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先日は、NETを活用した双方向通信の見守り型カメラを紹介しましたが、今日は家全体の防犯システム「家をまもる隊」をご案内します。家全体の防犯システムと言えば、やっぱりセコムやアルソックが有名ですが、設置費や月々の警備費がバカにならないばかりか、もしもの時に駆け付けてくれると言っても、警報を発してから30分程度後になってしまいます。だって、警備員だって、泥棒と鉢合わせになって怪我をさせられるのは嫌ですからね。ということは、高い警備費を払う意味があまりないと思いませんか。全くないとは言いませんが、それよりいいシステムやいい方法があるはずです。そこで見つけたのが、この写真のシステム。ドアや窓ガラスが破られた時に、音や光で威嚇すると共に警報が作動するというのは、大手の警備会社と同じですが、違うのは警報が最大10ヵ所の携帯や一般電話に通知されるという点です。近くに親類や両親・家族が住んでいたら、そういった人たちの電話を登録してもらうことで、何かあった際には警察に通報してもらったり、複数の人で見に行ってもらうなんてことも可能です。一番いいのは、ご近所同士でこうした防犯システムを採用して相互に通報し合うという仕組みが実現すれば、泥棒の被害を地域で最小限に防ぐことが可能となります。これって、今までにないアイデアだと思いませんか?ご近所同士全ての人が警備員であり、警察への通報者となるのですから。そして、このシステムは一旦購入したら、その後に費用が掛からないことが素晴らしいんです。故障などの際のメンテナンス費用や電池交換は必要ですが、月々の警備費は一切掛からないのです。このシステムの購入代金は、家の大きさや間取りにも依りますが約30万円程度。大手警備会社の設置費と比べてもリーズナブルですし、月々1万円の警備費を支払うことを考えれば、2年半で元が取れます。また、先日紹介した見守り型カメラを併用すれば、更に効果を発揮すること間違いなしでしょ。ご興味のある方は、ご相談下さい。<関連記事>: ペットや子供(老人)の見守りや防犯に! (2014年6月30日)
2014年07月02日
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セキュリティ対策が叫ばれる世の中になって久しいですが、アルソックやセコムなどのセキュリティ会社の高い設置費や警備の月々の支払がネックになって、防犯対策をしていないというご家庭も多いと思います。私の家でセキュリティの機器を設置する場合、下記のようなことが出来れば使ってみたいと思うでしょうね。1. 価格的に安い2. 音で泥棒に威嚇出来る3. 高画質で犯人を撮影出来る4. NETに接続して、どこからでも部屋を見ることが出来る5. 夜は赤外線撮影して、暗い中でも機能するこんな感じなら1台あってもいいかなぁなんて思うんですが、今回ホームメイドでは、そうした機能を持った写真の「スマート・カメラ」を販売することにしました。価格は、35,000円(税別・送料別)。有線や無線のルーター(Wi-Fi)があればNET接続出来ますから、スマホやタブレット、又はノートPCに専用ソフトを入れて外出先から室内を見ることが可能です。もし何かがカメラの前で動いたりすると、自動で写真を撮ってくれますし、スマホから遠隔操作してカメラの角度を変えて写真や動画も撮影出来ます。それもHDですから、相当高画質ですよ。(高画質で見る場合は、光やLTEなどの高速通信で接続して下さいね)更に、マイクやスピーカー、記録用SDカードのスロットも備えていますから、犯人の声や物音も確認出来ますし、こちらから犯人を威嚇したり、話しかけたりすることも可能です。こうした機能がありますから、防犯以外に留守番しているペットや子供たちとの会話や状況確認にも使えますし、遠く離れたご両親の見守りや介護状況の把握などにも使えますよね。勿論、NET利用ですから、海外からでも、いくら使ってもNET費用だけで電話料金のような高額なお金は必要ありません。また、相手側(室内側)には、カメラとコンセント、NET環境があるだけでいいですから、PCを起動させたり、スマホを持たせたりする必要もありません。それから、こちらの機器は、国内のセキュリティ専門の会社が開発していますから、安ものの機械のように電波干渉などで不良作動することもないそうです。防犯や見守り対策として、1つ設置してみては如何でしょうか。ご希望の方は、お問い合わせ下さい。
2014年06月30日
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外出した時に、バッグと一緒に鍵を盗られてしまったり、子供さんがどこかで鍵をなくしてきてしまったなんてことはよくありますよね。最近、日本も物騒ですから、誰かの手元に渡ってしまって家に侵入されることを心配される人もいるかも知れません。玄関だけでなく、勝手口でも同じキーを使っていたら、ドアノブの取替えの費用や時間もたくさん掛かりますよね。そんな時、私たちが輸入住宅に施工しているこの鍵なら、鍵の本体であるロック・シリンダーを交換することなく、キーのみを別のものに変えることで、簡単に鍵を変更することが可能です。この輸入の鍵のシステムを、「Smart Key」と呼びます。このシステムを作動させるには、古い既存のキーを持っていることが必要ですが、更に専用のキー変更ツールも欠かせません。通常皆さんは、ご家族でキーをいくつか持っているはずですから、1つなくしてしまっても、別の同じ形のキーがもう1つありますよね。そして、どこかの誰か分からない人が、キーを持っていたとしても専用ツールをも持っていることはまずありません。だって、輸入の特殊な鍵ですからね。ですから、家の持ち主が一旦キーを変更してしまうと、ロック・シリンダー自体がそれを記憶して、昔の古いキーでは開かなくなってしまうし、誰かがそれを元のキーに戻す手立てはありません。私たちが使っている鍵付きの輸入のドアノブには、こんな素晴らしいシステムが付いているんですねぇ。勿論、ロック・シリンダー自体も耐ピッキング性能10分以上という高い防犯性能を備えていますから、安心ですね。(但し、絶対大丈夫なんてものはないですからね・・・)私たち ホームメイドはこんなことにも気を遣うビルダーでありたいと思います。(尚、このシステムは、標準仕様です)
2014年04月29日
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最近、地球温暖化が進んできたせいか、豪雨と呼ばれる水害が増えてきました。川の近くとか、土地が低い場所とかにお住まいの方は、洪水・浸水に備えて火災保険の特約に加入する人も多いと思いますが、丘や山の方にお住まいの皆さんは、家が浸水するなんて絶対ないと思っているでしょ。でも、大雨で傾斜地の土砂が崩れて、家が押し流されたり、窓から大量の土砂が入り込むなんて災害に見舞われたといったニュースがよくありますよね。時には、街や村の一角が、被害に遭うなんてこともありましたね。実は、そういう災害については、水害として火災保険の補償の対象になるって、ご存知でしたか?多分、殆どの皆さんは、知らないでしょうね。私も知りませんでしたから・・・(笑)だって、高い場所で水害なんてあり得ないと考えるのが普通ですから・・・。だから、そういう場所にお住まいの方は、是非水害の特約にも入っておいて下さいね。勿論、その費用対効果も頭に入れながら検討して下さいよ。あくまで特約ですから、リスクが少ないと思えば加入する必要はありません。あと、同じ崖崩れでも、地震の際は地震保険での補償となりますから、お間違いなく。
2014年04月04日
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自宅から出火してお隣の住宅が類焼してしまったり、台風や突風で自宅の屋根瓦が飛ばされて、お隣の家に被害を与えてしまったりした場合、皆さんはどう対処しますか?良心のある多くの皆さんは、自分のところの火や物が落ち度のないお隣に被害を与えてしまったのだから、修理や建て替えの費用を何とかしなきゃいけないと思いますよね。そう、それが人情というものです。でも、民法上では、自然によって引き起こされた被害や故意による火災でない場合は、実は損害賠償する責任はありません。ただ、道義的責任やご近所付き合いの為に、補償をしなきゃいけないと考える人もたくさんいるんです。特に、人間的な繋がりの強い地方や地域であったりすると余計にプレッシャーが掛かってくるものです。「あんたの家から飛んできた瓦が当たったんだから、・・・」なんて言われると自分の責任だと思っちゃいますよね。ただ、普通の火災保険に加入しているだけだと、自宅の損害については補償の対象になるんですが、隣家の分まで保険が使えるかと言えば、そうではないのです。そう、民法上の責任がないですから、保険会社も支払いの義務を負うということはないんですね。そんな時、最近の火災保険には、「類焼損害・見舞費用特約」というオプションが組み込めるものがあることを覚えておいて下さい。住宅ローンを組んだ際に金融機関から加入を勧められる火災保険では、こういう特約があるということをろくに説明もされませんから、見過ごされることがよくあります。だから、こういうことでもプロのアドバイスが必要なんですね。勿論、特約を付ければその分費用も発生しますから、プロの意見を聞きながら、地域の事情や自分たちの考え方、懐具合によって総合的にご判断頂くようにして下さいね。 因みに、私は建築屋であって、保険屋ではないですからね(笑)
2014年03月30日
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年度末まであと1ヶ月。3月末までに家を建てないと消費税が5%から8%にアップしてしまう。昨年9月末までに新築の契約をした人は、竣工が4月にずれこんでも5%のままなんだけど、それ以降に契約した人は、どうしても3月末までに完成しなければ困るといった意識があるようだ。今日、ある水道業者さんと話をしたんだけど、彼は大手ハウス・メーカー Mホームの仕事もしているそうな。彼曰く、今そのメーカーの工期は、何と2ヶ月。そして、駆け込み需要を取り込んだ為に、1月着工3月引き渡しの物件が多々あって、現場は物凄いことになっているらしい。大体、基礎をコンクリートで作るにしても10日~2週間は掛かると思っている。また、コンクリートがしっかり中まで乾くには、更に1週間以上は養生期間として放置しておく必要があるのだ。2ヶ月の期間で着工から完成までの全てを行うとしたら、そういった必要な時間は無視する他ないではないか。また、3月末にどうしても引き渡しをしなければいけない住宅がたくさんある為、9月末までに契約を済ませている先約のお客さんの家を放っておいて、3月末までの家に大工や協力業者を集中的に投入するといった戦略を取っているというのだ。大工というものは、人によって腕が違う。また、施工の仕方も同様に違うのに、いろんな大工が同じ現場に入ったら、統一感のあるきれいな仕事など出来るはずがない。突貫工事で尚且つ質を落としてまでも、本当に3月末までに完成させる必要があるのだろうか。だって、この後何十年も住もうというおうちではないか?お金に代えられない何かを失ってはいませんか?当然の如く、先約のお客さんからは、現場に職人さんたちが入っていないことにクレームが付くし、突貫工事で荒くなった仕事に対しても、引き渡し間近のお客さんから文句が出る。まさに、マイナスのスパイラル。現場も人も全てがネガティブな状況がそこにある。以前記事に書いたけど、消費税がアップした後の減税措置の方が、3%の増税分より大きい人も少なからずいるのだ。勿論、借入額の大小や年収によっても、その損得は変化する。だけど、どっちに転んでもどっこいどっこいになるように政府はうまくコントロールしているんだよね。いいように業界や政府の口車に乗せられているのは、実は3月末で焦っているお客さんに他ならない。何とも気の毒な話ではあるが、その会社との契約を決断したのも住宅メーカーに非常識な工期での施工をお願いしているのも、その方たちであるはずです。電化製品のように、どこに行っても同じものというなら話は別だが、金額だけで決めていいものとそうでないものとがあるはずだ。さて、住まいはどっちなんでしょうねぇ?それにしても、住宅産業ってひどい業界ですねぇ。私はそういう業界に一石を投じる仕事がしたいと思います。関連記事:う~ん、過渡期とは言え、やっぱり変かも!
