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【現代劇】イジワルな君に恋をした~Sweet First Love~全24話 24
燕雲台-The Legend of Empress-全48話 48
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed「中国版エンディングと考察」※参考までに最終話の中国版エンディングをご紹介しますとは言え全く異なるシーンがあるわけではなく、たた順番が違うだけですちなみに魏無羨と藍愿の再会までは同じです…魏無羨と藍湛は温寧と藍愿を見送った。「藍湛、俺たちも行こう!…どこへ行けばいいかな~?」魏無羨は小苹果を連れて歩き出したが、藍湛はその場に留まって動こうとしない。「藍湛!(ハッ)お前…行かないのか?」藍湛が遊歴に出ないと気づいた魏無羨は寂しそうな顔になったが、すぐいつもの笑顔に戻った。別々の道を行くことになった魏無羨と藍湛…。そこで2人は雲深不知処へ戻り、裏山で陳情と忘機琴で合奏した。そして最後に並んでしばし美しい景色をながめる。「藍湛、正直に言うとお前が仙督を引き受けるとは意外だった」「我らはここで誓った」…この魏無羨が一生、悪をくじき弱きを救えるように…この藍忘機が一生、悪をくじき弱きを救えるようにすると魏無羨は天子笑(テンシショウ)をあおった。「プハーッ!藍湛、さすがハングアンジュンだな」「お前も、さすがはウェイインだ」魏無羨と藍湛が下山すると、山門で聶懐桑が待っていた。「なんと雲深不知処にまた千条、家規が増えたか…」聶懐桑はちょうど石碑に彫られた姑蘇(コソ)藍氏の家規を眺めている。「聶兄?いくら藍氏の家規が何条、増えようと、一番、大切な家訓を知ってるか?」「はてはて…魏兄にご指南を願おう」「それは…″奸邪(カンジャ)との交流を禁ずる″」「おお?」魏無羨と聶懐桑は互いに意味ありげに笑った。「魏兄ときたら、まったくお見それしたぞ?」「とんでもな~い、聶兄には負ける」すると聶懐桑はふと藍湛に気づき、丁重に拝礼して引き上げることにした。( ತ _ತ人 仙督>人°ェ° )しかし魏無羨が1つだけ指南して欲しいと声をかける。「あれだけ周到に手を回したのに、仙督になりたくないのか?」「魏兄、ある人が言っていた… 四季折々の山河の美しさは、どれだけ眺めても見飽きないと…私は身の程を知る人間だ やるべきことは自分でやるが、本分でないことは手を出さぬ、さらばだ!」魏無羨はそれ以上、追及しなかった。誰が莫玄羽(モーシュエンユー)を解放し、刀霊を放ったか?また誰が思思(スースー)と碧草(ビーツァオ)を探し出し、あの匿名の文を書いたか?今となってはもはや重要ではない。魏無羨と藍湛は山の峰で向き合い、しばし黙って見つめ合った。( ̄꒳ ̄)<俺は向こうへ( ತ _ತ)<私はこちらへ(^ꇴ^)クスッ( ತ _ತ)<どこへ行くか決めたか?(^ꇴ^)<(フルフル)…この世は広い、酒とロバと生涯、放浪するさ~この天下が家だ!確かに魏無羨らしい返事だった。しかしそれが望む答えではなかったのか、藍湛はただ小さくうなずく。(^ꇴ^)<ランジャン、もう行くよ…小苹果、出発だ!藍湛は旅立つ知己の背中を見送った。♪水は絶えず流れ続ける…またいつか会おう~魏無羨は詩を詠みながら手を振ったが、もう振り返らなかった。藍湛は帰路の途中、山あいに響く笛の音を聞いた。どうやら魏無羨が自分が作ったあの曲を吹いている。『藍湛、今度、会う時までに曲名を考えておけよ?』『…もう考えてある』藍湛は魏無羨との会話を思い出しながら、再会を祈って歩き出した。ある日、雲深不知処にかすかに懐かしい笛の音が聞こえて来た。裏山の頂では魏無羨が知己の曲を吹いている。「ウェイイン…」藍湛の声を聞いた魏無羨は笛を止めて振り返り、満面の笑みを浮かべた。その瞳には知己の姿が映っている…。完(^ꇴ^)中国版では余韻を残し、魏無羨が振り返ったところで終わりました(記憶が定かならw)日本版の場合、いきなり山の上に移動し、しかもうーさんの衣装が変わっています中国版では一度、雲深不知処に戻っているので、着替えてから藍湛が山までうーさんを見送ったのだと分かります当時、最終話で意見が分かれたのは最後のシーンではなく、山の上で別れた後の話でしたひとつは『魏無羨はこのまま旅立った→遊歴後に戻って笛を吹いた→それを聞いて藍湛が探しに来た』という解釈もうひとつは『魏無羨は旅立ったものの、やっぱり決めかねて笛を吹いてみる→藍湛が迎えに来たから留まる』という解釈です私は前者の『一度、旅立った派』でしたどうやら原作では確かに″魏無羨と藍湛は雲深不知処で幸せに暮らしました~″で終わるようですが、やはり魏無羨が姑蘇に落ち着くなんてピンと来ない~江湖で弱き人を守って欲しいです(^ꇴ^)管理人の希望は雲夢へ戻り、例の観音廟を買い取って魔術学校を開校して欲しい!生徒第一号はもちろん欧陽子真、それから綿綿の娘もwでスピンオフは『イーリンラオズーと陰虎符の石』で(^ꇴ^)そうそう、山で別れた魏無羨と、そのあと山で笛を吹いている魏無羨の袖口が違うことにお気づきでしょうか?実はこれも魏無羨が一度は旅立った説の根拠だったのですが、まあ~これは意図したものとは思えませんwそれにしても思いがけずファンの人たちが喜ぶエンディングに改編してあるとは驚きました中国側の配慮だったのか、日本の担当の方が陳情令迷だったのかどちらにしてもこういう心遣いは視聴者として感激ですね最後に放送してくれたwowowさんに心からのありがとうを~♪今後も期待しています!
2020.06.15
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です※なお最終話は日本版エンディングです陈情令 The Untamed最終話「忘羨」金光瑶(ジングアンヤオ)は左腕と蘇渉(スーショウ)@憫善(ミンシャン)を失い、もはや戦意も喪失したと思われた。しかし聶懐桑(ニエホワイサン)が突然、藍渙(ランホワン)@曦臣(シーチェン)に向かって叫ぶ。「曦臣哥!危ない!」すると瞬時に反応した藍曦臣は剣を抜き、振り向きざまに金光瑶を刺してしまう。「どうした?!」魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)や藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)たちは殺伐に気づき、一斉に立ち上がった。聶懐桑は金光瑶が背後から藍曦臣を襲おうとしたと説明した。「言ったはずだ、抵抗すれば躊躇なく命を取ると!」藍曦臣は憤っていたが、確かに藍曦臣に分かるはずもない。この金光瑶さえ長年、気づかなかったのだから…。「聶懐桑よ…とんだ食わせ者だったな〜、こんな形で私を葬り去るとはっ! …″知らぬ存ぜぬ″とは恐れ入った どうりで何年もひた隠しにして、さぞ歯がゆかっただろうな?」すると金光瑶は自ら剣を握り、さらに深く差し込んで藍曦臣に迫った。「藍曦臣よ、藍曦臣…私が一生で偽り、殺めた人間は無数だ…ゥッ… あなたの言う通り、天下の悪事はやり尽くした! だが…あなただけは傷つけようとは思わなかったぁ… その昔、雲深不知処(ウンシンフチショ)が焼き討ちに遭い、あなたは逃亡した… その時、あなたを救ったのは誰だ? 姑蘇(コソ)藍氏が雲深不知処を再建する際、惜しまず支援したのは誰だと? これまで私が姑蘇藍氏を抑えつけたり、支持しなかったことが? こたび霊力を封じた以外に、あなたを陥れたことも、見返りを求めたこともない… 憫善は私が彼の名を覚えていただけで、あれほど私に報いた なのにあなたは…藍曦臣…ィャ、沢蕪君(タクブクン)… あなたまで聶明玦(ニエミンジュエ)のように私を許さぬとわあぁぁぁぁ! 二哥、私に生きる道さえ残してはくれないと…」すると金光瑶はいきなり藍曦臣の肩をつかみ、そのまま棺まで引き連れて行った。金光瑶は柄(ツカ)をつかむ藍曦臣の手を握りしめ、剣を極限まで身体に差し込んだ。すると貫いた剣を伝って鮮血が棺にかかり、封印が解けてしまう。やがてその血は″覇下(ハカ)″と陰虎符(インコフ)にまで滴り落ち、凄まじい怨念が飛び出した。藍湛は兄を助けようとしたが、魏無羨は危険だと判断して制止する。「崩れるぞ!逃げるんだ!」江澄(ジャンチョン)は皆に危険を知らせ、金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)を連れて走り出した。その後を藍愿(ランユエン)@思追(スージュイ)、温寧(ウェンニン)、聶懐桑たちが続く。一方、金光瑶は藍曦臣を道連れにしようとしていた。「二哥、一緒に死んでください…」藍曦臣は金光瑶を突き放すべく掌を構えていたが、結局、その手を降ろして覚悟を決める。しかし金光瑶は最後に情義を示した藍曦臣を許し、いきなり突き飛ばして助けた。魏無羨は藍湛と藍曦臣を先に逃がした。すると金光瑶はついに因縁の相手と向き合うことにする。「聶明玦、この私がお前を恐れると?」いよいよ殿内が崩壊し始めた。さすがに魏無羨でも手に負えず、ギリギリのところで外へ逃げ出す。その時、金光瑶は自ら棺に身を投げ、そのまま崩れる殿内に飲み込まれて行った。藍曦臣と聶懐桑は観音殿の前の石段に座っていた。「阿瑶が分からない… 私こそが彼の理解者、それは私の思い違いで、改めて見極めようとしたが、今でもよく分からぬ」「曦臣哥…完全に理解するなど無理だ」「懐桑、本当に阿瑶は私を襲おうとしたのか?」「それは…ソノ~…何となく見えたんだ…」「誠か?誠なのか?!」「曦臣哥…問いただされると、私だって断言できない…分からないよ」聶懐桑は藍曦臣の目を見て答えられなかった。中庭では江澄が何か言いたげに藍湛たちと一緒にいる魏無羨を見ていた。魏無羨は気がついて笑顔を見せたが、ふと腕の傷のことを思い出す。そこで袖をまくってみると、最後の復讐を遂げたことで傷が治り、呪いが解けていた。すると仙子(シエンズ)の鳴き声と共に、各世家の宗主や弟子たちがなだれ込んでくる。「仙子っ!」金凌は嬉しそうに仙子に駆け寄ったが、犬嫌いの魏無羨のため、仙子を連れて出て行った。宗主たちは観音殿を調べた。巨大な観音像はバラバラに壊れ、殿内もひどく散乱していたが、敵を討った刀霊は鎮まっている。すると聶懐桑は偶然、潰れてほこりまみれになった金光瑶の帽子を見つけた。…孟詩(モンシー)は妓楼に身を落としたが、博識な女子だった…そのため息子の孟瑶には″君子は身なりを正す″と教え、帽子はきちんとかぶるようしつける…いつか父である金光善(ジングアンシャン)が迎えに来ても恥ずかしくないように金凌がしばらくして観音廟に戻ってみると、すでに魏無羨の姿はなかった。ちょうど殿内にいた藍景儀(ランジンイー)の話では、含光君(ガンコウクン)と一緒にロバの小苹果(シャオピングォ)を迎えに行ったとか。驚いた金凌は藍景儀に仙子を預けて追いかけることにしたが、江澄に止められた。「追いかけるな、奴なら去った…」「舅舅、行かせたの?」「だったら引き止めて飯でも食うか?!そしてお礼を言って謝れと?!」「そんな態度だから去るんだよ!…嫌になる!」←全視聴者が同意した瞬間w金凌はふてくされてその場にしゃがみ込んだ。「それが年長への態度か?!殴るぞ!」江澄は思わず手を振り上げたが、やはり姉の忘れ形見を叩くわけにはいかない。「我らも戻ろう、それぞれの帰るべき場所へ…」すると江澄は歩き出した。拍子抜けした金凌は慌てて追いかけ、魏無羨に話があったはずだと食い下がる。「はっきり見たんだ、何か言いたげだったでしょう?」江澄は何もないと答えたが、ふと第16話に思いを馳せた。…あれは温氏に襲撃され、蓮花塢(レンカウ)が全滅した時のことかろうじて逃げ出した江澄たちは江厭離(ジャンイエンリー)が高熱を出したため、ひとまず宿に身を隠した茫然自失の江澄だったが、雨の中、姉の薬を買いに行った魏無羨が気になり、宿を出る実はその時、温氏の追っ手はすぐそこまで迫っていた江澄はちょうど魏無羨が露店で焼餅(シャオピン)を買っている姿を見つけたが、運悪く追っ手が通りかかるすると追っ手は魏無羨を怪しみ、剣に手をかけて近づいて来た『達者でな、阿姐を頼む…』江澄は魏無羨を守るため、咄嗟に別の追っ手の前に姿を見せる『捕まえたぞ!ここだ!』魏無羨もいずれ真実を知る時が来るだろうか。この時、江澄の犠牲おかげで命拾いしていたことを…。「達者で…」江澄は独り言のようにつぶやき、結局、魏無羨に何も伝えず、別れることにした。「行くぞ」観音廟をあとにした魏無羨と藍湛、すると道すがら藍湛はまだ1つ話していないことがあると切り出した。しかし大事な用件を伝える前に二人を追いかけて来た藍愿と温寧が現れる。「魏前輩!大切な話があるんです…」藍愿はこの数日で記憶が戻るもおぼろげだった。そこで魏無羨と含光君にどうしても確かめたいことがあると訴え、断片的な思い出を話し始める。料理自慢なのに作るのはお腹を下すような料理だったこと、畑で大根のように土に植えられたこと、そして含光君におごるはずが勘定もせず、結局、支払わせたこと…。「幼すぎて不完全ですが、これだけは言える、私は温姓だった…」「…温姓?だって藍氏だろ?藍思追…藍愿…ランユエン…アユエン?阿苑なのか?!」「ウンウン…魏前輩!私は…私は阿苑です!」「阿苑?阿苑は死んだのでは?…それとも乱葬崗(ランソウコウ)に取り残されて…はっ! 藍湛、お前が助けたのか?」「いかにも、さっきはそれを話そうと…」藍愿は思わず魏無羨に抱きつき、珍しく感情をあらわにした。「魏前輩…懐かしいです…会いたかった(うわ~ん」「バカだな、泣くやつがあるか…(ぐすん」すると藍愿は急いで魏無羨から離れ、いつもの藍氏らしいたたずまいに戻った。(^ꇴ^)<ったく子供なのに力が強いな~含光君が指導しただけある~ははっ( ತ _ತ)<お前も指導した(^ꇴ^)<ああ~どうりで美男子なわけだ~ははは~(๑ ❛ᴗ❛ )<あ、確かに思い出しました!例えばどうすれば美人画を…ゥッ!魏無羨は驚いて藍愿の口をふさぎ、危ないところで止めた。( ̄▽ ̄;)<あははは~(๑ ❛ᴗ❛ )<他にも美女が通ると…( ๑≧ꇴ≦)<嘘だ!俺が子供にそんな事を教えるとでも?!適当なこと言いおって!(๑ ❛ᴗ❛ )<いやでも…(* >ω<)b<藍湛!何を指導した!阿苑は素直だったのに!ぁぁぁ~黙れ!また植えるぞ!魏無羨は藍湛に叱られる前に畳み掛けたが、その時、藍愿が思わず魏無羨の脚にしがみついた。「ふっ、阿苑、いい年してまたそれか? …覚えているか?昔もそんな風に含光君の脚をつかんでいた」藍湛は微笑ましい魏無羨と阿苑の姿に思わず顔をほころばせた。かつて阿苑を自分の子だと紹介した魏無羨、16年後に復活してからも何より幼い阿苑の死を悼んでいたことを藍湛は知っている。しかし決して阿苑を焦らせず、自ら記憶を手繰り寄せるのを待ち、こうして魏無羨と再会させた。↓(꒦ິ⌑꒦ີ)たんたん、立派に育ててくれてありがとう温寧も魏無羨に大事な話があった。以前、魏無羨から事件が解決したらどうしたいか聞かれたことがある。実は藍愿とも相談し、岐山(キザン)に戻って一族の衣冠塚(イカンヅカ)を建てようと決めた。そして藍愿を雲深不知処へ送り届けたら、その後のことはゆっくり考えたいという。「これからの道は自分で歩いてみます」魏無羨と藍湛は温寧と藍愿を見送った。「藍湛、俺たちも行こう!…どこへ行けばいいかな~?」魏無羨は小苹果を連れて歩き出したが、藍湛はその場に留まって動こうとしない。「藍湛!(ハッ)お前…行かないのか?」藍湛が遊歴に出ないと気づいた魏無羨は寂しそうな顔になったが、すぐいつもの笑顔に戻った。魏無羨と藍湛は山の峰で向き合い、しばし黙って見つめ合った。( ̄꒳ ̄)<俺は向こうへ( ತ _ತ)<私はこちらへ(^ꇴ^)クスッ( ತ _ತ)<どこへ行くか決めたか?(^ꇴ^)<(フルフル)…この世は広い、酒とロバと生涯、放浪するさ~この天下が家だ!確かに魏無羨らしい返事だった。しかしそれが望む答えではなかったのか、藍湛はただ小さくうなずく。(^ꇴ^)<ランジャン、もう行くよ…小苹果、出発だ!藍湛は旅立つ知己の背中を見送った。♪水は絶えず流れ続ける…またいつか会おう~魏無羨は詩を詠みながら手を振ったが、もう振り返らなかった。藍湛は帰路の途中、山あいに響く笛の音を聞いた。どうやら魏無羨が自分が作ったあの曲を吹いている。『藍湛、今度、会う時までに曲名を考えておけよ?』『…もう考えてある』藍湛は魏無羨との会話を思い出しながら、再会を祈って歩き出した。ある日、雲深不知処にかすかに懐かしい笛の音が聞こえて来た。裏山の頂では魏無羨が知己の曲を吹いている。「ウェイイン…」藍湛の声を聞いた魏無羨は笛を止めて振り返り、知己の姿に満面の笑みを浮かべた。魏無羨と藍湛が下山すると、山門で聶懐桑が待っていた。「なんと雲深不知処にまた千条、家規が増えたか…」聶懐桑はちょうど石碑に彫られた姑蘇藍氏の家規を眺めている。「聶兄?いくら藍氏の家規が何条、増えようと、一番、大切な家訓を知ってるか?」「はてはて…魏兄にご指南を願おう」「それは…″奸邪(カンジャ)との交流を禁ずる″」「おお?」魏無羨と聶懐桑は互いに意味ありげに笑った。「魏兄ときたら、まったくお見それしたぞ?」「とんでもな~い、聶兄には負ける」すると聶懐桑はふと藍湛に気づき、丁重に拝礼して引き上げることにした。( ತ _ತ人 仙督>人°ェ° )しかし魏無羨が1つだけ指南して欲しいと声をかける。「あれだけ周到に手を回したのに、仙督になりたくないのか?」「魏兄、ある人が言っていた… 四季折々の山河の美しさは、どれだけ眺めても見飽きないと…私は身の程を知る人間だ やるべきことは自分でやるが、本分でないことは手を出さぬ、さらばだ!」魏無羨はそれ以上、追及しなかった。誰が莫玄羽(モーシュエンユー)を解放し、刀霊を放ったか?また誰が思思(スースー)と碧草(ビーツァオ)を探し出し、あの匿名の文を書いたか?今となってはもはや重要ではない。←Σ( ̄。 ̄ノ)ノ えっ?!裏山に出た魏無羨と藍湛は陳情と忘機琴で合奏し、雲深不知処の景色を楽しんだ。「藍湛、正直に言うとお前が仙督を引き受けるとは意外だった」「我らはここで誓った」…この魏無羨が一生、悪をくじき弱きを救えるように…この藍忘機が一生、悪をくじき弱きを救えるようにすると魏無羨は天子笑(テンシショウ)をあおった。「プハーッ!藍湛、さすがハングアンジュンだな」「お前も、さすがはウェイインだ」永遠に響く「忘羨」曲が終われど絆は永遠に…完(TㅅT)終わったーっ!何だかんだ言いながら、結局、最後はただただ感動〜(←単純w(:3_ヽ)_ ロスにつき抜け殻中…ちなみにアニメ版『魔道祖師』は同じ原作ではありますがストーリーが微妙に違いますどちらも見ると分かりやすいな〜という印象でした
2020.06.15
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第49話「不義の果て」金光瑶(ジングアンヤオ)はいよいよ追い詰められた。最後の望みの綱は自分の真心を知る藍渙(ランホワン)@曦臣(シーチェン)だけ、そこで藍曦臣の情に訴えかけることにした。 「二哥…こたびの件は私がどうかしていました…大きな過ちです」魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)と藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)は金光瑶と話さないよう警告したが、藍曦臣は知己の涙の訴えに耳を傾けてしまう。「二哥、嘘偽りはありません、文を受け取ったのです…脅迫文です 文には″お前の所業を7日後に天下に告げる、罪を認め、自らを裁くか、死期を待て″と…」退路を失った金光瑶は皆を乱葬崗(ランソウコウ)に集め、傀儡で包囲させた。もし本当に7日後に悪事が世に伝わっても、その時には各世家も大打撃を受けている。しかしここまで徹底的に排除する必要があったのだろうか。「二哥!私の所業が全て白日の下にさらされ、永遠の笑い者に成り下がるのですよ? そして世に向けて謝り、足元にすがり、許しを求めろとでも? 第三の道などない、彼らが死ぬか…己が滅びるか…」確かに悪事は否定しないが、これも追い詰められたゆえだという。「二哥…少しも私を信じられないと?」すると藍曦臣は自分の質問にひとつひとつ答えてもらうと迫った。「兄上…!」「私なら大丈夫だ、惑わされぬ」そこでまず最初に藍曦臣は、なぜ妹と知りながら秦愫(チンスー)を娶ったのか聞いた。「致し方なかったのです」( ゚ェ゚)ねえ?藍兄は兄妹だっていつ知ったの?金光瑶は妹だと知らず秦愫を愛した。秦蒼業(チンツアンイエ)に婚姻を認めてもらうため、どれほど心血を注いだか。婚礼間近でようやく金光善(ジングアンシャン)と秦蒼業も納得したというのに、突然、拒めば、2人にどんな理由で説明しろというのか。全て事がうまく運んだと喜んでいた時、金光瑶は秦夫人に真相を告げられた。「私の偉大なる父は、長年、従った配下の妻にまで手を出し、娘が増えたことすら知らない! …もし私が婚姻を拒めば、金光善と秦蒼業が反目するどころか、私も2人を敵に回す! 最も悲惨な目に遭うのは誰だと?」確かに真実を知った時の金光瑶の衝撃たるや筆舌に尽くし難い。とは言え娶ったとしても冷遇することは出きたはず、しかし、その時すでに秦愫のお腹には子が宿っていた。(←と思う)「今となっては少しも父親らしくない父を恨めばよいか… 疑い深く考え過ぎる自分を恨めばいいのか…」←もうわけわかめw「だから殺しのか?…己の父を…あのような方法で…」←あのような方法って何よ?「はい…」すると激情に駆られた藍曦臣はいきなり金光瑶の頰を激しく打った。「阿瑶っ!」金光瑶は父殺しも認めた。次第に明らかになる真実、すると藍曦臣は金子軒(ジンズーシュエン)の死の真相にも迫る。父の名を聞いた金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)は色めき立ち、魏無羨と江澄も固唾をのんで見守った。「確かに金子軒には偶然、遭遇したのではない…」あれは金凌の満一月を祝う宴の当日、金光瑶は闘妍庁(トウケンテイ)の前でわざと配下と密談した。金子軒は当然、何かあったと気づき、金光瑶に声をかける。そこで金光瑶は金子勲(ジンズーシュン)が魏無羨を襲撃しようと、大勢を率いて窮奇道(キュウキドウ)へ出かけてしまったと教えた。当然、金子軒は慌てて止めに行く、まさかその後ろで金光瑶がほくそ笑んでいるとも知らずに…。そしてついにあの痛ましい事件が起こった。金光瑶は蘇渉(スーショウ)@憫善(ミンシャン)に邪曲を吹かせ、温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)が金子軒を惨殺するよう仕向けたという。「なぜそんなことを…なぜだ…うぇいしぇんむぁーっ!」金凌は思わず叔父につかみかかったが、やがてその場に崩れ落ちるようにしゃがみこんだ。金光瑶にとっても金凌は幼い頃から育てた可愛い甥だった。泣きじゃくる金凌に自然と手を伸ばしたが、もはや触れることは叶わない。「なぜだと?…阿凌、では教えてくれ、なぜなのか 私が笑顔で相手に接しても、いい顔をされるとは限らない 一方、お前の父は尊大だが、大勢が群がって敬う 教えてくれ、同じ息子であっても、お前の父は最愛の妻と優雅に我が子をあやせるのに、 一方、私は実の父から当然のようにあごで使われるっ!」実は金光瑶と金子軒は誕生したのも同じ日だった。金光善は一方の息子には盛大な宴を催し、もう一方の息子に対しては配下が蹴落とすのを眺めていたという。あの日、金光瑶は自分が息子だという証しを持って父を訪ねた。しかし認知してくれるどころか金麟台の一番上から蹴落とされ、金光瑶は階下の地べたまで転がり落ちてしまう。「阿凌、教えてくれ…この差はどうして生まれる? 私とて善人でいたい、あの父にも期待したことはあった… 父の命令であれば魏公子を陥れもしたし、薛洋(シュエヤン)を守ったりもした どれほど愚かで恨みを買うことにも手を染めたのだ… 阿凌、私が何に失望したと思う?父が私を軽んじ、金子軒を溺愛したことではない 莫玄羽(モーシュエンユー)を呼び戻したり、お前を抱かせてくれなかったり、 私の力を奪おうとしたことでもない、失望したのは…」ある日、金光善は女子をはべらせ、酒を飲んでいた。金光瑶は偶然、父が女子に漏らした本音を聞いたという。その時、なぜ父のごとき金に困らぬ大家主がわずかな手間すら惜しみ、母を身請けしなかったのか分かった。『女は面倒だ、特に学識のある女はな…身請けなどしてみよ?一生つきまとわれる …息子だと?奴の話はするな!さあ飲むぞ』金光瑶はこの時、心の中で何かが壊れた。「どうです?私のような息子は大した価値もない…″奴の話はするな″?ふっ…あははは〜」その壮絶な生い立ちにその場の誰もが言葉を失った。しかし藍曦臣は今さらそんな話をして何になるという。「…何にもならない、今、何を言っても無駄だ…仕方ありません 悪事を尽くし、命乞いをする…私はそんな人間なのだ」すると金光瑶が一瞬の隙をつき、体内に忍ばせておいた琴弦で金凌の首を捉えた。←(ヾノ・∀・`)ナイナイw「要求は同じだ、私を逃がしてくれたら阿凌を無事な姿で返してやろう」蘇渉は金光瑶の元へ駆けつけようとしたが、藍曦臣に見つかって止められてしまう。「…金宗主、私ならお構いなく」「かたじけない」金光瑶は人質の金凌を連れて逃げ出そうとした。しかしその時、雷鳴と共に正門の扉が激しい音を立てる。魏無羨たちは何事かと一斉に外を見ると、開いた門から藍愿(ランユエン)@思追(スージュイ)が観音殿まで吹っ飛んできた。「思追!」「魏前輩、含光君(ガンコウクン)、阻止できません!」「誰を?」観音廟に凄まじい黒い気に包まれた傀儡が現れた。その手には赤鋒尊(セキホウソン)の得物である″覇下(ハカ)″が…。誰もが当然、聶明玦(ニエミンジュエ)かと目を疑ったが、骸は箱の中だった。「温寧だ…」魏無羨は温寧だと気づいた。藍愿の話では温寧と遭遇した時にはすでにこの状態で、制止しようにもできなかったという。そこで魏無羨は口笛を吹いて温寧を制御しようとしたが、全く効果がない。(´ ・ω・)<温寧が従わないなんて、まさか…( ತ _ತ)<刀霊が取り付いた!温寧はゆっくり観音殿まで歩いてきた。すると雄たけびを上げ、覇下を振りかぶって殿内に飛び込んで来る。驚いた金光瑶は思わず琴弦から手を離した。魏無羨は咄嗟に飛び出し、金凌を抱えたまま床に倒れこむ。「魏無羨!金凌!」江澄は慌てて駆けつけると、2人とも無事だと分かって安堵した。その時、金光瑶の悲痛な叫び声が響き渡る。「うわああーっ!」金光瑶は肩から左腕をばっさり切り落とされていた。刀霊の標的は明らかに金光瑶だった。蘇渉は金光瑶の元に駆けつけ、迫り来る温寧から必死に金光瑶を守る。そこで藍湛と藍曦臣は琴と簫(ショウ)で温寧を鎮めることにした。しかし効果はなく、温寧は再び覇下を振り上げる。「逃げて!」金凌は思わず叔父に声をかけた。すると刀霊がその声に反応し、動きが止まる。実は金凌は魏無羨と一緒に床を転がった際に肩を負傷し、出血していた。温寧が殿内に飛び込んできた時、金光瑶は咄嗟に金凌を突き飛ばして逃していた。と同時に魏無羨が金凌を抱きかかえて救出、床を転がり難を逃れる。一方、藍湛は避塵で金光瑶の腕を切り落とし、そのおかげで金光瑶は刀霊の一撃を免れていた。(?)刀霊は血の気が失せてきた金光瑶ではなく、近くにいた同じ血筋の金凌に反応した。すると温寧は急に方向を変え、金凌に向かって覇下を振り上げる。「温 瓊 林 っ!」魏無羨の叫びに温寧はついに我を取り戻し、自分では刀霊を制止できないと訴えた。そこで温寧は刃を素手でつかみ、必死に刀を振り下ろさないようこらえる。「今だ!早く逃げろ!」しかし江澄も金凌も身体が動かない。仕方なく温寧は全身の力を使って覇下を動かし、勢いのまま柱に斬りかかった。覇下は凄まじい勢いで柱に食い込んだが、温寧もいつまで持ちこたえられるか分からない。その時、魏無羨は床に転がったままの陰虎符を思い出し、口笛を吹き出した。藍曦臣は陰虎符を使うことに抵抗があった。しかし藍湛が兄を諌め、魏無羨に任せることにする。その時だった。「魏無羨!」魏無羨が振り返ると、江澄が密かに持っていた陳情を投げ渡す。←( ๑≧ꇴ≦)陳情!どこから来た?!こうして魏無羨は16年ぶりに陳情で陰虎符を操ることになった。↓めっちゃ見てるたんたんw魏無羨の陳情に誘導され、覇下はゆっくり主の骸へ戻った。一同は安堵して見守っていたが、突然、聶懐桑(ニエホワイサン)の叫び声が聞こえる。何事かと戻ってみると、聶懐桑が足を斬られていた。「蘇渉!なぜ私を殺そうと?!」「違う!奴が自分で!」「助けてくれ!助けてくれ!」蘇渉は焦って誤解を解こうとしたが、その時、聶懐桑の助けを呼ぶ声に覇下が反応、再び主の元から飛び出してしまう。すると覇下は蘇渉めがけて突進、一撃で刺し殺した。魏無羨は再び陳情を吹いて刀霊を鎮めることに成功した。←しかもわりとあっさりwそして再び赤鋒尊の骸に覇下を収め、刀霊が暴走しないよう陰虎符も副葬しておく。最後に自分の血を使って封印するころには、さすがに魏無羨も立ちくらみを起こした。しかしいつの間にか後ろにいた藍湛が支えてくれる。←( ๑≧ꇴ≦)ありがとう、たんたんこうして莫家から始まった一品霊器騒ぎはついに決着がついた。実は藍愿は陳情を操る魏無羨の姿を見ながら、かつての面影が蘇っていた。今なら莫家で会った時からなぜ莫玄羽(モーシュエンユー)のことが気になっていたのか、合点がいく。↓2人からめっちゃ見られてるうーさん一方、藍曦臣は負傷した聶懐桑を介抱していた。手当てが終わった藍曦臣は、今度はそばの柱にもたれかかっている金光瑶の様子を見る。「…金宗主、無駄な抵抗はしないことだ、さもなくば私も躊躇なく命を取る」その言葉を聶懐桑は聞き逃さなかった。「…沢蕪君(タクブクン)に感謝を」もはや他人行儀の2人、すると藍曦臣は黙々と金光瑶の腕の傷に薬を塗り始めた。あまりの痛みに顔を歪める金光瑶…。藍曦臣はさすがに同情し、薬を飲ませることにした。「懐桑?さっきの薬を…」聶懐桑は足元にあった薬瓶を取ったが、わざと懐に入れて探しているふりをした。すると藍曦臣が振り返り、薬を受け取りに来る。その時、だった。「曦臣哥!危ない!」驚いた藍曦臣は瞬時に剣を抜き、目を閉じたまま振り向きざまに刺した。「どうした?!」魏無羨たちが慌てて立ち上がると、金光瑶が藍曦臣に突き刺されている。「たった今、三哥が…いや、金宗主が背後から迫って、曦臣哥を襲おうと…」つづく(  ̄꒳ ̄)もうどうにでもなれって感じで主観で突っ走ってますw
2020.06.13
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第48話「暴かれた呪い」雲萍(ウンヘイ)城の観音廟、斂芳尊(レンホウソン)@金光瑶(ジングアンヤオ)は人質そっちのけで、懸命に何かを掘り起こしていた。一方、魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は、藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)が実はすでに金丹の一件を聞いたと知る。「いつ温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)から聞いた?」「お前の気絶中に…」「江澄(ジャンチョン)@晩吟(ワンイン)にも告げたのか?」「…衝撃を受けていた」「温寧には口止めしたのに…(ブツブツ」「口止めだと?」魏無羨と藍湛のひそひそ話を聞いた江澄が思わずかみついた。「魏無羨よ、お前は私欲がなく、実に偉大だな? 誰にも人知れぬよう善行を施すとは、何とも感動的だ 泣きながらひざまずき、感謝しようか?」「…感謝しなくていい」「そうとも、″見返りを求めぬ″…高尚ではないか、だが私は違う どうりで父上がお前こそ江家家訓を理解すると言うわけだ」「大概にしろ」「大概にだと?私に命令するな!お前は全てにおいて私に勝る 天賦の才、修行の成果、霊力、そして徳までも…そして私は低劣、だったら私は何だ!」江澄は昔から腹を立てると悪態をつき、相手が不愉快になるよう罵倒する。その性格を誰よりも知っているのは魏無羨だった。「答えろ、魏無羨…何の資格があって?」「資格ってなんだ?」「江家から恩を受けただろう?私こそ江家の息子で雲夢(ウンム)江氏の継承者だぞ?! だが長年、お前に抑えつけられ、たくさんの命が犠牲になった! 父上、母上、姐姐、そして金子軒(ジンズーシュエン)の命も… お前のせいで金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)は両親を失った 魏無羨…先に誓いに背き、江氏を裏切ったのは誰だ?言ったよな? 将来、私が家主で、お前は配下となって一生、私を支えると… ″姑蘇の双璧がなんだ?雲夢は双傑、江家を裏切りはしない″と…誰の言葉だ? …誰の言葉か答えてみろっ!すっかり忘れたのか?!」↓( ತ _ತ)oO(そんなこと言っていたのか?!みたいな…魏無羨は返す言葉もなく、そっと涙を流した。「その結果お前は他人を守った、それも温家の奴らを… どれだけ世話になった?迷いもなく出て行くなんて、江家は何なのだ? 善行をやり尽くし、悪事を行うにも理由がある…言えない事情でもあるのか? だったらなぜ私には告げぬ?バカにしているのか?!すると江澄は重い身体を引きずって魏無羨の前でしゃがんだ。「魏無羨、江家への仕打ちの数々、恨んで当然では?恨んで何が悪い! これではまるで私がお前に顔向けできず、長年、道化役だったも同然ではないか! 私は何なのだ?お前の偉大さにひれ伏すしかなく、恨むこともできぬと?!」江澄がじりじり魏無羨に近づき、隣にいた藍湛は警戒して動いた。魏無羨は咄嗟に藍湛を制止、慌てた金凌も叔父をかばう。「含光君(ガンコウクン)!舅舅は深手を…」「うるさい!藍二など恐れぬわ!」江澄は苛立って金凌を突き飛ばした。「なぜだ…なぜだ魏無羨?なぜ私に黙っていた…」江澄は己の不甲斐なさに思わず泣き出した。すると魏無羨は、そんな江澄の姿を見たくないからだと答える。「お前は言った、将来、家主になった私を配下のお前が一生、支えて行く… 雲夢江氏を永遠に裏切らないと…お前の言葉だぞ?」「…すまない、約束を破った」「ふっ、この期に及んで謝罪されるなんて…私は随分ご立派だな…すまない…」魏無羨は江澄の口から初めて謝罪の言葉を聞いた。「謝らなくていい…これは江家への恩返しだ このことは気に留めなくていい、忘れろ…ふっ、お前の性格じゃ、ずっと覚えてるよな? だけど、今の俺からすれば全部、過去だ、まるで前世のことのように… 水に流そう、もう執着するな」魏無羨は江澄の涙を拭い、笑顔を見せた。江澄はようやく魏無羨へのわだかまりが解け、調息して傷を治し始めた。すると気絶していた聶懐桑(ニエホワイサン)がようやく目を覚ます。その時、発掘現場からうめき声が聞こえ、悪臭が漂って来た。観音殿の奥でようやく目当ての品を掘り当てた金光瑶だったが、罠だった。作業していた子弟たちは地中から噴き出した毒を浴び、顔や手が焼けただれて死んでしまう。金光瑶も手を負傷したが、危ないところで蘇渉(スーショウ)@憫善(ミンシャン)が救出した。そこで蘇渉はすぐ金光瑶に薬を飲ませ、毒が回らないよう手首を強く縛っておく。しかし毒なら調息で排出できると考え、金光瑶は再び発掘現場へ戻った。藍渙(ランホワン)@曦臣(シーチェン)や魏無羨たちも金光瑶が何を掘り起こしたのか見に行くことにした。すると早速、蘇渉が箱のふたを開けたが、金光瑶は驚愕のあまり言葉を失ってしまう。何と箱の中には首と身体がつながれた赤鋒尊(セキホウソン)・聶明玦(ニエミンジュエ)の骸が入っていた。「答えよ、何を企んでいるっ?!」さすがに冷静沈着な藍曦臣も激昂したが、魏無羨が金光瑶を責めないようなだめる。恐らく金光瑶が埋めたのではなく、先に埋めていた物を誰かにすり替えられたのだ。「金宗主?金麟台で秦愫(チンスー)が見せた文を覚えているか? 秦愫にお前の所業を教えたのは秦夫人に仕えていた碧草(ビーツァオ)だった だがなぜ碧草が突然、暴露する気になったか…扇動した者がいないと? それとお前が監禁した思思(スースー)、誰が救ったのか? 誰が碧草と共に雲夢江氏へ行かせ、秘密を暴かせたのか? その者はお前の秘密を全て調べ上げ、一足先にここへ来て、埋葬した物と赤鋒尊の骸をすり替えた そして到着したお前に贈ったわけだ…」その時、無事だった金氏の子弟が確かに掘り起こした形跡があると叫んだ。「金宗主?あんたは出し抜いたつもりでいても、背後に先回りする者がいた お前を見張るそいつは、この瞬間もどこかでお前の一挙一動をうかがっているかもな? …あ!そうか!そいつは人間とは限らない」金光瑶は魏無羨の指摘に思わず身震いし、毒が抜けたら仕切り直して出立すると決めた。蘇渉は魏無羨と江澄が何もしないよう、両手首を縄で縛っておいた。 ←なぜ2人だけ?すると金光瑶は傷だらけの蘇渉に薬を渡し、先に傷の手当てをするよう告げる。魏無羨はあの敵意丸出しの蘇渉がなぜ金光瑶だけには礼儀正しいのか首を傾げた。その時、藍湛は偶然、蘇渉の破れた衣に目を留める。( ತ _ತ) <こちらを向け蘇渉は何事かと含光君(ガンコウクン)を見ると、魏無羨はその破れた衣からのぞく胸に気づいて驚いた。「お前だったのか!」蘇渉の胸には千瘡百孔(センソウヒャッコウ)の痕があった。藍曦臣は金光瑶が金凌の満一月を祝う宴に魏無羨を招いたのも、金子勲(ジンズーシュン)が千瘡百孔のことで殺意を抱くと分かっていたからだと気づく。恐らく金子勲が呪われなければ、窮奇道(キュウキドウ)での悲劇は起こらなかったはずだ。江澄は金光瑶が一度の殺りくで金子軒と金子勲の2人を片付け、後継者争いにおける邪魔者を消し去ったのだと指摘する。これで蘇渉がかけた呪いも、もはや誰が指示したかは明白だった。「金光瑶!お前と確執はなく、関わりもなかった!なぜ俺を金子軒殺しに仕立てたんだ?!」魏無羨は当時の絶望を思い出し、何ともやりきれない。しかし金光瑶は、確執など関係ないと誰より魏無羨が分かっているはずだと迫った。「誰かが最初の一太刀(ヒトタチ)を浴びせるのだ…」「冷酷な小人(ショウジン)め!」江澄が思わず罵倒すると、蘇渉がこれまでの鬱憤をぶちまけた。「お前たちは廉潔の名士を気取るが、それはよい家柄に生まれただけだ!侮辱できる資格が?! 外門の弟子は人ではないのか?私に身を守る力があれば脅迫もされず、 落ち葉を掃くかのように藍氏から破門されなかったはず!」( ತ _ತ)<ィャ、破門する、信義に背いた者は姑蘇(コソ)藍氏に留め置かぬ ←容赦ない藍湛w「ハングアンジュン…その態度が気に食わぬのだ! 少しの過ちですら許そうとしない、まるで私が人として劣るかのように…」そんな蘇渉に唯一、敬意を払って接してくれたのが金光瑶だった。「金子勲ごとき人を見下す奴は全員、殺す!片っ端から殺してやるっ!」すると蘇渉の心の叫びを聞いた魏無羨は思わず泣き笑いしてしまう。「あっははは~予想外だったな…だってそうだろう? 大勢、殺した理由がまさか、そんなこととはねえ…」「魏公子?自分はとばっちりを受けたと?」金光瑶はまるで人ごとのような言い草の魏無羨に聞いた。金光瑶はたとえ自分たちが金子勲に呪いをかけずとも、いずれ魏無羨は別の理由で襲撃されたはずだと指摘した。なぜなら魏無羨は良く言えば義に篤く、自由で何事にも縛られないが、悪く言えば至る所で敵を作る。敵に回した者の身に何かあれば、真っ先に疑われるのは他でもない魏無羨だ。「たとえ不夜天(フヤテン)で陥れられなかったとしても、一生、無事で済むと思っているのか? だからお前のような人間は短命なのだ」「お前こそ短命だ!…妓女の子め!のし上がるためなら恥も外聞もなしか?」江澄は金光瑶を挑発した。すると金光瑶は得意の弁舌で江澄を追い詰めて行く。「今の気持ちは分かる、真相を知ったゆえ怒りが込み上げるのだ 長年の行いを振り返り、高慢な心に罪悪感がよぎった だから全ての責任を押し付けられる悪魔を急いで見つけたいのだな? 江宗主、何もかも私の責任にして気持ちが楽になるのなら好きにせよ だが1つ確かなのは、魏公子がこうなったのはお前にも責任がある、しかも大きな責任がな! なぜ大勢が夷陵老祖(イリョウロウソ)を倒そうとしたか? なぜ関係ない者までもが一斉に訴えたと思う? ただの同調か?…当然、違うっ!原因の一部はお前にあるのだ」射日(シャジツ)の征戦後、蘭陵(ランリョウ)金氏、清河(セイガ)聶氏、姑蘇藍氏の三家が競い、各自が勢力を形成した。しかし江澄は蓮花塢(レンカウ)を再建したばかりで、何をしでかすか分からない魏無羨も抱えている。そんな状況にある若い家主を他の世家が歓迎するだろうか。金光瑶の言葉に魏無羨はこらえきれず、大粒の涙をこぼした。「もしお前がこの師兄を少しは厚遇し、2人の結束は固いと示していたら? もしくは事が起きても寛大に処置していたら?あのような悲劇は起きなかったやも… 忘れぬことだ、乱葬崗(ランソウコウ)の討伐にはお前も加わったのだぞ?」魏無羨はふと思い出した。江澄にここまで突っかかるところを見ると、″妓女の子″という言葉は金光瑶の逆鱗に触れるのだ。「赤鋒尊を殺すわけだな…」赤鋒尊の記憶に入った魏無羨は、金麟台で赤鋒尊が金光瑶を″妓女の子″だと罵ったと知っていた。すると焦った金光瑶は蘇渉を連れて急に出立することにする。しかし魏無羨が引き止め、赤鋒尊の話を続けた。「お前と薛洋(シュエヤン)は赤鋒尊を傀儡にしようとしたが、かなり手間取った、怖くないのか?」「何を恐れるっ!」金光瑶は動揺を隠せず、魏無羨は図星だと分かった。「赤鋒尊が化けて出ることさ…」魏無羨は金光瑶の弱点を見抜き、口笛を吹き始めた。すると金光瑶は母がいた妓楼で燃え盛る炎の中、苦しみながら死んだ妓女たちの怨霊に襲われ、悲鳴をあげる。しかし他の者には何も見えず、金光瑶がなぜこれほど取り乱しているのか分からなかった。やがて金光瑶は自分で口を噛み切り、黒い気に血を吐いて幻覚を消すことに成功する。「さすが夷陵老祖だけある、薛洋が復元したあの半欠(ハンカケ)の陰虎符(インコフ)のみで 陳情がなくとも操れるとは…」その時、密かに霊力を回復した藍曦臣が剣を抜き、金光瑶の首を捉えた。蘇渉は金光瑶を救うため咄嗟に魏無羨に襲いかかったが、藍湛が避塵(ヒジン)を抜いて手首を斬りつけ、剣まで折れてしまう。こうして形勢は逆転、藍湛は縛られている魏無羨と江澄の縄を切った。( ๑≧ꇴ≦)たんたん、江澄には容赦ないw魏無羨は金光瑶から剣を奪い、陰虎符を出すよう迫った。金光瑶は観念したのか、素直に袖から陰虎符を出し、床に落とす。↓(^ꇴ^)インコフカム欲しい紛れもない証拠を見た藍曦臣は愕然となり、実は金光瑶が早々に陰虎符を狙っていたと気づいた。それどころか金光瑶は不浄世(フジョウセ)ではすでに薛洋と手を組んでいたという。あの夜、泥酔した総領が目撃したのは孟瑶(モウヨウ)と薛洋の密談だった。「当時、陰鉄を持つ薛洋は暁星塵(シャオシンチェン)を救おうと私と協力し陰虎符を精錬してみた だが2人で力を合わせても陰虎符の半分の威力しか出せぬ 当時、私もお前が薛洋の陰鉄を奪い、陰虎符を作ったと思ったが、結果は違った…」すると魏無羨は金光瑶がどうやって陰鉄を手に入れたのか知りたいのだと分かった。「薛洋が言ってた、陰鉄は4つだと思われているが、実は違う…」「なるほど、″四方の気は玄武に帰する″…そういう意味だったか」金光瑶は魏無羨が屠戮(トリク)玄武を封印していた陰鉄の剣を手に入れ、その後、乱葬崗で陰虎符を精錬したと知った。藍曦臣は信じていた知己が陰虎符のために悪事を重ねてきたと知り、深く失望した。しかし金光瑶はそれだけではなかったという。すると藍曦臣は剣を収めた。「お前の所業を知らなかったわけではない、ただ苦渋の決断だと信じていた だが今は…お前は手を染めすぎた…信じていいか分からぬ」←( ゚д゚)え?そこで金光瑶は力なくその場にへたり込み、藍曦臣の情に訴えかけることにした。 「二哥…私が間違っていた…」魏無羨は弁舌攻撃に飽き飽きしていたが、藍曦臣は殊勝な態度になった金光瑶の訴えに耳を傾けてしまう。「二哥とは付き合いも長い、真心で接してきたことは知っているはず… もう仙督の座に未練はなく、陰虎符も渡した 今夜、東瀛(トウエイ)に渡り、二度とこの地には戻らない…それに免じて命だけは助けてください」つづく( ー̀ωー́ )「予想がついてるなら聞かずとも良い」イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ〜そこは語ってくださいよwww肝心なことなんですから ( ̄▽ ̄;)
2020.06.12
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第47話「華麗なる弁舌」斂芳尊(レンホウソン)@金光瑶(ジングアンヤオ)が雲夢(ウンム)に現れた。知らせを聞いた魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は、芳菲(ホウヒ)殿の密室で赤鋒尊(セキホウソン)の首の外に乱魄抄(ランハクショウ)と土地権利書があったことを思い出す。「その場所が雲萍(ウンヘイ)城にある」そこで藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)、温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)と共に一路、雲萍へ向かった。魏無羨は記憶を頼りに雲萍にある金光瑶の土地を探した。その道すがら、藍湛に温寧の伴侶を探してやりたいと相談する。( ˘ω˘ )<この件が解決したら俺とは離れるべきだ、いつまでも一緒じゃいられない( ತ _ತ)ウム…魏無羨は少なくとも何人か友は必要だと話し、藍愿(ランユエン)@思追(スージュイ)を推薦した。しかし藍湛はなぜか気まずそうに行ってしまう。魏無羨はともかく温寧を宿で待たせ、慌てて藍湛を追いかけた。金光瑶の土地の権利書にあった住所には驚くことに観音廟があった。2人は人々で賑わう観音殿に入ると、藍湛が陣で何かを鎮圧していると気づく。しかし今、陣を解くのは困難なため、夜の誰もいない時に破ることにした。そうと決まれば、人目につかないよう早々に退散した方が良い。すると中庭でちょうど大師が参拝客に明日からは3日、廟を閉めると話していた。そこで魏無羨はその大師に声をかけ、何かあったのか尋ねてみる。大師の話ではただ建物や鐘鼎(ショウテイ)が古くなったため、修繕するという。「ところで普通、廟は山に立っているのに、街なかの廟は珍しいですね」「街の人は忙しいため、祈願して心の平穏を求める場所がさらに必要かと…」「…ではここは観音様を祭っているだけですか?」「その通り」大師は話を終えて殿内に戻ることにしたが、魏無羨がすかさず揺さぶりをかける。「大師は素質のある方だ、受戒(ジュカイ)していないの仏法に通じている」しかし大師は顔色ひとつ変えず、黙って手を合わせて拝礼した。街が寝静まった頃、魏無羨たちは再び観音廟を訪ねた。しかし正門は結界が敷かれている。そこで魏無羨は温寧を外で待たせ、自分たちが出てこない時は江澄(ジャンチョン)@晩吟(ワンイン)に知らせるよう頼んだ。独りになった温寧は仕方なく正門の石段に腰を下ろす。すると山の方から黒い気が湧き上がっていることに気づき、急いで飛び出して行った。魏無羨と藍湛は屋根に上り、観音廟の中を偵察した。すると中庭に昼間に挨拶した大師や弓矢を装備した蘭陵(ランリョウ)金(ジン)氏の子弟たちがいる。そこへ沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランホワン)@曦臣(シーチェン)が現れた。魏無羨と藍湛は驚いて身を乗り出したが、その時、思いがけず犬の鳴き声が聞こえる。「仙子(シエンズ)っ!どこへ行く気だ!」それは金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)の霊犬・仙子だった。恐らくこの観音廟に何かを感じ、主人を連れて来たのだろう。…なぜ金凌が、温寧は何してる?…お坊っちゃまめ、頼むから早く立ち去ってくれ金凌は門を叩いたが、誰も出て来なかった。そうこうしているうちに仙子がまた急に引き返し、どうやら廟を離れたらしい。しかし金凌は好奇心で塀を登り、中をのぞこうとした。中庭に待機していた金氏の子弟たちは、塀から顔を出した金凌に気づいて矢を放った。魏無羨は咄嗟に竹笛を放ち、金凌めがけて飛んで来た矢は竹笛に突き刺さる。「ジンリン!逃げろ!」正体がばれた魏無羨と藍湛はそのまま中庭へ飛び降りた。2人は子弟たちと対峙したが、その時、物陰から琴の弦が飛び出し、魏無羨の首に絡みつく。藍湛は避塵(ヒジン)を抜いて弦を切ろうとしたが間に合わず、魏無羨は不覚にも金光瑶に捕らわれた。藍湛は仕方なく避塵を下ろすと、藍曦臣が申し訳なさそうに声をかけた。「忘機…」「兄上…」「…慚愧(ザンキ)に堪えぬ、謀られ霊力を失ってしまった 朔月(サクゲツ)や裂氷(レツヒョウ)があってもどうにもならぬ」しかし魏無羨は恥じる必要はないとなぐさめた。騙されたのも斂芳尊のお得意の芝居のせいだろう。すると金光瑶はなぜここが分かったのか聞いた。魏無羨は芳菲殿の密室に赤鋒尊の首と一緒に権利書があったと教えると、金光瑶は別々に保管しなかったのは自分の落ち度だと認める。「もはやお前の手中からは逃れられないが、俺の好奇心を満たしてくれないか? 廟にはどんなお宝が眠っている?」「ふっ、好奇心を満たす代償は高い、魏公子、それでも試してみるか?」その時、突然、正門が開いた。逃げたと思った金凌は大師に扮した子弟たちに捕まり、連行された。しかし霊犬は凶暴で逃げられてしまったという。金光瑶は騒ぎにならないよう追いかけて殺せと命じたが、金凌が豹変した叔父の様子に困惑していた。「阿凌、みだりに逃げたり叫べば、お前に怖いことをするぞ?よく考えて行動せよ」すると金光瑶は子弟に作業を急がせるよう命じた。実は観音殿の中では床の板石を剥がし、大師たちが土を掘り起こしている。…何を掘っている?…陰虎符(インコフ)で何を鎮圧させているのか?その時、魏無羨は金光瑶が殿内の様子に気を取られていると分かった。藍湛は魏無羨の目配せに気づいて飛び出したが、あと一歩のところで金光瑶が反応し、失敗する。これに憤慨した金光瑶はさらにきつく弦を引き、魏無羨の首から血が流れた。魏無羨は自分のことは気にせず助けを呼べと訴えたが、藍湛は反撃を断念、金光瑶に従って避塵を鞘に収め、自ら霊脈を閉じてしまう。雷鳴と共に急に雨が降り出した。「沢蕪君、雨だ、中へ避難を…心配は無用、おとなしくしていれば手出しはしない」こうして魏無羨たちは観音殿に落ち着いた。(´・ω・`)<藍湛、あそこまでしなくていい、16年前の件なら…負い目を感じるな( ತ _ತ)<負い目ではない(๑ ・᷄ὢ・᷅)<じゃあなぜ?( ತ _ತ)<当然だからだ…キリッするとこの激しい暴風雨の中、蘇渉(スーショウ)@憫善(ミンシャン)が気を失った聶懐桑(ニエホワイサン)を連れて入って来た。「来る途中に遭遇したので利用できるかと…」金光瑶は聶懐桑のことを実に肝の小さい男だと蔑み、再び発掘現場へ戻った。蘇渉は藍湛と魏無羨に気づき、2人を見下ろして形勢逆転だと勝ち誇った。しかしこの後に及んでも含光君(ガンコウクン)は自分を歯牙にもかけない。「果たしていつまで澄ましていられるかな?」藍曦臣はなぜ蘇渉が弟に敵対するのか分からなかった。すると蘇渉は藍湛が己を誇る態度が鼻につくという。「?!藍湛がいつ己を誇ったんだ? 俺の記憶が確かなら、姑蘇藍氏の家訓で偉ぶるのを禁じたのは何条だ?」魏無羨の話を聞いた金凌は思わず口を挟んだ。「なぜ家訓を知ってるんだ?」「…何度も写せば覚える」「なぜ姑蘇藍氏の家訓を写すんだ?」「好きで写すかよ!…罰を受けたんだ」「恥さらし!」なぜか金凌に叱られる魏無羨、ともかく藍湛が無愛想なのは昔からのこと、誰に対してもつれない態度だと教えた。「蘇宗主、雲夢(ウンム)江氏で学ばなくて幸運だったな~ 俺なんて昔から奇才を自負してたし、あちこちで触れ回ってたぞ」「黙れ!」蘇渉は激怒して掌を放とうとしたが、藍湛が避塵で制した。そこで魏無羨は斂芳尊が沢蕪君に敬意を表している以上、含光君を傷つけない方が得策だと助言する。「驚いたな〜正邪両派の肝を縮ませる夷陵老祖(イリョウロウソ)も死を恐れるか」「死を恐れるというより望まないだけさ~」「言葉尻を捕らえおって…死を恐れるも望まぬも同じだ!」「違いはあるさ~ ″己の運命を決め、運に委ねず、死を望まぬゆえ運命を決め、死を恐れぬゆえ運に委ねず″ 分かるか?」「口の達者な奴だ、死を恐れぬなら願いを叶えてやる」蘇渉はついに剣を抜いたが、その時、外から子弟たちの悲鳴が聞こえた。「誰だ!」蘇渉は外の様子を確認しようと門へ向かった。すると紫電(シデン)がいきなり扉を開け放ち、蘇渉は巻き込まれて吹き飛ばされてしまう。「舅舅!」江澄が殿内に現れ、金凌は喜んで思わず立ち上がった。「助けを呼ぶくらいなら、なぜ逃げ出した?!」そこへ江澄に危急を知らせた仙子が駆け込んで来る。魏無羨は思わず藍湛を盾にしたが、金凌が仙子に蘇渉を襲わせた。驚いた蘇渉は逃げ惑い、やがて仙子に追い立てられて外へ逃げ出してしまう。江澄の紫電が相手では子弟は手も足も出なかった。藍曦臣は金光瑶の動きに気づき、江澄に琴の音に注意しろと助言する。すると金光瑶は耳をつんざくような曲を弾きながら、琴弦を放った。しかし江澄は紫電の先で剣を操り応戦、見事に金光瑶を琴から引き離すことに成功する。(゚∀゚ノノ゙パチパチパチパチ「江宗主、その殺傷力には私もお手上げだ」金光瑶は観音像の後ろから姿を現し、仙子が江澄にこの場所を教えたのだと分かった。それにしても江澄はなぜか視線を伏せて魏無羨の方を見ようとしない。実は金光瑶はその理由を知っていた。「江宗主、相手にするな、彼は弁舌巧みだ、話をすることで相手の注意を引き、動揺させる…」藍曦臣は金光瑶の手の内を明かしたが、江澄はまさかの事態に追い込まれた。「江宗主、昨日、貴殿は蓮花塢(レンカウ)で騒ぎを起こしたとか 夷陵老祖が使っていた剣を持ち、駆けずり回っては会う人々に抜かせたと…」金光瑶の話に誰よりも驚いたのは魏無羨だった。「俺の剣だと?温寧に渡しただろう?いや、今日は持っていなかった なぜ江澄が持っていて、他人に抜かせるんだ?自分は抜いたのか?!」「魏嬰、冷静になれ」藍湛は魏無羨をなだめた。すると金光瑶は誰ひとり随便(ズイベン)を抜けなかったが、江澄だけ抜けたと暴露する。「実に奇妙だ…16年前、私が手にした時、剣は自ら封印した 夷陵老祖以外に抜ける者はいないはずだが?アラアラ~」江澄はまんまと金光瑶の弁舌にはまった。「江宗主は何ともご立派だ、最も若い家主で、独力で雲夢江氏を再建した 心から敬服するが、以前は魏公子に全て劣っていた …どうやって射日(シャジツ)の征戦後、挽回した? まさか…金丹か妙薬でも飲んだとか?」金光瑶に見透かされた江澄は驚愕し、そのまま立ちすくんでしまう。その機を見逃すまいと金光瑶は剣を抜いて飛び出した。江澄は反応が遅れ、防御一辺倒となる。そして金光瑶は攻撃しながら霊脈を傷つけ、ついに江澄は霊力を失った。蘇渉が殿内に戻って来た。しかし結局、仙子は殺せなかったという。その時、奥からついに掘り当てたと叫ぶ声が聞こえた。金光瑶は急いで駆けつけると、早く掘り起こせと急かせる。「傷つけるな…クックック~」魏無羨は藍湛に金丹の件を知っていたのか聞いた。すると藍湛は黙ってうなずく。「いつ温寧から聞いた?」「お前の気絶中に…」「江澄にも告げたのか?」「…衝撃を受けていた」「温寧には口止めしたのに…」「口止めだと?」2人のひそひそ話を聞いた江澄が思わず口を挟んだ。つづく(  ̄꒳ ̄)うーん…帽子ねえ…
2020.06.10
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です※不適切な表現が含まれますが作品のオリジナリティを尊重しそのままあらすじを書いています陈情令 The Untamed第46話「金丹の真実」思思(スースー)と碧草(ビーツァオ)による斂芳尊(レンホウソン)@金光瑶(ジングアンヤオ)の告発…。宗主たちは金光瑶が妹だと知りながら秦愫(チンスー)を娶ったと知り、驚愕した。恐らく自分の地位を盤石にするには秦蒼業(チンツアンイエ)という義父の後ろ盾が必須だったのだろう。すると姚(ヤオ)宗主がやはり自分の言った通りだと声を上げた。金光瑶の息子・金如松(ジンルーソン)の死は他殺ではなく、金光瑶が手を下したのだという。「兄妹の間で生まれた子は大抵、愚物となる 幼い頃は変わりないように見えるが、成長すれば常人と違うと徐々に周囲も気づき始める 本当に愚物であれば当然、金光瑶のことを誹謗する者も現れよう それに考えてみてくれ、金如松を毒殺したとされる者は金光瑶の仙督就任を反対した家主だ これは単なる偶然か?そこで金光瑶は容赦なく金如松を殺し、その家主に罪を着せ、 息子の敵という名目で一族を討伐した」しかし魏無羨には気になることがあった。「金麟(キンリン)台の清談(セイダン)会で秦愫に会ったのか?」「それは…」碧草は気まずそうに口ごもる。「あの晩、芳菲(ホウヒ)殿で秦愫と金光瑶はもめていた 秦愫いわく、ある者が自分に真実を告げ、文を渡したそうだ その者は自分を騙しはしないと…君のことか?」「…そうです」「なぜ長年の秘密を突然、告げようと思った?しかも公にするとは…」「その~なぜって、お嬢様に夫の正体を知って欲しかったからです!」碧草は自分も公にしたくなかったが、秦愫の死が謎の自害として片づけられ、金光瑶の化けの皮を剥がして秦夫人と秦愫の敵を討ちたかったという。「自覚があるのか?君が告げたせいで秦愫は自害した」「おい、その言い方はいかがなものか?真相を隠すべきだと?」姚宗主は言葉尻を捕らえ、魏無羨を制止した。その時、魏無羨は碧草の手首に目を留める。「立派な腕輪だな…」すると碧草は慌てて袖の中に隠した。黙って聞いていた聶懐桑(ニエホワイサン)だったが、確かに誰が2人をここへ届けたのか疑問を呈した。( *`ω´)<こまけーことはいいんだよ!姚宗主はそれが誰であろうと自分たちの味方に違いないと訴える。すると藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)が珍しく口出しした。( ತ _ತ)<実に疑わしい…確かに金光瑶がなぜ思思だけを生かしておいたのか、本人の証言はあっても物証はない。しかし宗主たちの金光瑶への疑念は深まるばかりだった。「金光瑶が赤鋒尊(セキホウソン)や沢蕪君(タクブクン)に取り入らねば、妓女の子が今の地位まで出世したか?」「その赤鋒尊の命を奪い、沢蕪君も手中にある…何事もなければいいが」「金光善(ジングアンシャン)が死ぬ数年前、奴は己の座を守るため、隠し子を次々と抹殺していた それを考えると莫玄羽(モーシュエンユー)は幸運だな~ 追い出されなければ他の者と同様、消されていたぞ」「金子軒(ジンズーシュエン)の死も奴が関係したのでは?」「もう1つ、薛洋(シュエヤン)の存在を忘れるな、薛洋が逃げたのも金光瑶が関与している!」「そうだ、傀儡を操る陰虎符(インコフ)も薛洋が作った」こうして金光瑶が父、兄、我が子、主まで殺したことが暴かれた。今日の一件も、恐らく各家の力が強まっていることに危機を感じた金光瑶が岐山(キザン)温(ウェン)氏のように討伐されることを恐れ、罠を張ったのだろう。「ならば奴の恐れていることを現実に変えてやる!一斉に金麟台を攻めるのだ!」金麟台を攻めるぞ!>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<金光瑶を生け捕れ!各世家の宗主と弟子たちが声高に決起を叫ぶ中、魏無羨は何とも虚しくなった。…昨日までは、かの恐ろしい人物を誰もが″斂芳尊″と絶賛した…それがまさか一夜の間に打倒すべき敵になるとはなまさに昨日の敵は今日の友、乱葬崗(ランソウコウ)であれほど夷陵老祖(イリョウロウソ)を憎き敵だと責めていた宗主たちがあっさり態度を変えた。「魏先生?!魏先生?!金光瑶の持っている陰虎符はお任せしたぞ!」「ォォォ~それが良い!この道で夷陵老祖に勝る者はいない!」魏無羨は宗主たちの変わり身の早さにへき易し、藍湛と退散した。魏無羨は藍湛を連れて屋敷の回廊を歩いた。2人は誰かがこの機を選んで金光瑶の悪事を暴くよう仕組んだと疑っていたが、証拠は何もない。「敵か味方か、動機が何かも判断できないが、どちらにしても金光瑶の悪事は揺らぎない事実だな」「うむ、慎重を期すよう兄に知らせねば」やがて2人はちょうど江氏の祠堂(シドウ)の前に出た。( ತ _ತ)<入るか?( ˘ω˘ )<ぃゃ…そうは言ったものの、魏無羨は後ろ髪を引かれる。結局、魏無羨は藍湛と一緒に祠堂を訪ね、2人で江一族の位牌に叩頭した。「江叔、虞(ユー)夫人、師姐(シシャ)、俺だよ…また眠りを妨げに来た」思えば以前はちょっとしたことですぐ虞夫人に罰を与えられ、祠堂でひざまずかされていたものだ。( ತ _ತ)<耳にはした…(; ˘ω˘ )<姑蘇(コソ)にも伝わっているとは…知れ渡ってたんだな魏無羨はしみじみ今まで生きて来た中で虞夫人ほど気性の荒い夫人は見たことがないとこぼした。(; ̄▽ ̄)<あはは~これは罰当たりだった失言した魏無羨はお詫びに拝礼する。( ತ _ತ)<江澄(ジャンチョン)に告げぬのか?( ˘ω˘ )<さあな~少なくとも今は…( ತ _ತ)<だが兄弟分でもある( ˘ω˘ )<江澄と袂を分かって長い、簡単じゃない、しかも陰虎符は俺が最初に作ったしかし運悪く、祠堂に江澄@晩吟(ワンイン)がやって来る。( ˘ω˘ )<…金光瑶がいなくとも、事実は変わらない「ウェイウーシエン、まるで身内のように来たい時にやって来て、連れまで引き入れる ここの主人は誰だと?」江澄の声を聞いた魏無羨はすぐ立ち上がる。「含光君(ガンコウクン)を機密の場所には入れていない、江叔と虞夫人に線香を上げただけだ すぐ去るさ」しかし江澄は魏無羨に罵声を浴びせた。「確かにひざまずくべきだ、祠堂に乗り込み、眠りを妨げたのだからな!」「江宗主、言葉に注意せよ」藍湛にとがめられ、江澄はムキになった。「私が注意すると?何某(ナニガシ)こそ所作に注意せよ うちを破門されておいて、私の両親と姉に合わせる顔があるのか?」( ತ _ತ)<江晩吟っ藍湛は思わず江澄に向き直ったが、魏無羨が慌てて止めた。「ランジャン、もう行こう」江澄は魏無羨のそっけない態度に苛立ち、さらに挑発した。「去るなら遠くへ行け!ふざけた仲間どもと我が一族の前に現れるな!」これには魏無羨も我慢ならず、つい言い返してしまう。「罵倒するなら俺だけにしろ、他は関係ない」「お前は忘れっぽいな、なら忠告してやる その昔、お前が英雄を気取り、藍の二公子を救ったせいで両親と蓮花塢(レンカウ)は犠牲となった それでも飽き足らず温氏を救い、姉まで犠牲にしたのに…実に偉大だじゃないか しかも驚くほど寛大な心で鬼将軍を蓮花塢(レンカウ)に連れて来て、二公子に焼香させるとは… 私や家族への当てつけか?二公子にも恐れ入るよ〜 姑蘇の双璧でありながら藍氏の名声など顧みず、夷陵老祖と徒党を組むとは 藍叔もあなたの哥哥もさぞ誇らしいだろうな」「ジャンワンイン!…すぐに謝れ!」「なぜだ?偉大な知己との情を侮辱したからか?」「いい加減にしないか!」魏無羨は江澄につかみかかったが、祖先たちの目があることに気づいて手を離す。「…藍湛、もう行こう」藍湛は立ちくらみを起こした魏無羨を支え、祠堂を出て行った。江澄は魏無羨がおとなしく引き下がったことに納得がいかなかった。そこで2人の前に飛び出し、魏無羨の胸ぐらをつかむ。「さっきの威勢はどうした?殴るんだろう?やれよ!」( ತ _ತ)<手を離せ…藍湛がしつこい江澄の手を払い避けると、魏無羨はよろけながら急に鼻血を出した。驚いた藍湛は魏無羨をかばって先を急ごうとしたが、ついに力尽きた魏無羨がその場で意識を失ってしまう。そんな2人を逃すまいと、江澄は紫電(シデン)を放った。その時、温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)が駆けつけ、2人をかばって紫電に打たれてしまう。江澄は勝手に屋敷に入った温寧に逆上、再び紫電を放った。しかし温寧は打たれても打たれても立ち上がり、なぜか江澄に″随便(ズイベン)″を差し出す。「抜け」「抜いたら何だ?!」江澄はやけになって随便をつかんだが、なぜか剣が鞘から抜けた。「封印を解いたのか?」「解いていない、今も剣は封じられている、他の者が抜こうとしても、それが誰であれ抜けない」「なぜだ…なぜ私は抜ける?」「剣が魏公子だと思っているからだ」「私を魏無羨だと?どうして?なぜ私なのだ?」すると温寧はついにその秘密を明かした。「なぜならその体内で霊力を生み出す金丹は…彼のものだからだ」江澄はこれまで抱山散人(ホウザンサンジン)が金丹を修復してくれたと信じて疑わなかった。突然、金丹が魏無羨の物だと言われても、とうてい受け入れがたい。しかしその場にいた温寧は全てを目撃していた@18話。「あなたは黒い布で目隠しをし、長い杖を持っていた 山頂の手前で林を通り抜け、半時ほど迂回して鐘音のが聞こえたはず 驚いた鳥が飛び立ち、あなたは杖を握りしめた、剣のように… 鐘の音が静まると剣を突きつけられ、立ち止まれと女子の声がした あなたは歩みを止め、緊張しながらも興奮していた 女子の声は低く、名前と目的を尋ねたので、あなたは…」「黙れっ!」「あなたは蔵色散人(ゾウシキサンジン)の子、ウェイインと答えた 蓮花塢が襲われ滅亡に瀕し、温逐流(ウェンジューリゥ)に金丹を消されたと… その女子に両親のことを聞かれ、最後の質問に答える時、香を嗅いでから意識を失ったはずだ」「なぜそれを?!」「言っただろう?その場にいたと…私だけでなく魏公子もいた 我らだけでなく、姉の温情(ウェンチン)もあの場にいた 江宗主、あそこが抱山散人の隠居の地だと?ただの夷陵の山に過ぎなかったんだっ!」「あり得ぬ…そんなはずはない!だったらなぜ私の金丹は修復された?!」「修復されてなんかない!」「違う!違う!そんなはずは…」「江宗主、もう予想はつくだろう? 金丹が修復されたように感じたのは、岐山温氏の最高の医師・温情がいたからだ 姉が魏公子の金丹を取り出してあなたに移した!」魏無羨は己を犠牲にして江澄を救っていた。衝撃の真実に言葉を失う江澄、一方、藍湛は意識のない魏無羨の顔を見ながら、その深い情義に思わず涙した。それ以来、魏無羨は礼儀知らずだと白い目で見られても、陰口を叩かれても、随便を使わなかった。なぜなら金丹を失って霊力がなければ、随便を抜いても持ちこたえることができない。剣の道が進めなくなり、魏無羨は止むを得ず詭道(キドウ)術法を編み出し、夷陵老祖となったのだ。江澄は確かに思い当たる節があった。第24話、江澄は肩に手を回してきた魏無羨を突き飛ばしたが、魏無羨はあっけなく転んでしまう。…なんだ、酒の飲み過ぎで霊力も弱くなったか?そして魏無羨はあの山で自分を送り出した時、必死に叫んでいた。…江澄!これが最後の機会だ!2度と無茶はするなよ!今になって思えば全て合点がいく。しかし何も気づかず、魏無羨に剣を佩けと注意していたのだ。それでも魏無羨はいつも笑っていた、こんな絶望を抱えながらも…。藍湛はやりきれず、握りしめた避塵で床を突いた。それはまるで知己の苦しみに寄り添えなかった自分への苛立ちをぶつけるように。(←と思う)ガツン!江澄は藍湛の無言の憤怒に身がすくみ、もはや立ち去る藍湛と魏無羨を止める気力はなかった。すると温寧は随便を鞘にしまって江澄に渡し、他に誰か抜ける人がいるか試すよう勧める。「そうすれば嘘かどうか分かるはず… 江宗主、あなたは負けず嫌いで常に誰かと競っている でも本来、あなたは永遠にあの人には勝てない」江澄は激しく動揺し、随便を持って逃げるように走って行った。藍湛と温寧は魏無羨を舟に乗せ、蓮花湖に出た。すると温寧が金丹の件は口止めされていると伝え、藍湛にしばらく伏せておいて欲しいと頼む。またかつて藍湛が金麟台で味方してくれたことに感謝し、何より温苑(ウェンユエン)を世話してくれたことを喜んだ。「てっきりうちの一族は皆殺しになったと思ってたのに… まさか阿苑が生き延びていたとは…従兄の二十代の頃とよく似ています」実は温氏が処刑された後、藍湛は魏無羨を探しに乱葬崗を訪ねていた。そこで偶然にも洞窟に隠れていた温苑を発見したという。しかしその時、温苑は熱を出して病にかかっており、藍愿(ランユエン)はその影響で以前の記憶を失っていた。温寧は藍愿が幸せなら気が重くなるような過去を知るより、今のままでいた方が良いと判断、素性は明かしていないという。もちろんいずれは知ることになるだろう。自分の金丹が魏無羨の物だと江澄が知ってしまったように…。藍湛はふと金丹を取り出すのは痛いか聞いた。温情なら何らかの方法があったのだろうが…。しかし体から金丹を分離する時、麻酔にかかった状態では金丹も影響を受けるため、本人は覚醒している必要があった。「意識がある中で霊脈と結合していた金丹が身体から分離され、 湧き上がる霊力が少しずつ静まるのを感じる… そして最後は、何の波も立たない死水のように霊力は消える…」「ずっと意識が…」「1日半、ずっと覚醒しています」「成功の確率はどれほど?」「5割ほど…今まで誰も試したことのない施術です、誰が自分の金丹を他人にあげますか? そんなことをすれば、永遠に自分が頂きに登れない非力な人間になってしまう だから魏公子に頼まれた時、姉は拒んだんです、でも魏公子は諦めず、 ″5割でも十分だ、半々だろう?失敗して金丹を失っても自分には別の道がある″と… でも江宗主は違います、あまりに負けず嫌いで損得を重んじ、修行の成果は命も同然、 もし何の変哲もない普通の人間になれば、人生は終わってしまうでしょう」するとようやく魏無羨の意識が戻った。魏無羨はいつの間にか舟に乗っていた。そこで藍湛は江澄と戦って外へ出たとごまかす。「藍湛、江澄の言うことなんて気にするなよ? あいつは昔からあの性格で、腹を立てるとひどい悪態をつく…絶対に気にするな、な?」すると魏無羨は子供の頃、師姐と良く遊びに来た蓮花湖にいると気づいた。…阿羨、蓮の実よ魏無羨は江厭離(ジャンイエンリー)の幻影を見る。…家族と呼べるのは私たち3人だけよ…師姐~お腹が減ったよ~…まるで子供みたいねしかし師姐はもういない。その時、ふいに魏無羨の頰を涙が伝った。「魏公子?どうしたの?」「…ふっ、腹が減った」魏無羨たちが蓮の実で腹ごしらえしていると、金色の蝶がやって来た。すると藍湛が手を差し出し、伝言を届けて蝶は消散する。( ತ _ತ)<金光瑶が来た( ̄꒳ ̄)<蘭陵にいるんだろう?なぜ雲夢に?…はっ!魏無羨は芳菲殿で土地権利書を見たことを思い出した。金光瑶の行き先は雲萍(ウンヘイ)城に違いない。つづく(꒦ິ⌑꒦ີ)師姐が言っていた通り、うーさんの性分は変わらない「そんな性格だから阿澄を受け止められるのね」「俺はそんな良い性格じゃない、師姐がいるからさ」でももういない…。゚(∩ω∩`)゚。しくしくあ、忘れるところだったけど、どうして宗主たちは金光瑶が赤鋒尊を殺したって知ってるんだろう?
