2025年11月22日
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カテゴリ: OPERA


写真前列左から、飯島由利江  飯塚学 西本真子 米津俊広 上本訓久 大澤恒夫 高橋初花 小山健太郎 佐藤允彦(文中敬称略)
Photo Album
Photo: ©Shevaibra, courtesy of the Shinjuku Opera and the artists


第31回 新宿オペラ G.ヴェルディ「ドン・カルロ」全4幕

2025年11月22日(土)、23日(日)(ダブルキャスト)
2025/11/22(土)13:00 開演 ( 12:30 開場 )(✅鑑賞日)
新宿文化センター大ホール

指揮]米津俊広
演出]園江治

出演(22日)

ロドリーゴ:飯塚学(バリトン)(Role debut)
エリザベッタ:西本真子(ソプラノ)
エボリ:飯島由利江(メゾ・ソプラノ)
フィリッポ:大澤恒夫(バス)
大審問官:佐藤泰弘(バス)

テバルド:高橋初花(ソプラノ)
修道士/カルロ・クイント:田中拓風(バス・バリトン?)
国王の布告者:佐藤允彦(テノール)
レルマ伯爵:小山健太郎(テノール)
天の声:大中郁代(ソプラノ?)

演奏]新宿オペラ管弦楽団



副指揮 松下和弘・金子快聖・柴田慎平・石川裕也
練習ピアニスト 岩崎能子・松井理恵・河野真有美・岩渕 静
美術 淡路公美子
小道具 悠久堂
照明 関 嘉明

ヘアメイク エイミー前田
字幕 升水弘之
広告宣伝 バク
舞台監督 八木清市
協力 宮本風香
後援 新宿新聞社
主催 NPO法人新宿オペラ
問い合わせ:NPO法人新宿オペラ事務局

***

三度の飯より「ドン・カルロ」が好きです。
今日は3時間強 ヴェルディの傑作「ドン・カルロ」の音楽を全身に浴びて大変嬉しゅうございました!

オケはアマチュアだと思うのですが、歌手はこの日本で望み得る最高レヴェルの強者が揃いました。
なにしろこの作品は6人のすごい歌手が必要な大作です。

まずはエボリの飯島由利江さんがすばらしかったです。
ドラマチックメゾで彼女の声を同新宿オペラ「マクベス」のレディ役でお聴きした時に「これこそレディ・マクベスの声なのだ!」と確信したのを覚えています。
中低音域の強さ、むらのない声を出す技巧。他のソリストと合わせる技量。どれをとっても日本最高レベル!レディに続けてエボリも最高のパフォーマンスをお聴きできました。
なにしろ史上最高のメゾ、フィオレンツァ・コッソットに教わったというのですからそれは本格派です!

題名役カルロを演じたのは上本さん。彼はなんと初役(Role debut)だったというのです。驚き!
そしてやっぱりさすがテノール。ゴリゴリのスピントで上本節全開。なにしろソロだけでなく重唱でも音を伸ばしまくる💦。やっぱりテノールだけは何をやっても許される。それがイタリアオペラの醍醐味。そして彼のヘアメイクが髭と相俟って、まるでルチアーノ・パヴァロッティにそっくりなんです!めっちゃ入魂でした。
彼の声量は破壊的にすさまじく、イタリアの舞台の標準で歌っているようでした。やはり本格派!

そしてロドリーゴ役の飯塚学さん。正統派カヴァリエバリトンと言える重厚な中低音域を持つバリトン。それでいて声はシャープで聴きとりやすく、ヒロイック。高音域もパワフル。充分なヴェルディのレガートの唱法。日本で聴ける最高のロドリーゴの3本のうちに入る逸材かと。ロドリーゴはやっぱりカヴァリエですよね~ 飯塚様も初役(Role debut)だったということです。

エリザベッタは2024年に大和5幕版同作でもお聴きした西本真子さん。ステージ上でこの難役をすでに演じているのでその充実度と落ち着きは半端ない。Fachどおりのソプラノドラマティコでパワフルな輝かしい高音を有する逸材。

フィリッポの大澤さんはリリック・バスで怖ろしい国王というよりは手に負えない若妻に苦悩する人間フィリッポの姿を緻密な演技で描き出した。

大審問官の佐藤さんはいかにも大審問官と言える強靭な怖ろしい発声で見事だった。大審問官大事ですよね~フィリッポと同等か凌駕するぐらいのバスでないと務まらない役。ヴェルディはバスバス対決のシーンを書くなんて変態でしょ❤

