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「これ!これ!これ!」 徘徊日記 2021年11月24日 神戸駅あたり 今日は珍しく、KAVC、神戸アートヴィレッジセンターから元町映画館という二本立てコースでした。まずKAVCで見たのはこれです。 朝一にしては、暗めの映画で、最初から最後まで「死体」だったドミニク・サンダさんですが、不思議な女優さんですね。ある年代の方には『懐かしい』女優さんの一人です。まあ、そういうわけで、元気が出るはずもなく新開地本通りを南に下って、JRの高架をくぐって東に歩きました。いつもは歩かない道だったのですが、神戸駅の南までやってくると目の前にこの景色です。 ドーンと青空ビルです。思わず見とれました。なんというか、シュールです。 ビルの名前は「クリスタルタワー」とか何とかだったと思います。いつもはこの左側を通り抜けることが多く、こうやって正面に立つことがなかったこともあって気づきませんでしたが、まあ、今日はお天気にも恵まれていたのですね。 ついでなのでもう一枚貼りますね。 雲が、少し動いたのがお分かりでしょうか。ぼくのカメラとしては珍しくピントが合っているのがうれしいですね。 というわけで、意気揚々と元町映画館を目指して歩き始めた次第です。もう一度、ついでですが、元町映画館で観たのはこれです。 こちらは、何が写っているのかわからないのが、いつものシマクマ君ですが「MONOS」という南アメリカの映画のポスターです。 連赤事件を彷彿させる作品で、崩壊していく「遊び時間」を前にした少年たちの姿が胸を打つ作品でしたが、やっぱり明るいとはいませんでした。 いやはや、暗い一日になってしまいましたが、それにしても、青空に突っ立ていたクリスタルタワーの青空と白雲の虚構性もすごかった一日でした。ボタン押してね!
2021.12.04
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「街角のD51」徘徊日記 2021年11月9日 神戸駅あたり はい、神戸駅の西側、JRの高架沿いを元町商店街に抜けていく道端においてある機関車D51です。今日は元町の方から来て思いつきました。「しょっちゅう通るのに、一度くらい写真に撮ったらどうですか?」「うん、毎年塗り替えてはるようやなあ。ぴかぴかやし。」で、後姿をパチリ。ぐるっと右にまわって車道のほうからパチリ。もうちょっと全景を、真横からパチリ。「おお、石炭車写りきらへんな。やっぱりでかいな。みんな、この機関車がホンマに客車引いて走ってたのに乗ったことあるんかな?ぼくなんか、踏切でトラックはねて、堂々と立ち往生したのに乗ってたことあるなあ。アンナン、今やったらニュースやろうけど、べつに騒ぎにならんかったなあ。まあ、山陰線やったけど。」 ほんなら帰りますね。駅の方からパチリ。 こういうの見たら、運転席とか上ってみようという「悪ガキ」というのは、最近はいないのでしょうかね。子どもさんが、これをウレシガッテル姿を見たことが一度もないのですが。ぼくは、一応、大人なのでそういうことはしませんが、誘惑はありますよね。 まあ、そういう時代かもしれませんね。じゃあ、帰ります。バイバイ。追記2021・11・15 神戸駅の東にある機関車の写真を、ブログに載せながら、「なんか足りないな…」と思っていましたが、今日前を歩いていて気づきました。 正面からのこの姿ですね。まあ、もう一つ決定的に足りなにのが煙と蒸気ですが、「檻の中のD51」としては、まあ、何とも致し方ありませんね。 今日は、久しぶりの秋晴れで、なかなか雄々しく撮れたと思うのですが、いかがでしょうか(笑)。
2021.11.15
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「これが教育勅語の象徴だそうです。」 徘徊日記 2021年 大倉山公園 「教育勅語」ってご存知でしょうか。詳しくは知りませんが、正式には「教育ニ関スル勅語」というそうです。明治23年、1890年に「下賜」された、勅語ですから「天皇」の「言葉」いや「命令」というべきでしょうか。一言ではありませんから「言葉集」ですね で、この「塔」というか、「石碑」は、その30年後に立てられたもののようで、なんと、今からちょうど100年前です。大正9年のことですね。 「形がなんだかなあ」とちょっと呆れますが、中央に浮き彫りされている文字は「克忠克孝」です。勅語の中からの引用で「克(よく)忠(ちゅうに)克(よく)孝(こうに)」と読むようです。 意味は「忠、孝に励め」ということでしょうか。ちなみに「忠」は、君臣関係における、「孝」は親子関係における、まあ、儒教の徳目で、それぞれ、臣から君へ、子から親への「真心」ということです。 後ろに回るとこんな感じです。 とりあえず、この形を思いついた時代というか、社会というか、そのあたりの人びとというかに「よくもまあ恥ずかしげもなく」という印象なのですが、最近、「こういうものが必要だ」と、いけしゃあしゃあと口にする人がいるようですが、どうなっているんでしょうね。 まあ、とは言うものの、最近、女子大生さんと「論語」を読んでいたりしているのですが、「親孝行をちゃんとしたい」とか、こっちがうろたえるようなことをおっしゃるのを聞くこともあって、まあ、そのあたりに「いけしゃあしゃあ」が跋扈する理由もあるのかもしれません。 公園の公孫樹並木も、いよいよ秋です。 お年寄りのカップルが絵をかいていらっしゃいました。さすがにそれを撮るのははばかられて、黄葉した公孫樹を撮りました。ちょっと覗かせていただいた「絵」のほうがずっと良かったですよ。 さて、元町からたどり着いたのですが、今日はちょっと北の方へ歩いてみようと思っています。まあ、まだ早いので、JR兵庫駅あたりに、夕方につければいいのです。
2021.10.22
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「ここはあの映画の!」 徘徊日記 2021年10月12日 元町あたり なんだか、薄汚い通路の写真で申し訳ないのですが、シマクマ君は、ちょっと喜んでいます。このブログを始めて以来、おそらくもっとも「なんだかな」の写真です。 実は、この夏、いつもお世話になっている元町映画館の企画作品「まっぱだか」という映画を観ました。 この映画ですが、映画の主人公二人が、明け方、座りこむ場所がここなのです。で、いい年をしてアホですが、うれしがってやって来たというわけです。 まあ、神戸の方にしかわからないでしょうが、西元町のJR沿いの二本の道路を渡り、JRの高架をくぐる不思議な歩道橋の現場写真です。 南側に少し離れて見るとこんな感じで、247と番号が振られているコンクリートがJRの高架の側面です。向こうの、奇妙な塔は浄土真宗のお寺です。 北側から見るとこんな感じ。歩道橋が高架の下でいったん下がり、また階段であがっています。真ん中の暗い部分が最初の写真です。高架のコンクリートは汚れていますが、ぼくはこの風情が結構すきです。 南側から見た高架の柱です。何やら修繕の指示が書き込まれています。まあ、老朽化したコンクリートそのものです。 下から眺めればこんな感じです。JR神戸線、イヤここはまだ東海道線かな?北側の北長狭通東向きの一方通行のほうから見た写真です。高架の下はモトコー5あたりの商店街の建物です。この歩道橋を人が歩いているのを見た記憶はありませんが、なかなか味のある建造物です。追記2021・10・23 昨日通りかかったので北長狭通の西向き一方通行、JRの高架の南側からの写真を撮ってきました。神戸の元町5丁目、商店街の北側の道です。ぼくは好きでよく通るのですが、殺風景ないい風情を感じませんか。ボタン押してね!
2021.10.20
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「ちょっとお散歩」 徘徊日記 2021年7月21日 元町あたり 映画館に早く着き過ぎたんです。マア、いつものことなんですが、今日の暑さはいつものことではなくて、もう、暑いな!ではすまされないカンカン照りで、まあ、いつものようにタバコのすえる日陰を探したんです。 あいまいですが、先月の初めころ、いや5月かな、まあとにかくその頃には、「日陰」だったんです。クスノキの。今目の前にあるのは、なんだか近寄るのが怖いベンチと、大きな切り株です。なんで、切っちゃうんでしょうね。 まあ、職場にも団地にも、切りたがる人というのはいるものですし、こんなところに座りたがる奴がいるなんて、普通は考えないんでしょうね。 こんなふうに木陰はあるのですが、ちょっと座りたいのです、老人は。で、コンクリートのかけらでもないかと探してしまうわけです。 ありました。これが今日のベンチです。お茶を飲んで、一服するわけです。からのペットボトルが転がっていますが、ぼくが捨てたわけではありません。さすがに煙草の灰はちょっと失礼しちゃうわけですが、吸い殻は捨てません。 「ああ、そうそう、サンドイッチがあったんだ。」 ぬるくなったペットボトルのお茶を飲んで、サンドイッチをひと切れかじります。このあたりに座って、お茶とか飲みながら見える世界が、ぼくは結構好きです。 先日はこんな電車が通り過ぎて、ついに写真に収めました。皆さん「桃太郎号」って知ってます?JR貨物の電車の名前ですが。コンテナ引っ張っているんです。 向うに見えるのは県警本部ですかね。 で、今日の映画はこれでした。面白かったのですが、感想はまだかけていません。タクシーの運転手さんだとばかり思っていたら、王様でした。 帰り道、乗り換えの須磨駅から見えた須磨の海です。なかなか、閑散としていて、いい雰囲気でした。真夏が始まっているのですが、あんまり、人がいない須磨海岸というのが、なかなか衝撃的ですね。それにしても熱い一日でした。明日からオリンピックとかやるんですね。凄いことですね。ボタン押してね!