2020.06.10
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第45話「在りし日の面影」魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は宗主たちが一時的に霊力を失ったからくりを暴いた。実は蘇渉(スーショウ)@憫善(ミンシャン)が戦曲の一部を邪曲に変えて弾いていたという。その邪曲は雲深不知処(ウンシンフチショ)の禁室に存在する東瀛(トウエイ)の秘曲集・乱魄抄(ランハクショウ)のことだ。恐らく斂芳尊(レンホウソン)@金光瑶(ジングアンヤオ)が蘇渉に指南したのだろう。魏無羨は思わず実に見事な作戦だと感心した。「みんなを乱葬崗(ランソウコウ)へ誘導すると傀儡が待ち構えている算段だ 黒幕は疑われぬようその場におらず、お前に呼応させる 俺の縄張りで全滅ってことになれば、誰もが俺の仕業だと思うだろうな もし俺に遭遇すれば、あの憎き魏無羨だとみんな一斉に攻撃する、俺の釈明を聞く奴はいない」しかし蘇渉は仙督(セントク)である金光瑶が今さら覇を争う必要などないと反論し、皆を死地に送って何の得になるのかと呆れた。魏無羨はならばさっきの戦曲をここで弾いてみろと挑発し、懐からある紙切れを出す。「俺たちが何の収穫もなく金麟(キンリン)台を去ると思うか?芳菲(ホウヒ)殿の密室に隠してあったぞ? 乱魄抄から破かれた2枚だ、藍啓仁(ランチーレン)先生に見てもらおう お前が弾いていた旋律が書かれているかどうか…」藍啓仁は魏無羨から楽譜を受け取ろうとした。焦った蘇渉は阻止しようとしたが、瞬時に反応した藍湛が避塵(ヒジン)を放つ。蘇渉はうっかり剣を招喚して跳ね返し、自ら霊力を失っていないと暴露した。(  ̄꒳ ̄)b<なぜ霊力があることを隠していたのかな~?追い詰められた蘇渉は法陣に血を吹きかけ破壊、陰虎符(インコフ)を使って一瞬で姿を消してしまう。法陣の効力が消え、傀儡が伏魔殿の扉を押し開けた。魏無羨はひとまず傀儡を温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)に任せ、その間に宗主たちを脱出させる方法を考える。すると姚(ヤオ)宗主がなぜ蘇渉が陰虎符を持っているのか聞いた。魏無羨はあの陰虎符は薛洋(シュエヤン)が模造したものだと教え、自分たちが義城(ギジョウ)で薛洋と戦っていた時に鬼面の男が現れ、薛洋を救おうとしたが失敗、陰虎符だけを持ち去った説明する。「つまり蘇渉こそ仮面の男だ」宗主たちは傀儡を操っていたのが蘇渉と知り、呆然となった。傀儡と戦っていた温寧は魏無羨にきりがないと知らせ、再び戦いに戻った。すると勇敢な藍愿(ランユエン)@思追(スージュイ)が助太刀へ、それを見た金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)も剣を抜く。江澄(ジャンチョン)@晩吟(ワンイン)は咄嗟に紫電(シデン)を持っていくよう促したが、金凌は無視して飛び出して行った。「ジンリン!青二才め、戻って来い!」(๑ŏ _ŏ)<戻っては?@思追( ๑≧ꇴ≦)<断る!@金凌(  ̄꒳ ̄)そして結局、温寧は傀儡と戦いながらお子様も守るはめに…wもはや待った無しの状況となり、宗主たちの間に動揺が広がった。すると魏無羨が外衣を脱ぎ、藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)の剣で指を切ると、白い中着に自分の血で呪文を書き始める。「第二波が襲ってきたら、血池におびき寄せ、含光君(ガンコウクン)が始末する、俺が傀儡の標的だ 戦おうとせず、外へ逃げれば傀儡には襲われない」藍景儀(ランジンイー)は自分の衣にも標的の印を描いて欲しいと名乗りを上げたが、魏無羨は標的なら1つで十分だと言った。「攻撃するのは含光君のみ、しゃしゃり出てくるな!」そして魏無羨と藍湛が2人で外へ飛び出し、魏無羨が竹笛を吹いて傀儡を引きつける。「温寧!全員を頼む!」こうして宗主たちは伏魔殿から脱出した。宗主たちは無事にふもとまでたどり着いた。しかしまだ宗主たちの霊力は1割程度、そこでここから一番近い蓮花塢(レンカウ)へ避難させてもらい、8割ほど回復したら帰還しようという。江澄はこのまま去るのは気が引けたが、宗主たちは含光君たちは助からないと決めつけた。それを聞いた藍愿は居ても立ってもいられず、来た道を引き返してしまう。するとちょうど藍湛が憔悴した魏無羨を抱えて逃げて来る姿が見えた。「魏前輩!」「…思追」魏無羨はふもとまで逃げ切ったと分かり、その場にへたり込んでしまう。「魏前輩!大丈夫ですか!」「思追、平気だ、怯えるな…」「怯えてはいません、ただ…よく分かりませんが…なぜか…」「こまった子だな…気が動転しているのか?」魏無羨はそのまま意識が遠のいて行った。「魏前輩!しっかり!目を覚まして!」「…阿苑(アユエン)」無意識に温苑(ウェンユエン)の名を呼ぶ魏無羨、その名を聞いた温寧は藍愿に在りし日の面影を重ねた。雲夢(ウンム)江氏の蓮花塢へ水路で向かった一行は、黒幕とされる金光瑶の話題で持ちきりだった。一方、藍愿は船酔いで気分が悪く、立ち寄った埠頭で休みを取ることにする。欧陽子真(オウヤンズージェン)は北方の者ならともかく、姑蘇(コソ)の人間が舟に弱いと知って驚いた。「4~5歳の頃から舟には弱いのだ」しかしそれ以前の記憶が定かでない藍愿は生まれつきかもしれないという。そこへ突然、鬼将軍と恐れられる温寧がやって来た。藍景儀や欧陽子真は怯えて後ずさりし、近くにいた金凌は父の敵である温寧に敵意丸出しになる。すると温寧は藍愿の前まで来たが、ふと気づいて遠慮し、後ろへ下がった。「…君の名は?」藍愿は驚いた様子だったが、なぜか抵抗なく温寧に近づいた。「姑蘇藍氏の子弟でランユエンと申します」「ラン″ユエン″?ゥ~ン…ではその名前をつけたのは?」「当然、両親です」「両親はまだご健在なの?」「私が幼い頃、亡くなりました…」「ェート…思追が君の字(アザナ)かい?」「まさしく」「誰がつけたの?」「ハングアンジュンが」「そっか…ボソ」温寧は何やら考え込むと、藍愿は自分の名前に問題があるのか尋ねた。慌てた温寧は何もないと答え、実は藍愿が遠縁の親戚に似ていると顔をほころばせる。ニコ( ఠ‿ఠ )ニコ (´゚艸゚)∴ブッ ( ๑≧ꇴ≦)<鬼将軍は親しみやすいな穏やかな温寧の姿に藍景儀と欧陽子真は思わず失笑した。しかしその時、藍愿は不思議な感覚を覚える。…どこかでこの顔を見た気がする「ぁ…藍公子?君を阿苑と呼んでいいかい?」「はい」「アユエン、ずっと元気だったかい?」「はい、とても」「含光君のおかげだね」「含光君は父兄であり、琴の師です」「いつから含光君は君を指導してきたの?」「よく覚えていませんが4~5歳頃です それ以前は指導していないはず、含光君は面壁中でしたから…」すると温寧は懐から玩具を出した。「さっき埠頭で買ったんだ、好きだと思って…あげるよ」それは奇しくも第39話で藍愿が潭(タン)州で購入した竹細工の蝶とよく似ていた。驚いた藍愿は袂から蝶を出して並べてみると、それを見た温寧は藍愿が可愛がっていた温苑だと確信する。思わず手を伸ばし、藍愿の頬に触れようとする温寧、その時、金凌が剣を抜く音が聞こえた。金凌は温寧に剣を向けた。驚いた藍愿は剣を収めるよう頼んだが、憤慨した金凌に突き飛ばされてしまう。温寧は危うく倒れそうになった藍愿を助け、金凌に怒りは自分にぶつけるよう訴えた。「抵抗はしません」すると藍景儀と欧陽子真が横暴な金凌を非難し、目撃していた姑蘇藍氏の子弟が思わず口を滑らせてしまう。「誰が教育したんだか…(ボソッ」その頃、藍湛は舟の中で気絶した魏無羨のために琴を弾いていた。魏無羨は外の騒ぎに気づき、ふと目を覚ます。「…金凌?!藍湛、金凌たちに何があったんだ?」その頃、桟橋では金凌が剣を抜いていきり立っていた。「どうせ私は最低だ!悪いか!」「なぜ急に癇癪を起こす?」「まさに″大小姐脾气(お嬢様気質)″だな」魏無羨と藍湛は舟を降りて駆けつけると、温寧は自分が悪いと恐縮していた。「つい顔を見たくなって…」ともかく魏無羨は剣を降ろせと叱ったが、金凌は興奮して手がつけられない。「嫌だ!放すもんか!」「ジンリン、わがまま言うな」「そうさ、わがままで聞き分けがないのさ!」すると金凌は急にしゃがみ込み、亡き父の剣を抱いて号泣してしまう。(꒦ິ⌑꒦ີ)じんりん…ずっと独りで我慢して来たのね…魏無羨は金凌に何も言葉をかけられなかった。すると騒ぎに気づいた江澄が舟から金凌を呼び戻し、誰に泣かされたのか聞く。金凌は答えなかったが、桟橋にいる魏無羨と温寧を見れば十分だった。「よく戻れたものだ…」江澄は魏無羨に嫌味を言うと、舟に戻った。蓮花塢に到着する頃には日が暮れ始めた。江澄は温寧が足を踏み入れることを許さず、温寧は素直に外で待つことにする。すると藍愿が駆けつけ、付き添うと言った。2人が楽しそうに話している様子を見た魏無羨は連れ戻そうとしたが、藍湛は好きにさせれば良いという。そしてその夜、魏無羨はついに夢にまで見た蓮花塢の敷居をまたぐことが叶った。一方、温寧と藍愿は意気投合していた。「確か含光君が幼い私をウサギの群れの中で育てたことが…」「本当に?」「うん、食べる物も同じでした、だから私は人参が好物なんです」(  ̄꒳ ̄)oO(何してんの?藍湛…試剣(シケン)堂に宗主たちが落ち着いた頃、江澄のもとに2人の女子が訪ねて来たと知らせが届いた。江澄は追い返すよう命じたが、女子は今日のために来たという。仕方なく江澄は退席して女子に会いに行ったが、2人の話は信じがたい内容だった。魏無羨は殿内に入れず、門の外で待っていた。藍湛も魏無羨と一緒に外にいたが、目を閉じたまま姿勢を崩さず立っている。江澄がなかなか戻らず、やがてだらけて座る魏無羨、すると藍湛に注意されてしまう。するとようやく江澄が2人の女子を連れて試剣堂へ戻って来た。ふてくされていた魏無羨は何事かと振り返ると、江澄がようやく入れと許してくれる。江澄は着席し、女子たちに再度、話して欲しいと頼んだ。実は驚愕する内容のため軽率に判断できず、皆にも聞いて欲しいという。先に口を開いたのは面紗(メンシャ)で顔を隠した思思(スースー)だった。思思は人気のある妓女だったが、十数年前に豪商に嫁ごうとしたところ、その妻が男たちを雇って顔を傷物にしたという。そこで思思は面紗を外し、顔に残る大きな傷跡を見せた。この顔では嫁ぐどころか娼館も追い出され、仕方なく年のいった妓女を頼ったという。おかげで顔を隠して何とか商売を続けていたが、約11年前のある日、仲間の妓女が大きな仕事を持ちかけてきた。妓女たちは大金を積まれ、馬車に乗ってある屋敷にやって来た。思思はこれほどの富豪がなぜ自分たちのような妓女を指名するか腑に落ちなかったという。実は妓女たちを呼んだのは金光瑶だった。金光瑶は金光善(ジングアンシャン)を寝台に縛り付け、妓女たちに相手をするよう命じたという。『父上、女子は大好きでしょう?しかも大勢いる…うれしいですか?クックックック…』思思は相手の男はもがき苦しんでいたと話した。ただ全身には全く力が入らないようで、そのまま息も絶えてしまったという。しかし驚いたことに帳の後ろにいた金光瑶が死んでも続けろと命じたのだった。「あの方が死に私たちも観念しました、案の定、仲間の妓女たちは全員、殺されたのです」しかしなぜか思思だけは殺されず、この11年間、監禁された。最近になってある人に救われ逃げ出したが、直接、会っていないので誰かは知らないという。「ただ、君子面した悪党を野放しにはしないと憤ったそうです 今は破竹の勢いでも、いずれ化けの皮を剥がし、 妓女たちが浮かばれるよう公正に裁いてくれると…」すると魏無羨が証拠はあるか確認した。思思はないと言ったが、姚宗主は微細にわたる説明のため虚偽ではないとかばう。次は碧草(ビーツァオ)の番だった。碧草は楽凌(ラクリョウ)秦(チン)氏の侍女で、金夫人となった秦愫(チンスー)に幼い頃から仕えていたという。あれは12~3年前、秦愫の縁談が決まった頃だった。なぜか秦夫人がふさぎ込むようになり、碧草は溺愛する娘を手放したくないだけだと思って夫人を慰めたという。しかし婚礼の日取りが決まると、招状を見た夫人は気絶した。そして秦愫が嫁いでからは心を病んで症状も重くなり、そして亡くなる前、夫人はついに碧草に全て打ち明けたという。実は金光瑶と秦愫は兄妹だったのだ。金光善はかつて美しい秦夫人に恋慕し、外出の時を狙って酔いに任せ襲っていた。泣き寝入りするしかなかった秦夫人だったが、娘の父親が誰か忘れるはずがない。娘が金光瑶を慕っていると知った秦夫人はまさに青天の霹靂、悩んだあげく過ちが起きないよう婚礼前に金光瑶を訪ね、秘密を明かしていた。しかし金光瑶は妹と知りながら秦愫を娶ってしまう。話を聞いた姚宗主は愕然とした。先代の秦宗主は金光善に何年も従って来たのに、まさかその妻にまで手をつけていたとは…。「金光善は獣にも劣る!」つづく( ๑≧ꇴ≦)なぜか急にフィーチャーされる姚宗主www
2020.06.08
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第44話「裏切り者の旋律」乱葬崗(ランソウコウ)へ向かった魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)と藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)は旅の途中、偶然にも蘭陵(ランリョウ)金(ジン)氏の仙師だった羅綿綿(ルォミエンミエン)と再会した。綿綿は今では夫と娘と3人、幸せに暮らしているという。実は綿綿は青羊(チンヤン)と名を変え、自分の娘に″綿綿″と名付けていた。夫は商人だったが、今は青羊と夜狩(ヨカリ)に出ているとか。その時、傀儡たちの唸り声が聞こえて来た。魏無羨と藍湛は早々に綿綿と別れ、急いで傀儡の退治へ向かう。しかしそこにいたのは傀儡ではく、温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)だった。実は温寧は先回りして2人のために傀儡を始末していた。藍湛は温寧が金麟(キンリン)台から自分たちを尾行していると気づいていたという。驚いた魏無羨は温寧が巻き込まれないよう、どこかに隠れて何も関与するなと言い聞かせたが、温寧は隠れる場所などないと肩を落とした。「分かった、連れて行く、一緒に来い」こうして3人は懐かしい夷陵(イリョウ)の町にやって来た。魏無羨はかつてこの町で藍湛と再会し、温苑(ウェンユエン)と3人で茶楼に入ったことを思い出した。そう言えばあの時、ご馳走すると言いながら、結局、藍湛に勘定させてしまったと笑う。「あの子が生きていたら、もう十代だな…」魏無羨は可愛がっていた温苑を懐かしんだ。その時、藍湛は何か言いたげだったが、今は何より乱葬崗へ行くことが先決だと急ぐ。傀儡たちを始末しながら乱葬崗に到着した魏無羨たち、しかし思い出の家や畑は16年前に全て破壊され、当時の面影はなかった。…ごめんね、そしてありがとう…魏無羨は温情(ウェンチン)の最後の言葉を思い出し、あの時の無念さが込み上げる。それは温寧にとっても辛い記憶だった。すると魏無羨はその場にしゃがみ込み、痩せた土を手に取る。「これでいい…俺にとっても、温情や温寧にとっても… 一生で最も過酷な歳月を過ごした場所だ、もう訪れる必要もない」すると物陰から突然、傀儡が飛び出して来た。藍湛は温寧と一緒に傀儡を退治した。そこで念のため護身用に″随便(ズイベン)″を魏無羨に持たせたが、なぜか剣を抜かない。魏無羨は咄嗟に今の身体は霊力が低いので宝剣の威力を発揮できないと言い訳したが、藍湛はどこか違和感を感じていた。魏無羨たちが伏魔洞へ入ると、奥から話し声が聞こえて来た。様子を見てみると、何者かに捕らえられた各世家の子弟たちがいる。「狙いは明白だ!不夜天(フヤテン)の時のように我らを傀儡にして、家族を襲わせる気だ 家族も手出しはできない、卑怯な魏の犬め!」「黙れ!」金闡(ジンチャン)と金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)が小競り合いとなり、一緒に縛られている藍愿(ランユエン)@思追(スージュイ)は珍しく声を荒げた。「もうやめるのだ!いつ傀儡が襲って来るかも分からない!争っている場合か!」しかし金闡が母親がいないと揶揄したことから金凌が激怒、小突き合いとなる。そこへ魏無羨と藍湛が現れた。子弟たちは夷陵老祖(イリョウロウソ)の姿に呆然、そこで魏無羨は温寧に命じて子弟たちの縄を切ってやることにしたが、鬼将軍に殺されるとでも思ったのか、子弟たちはことの外、怯えている。これには悪魔と恐れられた夷陵老祖も形無しだった。「戦慄さでは俺は温寧に負けるわけか…(´・_・`)、」解放された金闡は真っ先に逃げ出そうとしたが、欧陽子真(オウヤンズージェン)が外には傀儡がいると引き留めた。一方、藍愿、藍景儀(ランジンイー)ら姑蘇(コソ)藍氏は含光君(ガンコウクン)に拝礼し、再会を喜ぶ。「莫(モウ)…いえ、魏前輩、我らを捕らえろと指示していないですよね?」「俺が?俺は貧乏だ、誰かを雇う金はない」「うん、貧乏なのは知っていました」魏無羨は聡明な藍愿のツッコミに言葉もない。「で相手の総勢と近くに待ち伏せは?」藍景儀の話では鬼面をつけた者が何人もいて、自滅しろとばかりにここに捨てられたという。「それに外には傀儡がたくさんいる」( ತ _ತ)<ふっ、よくやった藍湛に褒められた藍愿は気まずそうにうつむいた。すると魏無羨が確かに藍愿まで喧嘩するとは予想外だと驚く。「つい衝動的になって…」喧嘩の話を聞いていた金凌は思わず魏無羨たちの元へ向かった。しかし金麟台で魏無羨を刺した金凌を警戒し、藍湛は思わず金凌の行く手を阻む。( ˘・з・)<また刺す気か?!@景儀(,,Ծ‸Ծ,,)<うぉ(我)っ@凌(´ ・ω・)<ジンイーッ!@思追(^ꇴ^)<まあまあ~まずはここから出てからだ@うーさんそこで魏無羨は温寧に随便を渡し、先に外にいる傀儡を始末させることにした。しかし飛び出していった温寧が吹き飛ばされ、洞窟に戻って来る。「金凌!こちらへ」「舅舅!」その声は江澄(ジャンチョン)@晩吟(ワンイン)だった。乱葬崗に各世家の宗主たちがやって来た。子弟たちは安堵し、自分たちの宗主の元へ戻る。藍湛は藍啓仁(ランチーレン)に拝礼したが、子弟たちを託しただけで合流しなかった。すると最後に洞窟から魏無羨が現れ、藍湛は知己と一緒に矢面に立つ。その時、かつて姑蘇藍氏を裏切った蘇渉(スーショウ)@憫善(ミンシャン)が口火を切った。「夷陵老祖が復活を知らしめんと、大々的に傀儡を作り子弟を捕らえた それゆえ我らも早速、参上したわけだ」「俺がその子弟を助けたのに?感謝しないどころか、罪を着せるのか?」しかしこれほど盛大な催し物だと言うのに、斂芳尊(レンホウソン)@金光瑶(ジングアンヤオ)と沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランホワン)@曦臣(シーチェン)がいない。蘇渉の話では金光瑶が先日、金麟台で何者かに襲われ、深手を負い、藍曦臣が治療しているという。「ふっ、斂芳尊はずい分と簡単に傷を負うんだなw」魏無羨は鼻で笑った。欧陽子真は父に魏無羨の仕業とは思えないと訴えた。「義城(ギジョウ)でも救ってくれたし、助けに来てくれたのでは?」「子供は黙っておれ」その話をちょうど隣に立っていた藍啓仁が聞いていた。魏無羨はふと聶懐桑(ニエホワイサン)もいないことに気づいた。「そうだ、清河(セイガ)聶氏はどうした?」「ちょっと失礼!…魏兄!数合わせで来ただけで、私は何も知らぬのだ…」前に出て来た聶懐桑は気まずそうに答え、さっさと人影に隠れてしまう。すると16年前の不夜天での戦いで魏無羨に恨みを持つ宗主たちが続々と声を上げ始めた。その中には姚(ヤオ)宗主の姿もある。 ←(꒦ິ⌑꒦ີ)まだ生きてた「天下で悪事を働いた者は誅さねばならぬ! お前がどんな手段を使い、何度、復活しようが消滅させるまでだ!」その光景はまさに16年前の決起大会そのものだった。煽られた宗主たちは魏無羨を殺せと叫び、気がつけば3千人も殺したと誇張されている。さすがに魏無羨は言い返した。「一方的な言い分で俺を断罪するな!やっていないことを償う気はない 窮奇道(キュウキドウ)と不夜天の件に証拠はないが、赤鋒尊(セキホウソン)に手を下したのは俺じゃない 金夫人にも自害を強いていないし、道中の傀儡も俺が操ったんじゃないぞ?」ザワザワ>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<ザワザワ宗主たちの間に動揺が走ると、すかさず蘇渉が扇動した。「夷陵老祖、常軌を逸しておいてずい分と謙虚だな? だがお前でなければ、誰があれほどの傀儡を操り、これほど我らを愚弄する?」「簡単なことだろう?陰虎符(インコフ)があれば誰でも可能だ」「陰虎符はお前の法宝だろう?!」「それは陰虎符に固執する者に聞け 例えば温寧だが、どこかの世家は″鬼将軍を殺せ″と叫びながら十数年も隠していた、変だろう? 温寧が灰と化したと言ったのは一体、誰だ?」ザワザワ>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<ザワザワ蘇渉は盲点を突かれて焦った。しかしその時、傀儡の大群が現れる。宗主たちは一様に剣を構え、傀儡を退治しようとしたが、驚いたことに宗主たちは霊力を失っていた。藍愿は伏魔殿の中に大きな法陣があるのを見つけ、補えば防げると気づいた。そこで皆に避難するよう声をかけたが、蘇渉が反対する。「入れば袋の鼠だぞ!もっと危険な罠が!」しかし藍湛と温寧が片付けても、傀儡は次から次へとあふれるように現れた。たまりかねた聶懐桑は誰も入らないなら1人でも行くと告げ、子弟を連れて逃げ込んでしまう。確かにこれが夷陵老祖の罠ならすでに殺されているはず、そこで宗主たちは子弟たちを引き連れて続々と伏魔殿に避難した。魏無羨は全員が避難したところで藍湛と温寧を呼び戻し、伏魔殿の扉を閉じた。すると藍啓仁が剣気を放って法陣を有効にしたが、宗主たちは魏無羨に何かされると警戒している。魏無羨はそれよりなぜ自分の霊力が消えたのか気にならないのか聞いた。その時、姚宗主がこの中に医者がいたはずだと気づき、脈診を頼む。どうやら金丹は損傷しておらず安堵したが、霊力が戻るまでに少なくとも2時(4時間)は必要だった。「補った法陣が2時も持つと?!魏兄…これからどうすればいい?」聶懐桑が思わず魏無羨に助けを求めると、宗主たちは固唾をのんで見守った。何とも調子が良い宗主たち、そこで魏無羨は霊力が残っているのは自分と藍湛と子弟たちだけ、本気で襲えば誰も止められないとわざと脅かす。「御託はいい!殺すなら殺せ!泣きつくなど英雄ではない!命乞いすると思うな!」蘇渉は宗主たちを煽ったが、魏無羨はまた蘇渉を忘れていた。「…ところであんた誰だ?」魏無羨は何か霊力を失う原因やきっかけがあったはずだと言った。すると聶懐桑が山を登る時に皆が水を飲んだのではないかという。しかし宗主たちは乱葬崗の水など飲むはずないと否定した。聶懐桑はならば山の霧を吸ったせいだと気づいたが、今度は金凌が否定する。「霧は山頂の方が濃い、でも2日ここにいた我らの霊力は無償だ」魏無羨は金凌の鋭い指摘に満足そうに頷いた。「いい加減にしろ!本当に奴と話し合うとは…敵に誘導されていいのか?!奴は…うっ」藍湛は何かと水をさす蘇渉に禁言術をかけてしまう。( ತ _ತ)<続けよそれにしても蘇渉の言動はさっきから奇妙だった。「傀儡が襲って来た時、霊力を失った者に死も辞さず戦おうと呼びかけた そして今度は俺と話すなと言い、皆殺しにしろと俺を挑発するとはな~ 盟友たちに対してあんまりだろ?」その時、魏無羨は蘇渉に目もくれない藍啓仁に気づき、秣陵(マツリョウ)蘇氏と言えば姑蘇藍氏との関係が最悪だと言った。何も知らなかった聶懐桑は興味津々、すると姑蘇藍氏の門弟だった蘇渉が藍氏を裏切って追放され、門派を作ったと知る。また秘技も姑蘇藍氏と変わりなく音律に長け、蘇渉の一品(イッポン)霊器も含光君を模倣した七弦古琴だった。そのせいか藍景儀が聞いた話では、蘇渉は″含光君の模倣″と言った者とは絶縁するという。侮辱された蘇渉は憤慨し、血を吐いてまで自ら禁言術を解いた。「雅正(ガセイ)を家訓とする藍氏のくせに、何が玄門一の名士の集まりだ! これが子弟への教えだと?!」姚宗主は仲間割れしている場合かとなだめたが、蘇渉は姑蘇藍氏も魏無羨と一緒にかき乱すばかりだと藍湛を揶揄する。「何が仲間だ…ふん」この蘇渉の言葉はさすがに宗主たちの反感を買った。「姑蘇藍氏の者でなくても言葉に気をつけよ」「宗主はもう脱退したのにその物言いは何だ!」←脱退って…KRS48かw蘇氏の子弟たちは宗主をかばい、優れた門弟が独り立ちしては駄目なのかと反発する。「退魔曲をあれだけ弾き間違えたくせに…何言ってんだか、ブツブツ」魏無羨は藍景儀のぼやきを聞いてついに謎が解けた。秣陵蘇氏は姑蘇藍氏から分離した門派で、絶技は姑蘇藍氏を基礎にしていた。姑蘇藍氏の秘技と言えば邪を駆逐する破障(ハショウ)音があるが、中でも七弦古琴は最も奥深いため、琴を修めるものが一番多い。(  ̄꒳ ̄)b<当然、秣陵蘇氏でも琴を修める者が一番多いだろうな~( ತ _ತ)<いかにもしかし独り立ちしたとは言えは蘇渉は琴技を極めておらず、家主の育てる門弟も腕が劣るはずだ。つまり秣陵蘇氏の弾く戦曲は旋律がどこか変でも、姑蘇藍氏は疑問に思わない。藍景儀のように単に弾き間違えたと思うだけだ。「まさかわざと弾き間違えたとは誰も疑わないよな」魏無羨は宗主たちが霊力を失ったのは傀儡を殺したからだと暴露した。実は一緒に戦っていた蘇渉は表向き琴で傀儡を退けるよう見せかけ、戦曲の一部を一時的に霊力を失う旋律に変えていたという。蘇渉は自分が姑蘇藍氏から相手にされないと知っているため、それを逆手に取ったのだろう。弾き間違えても姑蘇藍氏しか気づかず、かと言って姑蘇藍氏が歯牙にもかけないと分かっていたのだ。しかし聶懐桑は聴く者の霊力を奪う邪曲がこの世に存在するとはにわかに信じがたい。「あるとも、魔物を退治できれば邪も呼べる… 東瀛(トウエイ)の秘曲集″乱魄抄(ランハクショウ)″には、証拠も残さず相手を殺せる音律がある」魏無羨は乱魄抄が雲深不知処(ウンシンフチショ)の禁室にあると教えた。すると蘇渉はあったとしても、当時、門弟の自分が入れるわけがないという。「お前じゃなくても主が出入りできるだろう?曲を変える方法も主に教わったのでは?」つづく
2020.06.07
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第43話「重なり合う心」魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は斂芳尊(レンホウソン)・金光瑶(ジングアンヤオ)が邪曲を使い、赤鋒尊(セキホウソン)・聶明玦(ニエミンジュエ)の発作を誘発したと考えた。邪曲集・乱魄抄(ランハクショウ)の抜け落ちた部分は金光瑶が破ったのだろう。ただし、写す暇がなかったからではない。万一、秘密に気づかれても旋律の出所が分からないよう、証拠を隠滅したのだ。「金光瑶は何事にも非常に慎重で、藍宗主の前では清心音を完璧に弾いた 赤鋒尊は曲に傾倒せずとも清心音を聞いたことがあるから、大体の印象は残っている そこで金光瑶は直接、邪曲を弾かず、わざわざ性質や効果の相反する曲を組み合わせた しかも何の違和感も抱かせないとは…音律に関して天賦の才がある 予想するに清心音を弾く際、使う霊力はわずかだが、″乱魄抄″の部分で本格的に注入する だが精通していない赤鋒尊に違いが分かるわけがない 命を奪う邪曲が組み込まれていたなんて…」魏無羨の話を聞いた藍渙(ランホワン)@曦臣(シーチェン)は動揺を隠せなかった。しかし金光瑶を雲深不知処(ウンシンフチショ)に出入りさせていたとは言え、禁室のことは話していない。魏無羨は思わず、金光瑶にとって禁室を見つけることなど朝飯前のはずだと言った。金光瑶が不夜天(フヤテン)に潜入した時、温若寒(ウェンルオハン)の密室まで見つけ、誰にも知られず地図や記録を全て暗記、金麟(キンリン)台に送っている。もはや否定できなくなった藍曦臣は曲譜を再現してみると言った。自分に試すなら家訓に背くことにはならない。「私の知る金光瑶とお前たちの知る金光瑶、そして世人の知る金光瑶は全く違う 長年、私の中での金光瑶は屈辱に耐え、衆生を顧み、上を尊び、下を哀れんだ 固く信じてきた…世人は誤解から彼を嘲笑するが、私の知る彼こそ真実だと… だが全ては偽りだとすぐに信じろと言うのか? 彼が義兄弟を死に至らしめ、私もその駒だった…それどころか、手を貸していたと?」藍曦臣は慎重に考えて判断するため、時間が欲しいと言った。↓あーが( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)ガーン蔵書閣を出た藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)は叔父へ挨拶に行くことにした。そこで藍曦臣が魏無羨を影竹(エイチク)堂まで送り届けたが、魏無羨はこの機会に藍湛の身体に残る戒鞭(カイベン)の痕の理由を聞いてみる。藍曦臣は魏無羨が何も知らないことに驚いていたが、確かにあの弟のこと、余程のことがなければ話さないだろう。実は16年前、藍湛は乱葬崗(ランソウコウ)で騒ぎを起こしていた。蘇渉(スーショウ)@憫善(ミンシャン)が金氏の弟子たちを率いて魏無羨の住処だった伏魔(フクマ)洞を潰そうとしたが、藍湛が妨害したという。結局、金光瑶が駆けつけ、聖人君子の含光君(ガンコウクン)の顔を立てて伏魔洞は無事だった。しかしこれを知った藍啓仁(ランチーレン)が激怒、藍湛を雲深不知処へ連れ帰り、戒鞭300回の罰を与えたのだ。『打てっ!(バシッバシッ) 藍氏家規、第52条は何だ!』『″奸邪(カンジャ)との交流を禁ずる″…』『藍氏の教えの根本を忘れ去るとは!藍氏の祖先に合わせる顔があるのか!』『(バシッバシッ)叔父上にお聞きします、誰が正道で、誰が邪道ですか?』藍湛は激しく叩かれて喀血しても我を通した。そんな甥の姿に藍啓仁は深く失望し、寒潭(カンタン)洞で3年の面壁を命じる。洞窟では戒めとして家訓である″妖邪を誅し 正法を立てれば 大道は永存す″が置かれていた。「ワンジーには寒潭洞に入った後も忠告したが、ワンジーは言った 君の知己ならば、信じるべきだと…」「なぜそこまで…」魏無羨は困惑したが、藍曦臣には弟の気持ちが良く分かった。影竹堂の静室は藍曦臣と藍湛の母の居所だった。「奇妙に思うだろう?家主の妻なのになぜ家主と寒室に住まないのか?」藍曦臣と藍湛の父が俗世を離れ、修行のため閉関していたのは有名な話だった。そのため叔父の藍啓仁が姑蘇藍氏を切り盛りしていたが、実は父の修行は母が原因だったという。竹林の奥深くにひっそりと建つ静室、居所とは名ばかりで、実際は軟禁と大差なかった。「父が若かりし頃、夜狩(ヨカリ)から戻る途中、姑蘇の城外で母と出会い、心を奪われたそうだ だが母は父に心を奪われてはおらず、父の恩師まで殺すことに…」「なぜです?」「分からない…いずれにせよ恩仇(オンキュウ)が理由に他ならない それを知った父はいたく苦しんだが、熟慮した結果、秘密裏に母を雲深不知処に連れて帰った 一族の反対も顧みず、ひっそりと祝言を挙げ、宣言したのだ ″生涯で唯一、愛する妻だ″と、″もし殺すなら、まず自分を倒せ″とな… 母を娶ってから父はこの建物を見つけ、母を閉じ込めた そして自分も別の建物にこもったのだ、修行という名の改悟と言える」父は息子たちが生まれるとすぐ他の者に世話をさせ、少し成長すると藍啓仁に指導を託した。叔父はもともと一本気で、母が父の一生を台無しにしたと考えたのだろう。それからは道を外し、素行の悪い者をさらに憎むようになっていったという。2人の甥への指導も厳しさを増し、心を砕いた。「我らが会いに行っても、母は軟禁の苦痛など見せず、修行のことも聞かなかった ワンジーは黙っていたが私には分かる 毎月、母と会う日を待ちわびていた、ワンジーも、この私も… だがある日、叔父に言われたのだ、″行く必要はない、母はいない″と… あの頃は幼すぎて意味が分からなかった、誰が説得しても叔父が叱責しても、 ワンジーは毎月ここへ来て戸が開くのを待ちながら廊下で座っていた その後、成長し、我らも理解できた、母はもう戻らず、この戸は開かないと… それでもワンジーは来た ワンジーには執着がある、だから魏公子、当時、ワンジーは君が詭道(キドウ)を修めるのを見て、 口では黙っていたが、心の苦痛と迷いは母親に対してと同じだ」こうして我が身にも藍湛と同じことが降りかかり、藍曦臣はかくも決意が難しいと分かったという。すると藍湛が天子笑(テンシショウ)を手土産に帰って来た。藍湛は魏無羨のための酒を注ぎ、自分には茶を入れた。魏無羨は改めて藍湛に礼を伝えたいが、どうも恥ずかしい。結局、話題を変え、藍曦臣の受けた打撃が大きいことを心配した。しかし証拠を見つければ手は緩めないだろう。藍曦臣は藍湛の兄であり、姑蘇藍氏だ。( ತ _ತ)<伝えたのか?…窮奇道(キュウキドウ)で笛の音が…( ゚д゚)<知っていたのか?( ತ _ತ)<温寧(ウェンニン)に聞いた、2か所から笛の音がしたと… ←いつ聞いたの?魏無羨はあの時はまだ自分の錯覚だと思っていた。しかし不夜天では確かに笛の音が聞こえたという。それはほんの一瞬だった。魏無羨は混乱していたため、どこに問題があったのか考える余裕もなかったという。その夜、雲深不知処は雪になった。魏無羨は回廊に出て雪を眺めると、藍湛もやって来る。「目覚めてから夜中に思い返すたび強く感じた、あの笛の音は錯覚じゃないと… そして今日、確信に変わった 窮奇道と不夜天で誰かが乱魄抄を使い、″陳情″の指令を変えた」「金光瑶だ」「…そうかもな、もしくは違うかも、ふっ」「答えを知りたくはないのか?」「目覚めたばかりの頃は知りたかった、でも今は… 言えることは1つ、ご勝手に、好きにすればいい」世人にとって夷陵老祖は悪事を働いた男、濡れ衣と訴えたところで誰も信じないだろう。結局、重要なのは真相を知ることではないのだ。時に世人は何か口実をつけて罵倒できる標的を求める。つまり夷陵老祖がいれば憤慨できる敵を共有し、自分を誇れるのだろう。例え金光瑶がいなくても、また他の誰かが現れ、別の偶然が起きたはずだ。「世は不確か、何でも起こり得る…」するとふいに琴の音が聞こえてきた。魏無羨が回廊から殿内をのぞくと、いつの間にか戻った藍湛が琴を弾いていた。…思えば、あの時は本当に孤独だった…俺を信じてくれた人は全員、死んだ、温寧、師姐(シシャ)…でも幸い( ತ _ತ)oO(この世にはお前を信じる者がいる…藍湛、お前に捧げる…人生でひとりの知己を得れば満足だ魏無羨はひとり雪見酒を楽しんだ。( ತ _ತ)oO(信じるのは心に恥じぬためだ…誰に誹謗されようと、心に恥じなければいい魏無羨と藍湛は言葉を交わさずとも、同じ志でつながっていた。「ランジャン、すまない…ありがとう」←( ๑≧ꇴ≦)温情ーっ!そんなある日、金光瑶が雲深不知処に現れた。寒室に藍曦臣を訪ねた金光瑶は卓に通行玉令を置き、失効したので持ち主に返すという。「含光君と夷陵老祖の行方は分からず、雲深不知処の捜索は禁じるも、 各世家は疑念を持ち異論を唱えています 機を見て1時(トキ)ほど門戸を開けてくれれば、皆を連れて来るので納得させます」その話を衝立の奥で魏無羨と藍湛が聞いていた。「ワンジーのことなら心配には及びません、含光君が品行方正なのは百家の周知の事実です こたびは丸め込まれただけで、取り返しのつかぬことでもない その時、釈明すれば良いこと…陰口など叩かせはしません」「…その時とはいつだ?」「乱葬崗の掃討後に…」実は金麟台での乱闘後、乱葬崗への道中に異常があり、傀儡が現われたという。何でも傀儡は乱葬崗の方向に逃亡したとか。「恐らく魏無羨が陣を起動させたか、陰虎符(インコフ)を使い、傀儡を招喚したのかも…」「だが彼は金麟台で金凌に刺された」「二哥…16年前、魏無羨は江(ジャン)宗主と戦って負傷しても傀儡を招喚したではないですか? 夷陵老祖には簡単なことです」(  ̄꒳ ̄)oO(随分、俺を見込んでるね~「程なく乱葬崗で2度目の包囲を行います、他の世家も金麟台へ招集しました 二哥も来ていただけますか?」「分かった、外で待っていてくれ、共に向かう」金光瑶は安堵して出て行くことにしたが、ふと振り返った。「二哥、大哥に会いに行きたいですか? …葬儀を執り行います、大哥を最後に送り出しましょう」藍曦臣は金麟台に行くことになった。そこで藍湛と魏無羨に先に乱葬崗へ行くよう告げる。「もし異心があれば、決して容赦せぬ…」魏無羨は藍湛と裏山にいるロバの小苹果(シャオピングォ)を迎えに行った。しかし変な感じがする。明らかに危険が待ち受けていると分かっているのに、少しも怖くない。魏無羨は相変わらず頑固な小苹果を引っ張って下山したが、気がつけばウサギたちが藍湛を見送りに来ていた。(^ꇴ^)<含光君がこれほど小動物に好かれるとはな〜俺はさっぱりだ( ತ _ತ)<…さっぱり?(  ̄꒳ ̄)<地を行く奴、水を泳ぐ奴、空を飛ぶ奴も俺を見ると逃げる( ゚д゚)<って待てよ! ((((( ತ _ತ)…藍湛は小苹果の手綱を引き、背中にまたがった魏無羨は笛を吹いた。「藍湛、教えてくれ、暮渓(ボケイ)山の玄武洞で歌ってくれたのは何て曲だ?」「なぜ突然、聞く?」「いいから教えろよ~何て曲名だ?なぜ俺だと分かったか予想がついた」「・・・」「言えよ~何て曲だ?誰が作った?」「…私だ」「お前が?」「コクリ…」「じゃあ、曲名は?」「どう思う?」「俺の意見を?へっへ~だったらいっそ曲名は…」「喉が渇いた、水を」「あ〜?」魏無羨と藍湛は山間で民家を見つけた。そこで水をもらおうと訪ねたが、誰もいない。すると話し声が聞こえ、魏無羨と藍湛は咄嗟に身を隠した。民家に戻ってきたのはまだ幼い娘を連れた若い夫婦だった。しかしなぜか妻は剣を佩いている。「…ひとりで先に行くなんて、生き返った夷陵老祖と鬼将軍に遭遇して食べられたら? 父さんと母さんが悲しむぞ?」父親の話に顔を見合わせる魏無羨と藍湛、すると娘は怖くないと言った。「母さんが言ってた、そんな物語は嘘っぱちだって、夷陵老祖は善人をいじめないよ?」(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン@魏無羨「おい、青羊(チンヤン)、口答えしたぞ?」「綿綿(ミエンミエン)、言うことを聞いて」魏無羨はどんな親子か見たくて思わず顔を出し、見つかってしまう。「誰?出て来るのよ!」仕方なく藍湛と魏無羨が姿を見せると、青羊は驚いた。「ハングアンジュン!…あなたはウェイ…ぁ…」( ゚ェ゚)?oO(俺を知っているのか?ハッ!「ミエンミエン?ミエンミエンなのか!」つづく( ˘ω˘ )何だか色々、消化不良です…
2020.06.03
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第42話「清心音の謎」芳菲(ホウヒ)殿で赤鋒尊(セキホウソン)・聶明玦(ニエミンジュエ)の首級を発見した魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)。そこで藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)と藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)の協力を得て金光瑶(ジングアンヤオ)に密室を開けるよう迫った。その時、なぜか蘇渉(スーショウ)@憫善(ミンシャン)が現れ、礼儀を重んじる姑蘇(コソ)藍氏が家主の寝殿に押し入るのかと嫌味を言う。「藍氏を裏切りながら含光君(ガンコウクン)の真似ばかりして琴まで使うとは… ←これいつの話? お前に姑蘇藍氏を語る資格が?」蘇渉は莫玄羽(モーシュエンユー)に揶揄され憤慨したが、金光瑶が制止した。「見られて困るものなどない…二哥の仰せならお見せ致しましょう」密室には魏無羨の言う通り金光瑶の夫人・秦愫(チンスー)がいた。しかしどこか様子がおかしい。…チンスーを隠さず、殺してもいない…彼女が暴露していいと?魏無羨は夫人に声をかけたが、秦愫はうつむいたままぼんやりして反応がなかった。そこで早速、問題の封印された棚へ向かい、帳(トバリ)を開けてみる。するとすでに首級は消え、代わりに小刀が飾られていた。金光瑶は呆然とする莫玄羽を尻目にその小刀を手に取り、皆に刃先を見せた。しかしその刃先に映っているのは金光瑶ではない。実はこの剣には刺客の手で死んだ者の霊識が姿となって現れ、陰気も強かった。そのためこうして封印していたという。「これは温若寒(ウェンルオハン)の所有物で後日、温情(ウェンチン)の手に…」すると背後から突然、秦愫が短剣を奪い、腹を刺して自害してしまう。金光瑶に密室を開けるよう迫ったことから思わぬ悲劇が起きた。妻の死を嘆き悲しむ金光瑶、そこへ騒ぎを聞いた江澄(ジャンチョン)と聶懐桑(ニエホワイサン)も駆けつける。藍曦臣は責任を感じ、仕方なく事情を説明した。「先日、姑蘇の子弟が夜狩(ヨカリ)に出た際、莫家荘で騒ぎを起こす刀霊と遭遇してな 殺気と怨念があまりに強いため、子弟たちが姑蘇へ報告に戻ったのだ その後、ワンジーがこの件を調べ、ついに義城(ギジョウ)という場所で刀霊の主の骸を見つけた 骸には首がなかったが、刀霊は形を現し、その形状は…″覇下(ハカ)″だった」すると兄の無残な最期を知った聶懐桑は卒倒してしまう。「死後、骸を切断?首と身体を分離するなど、誰がそんな常軌を逸した真似を?!」金光瑶の演技力は逸材、確かに藍曦臣が騙されるのも無理はなかった。金光瑶は自分が聶明玦の首を密室に隠したと疑われたのだと分かった。しかしこの寝殿に隠し部屋があることをどうして知ったのか。そして何を根拠にそう判断したのか。…どう説明する?…聶明玦の首を見たことや、ここに潜入したこと、そして燃やされた文のことも追い詰められた魏無羨、すると金光瑶と蘇渉が莫玄羽に難癖を付けた。「シュエンユー、お前が二哥に告げたのか?すぐ分かる嘘をついて何になる?!」「モーシュエンユー、お前は金夫人にまとわりついて金家を追放された だが噂ではなぜか含光君の目に留まり、友としてそばに仕えているようなだな? 品行方正で有名な含光君が、なぜこんな不埒(フラチ)者をそばに置くのか?理解に苦しむ」すると金光瑶は秦愫の自害にも莫玄羽が関わっていると疑い、仇討ちとばかりに剣を抜いて襲いかかった。藍湛は咄嗟に飛び出して金光瑶を阻止したが、魏無羨は藍湛を巻き込むわけにいかず、剣を収めるようなだめる。その隙をついて蘇渉が莫玄羽に斬りかかった。魏無羨はまんまと金光瑶の罠にはまった。いきなり蘇渉に襲われた魏無羨は咄嗟に棚にあった″随便(ズイベン)″をつかみ、剣を抜いてしまう。金光瑶は思わずニヤリ、しかしすぐ目を見開いて驚愕して見せた。「イーリンラオズーだな!」金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)は仮面を着けた男が夷陵老祖(イリョウロウソ)だと聞いて発作的に剣を抜く。「まさか…本当に?!」「あの剣を抜けたのだ、奴こそ夷陵老祖・魏無羨だ」すると夷陵老祖と聞いて急に目を覚ました聶懐桑が立ち上がり、不思議そうに尋ねる。「その剣を抜いた者が夷陵老祖になるのかい?三哥? 含光君?お互い何か誤解があるのでは?」「いや、夷陵老祖・魏無羨で間違いない!一番手っ取り早いのは仮面を取ることだ…」「待って!舅舅が大梵(ダイボン)山で紫電(シデン)を食らわせても奴は無事だった 奪舎(ダッシャ)された者は必ず元の姿を現すんじゃ…だから魏無羨とは限らない」甥の思わぬ指摘に金光瑶は焦ったが、確か大梵山で温寧(ウェンニン)が現れたはずだと思い出した。「鬼将軍を呼んだのも彼では? 以前、シュエンユーが金麟台にいた時、夷陵老祖の書き付けを見ていた 記されていたのは邪術・舎身呪(シャシンシュウ)だ、これは己の霊識を代償とし、重傷者を修復する そのような術では紫電を使っても判別できない 夷陵老祖… お前が崖から飛び降りた後、剣は蘭陵金氏が保管していたが、程なくして剣は自ら封印した 剣には霊が宿る、主以外の者が使うことを拒み、自ら封印したのだ」つまり随便は夷陵老祖本人以外では絶対に抜けない、金光瑶はこれを利用し、仮面の男の正体を暴いたのだった。金光瑶、金凌、蘇渉が一斉に仮面の男に襲いかかった。藍湛は3人の剣を封じ、その間に魏無羨が流金呪で目を眩ませ、2人は芳菲殿を脱出する。金光瑶は蘇渉に追跡を命じると、金凌に魏無羨こそ父を殺した敵だと念を押した。藍湛は魏無羨の腕をつかみ、中庭にいた子弟たちを一気に飛び越えた。そして2人は金麟台の長い階段を駆け下りて行ったが、挟み撃ちにされてしまう。魏無羨は咄嗟に藍湛を突き離すと、そこへ金光瑶たちが到着した。金光瑶から仮面を外せと迫られた魏無羨はもはや潮時と判断、仮面を外して正体を明かす。「さすが夷陵老祖、16年後、世に復活し、我らを翻弄するとは…ふっ ジンリンだけでなく、含光君まで惑わした」(^ꇴ^)<その通り〜 ( ತ _ತ)<違う…藍湛は包囲された魏無羨の隣へ立ち、正体を知っていたと認めて剣を抜いた。驚いた魏無羨は藍湛を止め、藍湛まで矢面に立つ必要はないとなだめる。「欺かれていたと言えば誰も追求しない」「ウェイイン…雲深不知処(ウンシンフチショ)で私に問うたな?」…あれは第33話、魏無羨は藍湛にこう聞いた…ランジャン、あの時は本当に俺を信じていたか?「険しい道を突き進むのも悪くはない…」藍湛は第29話で聞いた魏無羨の歌を引用した。「ぷっ…お前って奴は…藍湛、最後の機会だ、覚悟はあるか? ここを出たらお前の名声は地に落ちるぞ?…それでも戦うか?」「…愚問だ」魏無羨と藍湛は子弟たちと交戦し、隙を見て階下へ飛び降りた。しかし魏無羨の前に思いがけず金凌が現れる。「ウェインなのか?…本当に魏無羨なのか?!」金凌は魏無羨に剣を突きつけた。その様子を金麟台の上にいる聶懐桑が扇子を握りしめながら、見つめている。「ジンリン、この件は改めて説明する、な?」すると金凌はいきなり魏無羨の腹を突き刺した。驚いた藍湛は金凌を突き飛ばし、崩れ落ちる魏無羨を支える。「大丈夫か?」「あの小僧…刺す場所も舅舅と同じか…耐えられる」「行くぞ」藍湛は深手を負った魏無羨を連れて金麟台を脱出したが、やがて激しい雨になった。身体が冷えるのを心配した藍湛は途中で魏無羨を座らせ、自分の霊力で補ってやる。魏無羨は次第に身体が温まるのを感じながら、ふと16年前に崖から落ちた時のことを思い出し、失笑した。「以前は皆が俺をもてはやしていた時、お前だけが俺に反発した だけど今は違う…みんなが俺の死を望み、恨み、侮辱している時、お前だけが俺のそばにいる…」すると魏無羨は急に咳き込み、激しく血を吐いてしまう。魏無羨が目を覚まして身体を起こすと、藍湛が様子を見に来た。「腹の傷は?」「傷か?もう平気だよ…」藍湛は念のため腹の傷を確認、確かに出血は止まったらしい。すると魏無羨の袖をめくり上げて腕の傷を出した。「舎身呪の痕か?どう解く?」「(フルフル…)だが莫玄羽の最後の敵が分かった、奴が死ねばこの呪いも解けるはず…」「金光瑶だな…」「コクリ…」恐らく莫玄羽は金光瑶の秘密を知り、秦愫に告げようとして金光瑶に先手を打たれたのだろう。詳細は分からないが、魏無羨は確信していた。莫玄羽に秘密を告げたのは夫人に文を書いた者と同じ、そしてその者が自分たちに赤鋒尊の行方を調べさせたのだ。果たして金光瑶の後ろ暗さを知り、憎んでいるのは誰なのか。(  ̄꒳ ̄)<金光瑶の情人だったりして~昼メロかっ( ತ _ತ)<…藍湛は軽口が戻ってきた魏無羨に呆れると、″随便″が目に入った。( ತ _ತ)_/<お前の剣だ藍湛から随便を受け取った魏無羨、しかし随便が自ら封印したとはにわかに信じがたい。そこで藍湛が随便を抜こうとしたが、やはり随便は拒んだ。どうやら随便は今も魏無羨を主人と認めているらしい。その時、魏無羨はようやくここが静室だと気づく。( ๑≧ꇴ≦)<オイオイ!無謀にも俺を雲深不知処に連れてきたのかーっ!しかし魏無羨をここでかくまうよう指示したのは藍曦臣だった。静室に藍曦臣が現れた。藍曦臣の話では各世家もその目で赤鋒尊の骸を確認し、今は聶懐桑が管理しているという。( ゚д゚)<で金光瑶の反応は?( ತ _ತ)<寸分の隙もない…それどころか徹底的に追求し、己の潔白も証明すると意気込んでいるという。「ワンジーよ、お前は証明できるか?」「赤鋒尊の首は確かに金光瑶の手に…彼が見ました」「信じるのか?」「はい」「金光瑶は?」「信じません(キッパリ」すると藍曦臣は弟が魏無羨を理解するがゆえ信頼するように、自分も金光瑶を信じていると訴えた。「お前の理解が正しく、私の理解が間違っていると?!」「藍宗主…」珍しく感情的になった藍曦臣は魏無羨に止められ、ハッとした。冷静になった藍曦臣は改めて真相が明るみに出るまで中立だと伝え、ただし密室での目撃では証拠にならないと釘を刺す。そこで魏無羨は別の話をすることにした。赤鋒尊の死因は気が暴走したことだった。しかしあまりに偶然すぎる。刀霊が悪さをしたことも一因ではあるが、魏無羨は背後に別の誘因が潜んでいると疑った。「清心音です」「魏公子、清心音は私自ら金光瑶に手ほどきした」「ではじっくり聴いてください、この曲に奇妙なところはないか」魏無羨は赤鋒尊の記憶の中で金光瑶が琴で弾いた清心音を笛で再現した。魏無羨が吹いた清心音は藍曦臣が金光瑶に教えた曲だった。習いたいと希望したのは金光瑶だが、清心音を勧めたのは藍曦臣だという。「清心音は難しいが、効果は絶大だと…だが習得しづらい、魏公子も先ほど吹き間違えた」すると藍湛も魏無羨が一部分、間違えたと指摘した。しかし魏無羨は共情(キョウジョウ)した時、確かに金光瑶はこの通り弾いていたと訴える。つまり間違えたのは自分ではなく金光瑶だと言うのだ。藍曦臣は金光瑶に限って覚え間違えはないと否定したが、魏無羨も記憶力抜群の斂芳尊(レンホウソン)が間違えて覚えるはずがないと納得する。恐らくわざとだ。そこで魏無羨はもう一度、再現して聞かせた。「止めろ」藍湛が間違えたところで声をかけると、藍曦臣もそこだと認める。驚いたことに違和感はないが清心音とは違った。「…はっ!一緒に来い」藍曦臣は2人を連れて蔵書閣の地下にある禁室へやって来た。ここには珍しい曲譜が保管されていたが、藍曦臣はその中から″乱魄抄(ランハクショウ)″を取り出す。そこで早速、藍湛が琴で弾いてみると、これがあの旋律の起源だと分かった。「藍宗主、この″乱魄抄″は一体どこの曲だ?」「東瀛(トウエイ)の秘曲集で、姑蘇藍氏の仙師が船で大海へ流れ着き、 東瀛の地で数年かけて集めた邪曲集だ この書にある曲は演奏中に霊力を加えると、人を害す 日々、痩せて、焦燥していき、気血がみなぎり過ぎて五感を失う 霊力が高い者なら3拍もあれば命も取れる」藍曦臣の話では乱魄抄の中には人の心を乱し、気血をたぎらせ、簡単に激情させるような曲もあるという。魏無羨は確信した。ただし金光瑶なら3拍で命を取れるような殺傷力のある曲は選ばない。すぐ気づかれてしまうからだ。恐らく精神を落ち着かせる名目で清心玄曲を引き続けながら、慢性の毒のようにじわじわと赤鋒尊の発作を促したのだろう。つづく( ゚д゚)え?待って待って…舎身呪は己の霊識を代償とし重傷者を修復する?( ๑≧ꇴ≦)ェェェェエエエエ工工工〜つまり魏無羨は魏無羨のままだったの???うっそ〜んwwwところでチンスーの自害、計画通り?予想外?