2014年03月02日
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一昨日、TVを見ていたら、巨大地震への対応をどうするかといった内容の番組がやっていた。想定外のことが起らない限り、大きな被害はないと言えるのだろうが、東日本大震災の如く想定外のことが起るから甚大な被害を社会は受けるのだから、想定外のことが必ず起きると考えることが大切だと感じたTVだった。そういった意味では、耐震や免震の施策が実施された超高層ビルやマンションなんていう建物からは、遠ざかっていた方が怖い思いをしないで済むんだろうなぁ。人間の本能では、やっぱり危ないと感じちゃうもんね。(実際は、高所恐怖症なだけかも知れないが・・・)さて、その中で一番簡単で効果が高いと思われたものが、このブレーカー自動遮断装置。大きな地震の際に電気器具(電気ストーブ等)を使っていた場合、それが揺れで倒れたり、電気の配線がちぎれてしまったりすることは往々にしてある。そんな大きな地震が起こると、ほぼ同時に大規模停電という事態になるから、慌てて電気を切るなんてことは想定外となってしまう。そりゃ、スイッチ見るより逃げる方が先決だもんな。でも、その後、電気が復旧すると、通電した機器や電気コードから火災が発生することになる。これを通電火災と呼ぶらしい。そういうことが、阪神淡路大震災でも起こっていたというのだ。だが、分電盤に付いているブレーカーを落とす機器を追加するのは、結構な費用が掛かる。でも、ブレーカーに重りを付けただけの装置であれば、簡単にそれも自動でブレーカーを下ろすことが出来るという訳だ。逃げるのが精一杯な時、こういうものが手助けしてくれるなら安心して家を離れることが出来るよね。勿論、小さな揺れの際は重りが落ちないように、調整も出来る。是非、皆さんも取付けを検討してみては如何でしょうか?あと、全館空調やエコキュートなど、通常の家庭用電源以外に動力契約をしているおうちでは、室内の分電盤以外に屋外ブレーカーが設置されていますので、そちらもご注意下さいね。
2014年02月28日
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2014年4月から消費税が8%へ増税になる。その経過措置として、9月末までに契約した建築工事に関しては5%に据え置くという。その為、今お話を進めているお客様とどのように進めていったらいいのだろうかという打合せをさせて頂きました。当然、お客様としては5%のままで資金計画を進めていけた方が有利には違いないが、増税分の3%に相当する金額を所得税減税や資材の価格下落、為替レートの変動などで穴埋め出来る状況があれば、反ってお金を使わなくてもよくなるかも知れないから悩みどころだ。そして、その決断の期限が、3日後と迫ってきている。いや~、焦りますよねぇ~。そんな状況ですから、お客様にはいろいろなシミュレーションをお伝えして、その際の最善の対応などをお話ししました。勿論、こんな政府の都合に振り回されるなんて、はっきり言って馬鹿げていますから、それはそれとして頭に入れながらまずは大切なプランニングをしっかり考えていくのが一番です。どうですか、この堂々たるレンガ積みの外観は。こんなのが、名古屋市に建ったら素敵だと思いませんか?生活設計をしながら、家づくりの夢をしっかり描く。住宅メーカーの営業成績の為に、100年以上住む輸入住宅を数日で決めてしまうなんてナンセンスですよ。時間を掛けてじっくり行きましょうなんて、うちは儲けるのが下手ですねぇ(笑)因みに、現時点(平成25年6月)での税制に関する資料は下記をクリックしてご利用下さい。参考資料:◆平成25年度税制改正のあらまし
2013年09月27日
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あるお客様と火曜に久しぶりの事務所打合せを行いました。いつもは、スタッフの松葉とメールでやりとりをさせて頂いていましたが、おおよそプランが煮詰まってきたということで、プランの最終提案をさせて頂く前に、直接会って意見を交わしましょうということとなった。ここまで来るのに結構長い時間が掛かりましたが、随分皆さんの想いが反映されたプランになってきたと思います。敷地の形状やお客さんの想い、ご家族への配慮、そういうたくさんの要素がひとつの形になるのですから、そこに至るまでの時間が長く掛かるのは当たり前です。その間に作ったプランは数知れず。(そこまでは言いませんが、細かな派生案を含めれば、相当な数となりました)だから、時期的に後からご相談頂いたお客様の話が、先に進んでしまったりしたのは、ご容赦下さいね。お客様の想いをくみ取っていろいろ考えていく私たちの努力だけでなく、こうして気長にお付き合い頂けるお客様の根気がなければ、高い位置でバランスが取れたプランニングは難しいと思います。来年4月に導入される消費増税の話もありますので、9月末までに契約しなければいけないというプレッシャーはありますが、そこがお客様にとっての優先順位第一ではありません。それをちらつかせて契約してもらおうなどという姑息な手段を取るつもりもありません。日程のターゲットはターゲットとして頭に入れながら、どこまで頑張れるかはお互いの努力と熱意です。でも、出来るだけ負担の少ないようにしてあげたいという人情だけは忘れてはいけません。家づくりって、やっぱり修行ですよね。
2013年08月29日
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家づくりをしたいとお考えの人に最初にお話しさせて頂くのは、家づくりのテーマについてです。それは、目的や目標、家のコンセプト、家を造ることによって何を得たいのかということと捉えて頂いてもいいと思います。それは、きっと非常にシンプルな言葉で表現出来るものだと私は思います。これを映画やドラマのタイトルと同じと考えるとより分かりやすいかも知れませんね。そう、皆さんのおうちにタイトルを付けるとしたら、どんなおうちでしょうか?一度考えてみて下さい。それがはっきりしているご家族は、家づくりにおいて考え方が大きくぶれることはありません。それが優先順位一番のはずですから、間取りやデザイン、資材や家具の選択をする時、どちらかを選ばなければいけないという場合でも、「テーマから考えれば、こっち」だという意識が自然と生まれてくるのです。そこには迷いはありません。では、もしそういったテーマがないとしたら、どうなるでしょうか。つまり、建てるという行為自体が目的となってしまった場合を意味します。そこには何でもありの考え方しかありません。例えば、素材にこだわりはありませんから、安ければ何でもいい、見栄えさえよければ何でもいい、流行りのソーラー発電も付けたい、個室以外にゲストルームもあるといい、将来子供が乗ることを考えて駐車場は4台欲しい、予算は2000万円以下にしたい、オーディオ・ルームや書斎、納戸なども必要、敷地は狭いけど庭も広く取ってバーベキューをしたい、という希望があるとします。確かに限られた資金と敷地面積の中で、出来るだけ多くの希望を叶えたいというのは人情ですから、よく理解出来ます。ただ、そこには多くの矛盾を含んでいることがよくあります。建売り並の予算で、希望は豪邸並。今トレンドのものを全て網羅したいが、それらを入れられるだけの容量がない。そんな時、どう対処していくかと言えば、その希望をどんどん削っていくか、それとも希望に上がっていない部分をなくすかもしくは質を落とすかしか方法がありません。どれも欲しいと思っている人には、削られたものへの悔いや不満が残りますし、目に見えない質の低下は家の寿命に影響してくるかも知れません。全ての条件を兼ね備えて尚且つ安いというのは、大勢の人に受け入れられるでしょうが、特徴がなくそれが長く愛されるということもありません。その状況は、昔の国産車、大衆車といったものだったかも知れません。その多くは、10年もすると殆どその姿を消してしまいます。しかしながら、当時の技術者の熱い想いで造られたスポーツカーや個性的な外国車は、生産台数こそ少ないものの未だに語り継がれる名車として高い価値を維持しています。例えば、トヨタ2000GTやオースティン・ミニ等はどうでしょう。家族全員が快適に乗れるなどという代物ではありませんが、他の製品にはない製作者のテーマや目的が存在します。その製品のテーマに賛同する人にとっては、かけがえのない愛着を感じるものとなるはずですし、それが長年維持する原動力になるのです。私は大衆向けの商品を否定するものではありません。ただ、多くの人の為に大量に安く供給するという発展途上の時代は既に過ぎ去り、生活の豊かさや後世に残るものづくりを追求すべき時代になってきていると、私は感じています。多様で個性的な家づくりをする為には、多様で個性的なテーマが必要となってきます。そこには、テーマに沿わないものは思い切って削る、そしてテーマに合致したものだけを極限まで高めていくという覚悟が必要ですし、その選択には満足感を感じるはずです。そういう皆さんの覚悟が国の財産を形成し、国や社会の価値を高めていくと私は信じます。
2013年08月25日
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先日、とあるお客様のおうちを別件で訪問させて頂いた折に奥様からビックリするようなことがあったと相談頂いた。一見何事もなかったかのような窓。ガラスも割れていないしロックも掛かっている。勿論、傷もない。何が変なのかを聞いたら、サッシの枠が湾曲しているのが分かりますか?という答えが返ってきた。言われてみれば、シングルハング窓の中央部にある水平枠が若干変形しているではないか。実は、これは泥棒がやった仕業らしい。サッシの下枠と建具に隙間がないのだが、そこに何らかバールのようなものを突っ込んで建具を持ち上げたらしい。窓はロックしてあったので、建具と一緒にサッシ枠が上に持ち上がってロックが外れ、そこから侵入したという。サッシ枠に柔軟性があったので、ガラスも割れず、それ以外の窓部材も特に異常がなかったのは幸いだったが、これくらい仕事がきれいで技術がある泥棒だったら、防ぎようがないというのが警察の言い分だった。こういうケースの場合、写真右の窓のように開閉する建具の上部に「つっかえ棒」を入れるのが一番いい方法だが、ダブルハング窓のように上側の建具も可動するようなサッシだとリスクが若干だが生じる。輸入住宅に施工する輸入サッシは、国産よりも格段に防犯性が高いのだが、絶対安全ということはないというのが、この様子からもお分かり頂けるはずだ。コストを抑える為に素材のアルミを極力薄くして作ったサッシや雨戸などは、きっと簡単に曲がってしまうでしょうね。そう言えば、カナダの窓メーカーには樹脂の枠の内部に金属の角材を入れて補強したサッシを作っていたところもあったよなぁ~。後付けの鉄製面格子やセコムなどのセキュリティ会社との契約などは、ある程度有効な対策でしょうが、全てのリスクを排除することも出来ません。コストも大事、防犯性も大事。勿論、断熱性や水密性などの性能も大切ですから、そのバランスは難しいですねぇ。でも、家づくりではご家族の命のことが一番大事です。
2013年08月24日
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ローコストとは、同じ品質でも他より安いというのが本来の意味だと思います。単に安いというのは、ものが悪くて価格もそれに応じているということです。さて、最近のローコスト住宅メーカーは、どちらでしょうか。確かに、広告・宣伝では装備が充実しているとか、スマートハウスや長期優良住宅に対応しているとか、太陽光発電付きとか一見いいもののように見えますから、高品質・低価格だと思っている皆さんも多いことでしょう。でも、それはただの見せかけでしかないのです。100年以上という長期間住めるいい住宅が、長期優良住宅の定義であるはずですので、そこに使われるフローリングは10年で表面が剥がれてしまうようなものであってはならないと思います。では、ローコスト住宅の床材は、合板のように剥がれない無垢材を使っていますでしょうか。外壁を塗り直しが一切要らないレンガ積みにしたり、手間の掛かる高品質なドライウォールのインテリアにしたりするメーカーがあるでしょうか。ホームメイドと同じ品質で造るローコスト住宅を、私たちは見たことがありません。私たちの家づくりは、単に手間や時間、技術が必要というだけですから、同じ品質でローコストに造る住宅メーカーがあってもおかしくありません。それとも、彼らは本物を施工したローコスト住宅を標準化出来ないということでしょうか。そこには、利益を上げる為には、無駄な時間や費用を使いたくないという心理が見え隠れします。だって、私たちの会社より規模も大きくて、優秀な社員も豊富ですから、大手メーカーなら簡単にやれるはずでしょ。消耗品である住宅設備の豪華さは、家本来が持つ品質とは何ら関係がありません。ただ購買力の問題だけです。ロレックスの腕時計のように、子供たちに残したいと思わせるようなものが、真の高品質です。だから、その価値を認めて中古のオークションでも高値が付くのです。20年後のローコスト住宅が、不動産の中古市場で高値で売買されると思いますか?今の不動産市場を見て、それが妄想だと理解出来る人は賢明です。私たちは、将来ゴミとして扱われるような日本の家づくりを変えたいと努力を続けます。
2013年08月18日
