2014.07.15
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前回の記事で立て続けにネガティブな話をしてしまったので、もう日本ダメじゃん……と思ってしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、たとえモノが売れなくなっても、需要そのものがなくなってしまうことはありません。



単価の低い商品ばかりを売ってもあなたのフトコロは潤わない


 生きているかぎり、生活必需品の消費はなくなりません。
 しかし、恐ろしく単価の低い商品から儲けを出すことはとても難しいのです。

 単純な例をひとつ挙げてみます。

あなたは商品の売上の 1% を報酬としてもらえるとします。
目標売上額が 10,000円なら、報酬は 100円です。

この場合……

20円のもやしなら 500袋 売ってやっと目標達成です。
10,000円の椅子なら 1脚 売れば目標達成です。


 ご覧のように、高価な商品が売れた方がそれだけ効率的に儲けを出しやすくなります。
 しかしながら、安価なもやしに比べ、10,000円の椅子はそうホイホイ売れるものではありません。
 商品は高価になればなるほど、生活必需品の枠から外れてしまう傾向があるからです。

 モノが売れなくなっている今、売り込み中心の宣伝手法(プッシュ戦略といいます)では大きな効果を望めません。

 そこで、消費者がどんな商品を求めているのか、いくらくらいの価格帯なら商品を買ってくれるのか、商品に何を期待するのか、といったような、より消費者に近い考え方を理解する必要がでてきます。

企業は見込み客が何を求めているのかを知りたがっている


顧客関係管理(CRM) と呼ばれています。
 近年はインターネットビジネスの普及により、CRM の前に e を付けて eCRM と呼ぶことが多くなっています。

 なんのこっちゃという感じかもしれませんが、現在ではほぼすべての物販系サイトにこの eCRM が採用されているのです。

blogging

あなたが物販サイトを訪れてからどんな商品を検索したのか、どのようなサービスを見て回り、最終的に何を購入したかという購入経路はもちろんのこと、あなたの性別、年齢、居住地域、利用額、利用回数、興味のあるジャンル、などなどの情報がまるまる収集され、定期的に分析されています。

また、アンケートを募ってポイントを付与するようなサービスも、あなたの回答内容をマーケティングに使う目的で提供しているのです。


 サイト上の行動を監視されるのは気持ちの悪いことかもしれませんが、このように見込み客が興味を持ちそうなデータを集めて商品やサービスの提案力を高めることによって、かゆい所に手が届くサービスを提供しようという試みなのです。

 そこで今回は、今後もブログでアフィリエイトを続けたい方向けに、eCRM を少しだけ意識しながらパターン別に戦略の練り方を簡単にご紹介します。

今までどおり記事のどこかに広告を置いて、お遊び程度に報酬が発生すればそれでオーケーという方は現状維持でよいでしょう。

しかし、くり返しになりますが、今後モノは売れなくなっていきます。
現在、アフィリエイトで生活しているような人たちが報酬減で悩み始めたときには、もう報酬のおこぼれすらあなたのところに回ってこなくなるというリスクは十分に考えられます。


 ブログでアフィリエイトを続けたいのなら、購買力のある訪問者があなたのブログに興味を持ってくれるかどうかが成功を左右することになるでしょう。
 アフィリエイターの人口が増えすぎた現在、人と同じことをしても他に埋もれて終わりです。

 人と違うことが何なのかがわかればとっくにやっている、そう仰る方もいらっしゃるかもしれません。
 しかし、プロの販売者でもモノが売れなくなって困っているのですから、見よう見まねで稼ぐという考え方はもう通用しないのです。

 いままでの人生であなたが培ってきた知識や経験をブログに活かさない手はないと思います。

 他人に誇れるものは何でしょうか?

 自分の話で人を笑わせるのが得意ではありませんか?
 時間を忘れるほど語れる芸能人はいませんか?
 もう何年もハマっている趣味はありませんか?

