全10件 (10件中 1-10件目)
1

※カーテンコール撮影可能 #東京二期会Photo: ©Shevaibra, courtesy of Tokyo Nikikai Opera Foundation and the artists※カーテンコール撮影可能 #東京二期会 Video: ©Shevaibra, courtesy of Tokyo Nikikai Opera Foundation and the artistsNISSAY OPERA 2025 ≪東京二期会オペラ劇場≫J.シュトラウスII世『こうもり』 オペレッタ全3幕ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演2025年11月27日(木)、28日(金)、29日(土)、30日(日)(ダブルキャスト計4回公演)鑑賞日…29日(土)マチネ会場:日生劇場指揮:エリアス・グランディ演出:アンドレアス・ホモキ管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団主催:公益財団法人東京二期会共催:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]11/27(木)・29(土)アイゼンシュタイン 大沼 徹 ロザリンデ 吉田珠代 フランク 杉浦隆大 オルロフスキー 一條翠葉 アルフレード 金山京介 ファルケ 黒田祐貴 ブリント 持齋寛匡 アデーレ 高橋 維 イダ 石野真帆 フロッシュ 鹿野由之(全日)***東京二期会「こうもり」Day3・大沼組ホモキの演出の「こうもり」を見るのは2017年、2021年(※下記リンク参照)に続き、3回目だった。前々回アイゼンシュタインが又吉秀樹さんの回を見た今回はカメレオン・アクター・シンガー大沼徹氏が満を持して?アイゼンシュタインということで見に行った。前回思ったのは演出がやはり難解なので言わば笑ってるだけであなたいいんですか?と演出家に言われているようでなんとなく座りが悪かった。もちろん客をそういう気持ちにする(違和感を与える)ことが演出家の意図なわけで。今回はだから全開で楽しまずいい意味でわりと醒めた気持ちでホモキの演出について見て観察して大沼徹氏のダメ男ぶりを楽しんだ。アイゼンシュタインとは現代ではコンプライアンス的にOUTな男 セクハラ天国の いわゆる昭和の男である。そんな男になぜか異様に暗い敵意を燃やすファルケ黒田さん彼も非常に演技が上手いので今回そんな昭和の男を嫌う令和の男、ファルケの敵愾心がすごく伝わってきた。彼は自分の復讐と言いつつ実は苦しんでるロザリンデを救いたかったのか。だからDu のシーンで2人だけが覚醒しているのだ。ファルケの金も尽きアデーレは女中に逆戻りアイゼンシュタインは逮捕され家にはアルフレードというごろつきが居座る。ロザリンデの苦悩は終わらないチャンチャンアルフレードを演じた金山さんのやりたい放題のジゴロの酔っ払いの演技がすばらしかった!一條さんの声のパワーがすばらしかった。グランディの演奏はすばらしかった!オケも若いメンバーが多くてはじけたケレンミのある指揮によく応えていた。***2007, Die Fledermaus, Komische Oper Berlin ホモキの演出について調べたがあまり記事が出てこない。komische oper berlin: "Die Fledermaus"Komische Operette in drei Akten von Johann StraußPremiere So | 23.09.2007 | 19:00 Uhr.ベルリン・コミッシェ・オペラ:「こうもり」ヨハン・シュトラウス作、三幕のコミックオペレッタ初演 日曜 | 2007年9月23日 | 19:00 だいたいホモキのこの作品の初演は2007年。すでに18年もたっている。「… Tenor Alfred (mit dem unwiderstehlichen hohen B)テノールのアルフレッド(魅力的な高音Bで)…」「…この奇妙な社会の誰もが、自分がそうであると装っている人物ではない。誰もが役を演じ、すべての人が喜劇の登場人物であり、自分たちがそれに気づいてさえいない。すべては嘘、あるいはせいぜい半分の真実であり…」「舞踏会の翌朝、前夜の半ばや完全な過ちを酔っぱらいが覆い隠し、すべての騒動の責任をシャンパンに押し付けるとき、観客は市民的家庭での生活について多くのことを知ることになり…」あるホモキ演出の解説によると「舞台上の1874年の人々が現在の観客の我々に、これから起きる大戦を知っていたんでしょと少し怒りを表す」そうなので、倒れていて身じろぎもしない人々、破壊された装置や「オペラ座の怪人」のパロディの巨大なシャンデリアの崩壊などは、その後(40年後)に起きる大戦(1914~1918)を(時空を飛び越えて)見せているということか。まーそういうこと、解説されないとわからないよね、という演出は、演出家のひとりよがりなんだけどね!大沼氏の、(未来の)死骸の中を歩き回るアイゼンシュタインの演技は本当にすごかった!何度倒れたことだろう。大沼氏の体を張った転倒は彼の演技の代名詞でもある(のか?)がそういうところSimon Keenlysideを思い出させる。あとは野球の投球フォーム(1幕)とかフランクとのハイタッチならぬ胸タッチで後ろに何回も吹っ飛ぶとか(笑) 大沼アイゼンシュタインの存在感が突出していたが、高橋さんや金山さん、黒田さんといった若手は本当に演技もうまいのでだんだん今回の「こうもり」の人物造形が腑に落ちてきた気がする。詳細続く。Related links:2017年11月23日 二期会こうもりday 2 爆笑王・又吉秀樹見参!2021年11月26日 東京二期会こうもりDay2(2021)※カーテンコール撮影可能 #東京二期会Photo: ©Shevaibra, courtesy of Tokyo Nikikai Opera Foundation and the artists
2025年11月29日

新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所)マーティン・カッツ指導「アフタヌーン・コンサート」2025年11月28日(金)14:00開演新国立劇場 オペラパレスホワイエマーティン・カッツ氏による「アフタヌーン・コンサート」を開催Martin Katz (born November 27, 1945) is an American pianist, educator and conductor, primarily known for his work as an accompanist. ーーfrom Wikipediaマーティン・カッツ Martin KATZ 予定上演時間 約2時間(休憩含む)料金 無料 出演 新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所) 第26・27・28期ピアノ:マーティン・カッツオペラ研修所長:佐藤 正浩(指揮者)***ドニゼッティ「ドン・セバスティアーノ」よりG. Donizetti - Don Sebastiano - O Lisbona, alfin ti miro上田駆(バリトン)O Lisbona, alfin ti miro,riedo alfine, o patria, a te!L'aura tua ch'io sento e spirovita nuova infonde in me!Scordo l'ansie e l'aspra guerrache il destro mi fe' soffrir.Ti riveggo, o sacra terra,or può farmi il ciel morir!Pur languente in suol straniero,senza speme di mercé,era il cor del prigioniero,dolce patria, ognor con te! 上田駆さんはリリック・バリトン。以前、町田イタリア歌劇団主催のコンサートでお聴きした。すばらしい!豊かな声。ドニゼッティ「連隊の娘」よりC'en est donc fait - La Fille du Regiment谷菜々子(ソプラノ) リリック・コロラトゥーラ・ソプラノ。 H B→B B (Hi Esなし)ドニゼッティ「愛の妙薬」より♪人知れぬ涙Una furtiva lagrima長倉駿(テノール) テノーレ・リリコ・レッジェーロ。スレンダーな体。美しい声。最高音B?はかすめる感じで破綻なく歌い切る。ヘンデル「ジュリオ・チェーザレ」よりHaendel Giulio Cesare "E pur cosi... Piangerò la sorte mia" (Cleopatra)有吉琴美(ソプラノ) リリック・メゾかと思いました。美声がすばらしい。完成された歌唱。モーツァルト「フィガロの結婚」よりLe nozze di Figaro, K. 492, Act III: "Hai gia vinto la causa?" (Il Conte d'Almaviva)小野田佳祐(バリトン) カヴァリエバリトン。中低音域が重く響く。ドニゼッティ「アンナ・ボレーナ」よりAnna BolenaPiangete voi...Al dolce guidami齋藤菜々子(ソプラノ) ドラマチック・コロラトゥーラ・ソプラノでしょうか?鋭く突き刺す高音。最後のカデンツァのアジリタ、慎重に歌った。ベッリーニ「清教徒」よりBellini: I puritani / Act I: Or dove fuggo mai?... Ah! per sempre io ti perdei中尾奎五(バリトン) リリック・バリトン。