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2ヶ月程前にレクサンドーレンの玄関ドア用ガードプレートを購入頂いた栃木県在住のお客様から、写真付きのメールを頂戴しました。写真は、ガードプレートの取り付け前と取り付け後です。以前お話ししたかも知れませんが、この製品は既に生産がされておりません。また、私共の在庫ももう殆ど残っていないので、運よくお分けすることが出来てよかったと思っています。ドア共々大切にお使い頂けたら、嬉しいですね。下記は、お客様から頂いたメールです。 <お客様からのメール>「新居の追加工事が今週やっと入りまして、大工さんに取り付けてもらうことができました。 お約束していた写真を送らせていただきます。 ガードプレートは我が家の玄関ドアに問題なく簡単に設置することができました。 一階で寝ているため、これで安心して眠れます。ありがとうございました。 また、電話やメールでの親切なご対応に心から感謝致します。」 詳細説明資料:レクサンドーレン(スウェドア)用ガードプレート 【PDF】 北米輸入玄関ドア用ガードプレート【PDF】 また、木製玄関ドアの塗装には、パラペイント ティンバーケア【PDF】をお使い下さい。 もう数もありませんので、購入及び取付け施工を希望される場合は、早めにお問い合わせ下さい。
2013年06月15日
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昨日、建築経営の勉強会に行ってきた。個人のお客様とのお付き合いや職人さんとの打ち合わせが多い仕事ですから、こういう会に入って自ら外へ目を向けることをしないと井の中の蛙になってしまう。そういったことから、月1回ですが見聞を広めさせて頂いている。同じ建築業界の仲間ですから、話の中心は昨今の仕事の状況や周囲の経営環境ということになる。そこで皆が声を揃えて言うのは、増税前だけど自分たちの受注については、世間ほど景気がいいとは言えないということとあらゆる建材・資材や個々の工事単価が上がってきているということだった。受注状況やお客様からのお問い合わせについては、他の皆さんと比べれば、いい状況になりつつあると言えるのだが、建材や施工費の値上げについては、私自身もひしひしと感じる。コンクリートや鉄筋を多用する基礎工事や構造材の木材などは10%以上値上がってきているし、材料を新しく購入することのない仮設の足場工事なども単価が上がってきているのだ。更に今日会社に来た資材を輸入する業者さんの話では、7月以降輸入サッシやフローリングなど20%などという程度でないくらい値上げする貿易商社が出てくるだろうとのことでした。日本の産業は、資源を全て海外に依存しているので、国産のものだろうが、輸入のものだろうが、80円から100円へと変化した為替の影響をまともに受ける。今まで海外メーカーの値上げを、円高でしのいできたので価格を維持してきたのに、20%の円安となればそれを企業努力で吸収することなどまず不可能なのだ。でも、建築屋はお客様に見積を出して、運よくすぐに契約が出来たとしても、図面の作成、行政の許可、着工から竣工(完成)までの期間が4~7ヵ月も掛かってしまう。つまり、現状のような急激な値上げがこの期間に発生すると全て赤字となってしまうことになるから、存続の危機も覚悟しなければいけなくなる。アベノミクスで円が安くなって、製品を輸出する企業が潤っているという話があるが、そうした企業も資材は輸入しているはずだから輸出企業の成長にも影響が出るはずだし、インフレとなれば生活物資も高くなって、サラリーマンの所得を圧迫してくるはずだ。また、住宅融資の金利も上がるし、来年は消費税も上がる。デフレに慣れ親しんだ私たちにとっては、値上げなどはそんなに簡単に起こらないと思いがちだが、ものすごい勢いで世の中が変わってきているということを感じないと、チャンスがいつのまにかピンチになっているかも知れないですよ。値上げをすると、私たち建築屋が儲かるように思われがちですが、手元からどんどん落ちていってしまって、何も残ってくれない現実は悲しいことです。私の話は、輸入住宅屋だからではありません。全ての住宅メーカー、全ての産業・製品においても、この夏以降目に見える形になりますから注意して下さいね。少し高いと思って躊躇した金額が、後から見たら結構お値打ちな価格だったとならないように・・・。
2013年06月05日
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アベノミクスで資産が増えたからか、都心の高級マンションの売れ行きがすこぶる好調というニュースが出る。世の中、お金が流れないと景気がよくならないので、そういった意味ではいい傾向と言えるのだが、本当に大丈夫なんだろうか?雑誌「東洋経済」の「マンション時限爆弾」という記事を読んだのだが、分譲マンションは都会での生活に定着し、東京では約600万戸になるそうだ。そのうち、すでに5分の1が築30年以上。今後10年でさらに老朽化は加速し、全体の3分の1を占める見通しだ。同時に築40年超のマンションでは、60歳以上のみの老人世帯が半数に至るなど、住民の高齢化も進んでいるという。こうしたマンションの問題は、メンテナンスをしていく費用を全員が負担していくことが難しくなるということです。お金がある人がない人の分も負担していければいいが、そんなことはなかなかこのご時勢難しい。そうなると、老朽化をただ見ているだけという状況になるから、お金がある程度あって先の読める住人は、さっさと売るか、貸すかして別の所に引っ越してしまう。そうなると、住民の民度は下がり、やがてスラム化してしまう。戸建てと違ってマンションは、自分だけで所有している訳ではないというところが難しい。維持管理について住人たちの同意がなければ前に進まないことが多い。勿論、維持管理をするだけならまだいいのだが、40年を超えると建て替えを余儀なくされるケースが出てくるのだ。こうしたことは、どんな高級マンションでも避けては通れない。だから、皆が知らないうちに問題が蓄積し、そのうち突然破裂する時限爆弾に似ているのがマンション問題かも知れない。戸建てだってメンテナンスをしなければ、30年で解体される運命にあるが、他人が介在しない分解決策は考えやすいかも・・・。
2013年06月04日
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キッチンや脱衣室、ベランダ等から外に出る為の勝手口ドア。家の奥さんにとっては、洗濯物やゴミを出したりするのに大変便利なものですが、皆さんが便利なものは泥棒さんにとっても侵入しやすい場所であるのです。特にアルミの薄板で出来たものの場合、ロックセットのラッチ部分を隠すドアガードもバールのようなものなら簡単に折れてしまいます(写真)また、ガラスやドアの下部分のアルミパネルも蹴破ったりすれば、造作もなくドアを開けられるのです。よくガラスに防犯フィルムを張るという人もいますが、これも着火用の簡易バーナーさえあれば、溶けて意味はなくなってしまうのです。そこで今回対策したのが、こちら。ドア全面にアイアンの面格子を取付け、ガラスの内側にも白いメッシュの金属パネルを入れました。ドアガードも黒く塗装したステンレスのものを取付けましたから、見た目も美しく強度もバッチリ。あとは、ドアノブ自体を耐ピッキング性能のあるものに交換すれば、おおむね対策は完了です。ドアに限らず、アルミサッシも国産のものは侵入しやすいですから、防犯性が気になる方は早めにご相談下さいね。
2013年05月26日
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ちょっと汚い話で、食事中の方には申し訳ないですが、カナダ中部にあるサスカチュワン大学で生物化学を研究しているスコット・ナッパー准教授という人が、“鼻くそを食べる”ことで免疫機能がどうなるかという研究を始めるという記事がNETに出ていた。世の中には、変なことを真面目に考える人っているんですね。「人間は汚れた環境の中で進化をしてきた」と話すナッパー准教授。抗菌素材がやたら好まれる現代では、アレルギーなど免疫機能不全を起こす人の数も増加しており、清潔さを求める風潮が「実際には人間の利点になっていない」とも見ている。そんな現状を憂う彼が、生物化学の研究者として気になったのが“鼻くそを食べる”行為。若干の病原体を消費するという意味で体内の免疫機能改善に繋がるのではと、“自然の予防接種”的な行動として免疫機能への影響の可能性を考え始めたとのこと。でも、この考え方には、一理あると私も思います。衛生面が強調されて無菌社会が是とされた日本の戦後社会。潔癖症の人まで出てきた訳ですが、そんな時代と共にアレルギーやぜんそく、花粉症、化学物質過敏症といった以前の時代には存在すらしていなかった病気が蔓延するようになりました。きれい過ぎる社会は、反って危険な気もします。住宅設備でも抗菌仕様が当たり前になって、有益な細菌まで死滅させてしまう為、耐性の出来た有害細菌が繁殖してしまうなどということも起こっています。だからと言って、汚い環境にしようということではありませんが雑多な菌が同時に存在し得る自然な環境を実現していくことは住まいの安全においても必要な気がします。病気にならないことに越したことはありませんが、病気になることで、それを乗り越える強い体を手に入れることが出来るのです。何も害がない状況に長い間おかれていたら、突然害のあるものが目の前に現れた時に全く抵抗出来ないですからね。全てを悪く捉えずに、ポジティブに考えることが大切ですね。さて、今後の鼻くその研究は、どうなるのでしょうねぇ(笑)
2013年05月14日
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近年、少子高齢化が進んできていることは、誰しもお分かりですよね。子供も夫婦に2人いれば多いくらい。1人が当たり前の世の中になってきました。ご夫婦+子供1人といった3人家族であれば、今の住まい方で問題ないと思いますが、遠い将来両親がいなくなってしまった時に大きな家でどう暮らしますか。今、統計では、若者の4人に1人が一生結婚しないそうです。また、50歳代の20%が独身だということをご存知でしたか?熟年離婚や若い時期の死に別れなんていうこともあるのでしょうが、1人の方が気楽に生活出来ると考えている方も多くなってきているのかも知れません。結婚が全てではありませんし、結婚しないで事実婚を選択する方もいらっしゃるでしょうが、年金制度が破たん寸前の昨今、定年後の人生をいかに充実させるかが問題となってくるはずです。会社で働くといっても、死ぬまで働いてもらっていいという会社はまだまだ少ないでしょうし、体に不安を抱えるようになったらと思うと、何か収入を得る手段を考えなければいけません。そこで、私は今後増えてくるであろう住宅は、「おひとり様住宅」だと考えています。「おひとり様住宅」は、本当に一人で暮らすという意味ではありません。プライベートは、勿論一人なんですが、住宅の居住空間を分割して、多くの部分を賃貸として若いファミリーに住んでもらうのが「おひとり様住宅」の基本です。そうすれば、賃貸事業としての収入が見込めますし、今まで暮らしてきた家を手放すことなくリノベーションすることで有効活用が可能となります。また、そうすることで安心なお隣さんが出来ますので、健康や防犯の問題があっても不安のない環境が築けるはずです。更に別形態の「おひとり様住宅」は、友人たちと一緒に暮らすというテーマで、シェアハウスのようにして住宅を共有するというものです。世帯で区分けをしないで、キッチンや浴室といった空間は共同で使い、個室だけをそれぞれのプライベート空間として活用すれば、気心知れた仲間と楽しく暮らすことが出来るはずです。勿論、その場合でも家賃を頂くことを忘れないで下さいね(笑)この2つの「おひとり様住宅」以外にも、両方をミックスさせた案も考えられますが、何れにしても独り身になっても老後が楽しいというコンセプトが大切です。また、他人が住む訳ですから、古くなっても魅力的な住宅であることも重要なポイントになってきます。そういった意味では、レンガ積みの外壁やドライウォールの内装なんていうアイテムは、他にはない魅力的なものかも知れませんね。こうした計画は、歳を取ってからではすぐにやれるものではないでしょうから、将来を見越して早めにスタートしていきましょう。こうした「おひとり様住宅」を検討したいという方は、ご相談下さい。
2013年04月04日
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先日、お客さんのおうちに泥棒が入ったという記事を書かせて頂きましたが、取り敢えず窓に面格子を取り付ける方向で防犯対策を進めております。でも、キッチン・ダイニングの透明な窓に面格子を付けるのには若干の抵抗があるようで、ガラスに防犯フィルムを貼ることも検討していらっしゃいます。丁度そんな時、日経ホームビルダー2月号を見ていたら防犯フィルムが3分15秒で突破されたという記事があった。キャンプの食事の際に使う携帯用バーナーがあれば、ちょっとした道具さえあれば、フィルムは簡単に溶け出してしまうらしい。以前からこういうことは分かっていましたが、短時間にそれも音を出すことも殆どなくやれてしまうということを実験で確認した事実は、ちょっと衝撃的でした。そのお客さんには、そういった情報を提供してあげて再度どうするか考えるとのことでしたが、頭隠して尻隠さずにならなきゃいいがなぁなんて思いました。まあ、確かに窓越しに面格子が見えると、どっちが牢屋に入ってるか分からなくなっちゃいますよね。悩むところです。
