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年度が明けてからというもの、ほとんどワインを飲まない生活が続いている。ワインどころか、アルコールそのものをめったに口にしない。せいぜい飲んでもビールの小さい缶(350mlより小さいもの)を晩酌に開けるくらいである。最大の理由は、前のエントリーにも書いた体調の問題だ。最近の私は、ボトル半分飲んだだけでも、夜中に頭痛に見舞われたり、逆流性食道炎で苦しんだりする。といって、ワインは一度開けてしまえば日持ちしないので、どうしても数日以内に飲み終えねばというのが、妙なプレッシャーになる。実際、3日に分けて飲むのが現実的なのだが、週に(最低)3日飲酒日を設けるのは、今の私にはToo muchなのだ。あまりアルコールを摂取したくない理由として、体力的な要素もあるが、あまり酔いたくないということも大きい。定年になって半年が経過した。黙って我慢していれば65歳までこのまま働けるのだが、私自身は今の仕事にも待遇にも全く満足しておらず、近年身に着けた新たな資格やスキルを活かせるような仕事に就きたいと思っている。今年はいろいろあって、動き出すタイミングを逸してしまったが、来春に備えて、これまでとった資格や語学などをブラッシュアップしておきたい。その意味で、平日夕食後の時間は結構貴重なのだ。さて、週末のこの日は、まるで夏を思わせるようなじっとりとした暑さだった。日中あちこち歩き回って、のどを潤したくなったので、セラーに残っていた安価なカヴァを久しぶりに飲むことにした。このボトルはヴェリタスかセラー専科さんのセットで購入したものだと思うが、1本あたり1000円内外で購入できるので、3日で飲み切るとすれば、一日あたり300円チョイ。ビールを飲むのと大して変わらないので、夏場には重宝してきた。数年間セラーに置いていたからか、やや麦わら色が進んだ色調で、泡もあまり勢いはない。味わいは少しイーストっぽさがやや強く感じられるものの、すっきりした酸となめらかな果実味とで、気軽に飲むにはなんの不満も出ない。一つ誤算だったのは、飲み心地の良さ・軽さで、想いのほか杯が進んでしまったこと。久しぶりの晩酌にも関わらず、ボトル半分以上開けてしまい、案の定、夜中に頭痛に悩まされることになった。
2024年05月27日
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最近めっきりワインを飲む頻度が減っているのにはいくつか理由がある。ずっと体調が思わしくなかったこと、自宅の手頃なワインのストックが底をついていること、それと睡眠に悪影響が出てしまうことだ。晩酌時の酒量は、おおむね3日で1本ペース。その程度の量でもひとたび飲めば、早めに眠気のピークが来てしまう。就寝前にウトウトし、結局夜中に目が冴える、というパターンに陥りがちなので、あまりワインを飲もうという気にならないのだ。そんな中ではあるが、たまたまこの日は仕事が一段落してゆっくりできそうだったので、久しぶりにワインを開けることにした。近所の東急ストアで選んだのが、このクネ・クリアンサ。値段は1.4K。ネットではもっと安く買えるが、送料等を考えればまあ妥当だろう。でもって、何度かブログでも書いているように、このワインはとても今の私によく合う。凝縮感はほどほどで、アルコールの高さやギシギシのタンニンなどによる飲みづらさもなく、スルスル飲める。テンプラリーニョっぽい香り高さやエレガントさも(値段相応ながら)ある。最近は、スーパーで売られているワインでも意外なほど美味しいものがあるなぁと思うことがあるが、このワインもそのひとつだ。セラーに常備しておこうと思う。クネ クリアンサ 2019 クネ DOCaリオハ スペイン 赤ワイン 750ml ワイン 赤 辛口 ミディアムボディ
2023年11月21日
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新しいスマホ(といっても、世間的には2世代ほど型遅れのモデルだが…)に替えて、写真の映りは総じてよくなったが、ワインのラベルを撮る際には、「帯に短し襷に長し」で、物足りない思いをしている。画角が20mm台だと、ボトルやラベルが全般に歪んだ映りになってしまう。35mm程度までズームすれば歪みはなくなるが、背景があまりボカせず、といって、あまり近くに寄れないので、背景がどうしてもごちゃごちゃとうるさくなる。それでもミラーレス機と比べると、ブログへのアップの手間が大いに省けるので、気づけばスマホの出番が増えている。そんなわけで、最近はミラーレス一眼の出番がほとんどない。さて、このスペインワイン、うきうきさんの福袋かと思ったら、そうではなく、セラー専科さんで買ったセットものだったようだ。味筋はいかにもセラー専科さんのセットという感じで(笑)、ガッシリしてアルコール度が高く、濃縮感のある味わい。一方で香りは精妙さからは程遠い。値段からして文句を言う筋合いではないのだけれども、飲んでいてやや疲れる銘柄である。セラー専科さんチョイスのイタリア、スペインものは、わりこうした感じのものが多いなぁと思う。スペインワインといえば、次回はクネの裾ものなど、テンプラリーニョの安い銘柄をスーパーで見繕って飲んでみたい。★★★
2023年10月10日
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ヴェリタスさん「本格シャンパン製法&フランス産スパークリング6本セット」の1本です。シャンパン製法というと、なにやら凄そうですが、カヴァと名乗る限り、基本的にシャンパン製法で作られているわけで‥。でもって、ヴェリタスさんのカヴァといえば、これまでもいろいろ飲んできました。1000円内外でかなり真っ当なものが多く、この季節にゴクゴク飲むにはちょうどよかろうと。さっそく1本目を開けて、3日かけて飲みました。予想通り、可もなく不可もなくといったところですが、ビール代わりに飲むには十分でした。★★★ワイン ワインセット本格シャンパン製法&フランス産の極上辛口スパークリング6本セット(白泡5本+ロゼ泡1本) 送料無料 飲み比べセット ギフト ^W0A603SE^
2023年08月18日
