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サロメ評価:★★★☆☆ --- 梗概 -------------妖しい月光の下、継父ヘロデ王の御前で艶やかに舞ってみせた王女サロメが褒美に求めたものは、囚われの美しき預言者ヨカナーンの首だったー少女の無垢で残酷な激情と悲劇的結末を鮮烈に描いた傑作が、作家・平野啓一郎の新訳で甦る。宮本亜門による舞台化原作。(「BOOK」データベースより)-----------------------うーーーん・・・。私の気分が乗っていなかったからなのか、訳者と相性がよくなかったのか・・・。なんちゅーか、流れるように読めなかった。言葉のリズムにのれない。残念。=== 12冊目 読了 ===
2012年06月09日
純粋ツチヤ批判評価:★★★★☆ エッセイ。--- 梗概 -------------新天地・幼稚園にあこがれて失望した子供時代から、結婚生活、学問、と失望を繰り返してきた。数え切れない夢が破れ、今ではわずかに「大哲学者として尊敬を集めながら名ジャズピアニストとしても活躍する武術の達人」になる夢しか抱いていない。笑う哲学者ツチヤ教授が初めて語る、爆笑の失敗人生記。(「BOOK」データベースより)-----------------------ぷぷぷ(笑)最近は少し飽きてきたのか、初期のころほどおもしろく感じず、惰性というか妙な意地?でシリーズが文庫になる度に買い続けてました。しかし、今回は・・・おもしろいっ(笑)最初の頃の、土屋節に新鮮に笑い転げた日々が戻ってきたようです(笑)=== 11冊目 読了 ===
2012年06月09日
妃は船を沈める評価:★★★☆☆ ミステリー短編集。--- 梗概 -------------「妃」と呼ばれ、若い男たちに囲まれ暮らしていた魅惑的な女性・妃沙子には、不幸な事件がつきまとった。友人の夫が車ごと海に転落、取り巻きの一人は射殺された。妃沙子が所有する、三つの願いをかなえてくれる猿の手は、厄災をももたらすという。事件は祈りを捧げた報いなのだろうか。哀歌の調べに乗せ、臨床犯罪学者・火村英生が背後に渦巻く「欲望」をあぶり出す。(「BOOK」データベースより)-----------------------火村シリーズですが・・・。斜め読みしてしまいました。=== 10冊目 読了 ===
2012年06月09日
性犯罪被害にあうということ評価:★★☆☆☆ ノンフィクション。--- 梗概 -------------24歳の夏、私は性犯罪被害にあった。加害者への恐怖と憎しみ、被害者への偏見、変わってしまった人間関係。孤独の中で泣きながら、携帯電話を使って自分の気持ちを打ち込んだ。「私の人生は、続いています」。実名と顔を出し、被害者の心境をありのままに記した勇気のノンフィクション。(「BOOK」データベースより)-----------------------・・・いくら個人の日記といえど、完全なる個人日記とは言えないし・・・。忌憚なく感想を書くと、きっと顰蹙をかうだろうと思われますので慎みます・・・。ただ、私は・・・刑訴法の改正のくだりとか、彼女の元夫への態度とか、少しひっかかるところがありました・・・。=== 9冊目 読了 ==
2012年05月11日
誘拐評価:★★★☆☆ ノンフィクション。--- 梗概 -------------東京オリンピックを翌年にひかえた1963年、東京の下町・入谷で起きた幼児誘拐、吉展ちゃん事件は、警察の失態による犯人取逃がしと被害者の死亡によって世間の注目を集めた。迷宮入りと思われながらも、刑事たちの執念により結着を見た。犯人を凶行に走らせた背景とは?貧困と高度成長が交錯する都会の片隅に生きた人間の姿を描いたノンフィクションの最高傑作。文藝春秋読者賞、講談社出版文化賞受賞。 (「BOOK」データベースより)-----------------------人に勧められて読んだ一冊。有名な警視庁刑事、平塚八兵衛が取り調べた事件ということで読んでみた。・・・もう一回腰を据えて読んでみます(笑)=== 8冊目 読了 ==
2012年05月08日
聖女の救済評価:★★★☆☆ === 7冊目 読了 == ----- 備考 ----------とりあえず最新の読了本までを更新。これからはもう少しきちんと感想等書いていきます・・・(@_@;)
2012年05月06日
疑心評価:★★★☆☆ 「おまえ、やっぱりたいしたやつだよ。俺には真似ができん」「人の真似をする必要はないだろう」(P377より) === 6冊目 読了 ==
2012年05月06日
永遠の0評価:★★★★☆ 戦後の民主主義世相は、祖国のために散華した特攻隊員を戦犯扱いにして、墓を建てることさえ許さなかったのだ。(P344より) === 5冊目 読了 ==
2012年05月06日
GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く評価:★★★☆☆ 歴史の視点は当時の国際情勢の枠内にこれを置いてのみ、公正で真っ当な視点として成立するということだ。(P85より) === 4冊目 読了 ==
2012年05月06日
フロスト日和評価:★★★☆☆ === 3冊目 読了 ==
2012年05月06日
蛇を踏む評価:★★☆☆☆ === 2冊目 読了 ==
2012年05月06日
邪魔(下)評価:★★★☆☆ 誰かに責任を押しつけるつもりはない。自分の選択がまちがっていた。自前で生きようとしなかった報いが、今頃になって来たのだ。(P314より) === 1冊目 読了 ==
2012年05月06日
邪魔(上)評価:★★★☆☆ 人間って、足りなければ足りないことに悩んで、あればあるで、失ったらどうしようって悩むんだよ(P74より) === 114冊目 読了 == ----- 備考 ----------大変遅くなりましたが、これで2011年の読了本の更新が完了しました(^◇^)合計114冊。目標120冊まではわずかですが届かず、残念・・・。
2012年05月06日
大人のためのグリム童話新装版評価:★★★☆☆ === 113冊目 読了 ==
2012年05月06日
死体を買う男 評価:★★★☆☆ === 112冊目 読了 ==
2012年05月06日
家族カタログ評価:★★★☆☆ 短編集。全七話。--- 梗概 -------------万年係長だったパパが、会社で課長昇進試験を受けることになり、曾根一家は大騒ぎ。家族全員の協力のもと、三か月間の猛烈な受験勉強を経て、いよいよ試験当日をむかえた。しかし、試験直前に思いがけない出来事が...!?(「パパは受験生」)「パパは受験生」「ママは国際スパイ」「叔父さんは大泥棒」など、普通の家族の「誰か」を巡って大事件が発生!そしてそのとき家族はどうする?家族の絆の意味を問い直す、連作短編集。 (「BOOK」データベースより)-----------------------散々付き合って欲しいって言ってきたくせに、舌の根も乾かぬうちに前カノが妊娠したって言うなんて・・・さすがにひどくないか?(笑) 赤川次郎さんはなんというかまぁ・・・。可も不可もないんだよなーいつも。さらさらお茶漬けみたいな作品がほとんどの印象。これも例にもれず。なんかがつーーーんとくる本読みたいなーーー。=== 111冊目 読了 ==
2011年12月20日