2013年03月26日
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以前リノベーションさせて頂いたお客さんから電話が入った。何でも家族が留守をしている夕方に、隣近所を含めて数件空き巣の被害に遭ったそうな。人気のない薄暗がりを利用して、それも留守を確認しての犯行だから、下見は随分やっていたのかも知れない。ここは、以前防犯の為に窓に面格子を設置したお宅なんだが、その際車庫の脇にある窓には面格子は付けなかった。車庫が狭いので、車に当たるかも知れないということと、窓の高さが比較的高い位置にあって入りづらいだろうというお客さんの判断だった。そうした過信が、今回の被害をもたらしたと言えば、それまでなんだけど、家族に被害がなかっただけでもよかったですね。普通は、ガラスを割って侵入すると思うんだけど、バールのようなもので窓をこじ開けたようだ。ガラスだと割れる際に音がすると考えたんだろうか?国産の1枚ガラスのアルミサッシって、枠や窓フレームが結構貧弱。これもコスト削減の成果と言えるのだが、泥棒もこうした状況をよく理解していたのだろう。今回数か所の窓に面格子等を取り付ける予定なんだが、絶対安全というものは世の中には存在しない。ただ、出来るだけ入りにくいと思わせる工夫は、防犯対策となりますので、皆さんでも考えてみて下さい。
2013年02月19日
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最近、多くのお客様が、集中換気システム付き全館空調(全館冷暖房)システムを設置したいと希望されるケースが増えてきました。以前にもお話ししたように、ご家庭の室内で高級ホテル並みの快適性を実現出来るのが、この全館空調なのです。勿論、人間の作るものですので、長所・短所の両方を持っていることを忘れてはいけません。いいこととしては、トイレや洗面、廊下など、通常居室より温度のギャップがある場所でも、リビングと同じ温度が保たれていること、集中換気システムで空気中の埃や花粉なども除去されること、常時静かな運転なのでエアコンの音が聞こえないし、電気代も非常に少ないこと、機械類が屋根裏等に設置されるので、室内機が壁に露出しないことなどです。逆に、あまりの快適性故に、外との環境ギャップが生じて免疫力などの抵抗力が落ちるかも知れないこと、室内が乾燥気味になること、フィルタなどの掃除を怠ると反ってダニや埃を増幅しかねないこと、などが弱点として挙げられます。そういうことを踏まえて、健康管理をしたり、多くの植物を室内に置いたり、掃除を心掛けたりして注意すれば、素晴らしい居住空間を維持出来るということも言えますね。要は、住み手の暮らし方次第という訳です。ホームメイドの家は、セルロースや羊毛の天然系断熱材で中断熱してあるばかりか、レンガ積み外壁という外断熱も行っているので、他の住宅メーカーの省エネ性能とは格段に違いがあるのですが、お住まいの皆さんが設定されているエアコンの温度は、何度だと思われますか?冬は、17~18度。夏は、28度前後なんですよ。私の家(古い日本家屋)もそうなんですが、ガスや石油のファンヒーターを冬場26度、エアコンは夏場26度に設定していても何か寒気を感じたり、暑さを多少我慢しないといけないんです。でも、全館冷暖房システムのおうちは、冬の17度でも半袖でいるくらいに快適ですし、夏の28度でも寒いくらいに思えてしまうのです。(特に、普段うちの倉庫兼事務所の建屋にいて、こうした家にお邪魔すると別世界に感じてしまいます)不思議ですねぇ。何故そうなるかと言えば、通常の個別冷暖房機では、同じ部屋でも床に近い部分と天井に近い部分とでは、温度が全然違うのです。だから、暖かさを感じる体の部位と寒さを感じる部位の両方が同時に存在するので、不快に感じるというのです。全館冷暖房システムは、室内の空気を自然に対流させるように設計されているので、部屋の高い部分でも低い部分でも温度の変化がなくなって、抑え気味の温度設定でも快適に感じるという訳です。因みに、名古屋市守山区のC邸は、大きめの輸入住宅でしたので1階と2階とに分けて空調機を屋根裏に2台設置したのですが、以前住んでいたマンションの電気代が月5万円を超えていたのにここでは3万円台になったというから驚きです。勿論、空調は付けっ放しですよ。(奥様談)まあ、嘘だと思ったら、私たちが建てさせて頂いたおうちにご案内しますから、確かめてみて下さい(笑)
2013年02月01日
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今日、住宅ローンを含めたフィナンシャルコンサルをするという方が、営業活動にいらした。その話の中で、クライアントのご家族の中には、消費税アップ前に家づくりを検討している人がたくさんいらっしゃるというお話を聞いた。例えば、中川区の分譲物件を検討中という方は、3000万円で土地付きの一戸建てを買いたいと考えているらしい。そこで、こういう状況について、意見を求められた。私ならば、こういう方はまだ購入を急ぐべきでないと思います。そういう方の多くは、住宅一次取得者と呼ばれる、若いファミリーでまだ十分な蓄えもなく、同じように家賃を払うなら、その支払いを住宅購入のローンに当てたいと考えている方なのです。つまり、住宅というものに対して、あまり知識を持たず消費税が上がる前に安く買いたいという動機から、価格に高い優先順位を当てているのが、一般です。ただ、ここでよく考えて欲しいのは、名古屋市内で土地付きの新築物件を購入するには、3000万円という価格はあまりに安い。これを、企業努力でコストを削減し品質は平均以上と捉える人は相当のお人よしだろう。数百万円単位でコストを削減出来るのは、大量生産が可能な工場生産品だけである。中小の業者が先進のコスト削減技術を駆使することなど不可能なのです。中小の建売業者や不動産屋では、自分たちの利益を圧縮するにも限界があるし、自分が損をしてまで売るというボランティアを誰もやろうとは考えない。ならば、取り敢えず見てくれをよくして、その中身を安もので施工するか、施工に手を抜く以外に方法はない。現在、日本の平均築年数が25~26年と言われている。では、この物件の品質は日本の平均より高いというふうに想像出来るだろうか。賢明な方ならお分かりだろうが、平均以下の家づくりとなっていることは、ほぼ事実だろうと思う。ということは、この物件は、平均耐用年数の25年維持することが出来ないリスクが高いということに他ならない。それも、住宅ローンは、残ったままで・・・。また、必要な利益をもらわずに販売している分譲屋さんだとすれば、それこそ将来メンテナンスに割ける時間的・費用的余裕もなく、もしかしたら何年後かには会社が存続していないかも知れない。維持管理が十分でない建物は、それこそ長く住み続けることは難しい。輸入住宅ブームが去った昨今、ホームメイドにメンテナンスの相談に来られる方の大半は、ビルダーが倒産か既に事業から撤退した為に困って来られる方たちなのです。当時、輸入住宅は安く建てられる、とPRした業者もありました。若い皆さんは、これを最後のチャンスと考えているかも知れませんが、もう少し貯蓄を増やして、もう少し家について勉強し、それから自身の納得出来る素敵な家づくりを目指すべきだと思います。だって、安い物件なら、10年もすれば、屋根や外壁の塗り替えに100~150万円の費用が掛かるのです。住宅ローンを支払うのに目いっぱいなのに、10年毎に多額の費用を払うことが出来ますか?格安でお値打ちな物件などあり得ません。自分の社会的キャリアをもっと高く積み上げて、その上でそのキャリアに見合う家づくりをすることが、無理のない豊かな暮らしを楽しむ唯一の方法なのですから。世の中の仕掛けにまんまと乗せられるのは、自分の立ち位置が見えない人だけです。そういう消費者に支えられて住宅業界が成り立っているのですが、逆に言えば、そういう人がいるから一向に住宅業界の質が上がらないのです。
2012年11月22日
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スマートハウスは、IT(情報技術)を使って家庭内のエネルギー消費が最適に制御された住宅と定義される。昨年から家電メーカー、家電量販店、自動車会社を巻き込んで、大手住宅メーカーが販売促進のメインテーマに掲げている。これに引きずられる形で、地方の建築家や中小工務店でもこれを売りにしていこうという傾向が見られ始めた。だが、スマートハウスは、本当に住み手に豊かな暮らしをもたらしてくれるのだろうか。本当は、売り手側だけが作り出そうとしているトレンドなのではないだろうか。確かに、省エネな住宅は、家計にとって支出を抑える一つの手段である。また、外出先からおうちをコントロール出来るなど、便利なことも多くなるでしょう。そういった意味で、現代の技術を駆使して環境に貢献する社会を実現出来るかも知れない。だが、家の本質やテーマが、「省エネ」になることは未来永劫あり得ない。家の本質は、そこに暮らす家族が、楽しく快適に暮らせる環境を守ること。また、家族の生命や財産を守り、蓄積すること。そうすることで、家自体が財産としての価値を持つこと、であるはずだ。IT技術は、決して本質を改善するものでなく、あくまで脇役として主役を少しでも引き立てるものでしかない。主役が素晴らしいものであれば、それも大切だと思うのだが、今の日本の住宅は言わば大根役者でしかない。平均築年数25年でお役御免になってしまうのだから、100年頑張る息の長い名優とは言いがたい。まず、国策としてやるべきは、工学部から芸術学部出身の建築家へ変えていくこと、欧米の長寿命の住宅を研究すること、施工性や利益率を優先した素材から、愛着を生むデザインや自然サイクルに合致した自然素材の建材で建築すること、ではないだろうか。そうやって家づくりをすれば、建て替えサイクルが長くなり、解体ゴミが大幅に減少するから、スマートハウスの目的である「環境負荷の低減」が図られる。住宅を家電化する以前に、住宅業界がやるべきことはあるんじゃないのかなぁ?住宅だけでなく、日本の製品が売れなくなったのもそこらへんにある気がします。これから家づくりをやりたいと考えている皆さんは、どう思われますか。私には、本質から目を背けて、別のものでごまかすやり方は出来ません。用語解説「スマートハウス」
2012年10月03日
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帰宅困難989万人…社内に3日待機・備蓄要請直下型の震災が起これば、電気・水道・ガスのインフラは全てストップ。ビルの損傷も免れられない。真夏だったら、ビルエアコンなしでどう過ごすのか。震災が台風などの災害と重ならないとも限らないから一つのシナリオだけで対策を打つのは意味がない。現に震災と原発事故が重なったじゃないですか。原発だけでなく、火力や水力発電所も被害を受けて、発電をストップするだろうからね。勿論、自社で発電するというところも増えてはいるが、それをずっと継続出来る保証はない。東京などの大都市は、砂上の楼閣。何か一つでも不具合を起こすと、都市機能が複合的にシャットダウンしてしまう。やっぱり、人がいろいろなところに分散しているというのは、意味があるんだろうね。もしかしたら、フェースブックみたいなものを使えば、会社で仕事をしなくても家をネットワークして会社と同じ状況が作れるかも知れない。だったら、人が集中する必要もなくなる気がする。あとは、人力。体力付けて、自転車で自宅まで帰る。緊急時の軽装備も会社で準備しておくことも大切だ。尖閣だ竹島だなんてことに時間と金を使うくらいならこういうことに頭を使って欲しいもんだ。だって、一般国民には、何も関係ないじゃないか。争っているのは、政府とマスコミだけだもんな。こういう時は、いつも陽水の「傘がない」を思い出す。
2012年09月16日