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ワイン専科さんの「ワインジャンル大賞受賞記念福袋」の1本です。なにげに開けてしまいましたが、単品価格は4950円とのこと、ポルトガルの白としては異例の高額ボトルですね。グラスに注ぐと、かなり濃いイエローで黄金色がかっています。若いソーテルヌのような色調です。香りは黄桃、パイナップルなどの熟した果実にヘーゼルナッツ、それにほんの少しセメダインっぽさを感じます。色調や香りから、結構甘いのかなと思いましたが、飲んでみると、しっかり辛口に仕上がっています。コッテリと濃縮感のある果実味に対して、酸はやや神経質でピリピリとした印象。どことなくシェリーっぽい少し酸化した風味も感じまます。5000円近い価格はどうかと思いますが、これはこれで面白い1本です。ちなみに、ヴェルデーリョという語感からしてスペインのヴェルデホと同一品種かと思いましたが、POPの説明によると、アソーレス諸島で昔から栽培され、独自の進化を遂げた土着品種とのことでした。なんだかんだで3日目まで美味しく飲めました。★★★☆
2023年02月14日
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セラー専科さん「赤だけ5本」福袋の1本です。単品価格は2200円と標準的なもの。とはいえ、スペインワインの場合、2kぐらいでもかなりよいものがあるので飲んでみなければわかりません。グラスに注ぐと、濃厚なルビーの色調で、香りは控えめ。火を通した黒系果実、スパイス、粘土など。テンプラでなく、ガルナッチャ系主体かななどと思いながら(※)飲んでみると、味わいはアルコールが高くネットリとしたものです。酸はしっかり残っており、タンニンは豊富ですが、よく熟していて飲みづらさはそれほどありません。値段からして複雑さや高貴さを期待できるものでありませんが、とりたてて不満が出るものでなく、居酒屋などで飲むなら、まあこれで十分な水準といえます。逆に言えば、ワイン単体で楽しむには、香りも味わいもあまりに凡庸です。この辺はやはりセパージュの限界かなぁと。個人的には、安くてもテンプラニーリョ主体のワインを探したくなります。※正解は、ボバル80%、テンプラニーリョ10%、ガルナッチャ・ティントレラ10%
2023年01月24日
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平日の晩酌に。一本千円台のセラー専科さんのセットものだとばかり思って開けましたが、後で確認したところ、同じセラー専科さんの福袋の1本で、単品価格は3k台のボトルでした。でもって、これが美味かった!黒々としたルビーの色調。ブラックベリーやカシス、ビターチョコ、スパイス、タバコなどの上質なオークを感じさせる香り。飲んでみると、なめらかなタンニンと上質な酸とで、14%というアルコール度の高さをあまり感じさせない、実にバランスのよい仕上がりです。ワイン名の「409」という数字は、フランス産オークで409日間熟成されるところからきているようです。たしかに厚化粧な感じは否めませんが、万人が飲んで美味しいといえるような味わいで、千円台のセットではなかなかこの香味には味わえないと改めて思いました。この福袋、まだ残りの4本を飲んでいませんが、もう1セット買い足してもよいかなと思い始めています。★★★★送料無料 25,660円(税別)相当が入って11,111円(税別)! 楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2021 3年連続ワインジャンル大賞受賞記念 中身が見える5本入りワイン福袋 泡1本 赤3本 白1本 辛口 スパークリングワイン ワインセット RSL【ポイント対象外】
2022年12月29日
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スペイン東部で作られるオーガニックワイン。カベルネ、メルロ、シラー、モナストレルのブレンド。ポップなラベルと裏腹に、かなり重々しいワインです。火を通した黒い果実やスパイスなどの比較的寡黙な香り。味わいは14.5%のアルコール度にふさわしく、重厚なものですが、ジューシーなフレーバーでユーカリっぽい含み香もあり、飲みにくいものではありません。ただ、この手の重量級の安ワインって、通常の夕飯にはやや強すぎるし、といって豪勢な肉料理にはもう少し上級の赤ワインを合わせたくなるし、我が家では開け時がなかなか難しいなぁと。今回購入したセラー専科さんのIENOMIパーティセット、赤ワインはどれもこの手の力強いものばかりですが、こういうボトルばかり飲んでいると、たまに素のキャンティやボジョレーのような、軽めで飲みやすい赤が恋しくなります。★★★
2022年11月01日
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ワイン専科さん「IENOMIパーティ10本セット」の1本。10本で9990円ですから、アベレージで1本1000円以下ですが、単体の希望価格は1,848円とのことです。ベルデホはスペイン中央部など作られる土着品種ですが、爽やかで適度にキレもあって、個人的によい印象を持っています。少し黄緑がかかった淡いイエローの色調。香りはそれほど強くなくて、シトラスや柑橘、白い花、それに磯っぽいフレーバーを感じます。飲んでみると少しシャバシャバ感のある味わいで、決してフィエスがあるとか深みがあるとか、そういったものではないのですが、フレッシュな果実味と酸とのバランスがよく、晩酌に合わせてゴクゴク飲むタイプの白です。POPには「クリスピーな酸」と書かれてましたが、言い得て妙だと思います。私もこれに合わせてパエリアを食べたくなりました。p.s.残りを小瓶2つに分けて、翌日と1日開けて三日後に飲んだところ、最後に飲んだ瓶のものがもっとも開いて良い感じになっていたのが、嬉しい誤算でした。★★★【誰でもP3倍 10/18限定】1本あたり1,000円(税込) 送料無料 IENOMIパーティーワイン10本セット 750ml 10本入フランス スペイン イタリア オーストリア イエノミ 宅飲み 家飲み ハウスパーティー ワインセット アソート パック 長S価格:9999円(税込、送料無料) (2022/10/18時点)