マウントドレイゴ卿評価:★★★☆☆ 短編集。全六話。--- 梗概 -------------家柄と知性、すべてに恵まれた外務大臣は、自分が見た恥ずべき夢を格下のライバルに知られていると悩んだ末に...「マウントドレイゴ卿」。南方駐在員の夫を亡くして帰国した長女が明かした夫の秘密とは...「パーティの前に」。人間の不可解さを浮き彫りにする珠玉の6編。(「BOOK」データベースより)-----------------------夢の!?レーシック受けました!!かなりの近視・乱視でしたが、術後一週間の今日両目とも1.5♪朝起きてすぐに時計が見える幸せ♪こんなに素晴らしいならもっと早く受けておけばっ!と痛切に思いました。なにはともあれ、裸眼で暮らせる幸せをかみしめている今日この頃♪♪ モームと言えば『月と六ペンス』。これは以前読んでとてもおもしろかった記憶がある。今回は短編集とあって、よくわからない作品もありながら、おもしろいものもあった。収録作の一つ、『雨』は、読み終わってしばらくしてから気がついたのですが、昔阿刀田高さんの作品で紹介されているのを読んで是非読みたいと思っていた一作でした!!読み終わってからしか気がつかない私って・・・(笑)これは秀逸な作品ですね。娼婦と伝道師の対立。これは、理想と現実というか、理性と本能というか。そういうものをテーマにしている。物語の帰結は皮肉屋さんのモームらしいもので、非常によい。理想やきれいごとなんてくそくらえ!!突き詰めていけば人間なんてこんなものなのかもしれないということを痛切に実感させる。いいね。モーム。よくわかんない作品もちらほらあったけど(笑)=== 110冊目 読了 ==
2011年11月11日
アガタ/声評価:★★☆☆☆ --- 梗概 -------------お互いに記憶の深層から紡ぎ出した欲望の言葉で、"近親相(姦)"を語る兄と妹(『アガタ』)。不在の男を相手に、女が電話越しに"別れ話"をひたすら語る(『声』)。男と女、すれ違う言葉と想い...。対話と独白の、抑制された動きと「語り」の濃密さが、鮮烈な印象を与える、一幕もの傑作2篇。(「BOOK」データベースより)-----------------------・・・まったく意味がわからなかった・・・つらかったけどとりあえず読んだ。読んだだけで理解度はゼロ(笑)果たしてこんな状態を、本を読んだと言えるかどうかも疑問(笑)=== 109冊目 読了 ===
2011年10月24日
天来の美酒評価:★★☆☆☆ 短編集。全11話。--- 梗概 -------------故郷の酒蔵で見つけた一本の麦酒で人生が急変する男を描く「天来の美酒」。車で旅する夫婦と友人が大きな街で一人、また一人と消えていく「消えちゃった」。生涯、短篇小説を中心に執筆し続けた「短篇の職人」コッパードが練達の筆致で描いた珠玉の11篇。(「BOOK」データベースより)-----------------------なあ、おまえさん、そんなに鬱ぎ込んでちゃいかんぜ。悲しみは永遠につづくもんじゃないよ(P86より) ・・・意味が・・・よくわからない・・・。理解できませんでした。文字は頭に入ってきても意味が理解できない。無秩序な単語の羅列を読んでいるような感じで。一つ一つは意味わかるけどトータルで見ると皆目意味不明。読解力ないんでしょうかね・・・そうでしょうね。゚(ノД`)゚。=== 108冊目 読了 ===
2011年10月23日
貧しき人々評価:★★★☆☆ --- 梗概 -------------中年のしがない下級役人マカールと、天涯孤独な娘ワルワーラ。二人は毎日手紙で励ましあい、貧しさに耐えている。互いの存在だけを頼りに社会の最底辺で必死に生きる二人に、ある日人生の大きな岐路が訪れる...。後のドストエフスキー文学のすべての萌芽がここにある。著者24歳のデビュー作、鮮烈な新訳。(「BOOK」データベースより)-----------------------生きることは、なんて悲しく憂鬱なんでしょう!(P137より) 赤貧の中年と少女の往復書簡。ひたすら手紙のやりとりが続きます。途中で少しななめ読みしそうになりましたが(笑)なんとか読了。ここで描かれるのはひたすらの貧困。手紙の中では何かしらとお金の話が多い。なるほど。これが当時のロシア庶民の生活だったのか。想像してみる。過去も現在も未来も赤貧が続く。明るい見込みもない。ただただ過去と同じ、現在と同じ生活が待っているだけの未来しかない。お金がないのは首がないのと同じこと、なんてよく言ったもんで。お金も希望も日々の楽しみもない。ただその日を生きるためだけに生きている。芥川龍之介の『或旧友へ送る手記』の中にあった、『「生きる為に生きてゐる」我々人間の哀れさを感じた』という一文が頭をよぎった。こんな光のない影ばかりの生活の中で、主人公にとって唯一の光、一条の光となっているのが少女との文通である。彼女と手紙をかわしている間は、どんなにつらいことも赤貧にも耐えられる。しかし、運命は残酷で、主人公からただ一筋の光を奪おうとする・・・。現実は残酷なものです。ハッピーエンドは映画とドラマと小説だけ?(笑)ペシミストの私はこういう内容、わりと好きです。現実ってそんなもの。どんなに願っても望んでも祈ってもダメなときはダメなもんで。でも、全く逆のことも起こったりするから人生はおもしろい。=== 107冊目 読了 ===
2011年10月22日
徒然草評価:★★★★☆ 原文と現代語訳、そして、ちょっとした解説やコラム付き。おもしろいですねーーー高校の古典をサボってきたのがもったいない!!とつくづく思いました(笑)含蓄深く、現代でも十分に通じる真理ばかり。実を言うと、現代語訳しか読んでないんですが(笑)古典の勉強しなおしに、原文ともじっくり向き合って読んでみたいなーーと思います。いつか、また、だけど(笑)ちらっと目を通した原文はすごくきれいだと思いました。古典って若いころは難解に思えたし、単語の意味や用法、法則、そういうテクニックにばかり翻弄されてたけど、大人になって勉強という枠がなくなったら、純粋に古文と向き合えるようになったなと思う。だから、古文の美しさや響きがすごくじっくり味わえる。大人になるのも悪くないなーー(笑)=== 106冊目 読了 ===
2011年10月21日
イニシエーション・ラブ評価:★★★★☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて...。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説ーと思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。(「BOOK」データベースより)-----------------------ははん。なるほどね(*´σー`)確かにラスト二行で衝撃を食らいます。なるほどなーーー途中から感じてた違和感のようなものの正体がラスト読んでようやくスッキリします。なるほどなるほど(*´∀`*)正直言うと、一回目読んだすぐ後は意味が分からず????じっくりもう一回読みなおしたり考えたりしてようやく得心がいきました(笑)で、なるほどねーーーくらいで特に感慨深くもなかったんですが・・・読了後時間を経るごとににんまりしてきます(笑)あぁーーなるほどあれはあーーだったんだ!とかあそこはそういうことだったんだとか、じわじわボディーブローのようにきますねーーー(笑)あと、ミステリーでありながらラストまでは一切ミステリー要素なしです。ひたすら男女の恋愛描写ばかり。でも、不思議と飽きない。私は恋愛ものが大嫌いなのですが、これはなぜかするする読めました。やっぱりミステリーだからかな?明らかに狙いが謎解きにあるので、恋愛描写をいくら甘くしても、それは作られた甘さ。だからこそ読みやすい。最期の大きな狙いのためにわざと甘く書いてるからスッキリ読める。これが単なる恋愛ものだったらさぶいだけなんですけどね(笑)いやーーーなかなかおもしろい一冊。=== 105冊目 読了 ===
2011年10月20日
地を這う虫評価:★★☆☆☆ 全四話。--- 梗概 -------------「人生の大きさは悔しさの大きさで計るんだ」。拍手は遠い。喝采とも無縁だ。めざすは密やかな達成感。克明な観察メモから連続空き巣事件の真相に迫る守衛の奮戦をたどる表題作ほか、代議士のお抱え運転手、サラ金の取り立て屋など、日陰にありながら矜持を保ち続ける男たちの、敗れざる物語です。深い余韻をご堪能ください。(「BOOK」データベースより)-----------------------各々の事情から警察を辞め、在野に下った男たちのその後を描く短編集。・・・うーーーん。期待したようなものでもなくついつい斜め読みしちゃいました。=== 104冊目 読了 ===
2011年10月19日
