草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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2024年01月09日
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ひさかたの 天(あま)の河津(かはつ)に 舟浮けて 君待つ夜らは 明けずもあらぬか(― 

天の河の舟着場に舟を浮かべて、わが君をお待ちする夜は明けずにいないものだろうか。明けず

にあって欲しい)


 天の河 足濡れ渡り 君が手も いまだ枕(ま)かねば 夜の更(ふ)けぬらく(― 天の河を足

を濡らして渡り、あなたの手もまだ枕にしないうちに夜が更けてしまったことよ)


 渡守(わたりもり) 船渡せをと 呼ぶ聲の 至らねばかも 楫の音(と)のせぬ(― 渡守よ、

船を渡せよと呼ぶ声が届かないからか、櫓の音もしないことよ)


 ま日(け)長く 川に向き立ち ありし袖 今夜(こよひ)纏(ま)かむと 思はくがよさ

(― 長い間、川に向き合って立っていた妹の袖を今宵こそ枕にするのだと思うと、何と快いこ




 天の河 渡瀬(わたりぜ)ごとに 思ひつつ 來(こ)しもしるし 逢へらく思へば(― 天の河

の渡り瀬ごとに思い慕いながらやって来た甲斐が立派にあった。こうして逢った事を思えば)


 人さへや 見繼がずあらむ 彦星(ひこほし)の 妻(つま)よぶ舟の 近づき行(ゆ)くを(―

 織女だけでなく我々下界の人間までも見守らずにはいられようか。彦星が妻を呼ぶ舟が近づい

て行くのを)


 天の河 瀬を早みかも ぬばたまの 夜は明けにつつ 逢はぬ彦星(― 天の河の瀬の流れが

速いからか、たやすく行けないためか、夜が明けてしまったのに、まだ織女と会っていない彦星

よ)


 玉葛(たまかづら) 絶えぬものから さ寝(ぬ)らくは 年の渡(わたり)に ただ一夜(ひと

よ)のみ(― 二人の間は絶えないものの、共に寝るのは一年にただ一夜だけである)


 戀ふる日は 日(け)長きものを 今夜(こよひ)だに 乏(ともし)むべしや 逢ふべきものを



うか。ゆっくり逢うべきですのに)

 ここで七夕伝説について少し触れておきたいと思います。七夕伝説の起こりは中国ですが、中

国の織女(しょくじょ)牽牛(けんぎゅう)の伝説と、裁縫の上達を願う乞巧奠(きこうでん)とが

混ざり合って伝えられたものと言われる。織女と牽牛の伝説とは、二人は夫婦なのですが仕事を

せずに遊んでばかりいたので、一年に一度の再会以外は仕事仕事の毎日を強制されると言う儒教



初ではないかと言われている。乞巧奠とは、陰暦七月七日の行事。女子が手芸や裁縫などの上達

を願ったもの。もとは中国の行事で、日本でも奈良時代に宮中の行事の節会(せちえ)とし

て取り入れられ在来の棚機女(たなばたつめ)の伝説や祓えの行事と結びつき、民間にも普及して

現在の七夕行事となった。棚機女の伝説とは、神を迎えて祀るために、七月六日の夕方から七日

にかけて水辺の機屋(はたや)に籠る乙女(巫女)です。棚機女の元を訪れた神が、七日の朝にお帰

りになる際に、人々が水辺で身を浄めると、一緒に災難を持ち帰ってくれるということです。


 織女(たなばた)の 今夜(こよひ)逢ひなば 常のごと 明日(あす)を隔てて 年は長けむ

(― 織女が今夜、彦星に会ったならば明日を境にしていつものように、一年間また会えなくて

長い時を過ごすことになるであろう)


 天の河 棚橋わたせ 織女(たなばた)の い渡らさむに 棚橋わたせ(― 天の河に棚橋・棚

のように架けた橋 を渡せ、織女が渡られるであろうから、棚橋を渡せ)


 天の河 川門(かはと)八十(やそ)あり 何處(いづく)にか 君がみ船を わが待ち居(を)ら

む(― 天の河には河の渡り瀬が多くある。何処でわが君のお船をお待ちしていようかしら)


 秋風の 吹きにし日より 天の河 瀬(せ)で出(い)で立(た)ちて 待つと告(つ)げこそ(―

 秋風が吹き始めた日から、天の河の瀬に出て、立って、彦星をお待ちしていると告げてくださ

い)


 天の河 去年(こぞ)の渡瀬(わたりせ) 荒れにけり 君が來まさむ 道の知らなくに(― 天

の河の去年の渡り瀬が荒れて絶えてしまった。わが君が今年おいでになる道が分からないことよ)



 天の河 せ瀬(せ)に白波 高けども ただ渡り來(き)ぬ 待たば苦しみ(― 天の川の瀬々に

白波は高いけれども、まっすぐに渡って来た。波の静まるのを待っていると苦しいから)


 彦星(ひこほし)の 妻呼ぶ舟の 引綱(ひきつな)の 絶えむと君を わが思はなくに(― 彦

星が妻を呼ぶ舟の引き綱が切れないように、二人の仲は絶える事はあるまいと思いますのに)


 渡守(わたりもり) 舟出(ふなで)し出でむ 今夜(こよひ)のみ 相見て後は 這はじものか

も(― 渡守よ、さあ舟出をしよう。今夜だけ会って、今後決して会わないつもりというのでは

ないのだから)





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最終更新日  2024年01月09日 11時42分22秒
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