うっとりする美声。この曲にぴったり。カデンツァ高音A?芝居がかったしぐさもいいです。マイアベーア「ユグノー教徒」よりLes HuegenotsÔ beau pays de la Touraine 渡邊美紗季(ソプラノ) リリック・コロラトゥーラ・ソプラノ。陰影のあるすばらしい声。High C High C(カデンツァ)アジリタ、技巧すばらしい。High D High Es(2回)最後High Es!伸ばす~!《休憩》グノー「サッフォー」よりGounod: SAPHOStances ''O ma lyre immortelle...'' 後藤真菜美(メゾ・ソプラノ) リリック・メゾ。美声。レガートの続く難曲。迫力ある演唱。ドニゼッティ「シャモニーのリンダ」よりG. Donizetti "Linda di Chamounix" Act IAh tardai troppo...O luce di quest'anima 島袋萌香(ソプラノ) リリック・ソプラノ。明るい声。High C アジリタすばらしい。High D High D(アジリタ)(Hi Esなし?)マスネ「ウェルテル」よりMassenet - WertherWerther...-Air des Lettres吉原未来(メゾ・ソプラノ) ドラマチック・メゾ or アルト。パワフル!シャルロッテにぴったりの声。グノー「ロミオとジュリエット」よりGounod: Romeo et Juliette: 'Ah Leve toi soleil'矢澤遼(テノール) リリックテノール。最高音H parais ! も力強く出した。(3回)がんばりました。ロッシーニ「アルジェのイタリア女:よりRossini: L'italiana in Algeri / Act 1: "Cruda sorte! Amor tiranno!"牧羽裕子(メゾ・ソプラノ) ドラマチック・メゾ。ご存じ今年の日本音楽コンクールでも歌ったすでに完成に近づいている歌姫。今後ひっぱりだこ間違いなし。彼女だけレベチのパフォーマンスを感じさせた。 豊かな声ですばらしい。すでに舞台上で歌っているよう。低音もよく出ている。よく通る声、レベチの声量。速いテンポも明確。何より魅力的! このロビーコンサートには日生劇場の演出家、粟國 淳氏も聴きにいらしてました。詳細続く。 コンクールなどで聴かせていただいたこともある オペラ研修所 第28期の 田中潤さん(バリトン)が2025年11月8日、27歳で逝去されたそうです。残念です。謹んでお悔やみ申し上げます。
2025年11月29日

※カーテンコール撮影可能Photo: ©Shevaibra, courtesy of Kitaku Bunka Shinko Zaidan and the artistsHokutopia International Festival TOKYO« RODELINDA » by Händel 28 and 30 Nov. 2025Rodelinda : Roberta MameliClint van der Linde : Bertarido Nicholas Scott : Grimoaldo北とぴあ国際音楽祭2025ヘンデル作曲オペラ《ロデリンダ》セミ・ステージ形式/イタリア語上演・日本語字幕付]初演300年記念の年に贈る名作!指揮・寺神戸亮×演出・小野寺修二待望の再タッグ演目:オペラ《ロデリンダ》作曲:ジョージ・フレデリック・ヘンデル台本:ニコラ・フランチェスコ・ハイム 原作:ピエール・コルネイユの悲劇『ペルタリト:ロンバール王』に基づくアントニオ・サルヴィの台本初演:1725年(ロンドン/ヘイマーケット国王劇場)2025年 11月28日(金)17:00開演(16:20開場)北とぴあ さくらホール東京都北区王子1丁目11−1指揮・ヴァイオリン:寺神戸 亮演出:小野寺修二(カンパニーデラシネラ)出演:ロデリンダ:ロベルタ・マメリ(ソプラノ)ベルタリード:クリント・ファン・デア・リンデ(カウンターテナー)グリモアルド:ニコラス・スコット(テノール)エドゥイジェ:輿石まりあ(メゾソプラノ)ウヌルフォ:中嶋俊晴(カウンターテナー)ガリバルド:大山大輔(バリトン)ダンサー:崎山莉奈、大西彩瑛管弦楽:レ・ボレアード(ピリオド楽器使用)主催(公財)北区文化振興財団***ロデリンダDay1題名役のロベルタ・マメリがすごかった!(語彙力)圧倒的なパワフルロデリンダで怒れる女性としてのリアリティハンパない!めっちゃカッコいい!美声なのに響き渡るワールドクラスの逸材!夫役の王位を追われたベルタリード役のカウンターテナー、クリント・ファン・デア・リンデは逆に超神秘的なこの世のものではない存在感を醸し出す。あっちの世界に連れてかれそうになる神聖さ 没入感これがCTの真骨頂!敵役のテノール、グリモアルド役のニコラス・スコットもすばらしい!テノーレ・リリコ・レッジェーロ で超美声テノールには絶対出せない超低音もスコアに書かれている。ヘンデルもハンパない!本当の極悪人、ガリバルド役の大山大輔さんも彼が演じると実に味があって素敵でした。ベルタリードの忠臣、ウヌルフォ役のカウンターテナー中嶋俊晴さんもコミカルな味があって、お声も神秘的ですばらしい。ベルタリードの妹エドゥイジェ役のメゾ、輿石まりあさんも声も演技もすばらしい。演奏も快速テンポですばらしい。演出もすばらしい。ダンサーの振付もダンスも実にすばらしい。つまり超最高のすばらしい公演でした♪※11月30日も公演があります!***"Rodelinda" Voice typeRodelinda, Queen of Lombardy soprano Bertarido, usurped King of Lombardy alto / castrato Grimoaldo, Duke of Benevento, tenor Eduige, Bertarido's sister contralto Unulfo, Bertarido's friend and counsellor alto / castrato Garibaldo, Grimoaldo's counsellor, duke of Turin bass Flavio, Rodelinda's son silent***お疲れ様でした。※11月30日も公演があります!詳細続く。Photo: ©Shevaibra, courtesy of Kitaku Bunka Shinko Zaidan and the artists
2025年11月28日

METライブビューイングベッリーニ《夢遊病の娘》La Sonnambula - BelliniMET上演日:2025/10/18日本全国の映画館での上映期間:2025年11月21日(金)~11月27日(木)※東劇のみ12/11(木)までの3週上映指揮:リッカルド・フリッツァ Riccardo Frizza演出:ロランド・ビリャソン Rolando Villazon出演:《アミーナ》ネイディーン・シエラ Nadine Sierra《エルヴィーノ》シャビエール・アンドゥアーガ Xabier Anduaga《リーザ》シドニー・マンカソーラ Sydney Mancasola《ロドルフォ伯爵》アレクサンダー・ヴィノグラドフ Alexander Vinogradov上映時間:約3時間14分(休憩1回)第1幕 & オープニング・解説(R・ギデンズ&MET総裁 P・ゲルブ)インタビュー(N・シエラ) インタビュー(R・ビリャソン)《ラ・ボエーム》インタビュー(J・グリゴリアン&F・デ・トマーゾ)インタビュー(R・フリッツァ)インタビュー(X・アンドゥアーガ)第2幕料金:3700円***METライブビューイング「夢遊病の娘」METはネトレプコに続く旬の大スターを得た。ネイディーン・シエラ。37歳あけっぴろげで底なしに陽気なDIVA見事な超絶技巧 超高音をパワフルに聴かせた。リリック・コロラトゥーラ・ソプラノとしての彼女の真の実力を今回聴いた感じだ。METの聴衆はdelirious ネイディーンはメキシコ系?のアメリカ人。正直実演を聴いた日本公演(横浜)でのパフォーマンスとは雲泥の差だった。横浜はやっぱりリハーサルだったのか?笑今回はHi F Hi Es Hi D Hi C 出しまくりかと思う(未確認だが)シャビエルは1995年6月生まれのまだ30歳!2016年8月のペーザロロッシーニフェスのアカデミー公演「ランスの旅」で騎士ベルフィオーレを歌っているのを現地で聴いた。その時もすばらしかったがその後ROF含めいろんな歌劇場を制覇し、ついにMETまで上り詰めた。2016年はまだ21歳だったのか!彼は高音のテッシトゥーラBまでな楽曲?で高音のB出しまくっていたHi Cも2回?出したかと思う。1幕の2重唱の最後と2幕やっぱりベッリーニは美しい!彼こそ天才的メロディメーカーリーザ役はソプラノ。シドニー・マンカソーラ、38歳 1987年8月生まれ。Sydney Mancasola (born August 5, 1987) is an American operatic soprano singer.美しく、演技も上手い。嫌味のない明るい系美人でMETにいそうなタイプ。全国的な上映は明日まで。お勧めです♪詳細続く。Xabier Anduaga Martinez tenor as Chevalier Belfiore. 2016年8月マルケ州ペーザロPhoto: ©Shevaibra, courtesy of the artistRelated links:2009年03月21日 MET夢遊病の女 日本時間の今夜放送2009年04月11日 MET「夢遊病の女」ライブビューイング
2025年11月26日