新聞・テレビはどこまで病んでいるか評価:★★★★★ いやーーー我が意を得たりの一冊。日本国民の多くがメディアによって洗脳されていると常々思っていたが、それを見事に指摘した一冊。日本国民は、メディアに誘導されているが、そのことに気づかずにメディアの洗脳を自分の意見のように思いがちで、結局は輿論というものは恣意的に情報操作したメディアによって作られているのはなぜか。なぜ日本にはメディアが横並びなのか?どの放送局も新聞もとりあげるニュースもそれに対する意見も同じものばかりなのか。メディアの意見をまともに信じて意見をころころかえる軽佻浮薄な日本人が多いのはなぜか?平生疑問に思っていることが見事に解明された。テレビや新聞の恣意的な情報操作によって洗脳されて軽佻浮薄に意見がころころかわる現代日本。その原因を、国民性やら記者クラブやら、色んな面から分析して、その解決法にまで言及する。メディア・リテラシーの大切さを改めて感じた。作者の精巧な分析・解説・意見が痛快で読んでいてとても気持ちのいい一冊。全く本当にその通り。長年の疑問がスッキリ解決した。何度も読みたい本。=== 103冊目 読了 ===
2011年10月18日
分身評価:★★★☆☆ サスペンス長編。--- 梗概 -------------函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いたー。小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?現代医学の危険な領域を描くサスペンス長篇。(「BOOK」データベースより)-----------------------悲しいことは胸の奥にしまいこみ、決して扉を開けないことだ(P29より) 代理母やらクローンやら、この著書が出版されて15年たってもなお倫理面やら技術面で課題山積の医療分野を扱った本。ちょっと、いや、かなり隔世の感があるなーーー。今読むと特に驚くべきこともないし、かなり人口に膾炙している話ばかり。当時読んだらかなり衝撃的なんだろうけれど。これが書かれたあとにクローン牛やら羊やらは出てくるし、代理母出産はしばしば目にするし。旬の時期に読みたかったなーーーと思う一冊。=== 102冊目 読了 ===
2011年10月17日
ガリレオの苦悩評価:★★★☆☆ 連作ミステリー短編集。全五話。--- 梗概 -------------"悪魔の手"と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指して挑発する文面が記されていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人方法とは?邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気シリーズ第四弾。(「BOOK」データベースより)-----------------------血の繋がりはあっても、心の繋がりがなければ家族じゃない。そうは思わないか(P99より) 本日はなぜか一気に三冊も記事アップです。相変わらずむらのある女です。コンスタントということばの対極にいるのが私という人間です(笑) ドラマと映画のガリレオシリーズで、で柴咲コウが演じた主人公の女刑事、内海薫が今回原作で登場しました。ははん。ガリレオシリーズはやはり短篇でなんぼって気がしますねーーおもしろい。もちろん長編の『容疑者Xの献身』も最高でしたが。今回は、草薙刑事ではなく内海刑事が活躍します。ただ、少し湯川の印象が薄かったかなーー?内海が前面に来て湯川はサブに徹し切った感じでした。相変わらず短編といえども謎解きはきまってる。摩訶不思議な現象を科学的見地から解き明かす。いいですね。最終話のオチもすごくよかった(*´∀`*)くすりとでもぎゅっと締まったラストにものすごい満腹感です(笑)=== 101冊目 読了 ===
2011年10月16日
【古本】なぜ抑制が働かないのか 韓国ナショナリズムの不幸評価:★★★★☆ この著者の実妹は、著者とは対極の立ち位置にいるんですよね。日本国籍でないこと(彼女は在日なので)を理由に東京都の管理職試験の受験を拒否されたとして都を訴えた有名な裁判の原告が、著者の実妹なんです。同じように在日として育っても考え方って色々なんだなと当たり前のことに妙に感心したのを思い出しました。この方の著書を拝読するのは初めてかな?理路整然としていて勉強になるしおもしろい。在日とは言え、韓国人が韓国について語る本と言うのはわりあいめずらしく、貴重。在日であるということは、日本人ではない。かといって韓国に帰ると韓国人とは認められず差別されちゃう。在日は日本人に差別されてきたと巷間言われていますが、意外と本国韓国での差別については黙殺されてますが、実際にはかなり厳しい差別があるのです。彼らは本国には帰れない。でも日本人にもなりたくない。だから在日という立場を利用して逆差別とも言えるような権利主張をするんです。色々読んでいると、在日の大半は日本に帰化するみたいですが、一部の、ほんの一部の利権をむさぼる在日の方が妄言を繰り返すがために、在日=負のイメージが日本にはついてしまっているのかなと思います。声高に叫ばれると、それがマジョリティのように思ってしまいますが、それは早計なんですよね。たくさんの意見を耳に入れるというのはそれだけ物事を大局から、俯瞰してみられるようになるということなので、これからも色んな角度から物事をみてみたい、知ってみたいと思います。=== 100冊目 読了 ===
2011年10月16日
リミット評価:★★★★☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに...。驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点。(「BOOK」データベースより)-----------------------屑だよ、人間なんて屑だよ、そう思うだろ、なあ思うだろ(P352より) この著者、7年も前に亡くなっていたんですね。今初めて知りました。さて、内容ですが。とてもおもしろいです。一見すると非現実っぽい設定ですが、意外と未解決事件の裏にはこういう真実があってもおかしくない。それだけに怖い。母は強し、なんてありふれた言葉で言うと安っぽいけれど、すごいなーーと思う。母性を逆手に取った犯罪計画にも脱帽。手に汗握る展開と、心臓を締め付けられるほどの緊迫感・臨場感。後半の犯人との攻防は、恐ろしすぎて読んでるだけで吐きそうになりました(;´∀`)思わずページから目をそむけながら頑張って読んだ。人間の狂気・犯罪・金、そして愛。色んな感情や思惑が重なりあって絡み合ってできた一冊。おもしろいです。=== 99冊目 読了 ===
2011年10月16日
台湾人と日本精神(リップンチェンシン)評価:★★★★☆ 「日本人よ胸をはりなさい」ここまで日本人を褒めていただくと、うれしいような面映ゆいような(;^ω^)でもやっぱり素直にうれしいし、日本に誇りを持てます。私たち日本人はいかに、反日左翼の日本メディアに歪曲された情報を真実と思い込まされているかがよくわかる一冊。全体からみたら極一部の反日勢力を、その国全体の雰囲気のように思い込まされていることもあるし、またその逆もある。 内容も非常におもしろかったです。台湾人は中国人か?の問いかけの答えに、非常に感銘を受けたし勉強になった。ここで改めて思うのは、やはり台湾と中国はまったく別の国であるということ。また、日本の軍事的な面からも、台湾は台湾であり続けなければならないことも再認識させられた。危機感のない愚昧な民主党政権にはまったくこのことが理解できず、媚中媚中のオンパレードで、日本国はもうがけっぷち・・・。勉強になるとともに、さらに現代日本の危機的状況も痛感させられた一冊。=== 98冊目 読了 ===
2011年10月15日
