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工藤 慎太郎

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2006.01.15
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カテゴリ: 日常
最近は歳三(父の愛犬)との散歩のことが多くなっていますが…


歳三と散歩に行くようになって、もう半年くらいが経過したでしょうか。
その頃の日記に何度も書いたのですが、公園で鼻息荒くガツガツとリードを引っ張っていく歳三に閉口した私は、「ゆっくり、ゆっくり!」と声に出して歳三に言い聞かせていました。歳三が少しでもゆっくり歩いてくれるようになって、他所の犬みたいに平然としていて欲しかったからです。

どうやら歳三は日本語(関西弁)をずいぶんと理解しているようですが、公園を散歩しているときばかりは、かなり気が立ってしまうようで、ハァハァと荒い息をしっぱなしです。
最初の頃は、すれ違う人がある度に背後から飛び掛かろうとしていて、それを止めていたものです。当時は歳三の体重も筋力も軽いものでしたから、余裕で操ることが出来ました。

ところが最近は、前肢にも後肢にもびっしりとした筋肉が付いてきて、とても21キロの体重とは思えない、強い牽引力が備わってきました。
もう人様に飛び掛かろうとはしないのですが、その牽引力をもって、好き勝手な方向に進もうとしますので、リードで繋がっている私としては、かなりの体力消耗を強いられます。

とくに他所のワンちゃんと近づいたときなんか、「ハァッハァッ」息をいっそう荒立てて、そのワンちゃんに飛び掛かろうとします。今となっては、これを力ずくで押さえ込むのに、とても骨が折れます。



今朝の散歩の最中、前をゆっくり歩いているワンちゃんがいて、これまでにないくらい興奮されて、リードを引っ張る腕が千切れるのではないか、というほど苦労しました。

そこで歳三に「停まれ!」を命じて、こちらがしゃがみ込んで頭や背中を撫で摩りながら、優しく説き聞かせてやりました。
曰く、「歳三が力任せに引っ張ると、それを押さえ込むためにこちらが相応の力を加えて押さえ込んでしまう。そのために、どうしても歩く速度が遅くなる」
曰く、「かてて加えて、他所のワンちゃんに唸って飛びかかろうとしているばかりでは、いつまで経っても犬の友達は出来ない」

こんな説得をしても、犬に通じているのかどうかなんて、さっぱり分かりません。
それでも朝も夕も、散歩のときに他所のワンちゃんに飛び掛かろうとする度に、歳三を停まらせて言い聞かせました。

そのとき閃きました。
「ゆっくり」「焦らない」などの、ただ減速を促すだけの呼びかけだけでは、相手に伝わるインパクトが弱いのではないか、と。

そこで少し考えて、「軽やかに歩いて」「すーいすい!」と呼びかけてみました。
気のせいかも知れませんが、それを繰り返し続けていると、歳三の歩みも、心なしか軽やかなものになってきました。おかげで今日の散歩は、朝夕とも各1時間を費やしましたが、肉体的には楽でした。

さて、夕方の散歩が終わって家に向かう道すがら。



これまでは「ゆっくり、ゆっくり!」「焦らずに落ち着いて」と呼びかけてきました。自分の声で呼びかけているのですから、当然、自分の耳にも入ります。考えてみるとこの半年間の歳三と私は、この私の声を聞き続けて散歩をしてきたようなものです。

ここで自分を振り返ってみると、焦らないのんびりした性格の人間に、私が様変わりしていることに思い当たりました。これには、何らかの因果関係があるのではないか。ついついそう考えてしまいます。

ではそんな自分にもっと好ましい呼びかけはないのだろうか。そう思ってみたら、今日はじめたばかりの「軽やかに歩こう」「すーいすい」は、意外といい線をいっているのではないか。一人勝手に、悦に入ってしまいました。

ちなみに、性格改善などを促すために「催眠療法」というものがあります。
妻子との別居後、焦りに焦っていた私は、手当たり次第に治療法を求め、この催眠療法の施設をハシゴしていたことがあります。一昨年の12月から昨年の2月にかけてくらいの期間です。


ただ、そのときにプロの催眠療法士に聞いたのですが、「男性を催眠に導入するのには、男性の声が効果的なんです。逆に女性を導入するには、女性の声が効果的なんです」「でも、もっと効果的なのが、ご自分の声を使って自分自身を導入することなんです」とのことでした。

これを聞いた直後は何とも思っていなかったのですが、今日になって稲妻に打たれたように、この言葉を思い返していました。

ひょっとして、私が歳三に呼びかけていた声は、私自身に届いていたのではないでしょうか。「ゆっくり焦らず」と言い続けて来たから、そんな風な焦らないでいられる性格に変化してきた、そんな気がします。

もしこの仮説が当たっているのなら・・・

そうです。「かくありたい」と思う自分の姿、その性格に誘導するためのキーワードを見つけさえすれば、多少時間がかかっても、自分で自分を変えていくことが出来るのではないでしょうか。

とりあえず、このことを発見した責任を持って、自分を実験台にして試して見ます。






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Last updated  2006.01.15 22:27:46
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