2013年08月12日
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Screenshot of Alan Parsons in an ESO 50th anniversary congratulatory video compilation
Alan Parsons (画像参照:Wikimedia)
日本生まれの音楽ジャンル
Progressive Rock
プログレッシブ・ロック
を聴いてみましょう!

第9回 【初級編】 『観た事も聴いた事も無いプログレ』



さて今回も夏の爆弾低気圧の如く スルーの嵐必須記事 永遠の不人気企画

コードネーム 『魚』 こと
『プログレッシブ・ロック』 特集 【初級編】 第9回をお送りします


今回も 木々に群がり 激情のままにザワザワ鳴り響く セミの如く
『誰これ?』 と ざわめかれる様な

午後の買い物に出掛けるにも 熱中症の危険性のある
命がけのお使いの後に

ひとときの 安らぎを感じる様な、 ネットのブログめぐりの時にも
御見舞さ・・・ご紹介される、 未知の曲の数々


今回は全く聞いた事の無いバンドの、最も聴きやすく、又最も売れた音楽を
ご紹介します

アナタはいくつご存知でしょうか


それでは、順番に聴いて行きましょう♪



△▼ △▼ △▼
Marillion - Kayleigh (1985)
マリリオン - 追憶のケイリー

収録アルバム 『Misplaced Childhood/過ち色の記憶』

Derek Dick (
Fish (画像参照:Wikimedia)

​​​​​ まさしく
観た 事も 聞いた 事も ない ・・・​​​​​



という声が聞こえてきそうですがw

ポスト ネオプログレの旗手として ボーカルの フィッシュ を中心人物に
80年台に活躍した マリリオン の ポップなバラード曲です

聴いて分かる通り、かなりの字余りなメロディーで
まず カラオケでは歌えない 曲だと思いますwww

おそらく、歌詞から作ったメロディーだと思われ
元ジェネシス のピーター・ガブリエルに傾倒した 詩の世界を感じる

正統派 プログレッシブ・バンドだと言えると思います

中心人物だった フィッシュは 88年に脱退し バンドの存続が危ぶまれましたが
後に スティーブ・ホガース が 加入したことによって

『ジェネシスのコピー』 『独自性が皆無』 と揶揄されたプログレ路線から
独自のコンセプト・ロック路線を打ち出し、

アルバム 「Brave」 (94) での成功を導きました



△▼ △▼ △▼
P.F.M. - Colazione a Disneyland (1987)
P.F.M. - ディズニーランドの朝食

収録アルバム『ミス・ベイカー』
PFM2
P.F.M.
(画像参照:Wikimedia)

きっと YMO みたいに、
長ったらしい名前 が付いてるに違いない



と、ご察しの通り、

プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ (Premiata Forneria Marconi)
略してP.F.M.という名前の
70年台から活躍する 本国イタリアでは知名度の高い

老舗のプログレッシブ・バンドです

4枚目の 『幻の映像』 で世界展開をする際に元キング・クリムゾンのメンバーで
プロデューサーのピート・シンフィールド が

『PFM』 という略称を考案したとの事です

75年には来日も果たし、イタリア出身のバンドとしては
日本でも最も高名なグループとして 名が通っております

当初はフォーク・ロック系のリリカルなナンバーを演奏する
如何にもプログレ然とした グループでしたが、時代の流れと共に楽曲が変化し

オリジナルメンバーとして 現在も残っているのは

フランツ・ディ・チョッチョ(ドラム、ボーカル)
フランコ・ムッシーダ(ギター、ボーカル) で

本曲を聴くと お分かりのように、近年は
フュージョン・ジャズ系の テクニカルな演奏が 中心の楽曲を制作している様です

非常に明るめの 華々しいインストナンバーで、

ギターとベースのテクニカルな演奏が
サーカスの様な お祭り気分を奏でております



△▼ △▼ △▼
Triumvirat - Spartacus (1974)
トリアンヴィラート - スパルタカス

収録アルバム『スパルタカス』

Tod des Spartacus by Hermann Vogel
『スパルタクスの最期』ヘルマン・フォーゲル画 1882年 (画像参照:Wikimedia)