【中古】文庫 「反日韓国」に未来はない評価:★★★☆☆ 韓国人が語る反日韓国。おもしろいです。著者は生粋の(!?)韓国人。反日教育を受け続けてきたそうで。その彼女が客観的に語る韓国論はとてもおもしろく、初めて聞くような話もたくさん。どっぷり反日教育、というか洗脳された彼女がどうやって洗脳から抜け出したのか?読み応え抜群です(*´∀`*)=== 97冊目 読了 ===
2011年10月12日
片想い評価:★★★☆☆ 長編。--- 梗概 -------------十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが...。十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、傑作長篇ミステリー。(「BOOK」データベースより)-----------------------毛玉の浮き始めたテキトーなゆるカジファッションでふらふら買い物してたら、とてつもないイケメンにナンパされました(笑)あの人は目がよっぽど悪いか、詐欺師かどっちかだったんだろうなと思った先週の昼下がり。 成功すれば傲慢になり、失敗すれば卑屈になる。(P598より) 性同一性障害、トランスジェンダー、同性愛者・・・これらを包括的に取り上げたミステリー。これはすごい。東野圭吾の問題提起から、深い洞察、鋭い慧眼までが圧巻。答えの出せない難しい問題に対する問いかけ、作者なりの解答。したり顔でマイノリティについて語るお偉い教授やらテレビ番組よりよっぽど真剣に問題と向き合っている。マイノリティを差別するな!!マイノリティにも光を!!人類みな平等!!云々の一見するともっともらしいけど実際は何も問題と向き合ってなくて耳目に入りやすい言葉で結局は当人たちの懊悩を解消する一助にもならない標語が跋扈する現在。弱者の主張を全面的に受け入れることが正解でも正義でもないんだってことをこの本は改めて教えてくれる。かなり深く掘り下げて書かれていてテーマを存分に扱いきった感がある。秀逸。外側からみただけでなく内側からもみて。多角的にみて。すばらしかった。ただ、ミステリーとしてはそれほどでしたねーーー(;´∀`)=== 96冊目 読了 ===
2011年10月10日
銀行は強盗、外資はハイエナ【中古】評価:☆☆☆☆☆ 「気は小さいくせに、やることは大胆だね。」・・・えぇ、あなたのおっしゃる通りです(笑) あちゃちゃーーー斜め読みどころかパラパラ読み?というかパラパラめくって遊んだだけの一冊(笑)経済っていうか数字が苦手な私にはさっぱりでした。=== 95冊目 読了? ===
2011年10月04日
殺人の門評価:★★★★☆ 長編。--- 梗概 -------------「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。(「BOOK」データベースより)-----------------------人のことは外側からじゃわかんないよ。この世じゃみんなが騙し合いをしてるんだ(P597より) 読後すぐ思ったのは、モーパッサンの『女の一生』みたいだなということ。これは、言うなれば、『男の一生』。主人公は確かにどうしようもない不幸に見舞われます。けれど、それは決して軌道修正できないようなものではなかった。主人公の強い意志や信念さえあれば、彼の人生は全く違ったものになったはず。けれど、強くばかりいられないのも人間だったりするんですけどね。主人公には何度かターニングポイントがありました。でも、最後の最後でいつも(後から振り返ると)悪い方の道ばかりを選び、結局は悲劇的な最期を迎えてしまいます。そこで踏みとどまれば!!そこで強い意志を持っていれば!!等々思わずにはいられないけれども、流されてしまう主人公の弱さもよくわかる。難しいですね人生って。強くありたいと、あらねばならぬと思っちゃいても、弱くつい周囲に流されてしまうこともある。非常に感慨深い一冊でした。しんみりしちゃいますね。うん。=== 94冊目 読了 ===
2011年10月03日
【中古】文庫 日本の危機 2 評価:★★★★☆ 納税は道路や水道や教育や治安等の行政サービスの対価である。納税が選挙権に結びつくことはない。(P359より) 私淑してやまない憂国の士。今回も硬質で論理的であり、深い洞察と慧眼鋭い意見に圧倒されます。彼女のすごいところは、ジャーナリストというだけあって、多方面に一家言をもつこと。どの分野にも精通しておりかつ独自の視点と意見を持っておられる。彼女のぶれない姿勢と常に学び続け、向上し続ける貪欲さに感嘆させられます。好きです。本当に。凛とした生き方、美しい挙措、揺らがない信念。それらはすべて彼女の自信に裏打ちされているから素敵です。根拠のない自信や軽佻浮薄な意見しかないのにしたり顔で意見を述べて恥じない人たちの多い中、櫻井氏のような真の憂国の士には頭が下がるばかり。櫻井よしこさんの存在を感じるだけで生きる希望になります。 内容はいつものように深い洞察と奥行きある意見で素晴らしい。特に外国人参政権問題に言及した章はとても考えさせられるとともに溜飲が下がる。当たり前のように言われている、税金納めてるんだから選挙権くれ(あげろ)という荒唐無稽な話。もちろん、納税と選挙権っていうのは全く別次元の話なのは当たり前だけど、その当たり前がわからず論理をすり替えて平気で権利主張するやからが内外問わず多すぎる。なら、なんらかの事情で税金払えない人は選挙権はく奪されるべきなのか?学生や職のない人、年金暮らしのご老人に選挙権があるのはおかしいのか?納税者が選挙権もらえるなら、海外でブランド品買いまくって向こうで消費税払いまくってる人たちは選挙権が両手から溢れるだろうね。選挙権ってのは国民固有の権利。日本のために尽くす精神も義務もない人々が、日本に住んでいるというだけで国政に口を出せるようにするなんておそろしすぎる・・・。もしそんなことが可能になったら、彼らは自分たちの都合のいいように国政を動かしたり、自分の国の利益になるように日本を変えることもできるようになる。そして、日本の内側からぼろぼろにした後、彼らは日本国民でないということを理由にその責任もとらず自国に帰ってしまうこともできる。選挙権ってのはその国の生殺与奪の権を握ること。だからこそ、その国の民にしか与えられるべきでないのです。だってさ、人はいざとなったら捨てられるようなもののことを真剣に考えないでしょう?利用できるなら利用するだけでしょう?国民だからこそ、自分たちの現在や未来の問題だからこそ真剣に考えるんだから。卑近な例で言えば、家計かな。自分の家計のことはその家族だけが一生懸命考える。夫婦や子供の将来のこと、現在のことはまさに自分たち自身のことで、何かあっても責任をとらなきゃいけないのは自分たちだからこそ、真剣に考える。お金をどうやって使うか?子供たちの未来のためにいくら使うか、夫婦の将来のために何がどれだけ必要か等。でも、それが自分たちの関係ない家計ならどうでしょう?正直そこまで真剣に考えますか?だってその家族が破たんしようが自分たちには何の関係もないですもの。責任もないし。それこそ、もし自分たちの利があるなら、他の家計が多少苦しくなろうが構わないってのが本音だと思います。つまり、外国人参政権を与えるってことは、他人に自分の家計に口出させる権利を与えるようなものです。ボーナスはこれに使えとか、子供の進学先はここにしろとか、そういうことに他人に口を出す権利を与えるんですよ。でもそれで子供の未来や家計が破たんしても、他人は責任とらないでとんずらするんですよ?だって他人ですもの。外国人参政権を与えるってのは生殺与奪の権を他人に委ねるってことで、普通に考えりゃあり得ないし恐ろしいことなのです。そんなことも分からない馬鹿のなんと多いことか。とまぁ、色々と意見をだらだら述べてしまうのが私の無能なところですが(笑)櫻井氏は簡潔明瞭にズバッと一刀両断しておられていてさすがです。その中でもぐうの音も出ないほど簡潔明瞭なのが冒頭で紹介した一文。さすがは櫻井氏。この一文を幕にして日本中に垂らしたいくらいだわ。 これが書かれたのはずいぶん前で、内容は現在とはかなりタイムラグがありますが、過去の日本を学ぶ意味で有意義。そして、日本が、過去から何も進歩していないどころか、後退していたりもする現在を思うとげんなりします。でも、櫻井氏のような憂国の士がいらっしゃるということは、日本はまだ大丈夫だと思えます。彼女は日本の未来を照らす一条の光(*´∀`*)=== 93冊目 読了 ===