2022年09月23日
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近年、ワイン愛好家の世界から遠ざかり、ワインを語ることも滅多になくなってしまいましたが、スーパーのワイン売り場で、ふとワインを買おうと思い立った時など、ワインの知識は役に立ちます。前回、東急の売り場では「クネ・クリアンサ」をチョイスしました。今回も1000円台で何かよいものはないかと見繕い、選んだのが写真の銘柄です。2本続けてスペインとなってしまいましたが、今回は2013年のグランレゼルバ。保管コストも馬鹿にならないだろうに、1138円というのは、本当におそれいるCPです。ちなみにコンクール金賞受賞とのことですが、「ワインのコンクール歴」はほとんど当てにならないので、参考程度ということで。輸入元は巴工業。調べてみると、遠心分離機のメーカーのようです。関連会社に巴ワインアンドスピリッツというところがあって、そちらが販売者になっているみたいですね。HPをみると、1999年から結構な数のワインを扱っているようです。知りませんでした。https://www.tomoe-wines.com/home飲んでみると、なかなかいいですよ。注ぎたてから香り全開。甘いアメリカンオークや赤い果実、タバコ、スパイス類などの蟲惑的な香り。味わいは十分な凝縮感を保ちつつ、酸も綺麗でなめらかなテクスチャーが印象的。テンプラリーニョらしい品格を感じる香味です。総じて、やや表層的というか、あざとさを感じないでもありませんが、それを言い出すと、そもそも千円そこそこのワインに何を求めているんだという話になってしまいます。というわけで、価格を考えれば、非常に高いレベルにあると思います。また、安価なスペインワインの場合、コンディションに不満を感じることが少なくないのですが、このボトルはコルクも綺麗で(少なくとも初日の香味は)悪くないと思いました。といっても、おそらくこの価格レンジですから、リーファーなど使っていないでしょうし、初日にこれだけ開いているということは、小瓶に移した翌日の状態にはあまり期待できないと思います。★★★★p.s.そんなわけで、翌日ですが、初日の素晴らしさはなくなってしまったものの、そこそこ楽しめる範囲内におさまっていました。ワインバーのグラスワインで出すにはやや微妙ながら、家庭の晩酌で飲む分には十分なレベル、といえばわかりやすいでしょうか。なんだかんだいっても、千円そこそこで2013年のワインを楽しめるということ自体スゴイと思いますが、我が家のように2〜3日に分けて飲むシチュエーションを思えば、むしろ若めのクリアンサなどをチョイスしたほうがよいのかもしれません。
2022年06月09日
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気軽に開けられるワインのストックが枯渇してきました。自宅のセラーから選ぼうとすると、ボトムラインでも09VTや10VTのブル1級もしくは00&03あたりの格付けボルドーくらいしかありません。我が家の平日の晩酌には明らかにオーバースペックなので、本末転倒だなぁと思いつつ、近所の東急ストアで晩酌用ワインを買うことにしました。条件は2000円以内の赤で、ピノは除外。いくつかの候補の中から選んだのがこの銘柄でした。価格は1400円位だったと思います。もう少し高くても許容範囲でしたが、逆に2K前後であまりこれという銘柄が見当たりませんでした。やや濃いめのルビーで、18年とはいいながら、エッジはかなりくすんだ色調になっています。香りは華やか。黒い果実のコンポート、シナモン、タバコ、それに黒土やバニラ的オーク香。飲んでみると、丸い酸となめらかなテクスチャーが印象的で、コクや奥深さはありませんが、今飲んで素直においしいといえる味わいです。寝かせようなどとは思わず、直ちに飲むべきワインですね。セグメントやターゲットが明確な、実にコスパのよいワインといえますし、このレンジでもそれなりの品位が感じられるのは、テンプラリーニョという品種ならではも思います。この価格帯のワインは最近ご無沙汰だったので、久しぶりに日本ワインやチリワインなどにもトライしてみようと思います。★★★★追記:小瓶に残して翌々日に飲んでみましたが、香味ともかなり「落ちて」しまっていて、楽しめるギリギリのラインでした。構成要素が少ない分、熟成に向かないのと同様、抜栓後の日持ちも期待できないということなんでしょうかね。
2022年03月20日
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もう一本開けたのが、こちらの10ペスケラ。リベラ・デル・デュエロを代表する作り手です。このボトルもかなり前からセラーにあったものですが、なんとなく食指が動かないままこのタイミングでの抜栓となりました。第一印象、飲む前からわかっていたことですが、とにかく「強い」。やはり14.5%のアルコール度は私にはToo Muchです・・。といっても暑苦しい印象はなく、ユーカリっぽい香味には清涼感すら感じます。テクスチャーはとてもなめらかで、酸、タンニンとのバランスもよく、グイグイと飲めてしまうので、気づくと酩酊しているパターンです。コトー・シャンプノワとは打って変わって、こちらはもっと寝かせてもよかったかなという気もしましたが、今飲んでも十分満足できるところがさすがですね。総じて健康的でグラマラスなワインでしたが、もう少し艶かしさのようなものがあれば、リピートするのですが。★★★★
2020年12月26日
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2002年で4k台という安さに惹かれて購入したボトル。スペインということで思いがけない高CP銘柄たりえないかという期待もありましたが…。黒い果実のコンポートや黒鉛、八角、甘草、丁子、麦藁、煙草などの外向的な香り。オークはあまり感じられず、香りだけだとボルドーだと思ってしまいそうです。味わいがイマイチなんですよねぇ。伝統的なリオハらしい酸化した雰囲気に加えて、十数年の熟成によりタンニンはそこそこ溶け込み、全般にほどよく枯れてきているのですが、いかんせん酸が尖っているし、後味にはエグミが強調されるギスギスとした味わいです。アルコール度は13.5%という数字以上に高く感じられます。個人的には、もっと各要素が弱くていいので、エレガント方向に振ってほしかったですね。実はこの銘柄、上の子のVTということで2本買ったのですが、一年以上前前に飲んだ一本目と印象はほとんど変わりませんでした。リピートは無いだろうなと。★★