2021.07.22
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「ちょっとお散歩 メリケン波止場」 徘徊日記 2021年7月13日 三宮あたり 三宮で映画を見終えて、さて、どうしよう?いつもは、そのまま西に向かってヨタヨタなのですが、今日は天気もいいし、海でも見ようかと南に下りました。 ああ、見たのはこれです。「ペトル―ニャに祝福を」で、なかなか後味のいい映画でした。 さて、メリケン波止場です。港の入り口にはお地蔵さんがあります。丁寧にお世話されてるんですよね。 それから、25年間傾き続けている街灯と壊れた岸壁です。震災の記念公園です。 海には船がいて、ここに来るといつも沖から帰ってきます。で写真を撮ってしまいます。向うに見えるのはポートアイランドに渡る橋です。 船の向こうの突堤の向こう側に、なんか、かっこいい船が停泊しているようです。 撮ったつもりの写真がピンぼけていますが、大型の帆船ですね。商船大学、いや神戸大学の船でしょうかね。いつもなら、そっちに回るのですが、今日は神戸方面に行こうかなと思っているので、ちょっと心残りですが、あきらめます。 写真を撮っているところから振り返るとこういう感じです。 ホテル・オークラと海洋博物館ですね。ここから海の方を見ると、こうです。 どっちがおしりかわからない「神戸海援隊」ですね。正面にはポート・タワーがあります。 今日はタワーの向こう、ハーバーランドを越えて和田岬にでも行こうかなと思っていますが、さて、そこまでたどり着けるのでしょうね。
2021.07.19
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徘徊日記 2021年6月9日 「ちょっとお散歩 布引の滝あたり その4」 貯水池で一服し、さあ、帰り道です。堰堤のわきを下り、谷川沿いの道に出て、ふと、谷川に目をやるといました!「おーい、おったで、おったで!」「何がよ、えー、あー、かわいいやん。」焦ってカメラを取り出しますがピントがあいません。「あっ、あっちにいってしまうよ。」 イノシシくんですね。実は六甲山の周辺には案外出没するのです。昔、王子動物園の柵というか、動物たちが住んでいる檻の外を徘徊していたイノシシの親子を見たことがありますが、今回は新神戸の町並みがすぐそことは言うものの、「そうそう、君たちはここで暮らしているよね。」という、一応、山のなかですから、驚くほどのことではないのかもしれませんが、出会えると嬉しいものです。 チッチキ夫人は思わず、意味のよくわからないことを叫んでいました。「ああ、ワタシもあの子と一緒に、ここらへんで暮らしていたいわ!」 もちろんぼくは「ここらへん」で暮らしたいとは思いませんので、まあ、その時は、円満な形で別居という方向性を探りたいと思います。 さて、帰り道は、この川沿いの道を少し東にそれてみました。 神社ですね。祭られているのは弁天さんでした。筆塚とかもありました。 当然、狛犬さんもいらっしゃったのでパチリですね。 上が「阿」さんで、下が「吽」さんですね。なんか、笑えませんか?歯並びが悪いというか、不細工というか、口がやたら大きくて唇が分厚いというか、狛犬さん相手に、こういうハラスメント発言はいけませんね。 「バチが当たりますよ!」 というのは重々承知なのですが、やっぱり笑えますね。 この近所には紫陽花も咲いていました。 人影もなくていい雰囲気なのですが、やたらけばけばしい山門があって、驚きました。 実はここは徳光院という、かなり有名な、禅宗のお寺の裏庭だったようですね。表にまわれば国の重要文化財の多宝塔も見物できたようなのですが、知らないのですからしようがありません。 まあ、イノシシに喜んでいるコンビのお散歩ですから、お寺の方はまたの機会ということですね。 で、このまま、新神戸に戻って、映画の後の半日散歩はそろそろ終わりですが、実は、もう一軒寄り道しました。 立ち寄ったのは、三ノ宮駅の北側に二宮商店街という昔なじみの町並みがありますが、そこの北東あたりにある二宮神社です。 神社ですから。もちろん「阿吽」のコンビの方がいらっしゃいます。で、当然「阿」さんをパチリ。「吽」さんをパチリというわけですね。 先程の、山のなかの「阿吽」コンビに比べると、やはりビルの中に座っていらっしゃるだけあって、シャレていらっしゃいますね。 まあ、優劣があるわけではないでしょうが、個性に欠けるというか、ちょっと負けていらっしゃる感じですね。 ああ、そうそう、本殿はこちらです。 手水場の向こうに、なんか、印象的なご神木もありました。クスノキですかねえ。 というわけで、ようやくお散歩終了でした。三宮からは高速バスで帰ってきましたが、自宅についた時は6時を回っていました。珍しく行動的な一日でした。(笑)
2021.07.05
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徘徊日記 2021年6月9日 「ちょっとお散歩 布引の滝あたり その3」 雄滝(おんたき)から、また渓流沿いを歩きます。歩き始めたあたりには、やっぱり、たくさん歌碑がありました。こちらは後鳥羽院ですね。布引のたきのしらいとうちはへ てたれ山かせにかけてほすらむ (後鳥羽院) 「やまかせ」は「山風」でしょうね。「うちはへて」は「打ち延へて」で、まあ「ずっと続いて」というような意味でしょうか。「らむ」がその場の推量でしょうから、「だれが干しているのだろう」くらいが直訳でしょうか。 こちらは橘長盛という人の歌碑です。ぬしなくて晒せる布を棚はたに 我こころとやけふはかさまし (橘 長盛) なんか、宇多天皇のお供で布引の滝見物に来たときの歌らしいのですが、「持ち主もなく晒している白布 (滝)を今日は七夕の日だから自分ひとりのはからいであの織女にかしてあげよう」というような意味のようですね。「棚はた」が、七夕の織姫のことだと分かれば、そう難しい歌でもないのでしょうが、まあ、クドクドしていて、ハイハイといいたくなる歌ですね、 こういうのを歌碑を、首をかしげながら見ている横にこういうのを見つけると嬉しいですね。 シジミチョウの一種でしょうね。カメラを構えて近づいても逃げません。卵でも産んでいるのでしょうね。 歌碑はまだまだあるのですが割愛しますね。マア、またの機会もあるでしょうし。俳句の句碑もありました。珍しいので載せておきます。 布引坊という人らしいですね。近所の熊内(くもち)の人らしいです。ああ、もちろん江戸時代ですよ。涼しさや嶋へかたふく夕日かけ(布引坊)「かたふく」が、ぼくにはよくわかりませんが、淡路島の方へ「風が吹く」と、夕日が「傾ぶく」が、掛けてあるのでしょうかね。「夕日かけ」は「夕日影」で、沈む夕日の日差しでしょうね。 マア、とか何とかいううちに、最後の滝にやってきました。 五本松隠れ滝とかいうらしいです。水量もそれほどではないのですが、風情はあります。 ここまでくれば堰堤はすぐそこです。正しくは「五本松堰堤」というそうです。 上まで登ると貯水池です。 初めて来たわけでは、もちろん、ないのですが、こんなところに、「まあ、こんな大きな!」という感想を持ちましたね。もちろん、石碑の石のことではなくて、貯水池の大きさですよ。 水の上を渡っていく橋にチッチキ夫人はビビっていましたが、一応写真を載せておきましょう。 貯水池の周りは歩道で、このまま歩けば市ケ原ですが。今日はベランダにお布団を干しっぱなしだということで。ここからUターンです。 歩道の近所にはこんな花もありました。 ホタルブクロですね。ほとんど人通りもない遊歩道なので、こういう花を見かけるとホッとしますね。一休みして下山、帰路につきます。 で、お散歩ブログはまだまだ続きます。新神戸駅から、さっさと歩けば小一時間の距離なのですが、六甲山の山のなかであることを実感する「かわいい動物」との出会いなんかが待っていました。 じゃあ、今日はこれで。続きをよろしくね。バイバイ。
2021.06.28
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徘徊日記 2021年6月9日 「ちょっとお散歩 布引の滝あたり その2」 雌滝(めんたき)から渓流沿いに上っていきます。こういう滝のような流れが続いて、歌碑もたくさんあります。 藤原良経という歌人です。平安末期、後鳥羽院歌壇の天才貴公子です。九条兼実の息子ですね。山人の衣なるらし白妙の 月に晒せる布引のたき (藤原 良経) 月の光に白く晒された滝水が、仙女の衣だというわけですね。石碑は武骨ですが、歌は繊細、鮮やかなものですね。 すぐ近くにあったのがっ藤原良清という方の歌碑です。「千載集」の歌人ですね。 なんだかよく見えませんね。音にのみ聞きしはことの数ならて 名よりも高き布引の滝 藤原良清 名高き評判に聞く「布引の滝」だけれど、もっと高い所から水が落ちてくる名瀑であるというふうな意味でしょうかね。 こちらは寂蓮法師の歌碑です。三夕の歌の「真木立つ山の秋の夕暮れ」の人ですね。百人一首では「霧立ち上る秋の夕暮れ」でしたね。 解説碑の写真も貼ってみますね。真面目にお読みください(笑)。 ははは、あんまりよく見えませんね。岩はしるおとは氷にとさされて 松風おつる布引のたき 寂蓮 法師 濁音が表記されていませんが、「岩ばしる」、「閉ざされて」でしょうかね。この歌は真冬の滝の風情ですね。滝が凍り付いているようです。 歩いている山道から谷川をのぞき込むとこんな様子です。さすがに水無月、水はたっぷり流れていて、岩ばしっている流れの音が聞こえてきそうですが、聞こえている音は鳥の声だけですね。 写真で見ると、なかなか、いい風情ですが、実際は、かなり急な谷底です。 高いところがあまりお好きでないチッチキ夫人はのぞき込もうとはしません。しばらく歩くとこんな石がありました。 