2011年10月01日
ハムレットQ1評価:★★★★☆ --- 梗概 -------------デンマーク王が急死し、王の弟クローディアスが王妃と結婚して王の座に就く。悲しみに沈む王子ハムレットはある日、父の亡霊と会い、その死がクローディアスによる毒殺だと知る。ハムレットは狂気を装い、復讐を誓うのだった...。シェイクスピア四大悲劇、最大の問題作。(「BOOK」データベースより)-----------------------心に思うは意のままでも、思いを果たすは意のままならず。(P87より) えっ?ハムレットってこんな内容だったけっ!?∑(゚Д゚;)ってのが読後の素直な感想です。というのも、以前読んだ『ハムレット』とはストーリーやハムレットの人柄に大きな違いがあったから。前に読んだものでのハムレットは、優柔不断なやつ。でも、今回読んだのはすごく行動的。猪突猛進。同じ人物なのにその描かれ方は対極だと感じました。ともに結末は悲劇的なものですが、そこに至るプロセスが違う。前者は、優しさゆえに迷い悲劇を迎える。後者は、憎しみゆえに見失い悲劇を迎える。そんな印象。なぜここまで違うのか?私の読解力がないだけなのか?と調べてみたところ、ハムレットには、三つの印刷原本(Q1、Q2、F1)が存在するとのこと。なるほど。そこでようやく今回読んだハムレットの“Q1”の意味がわかりました。詳しい説明は割愛します。でもこれで、前回読んだのと今回読んだもので物語の印象が全く違った理由が判明し、スッキリしました(*´∀`*)=== 92冊目 読了 ===
2011年09月29日
【中古】 大衆への反逆評価:☆☆☆☆☆ DEEP PURPLEにはまり中。もちろん、ジェンセン・アクレスの影響です(笑)正確に言えばスパナチュのディーンの影響ですが(*´∀`*)チャッチャッチャーーチャッチャッチャチャーー♪♪さてこの曲名は?(笑) 高校・大学と、倫理やら哲学が大の苦手だった私には、最後まで読みこなせなかった一冊・・・力量不足の自分が情けなし。作者に申し訳なし。でも特に反省なし(笑)さて次はライトなもん読むぞーーー(*´ω`*)=== 91冊目 読了 ===
2011年09月27日
修羅の終わり評価:★★★☆☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------「あなたは前世で私の恋人だったの」。謎の少女・小織の一言を手がかりに、失った記憶を探し始める。自分は一体何者だ?姉はなぜ死んだ?レイプを繰り返す警官・鷲尾、秘密結社"夜叉の爪"を追う公安刑事・久我、記憶喪失の〈僕〉が、錯綜しながら驚愕のクライマックスへと登りつめる、若き俊英の傑作本格ミステリー。(「BOOK」データベースより)-----------------------あぁ・・・愛しのジェンセン・アクレスが結婚してたなんてっ!!。゚(ノД`)゚。知らなかった・・・いや別に、フリーだからって私のもんになるわけじゃないんですけどね(笑)でもまぢで好きな俳優さんです。顔よしスタイルよしで演技がめちゃくちゃうまい。あいらぶジェンセン♪(*´ω`*) 思想の壁は話し合いで乗り越えられるほど低くないことを、久我はいやというほど承知していた。(P533より) 800ページ弱という長編ながら、ページを繰る手が止まらずあっという間に読み終えてしまいました。さすがは貫井氏。飽きさせず物語に引き込んで長さを感じさせない力量は圧巻です。ただ、いつもいつもいつもいつも言うんでうすが、私が貫井作品を読んで高確率で思うのは、ラストがいつも拍子抜け。肩透かし。もやもや。最後の最後まで息もつかせぬ展開で引き込まれるのに、結末読んだら拍子抜け。あれ?終わり?終わりとみせかけてまだあるんでしょ?と思ってしまうが、ほんとにそれでフィナーレなのです。なんだろうなーーー。秀逸なミステリーというのは、パズルに例えるならば、たくさんのピースが最初はバラバラにちりばめられてて、本当に最期に一つのパズルが完成するのかと思うんだけど、それが最後にきれいに全ておさまって見事パズルが完成する!!みたいなものだと思うのです。でも、貫井作品はいつも最期が・・・。ラストまでは、気持ちいいくらい超大作のパズルのピースがどんどんはまっていく感覚で読めるのに、ラスト1枚がぴたっとはまらない感じ。あれ?ラス1のピースはいずこへ?みたいな。今まで読んだ貫井作品の中でぴたっと最後にピースがはまり爽快だったのは『慟哭』だけだったりします。慟哭ばりに気持ちいい読後感を得られる貫井作品を求めてるのですがなかなか巡り合えませぬ。次こそは・・・。=== 90冊目 読了 ===
2011年09月26日
シェイクスピア全集(21)評価:☆☆☆☆☆ シェイクスピア全集。第21巻。--- 梗概 -------------ローマの将軍アントニーは、エジプト女王クレオパトラとの恋に溺れ、ローマと敵対、対オクテヴィアス・シーザー軍との戦いに敗北する。アントニーは、その原因が女王の裏切りにあると誤解。クレオパトラはアントニーの怒りをおさめようと、自害したと嘘の知らせを伝えさせるがー。帝国の命運をかけた恋は劇的な結末を迎える。(「BOOK」データベースより)-----------------------こめむーがすごいです。あっ!ちなみに、こめむーとは、我が家の用語というか私が勝手に作った言葉です。意味は、米の虫。米(こめ)にわく虫(むし)だからこめむー。・・・どうでもいいーーー(笑) 本当に愛しているなら、どのくらいか言って。どのくらいか言えるような愛は貧相なものだ。(P10より) 忘れたころにやってくるシェイクスピア全集。これは一年ぶりかな?さて早速内容ですが。いつものごとく、途中から斜め読みしてしまった・・・。これを読んでる際は輾転反側の日々で睡眠時間が少ない日が続いてたし、悩みがあったし・・・、とか言い訳してみましたが単に物語に入り込めなかったからさらさら流しただけです(笑)こうやって流し読みしてしまったシェイクスピアは数冊あるのですが、いつか消化してやるぞ!!思ってます。でも、いつかなんてものは永遠にこないということも、少なくない人生経験から知っていたりもします(笑)さて、次しまっていこーーー(笑)=== 89冊目 読了 ===
2011年09月25日
大東亜戦争の正体評価:★★★☆☆ 正義は作られる。最近つくづくそう感じます。恣意的に作られる正義には辟易してる。私は私の正義を信じて生きてゆくのみ!! 清水氏の著書を拝読するのは二冊目かな?以前『裏切りの世界史』を読んだときにも感じたのですが、少し日本愛し・他国憎しの感情が事実を歪ませてしまっているかなぁということ。基軸の考え方はもちろん賛成で、得心することばかりなのですが、枝葉の部分では少し牽強付会の説が散見される。そこが少し残念で説得力にかけるところかなぁ。せっかくかなり正しい視点から歴史を見ているのに、細部でごり押しがみられると、全体まで胡乱な印象になってしまうのが本当に残念です。でもここまで徹底的に日本を持ちあげた本は、かなり溜飲が下がりますけどね(笑)=== 88冊目 読了 ===
2011年09月25日