※「遠くからなら」の条件付きで写真撮影可能。務川様お心遣いありがとうございます。彩の国さいたま芸術劇場エトワール・シリーズ プラス 務川慧悟 Part. 2 ピアノ・ リサイタル『革新のベートーヴェン』 2025年11月24日(月・祝)15:00開演彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール ※完売 当日券なし出演 務川 慧悟(ピアノ)プログラム ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」シューマン:花の曲 変ニ長調 作品19ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101ラッヘンマン:子供の遊び(ピアノのための7つの小品)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32 番ハ短調 作品111アンコール二曲「エトワール・シリーズ プラス」アーティストが「リサイタル」と「室内楽」という異なるスタイルで意欲的なプログラムに挑む。シリーズ第2弾は、務川慧悟。今回「革新のベートーヴェン」と題し、3つのピアノ・ソナタを軸に、その音楽の変遷と挑戦の軌跡を辿る務川慧悟コメント「ベートーヴェンの音楽は、古典派音楽という語のイメージからか「厳格な」音楽とのイメージを持たれる向きも多いように思いますが、同時に彼は音楽の中で様々な変革と挑戦を行った、真の「革新者」でもありました。ピアノによる新たな響きを追究した「月光ソナタ」はもちろんのこと、まるでシューマン的ロマン派の先駆けとも言えそうな美しき第28番ソナタ、そして、その歩みを更に一歩押し進めた最後のソナタ第32番では、破壊と融合の狭間…形式の垣根を超えた特別で宇宙的な世界へと辿り着きます。そこには、いわゆる現代音楽の幾つかの萌芽のようなものすら、既に感じることができます。」 ―務川慧悟 以上公式サイトより。主催 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団***今日はすごい場面に立ち会った務川慧悟さんがベートーヴェンの最後のピアノソナタ32番を演奏したのだ。ベートーヴェンの曲は人生そのものだが、32番は彼の最後のソナタで、哲学的次元にある。務川慧悟氏の言葉を借りれば、宇宙的、だそうだ。アンコールはバッハのゴールトベルク変奏曲の第一番アリアまで弾いてくれちゃってこれはほんま宇宙的という次元で円環が閉じたような。務川慧悟さんが大好きなフランスものは若干苦手なので今日は聴けてよかった!やっぱり天才の作るプログラムは意味不明なところもあるが、楽しんだ。***務川さんの生演奏を聴くのはもう少なくとも過去に3回は聴いているショパンコンチェルト、横山さんとの共演、浜離宮のリサイタルベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」1.Adagio sostenuto2.Allegretto3.Presto agitato 言わずと知れたベートーヴェン3大ピアノソナタ。 第1楽章がほんと月光だった!(゚д゚)! ピアノはスタインウェイだがピアノ(弱音)もしくはメゾピアノで入り、ペダルをかけてもやもやさせてベートーヴェンの硬さが削がれている。これぞ務川流? 第2楽章でやっとメゾフォルテぐらいになって快活に 第3楽章はアタッカで入り、心底観客の度肝を抜く。めっちゃクソ速いのだ! まるで魂が咆哮しているような、強い風が吹き荒れているような激しさですごかった! 名演ありがとうございます。ここで務川氏マイクを持って登場!以下はメモをもとに概要を記述。務川慧悟「2回目のシリーズ。ここで6月に珍しい編成でやって、ストラヴィンスキーとかバルトークとか、民俗音楽、ジャズなどの影響を受けたクラシック作品だったが、今日は王道中の王道を。 とは言ってもベートーヴェンは、タイトルにあるとおり、「革新のベートーヴェン」彼は音楽を古典から一歩進めた人。 「月光」(ソナタ)は有名な作品。5オクターブのピアノの限界に挑戦する様な。 シューマンとベートーヴェンの28番。この2つをなぜ合わせたか?(ベートーヴェンは?)ロマン派の扉を開いた人。28番のソナタは一言で言って美しいソナタ。すでにシューマンの要素が入っている。ロマン派の扉を開けた(ベートーヴェン)。 後半はラッヘンマンと32番。32番は最後のピアノソナタ。このあたりに行くと、もっと先の手法に推し進めて、メロディと伴奏、バランスよく、ではなく極端なことを行っている。2楽章で、ひとつの和声とリズムを繰り返す、(それまでと)違うありかた。宇宙的なものを表現した。 ラッヘンマンはベートーヴェンの晩年の作品から影響を受けたのでは。 32番は極めて偉大でピアニストにとって弾くのに勇気がいる作品。 ベートーヴェンの新しい世界を感じてほしい。」シューマン:花の曲 変ニ長調 作品19 可愛らしい曲。ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101第1楽章 幾分速く、そして非常に深い感情をもって Etwas lebhaft und mit der innigsten Empfindung (Allegretto,ma non troppo) 6/8拍子 イ長調第2楽章 生き生きした行進曲風に Lebhaft. Marschmäßig (Vivace alla Marcia) 4/4拍子 ヘ長調第3楽章 ゆっくりと、そして憧れに満ちて Langsam und sehnsuchtsvoll (Adagio,ma non troppo,con affetto) 2/4拍子 イ短調- 速く、しかし速すぎないように、そして断固として Geschwinde, doch nicht zu sehr und mit Entschlossenheit (Allegro) 6/8拍子 イ長調 第1楽章、またまた務川氏の頭が深く、鍵盤の上に垂れていく。瞑想 第2楽章が明るく、第3楽章が緩徐部分と速い部分の組み合わせという構成。 ベートーヴェンの作品を書いた時代を考えるとわかるのだが打鍵がすごく強くアクセントをつけている。確かにBachっぽい。 休憩ラッヘンマン:子供の遊び(ピアノのための7つの小品) 初めてピアノを触る赤ちゃんが演奏しているような曲🤣 これと32番の深遠な哲学性を結びつけるところが務川さんすごいわ。確かに超高音をしつこく弾いたり、高音と低音を同時に弾くような破天荒な「楽想」(笑)が似ているベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32 番ハ短調 作品111第1楽章 Maestoso - Allegro con brio ed appassionato ハ短調第2楽章 Arietta. Adagio molto, semplice e cantabile ハ長調 や~もう~すごかった(語彙力) 第2楽章ではやはり哲学的次元に達するのだよね。 途中でがらりと快活になってスキップするように跳ねるようにリズミカルに弾くところがあるのだが、ここは務川流でまるでホンキートンクピアノでジャズを弾くような趣があった!※「遠くからなら」の条件付きで写真撮影可能。務川様お心遣いありがとうございます。アンコール:1バッハ「ゴルトベルク変奏曲」より「アリア」2ベートーヴェンピアノソナタ第17番「テンペスト」より第3楽章 アンコールでは驚きのバッハ!しかも超有名曲。 「アリア」の繰り返し部分は装飾音をつけて演奏していた。かっちょええ~ そのまま最後まで弾いてほしかったけど第1番のアリアだけだった。 そしてアンコール二曲目はこれまた有名な「テンペスト」 なんと贅沢な。ありがたいこと。 お疲れ様でした。
2025年11月24日

写真前列左から、飯島由利江 飯塚学 西本真子 米津俊広 上本訓久 大澤恒夫 高橋初花 小山健太郎 佐藤允彦(文中敬称略)Photo AlbumPhoto: ©Shevaibra, courtesy of the Shinjuku Opera and the artists第31回 新宿オペラ G.ヴェルディ「ドン・カルロ」全4幕2025年11月22日(土)、23日(日)(ダブルキャスト)2025/11/22(土)13:00 開演 ( 12:30 開場 )(✅鑑賞日)新宿文化センター大ホール指揮]米津俊広演出]園江治出演(22日)ドン・カルロ:上本訓久 (テノール)(Role debut)ロドリーゴ:飯塚学(バリトン)(Role debut)エリザベッタ:西本真子(ソプラノ)エボリ:飯島由利江(メゾ・ソプラノ)フィリッポ:大澤恒夫(バス)大審問官:佐藤泰弘(バス)テバルド:高橋初花(ソプラノ)修道士/カルロ・クイント:田中拓風(バス・バリトン?)国王の布告者:佐藤允彦(テノール)レルマ伯爵:小山健太郎(テノール)天の声:大中郁代(ソプラノ?)演奏]新宿オペラ管弦楽団合唱]新宿オペラ合唱団副指揮 松下和弘・金子快聖・柴田慎平・石川裕也練習ピアニスト 岩崎能子・松井理恵・河野真有美・岩渕 静美術 淡路公美子小道具 悠久堂照明 関 嘉明衣裳 五十嵐和代ヘアメイク エイミー前田字幕 升水弘之広告宣伝 バク舞台監督 八木清市協力 宮本風香後援 新宿新聞社主催 NPO法人新宿オペラ問い合わせ:NPO法人新宿オペラ事務局***三度の飯より「ドン・カルロ」が好きです。今日は3時間強 ヴェルディの傑作「ドン・カルロ」の音楽を全身に浴びて大変嬉しゅうございました!オケはアマチュアだと思うのですが、歌手はこの日本で望み得る最高レヴェルの強者が揃いました。なにしろこの作品は6人のすごい歌手が必要な大作です。まずはエボリの飯島由利江さんがすばらしかったです。