2016年03月25日
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12月の初めの下の子の誕生日はとっくに過ぎてしまいましたが、前回のレシュノーがイマイチだったこともあり、再度03年を開けることにしました。といっても、この日はブルゴーニュでもボルドーでもなく、スペインです。ペスケラで知られるボデガス・アレハンドロ・フェルナンデスが、ラ・マンチャ地方の樹齢60年以上のテンプラニーリョのシングル・パーセルから作る銘柄。熟成には通常のアメリカンオークでなくフレンチオークが用いられているとのことです。なぜこのボトルを選んだのかといえば、夕食がすき焼きだったことに加えて、先日ピアット・デル・ベオーネに持ち込んだ09ペスケラが想像以上に美味しかったからです。ということでさて、どんなものでしょうか。グラスに注ぐと、まだあまり熟成を感じない濃厚なガーネットの色調。しかし香りは全開です。黒系果実のコンポート、八角やリコリスなどのスパイス、肥沃な黒土やユーカリ、それにバニラ。飲んでみると、相応の熟成を感じる麦わらっぽいニュアンスがアタックにあって、そのあとで力強い黒系果実とともに少し粉っぽい豊富なタンニンが広がります。それらを受け止める酸もしっかりと張りがあって、14%のアルコール度とあいまって堂々たる体躯です。ペスケラに比べるとやや垢抜けない部分もありますが、5k前後の価格を思えば十分な内容といえるでしょう。ただ、アルコール度も含めてこれだけ強いと、単体や軽いつまみと飲むよりはしっかりした肉料理や濃いソースの理などにあわせたくなりますね。もう5年10年は軽く熟成しそうですし、枯れてもう少し全体の力が抜けた状態のものもいずれ味わいってみたいものです。追記:小瓶に残したものを中一日空けて翌々日飲んでみたら、要素が馴染んで味わいがより滑らかに変貌していました。12年経過しているにも関わらずです。初日だけでもう満腹かなと思っていましたが、三日目まで残しておいてよかったです。★★★★
2015年12月22日
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ピアット・デル・ベオーネさんに持ち込んだ二本目。09年とあって、まだまだ硬くて複雑さが出ていない香味を予想していましたが、思いのほか開いていて美味しく飲めたのが嬉しい誤算でした。ヤスリで削ったようなツルリとしたテクスチャーにミルキーな樽香にスッとするユーカリ的ニュアンスがアクセントを添えています。黒系のよく熟した果実味を中心になめらかなタンニンとエッジの丸い酸とがバランスよく感じられて、さすがの充実度。アルコール度の高さや料理との相性など、家飲みだとややもてあましてしまうペスケラですが(私の場合)、こうして外食時に数人で飲むのにはちょうどよい一本だなぁと認識を改めました。★★★★
2015年12月08日
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クネといえばリオハを代表するワイナリーのひとつ。、WS誌の2013年トップ100で04年のインペリアル・グランレゼルバがトップを獲得したことでも知られています。1000円台のクリアンサから1万円近いインペリアル・グランレゼルバまで幅拾いラインアップがあって、レゼルバひとつとってもインペリアルの名ががつくものとつかないもの、ヴィーニャ・レアルを冠しているものなどがあります。今回飲んだインペリアル・レゼルバ、私はたまたま東急のセールで買いましたが、定価ベースだと5k超と結構なお値段。樹齢40年以上のブドウをフレンチオーク樽で発酵し、アメリカンオークとフレンチオーク樽で18ヶ月の熟成、さらに瓶内熟成を18ヶ月しているとのことです。ブラックベリーやカシスなどの黒系果実、ユーカリ、丁子、リコリス、スモーク、バニラなどのかぐわしい香り。口に含むと濃縮感のある果実味のアタック。酒質は緻密で隙がなく、14%のアルコール度とあいまって問答無用の勢いで口中を占拠します。酸は高めでしっかりとバックボーンを支え、なめらかなテクスチャーと緻密な熟したタンニンのおかげで、これだけパワフルでありながら、味筋はエレガントといってもよいくらいです。いいワインですね。相応のプライスなので、手放しで絶賛しようとは思いませんが、買って後悔することはないだろうと思います。ただし、日常の晩酌用途しては、やや料理を選ぶところがありますね。間違っても刺身などと併せようと思わないこと(笑)。ガッツリと肉料理を食べるときとか濃厚なソースの料理などによろしいかと。★★★★★楽天でクネのワインを検索★
2015年04月28日
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前のリオハの残りでは飲み足りなくなって開けたのがこちら。テルモ・ロドリゲス氏の生家にあたるワイナリーだそうです。京橋さんで税込み3.5Kと、この手のスペインワインにしてはなかなかのプライス。コーヒー的苦味。スッとするメンソール、スパイス類、薬草やハーブのニュアンス。味わいはクリーミーな中に各要素が凝縮して詰め込まれています。力強い構造のリオハ。いいワインですが、ややデリカシーに欠ける気がします。もう少し凝縮感を緩めてでもエレガント方向にふってほしかったところ。3k以下ならともかく、3.5Kとなると手放しで賞賛はしずらいかなあと。10年近く寝かせればエレンガトになりそうな予感はありますが、そこまで我慢するのもしんどいかもですね。★★★レメリュリ・レセルバ 2008価格:3,542円(税込、送料別)
2015年02月17日
