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🌻1月30日は、【午前中~PM3時】を予定に、畠山智行氏のセカンド・アルバム用に使う ギターの音合わせのため、一時工房をクローズさせて頂きます 全ての工房の業務をストップしますので、この時間帯を外してご来店下さる様にお願い致します ご迷惑をお掛け致しますが、ご理解ご協力をお願い致します●畠山智行氏とファーストアルバムの【津軽魂】です●千葉県富里市Way,sさんのライブです🌸セカンドアルバムのファーストギターは【WESTONO W-80】に決まりました 数曲は曲のイメージが合う、畠山氏がライブで使っている【K・Yairi】との併用になります◆WESTONOの最上位機種のW-80です●ペグはオリジナルのグロバー製です◆バックはハカランダとメイプルの3Pです●サイドもハカランダです●割れ止めが有りますがオールソリッドでは無く、木目の違う2枚のハカランダを張り合わせて お互いが割れ止めの役割をして、内部から割れ止めを付けて有ります 🌻ファーストアルバムはK2ギターファクトリーで試聴&購入も可能です また、セカンドアルバムがリリースされましたら、試聴、購入も可能ですので 宜しくお願い申し上げます🌸セカンドアルバムのハードなコードストローク曲からアルペジオまで、 殆どの曲調に対応出来る出音で、セカンドアルバムのリリースが待ち遠しいです
2022年01月29日
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◆Ovation セッティングのご依頼を頂きました ギターオーナー様は、ジョニー様です ジョニー様は、マルチプレヤー&マルチワーカーで正に多芸多才です。 その中で特に驚いたのは【津軽三味線の名取】でいらっしゃることです また、千葉県香取市小見川で、麗屋 弘鈴庵【らいや こうりんあん】と言う Cafe Bar 雑貨、Music Aet のお店を経営されております ホームページも開設されてますので、御覧ください不思議ワールドに迷い込んだ 感じになりますから・・・◆画像から確認して行きます●コーションラベルが有りませんので、製作された年代が特定出来ませんがビンテージと 呼べる年代のギターの様です●ペグの金属クスミはギターのルックスを下げますので、浮いた赤っぽいサビは取除きます●トラストロッド調整の六角レンチがミリスケールですからUSA製の様です◆リペアを開始して行きます●9V電池をセットしてピックアップシステムが生きているか確認しました、最初は無反応でしたが 電池ジャックの接点不良だけで、ピックアップシステムは生き返りました●Ovation=ボルトオン・ネックだからセット角度の調整も簡単!お預かりの時点では軽く 考えてましたが・・・どこ見てもボルトが有りません・・・セットネックでした Ovationのネック取付にバリエーション、が有る事は承知してましたがセットネックとは・・・ ●弦高が高く楽しく弾ける範囲を軽く超えてますので、とにかく弦高を下げて行きますが フレットボードとブリッジの高さ関係が変と言うか、一体どうなってるの?です 👆フレットボードにスケールを当てて見ます●フレットの延長線上がこの位置に来ます・・・一般的にはフレットボードトップと ブリッジトップが同じ高さになり、サドルで弦高を調整するのが一般的なのですが・・・ 製作直後のセッティングがどうなってたのか不思議です 弦高を工房標準にセットするにはどうしたら良いか、時間が掛かる予感がします●ネックヒールに僅かな剥離が有りますが、元起きにはさほど貢献してる訳では無いレベルです●まず先にネックをストレートに修正する事から始めます●クランプを掛ける位置も工夫が必要です●ブリッジトップとナット溝を削って下げる事は必須の様です●セッティングに支障が無いレベルまでストレートに戻りました●予定の弦高まで下げられる様に、ブリッジトップとサドル溝を限界一歩手前間まで、 掘り下げますが、アンダーサドルのピエゾピックアップの厚すぎて、弦高を下げる シケインの役割を果たしてます●【011~のカスタムライト弦】を前提にセッティングして行きます 初回のセッティングにしては予想以上の、6E/12Fが2.00mmになってますが 低さを全く感じません ●1E側は、まあまあ低さを感じるレベルです●ロッド調整でのネックの調整具合を確認しながら調整して行きます●ネックをストレートに調整しますと、工房標準セットに成りますが 👇●ギターを抱えるとこの様な風景になります 視覚から来る感覚で、これでは駄目な事が確定しました🌻選択肢は2つの工法が有りますが、どっちにするか決めかねてますので、気分転換と工法が 決まるまで、フレットを磨く事にします 迷ったらリペアを進めてはいけない!師匠からの教えです●マスキングをして最近では何故か入手困難になってる、ピカール・ケアで磨きます●ヘッドストックとペグも磨き戻します●ヘッドストックとフレットボードの仕上がりです🌻工法が決まりましたのでセッティングして行きます●1フレットを限界ギリギリまでロッドで調整します●6E/12Fは、2.10mmにセットしました●1E/12Fは、1.60mmにセットしました●6E側を上から見ると、フレットボードの上で弦が暴れてます この原因はフレットボードのRとサドルのRが一致して無い事が原因です●フレットボードは250Rです●サドルが250Rとは一致してません 何故に最初に確認しなかったかは【Ovation 】だからですが、 師匠の【人の仕事は信用するな!自分で必ず確認しなさい】です ●更に底面が水平に削られてませんので斜めってます 原因はサドル自体が、底面と上面が垂直になってないので、治具を当てて削ると斜めに なってしまう事が原因です 低面を水平にすると弦高が下がり過ぎますので、サドルを差し替える必要が有るかも知れません🌻セッティングのラストで、アンダーサドルに対して平均に圧が掛からず1E/5A/6Eが アンプから普通に音が出ないため、サドルを差し替えました●トップを250Rに修正しました●弦にテンションを掛ける前は、1フレット~5フレットは逆ゾリさせて、テンションが掛かると 僅かに逆ゾリが残ると言う、ギリギリのセッティング方法を選択しましたが、もう一つの選択肢は ネックリセットでした、リセットは最後に残された選択肢と思ってますので、今回の選択肢を 選んだ訳です◆抑えると接触する2~4フレットを揃えて行けば簡単に解決しますので、ネックリセットよりも 手軽でギターへの負荷が少なくて済みます●1~4フレットを擦り合わせます●フレットクラウンを修復しピカールで磨き上げました●250R、底面が水平のBoonオイル漬けサドルを削り出しました●弦がサドルを押さえるトルクを上げるため、ブリッジトップとサドル溝に再度手を入れます●既存のサドルよりも高さが確保出来ました●ダークオークカラーのオイルフィニュッシュ仕上げにしました●予定の弦高2.15mmにセットしました●1Eは1.80mmで0.50mm予定オーバーですが、特に問題は無いレベルです●ブリッジ&サドルの仕上がりです●ヘッドストックもビンテージ感を残した仕上がりになってます●フレットボードの仕上がりです●リペアの完了です◆試奏タイムです Ovation はアンプ通してナンボのギターですから、生音での勝負は流石に無理が有りますが アンプを通した音はご機嫌です。 