ドラマチックメゾで彼女の声を同新宿オペラ「マクベス」のレディ役でお聴きした時に「これこそレディ・マクベスの声なのだ!」と確信したのを覚えています。中低音域の強さ、むらのない声を出す技巧。他のソリストと合わせる技量。どれをとっても日本最高レベル!レディに続けてエボリも最高のパフォーマンスをお聴きできました。なにしろ史上最高のメゾ、フィオレンツァ・コッソットに教わったというのですからそれは本格派です!題名役カルロを演じたのは上本さん。彼はなんと初役(Role debut)だったというのです。驚き!そしてやっぱりさすがテノール。ゴリゴリのスピントで上本節全開。なにしろソロだけでなく重唱でも音を伸ばしまくる💦。やっぱりテノールだけは何をやっても許される。それがイタリアオペラの醍醐味。そして彼のヘアメイクが髭と相俟って、まるでルチアーノ・パヴァロッティにそっくりなんです!めっちゃ入魂でした。彼の声量は破壊的にすさまじく、イタリアの舞台の標準で歌っているようでした。やはり本格派!そしてロドリーゴ役の飯塚学さん。正統派カヴァリエバリトンと言える重厚な中低音域を持つバリトン。それでいて声はシャープで聴きとりやすく、ヒロイック。高音域もパワフル。充分なヴェルディのレガートの唱法。日本で聴ける最高のロドリーゴの3本のうちに入る逸材かと。ロドリーゴはやっぱりカヴァリエですよね~ 飯塚様も初役(Role debut)だったということです。エリザベッタは2024年に大和5幕版同作でもお聴きした西本真子さん。ステージ上でこの難役をすでに演じているのでその充実度と落ち着きは半端ない。Fachどおりのソプラノドラマティコでパワフルな輝かしい高音を有する逸材。フィリッポの大澤さんはリリック・バスで怖ろしい国王というよりは手に負えない若妻に苦悩する人間フィリッポの姿を緻密な演技で描き出した。大審問官の佐藤さんはいかにも大審問官と言える強靭な怖ろしい発声で見事だった。大審問官大事ですよね~フィリッポと同等か凌駕するぐらいのバスでないと務まらない役。ヴェルディはバスバス対決のシーンを書くなんて変態でしょ❤国王の布告者の佐藤允彦さん、パワフルなリリックテノールで朗々と歌った。すばらしい。レルマ伯爵のイケメンテノール、小山健太郎さんも美声のリリックテノールで良かった。指揮の米津さんは大車輪だった。アマオケにここまでドン・カルロの世界を構築させるのは大変だったろう。お疲れ様です。時に音楽を遅く演奏していたが、アマオケにはゆっくりすぎると粗が見えるので厳しい気がする。最終幕のエリザベッタ独唱前のヴァイオリンソロ(コンサートマスター)は煽る煽る!熱い表現だった。コンサートマスターのソロは抜群だった!音楽的には火刑の場の導入部分の音楽が一部カットだったような気がする?演奏時間は13時開演で終わりが16:15頃?休憩は15分、10分、5分の計30分だから演奏時間は2時間45分ぐらいなので明らかに通常の4幕版(180分強~184分)よりは短かったような気がする💦スカラの日本公演で最初に4幕版を舞台上演で見た時は休憩入れて4時間40分。本当に頭が真っ白になるぐらい長大重厚だった。個人的にはドン・カルロは5幕版カットなしで延々聴いていても飽きないのではあるが…アマチュアの合唱とオケなのでそこまで求めるのは酷というもの。すばらしい演奏をありがとうございます!***Don Carlo(Don Carlos)Fach(※数種の資料を参照)Philip II Bass Fach : heavy bass / dramatic low bass / Dramatischer seriöser Bass /dramatic basso profondoDon Carlo Tenor Fach : spintoRodrigue Baritone Fach : lyric baritone / Kavalierbariton(Full lyric baritone) / baritono cantabileThe Grand Inquisitor Bass Fach : heavy bass / dramatic low bass / Dramatischer seriöser Bass / dramatic basso profondo / CharakterbassElisabeth Soprano Fach : spintoPrincess Eboli Mezzo-Soprano Fach : dramatic mezzoA Monk Voice Part : bassThe Count of Lerman Voice Part : tenorA Royal Herald Voice Part : tenorThibault SopranoA Voice from Heaven SopranoThe Countess of Aremberg : Silent***美術・装置は雛壇と投影された十字架だけの本当に簡素なもの。あとは幕をうまく使って表現していた。サンジュスト修道院の回廊、カルロ5世の霊廟のそば修道士たち修道士たちの歌唱Carlo il sommo Imperatore修道士カルロIo l'ho perduta!Io la vidi e il suo sorriso強靭なスピントAhimè,Io l'ho perduta!そこにロドリーゴが来る。友情の二重唱Dio, che nell’alma infondereやんちゃなカルロに合わせているロドリーゴ。国王と王妃、エボリ、廷臣たちが入場し通り過ぎるサンジュスト修道院の入り口の中庭エボリと女官たちCantiam!Nei giardin del bellosaracin ostelloAh! Tessete i veli,vaghe donzelleエボリここのヴェールのアリアのコロラトゥーラではなんと高音全部胸声!あっぱれのパワフル全開で最後の高音もパワフル!すでにBrava飛びまくり。エリザベッタが入場白い衣装白い鳩のような清純さをイメージしているロドリーゴが入っていて王妃に手紙を渡す左手で大仰にフランスの百合の印章がある手紙を掲げて一同に見せながら左手でそっとカルロの手紙を渡す。エリザベッタは史実によるとエリザベート・ド・ヴァロワ、スペイン名はイザベル、1559年に14歳で18歳年上のスペインの国王、フェリペ二世に嫁いでいる。3人目の子の死産後に23歳でこの世を去っている。フェリペ二世の長男、ドン・カルロは史実によると1568年に反逆罪で23歳で獄中死。エリザベート・ド・ヴァロワがなくなったのはその数か月後だった。1787年、シラーがこの史実を題材にして戯曲「ドン・カルロス」を書いた。ヴェルディは1867年にフランス語版「ドン・カルロス」を初演した。エボリChe mai si fa nel suol francese手紙に関心を示すエボリを気を逸らそうとさせるロドリーゴ。エリザッタ 褒美をとらせようロドリーゴ 他の方にお慈悲をエリザッタDitelo chi mai?ロドリーゴCarlo, ch’è sol il nostro amoreロドリーゴAh! Carlo del Re suo genitoreレガート!すばらしい。ロドリーゴUn sol, un solo detto d’amoresparir il duolo farà dal corse tornerà, salvo sarà.se tornerà Carlo fia salvo.エリザベッタ会いますわ。エボリに手を差し出し、連れていくロドリーゴ。カルロが現れる。Io vengo a domandargrazia alla mia ReginaIl ciel avaro un giorno sol mi diè,poi rapillo a me!Ah! perché mai parlar non sentonel vostro cor la pietà?エリザベッタIl dover, come un raggioal guardo mio brillòカルロIsabella, al tuo piè morir io vo’ d’amor.カルロは喪失感で気絶し倒れるエリザベッタは介抱するカルロのうわ言Qual voce a me dal cielscende a parlar d’amor?Elisabetta! tu bell’adorataカルロO mio tesor! sei tu激昂するカルロSotto al mio piè si dischiuda la terraio t’amo Elisabettaエリザベッタそれなら父親を殺しに行きなさい!さあ行くのよ!カルロなんてことだ!走り去る王のお成りですカルロが去った後王の一行がフィリッポPerché sola è la Regina?お付きの女官、アレンブルゴ伯爵夫人をくびにするフィリッポ。エリザベッタへの当てつけだ。エリザベッタが歌いだすエリザベッタNon pianger, mia compagnaritorna al suol natio,ti seguirà il mio cor,ah! ti seguirà, ti seguirà il mio cor!フランスへ帰りたいという思いを表現する。すばらしい!フィリッポの動揺と王としての意地エリザベッタは自分に意趣返しするフィリッポを軽蔑しながら退場。ロドリーゴ立ち去ろうとするがまて!ここから超大好きなシーン。フィリッポとロドリーゴの対決です。フィリッポ望みはないのかロドリーゴ法という盾があれば十分ですフィリッポ生意気さも許そう。non sempre!しかしいつもではないぞロドリーゴOve alla Spagna una spada bisogni私のためではなく…フィリッポ話すがよいロドリーゴはフランドルの窮状を訴えるロドリーゴAh! sia benedetto Iddio,che narrar lascia a mequesta cruda agoniaperché sia nota al Re.