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最近、建方の大工さんから「建方工事では、食えなくなってきた」という話を聞いた。建方工事とは、建物の構造(骨組み)を造る基本的な工事のことである。大きな柱や壁、梁を組み付ける為に、何人もの大工さんたちが1週間~4週間現場で作業することとなる。1~4週間と期間に幅があるのは、事前に工場で壁などを造ってくる場合と、全てを現場で造る場合とで差がある為である。長い期間に亘って構造を雨ざらしにしたくないという配慮から最近は工場である程度造ってくるというやり方(パネルフレーミング)が主流ではあるが、現場が狭く大型のクレーンやトラックが入れない時は、時間は掛かるが現場で一から大工さんが造っていくこととなる(現場フレーミング)。だが、住宅メーカーから下請の大工さんに提示される金額が、このご時勢で下がってきた為、応援で現場に入ってくれる大工さんたちに支払う工賃で、段取りをしたメインの大工さんの手取りが少なくなっているというのだ。その大工さんは、多分まだ恵まれた方だと思うが、ローコストの住宅メーカーの仕事を受ける大工さんは更に厳しい。下手をすると、サラリーマンの給料と変わらないくらいだという。今、大工さんの常用手間(日給)は、2万円くらい。25日働いて50万円。それを聞くと一般より多いように聞こえるが、社会保険料や交通費、道具代、車両代、体の消耗、ボーナスなしを考えるとどうだろう?月25日の労働っていうと週休2日がないくらいだし、当然お盆休みや年末年始、祝日や雨で作業が出来ない日を含んでいないことを考えると、月50万円を稼ぐのは結構大変なことだ。勿論、常用より代金の総額が決まっている請負の場合は、自分の頑張り次第でもっと割がよくなるというのが普通。それは、早出や残業で通常より早く工事を終わらせれば、工事期間が短い分日数当たりの代金が多くなるという理屈だが、請負代金自体がギリギリな為、早くやって稼ごうと思う大工さんの仕事は自然と荒くなってしまう。お客さんは、安く住宅が建てられて嬉しいはずだが、それを施工する現場の人間にも生活がある。そこに無理が生じれば、自ずと家づくりにも無理が生じる。大工さんを含めて今の施工業者さんは、過大に利益を要求する人はいない。それを取りまとめている我々のようなビルダーも大儲けしようなんて考えている人は少ないはずだ。最近、シャープが大きな赤字を出したというニュースがあった。過酷な価格競争は、会社の存続をも怪しくする。会社が存続出来なくなれば、アフターサービスやメンテナンスも受けられない。そして、そこの従業員や取引先の家族の生活も成り立たない。引いては、日本の社会をも疲弊させ、どこもかしこも安値競争となる。これがデフレの現実なのだ。結局、皆が損をする。それが、今の住宅業界でも起こっているということを忘れないで欲しい。切磋琢磨出来る競争は必要だが、それを超えた過度な競争は、産業や社会自体を潰す恐れがあるように思う。予算が厳しい時もあるかも知れない。それでも、適度な報酬を頂いていい仕事をさせて頂く。そして、お互いが感謝する。それが本来の家づくりの在り方ではないだろうか。
2012年08月09日
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最近の少子高齢化で、後継ぎがなく唯一の娘もお嫁さんに行ってしまい歳がいった夫婦では不安という方も多くなりました。また、夫婦だけでは口数も少なくなるので、娘との会話が大切といった方もいらっしゃると思います。こういう場合、出来れば娘夫婦を自分たちの家の近くに住まわせたいと考えるのが人情でしょう。でも、農地や山林といった、いわゆる「市街化調整区域」では、農地転用や建築の許可が下りないことが往々にしてあるのです。「市街化調整区域に、娘夫婦の家が建てられたらなぁ・・・」そんな方は、いろいろな住宅メーカーや設計士、行政などに相談に行くのですが、そういう案件に詳しくない相談相手では「無理」の一言で終わってしまいます。実は、私のお客様の日進市 Yさんもそうだったんです。長年どうしても出来ないと言われ続けてきたので、半ば諦めて私のところに相談にやってきたのですが、事情を詳しく聞くと許可要件に該当しそうだということが分かり、無事承認されました。勿論、どうしても難しいという場合もありますが、多くの場合専門知識がないという問題で解決していないだけなのです。娘さんだけでなく、二男さん、三男さんといった家族も近くで暮らしてもらえるかも知れませんし、新たに土地を購入して隣に建てるといったことも可能となるかも知れません。ものは試し。本当に困っている方は、家族構成や現在の状況を説明できる詳しい資料を持って、一度相談にいらして下さい。但し、行政の認可が下りた場合には、ホームメイドで家づくりを計画して頂くことを前提条件とさせて頂きます。承認がされない場合は、一切の費用請求はありません。まずは、専門家の私共にご相談下さいね。
2012年03月15日
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NETの記事をご覧になってお問い合わせ頂いた方の防犯対策を行いました。建てた工務店さんでは、デッドロックを追加するといったことは出来ないと言われたそうで、私たちにお声が掛かったという状況でした。最近、空き巣や不審人物の情報が、名古屋やその周辺地域でも多くなってきていますので、如何に泥棒さんたちを寄せ付けないようにするかが課題となりつつあります。このお宅は、ロックが一つしかない状態で、更にそのロックを掛ける為のデッドロックバーが外部から丸見えの状況で、不安に思われていたそうです。まず、輸入住宅で多く使われる輸入のロックシリンダーは、鍵の山を感知するシリンダーピンが6個装着されています。通常国産品では4個である為、その分鍵を開けるのが面倒と言われています。また、これを無理にこじ開けようとするとピンが全て飛んでしまい、外から回すことが不可能になるという構造を持っているので安全とも言われます。ただ、いくらロックセットが安全でも、デッドロックバーを切断されたら、何も意味がありません。ですから、このデッドロックバーを隠す工夫が必要となる訳です。その対策が、ガードプレートなんです。また、万一ロックが解除された場合、もう一つロックを付けておけば、ロックを解除する時間は、倍掛かることになります。いわゆるダブルロックですね。こうした対策は、比較的簡単に行うことが可能です。あとは、こうした施工をちゃんとやれるところを見つけることが大切ですね。北米輸入玄関ドア用ガードプレート: 詳細説明資料レクサンドーレン(レクサンドドア)・スウェドア用ガードプレート: 詳細説明資料
2012年02月04日
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2015年までに消費税を10%にするという政府。この流れは自民党に政権が移っても絶対に変わらないし、変えられない。そこで、家づくりを考えている多くの皆さんが、増税前に駆け込みで家を建ててしまおうと躍起になる。それを見越して住宅メーカーや我々のような中小ビルダーも消費税増税前までに新築・リフォームをしましょうとキャンペーンを張る訳だが、一旦増税が実施されてしまうと急激に需要がなくなり住宅会社には閑古鳥が鳴くこととなる。まあ、家を建ててしまった人にとっては、増税後のことなどどうでもいい訳だが、実はそこからが大変大切な時期になってくるのです。私が時々ブログやメルマガで書くように、家づくりした後のメンテナンスで責任を持ってやっていってくれるはずのビルダーが倒産や事業内容の変更によっていなくなってしまうことがこの日本ではよくあることなのです。そうなると、保証もなければ、どの資材を使っていたのかすら分からなくなりますから、ひどい場合は全て新しいものと交換しなければならなくなる恐れも生じます。ただでさえ少子高齢化や人口減少、長引く不況によって住宅の着工棟数が3割以上ダウンしているのに、増税前に売上げを先食いしてしまったら、資金を内部留保していないといった体力のない会社は増税後の不況にひとたまりもないと思います。増税前の需要期に利益を上げない会社などないと思われるかも知れませんが、実はその時が一番危ないのです。ローコストで競争する会社は、需要期の競争で大幅な値引きなどして他社に注文が行かないように努力します。その分、本来の利益が減ることとなりますし、利益をカバーしようと材料の質を落としたり、下請けさんに負担を転嫁したりして施工の精度まで下げてしまうのです。そんな住宅ですから、後から家にいろいろ問題が出てくるのです。増税後の閑散期には、「消費税分を還元」するという名目で、更に値引きを実施して少なくなったお客のパイを奪い合いますから、売り上げ減と利益減のダブルパンチが住宅会社を襲うのです。家づくりをする多くの家族は、増税前に出来るだけ安く建てようといろいろな住宅メーカーに見積を取って、たたき合いをさせるでしょう。そこで安く家を建てられたと思っている人は、本当は損をしているかも知れないということを分からないのです。マイナスの連鎖は、新たなマイナスを生むのです。人生は、因果応報です。欲をかいたり、他人をいじめたりすれば必ずその結果が自身の身に降り掛かってきます。それは、我々ビルダーもお客さんも皆一緒です。家づくりに参加する全員が、相手のことを思いやって、幸せで楽しい人生を送れるような社会にしなければ、日本の発展はありません。少なくとも私たちホームメイドは、お客さんや下請けさん、そしてその家族が豊かに暮らし、また私たち自身や私たちの家族も同じように幸せになるような仕事をしたいと思います。私たちは、プラスの連鎖をスタートさせる一歩となりたいのです。その意識は、私のブログやホームページ、建築作品からも感じて頂けると思っています。さて、皆さんは、どんな家づくりをどんなビルダーさんとされるのでしょうか。わざわざ破滅に向かう人たちと人生を共にしていないでしょうか。消費税UPが、私たちの人間性や度量を試しているのです。
2011年12月15日
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人はよく「家を建てたい」と思って家づくりを始めます。それは、それで正しいことだと思うんだけど、住宅を建てたいというのが本当の目的なんだろうか。目標が、家を建てることなんだろうか。あと、家というものと住宅は同じなのかなぁ。変に聞こえるかも知れませんが、住宅って箱モノな気がするんです。でも、家っていう言葉は、家族の団欒だったり、生活だったり、いわゆる暮らしそのもののような気がします。多くの皆さんは、決して安くないお金を出して家でなく住宅を買うんです。それはモノですから、見栄えと価格で勝負は決まります。モノには、寿命や使用期間が存在します。でも、買う人はそれをモノだと思わず、暮らしだと錯覚しているかも知れません。だから、自分が年老いて、建物も30年という寿命が来てしまった時に、「古くてみすぼらしい」と言って愕然とするのです。家が暮らしや生活スタイルという概念であるならば、暮らしは一生のことですし、次の世代にもその暮らしは受け継がれると思います。それを理解して、家を建てる人は少数ですが必ず存在していると思います。楽しい生活、豊かな暮らしを得るのは、コストでしょうか。私は、そうは思えません。楽しい生活、豊かな暮らしを実現する為には、素晴らしい出会いやご縁が必要だと考えています。家づくりにおいて私たちも、素晴らしいご家族と出会い、友人としてその家族の為に長く暮らせる家を造ってあげたいと願うことが、大切です。また、そういう気持ちを持っていれば、必ずお客さんも感謝を持って応えてくれると思います。そういうポジティブな人間関係を自分のまわりに広げていくことこそ、豊かな人生であるはずです。あなたの目的は、家を建てることでしょうか?それとも、自分がよりステップアップする為に家を建てるのでしょうか。ローコスト住宅が、お客様の利益になると説く建築屋は、実はそれが一番儲かる商品だと考えているんじゃないですか。付き合うビルダーの資質と自身の人格レベルによる着地点の違いが、家づくりを大きく左右するのです。勿論、資金が十分でなければ、無理に家づくりなどする必要はありません。物事には時期があるものです。契約を促すキャンペーンの値引きなど、住宅会社の都合でしかないのですから。
2011年11月01日
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経営戦略の勉強を一緒にしている工務店さんのオープンハウスを先週末に見に伺いました。この会社は、名古屋市の北部を中心として新築を手掛けていらっしゃる会社で、地道に業績を伸ばしていらっしゃいます。写真が、そのオープンハウスをしているおうちです。見た目は、オーソドックスな外観ですが、室内に入らせて頂いてその理由がよく分かりました。それは、室内の空気が爽やかなんです。それは、床下の空気を外壁経由屋根裏まで引き上げることによって、外部の温度変化に左右されない室内を実現しようという工法でした。センサーなどが反応して、自動でファンを回したりベントを開閉したりするので、人間を煩わすことがあまりないというのもお手軽なところです。ホームメイドの輸入住宅では、別の方法で気持ちよさを実現していますから、こうした工法は採用していませんが、それはそれで面白い仕掛けだと思います。また、対応頂いた女性の営業担当の方の雰囲気もなかなかでした。家づくりを考えている若い世代からすると年は少し上ですが、明るくて気さくに話せるというところが、いいですねぇ。ここの社長さんもそうなんですが、スタッフの人柄も申し分ないですね。私たちもこういうところを見習わなければいけません。デザインや素材、設備ばかりが、差別化ではありません。勿論、それも重要な要素ではありますが・・・。今後一生付き合っていけるかどうかで、家づくりのパートナーを決めなければいけないですよ。値引きや坪単価などを最優先に訴えるビルダーは、ものしか売ってはくれません。豊かな生活は、どれだけ素晴らしい出会いがあるかで決まります。
2011年10月31日
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消費税、2年後7~8%軸に政府検討へ : 読売新聞 2011年10月24日2年後に消費税を上げるということだが、まずは2年後までに国会の議員定数の削減や公務員の削減、地方自治体の行財政改革をやると決めることのほうが先じゃないのか?やるやると言って、いつも自分のことに甘いという体質は、自民党も民主党も全く変わらない。まあ、議員を職業としているやつらは、国民の為と言いながらいつも自分の収入や権益のことしか考えていないんだろうな。まあ、こんなところで私一人がぼやいていても仕方がないが、どうにかならんかなぁ。ところで、税率引き上げが2年後と言ってはいるが、うちのお客さんの場合、お話を始めて着工までに半年は掛かってしまう。自分たちの思うように家づくりがしたいという拘りのある方ばかりだから仕方がないが、そこから竣工まで更に半年。つまり、最短でも入居まで1年は掛かるということです。ということは、もし消費税アップまでに入居したいという場合、私たちにご相談頂くまでの猶予は、1年しかないということになる。勿論、その時点では、土地の目処が立っていないといけないのだから今すぐにでも土地探しからスタートしないと間に合わない。これって、結構大変なことですよね。慌てる必要はありませんが、そろそろとお考えの方は、それを頭に入れてご家族ともお話しして下さいね。3,000万円の家で消費税が5%なら150万円で済みますが、8%なら240万円になってしまいますから・・・。
