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青い空、白い雲、肌を焼く日差し…はなかった。“南国”沖縄・久米島で楽天・野村監督を迎えたのは冷たい雨だった。 最高気温3度の仙台からチャーター機で久米島空港に到着。約3時間40分のフライトを終えたナインに吹きつける北風と雨。滑走路内から空港ロビーに会場が変更された歓迎セレモニーで野村監督は「今年はスタートダッシュをしたい」と話したが、相手がおてんとう様では勝ち目なしだ。 1日から第2クール終了予定の7日までの降水確率は連日40%以上で予報は雨か曇だ。宿舎ホテル到着後、練習施設を視察したコーチ陣も水たまりのグラウンドに落胆。橋上ヘッドコーチは「第1クールはグラウンドを使う練習は無理。体力づくりに専念だ。沖縄に来た気がしねえな」と頭を抱えた。コーチ陣は3日分の雨用メニューを作成したが、室内練習場は1つしかなく、1、2軍で2部練習を余儀なくされる。1軍は午前10時から午後2時までの4時間だけだ。幸いブルペンは雨を避けられるが、2日に予定された投手陣のフリー打撃登板は白紙。第2クールの6日に予定している紅白戦開催にも黄信号がともった。 一昨年は風邪、昨年は宿舎ホテルの玄関階段でつまずいて「楽天、転落や」とやった野村監督。今年は“厳戒態勢”のホテル側の配慮で、急きょマットが敷かれた階段横のスロープを通っての宿舎入りに「階段は歩くなってさ、フンッ」と苦笑い。災難は回避したものの、待ち受けていたのは天候不順という試練。勝負の3年目。野村監督率いるナインがAクラス目指してスタートを切る。
2008.01.31
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日本ハム高校生ドラフト1巡目の中田翔が、いよいよ31日からキャンプイン。本人は「野球漬け」の覚悟だが、1軍帯同メンバーでは最年少、唯一の高卒新人だけに、どう息抜きするかは大きな問題だ。そこで旅立ちを前に、夕刊フジから特別なプレゼントを贈った。 20日間にわたる新人合同自主トレも30日で打ち上げ。初日から「ゲロ吐きそう」と音を上げた中田だったが、「つらかったのは1日目だけ。あとは楽しかった」と充足感をにじませた。 「体も変わった。太ももがドッシリして、おなかも絞れた。木製バットの感覚もわかってきた」 31日からは1軍キャンプに合流。念願の屋外打撃練習も始まる。中田はサク越え本数を気にするタイプだけに、キャンプ地の沖縄・名護市営球場が両翼97メートル、中堅118メートルと知ると、「余裕ッスね」とニヤリ。 同球場の場外には砂浜が広がり、飛距離170メートルを超えたあたりで名護湾に着水する。“海ポチャ弾”といえば、大リーグ・ジャイアンツの本拠地「AT&Tパーク」の名物だったバリー・ボンズの「スプラッシュ・ヒット」が有名だ。 「170メートルは打ったことあるッスからね。でも木(製バット)じゃ無理ッスかね」と中田。 日本の公式戦で出た本塁打で最長飛距離とされるのが、2005年にカブレラが放った推定180メートル弾。キャンプのテーマはあくまで「まだまだパワーアップ」と言い切る中田は、どこまで飛ばしてくれるか。 中田は「キャンプは野球漬けッス。スイングの数は決めないで、納得するまで振りたい」と意気込むが、高卒新人で唯一の1軍帯同という気負いが、オーバーワークにつながる不安もある。 うまく気分転換できればいいが、本人は「周りには何もないらしいッス。ゲームでも持って行こうかな…」と思案中。 そこで夕刊フジは1人でも遊べるよう、福山雅治、松本人志ら芸能人やスポーツ界にも愛用者が多いハイテク自慰グッズ「TENGA」5本セットをプレゼント。 「暇つぶし用ッスか? ありがとうござッス」と中田。昼も夜もフルスイングで、開幕1軍切符をゲットだ!
2008.01.31
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ソフトバンク王監督はじめコーチ、選手、球団首脳が30日、筥崎宮(福岡市東区)で必勝祈願した。王監督は鏡開きで「今年は何とか頑張らないとと、つい力が入った」とスーツ上下に日本酒を浴びて苦笑い。集まったファンにはマイクを通じて「ホークスが福岡に来て20年、ソフトバンクホークスになって4年。この4年間、日本シリーズに出ることなく期待を裏切り悔しい。今年こそ最後のゴールを切るところを見ていただき、勝利の味を分かち合いたい」とあいさつした。
2008.01.31
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ソフトバンクは29日、昨季まで巨人に在籍していたジェレミー・パウエル投手(31)との契約が合意に達したと発表した。統一契約書への署名も済ませているという。しかし、今月11日に獲得を発表していたオリックスがパ・リーグに異議申し立てをしたため、30日にリーグ側が両球団幹部を急きょ、事情聴取することになった。 午後0時、ソフトバンクはパウエルの獲得を電撃発表した。パウエルといえば11日にオリックスが獲得を発表し、背番号「50」まで公表した選手。報道陣に囲まれたソフトバンクの竹内孝規最高執行責任者(COO=47)は「グラウンドと同じで真剣勝負。舞台裏では命がけの勝負をしている」と“仁義なき争奪戦”を制したと得意げに話した。球団関係者によると、ソフトバンクはオリックスとパウエルが正式契約を結んでいないとの情報をキャッチ。1月中旬から交渉を進め、球団関係者が渡米してパウエル本人と接触。統一契約書に署名をもらい“正式契約”までこぎつけた。王監督には27日に報告を済ませたという。竹内COOは「統一契約書への署名、押印を済ませている。統一契約書が正式な所属を決定づける文書。日本において支配下登録するには唯一無二なもの」と契約に問題がないと強調した。 ところが、ソフトバンクの発表を伝え聞いたオリックスが猛反発する。午後4時半から緊急会見を開き、中村勝広球団本部長(58)がパウエルの署名が入った統一契約書の写しがあることを明かし、公表した。さらに「球界の根底を揺るがす事態。パウエル、ソフトバンクさん両者に憤りを感じる。これを認めたら外国人契約に悪例を残すことになる。ソフトバンクさんには自重を求める次第です」と痛烈に批判した。球団ではパウエル側の不穏な動きは感じ取っていた。「確認を取ろうにも電話、メールに対して代理人が応答しなかった」と宮田調査・渉外グループ部長。29日未明に代理人クレイグ・ランディス氏と連絡を取れたが「契約を破棄するとは言ってこなかった」と同部長。中村本部長は「二重合意ではないのか。最終的にはパウエル本人との話。法的手段も辞さない」と怒りをあらわにした。オリックスは会見に先立ち、都内のパ・リーグ連盟に異議を申し立てた。パウエルとの交渉経緯を説明するとともに、統一契約書の写しの存在も伝えている。 連盟ではパウエルに「二重契約」の可能性も否定できないことから、30日に両球団の代表者を呼び、小池唯夫会長(75)が事情聴取することを決めた。村田パ事務局長は「問題が発生しているので、私の方から書類持参で来てくれと言いました。パウエルは支配下選手登録公示されていないので、協約は運用できません。今は両球団の問題。大変な問題になると予想されるので円満解決へ中に入るということです」と語った。 事情聴取に応じるソフトバンクの角田雅司球団代表(55)は「ソフトバンクとしては通常の契約をしたまで。事務局ではありのままを話す」と強気な姿勢を崩さない。オリックスは中村本部長ら幹部4人が連盟に出向いて一歩も引かぬ構えだ。キャンプ直前、実力派右腕をめぐり、場外戦が発火した。