どれが鼓滝なのかが、いまいちわからないまま写真を撮りましたが、あれでしょうかね。写真の右から流れ落ちている滝があるのですが、写っていませんね。 こちらは上から覗いた写真ですね。 この近所にあった歌碑です。これは紀貫之ですね。松の音琴に調ふる山風は 滝の糸をやすけて弾くらむ 紀 貫之 「琴に調(ととの)ふる」と読むんでしょうね。「調べを合わせる」というような、意味でしょうか。「をや」というところの「や」は、詠嘆か疑問の係助詞、「弾いているようだなア」という感じですかね。 こちらは平安女流歌人、伊勢の歌碑ですね。お父さんが伊勢守の娘だから伊勢と呼ばれたようですが、布引36歌碑のなかでは数少ない女流歌人ですね。たち縫はぬ衣着し人もなきものを なに山姫の衣晒すらむ 伊勢 「たちぬはぬ衣」というのは無縫の天衣ということですね。つまりは、天人 の衣で、 着ていた人は仙人でしょうが、それ迎えるのが「山姫」、山の女神というわけでしょう。 仙人さまも、もう、いらっしゃらないのに、山姫の衣の白布を「さらして」、お迎えの準備をしているのは・・・?という歌ですかね?なるほど、いかにも女流歌人ですね。 で、ようやく雄滝(おんたき)ですね。 この滝つぼから流れ出た水がすぐ下の夫婦滝になります。連瀑ですね。マア、そんな言い方があるとは思えませんが。 瀧を見る場所には、なぜか、お不動さんが祭られていました。 ここのお不動さんは、どなたも、ちょっと可愛らしい。はい、なぜか複数いらっしゃったんです。 マア、こういう、ちょっと種類が違う方も祭られていました。なかなか、謎のパワースポット風ですね。 さて、ここから堰堤までは、もう少しですが、あとは(その3)ということで、また覗いてくださいね。じゃあ、今日はこれで、バイバイ。
2021.06.26
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「ちょっとお散歩 布引の滝あたり」 徘徊日記 2021年6月9日 新神戸あたり その1 シネ・リーブルで、朝一番に「おバカ映画」を見て、途中で「おうどん」を食べて、生田川公園を南の端から歩いて、ようやく布引の滝、雌滝に到着しました。「めんたき」と呼ぶのだそうですが、当然、次は雄滝、「おんたき」を目指すわけですが、チッチキ夫人もシマクマ君もまだ元気です。 で、おっちら、おっちら上っていくと20分ほどで見えてきました。これが雄滝ですかね。 滝つぼから連続して、ちょっと小ぶりの滝も落ちていました。夫婦滝っていうんでしょうかね。 もう少し暑くなってから来ると涼しいでしょうね。まだ、それほどヒンヤリという感じはありませんが、爽やかなものですね。 せっかくなので、もう少し上に向かってみましょう。ちょっと展望台のようなところもあって、神戸の街が、ほら、本当はすぐそこです。新神戸オリエンタルホテルなんて目の前ですよ。 もう少し、谷川に沿って登れば、たしか、大きな堰堤に着くはずなのですが。二人とも、まだ元気です。それに、歌碑もいろいろありますが、それはつづきを覗いてみてください。今回はこの辺りでということで、じゃあまた。
2021.06.25
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徘徊日記 2021年6月9日 「ちょっとお散歩 生田川あたり」 生田川沿いに北に広がっている「生田川公園」にやってきてました。国道2号線沿いにある公園名が記された石碑ですが、この出発点から北を見るとこんな感じでした。実に良いお天気で、チッチキ夫人は「あつい!あつい!」とへばり気味です。 向うに見えるのJRと阪急の高架ですね。この辺りグランドになっていて、バドミントンをしている人もいました。マア、初夏の昼下がり、実に平和です。 この公園には、この辺りから「布引三十六歌碑」とかいって、和歌の石碑が立っています。あんまり真面目に探さなかったのですが、まず見つけたのがこれでした。 藤原盛方という方の歌だそうです。岩間より落ち来る滝の白糸は むすはて見るも涼しかりけり 藤原盛方 ちょっと気になるのが「むすはて」のところですが、「結ぶ」と「掬ぶ」の掛詞に、打消しの接続助詞「で」がついている形だと思いますが、濁音は表記しないのですね。 話題が「滝の白糸」ですから、糸の縁語で「結ぶ」、実は、水ですから「掬(すく)う」の意味の「掬(むす)ぶ」ですね。摩耶山の展望台を「掬星台」というのですが、あれは「星を掬う見晴らし」でしょうね。 ああ、だから、この歌は「手に掬ってみなくても」くらいの意味でしょうね。なんか、ジジくさい解説をしていますね。 高架をくぐるとまた見つけました。 今度は藤原輔親という人です。水上はいつこなるらむ白雲の 中より落つる布引の滝 藤原 輔親 この歌は「何処(いづこ)」の濁音無表記以外はよくわかりますね。 マア、歌碑とかも面白いのですが、ここから北に歩いているとこんなお寺もありましたよ。東福寺というそうです。京都で聞いたことのあるお寺の名前ですが、同じお寺なのでしょうかね。 小学校もありました。中央小学校というそうです。「ラグビーちゃうの?小学校やのに。ええなあ。」 チッチキ夫人は喜んで覗き込んでいました。 御幸通から生田川公園にやってきて、初夏の日盛りのなかを北に向かってオッチラ、オッチラ歩いて、ようやく生田川の向こうに新神戸駅が一望できるところまでやってきました。 ここで、一服ですね。それにしても木陰のない公園ですね。日盛りのベンチで、まあ、とにかく一休みです。 目的地は、向こうに見える新神戸駅の裏の山を登ったところ、この川の水源地なのですが、たどり着けるのでしょうか?マア、文句を言っても進みませんから、歩くよりしようがありません。 新神戸駅を超えて、いや、くぐって、山に入ったところにありました。お地蔵さんの団地です。ここまでくると、最初の滝「雌滝」はすぐそこですね。 ほら、見えてきましたよ。 とりあえず、第一目的地到着です。以前一人で来たときには、ここからUターンして帰ったのですが、今日は貯水池まで歩きます。大した距離ではありませんが、それでも、まあ、上り坂です。太り過ぎのシマクマ君と、膝が、少々、弱点のチッチキ夫人、無事登りきることができるのでしょうかね。 滝も歌碑も、たくさんありますが、それはまあ、次回ということで。じゃあ、お楽しみに。
2021.06.18
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徘徊日記 2021年6月9日 「映画の後はちょっとお散歩 生田川まで御幸通」 久しぶりにチッチキ夫人と同伴で、朝一番の「おバカ映画」を見て映画館を出てみると、お昼すぎでした。「ちょっと歩こうか?」「どこいくの?」「布引の滝。」「ええー、遠いやん。暑いやん。」「新神戸までバス乗る?」「いや、まあ、ええわ。歩く、歩く。」 というわけで、そのまま東に歩き始めて、御幸通の3丁目あたりまで来ると、ようやく、そこまで歩道からあふれるほどだった、お昼ご飯のサラリーマンの人込みも切れて、前に見えたのがこの建物でした。 「ケーニヒス・クローネ」ですね。大丸の近くにはホテルと一緒になっているお店がありますが、こちらは御幸通4丁目の、たぶん、今の本店です。 もともと、東灘の御影高校の近所にあった、いや、多分、今もあるお店が最初だったと思います。ぼくは35年前に勤めた、その高校が、すぐ近所にあって、ここの「コルネ」というお菓子の味を始めて知りましたが、今でも、時々食べたくなりますね。 ああ、そういえば焼き損じた、味ではなくて、山が大きくなり過ぎたとか言って、グランドの高校生に焼き窯から出したばかりの山食パンを一窯ぶん、みんないただいたことがありました。もちろん、その場にいた顧問の特権でぼくもいただきました。山食パンもおいしいですよ。 あの頃は街の洋菓子パン屋さんだったんですが、今はホテルとレストランもあるわけで、すごいもんです。看板が見えて「きっと反応するな」と思ったら案の定でした。「ちょっと、よっていい?」「はい、はい」 元町ケーキの「ザクロ」という定番ケーキをまねしたような、新発売のケーキもあるようですが、チッチキ夫人のお目当ては看板の「クローネ」(ボクは「コルネ」だとばかり思っていました)でしょうね。 神戸の人は大概知っていそうですが、筒状のパイ生地にカスタードとか、餡子とかが詰めてあって、一応生菓子なのでお店でしか買えないんですよね。 外で待っている間に、すぐお隣にうどん屋さんを見つけました。「大翔」という看板ですがなんと読むのでしょう。マア、写真も撮り忘れてますが、結局そのお店でお昼ごはん。 お出汁も麺も、関西風の「おうどん」で、ミニ・カツ丼までいただいて、おなかいっぱいになりました。 で、これから、ちょっと山に向かって歩こうか、という初っ端から満腹で、よたよた、ようやく生田川公園に到着です。 ここから、北に向かって歩くのですが、こう見ると新神戸もかなり遠いですが、布引は、その奥なのですが、大丈夫ですかねえ。マア、のんびりうろうろしますね。続きをのぞいてくださいね。
2021.06.13