セットネック&ネックの元起き状態から、ここまで良く戻せたなぁ!って感じてます Ovation のネックポケットは、普通のアコギと違ってネックヒールが短く、他のアコギと 違って角度調整は簡単では無く、フェンダー系の様にシムを噛ませば簡単に角度調整が出来る 構造でもないので、ネックリセットだけは避けたかったのです 🌸ネックリセット無しでOvation の元起きを、ここまで戻せた自分を褒めて上げても良いかな?🌸
2022年01月28日
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◆Martin D-28 トップ剥離&バインディング剥離の接着固定のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、ジョニー様です ジョニー様は、マルチプレヤー&マルチワーカーで正に多芸多才です。 その中で特に驚いたのは【津軽三味線の名取】でいらっしゃることです また、千葉県香取市小見川で、麗屋 弘鈴庵【らいや こうりんあん】と言う Cafe Bar 雑貨、Music Aet のお店を経営されております ホームページも開設されてますので、御覧ください不思議ワールドに迷い込んだ 感じになりますから・・・ ◆画像から確認して行きます●目の詰まった良質なスプルースが使われてます 既にリペアを始めてます●几帳面で丁寧な仕上げは時として、バインディング等の剥離にも繋がりますが 簡単にリペア出来ますので、気にする必要は有りません・・・良く有る事で珍しい事では有りません●トップの剥がれた隙間からタイトボンドを流し込んで、内部のライニングまで タイトボンドが届く様に注入してから、マスキングで仮固定してスプールクランプで 固定して行きます●工房で自作したクランプですが、リペア工具の中で、二番目に好きな工具です これを使うと【リペアしてるんだな!】と毎回感じるので不思議です●一晩固定してからクランプを外します 剥がれ箇所の段差には、クリアラッカーを数回塗って段差を極力無くしておきます●バック側のサイドバインディングを接着して行きます 外れていない箇所に先にマスキングテープで止めてから、タイトボンドで接着固定します●マーチンギターに発生するバインディグの縮みが原因ですが、隙間はバインディング材で補修します●ピッタリに切出して隙間に差し込んで固定を待ちます●左右のバインディンの面に合わせます🌻ここまででごリペアのオーダーは完了なのですが、弾いていてご機嫌な気分に 成るかが一番大切ですから、セッティングも合わせて確認して行きます●ありゃ?です ギリギリまで下げて有ります・・・と言う事は弾き易くセットされているか 真逆か二者択一です●ロッドが限界まで締め込んで有ります 初めて触るロッドは必ず緩め方向に回して、締め込み具合を確認してから締め方向に回します●1フレットが軽く0.5mmを超えてますので、スペーサーをセットして弦高を確認します●6E/12Fは、一般的には良いとされる2.50mmです●1E/12Fも2.50mmです●1E側はともかく、ギターを抱えるとこんな風景になります 6E/12Fが2.50mmと世界標準なのに、高ぁ~~です●原因は簡単で強度の順ゾリです フレットボードスケールで確認しますと、最大値で【0.65mm】順ゾリしてます これでご機嫌に弾く事は無理なのでは無いでしょうか? この状態でお渡ししますと、K2ギターファクトリーのリペアって大した事無いよね! になりますので、言われたことだけ済ませれば、良いと言う訳には行きません●弦を外してロッドフリーにしてネックアイロンを掛けて行きます●素直で強烈な順ゾリは素直に戻る事が期待出来るのと、マーチンのネックは素直に戻り易い ので、簡単に修正出来る事を期待しましょう●ネックがストレートに戻ると、既存のサドルでは全弦がフレットにベタ付きになった場合は 差し替える必要が有ります●ネックの修正具合を確認します ほぼストレートに矯正出来ました◆弦を張り戻す前にブリッジ周りに修正が必要です●ブリッジピンとストリングガイドは修正する必要が有ります◆弦を張り戻してセッティングして行きます●1フレットを0.5mm弱までロッドを調整します●012~弦のテンションで0.28mmの順ゾリが残りますが、 ご機嫌に弾ける障害にはならないレベルです●6E/12Fは、2.25mmのセットしました●1E/12Fは、1.65mmのセットです●各ポジっションを確認しますと、1Eの2~5フレットがバズリますので、 擦り合わせをします●擦り合わせるポイントをマーキングしますto be
2022年01月27日
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◆Maruha F120M 音質改善のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、Untitled-182様です◆画像から確認して行きます●Maruhaのギターはクリア仕上げでは無く、マットな仕上げが多い様です ギターコンディションも良好です●独自の書体が印象的です ゼロフレット仕様ですから、50年近く前の固体で有るにも関わらず、ボディの隆起& ネック元起きが無いのは奇跡的です 余り弾かないまま弦を緩めて保管されていたのだと思います●Maruhaの創業者の話題は今回は割愛させて頂きます●バックにもキズらしいキスが有りません●ギヤの精度は50年前らしいですが、チューニングは問題無く出来ます◆リペアを開始して行きます●すっかりお馴染みなれた、Ita様との会話が盛り上がっている隙に、エボニーサドルを 削り出して~お持ち帰りOKです!にしようと思ってました・・・ 超レアケースとなりました・・・エボニーとの相性が全くNGです 改善どころか改悪一歩手前です 元々エボニー万能などと思た事は一度も有りません、ただMaruhaに対するデータ不足 なだけです。 