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December 3, 2017
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カテゴリ: 教授の読書日記
忙中閑あり。今日は合間を縫って世田谷文学館で現在開催されている『澁澤龍彦 ドラコニアの地平』展を見に行って参りました。

 澁龍はフランス文学だし、当方アメリカ文学なので、専門外っちゃ専門外なんですけど、外国文学をベースにした文人として興味アリアリ。とはいえ、澁龍まで興味の幅を広げ、その本を集め出すととんでもないことになりそうなので、敢えて距離を置いているワタクシ。でも、こういう展覧会があるとなれば話は別。

 で、芦花公園にある世田谷文学館まで出張って来たのですけど、結論から行って実に面白かった。これはね、澁龍ファン必見の展覧会ですよ。

 何が面白いって、直筆の原稿が山のようにあるというところ。世に「○○文学館」というのは数多あれども、これほど直筆原稿が一堂に展示されているのって、あまりないのではないだろうか。

 でまた、澁龍の筆跡が読み易いんだ。達筆過ぎるわけでもなし、悪筆過ぎるわけでもなし、かといって金釘流というのでもなし。ちょうどいい具合の親しみ易い字。だから、その場で展示してある原稿をがんがん読める。

 で、直筆原稿なので、修正の跡、つまり推敲の跡がよく分かるわけよ。これがたまらん。

 で、次々と原稿を読んでいて気がつくのは、澁龍の執筆スタイルの明確な姿。

 思うに、澁龍は最初、すっきりシンプルに書くんですな。で、その後、そこに言葉を足していく。

 だからね、澁龍にとって推敲とは、足し算なのね。引き算ではなく。一旦書いたものを消す(=引き算)のではなく、そこに追加(=足し算)しながら文章を練っていくタイプ。

 で、確かにその足していく過程で、澁龍らしい文章になっていくのよ。そこが実に面白い。

 いやあ。今時の作家はパソコンで原稿を書くでしょうから、推敲の跡ってのはゲラ上の推敲以外、残らないわけですけれども、こうして原稿自体が残っていて、その時点での推敲の跡が実際に目に見える一昔前の文人の展覧会って、超面白いな。

 またそれ以外でも、澁龍の遺品・愛用の品なども展示されていて、まさにドラコニア・ワールド炸裂。さらにこの展覧会にあわせて日本のSF小説の歴史にまつわる展覧会も併設されているので、一粒で二度おいしいグリコ状態。

 ということで、澁龍の文章道に触れられるこの展覧会、12月17日までですけれども、興味ある方は是非! 教授のおすすめ!です。

これこれ!
 ↓
澁澤龍彦 ドラコニアの地平



 さて、私は明日は大学で授業がありますので、これから名古屋に向けて帰ります。明日はまた平常通りのお気楽日記、お楽しみに〜!





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Last updated  December 3, 2017 05:37:12 PM
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釈迦楽@ Re[1]:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) ゆりんいたりあさんへ  いやあ、メッシ…
ゆりんいたりあ @ Re:スペイン優勝、そして早くもW杯ロス(07/20) 釈迦楽さん、 ご無沙汰しております。 お…
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