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徘徊日記 2021年3月29日「2021年 神戸 街の桜(その4)」下山手教会あたり 八宮神社の北あたりの桜の並木が満開のようです。川沿いの歩道の桜並木です。川は宇治川、京都では「ウジガワ」ですが、神戸では「ウジカワ」、ここに水門があって、ここから南は暗渠なのでしょうか、川が消えてしまいます。 神社から昔の市電の通り、下山手通というのでしょうか、を北に渡ったところにこんな門柱がありました。 阪神大震災で全壊した「下山手カトリック教会」の跡地です。 プレートには教会の歴史と、記念として残されている経緯が書かれています。この裏山、小高い丘ですが、が、大倉山公園です。 あたりはサクラが満開です。少し暗くてうまく撮れていませんが、こんな感じです。 こちらはスマホの画像です。上に見えるのが「大倉山公園」の緑ですね。 ここからは、石段を上らないといけないので、もう一度、南へ迂回しました。 ようやく、公園正面に到着です。この右奥が市立大倉山図書館、階段を上れば公園の運動場です。 ここに来るといつも思うのですが、なんか宮崎駿のイメージなんですよね。「天空の城ラピュタ」だったか、「ナウシカ」だったかの、ロボットの兵隊に似ていると思うんですが。 で、ボンヤリ一服していると、右向うの「神戸文化ホール」の小公園のこんな花が目に入りました。 椿ですね。いろいろあります。こちらはピンクです。 で、こちらは、色が混ざっていますね。枯れかけて、変色しているのではなさそうです。 帰ってきて調べてみると、五色八重散椿(ごしきやえちりつばき)なんていう種類があるそうですね。さあ、この椿が一本の木で、どんな花を咲かせていたのか、来年の楽しみですね。 おなじ赤でも、こんな花もありました。 写真がへたくそで、よくわからないかもしれませんが、花芯の形が違いますね。なんてことをしていて、大倉山公園に引き返すのが億劫になってしまいました。 だいたい、この日は、この後、地下鉄の上沢駅あたりで、久しぶりに家族以外の人と会う約束もありました。まあ、大倉山公園のデートスポットは、またの日ということで、ジャアまたね。追記2021・04・09下山手カトリック教会は震災で全壊したそうですが、その当時、この場所のすぐ西にある職場に勤めていたにもかかわらず、そうなっている様子に気付きませんでした。 直後の行動範囲が、校区の内側に限られていたことを、今になって痛感します。ネットで調べてみると、神戸の震災の写真が「震災記録写真(大木本美通撮影)」として公開されていました。下の写真はそこに公開されていたものです。リンクを貼っておきますので興味を待たれた方はクリックしてみてください。
2021.04.09
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徘徊日記 2021年3月30日「2021年 神戸 街の桜(その5)」地方裁判所あたり 元町映画館で映画を見て、モトコ―(元町から神戸の間のJRの高架下を、神戸ではこういうのですが)から北に上がって、宇治川の商店街を横切ると神戸地方裁判所が見えてきます。 途中の道端の植え込みでは、なんと躑躅が咲いていました。今年は何もかもがいっせいに、という感じですが、何か理由があるのでしょうか。 真っ赤がうつくしいので、アップしてみますね。 よそ様の庭を、勝手に撮るのもどうかと思いますが、まあ、花だけですから勘弁していただくとして、先を見ると、地方裁判所の前で写真を撮っている人がいます。 通りがかりの若い人に、スマホの操作を教えてもらいながら撮っているご婦人がいらっしゃいます。「ありがとう、おかげで、ちゃんと撮れたわ。うれしい。やっぱり、ここの桜は美しいですねえ。」 オープンな性格の方のようで、通りすがりのシマクマ君の方にも声をかけていただきましたが、そうはいわれても、裁判所の桜に気付いたのは今年がはじめてなわけで、まあ、だからといって、「そうなんですか?」と答えるのも、なんか変で、結局、「そうですよねえ。」とか答えてしまった。それが上と下の桜ですね。 たしかに、美しいですね。でも、ここの場合、地元の人には、もう、違和感はないでしょうが、赤レンガの上に硝子のビルを乗っけている裁判所の建物のほうが、いつみても不思議ですね。 建物の全景を撮るのを忘れましたから、もう少し若い木の写真の載せてておきます。 ね、なんか不思議な建物だと思いませんか?今日はついでに湊川神社にもよって帰ろうと思います。じゃあね。
2021.04.08
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「2021年 神戸 街の桜(その3)」 徘徊日記 2021年3月29日 八宮神社あたり 花隈公園から北に歩くと、県庁の西の傍あたりにでます。中山手教会の前を西に歩いて大倉山のほうへ向かいました。 道端で、面白いというか、珍しい花を見かけました。シャクナゲしょうかね。葉の形と花の形から、シャクナゲに似ていますね。どちらかというと、少し高い山で見かける花で、植木とかではあまり見かけませんね。 道の左手に鳥居が見えてきました。「八宮神社」です。ぼくは、よく知りませんが、神戸の初詣に「八社めぐり」という、お参りの仕方があって、「一宮神社」から「八宮神社」まで、生田神社を大きく取り巻いた、八つの神社を巡るらしいのですが、ここが終点「八宮神社」ですね。 実はこの神社には「六宮神社」も合祀されているらしくて、「ひとつぶで二度おいしい」神社のようですが、どうも、震災でいろいろあったようです。 これが本殿ですね。向う側にはお稲荷さんもあります。写っている狛犬さんが、犬とは思えぬ風情です。まあ、「狛犬」そのものが、もともと犬ではなくて、猫科だったような気もしますが、ちょっとアップしてみます。 こっちが「阿」くんですが、なんか、この牙の生え方には、少し無理があるような気もしますね。なんというか「オヤシラズ」がはみ出してるみたいじゃないですか。でも、なんだかアドケナイところがいいですね。 こっちが「吽」くんです。石像は、石の鳥居もそうだったのですが、けっこう新しいのですが、表情が、ちょっとお爺さんな感じですね。歯が抜けてしまって牙だけ残っている感じがしませんか。 「阿」くんは「アドケナイ」と思ったのですが、向き合っている一方は「ジジムサイ」のがおもしろいですね。 こじんまりした境内で、サクラが数本植わっています。みな満開だったのですが、気に入ったのはこちらです。楠の大木ですね。常緑樹なのだと思いますが、古い葉が落ちて若葉がうつくしいですね。 楠の大木があるという所が神戸の神社らしいと感じるのは、ぼくが但馬で育ったからでしょうか。あちらでは、楠もありますが、お宮さんといえば、欅や杉、檜の大木のイメージだった気がしますね。 ここから大倉山公園はすぐそこです。道の向こうに桜が咲いています。行って見ますね。 じゃあ(その4)に続きます。
2021.04.07
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「2921年 神戸 街の桜(その2)」 徘徊日記 2021年3月29日 花隈公園あたり この春、神戸では、多分、話題になっている映画「心の傷を癒すということ」で、主人公がデートする公園があります。ドラマ上は同じ公園なのでしょうが、ロケした場所は別の二つの公園でした。 一つが、ここ、元町商店街の北、兵庫県庁とか県警本部とかのある下山手通の南、室町時代の終わりごろ花熊城という御城だったということで、石垣が独特で、地下は駐車場という花隈公園です。 小さな公園ですが、JR元町駅から神戸駅の間、地上だと高架になっていて見えないJRの電車が、この上からの場所だと、よく見えるというのが特徴です。 この向うに、JRの電車が見えるわけです。 こんな感じ。ホントは全面サクラの下を走ってほしいのですが、実はカメラを構えている、マニアっぽい人が結構いて、近づくのを遠慮したのです。 映画の二人が座っていたのは、この景色が見えるベンチでしたね。 石垣があって櫓というのでしょうか、石段を上るようになっています。下の写真は、この石段を上った、少し高い場所からの公園の様子です。小学生くらいの子どもたちが元気に遊んでいます。 反対側をのぞいてみると、おや、皆さん揃って何をしているのでしょうね。 鳩ですね。みんなで線路というか、街の方を見ています。で、この櫓から石垣を北に降りるとお地蔵さんが祀ってありました。 社の中には、お一人ですね。横には、こんなふうに並んでおられました。 こちらは、お地蔵さんではなくて、それぞれ石塔なのですが、赤い涎かけがかけてあるところが、なんか、いい感じですね。 公園の北側では木蓮が満開でした。 ぼくは、ここから、あの映画の、もう一つのロケ地、大倉山公園に向かって、ウロウロしようと思っています。続きは八宮神社の桜です。
2021.04.05
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「元町の街路樹 木蓮」徘徊日記 2021年3月15日 4丁目あたり 元町4丁目の元町映画館で、お昼過ぎから始まった映画が午後4時過ぎに終わりました。いつもなら山のほうに行くか、海のほうに行くか、ちょっと考えたりするのですが、今日は脹脛が痙攣していて、ホントにトボトボ歩きになってしまって、商店街を西に歩きました。 5丁目の交差点で「おやおや木蓮じゃないか」と気づきました。すると、そのあたり、南北の路の街路樹がみんな木蓮でした。 木蓮独特の紫とも少し違う色合いで、どっちかというとピンクがかっていますが、いっせいに咲き始めていました。 この通りは、木蓮が街路樹のようです。 少しウロウロしてみますね。 白い木蓮もあります。 白い花になると、木蓮と辛夷の見分けがよくわかりません。花びらの数が多いか少ないかというのが、ぼくの目安ですが、見事に咲いているこれは、花びらが九枚ありますから「白木蓮」だと思います。 写真写りがいいというか、たくさん咲いていても、上品な花ですね。 脚が痛いのを忘れてウロウロしてしまいましたが、ヤッパリ帰ろうと思い直して、ヤッパリ、トボトボ歩いていると神戸駅近くの機関車が置いてあるところにこんな花が咲いていました。 この写真では、一つ一つの花がよく見えませんね。盛りを過ぎていて、花が少し茶ばんでいるのでアップ写真はやめますが、これは辛夷のようです。花びらが6枚だと思います。 で、思い出しました。ここから帰る途中、自宅近所に「辛夷」の並木があるんです。 この様子だと、花が咲いてしまっていそうですが、帰りに寄ってみますね。というわけで、元町の木蓮とはお別れです。ボタン押してね!