2020.06.02
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第41話「両者の溝」魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)の人形の札は芳菲(ホウヒ)殿の密室で赤鋒尊(セキホウソン)・聶明玦(ニエミンジュエ)の首級を発見した。すると同時に部屋にいた魏無羨の様子が変わる。「共情(キョウジョウ)か?」見守っていた藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)は、魏無羨が赤鋒尊の記憶に入ったと気づいた。…赤鋒尊と金光瑶(ジングアンヤオ)の因縁は金光瑶がまだ孟瑶(モンヤオ)と名乗っていた頃にさがのぼるある日、夜狩(ヨカリ)に出かけた赤鋒尊は、殿(シンガリ)を守っていたのが孟瑶という外弟子だと知ったしかしその孟瑶という男、なぜか子弟たちが休んでいる洞窟に入らず、外で焼餅(シャオピン)を頬張っている『モンヤオか?』『はい』『なぜ洞窟に入って休まぬ?…一緒に来い』赤鋒尊は孟瑶を連れて洞窟へ入ると、孟瑶が1人で外にいた理由がすぐに分かった聶氏の子弟たちは孟瑶が金光善(ジングアンシャン)の息子だと知っていた実は孟瑶は証しの品を持って雲夢(ウンム)から父を訪ねたが、認知どころか門前払いされてしまう金光善にとって息子は嫡子の金子軒(ジンズーシュエン)だけ、確かに外で大勢、産ませていたが、未だかつて認知したことはなかった『妓女の産んだ子なんぞ相手にするか?父親が誰かも分からん きっと金光善も怪しんで認知しなかったのさ』『それどころか、その妓女との情事すら忘れたんだろう?』子弟たちは孟瑶を蔑み、日夜、駆けずり回っているのも名声を得て父親に迎えてもらうためだと揶揄したその時、立ち聞きしていた赤鋒尊が現れ、激昂する『民のために働かず、無駄口だけを叩くとは!…モンヤオ!』『ここに』『偉丈夫(イジョウブ)たるもの後ろ暗きことなく堂々とあれ!』すると赤鋒尊はその場で孟瑶を副将に抜擢、こうして孟瑶は河(セイガ)聶(ニエ)氏で頭角を現したしかしやがて聶明玦は孟瑶の裏の顔を知ることになる第10話、聶明玦は不浄世(フジョウセ)で捕らわれた薛洋(シュエヤン)を巡り、温晁(ウェンチャオ)と衝突したその時、孟瑶は交戦のどさくさに紛れて総領を刺し殺してしまうちょうどその様子を見ていた聶明玦は激怒、温氏が引き上げると、祭刀(サイトウ)堂で孟瑶を追求した孟瑶は総統が薛洋を逃すのをこの目で見たと釈明し、さらに母が卑しいからと自分まで殺そうとしたと涙ながらに訴えるしかし現場を目撃した聶明玦をごまかすことはできなかった総領を殺した時の孟瑶は屈辱に耐えられず逆上した顔ではなく、しかもわざわざ温氏の剣を使ったのは薛洋の所業に仕立てるためだろう↓分かりやすい悪い人w『以前から企てていたな!』実は温氏の襲撃の前夜、総領は宴の帰りに偶然、孟瑶を目撃していた孟瑶は確かに物陰で誰かと話をしていたが、追求しても決して認めなかったというそして当日、温氏がまさに不浄世を襲撃せんとする時、孟瑶は聶懐桑(ニエホワイサン)に薛瑶を見て来ると言い残し、ひとり姿を消していた思えば孟瑶と最初に出会った時、孟瑶は自分に助けてもらうため、侮辱を受ける弱い己を装ったのではないか『私が手を差し伸べねば、今日のように奴ら全員、殺したのか?!』聶明玦は深く失望し、孟瑶を不浄世から追放したそして第22話、温氏討伐のため聶明玦は不夜天に潜入、しかし配下と共に炎陽(エンヨウ)殿に捕らわれてしまうすると深手を負った聶明玦の前に、温若寒(ウェンルオハン)に寝返った孟瑶が現れたこの時、孟瑶は聶明玦を愚弄し、子弟たちを手にかけ、取り上げた″覇下(ハカ)″を折ると脅す『確か折れた刀を見た時、先代は亡くなった…怒りのあまり…ふふ』憤慨した聶明玦は掌を放ったが、孟瑶の反撃に遭って倒れた第23話、意識を失った聶明玦が目を覚ますと、情勢は一変していた沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)の話では孟瑶が温若寒が油断した隙に殺す計画を立て、ついに温若寒を討ったというこうして大きな功績を挙げた孟瑶は父に認められ、金光瑶と改名、宿願だった金氏の族譜に入ったそしてこれを機に聶明玦、藍曦臣、金光瑶は兄弟の契りを結ぶことになるしかし聶明玦は金光瑶に目を光らせていた金光瑶は斂芳尊(レンホウソン)と雅号を付け、赤鋒尊と沢蕪君と肩を並べて″三尊″と呼ばれるようになったそんな中、金光瑶は藍曦臣から姑蘇(コソ)の清心音(セイシンオン)を学び、強い殺気の刀を持つ聶明玦の気を鎮めるため尽力するようになるしかしなぜか聶明玦は日に日に気性が荒くなっていったそしてついに金麟台で悲劇が起こる百家宴を控えた金麟台、しかし藍曦臣は気性が不安定な聶明玦が気がかりだったそこで金光瑶に決して怒らせないよう釘を刺しておく『最近、刀霊にむしばまれている、お前が毎日、清心音を弾かなければ…』しかし聶明玦がすごい剣幕で現れ、金光瑶を連れ出した聶明玦はなぜ薛洋が今も金麟台で投獄されているのか問いただしたすると金光瑶は父の命令なので拒めないという『当時とは違い常萍(チャンビン)が供述を翻したため、薛洋が常氏を虐殺した証拠はありません そして父も生かしておけと…』しかし聶明玦は気づいていた孟瑶が薛洋を生かしているのは、薛洋が持っている陰鉄(インテツ)が目当てだろう『あざとい芝居はやめよ、お前のその手など通用せぬわ』『私のその手?どんな手です?』確かに聶明玦のように世家の出で、修行も重ねた偉丈夫なら謀略など必要ないだろうただし自分には修行の基礎もなく、師もいなければ、世家の後ろ盾もないこうして金氏に受け入れられても、決して嫡子の代役にはなれないのだ『私はこの天地が怖い!そして人の心も!」『結局、薛洋を殺さないのは、蘭陵金氏での地位を守るためか…』『いけませんか?!大哥…ずっと聞きたかった、あなたが殺めた命は私より少なくはないはず なぜ仕方なく数人、殺しただけの私が今も大哥に恨まれねばならぬのです!』『そうか…では教えてやる…我が刀で葬られた魂は数知れず… だが決して私欲のために殺めたことはない!のし上がるためなどもっての外だっ!』『つまり大哥が手を下した者は殺されて当然なのですね?では伺います 罪人だと判断する根拠は?その根拠は正しいですか? 1人殺して100人救えれば、それは功績か?それとも罪に値するか? 大事を成すには犠牲が付きもの』『なぜ己を犠牲にせぬ?お前の方が高貴で他人とは違うとでも?』『そうです!私は当然、奴らとは違う!』『た わ け が !』聶明玦は逆上し、金光瑶を蹴り飛ばしたすると金光瑶は金麟台の長い石段を転げ落ちてしまう『妓女の子め…程度が知れるは!』金光瑶の本性を暴いた聶明玦は覇下を抜いたしかし金光瑶を成敗しようとしたその時、激しい胸の痛みに襲われる金光瑶はその時を待っていた頭から血が流れ、身体中が傷んだが、金光瑶は石段をゆっくり上がり、いよいよ聶明玦と対峙する『大哥…私は二哥から清心音を教わり、いつも大哥の心を鎮めてきました 大哥は油断し過ぎだ、なぜ気づかぬのです?私と二哥の弾く清心音はどこか違うと…』聶明玦はようやく金光瑶にはめられたと気づいたが、遅かった激昂すればするほど気血がたぎり、聶明玦は血の涙を流しながら錯乱する金光瑶はそんな聶明玦の苦しむ様子を見てほくそ笑んだが、その時、予想外に弟の聶懐桑が石段を駆け上がってきた『大哥!』『行くな!いつもの大哥ではない!』慌てた金光瑶は咄嗟に聶懐桑を抱えて引き止めた『大哥!私だ!私が分からないのか?!』すると全身から血が吹き出した聶明玦は崩れ落ちるようにひざをつくそして最後の力を振り絞り、覇下を突き出して金光瑶を指し示すと、どこかへ逃げて行った金光瑶が芳菲殿の密室に戻ると、薛洋が待っていた傀儡となった聶懐桑は机に縛り付けられていたが、やはり半欠の陰虎符(インコフ)の力では制御できないという『どうする~?』『殺せ…』すると薛洋はためらいもなく、聶明玦の首を切り落とした床に転がり落ちた赤鋒尊の首級…ガタッ!その時、突然、棚に置かれた首級の目隠しが外れ、魏無羨も剥がれ落ちた。首級から落ちた魏無羨は、思いがけず赤鋒尊と目が合った。度肝を抜かれ、慌てて棚から飛び出した魏無羨、すると待ち構えていた金光瑶に襲われてしまう。魏無羨は金光瑶の剣を間一髪でかわしながら逃げ回り、やがて偶然にも棚に飾られた″随便(ズイベン)″を発見した。そこで随便に登り、必死に剣霊を起こそうとする。…やる気を出せ!どうした!一方、藍湛は様子がおかしい魏無羨のため、琴を弾いて起こそうとしていた。「ウェイイン!」その時、ついに随便が鞘から飛び出し金光瑶に応戦、主人を守る。魏無羨はその隙に銅鏡に向かって飛び出し、密室から脱出することに成功した。藍湛は部屋に戻ってきた札を出迎え、魏無羨に意識を戻した。目を覚ました魏無羨はまだよろけていたが、芳菲殿へ行くという。「芳菲殿の銅鏡は密室への入口、夫人の秦愫(チンスー)が秘密を握り、中で監禁されている 赤鋒尊の首もあった、急がないと」藍湛と魏無羨は金氏の屋敷へ向かった。夜番の子弟たちが止めたが、藍湛の敵ではない。すると騒ぎに気づいた藍曦臣が駆けつけ、中庭で合流した。「どこだ?」「芳菲殿に…」しかし芳菲殿の前には金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)が立ちはだかる。「待て!叔父上の寝殿だぞ?何か勘違いでも?」藍湛は無視して入ろうとしたが、魏無羨たちは駆けつけた子弟たちに囲まれてしまう。そこへようやく金光瑶が現れた。魏無羨は芳菲殿に密室があるとバラして牽制したが、金光瑶は密室など珍しくないと開き直る。「法宝を持つ家なら隠し部屋くらいある」「阿瑶、見せてくれるか?」藍曦臣はいつになく厳しい口調だった。「二哥…隠し部屋と呼ぶからには物を隠しておく場所です、突然、開けろと言われても…」「…開けよ」その時、なぜか姑蘇(コソ)藍氏を裏切った蘇渉(スーショウ)@憫善(ミンシャン)が現れた。つづく( ๑≧ꇴ≦)出たー!スーショウ!それにしても孟瑶が雲夢の出身だったなんて…でも孟瑶はダメだったのに、なぜ莫玄羽は金麟台に入れたのかしらね〜
2020.06.01
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第40話「首級の行方」夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)をめぐり、藍愿(ランユエン)@思追(スージュイ)にかみ付いた金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)。それもそのはず、温寧(ウェンニン)に両親を殺された金凌の魏無羨への恨みは根深かった。「魏無羨の所業は誰もが知っているのに…かばうのか?!」「かばうのではなく提言だ、真相が分からないのに決めつけるな」藍愿は公平だったが、金凌は魏無羨と温寧と陰虎符(インコフ)が大勢を殺したのは紛れもない事実だと反発した。そこで欧陽子真(オウヤンズージェン)が間に入り、料理が冷めてしまうと訴える。「義城(ギジョウ)では生死を共にした友だ、明日は金麟(キンリン)台に戻るんだろう?喧嘩はやめよう」結局、藍愿が譲歩して謝罪し、その場を収めた。「もし含光君(ガンコウクン)が聞きつけたら…ぁ!」まさにその時、藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)が現れる。↓無言の圧力( ತ _ತ)ジー子弟たちは慌てて席に戻り、何事もなかったかのように食事を始めた。すると藍愿が含光君の思わぬ姿を見て愕然とする。「今の見間違いか?…含光君が酒を!」先に2階の部屋に入った魏無羨はふと窓を開けた。すると突然、宙吊りの温寧が顔を出す。「公子!」「ウェンニン?!」「さっきの子が江(ジャン)氏の息子?」「(ウンウン)」「魏嬰?」その時、藍湛の声が聞こえ、驚いた温寧はそのまま落下した。≡≡≡≡≡≡ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ドサッ!慌てた魏無羨は温寧に姿を隠すよう合図、そこへ差し入れの酒を持って藍湛が入って来る。「あ、あははは~来たのか」藍湛は魏無羨の不自然な態度を怪しんだが追求はせず、そのまま酒を勧めた。「兄に気づかれたか…」「ああ…」「江澄(ジャンチョン)にも?」「ゥ…それが何だよ?だからこそ興味がある、どうして俺に気づいた?」「私も興味がある、なぜ記憶力が悪い?」「その方がいいだろう?」すると藍湛は来月、金麟台で開かれる清談会に魏無羨も同行するよう告げた。例の首のない骸の首級(シュキュウ)を探すためだという。確かに赤鋒尊(セキホウソン)・聶明玦(ニエミンジュエ)の首が金麟台にあれば、自分たちの推理は正しいと証明できる。しかし沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)が協力してくれるだろうか。魏無羨は心配したが、藍曦臣も了解してくれた。「事は重大ゆえ一緒に金麟台に来てくれ、証拠が見つかれば公正に処断しよう」魏無羨は仮面をつけて金麟台へやって来た。すると早々に江澄と出くわし、どこの名士なのかと嫌味を言われてしまう。そこへ斂芳尊(レンホウソン)・金光瑶(ジングアンヤオ)が金凌を連れて義兄の藍曦臣を出迎えた。金光瑶は珍しく藍忘機も一緒かと喜んだが、ふと莫玄羽(モーシュエンユー)の姿に気づいて顔を強張らせる。しかし藍曦臣の連れのため、快く席を用意した。魏無羨が闘妍庁(トウケンテイ)に入ると、子弟たちが騒然となった。どうやら金凌(キンリョウ)金氏の間では莫玄羽は有名人らしい。やがて家主の金光瑶が夫人・秦愫(チンスー)を伴って入場した。すると莫玄羽の姿に気づいた秦愫は驚き、あからさまに不快感を表す。なぜか皆から変な目で見られる莫玄羽、一体、彼は何をしでかしたのか。宴もたけなわ、すっかり悪酔いした聶懐桑(ニエホワイサン)は金光瑶と藍曦臣にからみ、3人は会場を出て行った。そこで魏無羨はこの機に屋敷を探ろうと決め、藍湛に江澄を見張って欲しいと頼む。(  ̄ノ꒳ ̄)<俺を探してたら引き止めてくれ( ತ _ತ)<遠くへ行くな(^ꇴ^)ノ<分かってる、夜には会おう~( ತ _ತ)<身分を忘れるな魏無羨は屋敷の中庭へやって来た。しかし運悪く金凌と出くわし、さらに金闡(ジンチャン)が取り巻きを連れて現れる。「莫玄羽、この恥知らずめ!」驚いた金凌は思わず魏無羨の前に飛び出し、かばった。「乱暴するな」「人聞きが悪いぞ?みだらな門弟を懲らしめるだけだ」金闡の話ではどうやら莫玄羽は斂芳尊の夫人にちょっかいを出したらしい。…モーシュエンユーよ、なぜよりによって金光瑶の妻に?死にたいのか?( ̄▽ ̄;)これにはさすがに魏無羨も閉口、すると金凌と金闡が一触即発となってしまう。そこで金凌は霊犬・仙子(シエンズ)を呼ぼうとしたが、金闡からまた犬だのみかと揶揄された。「仙子がいなくても打ちのめしてやるさ!」金凌は取り巻きの2人を退けたが、金闡には及ばなかった。そこで魏無羨が咄嗟に庭石を蹴って金闡を妨害、金凌を助ける。金凌はなぜ今のうち莫玄羽が逃げないのか分からなかったが、急に腕をつかまれ、魏無羨に操られながら応戦した。「習得したか?」「何を?!」金凌は無意識のうちに魏無羨から技を伝授されていた。やがて金凌は見よう見まねで金闡を懲らしめることに成功する。「ジンリン、覚えてろ!」金闡は慌てて逃げて行くと、金凌は何とも得意げだった。嬉しそうな金凌の姿を見た魏無羨は、これが初めての勝利だと気づいた。金凌は今の技を誰に習ったのか怪しむと、魏無羨は咄嗟に含光君だと嘘をつく。「ハングアンジュンがあんな技を?」にわかに信じがたい金凌だったが、魏無羨は別の技も教えてやろうとごまかした。同じ技では何度も使うと見破られ、簡単に仕留められなくなる。しかし金凌はふと思い出し、叔父からもめ事を起こさぬよう常々、注意されていると断った。「叔父の話は無視しろ、大人になれば腹が立つ奴はさらに増える でもその時には嫌でも仲良くしないとダメだ だから子供のうちに腹が立つ奴とは存分に喧嘩しとけ」「…いいのか?」金凌は目を輝かせた。「もちろんだ、その年で激しくやり合わなきゃ、人生、不完全になるぞ」「?!適当なこと言うな、叔父上は私に良かれと思って… って屋敷の中まで何の用だ?まさか、のぞき心がまだ…うっ!」魏無羨は驚いて金凌の口をふさぎ、仕方なくすでに心変わりしたと言い訳した。今回は夫人に謝りに来ただけだという。「お前…本当にモーシュエンユーか?」「俺の顔は見ただろう?」「莫玄羽は錯乱し続け、容貌が崩れたとずっと顔を隠し、仮面を着けるか白粉を塗ってた 素顔なんて覚えてない…お前は…」金凌はともかく莫玄羽の仮面をつけている以上、ここには現れるなと釘を刺した。「3つ数える間に去らないと仙子を呼ぶ…サン…ア~…」「このガキッ!」驚いた魏無羨は全速力で逃げて行った。偵察を終えた魏無羨が部屋に戻ると、すでに藍湛が待っていた。そこで早速、赤鋒尊の首級を捜すため、魏無羨は人形の札に術をかけて目を閉じる。すると魏無羨の意識を持った札が起き上がり、藍湛の腕を登って肩までやって来ると、抹額(マッコウ)に手をかけてふざけ出した。( ತ _ತ)<はしゃぐな藍湛は手の平を差し出し、札に降りるよう促す。「くれぐれも気をつけよ」藍湛に送り出された札は扉の隙間から出かけて行った。魏無羨は無事に金光瑶の寝殿・芳菲殿へ潜入した。特に変わった物はなかったが、机に封書がある。しかし札の姿では文鎮が重くてどかすことができず、苦戦している間に秦愫が戻って来た。魏無羨は慌てて物陰に隠れたが、元気そうだった夫人の様子がおかしい。すると秦愫が机の上にある封書を手にした。そこへ金光瑶がやって来る。「阿愫?顔色が悪いぞ?どうした?」「…ある人に会って、いろいろ教わったわ、そして文まで」「一体、誰だ?全部信じたのか?」「彼女は騙さない!絶対に…文の内容は本当なの?」机の上にあった封書はどうやら金光瑶を告発する内容だった。手紙に目を通した金光瑶は事実無根だと否定したが、秦愫はこの期に及んでまだ偽るのかと激怒する。「なんてこと…あなたって人は…どこまで恐ろしいの?…どうして、どうしてこんな…うっ」秦愫は急に吐き気に襲われ、その場にしゃがみこんだ。…文には何が書かれていた?赤鋒尊を殺したことか?莫玄羽の件か?…違うな、吐き気を催すほどの嫌悪感だぞ?金光瑶は妻から辛く当たられ、やりきれないとこぼした。そして告発文をろうそくの火で燃やしてしまう。確かに金光瑶は優しい夫だった。しかし秦愫は出会わなければよかったと訴える。「どうりであれからあなたは2度と…いっそのこと私を殺してちょうだい!」「阿愫、今までうまくやってきたではないか? 大したことではないし、君には何の影響もない…要は心の持ちようだ」「正直に答えて、阿松(アーソン)はどうして死んだの?」…阿松?「知っているだろう?息子は殺された、殺した相手は始末し、敵も討った…なぜ突然?」「知ってたわ、でもそれすら嘘なんでしょう?」告発文を読んだ秦愫は金光瑶が自ら息子を手にかけたと疑っていた。「あなたの息子だから怖いの!自分でも分かっているはず… あんなことができる人は、我が子も殺しかねない!」すると金光瑶は今日、誰に会ったのか教えるよう迫った。その者を放っておけば秦愫以外にも吹聴し、次々に文を出すだろう。「明るみに出ていいのか?阿愫?夫だと思わなくてもいい、教えてくれ 文を渡した者は?誰なのだ?」…そいつは秦愫に文を渡し、金光瑶の名誉を失落させる気か?…俺たちを赤鋒尊の骸に導いた者と同一人物なのか?「あなたは人間じゃない、正気じゃないわ!」「阿愫、他に道はなかったのだ! 一生、君には黙っていようと思ったが、文を渡した者が全てを台なしにした… 私が汚れていて、虫唾が走るか?…私はまだよい、だが外に広まれば? 君は私の妻だぞ?他人が君をどう思うか…」「もう何も言わないで!あなたとは関わりたくもない!」「やはり何を言っても信じてくれないのか…君への想いに偽りはない 今でも覚えている、君は私の出自を少しも気にしなかった、本当に感謝している 君を敬い、大切に思い、愛していた…だが分かるな? 誰かが手を下さずとも阿松は死なねばならぬ、それが運命だ、もし成長したら我らは…」激情に駆られた秦愫は金光瑶を引っ叩き、自分の地位を守るためなら手段を選ばないのかと責めた。しかし金光瑶はともかく誰の仕業なのか早く教えてくれという。「客人も大勢いる、明日は清談会だ」「?!こんな時でも客人の心配?」秦愫は呆れて無視すると、金光瑶は仕方なく秦愫を点穴した。金光瑶は動けなくなった秦愫を連れて奥の部屋へ向かった。そこには大きな鏡があったが、実は鏡の奥が密室になっている。魏無羨は慌てて後を追い、結界が解かれた隙に一緒に入り込んだ。金光瑶は秦愫を座らせ、文を渡した者を教えれば解放すると言った。「話す気になったらうなずけ、経脈は全部、封じてはいない」一方、魏無羨は宝物の棚を調べていた。するとなぜか帳(トバリ)で覆われ、呪符が貼られた棚を発見する。魏無羨はその棚を目指したが、途中で土地権利書を見つけた。…雲夢(ウンム)雲萍(ウンヘイ)城?その時、呪符が風に揺れてカサっと音を立てた。驚いた金光瑶は秦愫を眠らせてから棚までやって来る。「さっきはお前か…」金光瑶が帳を開けると、物陰に隠れていた魏無羨はそっと顔を出して中を見た。そこには…。「何年も経つのに、まだ私を許さないと…大哥」金光瑶は不満げに帳を下ろし、密室を後にした。魏無羨は帳の中に入り、ついに赤鋒尊の首級と対面した。そばには陰虎符の設計図らしき紙が置いてある。すると魏無羨は赤鋒尊に拝礼し、おでこに飛びついた。同時に部屋にいた魏無羨の様子が変わる。「共情(キョウジョウ)か?」藍湛は魏無羨がついに首級を見つけ、赤鋒尊の記憶に入ったと気づいた。つづく( ゚д゚)あ、もしかしてうーさんが記憶が悪いのって、招喚されて蘇ったせいなの?←今さら?w今さらといえば、金凌の莫玄羽情報、もっと早く教えて欲しかったわ…ブツブツw
2020.05.31
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第39話「こぼれ落ちた飴」義城(ギジョウ)の深い霧を利用して逃げ回る薛洋(シュエヤン)。夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は憤慨し、挑発しておびき出す。「お前に嫌気が差した暁星塵(シャオシンチェン)を呼び戻し、こんな遊びに付き合えと?」すると薛洋が姿を現した。「誰が奴と遊ぶかよ!」「じゃあ、俺に霊識を修復させる目的は?」「目的?ふっ、高潔の士でいようなんて冗談じゃない!」薛洋はまた霧の中に消えた。そこで魏無羨は薛洋を動揺させるため、なぜ常萍(チャンビン)を殺したのか聞いてみる。「お前のような根に持つ奴は、やり方が残酷であくどい 皆殺しに何年もかけるか?誰のために復讐したかは明白だ」「じゃあ言ってみろ!俺の何が分かる!」薛洋は霧の中から現れては消え、魏無羨を翻弄した。「殺すにしても肉を削ぐなんて処刑じみた手を使い、しかも″霜華(ソウカ)″を使った そして常萍の目をくり抜き、暁星塵と同じ状態にした!」「くだらねえ、話になるか!復讐するのに相手に気を使えと?」「お前は確かに復讐した、だがそれは誰のためだ?…笑わせるな 本当に復讐したいなら、八つ裂きにされるべきはお前だろう?」痛いところを突かれた薛洋は屋根の上に飛び上がり、魏無羨に向かって釘を投げた。しかし温寧(ウェンニン)が駆けつけ、間一髪のところで釘をつかむ。すると薛洋はどこかに身をひそめた。薛洋は予想以上に図太く、少しも動じなかった。そこで魏無羨はさらに挑発することにする。「だがどうにも気になる 陰鉄(インテツ)の欠片(カケラ)を持っていても半欠の陰虎符(インコフ)も作れないだろう? 俺が思うに誰かに手伝ってもらったな さっき言ってた迫真の演技をする騙し上手なお友だちか?また助けてもらえ!何とか言えよ!」その時、魏無羨は阿菁(アジン)の杖の音に気づいた。「ランジャン!杖の音の方角だ!」含光君(ガンコウクン)こと藍湛@忘機(ワンジー)は深い霧の中に″避塵(ヒジン)″を放った。すると戻って来た避塵には確かに鮮血が付いている。薛洋は思いがけず腹を斬られ、自分の居場所を知らせた阿菁に激高した。…あのアマ、舌を抜かれて目をえぐられ、ずっと隠れていたくせに…また姿を現すとは、引き裂かれたいのか!魏無羨と藍湛は耳を澄ませ、薛洋の気配を探した。その時、阿菁が水溜りに杖を突き、バシャっと大きな音を立てる。薛洋は阿菁が後ろにいると知り、振り向きざまに″降災(コウサイ)″で襲いかかった。と同時に藍湛が避塵を放ち、避塵は薛洋を捉えて戻って来る。見事に薛洋を仕留めた藍湛、しかしあと一歩のところで間に合わず、薛洋の降災が阿菁の胸を突き刺していた。魏無羨は霧の切れ間から倒れた阿菁を見つけ、駆けつけた。その時、薛洋が最後の力を振り絞り、阿菁を抱き起こした魏無羨に襲いかかる。すると藍湛が瞬時に反応し、避塵が薛洋の剣を握る右腕を切り落とした。薛洋は激しく出血し、膝をついたまま立ち上がれなくなった。そこへ突然、鬼面の男が現れ、薛洋を連れて逃げようとする。しかし魏無羨が札を、藍湛が避塵を放ち、鬼面の男は薛洋の陰虎符だけ回収して姿を消した。どうやら鬼面の男と薛洋は仲間で、同じ主人なのだろう。藍湛は先の交戦で鬼面の男を3度、刺していながら逃げられたと悔しさをにじませた。それにしても引っかかるのは鬼面の男の使っていた奇妙な剣法だという。「姑蘇(コソ)藍氏を土台に蘭陵(ランリョウ)金氏の技も…」仮面の男が消えて霧が次第に晴れて来ると、金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)たち子弟たちが駆けつけた。その時、宋嵐(ソンラン)@子琛(ズーチェン)がふらふらと立ち上がり、驚いた子弟たちは剣を抜く。「大丈夫、理性を取り戻した」魏無羨は子弟たちを制止し、あとは2人で決着をつけさせるという。すると魏無羨は阿菁を抱きかかえ、その場をあとにした。( ๑≧ꇴ≦)誰も目の前にいる鬼将軍にツッコまないのかw薛洋は魏無羨たちの後ろ姿を見送りながら、苦渋の表情を浮かべた。しかし血だまりに映る宋嵐の姿に気づき、意地を張って無理に笑ってみせる。するとついに宋嵐は″払雪″で薛洋にとどめを刺し、知己の無念を晴らした。後ろにばったり倒れた薛洋、その時、薄れゆく意識の中で暁星塵の最期の姿が蘇る…。…あの時、暁星塵は買い物から戻った薛洋の腹をいきなり″霜華″で刺した「楽しいか?」「楽しいさ~当然だろう?」薛洋は暁星塵が自分の正体に気づいたと知り、釈明することにしたもし話を聞いても自分に非があると言うなら好きにすればいいすると暁星塵はひとまず剣を下ろした「覚えているか?子供と飴の話をしただろう? あの子供はあまりに飴が欲しくて、必死で馬車を追いかけ、馬車の前で止まれと手を振った だが…あの男は…声がうるさいと、車引きから奪ったムチで打ちつけ、子供を倒した その後、車輪が子供の指を1本1本とひき潰したんだ…7歳だぞ? 左手の骨は全て砕け、小指はぐちゃぐちゃになった! 暁星塵…俺を不浄世(フジョウセ)に引き渡して正義でも貫いたつもりか?その男は常萍の父親だ!」「…常慈安(チャンツーアン)が小指を奪ったのなら、復讐するにしても小指を斬ればいいこと それでも気が晴れねば、両手の指を全部、斬ればよい、もしくは一方の腕でも構わぬ なぜ一族を殺した?お前の指1本を何十人もの命で償えと?」「当たり前だ!指は俺の物で命は他人の物だ、何人殺しても償えない たかが50人ほどで小指の償いが?」「では他の者は?なぜ白雪(ハクセツ)閣を襲い、子琛の目を?!」「お前が邪魔したからだ、なぜ常家の腐れどもに協力した?! 暁星塵、最初からお前が間違っていたんだ、他人の因縁に首を突っ込むなんて 誰が正しく、誰に非があるかなんて、他人に分かるか?! 下山したのが間違いなんだよ…抱山散人(ホウザンサンジン)はどれだけ賢いか? なぜ師匠のように山で修行しない?!世間知らずのくせに…!」「シュエヤン…お前には虫唾(ムシズ)が走るっ」「だからお前が嫌いなんだ、俺が一番、嫌いなのが正義を自負し、高潔だと気取った奴らだ 善行で世は変わると信じる大バカどもだよ!おめでたくて愚かだ!」薛洋は暁星塵に拒絶されて逆上、これまで暁星塵が始末して来た邪祟(ジャスウ)が実は無辜の人間だったと暴露した「お前は失明してるから殺した奴のことが見えない… お前がとどめを刺した時の苦しむ表情や涙を流しながら子供をかばう無様な姿がな もし舌を抜いてなきゃ、奴らは大声で泣き叫び、命乞いしてただろうよ!」「騙したな…私を騙したのかっ!」暁星塵は呆然となり、立ちくらみを起こした「そうとも、騙したさ、ずっと騙してた… だがお前は俺の嘘を信じただろう?なぜ真実は信じようとしないっ!」「黙れ!」すると薛洋は指を鳴らし、ある傀儡を呼んだ暁星塵は風を斬る剣の音に気づき、霜華で阻んだそこで剣を指でなぞってみると、確かに″払雪″と刻まれている「子琛…お前なのか?どうなっている…何とか言ってくれ!」暁星塵は思わず払雪を握りしめ、手から鮮血が流れ落ちたしかし宋嵐は薛洋に操られ、もはや知己の叫びも届かない絶望した暁星塵はその場で泣き崩れ、血の涙を流した「あはは~!世を救う?笑わせやがる、自分も救えないのに! 暁星塵、お前は失敗した!どうしようもない、自業自得で身から出たサビだ!」「許してくれ…」「あはははっ!俺を殺すんじゃないのか?なぜ許しを請う?」薛洋は暁星塵をとことん追い詰め、いたぶった。その結果、耐え切れなくなった暁星塵は霜華で自ら首を斬ってしまう。その夜、薛洋は暁星塵を藁の上に寝かせ、身体をきれいにして、眼帯も新しく換えたそして呪符で周りを囲み、あとは傀儡となって息を吹き返すのを待つだけ…のはずだったしかし暁星塵はいつまで経っても復活しない「暁星塵…起きなかったら友だちの宋嵐に人殺しさせるぞ?! …あの目の見えない阿菁も、首を絞めて死体を野ざらしにし、野良犬の餌にしてやる!」薛洋がどんなに泣き叫んでも脅迫しても、暁星塵は蘇らなかったその時、薛洋は鎖霊嚢(サレイノウ)があると思いつく…義城の3年は薛洋にとって束の間の安息だった。…甘いものが大好きな子供がいた…だが両親はおらず貧乏でなかなか食べられない…そこで子供は毎日、思った…もし誰かが毎日、飴をくれたらいいのにと子供と飴の話を聞いた暁星塵は薛洋の寝床にこっそり飴を置いた。そんな暁星塵の優しさを思い出しながら、薛洋はついに事切れる。すると力なく開いた左手から飴がひとつこぼれ落ちた。 ←と思うw魏無羨たちは城外に出て阿菁を埋葬し、弔った。事情を知った子弟たちが悲しみに暮れる中、藍湛はこうして魏無羨と再会できたことがいかに幸運なのか身に沁みる。その時、急に刀霊が反応した。魏無羨と藍湛は子弟たちを城外に待たせ、急いで義荘に戻った。すると理性を取り戻した宋嵐が暁星塵の棺の前にいる。「宋兄…」魏無羨は師叔の霊識が入った鎖霊嚢を託し、亡くなった阿菁を埋葬したと報告した。…多謝宋嵐は剣で地面に字を書き、これからは霜華を背負って世を渡りながら、暁星塵と共に魔を除き、邪を倒すと伝える。こうして宋嵐は藍湛から霜華剣を受け取り、義城をあとにした。…″清風明月(セイフウメイゲツ)の暁星塵″…″霜雪(ソウセツ)も恐れぬ宋子琛″…2人が再会する日は訪れるだろうか宋嵐を見送った魏無羨はふとそんなことを考えていた。魏無羨と藍湛は刀霊が反応する棺を発見するも、中は空っぽだった。そこで刀霊を棺の中へ放って探らせたところ、棺の下に埋められた棺を発見する。「鎮圧(チンアツ)法陣か…」魏無羨は呪符を放って陣を解き、藍湛が避塵でふたを開けた。すると黒い気が噴き出し、そこに首のない屍が現れる。「陰虎符の痕跡だ…」そして主人を見つけた刀霊はついに本来の姿を現した。その夜、魏無羨と藍湛は子弟たちを連れて潭(タン)州へ到着した。街は灯籠で美しく飾られ、子弟たちは久しぶりに賑わう夜店を楽しむ。そんな中、藍愿はなぜか竹細工の玩具に懐かしさを覚え、こっそりひとつだけ買った。一方、魏無羨は露店にいる小さな少年を見かけ、思わず足を止めた。「阿苑(アーユエン)?」しかし温苑(ウェンユエン)がいるはずもなく、苦笑いする。その様子を偶然、藍湛が見ていた。魏無羨は藍湛に気がついたが、ちょうど側の露店にウサギの絵の灯籠が飾られている。(^ꇴ^)<ランジャン!本当はウサギが好きだろう?これを買おう( ತ _ತ)<…そうだな藍湛と魏無羨が客桟へ到着すると、門の前で子弟たちが待っていた。「何事だ?」「沢蕪君(タクブクン)が到着して2人をお待ちです」すると藍湛は灯籠を藍愿に預け、客桟へ入っていった。「莫前輩…この灯籠は…」「ちゃんと持っていろ、どうやら本題のようだ」魏無羨はまた仮面をつけなければならなくなった。藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)は刀霊が本来の″覇下(ハカ)″の姿に戻っていることに驚いた。「確かに大哥の骸だったのか?」「義城で封印された陣に首のない骸が…状態は良く、衣も朽ちていなかった そして刀霊は骸を確認して本来の姿に…」魏無羨の報告を聞いた藍曦臣は悲しみをこらえるようにぐっと目を閉じた。そして刀霊を引き取り、あの日のことを思い出す。「この目で見たのだ、大哥は金麟(キンリン)台で気が暴走し、金脈が断たれた ずっと音沙汰はなかったが…すでに心の準備はしていた」「沢蕪君、もうひとつ聞きたいことが… 俺たちは義城で陰虎符を奪った鬼面の男と交戦した 含光君によれば、その男は姑蘇藍氏の剣法を知り尽くし、金氏の必殺技も使えた 沢蕪君、心当たりは?」鬼面の男は藍金両氏の剣法を熟知し、神出鬼没で正体は不明、擽陽(レキヨウ)で刀霊を奪おうとし、義城では薛洋を助けた。赤鋒尊(セキホウソン)の骸や薛洋の復元した陰虎符を見られては困るからだろう。鬼面の男にどんな秘密があるかはさておき、事実は歴然、この男は清河(セイガ)聶(ニエ)氏の祭刀(サイトウ)堂の存在を知り、恐らく姑蘇藍氏とも非常に近しい。しかも赤鋒尊ともゆかりがある。すると藍曦臣は″彼″ではないと否定した。「刀霊を探し、鬼面の男に遭遇したのは今月のことだ、だが今月、彼はずっと私と議論を重ね、 先日も来月、蘭陵(ランリョウ)で開かれる清談(セイダン)会について計画を練っていたのだ 移動はまず不可能、よって鬼面の男は彼ではない」「伝送符(デンソウフ)を使えば?」魏無羨は鬼面の男が伝送術を使ったことを思い出した。しかし藍曦臣は彼が修行した形跡はないと否定、またこの術を使えば霊力を消耗するが、先日、夜狩へ行った時も疲弊した様子はなかったという。「一番、疑わしいのは誰か分かっているはず、認めたくないだけだ」「そう、分かっている…世人は彼に対し誤解がある だが私は自分が見てきたことを信じる、そんな男ではない」「かばいたい気持ちは分かる、俺から見てもそれほど悪い印象はないしな」その時、子弟たちが言い争う声が聞こえてきた。「薛洋の話をしているのに、なぜ魏無羨のことを?!」藍愿は薛洋と魏無羨を同列に語るべきではないと訴え、詭道(キドウ)を修めたからと言って悪党とは限らないと言った。これに金凌は反発、藍愿が魏嬰を擁護していると非難する。藍湛は仕方なく様子を見に行くことにした。魏無羨も後を追うことにしたが、その時、藍曦臣が呼び止める。「魏公子、気にするな」実はすでに正体がバレていたと知った魏無羨は、バツが悪そうに仮面を外して拝礼した。「先ほど確信してな…」「では分かるはず、莫家荘の刀霊は誰かが放ったと…どうかよく考えて欲しい」つづく(꒦ິ⌑꒦ີ)ぁぁぁ~白衣哥哥…安らかに眠ってね…でもちゃんと埋葬してくれたのよね?( ̄▽ ̄;)ところで…宋嵐は傀儡からあっさり復活した?…の?え?w
2020.05.27
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第38話「束の間の安息」母の弟弟子である暁星塵(シャオシンチェン)の非業の死…。夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は白瞳(ハクドウ)の娘が事情を知っていると考え、″共情(キョウジョウ)″を試すことにした。そこで金凌(ジンリン)に監督を任せることにしたが、素直に引き受けるような気性ではない。しかしすかさず藍愿(ランユエン)@思追(スージュイ)が自ら引き受けると言った。すると魏無羨は金凌から江(ジャン)家の銀鈴を借りる。「江家の銀鈴は精神を安定させる、この鈴の音を合図にしよう」魏無羨は銀鈴がついた玉佩を藍愿に渡そうとしたが、結局、金凌は玉佩を奪い返し、自分がやると言った。「まったく、″女心と秋の空″かっつーの」ワガママな金凌を揶揄する藍景儀(ランジンイー)、しかし今の魏無羨には気にしている余裕がない。「みんな黙っていろ、始めるぞ」すると魏無羨と白瞳の娘はその場に座り、手と手を合わせた。白瞳の娘の記憶は10年前にさかのぼる。阿菁(アジン)は目が見えたが、杖を持っていた。実は盲目のふりをして食べ物を恵んでもらったり、わざとぶつかっては盗みを働き、食いつないでいたらしい。…阿菁はその日も盲目を装って男にぶつかり銭袋を盗んだ大して銀子は入っていなかったが、ちょうど前方から眼帯をした白衣の仙師がやって来る阿菁はまたわざとぶつかって銭袋を盗むと、目が見えないと嘘をついて謝った「姑娘も見えぬのか…」すると暁星塵(シャオシンチェン)は娘の腕をつかみ、人通りの少ない裏道まで案内してやる「あ、哥哥、自分で帰れるから」阿菁は早々に退散することにしたが、暁星塵に呼び止められてしまう「哥哥と呼ぶなら、銭袋を返してくれぬか」驚いた阿菁は無視して逃げ出すと、今度は前から銭袋を盗まれた男が現れた「小娘め!銭を返せ!」怒った男は思わず手を振り上げたが、暁星塵が咄嗟に手首をつかんで制止するそして娘に銭袋を返すよう告げ、阿菁は仕方なく銭袋を返して難を逃れた暁星塵は娘に自重するよう言い聞かせ、自分の銭袋は恵んでやったすると阿菁は親もいないのでどこへでも行けると話し、一緒に旅をしたいと頼む「連れて行ってくれるでしょう?白衣哥哥!」こうして暁星塵は思いがけず旅の道連れができた街を出た暁星塵と阿菁、すると阿菁は道中で偶然、草むらで倒れている男に気づいた「あっ!」「どうした?」「…足をくじいただけ」阿菁は目が見えるとバレないよう嘘をついたが、暁星塵が急に立ち止まり、おぶってやると言ってかがみ込むそこは奇しくも″義城(ギジョウ)″の道標の前だったしかし暁星塵はふいに血の匂いに気づき、結局、瀕死の男を発見する男は深手を負っていたが息があり、暁星塵は助けることにしたまさかその男が追われている薛洋(シュエヤン)とも知らずに…暁星塵は男を背負って義城に到着、誰もいない義荘で介抱することにしたしかしやがて意識が戻った薛洋は暁星塵の姿に驚き、警戒する「動くと傷口が広がる、大丈夫、助けたのだ、襲いはせぬ」「苦労してあんたを背負い、手当てして薬も飲ませたのに…なんて態度よ!」薛洋は暁星塵もこの娘も目が見えないと気づき、暁星塵が自分だと分からずに助けたのだと知った「かたじけない…でも俺の名前を聞かないのか?なぜ負傷したかも…」「無理に聞き出すつもりはない、ご縁で助けることくらい大したことではないからな 傷が癒えれば互いの道に戻るだけだ、私が同じ立場でもあれこれ詮索されたくない」薛洋は左手で正体がバレないよう気をつけながら、大人しく世話をしてもらった( *´꒳`* )もう~白衣哥哥、最高かっw傷も癒えて来た頃、薛洋は阿菁が本当に何も見えないのか気になり、飴をやると声をかけたそこで娘が歩いてきたところで不意に飴を投げたが、そのまま娘の胸に当たって飴が落ちる「ぁ~見えないんだったな、足元にある」阿菁は手探りで飴を拾い、口に入れた「うまいか?杖娘?」「杖娘じゃないわ、阿菁よ!でもあんたって変! 血まみれで大怪我してたのに、飴なんて持ってたの?まだある?」「…飴が好きだったが幼い頃は食べられず、人が食うのを物欲しそうに見ながら思った 成功したら食えないほどの飴を持つとな」「じゃあ、まだある?」「当然だ、こっちへ来たらやる」薛洋は剣を出し、阿菁に向けた目が見える阿菁は分かっていたが、剣が腹に当たっても覚悟を決めて足を踏み出すすると驚いた薛洋は咄嗟に剣を外し、阿菁を前に座らせて飴をなめさせてやった「阿菁、白衣哥哥は夜更けにどこへ?」「たぶん狩りじゃないかな…」「夜狩(ヨカリ)のことだろ?」阿菁の話では暁星塵は無償で邪祟(ジャスイ)を倒しているという何でも白衣哥哥は目が見えなくても剣を軽やかに振り、とても速いのだとか「?!見えないのになぜ速いと?」「…とにかく速いったら速いの!見えなくても音なら聞こえるわ!」阿菁は怒ったふりをしてその場を離れたが、男はそれ以上、追求しなかった阿菁は薛洋を警戒したそこで暁星塵に男が同業者かもしれないと教えるわざと狩りに行ったと言ってみたが、男はすぐ夜狩だと指摘してきた阿菁は男が身分をひた隠しにするのも善人ではなからだと疑うしかし暁星塵は笑って阿菁の頭をなでた「飴をもらったんだろう?追い出されずとも傷が治れば立ち去る 誰が義荘になどいたがる?ふふ」( *´꒳`* )キャア~白衣哥哥、やっぱり最高かっw薛洋はまだ足をひきずっていたが、夜狩を手伝うと言い出した「まだ手負いだろう?それに君の声を聞くと、つい笑って剣が握れない」「じゃあ、しゃべらずに手伝うならいいだろう?」「分かった」男を信用できない阿菁は苛立ちを隠せず、こっそり2人の夜狩を見に行った「…村には生き残りはおらず、傀儡だけか」「そうとも、その剣が傀儡の居場所に導かなければ、俺たち2人じゃ倒せなかった」「では村を探して本当に生存者がいなければ、邪悪なものを焼き捨てるぞ」阿菁は2人が去ったのを見計らって亡骸を調べると、確かに白瞳だった「みんな本当に傀儡だったの?あの悪玉、本当に協力しているのかしら?」こうして奇妙な3人の共同生活は続いた阿菁は薛洋を悪人だと疑うも、確証がないまま3年が経ったそんなある日、暁星塵を探していた宋嵐(ソンラン)@子琛(スーチェン)が偶然にも義城を通りかかるその時、たまたま1人で城門付近にいたのが阿菁だった宋嵐は杖をつく娘を引き止め、目の見えない白衣の修師を知らないか聞いてみるそこで阿菁は本当に暁星塵の知り合いなのか探ることにした「その修師の背丈は?美男?醜男?どんな剣を持ってるの?」「背丈は私と同じ程度、見目麗しく、剣には霜花の彫りがある…」「いいわ、悪い人じゃなさそうだし…ついて来て!」「かたじけない」しかし宋嵐はそこで予想外の男の姿を見ることになった阿菁は黒衣の道士を義荘へ案内することにしたしかし道士はもう少しという所で急に足を止め、義荘へ行くのをためらっているように見える「どうしたの?立ち止まるなんて…早くこっちへ来たら?」その時、ふと横道から薛洋が現れ、義荘に入って行くのが見えた阿菁は咄嗟に物陰に身を隠すと、宋嵐は呆然となる「なぜ奴がここに?姑娘、あやつの正体を?」「悪玉でしょう?名乗ってないから知らないの…白衣哥哥に救われてから一日中べったりよ」すると開けっ放しの門から薛洋の楽しそうな声が漏れ聞こえて来た「暁星塵、いつも通りだ、1つ選べ、こっちか?いいんだな?」薛洋は失笑し、短いくじを選んだ暁星塵に買い物へ行くよう命じる暁星塵は素直にカゴを持って立ち上がったが、薛洋はやはり自分が行くと言い出した「急に何だ?」それは確かに懐かしい知己の声…「バカだな~短いのを引いたのは俺さ、でも一番長いのを隠してたから、何を引いても俺が勝つ お前は見えないしな~とにかく買い物へ行ってくる、待ってろよ」宋嵐は怒りと悲しみが錯綜する中、その男が出てくるのをじっと待ったやがて現れたのは紛れもなく不倶戴天の敵・薛洋…宋嵐は怒りに震えながら無意識に判官筆を力一杯にぎりしめ、やがて手から血が流れ出した薛洋は何も知らずに買い物から戻ったが、そこに宋嵐が現れた「宋道長か?珍しい客だな」宋嵐はいきなり剣を抜いて襲い掛かると、阿菁は怯えながら2人の攻防を見守った「何が狙いだ?!あいつに近づいた目的は?!」薛洋は宋嵐が理由を知るために手加減していると気づき、暁星塵なら見返りも求めず、邪祟や妖魔を斬っていると教えてやる「実に感動的だよな?奴は目をえぐり光を失ったが、幸い″霜華″はおのずと怨念を引き寄せる しかし面白いことに毒に侵されて舌を失った相手だと、霜華は人間か邪祟か区別がつかない だから…」宋嵐は薛洋が暁星塵を騙し、人間を傀儡にして殺めさせたと気づく「目が見えぬからと、これほどまでに欺くとは…」もはや問答無用、宋嵐は知己の無念を晴らすべく薛洋に襲いかかった宋嵐の見事な剣術に劣勢を強いられる薛洋、そこで宋嵐を動揺させることにする「目が見えぬ?誰に目をくれてやったと?!」阿菁の記憶に入っていた魏無羨は驚いた。『師叔は自分の目を宋嵐にあげたのか…』しかし本当に驚いていたのは管理人だった…工エエェェ(;╹⌓╹)ェェエエ工宋嵐は思いがけず衝撃の真実を知り、驚愕した。その一瞬の隙を突いて薛洋は宋嵐の剣を弾き、2人は互いに後方へ下がる。「どんな立場で俺を責める?奴の友?胸を張って暁星塵の友だと言えるのか? 宋道長、思い出させてやる、俺に白雪(ハクセツ)閣を滅ぼされ、お前が放った言葉をな」「あれは…私はあの時…」「憤りを覚え、苦痛で心がズタズタだったか?それで怒りの矛先を暁星塵に向けた 俺が白雪閣を滅ぼしたのは奴が原因だ、だから奴に怒りをぶつけるのも当然 俺の思うつぼだったな」宋嵐は薛洋の離間の策にまんまとはめられ、自ら大事な知己を追いやっていた「会う必要がないと言ったのはお前だろう?奴は目をお前にやり姿を消した なぜまた現れた?!苦しませるだけだ!」薛洋は宋嵐が取り乱したところで、復元した陰虎符(インコフ)から邪気を放った平静さを失った宋嵐は邪気にあたり、さらに毒粉をまかれ、苦しくて口を大きく開けてしまう薛洋はその機会を逃さず、宋嵐の舌を斬り落とした満身創痍の宋嵐、しかし最後の力を振り絞り、薛洋目がけて突進して行く「ぃゃやあーーーーーっ!」(グサッ!)宋嵐はいきなり背後から刺された薛洋は危機一髪のところで暁星塵に助けられた「お前なのか?」「そうだ、どうした?」「霜華が導いたのだ…傀儡か?」「そうだ」宋嵐が振り返ると、そこには懐かしい知己の姿があった虫の息となった宋嵐はひざから崩れ落ち、何とか自分の存在を知らせようと、剣を暁星塵の指に近づけるしかしあと少しという所で力尽き、宋嵐は剣を落として動かなくなった…「莫(モー)前輩!目を覚ましてください!」「反応がない…バカになった?」「だから共情は危険だと…」金凌は魏無羨の耳元で必死に鈴を鳴らし続けていると、ついに魏無羨が阿菁の記憶から戻った。「…静かにしてくれ…めまいがする」魏無羨は改めて師叔の亡骸と対面した。暁星塵の首に残る大きな斬り傷…。全てを知った魏無羨はひとりで苦しみを抱えて来た阿菁を労った。「君は目が見えて口もきけたが、こうなったのも薛洋のせいだな?」すると阿菁は何度も首を縦に振る。「大丈夫…」魏無羨は阿菁を安心させ、子弟たちには義荘に残るよう命じた。しかし子弟たちは何があったのか知りたいと訴える。魏無羨は話せば長いと断り、いずれ説明するとなだめた。「手短に話せよ!気になるだろう?」金凌が食い下がると、仕方なく魏無羨は簡潔に答える。「そうだな、シュエヤンは生かしておけない」魏無羨は含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)を探した。しかし霧が濃いためはっきと姿が捉えられず、ひとまず竹笛を吹いて温寧(ウェンニン)を呼び出す。すると温寧が再び凶暴化した宋嵐を連れてやって来た。「温寧!押えろ!」魏無羨は拘束された宋嵐の頭を探ると、やはりまた刺顱釘(シロテイ)が埋め込まれている。そこですぐ釘を抜いてやったが、その2本は温寧の釘よりずっと細く、素材も違った。この釘を埋め込んだのは一体、何者なのか。どちらにしても宋嵐はすぐ理性を取り戻すだろう。その時、ちょうど藍湛と薛洋が現れた。藍湛は避塵(ヒジン)で薛洋に斬りかかったが、濃い霧が邪魔をして外した。しかしかろうじて薛洋の腰紐が切れ、鎖霊嚢(サレイノウ)が吹き飛ぶ。その鎖霊嚢を受け取ったのは魏無羨だった。「返せっ!」薛洋は感情的になって声を荒げると、藍湛が放った避塵に腕を斬られてしまう。「シュエヤン、何を返すんだ?霜華か?お前の剣じゃないだろう? なぜお前に返す?少しは恥を知れ」「魏前輩は全く容赦ないな…」すると薛洋は突然、逃げ出した。藍湛は再び避塵を放ち、やがて戻って来た剣先には鮮血がついている。「そりゃ容赦しないだろう?お前の所業を知らないとでも思ったか? 追われていたところを暁星塵に救われたのに、恩を仇で返した 人間を傀儡に変え、暁星塵を騙し、宋嵐をこんな姿に変えた、そして阿菁までも…」その時、どこからともなく薛洋の高笑いが聞こえた。憤慨した魏無羨は、暁星塵を呼び戻すのはこんな遊びに付き合わせるためかと挑発する。すると薛洋が姿を現した。「誰が奴と遊ぶかよ!」「じゃあ、俺に霊識を修復させる目的は?」つづく( ๑≧ꇴ≦)また間違ってしまいました〜第18話で魏無羨が宋嵐を助け、目を治してもらった話を聞いた時、魏無羨はてっきり師叔が宋嵐に目をあげたと気づいて、同じ方法で江澄を騙して治したんだとばかり…まさかここで初めて師叔の失明に気づくとは~ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ズコーッまた間違えると不安なので書きませんでしたが、白衣哥哥は阿菁の目が見えると分かっていたんですよね?え?違う?w
2020.05.26
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第37話「操りし者」義城(ギジョウ)で思いがけず子弟たちと合流した夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)と含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)。藍湛が謎の鬼面の男を追跡する一方、魏無羨は毒を吸い込んでしまった子弟たちを連れ、老婆のいる店に身を寄せた。そこで魏無羨は助っ人として誰か一緒に来て欲しいと頼む。すると真っ先に手を挙げたのは藍愿(ランユエン)@思追(スージュイ)だった。一方、偽莫玄羽(モーシュエンユー)の言いなりになるのは自尊心が許さない金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)、しかしやはり気になって2人がいる厨房へやって来た。しかし厨房はひどい悪臭が漂っている。「うっ!臭いぞ!死体でも放置しているのか?」「…金の大小姐?来たのならお前も手伝え、嫌なら戻って座ってろ」「誰が大小姐だよ!」←定着した令嬢呼びw金凌は誰かに似て短気で口が悪いが、何だかんだ言っても魏無羨に協力した。藍愿と金凌がかまどを掃除、火をおこした。金凌は魏無羨が粥を作ると聞いて自分たちが食べられると思ったが、藍愿はすぐ解毒薬だと気づく。「思追は賢いな、もち米には解毒作用がある、古い方法だよ」「だから人の住んでいる家を探したと?人が住んでいれば厨房があり、もち米もある!」「その通り」金凌は藍愿ばかり褒められ、悔しそうにしていた。魏無羨は粥ができるまでの間、2人になぜ義城へ来たのか聞いた。実は金凌は清河(セイガ)から、藍氏の仙師たちは瑯琊(ロウヤ)から、それぞれ正体不明の何かを追いかけ、偶然にも櫟陽(レキヨウ)で遭遇、そこで互いに同じ目的だと分かったという。そして今日、道標の前の村で猟師に道を聞いて義城にたどり着いたというのだ。「猟師?」魏無羨は首を傾げた。ここへ来た時、村にいたのは農民だったはず、それに正体不明の何かと言っても子弟たちを攻撃するわけでもなく、逆に好奇心を煽っているようだ。櫟陽で子弟たちが合流したというのも、まるで自分たちと引き合わせるための手引きのように見える。つまり陰虎符(インコフ)を復元したものが今、この義城にいるのやも…。そうしているうち解毒用の粥ができた。魏無羨たちは店に戻り、毒に侵された子弟たちに粥を飲ませた。しかし藍景儀(ランジンイー)はあまりの辛さに悲鳴をあげる。(  ̄꒳ ̄)oO(あれ?もしかして唐辛子粉を間違えて入れたかな?藍愿は味見してみたが、思わず吹き出した。「ブハッ!この味は…懐かしい恐ろしさです(汗」「まっまあ~良薬は口に苦し、汗をかいた方が早く良くなるしな、な?」魏無羨は思わず失笑すると、急に外から物音が聞こえた。魏無羨は破れた窓紗から外を見た。すると若い娘が杖を突きながら歩いている。魏無羨はこれも修練の絶好の機会だと気づき、子弟たちに娘を良く観察するよう指示した。金凌は白瞳(ハクドウ)で女、小柄で顔はまとも、杖を持っていたと報告する。次に欧陽子真(オウヤンズージェン)は15歳くらいで面長の顔、清楚ながらも活力を感じ、狐が彫られているかんざし、ほっそりした体つきで、衣は清潔ではないが汚くはないと言った。「身なりを整えればきっと美人に…」「実によろしい、詳しく観察して着眼点も独特だな」魏無羨が欧陽子真を褒めると、負けず嫌いの金凌は面白くない。そして最後に藍愿が外を見た。娘は背丈が自分の胸くらいあり、衣は乱れ、まるで物乞いのようだという。「あの竹の杖で周囲を探り、白瞳なのは怪物ではなく、目が見えないからでは? また杖で叩くのは、何かを伝えたいのかも?そして首に黒い文様がありました」「(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン 金凌は数多く、思追は詳しく観察したな」←( ゚д゚)え?wそこで魏無羨は窓から白瞳の娘に声をかけた。しかし娘は舌を抜かれて口から血を流し、話すことができない。娘は必死に杖で地面を叩き続けていたが、急に慌ててどこかへ逃げて行った。かと思うと、今度は眼帯をつけた黒衣の男が現れる。男も傀儡の毒粉を吸い込んだのか、毒に侵されていた。その時、魏無羨は男が持っている剣に気づき、驚愕する。「助けるぞ!」驚いた金凌はまだ外は毒粉が立ち込めていると反対した。魏無羨は子弟たちの前だったが止むを得ず、ある呪文を唱える。( ˘ω˘)屮<瞳たたえる恥じらい…笑みがこぼれる唇…善悪を問わず…点睛(テンセイ)して召喚!(* ・∇・)<点睛召将(テンセイショウショウ)術だ!@思追( ゚Д゚)屮<奴を中に入れろ、それ以外は全部、消滅するまで!|彡ぴゅう~!魏無羨は一瞬で男を連れて店に戻り、師叔(シシュク)に故人だと囁いて安心させた。藍愿は急いで解毒の粥を持って来たが、そこで男が持っている剣が″霜華(ソウカ)剣″だと気づく。子弟たちはあの暁星塵(シャオシンチェン)だと知り、騒然となった。するとまた外が騒がしくなる。藍愿が窓紗からのぞいてみると、数百体はいるであろう傀儡たちが道を歩いていた。恐らく暁星塵はあの傀儡と死闘を演じ、力尽きて毒に侵されたのだろう。魏無羨は傀儡が店に入らないよう金凌から札をもらい、自分の血で呪文を上書きすると、呪符を戸に貼り付けて封印した。ほっと胸をなでおろす子弟たち、しかしその時、いきなり屋根を突き破ってひとりの傀儡が飛び降りて来る。何とその傀儡は宋嵐(ソンラン)@子琛(スーチェン)だった。魏無羨は咄嗟に竹笛を吹いて宋嵐を鎮め、縛り上げた。すると宋嵐も舌を抜かれ、話ができないと分かる。魏無羨は温寧(ウェンニン)のこと思い出して宋嵐の頭を探ってみると、やはり刺顱釘(シロテイ)が埋め込まれていた。そこで刺顱釘を抜いたところ、宋嵐は何か必死に訴えようとしている。魏無羨は藍氏の問霊なら何か分かると考え、習った子弟がいるか聞いた。すると藍愿が経験があると名乗り出て、乾坤袋から琴を出す。魏無羨は早速、誰に斬られたのか尋ねてもらったが、驚いたことに宋嵐は暁星塵だと答えた。にわかに信じがたい返事に戸惑う一同、そこで魏無羨は改めて誰に操られたのか聞いてもらう。「汝たちの…後ろにいる…その男に…はっ!」魏無羨たちは一斉に振り返った。倒れたふりをしていた暁星塵がニヤリとして指を鳴らした。パチン!その音を合図に宋嵐は縄を引きちぎり、再び牙をむく。子弟たちは一斉に剣を抜いたが、魏無羨は制止した。「近づくな!剣ともなれば全員で戦っても宋嵐は倒せない!」「大人同士の話だ、お子様たちは出て行ってもらおうか」暁星塵は立ち上がり、魏無羨と2人で話したいと要求した。そこで魏無羨は子弟たちに外に出るよう命じたが、藍愿が心配そうに最後まで残っている。「思追、お前は一番頼りになる、みんなを誘導できるな?」「(*゚▽゚)*。_。)ウン …莫前輩は含光君に似ています」「似てる?どこが?天地の違いがあるだろう?(行けっ)」藍愿は外へ出たが、不思議と莫玄羽に絶大な信頼を寄せていた。…分からないけど、どことなく似ている…2人のどちらかがいれば何も怖くないと思える子弟たちと宋嵐が出て行くと、魏無羨は戸を閉めた。←宋嵐ちょっとwwwすると暁星塵は早速、毒消しを飲む。「あの恐ろしい粥よりよほど効果がある、しかも甘いしなw」暁星塵の目的は魏無羨と接触することだった。実は霧が濃い上に長年、会っていないため、本当の魏無羨かどうか試す必要があったという。面倒な含光君には″友″にまとわりついてもらい、その間に芝居をして店に潜り込んだが、そこで笛の音を聞き、魏無羨だと確信できた。「で、お子様たちを人質にして何を?」「前輩にひとつ頼みがある、実に些細な頼みだ」暁星塵は鎖霊嚢を渡すと、魏無羨は誰かの霊識だと分かった。「こんなに砕けているのに、つながるとでも?」「簡単にできればお前に頼むわけがない」「この霊識を修復しろと言うなら、正直に言って霊識の量が少な過ぎる それに霊識が望まないなら、修復はまず無理だ…俺の予想が確かなら、こいつは死んでるな? 死んでいるなら救いようがない、お前にも分かるだろう?」「知るか!温寧も死んだはずだろう?お前が復活させたなら方法はある!」「誰が死んだと?もともと生きていたんだ ひとつ忠告するよ、世の流言なんてどれも怪しいもんだ」(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ホントホント「嫌でも協力してもらう、忘れるなよ?あのお子様どもはお前が戻るのを待ってる いつ危険から救ってくれるかとな~クックックック」「はあ~何年たっても性格は変わらないな…薛洋(シュエヤン)」すると暁星塵は仮面を剥ぎ取った。「バレたか~(明智小五郎です)」←( ๑≧ꇴ≦)ちょっと古いかぁw「見事な演技だったよ」「それほどでも~ある″友人″はもっと迫真の演技をする、してやられるよ」薛洋はわざとらしく巻いていた包帯も外し、小指を失った左手を出した。魏無羨の予想通り、薛洋は多少なりとも陰虎符を復元していた。それなら霊識の修復も1人でできるはずだろう。しかし薛洋は元祖の陰虎符なくして陰鉄(インテツ)に陰虎符の効力は組み込めないと訴えた。「まさか当時、清河で別れたあんたが陰虎符という宝を作り出すとはな…」「…つまり常(チャン)氏の陰鉄を持っていたのか」「違うな、俺が隠し持っていたのは常氏の陰鉄じゃない 櫟陽常氏が陰鉄なんて所有すると思うか?あはは~騙され過ぎだぞ? 確かに俺は陰鉄を持っていた、不夜天(フヤテン)に行く前からな…ふっ ″陰鉄の霊、四方で鎮める″、ここまでは有名だが、実はまだ続きがある ″四方の気は玄武に帰する…″」「屠戮(トリク)玄武か?!」「あはは~つまり魏前輩は幸運なのさ、偶然にも陰鉄剣に封印された最後の陰鉄を見つけた」「では陰鉄が5つだと早々に知っていたのか…」驚いたことに薛洋は陰鉄を隠し持ちながら嗅ぎつけられずにいた。当時、誰もが薛洋の陰鉄を奪ったのは魏無羨だと思い込んでいたというのに…。「してやられたよ」「いや、あんたには敵わない、俺は偶然、陰鉄の秘密を知っただけだが、 あんたは我流で陰虎符を作ったんだからな」「ふっ、謙虚だな?」「謙虚じゃない、事実だよ… 誇張するのは好きじゃない、″一族全員、殺す″と言ったら必ず一族全員を殺す ″犬″だって生かしちゃおかない…あはははは~!」薛洋は魏無羨を脅すと、そこへ手合わせする宋嵐と温寧が飛び込んできた。「ウェンニン!外でやれ!」魏無羨と薛洋は店から出ると、宋嵐と温寧の激しい戦いを見た。「どちらが勝つかな?」「予想するまでもなくウェンニンだ」すると薛洋はいきなり霜華剣を抜いて魏無羨に斬りかかった。魏無羨は咄嗟に避けたが、話の途中で襲うのかと呆れる。「あんたを殺す気はないさ、じっくり霊識を修復してもらいたいだけだ」「無理だって言ったろ?」「1人で無理なら2人で知恵を絞るさ」薛洋は丸腰の魏無羨に襲いかかると、数手ほどかわした魏無羨は他の者に相手をさせると言った。(ΦωΦ)<含光君なら俺の友がつきまとってるぜ~(  ̄꒳ ̄)b<ふっ、セコムしてますか?その時、魏無羨の安全を守る男・藍湛が現れた。藍湛は薛洋の剣を弾いて退けると、真っ先に霜華剣を取り上げた。すると薛洋は″降災(コウサイ)″を招喚、藍湛に挑む。( ತ _ತ)<下がれ、助太刀は無用!そこで魏無羨は薛洋を藍湛に任せ、温寧の様子を見に行った。しかしここでもどうやら自分の出番はない。その時、近くの荒屋に避難している子弟たちに気づいた。(  ̄꒳ ̄)oO(あっちは必要そうだなw魏無羨は子弟たちと合流し、ひとまず避難場所を探すことにした。この大人数で傀儡に包囲されたら、とても逃げられない。一方、藍湛は再び現れた傀儡に気づき、弦殺術で退治した。その隙に薛洋が逃げ出し、藍湛は慌てて後を追う。(」゚ロ゚)」<ハングアンジュ~ン!先に行くからここは任せた~!魏無羨は藍湛に声をかけると、杖の音の方向へ行くことにした。藍愿たちが″音だけが響いていた″というのは恐らくこの杖の音で、白瞳の娘は実は助けようとしていたのだろう。あの時も薛洋が現れて姿を消したが、それは仲間ではない証拠だ。すると子弟たちはようやく含光君が戦っている相手が暁星塵に扮していた薛洋だと知り、驚愕した。杖の音を頼りに歩いていた魏無羨たちは義荘に到着した。ここは無縁仏が安置される場所で棺がいくつも並んでいたが、確かに傀儡の気配はない。すると藍愿が棺のそばにいる白瞳の娘に気づいた。娘は杖で棺を叩き、どうやら開けて欲しいと訴えている。そこで魏無羨は蓋を開けてやったが、その棺には本物の暁星塵が納められていた。魏無羨は師叔の非業の死に愕然となり、何があったのか突き止めるため、″共情(キョウジョウ)″で娘の記憶に入り込むと決める。金凌は危険な術だと反対したが、魏無羨に迷いはなかった。「時間がない、すぐ始めるぞ!終わったら含光君を探す」つづく( ๑≧ꇴ≦)キタキター!そう言えば本国視聴の時、薛洋と欧陽くんが似ているので、勝手に生き別れの兄弟エピだと思ってましたwww
2020.05.25