女の一生評価:★★★★★ --- 梗概 -------------男爵家の一人娘に生まれ何不自由なく育ったジャンヌ。彼女にとって、夢が次々と実現していくのが人生であるはずだった。しかし現実はジャンヌを翻弄し続ける。乳姉妹だった女中のロザリが妊娠し、その相手が自分の夫であることを知った時、彼女は過酷な現実を生き始めたー。(「BOOK」データベースより)----------------------- 今日は友達の見舞いに行ってきましたーーー。やっぱ友達はいいですね。今までの鬱鬱した気持ちが一気に吹き飛びパワーをもらってきました♪いや、病人からパワーもらってちゃ立場逆だろっ(笑) 二人の人間が、本当に魂の底まで、思いの底までひとつになることはできないのだと、ジャンヌは初めて思った。肩を並べて歩き、ときに抱き合うことはあっても、ひとつに溶け合うことはなく、心の底では誰もが生涯一人ぼっちなのだと。(P118より) モーパッサン!モーパッサン!!モーパッサン!!!大好きだぁーーー(*´∀`*)以前読んだ『モーパッサン短篇選』がすんごくよかったから今度は中長編をと思いながら幾星霜。ようやく長編読みました。いやーーーもうすごいのなんのって!!むきゅーーーってなります、読んでると!!胸が締め付けられるようなのたうちまわりたくなるようななんとも言えない感情のカオスですよ!!21世紀を生きる日本人女の私の感覚から読むと、この主人公はなんとも無垢、というか無知。常に他力本願で、うまくいかないことは全て運が悪いとか、周囲が悪いとかいいながら嘆くのです。でも、これは今の感覚で読むからそう見えるだけで。昔の時代の女の人ってそうだったのかもしれない。常に周囲の人間、父親や夫や子供、に人生を左右される。生殺与奪の権を握られている。でもその事実に不満や疑問を持つ知恵さえない。それが当たり前だと思っている。(良い悪いは別ですよ?時代ですから。今の価値観で過去を裁断するような愚を犯すつもりは豪もありませぬので悪しからず。)日本でも女に学はいらないって言われた時代がありましたし。確かに意味はよくわかる。変に学をつけるから、男女同権だとか家事分担だとか言い出すようになる。なら、そんな小賢しさを身につけさせることなく、女は家に入り、家族を支えるものだと教育した方が、全てうまくいきますものね。良し悪しはこれももちろん別にして。おっと話がずれました。閑話休題。主人公もそういう時代の無垢で無知で幸せな結婚に憧れる女なのです。生家も申し分なしで何不自由なく無垢なまま育った主人公の人生の歯車が狂い始めるのは、結婚が発端です。結婚相手が吝嗇家の浮気者。私だったら即離婚だと思いますけど(笑)主人公はそんなことは考えず耐える。でも苦しいから神や不運を恨んだり、夫の不実を嘆き憤怒する。そして、夫で満たされない気持ちを今度は子供に向ける。ひたすら子供を溺愛する。でもそんな歪んだ愛情を注がれた息子がまともになるわけもなく、息子も母から離れていく。夫にも息子にも振り向いてもらえなくなった女はひたすら神を恨み、周囲をけなし、自分の不運を嘆く。そんな女(たち)の一生。主人公の、ひたすら誰かによりかかり左右され続け、自分の意思を持たずに全てを他人に委ね続ける姿勢が如実に表れている会話が以下。嘆く主人公ジャンヌに答える女中ロザリ。(P372より) 「ああ、私は運が悪かった。何もかも、うまくいかなかった。不幸な運命から逃れられなかった」(中略)「ジャンヌ様、そんなこと言っちゃいけません。いけませんったら。結婚相手がいけなかっただけです。相手のことをよく知らないまま結婚したって、うまくいく人もいれば、いかない人もいるんですからね」 とまぁこんなぐだぐだ長くとりとめない説明だと三流小説みたいですけど(笑)実際はもっと含蓄のある、深遠な話なのです。それこそ様々な解釈ができるし、読んだ時の年齢や心情によってまったく違った見方ができる一冊だと思います。素晴らしい!!ただただ素晴らしく感嘆するのみです!!ワンダフル!マーベラス!!ビバモーパッサン!!アイラブモーパッサン(笑)=== 87冊目 読了 ===
2011年08月30日
決定版・日本史評価:★★★★☆ 先日、以前の職場の方に偶然再会し、その時心が不安で満タンで表面張力ぎりぎりだった私は、思わず泣きながらその人に抱きついてしまった・・・・・・・・・と言う夢を見ました(笑)辛く苦しい時はいつも、この方にもらった言葉を思い出すくらい、今でも心密かに尊敬し慕っている人です。向こうはもう忘れちゃってるかもだけど(笑)厳しくてクールで、一線をきっちり引きながらも、苦しいときに思いっきり手を差し伸べてくれる、そのお仕着せじゃない姿勢がほんと好きでした。私の理想の社会人。尊敬し慕う人は故郷のようなもの。遠くにありて思うからいいのです。ほどよい距離感があるからこそ気持ちは続くのです。近づきすぎるとみたくないものまでみえちゃう。ほどよい距離感をもち、一線をきちんと引いている人だったから今でも慕う気持ちが薄れないのだと思います。それなのに夢であっさりと一線を越えた私に喝っ(笑) 渡部昇一さんと言えば、「日本の歴史」シリーズ全八巻が完結したところで。実はこのシリーズの刊行が始まった昨年に、全巻読みたいと思いつつ今に至ってしまったところ、なんと渡部歴史観が一冊に詰まった本が出ることに。それがこれだったりします。一冊にまとめられているのでいいですね。内容も相変わらずの渡部節と独自の歴史観で興味深く読めました。前半もさることながら後半に進むほどおもしろく、非常に感銘を受けて読後はものすごい満足感と得心により思わずもれるうなり声が部屋にあふれました(笑)おもしろいなーーー渡部氏の著書。これは、「日本の歴史」シリーズも全部読みたい。まったくどうでもいいことですが、この本はカバーがソフトなのがいいですねーー軽いし、手にフィットするから。=== 86冊目 読了 ===
2011年08月23日
新・堕落論評価:★★☆☆☆ --- 梗概 -------------列島を揺るがせた未曾有の震災と、終わりの見えない原発事故への不安。今、この国が立ち直れるか否かは、国民一人ひとりが、人間としてまっとうな物の考え方を取り戻せるかどうかにかかっている。アメリカに追従し、あてがい扶持の平和に甘えつづけた戦後六十五年余、今こそ「平和の毒」と「仮想と虚妄」から脱する時であるー深い人間洞察を湛えた痛烈なる「遺書」。(「BOOK」データベースより)-----------------------最近やけに出産する夢をみます。潜在意識の中では子供欲しいのかなーーー??確かに、今産んでおけば母ちゃんに子育て手伝ってもらえるから仕事も続けられるし、いい時期だとは思いますが。でもやっぱり子供は30過ぎてからでもいいやーーというのが今の本音。とか言ってる間に産期(こんな言葉あるか知りませんが)逃す気がしますけど(笑) さて。石原氏の著書ですが。うーーーむ。石原氏と言えば、何事にも一家言持った人物で、決してぶれない姿勢には尊敬を禁じえないのですが。さすがは芥川賞作家だけあって、論文と言うよりはとても文学的な印象を受けました。ただ、これは文学作品ではないので(笑)もう少し論理的で硬質な文章の方が読みよく、説得力があるんじゃないかなぁと思います。内容ですが、鋳型にはまったとまでは申しませんが、ステレオタイプに近い言説が多い。私が石原氏に期待するのは、独自の鋭い視点。だから期待はずれ感が否めない。そして、なんとなーーく総体的に衒学的。いや、博識な石原氏からすれば普通に書いてらっしゃるだけなんでしょうが、そこはかとなく漂うペダンティックなアトマスフィアーー。それがちょっぴり鼻についちゃう。なんやかんやで、私の思う石原氏らしくない一冊でした。ステレオタイプな意見を文学的に表現したらこの本になる。そんな感じ(笑)=== 85冊目 読了 ===
2011年08月22日
