Accel

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October 15, 2010
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 少女は、ニルロゼの左腕から切り落とされた皮膚を無表情に見たが、軽く息を吐くと、後ろを振り向いて葉を取り出し、それを男性の左肩にあてがった。
「治療しているというのに、傷を作る人は、初めて見ました」
「へっ・・・」
 ニルロゼは、軽く目を瞑った。

 これまで、この紋章のために、何人の人を斬ってきただろうか。
 そして、・・・、ンサージまで、この手にかけてしまうとは。

 赤。
 ヤツをみつけなければならない!!!
 だが・・・


 少女がそっと言った。
 ニルロゼは、彼女の顔をじっと見ていた事に気がつき、ハッとなって慌てて首を振った。
「あんた・・・
 お礼はいらないって言ったな。
 貰えばきりがないと。
 それほどまでに、沢山の人を治して来たのか・・・」
 ニルロゼは半ば独り言のように言った。

 ひどく頭が重かった。
 今まで、ハーギーでは、起きていようと思えば3日くらいならずっと起きている事も可能であった。

 しかし・・・湖の底に沈んで行くかのようなこの感覚、これは・・・抑えられない・・・

 ねむい・・・






 翌朝。
 ニルロゼが目を覚ますと、少女はまだ、自分の胸に手をあててくれていた。
 伏し目がちだからよく判らないが、まさか寝ずに看病を・・・
「あんた・・・朝だぜ。
 俺は、ずいぶんいい調子なんだ。

 しかし、少女の体制は変わりはしなかった。

「なあ、名前ぐらい、教えてくれよ。
 あんたじゃ失礼だろ・・・??」

 ニルロゼは、体に力を込め1て半身を起した。
「まだ動いてはなりません」
 急に少女が言うが、ニルロゼは鋭い声で言った。
「あいつらだ。
 あいつらが、こっちに来る!」
 ニルロゼは力任せに立ち上がると、少女の右腕を掴んで洞窟を出ようとした。
「まだ動いてはなりません!!」
「駄目だ!
 ハーギーの奴らが来たんだぞ!
 見つかったら殺される」

 ニルロゼは南へと足を向けたが、少女が腕を強く引いた。
「こちらに」
「・・・!?
 おい、そっちは!
 判ってるのか?あんた?
 まさか判ってて?
 あいつら、そっちから来るんだぞ?」
「いいですからこちらへ」

 少女に、ついていく、と明言した以上、少女の行動に意義申し立てをできないニルロゼだ。
 黙って彼女について行く事にした。
 いざとなれば、ヤツラをノセればいいのだが、今は彼らとやりあう自信があまりない。
 できれば、ヤツらと遭遇するのは避けたかった。
 今、あいつらは、あと1アワーでこちらに付く頃合いだろう。
 こちらが見つからなければよいのだが・・・・

 と?
 どこかで出逢った感触の香りがした。
 この香は・・・
 東の鍛冶・・・!?

 と、木々の間に、キラリとなにかが光った。
「!」
 ニルロゼは走りださずにはいられなかった!
 そして、その光る物体を手に取った!

「あった!
 あった!!
 あった~!!!!」
 若々しい少年の、心の底からの歓喜の声が、森中に響いた!
 彼の右手には、やや短めの、弧を描いた、美しく光る剣が掲げられていた!
「まさか・・・見つかるなんて、すごい!
 こんなすばらしい剣は、本当に滅多にないんだぜ!
 こんなところに堕ちていたなんて・・・」
 ニルロゼは感極まって何度も何度も剣を摩った。
「そうですか。
 よかったですね」

 彼らは、先日遭遇した訳のわからない化け物を退治した場所に来ていたのである。
 少年ニルロゼは、化け物の腕に剣を差していたので、もはやもうあの剣は手にする事はできぬであろうと思っていたのだ。

「さあ、参りましょう」
 少女はすっと体を西へと向けた。

 ・・・?
 まさか・・・
 こいつ、この剣がここにある事を判っていて、ここに来たのか?


 ニルロゼは、唇を噛んで彼女の後ろへと付いて歩くのだった。
 それにしても、まだ動くなと少女が言ったのはまさに当たりであった。
 肩から腹にかけてつけられた爪跡は、熱を持ったようにジンジンといちいち痛んだ。



「私の家はここです」
 森を抜け、一本道をしばらく歩くと、粗末な・・・というかボロ小屋というか・・・
 そういう建て物に、彼女は指を差した。
 ぎい、と音をたて、彼女は扉を開く。
「どうぞ」

 どうぞ?
 と言われても1?

 一応相手は女だ。
 そして一応俺は男である。
 男女が密室に入るのは、あまり芳しくない、と思うのであるが・・・

「いかがしました?」
 少女は軽く首を傾けて促して来る。
「あ、いや、ああ・・・ははは」
 ニルロゼは、苦い笑いをこびりつかせながら、少女の家へと入った。

 と!
「なんじゃこりゃーーーーーー!!!!!!!」
 彼の目に飛びこんできたのは野菜!
 野菜、野菜、野菜!
 白菜、きゅうり、大根、人参、ほうれん草、ごぼう、葉菜、等々・・・。
「なんじゃ、こりゃ。
 なんでこんなにあるの」
 ニルロゼは思わず奥に入って、その野菜の大群の中から大根を取り出して手に持った。

 少女は黙って家に入ると、扉を閉め・・・
 閂はかけていない。
 いつも、閂をかけないのだろうか。

 そして、彼女はおもむろに黒い外套を脱いだ。
 その下には、灰色の服を着こんでいて、長い紐を首からぶら下げている。
 紐の先には小さな布がついていた。
niruvia11.jpg

 少女は、その紐を取ると、野菜が大量に乗った机の脇に無造作に置く。
 そして、更に・・・
 ふわり、と、灰色の服も脱いでしまった!

