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昔はクレモンティーヌが好きでよく聴いた。ジャズでもハードなものが好きだし、少々メタル系のロックも聴いたりしていたので、その合間に聴くと実に良く、癒された(?)ものだった。クレモンティーヌは一応ジャズから出発していて、ケニー・ドリュー、ベン・シドラン、ジョニー・グリフィンらとの共演で名が知られるようになっていった。ドリュー、シドランはともかくグリフィンが何ともミスマッチな感じだが、グリフィンはいたく彼女を気に入ったらしい。その後現在に至るまでコンスタントにアルバムを出しているようだが、私は1990年代後半以降のスムース・ジャズ化した作品よりもかえって初期のポップな作品群が好きだった。特に気に入っていたのは下記4作品。囁くようなフランス語が実に心地よい。『 En Prive 』わが国のフュージョン・ミュージシャンが多数参加。なかなか良い感じ。1992年作。『 Long Courrier 』1993年リリース。前作に続く日本制作盤。ヴァラエティに富んでいてお気に入り。『 ils et elle 』インコグニートのジャン・ポール・ブルーイやフュージョン界の大ベテラン、デオダートなどのプロデュースを受けた1994年の作品。「男と女」と「星に願いを」はCFにも使われた。『 Solita 』1997年リリース。ベン・シドランのプロデュースで、少々ジャズ度がアップしポップさが後退。以降は更にスムース・ジャズ化していく。
Oct 10, 2007
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ヘイシャン・ミュージックの名バンド、タブー・コンボの歴史的名盤。躍動的なリズムとうねるようなギターが独自の世界を展開する。1.Inflacion2.Lovely Mama3.Loneliness4.Oh! La La5.Spitfire6.T.C.E7.Wrong NumberTabou Combo:Andre Pasquet (g,leader)Pierre-Andre Cine (g,perc)Yvon Cine (b,vo)Adolphe Chancy (b)Guery Legagneur (acc)Herman Nau (ds,perc)Yvon Joseph (conga)Yvon Andre ,Yvon Mondesir (perc)Roger Eugine (vo)カリブ海というところは音楽の宝庫だ。トリニダッドにはカリプソ、ドミニカにはメレンゲという土着の音楽スタイルがあり、キューバに至ってはソン、ルンバなど数え切れないほど。そしてジャマイカは何と言ってもレゲエ。キューバ、ジャマイカ、ドミニカに囲まれたハイチにも独自のスタイルがある。そのヘイシャン(ハイチの)・ミュージックは、情熱的なビートは他のラテン音楽と同様ながら、ブードゥーなどを背景にした独特の黒さが特徴で、これがニューヨークに渡り「コンパ」と呼ばれるスタイルが成立した。タブー・コンボはそのコンパの代表的バンドの一つで1968年結成。アルバムも結構な数になる。この「The Masters」は1975年リリースの初期作品で、最初のピークである。テンポが速い曲が多く、疾走感が心地よい。ニューヨークなどではこれで踊るそうだが、何だか難しそうだ。使用される楽器はギター複数、アコーディオン、ベースと多数のパーカッション。バンドによってはサックスがメインとなるが、タブーはギターがメイン。このギターがとても素晴らしい。タブーは現在でも活動を続けている(と、思う)が、当然ながら電子楽器を使用するなど時代と共に変化している。最近の作品は数枚しか聴いていないが、やはりこの「The Masters」の頃がベストであったと思う。 Inflacion -sample(mp3)
Oct 3, 2006
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ゴールデン・パロミノスは1981年に結成されたグループで、当初はアントン・フィアー、アート・リンゼイの双頭バンドみたいだったが、後にリンゼイが抜け、完全にフィアーのバンドとなった。ビル・ラズウェル関連バンドの中では最もアコースティックで、アメリカらしいバンドである。1.Wild River2.Shattered Image3.Angel of Death4.Lucky5.Darklands6.A Letter Back7.OverThe Golden Palominos:Anton Fier (ds)Robert Kidney, Amanda Kramer (vo)Bill Laswell (b)Nicky Skopelitis (g)+Mick Taylor (g)Bernie Worrell, Jeff Bova (syn,kb)Ayib Dieng (perc) etc.全編にスコペリティスのギターが冴える。1など、ちょっとライ・クーダーみたい。曲名といいファーストアルバムのジャケットを思い出す。ロバート・キドニーのヴォーカルは淡々と軽く、モーズ・アリスン的な面も見せる。この1はイントロみたいなもので(といっても4分超)、2が本来のパロミノス調。恐らく全員参加のパワフルな演奏で、アマンダ・クレイマーのヴォーカルが響く。それは3・5も同様で、ヴォーカルがアマンダの曲は壮麗でダイナミック、ロバートがボーカルの曲はシンプルで素朴、といった色分けがされているようだ。ロバートの4なんか、極めて普通っぽいシンプルなナンバー。ここではスコペリティスのギターも「ワイルドで行こう」みたいだ。6も同じ。そしてラストの7はまたアマンダに戻って、ドラマチックに終わる。このアルバムはラズウェルたちが根城にしてきたセルロイド・レーベルでの最後の録音で、この後はカリスマ・レーベルへ移籍。それと共にアマンダのヴォーカルと曲作りに占める比重がどんどん増えていくのである。 Darklands(sample)
