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2010.05.27
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カテゴリ: 読んだ本
訳 : 木原 悦子
1998年12月 (株)原書房より

殺戮の日々はついに終わり、ブリタニアを守るというアーサーの夢は実現した。しかしドゥムノニアの周囲に小競り合いは絶えなかった。マニズ・バゾンの戦い以後、よりを戻したアーサーとグィネヴィアは、ドゥムノニアの支配をダーヴェルに任して、シルリアのイスカへと退いてしまう。ドゥムノニアの腐敗はますます進んでいった…。
(表紙裏 紹介文より)


とうとう最終巻です。
マニス・バゾンの戦いでサクソン人に勝利し、ドゥムノニアには平和が訪れます。
しかし、アーサーが統治から退いたことにより、アルガンテとサンスムが力を得て
じわじわと進むドゥムノニアの腐敗。
神々を呼び戻すことを諦めていないニムエは、儀式に必要な生け贄とエクスカリバーを
手に入れようと暗躍を続けます。


作者後書きを見て初めて気付いたんですが、モードレッド=メドラウドなんですね。
以前読んだ 「落日の剣」 でアルトリウス(=アーサー)の息子がメドラウドだった。
そういう位置付けなのかと、ようやく理解しました。

モードレッドとの戦が終わり、アーサーが船で去ったところで物語は終了です。
ずいぶん唐突に終わったなという印象。
「アーサー王物語」ですからそれでいいのかもしれないけど、ずっとダーヴェルが主役と
思って読み続けてきたのに、ダーヴェルのその後が全然なくて残念でした。

これで6巻に及ぶ小説・アーサー王物語は終了です。
すっごく楽しかった!!
日本の戦国時代を描いた時代小説のイギリス版という感じでした。

盛りだくさんで充実した内容でした。
作者は、小説として面白く読めるようにと史実に拘りすぎずに書いたそうです。
本当に面白かった。

次こそは、騎士と姫と魔法のキラキラしたアーサー王伝説を読みたいですね。
キラキラ代表とも言うべき、湖の騎士ランスロットを見たら笑っちゃいそうだけど。(笑)



ご注意ください。




ダーヴェル軍のみが孤立した状態でしたが、アーサーが合流。
グウェントのマイリグ王は参戦してくれなかったため、前王であるテウドリックを
アーサーが説得。
エンガス・マク・アイレムのアイルランド兵も加わって、逆転勝利です。

でも犠牲も大きかった。
ポウイスのキネグラスが死んでしまいました。(T_T)
強い戦士ではなかったけど、立派な統治者ですごくいい人だったのに。
この話の設定が、老いて修道士となったダーヴェルがポウイスの現女王イグレインに
アーサーの物語を語っている、というものだから、キネグラスは死なないと思ってたので
ショックでした。

そして、すごくすごく泣いたのがエレの死。
勝敗が決して、サーディックは逃げたのに、エレは少数の戦士達と共に楯の壁を作って
抵抗を続けていました。
決死の覚悟を決めている者達に攻めかかると被害が大きくなるので、
攻撃側のテウドリック軍も攻めかからない。
降伏を勧めるためにダーヴェルが呼ばれます。

ダーヴェルは愛剣ハウェルバネを置いて、エレの下へ行く。
「父上」と呼びかけると、「王と呼べ!」と怒鳴りつけられます。
その時のエレは立っているのもやっとなほどの重傷。
でも誇り高い王なのです。

「王よ」と呼びかけ直し、降伏を勧めようとするダーヴェルを遮り、エレは言うのです。
「戦闘で命を落とした者は、天上の極楽に行くのだ。だが、そこの広大な祝宴の間に
 迎えられるには、足を大地に踏ん張り、手には剣を持ち、正面に傷を受けて
 死なねばならん」
「せがれよ、おまえはわしになんの借りもない。だが、どうか助けると思って、
 その祝宴の間に席を与えてくれんか」
そして一人の槍兵に「せがれに槍を貸してやれ」と命じる。
「わしの息子たちのうちで、一番出来がよいのはおまえだろうな。さあ、父に贈り物をしてくれ」

ダーヴェルができないと断ると、よろめきながらも「ではおまえを殺す」と
剣を振り上げるのです。
ダーヴェルが避けると、
「おふくろに免じて頼む、ダーヴェル。犬のように地面の上で死なせたいのか?
 父になにも与えてはくれんのか?」
ひどい苦痛で、目には膜がかかり始めているのに、ダーヴェルの眼を見つめ
剣を突き出そうとする。

ついにダーヴェルは、渾身の力を込めてエレの胸を槍で突くのです。
エレは最後に自分の手がしっかりと剣を握りしめていることを確かめて、倒れる。
最後まで剣を離すことなく。
偉大な戦士の死、ダーヴェルによく似た情愛あふれるカッコいい男の死、
すごく悲しかったです。
エレじゃなく、サーディックが死ねばよかったのに~。(T_T)

ついでに、ランスロットも死にました。
こっちは全然惜しくない。
殺したのはダーヴェルですが、その時ギャラハッドが一緒だったんですよね。
ランスロットには弟ですから、命乞いのため必死でギャラハッドの名前を連呼したら、
ギャラハッドはくるりと背を向けて歩き去っていきました。
当然だよね~。


犠牲は大きかったけど、平和がきました。
アーサーはグィネビアとやり直すことになり、ドゥムノニアから退いて
シルリアのイスカという地方で暮らすことに。
アーサーが夢見た、小さな館で農夫のような平凡な暮らし、というヤツです。
ドゥムノニアはダーヴェルを中心とした顧問会議に任されます。
ダーヴェルは立派な戦士だけど、でも統治者には向いてないんですよね。
アーサーが目指した公正な政治を実現しようとするけど、できず。
モードレッドと結婚し直したアルガンテと、彼女と手を組んだサンスムが
私腹を肥やすためにあれこれと画策し、ドゥムノニアはじわじわと腐敗が進んでいく。

