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2012.05.16
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カテゴリ: 読んだ本
訳:金原瑞人、久慈美貴
2003年2月 ほるぷ出版より


小王国のあいだの争いや血の復讐を治め、またエリンを侵略者から守るために、
フィアンナ騎士団はあった。
英雄フィン・マックールは、その騎士団長だった。
人間と妖精がいりまじって紡ぎあげられた、フィンの冒険物語は、
ケルト神話の代表的な英雄物語として古くから語り継がれてきた。
鮮やかに、力強く、ときにユーモラスに、カーネギー賞作家サトクリフによって
語りなおされた、ケルト神話英雄譚。

(表紙裏 紹介文より)

Fate/Zeroというアニメを見ています。
奇跡を叶える『聖杯』を求め、7人の魔術師が7人の英霊を召喚して競い合うという内容です。
呼ばれた英霊が、セイバーことアーサー王、ライダーこと征服王イスカンダル、
アーチャーこと英雄王ギルガメッシュ、ランサーことケルト神話の英雄ディルムッド・オディナ。
アーサー王はそれなりに詳しいですが、他の人達を全然知らない。
というわけで読んでみることにしました。



ネタバレしていますのでご注意ください。

アイルランドで語り継がれてきた民話や妖精物語をサトクリフが語り直したものです。
前書きで、物語の中に登場人物などの時代のズレがあると解説しています。
後代の語り部が、これがいいと思って勝手に入れ込んだりしているらしい。
例えば、ロホラン・レイダーズはヴァイキングであるノースメンの侵略部隊のことですが、
ノースメンがアイルランドに来たのは、その時代の500年くらい後の事。
バイキングの登場は9世紀から10世紀の始めくらいなので、本来の時代は5世紀くらい?
自由だなあ。(笑)


物語の主人公はフィン・マックール。
フィアンナ騎士団の騎士団長です。

エリン(アイルランドの古い呼び名)にはアルスター国、マンスター国、コノート国、
レンスター国、ミード国の5つの小王国があり、それぞれの国にフィアンナ騎士団が置かれ、

エリンの5つ小王国の上に立つのは上王コルマク・マッカート。
騎士達が忠誠の誓いを立てるのは上王と騎士団長のみ。

フィンの父クール・マックールはレンスター国のバスクナ族の族長で、
フィアンナ騎士団長でした。
コノート国のモーナ族の族長エイ・マックモーナが騎士団長の座を望み、両国は戦いに。

勝ったエイは片目を失い、ゴル(独眼の)・マックモーナと呼ばれるようになります。
その時、フィンの妻マーナは妊娠中。
ゴルの手を逃れて子供を産み、生まれた子供(フィン)は侍女に託されて育ちます。
14歳になった頃、ゴルの捜索を避け、フィンは地位を取り戻す旅に出発。
『大いなる知恵の鮭』フィンタンを食べ、未来を見通したり、謎を解いたり、遠く離れた地の
出来事を知ることができる力と、死にそうな病人・怪我人に手で水をすくって飲ませれば
命を救ってやれるという特別な力を手に入れます。

フィンはエリンの祭りに向かいます。
上王の下に多くの騎士達が集まって宴が開かれていますが、毎年祭りの夜に怪物が現れて
王宮を焼いてしまうので、上王は王宮を守る騎士には褒美を与えると宣言。
フィンは怪物を倒す代わりに、騎士団長の地位が欲しいと要求。
怪物の竪琴の音色を聞くと誰もが寝てしまうのですが、父親に恩がある戦士がくれた特別な槍の
おかげで眠ることなく怪物を倒し、騎士団長の地位を取り戻すのです。
ゴルが騎士団長の地位を明け渡し、その後フィンの下で腹心として誠実に働いたのには
ちょっとビックリでした。
いいんだ、それで。フィンもゴルも。

騎士団長フィンの時代、フィアンナ騎士団は最も栄えます。
華やかな時代に、フィンを中心に活躍した騎士達の話が語られます。
なかなか面白かったです。



さて、ディルムッド・オディナ。
この物語ではディアミッド・オダイナとして語られます。
フィンに仕える騎士の1人で、槍の名手、勇敢で心が広く、美しく若い騎士です。
フィンの孫オスカの親友でもあります。