Sep 4, 2006
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ヒューバート・ロウズをフィーチャーしたクロード・ボーリングの1978年作品。映画『カリフォルニア・スイート』のサントラ盤である。ボーリングはバロック・ジャズなどと言われるが、ここではウエストコーストのミュージシャンが集結、非常に楽しい演奏である(映画がコメディですから)。1.California (Main Title)2.Love Theme3.Black Battle4.Hanna's Daughter5.Black Folks6.Hanna's Theme7.Academy Awards8.Beverly Hills9.CaliforniaHubert Laws (fl)Bud Shank (ss,fl)Claude Bolling (p)Tommy Tedesco (g)Chuck Domanico (b)Shelly Manne (ds)大物が揃ってます。ウエストコーストのサントラとしては最後期のものでしょう。映画もサントラもぜひ再発してほしいものです。
Sep 11, 2005
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1970年代を代表する名画の一つ。『1』は今更言うまでもない、フリードキンの出世作。『2』は職人・ジョン・フランケンハイマーが監督し、前作より娯楽性は増しているものの、前作との統一感は十分。ジーン・ハックマンとロイ・シャイダー扮するNY市警の刑事がヘロイン密売コネクションを捜査し、マルセイユの卸元・シャルニエ(フェルナンド・レイ)に辿り着き、追いつめるまでが『1』(結局逃げられる)。ハックマンが単身マルセイユに乗込み、シャルニエと対決するのが『2』である。音楽は両方ともドン・エリスが担当。ドン・エリスは1934年生まれの白人トランペッターでボストン大学卒業後、チャールズ・ミンガス、レイ・マッキンレー、メイナード・ファーガソン、ジョージ・ラッセルらのバンドに参加。1965年には自分のビッグバンドを結成し、活動の中心となる。ビッグバンド(ドン・エリス・オーケストラ)はメイナード・ファーガソンの影響を受けてはいるが非常に独創的で、複数のリズム隊(ベース3+ドラム4など)を含む大編成と変拍子(8分の9など)に特徴がある。"Live at Montreux ""Taers Of Joy""Live at Fillmore "あたりが代表作だろうか。メンバーにはフランク・ストロージャーやトム・スコットなどが在籍していた。『フレンチ・コネクション』を観た方なら、ハックマンがフェルナンド・レイをホテルからグランド・セントラル駅まで尾行するシーンを覚えておられると思うが、その時のバックに流れる曲が特徴的だ。不協和音主体で進んで行き徐々にテーマが現れる秀作である。(サントラCDではドン・エリスのtpソロをオーバーダブしてしまっているので、オリジナルとはちょっと異なる)『フレンチ・コネクション2』でも、メインテーマ曲はメロディアスながら全体的には前作と同様の前衛的な曲が多い。舞台が地中海に面したマルセイユだからか、曲調はいくぶん明るい。エリスは1978年に44歳で死亡。彼が担当した映画はこの2作品の他には『カンサス・シティの爆弾娘』(1972)しかない。ユニークな音楽家であっただけに早すぎた死が惜しまれる。 フレンチ・コネクション“今だけ2枚で¥1990キャンペーン” フレンチ・コネクション2
Aug 15, 2005
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この映画はまずTV放映されない。まあこれに限らず大地震物は実際に被害に遭われた方が多くいらっしゃるので、控えられているようだ。マーク・ロブソン監督の1974年作品で、アーウィン・アレンの『ポセイドンアドベンチャー』と並ぶパニック映画初期の傑作。1970年のLA大地震がモデルだ。出演はチャールトン・へストン、エヴァ・ガードナー、ジョージ・ケネディら。ヘストンはわがままな妻(ガードナー)に愛想をつかし、若い女性(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)と付き合ったりしていたのだが、大洪水(ダムが崩壊)でガードナーが溺れると助けに飛び込み命を失う。さて音楽はジョン・ウィリアムス。どこがジャズに関係あるのかというとドラムでシェリー・マンが参加していることだけなんですが・・(^^;;)ヘッドホンでよ~く聴くと、オーケストラのバックで一人で叩きまくっているのが聴こえる。シェリー・マン自身が音楽を担当した映画もあるが(『トレイダーホーン』『国境のかなたに明日はない』)、観たことがないので分からない。また出演作としては『地下街の住人』や『黄金の腕』、前回の『私は死にたくない』がある。アメリカではCDが出ていたようであるが現在廃盤。中古品でも70ドル近い値がついているようだ。DVDは日本でも見かける。
Aug 11, 2005