2021.03.16
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「元町でサクラ発見!」徘徊日記 2021年3月8日 5丁目あたり 三ノ宮で映画を見て、さて、どの道を帰ろうかと考えて、ウロウロします。この日はどの道を通ってここにやって来たのかわかりませんが、元町5丁目から6丁目あたりの北側、JR東海道線沿いの西向きの一方通行の中央分離帯に植えられているサクラが、なんと既に満開でした。 左に見えるのがJR東海道線の高架で、この辺りは中央分離帯の左右ともに西向きの一方通行です。 サクラはまだ若木ですので、咲いたと騒ぐほどのことではないのでしょうが、ぼくにとっては2021年の、正真正銘の最初のサクラでした。初桜 折しも今日は よき日なり 松尾芭蕉初ざくら 其きさらぎの 八日かな 与謝蕪村夕桜 家ある人は とくかへる 小林一茶 ちなみに、今日は弥生の八日です。 ここから、高架をくぐって北にでて、もう一本北の道まで来ました。街路樹の白木蓮が咲き始めていました。 つい先日、六甲アイランドでも見かけました。サクラとは一味も二味も違いますが、街路樹で見かけ始めて、ちょっと嬉しい花です。 もう、夕暮れで、陰に入るとうまく撮れませんね。まあ、それにしても。今日はいいものを見ました。ボタン押してね!
2021.03.13
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徘徊日記 2021年2月12日 「元町商店街 3丁目あたり」 これが3丁目のバナーと街灯ですね。4丁目と3丁目の境には、ヤッパリ女神さんがいます。 お仏壇の「浜屋」さんの角ですね。商店街はこの辺りから人通りが増えてきて、しばらく歩くと、2丁目と思いきや、「元町1番街」という名前に変わります。 「なんでそうなるの?」かは、よくわかりませんが「元町1番街」なわけです。路地をのぞくと南京町が見えます。 ここからの眺めはこの1年「閑散」というより、「人っ子一人」という言葉が似合う状態が続いていましたが、少し人通りが戻ってきました。「伊藤グリル」の看板が写っていますが、懐かしい洋食屋さんです。 洋食屋さんといえば「グリル一平」の元町店がこの辺りですね。 ありました。でも、このお店は昔はここにはありませんでした。ここにあったのは映画館です。 「元映」と呼んでいましたが、ぼくにとっては、「元町映画館」の本家ですね。確か二本立て(?)の名画座で「ペーパー・ムーン」、ライアン・オニールとテータム・オニールの父娘共演で、娘のほうがうまいと評判だった映画とか、「レイニー・ブルース」、ダスティン・ホフマンがスタンダップ・コメディアン、レイニー・ブルースを鬼気迫る迫力で演じていたモノクロ映画とか見た記憶があります。学生時代、70年代のことですね。 反対側から写すとこうなります。この辺りには、洋書の「丸善」とか、音楽関連図書やレコードが揃っていた「ヤマハ」とかがありましたが、もちろん今はありません。 元町商店街も、ここあたりで終わりです。東に出ると「大丸デパート」が正面に見えます。 人通りを写していませんが、信号が変わるたびに正面玄関に人が並んでいるのが見えます。 とまあ、「バナー」を写すだけのつもりがウダウダしてしまいました。(その1)・(その2)・(その3)はこちらをクリックしてみてください。ボタン押してね!
2021.03.04
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徘徊日記 2021年2月12日「4丁目 元町映画館」 元町商店街のバナーをたどっていて、4丁目までやって来ました。(その2)で4丁目のバナーの写真を撮った場所から東側を見れば元町映画館です。 このあたりには2020年の12月にはこんなバナーもぶら下がっていました。 2018年に徘徊を始めて、以来、元町映画館にはお世話になっています。コロナの不安にもめげず通っています。 この映画館のファンの方なら、上の写真が何の写真なのか、すぐにおわかりだと思います。一回入場するたびに一つハンコをついてくれます。10個ハンコが集まると1回無料で入場できます。 ぼくは今30個と、プラス、もう一枚のハンコを集めていますが、使わずにため込んでいます。コロナ騒ぎがどうなることか(今でもそうですが)という、2020年の夏ごろからため込んでいます。 半年に30本以上も、見たい映画を上映してくれるこの映画館は、ぼくにとってはなくてはならない場所です。 2020年の秋に、神戸の名画座、最近覚えた言葉で言うと「アートハウス」が、「みんな来てね!」のキャンペーンをやっていましたが、その時にもらったマグ・カップがこれです。 新開地のアート・ビレッジとか、パルシネマ、シネマ神戸とかが協賛でした。ぼくはフェリーニの特集を毎日見て、元町映画館でゲットしました。 いい年をして恥ずかしい面も無きにしもあらずですが、スタンプを集めて景品をもらうなんて、生まれて初めての体験でした。 というわけで、入場スタンプのたまったカードはどこまで貯められるか、チャレンジ中で、コロナがおさまったら一気に使ってやろうと目論んでいます。 2021年の2月の第1週のプログラムはこんな感じでした。これを書いている2月18日の週は「ジャン・ポール・ベルモンドの特集」をやってはるはずですが、ちょっとお休みです。 次は3丁目から1番街あたりに続きます。じゃあまた。(その1)・(その2)はこちらからどうぞ。ボタン押してね!
2021.02.19
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徘徊日記 2021年 2月12日 「元町商店街 5丁目あたり」 元町5丁目とかいいながら、これは6丁目のバナーと、アーケードに飾られて、ぶらさがっている帆船の模型です。元町商店街のアーケードには、ときどきこういうくぼみがあって、なんか飾ってたりしますが、この帆船は好きです。 5丁目のバナーはこれです。街灯はスズランの花のような形をしていて、電球の数も多いこともあって、夕暮れに歩くと明るい印象があります。 この写真は西から東の方向で写していますから、ご覧の通り、北に上がると西元町駅の東口です。 当たり前ですが、しばらく歩くと4丁目です。 4丁目には、西の端と東の端に「女神」がいます。これは西の端の「女神」です。ここから南を見るとこんな感じです。 御存知の方がご覧になると、すぐに「うそ」だと分かりますが、これは4丁目と5丁目の境からの南ではなくて、4丁目の真ん中あたりから南を撮った写真です。今回、撮ったはずの写真がピンボケなので昔の写真を使いまわしています。 これが4丁目のバナーと街灯です。この写真は4丁目から5丁目のほうに向かって撮っています。平日の、お昼ですが、この辺りまで来ると、案外、人通りがあるのです。 で、振り返れば、そこは元町映画館です。 この写真も2月1日の写真です。2月12日に撮るのを忘れて、元町映画館に「アートハウス」の特集で通った時の写真です。 元町映画館は、ぼくにとって元町商店街で、歩きながら、ちょと一休みしてオシャベリできる「オアシス」です。映画を見に通うことも多いのですが、前を通りかかった時に受付カウンターの「オニーサン」か「オネーサン」に声をかけることができる唯一の場所です。 さて、もう少し元町映画館の話をしたいのですが、それは「つづき」ということで、今日はこのへんで終ります。じゃあ、また。「バナーめぐり(その1)」はこちらからどうぞ。ボタン押してね!
2021.02.17
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「元町バナーめぐり」徘徊日記 2021年2月12日 「元町商店街 6丁目あたり」 「元町商店街のバナーくらべ」とかいいながら、神戸駅の東南においてある機関車、D51の写真です。クリスマスとか、お正月のあたりに、いろいろ飾られていましたが、1月のはじめに通りかかると、作業員の方がペンキ片手に掃除していらっしゃって、1月の終わりご、久しぶりに通りかかるときれいに塗り直されていました。 というわけで写真は1月の終わりころのものです。ぼくの元町・三宮徘徊はここが出発点です。人通りを避けて、もう少し南の海岸通りを歩くことも多いのですが、今日は「元町商店街」を歩きます。 機関車から、東に歩いてくると「兵庫県里程標」の石柱があって、横断歩道を渡れば元町商店街の西の入り口です。 実はこの写真は2020年の春先のもので、マスクをしておられない人が写っていますが、今では街を行く人たちは、皆さんマスクを着用しておられます。こういうぼく自身、春先に街を歩くときには、「ウイズ・コロナ」とか、しゃあしゃあと口にする政治家の発言が嫌だったこともあって、マスクなんてしていませんでしたが、今はしています。 商店街の西端が6丁目です。 元町商店街の西の端の街「6丁目」のバナーとランプは、1丁目から6丁目の中では、いちばん地味なデザインで、実際、この辺りは通りも静かです。すぐ左に阪神電車の西元町の駅があります。 考えてみると、元町商店街というのは、阪神電車の「元町駅」から「西元町駅」までの一駅分の長さなのですね。正確な距離を測ったことはありませんが、まじめに歩いてしまえば、通過するには20分程でしょうか。 今日はここを通り抜けて、神戸大丸の前を通過して、シネリーブル神戸、昔の朝日会館まで歩く予定ですが、JR神戸駅からの最小所要時間は40分を見込んでいます。 というわけで次は5丁目から3丁目あたりに続きます。ではまたね。ボタン押してね!