オスカの父はアシーン。
アシーンはフィンの最初の妻サーバの子で、サーバは妖精ダナン族の乙女。
オスカとアシーンがほぼ同い年くらいで、同じ時代に活躍していますが、気にしない。
何しろ自由に語っていますから。(笑)

ディアミッドは活躍シーンが多かったです。
妖精であるダナン族のジラ・ダガーが、兄王に不当に奪われた相続財産を取り戻すため、
騎士団の助力を受けたいと思ってフィンの騎士達を連れ去ったことがありました。
・・・・連れ去らなくても、理由を言って頼めばいいのに。
仲間を助けに来たフィン達に、そこで初めて理由を言って協力を得るんですよね~、不思議。
その時に、高い崖に行く手を阻まれた騎士達の中で、最初に崖を登ったのがディアミッド。

また、ロホラン族に騙されて、フィン他数名の騎士達が魔法によりナナカマドの宿から
動けなくなったことがありました。
ロホラン族はフィン達を殺そうと部隊を組んで迫ってくる。
フィン達は魔法の呪いが解けるまで動けない。
その時に1~2人しか通れない狭い浅瀬があって、そこで敵を防ぐことに。
最初はフインの息子の乳兄弟インサが、次に息子フィクサが守り、2人とも戦死。
最後にディアミッドが別の騎士と2人で守り、かつ彼はフィン達の呪いも解いたのです。
ちなみに、フィクサはフィンの二番目の妻マーニサーの子。

そしてディアミッドの不幸が訪れます。
マーニサーの死後、そろそろ老齢のフィンは上王コルマクの娘グラーニアを妻にすることに。
このグラーニアがとんでもない姫。
フィンが妻として迎えるために上王の館に来て、その祝いの宴の席。
ここでグラーニアはディアミッドを見初め、父王やフィンなど主立った騎士達に一服盛って眠らせ
「自分を連れて逃げて」とディアミッドに迫るのです。
ディアミッドも美しい姫に一目惚れするのですが、騎士団長への忠誠がありますから
もちろん断る。
すると姫はディアミッドに魔法の呪いをかけ、フィン達が目覚めるまでに一緒に逃げて
くれなければ呪いは解けない、いかなる騎士もこの呪縛を解いて名誉と魂を守ることはできない
と言うのです!

ディアミッドは眠らされなかったアシーンなど若い騎士達に相談。
皆から、連れて逃げるしかない、こんな姫をもらってもフィンにもよくないと言われ
グラーニアと共に逃げることに。
結果、フィンの恨みを買って追われることになります。

エリンに安住の地をなくしたディアミッド達。
しかし、ダナン族の1つ目巨人がナナカマドの木を守っている森に住むことに。
巨人はフィアンナ騎士団が嫌いなので、騎士達は入れないのです。
ディアミッドの頼みに、ナナカマドにさえ手を出さなければ住んでもいいと許可する巨人。

その頃、フィンの下へ騎士団に入りたいという若者2人がやってきます。
フィンはディアミッドの首かナナカマドの実を取ってくれば入隊を許可すると言い、
2人はナナカマドの森へ。
でもディアミッドにあっさり倒されてしまいます。
するとグラーニアがナナカマドの実を食べたい、3人で取って来て欲しいと言い出すんです。
1人ならムリでも3人ならできるだろうから、と。
この女はまったく・・・・。(-_-#
惚れた弱みで、ディアミッドは1人でナナカマドの実を取りに行き、巨人を倒す。
2人はディアミッドからナナカマドをもらってフィンの所に戻るのですが、
「これを取ったのはお前達ではあるまい。ナナカマドからディアミッドのにおいがする」と
入隊を拒まれて追い払われ、居場所のバレたディアミッドはまた追われることに。