君が悪い評価:★★★☆☆ サスペンス長編。--- 梗概 -------------「僕は悪くない...」中学教諭の竹林は、死体を前に呟いた。スナックのホステス桃華を取り合って、他の客ともめたのがすべての始まりだった。自宅に押しかけてきたその男を、はずみで殺してしまったのだ。さらに、発覚を防ぐため、超身勝手な論理で次々と殺人を重ねてゆく彼にふりかかる運命とは!?狂気と黒い笑いに満ちた、戦慄のノンストップ・サスペンス。(「BOOK」データベースより)-----------------------報告忘れてました。ビジネス実務法務検定2級受かりましたよーーー(*´∀`*)さて、次は法学検定あたりを頑張りましょうか。 自分のことしか考えてないろくでなしのくせして、口では尤もらしいことばかりを並べ立てる腐りきった偽善者の集まりだ(P241より) ややもすると単なるグロいだけの刹那的小説ですが。意外と奥が深いと思うのは私だけでしょうか?社会的っていうか。すべてを自分以外のもの、親、友人、社会、環境・・・のせいにして自らを省みることがなくなった現代人を風刺した小説のような気がします。主人公は、自分がうまくいかないことがあるとそれは全て他人のせいにします。君が悪いから僕がこうなった。君がそう言うから僕はこう言わざるを得なくなったetc。こういう人ってめずらしくない。よくいますよね。職場でも、うまくいかないことがあると、上司が悪いとか同僚が悪い。自分を認めてくれないから嫌だとかなんとかかんとか。省みることを忘れた人間をぎゅっと凝縮したのがこの小説の主人公なのです。うまくいかないことがあったら普通はまず何がダメだったのか自省するのです。そして問題解決に向けて日々精進。これ常識ね。確かに、うまくいかないこと、評価されないことを他人や育った環境のせいにするとすごく楽なんだけど、それでどうなるんだと私は思います。確かに、環境が悪いこともあるでしょう。認めてもらえないこともあるでしょう。でもそれをただ攻め立てたり、うまくいかない言い訳にしてるだけじゃ意味がないし、それを周囲のせいにして不平不満垂れ流してるだけで、現状を改善する努力一つしないようじゃあ、結局は自分が悪いだけなんだよなーーー。他のせいにしているうちは進歩も改善もなにもないのです。自分以外のもののせいにして楽になったり、何かを諦めたり、ただ不満を垂れるだけなのはいい加減やめませんか?そういう視点で読むとなかなか奥深く含蓄のある一冊です。君が悪い と言い続けるのは 気味が悪いなーーーんて言ってみたりして(笑)=== 84冊目 読了 ===
2011年08月20日
【中古】 幸田文 (ちくま日本文学全集)評価:★★★☆☆ ちくま日本文学第五巻。 伝道ということは過酷なほどに身を律しなくては、反対の結果を得てしまうものである(P383より) どんなに望んでも、願っても、祈っても、叶わない。それが人生なんだよな、と実感する今日この頃です。閑話休題。幸田文はご存知でしょうが、幸田露伴の娘です。文学って意味不明なことが多いんですが、これはおもしろかったです。偉大な父を持った子供の苦悩とか、興味深く読めた。他にも幸田文が成長過程で感じたこと、経験したことなど、とてもおもしろかった。色んな感情や思いが忌憚なく深い洞察とともに書かれていて非常によかった。=== 83冊目 読了 ===
2011年08月03日
マークスの山(下巻)評価:★★★☆☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------勤務先の病院を出た高木真知子が拳銃で撃たれた!やがて明らかになってゆく、水沢裕之の孤独な半生。合田はかつて、強盗致傷事件を起こした彼と対面していたのだった。獣のように捜査網をすり抜ける水沢に、刑事たちは焦燥感を募らせる...。アイゼンの音。荒い息づかい。山岳サークルで五人の大学生によって結ばれた、グロテスクな盟約。山とは何だーマークス、お前は誰だ?(「BOOK」データベースより)-----------------------残念な結果でした・・・無勉で一次試験受かったからって図に乗ってちゃだめでしたね(笑)でも無勉で筆記8割近くとれて、論文・面接もできたのに最終合格を逃したのは・・・どう考えても原因は一つです。これはもう・・・どうしようもない・・・だって昔から運動が大の苦手なうえ、もうアラサーだし喫煙者だし!!(笑)・・・って言い訳してないで、最終合格逃した原因を克服するため頑張りながら、次回に向けて筆記の勉強もきちっとして次回こそは必ずや!!ってなことで、頑張ります!!気合いだ気合いだ気合いだーーー♪ 頭と子宮がつながっていて、男絡みになると、何度後悔しても反省しても、また同じことを繰り返す。(P210より) いやーーー失速失速。上巻までは社会の裏というか、闇みたいなものをえぐってておもしろかったんですが・・・最期があれかーーー。なんか動機付けがイマイチだし。犯人の生い立ちも意味わからん・・・。結局何だったの?って感じで。事件の原因となった日本社会のトップの面々がひた隠しにする過去も、犯人の生い立ちや病気も。どれもこれも中途半端な感じで・・・。残念な結果でしたーーー( ´Д`)=3=== 82冊目 読了 ===
2011年08月01日
マークスの山(上)評価:☆☆☆☆☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------「俺は今日からマークスだ!マークス!いい名前だろう!」-精神に「暗い山」を抱える殺人者マークス。南アルプスで播かれた犯罪の種子は16年後発芽し、東京で連続殺人事件として開花した。被害者たちにつながりはあるのか?姿なき殺人犯を警視庁捜査第一課七係の合田雄一郎刑事が追う。直木賞受賞作品。 (「BOOK」データベースより)-----------------------台風の中片道30分かけて歯医者へ。そして、親知らず一本目抜歯終了!!上の歯だったため、意外とあっさり。ごりごりきゅっきゅっすぽんみたいな感じでした(笑)でも、下の歯は上より厄介だと聞くし、まだ不安は解消されず。゚(ノД`)゚。しかも、私の場合右の下の親知らずが横向きに生えているので、これがかなり厄介みたい・・・これを抜くのは最後の最後にするね♪と医師・・・結局恐怖は最後まで!?ひぃーーー( ;∀;) 犯罪者より何より、捜査に横やりを入れ、情報を潰しねじ曲げて、ついに刑事一人が命を落としかける事態を招いた者どもこそ、死ね。(P342より) 上下巻の上巻のため評価はしません。でも、かなりおもしろい(*´∀`*)息もつかせぬストーリー展開で、すぐさま下巻に取りかかります!高村薫さんって初めて読みましたが、こういう感じなんですねーー甘さとか柔らかさが(いい意味で)なくって、クールで硬質な感じですごく研ぎ澄まされてる文章です。無駄がない分ごまかしがきかない。ものすごく精緻な文章。読み応え抜群ですね。すごい。圧巻です。 ※ 高村薫さんの"高"は、正確にはハシゴ高ですが、機種依存文字のため、"高"と表記することをご了承くださいませ。=== 81冊目 読了 ===
2011年07月19日
読むだけですっきりわかる世界史(古代編)評価:★★★★☆ いよいよ明日、親知らず抜歯です・・・。゚(ノД`)゚。一本目でめちゃくちゃ痛かったら・・・と考えるだけで怖すぎるぅーーー(゚´ω`゚)無事に四本抜歯終了の日を迎えられるのか!?ドキドキして今夜は眠れないぜ・・・(笑) すっきりわかるシリーズはおもしろいです。高校時代、世界史の授業は睡眠時間と勘違いしていた私には(笑)新鮮に読めました。こんなにおもしろいのに何で高校生の私は居眠りばかりしていたのか・・・と若いころを悔むのは年を重ねた証拠だのぅ・・・(*´ω`*)しみじみ言い訳じゃないけど、当時の世界史の先生の声が・・・とてつもなく眠気を誘う声で、おっとり癒される声で「アウグストゥスは・・・」とか言われた日にゃーーー眠りに落ちない方がおかしいってもんですよ(笑)って何の話だ?閑話休題(笑)世界史って、縦と横とのリンクがあるから、縦だけの日本史より難しかったりするんだけど、逆に言うと、縦と横の絡みがあるからこそ、ギリシャがこうだったとき中国はこうだった。日本はこんなだったとかが分かっておもしろかったりもするもので。学生時代サボってきたつけなのか、なかなか難解な世界史ですが(笑)このシリーズだと本当にわかりやすいです。すっきりわかった!!とまでは言えませんが(笑)世界史にももっともっと明るくなりたいと思わせる一冊です。これを入門書として、日本史とともに世界史にももっと詳しくなれるよう色んな本を読みたいなと思いました(*゚∀゚*)=== 80冊目 読了 ===
2011年07月18日