2008.01.29
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星野ジャパンのエキス注入だ。巨人・阿部慎之助捕手(28)が28日、“兼任投手コーチ”を襲名した。宮崎市の木の花ドームで行われた合同自主トレで、ブルペン入りした野間口貴彦(24)、姜建銘(22)両投手を熱血指導。昨年12月の北京五輪アジア予選(台湾)で日本投手陣をリードした経験をいかし「今後も教えたい」と意気込んだ。主将、捕手、“投手コーチ”と1人3役で巨人を支える。 強い雨音を、小気味いいミット音がかき消す。底冷えのする宮崎で、阿部が“闘魂”注入だ。まずはブルペン後方から、4年目・姜の元へツカツカと近寄った。 「腕を振り切ればいいんだ!!」。自ら投球する動作を繰り返し、アドバイス。何度もうなずく姜に「そう! そうすれば下半身がうまく使える」と目を細めた。 首脳陣不在の合同自主トレ。この日、木の花ドームのブルペンには参加38人中、若手中心に18人が入った。下半身を効果的に使った新フォーム習得中の姜を指導すると、内海の後ろに回って熱い視線を送った。さらには野間口に対して「上体の力を入れるタイミングが早いよ!」と声を響かせた。 まるで投手コーチのように、熱い言葉を送り続けた。それは、あの経験が原動力となっていた。 「五輪予選では技術的にも優れた投手がたくさんいた。それを思いだしたら、巨人の投手にも教えてあげたいですね」 まさに星野ジャパンのエキスを注入だ。昨年12月の五輪予選で正妻として、日本を代表する投手陣の球を受けた。その中で特に他球団の若手に衝撃を覚えた。「みんな本当に制球が良く、切れのいいボールを投げる」。フィリピン戦で涌井(西武)、韓国戦で成瀬(ロッテ)、そしてダルビッシュ(日本ハム)とは11月の豪州との親善試合でバッテリーを組み“ワザ”を肌で感じた。 エキスというからには、精神面でもジャパンを受け継ぐ。「(星野監督からは)勝負に対する執着心。オンとオフの切り替えの大切さというか、試合に入り込む熱さ、集中力を学んだ」という。だから若手には勝負に対して、より厳しい姿勢の必要性も伝えていく。首脳陣から信望のある正捕手の熱血指導は、尾花投手総合、香田投手、木村トレーニング兼投手コーチにとっても頼もしい限りだ。 「投手コーチではないけど、春季キャンプは長いし、今後も気づいたことは教えていきたい」 こう言葉に力を込めた阿部。主将2年目は“兼任投手コーチ”も担う。ヤングGはオレが育てる-。星野ジャパンの伝道師、阿部が巨人を強くする。
2008.01.29
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大学・社会人ドラフト1巡目のソフトバンク大場翔太投手(22=東洋大)も大隣への闘争心をのぞかせた。早朝訪問した大隣から強制的に起こされ、再会。「大学の代表の練習ですごく話してくれた」と昔話を口にしたが、「自分が大学2、3年の時は(大隣と)差があると思ったけど、この世界は競争なので負けないようやっていきたい」ときっぱり。27日は自主トレ8度目のブルペン投球で77球を投げ込んだ。
2008.01.27
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楽天のルーキー長谷部康平投手(22=愛知工大)が、マー君の剛球に仰天した。26日、Kスタ宮城の室内練習場で初めて同時にブルペン入り。力強いボールを投げ込む田中将大投手(19)に「やばいっすね。僕が全力で投げてもあんな球は行かないです」。昨季、パ・リーグ新人王に輝いた年下の先輩に、即戦力左腕も目を丸くした。 間近で響く音を気にせずにはいられなかった。2つ隣のマウンドで投げる田中の速球に、ミットが悲鳴を上げていた。「まだ1月ですよ。シーズンに入ったらもっとえぐいボールが行くんでしょうね。僕はもう12割ぐらいの出来なんですけど…」と3つ下の剛腕を見た衝撃を、冗談交じりに口にした。 それでも驚いているばかりではない。長谷部も61球を投げ込み「昨日より良くなりました。下半身が安定していました」と調子を上げてきた。新人合同自主トレが打ち上げとなる30日の前には100球超えの投げ込みも予定している。1軍スタートとなった春季キャンプから開幕ローテーション入りへ、目標への準備は順調そのものだ。
2008.01.27
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レッドソックスの松坂大輔投手(27)が26日、横浜市・金沢区の母校・横浜高で練習し順調な仕上がりを披露した。調整遅れが目立った昨季の反省を踏まえ、今オフは渡米直前まで国内でトレーニングを続行。すでにブルペン投球も行っており、2月14日のキャンプインへ自信を見せた。また、25日にセンバツ出場を決めた後輩には連覇を約束。メジャー2年目に向けてぬかりはない。 8日以来となる母校での自主トレ。気温3度の寒空の中、ひたすら白球を追う後輩たちを横目にキャッチボール、50メートルの遠投と軽めで切り上げた松坂の言葉には、自信が満ちあふれていた。 「沖縄で(ブルペンで)投げてきたし、順調です。あとは肩をつくるだけ。寒い時に無理してブルペンに入る必要もない。あと何回か入れれば」 午前10時15分から約1時間。短時間ではあったが、松坂は納得して母校を離れた。約30分の遠投ではシーズンさながらの切れ味鋭いボールを披露。時折、変化球も織り交ぜていた。現在はベスト体重の90キロに近い92キロに絞り込んでおり、14日から西武・西口らと沖縄で行った5日間の“合宿”の成果で顔は真っ黒に焼け、精かんさが増していた。 揺るぎない自信は後輩へのゲキにも表れていた。練習後には、センバツ出場を決めた選手に「日本一の練習をしなければ日本一になれない。オレも(連覇に向けて)頑張るから頑張れ」と訓辞。自身も2年連続世界一のため、妥協せず体をいじめ抜いている。ナインの前で誓った目標は、現在の手応えの裏付けといえる。また、倫世夫人の出産が重ならなければ、3月22日のセンバツ開幕時にはアスレチックスとの日本開幕戦(25、26日・東京ドーム)で帰国しているため「見に行けたらという気持ちはある」と初の「甲子園応援」も検討。同カードでの自身の登板前に、後輩たちの雄姿を目に焼き付ける。 今後は都内近郊で肩を仕上げ、2月上旬に渡米する。「風邪もひいていないし、何も問題はない」。松坂は来る日を見据え、黙々と準備に励む。 ≪恩師も松坂に太鼓判≫横浜高の渡辺監督も松坂の状態に太鼓判を押した。松坂が学校を訪れた8日には所用で会うことができなかったが、今年初めて見た教え子の体を「いつもより引き締まっていた」と評した。練習前にはじっくりと話し合い、ケガなど体に気をつけるよう伝えたという。センバツ出場を決めた翌日の激励訪問に「いい時期に来てくれた。ありがたい」と喜んでいた。