フィンは養い親である魔法使いに頼んで、ディアミッドを殺そうとしますが、
ディアミッドはその魔法使いも返り討ちに。
魔法でも倒せないと落胆したフィンは、ディアミッドの養い親であり妖精ダナン族でもある
アンガス・オグの仲介でディアミッドと一応の和解をします。
アンガスはまた、上王にもグラーニアを連れ去ったディアミッドの罪を取りなして、
ディアミッドは上王から領地をもらい、そこに住まうことになりました。

フィンから離れた土地で静かに暮らしていたディアミッド。
この頃の騎士達は、互いに家に招いてもてなし合うのが一般的な付き合い。
しかし、当たり前だけどディアミッドは誰も招くことができません。
仲の良い騎士達みんなフィンの部下だから。
するとまたまたグラーニア、騎士としてのお付き合い&おもてなしをした方がいい、
そろそろフィンも怒ってないんじゃないかしら、とか言い出すんです。

そんなわけあるかと思いつつも、グラーニアの願いを拒めないディアミッド、
フィン達を館に招いてもてなします。
普通にやってきてもてなされたフィンと騎士達、しかし宴会で騒いで眠れなくなり、
夜中に勝手に狩りを始めます。
犬の吠え声で様子を見に行ったディアミッドは、黒い大猪に騎士達が追われているのを見る。
子供の頃に受けた呪いで、ディアミッドはこの大猪と命がつながっています。
猪が死ぬ時、ディアミッドの命も失われる、というもの。
フィンは危険だからと止めるのですが、ディアミッドは大猪に挑みかかり、
猪は倒すのですが、瀕死の重傷を負う。

フィンは癒しの手を持ってるので、水を飲ませて欲しいと頼むディアミッド。
しかしフィンは、グラーニアの恨みを思い出して冷たく断る。
それでも、ディアミッドの親友であり、フィンの孫でもあるオスカの頼みで、
泉へ水を汲みに行くのですが、運ぶ途中でグラーニアを思い出し、わざと零してしまいます。
それも3度も。
遂にはオスカが、水を飲ませてくれないならフィンと戦うとまで言ったので
水を飲ませることにするのですが、ディアミッドの横まで来た時に、
間に合わずディアミッドは死んでしまうのです。
可哀想なディアミッド。(T_T)

こんな事にまでなったのに、その後グラーニアはフィンの妻になっているんですよ。
あり得な~い!!(-_-#
騎士達も、こんな女100人よりディアミッド1人の方が価値があったのにと大怒り。
でもフィンは気にしないみたい。

最終的に、フィンはコルマクから代替わりした次の上王(グラーニアの兄)と折り合いが悪く、
大戦となり戦死。
フィアンナ騎士団もほとんど全滅してしまい、物語は終わります。

フィンって前半こそ物語の主人公っぽい感じだけど、後半はちょっとな~って感じ。
グラーニアを愛していたならともかく、結婚にそれほど乗り気じゃなかったくせに、
妻を若い男に取られたのが許せないって、どれだけ心狭いのよ?
呪いまでかけて他の男を選んだ女より、何度も命を救ってくれた自分の騎士の方が大切って
思ってくれないわけ?

後書きでフィンの英雄譚はアーサー王と共通するとあるんですが、
アーサーはこんな心狭くないもん!
同じくサトクリフが書いた『 落日の剣 』というアルトリウス(アーサー王のモデルとなった人と
言われる)の生涯を描いた話があるんです。
アルトリウスは、最愛の妻グエンフマラと不倫した親友で腹心の部下であるベドウィルを
失意の内に追放しています。
しかし、実の息子を含めた2倍の敵と戦うという最後の決戦前夜、
「誰と共に死ぬかということに無頓着ではいられない」とベドウィルが1人で戻ってくる。
その大切な友を、アルトリウスは喜びの涙で迎えるんですよ。
忠誠を誓い、何度も命を救ってくれたディアミッドを見殺しにしたフィンとは大違い。

FATE/ZEROで、ディルムッドは主人の妻を奪ったため最後まで忠誠を尽くせなかったことを
悔やんで、その生き方をやり直したいと思っているようですが、そんな主人なんだから
気にしなくていいんじゃない?と言ってあげたい。(笑)





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Last updated  2012.05.16 13:23:59
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