禊ぎは許しの精神です。
そして、これが日本人の精神性、「和」の神髄です。
互いの過去を水に流して赦し合い、互いの違いを受け入れ合い、認め合うことで、はじめて人は和することができます。
なかよしが仲良くすることを、ことさらに和の精神とはいいません。
仲良くできない者たちがいかに仲良くするか、それが和です。
そして、仲良く出来ない者たちが仲良くするためには、互いを許し合わなければなりません。
日本人の本領とするところに組織力があります。
それは互いに協力し合い、活かし合う、調和の精神です。
これもその根底に和の精神があります。
つまり、許しの思想、禊ぎの精神です。
だから、高度経済成長期の日本の会社企業は、どんどん生まれ変わりを起こして発展していきました。
人は一人孤独に生きているのではなく、誰かと関わり合いながら生きています。
そして、一人の力で出来ることには限界があります。
禊ぎの精神が習得できると、今度はそれが和の精神へと発展していきます。
和の精神を習得すると多くの人々とつながり、万倍もの力を得て事を成すことができるようになります。
資源のないこの小さな国がこれだけ発展し続けてこられたのも、その精神性ゆえです。
それと 同時に第二次世界大戦の敗戦や、バブル崩壊のように、その精神を失ってしまった時に、この国は崩壊し、衰退してしまうのです。
こうした許しの思想や和の精神は、多様な価値観が混濁する今の時代だからこそ、改めて見直されるべき時だといえます。
そして、幾多の奇跡を起こしてきたこの日本の精神は、地球規模の難題を抱えるこれからの世界が最も必要としている思想なのです。
和をもって世界の人々が事に当たらなければ、人類が滅亡してしまうような時代だからです。
ところが、このような日本の宝ともいえる思想を世界に伝授する以前に、私たち日本人がこの精神を見失いかけています。
日本が再び発展の道を歩み出せるかどうか、その命運は先人から受け継いだ日本人の精神性を取り戻せるかどうかにかかっているといえます。
お正月とお盆。
ここには日本人の精神性が込められています。
まずは年越しの大祓と夏越しの大祓によって、過去をすべて水に流して許します。
それは自分と、自分に関わるすべての人、すべての出来事を赦し、受け入れ、認めることです。すなわち禊ぎを行います。
それから、自分の命の源である先祖に感謝の誠を捧げて敬います。それを自分の新たな生まれ変わりの第一歩とします。
そして、自分を見つめ直し、自分を幸せにするために、何が本当に大切なことなのかを見直し問い直します。それをしっかりと見極めた上で、未来のビジョンを立て、自分自身に心を込めていきます。
それを毎年毎年、年二回、半期に一度、お正月とお盆の行事を通して行い、意識改革の精神をしっかりと養っていきます。
それがやがてはあなたの人生に数々の奇跡を起こすようになるのです。
ただし、ことを急いて魔法のような即席の結果や御利益を、安易に期待しないことです。
それはかえって意識改革を阻むことになってしまうからです。
そのことを踏まえて、 自らの力でどうかあなたの人生を幸せに導いてください。苦行 2013年08月21日
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