2008.01.27
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注目度は2年目の方が高かった。パイレーツ・桑田が21日、自主トレのため豪州・ケアンズに出発。現地でレッドソックス・岡島と合流し、キャンプ前最後の仕上げを行う。 手術した右足首の回復も順調で、桑田は「向こうは暖かいし、強めに投げたり、走ったりして、90%にして帰ってきたい」と手応えをつかんでいる。 この自主トレは毎年恒例だが、今年は例年とはムードが違うところがある。なんと、NHK、日本テレビ、TBSの3局が密着取材するという。 同行する日本テレビのスタッフは「去年はウチしかいなかったのに」とビックリ。搭乗口にもTBS、テレビ東京のテレビカメラが待ちかまえ、放列したカメラのフラッシュを浴び、一時騒然となったほどだった。 昨年はパイレーツのキャンプに参加することが決まっていたものの、「どうせメジャーは無理」と各局とも冷ややかな反応だった。しかし、今年は「開幕メジャーも夢じゃない」と期待は膨らんでおり、視聴者の需要も高いと明かす。 加えて、桑田は「今年で燃え尽きたい」とラストイヤーを宣言。異例ともいえる自主トレからの密着取材は、「引退特番」用のためでもある。 岡島が世界一の中継ぎ投手となり、桑田と肩を並べるまでの存在に上り詰めたが、「やはりメーンは桑田さん」(テレビ局関係者)と、商品価値は絶大。一マイナー選手とはいえ、各局とも桑田の山あり谷ありの野球人生に着目しているわけだ。 もっとも、裏を返せば、今の日本球界に桑田ほどのドラマ性を持った選手がいないということ。いわば、ろうそくが燃え尽きる瞬間にパッと明るくなるのと同じ。桑田の散り際に注目が集まるのは致し方のないことかもしれない。
2008.01.27
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ロッテのボビー・バレンタイン監督(57)が25日、成田着の日航機で再来日。キャンプ2軍スタートとなった高校生ドラフト1巡目・唐川(成田)を早期1軍に合流させ、2月23日の日本ハムとの練習試合(名護)で中田と対戦させるプランを示唆した。「新人は質の高い選手がそろっている。沖縄を離れる(2月24日)前に何人か1、2軍の入れ替えはあると思う」。指揮官は昨春、キャンプ2軍スタートだった大嶺と楽天・田中の投げ合いを実現させている。今年も黄金ルーキー対決は頭の中にあるはずだ。中田キラーの同3巡目・植松(金光大阪)も同時1軍デビューの可能性は十分。今季もボビー流演出でわかせる。 ≪今江 温野菜ダイエットで3キロ減量≫千葉マリンで自主トレ中のロッテの今江が、温野菜ダイエットで3キロ減量に成功したことを明かした。左手有鈎(ゆうこう)骨骨折に加え「体に切れがなかった」という昨季は打率・249と不本意な成績。今オフは先月25日から1カ月間、無休トレを続けながら食事制限で体調管理も徹底してきた。「温野菜は生野菜より栄養がある。体重は今88キロ。キャンプではバットを振り込みたい」と巻き返しへ意気込んだ。
2008.01.26
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大阪市北区の毎日新聞大阪本社で25日に開かれた第80回記念大会の選考委員会。候補校の戦力などについて議論を重ねた末、多彩な顔ぶれの36校が選ばれた。北大津が唯一の3年連続出場となる。夏春連続出場は前回より3校少ない6校で、今治西は一昨年夏から4季連続の甲子園となる。県別では、八頭が鳥取県勢として12年ぶりのセンバツ出場となった。 記念大会のため例年より4校増えた36校の顔ぶれを見ると、伝統校が顔をそろえた印象が強い。春夏通算優勝10回で歴代トップの中京大中京、センバツ史上最多の36回出場を誇る平安などおなじみのチームに加え、下関商は29年ぶりの春となる。 甲子園で優勝経験があるのは、これら3校を含め11校。4回目出場の沖縄尚学は99年の第71回大会を制した。出場3回目の新鋭ながら前回覇者の常葉菊川は、昨秋の明治神宮大会も制しての連続出場。史上3校目の春連覇を目指す。 初出場校9校のうち春夏通じて初の甲子園となるのは4校。中でも長野日大は北信越大会を制している。同大会準優勝の丸子修学館(旧・丸子実)も31年ぶりの復活を果たし、長野県勢の2校出場は23年ぶり。 春連続出場は聖光学院、千葉経大付、常葉菊川、北大津、今治西。前年より1校増えたとはいえ、わずか5校で、センバツへの道の険しさがうかがえる。 ▽日本高校野球連盟・脇村春夫会長 記念大会で出場校が4校増え、伝統校、新鋭、強豪と多彩な学校が顔をそろえた。21世紀枠も3校になり、東海地区からは初めての選出になる。顔ぶれを見ると春の試合は面白くなりそうだ。 ○…希望枠に選ばれた一関学院。06年のセンバツ初出場もこの枠だった。選考前、沼田尚志監督は「今年はダメでしょう」とあきらめ、守備力を示すデータの計算すらしていなかった。「信じられない。ただ驚いているだけ」と満面の笑みだった。06年の活躍を見て入部を決めた主将の佐々木は「もしかしたらと思っていた。監督に勝利をプレゼントしたい」と喜ぶ。 しかし、岩手県勢の甲子園勝利は同校の02年夏が最後で、センバツでの勝利は84年以降ない。右肩のけがで東北大会に出られなかった主戦の菊地は「最高のピッチングで岩手の力を見せたい」と意気込む。 〇…「丸子実業」の名で過去春夏通算10回の甲子園出場を果たした丸子修学館。センバツは31年ぶりで古豪復活を印象付けた。昨春、現在の校名に変更したばかり。竹内政晴監督は「出場が決まり、ほっとしている。本校が以前、甲子園を沸かせた『丸子実』だということを全国にアピールしたい」と笑顔を見せた。前回のセンバツ出場時の野球部員で、元ロッテの桃井進さん(48)は「甲子園では自分を信じてプレーしてほしい」とエールを送った。 ○…2年連続2回目の出場を決めた聖光学院。同一校の2年連続出場は福島県で初めてで、昨夏も含め3季連続の甲子園。雪が残るグラウンドに、昨春出場した3年生も駆けつけ、新チームと共に監督を胴上げし喜びを爆発させた。昨春は1回戦で敗れたが、当時も4番を打ち1安打1打点と活躍した黒羽主将は「負けるなら行きたくない。一戦一戦勝ちに行きます」と雪辱を誓った。高橋晋平・前主将(3年)は「聖光は全国制覇できると信じている」と感極まっていた。 ○…24日の吹雪で銀世界となったグラウンドで、東北の部員たちが4年ぶりの出場決定に歓声を挙げた。