と言う訳で日帰りから入院となりましたが、Untitled-182様は工房に来る理由が出来た事を 歓迎されている様子でした【真逆でしたら御免なさいです】🌻乗っていたサドルはオリジナルでは無く、近年乗せ換えられた材質です このままでもOKなレベルの音ですが、音に深みが欲しいと言うオーダーが 良く判ります エボニーが合わなければ、Boonのオイル漬けか未公開の第三の材質しか有りませんので Boonの捨てサドルで仮セットして試してみます◆リペアを開始して行きます●フレットボードのRがキツイと思ってましたら、ストラトと同じ180Rです●弦高を調整するためにこのカーブに削ったと思われます●何故エボニーを調整しているのかと思われますか?実はサドルを乗せ換えるために 捨てサドルと思っていたエボニーサドルが、先日とは全く違う音を出してくれてまして これOKかも?と感じましたので、弦高に合わせて調整した訳です●1フレットはロッドでギリギリの調整をしてOKです●6E/12Fは、2.0mmにセットして有ります●1E/12Fは、1.60mmのセットです●ロングサドルの両端をブリッジの曲面に合わせて有ります 今回はサドル溝にピッタリに削り出して有ります●リペアの完了です◆試奏タイムです 先日の試奏の時はダダリオの弦が張った直後で、音出しテストには適さない条件だった ためにエボニーとの相性が悪い様に感じたと思います シャキッとした音に奥行きを感じる出音に変化してますので、Untitled-182様の お好みに合うと確信しました🌸張った直後のギター弦を信用しては駄目ですね、K2も昔は必ずライブの前日に弦を 交換してましたさくら
2022年01月23日
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◆Martin HD-28 トップクラック&セッテング この素晴らしいギターオーナー様は、HN/いっちゃん様です 2017年8月にリペアさせて頂いてから、月日の流れは早く4年半も経ってます 最近になって弾き難くなったのと、トップのクラックが気持ち広がって来た様に感じるので 全体のセッティングを含めてのリペアのご依頼です◆画像から確認して行きます●出音の素晴らしさは変わってませんが、弦の張りっぱなしが災いして弦高が上がり 弾いていて決してご機嫌では有りません●ビンテージギターの範疇に入って来たギターです●この冬の乾燥は凄く雨【雪】が降ったのは何時だったろう?と乾き切ってます センターのクラックはこれ以上広がらない様に、特殊なパテを使って補修する方法を選択します クラックの右横の線は新たなクラックの様です 木目が詰まったソリッドスプルースの宿命かも知れませんが、音質に影響が無いのが救いです●ナットの消耗は無い様です●サドルはリペアの状況によっては作り変える必要が有るかも知れません●パッチとニカワで補強して有るのですが、自然の力には無力かも知れません 此処が補強されていると、余った行先の無い力が、他の場所にクラックと言う事で 出て来る事も有ります ゼンターのクラックの画像右側にも、パッチ補強が必要と判断しましたので パッチ補強をして行きます◆リペアを開始して行きます●特殊なパテをクラックに摺り込んで行きます、乾燥が異常に早いので手早さが要求されます もたもたしてると直ぐに硬化します●クラックにクリアラッカーを塗って行きます 周囲よりも盛り上がるまで塗ります●周囲の高さに合わせてコンパウンドで磨き込んで行きます 今回は水砥ぎはしませんでした◆セッティングに入ります ●弦を外した時にロッドもフリーにして、1週間経過しましたが予想通りの展開に成りました ロッドを締めながらネックを調整して行きますと、殆どストレートに戻ってます マーチンのネックに時々起こる現象です●この逆ゾリは弦のテンション分を見込んで、逆ゾリさせて有ります●012~弦でレギュラーチューニングをしますと、弦高が下がり過ぎてバズリ放題なので サドルの交換が必要になりました●ナットはロッドの調整で交換の必要が無い様にしたいです●サドルを外しますと謎のスペーサーが有りました 紙製なので一体何mmなのか見当が付きませんので、削り出すサドルの高さが計算出来ませんので オーバーサイズで作って測定値で削り出して行きます●水牛ボーンのオイル漬けサドルです●予定の弦高になるように整形しました●6E/12Fは、2.10mmです●1E/12Fは、1.75mmです●1フレットのクリアランスもOKです●トップクラックの補修後●リペアの完了ですto be
2022年01月19日
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◆DEAN Hard Tail トーンポット交換のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、工房の試奏担当のKIKI様です 演奏中にプル式のポットを引っ張ったら、ノブごと抜けて しまったそうです◆画像から確認して行きます●DEANと言えば、フライングVのイメージが強いです●ヘッドは控えめにDEANしてます●エボニーのフレットボードです●抜けてしまいました 構造上抜け易い様です●アルミの先端が引っ掛ってるだけですし、抜けると元に戻す事が出来ません●O-Partsのノブに交換します ●イモネジの接点だけで止めるタイプでは無いので抜け難い構造です◆リペアを開始して行きます●ポットの交換が完了しました●ノブの取付も完了しました●リペアの完了です◆試奏タイム トーンポットの動作に異常が無い事を確認しました🌸ノブの交換でイメージが変わりますね🌸
2022年01月16日