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リオハの15年熟成ものです。京橋さんで購入、価格は2380円とさすがスペインならではお値段。少し淀んだ感じのガーネットでエッジはオレンジが入って複雑になっていますが、全般にまだしっかりした色調。香りはトラディショナルなリオハらしいバニラやユーカリ、ダークチェリーや赤系果実、タバコ、スパイスなど複雑で芳しいもの。99VTで2K台ということで、もはやこれだけで元は取れている感じです。味わいは香りほど手放しにほめられるものではなくて、柔らかく熟成した中にもやや乾いたタンニンと麦わらっぽいフレーバーがあり、全般に雑味感を感じます。あまり温度を下げすぎると渋みが目立つので、やや高めの温度がいいかもしれません。いずれにしても2k台でこの香味は立派だと思います。この路線のリオハをもっと探したいんですよね。★★★★同じ作り手の09クリアンサは千円台とさらにリーズナブルですが、グランレゼルバほどではないかも。プエージェス・クリアンサ 2009価格:1,814円(税込、送料別)
2015年02月13日
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スペインワインを語る上では外せない生産者、アレファンドロ・フェルナンデス。私のサイトにあまり登場しないのはメジャーすぎてなんとなく敬遠してきたからなのですが、今年はスペインワイン(というか、テンプラリーニョ)を積極的に開拓しようと思っていることもあって、あらためてセールで何本か仕入れてみました。ブラックチェリーやブラックベリーなどの黒い果実や八角、丁子などのスパイス類、皮革、ジビエ、ミントなどの複雑な香り。飲んでみるとなんというか口の中で各要素がせめぎあっている印象です。14.5%というアルコール度とあいまって力強い構造ですが、モダンでなめらかなテクスチャーとミンティなニュアンスが単調な暑苦しいワインになるのを防いでくれています。本来ならばもう少し寝かせたいところですが、今でも充分美味しく飲めてしまう懐の広さも併せ持っています。下位グレードでもイイですね、ペスケラ。個人的な好みをいえば、アルコール度をもう1%ぐらい抑えてくれたほうがよいのですが(笑)。★★★★楽天でペスケラを検索する★
2015年02月02日
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高騰中のブルゴーニュに代わって今年重点的に飲んでみようと思っているリオハ。ブルの作り手たちに対するような相場感や知識がないので、まったくもって手探りです。このボトルは2014年11月13日に京橋ワインさんで購入。価格は4000円と結構高めです。以下、ショップのページにはほとんど解説がなかったので、他のショップのページから拝借しました。1835年シェリーメーカーである"ゴンザレス・ビアス社"が設立されました。 同社はシェリーメーカーとして着実な実績を積み上げた後に、本格的なスティルワインの生産を開始するために、1982年にリオハへ進出し、ここで傘下に収めたのが、ベロニア・ワイナリーでした。ワイナリーの名前である“ベロニア”は紀元前3世紀頃にこの地に住んでいたベロネスと呼ばれる人々に由来します。 1997年からは、フランス・ボルドーのシャトーマルゴーの醸造責任者であった、ポール・ポンタイエ氏が醸造アドバイザーとしてワイン造りに参加し、数あるリオハワインの中でも注目を集める存在となっています。ブドウの実りが特に良い年を選んで造り上げた、ベロニア社赤ワインの傑作です。やや褐色がかった色合いで、華やかさと熟成によるアロマティックな風味のあるエレガントなワインです。5年以上熟成のうち24カ月間以上樽熟成を行います。 テンプラニーリョ92%、ガルナッチャ4%、マスエロ(カリニャン)4%赤のニュアンスが強い果実にバニラ、シナモン、ビターチョコ、黒土などが絡む香り。飲んでみると2006年といえどもまだ若いですね。タンニンが豊富でザラッとしています。凝縮した力強い果実味を高めの酸とこの豊かなタンニンが支える力強い味わい。アルコールは14度とのことです。あと4~5年もすればバランス良くまとまりそうな気がしますが、ぶっちゃけ、私にはやや強すぎる味わいで、飲み疲れします。もう少しエレガントな路線がいいんですけどね。2~4kのレンジで、テンプラリーニョ主体で(樽々していてもいいので)オススメの銘柄ってどんなのがあるんでしょうか。★★★
2015年01月13日
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2002VTが4k台というのはさすがスペイン。うきうきさんの派手な宣伝文句にもつられて2本ほど買ってみました。テンプラニーリョ(75%)(中心にガルナッチャ15%、マスエロ5%、グラシアーノ5%)を年に2回卵白で清澄、熟成期間は72ヶ月とのことです。濃いながらもエッジにはレンガのニュアンスが見えるガーネットの色調。香りは黒系果実や丁子、八角などのスパイス、皮革、黒土、下草、タバコなど。リオハによくあるバニラ系の香りが希薄なのは古樽使用のためでしょう。飲んでみると、口の中で土っぽさが広がる朴訥とした味わいで、タンニンがやや粗め。飲み頃には少し早い感じがします。ePoberetParkerの評価は91点、飲み頃は2014~2019とのこと。このプライスレンジで、12年熟成してもまだ早い、というのはやや扱いに困る感じもします。というか、かなり土っぽくザラッとしたタンニンがこなれるころには果実味が心もとなくなっているのではという気もします。古きよき朴訥としたワインですが、ここまで来るとさすがにもう少し洗練を望みたくもなります。あと一本あるんですよね。バックビンテージものって見つけるとつい複数本購入してしまいますが、アタリのボトルでなかったときが悲しいです。★★☆
2014年12月29日