2021.02.14
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「師走の街 三宮・元町あたり」 徘徊日記2020年12月10日 三宮、元町あたり 神戸の街も12月です。今年はルミナリエが開催されませんでした。例年、この時期には見物する人はともかく、普通に帰り道を歩く人は、通行すること自体が冒険のような人出だったのですが、今年はのんびり写真を撮りながら歩くことができる大丸界隈です。 夕方の6時過ぎですが、人通りもさほどありません。電飾されたこの通りは大丸百貨店の東側、歩いていくとメリケン波止場に出ますが、ぼくは眺めるだけ眺めて、元町商店街のほうに向かいます。 天井が明るいので、すぐわかりますが、お昼過ぎに三ノ宮に向かって歩いているときの写真です。クリスマス用なのですかね、新年向けですかね、「リース」が飾られていました。 街灯にはこんなバナーも飾られています。書かれている言葉に胸打たれました。「大丈夫!ちゃんと前に進んでる。」元町商店街の4丁目と言えば「元町映画館」ですね。いつもお世話になっていますが、12月上旬の上映看板はこんな感じです。 で、2021年のお正月の特番がこれです。「天井桟敷の人々」、これは、ヤッパリ見逃せませんね。ポスターを見ているだけでも、ちょっと嬉しい気分です。 そういえば、最後に話は変わりますが、この日、阪急三宮駅のビルが完成しているのに気づきました。ずっと工事中だと思っていたのですが完成したようですね。 別に、嫌みを言う気はサラサラないのですが、こういうのは「チャンと前に進む」、いや「チャンと上に進む」らしいですね。それにしても背の高いビルができましたが、中には何があるのでしょうね。2020年、師走の三宮・元町界隈でした。ボタン押してね!
2020.12.13
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「非常事態の元町1丁目あたり」徘徊日記 2020年4月8日 元町あたり南京町から北に上がれば元町1丁目です。順番にバナーの大きな写真を撮ろうと思っていましたが、この辺りでは忘れています。この辺りでは一番街というようで、バナーの色は白です。 写っている「ステップ」という靴屋さんを見ていて、20年近くも前に来たことを思い出しました。当時、中学生なったばかりの「カガククン」がバスケットボールを始めて、二人でバスケットシューズを買いに来ました。子供の買い物に付き合ったのは親になって初めての体験でした。 誰に教えられたのか、ジャパン何とかというシリーズのオーソドックスなシューズが欲しかったようです。ぼくは、結構いい値段だったことより、中一の息子の足のサイズが想像をはるかに超えて大きかったことに驚きました。彼は6年間そのシリーズのシューズを履き続けたようです。ああ、もちろん何足も履き潰してですよ。2丁目のバナーは撮りわすれて、3丁目です。3丁目と4丁目の境の交差点を海の方から見るとこうなっています。北に上がればJRや阪神電車の元町駅なのです。 ちょうどパトロールカーが写っていますが、人通りはそんなにありません。4丁目迄帰ってきました。女神の像があるのはここです。 これから、もう一本映画を見ますが、その前に、ちょっと一服しに行きます。映画館の西側の交差点を南に折れるとこんな風景が見えます。 正面に見えるのは、もちろん、ポート・タワーですね。信号があって、人か待っている通りが栄町通です。 ぼくは手前に写っている毎日新聞のビルの一階においてある灰皿を利用しています。もちろん許可などいただいてはいません。 そういえば新コロちゃん騒ぎが始まって、徘徊老人が最初に気付いた街の異変は、三ノ宮の喫煙コーナーと垂水駅前広場のベンチの撤去でした。市役所の、その迅速さに驚きましたが、「いやなかんじ」が残りました。 騒ぎが始まってニケ月が立ちますが、この「いやなかんじ」は、ぼくの中でわだかまっていて、「エライ」らしい人たちは、この町の「ヨワイ」人たちのことをどう考えているのだろうという不信を育てています。 コロナウィルスの蔓延という、降って湧いた「時疫」が、この「いやなかんじ」の正体を暴いてくれるのではないかという期待が、一服しながらの徘徊老人の妄想でした。 「さあ、もう一本!」 これから、本日、二本目の映画「うたのはじまり」に挑戦です。ではでは。「非常事態宣言の元町」(その1)・(その2)はここからどうぞ。ボタン押してね!
2020.04.15
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「非常事態宣言の日 大丸閉店」徘徊日記 2020年4月8日 元町あたり 元町映画館でお昼過ぎから一本観て、2本目の上映まで1時間余り休憩時間がありました。ちょっと一服には時間が余ります。大丸前の交差点までやって来ました。神戸といえばの、あの「大丸百貨店」のシャッターが下りていました。 スクランブル交差点も、信号待ちをしている人がいません。午後の日ざしの陰になっていますが、空は抜けるように青いんです。 向うに朝日会館も見えます。中にある、シネ・リーブル神戸は今日から臨時閉館しています。ぼくは昨日、「シェークスピアの庭」を見ました。映画には堪能しましたが、次、一体、何時来れるのか、やはり寂しい映画鑑賞でした。 手前に見えるのが三宮神社です。文字通り、雲一つない快晴ですが、この写真は、いつか新コロちゃん騒ぎの記念写真になるのでしょうか。 大丸前で引き返して南京町を歩きました。閑散とした様子は、日ごろが日ごろだけに写真を撮るのが悪いような気持ちになりました。 いつもの南京町を御存知の方には、信じられない光景ですが、客が一人もいません。町の中央部の四阿(あずまや)です。灯はついていますが、座っているのは地元の方のようです。 この様子が、三月の末から続いています。もう十日もすれば灯も消されるでしょう。行政は金は貸すそうですが、一人の客もいない町全体が借金を抱えて滅びるのを、犬でも抱いてテレビで見るのでしょうか? 南京町は国内外の観光客に支えられている町ですから如実に表れていますが、商店街の店舗も従業員の人件費が要るお店はどんどん閉めています。どのお店も存亡の危機に直面しているに違いありません。 今日、ぼくがやって来た映画館だって大変です。さっき見たアニエス・ヴァルダの映画は、客が二人でしたよ。(次の映画もやはり二人でした。)それでも閉館しない理由は「儲け」ではないでしょう。採算なんてここ半月とれているはずがありませんからね。 行政が、伝染病という特殊事情をいいことに、ぼくはファシズムだと思っていますが、政策責任放棄を「自粛」という美名でごまかしている現状に対する抵抗でしょうね。 「国家」や「国」を持ち出す言辞は嫌いですが、「民・百姓」を見殺しにする権力は滅びますよ。「百姓」は農民という意味ではありません。この国は、早晩滅ぶのかもしれませんね。 何だか暗くなってしまいましたが、我々下々は、何はともあれ生き延びましょう。インチキな政治家たちへの天罰は、そのうち、きっと下りますよ。 何だか長くなってしまいました。元町徘徊は(その3)の続きます。(その1)「元町商店街」・(その3)「1丁目あたり」はここをクリックしてください。ボタン押してね!
2020.04.14
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「非常事態宣言の日」 徘徊日記 2020年4月8日 元町商店街あたり 「自粛」という「責任転嫁」が天下に宣言された日、ぼくは「元町商店街」を徘徊していました。 三丁目と四丁目の交差点を見下ろす女神は今日も静かに祈っているようでした。JRの神戸駅を降りると構内のショッピングモールのドアが閉まっていました。 パン屋さんとコヒー・ショップは開いているようですが、旅行社のドアはこの通りしまっていました。 駅から東に向かって歩き始めるとD51が緊急出動に備えて柵の向こうに座っています。ところで、この機関車は石炭を焚くと動くんでしょうか? 元町商店街の西の入り口を望む公園には兵庫県の里程標があります。御影まで何キロとか、詳しく観れば面白そうですが、まあ、今日も素通りです。 商店街のアーケードが始まるところが六丁目です。帆船の骨組みの模型があるところです。ぼくは、結構気に入っています。 「何丁目」バナーのデザインは同じですが、バナーの色や吊るしている柱の形、照明がそれぞれ違うようです。 ここから五丁目です。この照明が気に入っています。人通りはゼロではありません。でも閉めている商店が増えました。 もちろんここは閉めています。中には古書や神戸の本の販売スペースもあるのですが。こういう公営のスペースはサッサと閉まりました。しようがありませんね。 こっちは開いています。「神戸古書倶楽部」ですね。この左手のビルの地下にあります。こちらは一年中「濃厚接触」の恐れのない店ですが、「突発性無駄遣症」を起こす危険のあるお店です。入店後の突発性ですから防ぎようがありません。何?入らなければいい? まあ、そうですが、それにしてもこの20年、この町から、そういう「危険」なお店が減りました。 三宮のセンター街から、あの有名な「後藤書店」が消えて久しいのですが、元町商店街からも古書店は消つつあります。ふと、横を見ると詩人の多田智満子さんが立っているのを見かけるというような、感動的な奇跡にはもう遭遇することはないのでしょうね。 ソロソロ4丁目です。 4丁目のシンボルはここ、元町映画館ですね。ぼくの今日の徘徊の目的地もここです。 「不要不急」だと言われればその通りですが、どうしても見逃したくない映画が二本ありました。 一つがこれです。「うたのはじまり」。耳が聞こえない写真家が、幼いわが子を抱いて風呂に入りながら、生まれて初めて「だいじょうぶ」のうたをうたいはじめます。 もう一つは上の写真の、ドアのところにあるポスターの映画です。フランスの女性監督アニエス・ヴァルダの本邦初公開(?)「ダゲール街の人々」ですね。 それでは映画を見てきます。三丁目から向こうは一本目と二本目の間の休憩時間までお待ちください。じゃあね。 続きは(その2)「大丸閉店」・(その3)「1丁目あたり」をクリックしてください。追記2023・03・20何の気なしに2020年のあの日の記事を久しぶりに見たのですが、なんかちょっと感動しました(笑)。ああ、あの日、そんな映画を観に出かけていたんだ。 大丸の前に人がいなかったことはよく覚えていましたが、見た映画は忘れていました。今日も大丸の前の交差点を通りましたが、大変な人出でしたよ。このまま、収まってしまえばいいのですが、果たして思惑通りに進むでしょうか。ボタン押してね!