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第36話「知己の告白」刀霊に導かれ、櫟陽(レキヨウ)に到着した夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)と含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)。すると藍湛が珍しく飲めない酒をあおった。魏無羨は藍湛に肩を貸して部屋まで運ぶと、寝台に寝かせてちゃんと両手を胸の上で重ねてやる。( ˘ω˘ )oO(16年経つが酒の弱さは相変わらずだな~1杯で倒れるとは…クスッ座学の時に藍湛を酔わせ、酩酊状態なのを良いことにからかったことが懐かしい。そこで魏無羨は藍湛が寝ている隙に出かけることにした。誰もが寝静まった夜の街、魏無羨は竹笛を吹いてその時を待った。すると予想通り温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)が現れる。「温寧!やっぱりお前か!」しかし温寧は全く反応がなく、身体には鉄鎖が巻き付いていた。…温寧なら素手で鎖を砕ける、巻き付いたままになるものか…誰かに鎖でつながれていたんだな…温寧を生かした奴は自分の命令に従わせるため、温寧が思考を持たないよう理性を奪ったのか…もしそうなら魏無羨は温寧の後頭部を調べると、予想通り刺顱釘(シロテイ)が埋め込まれていた。魏無羨が刺顱釘を抜き出し、温寧は正気を取り戻した。「あの日、姉上と金麟(キンリン)台へ行って金(ジン)宗主に捕らわれてから記憶が曖昧なんだ まるで暗闇にいるような…見張られているような…そしたらさっき笛の音が…」温寧は誰に捕らわれ、いつから刺顱釘で操られたのかも覚えていないという。すると突然、温寧はひざまずき、16年前の事件を謝罪した。魏無羨は何年も前のことだと言ったが、温寧は自分のせいで魏無羨や姉を巻き込んだと嘆く。しかし魏無羨は温寧が全ての原因ではないと分かっていた。そもそも本当にそうなら、今もこうして姿形をとどめていられるはずがない。「温情(ウェンチン)は正しい、お前は刀だ、しかも宝刀…誰が宝物を葬り去る? 16年前、蘭陵(ランリョウ)金氏は姉弟を灰にしたと宣言した、だが鬼将軍は今も健在だぞ?」魏無羨はともかく温寧の鎖を斬ってやることにした。鎖は仙剣で斬らねばならないが、運良く宿には藍湛の″避塵(ヒジン)″がある。「ひとまずここで待て!」魏無羨は早速、宿に戻ることにしたが、振り返ると藍湛が立っていた。「ぁ…藍湛…起きたのか?いや、避塵を拝借するって言ったのは…盗むわけじゃないぞ?」温寧は魏無羨の合図に気づき、慌てて逃げ出した。藍湛は酩酊状態のまま、魏無羨を探してふらふら歩き回っていた。呆れた魏無羨は藍湛を連れて宿へ戻ることにしたが、道を間違えてしまう。すると藍湛は近くの民家の庭へ勝手に入り、カゴにいた鶏を2羽、取り出して魏無羨に贈った。藍湛の予想外の行動に振り回される魏無羨、しかしこれも藍湛が3000条の家規でがんじがらめだったせいだと気づく。( ̄▽ ̄;)oO(俺より酔うとタチが悪いなwその時、藍湛が民家の柱に剣で傷をつけ始めた。「藍湛!今度は何だよ!ん?″藍忘機ここに参上″?…はぁ~藍湛、おふざけはやめようね」魏無羨は藍湛を何とか民家から引っ張り出したが、ふと思いついてひとりで引き返し、戻って来た。「解決したぞ、行こう!」魏無羨は藍湛のいたずら書きの横に自分の名前を刻み、慌てて藍湛を連れて逃げた。↓魏無羨もここに参上魏無羨と藍湛は無事に宿へ戻った。しかし部屋の中を荒らしている鬼面の男と鉢合わせとなる。鬼面の男は剣を招喚し2人に襲いかかると、藍湛は酔っていても身体が無意識に反応した。…ランジャンの剣法に詳しい、まさか藍氏の人間か?魏無羨は藍湛の剣を見事にかわす鬼面の男に驚き、咄嗟に呪符を放って縛り上げた。鬼面の男は鎖を砕いたが、その勢いで藍湛から盗んだ封悪乾坤(フウアクケンコン)袋も吹き飛んでしまう。「悪いな」魏無羨は無事に刀霊を取り戻すと、鬼面の男は伝送符(デンソウフ)を使って姿を消した。魏無羨は仮面の男を撃退したところで藍湛を座らせた。どうやらまだ酩酊状態の藍湛、そこで魏無羨はこの機会を利用していくつか質問してみる。(  ̄꒳ ̄)b<雲深不知処(ウンシンフチショ)で″天子笑(テンシショウ)″を飲んだことは?(๑ ˘ω˘)<否(イナ)(  ̄꒳ ̄)b<掟を破ったことは?(๑ ˘ω˘)<あり( ゚д゚)oO(あるのか?!藍湛をからかって楽しむ魏無羨、しかし急に神妙な面持ちになり、なぜ自分を助けるのか聞いた。すると藍湛は悔いがあると吐露し、16年前の不夜天で魏無羨と一緒に戦わなかったとこぼす。「…だからずっと俺を探していたのか?」知己の告白を聞いた魏無羨は思わず藍湛の手を握りしめ、よく言い聞かせた。「ランジャン、覚えておけ、お前は少しも関係ない ←そうだ!江澄のせいだ!(`ω´ ) 俺が詭道(キドウ)術法を修めたのも、俺自身が選んだことだ、分かるか?」藍湛は黙っていたが、ふいに立ち上がり、ふらふらと寝台へ歩いて行ってしまう。「亥の刻だ…休む」寝台に横たわった藍湛は胸の上で手を合わせると、あっという間に眠った。翌朝、魏無羨は乱葬崗(ランソウコウ)に落ちる夢にうなされ、飛び起きた。目が覚めた魏無羨はひとりで宿を出ると、酒楼の前で焼餅(シャオピン)を頬張る。するとちょうど目の前で子供たちが温氏討伐ごっこで遊んでいた。しかし亡き聶明玦(ニエミンジュエ)や金子軒(ジンズーシュエン)までいるのに自分がいない。そこで魏無羨は子供たちになぜ夷陵老祖・魏無羨がいないのか聞いてみた。子供たちは顔を見合わせ、一様に困惑すると、その時、子供たちの母親が現れる。「お前たち!死にたいのかい?!飯も食わずに遊ぶとは!家に戻るんだよっ!」「逃げろ!夷陵老祖だ!」( ̄▽ ̄;)あ…藍湛がようやく起きてきた。すると昨夜の記憶がない藍湛は気まずそうに自分が何かしでかしたか魏無羨に確認する。しかし魏無羨は少し饒舌だっただけだと言った。(;ತ _ತ)<オドオド…何を話した?(^ꇴ^)<ぁ…大した話じゃない、例えばすごく好きなんだろう?(((ʘ ʘ;)))!!!!!!(珍しく動揺)(^ꇴ^)<…ってウサギが〜俺も好きだよ?食べるのが〜(´゚艸゚)∴ブッ魏無羨はいつもの調子でからかったが、真面目な話に戻った。「鬼面の男を覚えてるか?奴は腕が立ち、伝送符を使う余力もあった それに顔と剣に術をかけていたな 顔は面を割らせないためだが、剣にも術をかけるとは…」術で剣を隠したのは、どんな剣か分かれば正体がばれるからだ。つまり鬼面の男は仙師の間でも有名なはず、しかも多少は藍氏の剣法を知っている。「ランジャン、あいつはお前の知り合いどころか…藍氏の人間かも?」「…違う」魏無羨は素直に納得した。反論しない魏無羨に藍湛は驚いたが、魏無羨は藍湛が否定するなら確かだと笑う。「ただ余計ややこしくなったぞ?まあどうであれ鬼面の男は赤鋒尊(セキホウソン)の死と関係ある 封悪乾坤袋を狙ったんだからな」2人は先を越されないよう、すぐ出発した。魏無羨と藍湛は刀霊の導きで蜀(ショク)の東へやって来た。畑が広がるのどかな野道、しかし刀霊が反応する方角には草木が生い茂り、人が通った形跡がない。その時、魏無羨は草むらに隠れている石の道標を発見した。しかし石がひび割れているため最初の文字が読めない。魏無羨はちょうど近くにいた農民に話を聞きに行ってみたところ、その道は″義城(ギジョウ)″に続いているが、不吉な場所だという。「住人は早死にしたり変死したりで、そのうち義城って地名に…」実は義城の″義″は義荘の意味だった。(※義荘:遺体を安置する場所)魏無羨と藍湛はひとまず義城へ行くことにした。農民によれば義城に暮らす民は10人のうち6~7人が短命だったり、変死を遂げるとか。そのため屍を安置する義荘も数多く、棺や冥銭(メイセン)など葬儀品を作るのが盛んだという。どの職人もみんな腕が良く、その後で義城という名がついた。最近では義城に行く者も少ないため、配達以外で街を出る者は少なく、人影も見えないという。「それでこの道も何年も人通りがなく、獣道に…」魏無羨が藍湛に説明しながら歩いていると、急に霧が出て来た。義城は濃い霧に覆われ、荒廃していた。すると早速、曲者が現れ、咄嗟に2人は後を追う。藍湛は途中で横道へ入り、魏無羨はそのまま直進したが、その先で思いがけず金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)たち子弟とはち合わせになった。「なぜここにいるんだ?みんなで夜狩(ヨカリ)に来たとか言うなよ?」魏無羨が呆れていると、藍愿(ランユエン)@思追(スージュイ)が話せば長くなると断り、ともかくはぐれないよう皆で一緒にいたところ、突然、音がしたと報告した。最初はゆっくり鳴り響き、前方に影が見えたので近づくと、すぐに消え、音だけが響いていたという。城内に入ってから方向を変えずに進んでも出口は見つからず、また御剣の術を使っても高く飛ぶことができなかった。かろうじて黒い影らしい物が動いているのが見えたが、何か分からないため、大事を取って下にいたという。「仙子(シエンズ)も連れて来たのに、あのロバのせいだ!」「あの犬が悪いんだろう?先にかむから小苹果(シャオピングォ)に蹴られたんだ」魏無羨は金凌と藍景儀(ランジンイー)の話から、莫玄羽(モーシュエンユー)の小苹果と仙子が怪我をして、どちらも動けなくなったと知る。「なぜ小苹果をここまで連れて来たんだ?!」「すみません、鳴き声がうるさいと先達から苦情が入り、夜狩の時に連れて行けと言われて…」藍愿は申し訳なさそうに言った。城内に突然、傀儡となった村人たちが現れた。しかし危ないところで藍湛が現れ、弦殺術で一掃してくれる。魏無羨は陰虎符(インコフ)だと気づいたが、自分のものではなく、やはり誰かが復元したと疑った。傀儡が簡単に消えたところを見ると、半欠(ハンカケ)のため威力がないのだろう。すると子弟たちの何人かが変な粉を吸い込み、急に気分が悪いと言い出した。魏無羨は傀儡に毒が仕込まれていたと気づき、すぐこの場を離れることにする。とは言え動こうにも霧が深く、何も見えなかった。その時、魏無羨の目の前に突如、宿にいたあの鬼面の男が現れる。魏無羨は咄嗟に鬼面の男の手を竹笛で払い避け、後退した。「狙いは乾坤袋か?だが目が悪いようだな?これは鎖霊嚢(サレイノウ)だぞ? ランジャン!怪しい奴が来たぞーっ!」藍湛が鬼面の男を追いかけている間に、魏無羨は子弟たちを連れて移動した。粉を吸った子弟たちの舌は緑色に変色、やはり毒に侵されている。そこで魏無羨はこの機会を利用し、金凌をしつけようと考えた。「治したいなら今から全員、俺に従え!」「分かりました!」しかし金凌だけは不満げにそっぽを向いた。魏無羨は人がいる家を探すよう命じた。やがて藍愿が老婆のいる店を発見、咄嗟に魏無羨が駆け寄り、旅の者だが休ませて欲しいと頼む。老婆はこの店は人を休ませる場所ではないと断ったが、魏無羨は他の店がもぬけの殻なので何とか頼むと訴えた。すると老婆は黙って店の奥へ引っ込んでしまう。「本当に入れてくれるのか?」金凌は半信半疑だったが、老婆は扉を閉めたくても閉められなかった。「俺が足を挟んでいるからさ、閉めようものならこの戸を蹴破るまでだ」こうして半ば強引に店に入った魏無羨と子弟たち、しかし店の中は葬儀品ばかりで何とも異様な雰囲気だった。魏無羨は奥の部屋にいる老婆を訪ねた。それにしてもなぜこの店にだけ老婆がいたのか。しかも老婆は灯りもない部屋でひたすら針穴に糸を通そうとしていた。魏無羨は代わりに糸を通してやると、厨房を借りたいと頼む。「厨房だったら裏にある、勝手に使いな」「かたじけない」魏無羨は拱手したが、その時、老婆の首に陰虎符の黒い紋様を見つけた。( ゚д゚)…魏無羨は店に戻ると、特に危険はないが、奥の部屋には入らないよう警告した。ここは至る所が妙だが、他人の縄張りではおとなしくした方がいい。すると魏無羨は助っ人として誰か一緒に来てくれと頼んだ。つづく(^ꇴ^)セコム藍湛!リンゴは結局、回収してくれたんだ〜良かったでもなぜ藍湛がくれたロバって嘘つく必要が???藍氏の子弟もなぜリンゴネタを知ってるんだろう?まさか偶然に同じ名前つけましたってわけじゃないよね?それから藍景儀は仮面なしの莫玄羽を見たことあるのに、なぜ今さら驚いた?考えてると止まっちゃうからカットして次〜(笑
2020.05.24
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第35話「刀霊の導き」夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は木にもたれて金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)が目を覚ますのを待っていた。やがて金凌は気がついたが、肩の痛みで魏無羨に突かれたと知る。「舅舅にもぶたれたことないのに!」@アムロレイ「は?でもいつも″脚を折る″と言われているだろう?」「あれは脅しだよ!何のつもりだ!言っておくが…」「あ!含光君(ガンコウクン)!ごめん!これには事情が…」金凌はまた魏無羨の嘘に騙され、慌てて逃げ帰った。「おっ覚えてろよ!」夜も更けた頃、ようやく魏無羨は街へ戻った。すると藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー) が橋の上で月を眺めている。…てっきり江澄(ジャンチョン)は永遠に俺の味方で、藍忘機とは対立するとばかり…まさか今こうして逆の状況になるとはな魏無羨は脚を引きずりながら橋を上った。振り返った藍湛はすぐ異変に気づき、いきなり魏無羨の裾をめくりあげる。( ತ _ತ)<これは!(;^ꇴ^)<ァ…普通の悪詛痕(アクソコン)だって…魏無羨は藍湛に心配をかけまいと話題を変えた。(^ꇴ^)<それより捕まえたか?俺たちの追ってる奴?( ತ _ತ)<…悪詛痕はジンリンから?(;^ꇴ^)<ぁ…(頑固だな~)( ತ _ತ)<江晩吟(ワンイン)に会ったと?(  ̄꒳ ̄)<2人とも生きていれば顔だって合わせるさ…( ತ _ತ)<…私が背負ってやる(๑ ・᷄ὢ・᷅)<大の男がおんぶなんてカッコ悪いだろ~?( ತ _ತ)<格好悪いか?…昔、私を背負おうと…( ̄∀ ̄)<記憶違いだろう?お前をおんぶするなんて~( ತ _ತ)<…覚えていないか@13話魏無羨は記憶力が悪いとはぐらかして断ったが、ふいに藍湛に腕をつかまれ、あれよあれよという間に背負われてしまう。藍湛は魏無羨をおぶって橋を降り始めた。(  ̄꒳ ̄)<ランジャン?大梵(ダイボン)山で俺だと気づいたのか?なぜ分かった?( ತ _ತ)<知りたいか?…お前が教えた( ゚ロ゚ )<俺がお前に?ぁ、金凌が原因か?それとも温寧(ウェンニン)?…え?どっちも違う?( ತ _ತ)<(ヤレヤレ…)己で考えよ(๑ ・᷄ὢ・᷅)<教えてくれてもいいだろう?ブツブツ…藍湛は魏無羨を連れて宿まで戻った。すると2階の部屋の前で仮面をつけるよう告げる。「…やっぱり古い友だったか」藍湛が捕まえたのは清河(セイガ)聶(ニエ)氏の宗主となった聶懐桑(ニエホワイサン)だった。聶懐桑は噂通り、何も聞かないうちから″知らぬ存ぜぬ″だった。「含光君、本当に私じゃないんだ…」すると藍湛が懐から布の切れ端を出す。それは霊堂から逃げた怪しい人影を追いかけた時、咄嗟に切り落とした衣だった。焦った聶懐桑は裾を隠し、ただ通りかかっただけだと訴える。往生際の悪い聶懐桑、そこで魏無羨は自分の話を聞くうちに何か思い出すかもしれないと牽制した。「ぇ…こちらの公子は…」聶懐桑はどこか親しみを感じる男に困惑したが、藍湛の圧力に負けて黙って座るしかない。( ˘ω˘ )<ハングアンジュン、酒はあるか?( ತ _ತ)_💣(←形が似てるものでw魏無羨は行路嶺(コウロレイ)への道中で″人食い霊堂″の噂を聞いたと教えた。しかし被害者もなく、すぐ流言だと気づいたという。恐らくこの流言は行路嶺から人々の足を遠のかせる防御線で、さらに誰かが誤って立ち入ったり、流言を恐れず潜入した場合は第二の防御線として妖怪を利用し、追い返したのだ。そして第三の防御線となる霊堂近くの迷陣(メイジン)、これは仙師たちを防ぐためだろう。ただし並の仙師の場合に限る。霊器や霊犬で陣を破る仙師や、含光君のような腕の立つ名士が相手では意味がなかった。聶懐桑は焦りから次第に扇子をあおぐ速度が速くなった。そこで魏無羨は聶懐桑の自慢の扇子を奪い取り、核心に迫る。「三重の防御線は霊堂を人目から隠すためだけ、なら霊堂を築いた者が誰かは明白だな?」ここは清河聶氏の地、聶氏以外に清河で3つの関門を仕掛けられる者はいない。しかも聶懐桑は霊堂の近くに現れ、証拠を残していた。すると藍湛は魏無羨の酒が空になったと気づき、もうひと瓶、渡してようやく腰を据える。「霊堂を築いたのは何の目的か、霊堂の中にある屍の正体は?」魏無羨に追及された聶懐桑は腹をくくり、他言しないことを条件に事情を説明することにした。行路嶺の霊堂は聶氏の墓だった。普通の仙門は剣法を正道とするが、聶氏の祖先は肉売りだったため、刀道を極めている。聶氏の歴代家主の刀は強い殺気を帯びており、どの家主も最後は気が暴走し、錯乱して死んでいた。気性が荒いことも大きく関係していると言われている。家主が存命なら刀が暴れても制御できるが、刀霊が認める主は1人、家主が死ぬと誰も制御できず、手のつけられない凶器と化した。祖先と苦難を乗り越え、正道を求めた刀たち、しかし子孫としては何とも扱いづらい重鎮のような存在となった。歴代の宗主の実力が増すにつれ、刀の問題も深刻化、そこで第六代宗主が霊堂を建てることを思いついたという。当初は父と祖父の刀を入れた棺を収める石の霊堂を立てるだけだったが、副葬品として数百の妖魔やものの怪を入れることになった。こうして刀霊を邪祟(ジャスイ)と戦わせることで暴走を抑えたという。そんなある日、行路嶺に前王朝の墓があると聞きつけた盗賊が忍び込み、霊堂を荒らした。盗賊たちは副葬品を探すうち、棺に封じられた刀に触れてしまい刀霊が覚醒、盗賊たちは殺されてしまう。「つまり邪祟が外に出ていけにえが減り、盗賊が刀霊の副葬品になったのか」「その通り」盗賊たちは行路嶺から2度と戻らず、屍も見つからなかった。そのため人が食われるという噂が流れ、聶懐桑はこれを利用して誰も霊堂に近づかないよう、尾ひれをつけたという。聶懐桑は霊堂で拾った石を出した。「これを見てくれるか?」金凌はどんな手を使ったのか、壁に穴を開け、墓を荒らした盗賊の屍1体を粉々にしたという。そのせいで石霊堂の迷陣が起動、気絶した金凌は自分から壁に入ったのだ。定期的に見回りに来ていた聶懐桑は今日のありさまに驚き、その石を拾ったところで霊犬に追いかけられたという。「祭刀堂はうちの陵墓も同然、聶氏の縄張りだから普通の仙師は夜狩(ヨカリ)には来ない、それが…」「よりによって掟を守らないジンリンが潜入したってわけか…」聶懐桑は知っていることを全て話し終わり、退散することにした。すると魏無羨が急に引き留める。魏無羨は卓に置き忘れた扇子を渡そうとしたが、ふと座学の時に扇子を自慢していた聶懐桑の言葉を思い出した。あの時は扇子を見て″そこそこ″だとバカにしてしまった魏無羨、そこで今回は聶懐桑の言葉を引用する。「画法や構図が実に素晴らしい、極上の品だな(はいよ)」「(あ、どうも)公子はとても眼力がありますな…では失礼!」ピュー!ε=┏( ・_・)┛聶懐桑が帰ると、藍湛は早速、魏無羨の悪詛痕を除くことにした。驚いた魏無羨は自分でできると断り、裾をまくり上げてみる。するとすでに太ももまで悪詛痕が広がっていた。その時、藍湛の腰から乾坤袋が吹き飛んだかと思うと、中に入っている剣霊が暴れ始める。( ತ _ತ)<一緒に鎮めるぞ魏無羨は慌てて竹笛を探したが、どこで落としたのか見つからなかった。しかし藍湛が袂(タモト)から竹笛を出し、指穴を少し調整してから渡してくれる。そのおかげで笛の音は藍湛の琴の音と見事に融合し、2人の合奏で剣霊は静かになった。「この数日はこれほど暴れなかったが…何かに触発されたのか?」「…その身体だ」「悪祖痕か…」剣霊は霊堂で金凌の身体に取り憑いた悪詛痕に激しく反応した。つまり剣霊は自分たちを祭刀堂に導いていたのではないか…。そこで2人は再び、霊堂に行くことにした。↓満足そうなたんたん翌日、聶懐桑が祭刀堂の壁の修復していると藍湛たちが現れた。せっかくあと少しで終わるところだったが、藍湛たちにまた壁を壊されてしまう。すると盗賊の屍の一体が袋を持っていた。藍湛は封悪乾坤袋かどうか確認したが、魏無羨は剣霊の目的が分からないうちは封を開けるのは危険だという。「ん~俺の思い違いか?剣霊が指していたのは黒幕じゃない…剣霊は…はっ!」魏無羨は剣霊が自分の主を指していると考えた。そこで祭刀堂の刀を全て確認させてもらったが、どの刀にも陰虎符の痕跡はなく、刀霊も離脱していない。その時、藍湛は赤鋒尊(セキホウソン)の刀・覇下(ハカ)がないはずだと気付いた。聶明玦(ニエミンジュエ)は確かに気が暴走して筋脈が断ち切れたが、実は逃げたまま骸も見つかっていなかった。当時、金麟(キンリン)台の百花宴で現場を見たのは聶懐桑と金光瑶(ジングアンヤオ)の2人しかいない。あの時、聶懐桑は兄の元へ駆け寄ろうとしたが、金光瑶から危険だと制止されていた。『行くな!いつもの大哥ではない!』『大哥っ!私が分からないのか?大哥っ!』すると魏無羨はまるで自分と同じ状況だとつぶやいた。魏無羨たちの推察通り剣霊が覇下の刀霊なら、確かに自分の主を知らせることに成功した。すると次はどこへ案内するつもりなのか。藍湛は早速、乾坤袋を取り出してみた。( ತ _ತ)<西だ…(  ̄꒳ ̄)<次は赤鋒尊の元へ案内するかもな…莫家荘にこの刀霊を放った者の目的は赤鋒尊を探させることなのかもしれない。つまり赤鋒尊の事件には裏があり、刀霊の激しい動きを見るに非業の死を遂げたのではないだろうか。しかし誰かに殺されたにしても、陰虎符や魏無羨と何の関係があるのか。( ˘ω˘ )<誰かが俺を陥れようと?( ತ _ತ)<いずれ分かる2人は霊堂を出ることにしたが、聶懐桑が悔しさを必死にこらえていることまでは気づかなかった。聶懐桑は霊堂の外まで見送りに出た。「聶宗主、迷惑をかけた、申し訳ない、┏○゛」「┏○゛莫公子、滅相もない…」聶懐桑は責任を感じ、祭刀堂を修繕したらすぐ合流すると言った。「もし大哥の骸が見つかったら…まさか…この私も…」「聶宗主、赤鋒尊の骸があればハングアンジュンがすぐに知らせるさ」西に向かった魏無羨と藍湛は櫟陽(レキヨウ)に入った。藍湛は悪詛痕の具合を聞いたが、魏無羨は腕を押さえ、少しうずくだけだと答える。実は問題は悪詛痕の痛みではなく、あの傷の方だった。すると魏無羨は藍湛がいぶかしんでいると気づき、咄嗟に話題を変える。「莫家荘に刀霊を放った者と赤鋒尊を殺したのは同一人物か?」「いや、別人だ」「俺もそう思う、赤鋒尊を殺した者は骸も隠すほど慎重だ 刀霊を放って藍氏を襲わせるものか、すぐ足がついてしまうからな ひた隠しにする者と闇に葬られては困る者…つまり同一人物じゃない」赤鋒尊を殺した者は聶氏の秘密を多く握り、刀霊を放った者は魏無羨たちの動向に詳しい。ますます謎めいてきた。魏無羨は暴くのも一苦労だと話し、その勢いで聞いてみる。(^ꇴ^)<で、何で俺だと分かった?!( ತ _ತ)<己で考えよ…( ˘ω˘ )oO(石頭め…魏無羨と藍湛は旗亭(キテイ)酒楼に入った。第9話でこの店を訪ね、その後、櫟陽常(チャン)氏の事件を解決したが、まさか回り回って戻ってくるとは感慨深い。すると魏無羨はお客の噂話から当時、暁星塵(シャオシンチェン)と宋嵐(ソンラン)@子琛(スーチェン)が捕らえた薛洋(シュエヤン)が今では金(ジン)氏の客卿だと知る。「あのゴロツキが生きていて金氏の客卿だと?」「客卿ではない…」藍湛の話では16年前、薛洋が突然、金麟台に現れ、各世家が常氏惨殺の罪で処刑を主張する中、当時の仙督・金光善(ジングアンシャン)だけが反対したという。しかも常氏の唯一の生き残り・常萍(チャンビン)が証言をひるがえし、常氏の滅亡と薛洋は無関係だとかばった。その後、金光善が亡くなって金光瑶が家主の位に就き、薛洋は追放されたという。「待てよ、シュエヤンが放免になって暁星塵と宋嵐は反対しなかったのか?」「…暁星塵は失踪、宋嵐も遊歴後に姿を消している」「16年も音沙汰なしだと?…ランジャン?」「…数年前に常萍は突然、両目を失い、肉を削がれて殺された その肉を削いだ凶器が…″霜華(ソウカ)″だ」霜華とは魏無羨の師叔である暁星塵の霊剣だった。魏無羨は暁星塵が報復したとは到底、信じられなかった。世家や常氏と無関係だった暁星塵と宋嵐、魏無羨はそんな2人が羨ましかったが、まさかその無関係なことで行方知れずになるとは…。( ˘ω˘ )<まさに世は…すると藍湛が急に魏無羨の杯を横取りした。( ತ _ತ)<世は無情だ藍湛は急に虚しくなって飲めない酒をあおってしまう…。つづく( ๑≧ꇴ≦)たんたん!ズボンをめくったり、酒を出したり…この16年で何があった!wあ~それからまた間違ってました~( ̄▽ ̄;)冥室でウーさんがひどい音で吹いたのは指穴が雑だったせいなのね…てっきりおじさんに正体がバレそうになり、わざと音を外しておじさんを失神させたのだと思ってました(分からなかったのでカットしておいて良かったw)
2020.05.20
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第34話「懐かしき顔」清河(セイガ)に到着した夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)と含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)。藍湛は魏無羨が夷陵老祖の魔除けを売る札売りをかまっているとも知らず、先を急いだ。すると偶然にも魏無羨の前に金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)が現れる。相変わらず高慢で傍若無人な金凌、呆れた魏無羨はしつけようと考えたが、そこに金凌の霊犬・仙子(シエンズ)がやって来た。(((U^ェ^) ε=ε=ε=ε=ε=┌(;◎□◎)┘ウワアァァ〜ッ!犬が大の苦手な魏無羨は慌てて走り出した。しかし咄嗟に逃げ込んだ脇道は行き止まり、ついに仙子に追い詰められてしまう。(U^ェ^)<ワンワン金凌は怯える莫玄羽(モーシュエンユー)の姿に満足し、大梵(ダイボン)山での仕返しができるとほくそ笑んだ。「藍湛っ!助けてえぇぇぇ~!」魏無羨が思わず叫び声をあげると、颯爽と藍湛が現れる。しかしどんな恐ろしい敵に襲われているのかと思いきや、相手は犬だった。( ತ _ತ)、…含光君の登場で金凌は仕方なく仙子を連れて引き上げた。安堵した魏無羨は再び藍湛と大道へ出たが、金凌に蹴られた札売りが駆けつける。「さっきはありがとうよ、これはお礼だ」ありがたくもない夷陵老祖の似顔絵に苦笑いの魏無羨、それよりここで商売している札売りに奇妙な出来事がないか聞いてみた。すると男は、この先5里ほどにある行路嶺(コウロレイ)が別名″人食い嶺″と呼ばれていると教える。「山嶺にある″人食い霊堂″に住む妖怪は人を食う化け物でな 足を踏み入れたら骨のカスすら残らず、例外なく屍も消滅する…」しかし骨のカスすら残らないのになぜ食べられたと断定できるのか。そもそも例外なく屍が消滅するなら、誰もこの状況を伝えることなどできないはず…。魏無羨は情報通が聞いてあきれるとぼやいたが、肝心なことに気づいた。「でも行路嶺は清河の境界だろ?清河は聶(ニエ)氏の縄張りだ もし行路嶺に怪物が現れたら聶氏が黙っちゃいない」「昔の聶氏なら見過ごさないさ~ だが今の聶氏の家主は″知らぬ存ぜぬ″のあの方だからな、何ができる?」その″知らぬ存ぜんぬ″の称号を持つ家主とは聶懐桑(ニエホワイサン)だった。魏無羨と藍湛はひとまず行路嶺に向かった。道すがら魏無羨はあの勇ましい赤鋒尊(セキホウソン)・聶明玦(ニエミンジュエ)が怪死を遂げたと知る。藍湛は現場にいなかったが、聞いたところによると気が暴走して亡くなったらしい。その時、どこからともなく犬の鳴き声がした。魏無羨は慌てて藍湛の背中に隠れる。( ತ _ತ)<ウェイイン、犬はいない(;^ꇴ^)<そんな目で見るなよ…( ತ _ತ)<なぜ犬が怖い?魏無羨は仕方なく、幼い頃に放浪していた時、野良犬と残飯を奪い合ったことがきっかけだと話した。「俺は江叔に拾われた だから江澄(ジャンチョン)は飼っていた犬の小愛(シャオアイ)や妃妃(フェイフェイ)とやらを手放すことに… 金凌も寂しい目に遭った、血がつながっているだけあるな~江澄のように俺を憎んでいる」するとまた犬の鳴き声が聞こえた。( ತ _ತ)<金凌の霊犬だ、何かに遭遇したぞ((;゚Д゚))<だったら…様子を見に行こう(藍湛が先頭な)札売りの噂話もあながち嘘ではなかった。霊堂の周りは迷陣が敷かれ、どうやら結界を破れず仙子が吠えているらしい。恐らく主人の金凌が中に入ってしまったのだ。すると霊堂の裏の石垣が壊されていた。魏無羨と藍湛は霊堂へ入った。しかし魏無羨は頭痛がしてめまいに襲われる。「霊がいるぞ…」魏無羨は風邪(フウジャ)盤を出して洞窟を進むと、やがて磁針が激しく反応する部屋があった。魏無羨と藍湛は″祭刀(サイトウ)堂″へ入った。そこには刀を入れたひつぎがいくつもあったが、くまなく探しても金凌の姿はない。すると藍湛は忘機琴を出し、問霊(モンレイ)を始めた。しかし閉じ込められた霊識はこの場所を知らず、なぜ死んだか、誰に殺されたかも分からないという。( ˘ω˘ )<性別くらいは分かるだろう?魏無羨は呆れて藍湛に頼むと、霊は男だと答えた。( ゚ロ゚)<なら15~16歳くらいの少年がここへ来たか聞いてくれ!( ತ _ತ)<来たと( ゚ロ゚)<今はどこに?!( ತ _ತ)<…ここにいるそうだ( ˘ω˘ )<つまりこの中にいるってことか〜そこで藍湛は年齢と出身地を聞いた。( ತ _ತ)<?!16歳で蘭陵(ランリョウ)の者だと…藍湛は問霊で居場所を聞いた。そこで魏無羨にここから琴の音が鳴るたび南西へ一歩ずつ進むよう告げる。( ತ _ತ)<音が止まれば目の前にいるすると魏無羨は壁の前で止まった。金凌は壁の中に埋められていた。2人は金凌を救い出したが、その奥から白骨が出てくる。「頭上に…足元…東南、北西…立ちて、座す、横たわり、しゃがむ…ここは何なんだ?」すると金凌が急に目を覚まして立ち上がり、自ら壁に戻ってしまう。魏無羨はともかくここから出ることにしたが、霊堂の外に怪しい人影があった。「ランジャン!早く追え!清河で落ち合おう、札売りのいた近くの宿で…」( ತ _ತ)<コクリ…魏無羨は金凌を宿で寝かせた。すると履物を脱がせた時、金凌の足に悪詛痕(アクソコン)を見つける。「誰がこんな呪いを?」驚いた魏無羨は襟をはだけてみたが、胸までは侵されていなかった。その時、金凌が目を覚まし、思わず剣を手にして警戒する。魏無羨は助けられたのに礼もなしかと呆れたが、ふと金凌の腰飾りに目を留めた。「ジンリン、その玉佩は…」「母上の形見だ!」魏無羨は夷陵で師姐(シシャ)からもらった蓮の玉佩と同じだと知り、呆然と立ちすくむ。そこで金凌はその隙に履物を履き、宿を飛び出して行った。魏無羨はすぐ金凌を追ったが、見失った。その時、江澄のわめく声が聞こえてくる。「叱られて逃げるとは…わがまま令嬢か?!手に負えぬ」魏無羨は咄嗟に立て看板の後ろに隠れてやり過ごすことにした。「全身、土まみれになって、金氏の校服が形なしだ!戻って着替えろ!で今日は誰に遭遇した?」「…だから誰にも会ってないよ、自分で勝手に転んだんだ…」「今度、逃げたら鞭を食らわせてやる!」相変わらず手厳しい江澄に魏無羨は肝を冷やしたが、″わがまま令嬢(大小姐脾气)″は言い得て妙だ。「で、金光瑶(ジングアンヤオ)にもらった霊犬はどうした?!」(  ̄꒳ ̄).。oO(ランジャンがどこかに追い払ったんだな~ふふ江澄たちが通り過ぎて一安心した魏無羨、しかし気がつくと足元に仙子が座っていた。(((U^ェ^)<ワンワン! (((ʘ ʘ;)))<うわあああ~!魏無羨はうっかり道に飛び出し、江澄の紫電(シデン)であっさり捕まった。もはや逃げ場はない。「自分で仮面を取るか?それともまた紫電を食うか?」江澄に脅された魏無羨は覚悟を決め、自ら仮面を外した。江澄は宿で魏無羨と2人きりになった。「私に何か言いたいことは?」「何て言えばいいんだよ~」魏無羨は目の前に座っている仙子が怖くて話どころではない。「反省の色がない…」「お前こそ進歩なしだ!」「いいだろう、では全く進歩がないのはどちらかな?(机バン!)」すると仙子が魏無羨に近づいて来た。魏無羨はあまりの恐ろしさに震え、幼い頃、街で黒い犬に追いかけられたことを思い出す。あの時、必死で逃げ回っていた魏無羨は、危ないところで江厭離(ジャンイエンリー)に抱きついていた。…師姐!追い払って!「師姐っ!」「?!その名を呼ぶ資格が? そうだな…夷陵老祖は何の禁忌もなく、世家との交流など歯牙にもかけぬ 16年経ってもまだ藍忘機がお前を守るとは… だが奴のように誰もが絶賛する品行方正な男がお前を許すか? 助けると見せかけ、陰で取引をしているやも…」「ジャンチョン!言葉に気をつけろ!」「よく私に注意できるな?お前こそ大梵山でジンリンに何と言った?」魏無羨は確かに自分も金凌を傷つけたと思い出し、神妙になる。しかし怒りが収まらない江澄は金凌が嘲笑されるのは魏無羨のせいだと責め、金凌の両親がなぜ死んだのか忘れるなと釘を刺した。「俺じゃない!…俺はただ…俺は…」「ふん、説明できぬのか、構わん!蓮花塢(レンカウ)に戻れ!母上の前でひざまずき、釈明せよ!」「(ボソッ)戻りたいさ…夢でも願ってた…」「何をぼやいている?で、奴はどこだ!温寧(ウェンニン)だ、どこにいる?!」「知らない、もう何年も経ったのにまだ恨んでいるのか?」「奴がいなければ金子軒(ジンズーシュエン)は死んだか?姉上はどうだ?!」魏無羨はあの惨劇を思い出して言葉を失ったが、やはりどうもおかしい。「江澄、落ち着いて考えろ、なぜ今も温寧は生きている?」その時、下で待っているはずの金凌の声が聞こえた。「舅舅!大切な話があるんだ!」江澄は仕方なく扉を開けた。「実は厄介ごとがあったんだ、温寧に会ったかも、南へ数十里あるあばら家で… 頭ごなしに怒らなきゃ帰り道で教えたのにさ~」魏無羨はすぐ金凌の嘘だと分かった。江澄は紫電で魏無羨を縛り上げ、仙子を連れて出て行った。そして金凌に魏無羨の監視を任せ、子弟を連れて温寧を追う。金凌はすぐ部屋に駆けつけると、紫電を解いて魏無羨を郊外まで逃した。「これで貸し借りなしだ」金凌は叔父がこの男を魏無羨と疑っていると知っていたが、半信半疑だった。「まあ誰でもいいが、莫玄羽を装うことはないだろう? だって奴は…恥知らずだし、しかも…(あっ!イカンイカン!)とにかく借りは返したからな!」そこで魏無羨はこの機会に″ありがとう″と″ごめんなさい″だけは言うものだと助言し、大梵山で母親のことを揶揄して悪かったと謝罪した。しかし金凌は別に構わないと強がる。「あれが初めじゃない…でも母親がいなくても誰にも劣っちゃいない それどころか見返してやるさ、誰より優れてるってな」その言葉を聞いた魏無羨は金凌を見直すと、ふと前方を見て叫んだ。「うわっ!ジャンチョン!俺の話を聞いてくれ~」金凌は驚いて振り返ったが、いきなり魏無羨の手刀で首を突かれてしまう。魏無羨は気を失った金凌を寝かせ、下ばきをめくって脚を出した。「俺でも解けない悪詛痕だが、自分の身体に移せばいいか…」つづく( ˘ω˘ )莫公子の身体をもらったのに、顔は魏無羨なんだよね〜イマイチ良くわからんそれより16年後から全然、変わってないじゃん!という総ツッコミが聞こえそうwだけど今回はなぜか気にならない管理人であった(←たんたんへの忖度wそして意味不明なのがここです↓「師姐っ!」って叫んでいますが、本来は藍湛と呼んでいたのでは?そうじゃないと江澄のセリフとちぐはぐなんですが…
2020.05.19
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第33話「16年後」江厭離(ジャンイエンリー)は金麟(キンリン)台に現れた夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)を探して不夜天(フヤテン)までやって来た。しかし傀儡と化した仙師に切りつけられ、最後は魏無羨をかばって刺し殺されてしまう。師姐(シシャ)を失なった魏無羨は自暴自棄になり、激しい憎悪に駆られるまま陳情を吹き始めた。「ウェイイン!やめよっ!」含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)は傀儡と応戦しながら制止したが、魏無羨の耳には届かない。ついに怨念を解き放った魏無羨、しかし邪気の反噬(ハンゼイ)により激しく喀血した。その姿を見た藍湛は呆然と立ちすくみ、その隙にうっかり傀儡に腕を斬られてしまう。その時、まだしつこく生きてた姚(ヤオ)宗主が叫んだ。「魏無羨が負傷した!陰虎符(インコフ)を奪え!」宗主や仙師たちは魏無羨の陰虎符を我が物にしようと殺気立つ。すると魏無羨は牌坊の上に飛び上がり、陰虎符を取り出して見せた。「ふっ…そんなに欲しいかっ?!だったら実力で奪い合えっ!」魏無羨は陰虎符に怨念を戻し、バラバラに壊して放った。宗主や仙師たちは魏無羨の存在を忘れたかのように、血眼になって陰虎符の争奪戦を始めた。その惨状を見た魏無羨は虚しさに襲われ、崖へ飛び移る。すると魏無羨を追って藍湛が駆けつけた。「ウェイイン!戻って来い…」しかし魏無羨はゆっくりあとずさりしながら、そのまま後ろに身を投げてしまう。藍湛は咄嗟に飛び出し、かろうじて魏無羨の手首をつかんだ。ふと見上げる魏無羨、そこには盟友の顔がある。「…ランジャン」藍湛の腕から鮮血が流れ、その血はやがて魏無羨の腕を伝った。「ランジャン、手を離せ…」するとそこに江澄(ジャンチョン)がやって来た。剣を構える江澄、すると魏無羨は静かに目を閉じる。「江晩吟(ワンイン)…ウッ…やめよ…」「うぇいぃうーしえんんん!死ぬがいい!」←(ヾノ・∀・`)イヤイヤイヤ…おまゆうw江澄は憎しみを込めて剣を振り下ろしたが、どうしても魏無羨に止めを刺すことができなかった。そこで思わず岩盤を突き刺してしまう。驚いた魏無羨は江澄が自分を始末できなかったとバレないよう、咄嗟に手を振りほどいた。そしてついに魏無羨は落下、その姿は谷底へ消えてしまう。「ウェイイン…」不夜天の戦いから16年後、ここは雲深不知処(ウンシンフチショ)の影竹(エイチク)堂…。魏無羨は懐かしい盟友の琴の音で目を覚ました。昔の夢を見ていたと気づいた魏無羨は、自分が莫玄羽(モーシュエンユー)の復讐のために招喚されたことを思い出す。そう言えば大梵(ダイボン)山で思いがけず師姐の忘れ形見・金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)と出会い、死んだはずの温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)とも再会した。そこで藍湛や江澄と鉢合わせになり、紫電(シデン)で打たれた後、気を失ったのだろう。寝台の横には莫玄羽の仮面が置いてあった。「16年、経ったんだな…まるで夢のように…」「目覚めたか?」魏無羨の頰を涙が伝った。魏無羨は起き上がって寝台にもたれかかった。「驚くよな…生きていたとは…」「…お前が落ちた谷底を江澄は捜索させたが、骨しかなくてな…」「お前は?俺を探したか?」「3年後に行ってみたが、白骨もなくなっていた…」「なぜ3年後なんだ?」藍湛はふと手を止めたが、その質問には答えなかった。「この16年…」「この16年、自分でもどこにいたのか分からない、信じるか?」「信じるとも」「ふっ…ランジャン、でもあの時は本当に俺を信じていたか?」藍湛は口ごもったが、魏無羨もそれ以上、追求しなかった。翌朝、静(セイ)室に藍湛の姿はなかった。そこで魏無羨は藍湛を探しに出かけたが、雲深不知処の至る所に座学の懐かしい記憶が残っている。無邪気だったあの頃を思い出して失笑する魏無羨、しかしもう師姐の笑顔を見ることはできない。そう思うと急にやるせなくなった。魏無羨は裏山へ向かう途中、ウサギを見つけた。石頭の藍湛はウサギを嫌っていたが、まだここで飼われていたとは驚きだ。「まさかこんな長生きなわけないよな?繁殖に成功したのか!」←こんなこと言ってませんw藍湛は裏山の冷泉にいた。すると背中に痛々しい傷があり、魏無羨は困惑する。( ゚д゚)<戒鞭(カイベン)?魏無羨の声に驚いた藍湛が振り返ると、胸には魏無羨と良く似た焼きごての傷跡が見えた。( ゚д゚)<ハッ…藍湛は慌てて冷泉から上がり、身なりを整えた。( ತ _ತ)<起きたか( ゚д゚)<ランジャン、その戒鞭の痕は…( ತ _ತ)<…( ゚д゚)<お前は子弟の手本だろ?重い罰を受けるなんて…何があったんだ?( ತ _ತ)<…(何があったも何も)その時、子弟たちが慌てて駆けつけた。「 ハングアンジュン!問霊中に霊が暴れ出したそうです!」ちょうどその時、冥(メイ)室では藍啓仁(ランチーレン)が莫家荘で捕らえた剣霊の問霊を行なっていた。しかし急に力が強大になり、制御できなくなって負傷したという。子弟たちの霊力では扉も開けなくなっていた。そこで魏無羨が呪符を放って扉を開け、藍湛と冥室へ飛び込む。すると子弟たちが気を失い、藍啓仁も内傷を負って倒れていた。藍湛の琴と魏無羨の竹笛により剣霊は鎮まった。しかし剣は黒い気をまとい、明らかに陰虎符に侵された形跡がある。…でもなぜなんだ?魏無羨は剣をつかんでみたが、強い怨念を感じて動揺した。藍湛は叔父を静室で休ませた。子弟たちは丹薬も鍼も効果がないと訴え、不安が募る。剣霊が陰虎符の気に侵されているなら、もしや本当に夷陵老祖が復活したのでは?しかし夷陵老祖の死から16年、まさか奪舎(ダッシャ)したとでも?すると黙って聞いていた藍湛が子弟たちを睨みつけ、慌てた子弟たちは黙り込んだ。藍湛は子弟たちを下げた。しかし藍愿(ランユエン)@思追(スージュイ)は責任を感じ、部屋の前に留まる。「どうした?」「莫前輩!」仮面をつけた魏無羨は中庭で時間を潰していた。「…申し訳なくて」「何が?」「剣霊の狙いは我らでした 召陰(ショウイン)旗は呪文で威力が異なりますが、莫家荘で用意した召陰旗は力が及ぶのは半径5里のみ 剣霊の殺気はあまりに強すぎました、あの召陰旗の効力では莫家荘は早々に血の海と化したはず ですが剣霊は我らの到着後に出現した… つまり何者かが故意に剣霊をあの時間、あの場所に放ったのです」藍思追は莫家荘の件には自分たちにも責任があり、藍先生まで意識不明になってしまったと意気消沈する。すると魏無羨は思追の肩を叩き、悪いのは剣霊を放った奴だとなぐさめた。「この世には自分ではどうにもならないことがある…」「莫先輩、なぜまた仮面を?」「…昔の友に会いたくないだけさ」翌朝、叔父に付き添っていた藍湛がようやく外へ出てきた。魏無羨は自分が疑われていると思ったが、藍湛は否定する。しかし陰虎符の黒霊はどこからきたのか。魏無羨も普通に考えればあり得ないと首を傾げた。「16年前、俺は陰虎符をバラバラにした」「もし誰かが集めたら…」「それはない、欠片(カケラ)じゃ何もできないからな、ただ唯一の可能性は… 陰鉄で新たに復元することだ…はっ!」(*´・д・)<薛洋(シュエヤン)か!>(・д・`*)魏無羨はずっと疑問だった。″陰鉄の霊、四方で鎮める″と聞けば誰もが欠片は4つだと思うが、果たしてそう言い切れるのか。もし薛洋が持っていたら、玄武(ゲンブ)洞の陰鉄剣を合わせると5つになる。「つまりシュエヤンが陰虎符を復元したと?」「陰虎符の欠片がないことには奇才だろうと同じ物は作れない …ランジャン、考えてもみろ?陰虎符に侵された剣霊が俺と同時に現れた、偶然すぎるだろう? 16年間、お前と江澄が探しても俺は見つからず、俺自身も記憶がないのに、 縁もゆかりもない莫玄羽が俺の行方を知っていた それに…莫家荘での騒動、舞天女(ブテンニョ)の幻影を作った奴も… そいつが誰であろうと、何もかも俺を狙ってのことだ」藍湛は冥室に子弟たちを集めた。そこで魏無羨は剣霊の大本、つまり主人を探せば謎も解決すると説明する。しかし藍景儀(ランジンイー)は探すといってもどこを探すのかと呆れた。( ತ _ತ)<北西だ(ボソッ(๑ŏ _ŏ)<なぜ北西なのですか?@思追(  ̄꒳ ̄)<見せてやってるだろう?あれさ藍景儀は剣先をつまんで動かしてみた。すると確かに剣霊はまた北西に戻ってしまう。つまり剣が指す方向が来た方向か、それとも元凶のいる場所だ。藍湛は思追に負傷者の手当を任せ、魏無羨と一緒に下山した。↓ロバも回収したのかと思ったら馬だったw2人はひたすら北西へ向かい、やがて清河(セイガ)に到着する。藍湛は確かに北西に向かうほど剣霊の殺気が強まっていると感じ、剣が指し示した場所が近いと確信した。魏無羨は賑わう清河の街で、魔除けとして夷陵老祖の似顔絵を売り歩く男を見かけた。思わず男を呼び止めてみると、夷陵老祖の魔除けは1枚で5文、3枚で10文だという。しかし自分の似顔絵を見た魏無羨は呆然となった。「いいか?魏無羨と言えば美男子で有名だったんだぞ?この絵は何だ?!適当に描くなよな!」「オイオイオイ…魏無羨に会ったことがあるってのかい?」「それはその~(ドカッ!)」その時、突然、男が吹っ飛んでいった。魔除け売りの男を蹴り飛ばしたのは金凌だった。男は驚いてなぜ自分を蹴るのかと尋ねる。すると金凌は自分の前で魏無羨の名前を出すからだと言った。魏無羨は横暴な甥の姿に呆気にとられ、頭を抱える。…この金凌ってのはどうなってる?…怒りっぽく、やたらと高慢で傍若無人…舅舅と父親の短所ばかり似て、母親の長所は全く受け継いでいない…ハァ~厳しくしないと将来が心配だそこで魏無羨は仮面をつけて声をかけた。「ジンリン?」「何だ、まだ逃げていなかったのか?」「アイヨ~この前、地面に押し付けられたのは誰だっけな~?もう忘れたのか?」「ムッ…あ、仙子(シエンズ)っ!」<ワンワンワン!( ゚ロ゚)ハッ!!U^ェ^U<仙子です(((;꒪ꈊ꒪;)))イヌ?U^ェ^U<ワンワン! ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(;≧▽≦)┘ウワァァァーッ!つづく(^ꇴ^)イーリンラオズーの似顔絵がwwwさて後半のお楽しみ、いよいよ謎解きが始まります♪
2020.05.18
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第32話「絶望の叫び」金子軒(ジンズーシュエン)が殺され、悲しみに包まれる金麟(キンリン)台。闘妍庁(トウケンテイ)では江厭離(ジャンイエンリー)が幼い我が子を抱いたまま、夜になっても棺のそばを離れようとしなかった。まさか自分の後ろ姿を夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)が見ているとも知らずに…。魏無羨は温(ウェン)氏を探すため金麟台に忍び込み、偶然にも師姐(シシャ)の姿を見つけた。その時、回廊を歩く子弟たちの声が聞こえる。「温氏の奴らが本当に来るとはな~」「金宗主が許すものか、ご子息が亡くなったのだぞ?私が宗主でも殺すとも!」魏無羨は子弟たちの話から、すでに手遅れだと分かった。金夫人は憔悴した江厭離を心配し、何か食べ物を持って来ることにした。しかし門を出るなり座り込み、そのまま泣き出してしまう。その時、ふと石造に隠れる人影を見た。「誰なの?!誰がそこに?!」義母の叫び声に驚いた江厭離が振り返ると、逃げ場を失った魏無羨が不意に闘妍庁の前に姿を現す。「阿羨!」魏無羨は一瞬、立ち止まったが、子弟たちが駆けつけたため、慌てて逃亡した。魏無羨は無我夢中で山を降りた。しかしやがて足を取られて転んでしまう。夫の突然の死に打ちひしがれる江厭離…。そんな師姐の姿を目の当たりにした魏無羨は激しく動揺した。「うっ…」すると胸の傷が痛み、黒い気があふれ始める。その時、江厭離の幻影が現れた。…羨羨?立つのよ「ごめんなさい」魏無羨は師姐が差し伸べた手をつかもうとしたが、江厭離の姿はすっと消えてしまう。そんな魏無羨の心の隙間を突き、怨念たちの声が聞こえて来た。…魏無羨、正気を失いそうだな?…我らを放て、力を貸してやる…魏無羨?「消えろ!消え失せろ!うわあぁぁぁぁーっ!」その夜、仙督・金光善(ジングアンシャン)のもと四大世家が集結、岐山(キザン)の不夜天(フヤテン)で決起大会を敢行した。城門には温氏残党の屍が掲げられ、頭目である温情(ウェンチン)と温寧(ウェンニン)に至ってはすで燃やされている。大会に参加する勇気がない低位の仙師たちは城門に貼られた決起大会の告示を前に、口だけは血気盛んだった。「蘭陵(ランリョウ)金氏も不運だな~」「不運は姑蘇(コソ)藍(ラン)氏だろ? 窮奇道(キュウキドウ)で殺された大半は姑蘇藍氏の仙師で、騒ぎを収めに行ったのに…」「今夜の決起大会で魏無羨への対策を講じるそうだ 今後、乱葬崗(ランソウコウ)でひっそり隠れていればいいが、しゃしゃり出ようものなら、 姿を現しただけで私が…」「どうするんだ?」その声に驚いた仙師たちが振り返ると、魏無羨が立っていた。すると魏無羨は陳情を吹き、浅はかな仙師たちを一斉に倒して動きを封じてしまう。「話は終わりか?俺をどうするんだって?」「ウェイインよ!腕に覚えがあるなら決起大会へ行き、家主らと決着をつけてみよ! 反撃できぬ位の低い仙師を襲っても、少しも誇れはせぬぞ!」魏無羨は威勢のいい仙師の首をつかんだ。「うっ…殺さないでくれ…」「位が低ければ許されるとでも思っているのか…まあ~確かにカタをつける相手は違うな お前らといても時間の無駄だ…」魏無羨が城門をくぐると、告示が粉々になって風と共に散った。その頃、決起大会では四大世家が犠牲となった世家の仙師たちに献杯していた。次に金光善は石段を上り、斂芳尊(レンホウソン)・金光瑶(ジングアンヤオ)から箱を受け取る。「温情と温寧は温氏残党の頭目である!これがその骨灰だ!」金光善は見せしめとして箱ごと打ち砕き、骨灰をまいたが、江澄(ジャンチョン)は恩人の哀れな最期に思わず目を背けた。一方、城門では金縛りが解けた仙師たちが起き上がっていた。そこへ魏無羨を探していた含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)が現れる。「ウェイインは?」「魏無羨ならたった今、去ったばかりです、半時も経っていません」藍湛はビリビリに破かれた紙の一片に″決起″という文字を見つけた。「どこへ?」「決起大会かと…」金光善は温氏残党の頭目2名が灰と化したと知らしめ、明日は残りの温氏たちと夷陵老祖・魏嬰の番だと息巻いた。その時、どこからともなく高笑いが聞こえる。「あはははは~!」その声は炎陽(エンヨウ)殿の大棟に腰掛けている魏無羨だった。驚いた子弟たちは一斉に武器を構え、各宗主たちにも緊張が走る。「金宗主、確か言ってたな? ″温氏の姉弟2人は金麟台で罪を認めよ、そうすれば不問に付す″と… だがさっき声高に″俺と温氏の残党を灰と化す″と言ったのはなぜだ?」「それとこれとは別だ、魏嬰、窮奇道でお前は大勢の子弟を殺した その罪と温寧に金麟台を襲わせたことは別だ」←え?「金宗主!窮奇道の襲撃は誰の差し金だ?襲ったのは誰か、首謀者は誰か、罠に落ちたのは誰か… そもそも先に挑発したのは一体、誰だ! どうやって俺は遠くから温寧を操り、金麟台で殺りくをさせる?」←えええ?wすると平陽(ヘイヨウ)の姚(ヤオ)宗主は、金子勲(ジンズーシュン)が先に陥れたとしても、残忍な手で大勢を殺す必要などないと非難する。←もう黙っとけっ(* >ω
2020.05.13
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第31話「予期せぬ悲劇」夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は乱葬崗(ランソウコウ)で蓮の栽培に成功した。温苑(ウェンユエン)は早速、魏無羨が収穫している蓮の実を盗み食いしてみたが、硬くて食べられない。「(イタッ)羨哥哥がいじめた~!」魏無羨は失笑し、乱葬崗で育った蓮の実では食べられないと教えた。「これは邪を祓うお守りに使うんだ」今日も穏やかな時間が流れる乱葬崗、すると思いがけず魏無羨に含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)から書状が届く。『魏嬰、今日も息災だろうか、金(ジン)氏子軒(ズーシュエン)と江氏の娘との子は…』それは金凌(ジンリン)の満一月を祝う宴に魏無羨を招待するという書状だった。魏無羨は温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)を連れて下山し、霊宝(レイホウ)閣で金凌への礼物を買うことにした。すると店では客たちがもっぱら蘭陵(ランリョウ)金氏の話題に花を咲かせている。実は仙督(セントク)・金光善(ジングアンシャン)が各地に物見台を設けると決め、物議をかもしていた。確かに物見台があれば各地の動きを監督し、随時、情報を伝達できるが、温氏の監察寮を思い起こさせると危惧する者もいる。どうやら提案したのは斂芳尊(レンホウソン)・金光瑶(ジングアンヤオ)で、赤鋒尊(セキホウソン)・聶明玦(ニエミンジュエ)は反対していた。また客の中には金凌の″お七夜″に行ったという仙師もいる。聞けば金凌が″選び取りの儀″で紐飾りでも筆でも書物でもなく、父親の剣″歳華(サイカ)″を握ったとか。これには両親も大喜びで、将来は偉大な剣仙になると期待された。「そう言えば祝宴にはもう1人、呼ばれるらしいぞ…あの魏無羨だ」客たちは一様に眉をひそめたが、まさか店内に本人がいるとは知る由もない。「奴は疫病神でしかない、また災難が起きるかも…」そんな四方山話も今の魏無羨にとってはどうでもいいことだった。「老板、これをくれ」魏無羨は外で待っていた温寧に金凌への礼物を見せた。「キレイだね!」「温情がくれた銭は全部、使い果たした…雷が落ちるぞ」「大丈夫、お祝い事だから姉上も怒らないよ!」しかしこの紐飾りはおまけ、魏無羨は懐から本当の礼物を出した。「ォッ!すごい腕輪だ!昼夜、伏魔殿で根を詰めていたのはこれを作るためだったんだね!」「そうさ!これを身につければ低級の邪祟(ジャスイ)は近づくこともできない あ!お前も触るな!息苦しく感じるだろう?」「ウン、そうかも…」すると温寧は祝宴で金子軒と再会しても喧嘩しないよう諌めた。「安心しろ、俺だって心得ているさ」魏無羨は祝宴に呼んでくれた金子軒に感謝し、少なくとも1年間は悪口を言わないと誓った。魏無羨と温寧は蘭陵の金麟(キンリン)台へ向かうため、奇しくも窮奇道(キュウキドウ)を通った。すると各世家の子弟を従えた金子勲(ジンズーシュン)が崖の上に現れ、魏無羨に自分にかけた呪いを解けと迫る。身に覚えのない魏無羨は何のことか分からなかった。苛立った金子勲は襟元をはだけ、胸に広がる無数の赤いあざを見せる。それは確かに千瘡百孔(センソウヒャッコウ)だった。「だから何だ?なぜ待ち伏せする?俺は関係ない!」「邪術が得意なお前以外に誰がこんなにあくどい真似をすると?!」「お前のことも覚えていないのに、呪いなんてかけるか?」憤慨した金子勲はしびれを切らし、宣戦布告した。「呪いを解かないならお前を殺すまでだ!」「ふん、そんなに早く死にたいのか?俺を恨むなよ?」その時、温寧が封印の首輪を引きちぎり、邪気の力を解放して雄叫びをあげた。温寧が鬼将軍と化し、驚いた子弟たちは一斉に矢を放った。すると温寧は魏無羨を矢から守るため、巨大な岩を動かして盾代わりにすると、崖に飛び上がって子弟たちに応戦する。その隙に金子軒は古道に飛び降り、1人になった魏無羨に襲いかかった。剣を持たない魏無羨は呪符を使いながら防御一辺倒、その時、うっかり懐にしまっていた礼物が飛び出してしまう。金子軒は驚いて咄嗟に小さな箱をつかんだ。箱には″金如蘭(ルーラン)″と刻印されている。「はっ!返せ!」「金凌への贈り物ってか?本当に出席するつもりでいたとはな~」金子勲に冷笑され、怒りに震える魏無羨、そこに金光瑶から知らせを聞いた金子軒が現れた。「やめよ!」金子軒は千瘡百孔のことを隠して魏無羨を襲撃した従兄を非難し、手を引くよう説得した。そもそも呪いをかけたのが魏無羨という証拠もない。「魏無羨は私の息子の祝宴に出席する客なんだぞ? それなのに襲撃されたら私の立場は?夫人の立場はどうなる?」「出席させなければいい!奴なんぞ金氏の宴に顔を出す資格はない! …奴を招いてみろ?お前や夫人、子にとっても一生、拭えぬ汚点となる!」「黙れ!」従弟に叱責された金子勲は、悔しさのあまり握っていた箱を握りつぶした。魏無羨は金凌のために作った腕輪が粉々になるのを見て愕然、思わず陳情をつかんで飛びかかろうとする。しかし咄嗟に金子軒が剣で制した。温寧はまだ崖の上で1人、奮闘していた。そこで金子軒はまず温寧を止めるよう頼み、金麟台で潔白を証明できれば何の問題もないと訴える。しかし魏無羨は到底、信じられなかった。「止めろだと?温寧がおとなしくなれば、すぐにでも矢の雨を浴びせるくせに! 潔白を証明できるものか! …金子軒、聞きたいことがある、この計画を本当に知らなかったのか?!」「何?魏無羨、俺を疑うのか?!」「金子軒、そこをどけ、お前に乱暴はしない…だが俺を怒らせるな…」すると魏無羨は笛を構えた。「忠告する、俺に近づくな」魏無羨がついに陳情を吹き始めた。崖の上にいた温寧は再び雄叫びを上げたが、どこおか様子がおかしい。温寧の瞳は2つに分裂、恐ろしい傀儡に変貌した。魏無羨は崖の上にいる温寧の変化を知る由もなく、陳情を吹き続けた。金子軒は愛する江厭離(ジャンイエンリー)のため、諦めず魏無羨の説得を続ける。「魏無羨、少しくらい譲歩せよ!阿離がどんな思いで…(ガッ!)」その時、金子軒は突如、背後に現れた温寧の一撃を受け、激しく喀血した。「…阿離が…待っている…早くお前が…子供の祝いに駆けつけて…くれるのを…」金子軒は魏無羨の目の前でばったり倒れ、絶命した。呆然と立ちすくむ魏無羨、すると慌てふためいた金子勲が子弟たちに矢を射るよう叫ぶ。しかし温寧がすかさず金子勲の首を締め上げ、殺してしまう。金麟台では江厭離が金凌をあやしながら、江澄(ジャンチョン)@晩吟(ワンイン)と魏無羨が来るのを今か今かと待っていた。そこへ藍湛が現れ、斂芳尊(レンホウソン)・金光瑶(ジングアンヤオ)を探しているという。江澄は知らないと答えたが、ちょう金光瑶がやって来た。「なぜ藍氏の子弟が金子勲と金麟台を離れた?一体、彼らはどこへ?」「含光君、確かに子勲は窮奇道へ行きましたが心配には及びません、子軒も向かいましたし…」しかしその時、急報が舞い込んだ。「大変です!大変です!若宗主が鬼将軍に殺されました!」…あれからどれくらい経ったのだろうか。うなされていた魏無羨はようやく伏魔殿で気がついた。温情と温寧は魏無羨が目を覚ますのをずっと待っていたが、魏無羨は温寧を見るなり、いきなり蹴り飛ばしてしまう。「分かっているのか…一体、誰を殺したっ?!」そこへ偶然、何も知らずに温苑が入って来た。「羨哥哥~♪」しかし振り向いた魏無羨の殺気に驚き、温苑は泣き出してしまう。すると慌てて温婆婆が駆けつけ、温苑を連れて伏魔洞を出た。激情に駆られた魏無羨は温苑を気遣う余裕もなく、いきなり温寧の胸ぐらをつかむ。「なぜよりによって金子軒を殺したぁぁぁ!なぜなんだぁぁぁ! 金子軒を殺せば、師姐(シシャ)はどうなる?…阿凌は?…俺はどうすりゃいいんだ!」洞窟の外では温苑がまだ泣き続けていた。魏無羨は何とも虚しくなった。…俺は何のために乱葬崗に身を隠して来たんだ?…この道を進んだ結果、こんなことになるなんて…俺は愚かだったと?「ごめんなさい、僕が悪いんだ…ごめん…」温寧は怯えながら必死に謝っている。…温寧が悪いのか?…いや、こんな風に温寧を変えたのはこの俺だぞ魏無羨は急に身体の力が抜け、放心状態になった。「教えてくれ…俺はどうすればいい?…どうすればいいんだ?!誰か教えてくれ!」伏魔洞に響く魏無羨の悲痛な叫び、その時、温情が背後から魏無羨の肩にいきなり銀鍼を刺した。温情は銀鍼で魏無羨の動きを封じ、温寧と2人で魏無羨を再び寝かせた。すると温情と温寧はすでに結論が出ていると伝える。温情の話では魏無羨が眠っている間に蘭陵金氏が乱葬崗までやって来て、温情と温寧を差し出せば不問に付すと叫んでいたという。「悪いけど寝ていて、3日後には身体も動くようになるわ」「誰がそんなことをしろと?早く鍼を抜け!」魏無羨は金子勲に呪いをかけたのは自分じゃないと訴え、ふと思い出した。呪いは施術した者にも跳ね返る、呪いの痕跡がある者を探せばいい。しかし温情は無駄だと分かっていた。結局、証拠や真相など二の次、痕跡の有無など重要ではなく、邪道に通じる夷陵老祖というだけで疑われる。「釈明は通じない、今となっては千瘡百孔の原因なんて重要じゃない 重要なのは窮奇道で起きたことよ…金子軒は阿寧に殺された」「だったらなぜ俺を呼ばないんだ?温寧を操っていたのは俺だ、傀儡に変えたのも俺だ 俺が命じた、なぜ元凶を呼ばずに″刀″である君たちを…」「温寧は一本の刀、彼らが恐れる刀であり、あなたを攻撃する口実となる刀 私たちが行けば刀もなくなる、彼らも口実を失うわ、それで収まるはず…」「うわあぁああーっ!」魏無羨は全てを悟り、絶叫した。「分かってるのか?!金麟台に行けばどうなるか、温寧が一番大切だったろ?」「これも私たちの定めなの、本当ならとうに死んでた、生き延びた日々は拾いものね」すると温情は枕元に腰掛け、魏無羨の眉間を突いた。「もう行くわ、説明はしたし、別れも告げた…これでさよならね」「行くな…温情…」魏無羨は次第にまぶたが重くなってくる。「言わずにいたけど、今日ここで伝えておきたい…この先、機会もなくなるから ごめんなさい…そしてありがとう」魏無羨は薄れゆく意識の中で温情の最期の言葉を聞いた。しかしもはやなす術なく、一筋の涙を流すことしかできない。こうして温情と温寧は温氏一族と共に乱葬崗を出て行った。温情と温寧は一族と共に潔く金麟台に姿を表した。金氏の子弟たちに包囲される2人…。しかし温情は弟の手を握りしめ、薄っすら笑みを浮かべた。伏魔洞に取り残された魏無羨は深い霧の中をさまよいながら師姐を探す夢を見ていた。『師姐ーっ!』…阿羨!『師姐!』…早く出てきて!うちに帰るよの!『師姐!どこにいるんだ!』…誰も責めないわしかしその時、温情の声が聞こえて来る。…ごめんなさい、そしてありがとう魏無羨はついに目を覚ました。魏無羨は気力だけで無理やり身体を起こした。「やめろ…やめてくれ…」重い身体を引きずるように伏魔洞を飛び出した魏無羨、しかしすでに誰もいない。まだ間に合うのだろうか。魏無羨は何度も転んでは立ち上がり、ふもとへ急いだ。つづく( ๑≧ꇴ≦)温寧ーっ!びっくりした!もう悲しい~悲し過ぎる~(´༎ຶོρ༎ຶོ`)ダーたんたんの出番がないし…(←そっちか!w
2020.05.11
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第30話「涙の晴れ姿」夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)を連れて下山、乱葬崗(ランソウコウ)で収穫した大根を売っていた。すると偶然にも自分の弟子を騙る男が隣で夷陵老祖お墨付きという法器を売り始める。「それをくれ!」魏無羨は思わず声をかけた。「実にお目が高い!これは新作の老祖羅盤(ラバン)、他で出回っている羅盤より精巧で丈夫だ!」「ソノ~大根と交換だ」「あ?銭がなきゃ失せろ!」無下に追い返された魏無羨はふと思いついた。偽の弟子が荷物をまとめて引き上げた。すると横道に入った偽弟子は大きなカゴを背負った男とぶつかり、荷物を落としてしまう。偽弟子は荷物を拾ったが、急に重みを感じて中を確認すると、大根が入っていた。羅盤をまんまと手に入れた魏無羨、すると突然、目の前に江澄(ジャンチョン)が現れた。江澄に案内されて空き家へ入ってみると、中庭で花嫁姿の江厭離(ジャンイエンリー)が待っている。「阿羨…私…もうすぐ嫁ぐから花嫁姿を見せたくて…」師姐(シシャ)の幸せそうな様子に感慨無量の魏無羨、すると江厭離が急に字名を決めて欲しいと頼んだ。その字はまだ生まれてもいない甥のものだという。「はお!んー…蘭陵(ランリョウ)金(ジン)氏の次の代は″如(ルー)″を使う、″金如蘭(ルーラン)″はどう?」江厭離は名前の響きを気に入ったが、江澄は藍氏の″藍″と混同すると反対する。「どこが悪い?蘭は気高い花の君子だ、頼まれたのは俺だぞ?」しかし魏無羨に名付けてもらうよう勧めたのは実は江澄だった。魏無羨は久しぶりに師姐の蓮根の汁物に舌鼓を打った。すると江厭離は外で待っている温寧にもおすそ分けする。「阿羨は元気でやってる?」江厭離が温寧に魏無羨の近況を聞いている頃、江澄は汁物を掲げて夷陵老祖に敬意をと茶化した。「ブハーッ!黙れっ」「…この前の傷はどうだ?」「もう治った…7日で、あの程度の傷でどうにかなりゃしない、だけど本当に刺すか?普通…」「私の手を砕くからだ!こっちは治るのに1ヶ月以上かかったんだ」「フフ…手加減するとバレるだろう?左手だったら字は書けるし…」「で、今のままでいいのか?この先どうする?」「今のままさ、みんな山にこもってるし、俺が下りる分には安全だ、おとなしくしてるさ」「おとなしくだと?魏無羨、お前が自重しても面倒事がお前を放っておかない 救う策は見つけ難いが、陥れる策はいくらでもあるんだ」しかし魏無羨は何度、陥れられても返り討ちにしてやると反発し、説教はご免とばかりに帰ることにした。すると江澄が慌てて呼び止める。「魏無羨!いいのか?山に戻れば私たちのような親しい者とはいつ会えるか…」「…だが山に戻るのも親しい者たちのためだ」魏無羨の視線の先には温寧がいた。江厭離は別れ際に蓮の紐飾りを渡した。「これは父上の書斎で見つけたの、あなたへの品だわ、受け取って」すると江澄は誰かに見られるからと、魏無羨たちに先に行くよう促した。魏無羨は師姐に拝礼し、後ろ髪を引かれる思いで帰って行く。その時、江厭離が思わず引き止めた。無意識に足が止まった魏無羨、このまま師姐の元へ戻れたらどんなに幸せだろうか。しかし魏無羨はそんな未練を断ち切り、自分が選んだ険しい道へと戻って行った。温寧は温苑(ウェンユエン)にも汁物を食べさせたいと考え、お椀を乱葬崗まで持って帰って来た。すると魏無羨が今日の事を温情(ウェンチン)に言わないよう口止めする。しかし温情は街から戻って来た魏無羨の様子がおかしいと気づいた。魏無羨は食事にも手をつけず、どこか上の空…。「何だか変よ?」「ぁぁ…大根を食べ飽きて食欲がないんだ…本当だって そうだ、俺は決めたぞ!新しいお札だけじゃなく、新しい食材にも挑戦する! 例えば…蓮を植えてみるのは?」「何を言い出すのやら、ここの土じゃジャガイモさえ育たないのに…」温情は片付けを終え、伏魔(フクマ)殿を出た。すると温寧がこっそり温苑に何かを食べさせているのを見つける。「蓮根の汁物?」「ハッ!姐…その~これは~」温情は魏無羨が街で師姐と江澄に会ったと聞いた。落ち込む魏無羨を元気づけてやりたい温情、しかし何と声をかけていいか分からない。そこで翌日、蓮の種を手に入れ、魏無羨に渡した。魏無羨は早速、池を作り、蓮の種を植えた。しかしいくら待っても芽が出ず、落胆する。すると温寧が芽を発見、喜んだ魏無羨が駆けつけようとしたその時、何も知らない温苑が摘み取った。「これなーに?」「何てことするんだっ!」魏無羨はつい声を荒げ、温苑を泣かせてしまう。驚いた温情が駆けつけると、温寧は温苑が魏無羨が育てた芽を摘んだと教えた。「…もういいさ、これも天意だろう」せっかく元気になった魏無羨だったが、消沈して伏魔洞に戻ってしまう。温苑は初めて怒った魏無羨の姿に困惑した。そこで温情は魏無羨がただ姉を恋しがっているだけだと教える。温苑は恋しいなら会いに行けばいいと言った。「阿苑の言う通りね、会いに行けばいいのよ、羨哥哥にそう伝えて来て」「はお~」温苑は魏無羨に自分が悪かったと謝った。しかし魏無羨はすでにいつもの優しい羨哥哥に戻っている。「姐姐が恋しんでしょう?会いに行けばいいのに…」「遠すぎるからやめておくよ」すると温苑は鳥になって飛べばいいと教え、自分が飛ばせてやると手を引いた。魏無羨は温苑に付き合って一緒に羽ばたく真似をしたが、ふと虚しさに襲われる。もし御剣の術が使えれば、すぐにでも飛んで会いに行けたのに…。金麟(キンリン)台では斂芳尊(レンホウソン)・金光瑶(ジングアンヤオ)が金子軒(ジンズーシュエン)の婚礼の準備に余念がなかった。「抜かりは許されない、子軒の婚礼は金家の一大事なのだ、完璧に行わぬと…」子弟たちに指示を出す金光瑶の姿を見た金子軒はいささか驚いた。「父上、阿瑶は分をわきまえ尽力しています、疑う必要はないのでは?」「分をわきまえるほど、逆に心配になる」金光善(ジングアンシャン)は金光瑶をまだ警戒していた。「ともかく金氏宗主の地位は将来、お前が引き継ぐのだ 何があろうと、正統の血筋ではない家臣の手に渡ってはならぬ…」一方、乱葬崗ではついに蓮が芽を出していた。期待していなかった温氏たちは一様に目を見張り、さすが魏無羨だと称賛する。こうして魏無羨は乱葬崗でも″成せぬを試みてこそ成せる″を実践してみせた。そして1年が経った。魏無羨は今日も大根を売るため温寧を連れて下山したが、そこで偶然、仙師たちの話を耳にする。「蘭陵金氏の若奥様が5日前に男の子を産んでな 金宗主の嫡孫の誕生だから蘭陵金氏は7日間の祝宴を開くとか…」驚いた魏無羨は思わず仙師に声をかけ、今の話は本当か聞いた。「金氏が真っ先に天下に告げた、名は金凌(リン)、字は如蘭に決めたと…」魏無羨は自分に甥ができたと喜んだ。しかしふと甥にも会えないのだと気づき、ぼう然と立ちすくんでしまう。金光善は中庭の涼亭で初孫を抱き、嬉しそうにあやしていた。すると沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)と含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)が到着したと知らせが来る。そこで金光瑶が2人の到着を伝えて金凌を預かろうとしたが、金光善は拒否した。「抱かせられるか、落としたらどうする?!」金光善は乳母を呼び、誰にも抱かせるなと釘を刺した。金光善と金光瑶が闘妍庁(トウケンテイ)へ到着すると、金子勲(ジンズーシュン)が含光君と言い争っていた。金光善は無礼だと金子勲を叱って含光君に謝罪するよう命じたが、金子勲はそもそも含光君が金凌の満一月の祝いに魏無羨を招待しろと言い出したせいだと訴える。何でも含光君は以前、乱葬崗に出入りしたとか、金子勲は含光君と魏無羨の関係を疑った。( ತ _ತ)<旧友を訪ねた…それが何か?すると黙って聞いていた金子軒が口を開く。「確かに魏無羨は金氏の者を殺すも、含光君の言う通り、この1年、悪さはしていません 江氏からは追放されましたが、厭離も恋しがっていると…この機に連れ戻してはどうでしょう?」金子勲は従弟の裏切りに呆然、しかも沢蕪君まで後押しした。「私も賛成だ、魏無羨が改心すれば喜ばしいことである」金子勲は面目丸つぶれだったが、魏無羨を嫌う叔父なら当然、反対すると期待した。しかし金光善は魏無羨に悔い改める気があるなら、個人的な怨恨は目をつぶるという。ただしやはり魏無羨が持っている陰虎符(インコフ)や鬼将軍・温寧の存在は脅威だった。すると金光瑶が妙策を提言する。「皆様に魏無羨を連れ戻す気があるなら1人で宴に来るよう伝え、金麟台で説得を試みては? そしてけじめのため陰虎符を差し出せと… もし同意すれば、その場で雲夢(ウンム)江氏への復帰を布告するのです」「もし同意しなければ?」藍湛は魏無羨が同意するとは思えず、万一のことを恐れた。「悲観しないでください、魏公子も悪人ではない、説得すれば分かってくれます 若奥様とは姉弟の絆も深い、阿凌を見れば離れがたくなりましょう」「そうだな、それに同意せずとも罪なき者を殺さなければ乱葬崗に戻しても構わぬかと…」藍曦臣は弟のため了解を求めた。「まさしく」金光瑶は二兄の言葉では同意せざるを得ない。その時、憤慨した金子勲はまた胸の痛みに襲われ、出て行ってしまう。こうして魏無羨の招待が決まり、金光瑶は含光君に魏無羨への書状を任せた。魏無羨が祝宴に来られると知って喜ぶ江厭離、その一方で金子勲はひとり魏無羨への恨みを募らせていた。金光瑶は回廊で胸を押さえて苦しむ金子勲に気づき、どうかしたのかと声をかける。「お前の意向は通らなかったな、だが父上も四大世家を考えてのこと…」「よせ!御託など聞きたくない!」金子勲は相変わらず憮然とした態度だった。「分かった、これ以上は言わないよ…」金光瑶はそのまま行こうとしたが、ふと立ち止まった。「子勲、魏公子に特別な恨みでもあるのか?」つづく(^ꇴ^)金凌が生まれた~第2話で魏無羨が金凌を心配するのも叔父さんの愛情だったんですね