2011年10月25日
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ドル、一時76円29銭…戦後最高値寸前 (読売新聞 2011年08月02日): http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110802-00000101-yom-bus_all住宅ローン低金利競争の行方(産経新聞 2011年8月1日):http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110801-00000106-san-bus_all円高が史上最高値に迫ったり、住宅ローンの金利が 1%を切るなんてことは、滅多にないことです。 そういった意味では、家づくりを考える皆さんにとっていい時代なのかも知れません。今回の震災で消費税を含めた大幅な増税が予定されていますし、為替レートも円高が史上最高値ですから、輸入資材を直接輸入して家づくりしたいという方には、大きな機会であるかも知れないですね。日銀や政府は、今後緩やかに景気が回復すると言っているようですが、長期金利を上げられるだけの景気回復は、相当先になる気がします。当然、消費税を上げれば、景気の足かせになるでしょうから・・・。さて、皆さんは、この件をどのように見極めますでしょうか。
2011年08月02日
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■「隣にビル、太陽光発電減った」…補償トラブル (読売新聞 - 06月27日)http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110626-OYT1T00806.htm自然エネルギーを電力会社に買い取らせる法案可決を政府は急いでいるようだが、屋根を利用する一般家庭の太陽光発電では、日照権の問題が再燃することは分かりきっている。もしこの法案が可決されたら、日照権だけでなく財産権の問題で訴訟になるんでしょうね。太陽光発電が普及した場合、その地域で高い建物を建てるには相当の困難が予想されるし、その補償も建物が大きくなればなる程、大きな金額になるはずです。敷地の狭い都市部では、一般住宅でも3F建てが見受けられるようになってきましたので、建築時の近隣承諾などでトラブルになるはずです。国交省も早急にこの問題に対して、何らかの指針を出すべきですし、建築基準法の改正や用途地域の変更を伴う都市計画の見直しを急ぐべきだと思います。
2011年06月27日
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最近、NETを見ていたら、名古屋のビルダーさんとそこのお客さんとの間でもめごとになっているという記事を見つけた。記事の写真を見る限り、あまりいい施工はしていなかったように見て取れる。でも、写真を撮った後に何らかの対処をしているかも知れないし、そうしていないとも言えない。また、施工は雑だが、必要な用途は確保されているのではないかと思えるような写真もある。だから、どちらがどうだということは、当事者でない私がとやかく言えることではない。ただ疑問に思うのは、施工を管理していた現場監督が何を見ていたのか、また、お客さんが気にするかも知れないという点に何故説明をしてこなかったのか、そうしなかった責任は免れないような気がする。ちゃんと復旧したと報告すれば、お客さんだって安心しただろうし、多少雑であっても機能に不都合がないから大丈夫と納得してもらえればそれで話は終わりになったかも知れない。記事を読むと相当ややこしい話になっているみたいだが、本来こうなる前にお客さんとよく話をして、悪い部分は正し、問題ない部分は相手に分かるように説明を尽くすことが大切だ。今となってはどうしようもない部分があるなら、残念ながら値引きなどといった金銭的な解決もあり得ると思うが、まずは誠意を以て謝るしかビルダーが取るべき道はないんじゃないかな。うちの会社だって、間違えたり、失敗したりしたことがある。機械が同じものを大量生産する工業製品と、家づくりは訳が違うから。新しいことに挑戦する時は、リスクがあるし、そのリスクを甘んじて受け入れるだけの度量だって必要だ。また、素直に反省して次回に改善する姿勢が大切だとも思う。。でも、ビルダーであれば当然やっているはずのことをやっていなかったというなら、老舗のビルダーにとっては致命傷となる危険性をはらんでいる。ブランドを造るには何十年も掛かるが、失うのは1日で足りる。あの「船場吉兆」がいい例ではないか。ブランドイメージのある有名ビルダーであっただけに同じ中小ビルダーである私たちにとっては、衝撃的な内容の書き込みですしその影響は大きいかも知れない。ブランドにあぐらをかいて自分たちの理念を見失うなら私たちだってこうなるということの現れです。私たち ビルダーは、常に襟を正して仕事をしなければいけないと改めて思います。でも、皆さん、メンテナンスはビルダーとお客さんとの共同作業であることを忘れてはいけません。ビルダーと付き合いがなくなったり、ビルダーが倒産したりすれば、住み手が一番迷惑を被ります。他社の家のメンテナンスの依頼で、そういう人がたくさんいることを知りました。こういう事態は、ビルダーにとっても施主にとっても不幸以外何ものでもありません。どうぞ仲良く手を取り合える関係を長く築けるようにお互い努力して下さいね。契約した時のお互いの思いを忘れずに・・・。そうそう、昨日輸入住宅のメンテナンスとリフォームをしたいというご夫婦がいらっしゃいました。そこを建てたビルダーさんは、輸入住宅ブームが去った為に、その事業から撤退してしまったそうです。国産の資材での補修等なら施工するが、輸入材は探すことすらしないそうな。知識や経験の蓄積が必要なメンテナンス工事は、商売にならない割に面倒な仕事ですが、自己都合をお客さんに押し付けてしまう建築屋が多いのは、本当に淋しい気がします。まあ、やりがいや社会貢献を目的にしているか、ただお金を目的にしているか、その違いなんでしょうかね?
2011年06月12日
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携帯電話の電磁波「発がんの可能性も」 WHOが分析 (asahi.com 2011年6月2日)http://www.asahi.com/science/update/0601/TKY201106010707.html?ref=any病気になるリスクが、全くないとした総務省や携帯メーカーにとってはいやなニュースに違いない。でも、そういうリスクが少しでもあるということを広く世間に知らせたという意味では、今回の報告は一歩前進かも知れない。そのうち、IHヒーターのリスクなんかも告知されるかも知れないですが、ものごとは極端が一番いけません。薬であっても大量に投与すれば、毒にもなるし、命の危険だって生じることがあるのですから。逆に、少なければいいというものでもない。継続的に使えばそれが蓄積されていくものなのです。どんなものにも長所も短所もあるということだけは理解しておく必要があると私は思います。全くリスクがないというものの方が、おかしいのかも知れません。携帯での通話が多い人や通話時間の長い人は、イヤホンなどの利用を検討してみるのもいいと思いますし、携帯の使用頻度を減らす工夫も大切です。少しでもリスク回避出来ることをやっておくことが、危機管理ですから。それにしても、人間という生き物には、科学や経済と引き換えに余分な重荷を背負い込む業の深さを感じますねぇ。
2011年06月02日
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面白い地震対策マニュアルを見つけましたので、これを読んで頂いている皆さんにもお知らせします。下記マニュアルは、大手ゼネコンの清水建設が社員への啓蒙活動用に製作したものらしいのですが、コミカルなマンガと分かりやすい文章で構成されていますので、きっと大人から子供さんまで楽しく読めると思います。マンガを担当した田村信さんは、あの「がきデカ」を書いた山上たつひこ氏のアシスタントだったそうです。(私たちの年代しか分からないかも知れないですが・・・)どうりで、絵のタッチがよく似ていますよね。常備品リストや家族との取り決めなどは、これを参考としながら、自分たちで考えることが可能です。ただ、製作時期が東日本大震災の前だったのか、津波や火災、原発などへの対応の記載がない点には注意しておく必要があります。私たちのような小さな輸入住宅ビルダーに何が出来るかは分かりませんが、ホームメイドでもお客様の安否確認や物資の提供、避難所としての社屋の開放などやらなければいけないことが多いことを、このマニュアルが感じさせてくれました。特に高層階に住んでいる方には、是非読んでおいて頂きたい資料ですね。「Oh!地震が来たぞぉ~」(家庭向け震災対策マニュアル)-清水建設-http://www.shimz.co.jp/csr/bcp/pdf/pamph-bcp.pdf
2011年05月07日
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あるお客様から、「オーストラリアンは、3世代で財産を蓄積する(家 → 別荘 → クルーザー)とのことですが、3世代が同じ家に住む(3世代が同居する)ということなのでしょうか?子どもに何かしら財産を残してあげたいと思うのですが、イメージとして親から古い家をもらってうれしいと思えるか疑問です。オーストラリアなどではどうなのでしょうか?また時間があれば教えてください。」という質問を頂きました。それに対して、私は下記のように答えました。-------------------------------------------------------<私の答え>オーストラリアでの家の考え方ということですが、これはオーストラリアに限ったことではなく、欧米一般に言える考え方です。ただ、それは3世代が同居するというよりは、3世代かそれ以上に亘って財産が蓄積されるということです。勿論、今の中国や一昔前の日本のような経済の高度成長をしない欧米社会に於いて、収入が大幅に増えるという状況にありませんから、同居することによって無駄な出費を抑えることは欧米でも一般的なことであります。日本の家は、素材が貧弱でデザインが粗末なものが多い為、30年もしないうちにその財産価値はゼロになってしまいますが、欧米では新築よりも高値で取引されることが多々見られます。それは、古い家には今では手に入らないいい木材が使われていたり、美しいアンティークなデザインが採用されていたりするからです。皆さんが、20年前に建てられた日本の住宅を見ても何もよさを感じないでしょうが、100年前に建てられたカナダの家は本当にかっこいいと思います。そういう高品質で美しいデザインを家づくりに取り入れることこそが、次世代に財産を手渡す唯一の方法です。でも、その為のイニシャルコストは、皆さんが準備する必要があります。今の日本の住宅にはそれが求められているのですが、どの住宅メーカーも十分な対応をしていません。お客様が仰る通り、すぐにボロくなる安ものを子供たちがもらっても嬉しくないですね。(安ものと言っても、決して安くないですが・・・)-------------------------------------------------------私の答えは、如何でしたでしょうか。伝統的ないいものが古くなれば、その価値は見直されますが、流行だけを追った安易なものは時間の経過と共にゴミのように扱われます。苦労して建てた家がゴミだなんて、淋しいですよねぇ。骨董品のように家の宝として大切にされるか、日用品のように使い捨てにされるかは、素材やデザイン、維持管理の継続によって左右されます。それは、将来に亘って、誰もが素敵だと思える建物であり続けるかどうかに掛かっています。
2011年05月06日