ダルビッシュ(日本ハム)が主将を務めた04年、初戦のノーヒット・ノーラン勝利、サヨナラ逆転本塁打で敗れた準々決勝など記憶に残る熱戦を見せた。当時夢中でテレビ観戦したというエースの萩野は「甲子園はすご過ぎて、先輩たちが投げたマウンドに立つという実感はまだわかない」と興奮した様子だった。 〇…創部49年で初の甲子園出場となる長野日大。05年1月に就任した中原英孝監督(62)は、松商学園(長野県松本市)を春夏計9回、甲子園へ導いた“名将”だ。グラウンドがサッカー部と共有だったり、土曜も午前中に授業があるなど、前任校にはなかった課題を克服。昨夏に約30試合の練習試合をこなすなど戦力を磨き、北信越大会を制した。「一日一日を大切に指導してきた。まさかこんなに早く出られるとは。選手たちが頑張ったおかげだ。監督としては10回目の甲子園だが、今回は特別な1回だ」と話した。 ○…センバツで過去優勝3回、準優勝1回を誇る横浜。出場が決まったナインは「打倒・常葉菊川」に闘志を燃やした。昨秋の関東大会を制して出場した明治神宮大会の決勝で、常葉菊川に4-5と惜敗。主将の小川は「初戦で常葉と当たり、勝って勢いをつけて優勝したい」と雪辱を誓った。静岡県出身のエース土屋はOBの松坂大輔(レッドソックス)にあこがれて入学した。「わざわざ静岡から来ているのに(二度も)負けたくない」と力強く語った。 ○…第一神港商(1929、30年)、PL学園(81、82年)に続く史上3校目の連覇を目指す常葉菊川。吉報を受け取った部員たちは「センバツ連覇を狙うぞ」と晴れやかな表情を見せた。森下知幸監督は「思い切りのいい野球をやりたい」と積極野球を宣言。エースの戸狩は「一番好きな甲子園のマウンドで早く投げたい」と話した。新チーム結成以来、公式戦11勝無敗の圧倒的な強さを誇るが、前田主将は「1戦1戦、目の前の相手を倒しにいく」と気を引き締めていた。 ○…センバツ初出場で準優勝した86年以来の出場が決まった宇都宮南。昨夏の栃木大会決勝で敗退した。その悔しさをバネに、新チームは合言葉に「挑戦(リベンジ)」を掲げ、秋季県大会で優勝。関東大会では初戦の慶応戦に敗れたが、地力が評価され夢舞台をつかんだ。篠崎淳監督(43)は「ずば抜けた選手はいないが全員野球で挑む。甲子園で校歌を歌いたい」。須藤主将も「監督に校歌を歌わせたいです」と、チャレンジャー精神で臨む。 ○…99年に準優勝の実績がある水戸商。7年ぶりのセンバツ切符をつかんだナインに歓声が響いた。胴上げで宙に舞った野澤哲郎監督は「これまでの教え子たちにも、目の前にいる教え子たちにも感謝している。妥協のない練習で、1勝でも多く勝ち進みたい」と声を弾ませた。練習中に朗報を聞いた浅野主将は「(選ばれるか)少し不安もあったのでうれしい。ペースを崩さず練習に励みたい」と話した。 ○…慶応義塾の創立150年の節目に、慶応は左右のエースで頂点を目指す。切れのあるシンカーが武器の右腕・只野は「まだ甲子園の切符が手に入っただけ」と冷静に話した。対照的にプロレスラー、力道山(故人)の孫で左腕の田村は「観衆を沸かせるような投球をしたい」とキッパリ。昨春と昨夏は田村が、昨秋は只野が背番号1を背負った。センバツは未定で、エースナンバー争いは続くが、只野は「背番号にはこだわらない。テレビで何度も見た、あのマウンドに立ちたい」と意気込んでいた。 ○…21世紀枠の安房と千葉県勢ダブル出場となった千葉経大付。昨秋の関東大会準々決勝で敗れ、ナインは一時出場をあきらめかけていただけに喜びもひとしお。2年連続出場が決まると、選手は帽子を空に向かって投げ、抱き合って喜んだ。松本吉啓監督は「はらはらした分だけ昨年よりうれしい」とほっとした様子。「どのチームも強いのは分かっているが、初戦は勝てる相手がいいね」とおどけてみせた。 〇…昨夏の甲子園で優勝した佐賀北と引き分け再試合を演じた宇治山田商。春は初舞台で三重県勢のセンバツ出場も6年ぶりとあって、出場を知らされた選手たちの喜びもひとしおだった。エースの平生拓也(2年)は最高148キロの直球が持ち味で、今大会屈指の右腕と注目されている。4番打者として打線の中軸も担う平生は「チームの課題の打撃力不足を解消して、東海代表として恥ずかしくない試合をしたい」と意気込みを語った。 〇…全国最多の甲子園120勝を誇る中京大中京は6年ぶりのセンバツ。大藤敏行監督は「本格派左腕・竹内大助と制球力抜群の細川貴紀の投手陣が安定。課題の得点能力も上がり、チームは勢いづいている」と期待する。昨夏は背番号1を付け、打撃を生かすため秋から野手に転向した井藤真吾(2年)は「秋季県大会から4番を任され、責任を感じている。甲子園では3本以上の本塁打を打ちたい。目標は10割打者」と闘志を燃やしていた。 〇…初出場で創立100周年に花を添えた鹿児島工。県内では、鹿児島実、樟南(旧鹿児島商工)、鹿児島市立鹿児島商の3強時代が長く続いたこともあり、県立校としてのセンバツ出場は1925(大正14)年以来83年ぶりとなる。 県内屈指の右腕、内村を守りの中心に、左打者が6人の打線は3割2分6厘と投打のバランスが良い。06年夏の甲子園に初出場でベスト4入りを果たした同校。当時1年生で、試合にも出場した田代涼主将は「先輩たちより上を目指す」と、今度はセンバツでの快進撃を誓った。 ○…創部26年目にして初のセンバツへの切符を手にした聖望学園。99年、03年と夏の甲子園には2度の出場経験がある。初戦での大勝で勢いに乗り、8強入りの快進撃を見せた03年夏の再現を目指す。6時限目の授業が終わった直後の午後3時20分、校内アナウンスで全校生徒に出場決定が伝えられると、校内は歓喜の渦に包まれた。関口主将は「鳥肌が立ちました。代表校の誇りを胸にプレーしてきます」と興奮気味に話した。 〇…関東一は準優勝した87年以来となる久々の出場。約40人の部員は朗報を受け、米澤貴光監督や広瀬主将を胴上げして喜んだ。米澤監督は「21年ぶりで初出場のような気持ち。出場校の胸を借りるつもりでやっていきたい」。機動力を生かした「つなぐ野球」が持ち味。昨夏からレギュラーの広瀬主将らが打撃を引っ張る。同校が江戸川区内にあり、部員の多くが同区出身者であることから、広瀬主将は「『下町魂』を見せたい」と闘志を燃やした。
2008.01.26
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ヤクルトの増渕竜義投手(19)が25日、埼玉・戸田で初練習を行い、ランニング中心のメニューで汗を流した。ベテラン宮本に「10勝してくれよ」とゲキを飛ばされた06年の高校生ドラフト1巡目右腕は「ケガしないで新人王を目指します。10勝したい」と今季の目標を掲げた。 昨年は6試合に登板し1勝(1敗)を挙げたが、新人王資格(30回未満)を残す29回1/3でシーズンを終えた。オフは肩のインナーマッスル(内側の筋肉)の強化と並行し、母校・鷲宮での自主トレで投げ込みを重ねた。注目新人の存在も発奮材料。由規とは寮の互いの部屋を行き来する仲の良さ。「いい兄貴分になりたい」と“教育係”も買って出た。早ければキャンプ中にブログを開設予定。期待の若ツバメの競演が、新生ヤクルトの躍進につながる。 ≪由規 初給料で弟の誕生日プレゼント購入≫大学・社会人ドラフト1巡目の加藤(慶大)は2日連続のブルペン入り。「明日(26日)も投げる予定です」と“3連投”で新人合同自主トレを打ち上げる。ブルペン入りしなかった高校生ドラフト1巡目・由規(仙台育英)はリラックスした表情で、下半身強化などのメニューを消化。この日支給された初給料の使い道には「29日が弟の誕生日なので、プレゼントを買ってあげたい」とはにかんでいた。