すばらしい!!最高です。フィリッポLa morte in questa manha un avvenir fecondoフィリッポスペインは平和ではないか同じようにフランドルにもロドリーゴOrrenda, orrenda pace!la pace è dei sepolcri!それは墓場の平和ですフィリッポは激怒し詰め寄ってくるロドリーゴは屈しないロドリーゴdi voi l’istoria a dir:Ei fu Neron!後世、ネロと呼ばれてもいいんですかロドリーゴCome un Dio redentor,l’orbe inter rinnovate,v’ergete a vol sublime,sovra d’ogni’altro Re!Per voi si allieti il mondo!Date la libertà!すばらしい!!フィリッポ:お前もわしの立場になればわかるのだがな。聞かなかったことにしようお前を側近にしたいフィリッポは心の中をロドリーゴに打ち明ける。やっぱり王様は孤独だから誰かに打ち明けたかったのかフィリッポsgraziato genitor!sposo più triste ancor!息子は、わしの大切な宝を奪ったのだ。(宝とは言うまでもなくエリザベッタの心です)フィリッポPossa cotanto dì la pace a me tornar!大審問官に用心するのだTi guarda!激しく言う。フィリッポの差し出す手に額を近づけ忠誠を誓うフィリッポは幼な妻の心を奪った息子を憎み息子の親友を心から愛し信頼してしまった。これぞ悲劇です!権力の頂点スペインハプスブルグ帝国での頂点を極め大国とのバランスや駆け引きや戦争に明け暮れる毎日フィリッポは世界を支配しているのに家族愛に恵まれていないエリザベッタとカルロはフィリッポに毒殺されたという説もあるのだ。第2幕 第1部王宮の庭満点の星空の下愛を語り合う場面。そういう風にヴェルディが書いている星空の下愛の思いに窒息しそうになっている若いカルロの思いをエボリはカルロを呼び出したのだカルロは不幸にもこの手紙の相手をエリザベッタだと勝手に勘違いしてしまうカルロが現れるヴェールをとるエボリカルロ王妃じゃない!カルロNoi facemmo ambedue un sogno strano,in notte sì gentil tra il profumo dei fior.エボリ夢ですって!エボリは激怒し、カルロの秘密の恋の相手を悟ってしまうロドリーゴが近づいてきて割って入るエボリあたしを誰だと思ってるの?ロドリーゴとの押し問答、カルロの嘆きカルロSol Iddio indagar potrà,se questo cor colpa non ha.ロドリーゴはエボリを黙らせようと短剣を抜くやめるんだロドリーゴ刺しなさいよ、ほら!いい策を思いつきました。エボリTrema per te, falso figliuolo呪われた息子よエボリがすっばらしい~~~三重唱ここでカルロがめっちゃ発声し長く伸ばす。テノールだから許される。エボリは怒りに燃えて立ち去る重要書類を預けてください王の側近であるお前にか?お疑いなのですか?この私を?カルロIn te riposi ogni fidanza書類をロドリーゴに渡す友情の二重唱のメロディ2人は分かれる第二幕 第2部火刑の場ここは教会から王が出てくる場面で荘厳で最もスペクタルな場面だ民衆が王を讃える聖職者火刑にされる人々が連行されてくるシーン、貴族が優雅にゆるゆると登場するシーンなどはなし!音楽もなし?ロドリーゴが控えている。国王の布告者が現れる。国王の布告者Schiusa or sia la porta del tempio!ここはアカペラ。フィリッポがエリザベッタとかみてから出てくる(教会から出てくる設定)フィリッポNel posar sul mio capo la corona反逆には炎と剣による死が待っとるぞ6人のフランドルの使者(→4人になっている)を連れてくるカルロSire, Sire,no, l’ora estrema ancora non suonò6人のフランドルの使者の代議士が歌うシーンは男声合唱全員が歌ってましたフィリッポはにべもないA Dio voi foste infidiguardie, guardie, vadan lontan da meこいつらをなんとかしろ人々Ah! pietà, pietà, signorすばらしい重唱カルロはフランドルを自分にくれと直訴するたわけめわしに刃向かう剣をお前に与えると思うのか?カルロの見せ場Sarò tuo salvator, popol fiammingo, io sol!ここの高音は見せ場ですごく難しい。フィリッポは誰も討ち取らないので自分で国王の布告者の剣を引き抜く。その瞬間ロドリーゴが割って入る。ロドリーゴA me il ferro.カルロの驚きカルロは剣をロドリーゴに渡す。ロドリーゴは剣を王に渡しフィリッポは自分の剣でロドリーゴの肩にマルキーゼからドゥカに昇進させる。火刑(→なし)第3幕 第1部オケ演奏に続いてフィリッポの名アリアとなるシーンチェロの独奏フィリッポの執務室エリザベッタの宝石箱をしっかり抱えているフィリッポフィリッポは眠っていないまんじりともしていないフィリッポはエリザベッタを心から愛しているのだ。Ella giammai m’amò!amor per me non ha!エリザベッタをわしを愛していない立ち上がるil mio crin bianco il dì chequi di Francia venne.No, amor per me non ha,amor per me non ha!ここは声を張るシーンIl sonno, o Dio,sparì da’ miei occhi languenti.眠れないインソムニアDormirò sol nel manto mio regal,quando la mia giornata è giunta a seraわしが眠れるのは墓に入った時なのだろうSe il serto regal a me desse il poterdi leggere nei cor人の心を読み取る力を与えてくれたら…しかしそれは神だけの御業カルロへの疑惑を抑えることができない。繰り返し部分レルマ伯爵の声Il Grand’Inquisitor!大審問官が入ってくる。盲目息子の処罰について相談するフィリッポ息子を極刑に処すことへのお墨付きをもらう他には?ないでは私が言おう反逆者ポーザを処刑しろフィリッポNo, giammai!嫌だ!フィリッポは拒絶する大審問官:それではお前が裁判に立つのか。お前はわしがしてきたことを台無しにするのか?フィリッポ:仲直りしましょう大審問官Forse!さてな大審問官は出ていく。フィリッポDunque il trono piegar dovràsempre all’altare!ここの最低音の長い伸ばし、すばらしい!エリザベッタが取り乱して駆け込んでくるGiustizia, giustizia, Sire!宝石箱が盗まれましたフィリッポそれはこれか?驚くエリザベッタフィリッポは宝石箱を見せるカルロの肖像画がお前の宝石箱の中に…私は王太子の婚約者でしたもの。私をお疑いになるのですか?フィリッポio lo giuro innanzi al ciel,il sangue verserò!わしを馬鹿にするなら血の報復が待ってるぞどうかお慈悲を浮気女への慈悲をか?エリザベッタは気を失う誰か!エボリとロドリーゴが駆け付けるここからの重唱シーンが超最高です!すばらしい!全員が自らの心の内を語り全員違うことを考えているのにすばらしい重唱になっているというヴェルディの真骨頂のシーンです。フィリッポAh! sii maledetto, sospetto fataleエリザベッタが目覚め苦しみを歌うフィリッポ、ロドリーゴ退場。エボリは裏切りを王妃に告白するカルロを愛していたですって?お許しくださいそして国王の誘惑に屈しました十字架を返してエリザベッタは出ていく。いよいよ名アリアですエボリO don fatale, o don crudelTi maledico, ti maledico, o mia beltà!迫力十分。すばらしい!カルロの牢獄ロドリーゴが来る名場面だらけのドン・カルロの中でも屈指の名シーンが来ました。ロドリーゴPer me giuntoもうお会いすることはありません天国できっとお会いできるでしょうlagrimar così perché?No, fa cor, no, fa cor,どうしてお泣きになるのです気をしっかり持ってくださいl’estremo spiro lieto èa chi morrà per te.死ぬ最後の瞬間まで私は幸せですあなたのために死ぬのですから。すばらしい!そして銃撃ロドリーゴは倒れるO Carlo, ascoltaAh! io morrò, ma lieto in core死んでいきますが私は幸せですスペインのための救世主をお救いできたのですから長大なアリアの連続なのに美しく長くレガートをキープし続けるすばらしいです!!!私のことを忘れないでくださいもうダメなようですカルロさま、さようならロドリーゴが仰向けにこときれた直後にフィリッポがやってくる遺骸が運び出される。民衆がカルロを引き渡せと迫る開門するエボリがカルロを連れて逃げるそこに大審問官が彼の一言で皆ひざまずく窮地を救われたフィリッポは大審問官に唱和する。第4幕サンジュスト修道院の回廊エリザベッタいよいよ名アリアですTu che le vanitàconoscesti del mondo強靭に歌う。すばらしい!カルロが来るカルロとの二重唱フィリッポが現れる永遠にな…!カルロ5世(修道士)が王冠を被って現れる大審問官とフィリッポが驚愕する。カルロはカルロ5世に連れられていく(墓の中に消える)。エリザベッタの絶叫。全幕了※詳細続く!Photo: ©Shevaibra, courtesy of the Shinjuku Opera and the artists