頻繁にイスカを訪れていたダーヴェルを不幸が襲います。
カイヌインが病気になってしまうのです。
でも本当は病気ではなく、それはニムエの呪いでした。
神々を呼び戻す儀式を再度行おうとするニムエは、呪いを解く代償として
グウィドレの身柄を要求。

その呪いを解いたのはモーガンでした。
弟であるアーサーの頼みで、ダーヴェルがキリスト教に入信することと、
サンスムに忠誠を誓うことを条件に、呪いを解く儀式を行ってくれるのです。
現在の語り手としてのダーヴェルが修道士であることが長らく疑問でしたが、
これでやっと理解。
カイヌインを救うためだったんだ。
また、この時、ニムエとダーヴェルの掌にある互いの誓いの傷跡を通じて
呪いを送ってきているため、ダーヴェルは左手を切り落としてその儀式に捧げることに。
戦士なのに、手がなくなっちゃった・・・・。(T_T)


その頃、マニス・バゾンでの殺戮に味をしめたモードレッドは、戦士として各地で戦い、
それにより多くの兵を集めてドゥムノニアに戻ってきます。
かつて自分から権力を奪った人々への恨みを晴らそうとするモードレッドは、
まずダーヴェルの城を襲い、それからイスカへの侵略を始めたのです。

ドゥムノニアに残っていた、イッサを始めとする部下達は全員死亡。
私はイッサが大好きだったので、彼が死んだら泣くだろうと思っていたんですが、
彼の死は敵の口から伝えられただけで、その時の様子は見なくてすみました。
その時、ダーヴェル自身が捕らえられて処刑寸前で、部下達のことを嘆いている暇が
なかったこともあったし。
たまたまサンスムも捕らえられていて、サンスムと一緒に脱出。
モーガンを頼り、モーガンと共にイスカのアーサーの所まで戻ったのです。
上記でカイヌインを救った時に、モーガンがアーサーと一緒にいたのはそういう経緯。

モーガンは怒ってばかりいるんだけど、話が始まったばかりの頃を思い出しちゃった。
マーリンの領地であるウィドリン島で、ダーヴェルはまだ初陣前の若者。
この頃もモーガンに怒られてばかりいた。
攻め込んできたギンドライスに追われて、カダーン城で危機を迎えた時に、
救いに来たアーサーに初めて会って。
あの頃から、とても遠くに来てしまったなあと感慨深かったです。


一方、アーサーはモードレッドの侵攻と戦わなくてはいけない。
イスカから船でドゥムノニアに戻り、サグラモールと合流する予定です。
でも、船はニムエの呪いにより嵐で難破。
アーサーやダーヴェル達13人の乗った船意外は全て沈んでしまいます。

戦える状態ではなくなったアーサー達は、ブロセリアンドへ脱出するため
マーリンが教えてくれた船人・カズグの所へ。
船の出航準備のために24時間がかかります。
その間に、サグラモールが87人の兵を率いてきてアーサーと合流。
そして、モードレッド軍との戦が始まります。

敵は大軍。
でも、アーサー軍は歴戦の戦士達に率いられた精鋭揃い。
楯の壁のぶつかりあいで、アーサー軍は2度相手を打ち破ります。
最後はアーサーとモードレッドの一騎打ち。
モードレッドを倒しますが、アーサーも瀕死の重傷を負う。

そうなってようやく船の出航準備が整います。
しかし、生き残った兵を全員乗せる大きさはない。
ダーヴェルは「誰かが残って、あいつらを剣の橋に率いてゆかなくちゃなりませんから」と
小さな楯の壁を作り続ける残り少ない兵士達とその場に残ることを決意。
それを聞いて、カイヌインも船から飛び降り、共に残ることに。

船は重傷のアーサー、グィネビア、グウィドレ、グウィドレと結婚したダーヴェルの娘・
モルウェンナとその子、利き手を骨折して戦えないギャラハッドを乗せて出航。

まだ数は残っているものの、モードレッドを亡くして意気阻喪したモードレッド軍に、
ドゥムノニアの王位を奪うために様子を見ていたグウェントのマイリグ王軍が襲いかかります。
マイリグ王の下にいたサンスムがダーヴェルの名を呼びながら近づいてくる。
ダーヴェルが遠ざかる船に向かって「わが殿」と呟いて・・・・。

ええっ!? ここで終わり!?
その後のダーヴェルの話はないのーっ!?

いや、予測はできますよ。
モードレッド軍はマイリグ軍に蹴散らかされる。
ダーヴェルはサンスムに忠誠を誓っていて、サンスムはキリスト教支持であるマイリグ王の
保護を受けているから、ダーヴェルと兵士達は生き残った。
兵士達には自由を与えて、ダーヴェルはサンスムの教会で修道士として生きる・・・。

でも、今現在のドゥムノニアもまたサクソン人の襲撃の危機に晒されているんですよ。
襲撃を恐れたサンスムが、武器を持ってはいけない筈の修道士ダーヴェルに、
かつての愛剣ハウェルバネを返してくれたんです。
そういうのを見ちゃったら、ダーヴェルの最期はエレのように、敵に向かって
剣を握りしめていたんだろうかとか、期待しちゃうじゃないですか。
見たかったなあ。







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Last updated  2010.05.28 17:35:08
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