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モダンジャズが映画音楽として使われた例としてまず挙がるのは、マイルス・デイビスの『死刑台のエレベーター』(1957年・監督ルイ・マル)とジョン・ルイス『大運河(グランドカナル)』(同年・監督ロジェ・ヴァディム)であろう。一方ハリウッドでは、チコ・ハミルトンの『成功の甘き香り』(1956年・監督アレクサンダー・マッケンドリック)などがあったが、作曲担当はあくまで映画音楽作曲家(エルマー・バーンスタインなど)であり、ジャズ関係者自らが担当したのはこの『私は死にたくない』(1958年)が最初ではなかろうか。物語は非常にシリアスで、ある人妻(スーザン・ヘイワード)が冤罪により死刑執行されるまでを描いたもの。監督ロバート・ワイズの社会派(?)的側面が色濃く出た作品であった。作曲はアレンジャーのジョニー・マンデル(『いそしぎ』『午後の曳航』など)。演奏する面々は、Gerry Mulligan (brs)Art Farmer (tp)Bud Shank (as,fl)Frank Rosolino (tr)Pete Jolly (p)Red Mitchell (b)Shelly Manne (ds)と錚々たる面子だ。クラブのシーンで彼ら自身として出演もしている。典型的なウエストコースト・ジャズなのだが、この重い映画に意外と合っていたと記憶している(何分、昔TV放映されていたのを観ただけなので、細部は覚えていませんが)。"Black Nightgown"などシングルカットしても通用しそうな曲。本国ではDVDもサントラCDも出ている(米Amazonで一部試聴可能)。この国内版LPは廃盤のようだ。
Aug 11, 2005
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アストル・ピアソラの映画音楽としては『12モンキーズ』(1995)が知られていますが、この時ピアソラは既に亡くなっており、曲が使われただけ(音楽はポール・バックマスターが担当)。ピアソラが音楽を担当したのは次の5作品と言われています。1.サンチャゴに雨が降る(1975)2.北の橋(1981) 3.タンゴ ガルデルの亡命(1985) 4.スール その先は…愛(1988) 5.ラテンアメリカ 光と影の詩(1992)このうち実に3作品がチリ軍事政権の弾圧(1)やアルゼンチン軍事クーデター(3、4)を描いたポリティカルなもの。ピアソラ自身も共感するところがあったのでしょうか。さて本作ですが、私はサントラを先に聴いています。昔NHK・FMで毎週土曜に映画音楽の番組があって、そこでこのテーマ曲を取り上げていました。やたら感動的に盛り上がる曲で印象的でした(テープに録音しました・・・当時エア・チェックなどと言ってましたっけ)。それから10年以上たってこのCDを見つけたわけです。ピアソラの通常の作品とはちょっと色合いが異なります。映画音楽ゆえ非常に分かり易いメロディ。そして曲も短め。タイトル曲以外はサントラなので情景描写に徹していて、メロディは少ないですが。タイトル曲(バンドネオン・バージョンとヴァイオリン・バージョンの2曲ある)は必聴ですね。ピアソラを聴いたことのない人にいいかもしれません。
Jul 5, 2005
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「オズの魔法使い」(1939)のリメイクというよりは、同名のブロードウエイミュージカルの映画化。ストーリーはほぼ同じですが、音楽は全く異なり、オール黒人のキャストが特徴。監督はシドニー・ルメットで、音楽はチャーリー・スモールズのオリジナルをクインシー・ジョーンズがアレンジ・監修しています。そして主な出演者は、ドロシー:ダイアナ・ロスかかし:マイケル・ジャクソンブリキマン:ニプシー・ラッセルライオン:テッド・ロス悪い魔女:メイベル・キング良い魔女:リナ・ホーンウイズ:リチャード・プライヤーオリジナルミュージカルに出ていたのはテッド・ロスだけで、後はモータウン勢を中心にベテランで固めています。さて映画版の音楽ですが、クインシー・ジョーンズの力の見せ所、錚々たるミュージシャンが集結しています。録音メンバーは総勢120人以上にもなりますが、ちょっと有名なところでは、tp:Clark Terry, Joe Wilder, Randy Brecker, John Faddis tr:Urbie Green, Eddie Bert, Bill Reichenbachsax:Pepper Adams, Phil Bodner, Micheal Brecker fl:Hubert Laws, Jerry Dodgion, Frank Wessg:Steve Khan, Eric Galekb:Dave Grusin, Bob James, Dick Hyman, Richard Teeb:Ron Carter, Milt Hinton, Anthony Jacksonds:Harvey Mason, Steve Gadd, Grady Tateperc:Mel Lewis, Bill Summers, Ralph Macdnald後年の"バック・オン・ザ・ブロック"もそうですが、とにかく大勢集めます。そしてクインシー自身もチラッと出演。テーマ曲"Ease On Down"は「欽ちゃんの仮装大賞」でおなじみの曲。そしてクインシーが作曲を担当した映画『マッケンナの黄金』の曲が隠し味として使われています。それにしても、マイケル・ジャクソンはこの頃が一番楽しそうに見えたりします。
Jun 11, 2005
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