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2014年04月19日

驚愕！ハーフのタンポポ誕生？！とアップルシナモンカスタードパン

テーマ：５０代の視点と日常(1299)

カテゴリ：花を愛でる

この季節何処にでも花を咲かせている タンポポ
そのタンポポには昔から日本に生育していた在来種と、
海外から持ち込まれた外来種があるのはけっこう知られたお話。

その区別の方法のひとつが
総苞片が反り返っているのが外来種で、反り返っていないのが在来種
と、あるけれど要するに、
花と呼ばれる黄色い部分を束ねているところがめくれてるのが外来種

 外来種のタンポポ


在来種のタンポポ
めくれないのが在来種という。

都市近辺で見られるのは、ほとんどが
外来種（帰化植物）の西洋タンポポだそうで、
我がすむ山は都心とは程遠い場所と思いきや、こんな山でも

ここ何年か、 春でもないのに何故タンポポが咲いている んだろう？！
と、思う事がよくあった。
私が子供だった頃は季節外れのタンポポなんて見た覚えがないかったのに。
温暖化のせいなのかなぁ？！なんて思うことがザラにあった。

調べていくうちに 在来種のタンポポは春しか開花しない のに
外来種のタンポポと言われる セイヨウタンポポ と アカミタンポポ は

わずかながらも 冬を除いて一年中花が見られる のだそうだ。
（そっか～、春以外に私が見たのは外来種だったんだな

）
長年かかって不思議だった時期ハズレのタンポポの正体がわかったので
自己満足はしたのであるが、

春夏秋関係なく咲くことも可能な外来種のタンポポには
恐るべき秘められた能力があった事も知ることになったのだ。

花の常識的なしくみと言えば
雌しべに雄しべの出す花粉がつかないと種が出来ないって言うのが普通だ。
在来種の雌しべには、もちろん花粉が付いている。
しかし、 外来種のタンポポの雄しべには殆んど花粉がない ので
雌しべには花粉がついていないという。つまり、
外来種のタンポポは花粉が付かなくても、
種子を作る能力を持った花なのだ。

これは雌雄の細胞が融合しないで果実を作る 無融合生殖 といって
単独で繁殖可能な植物 なのだそうだ。

しかし近年、 総苞片が斜め下や横向き等になったモノ が出現しているという。
単独で繁殖を続け、日本のタンポポの地位を迫害しただけでは飽き足らず
交雑までしてしまう可能性まで出てきたというのだ。

そしてそれは ＤＮＡ分析で日本のタンポポと西洋のタンポポが混血している
ということで明らかになったという。

（なんだか微妙にタンポポの判別するのに自信が無くなってきたぞ・・・

）

それにしてもこんな現象はあってはならないことだ。
近年まで日本タンポポと外来種タンポポは交雑しないと思われていたそうだ。
それでなくても外来種に居場所を狭まれている日本のタンポポ達、
その間にハーフが存在するというのは、自然界においては由々しき問題なのだ。

繁殖力が想像以上で、
季節に関係なく花を咲かせる能力をもった外来種タンポポは、
私が生きてきたこの半世紀の間も、この能力を使って着実に増えた上に
日本のタンポポ世界を揺るがす事までしでかしているのだ。

（この情報は 福岡教育大学 で開講している＜植物形態学のテキスト＞及び
天文と科学のページ の＜あなたの知らない自然＞を参考）

しかし、日本規模で考えなければならなくなっているタンポポ問題を
一個人がどうこう言っても仕方がない。

で、このトコロ秘かに私が行っているのが
樹木も無く、ヤエムグラやスギナやドクダミ等しか生えない
荒蕪な我が家の 庭に在来種のタンポポを繁殖させよう という計画。

今年、何処からかやって来た在来種のタンポポが狭い庭に４～５株花を咲かせていた。
それを見て、採って来た在来種の種を蒔いてみたりする。
同じ雑草でも、タンポポでいっぱいの庭になるなら悪くない。
庭弄りなんて滅多にしない私には良い計画かもしれないと考えたワケである。

果たして来年我が家の庭をタンポポがどのくらいの割合を占めるか
ちょっと楽しみになってきた♪