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August 29, 2022
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カテゴリ: 教授の読書日記
昨日から引き続き、大澤絢子氏の『「修養」の日本近代』という本を読んでいるのですが、なかなか面白いです。

 今日読んでいたところでは、松下幸之助の話が大きく取り上げられていたんですけど、私ももちろん、『道をひらく』なる自己啓発本の著者として注目はしておりました。

 ただ、注目すると言ってもおざなりに注目していただけで、『道をひらく』にしてもあまりにも平凡な内容なものだから、ちょっと言及するくらいで済まそうと思っていたわけ。

 だけど、大澤さんのこの本を読んだら、松下翁の人生そのものが、日本的な意味での「修養」の一つの型として、非常に鮮やかであることが判明。バックグラウンドを知ると、この『道をひらく』のような凡庸な自己啓発本の裏にある意味も分かって来るという。

 裏の意味にも色々あるんだけど、一つはラジオね。

 戦前のラジオって、NHK一択だったそうですが、そこで人気番組だったのは意外なことに宗教人による講話だったと。しかし、公共放送だけに、一つの宗教の教義を伝えることはできないので、特定宗教に偏らない、広い意味での、そして誰にも理解できる、倫理的かつ啓発的なお話しが多かったと。

 で、そのラジオ放送を聞いて発奮したのが松下幸之助であって、彼もまた生涯、深く宗教に関わりながら、それでいて特定宗教にはかかわらないという、不思議な付き合い方をするわけ。いわば「NHKラジオ宗教番組」的な信念で一生を有意義に過ごしたと。

 で、その松下産業が何を作っていたかっつーと、もちろん電球だけど、その他にはラジオだからね。ラジオ。自分に福音を伝えてくれた科学機器ですよ。その恩恵を世間の人にも、っていうね。

 うーん、面白い!



 ということで、この本、私にとっては非常に刺激的な本であったのでした。

これこれ!
 ↓

「修養」の日本近代 自分磨きの150年をたどる (NHKブックス No.1274 1274) [ 大澤 絢子 ]





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Last updated  August 29, 2022 10:43:33 PM
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Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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