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今年のボジョレーは盛り上がらないみたいですね。我が家も今のところ飲む予定なしです。さて、最近嵌り始めているスペイン。これは京橋さんで購入した「すべてPP90点以上6本セット」の最後の一本です。なかなか面白い企画だと思いますが、送られてきたワインはまさに玉石混合。リピートしようとまでは思いませんが、今回のこれなどはその中では悪くない一本でした。黒系果実、バニラ、シナモン、八角、甘草、タバコなどの芳しく甘い香り。味わいは分厚い果実味を中心とした力強い味わい。酸はしっかりと伸びやかで、タンニンはよく熟していて柔らかく溶け込んでいます。複雑さはそれほど感じられず、14%というアルコール度とあいまって、やや飲み疲れする味わいですが、なかなかの高CP銘柄だと思いました。残念ながら、楽天では単品で売られていないようですね。。★★★☆★京橋さんのすべてパーカー90点以上セット。いろいろあります★
2014年11月20日
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山本昭彦さんがブログでリオハのワインを礼賛していますが、私もまさに同感です。先だって飲んだこの銘柄が目から鱗の美味しさだったので、近所の信濃屋でリピートしてしまいました。赤と黒の中間ぐらいの果実、ミント、バニラ、シナモン、タバコなどのかぐわしい香り。味わいは力強くはないものの、果実味は充実しており、酸はしなやかで豊か、タンニンはなめらかに溶け込んでいます。若いころは樽でコテコテだったと思われますが、リリース後6年を経て、ちょうど良い具合にたそがれはじめています。木村硝子CAVAの22オンスのグラスだとちょうど良い感じに香味が開いて美味しく飲めます。なにはともあれ、2kでこの香味はすばらしい。ネットで探してリオハのワインを数本仕入れてみました。少しずつスペインワインの比率も増やしていこうと思う今日この頃。★★★★★楽天でマルケス・デ・リスカルを探す★
2014年11月15日
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懐かしい名前のリオハの作り手。ワインを本格的に飲み始めたころ、よくやまやで買って飲みました。2000年代に入ってからは飲んだ記憶がありませんが、久しぶりに飲んでも変わっていませんね。赤系果実に特徴的なオークのバニラ香、それにタバコや紅茶、ミントなどのかぐわしい香り。飲んでみると最近家で開けてみるプリオラートやリベラデルデュエロの安ワインのような果実のギュッと詰まった感じはなく、透明感のある果実味中心に、丸くややヌルッとした酸と滑らかなタンニンとがバランスよく、オークの風味とあいまってエレガントに仕上がっています。強めのオークに対してやや品がないといわれてしまえばそれまでですが、いかにも古き良きリオハという感じで、わたし的には好みの味筋です。このボトルはカーヴドリラックスさんの実店舗で購入したもの。ネットではあまり扱っている店は多くないようですね。また買い増しておこうと思います。★★★★★楽天でマルケス・デ・リスカルを検索★
2014年09月02日
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2ヶ月ぐらい前に東急本店の試飲カウンターで和泉屋さんが扱うスペイン銘柄を何本か飲みました。すっかり古新聞ですが、備忘録をかねて掲載しておきます。フェレールボベ ヴィニャスベリャス09濃厚でスパイシー。熟した粉っぽいタンニン。アルコール度14.5と高いが、冷やし気味だと締まりがでる。クリオ エルニド11濃厚な色調。黒系果実やスパイス、ほんのりバニラ的な樽。飲むと非常にパワフルながら、バランスよく木目も細かい。甘くなめらかな果実味が印象的。テロワールアルリミット ディッツデルテラ09前の銘柄ほど濃くはない。伸びやかな酸を中心にした構造で、酒質に透明感がある。ラウスペレス&ロドリゴメンテス アスコバス10かなりオレンジがかっていてやや濁りのある色合い。赤系果実やオレンジピール、枯葉、それにややスッとするニュアンス。味わいはエレガント。10年と思えないような熟成した雰囲気がある。面白いワイン。
2014年08月26日
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和食の居酒屋で刺身や魚料理に併せて注文しました。スペインのバレンシア地方で生産される白ワイン。品種はヴェルデホでなくヴェルデル種だそうです。アロマチックですね。翌熟した黄色い果実と柑橘系の爽やかなフルーツが同居。ハーブやフローラルな香りがそれに混ざります。味わいもフルーティで、充実した果実と爽やかな酸によりシャバシャバ系にもベッタリ系にも陥らず、飲みやすい白ワインに仕上がっています。果実由来の甘さは感じますが、総じて仕上がりはドライで、後半にはほろ苦いフレーバーも。じっくり向き合うタイプではありませんが、気軽に飲むワインとしてよいチョイスだと思いました。★★★☆
2014年08月21日
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京橋さんパーカー90点以上セットの1本。今まで飲んだボトルたちはどれもイマイチなものばかりでしたが、これはなかなか美味しいです。ブラックベリーやブラックチェリー、丁子、八角、オーク、それにハーブやユーカリっぽいスッとするニュアンスがあります。口に含むとアルコール度が高く(14.5度!)、濃縮された果実味を高めの酸とよく熟したタンニンが支える重量級バランス。とはいえ、タンニンの木目が細かいため、思いのほかスルスルと飲めて、甘く外向的な果実味とあいまって杯が進みます。やっと満足のいく一本に出会えたとあらためてデータを紐解いてみると、この銘柄、なんとPP94点ついているんですね。94点はさすがにどうかなと思いますが、よくできたワインであることは確かです。RWG的にいうと、90/91+ というところですかね。この気候だからというわけでもありませんが、少し冷やし過ぎかな、というぐらいの温度からはじめるのが吉かと。★★★★
2014年08月12日