EL&P もろパクリ
という事すら 知らない



と言われそうですが

EL&P が存在した同時期に 活躍した ドイツのキーボード・トリオ・バンドです

かなり キース・エマーソンのプレイを模倣しておりますが
ピアノ主体のスタイルは、どちらかと言えば エルトン・ジョン に近く

EL&P の様な ジャズ寄りな重いプレイをするのではなく
快活でスムースな ポップ・ロック を演奏するバンドの様です


雰囲気は キース・エマーソンの ジャズ系 ツンノメリ ピアノ と言うよりは、
R&B の 滑らかなプレイを感じるので

ある意味本家よりも 流麗な演奏力のあるバンドと言えるでしょう


タイトルの 『スパルタカス』 は、

スタンリー・キューブリック監督の映画『スパルタカス』 でも描かれた
奴隷に寄る クラディアドルの乱 の指導者の名前から取ったもので

プログレ・バンドらしい トータル・アルバムになっております



△▼ △▼ △▼
Supertramp - Breakfast in America (1979)
スーパートランプ - ブレックファスト・イン・アメリカ

収録アルバム『ブレックファスト・イン・アメリカ』
Supertramp1971
Supertramp
(画像参照:Wikimedia)

どっかで聴いた事あって
ホッとする☆


と言われる様な

スーパートランプ初 ビルボード全米チャート 1位を獲った 大ヒット曲です

ボーカルのロジャー・ホジソン を中心人物とした 70年台に活躍した
ポップ系 ロック・バンドで

デビュー当初は プログレ的な アレンジの曲調が多かったですが
メンバーチェンジを重ねるにつれ プログレ色が薄まり

ポップ色が強くなって行きました

82年に ロジャーの脱退により バンドの人気は下降し 88年に休止状態になります
その後も 度々 再結成が成されて ツアーを行いますが

新作のリリースされる事は ありませんでした



△▼ △▼ △▼
Alan Parsons Project - Let's Talk About Me (1985)
アラン・パーソンズ・プロジェクト - レッツ・トーク・アバウト・ミー

収録アルバム『ヴァルチャー・カルチャー』
2017 The Alan Parsons Live Project - by 2eight - 8SC6725
Alan Parsons
(画像参照:Wikimedia)

MTV で良く観た
全く知らない曲



という

ピンク・フロイド のエンジニアだった アラン・パーソンズ が
楽曲ごとに演奏者を変え
エンジニアの視点から 極上のトータルアルバムをリリースして来た

リーダーが曲を書かないという面からも 世界でも類を見ない音楽集団です

本曲は MTV全盛期にリリースされたアルバムのシングル曲で
正にMTV世代を風刺した 内容になっております


グループは 87年の 『ガウディ』 で事実上解散し
その後は アランパーソンズのソロ名義で作品がリリースされました

93年にソロとして出した 『人生ゲーム』 は、
アラン・パーソンズらしい ギミックが満載の
アラン・パーソンズ自身も楽曲を提供する意欲作で 概ね 好評でしたが

アレンジやアイデアが豊富な割には

それまで楽曲のメインライターでメインボーカルだった
エリック・ウルフソン に変わり

パーソンズ本人や、ゲスト組が書いた楽曲は、一様に凡庸で
叙情性ある 以前の マジック は消え失せて

かつてのコアなファンの耳を満足させる様な内容では ありませんでした


△▼ △▼ △▼

というわけで いかがでしたでしょうか。

熱中症になる日中の暑さを増幅する様な、
観た事も聞いたことも無い楽曲の数々をものの見事に試聴をスルーする潔さに

ある種のカタルシスを体感された方も 少なく無いのではないでしょうか

さて 次回は一体 何が 更新されるでしょうか ごきげんよう。







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最終更新日  2022年09月26日 05時56分11秒
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