 ニルロゼが目を瞑る暇もない。
 否が応でも目に入った。
 少女の背は、顔と同じように透明がかった美しい白い肌の持ち主であった。
「ん~」
 というと、少女は部屋の奥の方へ行き、そこに転がっていた毛布へと潜り込んで行く。

 しばし、唖然とその方向を見やっていたニルロゼだが・・・
 ようやく、手の大根を野菜の大群の上に戻すと、少女の方にそっと近寄った。

「・・・男・・・?」

 ニルロゼは、なぜか自分の口元が震えるのを感じた。

「お、男」

 ニルロゼはとうとう叫んでしまった!
「コレで男って、ありかよ~~~~~!!!!????」

 蜂蜜色の少年の叫びは、狭い家を振動させるが如くであった。






******************************************************
猫さん太ったの・・・いやん!なんとかするからん!(独り言)
どーもー。病気長引いてすみません。

監獄にいれられ毎日管氏されてます。(このPC,監視っていれたいのにこう変換されるんですが、どうしてなんでしょうか、カンシで監視が入ってないってどうなんですか、ヴぁいをたん???ほわっと?)

ぴくしぶにも書きましたが、危うく、丸刈りにされるところでした。それを振り切り、まいらヴイエローcarをかっとばし、「へいねーちゃんいつものいかすかみがたにしてくれよ」としてもらったんです。
ああ、病気で休んで早●カ月、症状はよくなる兆しがまるで見えず、寄せて返す波のように、ある程度よくなったと思えば悪くなりで、職場への報告も「いつもと同じです」ばっかで、
さすがのママりんも堪忍袋の緒が切れて丸刈りに・・・・という上段はこんぐらいにして(だからばいをたん冗談だっつーのに)

というわけで、くそおおおおおおお
この病気でやってはいけない、いってはいけないことなんですが、
きあい
こんじょう
こんにゃろーーーーーーーーーーー
で、なおさなくてはいけないようです。

それで治るんなら治ってんだよーーーーーーーーーーーー!
はいここ、ソフトバンクのおとうさんみたいに吠えながら走る俺想像してね。

くそ。ばーろー。
やれるもんなら、なおってみろーーーーーーーーーーちくしょーーーーーーー




あ、ああすんません、今日は宣伝だったんです。
「俺のアホ生活HP」を更新しました。”お片づけ”コーナーの”リビング”です。
あそこで俺の絵はめいきんぐなう!でございます。
あーーー猫さんはやっぱり女だったのねん(涙
えっつ猫さんってキコンだったの!がーーんおそかった(なにが
なるほどーーーさすがこの猫でいいという奇特なひとはこういうものを持っているのか・・・
等々タメになる情報を載せています。


小説の内容もあり、実生活と切り離してHPを運営していましたが、画材・資料などをいかに収納し(できていない)ているかという中身になってまs


時間がないので写真にコメをまだ入れてません。
暇になったらいれますーー
うをっやばいねます~。。。。。


では、イラストもそろそろ!小説もそろそろ!手がけていきたいぞ!







どーもー。病気長引いてすみません。

監獄にいれられ毎日管氏されてます。(このPC,監視っていれたいのにこう変換されるんですが、どうしてなんでしょうか、カンシで監視が入ってないってどうなんですか、ヴぁいをたん???ほわっと?)

ぴくしぶにも書きましたが、危うく、丸刈りにされるところでした。それを振り切り、まいらヴイエローcarをかっとばし、「へいねーちゃんいつものいかすかみがたにしてくれよ」としてもらったんです。
ああ、病気で休んで早●カ月、症状はよくなる兆しがまるで見えず、寄せて返す波のように、ある程度よくなったと思えば悪くなりで、職場への報告も「いつもと同じです」ばっかで、
さすがのママりんも堪忍袋の緒が切れて丸刈りに・・・・という上段はこんぐらいにして(だからばいをたん冗談だっつーのに)

というわけで、くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
この病気でやってはいけない、いってはいけないことなんですが、
きあい
こんじょう
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で、なおさなくてはいけないようです。

それで治るんなら治ってんだよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーはいここ、ソフトバンクのおとうさんみたいに吠えながら走る俺想像してね。

くそ。ばーろー。
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あ、ああすんません、今日は宣伝だったんです。
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あーーー猫さんはやっぱり女だったのねん(涙
えっつ猫さんってキコンだったの!がーーんおそかった(なにが
なるほどーーーさすがこの猫でいいという奇特なひとはこういうものを持っているのか・・・
等々タメになる情報を載せています。


小説の内容もあり、実生活と切り離してHPを運営していましたが、画材・資料などをいかに収納し(できていない)ているかという中身になってまs


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Last updated  February 22, 2013 05:47:16 PM
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月夜見猫 @ 愛するケーナさまあはあと! おはようございます☆ >いつも本当にあり…
月夜見猫 @ オスン6757さん おはようございます。 >いつもありがと…
月夜見猫 @ もぷしーさん★ おはようございます。 >今まだうろうろと…
風とケーナ @ Re:「フィギアスケート選手を応援しよう!」(02/18) 月夜見猫さま、こんばんは♪ いつも本当に…
オスン6757 @ Re:「フィギアスケート選手を応援しよう!」(02/18) おはようございます。 いつもありがとう…

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