 こういったことをふまえて、集客目的のブログコンテンツ案をいくつか挙げてみます。

パターン1: ある特定の分野について極限まで追及したコンテンツ



 他人には絶対に書けないようなあなただけの記事を綴っていくことによって、他ブログとの差別化を図ります。
 載せる広告も、絶対的に自信をもってすすめられる物だけを厳選し、読者のあらゆる質問に対応できるレベルであることが望ましいでしょう。

 しばらく続けているうちに、記事が本格的なデータベースとしての役割を果たすようになり、そこに同じ分野の情報が必要な人たちが集まります。

パターン2: 富裕層の人たちを呼び込めるようなコンテンツ


 富裕層を相手にビジネスをしたことのある人や、当事者なら、彼らが求めているサービスや商品について記事を増やしていくと読者を集めやすいでしょう。

 本当に高品質で信頼のおける情報しか扱えませんので、このジャンルも相当な知識が必要になるといえます。

パターン3: シニア向けの旅行に特化したコンテンツ


 年金生活に入って間もない世代の人たちが最も貯蓄率が高く、自由に使える時間と金があるいう統計が出ています。

 参考: 男女,年齢階級別貯蓄の状況 [総務省統計局]

 身体が動くうちにやっておきたいことで旅行を選択する可能性が高いため、すでに旅行系ブログをお持ちの方なら、国内旅行、海外旅行についてシニア向けのアドバイス記事も増やしておくと重宝されるでしょう。

 変わり種としては、おすすめ旅行プランをいくつか提案してみる方法も有効でしょう。
 実際に現地に赴いて、交通網、宿泊施設、景観、みどころなどを詳しく紹介するのがブログへの信頼につながります。

 ちなみに、旅行関係のバナーをごっそり貼っているだけのブログもちょこちょこ見かけますが、ブログの内容そのものが充実していなければ、逆効果になると思った方がよいでしょう。

パターン4: 介護にまつわる情報に特化したコンテンツ


 高齢化社会にちなんで介護ビジネスが注目されていますが、これからは自宅介護が必要になる人もどんどん増えていくでしょう。
 介護経験者なら、一日のスケジュール、介護にかかるもろもろの費用、いざというときに役立つ情報、実際に使ってみて便利だった介護用品、お悩み相談など、読者の興味を引きそうなコンテンツはいくらでも作れると思います。

パターン5: ブログコンテンツを国内向け⇒外国向けにシフトさせる


 国内全体の需要が落ち込んでしまうのなら、海外の需要に目をつけるのも一つの手です。
 海外需要のあるエリアのアフィリエイトサービスを利用し、現地の見込み客をターゲットにブログを運営するわけです。
 外国語が堪能であることが前提条件となりますが、市場は一気に広がりますね。

 楽天アフィリエイトは日本のサービスですので、外国からの訪問者を呼び込むために他言語でブログを運営しても、必ず送料が邪魔をするため、成果は発生しにくいと考えた方がよいでしょう。

 楽天が囲っている海外のショッピングサービスのアフィリエイトシステムと、国内のシステムを統合させ、報酬をグローバルポイントとして扱えるようになれば、海外で成果が発生しても日本の楽天アフィリエイト報酬として加算できるようになると思うのですが、現状は各地で独立したプログラムとして運用されていますので、統合は難しいと考えてよいのではないでしょうか。

 海外 Rakuten のアフィリエイトプログラム例(外部リンク):
米国 Rakuten.com
フランス Rakuten Group Priceminister.com
ドイツ Rakuten.de


 これに対し、Google Adsense は例外的です。
 クリック報酬型サービスで、しかもページの言語に応じて広告言語も動的に変化するため、他言語でブログを運営しても、訪問者さえ集められればそれなりの収益を期待できるでしょう。

 ただ、一つのブログで複数言語の記事を投稿しつづけると、Google からのブログの評価が下がる(検索にヒットしにくくなる)と言われていますので、別言語で運用するなら、別個にドメインを取得したほうがより安全でしょう。




 このほかにも、激レア商品説明会潜入レポート、企業担当者インタビューなど、他の人がまずやらなさそうな分野に手を付けたり、自分のブログをブランド化したりして人気ブログを目指すなどの方法もあります。


 ここまでくれば、ブログそのものが商品になりますので、アフィリエイトはどうでもよくなっていくと思いますけどね^^。
 今後のブログ方針設定の参考になれば幸いです。


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最終更新日  2019.08.15 11:20:38
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