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京橋さんで購入した「【送料無料】すべてパーカー【90点以上】6本セット! 」。6本で7980円という値段からして多くを期待するのも野暮というものですが、自宅の「ローテーションの谷間」などによいかと思って買ってみたのでした。【送料無料】第2弾!すべてパーカー【90点以上】6本セット!【クール便別途 216円】価格:8,618円(税込、送料込)↑その都度少しずつ銘柄を変えて、ほぼ継続的に売られているようですね。濃くて密度感はありますが、単調な香味です。結構青っぽい香りが特徴的。これも似たような感想でした。これも。このボトルにいたってはマズくて飲めませんでした。状態が悪かった可能性大。もう一本空けたのですが、写真撮り忘れました。ちなみにそのボトルが一番印象がよかったのですが、調べてみたらこれだけパーカーポイント93と高めでした。そういう意味ではPPってなんだかんだでさすがです。いや、でもほかのボトルもそもそも90点かそれ以上だったわけですが。。6本中5本飲んで、残りはあと一本ですが、ここまでの感想としては、総じて濃くて単調な「居酒屋ワイン」ですね。居酒屋などで出てくれば喜んで飲みますが、ワインバーや愛好家との会での出会いを期待すな銘柄ではないかな、と。ヴェリタスさんの安カヴァセットは夏になったらまた買おうかと思いますが、こちらのリピートはないかな、というところです。【送料無料】【送料無料】赤字覚悟!極上の泡が楽しめる!すべて本格シャンパン製法の辛口!厳...価格:6,180円(税込、送料込)↑こちらは例年お世話になってます。
2014年07月12日
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カーブドリラックスさんの実店舗で「オススメ」とあったので買ってみたボトルです。予備知識ゼロ。ネットで検索したら、ワインホリックさんやバッカスさんで売られていますね。従来のリオハワインのイメージを根底から覆す、エレガントで深い味わいを持つ『シエラ・デ・トローニョ』。リオハの中でも最も標高の高い(650m)エリアのひとつ、ラ・バスティーダにある古木のテンプラニーリョの畑からこの素晴らしいワインを造るのはリオハ出身の若き女性醸造家、サンドラ・ブラーヴォです。手作業でのピジャージュ、小樽でのMLF等、伝統的な醸造法で造られる、今後のスペインワインを牽引していくであろう唯一無比の味わい。「セラーは私にとって、まさに聖域(サンクチュアリ)です。聖域の中は完全に清潔でなくてはなりませんし、ワインを大切に扱わなければなりません。また、大気のパワーもワインにとって非常に重要です。特に月の満ち欠けによるパワーはワインをよりフローラルに、よりミネラル感溢れたものにしてくれます。私にとって大切なのは認証の取得では無く、ブドウ畑とセラーの中で何が起こっているのかを知る事なのです。」と彼女は語ります。 まだ2012年と若いだけあって、グリーンなハーブ系のニュアンスがトップノーズにあります。その奥から黒系果実やスパイスなどの香り。かなり遅れてオークの甘いフレーバーが加わります。味わいはこれぞというような特徴的なキャラクターこそありませんが、各要素がバランスよくエレガントにまとまっています。最初ZALTOのブルゴーニュグラスで飲んだところ、各要素がバラバラな印象でしたが、リーデルのキャンティクラシコグラスに変えてみたら、テンプラらしい風味に変貌しました。やはりグラスの選択は大事ですね。積極的にリピートするほどではありませんが、悪くないと思わせる一本でした。★★★☆
2014年07月03日
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LBVは収穫から4年目の3月から9月の間にIVPに申請し、 許可を得、瓶詰めは4年目の7月から6年目の年末までにろ過してから行われます。ヴィンテージポートのほぼ倍の期間樽熟をさせることにより、瓶詰めされたときにはある程度飲み頃になっているわけです。また瓶詰め時に濾過されますので、ヴィンテージポートのようなデキャンティングは通常必要ありません。グラスに注ぐと、きわめて濃厚な色調のルビーで、赤や黒の果実、バニラ、スパイス類、チョコレートなどのむせかえるような香りです。飲んでみるとインパクトのある果実とともに樽からと思われるバニリーなニュアンスとが強烈に感じられます。基本的には良質なルビーポートと同様の系統の香味で、ヴィンテージポートに比べると値段も格安(3K程度)です。デザートやチョコレートなどと一緒に飲むのがよいでしょうね。ただ、私の場合、常飲すると血糖値になりそうです。★★★
2013年10月10日
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ソムリエ認定試験時にポートの樽熟期間についてビンテージ2年、レイトボトルドビンテージ4年、それでコルヘイタが7年以上とか覚えた記憶があります。当時は訳もわからずオートマチックに覚えていましたが、要するにコルヘイタというのは「収穫年表示のトゥーニー」ということなんですね。レンガ色がかった濃いめのガーネット。赤と黒の中間ぐらいの果実のシロップ煮、キャラメル、ドライイチジク、ツンとくるアルコール臭。飲んでみると、アルコール度が高い(20%超)甘い中にしっかりした酸があって、いくらでも飲めてしまいそうな危うさがあります。チョコレートなどの甘いものと併せてもよいし、反対にブルーチーズなどと併せるのも面白いですね。抜栓してからも日持ちするので常備しておくのでよさそうだと思う一方で、血糖値が高めの私にはこの手のデザートワインは禁忌といえそうです。★★★★
2013年09月22日
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濃厚です。真っ黒といってよい色合いですが、香りからはユーカリっぽいニュアンスが感じられ、ああテンプラリーニョだなと実感します。飲んでみるとさすがにまだ若く、酒質はカッチリしていて豊富なタンニンがありますが、粒子が極めて細かいことから重々しさや獰猛さは全くなく、スルスルと喉を通っていきます。ウニコとはアプローチこそ異なれど、テンプラリーニョという品種の壮大なポテンシャルをあらためて感じさせるという意味では共通しています。他のテンプラリーニョのワインもいろいろ飲んでみたくなりました。ちなみにパーカーポイントは、シェーファーが100点、ピングスが99点、レ・ザミが98点。この3本、品種が全く異なるのに不思議に似たような印象を感じるという声が会場でも聞かれましたが、私もまさにそう思いました。3本に共通していたのは、とにかく緻密できめ細かくシルキーなタンニン、目の細かい紙やすりで仕上げたようなテクチャー、球体のような完璧に近いバランス、濃厚きわまりないのに決して味わいは重々しくならず、飲んでいてフワリとした「軽さ」すら感じる酒質。決して皮肉でなく、パーカー氏が高得点をつけるのはこのようなワインなのだなぁと納得させられるものがありました。★楽天でピングスを検索★