国王の布告者の佐藤允彦さん、パワフルなリリックテノールで朗々と歌った。すばらしい。

レルマ伯爵のイケメンテノール、小山健太郎さんも美声のリリックテノールで良かった。

指揮の米津さんは大車輪だった。アマオケにここまでドン・カルロの世界を構築させるのは大変だったろう。お疲れ様です。時に音楽を遅く演奏していたが、アマオケにはゆっくりすぎると粗が見えるので厳しい気がする。
最終幕のエリザベッタ独唱前のヴァイオリンソロ(コンサートマスター)は煽る煽る!熱い表現だった。コンサートマスターのソロは抜群だった!

音楽的には火刑の場の導入部分の音楽が一部カットだったような気がする?

演奏時間は13時開演で終わりが16:15頃?休憩は15分、10分、5分の計30分だから演奏時間は2時間45分ぐらいなので明らかに通常の4幕版(180分強~184分)よりは短かったような気がする💦
スカラの日本公演で最初に4幕版を舞台上演で見た時は休憩入れて4時間40分。本当に頭が真っ白になるぐらい長大重厚だった。
個人的にはドン・カルロは5幕版カットなしで延々聴いていても飽きないのではあるが…
アマチュアの合唱とオケなのでそこまで求めるのは酷というもの。
すばらしい演奏をありがとうございます!

***
Don Carlo(Don Carlos)
Fach (※数種の資料を参照)

Philip II Bass Fach : heavy bass / dramatic low bass / Dramatischer seriöser Bass /dramatic basso profondo
Don Carlo Tenor Fach : spinto
Rodrigue Baritone Fach : lyric baritone / Kavalierbariton(Full lyric baritone) / baritono cantabile
The Grand Inquisitor Bass Fach : heavy bass / dramatic low bass / Dramatischer seriöser Bass / dramatic basso profondo / Charakterbass
Elisabeth Soprano  Fach : spinto
Princess Eboli Mezzo-Soprano Fach : dramatic mezzo

A Monk Voice Part : bass
The Count of Lerman Voice Part : tenor
A Royal Herald Voice Part : tenor
Thibault Soprano
A Voice from Heaven Soprano
The Countess of Aremberg : Silent

***

美術・装置は雛壇と投影された十字架だけの本当に簡素なもの。あとは幕をうまく使って表現していた。

サンジュスト修道院の回廊、カルロ5世の霊廟のそば

修道士たち

修道士たちの歌唱

Carlo il sommo Imperatore

修道士

カルロ
Io l'ho perduta!

Io la vidi e il suo sorriso

強靭なスピント

Ahimè,
Io l'ho perduta!

そこにロドリーゴが来る。

友情の二重唱
Dio, che nell’alma infondere

やんちゃなカルロに合わせているロドリーゴ。

国王と王妃、エボリ、廷臣たちが入場し通り過ぎる

サンジュスト修道院の入り口の中庭
エボリと女官たち

Cantiam!

Nei giardin del bello
saracin ostello

Ah! Tessete i veli,
vaghe donzelle

エボリ
ここのヴェールのアリアのコロラトゥーラではなんと高音全部胸声!あっぱれのパワフル全開で最後の高音もパワフル!

すでにBrava飛びまくり。

エリザベッタが入場
白い衣装
白い鳩のような清純さをイメージしている

ロドリーゴが入っていて王妃に手紙を渡す
左手で大仰にフランスの百合の印章がある手紙を掲げて一同に見せながら
左手でそっとカルロの手紙を渡す。

エリザベッタは史実によるとエリザベート・ド・ヴァロワ、スペイン名はイザベル、1559年に14歳で18歳年上のスペインの国王、フェリペ二世に嫁いでいる。3人目の子の死産後に23歳でこの世を去っている。
フェリペ二世の長男、ドン・カルロは史実によると1568年に反逆罪で23歳で獄中死。エリザベート・ド・ヴァロワがなくなったのはその数か月後だった。
1787年、シラーがこの史実を題材にして戯曲「ドン・カルロス」を書いた。
ヴェルディは1867年にフランス語版「ドン・カルロス」を初演した。

エボリ
Che mai si fa nel suol francese

手紙に関心を示すエボリを気を逸らそうとさせるロドリーゴ。

エリザッタ 褒美をとらせよう

ロドリーゴ 他の方にお慈悲を

エリザッタ
Ditelo chi mai?