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◆FGN Telecaster DX セッティングのご依頼を頂きました ギターオーナーは、Muraさんです◆画像から確認して行きます●Muraさんがピカピカに磨いて頂いたので綺麗です●FGNのテレキャスも良いですね●フレットボードも完璧にクリーニングされてます●ブラスの駒に交換されてます●バックのキズが無いのは凄いです◆セッティングを開始します●音出しでピクアップの出力が弱いのは、ピックアップが遠いからでした●リアの1Eが控えめなのもピックアップが低すぎます●6E/12Fは2.10mmくらいですが、低い感覚では無く高いと感じます●1E側も同様です●高く感じる原因はネックの順ゾリです 画像の様に確認しますと、最大値で0.5mmのスペーサーが楽に通ります これでは高く感じるのも無理は有りません●ヘッドストックから出ているロッド調整口は本当にリペアマン思いです 弦を張ったまま調整出来ますので、思った様に調整出来ます●ロッドの限界値まで調整しました 回る限界では有りません、1フレットに接触しない位置が限界値です●2.0mmまで下がりましたが、高いと言う印象は無くなりました●1Eも1.50まで下がりましたが、測定値と同じ感覚です●イモネジでネックのRに合わせて各弦の高さを調整します●1フレットは4~6弦が高いですが、ロッドを調整した直後ですから安定するまでは 調整はしません●フレットボードのRと一致して弾き易い状態にセットしました●低すぎるピックアップは、6Eと1Eを交互に弾いてバランスを取って有ります◆ラストにオクターブチューニングをして行きます●GOTOHの駒は、オクターブが合わせやすいと記憶してましたが 久しぶりに頭と耳が△□になってしまいました、あと数分合わなけれれば、今日は調子が 宜しく無いから明日にしよう! でしたが何とかギリギリで合いました●合わなかったのはセンターの3G4Dです ここが合わないと全く話になりませんと言うか、弾く事に多大な支障が出ます●オクターブも弦高のセッティングも完了しました 6E/12Fは1.90mmです●1E/12Fは、1.60mmにセットしました●ナットの調整はしなくてもOKでした●リペアの完了です◆試奏タイムです フジゲンのテレキャスは初めて弾きましたが、ジャパヘンで培ったのでしょうか? 実にテレキャスらしい音質です 格段に弾き易くなってご機嫌にプレー出来ます🌸13日の天気予想も宜しく無いようですが、3地域からの集まりなので ⛄混じりでしたら●●会の延期も有り得ます!無理は禁物です🌸
2022年01月16日
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◆Ovation Claasi LX ブリッジ接着のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、先日HISTORYのリペアをさせて頂いたNoriちゃん様の ご主人様です ご夫婦でギターを演奏されのは羨ましいですね!◆画像から確認して行きます●久しぶりに弾こうとハードケースを開いたら・・・様子が変です・・・●ブリッジが剥がれたいたそうです・・・フリーズしてしまいます● Claasi LX エレガット・カテゴリーのギターで、Ovation とエレガットのイメージが繋がり難いです ●初対面の印象が綺麗なギターですね!です、ヘッドストックの細工も凝ってますね●シャーラーペグが搭載されている事で、ギターのグレードの高さが直ぐに判断出来ます●弦は工房推薦のサバレスの弦に交換させて頂ます◆リペアを開始して行きます●剥がれたブリッジのマイク部分は接着の障害に成りますので取り外す事と、剥がれた面の 乾燥が進まない内に接着しないと不味いと判断しましたので、速攻で貼り付けます●スプールクランプを掛ける事に、障害の有る内部構構造材が無い事を先に確認しておきます●仮置きしてブリッジ周囲のギリギリにマスキングテープを貼っておきます●ボディのクリアが無い部分とブリッジのサイズが合いません・・・ ブリッジの接着面が出ていて周囲が低くなってます。ブリッジの出っ張りがボディの窪みに入る 接着方法で、アコギではOvation 以外では無い方法です●仮セットすると収まりが悪いので確認しますと、6E側が湾曲してます 黒檀は無理に戻そうとすると、固い木材で有るが故に割れますので、完全に戻す事は 不可能です●1E側はOKです●前処理をしてから、バイスで固定して修正しますが、ごく軽くトルクを掛けるに留めませんと ブリッジが割れますので、慎重にトルクを掛けて行きます●タイトボンドを使う前に、クランプを掛ける位置を確認します この位置が最も効果的でした●タイトボンドで接着固定して行きます●製造段階でしたら、ボディ&ブリッジには変形が全く有りませんので、特殊な形状のブリッジも ピッタリ収まりますが、現段階では構造上ブリッジの外周には隙間が開きますので、 タイトボンドに黒檀の木のパウダーを練り込んで、パテを作って隙間を数回に分けて埋めて行きます●サウンドホール側に隙間が有りましたが、パテで隙間は埋めて有ります●弦を張る前にブリッジにオイルを塗っておきます●上から下まで全てのフレットに弾いた跡が残ってまして、日本作曲家協会の 会員に名を連ねておられる、志那虎先生のギターと同じです●折角の弾き跡では有りますが、容赦なくクリーニングします●志那虎先生のアドバイスで工房で使っているサバレスの弦です サバレス使ったらオー○○ンには戻れません●弦を張り戻しました●リペアの完了です🌸チューニングが安定しない事は充分に理解しておりますが、弾き終わりましたら弦を 緩めての保管をして下さい🌸
2022年01月16日
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◆Morris W-35 ピックガードズレ修正のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、J,K様です◆画像から確認して行きます ●ギターの年齢から此処まで状態が良いと言う事は、殆ど弾かれて無かったと言う事でしょう ギターは鳴らしてナンボですから少し気の毒な感じがします●立てロゴはW-40からと思ってまして、Yosiさんに確認したところ、W-40と同じレベルで 有るそうです●モーリスが輝いていた時代と思ってます●セッティングの必要が無いギターですが、気に成ってついつい目が行ってしまいます●両面テープからピックガードがファールしてます◆リペア?開始します●再利用する目的でピックガードを外す時は、ソフトタイプのスクレーパーを使って 外していきます 両面テープの接着力が残ってますので、外した部分が再接着しない様に塩ビ板を差し込んでおきます●定位置に戻しました●接着力を高めるために軽くクランプを掛けます●浮きが無いか確認します●リペアの完了です🌸久しぶりにお手軽なリペアでした🌸
2022年01月16日