2025年11月22日

※文中敬称略※会場内撮影不可。全国共同制作オペラ「高野聖」原作】泉鏡花 作曲:池辺晋一郎2025年11月16日(日)17:30開演(16:30開場)高崎芸術劇場 大劇場出演】城宏憲(上人)冨平安希子(女)今井俊輔(親仁・女の家の下働き)門田宇→原田勇雅(薬売り)※高崎公演のみ近藤洋平(天秤棒の男)徳安諒(小児のような男)高橋洋介(私・聞き手)石川公美(茶屋の女)山海塾(舞踏手)坂東玉三郎(語り・声の出演)日本オペラ協会高野聖合唱団大友直人(指揮)群馬交響楽団上人(カヴァーキャスト):新堂由曉女(カヴァーキャスト):湯浅桃子スタッフ】台本:小田健也(台本補作:原純)台本翻訳:家田淳演出:原純美術:土屋茂昭映像:ムーチョ村松照明:塚本悟衣装:原純ヘアメイク:きとうせいこ振付:蝉丸(山海塾)所作指導:藤間蘭黃舞台監督:伊藤潤演出助手:三浦奈綾広報画:山本タカト【主催】高崎芸術劇場(公益財団法人 高崎財団)【特別協力】北國新聞社、一般財団法人石川県芸術文化協会【協力】泉鏡花記念館***池辺晋一郎先生の作曲したオペラ『高野聖』14年ぶりの再演すばらしい作品だった!演出も美しく幻想的でキャストも役にはまっていた。原作は泉鏡花のエログロ怪奇小説だが、オペラになってさらに宗教的に昇華されていたと感じた。脚本は原作の登場人物の肉づけをさらに膨らました感じで『女』がまるでワグナーのタンホイザーやパルジファルのヒロインのように聖俗の二面性を見事に描き出した。冨平安希子さんは、Anne Schwanewilmsのような、 Hochdramatischer Sopran に近いWagnerian Roleも歌える、強靭なドラマチック・コロラトゥーラ・ソプラノ Dramatic coloratura soprano Dramatischer Koloratursopran でリリカルな超高音域を持ち、この作品では常に高い音域を歌うことを強いられるが見事だった。冨平安希子さん(ソプラノ)※撮影:今年6月 Photo: ©Shevaibra, courtesy of the artist怖しい体験をする上人を演じた城宏憲さんは、ガリガリに痩せて修行僧の雰囲気を出していた。きっと地獄の断食をしたに違いない!彼の役にかける執念を感じた。謎の男、「親仁(オヤジ)」を演じた今井俊輔さんすごいキャラクターだった。ただ一人お嬢の近くで〇〇されない男の卑屈な嫉妬がギラギラ滲み出ていてその野鄙な感じが油のようにぬらぬらしていた。確かに彼は上人に限りない憎しみを抱いていた。その下卑た笑いから上人の聖性を否定したいという欲望が煮えたぎっていた。こういうキャラクターできるのは彼だけ?新キャラ爆誕である。ドラマチック・バリトン。これ絶対テレビで放送してほしいです。同じように曲者のキャラクター、薬売りを演じた原田勇雅さんも見事だった。とにかく助平で根性の曲がった男を見事に表現していた!カヴァリエ・バリトン。このように聖と俗に分かれるキャラクター設定なのでめっちゃ面白い。正直あの原作の怪談とは違う趣きがある。聖と俗の中間的存在が語り部の高橋洋介さん。上人を客観的観点から見ることができる人間。ドラマチック・バリトン。指揮も群響も合唱もすばらしかった!(語彙力)主役の2人は、カヴァーキャストによって支えられていた。「女」のカヴァーキャスト、湯浅桃子さん(ソプラノ)Photo: ©Shevaibra, courtesy of the artist演出は驚くほどいろんな仕掛けがあり、圧倒されるその美世界。原純さんの美意識の高さにはいつも魅せられている。最近、玉三郎丈の出演作品も演出されており、グローバルな舞台芸術の世界で活躍している。音楽的には池辺先生のプログラム冊子の記述によると再演にあたり大幅なカットを行い、上人のアリアと上人、女のデュエットを追加したカットしたために必要になったナレーションを玉三郎丈にお願いしたとのこと作曲の池辺晋一郎先生Photo: ©Shevaibra, courtesy of the artist金沢公演では、玉さまの実体がご出演!ますますすごい世界になりそうです!(全国共同制作オペラ「高野聖」金沢公演 11月23日(日)開演 14 : 00)※詳細続く。
2025年11月16日

「ロッシーニ男子」第2回公演 より 撮影:2021年2月 ※今回公演とは関係ありません。Photo:©Shevaibra, courtesy of the artist 「羊飼いの王様」終演後アフタートーク藤沢市民オペラ連携事業モーツァルトオペラ《羊飼いの王様》関連2025年11月8日(土)藤沢市民会館 大ホール登壇者:小堀勇介(アレッサンドロ王)園田隆一郎(指揮)司会:井内美香(オペラ・キュレーター)※メモをもとに概要記述(抜粋)司会:本日の感想は?園田:(中略)リハ通り。今までやってなかったことを急にやるわけではないが(本番は)一段上がって気合が入っていた。オケとの密接な絡みもあって。歌手に圧力をかけるのはしたくない。奏者と目が合ってうまくいったね、というのがあると充実感を感じる。司会:歌手のカデンツァ後にオケが入るとこもうまくいってた。園田:(カデンツァについて説明し)歌手が自由に音楽を作る。後期のオペラではなくなってくる。「後宮」とか「イドメネオ」でももうない。司会:19歳の時に書いた。「魔笛」の時には34歳。音楽の書き方が変わった。バロックなのか?古典なのか?園田:モーツァルトが後期に到達したものと、バロック、ヘンデルなどの中間にはあるが、ヘンデルとは違う。要素が多い。特徴はオケパートの充実。アレッサンドロがフルート、オーボエと歌ったり。アミンタもバイオリンソロと歌う。司会:第2幕アレッサンドロの前半のアリア、コロラトゥーラをやった時フルートがコロラトゥーラをやっていて。園田:第1ヴァイオリンがメロディー、第二ヴァイオリンが速いパッセージ、単純ではない。編成は後期が大きいけど中身の濃さは。私とチェロとチェンバロだけで打合せとリハして。矢口さんは山口の交響楽団の首席、矢野さんは指揮者ですけど、とても頼りになる。(演者が)怒っている(場面では)華やかに高い音を加えたり。司会:カデンツァはマエストロが作っているのか?園田:全部ではない。楽譜には書いていない。いくつかは私が書いた。歌手に任せる場合もある。(小堀氏登場)小堀:(中略)(レチタティーヴォについて)セリフのフレーズを日本語にしたときにどう伝えるか大切にしないと伝わらないと思っている。細かく方向性を。イタリア語の反応してもらいたい部分にアクセント置いてみたり。略小堀:3種類のアリア、ハイCについて)後奏があるのでモーツァルトの様式感に収める必要)司会:モーツァルトとロッシーニの違いは?小堀:Rossiniのアジリタは1本線で、歌っていく中に細かい音が変わっていく。モーツァルトは一つ一つに音の支えがあって、その中で動かしながら歌う。Rossiniはレンジが大きなフレーズでつながっていくが、モーツァルトは一音一音支えがある。…川で水切りをする、小石を投げるイメージ。Rossiniは白鳥の着水のようにつながっていく感じ。音域のレンジが広い。低い音でドの下のハまで来て、カデンツァでCまで上げた。2オクターブちょっと。Rossiniはそこまで降りる必要がない。大変です。背中バキバキです。(藤沢でのエピソードについて語る)園田:(これまでの藤沢オペラとの関わりについて語る) 残響するホールが流行っているが、歌にはよくない。聴きとりづらいので。ここはRossiniやMozartには向いている。<事前募集した質問>Q:愛をテーマに歌う時小堀さんが大事にしていることは?小堀:目線だと思う。光の角度。どっちに愛する人がいるのか。目の開き具合だ。声色も変えて、Sotto voce, dolcissimo のテクニックをやりながら。でも目だと思う。人間の声は有機的楽器。このへんの筋肉は不随意筋。目を開けるだけでのどの奥が開くような気がしませんか?息の流れも違ってくるし。僕は内耳だけしか聴けないので、外耳で聴いてくれる人には、今の音色でいいかどうか確認ながら作っている。Q:「羊飼いの王様」でモーツァルトと思うところはあるか?小堀:カデンツァはオケの定型の終わり方はモーツァルトだなと思う。Q:なぜそんなにいい声なのか?(客笑う)小堀:自分ではわからないのです。大学院の時、声帯結節が多かったんです。職業病みたいなもので。必ずそこに弁があって力を入れると腫れちゃう。ポリープになる。このレパートリーは声に合ってないのか?と疑問があった。新国立劇場のオペラ研修所でRossiniを歌ったほうがいいと言ってくれた先生がいた。Rossiniのブッファを歌う声だと断言された。そこから自分で作り直していった結果。まだ作り直している途中。この作品にもっと適した声があるのではと模索している。 Rossiniのジャンル、ベルカントが僕ののどに良かったと思う。現代に寄ると声帯を酷使している役が多いが、Rossiniはそれだと歌えない。無理してはダメ、というのが常に自分の中にある。園田:若い頃からヴェルディやプッチーニ合っている人いるかもと思うけど。やったら危険。小堀:オペラ研修会でやった。ボエームのロドルフォ。あのアリアを歌った。園田:レパートリーの選択は大事。やりたい気持ちはあると思うが。<会場からの質問><中略>Q:総練習時間は?園田:4時間のリハを4~5回。オケとは4回ぐらい。Q:なぜ「羊飼いの王様」をやろうと思った?園田:オケに案を出して、ビゼーとかカルメンとか、第1回目として長くない作品をやった方がいいと思ってピックアップした。ドンパスとかも。前からやりたいと思っていた。なかなかやられない。いつも後期ばっかりで。歌う人が頭に浮かんできて。歌手が思い浮かぶ作品を。「ミトリダーテ」「偽の女庭師」「イドメネオ」を絶対やりたいと思っているのだが。次は長い作品でも許されるかと。キャストがイメージできて、皆にアリアがあって、バランスがいい作品。終了。Related links:2025年11月08日 羊飼いの王様@藤沢
