惨めで虚しい気持ち・・・ | さえりんの部屋

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2022年06月26日

昨日はまだメンタル的にはズタボロでしたが、行かなくてはならないところがありました。午前中は刈谷市のボランティア連絡協議会（ボラ連）の「代表者会議」へ行かなくてはなりませんでした。それは刈谷リーダーのCさんが申し込んでくれたからです。実は知立と安城は余裕がなくてパスしちゃったんですが。
今回は特にメンタル的に酷い心境で「行く意味あるのかな？？」と思っていました。でも他に変わってくれる人がいないので仕方なく行ってみると、皆さん７０代８０代の方々ばかりで、私のような新参者は入りにくいような雰囲気でした💦 それでもボラ連に加入している以上はなんとか参加出来ただけでも役割が終わりホッとして一度家に帰りました。実は午後からも同じ場所で刈谷ボランティア活動です。

その帰り道のことです。
実は刈谷のボランティアセンターへ行くのにはさえりんの事故現場の一本向こうの道を通るのです。すると、けたたましくサイレンが鳴ってさえりんの事故現場の方から救急車が走って来て、私の車とすれ違って多分刈谷総合病院へ向かって走って行きました。最近では救急車を見ても何も思わないようにしていたのに昨日はダメでした。

急に涙が零れてきて、悲しくてやり切れない気持ちになってしまったのです。 
「どうして、さえりんは救急車にも運んでもらえなかったの？？病院すら連れて行ってもらえず、人間扱いしてもらえなかった・・・」 そんな想いが溢れてきました。 物凄く悔しくて、惨めで、虚しい気持ちです(>_<)

しばらく家に着くまで、泣きながら車を運転しました。
その時、 昨日の講演の後の脱力感はこれだったんだと気付いたんです！！

私たちは遺族は少しでも生きていきやすくするために、娘を亡くして深い傷を負ってしまった傷口に蓋をして何とかやり過ごすして生きてきました。その傷口の瘡蓋が、昨日の講演で剝がれてしまったのだと思います。赤裸々にあるがままあの時のことを話したことで、傷口が完全に開いてしまったんです。 だからとても重くて憂鬱な気持ちになっていたのです。

この講演は大勢の人の前で、しかも「重い話」をと要望されて、企業は被害者サポートセンターあいちに寄付金もしています。だから、いわば私の話には企業はお金を払って依頼しているのです。当然リアルで過激なものをと求められるはずです。それでも、センターには日頃からお世話になっているので、ほんの少しでも恩返ししたいと思って引き受けたのです。

実は一昨日、講演が始まる前に 企業の担当者から 「今日は参加者がお通夜で大泣きするくらいの強烈な、悲しい話をしてくださいね」と笑いながら軽く言われました。 担当者は悪気なくそう言ったのですが、しかし、 その事が物凄くプレッシャーになっていたんです。 企業が求める様な「重い話」をしなければいけないんだと、それが重くのしかかって苦しかったんだと、その時は必死でわからなくなっていた感情に、終わってから気付いたのです。
だから、あえて傷口の瘡蓋が剥がれてでも、傷口に塩を塗るような苦しい作業をしていたことに・・・

（さえりん１５歳の時　高校入学式）

　昨日午後からは、刈谷でのボランティア活動でした。昨日の参加者は刈谷メンバーさんの4名と私の５人だけでした。刈谷用の材料が少なくなってきたので補充するため、みんなでクラフトテープのカットをして１０００個分の材料を準備しました。少人数でも和気あいあいと、穏やかに優しい時間を過ごせました。

　それでも私の心の中の重く虚しい気持ちは、軽くなることはありません。
どうして交通事故に遭っても亡くならずに回復される方もみえるのに、さえりんはたった一度の交通事故で即死しなくてはいけなかったの？？さえりんが一体何を悪いことしたの？？どうして、さえりんは助からなかったの？？どうして、さえりんじゃなくちゃいけなかったの？？ どうして、私は自分の娘は守られなかったのに、人の安全を願ってボランティア活動をしているの？？ それを言ってしまったらボランティア活動の意味が無くなってしまうのはよくわかっているのに、な んだかすべてのことが、バカらしく感じて、惨めで虚しい気持ちが次々に溢れてくるのです。

今の私は無防備で重症です。大怪我をして血が噴き出すように、心の奥にしまっていた悔しくやりきれない気持ちが抑えきれずに噴き出しているのです。

meronさんが言われるように「たった一人でも心に響いた人がいればそれでいい」と自分でもよくわかっているはずなのに・・・
でも、きっとこうした繰り返しの中で、傷口を塞ぐ瘡蓋は頑丈になり、そのうちいつかしっかり治る日もくるのかなと思うのです。だから、こんな状態でも今は仕方がないんだと認めて、落ち着いたらまた前に進いけるのだと信じて。

最後までお読みいただきありがとうございます！！

いつも温かいコメントありがとうございます