2014.02.19
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 楽天のアフィリエイトプログラムに参加されている方なら、お知らせ欄で楽天VIDEO および楽天レンタルのアフィリエイト休止の告知をご覧になっていることでしょう。


 2014.1.31:【楽天VIDEO】アフィリエイト休止のお知らせ(2/3)
 2014.2.19:【楽天レンタル】アフィリエイト休止のお知らせ(2/28)


 アフィリエイトプログラムが休止ということでとまどいを隠せない方も多いことと思いますが、今回はプログラムの休止の理由と今後について地味~に語ってみたいと思います。


 なお、当方は楽天の内情を知る立場の者ではありませんので、今回の記事は具体的な根拠を示すものではないことと、勝手語りにすぎないことはあらかじめお断りしておきます。


サービスの統合について思う


 楽天 VIDEO が楽天 SHOWTIME に統合され、今までの月単位の課金体制から、SHOWTIME のペイ・パー・ビュー(視聴したコンテンツごとに課金されるシステム)形式のオンデマンド配信になりました。


 参考: 楽天ショウタイム、動画配信サービス「楽天SHOWTIME」を開始 [外部リンク]


 サービスが統合されたことにより、「楽天 VIDEO」 というブランドでのアフィリエイトの継続ができなくなったのがアフィリエイト休止の主だった理由でしょう。


 ですから、楽天の売上に少なからず貢献しているアフィリエイターのことを考慮するなら、楽天はこの件についてもう少し具体性のある告知を行うべきではなかったのでしょうか。


レンタルビデオ業界の冷え込み


 ここ数年でオンラインストリーミング技術が進歩したことにより、DVD やブルーレイディスクといった物理ディスク形式でのレンタルビデオの規模が急激に縮小しています。
 ビデオをオンライン配信して課金することにより、プレス、倉庫管理、流通にかかる経費をごっそりカットできるようになりました。

 販売業者にとっては、在庫を抱えないこと自体が多大なメリットをもたらします。

 上記に挙げた経費のほかにも、一度デジタルメディアさえ仕入れてしまえば、何度配信してもメディア自体は減ることもなければ劣化もしないため、配信回数が増えるほど顧客からの収益が望めるというビジネスモデルになります。

 当初はインターネット常時回線のスピードや、サービスの不安定さ、画質の悪さなども指摘されていましたが、最近では配信状態も画質も向上してきているといわれています。


 また、大きなくくりで見た場合、鮮明な映像を家でじっくり楽しみたい層と、コンテンツさえ楽しめればよい層を比較すると、後者の層が圧倒的に厚くなります。
 このため、そこそこの画質で映画やドラマ、スポーツ等をすぐにどこでも、そして安く楽しめるようなサービス体制は、忙しい現代人の需要に見合ったものとなっているわけです。


 ブロックバスターという米国のビデオレンタルチェーンをご存じの方も多いと思いますが、同社は今年1月31日をもってすべてのレンタルショップを閉店しました。


 参考: 米ビデオレンタル大手、ブロックバスターが全店閉鎖へ [外部リンク]



 しかし、インターネットでの動画配信の流れ、そして安価な動画配信サービスを展開する競合企業が増加傾向にあることを考慮すると、物理ディスクでのレンタルを続けたところで、人件費、在庫管理費、テナント費、どれを取っても今後はとてもそこに企業価値を見いだせなくなっていくと判断したのでしょう。


 日本国内でも、ブロックバスターの業務委託先のゲオと TSUTAYA の低価格レンタル合戦が続いていますが、レンタル業界全体の急激な冷え込みも無視できないポイントとなっています。


 参考: TSUTAYAとゲオ泥沼競争の果てに…ビデオレンタル業界がヤバイ! [外部リンク]


 楽天レンタルの価格も安いもので 10円~50円レンタルという触れ込みがありますので、楽天アフィリエイターがせっせと楽天レンタル商品を紹介しても、一本レンタルされたところで、1 ポイントの報酬にもならないという悲劇があります。





 参考: 楽天レンタル [外部リンク]


 楽天レンタルのアフィリエイトリンクがクリックされても、実際は他の商品が売れることが多いとは思いますが、現状の物理ディスクでの楽天レンタル自体からのアフィリエイト報酬発生は他サービスに比し、かなり低かったのではないかと想像できるわけです。


 楽天の告知では、楽天 VIDEO にしろ、楽天レンタルにしろ、アフィリエイトを「休止」という表現にとどめており、「終了」したわけではないことを匂わせていますので、別の形でのアフィリエイトプログラムが提供される可能性もあるのではないかと思っています。


参考資料と今後の展望などをテキトー語り


 日本映像ソフト協会で公開されている資料のうち、「2013 年ビデオレンタル店実態調査」、および「2012 年ビデオソフト市場規模及びユーザ動向調査」では興味深い情報を見られると思います。


日本映像ソフト協会 各種調査報告 [外部リンク]


 レンタル店では、レンタル率の低下に対し、一人あたりのレンタル枚数の増加が挙げられていますが、これは大手レンタルビデオチェーンの低価格なレンタル料の導入によって、レンタル枚数が一時的に増えているとの見方が正しいのではないかと思います。


 また、2011年より YouTube では有料動画配信を開始していますし、2013年11月26日には Amazon でインスタントビデオという動画配信サービスが開始されていますので、今後は配信専用コンテンツもかなりのスピードで増加していくことが予想されます。

YouTube がビデオレンタルサービスを開始。「ハリーポッターと死の秘宝 PART 2 」や 「劇場版仮面ライダーシリーズ」など200 本以上の有料視聴が可能に。 [外部リンク]
Amazon.co.jp、映像配信サービス「Amazonインスタント・ビデオ」ストアをオープン [外部リンク]


 ハリウッドでも、プロダクション側が映像配信専用フォーマットでのメディア配布を考慮しているとの動きも見られているということもあり、今後は DVD やブルーレイディスク購入者の需要を見ながらも、少しずつプレス枚数は減少方向に傾いていくのではないかと思っています。


 本業の方でも、映像業界のクライアントから DVD が極端に売れなくなっているという嘆きの声も耳にしておりますので、今後はブランド力のある企業の動向によって、DVD の売上枚数も大きく変化していくことでしょう。




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最終更新日  2014.12.02 11:51:47
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