2020.05.10
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第29話「我が道を行く」温苑(ウェンユエン)を連れて下山した夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)。偶然にも夷陵の町で含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)と再会する。そこで魏無羨は夜狩(ヨカリ)の途中だという藍湛を引き止め、一緒に食事しようと誘った。温苑は玩具を買ってくれた太っ腹な藍湛をすっかり気に入った様子だった。藍湛が″食うに語らず″と注意すれば、温苑は静かに食事をする。( ゚д゚)<普段は何度も注意しないと聞かないのに、お前だと一発で従った!どうなってる?( ತ _ತ)<食うに語らず、お前も守れ…相変わらずの藍湛に失笑する魏無羨、そこで夷陵なら自分の方が詳しいので案内すると言った。しかし藍湛は気まずそうに口ごもる。魏無羨は夜狩とは口実で、藍湛が自分に会いにきたのだと気づいた。それなら家に招待したいところだが、また藍湛から琴で心を静めろと言われそうで気が重い。「もういいって~自分で制御できるし、助けは必要ない、それより外の出来事でも聞かせてくれ」すると藍湛は魏無羨の師姐(シシャ)・江厭離(ジャンイエンリー)と金子軒(ジンズーシュエン)の縁談がまとまり、半月後に婚礼だと教えた。魏無羨は江澄(ジャンチョン)が知らせもくれないと失望したが、雲夢(ウンム)江氏を破門になった身なら仕方ない。それでもやはり師姐にはこの世で一番の相手に嫁いで欲しかった。師姐の婚礼は100年、語り継がれるような、誰もが絶賛する最高の式にしてあげたかったのに…。何もできない自分に苛立つ魏無羨、その時、ふと気づいて懐から呪符を取り出すと、呪符が急に燃え始め、煙となって消えてしまう。「乱葬崗(ランソウコウ)で異変だ、ランジャン、悪いな」魏無羨は温苑を抱きかかえ、店を飛び出した。藍湛は温苑が置き忘れた玩具を持って魏無羨を追いかけた。「御剣の術は?」「剣がない」すると藍湛は温苑を預かり、乱葬崗まで送って行くことにした。魏無羨たちが慌てて乱葬崗へ戻ると、目覚めた温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)が暴れていた。温寧は白眼と亀裂模様が現れ、怨霊を放ちながら一族を襲っている。「ウェンニンの意識が戻るよう陰虎符(インコフ)で試し、あと一歩だったのに、まさか…」そこへ温情(ウェンチン)が駆けつけた。「なぜ呪符を剥がしたんだ?!」「誰も洞窟には入っていないわ! 阿寧が突然、暴れ出して禁制の術を解いたから、血の池の怨念が噴出を…」すると咄嗟に藍湛が忘機琴で温寧を鎮め、魏無羨が呪符を放ってついに温寧は理性を取り戻す。( ತ _ತ)<…成功したな( ̄꒳ ̄)<まあね、有言実行しないとな魏無羨は藍湛を自分の居所である伏魔洞に案内した。そこには真っ赤な血の池がある。( ತ _ತ)<陰気が強い(^ꇴ^)<ああ、確かに陰気は強いが修練には最適だこの池は藍氏の冷泉と同じように傷を癒すことができるという。温寧もここで傷を癒したが、陰虎符が温寧の怨念を引き出したため、池の水も血の匂いが強まった。(^ꇴ^)<それで血の池なんだ( ತ _ತ)<…ウェイイン、本当に抑えられるのか?(^ꇴ^)<抑えるって…温寧のことか?魏無羨は当然、問題はないと自信を見せ、万が一また暴れても陰虎符で制御できると説明した。しかし藍湛はもし魏無羨や陰虎符に問題が生じた時はどうかと迫る。( ̄꒳ ̄)<それはない( ತ _ತ)<なぜ断言できる?( ̄꒳ ̄)<…とにかく大丈夫だ!( ತ _ತ)<ゥ…で、ずっとこの状況を続ける気か?( ˘ω˘ )<続けて悪いか?この山は広いし、食べ物だってうまい…ゲホゲホ!魏無羨は答えをはぐらかしたが、急に咳き込んでしまう。実は温寧の放った邪気で傷を負っていたのだ。藍湛は咄嗟に魏無羨の腕をつかんだが、魏無羨は慌て振り払う。「お前の霊力を使うほどでもない、休めば自然と治る(汗」「自然と治る?医者を無視する気?」その声は温情だった。すると温情は不意をついて魏無羨の肩を突き、瘀血を吐き出させてくれる。「試してみる?」温情は長い銀鍼を見せると、魏無羨は慌てて逃げた。魏無羨はふもとまで藍湛を送ることにした。すると別れ際になってようやく魏無羨は藍湛の質問に答える。「この状況を続けるかって聞いたな?ならこの状況を捨ててどうしろと?みんなはどうなる?」魏無羨は温氏の生き残りを見捨てることはできないと言った。それとも誰かが詭道(キドウ)術法や陰虎符を用いずとも明る道へ導いてくれるというのか。藍湛は答えられなかった。「ランジャン、ありがとう、今日はそばにいてくれて、師姐の婚礼話も教えてくれた だが″是非の尺度は己にあり、評価を他者に委ね、損得にこだわらず″ どうすべきか俺にも考えがある、それに俺なら制御できるはずだ」藍湛は知己の決意に返す言葉がなく、目を閉じてぐっとこらえるしかなかった。その時、急に温苑が駆けつけ、藍湛の足にしがみつく。「まだ帰らないで一緒にご飯を食べようよ~」しかし魏無羨は温苑を抱き上げ、藍湛を見送った。魏無羨は温苑と手を繋いで伏魔殿へ引き返した。「羨哥哥~お金持ちのお兄ちゃんはまた来る?」「お金持ちだと?!」「お金を持ってるでしょ?」すると魏無羨は温苑の竹細工の玩具を取り上げ、自分が好きだと言えと強要する。「羨哥哥が好き!」「よし!返してやる」そんな2人の様子を藍湛は物陰からそっと見ていた。「お金持ちのお兄ちゃんはまた来てくれる?」「…もう来ないな、みんな自分のやるべきことがあり、進むべき道があるんだ」「ォォォ…」( ̄o ̄)<みんなが輝かしい道を歩もうと〜俺は険しい道を突き進むのみ~♪魏無羨と温苑が戻ると、伏魔殿で温氏たちが待っていた。実は温氏たちは自分たちや温寧を助けてくれた魏無羨に感謝し、一緒に食事をしたいという。これまで伏魔洞にこもっては新しい法宝を作っている魏無羨を邪魔しないよう気遣い、なかなか実現できなかったのだ。「一緒にお酒でも飲みましょう」「酒だって?!」実は酒好きの温叔が密かに果実酒を作っていた。そこへ温寧が料理を作って運んで来る。温情は温寧の汗を拭いてやると、その様子を見た魏無羨は温情に師姐の姿が重なった。すると魏無羨は寂しさを紛らすように酒をあおる。やがてみんなは酔いつぶれ、ついに誰も魏無羨の酒に付き合えなくなった。「俺は役立たずだ…誰より盛大な婚礼を開くって師姐と約束したのに… 今じゃ婚礼に参加もできない…ふっ…俺はダメだな…役立たずで…本当に情けない…」そんな魏無羨の愚痴を後片付けしている温情だけが聞いていた。一方、雲深不知処(ウンシンフチショ)に戻った藍湛は松風水月の前にひざまずいて罰を乞うた。しかし藍啓仁(ランチーレン)が出てくる様子はない。やがて雪が降り積もり日が暮れると、ようやく藍啓仁から下がるよう命じられた。世の災いとされた夷陵老祖だったが、今や悪評は聞かれなくなった。鬼将軍と恐れられた温寧も無限の力を持ちながら理性があり、温氏の傀儡とは区別されている。そして魏無羨は詭道術法を始め、風邪(フウジャ)盤や明火符(メイカフ)など法宝を編み出し、師事したいと希望する者までいた。最近では町に魏無羨の弟子を語って呪符を売る輩まで現れ、時には偽の弟子同士がかち合い、諍いとなることもしばしば…。しかし魏無羨はさして気にもとめず、むしろ面白がっていた。つづく( ゚д゚)え?夷陵老祖の偽弟子がアツシ?w
2020.05.08
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第28話「双傑の対峙」乱葬崗(ランソウコウ)に魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)を訪ねた江澄(ジャンチョン)は温寧(ウェンニン)の現状を知った。「荒唐無稽だ!これで人だと?傀儡と何の違いがある?!魏無羨、やはりお前が…」「江澄、お前も俺が陰鉄(インテツ)を持つと?」「…温寧が傀儡でなくても何の違いが?!心を呼び覚ますなど到底、無理だ!」「俺も難しいと思う、だが温情(ウェンチン)にはハッタリをかました、みんな俺が救えると信じてる 手を差し伸べないことには、どの面下げて生きろと?」しかし江澄は魏無羨のせいで窮地にあると訴えた。金麟台ではどの世家からも納得いく説明をしろと問い詰められているという。すると魏無羨はもうカタならついたと言った。命を奪えば命で償うもの、温寧も自分を襲った舎監を殺したに過ぎない。「これで終わりだ、温寧も死んだと思われている」「終わりだと?!不可能!どれだけの目がお前と陰虎符(インコフ)に注がれているか! お前の正義なんて否定される」「そうさ、正義であっても否定される、だから身を隠すしか方法がないんだ」「あるさ!唯一、助かる策は彼らが動く前に温氏と手を切ることだ」江澄は温氏を全員、引き渡し、自分と一緒に戻るよう説得したが、魏無羨は引き渡せば始末されるのは目に見えていると反発した。「この期に及んでまだ心配を…」「ジャンチョン!どの口が言う?!」( ˘ω˘ )早見優〜♪魏無羨は激怒した。江楓眠(ジャンフォンミエン)と虞紫鳶(ユーズーユエン)の亡骸を取り戻し、温晁(ウェンチャオ)に追われる自分たちをかくまってくれたのは外でもない、温寧だというのに…。江澄はもちろん温情と温寧姉弟が恩人だと分かっていた。しかし温氏の残党は今や世の指弾を受け、極悪人と見なされている。「忍びなければ、そこをどけ!私が殺る!」江澄は思わず剣を抜いたが、魏無羨が素手で剣をつかんで止めた。そこで魏無羨を突き飛ばし、紫電(シデン)を放ったが、結局、温寧に手を下すことはできない。「事の重大さが分かっているのか? 四大世家にとってお前は怪傑であり型破り、そして一匹狼でもある だが不協和音が生じれば、お前は常軌を逸し、人の道を外れたと見なされる… 自分は気ままに生きられると思っても、そんな前例はない」「だったら俺が前例となるまでだ!」「ウェイウーシエン!まだこの状況が分からぬとは…全部、言わせたいのか? お前が奴らを守れば、私がお前を守れない!」「…守れないなら捨ててくれ、俺を捨て、天に告げろ 俺は叛徒だと…今後、魏無羨がいかなることをしようと、雲夢(ウンム)江氏とは無関係だ!」「魏無羨、ここまでするのは一体、何のためだ?」「江澄、教えてやる…たとえ温情と温寧でなくても、俺はまた同じ選択をするはずだ」「波風を立たせないと気が済まないのか?…母上の言う通りだな、お前は災いを呼ぶ ″成せぬを試みてこそ成せる″…私より雲夢江氏の家訓を理解しているな、恐れ入ったよ!」江澄は魏無羨と袂を別つと決め、決闘を申し込んで帰って行った。温情はなぜ江澄が訪ねてきたのか分かっていた。そこで魏無羨に江澄と帰るよう勧める。「魏無羨、戻って、あなたのいた場所に…これで十分よ、阿寧がそばにいればいい もう気にしないで、目覚めるかどうかは阿寧次第よ 住む場所もあるし、あとは私が面倒を見る あなたは江氏の者、私たちとは違うわ、魏無羨…戻って」しかし魏無羨は我関せず、果物を頬張っている。「ウェイウーシエン!もう勝手にして…」温情は呆れて行ってしまうが、急に魏無羨が呼び止めた。「温情!約束した、温寧を元どおりにすると…必ずやり遂げる」温情は黙って洞窟から出て行ったが、魏無羨の言葉が嬉しかった。その夜、江澄は眠れぬ夜を過ごしていた。ふと起き上がった江澄は枕の下に隠していた櫛(クシ)を取り出し、温情を思う。実は乱葬崗を出る直前、急に温情が現れた。すると温情は第20話で江澄が置いて行った櫛を差し出し、やはりもらえないと返す。「なぜこのクシを持って私を頼らなかった?」「…蘭陵(ランリョウ)で先にあなたに会っていたら、何も顧みず阿寧を助けてくれたかしら?」一方、温情もなかなか寝付けず、温寧の元へ向かった。…阿寧、魏無羨と出会えたのは幸か不幸か…その時、急に温寧が苦しみもがき始める。「姉上…姉上…痛いよ…」「阿寧?!」しかし外から魏無羨の笛の音が聞こえると、温寧は不思議と落ち着き、また眠りについた。翌朝、江澄が岩場で待っていると、魏無羨がやって来た。しかしこの期に及んでも魏無羨は剣を佩いていない。江澄は憤慨し、いきなり剣を抜いて襲いかかった。魏無羨は呪符で江澄を牽制しながら防御一辺倒だったが、やがて陳情の音で対抗する。そして2人の激しい攻防が続く中、ついに魏無羨と江澄はすれ違いざまに差し違えた。江澄の剣から魏無羨の鮮血が滴り落ちた。「ジャンチョン、やってくれたな…本当に刺すとは!」魏無羨は腹を押さえたが、血があふれ出している。黙ったまま背を向けていた江澄、しかしこらえきれず血を吐いた。こうして雲夢の双傑は決別、江澄は負傷した腕をかばい帰ってしまう。江澄はふもとで待つ子弟たちの元へ戻った。「私の言葉を各世家に伝えよ、魏無羨は叛徒だ、各世家を公然と敵に回した! よって雲夢江氏より追放する!」ザワザワ…>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<大師兄は本当に…「これより我ら雲夢江氏は魏無羨と完全に縁を切る!」その頃、錦媛(キンエン)堂では江厭離(ジャンイエンリー)が夢を見てうなされていた。…風臨(フウリン)軒の桟橋に立つ江厭離、すると魏無羨が舟に乗って帰って来る『阿羨!阿羨!』江厭離は魏無羨に手を振ったが、なぜか魏無羨は桟橋をそのまま通り過ぎて行ってしまう『どこへ行くの?!阿羨!阿羨!待って!阿羨!戻ってきて!』そこで江澄を呼んで早く連れ戻すよう頼んだが、江澄はなぜか黙っている…しかしそこで金夫人の使いに起こされ、江厭離は目を覚ました。魏無羨はジャガイモを買って何食わぬ顔で乱葬崗へ戻った。温情はすぐ怪我に気づいたが、魏無羨はもう大丈夫だと笑う。一方、江厭離は夫人に会いに行くため、中庭へ降りた。すると金子軒(ジンズーシュエン)が自ら池に蓮を植え替えている。「誰も入るなと言ったろ?!」「…金公子?」金子軒は江厭離だと気づき、慌てて持っていた蓮の花を後ろ手に隠した。「驚かせてごめんなさい、夫人に呼ばれて…」「大丈夫だ」しかし蓮の花を見た江厭離は故郷を懐かしみ、つい蓮花塢(レンカウ)へ戻りたいと漏らしてしまう。金子軒はそんな江厭離を慰めるため、自分が蓮花塢を造ると約束した。感激した江厭離は思わず涙し、心が決まる。「江姑娘?」「…ズーシュエン」( ˘ω˘ )りー、今それどころじゃないのに~wそれから一月後…。含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)は夷陵の茶楼にいた。今や魏無羨は夷陵老祖(イリョウロウソ)と称され、世の災いとして恐れられている。窮奇道(キュウキドウ)の一件にはおひれが付き、夷陵老祖が生身の人間を無理やり傀儡にして十数人も殺したと噂されていた。また傀儡とされた温寧は″鬼将軍″と呼ばれて、夷陵老祖と2人で悪さをしているとでっち上げられている。しかし夷陵老祖の真の姿を知る者はおらず、講談師は夷陵老祖が骸を掘り起こし、その骨髄を吸い込んで妖術を磨いていると妄言を広めていた。「雲夢江氏が引き取って育てていなければ、魏嬰など一生、世をさまよう凡庸な男でしかなかった それなのに門派を裏切り、若宗主を襲うとは…あんな凶暴な男は誅してしかり!」その時、藍湛は我慢できず、卓を叩くように器を置いて店を出た。藍湛が町を歩けば、娘たちが眉目秀麗なその姿に思わず振り返った。すると突然、見知らぬ子供が脚にしがみついて来る。一方、魏無羨は温苑(ウェンユエン)を連れて町に買い出しに来ていた。しかし露天の店主と交渉しているうちに温苑がいなくなってしまう。驚いた魏無羨が探し回っていると、なぜか温苑が藍湛の脚にしがみついて号泣していた。通りがかりの人たちは若い父親が息子を叱って泣かせたのだと誤解、藍湛は立つ瀬がない。( ತ _ತ)<私ではない魏無羨は藍湛の戸惑う様子に失笑し、しばらく眺めていたが、仕方なく助けてやることにした。(^ꇴ^)ノ″<ランジャン!藍湛は思いがけず魏無羨と再会した。(^ꇴ^)<奇遇だな?夷陵に用か?( ತ _ತ)<夜狩の途中だ…この子は…(^ꇴ^)<あ…俺が生んだんだ( ತ oತ) <…(^ꇴ^)oO(相変わらず冗談通じねえな~すると魏無羨は温苑の機嫌を直すため、露店の玩具を見に行った。竹細工の玩具に喜ぶ温苑、その笑顔を見た藍湛は目を細めたが、魏無羨は何も買ってやらずに行ってしまう。( ತ _ತ)<ウェイイン、なぜ買わない?買うから見せたのでは?( ˘ω˘ )<見せたら必ず買わないとダメか?( ತ _ತ)<…君はどれが欲しい?あの中で…何がいい?温苑は藍湛に玩具をたくさん買ってもらった。早速、嬉しそうに遊び始めた温苑だったが、支払いを済ませた藍湛が来るとまた太ももにしがみつく。すると魏無羨は一緒に食事しようと誘った。「少しはいいだろう?せっかく夷陵でばったり会ったんだ、行こう!ご馳走するから」魏無羨は藍湛の手を取り、引っ張って行った。つづく(TㅅT)えすみん…すべてお前が悪いんだよ〜w
2020.05.06
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第27話「揺るがぬ誓い」窮奇道(キュウキドウ)から捕虜を連れて逃げ出した魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)。しかし含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)が立ちはだかった。「覚悟はあるのか?この先は道を外したと見なされ、後戻りもできぬ」「道を外した?何の道を外したというんだ?ランジャン、あの時の誓いを忘れたのか?」あれは第7話、座学で一緒に灯籠を飛ばした時のこと、魏無羨は″一生、悪をくじき、弱きを救えるように″と願った。←この頃はたんたんも触覚があったのねw「″悪をくじき、弱きを救う″…だが今はどうだ?なぜ非のない弱き者がくじかれる?」「ウェイイン!」「それが俺たちの誓いなのか?!」←え?うーさんの独り言だと思ってたw狩猟の時に金氏の暴挙を阻止していれば、温寧(ウェンニン)もこんな酷い目に遭わずに済んだだろう。魏無羨は救う機会を一度、逃してしまったと後悔し、今回は何があろうと助けると断言した。しかし藍湛は動こうとしない。そこで魏無羨は覚悟を決め、陳情を手にした。「ランジャン、戦いが避けられないのなら、お前と勝負したい 死んだところで、少なくとも含光君の手で死ねるんだ、悔いはない」( ತ _ತ)ゥ…藍湛は魏無羨を見逃すしかなかった。「駕(ジャ)っ!」藍湛が道を開けると、魏無羨は馬をかけて去って行く。ひとり取り残され、呆然と立ちすくむ藍湛、するとその頰を涙が伝った。窮奇道の一件で闘妍庁(トウケンテイ)に再び宗主たちが集まった。さすがに今回の事態を重く見たのか、珍しく藍啓仁(ランチーレン)も下山し、駆けつけている。すると斂芳尊(レンホウソン)・金光瑶(ジングアンヤオ)が口火を切り、魏無羨が温寧を傀儡にして舎監を4人も殺したと報告した。逃走した温氏残党は50名、魏無羨は一行を率いて乱葬崗(ランソウコウ)に入り、薛重亥(シュエチョンハイ)の伏魔(フクマ)殿を占拠、ふもとに結界を張ったため、近づくこともできないという。しかも舎監は金氏だけでなく他の世家の者も含まれており、江澄(ジャンチョン)は宗主として矢面に立たされた。江澄は魏無羨が救った温情(ウェンチン)と温寧姉弟には射日の征戦において恩があると釈明、沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)も座学で見た2人は他の温氏とは性分も違っていたと証言してくれる。確かに温情と温寧は射日の征戦で殺戮には加担していなかった。しかし赤鋒尊(セキホウソン)・聶明玦(ニエミンジュエ)が温情は温若寒(ウェンルオハン)の寵臣だったと反論、他の宗主たちも例え加担せずとも温氏は誰1人許してはならないと断罪する。そこで金光善(ジングアンシャン)はさらに江澄を追い込んだ。「そなたが魏嬰を見込んでいるのは百も承知だ、だが逆に奴が家主を尊重しているかは疑問が残る 噂になっておるぞ?射日の征戦において江氏の功績は魏無羨だけの力によると 百鳳(ヒャクホウ)山ではこう言っておった、″江宗主など眼中にない″と…」金光善は江澄と魏無羨を離間させるため嘘をつき、他の宗主たちも話を合わせた。その時、ずっと我慢していた藍湛が思わず反論する。( ತ _ತ)<ちがう…「何だと?」( ತ _ತ)<江宗主を侮辱する言葉を彼は一言たりとも発していない藍湛が金宗主の妄言を暴いたせいで闘妍庁は一瞬、静まり返った。しかし金光瑶が当日の魏無羨は傲慢だっと訴え、似た類のことを発言したのだろうと助け船を出す。すると平陽(ヘイヨウ)の姚(ヤオ)宗主が藍湛と魏無羨が昵懇(ジッコン)なのは周知の事実だと指摘し、藍湛が故意に道を譲らなければ魏無羨は逃げられなかったはずだと非難した。これには反論できない藍湛、そこでここぞとばかりに金子勲(ジンズーシュン)がまくし立てる。「杞憂が的中したな、ろくな修行もせず詭道(キドウ)に走り、怪しげな呪符に頼ればいずれ問題も起きる 見てみよ、修羅のような本性が現れ、走狗(ソウク)のために見境なく虐殺したのだ」「虐殺とは違います」その時、思いがけず綿綿(ミエンミエン)が反発した。「征戦は戦場、戦場では誰もが虐殺します でも捕虜を虐げ、温寧を襲った舎監を殺したのなら、それは虐殺ではありません」ところが生き延びた舎監たちは温寧が不注意で崖から落ち、治療まで施したのに報復に遭ったと偽証していた。宗主たちは虐げた証拠などないと反論し、綿綿に魏無羨の肩を持つ特別な理由があると勘ぐる。憤慨した綿綿は鬼の首を取ったような言い草に呆れ果て、一門から抜けると宣言して出て行った。藍湛は気骨ある綿綿の行動に同調、一緒に退室してしまう。↓啖呵を切った綿綿!…でもなぜ綿綿が参加してたのか謎?w金光善は外門の綿綿のことなど気に留めず、話を続けた。魏無羨の実力からして独り立ちするのは難しくない。恐らくこの機に自由に飛び立ち、己の力を誇示するつもりだろう。そこで金光善は今こそ宗主として威厳を見せつける時だと江澄をあおった。追い詰められた江澄は各世家に対し、自ら乱葬崗へ出向き、決着をつけてくると約束してしまう。「それとあのおぞましい陰虎符(インコフ)だが…」「私が責任を持って取り上げます」思惑通りに運びほくそ笑む金光善、こうして金氏が暗躍する中、魏無羨の悪名だけがひと歩きして行った。雲深不知処(ウンシンフチショ)に戻った藍啓仁は藍忘機を厳しく叱った。藍忘機が自ら悟ると信じて蔵書閣の禁室に忍び込んだのも黙認したが、まさか窮奇道まで行きながら魏無羨を見逃していたとは…。「言ってみよ!藍氏家訓・第52条は何だ!」( ತ _ತ)<″奸邪(カンジャ)との交流を禁ずる″「父親の教訓を忘れたのか!」( ತ _ತ)<母上は…「黙れっ…ゴホゴホ…」藍忘機を我が子同然に見守って来た藍啓仁、厳格に接して来たのも正道を貫いて欲しかったからだという。これも全て父親と同じ轍を踏ませてはならないという戒めだったのだ。その夜、金子軒(ジンズーシュエン)は江厭離(ジャンイエンリー)の寝殿を訪ねた。しかし戸の前まで来たものの、やはり引き返してしまう。すると偶然にも戸が開き、江厭離が現れた。魏無羨の件で気まずい江厭離、そこで弟を探しに行くため金麟(キンリン)台を去ると告げる。金子軒は思わず江厭離の腕をつかみ、ここにいて欲しいと訴えた。「他人は関係ない、私を信じてくれ、一生、君を守る…」見つめ合う江厭離と金子軒…。そんな2人の様子を江澄が見ていた。↓りー、頼むよ〜(笑一方、夷陵(イリョウ)の乱葬崗では魏無羨と温氏たちが平穏な生活を取り戻していた。あの日以来、温寧の意識は戻らなかったが、魏無羨の呪符で全身を覆い、温情はいつか目を覚ますと信じている。魏無羨と言えば温氏たちの中にすっかり溶け込み、まだ幼い温苑(ウェンユエン)も懐いていた。そんなある日、江澄が紫電(シデン)で結界を破り、伏魔殿に現れる。しかしそこでは温氏たちが耕作に励み、家を建てていた。温情もこれまで見たことがない穏やかな表情をしている。「本気で居座る気か?こんな場所で…」「俺は3ヶ月、過ごした」「蓮花塢(レンカウ)は?」「戻りたい時はこっそり行くさ」「調子いいぞ!」その時、温苑が江澄の足にしがみついた。「どこの子だ?どけ!」「おいおい、子供に乱暴な言葉を使うな~」魏無羨は誰の足にもしがみつく温苑を引き離し、婆婆の元へ行かせた。江澄は困惑した。宗主たちから魏無羨は温氏の残党を引き連れて王と称するつもりだと脅かされて来たが、実際は取るに足らぬ者の集まりだ。そこで魏無羨が傀儡にしたという温寧のことを聞いた。魏無羨は仕方なく現在の姿を見せることにしたが、温情が洞窟の入り口に立ちはだかる。「何をする気?!落ち着いたばかりよ?そっとしておいて…」「分かってる」魏無羨は温情をなだめて江澄を案内した。魏無羨の住みかには自分で編み出した呪符や霊器が散乱していた。散らかし放題の部屋に呆れる江澄、すると洞窟の奥に呪符で覆われた温寧を見つける。「どうなっている?躊躇せず人を殺すほど凶暴になったのでは?」「復活?ふっ…人が復活できると?阿寧は昔、舞天女(ブテンニョ)に霊識を一部、奪われた それで邪祟(ジャスイ)を呼び寄せる餌にされたのさ 見つけたときは邪祟に侵されて心脈も断たれ、虫の息だった… だから陰虎符の力で温寧に金氏を懲らしめさせただけ まさか傀儡となり、心まで失うなんて…」温寧は臆病な子だった。今まで色々な思いを押し殺して来たのだろう。しかし心を失い、抑えつけていた苦しみや怒り、不安が全部、噴出したのだ。魏無羨は温寧の心を呼び覚ますよう、様々な呪符を試しているという。「荒唐無稽だ!これで人だと?傀儡と何の違いがある?!」江澄はやはり宗主たちが言う通り、魏無羨が最後の陰鉄を持っていると疑った。つづく( ๑≧ꇴ≦)助けて~!姚宗主が嫌すぎる!温寧がなぜ生きてたのか良く分からないけど、それすらどうでも良くなるくらい嫌だw
2020.05.05
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第26話「雨の中の選択」百鳳(ヒャクホウ)山での狩猟大会が終わり、金麟(キンリン)台で百花宴が開かれた。含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)と沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)はそこで思いがけず裏切り者の蘇渉(スーショー)@憫善(ミンシャン)と再会する。驚いた藍曦臣は義弟となった斂芳尊(レンホウソン)・金光瑶(ジングアンヤオ)になぜ招待したのか聞いた。「温氏が滅び、各世家は再興中ですが、蘇宗主も故郷の秣陵(マツリョウ)で門派を開き、 数月で規模を広げました、ぜひ皆様にご紹介すべきかと…」藍渙曦は金光瑶が何も知らなかったと聞いて、それなら仕方がないと許した。招待客が揃い、宗主・金光善(ジングアンシャン)が席に着くと宴が始まった。すると金光瑶が挨拶に立ち、今回の夜狩(ヨカリ)が大盛況で、中でも雲夢(ウンム)江氏が門派一の活躍だったと称賛する。そこで江澄(ジャンチョン)は手柄を独り占めしないよう、捕らえた獲物を各門派へ献上すると言った。こうして魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)の尻拭いをした江澄は若き英雄だと絶賛されたが、人知れず悔しさをにじませる。そんな中、金子勲(ジンズーシュン)が酒を禁じている藍氏の家規を無視し、沢蕪君と含光君に一献、捧げると言い出した。藍曦臣は波風を立てないよう仕方なく飲んだが、藍湛は頑なに拒む。その時、突然、魏無羨が現れ、藍湛に代わって酒を飲んだ。魏無羨は金子勲に話があるので外へ出るよう促した。しかし金子勲は宴が終わってからだと拒否し、魏無羨を無視してまた沢蕪君に酒を勧め始める。「そうか…ではここで聞こう、金公子、温寧(ウェンニン)を知っているか?」「…知らぬ」「絶対に知っているはずだ」金子勲は1ヶ月前、夜狩で蝙蝠(コウモリ)王を追っていた。その時、蝙蝠王は岐山(キザン)温氏の生き残りが暮らしている収監所に逃げ込んだが、その収監所の門弟を率いていたのが温寧だったという。蝙蝠王を見失った金子勲は温氏の門弟たちに召陰(ショウイン)旗をつけて蝙蝠王を呼び寄せるよう迫り、温寧と口論になっていた。結局、蝙蝠王に逃げられ、温寧は金氏の門弟たちに痛めつけられた後、行方知れずになってしまう。「あんた以外、誰に行き先を聞けばいいんだ?」魏無羨から温寧を引き渡せと迫られた金子勲は、咄嗟に上座の叔父の顔色を見た。金光善は些細な事で蘭陵(ランリョウ)金氏の宴を乱すのは感心しないととがめた。すると魏無羨は金宗主に拝礼し、宴に水を差すつもりはないが、自分の恩人がいるため見過ごせないと訴える。しかし金光善はそれより魏無羨との間に決着していないことがあると言った。「魏公子、射日の征戦で使っていただろう?あれは陰鉄(インテツ)と酷似しておる お前は戦場でその威力を振るい、数多くの仙師たちを負傷させた 陰虎符の精錬方法はともかく、その威力は誰も制御できぬのだ そんな物を1人で持っていては…」「何が言いたいので?ではひとつ聞かせてもらおう 金宗主は岐山温氏さえ滅びれば蘭陵金氏が取って代って当然だと? 全員を従わせて何もかも献上させる、今の蘭陵金氏のやり方ときたら、温王の再来かと思ったね」不夜天では百歩譲って敵討ちだったとしても、状況が変われば人を餌にして少しでも逆らえば押さえつける、魏無羨はそんな蘭陵金氏は岐山温氏と何ら変わらないと痛烈に批判した。「温情(ウェンチン)と温寧は殺戮とは無関係だ!まさか連座なんて手を考えているのか?」「温氏は皆殺しで当然、かばってやる必要が?!もっと殺してやればよかった!」金子勲は強がって思わず暴言を吐き、魏無羨をついに怒らせてしまう。「無辜の者まで殺せるなら…お前を殺しても文句はないんだなっ?!」魏無羨が陳情に手をかけると、仙師たちは一斉に立ち上がり剣に手を置いた。闘妍庁(トウケンテイ)は騒然となった。魏無羨はいきり立ち、気が暴走し始める。「俺が殺したら何だ?誰が阻める…阻む度胸があるか?!」「ウェイイン!陳情を離せ!」藍湛は陳情からあふれ出した黒い気に気づいて慌てて止めた。「…かねこいさお!」「ゴクリ…」「各位もご存知の通り、俺は我慢強い方じゃない、ずい分、時間を無駄にした 今から3つだけ数える…さん!」「あ〜っ!」焦った金子勲は叔父の目配せに気づき、咄嗟に窮奇道(キュウキドウ)だと教えた。すると冷静さを取り戻した魏無羨は急にいつもの様子に戻る。(  ̄꒳ ̄)<ふっ、まったく~早く言えよな~魏無羨はそこで帰って行ったが、面目をつぶされた金光善は激怒、いきなり卓をひっくり返した。裏道で温情が待っていると、魏無羨が戻って来た。「見つかったよ」魏無羨はすっかり衰弱した温情に焼餅(シャオピン)を渡し、これを食べたら連れて行くと約束する。すると温情は焼餅にかぶりつき、ふと弟と離れ離れになったことを悔やんだ。「分かってた…離れるべきじゃないと… でも違う場所に引き離されてしまったの…戻って来た時にはいなくなってた…」魏無羨と温情は激しい雷雨の中、山道を急いだ。すると窮奇道では日が暮れても温氏たちがまだ労働を強いられている。舎監たちは魏無羨に恐れおののき、黙って温情が人探しするのを許した。しかし温寧が見つからず、業を煮やした魏無羨は舎監たちを集め、温寧の消息を尋ねる。「見ていません、新人は何人も送られてくるし…逃げたのでは?」「逃げたりしないわ!婆婆たちもいるのに1人で逃げるわけない!」その時、魏無羨はここにいるのが″生きている温氏″だと気づき、陳情を見せた。舎監たちは怯えてその場にひざまずき、屍なら谷に捨てたと白状する。そこで魏無羨は舎監を1人捕まえ、道案内させることにした。谷底はすでに雨水が溜まり、凄惨な光景だった。温情は一目散に谷へ降りたが、投げ捨てられた屍の山に呆然となる。それでも稲光の中、温情と魏無羨は屍を一体一体、確認して歩いた。やがてついに温情は見覚えのある背中を見つける。恐る恐る顔を確認する温情、確かにその屍は愛しい弟だった。その手にはかつて魏無羨が贈った魔除けがある。あの時、温寧は金氏の門弟たちに痛めつけられ、腹に召陰旗を突き刺されたまま死んでいた。その頃、舎監たちは魏無羨が戻って来る前に逃げようと焦っていた。しかし実験のための捕虜、逃げたら罰を受けることになる。すると舎監の1人が捕虜を殺してしまえばバレないと言い出した。そこで舎監たちはまだ外で働いている温氏たちをいきなり襲撃したが、その時、笛の音のと共に魏無羨が現れる。舎監たちはもはや逃げることもできず、咄嗟にひざまずいて命乞いした。「彼らの身体に召陰旗を刺したのは邪祟(ジャスイ)を呼ぶためか? それとも邪術を編み出すためか?誰が殺した?」「人を殺す度胸のある者はいません、みんな作業中に足を滑らせて落下を…」「フッ…なるほど、温氏は人じゃないというわけか…だから誰1人殺していないという意味だな? それとも俺では見抜けないとでも?」魏無羨は正直に話せないなら、本人に証言させるまでだと言った。魏無羨が再び陳情を吹いた。その時、死んだはずの温寧が現れ、舎監たちに復讐を始める。しかし温寧は魏無羨の笛の音に逆らい、邪気をまとってそのまま暴走して行った。ようやく追いついた温情は凶暴化した弟の姿に愕然となり、必死に訴える。「阿寧!やめなさい!魏無羨!早く止めて!阿寧は死んでいない!霊識を奪われてるだけなの!」魏無羨は陳情を降ろし、黒い気を自分が受け止めて温寧を制止した。「温寧!温瓊林(チョンリン)!」魏無羨の心からの叫びを聞いた温寧は絶叫、そのまま気を失った。一方、藍湛は魏無羨を追って窮奇道を目指していた。すると急に金氏の子弟や捕虜たちが逃げて来る。( ತ _ತ)<何事だ?「奴が現れた!死人が復活したんだ!」魏無羨は小屋に隠れていた温寧の配下を見つけた。「早く馬に乗れ!説明している暇はない!逃げるぞ!」こうして魏無羨は温情の一族たちを連れて駆け出した。しかしやがて魏無羨を説得に来た藍湛と出くわす。「ランジャン、阻むのか?」「ウェイイン、どこへ行く?」「分からない、だが天地は広い、身の置き場はある」「覚悟はあるのか?この先は道を外したと見なされ、後戻りもできぬ」「道を外した?ランジャン、あの時の誓いを忘れたのか?」( ತ _ತ)<ゥッ…つづく(꒦ິ⌑꒦ີ)あああ〜温寧…
2020.05.04
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第25話「不協和音」蓮花塢(レンカウ)に金子軒(ジンズーシュエン)がやって来た。何でも百鳳(ヒャクホウ)山で開かれる狩猟大会の招状をわざわざ届けに来たという。すると金子軒は母の意向で江厭離(ジャンイエンリー)にも是非、狩を観覧して欲しいと言った。「金夫人のお招きとあらば、お受けいたします」「たいはおら!」金子軒は思わず声を上げたが、咄嗟にこれで母も喜ぶと取り繕った。江厭離と魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は門まで金子軒の見送りに出た。金子軒は江厭離に話しかけようとするが、魏無羨に阻止され、あきらめるしかない。その時、ふと思い出して魏無羨に聞いた。「そう言えば父から伝言を預かって来た 以前、藍二公子と陰鉄(インテツ)を探していた時、薛洋(シュエヤン)を捕らえたとか 3つの陰鉄は破壊され、残りは1つ…その行方をご存知か?」「なぜわざわざ俺に聞くんだ?」「…魏公子、陰鉄の捜索に協力したくないのなら結構 ただ″射日の征戦″での陰虎符(インコフ)の霊力はすさまじかった 狩猟後の百花宴では陰虎符で負傷した仙師たちに釈明してもらうぞ」すると金子軒は不機嫌そうに帰って行った。蘭陵(ランリョウ)に百家が集まり、狩猟大会が開催された。まず入山前に的を射る儀式があり、的の7つの輪は7本の山道に通じているという。中心近くに射るほど山道に入るには有利となるが、今年は興を添えるため、特別な催しが用意されていた。すると斂芳尊(レンホウソン)・金光瑶(ジングアンヤオ)の合図で的の前に捕虜となった温(ウェン)氏たちが立たされる。魏無羨は金氏のやり方に憤慨したが、江澄(ジャンチョン)にたしなめられて引き下がった。金子軒は江厭離に良い所を見せようと先陣を切り、見事に的の真ん中に矢を命中させた。すると金子勲(ジンズーシュン)が従弟より腕の立つ者は挑戦してみろとあおる。そこで魏無羨は含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)に頼みがあると声をかけた。( ̄꒳ ̄)<抹額(マッコウ)を貸せ( ತ _ತ)…無視(๑ ・᷄ὢ・᷅)チェッ藍湛に一蹴された魏無羨は仕方なく自分の紐で目隠しした。そして弓矢を5本つかんでまとめて放ち、見事に5つの的、全ての中心に命中させる。金氏に花を持たせる計画のはずが魏無羨のおかげで台無しとなり、金光瑶は急遽、儀式を取りやめると言った。←何だそれ?w百鳳山に入った魏無羨はひとり陳情を吹いていた。その時、ちょうど山道を歩いて来る藍湛の姿が見える。魏無羨は声をかけようとしたが、ふと沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)の言葉を思い出した。…君が我が道に固執すれば君を案ずる者にまで影響を及ぼす…魏無羨は藍湛を巻き込んではならないと思い直し、見過ごすことにした。しかし偶然、藍湛の方が魏無羨を見つけてやって来る。(; ̄▽ ̄)
2020.05.03
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第24話「新たな船出」不夜天(フヤテン)の炎陽(エンヨウ)殿蘭陵(ランリョウ)金(ジン)氏の宗主・金光善(ジングアンシャン)は破談になった息子・金子軒(ジンズーシュエン)と江厭離(ジャンイエンリー)を再び縁組させたいと言い出した。仙師たちは良い話だと喜んだが、江澄(ジャンチョン)は破談話を蒸し返して金氏におもねったと思われたくない。その時、宴を抜け出していた魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)が急に現れた。「金宗主の厚意は受け取った!」魏無羨は金宗主に丁重に拝礼し、婚姻の話なら当事者である師姐(シシャ)に尋ねるべきだと訴えた。すると江澄も賛同し、亡き父の考えに従って姉が決めるべきだと見解を示す。金子軒は江厭離が受けてくれることを期待したが、江厭離はありがたい申し出としながらも、今は雲夢(ウンム)に戻って蓮花塢(レンカウ)を再建させることが先決だと断わった。縁談話が流れ、宴は気まずい雰囲気に包まれた。立場が無い金光善だったが、斂芳尊(レンホウソン)・金光瑶(ジングアンヤオ)がここで助け船を出す。「江氏に限らず、温(ウェン)氏討伐により各世家が痛手を被りました 今こそ再興に向かって人材が必要な時です この件で父も苦心しながら、やっと策を見出しました 僭越ながら私から父に代わって立秋前に皆様を金麒(キンリン)台へ招き、 金氏による狩猟大会を百鳳(ヒャクホウ)山で開きたいと思います!」すると仙師たちは各仙家に手を差し伸べてくれる金氏を絶賛、こうして金光瑶は父の面目を守った。金光瑶は各世家を見送り、炎陽殿に戻った。すると金光善が温若寒(ウェンルオハン)の椅子に座って居眠りしている。「父上…」金光善は目を覚まして金光瑶の茶を受け取ると、宴では上出来だったと褒めた。しかし残りの陰鉄の在りかはまだ分からないという。「ただ不夜天で仕えていた時、温若寒が言っていました 最後の1つは薛洋(シュエヤン)が持っていると…」金光瑶は当時、清河(セイガ)に連行された薛洋と面識があった。その時、薛洋は陰鉄を持っていなかったが、誰かに奪われた可能性もないわけではない。確か薛洋と単独で接触したのは金光瑶と魏無羨だけ…。思えば薛洋が行方をくらますと同時に陰鉄も消失し、薛洋が失踪したかと思えば、今度は魏無羨が陰虎符(インコフ)を持って姿を現した。「…阿瑶、金麟台に行き、主母に挨拶して来るが良い…では魏無羨は…」「ご安心を、監視させます」↓おぬしもワルよの〜的なw魏無羨たちはついに蓮花塢(レンカウ)へ戻った。しかし中庭にはまだ生々しい惨劇の面影が残っている。すると江澄は試剣(シケン)堂の屋根に掲げられた温氏の家紋に気づき、紫電(シデン)を放って破壊した。一方、含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)も兄と共に姑蘇(コソ)に帰っていた。しかし戻るなり蔵書閣から曲譜を持ち出し、静(セイ)室にこもってしまう。沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)は昼夜を舎かず琴を弾いている弟を心配し、様子を見にやって来た。すると藍湛は琴譜の研鑽(ケンサン)のため、蔵書閣の禁室に入りたいという。思いつめた表情の弟に困惑する藍曦臣、その時、叔父が呼んでいると知らせが来た。藍啓仁(ランチーレン)は藍湛と藍曦臣を雅(ガ)室に呼んだ。今回、岐山(キザン)には同行できなかったが、決戦のすさまじさや魏嬰の陰虎符の件なら耳にしているという。ともかく各地で起きた殺りくは妖邪を招きやすく、温氏も邪道に手を染め過ぎたことから早く浄化すべきだと言った。「ワンジー、お前はシーチェンに同行する必要はない、他の任務を与える …曦臣が蔵書を携え身を隠した時、慌ただしかったゆえ破損や紛失が生じた 目下の急務は蔵書を修復し、家訓を改めることだ」藍湛は大人しく蔵書を受け取ったが、その場でひざまずき、禁室に入りたいと嘆願した。しかし藍啓仁は蔵書閣の書を読み終えていないなら必要ないと一蹴する。藍湛はあきらめずに嘆願を続けたが、藍曦臣に促され、仕方なく立ち上がった。「ワンジー、なぜお前をシーチェンに同行させぬか分かるか?」藍忘機は何も答えなかったが、藍啓仁は自分で悟ってくれるはずだと信じて下げた。↓( ತ _ತ)oO(何だよ、ひげジジィのケチッ!雲夢では新たな弟子を迎え、江澄は改めて正式に江氏家主の位を継承した。「江氏の家訓は″成せぬを試みてこそ成せる″ 我が命が尽きぬ限り、この家訓を守り続け、江氏を苦難にはさらさぬ!」こうして蓮花塢は再建し、江澄も宗主として子弟たちの指導にも熱が入る。しかし魏無羨は再興に手を貸すどころか、この数日、遊び歩いていた。雲夢の酒楼にいた魏無羨は偶然、沢蕪君を見かけた。「雲夢に来るとは珍しい、急いでないなら1杯どうだい?ぁ…忘れてた、藍氏は酒を禁じていたな」しかし藍曦臣はなぜか構わないと言って酒をたしなむ。魏無羨は呆気にとられていたが、藍曦臣は金丹(キンタン)で酒の力を消しているとネタばらしした。「やはり沢蕪君だけある だけど浄化なんてランジャンが一番、興味を持つはず、なぜ来ない?」「叔父の命で家規を定め直している」「ブハッ…3000条以上の家規を?」魏無羨は失笑し、かつて座学で筆写させられたことを思い出した。「今度は俺が奴を監督する番だな~面白くなってきた♪」すると藍曦臣は弟が作った曲を聴けば心を清めて精神が集中できると勧める。魏無羨は表情が一変し、藍氏は揃いも揃ってお節介なのかと冷ややかだった。「″世に定法、大道に規則あり″…君が我が道に固執すれば君を案ずる者にまで影響を及ぼす 我らを信じてくれたら、姑蘇藍氏が剣の道を取り戻す力になる」「…信じているが、その気はない」剣の道を取り戻したくても取り戻せない魏無羨、しかし釈明することもできず席を立った。「魏公子、陰虎符は制御しがたい、心を損なえば…」「逆に試してみたいな~もしかしたら俺は比類なき奇才かもな~」魏無羨はわざと茶化して帰って行った。魏無羨が蓮花塢に戻ると、試剣室で江澄が剣を磨いていた。気まずい魏無羨だったが、無理に明るく声をかける。「ジャンチョン、まだ起きていたのか?ちょうど酒を…」「消えろ!」江澄は剣も佩かずに飲み歩く魏無羨に憤慨し、蓮花塢は酔いさましの宿じゃないと怒鳴って出て行こうとした。魏無羨は機嫌を取ろうと江澄の肩に手を回したが、突き飛ばされてしまう。「どけ!」すると魏無羨はあっけなく転んでしまい、江澄は困惑した。「なんだ、酒の飲み過ぎで霊力も弱くなったか?」「来るな!」江澄は魏無羨を立ち上がらせようとしたが、魏無羨はなぜか頑なに拒んだ。「疲れた…続きは明日に、もう寝る…」魏無羨は寝所に戻る途中、偶然、祠(シ)堂にいる江厭離を見かけた。「阿羨?いらっしゃい…阿羨、もしかして蓮花塢にいたくないの?」驚いた魏無羨は師姐のそばにひざまずき、他に行く場所などないと訴える。「蓮花塢は俺の家だよ?」「そうじゃないわ、ただ怖いの…」「江叔父が引き取ってくれなかったら、今も物乞いをしてた 何があろうと、師姐や江澄から離れやしない」江厭離はその言葉を聞いてようやくホッとしたのか、涙をこぼした。すると魏無羨は反省し、師姐の手を握りしめる。「悪かったよ、この数日、俺は身勝手すぎた、心を入れ替えるから怒らないで」「バカね、怒るわけないでしょう?」江厭離は父が魏無羨を連れて来た時のことを思い出した。幼くして両親を失い天涯孤独となった魏無羨…。当時、残飯を漁っていたところを江楓眠(ジャンフォンミエン)に助けられ、蓮花塢へ引き取られた。思えばあの頃から魏無羨の性分は変わっていない。「あなたは屈託のない笑顔と朗らかな表情で、どんなに辛くても気に留めず、 どんな状況でもいつも楽しそうだわ、そんな性格だから阿澄を受け止められるのね」「俺はそんな良い性格じゃない、師姐がいるからさ」江厭離は両親が亡くなった今、この世で家族と呼べるのは自分たち3人だけだと言った。すると魏無羨は師姐の膝に顔をうずめ、お腹が空いたと訴える。「まるで子供みたいね?クスッ」「羨羨は永遠の3歳さ~」江厭離は魏無羨にとって唯一、甘えることができる大事な存在だった。だからこそずっと気になっていたことがある。「人はなぜ誰かを好きになるの?つまり特別な意味の″好き″だよ?」「なぜ急にそんなことを?…はっ、好きな人ができたの?」「違うよ!好きな人なんていない…好きになり過ぎるのも嫌だ 自分の首に紐をつけるようなもんだろう?」「ふふふ、3歳じゃ大人すぎる、まだ1歳ね?」(  ̄꒳ ̄)<いいえ、永遠の3歳です江澄は2人の話を立ち聞きしながら、やはり魏無羨は魏無羨のままだと安堵した。魏無羨は厨房に残っている汁物を食べに行くことにした。すると回廊に立っている江澄に気づく。「おい、いい歳して盗み聞きかよ?」「人聞きの悪い、蓮花塢の主がどこにいようと勝手だろう?」魏無羨と江澄はいつものように口喧嘩を始めると、江厭離が出て来た。「阿澄?家主らしくなさい」姉に叱られた江澄は慌てて襟を正して見せると、3人は久しぶりに心から笑った。「そう言えば、将来、家主になった私を支えると言ってたな?お前の父親のように…」江澄の言葉に魏無羨は一瞬、顔を曇らせたが、すぐに笑顔を見せる。「…覚えているさ、姑蘇が双璧なら雲夢は双傑さ」「足を引っ張るなよ?」「いつ俺が足を引っ張ったよ?!」江厭離は小競り合いする2人に呆れ、汁物を作りに行ってしまう。↓本当に笑っちゃってる3人江澄はあと1ヶ月で金氏が主宰する百鳳山の狩猟大会だと思い出した。そこで魏無羨に金子軒とうまくやって欲しいと頼む。魏無羨は江澄が炎陽殿で縁談を断らなかったことから、まさか師姐を金子軒に嫁がせるつもりかと聞いた。すると江澄は認めてもいいという。しかし魏無羨は師姐を傷つけた金子軒をどうしても許せなかった。「それにあの父親、あちこちで女に手をつけてる、奴も父親に似て女たらしかも… 師姐を任せられるか?」「…だが許すも許さぬも我らでは決められん、姉上は慕ってる」(´・ω・`)<師姐にも困ったもんだ、よりによってあの孔雀を…ふん!蓮花塢は穏やかな日常を取り戻した。魏無羨は師姐や子弟たちと舟遊びに興じ、まるで何事もなかったかのように腹を抱えて笑う。…過去に戻るのは案外、難しくないのかも…一方、藍湛は密かに蔵書閣の禁室に入っていた。つづく※金氏の「金麟台」は中文では「金″鱗″台」となっていましたが、字幕の字を引用しています(꒦ິ⌑꒦ີ)うーさん、切ない…でも永遠の3歳は…正直いらなかったかな(笑
2020.05.02
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第23話「落日後の形勢」温若寒(ウェンルオハン)は陰鉄(インテツ)で傀儡を操れなくなり、思わず炎陽(エンヨウ)殿を飛び出した。すると思いがけず石像の上に立つ黒い気に包まれた男を発見する。「お前か…」魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は温若寒に気づき、笛を止めて振り返った。(  ̄꒳ ̄)<どうも~♪(←とは言ってないw「どこから陰鉄を!」「…俺は一度、死んだ人間、俺もこいつも冥界からやって来たのさ 温宗主、この法宝は精錬したばかり、誰も見たことがない」「陰鉄を制御できるとは…薛洋(シュエヤン)が渡したのか?!一体、何なのだ!」階下にいた含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)たちは固唾をのんで魏無羨を見守った。すると魏無羨が2つの黒い気を放つ法宝を呼び戻す。「温宗主、この法宝は陰鉄じゃない、その名も″陰虎符(インコフ)″だ」驚いた温若寒は陰虎符を奪うため魏無羨を気で自分の元へ引き寄せたが、一足遅かった。魏無羨が飛ばした陰虎符は黒い気を放ち、傀儡を全滅させてしまう。呆然となる温若寒…。藍湛は温若寒に首をつかまれた魏無羨の危機を悟り、思わず飛び出した。しかしなぜか温若寒が突然、血を吐いて倒れてしまう。「ウェイイン!」駆けつけた藍湛は崩れ落ちるようにへたり込んだ魏無羨を抱きとめた。温若寒を背後からいきなり刺したのは孟瑶(モンヤオ)だった。そこへ後陣の金子軒(ジンズーシュエン)の軍が到着、ついに勝利したと知る。「あの太陽が…ついに落ちたか」沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)は天を仰ぎ、しみじみ呟いた。藍曦臣と孟瑶は赤鋒尊(セキホウソン)・聶明玦(ニエミンジュエ)を助けるため、炎陽(エンヨウ)殿に駆けつけた。やがて目を覚ました聶明玦だったが、孟瑶の姿に気づき、自分の配下を殺した孟瑶への憎しみをぶつける。しかし藍曦臣は例の布陣図をくれたのが孟瑶だと教えた。「私は今日も阿瑶の知らせを受け、ワンジーと炎陽殿に来たのです そして温若寒が油断した隙に殺す計画を立てたのは阿瑶なんです」清河(セイガ)の一件を申し訳なく思っていた孟瑶は姿を消していたが、ある日、温氏に追われる沢蕪君を救った。その後、孟瑶は罪滅ぼしにと岐山温氏に潜入して温若寒に近づき、密かに沢蕪君へ文を送ったという。当初、藍曦臣も差出人が誰だか分からなかったが、後になって気づいたのだ。魏無羨が目を覚ますと、江厭離(ジャンイエンリー)がいた。実は3日間も眠り続け、藍湛や江澄(ジャンチョン)が心配していたという。しかし金宗主・金光善(ジングアンシャン)まで見舞いに来てくれたとはいささか驚きだった。聞けば温若寒が死んだ途端、急いで蘭陵(ランリョウ)から駆けつけ、温氏の残党を追撃しているという。「フン…射日(シャジツ)の征戦では雲隠れして、今頃、威勢がいいとはね〜」「陰口はだめよ?」「分かったよ…師姐(シシャ)」魏無羨は寝床から出ようとしたが、江厭離が慌てて止めた。藍湛から陰虎符で体力を奪われたので、しばらく安静にと言われているという。「師姐…知ってたのか…(´・_・`)、」「うちの羨羨がこんなにすごいなんて…(*´ω`)\(^-^ *) でも今後は簡単に陰虎符を使わないで 藍二公子の話では陰虎符は力を消耗し、心もすり減るとか…」江厭離は藍湛がこの3日間、朝晩、魏無羨の精神が定まるよう琴を弾いてくれたと教えた。そこへちょうど藍湛がやって来る。藍湛はすでに回復した魏無羨を見て驚き、口には出さずとも嬉しかった。江厭離はけが人の手当に戻った。陰虎符の件を黙っていた魏無羨はばつが悪かったが、藍湛は何も聞かずに今朝も琴を弾いてくれる。やがて魏無羨はすっかり治ったとおどけて見せた。しかし藍湛はあと3日は必要だという。「邪を祓うのだ、手は抜けぬ」「邪を祓うって…俺は力を消耗しただけだ ランジャン、お前も陰虎符が邪で人の心を乱すと? この世には知らぬ間に人の志を変えてしまうものが存在するのか? 忠から奸へ、正義から悪へと…」( ತ _ತ)、ウッ…「ぁそうだ!3つの陰鉄は?」「葬った…」一方、不夜天に乗り込んだ金光善は、我が物顔で権勢を振るい始めた。しかも孟瑶が温若寒を討って名をあげたため、急に生き別れた息子だと認めて金氏の族譜に入れるという。話を聞いた藍曦臣と聶明玦は困惑したが、孟瑶は今や金光瑶(ジングアンヤオ)と名を変え、すでに父の右腕となり手腕を発揮していた。すると金光瑶が捕らえた温氏の残党を連行して来る。残党と言っても大部分が仙師の家族、最後の陰鉄(インテツ)の行方など知らないどころか、何の術も使えなかった。金光瑶は敬愛する沢蕪君の手前、老人や女たちは窮奇道(キュウキドウ)という天然の要塞に送って監視すると伝えたが、密かに全員、抹殺してしまう。魏無羨はひとり不夜天の険しい崖にいた。射日の征戦で温氏は倒れたが、入れ替わるように台頭した金氏が丸腰の温氏たちを虐殺している。そんな金氏や世家に憤りを隠せない魏無羨、そこへ藍湛がやって来た。「ランジャン?目下、彼らの中で誰が正道で、誰が邪道だと思う?」やり切れない魏無羨は急に胸が苦しくなってしまう。「ウェイイン、精神を集中せよ」すると魏嬰の怒りが収まったのか、気は落ち着いたようだった。「″洗華(センカ)″の琴譜を学びたくないか?」「洗華を学ばせるなんて…お前まで俺を疑うのか?」「いつ陰虎符を精錬した?」「ランジャン、玄武洞で陰鉄の剣を手に入れたと言ったら信じるか?屠戮(トリク)玄武と戦ったろ?」「精錬したのは?」「最近だ」「陰鉄だと知っていてか?」「もうたくさんだ!」「…協力させるという約束だ」「フッ…俺を疑っていて協力ができるか?」魏無羨は引き上げることにしたが、藍湛が腕をつかんで止めた。「陰虎符は邪道の産物、心が乱れれば制御できぬぞ?」「ランジャン、俺が温若寒のように陰鉄に支配されると? 陰虎符は陰鉄とは違う、俺も温若寒じゃない」その時、誰かの悲鳴が聞こえた。魏無羨と藍湛が駆けつけてみると、金子勲(ジンズーシュン)が子弟たちを率いて逃げ惑う無辜の温氏たちを矢で射っている。藍湛は咄嗟に青い剣気を放ち、かろうじて子供を抱いた母親を救った。しかし金子勲は宗主の命だと悪びれる様子もなく、何か異論があるかと開き直って引き返していく。「岐山の怨霊がまた増えそうだ…今、本当に必要なのは安息の曲だな」魏無羨はそう言ってどこかへ行ってしまう。確かに何をもって正道と邪道とするのか。藍湛にも答えは出なかったが、今は無残にも殺された御霊のために琴を弾くことにする。するとどこからともなく魏無羨の笛の音が聞こえ、2人はしばらく合奏した。藍曦臣は聶明玦と金光瑶のわだかまりをなくすため、3人で義兄弟の契りを結ぶことにした。(←知らんけどw功績をあげた金光瑶は斂芳尊(レンホウソン)と雅号を付け、赤鋒尊と沢蕪君と肩を並べて″三尊″と呼ばれるようになる。しかし聶明玦は金光瑶が道を外さぬよう、未だ目を光らせていた。その夜、炎陽城に百家が集まり宴が開かれた。金光善は金光瑶と共に次々に到着する世家を出迎える。そこで総帥だった聶明玦に上座に座るよう勧めたが、聶明玦は温若寒が使っていた椅子に座りたくないと断った。一方、魏無羨も江澄たちと一緒に席に向かうことにする。しかしふいに金光瑶に引き留められた。「何か私に言おうとしたのでは?先ほど礼を交わした際、私に何か言いたげでしたから…」魏無羨はさすが目ざとくて周到なだけあると感心する。「些細なことさ、総攻撃の日、斂芳尊は温若寒を討ったが、軟剣を使っていたはず… 今日はなぜ持っていないんだ?」「これはお恥ずかしい~あれはその場にあった剣で、不吉な気がしたので捨てました」「ああ~そうだったか」魏無羨は笑顔で答えたが、やはり侮れない男だと怪しんだ。魏無羨は早々に炎瑶殿を出て外で酒を飲んでいた。そこへ藍湛がやって来る。( ˘ω˘ )<…何だ?洗華でも奏でるか?( ತ _ತ)<新たな曲を研鑽(ケンサン)中だ(^ꇴ^)<まったく強情なやつだな~炎陽殿で宴が始まった。すると金光善はずっと気がかりだった事があったと切り出し、破談となった金子軒と江厭離を再び縁組させたいという。「私と江楓眠(ジャンフォンミエン)宗主は兄弟も同然の仲であり、虞(ユー)夫人と私の妻も姉妹同然であった 息子の子軒は幼くして江姑娘と婚約を取り交わしていたが、誤解で破談となったのだ、実に惜しい」そこで金光善は江澄に意見を聞いた。…姉上は奴を忘れていないようだが…破談話を蒸し返しては金氏におもねったと言われかねない困惑する江澄、その時、急に魏無羨が現れた。「金宗主の厚意は受け取った!」つづく(꒦ິ⌑꒦ີ)たんたんの冠が高すぎて、ハットリくん化できませんでした…無念wうーさん、玄武洞で剣を大事そうに抱えていたのに、たんたんは忘れたのだろうか?まあ〜小さいことは気にしない精神で〜(^ꇴ^)
2020.05.01
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第22話「不夜天の決戦」その夜、魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)と含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)は屋根に登り、久しぶりに語り合った。「藍湛、ありがとう」「…何の礼だ?」「師姐(シシャ)に黙っていてくれた」しかし藍湛は、身と共に心もむしばまれると忠告する。魏無羨は承知の上だったが、ただ薛重亥(シュエチョンハイ)のような邪道ではないと訴えた。「詭道(キドウ)術法だ、あの三月の間、暗黒の日々で会得した術だ」実は魏無羨は藍氏の音律術を参考にして、音律と呪符を融合させたという。魏無羨が編み出した詭道術法は、この一本の竹笛で万物を操ることができるというのだ。「詭道術法を支えるのは精神か?」「(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン」「…精神で操るのは火中の栗を拾うも同然、一歩、間違えば気が暴走して取り返しがつかぬ」「分かってるさ…お前の心配は承知だが、この魏嬰は誓う、魔道に落ちたりはしない」魏無羨は三本指を立てて笑った。「信じるか?」「…コクリ」すると魏無羨は先に屋根を飛び降り、居所に戻ることにする。「私に協力させよ…」藍湛はまだ完全に不安を払拭できないようだった。「分かった…」四大世家は赤鋒尊(セキホウソン)・聶明玦(ニエミンジュエ)を総帥とし、いよいよ出征することになった。魏無羨は江澄(ジャンチョン)と共に先陣を切ることになったが、馬での陸路を選ぶ。すると藍湛はなぜ御剣の術を使わないのか聞いた。魏無羨は江澄や金子軒(ジンズーシュエン)とお祭り騒ぎはご免だとはぐらかしたが、藍湛は誰より騒ぐのが好きなはずだと揶揄する。その時、急に聶懐桑(ニエホワイサン)の声が聞こえた。「魏兄ーっ!気をつけてくれよーっ!」魏無羨が振り返ると、不浄世(フジョウセ)の留守を預かることになった聶懐桑が城楼から手を振っていた。先陣の江澄と金子軒は岐山に攻め込んだ。しかし温若寒(ウェンルオハン)が操る傀儡たちを相手に苦戦を強いられ、撤収するしかない。江氏と金氏は多くの被害者を出し、中には傀儡と化してしまった門弟もいた。何せ傀儡は不死身のごとく倒れず、斬っても斬っても攻撃してくる。陰鉄(インテツ)の力が本当に無尽蔵だとすれば、本当に不夜天(フヤテン)を落とせることができるだろうか。戦況を聞いた聶明玦は自分の判断が甘かったと悔やみ、総帥としてこれ以上の犠牲は出せないと考えあぐねた。そこで正面突破が無理なら、自分が不夜天に潜入してまず温若寒を仕留めると決断する。「私が死ねば沢蕪君(タクブクン)に全局を委ねよう」その時、ちょうど藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)が駆けつけた。陸路でやって来た魏無羨と藍湛が軍営に到着した。2人は負傷して運び込まれた門弟たちの様子を見ていたが、なぜか顔には傀儡の特徴である赤い亀裂がある。先陣で戦った門弟の話では、傀儡の亀裂に触れると同じように変化(ヘンゲ)してしまうとか…。そこで藍湛は霊力を注いでやったが、変化した門弟を治すには3ヶ月は霊力を注がなくてはならなかった。すると金氏の子弟が慌てて魏無羨を呼びに来る。「魏公子!早くこちらへ!江姑娘が…」魏無羨は師姐(シシャ)に何かあったと知り、一目散に駆け出した。魏無羨が金氏の天幕に駆けつけると、金子軒が江厭離を泣かせていた。憤慨する魏無羨だったが、綿綿(ミエンミエン)があくまで誤解だという。藍湛もちょうど天幕に到着したが、内輪の揉め事だと気づいて中には入らなかった。綿綿の話では江厭離は出征中、手当や食事の用意をする中、毎日、汁物を3碗多く作っていたという。うち2碗は当然、江澄と魏無羨の分だったが、3つ目は金子軒の分だった。しかし江厭離は自分から直接、届けることをはばかり、金氏の阿鳶(アーユエン)が自分が作ったと偽って渡していたという。最初に頼まれたのは綿綿だったが、綿綿が阿鳶に託し、こっそり天幕に運ばせていた。すると今日に限って金子軒が汁物を差し入れに来た江厭離と鉢合わせしてしまう。金子軒は江厭離が阿鳶を真似たと勘違い、子弟たちの手前、体面を気にして叱責した。『婚約は解消した、なぜこんな真似を? …清河(セイガ)に送り届け、私の任務は終えた、戦場で苦労せずともよい』金子軒はまるで江厭離が婚約目的で自分に付きまとっていると言わんばかりだった。『世家の出でも真心を模倣するのは感心せぬ、卑しい身でも世家の者より高尚だ、自重されよ』江厭離は深く傷つき、未だ涙が止まらなかった。「″自重″だと?金子軒…一体、何の資格があって?!」激怒した魏無羨は金子軒の胸を殴打した。驚いた金氏の子弟たちは一斉に剣を抜くと、魏無羨は詭道術で吹き飛ばしてしまう。激情に駆られた魏無羨は気が暴走、さらに金子軒の顔を殴りつけた。しかし咄嗟に藍湛が駆けつけ、魏無羨を制止する。「ウェイイン、冷静になれ」すると藍湛の顔を見た魏無羨は我に返り、ふてくされながら天幕を出た。藍曦臣は岐山の地図を持っていた。驚いたことにその地図には岐山の布陣だけでなく陰鉄の在りかまで記されている。さすがに聶明玦は懐疑的だった。こんな重要な機密を一体、どこから手に入れたのか。藍曦臣は協力者の名前をまだ明かせなかったが、地図を確認したところ信憑性があると訴えた。実はその協力者とは、雲深不知処(ウンシンフチショ)から脱出した藍曦臣をかくまってくれた恩人でもあるという。「当人の同意も得ず私から正体は明かせぬ、了承してくれ」すると聶明玦は藍曦臣を信じて不夜天に潜入すると決め、7日後に総攻撃をかけるよう頼んだ。聶明玦は布陣図を頼りに一足先に不夜天に潜り込んだ。一方、沢蕪君たちは2つの軍に別れて不夜天を目指したが、両軍はどちらも傀儡に追撃され、偶然にも途中で合流する。このままでは後方から傀儡たちが追って来るはず、残された道は不夜天へ続く道だけだった。約束の7日より早く攻め入ることになるが、挟み撃ちになった今、もはや残された道を行くしかない。そこでしばし休息を取り、このまま不夜天に攻め入ると決めた。こうして誰かの策により不夜天へおびき寄せられる形となった沢蕪君たち、すると魏無羨はふと誰が布陣図を渡したのか引っかかる。しかし沢蕪君はただ旧友としか答えず、魏無羨もそれ以上、追求できなかった。藍湛も実は気になっていたが、兄は協力者を友だと断言する。「我らを引き入れるにせよ、理由がある…」( ತ _ತ)oO(兄さん、お前もか…←とは言ってないwその頃、炎陽(エンヨウ)殿では聶明玦がすでに満身創痍で温若寒と対峙していた。陰鉄が邪道だと挑発された温若寒は、ならば正義の士に邪道の力がどれほど強大か見せてやると言い返す。すると聶明玦は激しい烈火を受け、こらえきれず片膝をついた。そこに1人の男が現れる。「聶宗主、お久しぶりです」うつむいていた聶明玦は聞き覚えのある声に思わず顔を上げた。「お前っ…お前だったのか?!」聶明玦が清河から追い出した孟瑶(モンヤオ)は不夜天に寝返っていた。またも裏切られた聶明玦は激高し、孟瑶に掌を放って吹き飛ばす。そして今度こそ息の根を止めようとしたが、温若寒の気が聶明玦を捕らえて阻止した。聶明玦はこの機に乗じて奪われた刀を取り戻し、激しい刀気を放って温氏たちを退け、最後の力を振り絞って温若寒に突撃する。しかし陰鉄の力には及ばず、激しく床に叩きつけられ、そのまま動かなくなった。温若寒はこれで温旭(ウェンシュー)の敵を討った。「孟瑶?お前が考えた筋書きを見たくはないか?」ちょうどその頃、炎陽殿の前では魏無羨たちが傀儡を相手に応戦していた。すると急に傀儡たちが生き返らなくなり、一瞬の静寂が訪れる。こもまま突入するべきか。しかし突然、炎陽殿から烈火が飛び出し、運悪く直撃した門弟たちは身体中に赤い亀裂が現れ、一瞬にして身体が爆発した。それを合図に傀儡たちが大挙してやって来る。( ̄꒳ ̄)<ランジャン?どんな方法だったら生きて戻れるかな?(・`ω・´)<…死闘だ!キリッ!魏無羨たちは傀儡たちの挟み撃ちに遭い、もはや戦うしか道はなかった。藍湛は剣を持たない魏無羨を助けていたが、傀儡たちはさらに凶暴化し、手こずってしまう。限界が近づく中、魏無羨はついに戦線から飛び出し、宮殿の前にある巨大な石像に飛び移った。魏無羨が竹笛を吹き始めた。次第に黒い気が魏無羨に集まり、やがて傀儡たちはその黒い気に操られる。すると傀儡たちは急に互いに攻撃し合い、自滅して行った。一方、陰鉄で傀儡を操っていた温若寒は異変を感じ、動揺していた。「なぜだ?動きがない…誰だ?誰なのだ?!」つづく( ๑≧ꇴ≦)金子軒!しじぇを泣かせるとは!