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◆Martin DX1AE 修復のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、シンガーソングライターの赤松クニユキ様です 氏のステージングで重要なギターの基本的な出音に全責任を負ている K2ギターファクトリーとしては、全てのステージでお客様、スタッフ そして赤松様の納得が行く出音を今後とも提供して行く所存です●リペア工房冥利と思うのは赤松様の弾き語りを、たった一人で聴く事が出来る点です ごく近い身内の方でもそうは体験出来ないと思います お願いした弾き語りでは無く、仕上がったギターの音に反射的に出た歌は私以外は聴く事が 出来ないと勝手に思ってます ◆タフなコンディションで酷使されて来たので、音質がすっかり変わってしまい メインギターからスペアギターに降格されたそうです●外観は問題有りません●前回交換したオイル漬けナットも問題有りません●弦高が下がりネックコンディションに変化が今回の原因の様です 試奏をしますとサステーンが効かないと言うか、フレットに極わずかに接触して サステーンを消し去っている様に聴こえて来ます●レギュラーチューニングで順ゾリしていて、この出音ですからネックヒーターを 使って矯正が必要の様です●スケールを使ってネックコンディションを確認します 小雨の野外ライブでつかってから、エアコンの効いた部屋で乾燥させたそうです 小雨の野外ライブ・・・メインギターを使ってはNGです エアコン乾燥・・・・・風通しの良い日陰で自然乾燥が基本と思います●弦を外してロッドフリーにして数日放置してからヒーターを掛けます●マーチンのネックは素直に戻る可能性が高く、今回も素直に戻ってくれました●既存のナットでは弦高が低すぎますので、ボーンオイル漬けでサドルを削り出します コピーすれば良いので簡単です●赤松氏の好みのベストな高さのナットに差し替えました●1フレットの調整は必要有りませんでした●6E/12Fは2.25mmでOKです バズる音が必要な時は強くストロークすれば、程よいバズリ音を出す事が出来ます●1E/12Fは、1.80mmでバズらないクリアランスです●ブリッジトップからの高さも上がりましたので、リペア前よりも音質が良く鳴ってます●1フレットもOKです●12フレットもOKです●異音が混じると思ったら、4Dにキズが有りました●フレットボードを仕上げてリペアの完了です◆リペアの完了ですが、プロのステージに対応出来るか?と問うとスッキリしません●再度ネックヒーターを使います●2回目のネックヒーターを掛けた後です◆調整後のコンディションを確認します●1フレットOKです●6E/12FOKです●1E/12FもOKです●リペアの完了です◆試奏タイム 僅かな違和感も無くなり、音質も初回のリペアよりも向上してると思いますが、 ライバルがあの強烈な個性の【Yasuma】ですからメインの座を奪回出来るかは微妙です
2022年01月12日
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◆HISTORY NT303 異音解消のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、Noriちゃん様です ONE HUNDRED ユニットを組んでいる、あっちゃん様からご紹介を頂きました◆画像から確認して行きます●HISTORY NT303は、【あいみょん】さんがデビュー前に使っていたギターの様です あいみょんさんが有名になる前から使っていたそうです Ita様の推測の通りの入手先でした●HISTORY NT303、このカラーは入手が難しい様です オールソリッドのギターです●電圧低下?出力が低い様です もし電圧低下でしたら近い将来必ず液漏れを起こしますので、電池は外した方が良いです◆異音の原因とリペアを開始して行きます●3G,4Dのローポジが音が、滲んでブリッジ付近か聴こえて来ますので 原因は簡単で、サドルに弦が食い込んで発生してます サドルの材は今流行り?の尿素何とかと言うプラスチック系の素材です 音質改善を目論んで、サドルを水牛ボーンのオイル漬けに交換します●削り出してオイルに漬けてあった、標準的サドルを微調整の必要も無く予定の弦高に なる高さにピッタリでした ●フィンガーピッキングでハイポジの多用されますので、この弦高が標準になると思います●1Eも同様です●1フレットも同様です●リペアの完了です 外したオリジナルのサドルは、弦で摩耗した部分をサンディングしてハードケースに 入れて有りますので、もしも前の音の方が好みでしたら差し替えれば良いので、 ご安心下さい🌸原因をチェックしたらリペアも完了してしまいました🌸to be
2022年01月09日
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◆Martin HD28V ピックアップ交換&セッティングのご依頼を頂きました ギターオーナー様は、Johnny,K様です 以前セッティングさせて頂いた、Gibson Southern Jumboからの移設になります◆画像から確認して行きます●理想的なトップ材で音質も良いマーチンを探しましょう!の代表です ゲストの皆様もこの様なMartinを足で探しましょう…探せば見つかる可能性が高くなると思います●アコギフリークの憧れで有る事は、時代が変わっても不動と思います●HD28V ビンテージの内部構造ギターと承知してます●弾き込んで来るとネック裏がべた付いて来るのは、ラッカー仕上の宿命です クリアがボロボロに剥がれて来るようでしたら、オーバーラッカーリフィニッシュの 選択肢も有りますが、この程度でしたら弾く前にワックスを時々塗って、タオルで拭けば 大丈夫なレベルです ●バックの材も見事です◆LRバックスから乗せ換えるT-903です●Gibson Southern Jumbo からの移設です◆リペアを開始して行きます●ピックアップを先にセットしますと、何も出来なくなりますので先にセッティングします●6E/12Fが、3.25mmも有ります●1E/12Fも、3.0mmも有ります Johnny,K様とリペアの内合わせでお話しした通り、弾き終わったら必ず弦をダラダラに 緩めていない弊害が弦高アップに出ています。