ノリントン・ワールド炸裂シュトゥットガルト放送響 | Sheva's Ballet Fan Ibra's Opera Fan

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2008年02月08日

ノリントン・ワールド炸裂　シュトゥットガルト放送響

カテゴリ： Classical Music

Sir Roger Norrington & Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR Japan Tour 2008

Date: 8 Feb. 2008
Venue: Muza Kawasaki Symphony Hall, Kanagawa, Japan

Concerto for Piano and Orchestra No. 4 in G major, op. 58 (Beethoven)
with Yu Kosuge (p)

Symphony No, 1 in C minor, op. 68 (Brahms), etc.

ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団

　2008年2月8日（金）
　ミューザ川崎シンフォニーホール

　シュトゥットガルト放送交響楽団（管弦楽）
　ロジャー・ノリントン（指揮）
　小菅優（ピアノ）

　演奏曲目：
　サリヴァン：歌劇「近衛騎兵隊」序曲
　ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58／小菅優
　小菅のアンコール曲

　ブラームス：交響曲第1番ハ短調作品68
　アンコール１
　アンコール２

　きょう、デスノなのに、コンサートなんか行っちゃったよ～

　完全に我が道を行っていた。
　ノリントン・ワールドが炸裂していた。
　これがピリオド奏法。
　君はチェリビダッケか。
　彼でないと許されないだろう。

　（笑）。

　小菅とのベトコン４、まるでおじいちゃんが孫娘にピアノを教えてるみたいだった。
　手を焼いていたが…
　これは小菅にも可哀想。ノリントンの望むようには…普通弾かない。

　オケはすべてヴィブラートを封印。
　ものすごい少ない編成。
　音は18世紀だった。

　だからブラ１も当然！ノリントンワールド。
　テンポも違うし、
　弾き方が違う。
　まるで違う曲だった。

　それでも第4楽章はすごかったなあ～～～
　パフォーマンスも巨匠してたです。

　1曲目
　　ノリントンは指揮するというより合図する、といった感じ。肝心なところ以外では立ってるだけ。さすが巨匠～　譜面台もないし。

　2曲目
　　ベトコン４

　驚愕のピアノ配置。小菅は客席にお尻を向けて座る。弾き振りか？（違います）。
　ノリントンはピアノの下手奥に椅子を置いて座る。
　オケの人数が死ぬほど少ないぞ。室内楽か？
　とても感情的でメロディアスなこの曲が、まったく古楽のような響きを帯びる。
　バイオリンはヴィブラート禁止なので、音がすべてスタカートに聞こえる。
　テンポは一貫して速く、ところどころゆっくりとかためとか一切ない。
　小菅のピアノもノリントンに言われているのかアクセントをつけまくった弾き方で、さすがにペダルは踏んではいたけど、まるでコンサートピアノというより練習曲？
　最後までこの曲はあかんまま終わった。
　トランペットが古楽器？だったのかしら。
　スタンウェイを壊しそうなイェフィム・ブロンフマンさまを聴いた後ではこれはピアノコンチェルトのカタルシスを味わえない演奏である。
　ノリントンの目指すものはもちろんゲルギエフやラトルの望むものと違うわけで、それはしょうがなかったのかな。でも週末のコンサートはカタルシス味わいたいじゃん？私は素人だから。

　小菅のアンコール曲：
　グラナドス「嘆きまたはマハと夜鳴きウグイス」

　ブラームス1番
　やっぱり予想通り、弦はヴィブラート禁止。速いスピードでさくさく展開する。
　巨大な第1楽章もさくさく。
　終わって客がいっせいに咳をしだす。一段落すると「もういいの？」とでも言いたげに客席を振り返ってみるノリントン。その後360度のまわりのお客さんに視線を投げる。
　小休止といったところか。
　第2楽章に入る。
　第3楽章。
　第4楽章。ここはもうとにかくすごかった。ノリントンもこの楽章だけは気合が入りまくり。圧倒的な迫力だった。でももちろんノリントンワールドなので普通のブラ１のカタルシスはほとんど味わえません。なかなかレアなものを聴いたわ～という感じでしょうか。
　トロンボーンが1台だけ古楽器?風。
　ピチカートのところとかすごかった。
　オケは彼の指導に精一杯応えていた。
　ノリントンはやっぱある意味天才。これは革命的演奏だと思う。

　アンコール2曲。
　すっばらしかった！　やっぱりロジャーはイギリス人！
　ベンジャミン・ブリテン「マチネ・ミュージカル」より第1曲　行進曲
　と
　フランツ・シューベルトの「ロザムンデ」D797 より間奏曲第3番

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