2020.04.30
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第21話「変化」魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は不浄世(フジョウセ)で江厭離(ジャンイエンリー)と再会した。喜んだ江厭離は江澄(ジャンチョン)と3人で静かな居所に移り、ようやく姉弟が揃ったと感激する。「この三月、どこにいたの?」しかし魏無羨は何も答えず、その代わり師姐(シシャ)を抱きしめた。「どこだろうとずっと一緒だ、約束しただろう?師姐と江澄、そして俺は一生、離れないと…」「そうね…一生離れない、だったら突然、消えてはダメよ」「2度と消えないよ」魏無羨は師姐の涙をぬぐい、江澄はそんな2人を見て思わず涙した。その時、聶懐桑(ニエホワイサン)がけたたましく飛び込んで来る。「魏兄!戻ったと聞いたが本当だったか!どれだけ心配したと…」聶懐桑は魏無羨の肩を叩こうとしたが、魏無羨は反射的に避けてしまう。バツが悪そうな魏無羨、そこで咄嗟に聶懐桑の手を握ってごまかした。「聶兄、久しぶりだな」「ァハハ…皆、血眼になって探していたのだぞ?特に藍の二公子と江兄は…」「もういいから!話が終わったら帰れ!」江澄はまだ話が途中だった聶懐桑の腕をつかみ、無理やり外へ引っ張り出してしまう。すると江厭離も魏無羨のために食事を用意すると伝え、ひとまず出て行った。独りになった魏無羨は竹笛をながめながら、ようやく一息つく。その様子を含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)が回廊からそっと見ていた。一方、不夜天(フヤテン)の温若寒(ウェンルオハン)は、温旭(ウェンシュー)に続き温晁(ウェンチャオ)まで死んだと知った。形見となった剣にはまだ生々しい温晁の血が付いている。「何が″射日(シャジツ)″だ…天の太陽を射られてたまるか!」その夜、不浄世では宴が開かれた。赤鋒尊(セキホウソン)・聶明玦(ニエミンジュエ)はまず無事に戻った魏無羨に一献ささげることにしたが、魏無羨は欠席している藍湛の席をじっと見つめている。「ウェイウーシエン?!」江澄の声でようやく気づいた魏無羨は急いで杯を持ち、乾杯した。そこで聶明玦は剣を佩いていない魏無羨に理由を聞いてみる。魏無羨はただ嫌なだけと答えたが、世家の子弟にとって剣を佩くのは栄誉なこと、いくら自由闊達(カッタツ)な魏無羨とは言え、この言葉は仙師たちの反感を買ってしまう。すると気まずい雰囲気を察した聶懐桑が話題を変えた。「ところで魏兄、どうやって温晁を殺したのだ?」「…悪事が祟り、自滅した」確かに温晁は死ぬ前に憔悴した様子で人相も変わっていたらしい。何でも魏無羨の法術は怪しげな呪符を使うとか。まるで異端児扱いされる魏無羨、しかしあえて釈明しようとはしなかった。宴もたけなわ、すると平陽(ヘイヨウ)の姚(ヤオ)宗主が四大世家に一献ささげることにした。「四大世家が手を組んだのだ、温氏を滅ぼすのも時間の問題である!」そうとも!>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<温氏を滅ぼすぞ!仙師たちは奮起し、次々と杯を手にした。しかし魏無羨は決起に水を差すように、酒瓶を手にひとり出て行ってしまう。藍湛は宴にも出ず、ひとり築山(チクサン)堂で琴を奏でていた。すると回廊を歩いて来た魏無羨がふと窓紗に映る藍湛の影に気づく。魏無羨は欄干に腰掛け、琴の音に耳を傾けながら酒を飲んだ。そこへ魏無羨を探していた江澄がやって来る。「魏無羨、″随便(スイビィェン)″を取り戻したのになぜ佩かぬ?」「嫌なのさ」江澄はともかく公の場では剣を身に付けるよう助言し、宴に戻ろうと言った。「剣術が自慢だったろう?」「…子供だったのさ、一生、子供ではいられない」(இωஇ)ブワッ魏無羨はそう言って結局、居所へ帰ってしまう。寝所に戻った魏無羨は気をめぐらせた。するとふと乱葬崗(ランソウコウ)にいる錯覚に陥り、驚いてふと意識を戻す。その時、急に戸が開く音が聞こえ、魏無羨は驚いて竹笛を握りしめて構えた。江厭離は殺気立った魏無羨に驚き、錠がかかっていなかったと説明する。しかし魏無羨はすぐにいつもの表情に戻った。「…その竹笛、前は持っていなかったわね」「どうぞ」江厭離は魏無羨が差し出した竹笛を手に取ろうとしたが、激しい気に跳ね返された。「師姐、大丈夫かい?怪我は?」「平気よ…あなたを主と認めているんだわ」「拾ったんだ…」「あなたの霊器なのね?母上の紫電(シデン)と同じ…名前は何と言うの?」「決めてない…」「一品(イッポン)の霊器なら名無しじゃダメよ?失礼だわ」「…じゃあ″陳情(チンジョウ)″と呼ぶよ」※陳情:言葉にできない情を訴えることその頃、藍湛は自分の剣を眺めながら、魏無羨が座学の時に話した言葉を思い出していた。…先生!霊気も怨念も″気″でしょう?…霊気は丹田にためて力に利用できるなら、怨念も利用できる江厭離は早々に宴を引き上げた魏無羨を心配し、汁物を差し入れた。「阿羨…変わったわ、この三月どこにいたの?」「師姐、考えすぎだよ」「羨羨、あなたを見て来た私をごまかせると思う?」魏無羨は言葉に詰まったが、江厭離はそれ以上、追求しなかった。「でも戻って来てよかった、3人でいることが何より大切なの それ以外は話したくなったら打ち明けて…」「うん」すると江厭離は汁物に蓋をし、今度は江澄に届けるという。しかしそれにしては汁物の量が多いと気づいた。(๑・᷄ὢ・᷅๑)<師姐、ひいきしてる~江厭離はなぜかはにかみながら、結局、何も言わずに帰ってしまう。翌朝、魏無羨は邪気を制御するため気をめぐらせていた。しかし身体から黒い気が放たれ、こらえきれず雄叫びをあげる。「うわぁぁぁーーっ!」すると乾坤袋が怨念に反応していると気づいた。不浄世に沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)が到着した。そこで温氏討伐について協議することになったが魏無羨の姿がない。江厭離は焦っている江澄をなだめ、自分が探すので先に行くよう促した。仕方なく江澄は会合に戻ったが、早速、金子勲(ジンズーシュン)に嫌味を言われてしまう。「魏嬰は配下だろう?なぜ配下が宗主の命令に従わぬ? 宗主の目の届かぬところで何をやっているのやら…また怪しげな法術を使っているやも」「…江氏のことだ、金氏には関係ない」憤慨した江澄は金子勲と一触即発、しかし聶明玦が金子勲を制した。「もうよい!その話はやめよ 今こそ奮起して岐山(キザン)を倒す時、決戦の時こそ心をひとつにせねばならぬ」金子勲 蘭陵金氏金子軒の従兄その頃、強い怨念を感じた魏無羨は裏山まで来ていた。眼下では四大世家に捕らわれた温氏たちがどこかへ連行されていたが、その中には偶然にも温情(ウェンチン)がいる。すると魏無羨の胸から黒い気があふれ出し、こらえ切れずにひざをついた。一方、温情は怯える老婆に命令を聞いていれば安全だと教えていた。恐らく温氏を収監する場所へ向かっているようだが、そこに温寧(ウェンニン)もいるのだろうか。すると老婆は、これも天罰だと嘆いた。「温宗主が舞天女(ブテンニョ)を呼び起こさなければ、あなたや寧様も巻き込まれずに済んだのに…」「もう言わないで、阿寧さえ無事ならいい」その時、突然、老婆が転んで倒れた。「立てっ!」連行していた門弟が鞭で老婆を打とうとしたが、咄嗟に温情が覆いかぶさって身代わりとなる。その時、魏無羨が黒い気に突き動かされるように竹笛を吹き始めた。温情は老婆をかばって鞭で打たれたが、急に激しい風が吹き、耳をつんざくような音が鳴り響いた。すると崖崩れが起こり、その場にいた誰もが耳を押さえて悶え始める。しかししばらくすると音が止み、その騒ぎのおかげで温情と老婆は助かった。再び歩き始めた温情は偶然、高台にたたずむ魏無羨の姿を見つけたが、気づかれないよううつむいてしまう。その時、魏無羨は呆然としていた。すると魏無羨を探し回っていた江厭離がやって来る。「阿羨、沢蕪君が到着し、会合が行われるの、阿澄が捜していたわ 阿羨?さっきのは…どういうこと?」「ァ…さっきは…強い風でたくさん枝が折れたんだ」しかし江厭離は魏無羨が全身から黒い気を放ちながら竹笛を吹いている様子を目撃していた。会合では聶明玦が岐山で孤立している温若寒を攻めようと提案していた。しかし藍曦臣は息子2人を失っても陰鉄(インテツ)と傀儡という奥の手があると警戒する。問題は温若寒の陰鉄にどう対抗するか…。その時、突然、戸が開き、激しい風と共に魏無羨が現れた。魏無羨は赤鋒尊に拝礼し、陰鉄にも相克(ソウコク)する物があるはずだと訴える。驚いた藍曦臣は具体的に話を聞きたいと頼んだ。魏無羨は乾坤袋に手をかけたが、やはり藍湛が気になって思い直し、ひと月も経てば分かるとだけ答えて出て行くことにする。すると藍曦臣もやはり同じ質問をした。「魏公子、なぜ剣を佩いていない?」「…嫌だからさ」藍曦臣は藍忘機と歩きながら、魏無羨の言葉をいぶかしんだ。ずいぶん自信ありげだったが、ひと月余りで陰鉄に対抗できる物が見つかるのだろうか。( ತ _ತ)<分かりません…「ワンジー、1つ聞くが、夷陵(イリョウ)の監察寮での惨殺は陰鉄と関係が?」(; ತ_ತ)ゥッ<彼はそのようなことはしません「ただ夷陵の件は常識では考えられぬ…夷陵に着いた時、何か異変は?」( ತ _ತ)<兄上…世の出来事は全て定法に則ると?「かつて私も一生、精進して藍氏の書を読み尽くせば悟れると思った、だがそれは違う 天下の書に目を通そうと、世には理解できぬことがあまりに多すぎる 世に定法なし、事の真理は是非だけでは決められぬ」( ತ _ತ)<是非を尺度にできぬとしたら、どうやって心を測ると?「人が人であるのは、是非だけで語れぬほど単純ではないからだ 判断するにも、白黒だけで断じるのではなく、心の標(シルベ)に従え」( ತ _ತ)oO(心のしるべ?つるべ?その時、魏無羨と江澄が偶然にも回廊を歩いて来た。魏無羨は2人に拝礼したが、藍湛を一瞥しただけでさっさと行ってしまう。「わんわん、魏公子を案じているなら…」( ತ _ತ)<いいえ ←グレーがない人一方、江澄は魏無羨がなぜ藍湛を避けているのか分からなかった。「藍忘機と絶縁でもするつもりか?」「藍湛が俺を無視しているんだ」「以前は奴に好かれていたとでも?」「…何だよ江澄、お前は藍湛が好きじゃなかっただろう?」「20話で仲良くなったんだ、夷陵で…ぁ…とにかく妙な術は使うな、剣こそ正道なんだ」「ふっ、家主の風格が出てきたな」藍湛は魏無羨を心配して部屋の前まで行った。しかしどうしても戸を叩くことができず、戻ることにする。その姿を偶然、江厭離が見かけた。「藍二公子?」( ತ _ತ)<(しまった~見られた!)江姑娘…┏○゛藍湛は挨拶だけして帰ろうとしたが、思いがけず江厭離に引き止められた。実は魏無羨の様子に不安を覚え、聞きたことがあるという。そうとは知らず、魏無羨は自分の部屋に戻ってきた。すると藍湛と師姐の話し声がする。( ತ _ತ)<…身も心もむしばむことに§*•́ω•̀)<ではどうすればいいのです?( ತ _ತ)<剣を尊ぶのが正道、呪符は補足であり修めてはなりません驚いた魏無羨は思わず姿を現し、口を挟んだ。「ランジャン、師姐に何を吹き込んでいる?」「ウェイイン…」「言ったはずだ、江氏の件に首を突っ込まないでくれ」すると魏無羨の一方的な態度に傷ついた藍湛はむっとして行ってしまう。江厭離は藍湛が魏無羨を心配して来てくれたと教えた。そもそも相談を持ちかけたのは自分の方だという。「怒るほどのことなの?」「師姐、藍湛から夷陵の監察寮でのことを?」「…聞いてないわ」魏無羨は藍湛を追いかけ、ちょうど中庭で追いついた。「ランジャン!話を聞け」すると藍湛はいきなり剣を抜き、魏無羨に襲いかかって来る。驚いた魏無羨は咄嗟に竹笛で剣を阻止、宙返りで後方へ下がった。しかし飛び降りた時には喉元めがけて藍湛の剣が迫って来る。魏無羨は思わず目を閉じたが、藍湛はギリギリのところで手を止め、剣を納めた。(^ꇴ^)<ハァ~ランジャン、数月会わない間にまた腕を上げたな?( ತ _ತ)<…お前は進歩がない、随便は?( ̄꒳ ̄)<…魏無羨は喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。つづく(꒦ິ⌑꒦ີ)えすみん、しつこいけどお前のせいだ〜多分、長文なのもえすみんのせいだ(笑
2020.04.30
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed第20話「邪を呼ぶ笛の音」王霊嬌(ワンリンジャオ)の宝箱に入っていたのはくり抜かれた目玉だった。「ヒイィィィーッ!」肝を潰した王霊嬌は慌てて戸に貼り付けておいた護符をはがし、自分の胸に貼り付ける。そこで鉤つき棒で恐る恐る箱をひっくり返してみると、中から金塊や宝飾品が飛び出して来た。王霊嬌はただの幻だったと胸をなでおろし、散らばった財宝をかき集め始める。その時、ふと後ろに何か落ちていると気づいた。王霊嬌はそっと振り向いてみたが、くり抜かれた目玉がこちらを見ている…。「ギャアァァァァーーーーッ!」夷陵(イリョウ)の監察寮に王霊嬌の叫び声が響き渡った。正殿で酒を飲んでいた温晁(ウェンチャオ)はまた始まったと呆れ果て、配下に王霊嬌を黙らせろと叫ぶ。すると急に戸が開き、王霊嬌が現れた。どこからともなく聞こえて来る笛の調べ…。立ち上がった温晁は激しい頭痛に襲われ、酔いが回ったのかと頭を振った。その時、王霊嬌が血を流しながらふらふらと歩いて来る。「助けてぇぇぇ~」「くっ来るな!来るでない!」温晁は恐ろしさのあまり思わず剣で王霊嬌を突き刺した。しかし王霊嬌は死なないどころか、助けを求めて這って来る。後ずさりした温晁は尻餅をつき、すがりついてくる王霊嬌を必死にもがいて振り払おうとした。実はその頃、寝所の王霊嬌も恐怖のあまり焼きごてを振り回していた。「殺すべきじゃなかった!許して!」怨念にとらわれた王霊嬌はちょうど割れた茶碗の破片を見つけ、自分の顔を傷つけて償うという。するとどこからともなく白綾が舞い込み、梁(ハリ)に引っかかった。王霊嬌は笛の音に導かれるように卓の上に立ち、自ら首を吊ってしまう。ふと笛の音が止まった。温晁は王霊嬌の幻覚から解放されたが、これも魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)の怨念だと気づいて必死に許しを乞う。しかし運良く温逐流(ウェンジューリゥ)が現れ、温晁を連れて脱出した。含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)と雲夢(ウンム)江氏の宗主・江澄(ジャンチョン)は夷陵の監察寮に到着した。しかし攻め込むまでもなく、すでに温氏は全滅、しかもどれも違う死因で殺されている。すると藍氏の子弟が奥の部屋で女が自害しているのを発見した。江澄が寮の2階に駆けつけると、首を吊って絶命した王霊嬌を見つけた。そこで母の形見となった紫電(シデン)で亡骸を吹き飛ばし、あの時の屈辱を晴らす。一方、藍湛は寮の至る場所に貼られた護符に目を留めた。「足したか…」本来は邪を祓う護符、しかし何者かが書き足したことで逆転し、かえって邪を招いていた。どうやら書き足された四筆は人の血を使っており、監察寮の護符全てが書き足されている。筆跡から見ても同じ人物だと分かったが、果たして何者の仕業なのか。すると江氏の子弟が地下牢で生存者を見つけたと報告した。収監されていたのは温情(ウェンチン)だった。江澄に解放された温情はふと魏無羨がその後、どうなったのか気になる。「彼はどこ?」「…奴の居場所を君も知らないのか」江澄はすでに四大世家が温氏討伐のため連携し、岐山(ギザン)温氏はもう終わりだと教えた。しかし温情だけは仇敵ではなく恩人、そこで江澄は温氏と縁を切れば守れってやれると告げる。すると温情はまだ捕らわれている温寧(ウェンニン)や守るべき一族がいると答えた。「江公子、感謝しているわ、これで貸し借りはなしね」温情は立ち去ることにしたが、江澄が急に引き止めた。そして第5話で温情のために買ったまま渡せずにいた櫛を出す。「このくしを受け取ってくれ、将来、困った時は私を頼れ、あと1度、力を貸す」江澄は卓に櫛を置き、先に出て行った。藍湛と江澄は夷陵から逃げ出した温晁と温逐流を追撃することにした。すると岐山へ向かう道中、またしても怪死した温氏たちの亡骸を見つける。( ゚ェ゚)<衣からして位は低くないはず、同じ者の仕業か?@えすみん( ತ_ತ)<死因から見ても同一人物だろう@たんたん( ゚ェ゚)<我らの先を行っているとは、何者なのだ?( ತ_ತ)<邪気が強い、警戒しよう( ゚ェ゚)<邪気?温氏より邪悪な者がいると?江澄は邪気だろうと何だろうと目的が同じなら敵ではないと言い放った。ともかく先を急ぐことにした2人、しかしそこに江氏の子弟が駆けつける。「宗主、雲夢の駅站(エキタン)の近くで温逐流がいたと…」その夜、藍湛と江澄はようやく温晁と温逐流が隠れている駅站を突き止めた。憎き温逐流の姿に気が早る江澄だったが、藍湛はまず様子を見ようと提案する。そこで2人は屋根に上り、瓦を剥がして温晁たちの部屋をのぞいてみた。しかしそこで思わぬ現状を目にする。温晁は顔や手が傷だらけで真っ赤にただれ、髪の毛もほとんどなくなっていた。今や風の音にも怯える有様だったが、薬や食料を調達して来た温逐流に八つ当たりする姿はかつての横暴さを思い起こさせる。その時、宿の扉が開いて階段を上がって来る足音が聞こえた。温晁はまた奴だと恐怖に震え、部屋の片隅に隠れる。目を凝らしてその正体を待つ藍湛と江澄、すると温晁たちの前に現われたのは消息を絶った魏無羨だった。温逐流は魏無羨の前に立ちはだかり、温晁を守った。呆れた魏無羨は何とも主人に忠実な犬だとあざ笑う。「救われた恩には報わねば…」「笑わせるな、なぜお前の恩返しのため、他人の命が奪われる?」すると魏無羨は漆黒の竹笛を吹き始めた。藍湛は笛から放たれる黒い気に気づき、咄嗟に屋根の穴を結界で閉じる。やがて部屋のろうそくの火がふっと消え、招喚された紅衣の女鬼が音もなく温晁に忍び寄った。温晁は女鬼を見て失神、温逐流は物音で異変に気付く。温逐流は瞬時に女鬼に飛びかかったが、掌を放つ間もなく女鬼の長い真っ赤な爪で身体中を引っかかれてしまう。「うわあぁぁぁーっ!」女鬼に翻弄される温逐流、すると女鬼はふいに煙のように姿を消した。温逐流は笛が操っていると気づき、今度は魏無羨に飛びかかる。危険を感じた藍湛は咄嗟に屋根を壊し、飛び降りた江澄は紫電(シデン)で温逐流の首を捕らえた。すると藍湛も魏無羨の前に飛び降りて来る。江澄は力の限り紫電を引っ張り、梁(ハリ)に吊るし上げられた温逐流はそのまま絶命した。江澄は自らの手で復讐を果たした。突然の再会に戸惑う3人、すると江澄は腰に挿していた″随便(ズイベン)″を魏無羨に投げ渡す。「お前の剣だ…この三月、どこへ行ってた?!」江澄は思わず魏無羨を抱きしめ、珍しく弱音を吐いた。「この三月、怖かった… 藍の二公子と教化司(キョウカシ)を襲撃した時、お前が乱葬崗(ランソウコウ)に捨てられたと…」「乱葬崗に捨てられたら生きてここにいるか?」魏無羨は笑ったが、江澄は魏無羨の様子がどこか違うという。もしや監察寮の護符に書き足したのも魏無羨なのか。すると魏無羨は逃げる途中である洞窟に入り、そこで世外の達人の奥義書を見つけ、そして洞窟を出てから殺したと言ったら信じるかと聞いた。江澄は冒険譚の読みすぎだと呆れ、藍湛の手前、また改めて聞くという。「無事で良かった、なぜ早く戻らなかった」「洞窟にいたんだ、お前は師姐(シシャ)を引き取り、江氏を再興しながら戦いに加わった… この三月、大変だったな」江澄は魏無羨に褒められ、照れ隠しに早く剣を佩けと言った。魏無羨と江澄はすぐにいつものような関係に戻った。しかし相手が藍湛となると簡単ではない。「ウェイイン…」「…藍の二公子、いや、含光君と呼ぶべきか?」魏無羨は藍湛の目だけはごまかせないと分かっていた。「どんな方法で殺した?なぜ剣を使わず、違う方法で?答えよ」「ランジャン、再会したばかりで問い詰めるのは関心しないな〜 玄武洞で別れて数月は経つが、同袍(ドウホウ)の誼(ヨシミ)を結べないからってつれな過ぎる〜」いつものようにはぐらかす魏無羨、その態度に藍湛は苛立ちを隠せない。「では姑蘇(コソ)で聞かせてもらう、ウェイイン、冗談では済まされぬ!」藍湛は魏無羨に迫ったが、江澄が剣を出して藍湛を止めた。「ウェイイン、邪道を修めれば代償を伴うぞ、古(イニシエ)より例外はない、身も心もむしばまれる」「邪道だと?」魏無羨は面白くなかった。「二公子?他人の霊識は奪っていないのに、なぜ邪道だと? 護符を使い、笛を吹いただけで邪道になるのか? 例え邪道でもこの身がむしばまれるかは俺が一番、承知だ 心については…心の主である俺が判断することさ」「己で制御できぬこともある!」「俺の心の在りようなんて他人には分からない、関係もないことだ…」「ウェイウーシェン!」「ランワンジー、なぜ今、俺に食ってかかる?何様のつもりだ?姑蘇藍氏なら許されると? 俺が素直に従うと思うか?」江澄は対峙する魏無羨と藍湛に困惑し、今は温氏討伐の正念場、藍湛がそこまで干渉する必要はないとなだめた。「無礼を承知で言うが、追求するにしても姑蘇藍氏の手は借りぬ 連れて行くのも貴殿ではない」その時、温晁がふと意識を取り戻し、魏無羨たちの元へ這いつくばって来た。「殺さないでくれ…私が悪かったのだ…」すると魏無羨は命乞いする温晁を蹴り上げる。「…二公子、これは雲夢江氏の私事だ、帰ってくれ」藍湛は仕方なく1人で出て行った。やがて駅站の門を出ると、温晁の断末魔が聞こえて来る。その時、ふと藍湛の脳裏に魏無羨の言葉が浮かんだ。…藍忘機、なぜ今、俺に食ってかかる?何様のつもりだ?姑蘇藍氏なら許されると?…江澄は魏無羨を連れて蓮花塢(レンカウ)へ戻った。2人は祖廟で江楓眠(ジャンフォンミエン)と虞紫鳶(ユーズーユエン)に叩頭し、仇討ちを果たしたと報告する。…江おじさん、虞夫人、約束通り江澄と師姐を守りました、ご安心を…魏無羨は江澄に聞こえないように小さな声で伝えた。魏無羨は江澄と共に″射日(シャジツ)の征戦″に参加するため、清河(セイガ)へ駆けつけた。しかし中庭には運び込まれた負傷者たちがあふれ、戦いの凄惨さを物語っている。すると魏無羨はその中で懸命に介抱している江厭離(ジャンイエンリー)の姿を見つけた。「師姐…」つづく(  ̄꒳ ̄)何よ、えすみんったらたんたんと仲良くなっちゃって(←そこかw唯一の友を救いたいたんたん、でもこの道でしか生き延びられなかったうーさん(#≧▽≦)੭ꠥ⁾⁾ 全部、えすみんのせいよ!(←やっぱりそこw
2020.04.28
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第19話「乱葬崗」江澄(ジャンチョン)が山に入って7日が経った。ふもとの町では青ざめた顔の魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)の姿がある。「ジャンチョンの奴…まだ現れない」さすがに腹が減った魏無羨は茶楼に入ることにしたが、そこにいたのは岐山(キザン)温氏の一行だった。驚いた魏無羨はきびすを返したが、突如、現れた化丹手(カタンシュ)・温逐流(ウェンジューリゥ)の掌をまともに受けてしまう。吹き飛ばされる魏無羨、しかし温逐流はなぜか何の手応えもないことに困惑した。そこへついに温晁(ウェンチャオ)と王霊嬌(ワンリンジャオ)がやって来る。しかし今の魏無羨では立ち上がることもできず、温晁に手を踏まれても抵抗できなかった。一方、江澄はまだ夢の中にいた。…蓮花塢(レンカウ)には優しい父と母の姿、そしてまだ幼い姉と阿羨がいるすると小さな自分が家族の元へ駆けつけ、父は嬉しそうに息子を抱き上げた『阿澄、お前が将来の蓮花塢の主人だ』母は幸せそうに微笑んでいたしかしふと江澄に顔を向け、目から血の涙があふれ出す気がつくと蓮花塢は火に包まれ、目の前には化丹手が…「やめろ!」そこで江澄はようやく目を覚ました。江澄はいつの間にか山道まで戻っていた。そこで早速、気をめぐらせてみると、確かに金丹が戻っている。「仙師!ありがとうございます!このジャン…このウェイイン、感謝の念に堪えません!」江澄はその場にひざまずき、どこにいるとも分からない抱山散人(ホウザンサンジン)に叩頭した。嬉しそうに下山して行く江澄、その後ろ姿をそっと見守っていたのは…。魏無羨は温氏に捕らわれ、痛めつけられていた。温晁は江澄の消息を聞いたが、当然、魏無羨は何も答えない。しかし隠したところで金丹が消えた江澄を救うことなどできないだろう。温晁は雲夢(ウンム)江氏なら終わったと断言し、行き場のない犬なら新しい主人に尻尾をふるものだと蔑んだ。「地べたにひざまずいて3周まわったら許してやろう」「…悪いが聞こえたのは犬の遠吠えだけだ、人の言葉じゃないな」この後に及んでも憎まれ口を叩く魏無羨に温晁は激怒、そこで温逐流に金丹を消させて江澄のように絶望の淵に落としてやると決める。すると蓮花塢で魏無羨の手を斬り落とし損ねた王霊嬌が金丹を決して手も斬ろうと提案した。「名案に感謝するよ、どんな方法でも遠慮せず試せ …死ぬからこそ何も怖くはないのさ、死に損ねる方が怖い 度胸があるならなぶり殺してみろ、残忍なほどいい、死後に化けて出られるからな 昼夜、岐山温氏の奴らに取り付いて離れず、呪ってやる!」温晁は子弟なら幼い頃に儀式を受けているはずだと取り合わなかったが、魏無羨は鼻で笑った。「俺は幼い頃、江家にいない、下僕の子だからな、安魂礼は受けていない 死後、怨念が天に昇り、悪霊となる、気をつけるんだな…クックックッ」怨念の恐ろしさを知る温晁は動揺したが、ただの強がりだと決めつけ、温逐流に命を下す。その時、王霊嬌がやはり簡単に殺すのは惜しいと制止、先に玄武(ゲンブ)洞での仕返しをすることにした。王霊嬌は魏無羨の襟元をはだけ、胸の火傷をあらわにした。そして焼きごてで火傷の痕を切り裂いてしまう。魏無羨はあまりの痛みに顔を歪ませると、その時、傷口から流れた血が腰に下げている乾坤袋に滴り落ちた。すると乾坤袋からかすかに黒い怨念が放たれる。「魏公子?玄武洞で英雄を気取るなんて、助けたのはよほど大切な人?」「クックックッ…あははは~」どんなに痛めつけても怯むことがない魏無羨、業を煮やした温晁はもっと悲惨な死を与えるため、魏無羨を拘束した。江澄はようやくふもとの町に到着した。すると夷陵に温氏が来たと小耳に挟む。確かにちょうど上空を温晁たちが移動して行くのが見えた。まさかその中に魏無羨がいるとは知らずに…。しかも待ち合わせ場所の茶屋の前には温氏たちの姿があり、江澄はすぐこの場を離れなければならなかった。温晁は拘束した魏無羨を連れ、御剣の術で乱葬崗(ランソウコ)の上空へやって来た。乱葬崗と言えば無縁塚でもある古戦場、土を掘り起こせば屍が出て来ると言われている。魏無羨は以前、藍翼(ランイー)から聞いていた。かつて夷陵の乱葬崗は仙山だったが、五大世家と薛重亥(シュエチョンハイ)の戦いで多くが戦死、気がつけば夷陵仙山は屍ばかりの乱葬崗になったと…。確かに眼下は邪念と怨念が渦巻き、どす黒い気が充満していた。温晁の話では夜になると魑魅魍魎(チミモウリョウ)の巣窟となり、生きた人間が足を踏み入れれば出ることもできず、魂も戻らないという。「ウェイインよ、それでもまだ笑っていられるかな?」すると魏無羨はいきなり乱葬崗に突き落とされてしまう。うわああああああああ~!>ヾ(:3ノシヾ)ノシ魏無羨は真っ逆さまに落ちて行った。しかし乱葬崗の黒い気が魏無羨の乾坤袋に反応、魏無羨の身体を包み込む。魏無羨は空中で停止し、まるで黒い気が自分の品定めをしているかのように絡みついた。すると突然、黒い気が魏無羨の身体を離し、そのまま乱葬崗に落下してしまう。一方、魏無羨と江澄を助けた温情(ウェンチン)は監察寮の地下牢に収監された。離れ離れになった温寧(ウェンニン)を心配する温情、しかし偶然にも同じ牢で再会する。しかし温寧は拷問されたのか、傷だらけだった。「阿寧?!傷はどう?平気?」「奴らには何も言ってないよ…魏公子は大丈夫かな…江公子の金丹は戻ったかな?」魏無羨は誰かが呼ぶ声で目を覚ました。…ウェイウーシエン!…師兄!…魏公子!…ウェイイン!…怨念の渦巻く暗闇の中、激しい風が吹き荒れる乱葬崗、すると一点だけ明るい場所が見える。魏無羨はその場所をめざし、必死に這いつくばって進んで行った。すると乾坤袋に隠していた暗黒の剣が浮かんでいる。…魏無羨、復讐したいか?…魏無羨よ、仲間になれ……魏無羨、この地にずっといたいか?…では残るがいい…ここは最高だぞ?……魏嬰、そうだ、手に取れ…敵を討ちたいだろう?…復讐したくはないか?……手を貸してやる…共に復讐するぞ…それでいい、復讐するのだ…この地に残るがよい…その時、ついに魏無羨は怨念をまとった剣をつかみ、乱葬崗の地に突き刺した。『魏無羨よ、復讐したくはないか?』魏無羨が消えて3ヶ月が経った。四大世家が次第に勢力を広げる中、藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)は岐山温氏の教化司(キョウカシ)を襲撃、そこへ偶然にも江澄が現れる。( ತ _ತ)<グゥイシャ(跪下)!ウェイインはどこだ…@たんたん(TㅅT)<乱葬崗に捨てられました…ァゥァゥ…屍もなく魂は散ったかと…@温氏(´・Д・)ガーン@えすみん一方、夷陵の監察寮に留まっていた温晁は苛立っていた。王霊嬌はこの3ヶ月、度々、魏無羨の夢を見てはうなされて大騒ぎする。その夜も突然、悲鳴をあげて目を覚まし、魏無羨が言った通り本当に化けて出てるかもしれないと怯えた。ただでさえ″射日(シャジツ)の征戦″で頭が痛い温晁、些細なことにもビクビクする王霊嬌が次第に煩わしくなってしまう。江澄は藍湛に夷陵の茶楼で魏無羨と落ち合うはずだったが、今になっても現れないと話した。先に蘭陵(ランリョウ)へ行ったと思っていたが、まさか乱葬崗に捨てられてたとは信じがたい。すると藍氏の子弟たちが訓学で没収された剣を取り戻して来た。藍湛は思わず魏嬰の剣・随便(ズイベン)を手に取り、鞘から抜こうとする。しかし主人ではない藍湛では抜くことができなかった。( ತ _ತ)oO(魏嬰、君は一体どこへ消えたのだ…その頃、金子軒(ジンズーシュエン)は従兄・金子勲(ジンズーシュン)と共に清河(セイガ)に到着していた。門には赤鋒尊(セキホウソン)が一刀で切り落とした温旭(ウェンシュー)の生首が見せしめに吊るされている。金子軒は子弟に亡骸を片付けるよう命じると、馬車に乗っていた江厭離(ジャンイエンリー)が降りて来た。「この幾月の間お世話になりました、ここで公子とはお別れです」「あ、江姑娘!魏無羨に君を託されたんだ、やはり江澄が来るまでは君を…」そこへ偶然にも藍湛と江澄が到着する。「阿澄!たいはおら!回復したのね?」「姉上!」江澄と江厭離は抱き合って互いの無事を喜んだ。その時、藍湛は温旭の首に気づき、藍氏の敵を討てたのだと知る。すると金子軒は思いがけず自分の剣を取り戻し、藍湛がすでに教化司を焼き討ちにしたと聞いた。「剣を奪還する方法を相談しようと思っていたのだ、先を越されたな…ところで魏無羨は?」しかし藍湛も江澄も何も言えずに口ごもった。不浄世(フジョウセ)に入った江澄は蓮花塢の悲劇を話して聞かせた。赤鋒尊・聶明玦(ニエミンジュエ)は温氏の残虐さに激怒したが、金子軒は温若寒(ウェンルオハン)の右腕である温旭を殺しただけでも弔いになったという。しかし江澄は温晁と温逐流を殺さずして御霊は鎮まらないと否定した。怒りが収まらない聶明玦も命は命で償わせると言い放ち、全ての温氏を斬ると奮起する。すでに琅琊(ロウヤ)と清河の監察寮は鎮圧、沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)も子弟と雲深不知処(ウンシンフチショ)に戻っていた。残るは雲夢(ウンム)と夷陵の2ヶ所だけ、そこで藍湛と江澄は夷陵を攻めたいと申し出る。聶明玦は夷陵が南西の地で岐山に近いことから簡単ではないと難色を示したが、2人は譲らなかった。「では行って来てくれ、明日、出立だ、敵に悟られぬよう迂回して行け」藍湛と江澄が準備のため出て行った。そこで聶明玦は金子軒に孟瑶(モンヤオ)が分をわきまえているか聞いてみる。しかし金子軒は孟瑶なら聶氏で務めているのではと首を傾げた。「何だと?」「姑蘇(コソ)で見て以来、会っていません、父とて孟瑶のことは…」孟瑶がてっきり金氏に戻ったと思っていた聶明玦は困惑した。一体、孟瑶はどこへ消えてしまったのか…。その夜、江厭離は江澄と再び別れることになると知った。そこで久しぶりに汁物を作って江澄に届ける。「今の私にできることは心配してあげることだけね…」江澄は姉を安心させようと、汁物を食べながら無理して笑顔を見せた。「姉上、美味しいよ!」「…阿澄、阿羨を連れ戻してね」「必ず連れて帰る!」その夜、温晁は岐山のふもとにある教化司まで失ったと報告を受けた。しかも仙督が岐山に戻って来るよう命じたという。「なぜ戻る必要が?″新しいお気に入り″がそばにいるだろう? そいつに尻拭いをさせるがいいさ!」王霊嬌は寝所で温晁の怒鳴り声を聞きながら、温氏が″射日の征戦″に追い詰められていると知った。このままでは道連れになってしまう、そう考えた王霊嬌は溜め込んだ財宝を持って逃げることにする。「あんな男、捨ててやる!仕えていたら死ぬだけだわ!」そこで寝台の下に隠してある箱を引っ張り出して蓋を開けたところ、くり抜かれた目玉がこちらを見ていた。「ヒイィィィーッ!」肝を潰した王霊嬌は慌てて戸に貼り付けておいた護符をはがし、自分に貼り付けた。そして鉤つき棒で恐る恐る箱をひっくり返してみたが、やはり金塊や宝飾品が飛び出して来る。王霊嬌はただの幻だったと胸をなでおろし、散らばった財宝をかき集め始めた。しかし最後に床に残っていたのは…。つづく‹‹\(´ω` )/››‹‹\( ´)/››‹‹\( ´ω`)/››たんた~ん!
2020.04.27
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第18話「ずっと三人で」魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)はついに金丹(キンタン)を取り戻す方法を発見した。不本意ながらも協力することになった温情(ウェンチン)、そんな姉の憂いなど知る由もない温寧(ウェンニン)は姉が江澄(ジャンチョン)を治してくれると喜んだ。魏無羨は江澄に精をつけさせようと狩に出た。見事に空中を舞ってキジを捕まえた魏無羨、するとその時、誰かの気配に気づく。そこで鬱蒼とした草むらをかき分け探してみると、目を怪我した男が倒れていた。「…宋嵐(ソンラン)?」魏無羨は監察寮に宋嵐を連れて帰った。そこへ薬を煎じてくれた江厭離(ジャンイエンリー)がやって来る。「目覚めたの?」「ああ、たった今ね、温姑娘が傷を診てる」治療を終えた温情は何か言いかけたが飲み込み、数日で目は回復するとだけ教えた。「宋兄、まず薬を飲んで…」「魏公子、まさかこんな所で会えるとは…」宋嵐@子琛(スーチェン)は櫟陽(レキヨウ)で魏無羨たちと別れた後、暁星塵(シャオシンチェン)と遊歴していた。そして数月前、師匠が誕辰を迎えるため白雪閣に戻ったが、すでに襲撃された後だったという。…祝宴の飾り付けの中、無残にも殺害された子弟たちやがて宋嵐はその中に師匠の姿を見つける『師父!』『奴に気をつけよ…』虫の息だった師匠は最後にそう言い残し、絶命したその時、待ち伏せしていた薛洋(シュエヤン)が現れ、宋嵐はまともに乾坤袖(ケンコンシュウ)を浴びてしまう『宋嵐!暁星塵に伝えてくれ、俺からの贈り物だとな』白雪閣を襲ったのは薛洋だった。薛洋は師匠を十数日いたぶり、宋嵐が現れるまでずっと隠れていたという。宋嵐は意識が朦朧とする中、暁星塵を見た気がした。すると暁星塵が宋嵐の目を治すため、師匠である抱山散人(ホウザンサンジン)の元へ連れて行くと言ったという。こうして宋嵐は夷陵まで来たが、その後、気を失い、魏無羨に救われたのだった。温情は思わず抱山散人の住みかがあったのか確認する。しかし何も見ていない宋嵐は黙って首を横に振った。魏無羨は全てを察し、そろそろ宋嵐を休ませようという。「抱山散人は俺の師祖、居場所なら俺が知ってる…師姐(シシャ)、ジャンチョンは助かるよ」 魏無羨は江澄の頭の鍼を抜き、何食わぬ顔で食事を始めた。久しぶりに目を覚ました江澄、しかし敵討ちもできないなら、このまま死んで怨霊になるという。しかし魏無羨は江澄が幼い頃、安魂礼(アンコンレイ/死後の悪霊化を防ぐ儀式)を受けたため、死んでも怨霊にはならないと指摘した。江澄は死んでも敵が討てないと気づいて落胆したが、魏無羨がふと体力を回復しないことには金丹を取り戻せないという。「俺の母親・蔵色散人(ゾウシキサンジン)は抱山散人の弟子、抱山散人が誰だと? 何百年も生きている伝説のお方で、死者を生き返らせる世外の仙師だ 俺なら方法があるし、どの山に隠居しているかも見当がついてる」魏無羨は江澄を抱山散人に会わせてやれると言った。確かに幼い頃の記憶はほとんどなかったが、女の人から何度もある場所を教え込まれたという。「″もし万策尽きた時にはそこへ行き、山を探して仙師に助けを求めろ″とな…(´◔౪◔)」江澄は魏無羨の作り話を信じ、ついに床を離れて食事を始めた。「明日だ、まずは師姐の落ち着き先を探さないと… それにたくさん禁忌もあるんだ、もし山で禁忌を破って師祖を怒らせたら終わりだぞ? 山に登ったら辺りを見回したりするなよ?山の景色や相手の顔も見るな 何を言われてもその通りにやること」「はお!ムシャムシャ…」「最も重要なのは相手から何者か尋ねられても蔵色散人の子だと言え、自分の身分を明かすな」ウン( ゚ロ゚) 。_。) はお!「それ以外、傷の具合や誰にやられたかは事実の通りに答えるんだ」「はお、ハムハムハム…」「この件は俺とお前以外、誰にもいうな、師姐もダメだ、一緒に来ると言い張るから」ウン( ゚ロ゚) 。_。) はお!江澄は金丹を取り戻せると確信し、急に生きる意欲が湧いてきた。焦るあまり箸を逆に持っていたが、ようやく冷静になって持ち直し、魏無羨が仕留めたキジの肉を頬張る。「…ゥッ、これマズイな?」( ̄▽ ̄;)oO(ジャンチョン…単純な奴めその夜、魏無羨は温情の部屋を訪ねた。宋嵐の回復も順調なため、視力が戻り次第、すぐここから出て行くという。そこで宋嵐に頼んで江厭離を安全な金(ジン)氏へ送ってもらい、藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)たちと合流させることにした。「よく効く安神(アンシン)粉をくれないか?1日、眠らせるほどの安神粉を…」実はすでに準備していた温情、黙って薬を差し出したが、万が一、江澄が気づいたどうするのか聞いてみる。しかし魏無羨は万一はないと断言した。「そうかしら?今はともかく、一生、隠せると?」「同じことが温寧に起きれば、君も俺と同じ道を選ぶはずだ」そう言われた温情は何も言い返せなくなってしまう。宋嵐の目が見えるようになり、魏無羨はその夜、江厭離を送り出すことにした。そこで江澄に付き添っていた江厭離に温情から香をもらったと教え、香炉に入れるとよく眠れると説明する。江厭離は早速、机の上にある香炉に安神粉を入れ、魏無羨の大好物である蓮根と骨つき肉の汁物を勧めた。「残しておいたのよ?」「う~ん、美味しそうだ、師姐?初めてこの汁物を作ってくれた時のことを?」「覚えているわ、父上が阿羨を引き取ったばかりの頃ね…」…江楓眠(ジャンフォンミエン)は魏無羨を引き取り、江澄と同じ部屋に住まわせることにしたしかし魏無羨は大の犬嫌い、そこで江澄の飼い犬を人にあげてしまうこれに激怒した江澄は部屋で大暴れしたが、江楓眠は恐縮する魏無羨に数日で機嫌も直ると安心させた『うん、迷惑をかけてごめんなさい…』『阿羨、自分に非がなければ謝ることはないのだぞ?』夜になると江澄の怒号が収まり、魏無羨は部屋に入れてもらうことにしたしかし江澄は魏無羨が犬を怖がるせいで妃妃(フェイフェイ)と小愛(シャオアイ)を手放さなければならなくなったと反発、戸を閉めて入れようとしないそこで布団だけ放り出し、出ていかないと犬に咬ませると脅した魏無羨は犬が来ると信じ、慌てて屋敷から逃げ出してしまう江厭離は魏無羨が戻ってこないと知り、探しに行ったすると裏山の木に登っている魏無羨を見つける江厭離は犬などいないと安心させたが、魏無羨が手を滑らせて木から落下した仕方なく江厭離は魏無羨をおぶり、帰ることにする『阿澄に何を言われても気にしちゃダメよ?気の強い子で、いつも1人で遊んでいるの 大好きな犬たちを父上に取り上げられて、つごく辛いだけ 本当は誰かがそばに来てくれて嬉しいの』実は魏無羨が戻ってこないと知らせに来たのは江澄だったその時、草むらで誰かの鳴き声が聞こえて来る『誰?!』『じぇじぇ~うわ~ん』江澄は魏無羨が心配で探しに出たが、転んでおでこを怪我していた『ごめんね~うわ~ん』魏無羨は江澄が本当は自分を嫌っていないと知り、これを機に本当の兄弟のように仲良くなる…この時、2人を連れて屋敷に戻った江厭離が残り物の″蓮根と骨つき肉の汁物″を持って来た。魏無羨は今でもあの時に食べた汁物の味を覚えているという。寝台で寝たふりをしていた江澄は、2人の思い出話に思わず涙した。「阿羨?あなたと私、そして阿澄…私たち三人はずっと一緒にいるのよ?永遠に離れない」「うん、永遠に離れない」江澄は姉に気づかれないよう顔を背け、嗚咽が漏れるのをこらえていた。江厭離が香粉を吸い込んで眠ったところで、寝たふりをしていた江澄も起きてきた。そこで江厭離を馬車に乗せ、宋嵐に何があろうと蘭陵(ランリョウ)へ連れて行って欲しいと頼む。魏無羨と江澄は丁重に拝礼すると、驚いた宋嵐は慌てて止めた。「案ずるな、この宋嵐が命に替えてでも、無事に蘭陵まで送り届ける 魏公子、暁星塵に会ったら伝えてくれぬか?あの時は…まあ良い」宋嵐は言いかけた言葉を飲み込み、結局、そのまま出立してしまう。江厭離の無事を祈りながら見送る魏無羨と江澄、その時、馬車にゆられながら江厭離の目から涙が流れ落ちた。魏無羨たちもすぐ出発することになった。江澄は温情に世話になったと挨拶したが、さっさと背を向けて歩き出してしまう。どうしてもわだかまりが残る江澄、魏無羨は責めないで欲しいとかばった。しかし温情は自分が同じ立場なら許さないはずだと理解を示す。「で、本当にいいのね?」「迷いはない」温情は去って行く魏無羨の背中を見送りながら、何とも複雑な気持ちになった。…揃いも揃って自分の命は顧みないんだから…こうして魏無羨は江澄を連れて夷陵の人里離れた高山を登り始めた。一方、岐山(キザン)温(ウェン)氏に滅ぼされた世家の子弟たちは蘭陵金氏に逃げ延びていた。しかし今回の雲夢(ウンム)江氏の惨劇が口火となり、各仙門もついに温氏討伐に動き出す。三大世家は共同で決起、これを″射日(シャジツ)の征戦″と呼んだ。聶明玦(ニエミンジュエ)は清河(セイガ)監察寮となった不浄世(フジョウセ)を奪還、 藍湛も子弟を引き連れ雲深不知処(ウンシンフチショ)を取り戻す。その頃、魏無羨はようやく抱山散人の住みかに続く道までたどり着いてた。「ここまで案内した、この先は自分の力で進め」すると魏無羨は江澄に目隠しをして送り出す。「ふもとの町で待ってる」「分かった…( )ノ″ フリフリ」江澄は杖で道を確かめながらゆっくりと歩き始めた。これが最後の機会になる。江澄は失敗しないよう魏無羨から言われた戒めを心の中で繰り返した。…絶対に目を開けるなよ…もし倒れても目隠しは取るな…好奇心を持たず、何があっても自分は魏無羨だと言えあれからどれくらい歩き続けただろうか。江澄は鬱蒼とした草むらに入り、道なき道を進んで来たが、ついに抱山散人が現れた。「何者だ?誰だ?何の用でここに?」「私は抱山散人の弟子・蔵色散人の子、ウェイイン」「蔵色散人なら山を出ており、もう師弟でもない、若者よ、戻るがいい」驚いた江澄はひざまずき、母に免じて助けて欲しいと訴えた。「父と母がこの世を去ってから、私は江楓眠に引き取られ、弟子となりました ただ近頃、岐山温氏により各仙門は滅亡の危機に瀕しています 雲夢江氏にも災いが降りかかり、蓮花塢(レンカウ)が襲われ、江宗主と虞(ユー)夫人が犠牲に… そして私もその争いの中、温逐流(ウェンジューリゥ)に金丹を消されてしまったのです」「そなたは蔵色散人の息子と申すか?では父親は誰だ?」「江宗主の下僕、魏長沢(ウェイチャンゾー)です」「両親はどうして死んだ?」「十数年前、夜狩(ヨカリ)にて…」「この場所は蔵色散人に教わったのか?」「はい、そうです!」すると抱山散人はこれも何かの縁だと告げ、江澄に薄絹の紐を投げた。「それを持ち、ついてまいれ」つづく(TㅅT)黒ヤギさん…なるほどそうだったのね…(←自己解決
2020.04.26
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第17話「失意と決断」魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は風臨(フウリン)軒の桟橋に横付けした小舟に隠れていた。すると温(ウェン)氏の子弟たちの声が聞こえてくる。「雲夢の酒はダメだな~飲むと妙な味がするぞ」「まったくだ、しかも湖の臭いがする」魏無羨は荷風(カフウ)酒のことだと分かった。…あの時、魏無羨は江澄(ジャンチョン)、江厭離(ジャンイエンリー)と一緒に風臨軒にいた。魏無羨はふと思い立って蓮の葉に酒を注いで飲んでみる。『師姐(シシャ)、もし蓮の葉を浸けて酒を造ったら芳(カグワ)しさは格別かも』江澄はまたバカな妄想だと呆れたが、魏無羨はすでに酒の名前も考えたという。『荷風酒だ、雅だろう?』何の憂いもなかったあの頃、今では遠い昔のことのように思える。すると子弟が急にバッタリ倒れ、ようやく江澄をおぶった温寧(ウェンニン)がやって来た。温寧は江澄を船に乗せた。江澄は拷問を受けて傷だらけだったが、幸いにも気を失っているだけだという。すると温寧が紫電(シデン)を返してくれた。また江楓眠(ジャンフォンミエン)と虞紫鳶(ユーズーユエン)の亡骸も移動させておいたと話し、後で渡してくれるという。魏無羨は心から感謝したが、深手を負った江澄を連れてどこへ行けばいいのか分からず途方に暮れた。そこで温寧は自分を信じてくれるなら、姉・温情(ウェンチン)がいる夷陵(イリョウ)に案内するという。確かに温情なら江澄の怪我を治してくれるかもしれない。翌朝、温晁(ウェンチャオ)は温逐流(ウェンジューリゥ)に起こされ、ようやく目を覚ました。温逐流の話ではどうやら酒に″百日酔(ヒャクニチスイ)″という薬が入っていたらしい。この薬を飲むと激しく頭が痛み、四肢が脱力、回復には数日必要だという。しかもすでに江澄は連れ去られた後だった。激怒した温晁はまだ倒れている子弟たちを叩き起こして調べ上げろと声を荒らげる。すると当初は魏無羨の仕業だと思っていたが、実は温寧が毒を入れたと分かった。温寧1人では何もできないはず、必ず温情の元へ向かうだろう。魏無羨は劉(リュウ)婆婆の家で待っていた江厭離と合流、無事に夷陵へ到着した。しかし案内された屋敷が温氏の監察寮だと気づき、魏無羨は激怒する。「またどこかの世家を制圧したのか?ここへ連れて来て何をするつもりだ?」温寧は誤解だと訴え、逃げ回るより監察寮の方が安全だと説明した。江厭離も温寧を信じるべきだとなだめ、魏無羨も冷静になる。すると屋敷の中から温情が現れた。その時、夷陵の配下が馬車に気づいて駆けつけ、門を叩き始める。魏無羨は咄嗟に温寧の剣を抜いて構えたが、温情は弟が帰って来ただけだと追い返した。温情が江澄を診たところ、肋骨が3本ほど折れていた。戒鞭(カイベン)で打たれた傷は癒えていないが、跡は残るものの大事には至らないという。ただ内力が損傷しているため回復には数日かかると診断した。しかし脈診した温情は顔色が一変する。「なぜこんな…」翌朝、江澄は目を覚ました。魏無羨は喜んで寝台に腰掛けたが、江澄の様子がおかしい。江澄はゆっくり起き上がると、魏無羨の肩を叩いた。「そうか、殴れよ、殴れば気がすむんだろう?」「気がついたか?今の一撃は私の全霊力を使ったものだと…」魏無羨はもう一度、殴って見ろと言ったが、江澄は何度やっても無駄だと分かっていた。「魏無羨、なぜ奴が化丹手(カタンシュ)と呼ばれているか知ってるか? 奴の手にかかれば金丹は消え去り、永遠に再生できぬ…」※金丹(修行で鍛錬された気)江澄はすでに霊力が散り、普通の人間になっていた。おそらく両親も温逐流に金丹を消され、抵抗する力を失い、殺されたのだろう。そこへ温情が薬を持ってやって来た。しかし江澄は温氏の人間を誰1人見たくないと激怒、恩人に出て行けと叫んでしまう。魏無羨は温情からあらゆる医書を借り、その日から寝る間を惜しんで江澄を救う方法を探し続けた。そんなある朝、温情はこもりきりの魏無羨に差し入れを届ける。魏無羨は書物の山の中で居眠りをしていたが、温情は声をかけた。「何か食べたら?食べたら精がつく、あなたの師姐が作ったわ… 江澄の傷もほぼ治った、鞭の傷も薄れてる、ただ飲まず食わずでね 根銀(コンギン)針を施してやっと寝たくらいよ」しかし魏無羨は目を覚まさなかった。温情は仕方なく出て行くことにしたが、最後に江厭離に会いに行くよう勧める。「心配してるわ」温情が出て行くと、魏無羨は目を開けた。江厭離は江澄に付ききりで看病していた。そこへようやく魏無羨が現れる。2人は共にひどく憔悴し、互いに相手を心配した。「阿羨…やつれたわね」「俺なら平気だ、医書を見ないと…金丹を再生する方法があるはずだ ただ、ここは書が少な過ぎて…雲深不知処(ウンシンフチショ)ならいいのに… いや、雲深不知処は焼かれ、古書もなくなった…誰が助けてくれる? はっ!ランジャンだ!力になってくれるはず!」思いつめた魏無羨はすぐ出かけようとしたが、江厭離が止めた。「阿羨、疲れているのよ?休まないと、あなたまで倒れてしまう」「師姐…悪いのは俺なのかも…きっと虞(ユー)夫人が言うように、俺のせいなんだ」「あなたを責めろと?」江厭離はこらえきれず、涙ならに訴えた。「父上と母上が殺され、江氏は滅び、阿澄が金丹を失った! 誰かを責めたところで、その事実が変わるの?! …阿羨?父上と母上が亡くなり、阿澄も倒れた、頼れるのは家族だけ それなのにあなたまで失ってしまったら、私は本当に1人になってしまう!」蓮花塢(レンカウ)に戻ると約束したはずだと訴える江厭離、すると魏無羨は張り詰めていた糸が切れたように、師姐の膝に顔を埋めて泣き出した。そんな2人の悲しみを感じたのか、眠っている江澄の目からも涙が流れ落ちる。支え合う魏無羨と江厭離の様子を垣間見た温情は、その姿に自分たち姉弟を重ね、治療法探しを手伝うことにした。温情は一晩中、医書を読んでいた。すると翌朝、今度は魏無羨が差し入れを持ってやって来る。「師姐の作った粥だ、食べたら精がつく」それから何日も魏無羨は書物を読みあさった。そしてついに金丹を取り戻す方法を発見する。温情は魏無羨から方法を見つけたと聞いて喜んだ。しかし…。温寧は姉に差し入れを持って来た。すると姉と魏無羨が何やら言い争っている。「無理よ!」「これがジャンチョンを救う唯一の方法だ」「手は貸せない!私にはできないわ!分かってるの?どんな代償を払うのか?」「手を貸してくれたら、あとは俺がやる」温寧は思わず、江澄を治せるなら助けてあげて欲しいと口を挟んでしまう。「ジャンチョンは負けず嫌いで損得を重んじる 修行の成果は命も同然、なんの変哲もない普通の人間になれば人生、終わりなんだ」「でもあなたは?」「姐…」温情はふと温寧の顔を見ると、魏無羨が何に変えても江澄を助けたい気持ちが痛いほど分かった。「…可能性は5割よ?」「5割でも十分だ、半々だろ?」つづく(TㅅT)もーっ!えすみん!←最終話までこの感想かもw
2020.04.25
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第16話「無情の殺戮」魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)、江澄(ジャンチョン)、江厭離(ジャンイエンリー)は霊器・紫電(シデン)に縛られ、身動きが取れないまま、船に揺られて雲夢(ウンム)から遠ざかっていた。するとやがて安全な場所まで到達し、自然と紫電が解かれる。魏無羨たちはすぐ引き返すことにしたが…。その頃、王霊嬌(ワンリンジャオ)の合図を見た温晁(ウェンチャオ)の一行が雲夢へ到着、蓮花塢(レンカウ)は戦場と化していた。紫電を失い孤軍奮闘する虞紫鳶(ユーズーユエン)、そこへついに江楓眠(ジャンフォンミエン)が戻ってくる。「三娘子(サンニャンズー)!」江楓眠は傷だらけになりながら戦っている虞紫鳶の姿を発見、颯爽と駆けつけ妻を守った。しかし宗主が戻ったことに気づいた温逐流(ウェンジューリゥ)が現れ、江楓眠は胸を刺されてしまう。時を同じくして江厭離の腰佩が突然、落下、真っ二つに割れた。不吉な予感に怯える江厭離、2人の弟たちはもう蓮花塢に到着しただろうか。その頃、魏無羨と江澄は姉を山で待たせ、蓮花塢へ戻った。しかし剣戟(ケンゲキ)の音はなく、中の様子が分からない。そこで魏無羨と江澄は裏へ回り、塀の上からこっそり中をのぞいた。すると無残にも殺された子弟たちの亡骸が中庭に並べられている様子を目の当たりにする。亡骸の中にはまだ幼い六子弟まで…。魏無羨と江澄はあまりの衝撃に体が震えた。「父上と母上は?…きっと大丈夫だ」江楓眠と虞紫鳶の亡骸が見当たらないことがせめもの救いとなったが、その時、温逐流が急に振り返り、魏無羨は慌てて江澄を引っ張って身を隠した。魏無羨と江澄は江楓眠と虞紫鳶を探して屋根に上った。眼下にはちょうど試剣(シケン)堂があったが、2人はそこで手をつないだまま息絶えた江楓眠と虞紫鳶の亡骸を発見する。その2人を前に温晁と王霊嬌が軽口を叩いていた。「虞夫人も自業自得です!家の力で娶ってもらっただけで、夫には嫌われていたんですよ?」「だがこの女は色香もあるのに、なぜ江楓眠は嫌っていた?」「女が四六時中、鞭を振るうんですよ?品性の欠片もない! あんな女を娶らされた江楓眠は不運ですね?」「そうだな、女は私の嬌嬌のように柔和(ニュウワ)でしおらしく、男に尽くすべきだ」しかし王霊嬌が虞紫鳶を切り裂こうとしたところ、温逐流に止められてしまったという。温晁は確かに温逐流が自分で殺しておきながら、辱めるなと言うのも奇妙だと呆れた。2人の暴言は聞くに忍びなく、江澄は急に気が遠くなって屋根から転げ落ちてしまう。驚いた魏無羨は慌てて飛び降たが、江澄はいたたまれなくなり、蓮花塢を飛び出して行った。雲夢江氏は壊滅状態となった。そこで温晁は九弁蓮の紋章を全て取り外し、岐山(キザン)温氏の太陽紋に取り替えるよう命じる。そして最期の夫婦の情に免じ、江楓眠と虞紫鳶の亡骸に献杯した。…あの時、ついに虞紫鳶の前で江楓眠はばったり倒れたただひとり生き残った虞紫鳶は温氏に包囲され、自ら短刀で胸を刺してしまう虞紫鳶は最後の力を振り絞って夫の元まで這って行くと、ようやく手をつないだすると虫の息となった江楓眠がかすかに目を開き、妻の手を握りしめる『三娘子…私は…』そこで江楓眠は事切れたそして虞紫鳶も愛する夫の後を追うようにそのまま絶命する…江澄は無我夢中で走り続け、やがて草むらで足を取られて転んだ。すると急に怒りと憎しみが込み上げ、やはり両親の亡骸が待つ蓮花塢へ戻ると決める。魏無羨は犬死にだと引き留め、敵を討つのは今ではないと言い聞かせた。しかし江澄は魏無羨を殴り、引き返してしまう。慌てた魏無羨は江澄を追いかけ、飛びかかって止めた。「約束したんだ!お前を守ると!」激情に駆られた江澄は思わず魏無羨の首を絞め上げ、不満を爆発させる。「英雄を気取れてうれしいか?! 藍忘機(ランワンジー)や金子軒(ジンズーシュエン)が殺されても我らに何の関係が?! 死なせておけばいいのに、なぜでしゃばった?!お前のせいであんな…」魏無羨は苦しくなって次第に気が遠くなってきたが、江澄はようやく我に返って手を離した。そして2人はその場で倒れたまま途方に暮れ、いつの間にか眠ってしまう。魏無羨が目を覚ますと朝になっていた。すると先に起きていた江澄が呆然としたまま座り込んでいる。魏無羨は師姐(シシャ)・江厭離が1人で自分たちを待っていると思い出させ、ようやく江澄も立ち上がって歩き出した。江厭離はずっと祈りながら魏無羨と江澄の帰りを待った。ようやく2人が戻ってきたが、涙をこらえる魏無羨の様子を見て覚悟を決める。「阿羨…話して」やがて雷鳴が轟き、急に雨が降り出した。全てを知った江厭離はその場にへたり込み、号泣する。「信じない…嘘よ」魏無羨たちは船に戻り、眉山に向かうことにした。しかし失意の江厭離が高熱を出し、ひとまず宿に身を隠すことにする魏無羨は茫然自失となった江澄に薬を買ってくると声をかけ、雨の中、出かけて行った。すると街にはすでに自分たちを探す温氏の追っ手たちの姿が…。魏無羨はこの街をすぐ離れようと急いで宿に戻ったが、江澄の姿がなかった。魏無羨は江澄が復讐のため、蓮花塢に戻ったと考えた。そこで江厭離に劉(リュウ)婆婆の家で待っているよう頼み、必ず江澄を連れ戻すと約束する。「師姐も必ず無事でいてくれよ?約束してくれ」「いいわ、約束する」こうして魏無羨は再び蓮花塢に帰った。屋敷に忍び込んだ魏無羨だったが、その時、誰かの足音が聞こえた。そこで咄嗟に物陰に隠れ、歩いてきた男を捕らえる。「動くな!首をへし折るぞ!」「魏公子!私だ…味方だよ!」魏無羨が偶然、捕まえた温氏の子弟は温寧(ウェンニン)だった。魏無羨は温寧が恩義を忘れて加担したことに憤慨した。しかし温寧は知らせを聞いて到着したばかりだと訴え、駆けつけた時には間に合わなかったという。「魏公子?江公子を探しに来たんだね?」「ジャンチョンを見たのか?」「うん、温晁が捕らえたと…」やはり江澄はここにいた。追い詰められた魏無羨は温氏である温寧を人質しようと思いつき、温寧の腕を強くつかんでしまう。その時、温寧の腰に自分が贈った魔除けが下がっていることに気づき、ふと冷静になって邪悪な考えを捨てた。「魏公子?江公子を助けに来たんだろう?私なら協力できるよ!」温寧は恩人である魏無羨のため、自分が連れ出して来ると申し出た。実は温寧と温情(ウェンチン)は夷陵(イリョウ)の監察寮に遣わされ、手下は従順な門下生だという。そこで魏無羨は江澄だけでなく、江宗主と虞夫人の亡骸も一緒に頼んだ。「うん、力は尽くすよ!」蓮花塢はその日から雲夢監察寮に名を変えた。その夜、温晁は門に江楓眠と虞紫鳶の亡骸を吊るし、中庭で盛大に宴を開く。そこで温寧は酒甕(カメ)にこっそり薬を混ぜた。魏無羨は桟橋に横付けした小舟に身を隠し、温寧を待った。…俺は何をしている?…師姐が待っているんだ、俺が守らないと…だが江澄は?…俺は温寧に騙されたのか?…そうだとしたら江澄は中にはいない…いや、いない方がまだいいつづく。゚(∩ω∩`)゚。うわーん!たんたんが出てこない(←そっちか!wまた江澄か…
2020.04.24
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第15話「母の思い」魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)と江澄(ジャンチョン)が蓮花塢(レンカウ)へ戻って早々、平陽(ヘイヨウ)姚(ヤオ)氏が助けを求めてやって来た。温(ウェン)氏に襲われた姚宗主は深手を負いながらも子弟2人と必死に追撃から逃れて来たという。姚宗主は息も絶え絶えに、我が姚氏一門は今日をもって絶えると嘆いた。江楓眠(ジャンフォンミエン)は3人を全力で守ると安心させ、子弟に姚宗主の手当を任せた。しかし温若寒(ウェンルオハン)は岐山(キザン)から逃げた各家子弟を問答無用で殺せと命を下している。江澄は温氏が自分たちも見逃さないと警戒し、姚宗主たちにとって蓮花塢は安全ではないと言った。「温若寒の殺戮に対抗できるのは蘭陵(ランリョウ)金(ジン)氏だけであろうな、しかし金氏は…」江楓眠は温氏に近い金氏に懐疑的だったが、魏無羨が金子軒(ジンズーシュエン)は正義感があると教える。すると江澄も魏無羨を救えたのは金公子のおかげだと話した。翌日、江楓眠は江厭離(ジャンイエンリー)を伴い、姚氏たちを蘭陵へ送って行くことにした。留守を任された魏無羨と江澄は子弟たちと埠頭まで見送りに出たが、急に虞紫鳶(ユーズーユエン)が駆けつける。虞紫鳶は娘を呼んで点心を持たせると、頭痛持ちの夫のために駆風散(クフウサン)を渡した。船に乗り込んだ江楓眠はふと振り返って妻を見たが、虞紫鳶は目をそらしてしまう。しかし江楓眠も江厭離も意地っ張りな虞紫鳶の照れ隠しなのだと分かっていた。一方、不夜天(フヤテン)では温若寒が次第に陰鉄に操られそうになっていた。右腕からは怨念が放たれ、勝手に動こうとしている。焦った温若寒は温情(ウェンチン)を呼べと命じたが、温晁(ウェンチャオ)は温情と温寧(ウェンニン)姉弟なら夷陵(イリョウ)へ行かせたのではと聞き返した。仕方なく温若寒は自分の霊力を使い、何とか右手を鎮める。「で、暮渓(ボケイ)山の屠戮(トリク)玄武のいた洞窟は捜索させたか?何か発見は?」「屠戮玄武は死んでいました」「死んだ?…薛重亥(シュエチョンハイ)の神物である屠戮玄武が死んだだと?」「魏無羨と藍忘機(ランワンジー)が殺したのでしょう ただ玄武には封印紋がありました、何かの法器で洞窟に封印されていたのかと…」「その法器は?」「ゥッ…見つかりません」「見つからぬだと?」すると激怒した温若寒は火術を放ち、息子を吹き飛ばしてしまう。「かの屠戮玄武を百年も封印したのだ、ただの代物ではない、探し出せ!」「はい!…で雲夢をどうすれば?」「滅ぼしたいのなら好きにせよ」江楓眠と江厭離が出発し、すでに数十日が経った。あと数日で戻ると文が届いたが、江澄は迎えを出すかどうか相談したくても母の機嫌が直っているか分からない。そんな中、ついに王霊嬌(ワンリンジャオ)が配下を従え、雲夢に乗り込んで来た。王霊嬌は試剣(シケン)堂に入ると、宗主の椅子に堂々と座った。憤慨した魏無羨と江澄だったが、虞紫鳶が何も言わないため我慢するしかない。すると王霊嬌は江氏の中で一番幼い六子弟に反逆の意思があると言いがかりをつけた。聞いてみれば弓術の修練で六子弟が射抜いて落とした凧が反逆の証拠だという。「これのどこが証拠だ?″ひとつ目怪物″の凧だろう?」魏無羨が呆れると、王霊嬌は金色の丸い形が太陽に似ているため、明らかに温氏への不敬に当たると言い出した。確かに凧の絵は金色で丸いが、どうみても太陽とはかけ離れている。「その言い分じゃ、みかんも食えないな、みかんも黄金色だし丸いが?」魏無羨にからわれた王霊嬌は、実は温晁の命令で″ある者″を懲らしめに来たと言って魏無羨の前に立った。「この男はね~暮渓山で温公子が妖獣と奮闘されている時、何度も不敬な言葉でかく乱させたわ 結果、公子を危険にさらしたのよ、公子の宝剣まで傷物にして… 幸い剣がなくても公子は妖獣を仕留めてみせたわ」すると王霊嬌は虞夫人に魏無羨を罰して欲しいと頼んだ。「もし江氏でかばう者がいたら、こちらも勘ぐってしまうわね~江宗主の艶聞(エンブン)が本当だと」挑発された虞紫鳶はいきなり紫電(シデン)と言う霊器の鞭で何度も魏無羨を打った。しかし王霊嬌はそれだけかと呆れる。「紫電がどれほどの霊器だと思っているの?これで来月になっても立てないわ」「でもいずれ回復するじゃない?虞夫人?罰を与える以上は厳しい教訓を与えないと… 公子は慈悲深いから、右手くらいでお許しになるはずだわ」すると虞紫鳶は従者の金珠(ジンジュー)と銀珠(インジュー)に人目につかないよう戸を閉めろと命じた。驚いた江澄は必死に母を説得したが、魏無羨は自分の右手で平穏が取り戻せるならと覚悟する。王霊嬌は虞夫人の決断を称え、実は雲夢に来たもう1つの目的は温氏の監察令により監察寮を設けることだと教えた。「ここで宣言するわ、この蓮花塢は雲夢における温氏の新たな監察寮だとね」王霊嬌はすっかり我が物顔で虞夫人の前までやって来ると、監察寮を虞夫人に任せても良いと言った。その時、ついに虞紫鳶は堪忍袋の尾が切れる。「バシッ!奴婢のくせに生意気な!」王霊嬌はいきなり横っ面を張られ、床に倒れこんだ。虞紫鳶は剣に手をかけた温氏の子弟たちを紫電であっという間に退けた。何の力もない王霊嬌はもはや虞紫鳶にされるがまま、また平手打ちされてしまう。「よくもやったわね!岐山温氏と潁川(エイセン)王氏が許さないから!」「バシッ!この奴婢め!お黙り!眉山(ビザン)虞氏は百年の名門だけど、潁川王氏など知らぬわ! どこの馬の骨とも知らぬ一族め!程度が知れるわ!」虞紫鳶は王霊嬌に罵声を浴びせ、これまでの無礼を思い知らせるためにも顔を踏みつけた。呆気にとられる魏無羨と江澄、すると虞紫鳶は金珠と銀珠に命じ、温氏たちに止めを刺す。残るは王霊嬌ひとり、金珠と銀珠は短刀を振り上げたが、その時、温逐流(ウェンジューリゥ)が飛び込んで来た。温逐流は金珠と銀珠を蹴り飛ばし、虞紫鳶の前に立ちはだかった。「化丹手(カタンシュ)?」「紫蜘蛛(シクモ)よ…」「ふん、本名は趙(チャオ)逐流でしょう?温氏でもないのに改名したわけね 誰彼と節操もなく祖先まで捨てるとは…温氏とはそれほど尊いの?」「主に仕えるまで…」こうして2人の手合わせが始まった。王霊嬌は2人が戦っている隙に外へ出た。魏無羨は信号を放ちに行ったと気づき、江澄に王霊嬌を止めろと訴える。飛び出した江澄は王霊嬌の背中に掌を放ち、倒れたところでとどめを刺そうと構えた。しかしその時、魏無羨の叫び声が聞こえる。「虞夫人!気をつけて!」母の危機を悟った江澄は思わず引き返し、後ろから温逐流に飛びかかった。すると温逐流は瞬時に振り返り、虞紫鳶に当てようとしていた掌をそのまま江澄に放つ。江澄は一撃を受け、外まで跳ね返された。その間に王霊嬌は温氏の合図を打ち上げ、これで援軍が来るのは時間の問題となってしまう。虞紫鳶は江澄に気を取られた温逐流に向かって紫電を放った。咄嗟に避けた温逐流はそのまま中庭へ飛び出す。その時、倒れていた金珠と銀珠が意識を取り戻し、2人がかりで温逐流に襲いかかった。虞紫鳶はその隙に魏無羨と江澄を連れ、屋敷の桟橋まで飛んで行く。「最初から制圧する気だったのよ、戦いは避けられない、追っ手が来る前に逃げて」すると2人を船に乗せ、手首に巻き付いていた紫電を江澄に託した。「今後、紫電はお前を主人と見なすわ」虞紫鳶は最後に愛しい息子を抱きしめると、今度は急に魏無羨の胸ぐらをつかんだ。「お前ときたら、どこまで憎たらしいの?!こんな災いを持ち込むなんて!」「母上も逃げましょう!」江澄は母の袂をつかんだが、虞紫鳶は振り払い、紫電に2人を縛り上げさせて桟橋へ戻ってしまう。「安全な場所へ着けば解ける、道中に襲われても紫電が守るわ ウェイイン!よくお聞き!ジャンチョンを守るのよ!命に代えてでもね!」「虞夫人!」「できるか答えなさい」魏無羨は小さくうなずくだけで精一杯だった。虞紫鳶は船を蹴飛ばして流れに乗せると、最後に2人を守るため護符を放って貼り付けておいた。やがて2人から自分の姿が見えなくなると、虞紫鳶の頰を涙が伝う。一方、紫電で縛られた魏無羨と江澄は何とか解こうともがいたが、どうにもならなかった。しかししばらくすると、ちょうど蓮花塢へ帰ってきた江楓眠たちの船が前からやって来る。2人の叫び声に気づいた江楓眠と江厭離は驚き、船を近づけて乗り移った。するとなぜか紫電で縛られた魏無羨と江澄の姿が…。「父上、解いてください!」「主でない私では命を聞かぬかも…」江楓眠はそう言って手を伸ばしたが、驚いたことに紫電は江楓眠の手に巻き付いた。事情を聞いた江楓眠は三娘子が化丹手と戦っていると聞いて愕然となった。江澄たちは早く戻ろうと急かしたが、江楓眠は虞紫鳶と同じ判断を下す。そして魏無羨と江澄、江厭離を紫電で縛り、蓮花塢に戻らず、このまま進めと言った。「岸に着いたら何とかして眉山の祖母を頼れ…私は三娘子の元へ行く、3人とも達者でな」江澄たち3人は共に戦うと泣き叫んだが、江楓眠は愛おしそうに我が子の頬に触れた。「阿嬰、阿澄と阿離を頼んだぞ」こうして江楓眠は船に戻り、子弟たちと蓮花塢へ帰ってしまう。って( ๑≧ꇴ≦)えええーっ!@子弟つづく(๑・᷄ὢ・᷅๑)えすみん…まったく…それにしても王霊嬌って何もできないのにどうして先に…ピー( ‘Θ’ )ー
2020.04.23