2025年11月11日

※文中敬称略※会場内撮影不可。2025年度 全国共同制作オペラ 東京芸術劇場シアターオペラvol.19ドニゼッティ/歌劇 『愛の妙薬』全2幕/イタリア語上演/日本語・英語字幕付き/新制作)2025年11月09日 (日)14:00 開演(ロビー開場13:00)東京芸術劇場 コンサートホール指揮:セバスティアーノ・ロッリ Sebastiano Rolli 演出:杉原邦生(KUNIO)アディーナ:高野百合絵ネモリーノ:宮里直樹ベルコーレ:大西宇宙ドゥルカマーラ博士:セルジオ・ヴィターレ #SergioVitaleジャンネッタ:秋本悠希ダンサー:福原冠、米田沙織、内海正考、水島麻理奈、井上向日葵、宮城優都合唱:ザ・オペラ・クワイア管弦楽:ザ・オペラ・バンドコンサートマスター:白井圭(元N響コンサートマスター#ザ・オペラ・バンド のメンバー🩷KM 白井圭💛1Vn 髙井敏弘、船木陽子、飯塚歩夢、門岡亜純、林桃子、阪永珠水、原田陽🩵2Vn小宮直、下城瑠五子、荒木優子、蓑田真理、曽根マリ、石突美奈💜Vla中村洋乃理、長谷山博史、小野聡、田中千穂💚Vc村井将、山根風仁、人見遼🧡Cb今野京、布施砂丘彦🤍Hp小坂三香🖤Fl神田寛明、山本英🤎Ob吉村結実、土屋舞桜❤️Cl伊藤圭、小野寺緑💛Fg宇賀神広宣、菅原恵子🩵Hn福川伸陽、関澤麻衣💛Tp長谷川智之、菊池佳乃子🩷Tim古賀光、奥村尚美、藤井良太🩵Per久保昌一、荻原未来、佐々木葵、吉池穣以上公式Xより。公式さん、ありがとうございます❤***ネモリーノの宮里さんがとんでもなくすばらしかった。リリコスピントテノールの圧倒的なパワー!池袋芸術劇場でも問題なく響き渡った。しかしVentiScudiの二重唱の最後のハイCは出さなかった⁈アディーナの高野さん健闘パワフルで大声量のリリックソプラノ。アディーナのFachはベルカントソプラノで、見せ場の最後のアリアではHighCよりも高い音を出すこともあると承知している。高野さんは二幕のドゥルカマーラとの二重唱ではレチタティーボでも見事なアジリタを聴かせその後の独唱部分 Una tenera occhiatina ♪この顔が薬 は一貫してテッシトゥーラ高いにも関わらず見事に歌えていた。ベルコーレ大西さんはドラマチック/カヴァリエ・バリトンのよく中低音域が響く特徴的な声で歌っていた。色気ムンムンのベルコーレのあざとさをよく表現していてさすがだった。注目のセルジオ・ヴィターレはバリトン。ドゥルカマーラはバスバリもしくはブッフォ・バスでないと厳しい。大西さんよりも軽いバリトンに聴こえたのでやっぱりFachが合ってない。***11月7日以来、楽天ブログに不具合が生じており、10日の今も改善しないため「はてなブログ」に暫定的にオペラ記事の続きを書きます… → 11日に回復。***とはいえ主要な役4人が重量級の声を持っているのはすばらしいこと。このだだっ広い、天井の高い、オペラに不向きなコンサートホールでもよく聴こえてくる。以前沼尻さんが「魔笛」を日生劇場で全部重量級歌手でやったことがあったがそれを思い出させる。日本でもヨーロッパのように歌手の基準を重量級にするとほんと聴き応えがあるのだ。合唱が百点満点!福間 塙 岸野裕貴 倍田 …オケは「ほぼN響?」ですっごいメンバー。長谷川さん、福川さん、オーボエ…ドニゼッティごときに申し訳ないと恐縮してしまうが、お金を払って見ているこちらにしてみればありがたいこと。コンマスは私の位置からは見えなかったが、白井圭さんだったの?指揮はアリア以外常に高速テンポで小気味よい。演出は「子供向け?」でしょうか。おとなの鑑賞には耐えられない。こういうのってそもそもオペラを馬鹿にした発想ですよね。台本へのRespectがなく、子供が喜ぶ色彩を使い、演出に合わせた下品な字幕改竄。この芸劇シリーズ、オペラをよく知らない人にオペラを演出させるのはそろそろやめてもらいたい。若い層を狙っているのかもしれないが、こういう路線で本当のオペラファンを失っていいのですか?企画している劇場の人たちにはオペラに対する理解そのものがなさすぎる。オペラはそう簡単なものじゃない。Muti先生参りでもしてほしい。***L'Elisir d'AmoreComposer: Gaetano DonizettiFach ※数種の資料を参照。Adina Vocal Fach: soubrette / Lyric Coloratura SopranoNemorino Vocal Fach: tenor leggiero / Lyric TenorBelcore Vocal Fach: lyric baritoneDoctor Dulcamara Vocal Fach: buffo bass***第1幕 第1場合唱Bel conforto al mietitoreネモリーノQuanto è bella, quanto è cara!パワフルな美声。宮里ネモリーノ、さすが登場から技巧を見せてくる。独唱の途中にもカデンツァを入れ、そこで全音上げた歌唱。Della crudele IsottaRange:D#/Eb4 - B5(英語表記)アディーナDella crudele Isotta の最高音はH(独語表記)。第2場アシンメトリーな軍服を着こんだベルコーレが登場。Come Paride vezzosoRange:A#/Bb2 - E4☆ベルコーレのFachはリリック・バリトンです。カデンツァで高音Aすばらしい!第3場ネモリーノとアディーナ二重唱Chiedi all'aura lusinghieraなぜかだって?ネモリーノ:Chiedi al rio perché gementeアディーナとネモリーノは口喧嘩になる。ネモリーノ:Ma non può, non può giammaiIl primiero uscir dal cor.宮里ネモリーノ、最後はA(?)第5場ドゥルカマーラ登場Udite, udite, o rusticiRange:A2 - E4☆ドゥルカマーラのFachはブッフォ・バスです。さすがヴィターレの声は聴きとりやすい。この会場では響きすぎる声はボワンとなって聴きとりにくくなるがヴィターレのイタリア語は通ってくる。彼はだいぶ前のスカラのリゴレットでマルッロだったんですよ。その時あまりにもすばらしかったので注目してたが、やっぱりバリトンでバスではないのよね。カデンツァの最後がG皆にインチキ薬を買わせるボクにイゾッタの薬をください。なんじゃそらカピスコあるよこの金貨しかないんだけど二重唱Obbligato, ah! sì, obbligato!ドゥルカマーラ:こんなバカは見たことないネモリーノ:あの…飲み方はドゥルカマーラ:これは秘密だぞ黙ってます。第7場La rà, la rà, la ràララララ第8場アディーナが来るネモリーノ:La rà, la rà, la lera訝る。アディーナは自分を無視するネモリーノに怒る。アディーナ、B。第9場そこにベルコーレ。ベルコーレはアディーナと結婚の約束をする6日後との言葉に大笑いするネモリーノに怒り出すベルコーレ第10場そこに軍隊が明日出発するという知らせが。ベルコーレ:結婚は今日じゃダメなのかいアディーナ:いいわ薬が効くのに丸一日かかると思い込んでいるネモリーノの悲嘆この三重唱の場面がすごかったんです!O Adina と叫ぶ声に、宮里さんの今夏の西宮のエリック(佐渡の「さまよえるオランダ人」)を思い出した。まさにこの日もエリックレヴェルのすごい声で会場の空気が変わるほどだった。ネモリーノ:Adina, credimi, te ne scongiuroDomani, o cara, ne avresti pena;Te ne dorresti al par di me.ベルコーレ:Va via, buffone, ti ascondi a me.ベルコーレ、カデンツァでG。大西ベルコーレも宮里に拮抗する迫力で歌唱するのでなかなか聴き応えがある三重唱だった!すごいレヴェルの歌唱だったのでそのすごさを削ぐようなおちゃらけた演出が残念だった。重唱+合唱、すばらしいです。第1幕了休憩第2幕結婚式ゴンドリエーラの二重唱第2場ネモリーノとドゥルカマーラドゥルカマーラがご馳走をパクついていると、ネモリーノがくる。また薬を買いたいのだが…金ができたらおいでとドゥルカマーラは出ていく第3場ベルコーレ:女心はわからんな結婚式を夜まで延ばしたいなんて。おいどうした絶望しているのか?お金がないんですなんだそんなこと入隊すればいいんだ二重唱Venti scudi?20スクーディ即金だ。入隊誓約書を書けネモリーノ:Ai perigli della guerraベルコーレ:Del tamburo al suon vivaceベルコーレ:さあ握手だ!リクルート成功 ニンマリのベルコーレこの演出での設定ではベルコーレは男も好きな二刀流らしく、(え~(*_*))べたべたネモリーノに触る。ネモリーノはドットーレを探しに行く。ここのスコア上のHi Cは二回で、そのうち後半のラストのHigh C(ツェー)は出していなかった気がする。(→通常の宮里氏はここでハイC出します。こちらでは出しています)第4場ジャンネッタとコーラス女の子たちが噂しているネモリーノの叔父さんが死んで大金持ちになったのだ。