クリスマスのフロスト評価:★★★★★ ミステリー長編。--- 梗概 -------------ロンドンから70マイル。ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ちあがる。日曜学校からの帰途、突然姿を消した八歳の少女、銀行の玄関を深夜金梃でこじ開けようとする謎の人物...。続発する難事件を前に、不屈の仕事中毒にして下品きわまる名物警部のフロストが繰り広げる一大奮闘。抜群の構成力と不敵な笑いのセンスが冴える、注目の第一弾。(「BOOK」データベースより)-----------------------夫婦は平等だから家事は折半・・・なんていうなら、家計の費用もきっちり折半しろよと思う。家事は旦那にもやらせときながら、旦那の給料はしっかり牛耳って締めあげる。のに自分は自分の給料+旦那の給料使って旦那を放って遊びに行きまくり。こんなの夫婦と言えるんでしょうか?そら結婚したがらない男が増えるわな・・・えらそうに言うなら旦那と同じだけ稼いでこい。そんで家計の費用もきっちり折半しやがれぃ(#゚Д゚)・・・なーーーんて思ってても第三者が言うことじゃないから黙ってますけど(笑) 一度人を殺してしまうと、次からはずっと簡単になる。胸が悪くなるほど簡単にね(P524より) めっちゃおもしろーーーい(*´∀`*)内容もそうですが、翻訳が絶妙!!海外作品にありがちな、文章の不自然さというかしっくりこない違和感というか、そういうのが一切ない!!ひっかかりなくするするーーっと読める!!のどごし最高の海外作品♪訳者の力量ですな(*・∀・*)内容ももちろんグーーー(*゚∀゚)=3そこそこの長編ですが、飽きさせず、ドキドキしながら読めます。小さな事件がいくつも起こって、どうやってそれらが解決されるのかわくわく。一見何の関係もない事件が、物語が進むに従って複雑に絡んでいることがわかったり・・・。とにかく無駄がない。複雑だけどわかりやすい。ストーリー展開がうまいし、細やかな視点の変化が飽きさせない。冗長にならない。そして、主人公の愛すべきキャラクターー♪これが一押しです(笑)下品でグータラでいいとこなしのフロスト警部(笑)だけど実は過去もあったりして・・・。なんともテンポのいいユーモアや、おもしろい掛け合い。下品なんだけど機知にもとんでたり。とにかくキャラとストーリー何もかもがいい!!全てがリズミカルに進んでいき気がつけば終盤って感じです。ユーモアとミステリの融合。いい塩梅で最高です♪これはシリーズものなので、早速既刊のもの全て買いました(*´σー`)読むのが楽しみすぎるぅ♪=== 79冊目 読了 ===
2011年07月17日
連続殺人鬼カエル男評価:★★★☆☆ ミステリー長編。--- 梗概 -------------口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに...。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。(「BOOK」データベースより)-----------------------親知らずを四本全て抜くことになりました・・・怖すぎるっ(゚´ω`゚) 明日の自分はどうなっているのか、明後日の自分はどうなっているのか。今日と同じ日が、これからも毎日毎日続いていくのか・・・・・・。人間って不安になると、心の奥底に確かなものがあっても揺らいだりしますよね。(P40より) ぶんこちょビーズクッション欲しいがために買った本のうちの一冊。がっ!!(´゚д゚`)はからずもおもしろく、得した気分です(笑)刑法39条をテーマにしたミステリー。最近同じテーマを扱った本として薬丸岳さんの『虚夢』を読んだが、明らかにカエル男の方が39条について掘り下げられており、かつテーマを十分に描き切っていておもしろかった。テーマもさることながら、ミステリーとしても非常に素晴らしい!!最後の最後まで展開が読めなかった!!ここまで驚天動地の結末が待っている作品は久々だったのでなおさら結末がわかったときの驚きといったら・・・(*゚∀゚)=3 感無量♪♪二転三転する・・・とはよくいうが、まさにこれがそう!!すっかりやられました!! ここまで絶賛しておいてなぜ星三つか?理由は主に二つ。一つは、少し説明口調のセリフが気になったから。参考文献をそのまま引用して無理やりセリフにしちゃった感じがあって、セリフが冗長になり疲れてしまった。もう一つは、主人公の刑事の上司でのキャラクター。なんだか完璧すぎる人間性と該博さ。博学な刑事というキャラクターにしたかったのだろうが、如何せんそのインテリぶりが少し気取って感じられる。完璧すぎてキャラに入り込めず、若干鼻につきさえする。もう少し人間味があってもよかったのかもなーーーと思いまする。 あと、この本、装丁とタイトルで損している気がします(笑)ジャケットとタイトルだけみてると少しふざけてるような気がしますが(笑)内容はすごくシリアスで重厚で、グロいです(笑)もっとおどろおどろしいジャケとひねりのあるタイトルだったら更によかったのではないかしら?素人の僭越な意見ですけどね。=== 78冊目 読了 ===
2011年07月10日
読むだけですっきりわかる日本地理評価:★★★★☆ 海外も魅力的、国際化も大切。でも自国のことに無知な者を国際人と認めてくれる国はない。世界中どこへ行ってもインターナショナルの前提にナショナルがある。(P252より) タイトルに偽りなし。読むだけですっきり日本地理がわかります(*´∀`*)日本地理を初めてしっかり学んだのは中学一年生。その頃の私は勉強嫌いで、地理のテストで19点とったり、成績は2だったりと散々でした(笑)ちなみに団体競技が大嫌いでさぼりまくった体育は、1!!しかも体育教師は担任でもあったのに!!担任に1をつけられるのは前代未聞だと学校中がざわついたとか・・・(笑)まぁーー体育教師の熱血ぶったところが嫌いで彼女の話を右から左にしてたから嫌われてたのもあるんでしょうけどねーー(笑)話を戻して。その時の地理の先生が、私を教師嫌いにさせた一人だったりします。なぜなら彼、「一億円当たったら、全額を世界の恵まれない人々に寄付する」とか言っちゃうような胡乱な人で(笑)平等とか寄付とかいいことばっかり言うくせに、地理を全く学ぶ気のない私を蔑み、テストの採点もまぁーー出来る子とは全然違うんですよ。出来る子には丁寧に間違えた個所を一問ずつ×つけてるんですが、私は間違いが多すぎるからだろうけれど、大きな×を一つつけられたりしてね。今はこんな図太い大人の私ですけど、さすがに12、3歳のときは、勉強しない自分が悪いとわかっててもなんか見捨てられた気がして辛かった。まして、普段、偽善的なことばかり言う先生だけに、その言動と行動の懸隔に打ちのめされましたね(笑)今考えれば典型的な左翼先生だったんだなーあの人。色々と思い当たる節があります。とまぁ、そんな地理嫌いの私ですが、高校受験の際、地理を克服しなければ志望校合格はないとわかっていたので、こつこつ勉強するのが大っ嫌いですが、中三の夏は、地理だけは勉強しました。他の科目は全く手をつけなかったけど(笑)自分で日本地図書いて暗記しまくり。そのおかげか、志望校には無事合格。・・・ん?私の高校受験ストーリーか?(笑)いえいえ違います。前置きがかなり長かったですけど、つまり、地理が苦手だった当時の私がこの本を読んでたら、地理が好きになっただろうし、あんなに苦労して暗記しなくても良かっただろうにってことです(*´∀`*)地理が苦手な学生、地理を学びなおしたい大人。そんな人にぴったりな一冊です!!ちゃんと図も載ってます!!授業ノートみたいに、ここが○○平野だとか××川だとか。農業や工業、交通etc別に書かれていてわかりやすい。中学三年の夏にタイムスリップした気分でした(笑)シラス台地とか、懐かしすぎて思わずにやにや(笑)本当におもしろく勉強になる。これでワンコインでお釣りがくるんだから、驚きです。心の底からお薦めの一冊です♪ただ一つケチをつけるなら、時折出てくる著者の歴史観とかそういうもの。出すなら思いっきり出せばいいのに、どこか客観的な本にしたいという意思があるらしく、中途半端な主張が鼻につく。客観的にしたいなら一切思想を出さず。自分の思想を出したいならいっそがっつり出してしまえ!と思いました。まっ、そんなところは些事も些事ですけどね(笑)=== 77冊目 読了 ===
2011年07月09日
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