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オール電化住宅、普及裏目…原発2基分の消費増 (読売新聞) - Yahoo!ニュースhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110323-00000569-yom-bus_all現在、名古屋地区を担当する中部電力では、関東地方のような電力不足はありませんが、オール電化が進めば、今後同様の危険性が出てくるでしょうね。これに対応しようとして、浜岡原発の増設を考えているようですが、このような状況の中では実現不可能な話です。このような大震災は、過去に想定されたことがなく、津波対策は全くと言っていい程考慮されてこなかったのです。勿論、防波堤などが設置はされているが、15mもの津波が来たら、ひとたまりもない。何らかの対策を考えてはいるようだが、決定的に大丈夫という保障など、移設しない限りあり得ないのです。また、今回の大震災は、直下型の地震ではない。今回の事故が、地震では起こらず、津波によって発生したといって安全性を主張する人もいるようだがそれは間違いだと思う。直下型の大地震についても、想定外のものがやってくるというなら、原発が安全とは言えないはずです。想定したもので被害がないというのは、当たり前。想定外でもOKという担保がなければ、地元の市民は承諾しないはずだし、今回の福島原発事故のあまりの恐ろしさに私たちも自身の過信を思い知った。常に想定外のことが起こるから、事故が発生するということを忘れてはならない。また、その時未曾有の被害になるのが原発なのだ。評論家の勝間氏のように、それでも懲りない人間がいるというのは、驚きだが・・・・。オール電化の推進は、時代の二ーズを既に達成した。これからは、天然ガスやメタンハイドレートを活用することや、電気も風力・水力・太陽光・地熱・波などの別の発電方法をもっと模索しなければいけない気がします。一極集中せずに多様な資源を利用して、エコと震災&津波リスクの回避を実現していくことが求められています。今回のように1つダメになったら、全てに影響が出るというようでは、都市機能はマヒしてしまいますからね。
2011年03月26日
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昨日、私共のお客様向けに住宅業界に起こりつつある資材の供給不足についてメールやHPで情報提供を行った。内容としては、今後数カ月という単位で資材の供給が不足することが予想されますので、メンテナンスや建築・耐震リフォームのご相談はお早めに、という内容だったのですが、名古屋の方からクレームを頂きました。復興のために資材を優先させるべきなのに、買占めの心理を助長させるように、資材不足になる前に早めに相談しろとは何事かというお叱りでした。確かにおっしゃられていることは分かります。ただ、だからと言って、被災地以外は住まいの問題を放置していいというものではありません。今、不要不急でないと思われることでも、放っておいて不具合が大きくなれば、資材も人の手もたくさん必要になってしまいます。それこそ、被災地に回す資材や人間が減ることにもなりかねませんし、緊急対応が不可能な状況になってしまいます。建築や耐震リフォームにしても、現状確認や計画立案に時間を要するので、今すぐ資材が必要になるものではありませんし、東海地震の緊急性から考えれば、今相談や検討を始めることはこの災害を教訓とするなら大切なことです。今、日本では震災で過敏になり過ぎている状況です。家を建てている最中の人が、震災の影響で工事が止まり構造材が雨ざらしの状態で心配だと書き込んだだけで非難されるという異常な状況です。自分の夢や愛着のあるものを大切に思うのは、被災者もそれ以外の人も同じのはずです。震災の復興は優先されるべきですが、この地方の皆さんの生活を守っていくのは、私共が唯一出来ることであります。そうすることで、皆さんが被災者のことを支援し思いやる余裕が生まれてくるはずです。早めに相談するのと、早めに買い占めるのとは違うのです。勿論、うちのような小さな会社が、大量に買うなんてことは出来ません。個人のお宅が今必要としているものを必要な分だけ調達するだけです。被災地支援で調達に時間が掛かるだろうから、その合間に手配が可能ならお願いするということです。全ての資材が被災地で必要な訳ではないのですし、トラックの融通が利けば在庫を出せるものもあるのです。相談してもらえれば、急ぎかどうかも一緒に考えて、対応を検討しておくことが可能となります。我慢出来ることは、暫く我慢しましょうとお互い相談出来るかも知れません。我々は、もっと冷静に行動しなければいけないように思いますし、必要な情報提供も大切です。こうやってアナウンスしておけば、すぐにやれと言われても出来ないことを多くの皆さんにご理解頂けるはずです。何れにしても、ご指摘については私共も真摯に受け止める必要があります。今は、深慮することが求められている時代です。あるお客様は、「お知らせ有難うございます。うちは大丈夫です。困っている方がいらしたら力を貸してあげて下さい」と言われました。こういうやり取りが出来る関係が築けたことに感謝したいと思います。
2011年03月18日
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東北で大きな地震と津波被害が発生して3日目。こんな時に家の建築に関する相談会をやるというのもどうなんだろうと思いますが、こんな今だからこそ耐震性のあるレンガ積みの家を提案する必要性があると思い、実施することと致しました。そして、今日の午前中、ご予約を頂いたお客様が1組いらっしゃったのですが、その方は数年前から私共の家づくりに興味をお持ち頂いて何度かオープンハウスも見にいらして頂いたご夫婦でした。でも、そのお客様が住んでいらっしゃる場所は、津波や地盤の流動化のリスクが少なからずある名古屋市港区なんです。私が昨日ブログでも書いたように、そうしたリスクのある地域の方は、出来るだけリスクを避けて住み替えをした方がいいというふうにお話した、その場所にお住まいなのです。きっと、普通の方だったら、私のブログを読めば建築自体を躊躇すると思いますが、その方はちょっと違っていました。「津波を避けて山に住めば、土石流の危険があるし、地盤の流動化を恐れても日本には未知の活断層が縦横無尽に存在する。日本全国、どこに行っても自然災害のリスクから全く逃れるなどは不可能だから、今の場所でリスクを極力少なくする方法で家を建てる決断をした」という。リスクを回避することは大切なことですが、そういうリスクを認識した上で、より前向きに生きることを選ぶということは、覚悟という点で非常に素晴らしいことと感じました。日本がこういう困難な時期だからこそ、現状をしっかり把握して、今出来ることをやり始めようと考えるポジティブさは、私たちも見習わなければならないことのように思います。勿論、現在お住まいの家が古い日本家屋で耐震性に大きな不安を感じておられたのですから、新しい住まいを考えるタイミングであったことは確かですが、困難な状況下での前向きな選択であったことは間違いありません。昨日の私の提言と今日のお客様の決断。どちらが正解かは、誰にも分かりません。でも、この未曾有の災害を受け止めて、今自分が何をすべきかを考えているという点では、同じスタンスに立っているのではないでしょうか。今、あなたなら、この教訓をどう活かしますか?どうしたらいいか分からず、立ち止まっているだけですか?いくらテレビを見ていても、何も世の中は変わりません。行動を起こして前進することこそが、被災者の皆さんが命を懸けて教えてくれた事象に報いることではないでしょうか。
2011年03月13日
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この文章をお読みになっている皆さんの地域は、今回の地震で被害に遭われなかったでしょうか。それにしても、あんな遠くの地震で弊社のある名古屋地区がここまで揺れるとは思いませんでした。今回の地震では、津波での大きな被害が報道されていますが、実際には地震による建物の損傷が起こった状況の中、更に津波による倒壊が発生したとみるべきでしょう。古い建物(戸建、マンション)に住んでいる方は耐震補強を考えるなり、新しい建物に住み替えするなりを考える気付きにして頂きたいと思います。また、満潮時の海抜が10m以下の場所に住んでいる方も、住み替えを決断するきっかけかも知れません。東北で起こった出来事は、偶然ではありません。この東海地方でも同じことが発生することの予告です。名古屋南部、南西部、伊勢湾岸沿い、堀川、新川、庄内川、木曽三川付近は、地盤の流動化や津波での大きな被害が予測されます。それは、濃尾平野自体が川によって運ばれた軟弱な土砂の堆積によって出来たところであり、海や川の高低差が非常に少ない地域だからです。この地域に於いて、いくら建物の地盤補強をしても耐震構造にしてもこのような地震に対しては全く役には立ちません。この地域の人は、そこから移動する以外回避する方法はないのです。気付きに敏感な人は、そういうこともご家族で話し合って下さい。また、避難する際に皆声を掛け合ってから向かったという報道がありました。このようなときこそ、近隣の方とのお付き合い、地域社会に根ざした活動が重要だと痛感した災害でした。下記は、防災についての資料です。少しでも皆さんのお役に立てて頂ければ、幸甚です。消防庁 防災マニュアル(震災対策):http://www.fdma.go.jp/bousai_manual/index.html(Above Brochure in English Version)Important information on countermeasures against earthquake disastersby Fire and Disaster Management Agency of Japanese Government:http://www.fdma.go.jp/bousai_manual/e/index.html内閣府資料: 「表層地盤のゆれやすさ全国マップ」:http://www.homemade-co.com/kenchiku/img/yureyasusa.pdf被害を受けられた多くの皆さんには、心よりお見舞い申し上げます。
2011年03月12日
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先日、ホームメイドの路上看板を見たという方からリフォームの相談を頂いた。こういう看板からの問い合わせは、少ないけれどちょくちょくあるんです。バカには出来ませんねぇ。ちょっと大きなコンクリート造の建物の一角を自宅としてリフォームしたいということで、現場を見せて頂きました。今までは、会社の事務所として使っていたということで結構な広さがありました。リフォームするのは今回で2回目らしく、使い勝手や間取りという点からも、またサッシや断熱といった性能面からも随分手を入れる必要がありそうだ。お客さんは、隣に土地があるのでそこで新しい家を建てるとか、ここを仮の住まいと考えて、将来はどこかに住み替えするとか、いろいろオプションがあるようだが、どうするのが一番いいのか迷っている。こんなご時勢ですから、何度もお金を掛けて家づくりをするのもナンセンスです。であれば、まず自身がこの場所を終の棲家にするのか、将来は別の場所に行きたいのかを、まず決めるという決断をしなければいけません。前者であれば、リフォームのプランを徹底的にやってその上でお金を掛けてでも理想のものに近づけるという覚悟が大切です。後者であれば、ここは誰かに貸せるようにするなど、他の用途に活用することを前提にしてリフォームを考え、自分たちの利用については二の次にするべきでしょう。勿論、当面住む必要があるでしょうから、最低限のことをやるにしても、それを活かす工夫が大切ですね。予算と自身が置かれた状況を見極めながら、目的をはっきりさせて家づくりを行うなら、きっといい結果が生まれるはずです。家づくりって、テーマが大切なんですねぇ。これから家づくりを考えたいという皆さんも、是非計画をしっかりやって下さいね。その為にアドバイスが必要であれば、私がコンサルティング致します。
2011年02月18日
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このテーマは、住宅業界では頻繁に議論される大きな問題です。あるサイトでは、こんなシミュレーションが掲載されていました。これを見ると、賃貸でも持ち家でも一生の住宅費は、おおよそ6,500万円程度掛かるという。そう、掛かる費用は、そんなに変わらないらしいのだ。ただ、よ~く見るといろいろ矛盾したところも見えてくる。まずは、世帯の状況です。子育てが終わってリタイアしたら、夫婦だけの2人暮らし。確かにそういう状況が多々あることは認めますが、これからの日本ではおじいちゃん・おばあちゃん、孫世帯も含めた複数世帯同居になっていくような気がします。そうすることで、長く家を使っていくという考え方が定着するはずです。勿論、私たち建築屋が、そうした高耐久な住宅を建築していくことが前提となりますが・・・。また、複数の家族が暮らせるだけの広さや快適さというものを提供していかなければいけませんね。次に、費用の合計がありますが、蓄えた資産の合計や生活の満足度も同様に考える必要がありますね。賃貸の気楽さを優先する人もいるでしょう。持ち家の豊かさを考える人もいるでしょう。何れにしても、同じくらいの費用が必要であるなら、自分たちが楽しいと思えるような人生計画を立てて欲しいものです。生きがいがなければ、いくら住まいにお金を掛けても幸せな家族にはなれませんからね。家づくりとは、家族全般を含めたことと考えて下さい。
2011年02月03日