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第14話「暗黒の剣」洞窟に取り残され、一夜を過ごした魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)と藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)。「目が覚めたか?どうやら卯の刻のようだ」魏無羨は藍湛が起きたので時間が分かった。すると藍湛はいつの間にか額に抹額(マッコウ)が戻っていると気づく。「大切な抹額なんだろ?着けておいた」魏無羨はそう説明すると、藍湛が寝ているうちに1人で池を一周して来たと教えた。あの妖獣は相当、賢いようで、近づこうとすると察知されてしまうという。恐らく江澄(ジャンチョン)が見つけた穴もすでに塞がれてしまっただろう。魏無羨は助けが来るまで時間がかかると考え、妖獣とも戦うことになると覚悟した。実は藍湛は妖獣の正体に気づいていた。妖獣は亀蛇の水神・玄武(ゲンブ)神獣の姿に似ていたが、真の玄武神獣ではなく、偽物の玄武がいると聞いたことがあるという。その偽物こそ藍翼(ランイー)から聞いた薛重亥(シュエチョンハイ)が操っていたという屠戮(トリク)玄武だった。「…つまりあの大亀は薛重亥が残した屠戮玄武なのか?」「まさしく」「まあいいさ~相手が何だろうと一緒に世直しするんだろう? 今日あの大亀を殺したら武勇伝になるな~ 運悪く殺されたとしても、相手は百年もしくは千年…いや万年の妖獣なんだ 恥にはならない、そうだろう?」( ๑≧ꇴ≦)ヒャッハー!( ತ _ತ)oO(本当の勇者なのか、それともバカなのか…魏無羨と藍湛は温(ウェン)氏が残していった武器をかき集めた。藍湛は弓矢の弦を外して繋げ、弦殺(ゲンサツ)術が使えるようになる。すると藍湛は甲羅の中に入り、まず内側から攻めると言った。しかし狭い空間では弦殺術も力が発揮できず、まして脚を負傷した今の藍湛では威力も半減する。そこで魏無羨は自分が行くと決めた。中に入った魏無羨が弱点をしつこく攻撃し、妖獣が甲羅から出たところで藍湛が弦殺術を使って首を締め上げればいい。魏無羨は2人で連携して徹底的に戦おうと言った。妖獣と自分たちのどちらかが死ぬまで…。魏無羨は甲羅の中に入った。ひどい悪臭の中を進んでいくと、やがて飲み込まれた人間を見つける。しかし妖獣は人の身体だけでなく、霊識まで食べていた。まるで陰鉄(インテツ)のように…。魏無羨は不気味な亡骸からゆっくり後退して行ったが、その時、何かにぶつかった。振り返ってみると黒い剣が刺さっている。魏無羨は思わず剣を握ったが、あまりに強い怨念を放っていたため、慌てて手を離した。「この剣が屠戮玄武を封印していたのか…」すると剣に触れたせいで妖獣が魏無羨に気づき、襲いかかって来た。魏無羨は咄嗟に暗黒の剣を引き抜き、何とか妖獣の顎に突き刺して難を逃れる。妖獣は堪りかねて池から顔を出したが、魏無羨が剣をつかんだまま妖獣の顎にぶら下がっていた。「ランジャーーン!」藍湛は池から姿を表した妖獣の首に弦を巻きつけ、必死に引っ張った。しかし巨大な妖獣の首をなかなか絞め切れず、魏無羨はもがき苦しむ妖獣に振り回されてしまう。やがて剣を握る手から血が流れ出し、その血が強い怨念を引きつけた。↓(  ̄꒳ ̄)ニヤリ魏無羨は怨念を身にまとい、その力で池の底に落ちていた剣や矢を操る。そして妖獣の首に一気に武器を突き刺した。甲羅の上にいた藍湛はその機を逃さず、思い切り弦を引く。弦は途中でちぎれたが、ついに妖獣の息の根を止めることに成功した。一方、不夜天(フヤテン)では傀儡の力が増し、岐山(キザン)温氏が世家を統べるのも時間の問題となった。仙督・温若寒(ウェンルオハン)は温旭(ウェンシュー)に薛洋(シュエヤン)を捜索させるよう指示、擽陽(レキヨウ)と清河(セイガ)で薛洋と接触した者を洗い出せと温晁(ウェンチャオ)に命じる。温晁は3つ集めれば最後の欠片は不要ではないかと聞いたが、温若寒は3つの力が強大でも、残りの1つで作られた傀儡を操れないと教えた。藍湛は池に落ちて意識を失った魏無羨を救出し、何度も声をかけた。やがて魏無羨は激しく血を吐いて意識を取り戻す。「ランジャン…さっき大勢の人の叫び声が耳をつんざいて、意識が遠のいた 俺は夢を見ていたのか?」「違う…」「プハッ…生きているうちに心配そうにする藍二公子の顔を見られるとは…」魏無羨は戯言を言ったが、急に高熱が出て気が遠くなって来た。驚いた藍湛はかろうじて魏無羨の手を取り、自分の霊力を注ぎ込む。すると憔悴した魏無羨は不安になり、何か歌ってくれと頼んだ。当然、藍湛は無視すると分かっていたが、ぐったりした魏無羨は藍湛が口ずさむのを耳にする。「ランジャン、この曲の名は何って言うんだ?」藍湛は何か言っていたが、魏無羨はそのままバッタリ倒れた。魏無羨が目を覚ますと川岸にいた。すると江澄と金子軒(ジンズーシュエン)が現れ、2人が助けに来てくれたと知る。しかし藍湛は一足先に旅立っていた。江澄は藍湛を心配する魏無羨に呆れ、自分と金子軒は2人を助けるために7日もろくに寝ていないという。実は姑蘇と清河が温氏に占領されたため、江澄は蘭陵(ランリョウ)へ助けを求めるしかなかった。「これも金公子のおかげだ」もし雲夢(ウンム)に戻っていたら7日では済まなかっただろう。運良く温晁が何かを捜索中でおかしな動きをしていたため、無事に救出できたのだ。魏無羨はこれまでわだかまりがあったが、素直に金子軒に感謝した。すると金子軒はこれで温氏との対立が決定的になったと話し、すでに逃げて来た各世家の子弟も蘭陵に集結していると教える。こうして金氏と江氏は互いに温氏の報復に備えるため、急いで帰還しようと言って別れた。「あの金子軒があれほど頼りになるとはな…」魏無羨はすっかり金子軒の印象が変わったが、ふと手に入れた暗黒の剣のことを思い出す。そこで恐る恐る握ってみたが、なぜかもう洞窟の時のような強い怨念は感じなかった。温晁は残りの陰鉄を探していた。すると子弟が駆けつけ、金氏と江氏の公子が従者を連れて密かに暮渓山に入ったと報告する。温晁は仕方なく配下の2人に洞窟へ言って魏無羨と藍忘機が死んだか確かめて来いと命じた。「温逐流(ウェンジューリゥ)、王霊嬌(ワンリンジャオ)を連れて先に雲夢に乗り込め」「はい」無事に雲夢へ戻った江澄と魏無羨、しかし魏無羨は早々に倒れてしまう。やがて目を覚ました魏無羨は、自分の寝台にいると気づいて安堵した。そばには優しい師姐(シシャ)・江厭離(ジャンイエンリー)の顔がある。すると江澄が汁物を持って来てくれた。ようやく蓮花塢(レンカウ)に帰って来たのだと実感する魏無羨、そこへ宗主・江楓眠(ジャンフォンミエン)がやって来る。江厭離はひとまずそこで下がって行った。江楓眠は魏無羨をねぎらった。しかし魏無羨は自分を探してくれた江澄の方が大変だったはずだという。「よくやった」江澄は珍しく父に褒められたが、妖獣を倒した魏無羨の功績と比べると複雑だった。「…手柄だな」「それが何だよ?お前もあの場にいたら大手柄だった」 お前なしじゃ話し相手もいない、あの藍湛と一緒だと退屈すぎる…」「英雄を気取るからだろ?お前が奴をかばうから…」「ジャンチョン」江楓眠は息子の言葉を遮り、魏無羨の言葉のどこに非があるのかと咎めた。「分かりません…」「阿澄、腹が立っても口にしてはならぬことがある 言えば雲夢江氏の家訓を理解していないも同然…」「そうね、阿澄に無理なら魏嬰が理解すればいいわ」そこに突然、三娘子・虞紫鳶(ユーズーユエン)が入って来た。「″成せるを試みてこそ成せる″のおかげで、面倒事を招くと分かりながら騒ぎを起こしたの?」江楓眠は三娘子になぜ来たのか聞いた。憤慨した虞紫鳶は自分も蓮花塢の主であり、あらゆる場所が自分の縄張りだという。「ウェイインときたら騒ぎを起こすばかりよ!いつか必ず災いを持ち込むわよ?」江楓眠は三娘子の腕をつかんで連れ出そうとしたが、その手を振り払って江澄を呼んだ。「江宗主、言わせてもらうわ、よく見るのよ!蓮花塢の未来の主である我が子の姿を! 私が生んだから気に食わずとも、あなたの実の子よ?噂を知らないとは言わせないわ ″江宗主は何年も某散人(サンジン)を忘れられず、忘れ形見を我が子と見なす″ それどころか魏嬰は江宗主の…」「ゆーずーゆえん!」「じゃんふぉんみえん!声を荒立てたら黙るとでも?分かっているのよ?」「お前ってやつは…ふん!」江楓眠が呆れて出て行くと、虞紫鳶も後を追った。江澄は居たたまれなくなり、部屋を出た。魏無羨は慌てて江澄を追いかけ、噂などでたらめだと訴える。「自分の両親くらい分かってるよ、勝手に憶測されてたまるか!」魏無羨は江楓眠が息子に厳しいのは未来の家主だからだと言った。しかし江澄は父が母と自分を嫌っているという。そこで魏無羨は江澄が家主になれば自分は配下だと安心させた。「お互いの父親のようにな?姑蘇の双璧がなんだ?雲夢は双傑だぞ? お前を認めないなんて俺が許さない」江澄は嬉しかったが、また憎まれ口を叩いた。「その身体で偉そうに」こうして2人はまたいつもの調子に戻った。「ジャンチョン、また奴らと会うことになるのかな?」「…知るかよ」つづく( ๑≧ꇴ≦)江澄、めんどクセーwで、いろいろアレだけどスルーしてください!(笑
2020.04.22
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第13話「二人だけの夜」温晁(ウェンチャオ)は慕渓(ボケイ)山で妖獣が出没したと報告を受け、訓学に来ていた5大門派の子弟たちを引き連れ夜狩(ヨカリ)に向かった。しかし藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)は折られた脚をかばい、ひとり後れを取る。心配した魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は自分がおぶってやると言ったが、藍湛はくだらないと吐き捨た。そこで魏無羨は人形(ヒトガタ)の札に術をかけ、温情(ウェンチン)の元へ飛ばす。するとお札が温情の腕に張り付き、魏無羨の声が聞こえて来た。『聞くだけで答えなくていい、藍湛を休ませたいんだ』「止まって!休憩よ、水でも飲みに行くのね」魏無羨は藍湛に水を汲んでやることにした。しかし温晁は温情が魏無羨たちが疲れないよう気遣ったと見抜いている。「ウエンチン、忠告しておくが、自分はともかく大切な弟のことを考えよ、私を欺くな」温晁たちは慕渓山のふもとへ到着した。すると温晁が同行する女・王霊嬌(ワンリンジャオ)が子弟たちに日暮れ前までに洞窟を見つけろと命じる。魏無羨は偉そうに指図している女は誰かと江澄(ジャンチョン)に聞いた。江澄の話では元は温晁の正室の侍女で、色仕掛けで温晁を誘惑して取り入ったという。そのせいか王霊嬌は温氏と下僕と同じく焼きごてを振り回していた。洞窟の入り口はなかなか見つからなかった。しかし魏無羨はふともやのかかる一帯に目を留め、そこに呪符を放ってみる。パチン!魏無羨が指を鳴らすと、呪符がもやを晴らして洞窟の入り口が現れた。温晁は魏無羨と藍湛に松明を持たせて先頭を歩かせ、洞窟の中に入った。やがて行き止まりになると、温晁は魏無羨にこの下へ降りろと命じる。魏無羨は真っ暗で谷底が見えないと訴えたが、温晁にいきなり背中を押され、落下した。すると温氏たちが縄を次々と降ろし、他の子弟たちがその縄を伝って降りて来る。「おい!全員、死んだのか?」温晁たちは上から懸命に叫んだが、魏無羨たちは無視してさらに奥へ進んだ。洞窟の奥には巨大な池があった。魏無羨は呪符を投げてみたが、特に反応はない。そこにしびれを切らした温晁たちもやって来た。すると温晁は手っ取り早く妖獣をおびき寄せるため、誰かを吊るして血をたらすという。王霊嬌はすかさず温晁が気に入っている綿綿(ミエンミエン)を指名した。激怒した金子軒(ジンズーシュエン)は拒否、これに憤慨した温晁と一触即発となる。魏無羨は金子軒が意外にも度胸があると見直したが、このままでは終わらないと警戒した。案の定、温晁は金子軒が刃向かったとして殺せと命じ、思いがけず温氏と五大門派の子弟たちの戦いが勃発してしまう。温晁は高みの見物だった。そこで魏無羨は温晁を挑発して怒らせ、自分と戦わせるよう仕向ける。温晁はまんまとおびき出されたが、温逐流(ウェンジューリゥ)が助太刀しようとした。しかし江澄が気づき、温逐流を阻止してくれる。魏無羨は温晁を翻弄して隙を見て捕まえると、池の中央にある岩に飛び移って人質にした。「動くな!動いたら温公子の血が流れるぞ?」これにより戦いは収束したが、突然、魏無羨と温晁が立っている岩が揺れ始める。魏無羨は地震かと思ったが、やがて池から首の長い妖獣が顔を出した。実は2人が立っていたのは岩ではなく、妖獣の甲羅だったのだ。藍湛は妖獣の目が悪いと気づき、音を出さねば攻撃されないと伝えた。魏無羨も温晁の口を必死に押さえていたが、恐ろしさのあまり温晁が助けてくれと叫んでしまう。そのせいで妖獣が暴れ出し、焦った魏無羨は温晁を投げ飛ばしてから自分も岸へ戻った。洞窟内は騒然となった。魏無羨たちは次々と妖獣に挑んだが、簡単に倒れる相手ではない。一方、王霊嬌は物陰に避難している綿綿を見つけた。そこで温氏の子弟に綿綿を捕らえさせ、焼きごてを松明の火で熱し、その美しい顔に傷をつけようとする。しかしちょうどその時、魏無羨が倒れた温氏の弓矢を拾って構えていた。綿綿の叫び声に気づいた魏無羨は咄嗟に振り向き、矢を放って王霊嬌の腕を傷つける。阻止された王霊嬌は自棄っぱちになり、綿綿に向かって焼きごてを放り投げた。驚いた魏無羨は綿綿の前に飛び出して守ったが、焼きごてが左胸に直撃、火傷を負ってしまう。温晁は怪我した王霊嬌を助け出し、見切りをつけて先に逃げ出した。そして温氏が全て谷底から脱出すると縄を切断し、温情が止めるのも聞かず洞窟の入り口を塞いでしまう。一方、魏無羨は妖獣の目に矢を命中させ、今のうち入り口に戻れと叫んだ。しかしすでに温晁に閉じ込められたと知る。子弟たちは食べ物もなく動揺が広がるが、魏無羨が火傷した胸を指し、焼いた肉ならあると和ませた。すると責任を感じた綿綿がその場にへたり込んで泣き出してしまう。その時、藍湛が脱出する方法があると教えた。藍湛は妖獣が顔を出した時、水面に紅葉の葉が浮き上がって来たのを見逃さなかった。そこで魏無羨が松明で妖獣の気を引き、その間に江澄が池に潜って穴を探してみる。すると藍湛の推察通り、5~6人が通れそうな穴を発見した。魏無羨は自分が火術で気を引いているうちに子弟たちを逃すことにする。しかし綿綿が池に入る時に転び、手を切って池に血が流れ出した。←また綿綿wそのせいで妖獣が興奮、ちょうど逃げ出そうとしていた魏無羨が襲われそうになってしまう。その時、藍湛が慌てて引き返し、魏無羨をかばって妖獣に脚を噛まれた。魏無羨は江澄に助けを呼んでくれと叫び、怪我を負った藍湛を連れて洞穴に避難する。どうやら妖獣は池から離れられないのか、それ以上、無理に追って来ることはなかった。魏無羨は近くに落ちていた枝を拾い、藍湛の脚の添え木にすることにした。「何か縛るものはないか…あ!抹額(マッコウ)!」「あ!」藍湛が何か言う前には魏無羨は抹額を外して使ってしまう。「何を…」「こんな時に細かいこと気にすんな、脚の方がよっぽど大切だろう?」しかし藍湛は瘀血(オケツ)のせいで苦しそうだった。魏無羨は何とかして瘀血を抜こうと考え、思わず外衣を脱ぎ始める。「水に湿って気持ち悪いだろう?乾かしてやるから脱げよ」潔癖症で人に触れない藍湛にとっては耐え難い行為だった。すると魏無羨が嫌なら自分が脱がせてやると言い出し、藍湛は激しく拒否する。「脱がないのか?じゃあ俺が脱ぐ」魏無羨は仕方なく自分の下穿きに手をかけた。その時、藍湛は思わず喀血、ようやく魏無羨が自分の瘀血を抜いてくれたと気づく。( ತ _ತ)<かたじけない(^ꇴ^)<別に構わないよ~改まって感謝されると怖いしな魏無羨はたき火で暖をとり、温寧(ウェンニン)からもらった凝血草を藍湛の傷につけた。飲み薬は綿綿を助けた時、懐から落としてしまったらしい。すると藍湛が急に凝血草をつかみ、魏無羨の胸の火傷につけた。( ๑≧ꇴ≦)<イテテテ…痛いだろう?ランジャン!( ತ _ತ)<遠慮するな(´゚艸゚)∴ブッ<ランジャンのくせにこの状況でからかうとは藍湛は火傷を負ってまで綿綿を助けた魏無羨に無茶はするなと釘を刺した。しかし魏無羨はあの状況では仕方がなかったという。美人の綿綿がもし顔に焼きごてをつけられ、一生、痕が残れば大変なところだった。( ತ _ತ)<お前の傷痕とて消えぬのだぞ?(^ꇴ^)<俺は男だもん、一生、消えなくても綿綿も一生、俺を忘れない、そう思えば美談さ( ತ _ತ)<女子が一生、忘れぬという意味を?!(๑ ・᷄ὢ・᷅)<何で怒るんだよ?( ತ _ತ)<意味もなく気を持たせるな(˘•ε•˘)<お前に気を持たせたか?(はっ)もしかして…( ತ _ತ)<何だ?(^ꇴ^)<ランジャン、綿綿が好きなのか?( ๑≧ꇴ≦)<あ~図星なのか!あははは~( ತ _ತ)<なぜお前とここでくだらん話を…すると魏無羨はこんなに話をする藍湛は初めてだと笑った。魏無羨は服を乾かしながら、飲み食いせずに持つのは3~4日だと言った。しかし脱出した江澄たちがそれまでに助けを呼んで来てくれるだろう。「姑蘇(コソ)の方が雲夢(ウンム)より暮渓山に近い、藍氏の方が先に助けに来るそ? 藍氏が来なくても2日もあれば江澄が雲夢へ戻る、温氏の手をかいくぐってな?」「無理だ、雲深不知処(ウンシンフチショ)は焼き打ちに…」「…みんな無事なのか?」「叔父は深手を負い、兄は行方知れずだ…」魏無羨は何と言葉をかけて良いか分からず、視線を外して話を変えた。「寒くないか?俺の衣が乾いたらこれを羽織って眠って明日…」そう言って魏無羨はふと振り向いたが、藍湛はいつの間にか眠っていた。「亥の刻になったのか…いまいましい藍氏の就寝規則も役に立つな(クスッ」魏無羨は藍湛に自分の外衣をかけてやると、外の状況が気がかりだった。…洞窟に閉じ込められ、温晁を敵に回した…江澄たちは無事なのか?そして雲夢も今頃どうなっているのか?つづく( ๑≧ꇴ≦)時間にも正確なたんたん!それにしても綿綿も弟子なのにお荷物すぎる…( ̄▽ ̄;)
2020.04.22
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第12話「粛清の始まり」5大世家の直系子弟たちは強制的に岐山(キザン)温(ウェン)氏の訓学へ参加することになった。魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は教化司(キョウカシ)で藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)と再会したが、なぜか藍湛の様子がおかしい。すると温晁(ウェンチャオ)が現れ、仙督の安全を脅かすという理由で訓学の間は武器を没収すると言った。魏無羨たちは仕方なく渡したが、金子軒(ジンズーシュエン)だけは拒否する。「金氏の子弟は剣と共にあり、我らも連れて行くがよい 我らは訓学に来たのだ、横暴も大概にせよ」憤慨した温晁は金子軒を捕らえろと命じたが、咄嗟に綿綿(ミエンミエン)が代わりに謝罪した。「公子は蘭陵(ランリョウ)金氏の家訓に従ったまで、背く気はありません」綿綿は温氏と金氏は交流が深く、宗主からも岐山では礼節を忘れるなと言われて来たと告げる。女好きの温晁は綿綿が気に入り、今日のところは綿綿に免じて許すことにした。「公子、宗主の指示をお忘れに?一時の屈辱くらい耐えませんと…」仕方なく金子軒も剣を預け、その場は収まった。そして最後に全員に″温門菁華(セイカ)録″が配られる。これには温氏の先達が残した偉業と名言の数々が記されおり、温晁は各自、暗唱して心に刻んでおけと命じた。「今後は毎日、朝と昼、日没時にそらんじてもらうからな 暗唱できぬ者は家規で罰を与える」その頃、温情(ウェンチン)も居所へ戻っていた。温寧(ウェンニン)は姉の帰りを喜び、実は各世家の子弟が岐山に招かれていると教える。「魏公子たちも来ているかな?」しかし温若寒(ウェンルオハン)から次はないと脅された温情は、魏無羨と友だちにはなれないと釘を刺した。「岐山に来ていても接触しないで」温寧は仕方なくうなずいて見せたが…。翌朝、各世家の子弟たちは再び教化司に集まった。そこで温晁は藍忘機、魏無羨、金子軒を指名し、温門菁華録を暗唱しろと命じる。藍湛と金子軒は拒否したが、魏無羨は元気よく手を挙げた。「俺がやる!」「もし間違ったら罰を与えるからな」すると魏無羨はなぜか準備運動しながら前に出ると、座学で散々、筆写させられた藍氏の家規を暗唱し始めた。「ひとつ、境内で殺生を禁じる、2つ、私闘を禁じる、3つ、乱行を禁じる…」これに激怒した温晁は暗唱を拒否した藍湛と金子軒も一緒に畑に連れて行けと命じ、罰として3人に糞尿を運ばせると叫んだ。(๑・᷄ὢ・᷅)<はあ?糞尿って…(らんじゃん、潔癖症なのに…)魏無羨と金子軒は鼻を覆って糞尿の臭さに耐えていた。「藍氏には禁言術があるのに禁臭術はないのか?」そんな魏無羨の戯言にも藍湛は反応せず、黙々と糞尿をまいて畑を出た。魏無羨は慌てて藍湛を追いかけ、雲深不知処(ウンシンフチショ)で何があったのか聞いてみたが、藍湛は口を閉ざしたまま、無視して行ってしまう。「ランジャン!何とか言えよ!」魏無羨は藍湛を引き止めようと思わず肩に手を置いた。その時、ちょうど様子を見に来た温晁が鞭を放ち、魏無羨の手を打つ。「バシッ!やはり怠けていたな~何の話をしていたか聞かせてみよ」「お前たちの畑の臭いはどこかで嗅いだことがあるな~ってな、そうか、お前の臭いと同じなんだ」激怒した温晁は再び鞭を放ったが、魏無羨はその鞭をつかんで止めた。「温公子、俺に2度目は通用しないと思え」( ๑≧ꇴ≦)キマったーっ!すると温晁は子弟に魏無羨を縄で締め上げるよう指示、改めて鞭で叩き始めた。畑にいた金子軒は温晁の横暴さに我慢できず、急いで駆けつける。その時、藍湛が咄嗟に温晁の鞭をつかみ、取り上げた。魏無羨の前に立ちはだかる藍湛、相変わらずの威圧感にひるんだ温晁は魏無羨を解放した。「魏無羨、話をしよう、藍忘機に陰鉄の行方を聞きたいのだろう? 本人が不夜天(フヤテン)にいるのだ、答えは自明の理だろう お前の想像通り3つの陰鉄は手に入れた、隣にいる藍二公子が情勢を読んでくれたおかげでな 残す陰鉄はあと1つ…薛洋(シュエヤン)が持って逃げたか?お前たちが隠したか? 魏無羨、藍忘機が陰鉄の在りかを知らずとも、お前はどうかな?」温晁は魏無羨が陰鉄を持っていると怪しみ、地下牢へ連れて行けと命じた。驚いた藍湛は行かせまいと阻んだが、魏無羨は藍湛が巻き込まれないよう、自ら牢へ行くと告げる。その様子を遠くから温寧が見ていた。すると温情がやって来る。温情は弟が魏無羨たちを見ていたと知り、改めて関わらないよう釘を刺して連れて帰った。温晁は魏無羨を鉄鎖で拘束し、地下牢に連れて来た。「お前のために特別な仕掛けを用意した」「ご丁寧にどうも~」魏無羨は憎まれ口を叩いて牢へ入ったが、あまりの恐ろしさに悲鳴をあげて戻って来た。しかし温晁は魏無羨を牢に押し込み、戸を閉めてしまう。「うわああああああああああああ!開けてくれ!開けてくれ!」「魏無羨、明日まで生きていたら見逃してやる」牢には巨大な狼がいた。魏無羨は犬が大の苦手、しかしどこにも逃げ道はない。猛獣に投げ飛ばされ、絶体絶命の魏無羨、しかしその時、急に狼がバッタリ倒れた。どうやら狼の頭に針が3本、刺さっている。「蟾酥(センソ)針…温情か?」魏無羨は温情が持っていた針だと気づいたが、扉の下の窓からのぞいていたのは温寧だった。温寧は憔悴した魏無羨に補気丹を差し入れ、傷に塗るよう凝血草も渡した。そこで魏無羨は温情が無事だったか聞いてみる。温寧は姉なら心配ないと言ったが、ただ温晁に連れ戻されて温若寒(ウェンルオハン)に怒られたらしいと話した。何でも温情は地火殿から戻ってから様子が変で、しきりに魏無羨たちに構うなと言ってくるという。魏無羨は自分たちを助けたせいだと気づき、自分で何でも背負ってしまう温情を心配した。すると温寧は雲深不知処が大惨事になったと教える。実は温旭(ウェンシュー)が雲深不知処から戻り、藍氏を粛清して生まれ変わらせたと宣言したというのだ。「それに火も放って大部分を燃やしたらしい…百年の仙境が破壊されるなんて… 温旭は最後の陰鉄が見つからないから、藍二公子の脚を折ったらしい」「ふざけてるっ!」魏無羨は思わず拳を地面に叩きつけた。「そろそろ戻らないと見つかる、薬は大切に使って」「温兄、恩にきるよ」温寧は急いで帰っていくと、魏無羨は藍湛のために残りの薬を残しておくことにした。翌朝、温晁が地下牢へやって来た。足音で目を覚ました魏無羨は急いで狼から針を抜いておく。温晁が楽しみに牢に入って来たが、予想外に魏無羨は生きていた。「普段から食わせすぎたようだな…役立たずめ」「度胸があるなら一対一で勝負したらどうだ?」魏無羨に挑発された温晁は、まだまだ時間はあるとはぐらかした。温晁は約束通り魏無羨を解放し、教化司に集まった子弟たちの元に返した。江澄の心配をよそに名誉の負傷だと笑う魏無羨、そこで聶懐桑(ニエホワイサン)に食べ物がないかと声をかける。「桂花(ケイカ)餅や薔薇(バラ)の菓子とか…」「魏兄、藍氏の座学とは違うんだ」その言葉に誰もが楽しかった座学を思い出してしょんぼりしてしまう。すると江澄がこっそり持って来た饅頭(マントウ)を渡した。今朝は温晁が温情を引き連れて現れた。すると温晁は訓学を始める前にいくつか知らせがあるという。「1つ目は皆も聞いているだろうが、雲深不知処は岐山の管理下に入った 2つ目、清河(セイガ)聶氏は温氏の教化に不満を示した 礼に背いたことは不敬に当たるゆえ、仙督が鎮圧を命じた」「では私の兄は?!」驚いた聶懐桑は思わず声を上げた。温晁は頑なに抵抗する者に前途などないと一蹴、ただし蘭陵金氏だけは心得ていると見逃してくれる。「五大世家で残るは雲夢(ウンム)江氏だけ… ただ江楓眠(ジャンフォンミエン)は臆病ゆえ雲夢に隠れて顔を見せようとせぬ」怒り心頭の魏無羨と江澄、しかし温情は首を横に振ってなだめた。温情は温寧が薬房から薬を持ち出し、魏無羨に渡したと知っていた。居所に戻った温情は言うことを聞かないなら外へ出るなと叱ったが、温寧は恩人である魏無羨に報いたいという。しかし温情は今や自分の家族は温寧しかいないと訴えた。教化司で訓学が始まった。子弟たちは温門菁華録を暗唱させられていたが、やがて兄を心配していた聶懐桑が倒れてしまう。気を失った聶懐桑が運び出されて行くと、その時、温晁に急報が届いた。「最近、慕渓(ボケイ)山で怪事が起き、妖獣が集まって立ち入れぬとか… 修師さえ近寄れぬゆえ、邪祟の仕業と判断しましたが、 鎮圧に向かった者たちが全滅したため報告に…」頭を悩ませた温晁だったが、ふと目の前に立派な盾が揃っていると気づいた。温晁は功績を上げるため、父には報告せずに丸腰の子弟たちを引き連れて夜狩(ヨカリ)へやって来た。すると魏無羨は皆より遅れて足を引きずりながら歩いて来る藍湛に気づく。歩き続けた藍湛の足は悪化しているはず、魏無羨はこのままでは藍湛の足がダメになると心配した。江澄は他人を気遣うなどお節介だと言ったが、魏無羨は藍湛の元へ行ってしまう。(^ꇴ^)<ランジャン、脚は平気か?( ತ _ತ) <問題ない…(^ꇴ^)<無理すんなよ~俺がおぶってやる!( ತ _ತ)<…つづく(  ̄꒳ ̄)約束通りうーさんを解放しちゃう温晁w
2020.04.18
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第11話「手負いの雲紋」総領を殺した孟瑶(モンヤオ)は不浄世(フジョウセ)を去った。事情を知らない聶懐桑(ニエホワイサン)はわけが分からず兄を問い詰めたが、聶明玦(ニエミンジュエ)は何も答えてくれない。魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は他門の問題に口を挟まず、雲深不知処(ウンシンフチショ)にひとりで戻った藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)を心配した。しかし江澄(ジャンチョン)は蓮花塢(レンカウ)にも訓学の件で誰かが来ているはずだと気づく。「そうだな…早く蓮花塢へ戻ろう」すると聶明玦も雲夢(ウンム)へ戻るべきだと勧めた。「温(ウェン)氏はすでに牙をむいた…曦臣(シーチェン)のことは無事を祈るしかあるまい」ここは水辺に広がる風光明媚な雲夢…。蓮花塢へ戻った魏無羨と江澄は早速、試剣(シケン)堂にひざまずき、宗主の仕置きを覚悟した。すると江楓眠(ジャンフォンミエン)が現れる。2人は叱られると思ったが、なぜか江楓眠は何か危険な目に遭わなかったかと聞いた。そこへ江厭離(ジャンイエンリー)が駆けつけ、弟たちと再会を喜び合う。結局、江楓眠は話を切り上げ、食事にしようと言った。魏無羨たちは蓮の池が見える露台で食卓を囲んだ。その時、虞紫鳶(ユーズーユエン)がやって来る。虞紫鳶は宗主の三娘子(ニャンズー)で江厭離と江澄の母だが、息子を差し置いて1番弟子となった魏無羨には高圧的だった。何より魏無羨を可愛がる夫への不満を隠そうともしない。虞紫鳶が席に着くと、それまで和やかだった食卓は急に緊張に包まれた。江楓眠は雲夢にも岐山(キザン)温氏の特使が来たと伝えた。7日以内に血縁の子弟を岐山へ送り、教えを受けさせろとお達しがあったという。虞紫鳶はのん気に話す夫に苛立ち、文には″命に背いて氏族を継ぐ直系子弟を寄越さねば反逆し、百家に害を及ぼした罪で粛清する″と書かれていたと教えた。「明らかに人質を取るようなものよ!」江澄は激高する母をなだめるため、自分が行けばいいことだと告げる。すると虞紫鳶は魏無羨に行かせる気はないのかと夫に迫った。慌てた魏無羨は思わず手を挙げ、自分も行くと答える。しかし虞紫鳶は行くも行かぬも自由とは良い身分だと呆れ、他人の息子に甘い夫に憤慨した。「母上…」「何よ?!ったくバカな子ね!一生、隣の男に負けてもいいの?修練も夜狩(ヨカリ)もそう! 命まで先に落とす気?…ふん、仕方ないわ、結局は母親の差なのよ だからと言って何度、言っても関わりを断とうとせず、自らかばうとは…情けない息子ね!」虞紫鳶はガミガミまくし立て、結局、食事もせず席を立った。その頃、ひとり姑蘇へ向かった藍湛は、道中でいきなり温晁(ウェンチャオ)と温逐流(ウェンジューリゥ)たちに阻まれた。(`∀´)<まず~ひざまずけ、陰鉄(インテツ)をよこせば命は助けよう~( ತ _ತ)<…(;`∀´)<その偉そうな態度に一番、腹が立つ、お前なんぞ岐山の足元にいるアリに過ぎん!( ತ _ತ)<…(#`谷´)ノ<ムキーッ!やっちまいな!そこで藍湛は咄嗟に魏無羨の破魔呪(ハマシュウ)を放ち、こけ脅しの隙に姿を消した。憤慨した温晁だったが、どちらにしても姑蘇にはすでに兄が到着しているはずだ。「変わり果てた雲深不知処を奴に見せてやろう」温若寒(ウェンルオハン)の長男・温旭(ウェンシュー)は子弟たちを率いて雲深不知処を襲撃した。温氏たちは門派を粛清せよと叫び、あっという間に全ての出口を封鎖、山に火を放ってしまう。そしてついに山の結界が破られ、火は内弟子の居所にまで迫っていた。そこで沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣は叔父・藍啓仁(ランチーレン)に蔵書閣の古書を持って逃げるよう頼む。しかし藍啓仁は自分が残ると決め、家主さえ健在なら姑蘇藍氏は滅びないと望みを託した。その夜、魏無羨と江澄は江楓眠を訪ね、温氏が傲慢な態度に出たのは自分たちが原因かもしれないと話した。「この件は話せば長くなる、藍氏の座学までさかのぼらないと… ランジャンにはずっと信号を発し続けたが、何の応答もない そして温氏は露骨に本性を現し始め、盗めないなら腕ずくで奪おうとしてる まさか雲深不知処に何か…」魏無羨は陰鉄の名を出さずに説明したが、江楓眠は座学を訪ねた時点ですでにこの件を聞いていた。すると江楓眠は2人が清河にいた時に届いたという藍宗主からの文を見せる。文には藍氏が陰鉄の件で温氏に目をつけられ、温旭が姑蘇に向かったと書いてあった。おそらく用件は訓学だけではないだろう。「目下、温氏の勢力は強大だ だが藍宗主いわく陰鉄の精錬は困難を極める、少しの不注意で陰鉄に操られると…」江楓眠はそのため温若寒も簡単には各門派に攻め入ることはないと言った。ただ藍氏は陰鉄との関わりが深いため、もはや伏せておくことはできないだろう。「阿澄、阿羨、一刻を争う、3日後に出立せよ」藍啓仁は弟子たちを連れ、寒潭(カンタン)洞へ逃げ込むことにした。しかし散り散りとなった門弟たちが集まるのを待っているうち、温旭に見つかってしまう。藍啓仁は子弟たちを守るため温旭に向かっていったが、すでに温氏の火毒にあたった身体では対抗できなかった。温旭は藍啓仁を突き飛ばし、止めを刺すべく飛びかかる。その時、藍湛が現れ、弦殺(ゲンサツ)術で温旭を弾き返した。温旭は激怒し、ちょうど駆けつけた子弟たちに殺せと号令をかけた。そこで藍湛は地面に向かって弦殺術を放ち、激しい砂埃を巻き上げる。「今のうちに!」藍湛は叔父や子弟たちを連れて寒潭洞へ入った。しかし逃げ遅れた弟子たちが人質になってしまう。すると温旭はどうすれば中に入れるのか教えるよう迫った。蘇渉(スーショウ)@憫善(ミンシャン)は怯えながら外門弟子なので分からないとごまかす。「ランワンジー!聞け!陰鉄を差し出さぬことには雲深不知処の弟子たちを皆殺しにするぞ!」すると見せしめに次々と子弟たちが殺されていった。「もう一度聞く、どう入るのだ?」仲間が殺されていくのを見た蘇渉は恐ろしさに耐えきれず、抹額(マッコウ)だと教えてしまう。「内門弟子の持つ抹額には雲紋の印があり、内門の弟子だけが入れます…」「やっと口を割ったな、もっと話してもらうぞ?藍曦臣は?」「宗主は…古書を持って逃げました」「よく白状したな、褒美をやろう」温旭は剣を振り上げたが、突然、青い光に弾かれた。藍湛は叔父や子弟たちを守るため、陰鉄を持って外に出た。そのおかげで裏切り者の蘇渉だけが運良く助かってしまう。「弟子を解放し、雲深不知処から退け…私が岐山へ行く」「よかろう」温旭は藍湛を連行することにしたが、ふと立ち止まった。「そうだ、手練れなんだろう?よし、一方の脚を折れ」藍湛はいきなり後ろから足を殴打され、こらえきれず片膝をついた。するとその衝撃で陰鉄が袋から落下してしまう。岐山温氏の不夜天(フヤテン)に陰鉄の欠片が3つ揃った。すると仙督・温若寒は温情(ウェンチン)を呼び、傀儡を操って裏切り者の子弟を殺させる様子を見せる。温情はその残酷さに驚愕し、身体が震えた。「温情、私が作り出した傀儡をどう思う?怖いか? 聞いたぞ、魏無羨と藍忘機を逃したとか…」驚いた温情は慌ててひざまずき、自分の落ち度だと認めた。「次があれば犠牲になるのは温寧(ウェンニン)だぞ!」「次はありません!温叔父上は恩人、命じられたことには従います」「分かればいいのだ、陰鉄を精錬するゆえ、鍼を施してくれ」魏無羨と江澄が雲夢を出発することになった。埠頭まで見送りに出た江厭離は2人が心配で薬材や食べ物を持たせてやる。すると江楓眠は自分からはすでに佩(ハ)いた剣と心に訓戒を持たせてあると言った。(^ꇴ^)<″成せぬを試みてこそ成せる″!@うーさん( ー̀ωー́ )<騒ぎを起こせってことじゃないぞ?@えすみん「よいか?″時に成さぬことで成せるのだ″」江楓眠は改めて念を押すと、魏無羨と江澄は船で雲夢をあとにした。岐山にはすでに蘭陵(ランリョウ)金(ジン)氏と清河聶氏が来ていた。しかし姑蘇藍氏の者が1人もいない。魏無羨はまさか何か起こったのかと不安に駆られた。すると温晁が現れ、早く連れてこいと叫ぶ。そこへ藍湛がやって来た。「ランジャン!…ランジャン?…らんじゃん!」魏無羨は隣に並んだ藍湛に何度も小声で呼びかけたが、藍湛は黙ったまま目も合わせてくれない。一体、藍湛に何があったのか…。つづく( ๑≧ꇴ≦)たんたーーん!
2020.04.17
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第10話「清河の雄」櫟陽(レキヨウ)常(チャン)氏の屋敷を訪ねた魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)、藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)、江澄(ジャンチョン)。しかしすでに常氏一族は惨殺されていた。亡骸を調べた魏無羨は、一族が死ぬ前に傀儡になっていたことに気づく。その時、藍湛の持っている陰鉄が反応し、門の方角を指した。見上げてみれば屋根の上に岐山(キザン)温(ウェン)氏の客卿・薛洋(シュエヤン)の姿がある。「ふっ、来たか(ニヤリ」その時、突然、白衣の仙師が現れ、薛洋の行く手を阻んだ。( ๑≧ꇴ≦)来たーっ!「シュエヤン、今日は逃さぬぞ」「暁星塵(シャオシンチェン)、お前もしつこいな〜」「シュエヤン、岐山を下りてから惨殺を重ね、半月も私を煙に巻いた上、常氏十数人の命まで奪った 罪を認め、罰を受けよ!」「友よ~罰を受けるかはお前の腕次第だな~」不敵な笑みをうかべる薛洋、そして颯爽と消えた…つもりだった。しかし急に腕を引っ張られ、中庭に落ちてしまう。実は魏無羨が咄嗟に無衣(ムイ)という術を放ち、蜘蛛の糸のような紐で薛洋の手首を捕らえていた。暁星塵はこの機に乗じ、薛洋に襲いかかった。江澄は加勢しようとしたが、魏無羨は白衣の仙師の腕前を見たいと止める。こうして2人の攻防が続き、やがて魏無羨は切りが良いところで糸を引っ張り助太刀、暁星塵が薛洋の首に剣を突きつけた。しかし薛洋が乾坤袖(ケンコンシュウ)を撒き散らし、魏無羨たちは慌てて目を隠す。薛洋はその隙に暁星塵に襲いかかろうとしたが、そこへ暁星塵の知己・宋嵐(ソンラン)@子琛(スーチェン)が現れ、阻止した。2人の仙師は天下に名高い″清風明月(セイフウメイゲツ)の暁星塵″と″霜雪(ソウセツ)も恐れぬ宋子琛″だった。暁星塵は捕らえた薛洋を祠堂の中に吊る下げ、最近、仙家が続けて滅ぼされたのは薛洋の仕業だと教えてくれる。そこで藍湛は薛洋に陰鉄を出せと迫ったが、薛洋は持っていないと言った。魏無羨は他人に触れない藍湛のため、仕方なく薛洋の身体を探してみたが、本当に陰鉄がない。確かに祠堂に入ってから藍湛の陰鉄には反応がなかった。藍湛たちは手分けして屋敷の中を探すことにした。一方、魏無羨は薛洋を見張り、温氏の回し者なのか聞いてみる。「買いかぶり過ぎだ、俺は夔(キ)州の無名のごろつきさ、 岐山温氏なんて大家と付き合えると思うか?」「大家とは付き合えず、小さな仙門なら容赦なく惨殺するわけか…」「確かに奴らを殺したが、言ったはずだぞ?温氏とは関係ない…俺の個人的な恨みだ」「個人的な恨み?これほど残忍になれるなんてどんな恨みだ?」しかし薛洋は挑発的な目つきで魏無羨を睨みつけただけだった。↓ブラック兄弟?w結局、陰鉄は見つからなかった。その時、孟瑶(モンヤオ)と合流した聶懐桑(ニエホワイサン)が駆けつける。そこで魏無羨は薛洋が陰鉄に関わっているため、不浄世(フジョウセ)へ連行して聶宗主に処断を仰ぎたいと提案した。すると暁星塵も義侠心に厚い聶宗主なら公正に判断してくれるだろうと安心し、薛洋を任せるという。「陰鉄の件は知らぬし、宋兄は通りがかりだ、世家の子弟でもない 我らは血縁より志を重んじており、仙門とは距離を置く」2人は仙門間の争いに関わりたくないと伝え、ここで別れることにした。(  ̄꒳ ̄)<血縁より志を重んじるか~俺とランジャンも同じ志を持つから2人で夜狩に、な?( ತ _ತ)<…( ゚ロ゚)!!<だったら戻ってくんな ←嫉妬するえすみん( ತ _ತ)<ところでお二人はどちらに師事を?←動じないたんたんすると宋嵐は白雪(ハクセツ)閣と答え、暁星塵は抱山散人(ホウザンサンジン)だと教えた。擽陽を出た一行、そこで魏無羨は別れ際、暁星塵に母の事を聞いてみた。しかし暁星塵は一番、入門が遅かったため、蔵色散人(ゾウシキサンジン)が師匠の秘蔵っ子としか知らず、面識はないという。「まさか魏公子が師姐(シシャ)のご子息とは…」「そうなんだ、俺たちは年も近いが、暁兄は俺の師叔(シシュク)になるんだな いつになれば師祖に会えるんだか…」←え?師祖っていくつよ?w「師父は隠遁して居を定めていない、それに山を出た弟子は戻れぬのが慣例でもある …ただ魏公子に会えば師父も喜ぶはずだ」こうして魏無羨たちは暁星塵と宋嵐を見送った。すると急に薛洋が暁星塵に声を掛ける。「俺を忘れるなよ、楽しみにしていろ…」2人の後ろ姿は実に麗しかった。聶懐桑は犯しがたい気品に凛々しさが感じられると敬服する。そんな2人を藍湛はいつまでも見送っていた。(←うらやましかったのかw)↓しばらくどっちがどっちだか分からなかった思い出w魏無羨たちは聶懐桑や孟瑶と一緒に清河に到着した。重厚な門を入ると高い城壁が続き、やがて不浄世(フジョウセ)が見える。すると孟瑶が岐山温氏の使者が訪れ、大仙門の世家から家主の血縁の弟子を選び、訓学に来るよう命じられたと伝えた。断っても岐山から迎えが来るため、事実上の強制だという。そこへ宗主・聶明玦(ニエミンジュエ)が現れた。さすが″赤鋒尊(セキホウソン)″と呼ばれるだけあって、その立ち姿だけで威圧感が漂う。一方、聶明玦は同世代の魏無羨たちと並ぶ気の弱い弟を見て、何とも情けなく感じていた。薛洋の悪行を聞いた聶明玦は激高し、陰鉄を持っていないなら罰を与えるまでだと刀を放った。しかし咄嗟に魏無羨が止め、危ないところで刀を戻す。魏無羨は真相を突き止めてからでも遅くないと訴えたが、聶明玦は事態は明白だと言った。すると孟瑶が宗主をなだめ、薛洋なら遅かれ早かれ殺せるが、まずは陰鉄の在りかを聞き出してはどうかと説得する。江澄は思わず孟瑶は侮れないと魏無羨に囁いた。( ・ノェ・)コショッ<全てが理にかない、説得力もあるな…聶懐桑の話では兄も相当、信頼しているという。魏無羨はならば孟瑶を無下にした金光善(ジングアンシャン)は見る目がないと言った。聶宗主の命令で薛洋は地下牢に投獄されることになった。孟瑶は早速、薛洋を連行するため、ちょうど中庭で兵士の訓練をしていた総領に同行を頼んだが、総領はまたいつもの様にあからさまに孟瑶を蔑む。「妓女の子のくせに、自分の立場も分からぬか…」しかし孟瑶はじっと堪えていた。聶明玦は薛洋の素性を知っているか聞いた。誰も薛洋のことを知らなかったが、魏無羨は例の国師も薛だと思い出す。聶明玦はすぐ薛重亥(シュエチョンハイ)のことだと分かったが、ともかく薛洋が誰であれ、温若寒が残りの陰鉄を諦めないことは確かだった。そこで魏無羨は藍湛が持っている陰鉄で法宝を作れば温氏に対抗できると提案する。しかし聶明玦は仙山国師や藍翼(ランイー)でも陰鉄を抑えられなかったことから、邪道な考えは起こすなと釘を刺した。「忘機、曦臣(シーチェン)が禁書に陰鉄の記載を見つけたそうだ 直ちに陰鉄を姑蘇(コソ)に持ち帰り、災いを除く策を講じてくれ」( ತ _ತ)<はい!( ๑≧ꇴ≦)ノ<はいっ!←管理人その夜、宴を抜け出した魏無羨は築山(チクサン)堂の屋根に登ってひとり酒を飲んでいた。すると藍湛が外へ出てくる。「ランジャ~ン!屋根を借りてるぞ~」すでに泥酔しているのか、魏無羨はそのまま居眠りしてしまう。藍湛は相変わらずの魏嬰に珍しく笑みを浮かべると、ふと別れが寂しいものだと感じた。「ウエイイン…私は行くよ」翌朝、ついに温晁(ウェンチャオ)たちが清河に現れた。門の前で対峙する温氏と聶氏、すると温晁は陰鉄と常氏の件を聞いた仙督が憤慨していると告げる。「仙督が処理する要件であるのに、己の本分も知らぬ非力な仙門がしゃしゃり出てくるとは… 今日は仙督の言葉を伝えに来たが、ついでに機会を与えてやる 陰鉄と薛洋を引き渡せば、出すぎた真似は追求すまい」「その命には従えぬな」聶明玦は刀を投げて温晁の足元に突き刺し、けん制した。これに激怒した温晁は粛清だと叫び、ついに不浄世を襲撃する。しかし孟瑶はなぜかこの一大事に薛瑶を見てくると言ってひとり姿を消していた。その頃、門に向かっていた魏無羨と江澄は両仙門がついに激突したと知った。魏無羨は江澄に薛洋を見てくるよう頼み、宗主を探しに行く。一方、聶明玦は使い手の温逐流(ウェンジューリゥ)と戦っていた。すると薛洋が逃げたという声を聞き、慌てて探しに向かうことにする。しかしその途中、思いがけず孟瑶が総領を刺し殺したところを目撃、呆然と立ちすくんだ。「もんやぉーーーっ!」孟瑶は驚いて咄嗟に刀を捨てたが、もう遅い。その時、宗主を追いかけて温逐流が現れた。そこで孟瑶は身を挺して聶明玦をかばい、刺されてしまう。聶明玦は倒れた孟瑶を抱きとめたが、その隙に後ろから温逐流が背中に掌を放った。聶明玦が深手を負ったところで温晁が現れた。そこへちょうど魏無羨たちが駆けつけ、聶明玦を支える。温晁はまた魏無羨が首を突っ込んできたと呆れ、すでに兄の温旭(ウェンシュー)が姑蘇へ向かったとわざと教えた。「藍忘機が姑蘇に戻れたとしても、目にするのは一面廃墟となった雲深不知処(ウンシンフチショ)だ!」すると温晁は父が各世家に岐山への訓学を命じたと教え、後日たっぷり遊んでやると脅して帰って行った。(`_´)<今日はこの辺にしといたる!聶明玦は孟瑶と2人だけで祭刀(サイトウ)堂に入った。すると孟瑶は仕方がなく総領を殺したと釈明する。「どれだけ辱められようとも耐えてきました、もし手柄を奪うだけならまだ許せます! でも奴が薛洋を逃すのをこの目で見たのです!」孟瑶は誓って真実だと訴えたが、聶明玦の目はごまかせなかった。しかし聶明玦は恩人である孟瑶の命を奪うことはできず、その代わり不浄世を出て行けと命じる。「2度と戻って来るな」つづく( ゚ェ゚)…もんやぉ
2020.04.13
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第9話「惑わしの霧」大梵(ダイボン)山の頂上にある舞天女の祠(ホコラ)におびき寄せられた魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)、藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)、聶懐桑(ニエホワイサン)。その夜、傀儡となった村人たちが祠になだれ込み、3人に襲いかかった。しかし危ないところで笛の音が聞こえ、傀儡たちは急に静かになって引き返して行く。3人も脱出することにしたが、その時、石像の後ろから魏無羨を呼ぶ声が…。(  ̄꒳ ̄)<江澄(ジャンチョン)だろ?出てこないとランジャンが切れんぞ?!すると江澄が姿を現した。江澄は自分が魏無羨を心配だっとは言えず、姉・江厭離(ジャンイエンリー)が心配していると言った。( ー̀ωー́ )<巻き込んだのは誰だか…(^ꇴ^)<もういいだろう?俺がランジャンについて来たんだよ( ತ _ತ)<…しかし江澄は魏無羨が藍湛をかばうのが面白くない。ともかく何をしているかは知らないが、明らかに危険だとたしなめた。「もし温姑娘がいなかったら…」「温姑娘?温情(ウェンチン)も来てるのか?!」「まずい、号笛(ゴウテキ)の音が止まっている」江澄は温情が危険だと焦った。魏無羨たちを助けてくれたのは温情だった。温情はふもとで号笛を吹いて傀儡を連れ戻し、火術で動きを封じる。しかしそこへ温晁(ウェンチャオ)の梟(フクロウ)が現れ、温情は近づかないようけん制した。すると江澄が魏無羨たちを連れてやって来る。江澄は早く逃げようと言ったが、温情は傀儡となった村人たちを救うため1人で残ると言った。魏無羨は力を合わせて戦うべきだと訴え、村人が正常に戻る方法を教えて欲しいと迫る。「いいわ、教える 村人を操る力は強くない、温晁が陰鉄(インテツ)の封印された梟を使っているだけ 村人を救うためには梟を殺さないと…」そこで藍湛は魏嬰に金糸障(キンシショウ)を張って守るよう指示した。魏無羨は温情たち3人を金糸障で囲い、その間に藍湛と梟退治へ向かったが…。魏無羨と藍湛は梟を追って林の中へ入った。その時、急に霧が充満し、付近は真っ白になって何も見えなくなってしまう。(」゚ロ゚)」<らんじゃーん!らんじゃん!どこーっ?!( ತ _ತ)<隣だ(๑・᷄ὢ・᷅๑)<いるなら返事しろよすると藍湛はこれが梟が作り出した幻音(ゲンオン)の霧だと教えた。魏無羨は早速、流光呪(リュウコウシュウ)で霧を晴らそうとしたが、呪文が書けない。藍湛は幻音が方向感覚を失わせ、心を乱すため、念力を集中できないと説明した。林に梟の鳴き声が響き渡った。その時、突然、藍湛を捕らえるべく鉄鎖が飛んでくる。藍湛は何とか避けて無事だったが、魏無羨は次第に霧のせいで頭がクラクラして来た。すると藍湛は五識を閉じるよう声を掛ける。こうして2人は霧に惑わされず、目を閉じたまま迫り来る鉄鎖を見事に撃退した。しかしやがて鉄鎖がいきなり魏無羨の首を捕らえ、そのまま引きずられてしまう。魏無羨は木に巻き付けられ、首を絞められた。そこで咄嗟に死んだふりをすると、梟が魏無羨を仕留めたか確認するため降りて来る。魏無羨はその瞬間、梟の首根っこ捕まえ、ちょうど駆けつけた藍湛が魏無羨の鉄鎖を切り落としてくれた。梟は死んだものの、操っている温晁は見つからなかった。仕方なく江澄たちの元へ戻って行った2人、すると隠れていた温晁が現れる。「役立たずが」温晁は梟を消して戻って行った。霊識が戻った村人たちは我を取り戻していた。しかし江澄たちの姿がない。魏無羨と藍湛が付近を探していると、墓地にいる江澄たちを見つけた。どうやら傀儡になっていた村人たちの中に温情の知り合いがいたらしい。魏無羨は温情にここは一体どんな場所かと聞いた。「一族が埋葬されているの」「じゃあ、あの祠も?」「ええ、ウェン氏の祠よ」温情の一族は岐山(キザン)温氏の傍系(ボウケイ)で医術を専門とし、岐山を離れて代々ここに居を構えていたという。「まさかあんな惨劇が起こるなんて…」温情がまだ幼い頃、舞天女の石像が突然、暴れ出し、祠に集まっていた一族が襲われた。温情は咄嗟に岩陰に隠れたが、弟の温寧(ウェンニン)が逃げ遅れ、霊識を吸われてしまう。父親は息子を助けるため石像に体当たりして犠牲となり、温情はその間に何とか弟を連れ出すことに成功した。「残った温氏は私たちだけなの…」その後、温情と温寧は仙督に引き取られたという。魏無羨はようやく水行淵(スイコウエン)で温寧が白眼になった理由を知った。しかしなぜ急に舞天女が暴れ出したのか。一方、温晁は父・温若寒(ウェンルオハン)に温情が裏切ったと報告していた。しかし温若寒は温晁が梟を使って温情の一族を傀儡にしたせいだと指摘、薛洋(シュエヤン)に合流しろとの命に背き、なぜ藍湛たちを襲ったのかととがめる。「陰鉄を探してまいれ!2度と仕損じてはならぬ!」魏無羨と藍湛は舞天女と陰鉄に関わりがあると気づいた。そこで魏無羨は空腹を訴える聶懐桑と江澄を連れ、鶏を捕まえに行く。しばらくすると魏無羨だけが戻り、藍湛と一緒に温情を追求した。しかし温情は幼かったので何も知らないという。「雲深不知処(ウンシンフチショ)から温晁が追ってくる理由も知らないと? 何も知らないなら、なぜ俺たちを助けたんだ?」「ウェイウーシエン、あなたは阿寧を助けてくれた、これでおあいこね」「舞天女に欠けているのは陰鉄だな? 俺たちは村へとおびき寄せられ、老婆から祠に案内された そして舞天女はランジャンだけを捕らえようとした 目的が陰鉄でなければ納得できる理由はただひとつ…」(^ꇴ^)σ<ランジャンに惚れたんだ!( ತ _ತ)<黙れ!大梵山は地形や方角もよく、霊力あふれる地のはずだった。しかし霊力が枯れ、なぜか奇妙な気配が漂っている。舞天女は天地の霊物だが、人形(ヒトガタ)に変化(ヘンゲ)するには外力が必要なはずだ。そもそも100年も平穏だったのに、なぜこの20年間、人の霊識を吸っていたのか。魏無羨は考えられる理由はただ1つだと言った。おそらく埋め込まれた陰鉄が水祟(スイスイ)のように岩を人形へと変化させたのだろう。そして10年前、誰かが陰鉄を取り出し、霊力を取り込めず、人の霊識を吸い出したのだ。「陰鉄を取り出した者が温若寒だ」温情は図星だったが、認めなかった。そこで藍湛は温若寒が最後の陰鉄まで奪えばさらなる犠牲を出すと警告し、最後の1つの場所を教えて欲しいと頼む。しかし温情は温若寒にも育ててもらった恩があり、協力はできないと断って行ってしまう。そこへちょうど江澄と聶懐桑が戻って来た。魏無羨たちは大梵山を越え、櫟陽(レキヨウ)にやって来た。魏無羨は早速、櫟陽の銘酒・常山紅(ジョウサンコウ)を試飲していたが、藍湛は無視して先を急ぐ。「どこへ行くのさ!」↓魏無羨に紐を引っ張られるたんたん藍湛は櫟陽の仙門世家だと答えたが、魏無羨は急に訪ねたところで何も聞き出せないと止めた。そこへ清河へ帰ったはずの聶懐桑が戻って来る。実は迎えに来ているはずの孟瑶(モンヤオ)がまだのため、どこかで休みたいと言った。魏無羨はちょうど良かったと喜び、まず人で賑わう旗亭(キテイ)酒楼へ行こうという。客の出入りが多い酒楼なら、奇妙な出来事が起これば必ず噂になるはずだ。魏無羨は給仕に多めの金を渡し、それとなく変わったことがないか聞いてみた。すると給仕は城門を出て数里行くと見えてくる美しい建物が擽陽常(チャン)氏の屋敷だと教える。仙門世家で大所帯ではないが十数人が住んでいた。しかし最近になってこつ然と姿を消したという。「それが夜になると屋敷から聞こえるんです、強く扉をたたく音が…それも十数日、連続ですよ? 天地も震わす轟音で、中からは鳴き声や叫び声も…まるで全員が閉じ込められているように」江澄は中を確かめたのか聞いたが、給仕の話では昼間は誰もおらず、夜に物音がするという。その時、藍湛の懐にある陰鉄が急に呼応した。藍湛は何とも言えない苦しみに襲われ、ふと常氏の惨劇が頭に浮かぶ。「ランジャン!」「…行くぞ、常氏の屋敷へ」しかし聶懐桑はここで孟瑶を待つと断った。やがて日が暮れる頃、魏無羨たちは常氏の屋敷に到着した。屋敷は静かだったが、陰鉄が激しく反応している。どうやらここで陰鉄が使われたらしい。その時、激しく門をたたく音がした。魏無羨は念のため呪符を放って門を開けると、惨殺された常氏一族の亡骸が一面に転がっている。骸(ムクロ)は青ざめ、白眼、首には赤い亀裂の紋様…。どうやら死ぬ前に傀儡にされていたらしい。つづく( ๑≧ꇴ≦)え?何?10年前?20年前?どっちよ?wそれにいつの間にか江澄も陰鉄だって知ってるし…あれ?でも次に行くw
2020.04.12
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第8話「不吉な影」雲深不知処(ウンシンフチショ)の座学が終わった。魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は顔なじみになった温寧(ウェンニン)に挨拶に行ったが、すでに岐山(キザン)温(ウェン)氏は精舎を引き払っている。そこで下山する前に寒潭(カンタン)洞にいたウサギを森の中に避難させた。「蓮花塢(レンカウ)に連れて帰るべきか?…ダメだな、ランジャンが退屈な時にウサギと遊びたがるかも」その時、魏無羨はふと思い出す。松風水月で沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)が忘機(ワンジー)に″気をつけよ″と声をかけていた。「1人でどこへ行くつもりだ?…はっ!まさか陰鉄(インテツ)を探しに?!」藍湛は他の陰鉄の欠片を探すため、人知れず出発した。すると道すがらウサギを見かける。( ತ _ತ)<また会おう!しかしその夜、突如、温晁(ウェンチャオ)が藍曦臣の部屋に現れた。藍曦臣は相手にしなかったが、温晁は忘機が1人で下山したことを知っている。すると動揺した藍曦臣の指がかすかに動き、温晁は図星だと分かった。「陰鉄を仙督に渡せば姑蘇(コソ)藍氏も滅びずに済むぞ」そう言って温晁は去って行った。…ワンジー、用心せよ…翌朝、宿舎に魏無羨の書き置きがあった。…夜狩りに行って来るぜ! ( ᐛ ) …激怒した江澄(ジャンチョン)はすぐ連れ戻そうとしたが、父に止められた。「待て、先に雲夢(ウンム)に戻るぞ、荷造りして出発だ」一方、魏無羨はちょうど大河の手前で藍湛に追いついていた。「ランジャン、ひどいじゃないか!俺を置いて抜け駆けなんて! 俺が活躍して手柄を奪われるのが怖いのか?!」( ತ _ತ)<くだらん(`ω´ )o<くだらんて何だよ!しかし藍湛は魏無羨が一緒に小舟に乗っても、何も言わなかった。そんな2人の姿を高台から温晁と温情(ウェンチン)が見ていた。すると温晁は梟(フクロウ)を放ち、藍湛と魏無羨を追跡させる。温情は2人を心配したが…。藍湛の陰鉄が呼応したのは潭(タン)州だった。2人は偶然にも寄り道して遊んでいた聶懐桑(ニエホワイサン)と遭遇する。一方、蓮花塢に戻った江澄は魏無羨を探しにこっそり出かけることにした。すると門を出たところで姉・江厭離(ジャンイエンリー)に見つかってしまう。しかし姉はただ黙って送り出してくれた。「気をつけるのよ…」魏無羨たちは人だかりを見つけ、何事かと駆けつけた。聞いてみれば張り出されていたのは招状で、ずっと隠居していた蒔花女(シカメ)が広く修師を招き、雅(ガ)居で詩会を開くという。何でも雅で才ある修師なら蒔花女が自らもてなしてくれるとか。すると聶懐桑が″蒔女花魂(シジョカコン)″で読んだことがあると言った。「″潭州にある花園では女が月下で詩を吟じる会を開き、詩が見事なら蒔花を一輪贈る 蒔花は3年散らず、芳香が続く″と…」「藍先生の宿題は1字も覚えられないのに、風流で雅なことになるとお手の物だな?」魏無羨は呆れて聶懐桑がいつも持っている扇子を取り上げてあおいで見せた。その時、急に空から花びらが舞い落ちて来る。ふと藍湛の姿を見た聶懐桑は花びらも相まって、まさに絶世の麗人だとうっとりした。すると藍湛が腰に下げている陰鉄が呼応する。もしや蒔花女と陰鉄に何か関係が?実はそのはるか上空を梟が飛んでいた。魏無羨たちは蒔花苑に駆けつけたが一足遅かった。すると聶懐桑が梟の羽を見つける。どうやら陰鉄は温晁に奪われてしまったらしい。魏無羨たちは街を出た。魏無羨は道連れとなった聶懐桑に仕方なく陰鉄の話を教える。「なるほど、つまり陰鉄により百花の王と呼ばれる牡丹が変化し、真の蒔花女を監禁したのか そして天下の修師を募り、他の陰鉄の欠片を探そうと…」するとまた3人の後を見張っている温晁の梟がいる。藍湛は魏無羨を急かせたが、聶懐桑はひとりでは危険なので清河(セイガ)まで送って欲しいと懇願した。そんな3人の姿を陰鉄を手に入れた温晁が見下ろしていた。そこへ温情がやって来る。「公子、仙督より数日、櫟陽(レキヨウ)より報告がないため、早急に薛洋(シュエヤン)に手を貸せと…」薛洋を敵視する温晁は反発し、魏無羨たちを邪魔させたくないのかと疑う。「数ヶ月ほどの座学で友情でも芽生えたか?」温晁は蒔花女の欠片だけでなく、藍忘機の陰鉄を手に入れて大きな功績を示したかった。恐らく魏無羨たちは清河へ行く途中、大梵(ダイボン)山を通過する。実は大梵山は温情の故郷だった。「一族には手を出さないはずよ?!」「素直に従えば面倒ごとにはならぬ、あの人食いの面倒を見て来るがいい」温情は弟を揶揄され、剣を握りしめた。温晁は大梵山の頂上にある祠(ホコラ)にやって来た。すると結界を解き、眠っていた石像を起こして帰って行く。一方、温情は街の客桟(キャクサン)へ戻った。そこで偶然にも魏無羨を追って来た江澄と再会する。温情は配下がいる手前わざと江澄に嫌がらせし、密かに魏無羨たちが危険だと知らせた。「大梵山へ…」「感謝する」一方、魏無羨たちはすでに大梵山のふもとの村に到着していた。ちょうど道端に老婆がいたことから、今夜、泊めてもらえないかと声をかける。老婆は何も言わなかったが、手招きしてなぜか大梵山の頂上にある舞天女の祠へ連れて行った。「天女の災いが降りかかり、魂を奪う…」なぜか老婆は取り憑かれたように同じ言葉を繰り返していたが…。魏無羨たちが祠に入ってみると、大きな舞天女の石像が祭られていた。石像は不思議と笑みを浮かべている。そこへ洞窟の奥から霊位を抱えた男が現れた。聞けば舞天女の石像はもともと天地の霊が宿る奇石だったが、少しずつ天女の姿へ変わったという。ここで祭られて来たが20年前、舞天女が祟りを起こし始め、他人の霊識を吸ったとか。ある名門の家主が鎮めたものの、死人が多すぎて祠は廃れて行った。魏無羨は男が抱えている霊位に気づき、その名門の家主が岐山温氏だと気づいた。しかし男は何も覚えていないと話し、宿を借りたいならここに泊まればいいと勧める。「そうすれば全て分かる…」男はそう言って祠を出た。すると道案内して来た老婆がたき火用の薪を運んでくる。「夜は寒いからたき火を…」聶懐桑は感謝したが、老婆は無表情のまま黙って帰ってしまう。その夜、眠っていた聶懐桑は手に持っていた扇子がふいに動き、思わず悲鳴をあげて飛び起きた。魏無羨と藍湛は何事かと目を覚ましたが、その時、不気味な音がする。3人は石像の前に駆けつけると、驚いたことに舞天女が動き出した。巨大な舞天女に魏無羨と藍湛は手こずった。しかしやがて2人の放った術により石像の動きが止まる。すると今度は外から物音が聞こえて来た。魏無羨は扉の窓紗(ソウサ)から外の様子を見ると、傀儡となった村人たちが迫って来る。驚いた聶懐桑は老婆が言った通り、舞天女が魂を食ったのではと怯えた。しかし魏無羨は食うはずないと否定する。そんなことをしているうちに傀儡たちが祠へ到着、扉を開けようとした。魏無羨は咄嗟に結界で扉を閉めたが、その時、藍湛は梟の鳴き声を耳にする。「はっ!まさか、これは罠?」聶懐桑が思わぬ指摘をした時、ついに結界が破れて傀儡たちがなだれ込んできた。つづく( ๑≧ꇴ≦)たんたん…動物には心を開くタイプwそしてまたしても字幕で見たのに解決できなかった@蒔花女でももういいわ(笑
2020.04.09
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第7話「天灯に託す願い」藍翼(ランイー)は陰鉄(インテツ)が寒潭(カンタン)洞にあると突き止めたが、陰鉄を浄化するどころか2度と封印できなくなった。そこでここに留まり、霊識を使って結界を張ることにする。こうして禁地は守られ、それ以降、誰も足を踏み入れることはなかった。魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)は師祖(シソ)のその後が気になった。「私は江(ジャン)氏に引き取られましたが母は蔵色散人(ゾウシキサンジン) 抱山散人(ホウザンサンジン)は師祖です」「なんという巡り合わせ…当時、抱山散人は弟子を取っていなかったわ それが今やその孫弟子が私の前に現れるとは… でも残念ね、私が災いを起こし、彼女は隠遁したの」すると今度は藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)が質問した。「あなたが我らをここへ?」「違うわ」藍翼はこの100年、自分の霊力で陰鉄を抑えながら結界を守ってきた。しかしここ10年、陰鉄に動きが見られ、自分の霊識も弱まり、陰鉄の怨念が水中に浸透したのかもしれないという。陰鉄に動きが見られたのは恐らく、他の陰鉄の欠片(カケラ)が世に現れたからだ。その時、魏無羨はあの摂霊(セツレイ)された門弟が薛重亥(シュエチョンハイ)の方法で傀儡にされたと気づく。実は藍翼が封印を解いてから、陰鉄の欠片は呼応し合っていた。むしろ100年も平穏だったことが幸運だったという。魏無羨は陰鉄が災いを起こさないための方法はないか尋ねた。しかし陰鉄は天地の霊のため消し去れず、砕かれたことで怨念を発し、周囲では妖邪が出現する。唯一の方法は欠片を集め、この寒潭で鎮めることだった。「残念ね…もう自分では過ちを償えなくなったみたい…」霊識を使い果たした藍翼の身体は次第に離散し始めた。そこで藍湛はひざまずき、藍氏の末裔として必ずや意志を引き継ぎ、寒潭で陰鉄を鎮めると誓う。すると魏無羨も師祖が隠遁した原因である陰鉄を放っておけないと訴え、共に戦うと誓うのだった。「覚えておいて、陰鉄には数々の試練が伴う、何があっても私の二の轍(テツ)は踏まないで…」こうしてついに藍翼の霊識が尽き、裏山の結界が消えた。(」゚ロ゚)」<前輩!他の陰鉄はどこーーーっ?!ぁぁぁ〜消えた…魏無羨と藍湛は寒潭から急に外へ飛び出した。2人は抹額(マッコウ)で手を繋がれていたため、魏無羨はうっかり藍湛に覆いかぶさってしまう。ちょうど裏山にいた江澄(ジャンチョン)と温情(ウェンチン)が思いがけず2人を発見した。魏無羨と藍湛はすでにひと晩、過ぎていると知って驚く。ともかく江澄と温情には一晩中、川で流されていたと取り繕い、松風水月へ急いだ。沢蕪君(タクブクン)・藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)と叔父・藍啓仁(ランジーレン)は陰鉄を小さな袋に閉じ込めた。実は2人は、家主だった藍翼が禁忌を破った後に裏山を封印したのは陰鉄の怨念を広めぬためだと知っていたという。陰鉄の存在を知るのは五大世家でも藍氏の家主だけだった。魏無羨の推理を聞いても忘機が何を尋ねても、はぐらかしたのはこれが理由だったという。まさか魏無羨と忘機が寒潭洞に入り、陰鉄も出現していたとは…。その時、岐山(キザン)温(ウェン)氏の梟(フクロウ)が鳴きながら飛び去って行った。藍湛は恐らく温氏が突然、座学に参加した目的も陰鉄だったと気づく。つまり最初に世に現れた欠片を持っているのは仙督・温若寒(ウェンルオハン)だ。しかし陰鉄が各地に封印されて100年、封印の地を知るものは誰もないはず、温若寒はどうして雲深不知処(ウンシンフチショ)に欠片があると知り得たのか。すると魏無羨が藍翼の話を思い出した。「陰鉄の欠片は呼応し合うそうだ、欠片があるなら残りの痕跡もたどれる!」藍啓仁は陰鉄が野心ある者の手に渡れば必ずや血の雨が降ると危惧した。今できることは再度、封印して寒潭洞に戻し、結界を強めて誰も近づけなくするしかない。しかし温若寒も欠片を持ち、陰鉄同士が呼応する以上、寒潭洞に戻しても隠しようがなかった。藍啓仁は再度、協議すると決め、魏無羨と忘機には2度とこの件に触れるなと命じる。「このことは一門の機密に関わる」魏無羨は慌てて他言しないと誓いを立て、松風水月を出た。江澄は魏無羨が出てくるのを待っていた。何があったのか気になるが、藍湛と一緒にいるため自分から声を掛けるのは悔しい。しかし魏無羨は江澄に気づき、藍湛を放って追いかけて来た。「じゃんちょーん!」「ウェイウーシエン、急にランワンジーと親しくなったな~ いっそ藍氏の門下に入って雲深不知処に残ったらどうだ?」「何を言ってる?蓮花塢(レンカウ)に勝るもんか!変な想像すんなよー」江澄は安心したが、そんな仲良しの2人を見た藍湛はどこか寂しそうだった。|ω・`)タンタン…一方、温晁(オンチャオ)と薛洋(シュエヤン)は一緒に不夜天の仙督と交信していた。温晁は雲深不知処の陰鉄が現れたと報告したが、温若寒は手に入れたのかと尋ねる。口ごもる温晁を見て失笑する薛洋、すると温若寒は薛洋を擽陽(レキヨウ)に行かせると決めた。「(はっ)擽陽(レキヨウ)常(チャン)氏か!」すると薛洋は仙督に感謝し、陰鉄には興味がないと安心させて早速、出かけた。面白くない温晁は薛洋に二心があるかもしれないと讒言する。そこで温若寒は温晁に監視するよう命じ、雲深不知処の陰鉄については静観すると言った。その頃、雲深不知処では座学に参加する弟子たちが天灯を作っていた。江厭離(ジャンイエンリー)は許嫁の金子軒(ジンズーシュエン)と隣同士、側からは仲睦まじく見える。一方、魏無羨は藍湛と一緒に天灯を作っていた。(^ꇴ^)<生死を共にしたんだ、一緒に天灯を揚げて祈ろうよ( ತ _ತ)<独りが性に合う…(๑•́ω•̀)<2人にも慣れるよ~二公子のために特別に作った天灯だぜ~ほら?魏無羨の天灯にはウサギの絵が描いてあった。すると藍湛は初めて笑顔を見せる。(  ̄꒳ ̄)oO(ぁ、うさぎだ…(^ꇴ^)ノ<あ~笑った!( ゚ロ゚)oO(しまった!藍湛は照れ隠しに怒って剣をつかむと、驚いて逃げた魏無羨は後ろにいた聶懐桑(ニエホワイサン)の天灯を踏みつけ、燃やしてしまう。( ๑≧ꇴ≦)<ウェイ兄ーっ!弟子たちは一斉に天灯を挙げた。(*´꒳`人「私、ウェイウーシエンが一生、悪をくじき、弱きを救えますように…」藍湛は魏無羨の願い事を聞いて同じ志を持っていると知り、陰鉄を必ずやこの手で鎮めようと誓う。一方、温氏で唯一参加した温情は弟の無事を祈り、一足先に帰って行った。魏無羨は師姐(シシャ)に良縁を願ったのかと聞いた。綿綿(ミエンミエン)は思わず、祈らずとも良縁に恵まれているとほのめかす。すると他の女弟子たちが金公子と灯籠を放って共白髪を祈ってはどうかと江厭離をはやし立てた。しかし体面を気にする金子軒は綿綿に戻ると声をかけ、そっけなく帰ってしまう。弟子たちの前で無視された江厭離は傷つき、魏無羨は憤慨して金子軒を追いかけて行った。綿綿は道すがら、江厭離は許嫁なのに突然、去っては噂になると心配した。すると金子軒は急に立ち止まり、不機嫌そうに自分の望む婚姻ではないと告げる。「2度と言うな!」「待て!″2度と言うな″とは何だ!」ちょうど追いついた魏無羨は大切な師姐を侮辱され、我慢できなかった。江厭離たちも引き上げることにしたが、そこへ綿綿が慌ててやって来た。金子軒と魏無羨が喧嘩になっているという。驚いた江厭離が駆けつけてみると、他の弟子たちが2人を引き離し、必死に止めていた。通りかかった藍湛がなだめても魏無羨の怒りは収まらなかったが、江厭離が顔を見せると冷静になる。すると清河聶氏の弟子が、金子軒が江厭離との婚姻を不服だと言ったため、魏無羨が激怒したと説明した。江厭離は居たたまれなくなり、魏無羨を連れて逃げるように帰ってしまう。魏無羨は金子軒の顔を殴り、罰としてひざまずいていた。その頃、松風水月に雲夢(ウンム)江氏の宗主・江楓眠(ジャンフォンミエン)と蘭陵(ランリョウ)金氏の宗主・金光善(ジングアンシャン)が到着する。藍啓仁は今回の騒ぎが両家の婚姻に関わるため、両宗主を呼び出していた。金宗主は子供たちが招いた誤解に過ぎないと笑い飛ばした。しかし江宗主はこの婚姻を決めたのが妻のため、双方の気が進まないなら無理強いできないという。「妻には知らせておいた、縁談は白紙に戻すべきだと…」すると金宗主も了承し、結局、破談となった。金光善が帰ると藍曦臣が合流、藍啓仁は江宗主を呼んだのには別の相談があったからだと告げた。すると藍曦臣は話が漏れないよう結界を張り、例の摂霊の原因である陰鉄について説明する。一方、江澄から破談の話を聞いた魏無羨は慌てて師姐の様子を見に行った。部屋の窓からのぞいてみると、江厭離は悲しそうに金氏の香袋を眺めている。魏無羨は声をかけられず、代わりに人型の札に霊力を与え、部屋の中へ入れた。江厭離は紙人形を手のひらに乗せると、すぐ魏無羨だと気づいて外へ出る。「俺が悪かった、怒ってくれよ?その方が気が楽だ」「阿羨、あなたには関係ないの、気にしないで…縁がなかったのよ」すると魏無羨は師姐ならもっと良い夫に嫁げると励ました。「俺は蓮花塢でずっと師姐のそばにいる!」陰鉄の一件を聞いた江楓眠は道中、奇妙なことを耳にしていた。「最近、擽陽で仙門が次々と襲われ、皆が命を落としたとか…」背後で画策した者は分からないが、直接、手を下したのは温氏の薛という若い客卿だという。どうやら温氏は野心を隠さなくなったようだ。藍曦臣は急がなければと焦ったが、その時、誰かが戸を叩く。そこで結界を解くと、魏無羨たちが別れの挨拶にやって来た。魏無羨は藍湛が陰鉄をどうするのか気になっていた。しかし江澄にちょっかいを出すなと叱られ、連れて行かれてしまう。こうして座学を引っ掻き回したお騒がせの魏無羨は帰って行った。藍曦臣は忘機にこれで静けさが戻ると言ったが、弟が本当は寂しいのだと気づいている。「陰鉄を探す件を知らせなくていいのか?」( ತ _ತ)<無用です!つづく(  ̄꒳ ̄)温ちゃんたちが仙督と交信していた部屋って…何?どこ?支部???