この程度でしたら現状では問題有りませんが この先も弦を緩め無いと、面倒な事に成る事は確実ですから、必ず弦を緩めて保管して下さい 実は弦を緩めない事が、最もギターを乱暴極まりない扱いをしている事と思います●1~5のローポジのフレットクラウンに窪みが出来ていますが、 この程度でしたら、フレットクラウンの修正でOKです◆LRバックスを外します●ジャックに頼りないシールドをセットします●LRBの両面テープは強烈なので注意して剥がします 最初から無かった様に綺麗に剥がれました ●パッシィブのボディ振動を拾うタイプは、プリアンプを使わないとライブでは厳しいと思います◆ロッドを微調整した状態で2時間放置してから、弦高を確認してサドルを調整します●弦が減り込んでますので一石二鳥です●サドルのRが微妙に違ってますが不問にします 350Rで1E~6Eを基準に調整します●1F~5Fのフレットクラウンを修復して行きます●打ち替えた訳では有りません●残りのフレットを磨いて、フレットボードにオイルを補給して完了です●仕上がったサドルをセットします◆弦を張る時にこうすれば、残す長さを考える必要が無く簡単です●6E~4Dまでは、隣のペグポストまでの長さがピッタリです【一部ポストの出が極端に短いペグは除く】●6Eを張る時は、5Aの位置で直角に曲げてから6Eに巻きます 5A、4Dも同じです●1E&2Bの場合は、1Eなら3Gのポストの長さで直角に曲げて1Eに巻き始めればOKです 3Gは巻弦でも細いので隣のポストに気持ち長めに撮ればOKです●上記の基準で巻くとこの仕上がりになります 1Fも予定通りです●調整したロッドで調整したサドルで6E/12Fは、2.25mmです●1E/12Fは、1.75mmです●T-903は更に数日インターバルを取ってからセットします●4日間のインターバルを取ってセッティングに変化が無いか確認して行きます 1フレットOKです●6E/12F、2.25mmOKです●1E/12F、1.75mmOKです●T-903を取り付けます●電池ボックスは強力両面テープを使いますが、電池交換の時に袋ごと電池を取り出しますと ベースもろとも取れますので、フタを開けて電池だけ取り出す様にして下さい●マーチンの場合はこの位置に電池ボックスを貼り付けます●T-903の取付が完了しました◆音出しテストをしましたら、低音側弦のボリュームが不足してますので、音量バランスを 調整して行きます●原因はピクアップと弦が離れすぎている様ですから、スペーサーで調整します●100%天然素材のコルクを使えばラッカー塗装にも安心です●仮セッテイングでバランスが取れましたので、両面テープで貼り付けます●僅かですがこれだけの違しか無かった訳です●フレットクラウンの修復もこの通りです●リペアの完了です◆試奏タイムです 生鳴りは申し分ない事が判ってますので、アンプからの出音バランスに重点を置いて確認 しましたが、6E~1Eまでバランス良く鳴ってますのでOKです🌸たいへよくできました🌸
2022年01月09日
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◆Epiphone PR-350 LRバックス&ペグ交換のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、Hat様です 画像のやり取りは、パーツの選定の打ち合わせのYou&Meの話でしたが、 パーツが決まりましたので、リペアに入って行きます◆画像から確認して行きます●ピックガードにエピフォンマーク&ロッドカバーにGibsonの刻印が有る スモールヘッドのエピフォンは、何気にレアギターの様です●お勧めする、同じ形状のクルーソンタイプのペグです●SCHALLER製のクルーソンタイプのペグです SCHALLERのペグは、GIBSON純正とは比べ物にならないくらい チューニング精度が高く、価格もリーズナブルです ●LRBの ELEMENTを取り付けます アクティブのアンダーサドル・ピエゾタイプです●12mm径の穴を開けます●ピエゾは1E側から入れます ●頼りない細いシールドを使いますと、サウンドホールに腕を突っ込む必要が有りません●12mmの穴に通るシールドで有ればこの通り、ジャックに差し込んで引っ張り出せば簡単です●12mmの穴は真っすぐに開けませんと、ジャックが斜めに成りますので 注意が必要です●1E側から通して、6E側にも2mm程度斜めに穴を開けて、ピエゾの先端が入る様にセットします●コントローラーとシールドの処理が完了しました●SCHALLERはパッケージからして違いますね●元のペグのビス穴の埋木と着色もして有りますが、SCHALLERでその殆どが隠れて塩梅が良いです●クルーソンタイプのペグは何故か、Gibson系のギターだけに許されている様に思っているのは 私だけでは無いと思います。見慣れた景色に対する固定観念は凄いですね●LRBも音出しOKです●リペアの完了です🌸たいへよくできました🌸
2022年01月06日
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◆Rider R600D ジャンクから再生のご依頼を頂きました ギターオーナー様は、Ita様です 正月に今年は台数を減らす!とおっしゃてた様な気がしますが、聞き違いだったのかも知れません R-600Dがジャンク超破格で並んでいたら、悩む必要は有りません! レジに速攻で並ぶだけですね◆画像から確認して行きます●トップにブランドロゴが無い珍しいギターで●ヘッドストックの裏側に有ります●Hayasi楽器の製造です K2のスターティングアコギはR-400Dです●かなり弾き込まれていてローポジのフレットボードが摩耗してます エボニーのステインで着色のオーダーも頂きました●ジャンク その① ソリッドトップの宿命、ブックマッチ付近でクラックが入ってます 製作段階から内部に貼り合わせパッチが貼って有るので、綺麗にブックマッチから 剥がれているいるのでは無くトップ板が裂けてます【木材の収縮のパワーは凄いです】 リペアの時にパッチが障害になる可能性が有りますので、工法を充分に精査しなければなりません●ジャンクその② ブリッジにクラックが入ってます【完全に割れてません】 交換を視野に入れつつ、現時点ではパテ補修で対応可能と判断してます●ギター用とまでは言いませんが、リペア工房で使われる事が多いパテをクラックに 押し込んで修正します ●比較的短時間で硬化するのと、完全硬化後が固いので大丈夫と思いますが なにせトルクが掛かる場所なので判断は結果次第です●トップのクラックも特殊処理して隙間を埋めました●弾き込んでフレットボードがこの状態です、エボニーのステインで着色のオーダーも 頂いております●バイオリン用のステインの乗りを良くするために、400番でサンディングしてから 着色して行きます●塗ったら乾く前にウエスで磨きます。この工程を2回施しますと エボニーのフレットボードと見分けが付き難いです 仕上げはオイルで磨き上げます●ブリッジもエボニーのステインで着色しました、 ローズウッドと見分ける事は不可能と思います◆セッティングに入って行きます●画像ですと微妙な部分が判りませんが、要するにネックヒーターを使う必要が現時点では 認められないと言う事です。 セッティングが進んだ段階で必要になるかは、これからの展開次第です セッティングは011~カスタムライトゲージでセットします●弦を張った30分後頃から弦高が上がり始めましたので、ネックアイロンの出番となりました🌻これから先の画像はIta様も一緒にいらして、見ながらのリペアでしたので 画像を撮る必要が無いためここまでです◆試奏タイムです リペア前と後もRiderの音です、K2が45年間聴いて来たRiderの音そのものです 聞き覚えの有る音は、体に心地良い響です🌸Riderの400以上はお勧め出来るギターです🌸 【例外も有るかも知れませんので、ご自分の耳で確認する事を忘れないで下さい】
