『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
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第66話「だからボクは呪印を解いた」
門を出てから数分のところで、サスケは夢之助に呼び止められる。
「今度はお前か……」
サスケが背を向けたまま止まると、夢之助はかけよりサスケの前に立った。サスケの両手を、小さな手でつかむ。
「離せ」
振り払われた手を、ふたたび握る夢之助。
「どうして遠くへ行っちゃうの!? どーして木ノ葉の忍をやめるの!? なぜ未来の夢を捨てるの!? なんで友達と別れるの!?」
「……オレはお前に一言もそんなことは言っていない」
サスケは、心の中で驚く。
「分かるもんっ! 旅支度してる! 昨日写真をさみしそうに見てた! それに昨日――」
『木ノ葉の忍になれ。未来の夢のために』
「あの時お兄ちゃん反対の顔してた!」
「……お前は洞察力がある。やはりうちはの血をひいているんだな……」
「ねぇ……。どうして行っちゃうの……?」
「お前には関係ない」
「独りで残されるのはイヤだって言ったのに! だからボクは呪印を解いたのに!」
「……お前」
夢之助は息を切らせ、顔を火照らせる。
「……オレに恩を売るつもりか?」
ふいと横を向くサスケ。
「サスケお兄ちゃんはずるい!」
サスケの手をぎゅっと握りながら、ますます頬を赤くする夢之助。
「一族で独り残されて辛い気持ちを知ってるのに、ボクのこと独りにして置いてった! そんな風に……仲間や友達も捨てるの? シカマルお兄ちゃんたちや、ナルトお兄ちゃんやサクラお姉ちゃんのこと、捨てちゃうの?」
「てめぇには――」
「関係ないのかもしれないけどっ――」
夢之助は苦しそうに息を吸い込み、そうしてサスケを泣きそうな目で睨む。
「でもボクは、今すっごく怒ってるんだっ! ネジさんは言ったよ。解ける呪印を解く努力もせずって……。だってネジさんの呪印は一生解くことが出来ないから……。今ならネジさんの気持ちが良く分かる。だからサスケお兄ちゃん! 大事な友達がいるのに、離れるなんてバカみたいだ!」
「調子にのるなよクソガキ!」
サスケは夢之助の襟首をつるし上げる。小さな足は宙に浮かぶ。
「ボクの友達は、もう死んじゃっていないんだ」
「……」
「前に、言ったでしょ? 友達を失うって辛いよって」
サスケはストンと、夢之助を下ろす。
「分かってる……。言っただろ? あの時……」
『もしも……もしも、ナルトお兄ちゃんと離ればなれになったら……辛い?』
『……ああ……』
「それでもオレは行く。全てを捨ててでも、オレにはやらなければならないことがある」
サスケの、夢之助を見る目は、闇の色をしていた。その中に押し込められた、深い悲しみと孤独。夢之助はそれを感じたのかそうでないのか、静かにサスケを見つめる。
「……待ってる」
夢之助は、静かに告げる。
「みんなと一緒に、木ノ葉の里で待ってる」
真っ直ぐな目を、サスケに向ける。
「お兄ちゃんを信じて、待っているから」
「……お前はオレみたいにはなるな」
サスケは静かに背を向け、去っていった。
ナルト『次回は……サクラちゃんはホントにサスケが好きだから……』
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ハロウィンイラスト るろうに剣心 October 29, 2012
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