2013年08月29日
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この日は会社の先輩と「てけてけ 三軒茶屋店」へ。にんにくのきいた焼き鳥、ボリュームのあるつくね。水炊きも美味しいし、なんといっても値段が安い。このご時世でも店内は満員でした。前のエントリーのような体調なので、ビール1~2杯でやめるつもりでしたが、先輩がワインを飲みたいというので、結局つきあうことにしました。スペインの赤です。ボトル1800円という安さ。小さなグラスにキンキンに冷えたボトルですので、香味がどうこうというものでもありませんが、そんなに悪くはなかったです。ミディアムボディ。果実味にはやや青っぽさがあるものの、ベッタリしたジャミーな感じではなく、フレッシュです。楽天で検索すると、500円台でありますね。難しいことを考えずにデイリーで飲むのによいでしょう。Puente de PIEDRA Tintoプエンテ デ ピエドラ ティント価格:525円(税込、送料別)↑当ブログ史上再安値ワインかもしれません。
2011年04月15日
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こちらのワイン、リアルワインガイドで「旨安大賞」を受賞したものだそうです。RWG誌の試飲には毎回参加しているわけではないので、掲載されているものの中でも実際に飲んだのは一部に過ぎませんが、このオシャレなラベルについては、見覚えがありますし、私も高得点をつけた記憶があります。ということで、近所の酒屋で同じラベルを見つけて購入してきたわけですが、ちっと勝手が違ったのは、08年だったんですね。(写真は07年です)黒々としたルビーの色合いで、まだ若いだけあって、エッジは綺麗な紫色です。香りはカシスやブラックベリーなどのジャム風ながらもフレッシュな果実、スパイス、ハーブ、それに香りではありませんが、アルコールのツンと来る感じがあります。口に含みますと、分厚くジューシーな果実味のアタックとともに、アルコールの高さを感じますが、その一方で、青っぽいニュアンスもあります。酸は豊かでタンニンもよく熟しているのですが、複雑さはなく、やや大味なワインでもあります。以前試飲した07年は、もっとエレガントな味わいだったと思うのですが、こちらはまだおちついてないのでしょうか、それともVTの差でしょうか。千円台前半の銘柄なので、複雑さを期待するのはムリとしても、この青っぽさががどうもねぇ、といったところです。翌日:‥と書きましたが、一晩おいたら、グンとよくなりましたよ。青っぽさが後退して、果実の甘みが前面に出てきました。シンプルながら、素性のよい果実味中心にバランスの整った味わいですね。居酒屋でこんな銘柄があったら嬉しいんですが。
2009年08月30日
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久々の定時帰宅。さあ、ワイン飲むぞーと意気込んだものの、考えてみれば、翌日は接待の飲み会が入っています。1本のボトルを二日に分けて飲むのが通常の我が家では、半分残してしまうとわかっていて、大切に寝かせてきたセラーのボトルを開けるのは憚られます。かといってハーフのストックは甘口アウスレーゼぐらいしかないし‥。ということで、近所の酒屋で買って帰ったのがコレ。数百本のストックがありながら、結局デイリーワインをその都度買ってる私って一体‥。POPを見ると、なんでもパーカーさんが激賞している銘柄だとか。楽天では1100円ぐらいから売ってますね。テンプラニーリョ100%。格付けはヴィニョ・デ・メサ(テーブルワイン)で、NVです。グラスに注ぐと、色調は紫がかった濃いルビーです。香りは、黒い果実のジャムや青っぽいハーブが主体。口に含むと、酸がしっかりと甘くジャミーな果実を支え、タンニンはよく熟しています。作りはシンプルですが、隙のない酒質には好感が持てます。単体で飲んで楽しむというよりは、夕食のお供、たとえばデミグラスのハンバーグとかにあわせて飲むとよいでしょうね。結局ボトル半分ほど飲んで、残りは料理酒行きということになりましたが、このプライスレンジならそれも許されるかなと。もう一度買うかは別として、デイリー用途に試してみる分には悪くないチョイスだと思います。応援よろしく。
2008年09月30日
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名前をよく耳にするこの銘柄、飲むのは初めてかと思ったら、1999年11月6日に飲んでました。(本館参照)ちなみにこのとき飲んだのは89年。今回あけたのは98年。そもそもグランレゼルバを名乗るには樽熟+瓶熟5年以上という縛りがあることもあって、スペインのものは、バックビンテージが相対的に安く出回ってますね。産地はヴァルデペーニャス、スペイン中央部のラ・マンチャの南です。色調は透明感のある濃いめのガーネットで、エッジはややオレンジ。香りはまずはなんといってもお決まりのバニラ香。続いて赤と黒の中間位の果実、ユーカリ、香木など。口に含むと、長い熟成によるほどよく枯れた味わいがあって、含み香にはスッするニュアンスがあります。タンニンはやわらかく溶け込んでいますが、酸がかなり前面に出てきています。総じて、1000円台のワインとしては充分なんですけど、せっかくのクリーンな果実をしつこいほどのバニラ香がスポイルしているのが残念です。まあこれがリオハに代表されるトラディショナルなスペインワインだといわれればそれまでですが、個人的には、この位のレンジのワインは、シンプルでいいから、もっと直球勝負のものが好みです【ヴィーニャ・アルバリ・グランレゼルバ98】
2007年06月25日
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