ロドリーゴ
Carlo, ch’è sol il nostro amore

ロドリーゴ
Ah! Carlo del Re suo genitore

レガート!すばらしい。

ロドリーゴ
Un sol, un solo detto d’amore
sparir il duolo farà dal cor

se tornerà, salvo sarà.

se tornerà Carlo fia salvo.

エリザベッタ
会いますわ。

エボリに手を差し出し、連れていくロドリーゴ。

カルロが現れる。

Io vengo a domandar
grazia alla mia Regina

Il ciel avaro un giorno sol mi diè,
poi rapillo a me!

Ah! perché mai parlar non sento
nel vostro cor la pietà?

エリザベッタ
Il dover, come un raggio
al guardo mio brillò

カルロ
Isabella, al tuo piè morir io vo’ d’amor.

カルロは喪失感で気絶し倒れる

エリザベッタは介抱する

カルロのうわ言
Qual voce a me dal ciel
scende a parlar d’amor?
Elisabetta! tu bell’adorata

カルロ
O mio tesor! sei tu

激昂するカルロ

Sotto al mio piè si dischiuda la terra
io t’amo Elisabetta

エリザベッタ
それなら父親を殺しに行きなさい!
さあ行くのよ!

カルロ
なんてことだ!

走り去る

王のお成りです

カルロが去った後
王の一行が

フィリッポ
Perché sola è la Regina?

お付きの女官、アレンブルゴ伯爵夫人をくびにするフィリッポ。エリザベッタへの当てつけだ。

エリザベッタが歌いだす

エリザベッタ
Non pianger, mia compagna

ritorna al suol natio,
ti seguirà il mio cor,
ah! ti seguirà, ti seguirà il mio cor!

フランスへ帰りたいという思いを表現する。
すばらしい!

フィリッポの動揺と王としての意地

エリザベッタは自分に意趣返しするフィリッポを軽蔑しながら退場。

ロドリーゴ立ち去ろうとするが

まて!

ここから超大好きなシーン。
フィリッポとロドリーゴの対決です。

フィリッポ
望みはないのか

ロドリーゴ
法という盾があれば十分です

フィリッポ
生意気さも許そう。
non sempre!
しかしいつもではないぞ

ロドリーゴ
Ove alla Spagna una spada bisogni

私のためではなく…

フィリッポ
話すがよい

ロドリーゴはフランドルの窮状を訴える

ロドリーゴ
Ah! sia benedetto Iddio,
che narrar lascia a me
questa cruda agonia
perché sia nota al Re.

すばらしい!!
最高です。

フィリッポ
La morte in questa man
ha un avvenir fecondo

フィリッポ
スペインは平和ではないか
同じようにフランドルにも

ロドリーゴ
Orrenda, orrenda pace!
la pace è dei sepolcri!
それは墓場の平和です

フィリッポは激怒し詰め寄ってくる

ロドリーゴは屈しない

ロドリーゴ
di voi l’istoria a dir:
Ei fu Neron!
後世、ネロと呼ばれてもいいんですか

ロドリーゴ
Come un Dio redentor,
l’orbe inter rinnovate,
v’ergete a vol sublime,
sovra d’ogni’altro Re!
Per voi si allieti il mondo!
Date la libertà!

すばらしい!!

フィリッポ:
お前もわしの立場になればわかるのだがな。
聞かなかったことにしよう
お前を側近にしたい

フィリッポは心の中をロドリーゴに打ち明ける。
やっぱり王様は孤独だから誰かに打ち明けたかったのか

フィリッポ
sgraziato genitor!
sposo più triste ancor!

息子は、わしの大切な宝を奪ったのだ。
(宝とは言うまでもなくエリザベッタの心です)

フィリッポ
Possa cotanto dì la pace a me tornar!