2022年01月06日
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◆G&L Telecaster ASTA CLASSIS ブリッジ交換ブリッジ交換のご依頼を頂きました ギターオーナーは、Muraさんです ブリッジに錆が出ているために交換しようと【密林】で購入したのですが、サイズが微妙に 合わずに、GOTOH製を再度購入されたそうです・・・残念!◆画像から確認して行きます●セミフォローボディですが、TH●INLI●NE とは呼べない様です●日本製ですからフジゲンで製作された個体です●FGN独自の工法でフレットワイヤーが打ち込まれてます●GOTOH製ペグが使われてます●この木目は好みのタイプです●ブリッジとコマに錆が出ていて、1E&2Bの音に違和感が有ります●GOTOHは信頼の日本製ですね●弦を切ってしまえば交換が簡単なのですが、新しい弦なので切らずに交換して行きます 最初にピクアップを外してから、コマを全て取り外します●ブリッジの固定ネジの長さがここまで違います 柔らかいボディですから、いきなり下穴を拡張するとネジが効かなくなる可能性が有りますので 力任せで無く、慎重に手回しでビスを打ちます ●下穴を拡張するまでも無くブリッジの取付が済みましたので、外したピックアップと コマをセットしました●後は、楽しいオクターブチューニングと弦高を調整すればリペアの完了です 無造作にセットした訳では有りません、秘儀・・・こんなもんかなぁ~でセットしました●折角弦を外しましたので、フレット&フレットボードもクリーニングして有ります●弦高が先かオクターブが先か何時も悩みますが、今回は弦高を先に調整しました 左の六角が付属品で、右が工房考案の専用治具でイモネジの調整が本当に楽で速く正確に出来ます 実用新案取れないかな?と思ってますが大して売れないと思います●並行してオクターブを調整します 今回は3Gのみを、1Hz以下の微調整で他の弦は1発OKでした この瞬間はプチ至福の時です●ネックがドストレートなので1.50mmまで下げてもOKです●1Eは限界直前の1.35mmです●リペアの完了です◆試奏タイムです セミフォローボディのTH●INLI●NEタイプのテレキャスも良いですね マジ弾きしてる場合では無いと頭では判っていたのですが、ついついタイマーをセットして 5分間だけ堪能させて頂きました 🌸たいへよくできました🌸to bePS🌻TH●INLI●NEを手放しても良いと言うゲスト様がいらっしゃいましたら お申し出くださいませ
2022年01月04日
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◆Greco EG700 フレットボード剥がれ 接着のご依頼を頂きました ギターオーナーは、K2の50年来の友人のMe君です ピックアップは交換したようですが、オリジナルはディマジオが搭載されていたそうです◆画像から確認して行きます●チェリーサンバーストは当時の王道カラーと思ってました●ヘッドの形状もコピー出来る時代でした●この部分だけが剥がれてます、しかも素人修理がされていて、残っている接着剤を取り除く手間が プラスされるので困ったもんだねと言ったら・・・ごめん俺がやった・・・デス 幸いにもタイトボンドを使った事が判っているので、水分を隙間に入れながらスクレーパーと サンドペーパーを使って取除く事が出来ました●クランプを掛ける位置とトルクをシュミレーションします この位置ならOKと確認しました●タイトボンドⅢを流し込んで接着固定します●隙間なく接着固定が出来ました●ハイポジのフレットに段差が出来ているため、ピンポイントで擦り合わせをします 削り粉がピックアップに入らない様にマスキングします●工房オリジナルの工具を使います●試奏後にフレットクラウンを修復しましたので、よく見ても擦り合わせをした事に 気が付かないかも知れません ●リペアの完了です🌸当時のレスポールはやっぱり良いですね🌸
2022年01月04日
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🌻タイトルに間違いは有りません🌻◆YAMAHA FG75 赤ラベル 再生リペアのご依頼を頂きました この様な激レアアコギのオーナーと言えば、予想通りYosi様しかいらっしゃいませんね! 今回も更に凄いギターです◆画像から確認して行きます●輸出専用モデルで日本未発売だったらしいですが、ファーストオーナーは、どうやって入手 されたのでしょうか? ●FG75赤ラベル・・・ 目を疑いましたが間違い無く赤ラベルです●YAMAHA ロゴのペイントは消えてますが、辛うじて判読は出来ます●バックのキズは比較的少ないです●ビンテージヤマハでは珍しく無い、ネックヒールの分離ですが、 どこまで入っているのか確認が必要です●サイドに穴が開いてます、スモールボディなので手が全く届きませんので 工法を考えなければ成りません●ネックの元起きがアコギの限界値と考えてる 7mm手前の6.0mmまで起きてます●ロッドフリーにしてネックヒーターを掛けて行きます●ブリッジ周囲の隆起は大したこと無いです●ネック元起きレベルに対して、トップ落ちに差が有ります ボディの剛性が高く弦を張ったまま保管の影響が、ネックの元起きに集中した様です●ネックヒーターを掛けて行きます●ヒーターを外して次の段階に進みます●サイドの穴に裏側から補強のパッチを、画像の様に貼付けてからパテを盛って行きます●サイドの穴はパテ埋めを選択しました 深さが有りますので数回に分けてパテを盛って行きます●ネック角度矯正の治具を使っても、思った通りの位置に戻りませんので、2度目のネックアイロンを 掛けて行きます●2回目のパテ埋めで、もう一回で完全にサイドと同じ高さに戻ります●サイド材とほぼ同じ高さになったので、クリアを塗って行きます●サドルは既にボーンに交換されてますので調整するだけに留めます●6え/12Fは、まだ仮のセッティングですが2.75mmまで下げる事が出来ました●1E/12Fは2.25mmまで下がりました●1フレットはネック調整後に下がり過ぎてますのと、傷みが激しいのでオイル漬けに交換します●ナットを外します●オイル漬けに交換して1フレットは僅かに余裕を持たせてセットします●更に微調整後の6E/12Fは、2.25mmまでセッティング出来ました●1E/12Fも1.75mmまだ下がりました●ネックの調整が済みましたので、1フレットの高さを決めます●2フレットがバズリますので、フレットクラウンを調整します●フレットクラウンを元の形状に戻しました●ナットの仕上がりです●バズるポイントも無くネックは仕上がりました●リペアの完了です◆前オーナー様がギターを保管する際に、弦を緩めなかった事が限界手前のネックの元起きの 原因の様です。