2020.04.08
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第6話「志の継承」その夜、聶懐桑(ニエホワイサン)は彩衣(サイイ)鎮から戻った魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)と江澄(ジャンチョン)の部屋を訪ねた。3人は早速、魏無羨がこっそり買って来た天子笑(テンシショウ)で酒盛りを始めたが、騒ぎすぎて藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)に見つかってしまう。( ತ _ತ)<戒律堂で罰を受けよ!(^ꇴ^)<ぁ~何て堂かな~?藍湛は来ないなら人を呼ぶと脅して出て行こうとしたが、その時、魏無羨は咄嗟に2人を先に逃がして藍湛の背中に呪符を張った。魏無羨は術で言いなりになった藍湛に酒を飲ませた。しかし飲んだことがない藍湛は1杯だけで酔いつぶれ、そのまま倒れてしまう。魏無羨は仕方なく藍湛を寝台に寝かせ、堅物の藍湛をからかい出した。そこでこっそり抹額(マッコウ)に触ろうとしたが、藍湛が急に目を覚ます。この抹額に触れていいのは父母と妻子のみ、酔っていても掟には逆らえない。(」゚ロ゚)」<抹額が曲がってるぞ?(๑°⌓°๑)<曲がってる?!↓抹額を直すたんたん魏無羨は藍湛の父親も同じように堅物なら、母親はさぞ退屈だったろうと呆れた。すると藍湛は母ならいないとポツリと言う。魏無羨は悪いことを聞いたと思い、自分が4歳の時に両親が死んだと教えた。「同じく天涯孤独の身、さあ乾杯しようぜ!」こうして酔いつぶれた2人はすっかり寝過ごしてしまい…。藍啓仁(ランジーレン)が雲深不知処(ウンシンフチショ)へ戻って来た。清談(セイダン)会で清河(セイガ)聶氏の宗主と会って来たが、同様の摂霊事件が起こっており、やはり首には赤い痕が浮かんでいたという。すると沢蕪君(タクブクン)こと藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)も碧霊湖で水の怪に異変があったと報告した。その際、魏無羨が摂霊事件と関係があると疑っていたという。「魏無羨?確か蔵色散人(ゾウシキサンジン)の?」「魏長沢(ウェイチャンゾー)と蔵色散人の子です」「どうりで悪知恵が働くわけだ…母親と同じだな」すると松風水月に魏無羨が座学の弟子と酒を飲んでいたと報告が来る。藍曦臣は失笑したが、驚いたことにその中に忘機もいたと言うのだ。藍啓仁は激怒し、魏無羨たちを松風水月へ連行させた。焦った魏無羨は藍湛には自分が飲ませたとかばったが、藍啓仁は騒ぎばかり起こす魏無羨に怒りが収まらない。「雲深不知処をどこまでかき乱す気だ!いくら母親が蔵色…はっ」「?!先生!母を知っていると?」しかし藍啓仁は口をつぐみ、首謀者の魏無羨と藍湛に罰として戒尺で300回、江澄と聶懐桑は見せしめとして50回を命じた。江厭離(ジャンイエンリー)は罰を受けた魏無羨と江澄を迎えに来た。その帰り道、偶然、沢蕪君と出くわしてしまう。気まずい魏無羨は避けようとしたが、沢蕪君に呼び止められ、裏山の冷泉で療養すれば背中の傷が早く治ると教えてもらった。そこで今ではあまり記憶に残っていない母のことを尋ねてみる。すると藍啓仁は蔵色散人と叔父はかつて学友だったと説明した。「叔父は品行方正だったが、ご令堂は…君と全く同じだったとしか言えぬ」「ああ?」「だから叔父が厳格でも恨まないでくれ、叔父とて…(ふっ) 叔父も髭をたくわえるのは苦労しただろう」そう言う…(´・ω・)(・ω・)(・ω・`)…こと?一方、陰鉄(インテツ)を探している温情(ウェンチン)は術を使って仙督に3つの言葉を送信した。…碧霊湖…水行淵…白瞳現(る)すると温情は陰鉄が水中にあると気づいた。藍湛が冷泉で療養していると、あのうるさい魏無羨がやって来た。驚いた藍湛は咄嗟に身なりを整え、どうしてこの場所を知っているのか怪しむ。すると思いがけず魏無羨は沢蕪君が教えてくれたと言った。( ತ _ತ)oO(お兄コイツッ!魏無羨は遠慮なく冷泉にバシャバシャ入ってくると、手合わせで引き分けた藍湛を評価していると褒め、友だちになりたいという。( ತ _ತ)<だが断る!人付き合いが苦手な藍湛は先に上がることにしたが、追いかけて来たはずの魏無羨が急に消えた。藍湛は付近を警戒したが、突然、水の中に引きずり込まれてしまう。魏無羨と藍湛は冷泉の下にある洞窟に転がり落ちた。すると洞窟の奥に琴があり、姑蘇(コソ)藍氏以外の者が近づくと弦殺(ゲンサツ)術が放たれる。しかもこの琴は藍氏の禁紋(キンモン)封印で、なぜかその近くにいるウサギたちは無事だった。( ತ _ತ)<ウサギが藍氏の抹額を…魏無羨は抹額が主人を見分け、法力もあると思い出し、抹額があれば攻撃されないと分かった。(」゚ロ゚)」<ランジャン!抹額を貸してくれーっ!そこで藍湛は魏無羨の元へ駆けつけ、抹額を外して2人の手首にくくり付けた。魏無羨は藍湛のおかげでようやく琴の場所までたどり着いた。藍湛は恐らく亡くなった藍氏の祖先の遺物だと考え、早速、琴を弾いてみることにする。物知りの魏無羨は藍湛が問霊(モンレイ)を試したと知っていた。問霊は琴を弾くことで先人と交流することができる姑蘇藍氏の秘伝の技だ。その時、突然、誰かの叫び声が聞こえた。『岐山(キザン)温氏!』『姑蘇藍氏!』『雲夢(ウンム)江氏!』『蘭陵(ランリョウ)金(ジン)氏!』『清河聶氏!』『仙山を殺し、陰鉄を葬れ!』『仙山を殺し、陰鉄を葬れ!』…どうやら五大世家がどこかの門派を滅ぼそうとしているらしい。それにしても陰鉄とは何なのか。「陰鉄は不吉よ、言及せずとも良い」冷泉から魏無羨と藍湛の姿が消えた。江厭離も江澄と一緒に魏無羨を探していたが、途中でめまいに襲われてしまう。そこで江澄は川沿いで姉を待たせ、捜索に戻った。ひとり残った江厭離は川の水を飲もうと岩場に足をかけたが、うっかり滑って後ろに倒れてしまう。しかし偶然、通りかかった金子軒(ジンズーシュエン)が抱きとめ、気をつけるよう告げて去っていった。魏無羨と藍湛の前に現れたのは藍翼(ランイー)だった。藍翼は姑蘇藍氏で唯一の女家主、弦殺術を編み出した祖先だ。実は生涯最大の過ちの代償として残りの霊力を使い、陰鉄を抑えていたという。すると藍翼は2人の前に陰鉄の欠片を出した。「禁紋封印は徐々に効力が薄れつつある、私の霊識も弱まる中、あなたたちが来た…これも天意ね」数百年前、陰鉄はまだ欠片ではなかった。かつて夷陵(イリョウ)の乱葬崗(ランソウコウ)は一面の仙山で、当時、最強の国師・薛重亥(シュエチョンハイ)の拠点だったという。しかし当時、名を轟かせていた薛重亥がなぜ陰鉄に怨念を吸わせ、人々を犠牲にしたのか、今となっては分からなかった。薛重亥は古の妖獣・屠戮玄武(トリクゲンブ)を操り、仙門の衆派を虐殺、瞬く間に世は暗黒に包まれ、暴走は止まらなくなってしまう。そこで五大世家は協力して薛重亥を殺し、屠戮玄武を鎮めたが、大勢が命を落とした。気がつけば夷陵仙山は屍ばかりの乱葬崗に…。一方、残された陰鉄は人間の霊識を吸いすぎて怨念は消えなかった。陰鉄は本来、天地の気を吸う至宝だが、薛重亥により人間の霊識や修師の霊元まで吸収した結果、陰鉄は怨念に満ちて浄化できなくなっていたという。…岐山温氏の祖先・温卯(ウェンマオ)は伏魔(フクマ)殿に乗り込んだ…薛重亥は紅眼が現れ、気が触れたように高笑いしている…「ウェンマオ、お前たちの末路も私と同じだ!」…すると突然、扉が閉まってしまうその後、五大世家は陰鉄を鎮め、いくつかの欠片とした。そして二の轍(テツ)を踏まぬよう霊脈の豊かな地に隠し、後世に陰鉄を伝えぬよう五大世家で決めたという。「前輩、陰鉄が本当に天地の気を吸収できて、それを利用できるのなら…」「うぇいいん!」藍湛は思わず魏無羨を止めた。しかし驚いたことに、藍翼は自分が考えたことと全く同じだという。藍翼は女子として家主を継ぎ、非難にさらされた。大鉈(オオナタ)を振るうべしと古いしきたりを廃し、新しい道を模索してきたが、藍氏のために一生を捧げても、数々の妨害に遭ったという。「その後、友の抱山散人(ホウザンサンジン)と語らっていた時、彼女が陰鉄のことに触れたの…」「抱山?前輩、抱山散人と親しかったのですか?」「抱山は私の生涯で唯一の知己よ…でも私は彼女を裏切った」藍翼は陰鉄のことを知って夜も眠れなくなった。そこで数百年間、所蔵される書を読み、ついに藍氏の祖先が持ち帰った陰鉄の欠片が眠る場所の手がかりを見つける。それがここ寒潭(カンタン)洞だった。寒潭洞は霊脈も豊富で四方の寒気が集まり、永遠に凍らぬ寒潭を作っている。冷泉の源泉だけでなく、陰鉄を封印するには絶好の地だった。当時の藍翼は魏無羨と同じように誰の言葉にも耳を傾けなかったという。「浄化できねば操られます」実は抱山も藍湛と同じように藍翼に忠告していた。しかし藍翼は心に恥じぬよう生きてきた自負があり、藍氏の門派を広めたいと己の意志を貫くことしか頭になかったという。結局、抱山の制止も聞かず禁地へやって来たが…。「まさか…私が間違っていたわ…」藍翼は陰鉄を浄化することができなかった。それどころか大きな災いを招いてしまう。禁紋を解かれた陰鉄は2度と封印できなくなったのだ。何度、試しても成功しないどころか、藍翼は逆に深手を負った。最後の手段は自らここに留まり、霊識で禁地を守るしかない…。つづく( ゚ロ゚)なるほど!そこからの薛洋なのか~(←自己解決w
2020.04.04
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第5話「湖の怪」藍啓仁(ランジーレン)を怒らせ、座学を追い出された魏嬰(ウェイイン)@無羨(ウーシエン)。ふてくされて裏山に行くと、そこで再び温情(ウェンチン)を見かける。魏無羨は裏山に何か秘密があると考えたが、その時、何者かの気配に気づいて思わず剣を抜いた。しかし相手が藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)だと気づいて手を止める。魏無羨は罰として蔵書閣で「礼則編」を1000回写すよう命じられたが、実は藍湛は叔父から監視を命じられていた。魏無羨は蔵書閣に閉じ込められ退屈していた。藍湛は相変わらず仏頂面で目も合わせてくれず、話しかければ禁言術で口を閉じられてしまう。一方、温情は裏山の結界を破れず、陰鉄(インテツ)の欠片(カケラ)の捜索が難航していた。そこで弟・温寧(ウェンニン)に雲深不知処(ウンシンフチショ)に来てから何か異常はないか尋ねる。「大丈夫だよ、薬も全部、飲んでる」「一族は代々、医者なのに弟の病も治せないなんて…もしあの時…」温情はいつか弟を連れて不夜天(フヤテン)を去りたいと願っていた。魏無羨は最終日に堅物の藍湛を何とか動揺させようと、藍湛の絵姿を描いて見せた。しかし藍湛は自分の頭に花飾りがあることに気づき、くらだらないと一蹴する。その隙に魏無羨は藍湛が読んでいた易経(エキキョウ)に春画を差し込んでいた。中を開いた藍湛はさすがに激高して剣を手にしたが、家規で決闘は禁止されている。そこでせめてもの鬱憤ばらしに春画をビリビリに破り捨てた。「ダメダメダメだー!あ~ランジャン!もったいないことを…」「失せろ!」↓してやったりのウーシエンと激おこランジャン魏無羨は3日間の筆写の罰を終えてようやく解放された。藍湛を怒らせたと聞いた聶懐桑(ニエホワイサン)はさすが魏兄だと感心する。「お見それしました!あのランワンジーに乱暴な言葉を使わせるとは…」江澄(ジャンチョン)は雲夢(ウンム)江(ジャン)氏の面目が丸潰れだと呆れたが、魏無羨は謝ったのに藍湛に何日も禁言術をかけられ、からかってやったと開き直った。その時、魏無羨はふと気づいて林に向かって呪符を投げる。すると木に隠れていた黒い影が飛んで逃げた。聶懐桑は岐山(キザン)温(ウェン)氏の飼っている梟(フクロウ)だと教え、監視させているのだという。温氏は一体、何を探っているのだろうか。藍湛は兄で宗主の沢蕪君(タクブクン)・藍渙(ランポワン)@曦臣(シーチェン)に裏山の結界に魏嬰がいたと報告していた。「侵入しようとした形跡が…結界を強化しては?」「先人が設けた結界だ、破れるのは″あの方″だけだ」そこへ他姓門弟の蘇渉(スーショウ)@憫善(ミンシャン)が現れた。実は彩衣(サイイ)鎮で最近、水の怪(ケ)が悪さをして民が湖に落水しているため、藍氏に解決して欲しいと依頼があったという。蘇渉は宗主の手を煩わさずとも自分が始末してくると申し出たが、藍曦臣はそんな簡単ではないと警戒し、弟を同行して自ら出かけることにした。魏無羨と江澄は沢蕪君が夜狩(ヨガリ)に出かけると知った。そこで師姐(シシャ)・江厭離(ジャンイエンリー)に報告に行ったが、なぜか部屋に温情がいる。実は川沿いでめまいがした時、ちょうど温情に助けられ、薬を用意してもらったところだった。温情に心ときめく江澄、すると魏無羨は藍先生が清談(セイダン)会で清河に出かけ、数日、座学が休みだと教える。そこで沢蕪君が水の怪を退治しに下山するため、今から追いかけると伝えた。温情は水の怪と聞いて興味を持ち、魏無羨と江澄について行った。すると山門へ続く橋でちょうど沢蕪君と藍湛に追いつく。沢蕪君は2人の同行を認めると、魏無羨がけが人の治療のため温情も連れて行くよう提案した。そこへ弟の温寧までやって来る。温寧はこれを機に自分も経験を積みたいと懇願したが、温情は危険なので留守番するようなだめた。しかし魏無羨は温寧に弓術の天賦の才があると褒め、自分が守ってやるという。結局、沢蕪君は皆を連れて下山すると決めた。ワイワイ>ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<ガヤガヤタンタン( ತ _ತ)<なぜ同行の許可を?お兄(^ꇴ^)<お前が同行したがっていたからだ…違うのか?彩雲鎮の碧霊(ヘキレイ)湖は穏やかだったが、急に舟が沈む事故が増えていた。しかも落水した人は誰も浮かんでこないことから、水の怪に食われたと噂されている。すると魏無羨たちが到着したその夜にも漁師が襲われた。翌朝、魏無羨たちは碧霊湖を目指した。魏無羨は例の弟子の摂霊事件と今度の水の怪が関係しているのではと疑ったが、沢蕪君は関連があるか分からないと歯切れが悪い。沢蕪君が何か隠していると感じた魏無羨は藍湛に聞いてみるが、いつものように冷たくあしらわれてしまう。碧霊湖は深い霧に包まれていた。魏無羨たちはそれぞれ小舟に乗り込み警戒していたが、やがて魏無羨は藍湛の小舟がやけに沈んでいると気づき、底に水の怪がいると気づく。藍湛は咄嗟に魏無羨の小舟に乗り移って難を逃れたが、水の怪にしては何かが変化したような姿をしていた。↓ウーシエンがお兄に褒められてちょっと悔しいランジャン藍湛は魏無羨に剣の名前を聞いた。「″随便(スイビィェン/適当)″だよ」「…剣霊を適当に呼んでは失敬だ」「そうじゃなくて、名前が随便なのさ、ほら?」魏無羨が鞘を見せると、確かにそこに随便と書いてある。「別に大した理由はない ジャンおじさんにもらった時、20通りは名前を考えたが、気に入らないんで適当に名付けた」すると藍湛は剣の名前までふざけているとほとほと呆れてしまう。やがて霧が深くなり、他の船が見えにくくなった。すると1人で小舟に乗っていた江澄が揺れた拍子にうっかり足を切ってしまう。温情は咄嗟に乗り移って応急手当てしたが、今度は魏無羨と藍湛の船が水の怪に押し上げられ、2人も江澄たちの船に避難した。その時、1人になった温寧が湖の色が違うと叫ぶ。「撤収するぞ!」藍湛は水の怪が舟をわざと湖の中心に誘導していると気づいた。やがて水の怪が次々と増えたかと思うと舟の周りをグルグル回りだし、渦を作り始める。「水行淵(スイコウエン)?」 魏無羨は水の怪が集まって水行淵を引き起こしたと叫び、全員が飲み込まれると警告した。一刻を争う事態となった。藍湛は御剣の術(剣で空中移動)だと合図、全員が一斉に飛び上がる。しかし蘇渉は手柄を焦って舟に残り、水の怪を鎮めようとして剣を使ったが、湖に吸い込まれた。御剣の術がつかえなくなり取り残された蘇渉、その時、沢蕪君が蕭を奏でて水の怪を鎮める。一方、まだ舟にいた温寧は蘇渉に気づいて飛び移った。すると急に何かに取り憑かれたように動けなくなってしまう。魏無羨は温寧を助けに向かったが、肩をつかんで急ぎ引き上げようとした時、振り返った温寧に黒目がなかった。驚いた魏無羨はうっかり引き込まれそうになり、咄嗟に藍湛が助太刀に向かう。藍湛は温寧をつかんでいる魏無羨と蘇渉を引っ張り上げ、危機一髪のところで救った。「藍湛!なぜ襟をつかむ?!首がつっかえるだろう?!腕を引っ張ってくれよ!」「他人には触れん」「もう親しいだろう?!」「親しくはない…」結局、舟だけ渦に巻き込まれ、最後は沢蕪君が封印して湖は静かになった。するとあの黒い梟がどこかへ逃げて行く…。温寧は宿に戻って休んでいた。すると魏無羨が温情に護符を渡す。「以前にも奇妙なことを経験して容易に邪祟が取り付くようになったのか?」しかし温情は何も言わなかった。「この護符が温寧の助けになればいいと思ってる、信じなくても構わない 必要ないと思ったら捨ててくれ」その頃、街に出ていた江澄は露天の櫛にふと目を留めた。買うつもりはなかったが、愛の贈り物にぴったりだと聞いて思わず足を止め…。魏無羨たちは舟で雲深不知処に帰ることになった。藍湛は兄に魏無羨の言う通り弟子の摂霊と水行淵の出現に何か関連があるのか尋ねる。しかし藍曦臣はまだ分からないと答え、ただ自分の予想が的中していれば、自分たちの手には負えないと言った。すると後ろの舟にいた魏無羨が急に藍湛にビワを投げる。藍湛はタシッと受け取るなり、後ろに投げ返した。仕方なく魏無羨は後ろの舟の江澄に投げると、江澄は藍湛の次かよと不満ながら食べ始める。お兄(´•ω•)<食べたいなら買っていこうか?タンタン( ತ _ತ)<結構ですこの時、魏無羨はこっそり川沿いの露天で天子笑を買っていた。つづく(  ̄꒳ ̄)お兄ちゃんは何でも知っているんだぜ…
2020.04.02
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第4話「異端の仙師」雲深不知処(ウンシンフチショ)に到着して早々、魏嬰(ウェイイン)@魏無羨(ウェイウーシエン)は姑蘇(コソ)藍(ラン)氏の二公子・藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)と一悶着あったが、無事に拝礼の日を迎えた。まずは師となる藍啓仁(ランジーレン)に拝礼、そして姑蘇藍氏の家規の説明が始まる。「藍氏の家規は約3500条、″邪門邪道に学ばぬこと″、″暗器を用いぬこと″… ″抹額(マッコウ)は己を律する物、他人の抹額に触れず、他の用途に使わぬこと″ ←これ大事w ″鈴など音の鳴る物を身につけず、腰佩は3つまで″…」永遠と続く姑蘇藍氏の家規、さすがに魏無羨が飽きて来た頃、どこからともなく鳥の鳴き声が聞こえて来た。どうやら隣にいる清河(セイガ)聶(ニエ)氏・聶懐桑(ニエホワイサン)が何か持っているらしい。(  ̄꒳ ̄)<何を隠してる?( ๑≧ꇴ≦)<しーっ!すると聶懐桑は袂(タモト)で隠していた鳥かごをチラリと見せた。なんでも道中でこの金の雀を見つけ、3日かけて捕まえたという。聶懐桑 清河聶氏戒めが終わると、座学に参加する仙家が順番に挨拶することになった。最初は蘭陵(ランリョウ)金(ジン)氏の金子軒(ジンズーシュエン)が前に出て拝礼、父が編纂した″河洛経世書(カラクケイセイショ)″を贈呈する。さすが裕福な金氏、表紙は金の糸であつらえてあった。次は清河聶氏から聶懐桑が拝礼、すると宗主の副使(フクシ)・孟瑶(モンヤオ)が紫砂(シサ)の丹鼎(タンテイ)を贈呈する。実は孟瑶は金宗主の隠し子だった。しかし父親に会いに金麟台(キンリンダイ)へ行くも追い出され、聶氏の門下に入ったという。ヒソヒソ(*´・д・)(・д・`*)<同じ金宗主の子でも待遇は天地の差だな…ボソッ蘭室は噂話でざわざわしたが、咄嗟に藍渙(ランホワン)@曦臣(シーチェン)が孟瑶をかばった。「聶宗主の副使は有能だと聞くが、その物腰からして非凡であるな…」紫砂の丹鼎を見せてもらった藍曦臣はまさに先生好みだと言った。孟瑶最後に雲夢(ウンム)江(ジャン)氏から江澄(ジャンチョン)@晩吟(ワンイン)が挨拶を始めた。その時、突然、この百年、一度も参加して来なかった岐山(キザン)温(ウェン)氏が入ってくる。一行を率いて来た仙督の息子・温晁(オンチャオ)は何とも尊大で傲慢、各門弟たちの間に緊張が走った。すると魏無羨が江澄の拝礼を遮ったと咎めて温晁を怒らせ、思いがけず両仙家は一触即発となる。しかし藍曦臣が蕭(ショウ)を奏でて両仙家の剣を取り上げ、見事に騒ぎを収めた。面白くない温晁だったが、咄嗟に温情(ウェンチン)が前に出て丁重に挨拶し、贈り物を差し出して許しを請う。藍啓仁から受け取るよう命じられた藍曦臣は仕方なく岐山温氏の参加を認めたが、何か目的があるはずだと疑った。温晁 岐山温氏魏無羨と聶懐桑は意気投合し、裏山にある川へ魚を捕りに行くことにした。江澄はまだ家規の筆写が260回も残っていると指摘したが、魏無羨はまた小言だと興ざめする。その時、ちょうど藍湛が歩いて来るのが見えた。(^ꇴ^)ノ″<機兄(ジーシォン)~!俺だよ俺~!魏無羨はすっかり友だち気取りで手を振ったが、藍忘機は一暼しただけで行ってしまう。(  ̄꒳ ̄)<あいつ耳が悪くて聞こえてないんだ(´゚艸゚)ウワッ<魏兄~かの藍の二公子まで不機嫌にさせるとは…さすが!魏無羨と聶懐桑は藍湛との手合わせの話で盛り上がったが、江澄は呆れて先に宿舎に帰った。温氏が座学に弟子を送って来たのは初めてだった。藍曦臣は傍系の姉弟とは言え、何か別の狙いがあると懸念したが、藍啓仁は客人なら礼を持って迎え、備えを怠らねばいいという。しかし藍曦臣は例の傀儡となった門弟に赤い裂傷があったことから、火術を使う温氏と関係があるのではと疑った。確かに温氏は仙督となってから増長する一方、拠点となる不夜天(フヤテン)は城のようで、門下や客卿は多数、この数年の傍若無人ぶりは目に余る。藍啓仁はもし摂霊(セツレイ)の一件が仙督と関係があるなら、恐らく自分たちだけでは対応できないと言った。孟瑶は聶氏の客卿のため、すぐ帰ることにした。そこで回廊で待っていると、ようやく藍曦臣の姿を見つける。孟瑶は拝礼の際に救いの手を差し伸べてくれた藍曦臣に感銘し、別れを告げるために待っていた。藍曦臣は孟瑶に好感を持ち、功績があれば重用されるだろうと励まして見送る。しかし孟瑶は宗主の息子でありながら座学に参加できない理不尽さに憤っていた。温情は早速、陰鉄(インテツ)の欠片(カケラ)を探すことにした。そこで密かに裏山に入ると、やがて結界に突き当たる。仕方なく温情は付近を散策することにしたが、その姿をちょうど裏の川で魚を捕っていた魏無羨が見つけた。魏無羨は聶懐桑を放ったらかして、温情のところへ駆けつけた。「温姑娘!ここで何を?」すると温情の手に立派な銀針が…。魏無羨は思わず手を伸ばしたが、温情は咄嗟に隠した。「ダメよ!医者の銀針に触るなという教えを知らないの?」「知ってるよ~温氏にいる女の医者は情け容赦ないから近づくなってな、ふふ」温情は憤慨したが、魏無羨は何の用もなく立ち入り禁止の裏山に入るはずがないと怪しんだ。「じゃあ、あなたは何の用?」「俺かい?当然、ちゃんとした理由さ…魚を捕まえに!」温情は馬鹿馬鹿しい答えに呆れ、黙って行ってしまう。すっかり日が落ちても魏無羨は精舎に戻って来なかった。江澄は剣術の稽古をしながら心配ばかりかける魏無羨に苛立っていたが、江厭離(ジャンイエンリー)は今日くらいは好きにさせてやれと甘い。「江氏の開祖はもともと侠客だった、正義感があって束縛されない、阿羨(アーシェン)もそんな子だわ」「…だから父上にも好かれるんだ」江厭離は正しい心を持つ者なら、父は誰でも好きだと話し、江澄のことも気にかけていると言った。そこへ焼き魚を持って魏無羨が帰ってくる。江澄は意地を張って魚をもらわなかったが、江厭離が渡すと結局、美味しそうに食べた。↓食べたいけど言えない意地っ張りなジャンチョン翌日から座学が始まった。魏無羨は居眠りしたり、師の背中に絵を貼ったり、講義に全く身が入らない。生真面目な藍湛は事あるごとに魏無羨に苛立ち、にらみつけていた。面白くない魏無羨は堅物の藍湛をからかおうと、人型の札に術をかけてこっそり飛ばす。しかし運悪くその札が飛ぶのを藍啓仁が見ていた。「魏嬰っ💢」(; ̄▽ ̄)ノ<はいっ!藍忘機は顔に張り付いた札を剥がし、込み上げる怒りを抑えながら握りつぶした。呆れた藍啓仁は教えを聞く必要がないならと魏無羨に問題を出す。「妖・魔・鬼・怪の違いは?」「妖は人以外の生き物が化け、魔は人が化ける、鬼は死者が化け、怪は人以外の死骸が化ける」「妖と怪は混同しやすい、例を挙げよ」「例えば後ろの木は… 文人の気に長年、触れています、人に化け意識を持ち、害を及ぼせば″妖″、 もし斧で幹を切り株になれば、それが修練を重ね″怪″となります」「清河聶氏の祖先の商いは?」「肉売り」「蘭陵金氏の家紋の白牡丹の品種は?」「金星雪浪(キンセイセツロウ)です」「修真界で初めて門派より血縁を重んじた者は?」「岐山温氏の祖先・温卯(ウェンマオ)」魏無羨は見事に正解した。そこで藍啓仁は難しい実践問題を出すことにする。「両親や妻子のいる首切り人が非業の死を遂げた、斬首した数は100余人 骸が7日もさらされ、怨念が悪霊となり凶行に及んだ…さてどうする?」すると魏無羨は急に考え込んでしまう。藍啓仁は分からないのだと判断し、藍忘機に答えるよう命じた。「方法は3つ、第一に化度、第二に鎮め、第三に絶やす 両親と妻子からの念で化度して執念を消し、効果がなくば鎮め、 鎮められねば根こそぎ怨念を断つ…玄門は手順を遵守しませんと」藍啓仁は完璧な答えだと褒めたが、魏無羨はそんな一辺倒な答えなら分かっていたと言った。ただ一口に執念と言っても、″家族を殺され復讐を誓うほどの執念″になれば話は別、第四の方法を考えていたという。「非業の死を遂げれば悪霊になって当然です だったら生前、首を斬った100余人の墓を掘り起こして怨念を刺激し、その悪霊と戦わせる…」「罰当たりなっ!邪を祓う目的は化度であるぞ!」藍啓仁は激高し、人の道にもとると怒鳴った。しかし魏無羨は霊気も怨念も″気″、霊気を丹田にためて力に利用できるなら、怨念も利用できると持論を展開する。「ではその怨念を制御する方法は?!」「考え中です!」( `•ω•)╮-=ニ=゚シュッ! サッ!三(゚ロ゚ノ)ノ 藍啓仁は逆上して思わず巻物を投げつけたが、魏無羨があっさり避けてしまう。そこで蔵書閣で「礼則編」を1000回写せと命じ、蘭室から追い出した。藍啓仁の怒りを買った魏無羨はふてくされて裏山へ向かった。そこで偶然、弓の練習をしている温情の弟・温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)と出会う。魏無羨は暇つぶしに温寧に弓の構えを指導することにしたが、その姿を温情が見つけた。「ウェンニン!」急に声をかけられた温寧は矢を構えたまま向きを変え、うっかり矢を放ってしまう。しかし魏無羨が咄嗟に呪符を放って矢の方向を変え、温情は難を逃れた。それにしてもなぜ温情はいつも裏山にいるのだろうか。「俺をつけているのかい?でなければ藍氏の裏山で何か探しているのか?」「言いがかりよ!」図星だった温情は怒って引き返していくと、温寧も慌ててあとを追った。温寧字:瓊林魏無羨はこの裏山に何かあると考えた。その時、何者かの気配に気づいて思わず剣を抜く。しかし相手は藍湛だった。つづく
2020.03.27
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第3話「運命の邂逅」姑蘇(コソ)藍(ラン)氏の座学に参加するため、雲夢(ウンム)江(ジャン)氏の魏無羨(ウェイウーシエン)、江澄(ジャンチョン)、江厭離(ジャンイエンリー)たちは雲深不知処(ウンシンフチショ)に向かっていた。江澄の提案でひとまず彩雲(サイイ)鎮で一泊することになったが宿はどこも満室、ようやく最後に空いている宿を見つけたが、蘭陵(ランリョウ)金(ジン)氏が貸し切ったという。そこへ女弟子2人が一足先にやって来た。どうやら後から到着する末の公子・金子軒(ジンズーシュエン)の部屋の準備らしい。そこで魏無羨は2人を追いかけ2階へ上がり、自己紹介して部屋を譲ってもらえないか交渉した。すると綿綿(ミエンミエン)たちは貸切とは言え部屋が余っていることから、承諾してくれる。こうして無事に部屋に落ち着いた魏無羨たち、ところが早々に給仕から部屋が足りないので空けてくれと言われてしまう。魏無羨たちが廊下に出てみると、金子軒が蘭陵金氏を率いてやって来た。座学に帯同できるのは各仙家から数名のはずだが、ずらりと従者が並んでいる。江厭離は何とも気まずくなり、荷物をまとめて出て行くことにした。実は金子軒と江厭離は親が決めた許嫁、互いに惹かれ合っていたが、面目は守らねばならない。魏無羨は金満で傲慢な金氏を嫌い、なぜ叔父が師姐(シシャ)をあんな羽を広げた″孔雀男″に嫁がせたいのか分からなかった。結局、魏無羨はたちはそのまま雲深不知処へ向かったが、慌てて出て来たため招状を忘れてしまう。姑蘇藍氏は家規が厳格なため、門衛は招状がなければ身分が確認できず、入れないと断った。魏無羨は間もなく日が暮れてしまうと懸命に交渉したが、とにかく融通が利かない。そこへ偶然、藍湛(ランジャン)@忘機(ワンジー)が帰って来た。藍忘機は藍家の二公子で、兄である家主・藍曦臣(ランシーチェン)と共に″藍氏双璧″と呼ばれている。眉目秀麗だがどこか人を寄せ付けない冷たい印象がある二公子…。実は藍忘機は行き倒れた門弟を運んできたところだった。江澄は思わず死因は何かと聞いたが、魏無羨は死んでるというより邪術にかかったようだという。2人のひそひそ話を聞いた藍忘機は思わず振り返ってにらんだ。江澄は慌てて雲夢江氏の家主の息子だと自己紹介し、姉の江厭離と大師兄の魏嬰(ウェイイン)@無羨だと紹介する。「ご高名はかねがね…」「なんのなんの」そこで江澄は事情を説明、二公子の許可があれば入れると安堵した。しかし藍忘機からも招状なく入れないと突っぱねられてしまう。納得いかない魏無羨は藍湛を引き止めようと大声を出したが、急に口が開かなくなった。門衛は禁言術だと教え、自然と解けると安心させる。(´゚艸゚)∴ブッ(Ŏ艸Ŏ)<ううううう~(江澄!)魏無羨たちは仕方なく近くの川辺で野宿することにした。そこで魏無羨は1人で招状を取りに戻ったが、その間に藍忘機が現れる。やがて姑蘇の銘酒・天子笑(テンシショウ)を土産に魏無羨が戻った時には、誰も待っていなかった。魏無羨は皆を探しに勝手に山門の結界を破って雲深不知処に入った。そこで塀を登って屋根に上がると、何やら殺気が…。魏無羨がふと振り向くと、やぐらからにらんでいる藍忘機の姿があった。「ぁ…二公子、師姐たちを探してる、招状も探して来た!今、見せるよ!」「…結界を破らぬこと」「はあ?」「夜に戻った者は辰(タツ)の刻まで入らぬこと、酒を持ち込まぬこと、破れば家規に背く」魏無羨は姑蘇藍氏に来たのは初めてで家規のことはよく分からないと言い訳し、2度と破らないと誓った。しかし頑固な藍忘機は瞬時に魏無羨の元へ移動し、見逃してくれない。「こうしよう!天子笑を分けてやるよ!」「賂(マイナイ)を渡せば罪が加わるぞ」面倒臭くなった魏無羨は隙をついて逃げ出したが、藍湛が剣を抜いて追って来た。こうして2人は思いがけず、月明かりの下で手合わせとなる。…この石頭め、腕は立つじゃないか…魏無羨は感心したが、そろそろ退散しようと決めた。「俺は忙しい、遊びはここまでだ!」その言葉に藍忘機は珍しく感情的になり、魏無羨を後追いしてしまう。魏無羨は剣を抜かず、藍湛を見事にかわしていた。すると剣を避けたはずみで、うっかり酒甕(カメ)から手が離れてしまう。そこで藍忘機はちょうど目の前に落ちて来た酒甕の紐を斬った。2甕はバラバラになり落下すると、焦った魏無羨は屋根から飛び降り、危ないところで酒甕を捕らえることに成功する。しかしかろうじて剣先に乗っていた1甕の方がバランスを失い…ガッシャーン!「(はっ!)ランジャン!弁償しろ!」図らずも中庭に降りてしまった魏無羨、すると藍忘機が現れ、後ろを向けと言った。何事かと思えば、そこには姑蘇藍氏の家規が彫られてた巨大な石碑が…。「多すぎだろう?これ…」魏無羨はこんな頭の固い姑蘇藍氏に生まれず良かったと胸をなでおろし、再び屋根に上った。「雲深不知処で酒を禁じるなら、ここで飲む分には問題ないよな?」「くだらぬ理屈を…」すると魏無羨は堂々と酒をあおった。「世家の女弟子で、かの藍氏の二公子を慕わぬ者はいない、でも残念だね~」「何が残念なのだ?」「だって知らないんだろう?慕う相手が冷酷非道で分からず屋の上、融通もきかない奴だって まあいいさ、雲夢に戻ったら…うっ!うう?うううーっ!」魏無羨はまた禁言術をかけられ、激怒して降りて行った。その頃、門弟の亡き骸を調べていた藍曦臣と叔父・藍啓仁(ランチーレン)は奇妙な死相に困惑していた。実は最近、姑蘇周辺の各世家からも弟子が頻繁に行方知れずになっていると報告があるという。そこで藍忘機に調べさせたが、この亡き骸は姑蘇藍氏の他姓門弟だった。藍啓仁は傷から邪気を発見して邪術だと分かったが、その時、誰かがやって来る。藍曦臣は咄嗟に白い布をかけて亡き骸を隠すと、藍忘機が兄と叔父の前に魏無羨を突き出した。報告を聞いた藍曦臣は弟に罰を決めさせた。そこで藍忘機は家規を300回写せと命じる。魏無羨は必死に抗議すると、藍曦臣は弟にまず禁言術を解いてやれと言った。ようやく話せるようになった魏無羨は招状を忘れたのはそもそも蘭陵金氏のせいで、藍湛が甕を割ったと訴える。しかし藍曦臣は掟を破ったなら弟を責められないと釘を刺し、弟のおかげで雲夢江氏は中に入れたと教えた。魏無羨は実は藍湛にも情があったと知り、謝ろうとして歩み寄ったが、藍忘機は後ずさりして距離を取る。その時、魏無羨は藍湛の肩越しに亡き骸を見つけた。「あれ?その人は死んだのか?なぜ白い布を?山門で見かけた時はまだ死んでなかった…」藍曦臣と藍啓仁はその言葉を聞いて顔を見合わせた。藍曦臣と藍啓仁は魏無羨に亡き骸を見せてみることにした。そこで魏無羨は指を鳴らし明かりを消すと、亡き骸が急に身体を起こす。すると亡き骸が目を開けたが、黒目はなく真っ白だった。無「見た目も死人っぽいし、触っても死人っぽいが、霊力の波動の影響を受けている 本当の死人じゃないな…せいぜい…んー?うまく言えないが霊識を失っているみたいだ」忘「摂霊(セツレイ/霊を吸うこと)か?」叔「…傀儡?」無「そう、傀儡みたいだ!誰かに操られているような…」魏無羨は無事に解放された。藍忘機は兄を中庭に呼び出し、傀儡の件を尋ねる。すると藍曦臣は恐らく野心の強い何者かが邪術を試したと教え、弟子たちの失踪は始まりに過ぎないと懸念した。ともかくこのまま失踪した弟子の捜索を頼んだが、ふと孤高な弟を心配する。「せっかく座学に加わるのだ、各世家の弟子は年も近い、交流を図るとよかろう …あのウェイ公子も悪くない、型破りではあるが聡明で頭が切れ、快活な性格だ」しかし藍忘機は魏無羨を思い出すと怒りが込み上げ、思わず剣を握りしめた。藍曦臣は弟が珍しく感情的になっていると気づき、魏無羨が相当、腕が立つのだと気づく。「勝負がつかなかったのか?」どうやら図星だったのか、藍忘機は怒って行ってしまう。ここは不夜天(フヤテン)、岐山(キザン)温(ウェン)氏の総本山だ。仙門の長である仙督・温若寒(ウェンルオハン)は姑蘇藍氏の座学に息子の温晁(ウェンチャオ)を送り込むと決め、温情(ウェンチン)に同行させる。「覚えておけ、大梵山の陰鉄(インテツ)も見た目は同じだ、必ず見つけて持ち帰れ」すると温情はひ弱な弟・温寧(ウェンニン)を一緒に連れていきたいと懇願した。仙督は温寧が得意な体質のため陰鉄の捜索の助けになるかも知れないと考え、認めてくれる。実は門弟たちをさらって傀儡にしていたのは岐山温氏だった。不夜天には陰鉄の4つの欠片(カケラ)のうち1つがあった。そこで陰鉄の力を確認するため、欠片でさらった門弟たちを傀儡にしている。野心の強い温若寒は残り3つの欠片を探し出し、他の世家を全て支配するのが目的だった。すると薛洋(シュエヤン)はこの傀儡が試作品に過ぎず、陰鉄の力の足元にも及ばないという。「最初に不夜天に来た時、俺の条件は伝えたはず、忘れないでくれよ?」すると温若寒は大梵西と姑蘇東と櫟陽(レキヨウ)北、最後の欠片のありかはどこかと尋ねた。しかし薛洋は櫟陽北を手にしたら教える約束だと言って出て行ってしまう。つづく江厭離(ジャンイエンリー) 雲夢江氏家主の娘金子軒(ジンズーシュエン) 蘭陵金氏家主の末息子藍渙(ランホワン)字:曦臣(シーチェン) 雅号:沢蕪君(タクブクン)温情(ウェンチン) 岐山温氏薛洋(シュエヤン) 温若寒の手下
2020.03.26
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※原作はBL作品ですが当ブログでは非対応です陈情令 The Untamed 第2話「再びの大梵山」第1話のお話は…かつて人々に恐れられた夷陵老祖(イリョウロウソ)こと魏嬰(ウェイイン)@魏無羨(ウェイウーシエン)夷陵老祖は16年前に江澄(ジャンチョン)@晩吟(ワンイン)の剣に刺されて崖から転落、死んだと言われて来たが、何と莫玄羽(モーシュエンユー)という男に招喚され、蘇っていた何でもこの莫玄羽という男、父親が蘭陵(ランリョウ)金(ジン)氏で、13歳の時に金麟台に引き取られるも、すぐ追い出されたという精神を病んで莫家に戻ってきたが、金麟台で一体、何があったのかは誰も知らないそんな莫玄羽から敵討ちのため招喚された魏無羨、すると腕には復讐する人数を示す4つの裂傷があった結局、莫家の3人が魂を失ったことで3つの傷は癒える果たして最後の敵は誰なのか?そして講談師に夷陵老祖の話をさせたのは一体、何者なのか?莫家荘を出た魏無羨は最後の復讐を果たすため、相棒のロバと旅に出た。やがて大梵(ダイボン)山のふもとで見つけた井戸で休憩していると、偶然、修師たちの一行と出会う。聞いてみれば道教の神地だった大梵山がなぜか廃れてしまい、最近では食魂殺(ショッコンサツ)や食魂獣(ショッコンジュウ)が人々の魂を吸っているとか。しかし修師の1人が風邪(フウジャ)盤を出し、反応がないので食魂殺や食魂獣はいないと言う。どうやら第1話の召陰(ショウイン)旗に続き、何だかんだ言いながら夷陵老祖の霊器も重宝されているらしい。魏無羨は先を急ぐことにしたが、気難しいロバが動かなかった。すると見知らぬ娘が現れ、ロバが気に入ったのかリンゴ(苹果)をくれる。ロバはリンゴにめちゃくちゃ反応を示し、娘は大喜びして笑った。そこでは魏無羨はロバを小苹果(シャオピングォ)と呼ぶことにしたが、その娘にはある秘密が…。なぜか魏無羨について来た娘は大梵山が見えると、急に天女のように舞い始めた。娘の名は阿燕(アーイエン)。一緒にいた母親の話では先日、婚礼が決まったばかりだったが、許嫁が山へ芝刈りに行ったまま消息不明になったという。阿燕は許嫁の行方を探しに出かけ、山から戻ってくると失魂症になっていた。時々、反応するかと思えば、突然、大梵山に向かって踊り出すという。しかし何の因果か今度は阿燕の父親が失魂症となり、程なくして亡くなったとか。すると急に山中から助けを呼ぶ声が聞こえ、魏無羨は小苹果を連れて大梵山へ急いだ。大梵山では修師たちが金色の網に引っかかっていた。そこに金色の装飾をつけた快活な少年が現れる。少年は食魂獣が罠にかかったと思って弓を構えたが、空振りだと気づいた。「400枚も縛仙網(バクセンモウ)を仕掛けたのに、愚か者のせいで無駄になった!」あの高価な縛仙網を400枚も仕掛けられるとは、さすが裕福で絢爛豪華な蘭陵金氏だ。物陰から様子を見ていた魏無羨は呆れていたが、その時、またロバを探して阿燕が現れる。「しゃおぴんぐぉ~!」小苹果はまたリンゴをもらえると思ったのか阿燕を追いかけ、引きずられた魏無羨は少年の前に放り出されてしまう。少年は金麟台にいた莫玄羽のことを覚えていた。「なぜお前が?痴れ者になったやつだろう?叔父上が追い出して正解だな~」どうやら莫玄羽は本当に先代の金宗主の隠し子らしい。「早く消えろ!色魔を見ると不愉快だ!」「色魔だと?失敬な奴め、母親はちゃんと教育したのか?」魏無羨は年上への礼儀も知らない青二才に憤慨したが、少年は母親を持ち出されて激高、いきなり襲いかかった。しかしそこは夷陵老祖、サッとかわして少年の背中に札を貼ってしまう。この人型の札も夷陵老祖が使う邪術のひとつ、少年は札に招喚された巨漢の霊が重石となり、倒れたまま動けなくなった。魏無羨はその間に少年の金色の剣を投げて捕らわれた修仙たちを解放、勝手に剣を使われた少年は激怒する。「このままで済むと思うなよ…ジタバタ…舅舅(オジ/母の弟)に言いつけてやる!」「父親じゃなくて舅舅なのか?で、舅舅ってのは誰だ?」<それは私だ! (((;꒪ꈊ꒪;)))<その声は…少年の叔父とは雲夢(ウンム)江(ジャン)氏の若宗主・江澄だった。叔父のおかげで解放された金凌(ジンリン)@如蘭(ルーラン)はすぐさま剣を拾い、莫玄羽の脚を斬ってやるとわめく。しかし江澄は夷陵老祖の邪術を操る者は殺して犬の餌にしろと命じた。金凌は早速、莫玄羽に斬りかかったが、その瞬間、青色の光が金凌の剣を弾いてしまう。その隙に魏無羨は木の陰に身を隠し、こっそり様子をうかがった。|ω・`)コソッ…あっ…やはりあの青い光は含光君(ガンコウクン)こと藍湛(ランジャン)@藍忘機(ランワンジー)だった。|ω-`)ハァ~今日はオレ、ことごとくツイてないわ…ボソッ大梵山の周辺で人々が失魂症となる事件が起きた。そこで各世家の修師たちが夜狩のため、この山に集まって来たらしい。姑蘇藍氏を率いて行きたのは藍湛、しかも莫家で面識がある藍景儀(ランジンイー)と藍愿(ランユエン)@思追(スージュイ)の姿もあった。すると江澄は含光君が急にこんな山奥に現れたのは″人探し″か?と揶揄する。何でも藍湛はこの16年間、各地を遊歴していたとか…。|ω-`)oO(まさかずっとオレを探してたのかな~胸熱夜狩は各世家が平等に競う掟があった。藍愿は至る所に縛仙網を張るのは掟に背くと警告したが、蘭凌は話なら自分が獲物を捕らえてからだと横柄な態度を取ってしまう。すると藍湛の怒りを買い、突然、禁言術で口が開かなくなった。「ううう…(舅舅!喋れないよ~)」しかしこの禁言術、抵抗しなければ自然と解けるので問題ないらしい。|ω≦`)ククク…ランジャン、変わってねーなw江澄は藍湛がすでに縛仙網を全て切り落としたと知り怒り心頭だったが、まさか藍氏の二公子と手合わせするわけにもいかず、引き下がるしかなかった。こうして弟子たちは夜狩に戻り、江澄と藍湛は弟子たちが獲物を捕らえるのを待つことになる。藍湛は木の影にいる男に気づいていたが、黙ってその場を去った。魏無羨は川辺に出て仮面をはずし、顔を洗うことにした。思いがけず江澄と再会したせいか、ふと感傷的になって16年前を思い出す。水面には実の姉弟のように育った師弟・江澄と師姐(シシャ)・江厭離(ジャンイエンリー)の幻影が…。「師姐…」その時、山道を行く修師たちの噂話が聞こえた。修師たちは金家と江家に甘やかされた金凌を傍若無人だと非難していたが、中には幼くして両親を殺された金凌に同情する者もいる。「生後すぐ魏無羨のせいで父親が死に、母親の江厭離も命を落としたんだ 江厭離は恩を仇で返された、江澄があれほど憎むわけだ だからこの16年、魏無羨の邪術を使う者には容赦しない…」魏無羨は母親を持ち出して金凌を傷つけたと気づき、激しく後悔した。…オレは師姐の子に何てこと言ったんだ…そこへいつの間にか小苹果が戻って来た。魏無羨は小苹果が食べている草が聚霊(シュウレイ)草だと気づいた。この草は地中の霊元(レイゲン:霊の力の源)を吸うため、修師の墓のそばに生える。どうやらこの辺りに修師の墓がたくさんあるらしい。そこで魏無羨は山に入ってみると、荒れ果てた墓地を発見した。…ん?陰気に包まれている…埋葬された修師たちの霊元が散らずに聚霊草が生えたのか?そこで魏無羨は小苹果を待たせて墓地へ入ってみると、墓守の老人が掃除をしていた。「ここはどこの家の墓ですか?」「もう家は無くなったよ…温(ウェン)氏は早々に途絶えてしまった…」魏無羨は温氏の名を聞くと胸が痛んだが、その時、ふと気づいた。天女のごとく舞う阿燕の姿、あれは山頂にある祠(ホコラ)の舞天女(ブテンニョ)の石像と同じ…。「食魂殺の仕業じゃない!まずい、金凌が…」しかし振り返ってみると、さっきの老人は消えていた。その頃、一向に獲物が見つからない姑蘇藍氏たちはすでに祠にいた。祠にはまさに天女が舞っているような石像が祭ってある。実は数百年前、山に入った仏脚(ブッキャク)鎮(村)の猟師がこの洞窟で人そっくりの石を見つけた。その石は手足があって舞う姿はもとより、頭部が微笑んでいる女子のような神秘的な石だったという。それから仏脚鎮には多くの伝説が生まれたのだ。そこで藍景儀も風邪盤をかざしてみたが、やはり反応はない。「この祠は御利益があると聞くが、掃除もされず荒れたままだな~」その時、金凌率いる蘭陵金氏や雲夢江氏がやって来た。金凌はどうせただの石だと呆れ、拝む価値などないと馬鹿にする。「それほど御利益があるなら私が願掛けしよう、大梵山で魂を食ってる奴を私の前に連れて来い!」すると突然、修師の1人が倒れ、石像の回りの岩が崩れ始めた。驚いた修師たちは一斉に剣を抜いたが、駆けつけた魏無羨が呪符を放って石像を封じてくれる。「早く逃げろ!その天女は危険だ!」魏無羨は修師たちと一緒に下山した。そこで合図の霊煙弾をあげて含光君を呼んだ方がいいと勧めたが、藍愿も藍景儀も莫家荘で使ってしまったという。「予備を忘れたのか?ったく、含光君が知ったらきっと罰があるぞ~ 同じ過ちを繰り返さないためだ!」魏無羨は誰より藍湛のことを分かっていた。すると藍愿がなぜ魂を奪ったのが天女だと気付いたのか尋ねる。魏無羨は墓地だと教えてやった。食魂殺や食魂獣はまだ散っていない死者の霊識を吸収するが、なぜか墓に集まった霊識には見向きもせず、生きた人間を襲っている。「それもそうだな…」藍景儀は合点がいったが、ふと気づいた。「ちょっと待った…痴れ者じゃなかったのか?」( ̄▽ ̄;)オホホ~阿燕のおかしな行動もそれで説明がついた。婚礼間近の許嫁が消えた阿燕は恐らく有名なこの祠に願掛けに来たのだろう。しかし失魂症となって帰宅し、父親は娘が医者や薬では治らないと知ったのだ。そこで父親も同じように祠で願掛けする。父親は失魂症になり程なくして死亡したが、天女は願い通り娘の霊識を吐き出した。その霊識が傷ついていたため、阿燕は天女のように舞うようになったのだろう。藍愿は金凌が祠で″大梵山で魂を食う者を出現させろ″と願掛けしたのは、天女を復活させようとしたのだと分かった。「はっ!金凌?!」魏無羨は金凌の姿がないと気づいて慌てた。その時、本当に復活した天女の石像が仙師たちを追いかけて来る。…なぜ復活した?!藍湛と封印したはずだぞ?…魏無羨は困惑したが、突然、金凌が現れ、無謀にも石像に矢を放った。危険を察した魏無羨は咄嗟に藍景儀の剣を借りると、近くにあった竹を切って横笛を作る。その間にも石像は修師たちに襲いかかって来た。♪ピロロロロ~藍景儀は剣を返してもらって安心したが、莫玄羽に呆れてしまう。「こんな時に笛って…やはり痴れ者だ」魏無羨は竹笛を吹いて石像に対抗できる傀儡を呼び出すことにした。しかし驚いたことに身体に鉄鎖を巻いた温寧(ウェンニン)@瓊林(チョンリン)が現れる。…温寧?死んだはずでは、温寧のはずがない…呆然とする魏無羨、すると修師たちも温寧を見て驚愕した。「鬼将軍だ!」「16年前に夷陵老祖と一緒に消滅したはずじゃ…」ともかく魏無羨は竹笛で温寧を操り石像を倒したが、粉々になった石が消えてしまう。「違う!幻影だ!」魏無羨は何者かが幻影を作り出し、自分に温寧を招喚させたのだと気づいた。それにしては手が込んでいる。その時、山肌をかけて逃げて行く人影があった。修師たちは温寧を捕らえようとした。すると魏無羨が笛の音を調整しながら、興奮気味の温寧を落ち着かせて自分の方へと誘導する。しかしその時、急に藍湛が現れ、魏無羨の腕をつかんだ。動揺した魏無羨だったが再び笛を吹き始め、温寧を何とか山へ帰すことに成功する。そこへ遅れて江澄が駆けつけた。江澄は弟子たちから温寧を見たと聞いて信じられなかった。すると修師が莫玄羽が笛を吹いて呼んだと訴える。江澄は魏無羨が戻って来たと疑い、莫玄羽に武器の鞭・紫電(シデン)を放った。しかし藍湛に阻止されてしまう。魏無羨は2人が対峙している間に逃げ出そうとしたが、江澄が気づいて紫電を放った。背中を打たれた魏無羨は思い切り倒れ、銭や力があれば乱暴してもいいのかと憤慨する。江澄は呆然となった。なぜ紫電が反応しないのか…。そこでもう一度、紫電で莫玄羽を打とうとしたが、藍景儀が止めた。「紫電は奪舎(ダッシャ/他人の身体に自分の魂を移すこと)した者の魂を取り出す 魏無羨は死後、骸も魂も見つからないのに奪舎できると思いますか?」「ギギギ…死んだとは限らん!」「?だって江宗主が殺したんですよね?」16年前の不天夜での戦い…。世間では魏無羨が江澄に刺されて崖から落ちたと語り継がれて来た。しかしあの崖で本当は何があったのか、真実を知るのは魏無羨と藍湛、江澄の3人しかいない。すると魏無羨は急に気が遠くなり、後ろに倒れていった。…時々、思う…16年前に戻りたい…蓮花塢(レンカウ)に戻りたいと…たとえ夢でも…覚めたくない時は16年前にさかのぼる。魏無羨は姑蘇藍氏の座学に参加するため、同門たちと彩雲鎮に着いた。すると長旅だったことから江澄が宿で身なりを整えていこうと提案する。江厭離も拝礼まで日もあると賛成すると、酒に目がない魏無羨は姑蘇の天子笑(テンシショウ)は銘酒だと喜んだ。しかし江澄は酒などダメだと反対し、2人は言い争いになってしまう。江厭離は2人をなだめて宿を探そうと言ったが、口うるさい江澄が嫌で魏無羨は1人で先を急いだ。「なんて態度だ!きっと雲深不知処で何かしでかすぞ」「快活なのは悪いことじゃないわ、父上もそう言ってる」江澄は父と姐がいつも魏無羨の味方だとぼやいた。江厭離は性格は変えられないと話し、心に従うことが雲夢江氏の教えだという。つづく( ̄▽ ̄;)本題ではないのにイマイチ話が分からずかなり管理人の主観が入っていますがご了承くださいもし理解できた暁には短くまとめます(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾ペコ
2020.03.25
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