大審問官に用心するのだ
Ti guarda!
激しく言う。

フィリッポの差し出す手に額を近づけ忠誠を誓う

フィリッポは幼な妻の心を奪った息子を憎み息子の親友を心から愛し信頼してしまった。
これぞ悲劇です!
権力の頂点
スペインハプスブルグ帝国での頂点を極め
大国とのバランスや駆け引きや戦争に明け暮れる毎日
フィリッポは世界を支配しているのに家族愛に恵まれていない
エリザベッタとカルロはフィリッポに毒殺されたという説もあるのだ。

第2幕 第1部
王宮の庭

満点の星空の下愛を語り合う場面。
そういう風にヴェルディが書いている
星空の下愛の思いに窒息しそうになっている若いカルロの思いを

エボリはカルロを呼び出したのだ
カルロは不幸にもこの手紙の相手をエリザベッタだと勝手に勘違いしてしまう

カルロが現れる

ヴェールをとるエボリ

カルロ
王妃じゃない!

カルロ
Noi facemmo ambedue un sogno strano,
in notte sì gentil tra il profumo dei fior.

エボリ
夢ですって!

エボリは激怒し、カルロの秘密の恋の相手を悟ってしまう

ロドリーゴが近づいてきて割って入る

エボリ
あたしを誰だと思ってるの?

ロドリーゴとの押し問答、カルロの嘆き

カルロ
Sol Iddio indagar potrà,
se questo cor colpa non ha.

ロドリーゴはエボリを黙らせようと短剣を抜く

やめるんだロドリーゴ

刺しなさいよ、ほら!

いい策を思いつきました。

エボリ
Trema per te, falso figliuolo
呪われた息子よ

エボリがすっばらしい~~~

三重唱

ここでカルロがめっちゃ発声し長く伸ばす。テノールだから許される。

エボリは怒りに燃えて立ち去る

重要書類を預けてください

王の側近であるお前にか?

お疑いなのですか?
この私を?

カルロ
In te riposi ogni fidanza

書類をロドリーゴに渡す

友情の二重唱のメロディ

2人は分かれる

第二幕 第2部
火刑の場

ここは教会から王が出てくる場面で荘厳で最もスペクタルな場面だ

民衆が王を讃える

聖職者

火刑にされる人々が連行されてくるシーン、貴族が優雅にゆるゆると登場するシーンなどはなし!音楽もなし?

ロドリーゴが控えている。

国王の布告者が現れる。

国王の布告者
Schiusa or sia la porta del tempio!

ここはアカペラ。

フィリッポがエリザベッタとかみてから出てくる(教会から出てくる設定)

フィリッポ
Nel posar sul mio capo la corona

反逆には炎と剣による死が待っとるぞ

6人のフランドルの使者(→4人になっている)を連れてくるカルロ

Sire, Sire,
no, l’ora estrema ancora non suonò

6人のフランドルの使者の代議士が歌うシーンは男声合唱全員が歌ってました

フィリッポはにべもない

A Dio voi foste infidi

guardie, guardie, vadan lontan da me
こいつらをなんとかしろ

人々
Ah! pietà, pietà, signor

すばらしい重唱

カルロはフランドルを自分にくれと直訴する

たわけめ
わしに刃向かう剣をお前に与えると思うのか?

カルロの見せ場
Sarò tuo salvator, popol fiammingo, io sol!

ここの高音は見せ場ですごく難しい。

フィリッポは誰も討ち取らないので自分で国王の布告者の剣を引き抜く。その瞬間ロドリーゴが割って入る。

ロドリーゴ
A me il ferro.

カルロの驚き
カルロは剣をロドリーゴに渡す。
ロドリーゴは剣を王に渡し
フィリッポは自分の剣でロドリーゴの肩に
マルキーゼからドゥカに昇進させる。

火刑(→なし)

第3幕 第1部

オケ演奏に続いてフィリッポの名アリアとなるシーン

チェロの独奏

フィリッポの執務室

エリザベッタの宝石箱をしっかり抱えているフィリッポ

フィリッポは眠っていない
まんじりともしていない
フィリッポはエリザベッタを心から愛しているのだ。

Ella giammai m’amò!

amor per me non ha!

エリザベッタをわしを愛していない

立ち上がる

il mio crin bianco il dì che
qui di Francia venne.

No, amor per me non ha,
amor per me non ha!

ここは声を張るシーン

Il sonno, o Dio,
sparì da’ miei occhi languenti.

