とある日の観察日記

とある日の観察日記

2006年09月10日
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カテゴリ: 今日の出来事
昨日、マリアに診察にいってきました。
しっかり入院の準備をして…。

マリアでも採血をしました。

白血球 1320  さらに下がってます。
血小板 13.8  おとといはギリギリ正常範囲内だったけど肝機能が悪くなってきたので血小板の生成能が落ちてきたんでしょうね。

GOT 43  肝機能。おとといよりさらに上昇
GPT 46  肝機能。GOTに遅れて上昇し、Oを追い抜いちゃいました
LDH 390  おとといの344に比較してもさらに上昇!先生に「すっごく高い」といわれてしまった。
ALB 3.7  アルブミン おとといは4.0だったからギリギリ正常範囲に入ってて気づかなかった。慢性肝炎・栄養失調・蛋白漏出性胃腸症・各種炎症性疾患で下がります。今回の場合は肝機能が落ちてきたからかな~
 カルシウムも引き続き低下
CRP 0.6 少しさがったけどやはり炎症傾向。

入院!
って言われるかな~と思ったのですが、耳鼻科の先生は、「1000以上あれば基本的には大丈夫だもんね」と。( ̄▽ ̄;)!!ガーン
そこで技師長に聞いてくるようにいわれていた仕事のことを聞いた。
職種が 病理 なのでTBLB(経気管支的肺生検)などの検査で結核や感染物を多く扱うことを伝え健康上問題ないか尋ねると、
「一度血液内科を受診してみようか、血内の意見を聞いてみよう」

…ということで、血液内科に紹介になりました。

といっても同じフロアにあるんですが、そちらが終わったらまた耳鼻科に戻るようにいわれました。

気さくな眼鏡の先生で、血液内科の部長のようです。
いろんな雑談をしたあと、WBCが低いことと仕事しても大丈夫かを尋ねると、
「たしかに低いので普通の人よりも感染し易い状態だけど、マスクをしていればまだ大丈夫。ただTBLBには行かないで。結核には用心したほうがいいから」( ̄■ ̄;)!?

そんな結核だってわかっていればいいけど、術中組織診・細胞診だって喀痰処理にだって、結核はでるし、どうやって回避すればいいんだっつーの!

診察の結果。

まず、耳鼻科で疑っているEBウイルス感染「伝染性単核球症」は否定的だそうだ。(わたしもそう思う)
一番疑うのは、単純ヘルペスウイルスで、他にはサイトメガロウイルス、トキソプラズマなど。
そこで、採血してたっくさんウイルス抗体価を調べることになりました。
このほかにも 抗核抗体 やはり膠原病も範疇に入ってくるのか…とがっかり。
あと HTLV1 これは 成人T細胞性白血病 を疑うときに出るもので、西日本に多い疾患なので、まだ年齢も若いしまずないとは思うけど念のためだそうだ。ま、仕方ないか。

そして、そして!!
「細胞診しよう」

ついにキターヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
腫れてるリンパ節に針を穿刺して細胞を直接とって調べる検査。
いつもづっち~が仕事でやってる ABC(Aspilasion biopsy cytology)穿刺吸引細胞診 です。
「エコーガイド下ですか?」
「いや、そんなもん使わないよ、直で」
( ̄ω ̄;)!!
いつか在るだろうとは思ってたけど、こ・こころの準備が…

当院の外来のベットサイドで実施するのとは違い、中央処置室でありました。
当院では刺したあと医師が手で注射器を引いて陰圧をかけて細胞を引いてくるのですが、ここでは
それようの機械がくっついた注射器でさす模様。

たくさんあるけどどこ刺すんだろう?

いろいろ触って検討した結果、一番見た目に出っ張ってる喉仏の高さの左横のリンパにするようです。
普通寝てやるのに、「このまま起きてやろうか?」って、えええええええーーーー??????
手を後ろでつっぱってやるなんて、怖すぎるぅ。
マジックで印つけられて(見えてるのに何故マーキングするの?怖い)

勿論  麻酔なし

「行きます」「ごくっ」

イッターーーーイ(>_<)刺すのまでは大丈夫なんだけど、陰圧懸けて引っ張られるのが今まで生きてきた人生で一番痛かったっ
こんなに痛いものだったんだー採血でもしっかり一部始終をみてないと気がすまないづっち~は、目で確認できない部分なので、 想像絶する怖さ です。

で、抜いた注射器を技師に渡して、スライドに吹き付ける。
通常は寝てやるものなので、患者からはみれない光景がすべて見えるからリアル。
「プス、プス」
いやーーーー検体がでてこない。まさか・・・
技師さんも首を横に振ってる。