2008.01.25
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世代を超えた超豪華共演だ。楽天・田中将大投手(19)が、人気アイドルグループ「SMAP」の木村拓哉(34)と共演するCMが26日から全国で放送される。木村が00年から出演している富士通のパソコン「FMVシリーズ」の最新CMで、楽天・野村克也監督(72)も出演。絶大な人気を誇るキムタクとプロ野球のニューヒーローとなったマー君、知将ノムさんの最強布陣3ショットCMがお茶の間の話題をさらう。 “華麗なる一族”の夢共演だ。人気抜群の木村と、ニューヒーローの合体。田中は木村との初対面を、感慨深げに振り返った。 「最初の2日間は別々の撮影だったかな。3日目は監督と木村さんと一緒でした。テレビで見るよりも格好よかったし、会えて光栄だった」 田中にとっては正真正銘のCM第1弾となる。大塚製薬「オロナミンC」のCMで人気女優・上戸彩(22)との共演が18日に発表されたが、オンエアは富士通「FMVシリーズ」が先になる。今月上旬に収録を終えているCMのコンセプトは「マー君に代えて…マー君!」。試合中のベンチで野村監督が「マー君がもう1人おったらな…」と言うと、隣に座った木村が「ダビングすればいいんですよ」とパソコンで、もう1人のマー君をダビングし、投手交代するというコミカルな内容だ。撮影現場では野村監督に「おまえにそんな演技ができるの?」とプレッシャーをかけられ苦笑いの田中に、木村が励ますように大きくうなずいて見せる場面も。田中をマウンドに送り出す場面では木村が「気持ち、気持ち」とアドリブでゲキを飛ばしたという。 よほど撮影が楽しかったのか、木村は自身がパーソナリティーを務めるTOKYO FMの「木村拓哉のWhat’s up SMAP」の18日放送内で発表前ながら今回の共演をフライング気味に暴露。「コマーシャルの撮影で楽天イーグルスのマー君にお会いした。マー君、よかったよ。NGなし。素晴らしかった」などとコメントし、田中の演技力を高く評価した。 過去の同CMには、スポーツ界から中日を日本一に導いたオレ流こと落合監督、大相撲の横綱・朝青龍が出演。言ってみれば優勝を経験した実力者が起用されたが、今回は田中の実力に加え人気と注目度すべてが評価されての登場となった。キムタク&マー君のコラボも貴重なら、現役監督と選手のCM共演も異例。豪華な3ショットは完全保存版のお宝映像だ。 2月1日のキャンプインに向け、自主トレも佳境の段階。本格的な球春到来の前に、まずはCMがお茶の間をわかせる。キムタクからパワーを受けたマー君が、悲願のクライマックスシリーズ進出へ向け「HERO」になる。 <先輩からショートバウンド攻撃>前日はブルペンで30球の立ち投げを披露した田中。この日は軽めの練習で引き揚げた。Kスタ宮城室内練習場では片山、草野とそれぞれ約20分ずつキャッチボール。先輩の草野からは予想外のショートバウンド攻撃を受けて笑顔。反射的に体をのけぞらせたのをからかわれ「全然ビックリしてないですよ」と、やり返すなど終始リラックスムードだった。
2008.01.24
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レッドソックス・松坂大輔投手(27)の記念切手が発売されることが決まった。入団から世界一までのメジャー1年目の軌跡を写真10枚1セットで振り返るもので、大リーグの日本人投手では初めての記念発売となる。全国各地の郵便局で1月末から予約受け付けが開始される見込みだ。松坂は、この日「第19回日本ジュエリー ベストドレッサー賞」の特別賞を受賞した。 世界一の興奮がよみがえる。松坂の記念切手について、関係者は「メジャー1年目で世界一となった。これだけの物語があったということを振り返ってもらえればうれしいです」と語った。 発売される切手は写真10枚(80円切手10枚)が1セットとなる。そこには昨年4月5日のロイヤルズ戦のメジャー初登板初勝利はもちろん、シーズン節目の勝利、日本人投手初のワールドシリーズ先発となった10月27日のロッキーズ戦で初安打初打点を挙げたシーン、世界一パレードなど10枚が厳選されたもようだ。 松坂は子供から年配者まで幅広い層のファンを持つ。関係者は「全国の方すべてに喜んでもらえるもので、何か記念に残るものはないかと考えていた」と発売の経緯を説明。郵便局であれば全国各地にあり、値段も5000円前後に設定できる点で、一番手にしやすいと判断した。 現在はイチロー(マリナーズ)の07年オールスターMVPを記念したフレーム切手が発売されている。過去には松井(ヤンキース)、井口(現パドレス)も切手となったが、大リーグの日本人投手では初めてだ。松坂は世界一となった後も「日本のファンからの声援の大きさを常に感じていた。本当に感謝しています」と語った。この切手はファンへの恩返しの意味合いも込められている。 大リーグ機構、レッドソックス、、ワールドシリーズのロゴも入る予定で、MLBの公認も得ている。今月末には全国の郵便局で予約受け付けが開始される予定となっている。 <倫世夫人怒らせたダイヤ事件>“宝石の似合う男”に選ばれた松坂は都内で授賞式に出席。黒のスーツ姿で登場し「ジュエリー同様に昨年世界一に輝いたことが受賞の理由だと思う。ジュエリーから強い力をもらって連覇を目指したい」とあいさつした。会見では05年12月に誕生した長女にダイヤをプレゼントしたが、倫世夫人に贈った品よりも金額が高く、夫人にしかられたエピソードも披露。背番号18が入った「ホワイトゴールドエナメルピン」など数点が贈られたが、野球の話題では表情が一変。「(日本開幕戦については)そこに向けて準備をするだけ」と語った。
2008.01.23