2020.04.13
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「新コロちゃんの町!(その2)」 徘徊日記 2020年3月31日 元町あたり 今日の目的地はシネ・リーブル神戸です。最寄り駅は三宮か元町ですが、シマクマ君はJR神戸が最寄です。今日は栄町通を歩きます。人通りが少ないのは、コロナと関係なく、いつものことです。まあ、それが好きなのですが。 わかりにくいですが、一番向うに幽かに見えるビルがシネ・リーブルが入っている、昔の朝日会館ビルです。今はどう呼ぶのか知りません。 ネッ、人いないでしょ。これお昼前ぐらいなんですよ。 ここから、途中で「元町映画館」を覗いて、カウンターに顔見知りの人がいるとちょっと邪魔して、南京町の裏の路地を抜けて大丸前というのがコースです。 おっと、南京町にも人がいません。ご覧の通り西門からの写真ですが、これはヤバイですね。向うに朝日会館が見えます。この門を入って、まっすぐ行けば早いようなもんですが、此処だけはいつも人が多いので右側に迂回します。でも、今日は人がいませんね。 大丸の前のスクランブルの交差点を通過して、朝日会館ですがその前にちょっと一服。なんですかこれは? 理由にコロナ云々が書かれていますが、ショック! コロナにかかるとタバコを喫っている人は「致死率」が高いと言いふらされ始めていますが、それはコロナに限ったことではないでしょう。何だかこういうことだけ、熱心で、素早い行政に「感心」しながら一服しました。もちろん吸殻を捨てたりはしませんよ。 映画館でみたのはこれ。三島由紀夫の笑顔、笑顔を堪能しましたが、案外お客さんがいらっしゃったののが、ちょっと嬉しかったですね。 で、いつもは喫煙コーナーで一服するのですが、今日はそのまま元町商店街を通って元町映画館へ直行です。本日二本目はこれです。 我ながら、何の脈絡もない二本立てですが、これはよかったですね。見終わって、神戸駅からJRに乗って帰って来たのが垂水駅です。さあ、一服して帰ろうと駅前広場に出ました。な、ない! いつも、ここまで帰ってくると、ちょっと座ってお茶を飲むベンチが、跡形もなく、じゃなくて「跡形」だけ残してないのです。いつもはベンチ座ってるはずの老人が、柱にもたれて座っています。 これも新コロちゃんの影響でしょうか。理由は予想がつきますが、こういうやり方は、なんか違うと思います、税金で作ったベンチじゃないんでしょうか。これはひどい仕打ちですね。(`Д´)ノプンプン!ヽ(`Д´)ノプンプン! 喫煙場所といい、ベンチといい、やっぱり神戸市は信用できません!まあ、一度も信用したことはないですが。何だか最後になって、疲れがドッと出た一日でした。追記2020・04・01徘徊「新コロちゃんの町(その1)」・映画「三島由紀夫VS東大全共闘」の感想はこちらからどうぞ。追記2023・03・21 垂水の駅前が再開発だそうです。西口広場には、まあ、訳の分からない噴水とかありましたから、多分それも邪魔なのでしょうね。ちょっと座るスペースを取り払った神戸市がどんな駅前に作り直すのか興味を持ってみていますが、期待はしていません。ボタン押してね!
2020.04.01
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徘徊日記 2020年3月3日「三宮は工事中」 何だか歴史に残りそうな出来事が静かに起こっている2020年の「桃の節句」、高速バスでやってきた三宮は工事中です。 「そごう」だと思っていたビルが「阪急」になったのが去年の秋ですが、その「阪急」のビルを歩道橋から見あげるとこんな様子です。 ガラスの窓には毀されて、そして多分、新しく作られてゆく阪急三宮駅とJR三宮駅の工事の大型クレーンが映っています。工事は昨秋から始まっています。JR三宮の駅ビルは、最初「プランタン」と呼んでいて、いつごろからか、「オーパ」に変わって、今、跡形もなくなりつつあります。 そのころ神戸に40年以上も住むとは思わなかったんですが、「プランタン」ができたのが学生時代だったような気がします。あの頃からずっと見ていた風景ですね。 この日帰宅して、こんな写真を見つけました。地震の直前の三宮阪急ビルです。 (2018/4/27 06:50神戸新聞NEXT) 懐かしいですね、ぼくの三宮のイメージはここから始まっています。余談ですが、見えている範囲だけで映画館が5軒はあったように思います。阪急ビルの最上階は「阪急文化」。名画座で一本200円くらいだったように覚えています。数ある「アメリカン・ニューシネマ」は、ほとんどここで見たような気がします。 これは駅の北側の写真ですが、JRはこんな感じでした。 「グリーンベアな日々」 今日、「そごう」いや、「阪急デパート」に向かって、歩道橋を南に渡って振り返るとこんな感じです。 阪急の新しいビルは100メートルを超える高層ビルという計画らしいですね。何だかため息が出ます。きっと風景が一変するのでしょうね。 ちょっと新聞会館、いやミントビルの方に廻って、もう一枚撮ってみますね。 高速バスで三宮の歩道橋の下に到着して、「ああ、あのクレーンを撮ろう」と思って、歩道橋からカメラを構えたのですが、なんかしみじみしてしまって、ウロ、ウロしました。もう少し上手に写真が撮れるようになりたいものですね。 今日はこれから、ミントで「1917」を見ます。ではでは。追記2020・03・18 この日に観た映画「1917」の感想はこちらからどうぞ。ボタン押してね!
2020.03.19
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旧代々木予備校前「MEDETAI」 徘徊日記 2019年1月19日(土) 彫刻家の流政之の神戸の作品はメリケン波止場の神戸海援隊だけじゃない。浪人暮らしをしたことのある40代は知っているだろう。 JR三ノ宮駅から北向きに、といってもほんの数分。中山手の歩道橋まで行く手前に、昔、代々木ゼミナールがあったビルが今でもあるが、一階は、YAMAHAの楽器屋さん。 そのビルの入り口に、たい焼きのお化けのようで、ユーモラスというか、遊んでいるとしか思えない鯛の石彫がある。その名も「MEDETAI」。頭の一つも撫でれば、ご利益とかがあるかもしtれない。かなりでかいのに、妙の目立たない。「めでたい」のに目立たないのがおかしい。正面からみると、こんな感じ。 2019年、1月15日。今年、最初の三宮徘徊。 正月早々風邪をひきこんで、徘徊どころか、初詣なんて殊勝な振る舞いもないまま、小正月。ご機嫌な「タイ」の彫刻相手に初詣を済ませて、写真をパチリ。「さあ、今年もよたよた、うろうろ、徘徊三昧と行きましょうか。」2019/01/17ブボタン押してね!
2019.08.20
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「嗚呼忠臣楠子之墓」 徘徊日記 2018年7月9日(火) 湊川神社あたり たしか、ここにはあったはずだ、楠木正成の墓。 何を勘違いしていたのか、吉田松陰が墓碑を書いている石塔があると思い込んで、うろうろ。 おっ、あったあった! 松陰さんはやって来て、感激して漢詩を詠んだだけのようで、墓碑の字は何と徳川光圀、水戸のご老公だった。松陰の斜めに連なった、独特の字の墓碑だったら面白いな、とまあ、不謹慎といえば、不謹慎な思い込みで徘徊してきたものだから、ちょっとがっかり。 すぐ隣に、水戸光圀の銅像が立っていて、これは戦後になってからのものらしくて、いかにも黄門さまか、仙人さまかというのニュアンスで、これまた不謹慎にも、笑ってしまった。 俳優の月形龍之介が、「大衆の黄門さま」、映画とかね、としては最初かな?基本、悪役をやってた人の、今なら、再雇用的役柄なんだよな。再雇用が、日当たりの悪い窓際が普通だとしたら、この役は悪くないなあ。里見浩太朗なんて、助さんだかだったのに、今や、「御老公」だもんね。まあ、安易な配役といえばいえるけど。 まあ、そんな、僻み半分の愚痴はともかく、幕末の人々は、ここで感激したんだな。なんか、すごいな。 境内の看板には、仰々しく、たくさんの「和歌」とかあったけど、まあ帰るとするか。2018/07/09ボタン押してね!
2019.07.22
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兵庫区 須佐野公園 「和田の笠松」歌碑 徘徊日記2018年6月24日(日) JR兵庫駅を南東に、中央卸売市場の方に向かって徘徊していると、市場の手前の道沿いに須佐野公園という、小さな公園がある。 お母さんと小さな女の子がシャボン玉をして遊んでいた公園だが、その片隅に藤原為家という人の歌碑がある。 秋風の 吹き来る峰の 村雨に さして宿かる 和田の笠松 大輪田の泊、兵庫の津、あちらこちらに名所旧跡ふうに看板があって、なるほどなるほどと、物知りになってゆく徘徊の日々。 このあたりには、船から目印になる「和田の笠松」なる松の木があったらしいが、今はない。何代目とか、植え代わり生え代わりとかじゃなくて、ないのがなかなか潔くてよい。代わりに、海辺の歌とは、ちょっと思えない和歌の歌碑がある。笑ってしまった。 藤原為家という人は、たぶん藤原定家の息子で、御子左家の当主。都のエエシのボン。「十六夜日記」の阿仏尼と浮名を流した人やと思うけど、まあ、こんなとこには来てへんわなあ。 帰りには垂水の「蛸平」さんでたこ焼き、おつゆ付きの「明石焼き」ね、を買って手みやげ。同居人は、ことのほか喜んでいた。2018/06/24ボタン押してね!