眠れない
インソムニア

Dormirò sol nel manto mio regal,
quando la mia giornata è giunta a sera

わしが眠れるのは墓に入った時なのだろう

Se il serto regal a me desse il poter
di leggere nei cor

人の心を読み取る力を与えてくれたら…
しかしそれは神だけの御業

カルロへの疑惑を抑えることができない。

繰り返し部分

レルマ伯爵の声

Il Grand’Inquisitor!

大審問官が入ってくる。
盲目

息子の処罰について相談するフィリッポ

息子を極刑に処すことへのお墨付きをもらう

他には?

ない

では私が言おう
反逆者
ポーザを処刑しろ

フィリッポ
No, giammai!
嫌だ!

フィリッポは拒絶する

大審問官:
それではお前が裁判に立つのか。
お前はわしがしてきたことを台無しにするのか?

フィリッポ:
仲直りしましょう

大審問官
Forse!
さてな

大審問官は出ていく。

フィリッポ
Dunque il trono piegar dovrà
sempre all’altare!

ここの最低音の長い伸ばし、すばらしい!

エリザベッタが取り乱して駆け込んでくる

Giustizia, giustizia, Sire!

宝石箱が盗まれました

フィリッポ
それはこれか?

驚くエリザベッタ

フィリッポは宝石箱を見せる

カルロの肖像画がお前の宝石箱の中に…

私は王太子の婚約者でしたもの。
私をお疑いになるのですか?

フィリッポ
io lo giuro innanzi al ciel,
il sangue verserò!
わしを馬鹿にするなら血の報復が待ってるぞ

どうかお慈悲を

浮気女への慈悲をか?

エリザベッタは気を失う

誰か!

エボリとロドリーゴが駆け付ける

ここからの重唱シーンが超最高です!
すばらしい!
全員が自らの心の内を語り
全員違うことを考えているのに
すばらしい重唱になっているという
ヴェルディの真骨頂のシーンです。

フィリッポ
Ah! sii maledetto, sospetto fatale

エリザベッタが目覚め苦しみを歌う

フィリッポ、ロドリーゴ退場。

エボリは裏切りを王妃に告白する

カルロを愛していたですって?

お許しください
そして国王の誘惑に屈しました

十字架を返して

エリザベッタは出ていく。

いよいよ名アリアです

エボリ
O don fatale, o don crudel

Ti maledico, ti maledico, o mia beltà!

迫力十分。すばらしい!

カルロの牢獄

ロドリーゴが来る
名場面だらけのドン・カルロの中でも屈指の名シーンが来ました。

ロドリーゴ
Per me giunto

もうお会いすることはありません
天国できっとお会いできるでしょう

lagrimar così perché?
No, fa cor, no, fa cor,
どうしてお泣きになるのです
気をしっかり持ってください

l’estremo spiro lieto è
a chi morrà per te.

死ぬ最後の瞬間まで私は幸せです
あなたのために死ぬのですから。

すばらしい!

そして銃撃
ロドリーゴは倒れる
O Carlo, ascolta

Ah! io morrò, ma lieto in core

死んでいきますが私は幸せです
スペインのための救世主をお救いできたのですから

長大なアリアの連続なのに美しく長くレガートをキープし続ける
すばらしいです!!!

私のことを忘れないでください
もうダメなようです
カルロさま、さようなら

ロドリーゴが仰向けにこときれた直後にフィリッポがやってくる

遺骸が運び出される。

民衆がカルロを引き渡せと迫る

開門する

エボリがカルロを連れて逃げる

そこに大審問官が

彼の一言で皆ひざまずく

窮地を救われたフィリッポは大審問官に唱和する。

第4幕
サンジュスト修道院の回廊
エリザベッタ

いよいよ名アリアです

Tu che le vanità
conoscesti del mondo

強靭に歌う。すばらしい!

カルロが来る

カルロとの二重唱

フィリッポが現れる

永遠にな…!

カルロ5世(修道士)が王冠を被って現れる

大審問官とフィリッポが驚愕する。

カルロはカルロ5世に連れられていく(墓の中に消える)。

エリザベッタの絶叫。

全幕了

※詳細続く!


Photo: ©Shevaibra, courtesy of the Shinjuku Opera and the artists





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最終更新日  2025年11月24日 12時26分41秒
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