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星野ジャパンが怪物ルーキーにほれ込んだ。北京五輪に出場する日本代表・星野仙一監督(61)が22日、日本ハムの高校生ドラフト1巡目・中田翔内野手(18=大阪桐蔭)を代表候補に入れる考えを明らかにした。プロでの実績はゼロでも潜在能力を高く評価しての判断で、3月選出の1次候補に加える方針だ。前半戦の活躍次第では、北京五輪で金メダル獲得を狙う星野ジャパンの“秘密兵器”となる可能性が出てきた。 バースデーを祝う言葉にうれしくなったからではない。その能力を評価すればこそだ。この日61歳の誕生日を迎えた闘将の目には、18歳の若武者がたくましく、そして初々しく映っていた。 「10年、20年に1人の逸材。投手としてはそこそこやが、打者としてはオリンピック候補や。候補として見とるよ」 怪物ルーキーの星野ジャパン入り。それが現実味を帯びてくる言葉だ。8月の北京五輪へ向け、3月に1次候補を選出する。昨年12月のアジア予選(台湾)のメンバーを中心に60人前後を予定しているが、星野監督は「60人と決まっとるわけじゃないんだから、そこへ(中田を)入れておけばいいことや」と明言。プロの実績ゼロでも、代表候補入りの障害にはならないとの考えを示した。 一昨年夏の甲子園、早実・斎藤(現早大)とともに大阪桐蔭・中田に注目していた。将来性を感じさせる高い潜在能力。代表監督就任直後の昨年1月に「斎藤も中田も候補や」とした。そこには「プロだけやない。日本球界全体を盛り上げないかん」という思いもあった。あれから1年。中田は着実に成長しプロへ進んできたからこそ、星野ジャパンとして門戸を開いた。「あのスイングスピードと飛距離があれば(プロの)ストレートにも対応できる。あとは内角をどう見分けられるかや」と分析。その上で「でも、2軍じゃ育たない。オレなら使い続ける。(中日監督時代の)立浪も(福留)孝介もそうや。あのONも川上さんが我慢して使い続けたんや」と梨田監督には注文をつけた。 星野監督は2月9日には日本ハムの名護キャンプを視察予定。さらにダルビッシュVS成瀬の“星野ジャパン対決”が期待される3月20日開幕戦(札幌ドーム)へ足を運び、両エースの状態とともに中田の力量も確かめる方針だ。過去、高卒1年目で五輪出場は96年アトランタの福留(当時日本生命)だけ。史上2人目のチャンスが出てきた中田は「凄くうれしい。選ばれたら最高ですね。北京五輪?日の丸を背負うってことはやばいっしょ。それが実現するよう最善を尽くします。(キャンプ視察のときは)めちゃ頑張らないと」と素直に喜んだ。 星野監督は、そんな若武者の目の輝きが金メダル獲得への大きな戦力となると信じている。 ≪由規、田中の招集にも興味≫星野監督は中田と同じルーキー、ヤクルト・由規(仙台育英)、さらには2年目の楽天・田中の招集にも興味を示した。田中には「高卒1年目で11勝はすごいこと。昨年はダルビッシュや涌井、成瀬がいたから最後は候補から外れたが、もちろん可能性はあるよ」。ケガや慢心が最大の敵と指摘しながら「球界全体にライバルをつくって、突き抜けるような存在になってほしい」と期待を寄せた。由規についても「泣いたっていいじゃない。ピッチャーは感受性が強い方がいい」と成長を楽しみにしていた。
2008.01.23
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10年ぶりの“ONH”3ショット――。日本プロ野球最多の通算3085安打を誇る本紙評論家の張本勲氏(67=韓国名・張勲)の「無窮花章」(ムグンファジャン)受勲記念祝賀会が22日、東京・内幸町の帝国ホテルで開かれた。「無窮花章」は民間人に与えられる韓国最高の勲章で勲一等にあたる。張本氏は日韓のスポーツ界並びに在日韓国人社会の発展に貢献した功績により受勲。昨年10月、韓国・ソウル市内で開かれた「第1回世界韓人の日記念式」で授与された。 祝賀会にはONも出席。張本氏と王監督が長嶋氏のテーブルに足を運び、10年前、ハワイで行われた名球会総会以来の3ショットが実現した。「個別には会っているけど、3人そろうのは久しぶり。お互いに病気してからはONが2人で会うこともなかっただろうし、誰かが仲を取り持たないと」と張本氏。今回の受勲については「このような重い章をいただいて大変恐縮しています。今後も日韓のスポーツ・文化交流に微力ながら尽くしていきたい」と語った。 長嶋氏が「いい会だったねえ」と言えば、王監督も「2人に会えてよかったよ」。笑顔で会場を後にするONを張本氏は「長嶋さん、王チャンの順でコミッショナーになってくれんかなあ」と見送った。
2008.01.22
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ルーキーイヤーの昨シーズン、球団初の2ケタ勝利となる11勝をマークする活躍で、パ・リーグ新人王を受賞した田中将大投手が、今年初めて、Kスタ宮城で自主トレを行った。 21日、札幌から仙台に入ると、その足で本拠地・Kスタ宮城に直行した。「移動で疲れているので、軽めに動きます」と話すと、隣接する陸上競技場でランニング、室内練習場でキャッチボールと約1時間体を動かした。 4日に地元・伊丹で自主トレを始動させたという田中。8日にはブルペン入りを果たすなど、16日まで、地元で意欲的に自主トレを行った。その後、北海道に入り、母校・駒大苫小牧高でもブルペンに入った。「ブルペンの感じは良かった。肩も7、8割出来ている」と、順調な仕上がり具合に笑顔を見せた。 「去年の今頃は、色んな番組に出ていた感じ。本当に1年は早いですね」と振り返った田中。2度目のキャンプに向け「しっかり体調を整えて、いい状態で入りたい」と気持ちを引き締める。そのキャンプでは、昨年よりも早い実戦が待っている。田中は「紅白戦が楽しみ。去年はボコボコ打たれたので抑えたい」と笑った。 2年目のシーズンへ向けて「やる事は去年と同じ。1試合1試合、全力で投げて、全てを勝ちにいく感じで投げたい」と意気込む。「全部の球に磨きをかけて、全てにおいて去年より良くしたい」と力強く宣言した。
2008.01.22
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横浜の工藤が、自主トレ先の米アリゾナから帰国。真っ黒に日焼けした顔で成田空港の到着ロビーに現れると「オレと自主トレすれば日本一キツイ。来る者は拒まずだよ」とキャンプでも“工藤塾”の開講を宣言した。 若手に優勝の美酒を味わわせてやりたい。現役最多の通算222勝左腕は自らの記録に興味は示さなかった。「僕は0勝でもチームが勝てばいい。28試合投げて全部チームが勝てば優勝する」。約4週間の自主トレ中は秦、高宮ら潜在能力を出し切れていない投手のフォームをチェックするビデオ係を買って出た。夜は録画した映像を見ながらアドバイス。「みんな変わったね。マッサージする時間もなかったけど」と苦笑いしたが、10月に手術した左ひじの回復は順調で70~80メートルの距離でキャッチボールを行うなど自身の調整も万全だ。 キャンプ1軍帯同が決まった26歳下の高校生ドラフト1巡目・田中についても「聞きにくればカーブの握りでも何でも教える。来るものは拒まないよ」と約束。“ハマのおじさん”が若手投手陣の伝道師になる。
2008.01.21
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日本ハムの高校生ドラフト1巡目・中田翔内野手(18)が20日、新人合同自主トレでプロ入り後初のフリー打撃を室内練習場で行い“驚速打球”を披露した。木製バットで投手の球を打つのは初めてだったが、快音を連発。見守った水上2軍監督は「ティー打撃より一段と凄いね。間違いなく1軍クラス。清原、落合さん、小久保、由伸…一流選手の打球に似ている」と話し「投手は怖いだろうね、気を抜くとケガをする可能性もある」と真顔で語った。 マシン打撃で22スイング中8本だった安打性の打球が、打撃投手になると22スイング中15本にはね上がったのも実戦派・中田ならでは。狭い室内のため飛距離は不明だが、本人も「びっくりするほど良かった。出来は90点くらい」と笑顔を見せた。合同自主トレ終了後も週5日は深夜の打ち込みとウエートトレを敢行。金属バットから木製に替わっても自慢の打球スピードは健在だった。 前日19日は1年先輩の吉川らに焼き肉をごちそうしてもらい、さらにパワーを蓄えた。「詰まったのも何球かあった。もっと確実性を上げていかないと」。自由奔放な発言でオフの話題をさらってきた怪物がようやく本業で力を発揮してきた。 ≪キャンプ球場に中田ネット≫春季キャンプが行われる沖縄・名護市営球場の左翼ポール後方から三塁ファウルゾーンに、高さ6メートル、幅40メートルの“中田ネット”を新たに設置することになった。「前からあの付近は危険と言われていた。キャンプまでに間に合わせる。中田君の打球は飛ぶらしいですからね」と名護市関係者。同ネットの左奥にブルペンがあり、投手陣は周辺でウオーミングアップも行うだけに工事は急ピッチで進んでいる。
2008.01.21
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カブスは18日(日本時間19日)昨季限りでヤクルトを自由契約となった高津臣吾投手(39)とマイナー契約を交わしたと発表した。破格の契約でカ軍に入団した福留孝介外野手(30)とは対照的な招待選手としてのキャンプ参加。3年ぶりのメジャー復帰は厳しい道のりだが、日米通算313セーブの右腕は思い出の地・シカゴを目指し、最後の戦いに挑む。 昨年10月10日、シーズン終了翌日の戦力外通告から101日。高津に“ラストチャンス”を与えたのは、100年ぶりの世界一を目指す古豪カブスだった。本拠地はシカゴ。4年前、ホワイトソックスの一員としてメジャーデビューを果たした思い出の場所だ。「チャンスをくれたカブスに感謝したい。また、あの街に戻りたい」。神宮で自主トレを行った39歳の右腕は安どの表情を浮かべた。 昨季は左足親指を骨折する故障もあり、0勝5敗13セーブと不本意な成績に終わった。「あのままで終わるのは寂しすぎる」。現役続行の意欲を支えたのは“まだやれる”という強い信念とメジャーのマウンドに再び立ちたいとの思い。国内の合同トライアウトは受けず、メジャーからのオファーをひたすら待った。 福留を4年総額4800万ドル(約51億3600万円)で獲得したカ軍は、高津の経験を評価。特に04年は同じシカゴに本拠を置くライバル球団の守護神として19セーブをマークし“ミスター・ゼロ”として名をはせた。キャンプには招待選手として参加させ、現在の実力を見極める意向だ。 高津も「前回とは立場が違う」と厳しい戦いは承知の上。オープン戦で結果を残さなければ、解雇の可能性もある。「メジャーは一度味わったものにとっては最高の場所。あそこに立ちたいという思いは4年前より強い」。2度目の旅立ち。通算286セーブのプロ野球記録を持つ守護神はシカゴで燃え尽きる覚悟だ。 <喜ぶカブス・福留>カブス・福留が高津のマイナー契約を喜んだ。楽天・山崎武らとのハワイ自主トレから帰国し「え、そうなの?メジャーで一緒にプレーできたらいい。いろいろ話を聞けると思うし、心強い」と話した。ハワイで走り込み中心のメニューをこなしてきた福留は、ピネラ監督が2番か5番構想を持っていることについても「与えられた場所で結果を出すだけ」と打順にはこだわらない姿勢を示した。今後は名古屋市内で練習し、キャンプに備えて2月上旬に渡米する予定。
2008.01.20
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絶対エースが怪物くんにクギを刺した。日本ハムグループの商品展示会が19日、都内で行われ、ダルビッシュ有投手(21)が中田翔内野手(18)と初対面した。キャンプ前から天然キャラ全開で天真爛漫(らんまん)な発言が目立つルーキーを「リップサービスしすぎ」とピシャリ。日本代表エースの貫録で、お騒がせルーキーを“完封”した。 夢のツーショットの瞬間は突然やってきた。イベントのファンからの質問コーナーでダルビッシュと中田の名が呼ばれ、壇上に並んだ。中田が「きょうイチです」と話した緊張のファーストコンタクトはダルビッシュの貫録勝ちだった。 まず「お互いの印象はどうですか」の問いにワインレッドのシャツと黒のスーツを完ぺきに着こなしたダルビッシュが「横にでかいなと。高校生っぽくない」とファンの笑いを誘うジャブ。これで球団支給の慣れないスーツを着た中田は「すごくカッコよくてモデルみたい。今は少し怖いです…」と早くも腰が引けた。 先輩は舞台を下りた後にもきつ~いパンチを見舞った。「(中田は)ちょっとリップサービスしすぎかな。たまに言った方が価値があると思いますよ」。誤解を招きかねないルーキーの天真爛漫ぶりにクギを刺した。壇上では「野球と奥さんとどちらが好きですか?」の質問に「奥さんです」と即答したが、中田の“彼女います”発言には「プライベートを話し過ぎ」とピシャリ。小遣い月30万円にも「多いと思いますよ。そんなに使えないでしょう。貯金もしておいた方がいい」と忠告した。 11日の合同自主トレスタートから続く中田フィーバー。「鎌ケ谷から逃げます」と話していたダルビッシュも大型ルーキーの情報は新聞などでしっかりチェックしていた。 もっとも、話題を提供すること自体は「日本ハムを盛り上げてくれるのはいいこと。注目されるのはその選手の価値だから」と歓迎している。怖いけど、優しい先輩はエールも忘れなかった。キャンプ序盤の飛ばしすぎを心配して「無理しないこと。アピールしようとか思わなくていい。実力はみんな知っているし、アピールしなくてもオープン戦には出られる。マイペースでやればいい」。1カ月間、野球漬けになるためオンオフの切り替えの大切さも説いた。 自身は注目を集めた1年目のキャンプで未成年での喫煙が発覚し、鎌ケ谷に強制送還された苦い思い出がある。「中田にはハメを外さない程度に遊んでほしい。法律は守って…」。最後は反省と愛情を込めた自虐的なアドバイスで締めくくった。
2008.01.19