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一戸建てを建てたり、マンションを購入したりする時、皆さんはどんなことを最優先に考えているでしょうか。当然、多くの人は予算ありきですから、費用が安いという項目が上位に上がってくるように思います。しかしながら、お金だけの問題なら、わざわざ持ち家を考える必要があるのでしょうか。住宅を購入する場合、多くの自己資金を必要とするでしょうし、どんなに安いものでも多額住宅ローンを30年の長期にわたって返済していくこととなります。将来、給料がどうなるか分からないのであれば、敢えて固定的で高額な返済を必要とする持ち家よりもお金がなくなったら安い家賃のところに引っ越せて尚且つ固定資産税や定期的なメンテナンス費も必要ない賃貸の方が楽チンですよね。でも、多くの人は、やっぱり持ち家が欲しいんですよ。そこには、持ち家に対するステータスや家族からの欲求、夢なんてことが大きく理性を支配しているってことが理由として挙げられます。名古屋の人は、特にそういう傾向が強いかも知れません。まあ、そういう欲求を満たすだけの素晴らしい賃貸住宅が存在しないというのもありますよね。で、皆さんはいずれかのタイミングで家を購入する訳ですが、現実ローコスト住宅を目指す方もいらっしゃると思います。それは、先程述べた固定的な返済額を少しでも減らしたいという気持ちが大きいからだと思います。家の大きさが確保出来れば、家の品質やデザインには少しぐらい目をつぶろうじゃないかということです。私もその気持ちは痛いほど分かります。でも、本当にそれで皆さんの目的は達成されるのでしょうか。例えば、同じ大きさでローコストの2,000万円の家と高品質な3,000万円の家があったとします。その差は、何と1,000万円!安いものに目がないというのは人情ですから、ローコストに軍配が上がるかと思います。さて、今は、超低金利の時代ですので、100万円当りの毎月の返済額は、おおよそ3,000~4,00円程度です。ということは、1,000万円の金額ならば、月々3万円~4万円の返済アップということになる訳ですね。お父さんがもし毎日1箱のタバコを吸い、毎日2回カフェでコーヒーを飲む人だとすれば、そのお金でその分は賄えてしまいます。いやいや、そうは言っても習慣は止められないという方もいるでしょう。では、見方を変えて、メンテナンス費に注目してみましょう。ローコストの家は、屋根と外壁の塗り替えは10年毎に必要となります。私たち ホームメイドの輸入住宅は、30年保証の北米の屋根材アスファルトシングルを使い、外壁は100年以上の耐久性を誇るレンガ積みです。当然、ローコストの家の方は、10年毎に塗り替えの費用100~150万円が掛かります。30年経てば、総額で300~450万円の資金を用意しなければなりません。他にも光熱費の差やビニールクロスの張替えなどといった費用も必要になってくるでしょうから、30年でイニシャルコストである1,000万円の半分は、差が縮まることになります。更に、追い討ちを掛けるように30年後に建て替えの問題が発生します。そう、今の日本の住宅の耐用年数は30年に達していないのです。その時、やっと返済した2,000万円の住宅ローンをまた組むことが出来ますか?それも年を取ってしまった状態の時に。豊かな生活というのは、「安物買いの銭失い」というものの中には存在しません。100年もの長きにわたって維持出来る住まいにこそ、本当の豊かさが存在します。勿論、そうした維持にもお金が必要ですが、建て替える程の大きな費用は要りません。また、愛着のあるデザインのものへの維持費には惜しいという気持ちは起こらないのではないでしょうか。車好きの人が、古い名車をいつまでも愛するのと同じ感覚ですよね。家づくりの原点には、持ち家に対するステータスや家族の幸せ、夢があったんじゃないですか?安さでなく、見合った価値こそが大切です。大人のブリティッシュトラッド ~B邸~(新築時の写真やムービーをご覧頂けます) ↓http://www.homemade-co.com/ie/works/work7.html
2010年11月01日
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最近、急激な円高で輸出企業の業績にブレーキが掛かっているというニュースを毎日のように見る。今日も米ドルは84円台前半、カナダドルも80円を割っている。2007年は110~120円台だったことを思えば、30%近く円の価値が上がったことになる。普通、こんなニュースが流れた時には、輸入をしている会社は絶好のチャンスということでお値打ち感を前面に出したキャンペーンを張るものだが、輸入住宅業界は何故か静かにして動かない。まあ、10年以上前に輸入住宅ブームも去って、業界自体に元気がない(建築業界全体もそうですが・・・)。多くのビルダーが輸入住宅からシンプルモダンなデザインの住宅へシフトしてしまった、などの理由があるのでしょうが、実は円高のメリットがあまり享受出来ない状態になったというのが、輸入住宅業界の現状だろう。「え~、輸入住宅なのにお値打ちにならないの?」と疑問に思う人も多いと思いますが、私たち ホームメイドと違って、今の多くの住宅ビルダーは自社で直接輸入をするということがありません。建材を扱う貿易商社から輸入資材を購入しているので、円高による為替のメリットが仕入れ価格に直接反映されないのです。でも、少し時間が経てば、こうしたメリットは徐々に出てくるはずですが、それもない。それは、輸入住宅といっても本物の輸入住宅ではなくなってきているという本質的な問題と大きく関わっています。本来の輸入住宅は、資材もデザインも技術も欧米から輸入していたのですが、リーマンショック以前の北米の住宅バブルによって、資材や為替レートが高騰したことからその調達先を中国にシフトしてしまったのです。その分、資材の価格を抑えることに成功したのですが、品質や仕上がり面に於いては違ったものとなってしまいました。まあ、そうしたことで輸入住宅のステータスが低下し業界自体の凋落が始まったのかも知れません。そして対米ドル、対カナダドルでの円高状況になると北米から購入することのなくなった輸入住宅ビルダーは円高メリットが全く関係のないものになってしまいました。逆に人民元が高くなったり、中国での人件費高騰や材木の輸出制限などがあったりして、資材価格を現状維持とするのが精一杯。輸入住宅に限らず日本の住宅は、中国製住宅になってしまったが故に、本質を外れユーザーからも魅力的に思われなくなってしまったのかも知れません。北米のように、どの都市に行っても築100年以上の住宅があちこちで見られるような、そんな豊かな街にする為に高耐久な自然の素材や伝統的で飽きのこないデザインをもう一度考える時代になっていると思いませんか?私が2011年1月8日に書いたコラム:「大幅な円高・超低金利・住宅減税・消費税据え置きの今、輸入住宅はチャンス」
2010年09月03日
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8月5日の産経新聞の記事で「IH電磁調理器の健康被害で提訴」というニュースがありました。家電メーカーは、IHは安全だという主張を繰り返してきただけに、裁判での判断が注目されるのですが、本当に難しい問題です。シックハウス症候群の問題でもそうなんですが、一定の安全基準を満たしているといっても、その基準が万人に適合するかどうかといえば、そういうものに敏感な改質の人や体が弱っている人にとっては、はるかに低水準の状況にも反応してしまうようです。今回も、喫茶店を経営していた夫婦は、ある程度お歳を召していた方のようですし、何がしかの別の要因と複合的にIHの電磁波が影響したかも知れないと思うと、IHの全てが悪いとも言いがたい。現代社会に於いて、身の回りに自然のものなど殆ど存在しない状況こそ改善されるべきですが、原始社会に逆戻りも出来ません。勿論、花粉のように自然のものでも反応してしまう人間もたくさん生まれていますから、自然だからといって安心も出来ません。全てのことは、「色即是空、空即是色」。とらわれてはいけない、ということでしょうか。だって、ガスの調理器でも、ガス中毒や火災が発生するのですから、どんなものにも長所・短所は存在すると考えて、その中でベターなものを選択するように心掛けたいものです。人生は、修業ですねぇ。IH調理器、司法判断は? 喫茶店夫婦「電流流れ不整脈」提訴 大阪地裁http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100805-00000144-san-soci
2010年08月06日
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よくアルミで出来た面格子を窓に取り付けているおうちがありますが、実はあまり防犯には役に立ちません。それは、アルミの部品自体が簡単にバラバラに外れてしまうからなんです。勿論、材料自体が薄く作られているというのも劣化しやすいという問題を抱えています。また、普通のビスで留めてあるようなところもあるので外から簡単に取り外せるようなものもあるようです。それに引き換え、ホームメイドではこんな大きな窓にもロートアイアンで出来た面格子が製作出来ます。部材は、全て溶接されていますので、これをバラバラにするには容易ではありませんし、ソリッド(中が空洞でない)の鉄ですから、非常に強度があるのです。写真で見ると一見シンプルそうですが、実はよく見るとひねりの入った縦バラスターが数本混じっているんですよ。そして、取り付けにはボルトアンカーを使いますので人がぶら下がってもビクともしません。最後は、ボルトの頭をサンダーで丸めて、レンチでは回せなくしてしまい、そこを塗装して完成です。「なんちゃって面格子」でなく、実用性とデザインを重視しているのも私たちの家づくりです。でも、気を付けて下さいね。室内から脱出しようとしてもこの面格子は絶対外れませんから・・・。
2010年03月26日
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少し時間が経ってしまいましたが、2月20日(土)に今まで住んで頂いていた家の解体のお祓いをして頂きました。その日は、今と違って少し肌寒い日でしたが、よく晴れたいい一日でした。こうしたお祓いや地鎮祭をやらないという方もいらっしゃいますが、今までお世話になったおうちへの感謝、これからお世話になる場所へのご挨拶、こういったことは信教に因らず大切なことと思います。勿論、さあこれから始まるぞ、という新たな気持ちを確認するという意味でも意義深いことなんでしょうねぇ。解体のお祓いの際は、荷物も全部移動してあるので少しいらないものが散乱しているといった状況になっているのですが、今まで過ごしてきた思い出がちゃんと残っているのです。そういう家を最後にするのは、感慨ひとしおのような気がします。ご一家総出で部屋のあちこちを清めて回って頂きましたが皆さん全員でやるっていいことですね。図面が完成したらいよいよ着工ですが、こちらの家も全力で造らせて頂きます。
2010年03月06日
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大府のN邸の建方工事がほぼ完了しました。カナダ人の建方大工が一緒になって施工したのですが、仕事の仕方がきれいで早い。守山で施工しているC邸の仕事から彼らを採用しているのですが、精度やスピード、現場の美しさでは素晴らしいものをもっています。第一真面目というのが一番いい。よく日本人を真面目と言いますが、こと建築に関しては日本人よりも職人気質を持っています。写真は、屋根垂木の上に野地板と呼ばれる構造用合板を張っているところです。それにしても、こんな急勾配でも平気で仕事をこなす彼らは度胸もありますねぇ。2x4工法で本物の輸入住宅を建てるなら、こんな職人を使いたいですよね。
2010年02月19日
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下記ニュースを見ましたので、今回も引き続き時事ネタで参ります。<化学物質過敏症>後遺症が初の労災認定 眼球運動障害でhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100216-00000012-mai-soci有機溶剤は、普通油性のものを溶かす為に使われるんだけど、何故か日本では水性のものにも含まれているんだよね。内装材にホルムアルデヒドを使っちゃいけないなんて規制があるけど、その他の有機溶剤については何ら規制がない。建築資材にホルムアルデヒドを含んでいないとか、少ないとか言うだけで健康住宅というアピールをしている住宅メーカーばかりというのは、日本の住宅産業や住宅文化が低レベルだと言うしかない。勿論、必要悪というものがあるというのは否定しませんが、単に効率とか価格とかで代替可能なものに切り換えようとしないのは、ものづくりに良心がないと私は思います。日本の消費者も大きな買い物をするなら、もっと勉強して賢くならないとダメだと思う。ただ安いとか、予算がないとか、TVでCMをやっているからとかいう理由だけで、住宅メーカーを決めないことが大切です。ちゃんとした品質で家を造るだけの予算がないなら、貯蓄をする為の期間をおいて、計画をもう少し先に延ばす勇気も必要な気がします。それにしても、こういう問題が実際に認定されてくるといろいろな産業でトラブルになるように思います。今後、本物の環境立国になる為の試練かも知れません。(写真は、ホームメイドが以前建築展に出展したカナダ PARA PAINTSのブースの風景です。記事との直接的な関連はありません)
2010年02月16日
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