、自分の商売は、ハンバーガーを売ることではないと。

 じゃあ、マクドナルドの商売って何かというと、不動産業であると。

 つまりね、マクドナルドがフランチャイズ展開をするということは、フランチャイズで店を出したがっている人からお金を受け取って、店を出すわけですよね? つまり、出店するための土地代・建物代は、フランチャイズする側が払うわけだ。 

 すると、マクドナルド自体がお金を出さなくても、どんどん、不動産が増えていく。しかも、マクドナルドは常に一等地に出店しますから、街の中のいい場所に、どんどん会社所有の不動産が増えていく。

 だから、今やマクドナルドは、世界中の街の一等地に、とんでもない面積の不動産を持っていることになる。これがマクドナルドの資産となるわけですな。

 だから、マクドナルドの本業は、ハンバーガー販売ではなく、不動産業であると。

 ひょえーーー! そうだったのか! 

 「最近、マクドナルドのランチ戦略は迷走しているよね」とかネットで批判している連中とは別次元のビジネスが展開しているわけですな。


 ま、とにかくそんな感じで、賢く立ち回ってお金を稼ぐ方法、そして資産に資産を生ませる方法を伝授しているのがこの本でございます。

 もちろんね、この本読んで、それを真似したらすぐに自分もお金持ちになれました、っていうほど簡単な世界ではないとは思いますけれども、しかし、本書の至るところで指摘されている「学校では、お金を巡るゲームのことを全くおしえてくれないし、だからいい大学を出ていい就職をしたつもりでも、実は搾取されっぱなしの人生を送っていることに、大抵の人は気付きもしないんだ」ということは、まったくその通りじゃないかと思いますね。

 そう言う意味で、この自己啓発本、「啓発的」であるという意味では、確かに額面通りの本ではありましたね。一度読んでみて、損はない本だと思いますよ。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

金持ち父さん貧乏父さん改訂版 [ ロバート・T.キヨサキ ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2016/10/10時点)





 ところで、不動産の話なんですけど、実は私の友人にも不動産業の男がおりまして。彼に言わせれば、「不動産業なんて簡単だよ」とのこと。

 でも、資格とか、色々必要なんだろ? と私が尋ねたところ、そんなもん必要ない、俺も持ってないし、と。

 彼曰く、アパートなんて買おうと思えば安いのがいくらでもある。そういうの一個買って、人に貸しちまえばいいんだと。貸すことについては、別の業者に頼めばいい。で、そうやって家賃収入を得て、その収入でまた別のアパートを買う。そういうのを繰り返せば、いいだけの話だと。 

 ま、そんな話を以前聞いて、ふーん、そんなもんかと思いましたけれども、今回ロバート・キヨサキのこの本を読んで、不動産投資も悪くないなと。

 実は、それに関しては、一つ、いいアイディアがあるんだよね! 

 そのうち、私もあくせくアメリカ文学なんか研究してないで、資産に資産を生ませ、自分はハワイでのんびり、なんてことになる・・・かもね!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  October 10, 2016 06:10:04 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Favorite Blog

庭の紅葉 New! AZURE702さん

YAMAKOのアサ… YAMAKO(NAOKO)さん
まるとるっちのマル… まるとるっちさん
Professor Rokku の… Rokkuさん
青藍(せいらん)な… Mike23さん

Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: