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2005年の今年の漢字は 「愛」 だった。そんな2005年は、ドラえもんを 「愛」 する全てのファンにとっては、衝撃的な年だったことは言うまでもないだろう。この2005年は、忘れられない一年になりそうだ。

リニューアルスタート当初から、掲示板やブログなどで、わさドラに対する賛否、批評、意見などいろんな書き込みをずっと見てきたが、正直なところ、これほどまでもドラえもんファンというものが分化し、ファンそれぞれ、さまざまな考えを持っているのだということを、まざまざと思い知らされたように思う。同じドラえもん「ファン」で、なぜこんなにも意見が分かれてしまうのか、そこに多少の心苦しさも覚えた。

今になって、冷静にわさドラ放送開始当初の書き込みを見てみると、わさドラ賛成・反対派の構図は、原作派とアニメ・キャラ派の対立というふうに当初はとらえていたが、原作派だからといって、今のわさドラに反対している者もいるし、一概にそういうくくりでとらえることはできない。むしろ、賛成派・反対派の対立構造は、ドラえもんを 自分たちのもの と見ているか、 子供たちのもの と見ているか、そのとらえ方によって、肯定あるいは否定をしているように思う。

ドラえもんを自分たちのものだと見ているというのは、原作・アニメ問わず、自分たちが読んだり見たりした時の「ドラえもん」の姿(演出、ストーリー、声、演技などなど・・・)を絶対のものととらえていることである。自分自身にとってのドラえもんは、そのドラえもんじゃなければだめなわけで、それを安易に変えるということは、自分のものを他人に弄ばされるようなものだ。だから、そのドラえもんは、ずっとそのままであってほしいということである。自分が見てきた「ドラえもん」像を大事にしたいということである。

一方、ドラえもんは子供たちのものだと見ているというのは、ドラえもんは、あくまでも子供たちに向けた作品であり、ドラえもんをどう思うかは、子供たちに委ねるということである。現に、藤子F先生は、連載開始・アニメ放送開始の、70年代当時小学生だった読者に向けて、ずっと「ドラえもん」を描いてきたわけではない。あくまでも、その時代の子供たちに向けてずっと描いてきたのだ。本来、成長してしまった大人たちだけのものではないのだ。




こんな簡潔な形でまとめてしまったが、しかし、ドラえもんは「子供たちのもの」という考えがあっても、それぞれ自分に理想の「ドラえもん」像があることだろう。それこそ、リニューアルに賛成すれども、主題歌変更には反対だったり、作画や演出、さらに映画のプロモーション面において批判したりといったところも、そこから出てきているような印象を受ける。「ドラえもん」を後世に伝えるという点では、リニューアルは必要だったかもしれないが、自分は十分満足して、リニューアルした「ドラえもん」を楽しめているかというと、そうとは言い切れないという人もいるのではないだろうか?

私自身も、わさドラにすべて満足しているわけではない。原作の雰囲気を100%出し切れているかというと、そうとも言い切れないし、表現の改変、映画における芸能人声優の起用には、目を覆いたくなるほどである。そういう思いが出てくるのも、やっぱり自分にも理想像みたいなものを持っていて、その理想像に反しているから、そんな思いを持ってしまうのだ。

かといって、じゃあそのようにしてくれと言っても、現実にできるかというと、そうとは言い切れない。やっぱりアニメドラえもんも、それなりに時代に合わせたやり方をやっていかないと、子供たちはついてこないと思う。別にこれは、ドラえもんが、今の子供たちに受け入れられにくい作品だからだとか、そういう意味ではない。むしろ、今の子供たちにも、十分楽しんでもらえるような作品だと思っている。しかし、誕生から30年以上たち、子供たちの趣味・志向も大きく変わってきている。今や漫画やアニメ以外でも、楽しめるような娯楽がたくさんある。子供たちの間でも、趣味の多様化は進んでおり、今は「小学5年生」「小学6年生」が、大人っぽい内容になっているとも聞く。今と昔では、とても子供たちを巡る環境は違う。

そんな中で、子供たちを「ドラえもん」に振り向かせるためにも、やはりある程度のひきつける要素も必要なのではないかと思ってしまう。それこそ、芸能人声優起用は、(私はあまり歓迎しないが、)子供たちに「ドラえもん」に興味を持ってもらう重要な要素として使われても仕方ないのかなとも考えてしまう。演出にしたって、その時代なりの見せ方もあるし、そうしていかなれければ、子供たちが面白いと思えないかもしれない。

それを考えると、私たちドラえもんファンはこれから、どこかで割り切らなければならない部分が出てくるのではないかと思う。掲示板やブログに書き込まれた意見の中には、大山ドラや原作という固定観念にとらわれすぎているのではと思わせるものも目立つ。もちろん、書き込んだ本人はそんなはずはないと思っているだろうが、どこかで無意識のうちに、私たちはそれを引きずっているのではないだろうか。それゆえに、リニューアルドラについて何かと不満を抱いてしまうのだろう。

もちろん、これは批評をするなというわけでもないし、思ったことはそのまま述べてもらったらいいが、このリニューアルドラえもんを純粋に評価できるのは、やっぱり大山ドラの色にあまり染まってない子供たちではないだろうか。今の子供たちからしたら、大山ドラでは、ほとんどアニメオリジナルの作品しか触れていないし、わさドラで、ようやく藤子F先生の原作に基づいたアニメに触れているのである。初期の大山ドラは見たことがない子供たちが多いわけだから、大山ドラ、原作という固定観念にあまりとらわれていないと思われる。その子供たちが純粋にわさドラを楽しみ、いずれは原作にも触れてもらえるようになれば、それで問題ないと思うのだ。

それゆえ、私は、まだ8ヶ月足らずのわさドラを総評価することは、時期尚早だと思う。大山ドラだって、放送開始当初は、藤子ファンからの批判もあったというし、子供たちからも声が変だと言われていたと聞く。それが月日を重ねて、あの人気を呼んだのだから、今のわさドラも、放送開始当初の大山ドラの状況と似ていると思う。わさドラは、わさドラ流でこれからもやっていけばいいと思うし、今はただ見守るだけである。


とはいうものの、やはりどうしても割り切れないところもあるだろう。それなら、別に批判してもいいが、批判するだけじゃなくて、その自分が大事にしている部分、わかりやすく言えば、原作、主題歌、声などといった自分が好んでいたところを、もっと「愛」することも必要なのではないだろうか。

原作ファンの、原作に対する愛情は物凄いものがある。彼らは自分たちのホームページやブログ、掲示板で、原作の魅力を語り、そして、原作漫画の復刊の署名運動までも行った。彼らが語る原作漫画の魅力、アニメに対する意見は、とても深みがあり、説得力がある。今、『ドラえもん+』の発刊などで、単行本未収録作品がようやく自分の目に触れることができているが、それができたのは、彼らのおかげではないかと思うくらいに、原作ファンは原作に対してかなりの熱い愛情を持っているのだ。

それに対して、大山ドラ派はどうだろう。彼らから聞こえてくるのは、結局、今のわさドラ批判ばかりである。(もちろん、一部には、しっかりした意見もあるが。)中には、とても中傷としか思えないものも目立つ。彼らは本当に、大山ドラを「愛」しているのだろうか?本当に大山ドラが好きだったのなら、DVDを買って見ているんだろうか?そして、大山ドラのここがいい、ここが魅力だということを、しっかり語れているだろうか?そういうのがあまりにも少なすぎるように思う。真に大山ドラを「愛」していたのであれば、最低限のことはやるべきだろう。それでは、真のファンとは呼べない。

ドラえもんファンはこれからどうしたらいいのか。今の状況を、自分の価値観・固定観念にとらわれず、割り切って楽しむか、割り切れないのなら、その好きだったところ、こだわっているところをもっと「愛」するか、現実的に考えれば、この二つだろう。どっちを選ぶかは、自分が選べばいい。




わさドラ総括というよりは、むしろドラえもんファンはどうすべきかという評論みたいなものになってしまったが、一応、現時点でのわさドラについては、一アニメとしても、非常に面白いものを作っているように思う。先日、傑作エピソードを挙げたが、それができるということ自体、かなり喜ばしいことではないかと思うのだ。 主人公がいつの間にやら降格くらって、わけのわからないまま終わってしまった某人気ロボットアニメよりも、はっきりいって面白い。

まだまだアニメ化してほしい原作はたくさんあるし、これからどんどん出てくるのかと思うと、毎週楽しみという気分である。末期大山ドラのころは、もう惰性で見ていたようなものだったし。こういう状況が楽しく思えるのは、(末期の出来がよくなかったというのもあるが、)一度まっさらな気持ちで「ドラえもん」を見てみたかったというのもあるかもしれない。私自身、「ドラえもん」には、すでに放送されていたアニメから入っているので、ドラえもんがあって当たり前という状況でずっと育ってきた。それが、今回、全く新しく「ドラえもん」が作り変わるということになり、好きだった漫画がついにアニメ化された喜びと似たような感覚を覚えた。 「ドラえもん第一回」 という響きなんて、これからあと何十年あるかどうか・・・。だから、毎週楽しく見てるんでしょうね。

そんなわけで、来年もこんな感じでわさドラを応援していきたいと思う。子供たちにずっと「愛」されてくれることを願って・・・。


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最終更新日  2005年12月27日 23時56分13秒コメント(0) | コメントを書く
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