第5場愛の妙薬を手に入れたネモリーノは妙薬のせいでモテ始めたと勘違いする。第6場アディーナとドゥルカマーラ、ネモリーノ第7場ドゥルカマーラはアディーナに薬の効果を説くがアディーナの方が一枚上手だった。アディーナ:おかしいわ!ドゥルカマーラ:イゾッタの力じゃよ。アディーナ:イゾッタですって?ドゥルカマーラ:やつは薬を得るために軍隊に入ったんだぞ。アディーナは全てを悟る。ネモリーノの純粋な思いと自分の高慢さに気づく。アディーナ:Quanto amore!アディーナ:Ed io sola, sconsigliataここでアディーナ High Cか。ドゥルカマーラ:Bella Adina! qua un momentoアディーナ:でもその薬は私には要りません。アディーナ:Una tenera occhiatina, un sorriso, una carezzaアップテンポの重唱アディーナ:La ricetta è il mio visino, in quest'occhi è l'elisirアディーナ、ここでHigh C→H(Pretty Yendeのパフォーマンスにより確認。)第8場ネモリーノのロマンツァUna furtiva lagrimaRange:F3 - G#/Ab4M'ama, si m'ama, lo vedoCielo, si puo morirDi piu non chiedonon chiedo がAカデンツァ部分でAここのスコアを確認したのだが楽譜にはGまでしか書かれていない。パヴァロッティなど慣習で歌われる音程を確認したのだがGをAに上げている。すごいパワーで最高音を伸ばしまくる宮里ネモリーノ。指揮者もここだけは歌手に任せている。楽譜上の最高音は前半の I miei sospir confondere の sospirのAb4(As)です。si puo morird'amor最後は意識してsotto voce でまとめる。さすが!大喝采!第9場アディーナが来るアディーナの態度が一変している。入隊誓約書を取り戻した。アディーナのアリアPrendi; per me sei liberoRange:C4 - C6☆楽譜どおりの最高音はHigh Cです。あなたは自由よ。故郷を捨てないであなたはここで愛されているのアジリタアディーナHigh Cネモリーノは愛の告白を待つアディーナ:Addioしかしアディーナは去ろうとするネモリーノ:Voglio morir soldatoネモリーノは軍隊で死ぬと叫ぶアディーナはついに告白する。Tu mi sei caro e t'amoあなたを愛してるのアディーナカデンツァでHigh Cアディーナ:Ti giuro eterno amor.アディーナ、最後にHigh C(この場面はベルカンティッシモなアディーナだったらHigh Cisを出すこともあるようです。)抱き合う二人最終場大団円お疲れ様でした。宮里直樹(テノール)※2022年撮影Related links2019年06月30日 藤原歌劇団「愛の妙薬」day 22025年04月07日 芸劇『愛の妙薬』にセルジオ・ヴィターレ
2025年11月09日

※文中敬称略藤沢市民オペラ連携事業】 モーツァルト オペラ《羊飼いの王様》全2幕(演奏会形式/イタリア語上演・日本語字幕付)2025年11月8日(土)14:00開演藤沢市民会館 大ホール小堀勇介(アレッサンドロ王)砂川涼子(アミンタ)森麻季(エリーザ)中山美紀(タミーリ)西山詩苑(アジェーノレ)矢野雄太(チェンバロ)園田隆一郎(指揮)神奈川フィルハーモニー管弦楽団(オーケストラ)コンサートマスター:高橋和貴***モーツァルト が19歳の時に書いたオペラ『羊飼いの王様』このレアな演目に全国からオペラマニアが集結した。なにしろ出演歌手がソプラノ3人、テノール2人というこれまたレア日本を代表する歌手と若手の才能ある歌手が揃って大変見事な公演でした。魅力的なキャスティングを揃えることにかけては当代随一のマエストロ園田。主役のアミンタには日本を代表するプリマドンナ砂川アミンタの恋人役のエリーザには妖精のような魅力を持つ世界的ハイソプラノ森麻季この二人が揃うだけでもすごいのにアレッサンドロ大王はハイCの王様、小堀勇介?すごすぎるさらにタミーリが、アントネッロのプリマドンナとして活躍するコロラトゥーラの女王中山美紀アジェーノレが若手の人気急上昇中のイケメンテノール西山詩苑羊飼いの王様藤沢に日本を代表するオペラ歌手が集結した。演目は超レアな『羊飼いの王様』なにしろモーツァルト 19歳の時に書いた作品。非常に楽しめました。やっぱり『王様』はテノール小堀勇介いや、大王か。マケドニアのアレクサンダー大王をイメージしている作品?彼は3つのアリア全てでハイCを出し気を吐いた。まあやってくれますね〜ともう笑うしかない。迫力があって通る声。まさに大王💦3回目はアジリタの最高音長音で伸ばす!大喝采エリーザの森麻季さんは後半の怒りのアリアでハイD2回、でしょうか。歌姫砂川涼子様も瞠目のパワーで見事に題名役コンマスとの掛け合いのあるアリアは本当に感動的だった!コロラトゥーラの女王、アントネッロのプリマドンナ 中山美紀さんも美声のアジリタ(メリスマ)を聴かせた。大人気若手リリックテノール西山詩苑さんは甘くヒロイックで豊かな声。どんどん意気消沈していく難しいアジェーノレの演技も見事。***Il rè pastore K.208ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲『牧人の王』原作:トルクァート・タッソ『アミンタ』台本:ピエトロ・メタスタージオ初演:1775年4月23日、ザルツブルクモーツァルトが19歳のときに作曲した劇的セレナータ1775年にオーストリアの皇子たちの接待のために宮廷で演奏会形式で上演されたfrom Wikipedia***Il rè pastoreAminta soprano oder castrato Elisa soprano Tamiri soprano Agenore tenor Alessandro tenorfrom Wikipedia***第一幕Act 1No.1 序曲"Intendo, amico rio" – AmintaNo.2 アリア「森に、牧場に」 (エリーザ)"Alla selva, al prato" – ElisaNo.3 アリア「穏やかな空気と晴れた日々」(アミンタ)"Aer tranquillo e di sereni" – AmintaNo.4 アリア「太陽に面と向って」(アレッサンドロ)"Si spande al sole in faccia" – Alessandro小堀勇介(テノーレリリコレッジェーロ /リリコ)アリアの最後をハイCまで上げるアジリタ繰り返し部分はヴァリエーション 違う音符を歌うテッシトゥーラBまで ちなみに、小堀さんのパートのスコアは「テノール記号」で書かれており、ハ音記号を五線の第4線に置く。 そのスコアを見てみたが、スコア上は「ソ」より上の音が書かれているようには見えないが… 小堀氏、実演では、はるかに高い音を歌っていたと思う。💦No.5 アリア「私のために答えて下さい」アジェーノレ)"Per me rispondete" – Agenore西山詩苑(リリック・テノール)テッシトゥーラ高音G最高音BNo.6 アリア「あんなにも烈しかった、自分の嵐を」タミーリ)"Di tante sue procelle" – Tamiri中山美紀(リリコ・レッジェーロ ・ソプラノ)ハイCまでのアジリタNo.7 二重唱「王座につくためにお行きなさい、いとしい人」Vanne a regnar ben mio (エリーザ、アミンタ)アミンタ砂川涼子(リリック・ソプラノ)ハイCまでのアジリタエリーザ森麻紀(レッジェーロ ・ソプラノ)ハイCまでのアジリタ第二幕Act 2No.8 アリア「むごい人よ、ああ私をご覧なのね」"Barbaro! oh Dio mi vedi" – Elisaエリーザの怒りのアリア 歌姫森麻紀様ハイDが2回炸裂!世界レヴェルの超高音アジリタ披露。No.9 アリア「勝利を得ながら、君たちを幸せにし」"Se vincendo vi rendo felici" – Alessandro小堀勇介大王2回めのアリア中低音域のアジリタ!💦でも最後やっぱりハイC👑N0.10 アリア/ロンド「あの人を僕は愛そう、心変わりはすまい」"L'amerò, sarò costante" – Amintaアミンタ砂川のアリアコンマスとの掛け合いコンマスさんも見事山響とかコンクールとかいろんなとこでお見かけするマエストロ❣️すばらしい👍No.11 アリア「あなたが私を贈り物にし」"Se tu di me fai dono" – TamiriNo.12 アリア「ひとりだけ言えるのだ」"Sol può dir come si trova" – AgenoreNo.13 アリア「あなたがた、いつも幸せに」"Voi che fausti ognor donati" – Alessandro小堀勇介大王3回めのアリアやはり中低音域のアジリタ💦でもやっぱり最後ハイC👑No.14 五重唱「万歳、無敵の指導者よ」Viva l'invitto duce (合唱、エリーザ、アミンタ、アレッサンドロ、アジェーノレ、タミーリ)***終演後のアフタートーク(小堀氏ほか登壇)に関しましては別頁に記載させていただきます。***詳細続く。***小堀勇介(テノール)撮影:2024年 Photo: ©Shevaibra, courtesy of the artistRelated links:モーツァルト作曲 オペラ「アルバのアスカニオ」KV111
2025年11月08日
全10件 (10件中 1-10件目)
1