2019.07.11
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「雨の布引の滝」 徘徊日記2018年6月20日(水) 何を思いついたのか、小雨の中、布引の雌滝のあたりを徘徊しました。 夕暮れ時ということもあって、もちろん誰もいません。過去に何度か来たことはあります。あるけれど、「布引の滝」として、落下する水の記憶がありません。 新神戸駅のアナウンスが聞こえそうな場所で、ロープウェイが動いているハーブ園とかはもっと上です。ここは、駅からすぐ近くで、せいぜい300メートルほど登ったところですね。 そうはいっても、汗だくと小雨に濡れた頭を拭きたい天気でした。しまったなあ・・・、ハンカチもタオルも忘れてきたがな。 雄滝とか夫婦滝とかはもっと上のほうなので、ここで帰るとただの笑いものですねえ。いや、しかし、とても気力が持ちそうもないですねえ。 とりあえず、突如の思い付きもここまです。へたへた歩いて坂を下り、生田川公園のなかを雨中の散歩でした。 犬を連れた奥さんが散歩していらっしゃいます。小さな女の子を自転車に乗せたおかーさんが、お忙しそうに通り過ぎていきました。下校時間なんでしょうね、中学生が傘で戦っていました。 歩きながら、いやそれにしてもオレもヒマなヤツやと、自ら感心することしきりでした。。 結局、春日野道の大安亭市場まで歩いて、キムチとナムルを買って帰ってきました。同居人は、もちろん、そっちを喜んでいました(笑)。2018・06・20追記 2019・07・08 こんなふうに、目的もなく歩き始めて一年たちました。目的もなく歩くことにも飽きるものですね。そんな、気分になって、歩くことが止まると、てきめんに太り始めてしまいました。そのうえ、たまに歩くと、膝の調子がおかしかったりします 「長いお別れ」なんていう映画を見たりすると、もはや、他人事とも思えないシーンが繰り広げられています。今のところ、自分以外のぶんの傘を持って歩きだしたりすることはないようですから、まだ安心なのですが、持って出たものを忘れてくるのは日常茶飯事化しています。 まあ、クヨクヨしても仕方がないですね。とりあえず、2019年「徘徊日記」を、自分の足で再開しようともくろんでいる、今日この頃です。 しかし、まあ、なんとも暑い日々が始まってしまったなあ。とほほ・・・にほんブログ村
2019.07.10
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「兵庫県里程元標」石碑 徘徊日記2018年7月9日(月) 元町商店街あたり ほんとうは、相生町、ですから、神戸駅前の西方面の地域にあったらしい「兵庫県里程元標」ですが、現在は元町商店街を西に出てすぐの公園にあります。三宮から歩いてやってくると、一休み、お茶を飲んで一服するいつもの場所です。「へー、ここからはじまるんだ。」 何が始まるのか、定かではないまま、納得して、一服です。JR の東海道線、山陽本線もここからはじまるし、まあ、鉄道線路ではない、兵庫県の地図の原点ということでしょうかね。 何度も通ったはずの場所なのに、初めて気づきました。 「あれっ、D51の機関車はどこだっけ?」 そこから、少し西に行ったところに、やっぱりありました。こっちは、昔から知っていました。 えらくいい天気でした。 元町商店街の徘徊の御みやげは、ヤッパリ元町ケーキの「ザクロ」ですネ。2018・07・09追記2019・07・06 今日も、横を通りました。元町映画館まで行って、「ニューヨーク公共図書館」という映画の14時10分の回のチケットを買うために、朝10時に通過しました。そのまま国際会館まで歩いて、話題の「新聞記者」を見ました。 それから元町映画館に帰ってきました。チッチキ夫人と待ち合わせです。それから、彼女と連れ立って「ニューヨーク公共図書館」を見ました。 休憩を入れて、約4時間の映画でした。6時間も映画館に座っていると、さすがにお尻が痛い。でも、階段に座っている人もいるという満員でしたが、映画は二本とも満足しました。とくに「ニューヨーク公共図書館」は素晴らしかったです。 夕食は、帰りに、兵庫の「円満」という中華屋さんによって外食しました。アホらしいような屋号が気に入って、兵庫から新開地に歩くときにちょこ、ちょこ寄って中華そばを食べた話を聞いて、チッチキ夫人が寄りたがったのでいきました。 普段なら歩くのだけれど、彼女の足が悪いので元町から電車で移動するという行程はやたら不便でした。まあ、こういう味が好きなのだから、仕方がありません。追記2020・07・07「徘徊」と称して、歩き始めて三年たちますが、今年は変なことが起こったうえに、7月に入って雨が続いています。引きこもり状態なので、ブログの再編集をしていますが、あっという間に「懐かしい」思い出になっていることに驚きます。ボタン押してね!にほんブログ村
2019.07.06
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「三宮神社ー神戸事件発生の地」徘徊日記 2018年8月1日(水) 湊川神社を徘徊した記事に、「確か神戸事件の現場が‥‥」というコメントをいただいて、そうそう、三宮神社はどこだっけと、この炎天下ウロウロ。 ありました。 この石碑は知っていました。「おっ大筒ね。」 あたかも、事件でぶっぱなしたかのようだが、果たして真相やいかに? まあ、この大筒も、偽物ではないらしいが、もちろん岡山藩のものではないだろう。なんでここに置いたんだろう?まあ、気持ちはわかるけど。 実は、神戸事件は戊辰戦争の官軍側が引き起こした事件。明治新政府は、これをいいことにかどうか、「攘夷から開国へと国論をいつのまにか変更」した。一方、岡山藩の藩士たちは、「無礼」(江戸の法では切り捨て御免。)を働いた外国人を誰一人殺傷したわけでもないのに、現場の責任者は腹を切るという責任を取らされたという結末。 その後、大砲まで持ち出しての、上げたり下げたりも、個人に対する敬意からではなく、国家とかの御都合か。 なんか、やり方のパターンは「現代日本」といっていい感じ。この国の、こういうやり方はここから始まったのかもしれない。 お土産はカレーパンね。2018/08/01追記 2019・07・05昨年の夏の徘徊。ちょっとずつ引っ越してます。ボタン押してネ!ママがこだわる愛情たっぷりの無添加手作り神戸ピロシキ★ワインdeカレーピロ【3個】★新感覚のピロシキ誕生♪カレー ソーセージ 軟骨 冷凍 パン 惣菜 菓子 おやつ 手作り おつまみ ワイン ビール 詰め合わせ【RCP】こんなんどう?
2019.07.05
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「神戸、春の雨」 徘徊日記 2019年 新開地あたり 今日は戦中から戦後、神戸の繁華街の代名詞、新開地を歩いています。ここには地下鉄の駅があります。よく考えてみると、この駅、正式には何と呼ぶのか知りません。 神戸電鉄の起点と終点があって、山陽電車、阪急、阪神も乗り入れているのですが、「阪急新開地駅」とは言わないような気もするのですね。 その新開地駅から高速神戸駅にかけて地下道があって、これを「メトロこうべ」と呼ぶのは知っています。薄暗い通りにそって古くなった卓球場と、神戸学院だったか、地元の大学生が書いた壁画があったはずです。露天ではありません。だって地下道です。壁際にずっと本を並べている古本屋さんが昔からありました。 地上を歩けばの神戸を代表するピンクゾーン福原の柳筋や桜筋の門前を通ることになります。お寺とかの参道ではないのですが、実際、通りの名を書いたアーケード型の門が今でもあるのですが、昔の、何というか、ちょっと気恥ずかしくなる猥雑な賑わいはありません。 記憶では地上は明るくて地下は暗かったのですが、春雨模様なので、ひさしぶりに地下を歩くとちょっとリニューアルされていました。 「卓球場も改装してねんや、通りも明るくなったよな。おっと、壁画が変わっとるやん。」 「そごうデパートの前を市電か。市バスはおんなじや。青いのは阪神バスかなあ。」「これは新開地かな。神鉄の宣伝しとるからなあ。聚楽館か?」「三宮の阪急やな。ミゼットが走っとんなあ。オート三輪いうてたんやな。神戸高速鉄道か、50年代の終わりころやな。」「ちょっと角度かえて撮ったろ。なんか不思議な感じするやろ。どこまでが絵で、どこからが壁かわからんやろ。」 どの絵も、たぶん、60年代の三宮と新開地の駅前あたりです。そごうデパートや阪急文化のビル、市電とダイハツ・ミゼットが、70年代から神戸で暮らしてきたぼくにも懐かしい。 もっとも、正確に言うと、ぼくが神戸に来たのは1975年で、市電は廃止されていました。よく乗っていたバスの石屋川車庫という終点の停留所が、市電の車庫の名残なんてことは気づきもしませんでした。オート三輪型のミゼットも、それ以前の子供時代の記憶で、神戸で見た記憶はありません。だから、本当は、この風景は建物の分だけ、半分だけ懐かしいはずです。ところが不思議なことに全部が懐かしいんですね、こうして眺めていると。 「そういえば、地震の後やったか。みんな変わったんや。市役所なんかへしゃげてまいよったんやからなあ。なんか、泣けてくるなあ。」 国際会館、そごう、新聞会館も改装されて久しい。いや、そごうなんてなくなって、今は阪急ですね。阪急の駅ビルは真っさらの工事中で、最近、JRの三宮も工事に入りました。 「そうや、古い三ノ宮駅写真に撮っとかな。ちょっと、三宮まで歩こかな。」 ちと休め 張子の虎も 春の雨 夏目漱石 忙しい世間は、何が何でも新しくなりたいらしいですね。そういえばトラは春から休んでばっかりちゃうか。追記2020・05・06 今年は「トラ」だけじゃなくて、みんなが休んでいます。当初、ここのところ鳴かず飛ばずの若トラが、やり玉に挙げられて気の毒でしたが、もう古い過去のことのように時間が経過しています。 時間は経つのですが、何の灯も見えない雰囲気が続いています。これは、やはり歴史的事件になりそうですね。ボタン押してね!にほんブログ村にほんブログ村
2019.05.02
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