流石に今回は工房の標準セッティングまでは無理かも?と思ってましたが 元起き治具の効果がでましてほっとしてます 赤ラベルがFG110がスタートと思ってましたので、激レアの本機を何とか再生出来て 安心致しました
2022年01月03日
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◆Fender。JP CATALINA ヘッドストッククラック補修のご依頼を頂きました 通称ジャパヘンのアコギは珍しい上に、ハワイアンコア材とトップと来れば【激レア確定です】 この様な激レアアコギのオーナーと言えば、Yosi様しかいらっしゃいませんね! 今回も凄いギターです◆画像から確認して行きます●ハワイアンコアは、実はマホガニーに分類されるそうです●フェンダーヘッドです ネットサーフィンをしてましたら、6連ヘッドは40年以上前から有った様です K2はフェンダーがアコギを作り始めてからの形状かと思ってました●サウンドホール内は、この焼印だけです●フレットボードの材も良質な印象です●バック&サイドもハワイアンコア材でしょうか?●6Eペグの所からクラックが入っていて、放置しますとより重症になりますので 早急に接着固定をして行きます◆リペアを開始して行きます●クランプを掛ける最も効果的な位置を確認します●タイトボンドを摺り込んでからクランプを掛けます トルクを掛けますと余分なタイトボンドがはみ出して来ますので、拭き取りながら固定を待ちます●1E側のサンドホール際の補強板が割れて欠損してますので、マホガニーの板で補強板を 取付ておきます●補強板の接着固定が完了しました●クラック部分にクリアを塗り重ね、完全硬化後にコンパウンドで仕上げて行きます●クリアを吹いてコンパウンドで磨いて仕上がりです●リペアが完了しました◆試奏タイム 小さいボディですが、音量が豊かで何処からこんなボリュームが出るのか不思議です エレキ弦が張って有るのですが、正しいのでしょうか? アコギ弦に張り変えての音が聴きたくなりました🌸たいへよくできました🌸
2022年01月03日
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◆Yamaki 125 再生リペアのご依頼を頂きました、ギターオーナーはIta様です ギター保管庫の中で5年程そのまま、ほったらかしにして有ったそうで 年末に倉庫整理をしたら出てきたそうです 成東の鑑定団で超格安で入手された記憶が有るそうです◆画像から確認して行きます●手軽に気にしないで弾けるギターとして手元に置いて置くそうですが それ以上の仕上がりになると思います●マークが消されていて判読不能なのですが、たぶんYAMAKIで間違い無いです●YAMAKI 125の特徴の、サウンドホール内に125の赤スタンプが押されてます●アジャスタブルブリッジは0フレット仕様のはずですが、0フレットは有りません◆リペアを開始して行きます●可変サドルの受けが、きちんと収まらない事と、ブリッジの塗装がキズだらけですから 塗装を落として、ハカランダの木目を出します●アジャスタブルブリッジの収まりが、宜しく有りませんので溝の修正が必要です●溝を修正しアジャスタブルブリッジの受けを、底面と同じ高さに合わせました●僅かですがアジャスタブルブリッジの高さが下がりました●スムーズに上下調整出来ます●サドル受けを修正して、トップの塗装を落として、ピンホール周囲の面取りをして、 ストリングガイドも付けました●ブリッジの仕上がりと、ボディ全体にバフを掛けましたので、ビンテージ感が増しました●乾き切ったフレットボードとフレットを磨きましたので、セッティングして行きます●弦を張り戻す際に、ペグの取付にガタが有りましたのでネジ穴を修正しておきます●ブッシュが緩く抜けてしまいますので、ペグは交換した方が良いと思いますので ペグを付け戻さないでおきます●アンカー代わりに丸棒でネジ穴を埋めます●ナットの収まりが不安定なので、ナットを外して確認します●・・・です。水平直角に削り直しますと、高さが足りなくなりますので、ナットも当初の 予定通り交換する事にします●ナットを交換します 粗削りの状態ですがピッタリ収まりました この先のセッティングは仮のサドルで調整して行きます●緩いブッシュは、Ita様お手持ちのワンサイズ大きいブッシュに交換しました●なるべくリペア料金を押さえたいご希望なので、オリジナルのペグを付け戻しました●弦の溝を付ける前で、余裕を持たせて高さ調整して有ります●1フレット調整は最後の最後になります テスト弦を張って初めての出音の確認です●5F~1Fがバズリを通り越してベタ付きです・・・ロッドの締め過ぎが原因と思われます●ロッドは目いっぱい締めて有りませんでしたので、純正の逆ゾリ?かと思いきや ほぼストレートに戻ってくれました●ロッド調整で1フレットが更に高くなりましたので、1Fにスペーサーを挟んでセッティング して行きます●既存のサドルを測定用のサドルとして測定しますと、6E/12Fは微調整の範囲です●1E/12Fは、0.6mm下げる必要が有ります●フレットのエッジが指に引っ掛るので、サドルを差し替える前にエッジ処理します●マスキングをしてサッと仕上げます●フレットのRを測定しますと、400Rで記憶では工房史上2台目の快挙です●アジャスタブルブリッジにピッタリ収まる様に削り出しました 高さ調整は、ロッドを調整した直後ですから数日様子を見てからと言う事に成ります●弦のテンションが掛かて無い状態ですと、画像の通り逆ゾリしてますが、 テンションが掛かりますとストレートになりますのでご安心下さい●ナットの仕上がりです●ブリッジ周りの仕上がりです●フレットボードの仕上がりです●リペアの完了です
2022年01月03日
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