「ごめんねーもう一回」
やっぱりーー(TдT)
もう一度同じリンパ節に。ううううううっ…#%&米?*+&!$
やっぱり痛い~もう嫌だ。

今度こそ、取れててお願い!
「プスス、プス」
ええええええええ~~~?!またでてこない。マジデすか?
動揺して、先生が目を離してる間に首から血液が流れ落ちる感覚。
(血が流れ出てるよーいつ気づくかなー)ってほおって見てたら、
気づいて慌ててガーゼでふき取ってくれました。そのガーゼを不安がらせないように血液を隠して処理した様はさすがマリア、素晴らしいなって思いました。
でも、自分の血液を見たかったづっち~は一生懸命ゴミ箱を覗くと赤いインクのようなうすい赤でびっくりしました。
やはり、ちょっと貧血チックなのね~

「リンパ節が壊死で充満してしまってるのか、引けてこないようなので、別のリンパ節に変えますね」
うわ~~~~いやだいやだいやだよーー痛いよぉ。

でもづっち~職業柄、仕方ないのはわかってます(;へ:)
「次どこにしますか?この耳の下のリンパなんかは触ってもあまり痛くないから、いいんじゃないかと。」
「じゃ、そこにしようか」
だって、下手に顔の近くだと神経傷つけられそうでこわいんだもん。

3度目の正直!!
イッターーーイ!!涙がでてくるぅ。痛さで顔がゆがむ。
3度目とあって先生も絶対細胞とりたいんだろう。容赦なく、力入れて引きにかかる。
あまりの怖さと痛さとで、血の気が去っていくのを感じました。

「ぴ」
ホンのちょっとだけど、でました。
先生「じゃそれでお願いします」

終わったーなんとか倒れずに終了しました。
検査結果はギムザで速報いれて、パパニコロー染色でみて、30~40分後に説明です。
しかし、あの採取量ではそんなに細胞は入ってないと思うので痛かった割りには得られる情報はないように思いました。

2時半。
昼ごはんを食べて説明に血液内科へ。
「悪性細胞はなかったけど、採取量が少ないので推定病変は断定できませんでした」
だろうねー仕方ない。

「非常に難しいです。耳鼻科はリンデロンが好きだもんね、でもうちはプレドニンが一般的なのでまずはプレドニンを一日4錠まであげて、もうちょっと様子をみましょう。口腔内アフタがひどいことと、アトピーなのか毛嚢炎があることを考慮すると、ベーチェット病を考えます。次はあまり間をあけたくないので来週の水曜に診察ね。」

ベーチェット病?! ですと?
細胞診の勉強してるときに名前だけは聞いたことあるけど、詳しくは知らなかったので医学辞書で調べました。 

再発性口腔内アフタ 外陰部潰瘍 、前房蓄膿性ぶどう膜炎を3主徴とし、皮膚粘膜眼症候群の一つである。
皮膚・粘膜には1、口腔内アフタ 2、外陰部潰瘍 3、結節性紅斑様発疹 血栓性静脈炎 毛嚢炎様発疹が出現し針反応が陽性となる。眼の症状は虹彩毛様体炎、網・脈絡膜炎等のぶどう膜炎が起こり、再発を繰り返し、 失明に至り、死にいたることもある 膠原病的な性格をもち、難病に指定されている(厚生省) 全身の臓器も侵され、動静脈に閉塞や瘤が生じ、大動脈炎症候群を引き起こす。消化管とくに大・小腸に潰瘍が多発し、食欲不振・腹痛など腹部症状が現れる、髄膜刺激症状・小脳症状・四肢麻痺・脳幹症状や性格の変化・痴呆などの神経・精神症状もみられる。その他関節炎症状や肺病変、腎病変もみられる。原因は遺伝的素因・細菌・ウイルス感染・微量化学物質・免疫異常の関与、レンサ球菌にたいする過剰な免疫反応。治療は非ステロイド系抗炎症薬、コルヒチン、免疫抑制剤、副腎皮質ステロイドホルモンなどの全身投与が行われる』


たしかに思い当たるふしはいくつか見当たります。
でも失明なんて絶対嫌だ!!まだ確定ではないけど、これから除外診断をしていくようです。

そのお返事をもって耳鼻科に戻りまた診察。
耳鼻科の先生は「血液内科の先生はリンデロンで楽になるのはわかってるけど、熱も腫れも全ての症状を抑えてしまうからそれを恐れて、ギリギリのところで症状を出しながら、まるで日記を書くようにして診察し、原因をさぐるんだろうね。」といわれて激しく納得。

ということは、まだまだ感染に注意しながら、この腫れや熱ともしばらくつきあっていくのかぁ~

次の診察は耳鼻科・血液内科とも水曜日の9:20~になりました。

朝の8時に家をでて、診察終わって家に帰り着いたのは、17時でした。
一日仕事でしたねぇ、今日の診察は。
ついてきてくれたダーにも感謝です。本当は仕事だったのに・・・。

私の人生いったいどうなるんだろう?
これから結婚もしたいのに。
ダーは優しいです。この日も仕事も返上して診察の送り迎えをしてくれました。荷物も全てもってくれるし、おかゆや夕飯も買ってくれ、お茶碗も自発的に洗ってくれました。
ダーにすてられやしまいか、いや ダーをつなぎとめておくこと自体彼の人生を無駄にしてしまいはしないか、不安になってきました。





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最終更新日  2006年09月14日 00時26分40秒
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