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レッドソックスの松坂大輔投手(27)が、アスレチックスとの「’08リコーMLB開幕戦」(3月25、26日・東京ドーム=報知新聞社後援)の第2戦に先発することが濃厚となった。レ軍のテリー・フランコーナ監督(48)は17日、ボストン市内で行われた会合で、開幕ローテーションについて言及。2年目を迎える右腕を、開幕シリーズ2戦目に登板させる考えを示唆した。3月に倫世夫人(33)が第2子を出産予定で、来日できるかは流動的だが、怪物が鮮烈なプロデビューを果たしたマウンドで、凱旋登板を果たす。 松坂の日本凱旋登板が実現する。ボストン市内で行われた地元記者との会合の席で、フランコーナ監督は「(日本で行われるプレシーズンマッチに)先発ローテの3、4、5番手を投げさせるだろう。そして(開幕カード2連戦に)1、2番手を送る」と明言。具体的な名前こそ明かさなかったものの、今季は先発ローテの2番手を任せる怪物右腕を、開幕2戦目に起用する意向を示した。 東京ドームは99年、鮮烈なプロデビューを飾った球場だ。思い出のつまったマウンドで再び背番号18が躍動する。アスレチックスとは昨年6月5日に対戦して敗戦投手になったが、7回7安打2失点に抑えた。西武時代から東京ドームとの相性もよく、好投が期待できそうだ。 ただ、流動的な部分もある。指揮官は「ダイスケの夫人は妊娠している」と、倫世夫人の第2子出産が日本開幕戦に重なる可能性があることを指摘。松坂本人も「妻の米国での出産が最優先」と立ち会うことを明言しているため、04、07年と世界一に2度導いた名将は、状況によってはローテーションを変更する可能性も含ませた。 また、指揮官は米での開幕カードのローテーションにも言及。「帰国後のドジャース戦(オープン戦3連戦)に再び3、4、5番手。(米での開幕戦に)1、2番手を先発させる」と、松坂を4月2日のアスレチックス戦(オークランド)に再び登板させる考えを披露した。 2年目の今季はチームの連覇に加え、個人的には15勝12敗、防御率4・40だった昨年以上の成績を残すことを目標に掲げている。年始から精力的に体を動かし、体重もベスト92キロに近い状態を保っている。18日には沖縄・宜野湾市内で西武・西口らと14日から行っていた自主トレを打ち上げ、夕方に帰京。「暖かいところでできたので、体を動かすことができました。(肩の出来は)もう少しです」と松坂は充実感を漂わせた。 19日には欽ちゃん球団とのドリームマッチ(横浜スタジアム)を戦い、20日以降は再び都内近郊で自主トレを継続する予定でいる。日本のファンの前で成長した姿を見せるため、怪物は己の体を磨き上げる。
2008.01.18
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楽天の大学・社会人ドラフト1巡目左腕、長谷部(愛知工大)が“トレンディーエース”を継承する。「僕もトレンディーエースになりますよ。ファッションにも気をつけたい。でも、ブランドものとかじゃなく、着こなしで勝負します」。大学の先輩である元日本ハムの西崎氏がKスタ宮城での新人合同自主トレを訪問。同氏は86年ドラフト1位で日本ハム入り。近鉄・阿波野、西武・渡辺久(現監督)らと並び、甘いマスクと最先端のファッションで話題となった元祖“トレンディーエース”だ。ブルペンで54球の立ち投げを見守った先輩は「オレと同じにおいがする。結果を残すはず」と後輩に期待を寄せた。 80年代後半から90年代前半にかけて流行した「トレンディー」はいまや“死語”に近いが、長谷部は黒いコートを着こなした先輩にすっかり心酔した様子。「トレンディーな感じでいきますよ」と私服でポーズを決めると、さっそうと帰りの車に乗り込んだ。
2008.01.18
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只単にお騒がせ新人でないことを祈る。マスコミが面白がる意味は分かるが、所詮18歳の子供ですから、暖かく見守って欲しいと思う。怪物にはお説教よりブランド?! 天才ゆえに野球人生を「オレ流」で貫いてきた日本ハムの高校生ドラフト1巡目の中田翔。規格外のキャラクターが注目を集める一方、その狂騒曲を危ぶむ声もある。だが、中田の操縦法は本人が一番よく心得ているようだ。 中田が恐ろしくマイペースなのは間違いない。 母校・大阪桐蔭高の西谷監督は、「自分を振り返られるように」と、選手に野球日記をつけるよう勧めている。だが中田は「そういうのは苦手。書くことも嫌い。だって終わったことじゃないですか」と、すぐに投げ出してしまった。 「例えば去年の1月にスランプになって、今年の1月にまたスランプになっても、同じものとはかぎらないじゃないですか。だから振り返ったことがない」 また、中学時代から中軸しか打ったことがなく、渋々バントの練習もしたが、試合では「(バントの)サインが出ても、分からないフリをして打っていた」。そして高校通算87本塁打の新記録を打ち立てた。 晴れてプロとなった中田は、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で新人合同自主トレ中。15日には同期の高卒野手、大平とじゃれ合うような練習態度に、山田GMから「グラウンドに出たらヘラヘラするな!」と初カミナリが落ちた。だが、GMが来なかった翌16日は練習用具で大平をどつくなど、GMの親心も柳に風の様子だ。 唯我独尊キャラかといえば、決してそうではない。自分はプロで通用するのか-、その危機感は人一倍強い。 「ヘラヘラ」した全体練習の陰で、11日の入寮日以来、深夜に室内練習場でのマシン打撃やウエートトレーニングを欠かしていない。それでも「マシンの球筋は読める。生でプロの球を見ていないので不安」だというのだ。 チームの3年先輩、鵜久森からもらった「いい話」で火がついた。中田と同じく高卒の長距離砲と期待された鵜久森だったが、入団前の「真っすぐはついていけるが、変化球は厳しい」という認識が、間もなく「真っすぐにもついていけへん」に変わったという。 中田が「少しでも木のバットでとらえることに慣れたい。技術不足なんでとにかく振ること」と話す表情は殊勝そのもの。日本球界のスター不足も手伝って、マスコミは中田の“おもしろ発言”を求め、連日のように取り囲む。中田のキャラのなせる技か、野球の話から脱線することもしばしば。だが、そんな狂騒曲の渦中でも、本人は意外なほど地に足がついている。 中田はすでに、年頭に宣言した新人王獲りに意識を集中している。それも、鼻先にあこがれの300万円相当の“ニンジン”がぶらさがっていればなおさらだ。 中田によれば、高校の先輩のロッテ・西岡から、会食中に「規定打席打ったら、『ジェイコブ』買ったるわ」と言われたという。 「ジェイコブ」は西岡はもとより、ベッカムや清原も愛用する高級ブランド時計で、「テンションめちゃくちゃ上がりました」と中田。「あの人(西岡)は頭が切れるから、モノで釣れば燃えると思ったんじゃないですか。僕の性格を読んでる」。なにしろ、余暇には高級ブランドのカタログを物色し、早くも寮からアルマーニの靴を電話注文した男である。 規定打席に到達すれば、おのずと新人王も見えてくる。打席に立つためには、これまでのこだわりも捨てる。打順は何番でも「試合に出られたらいい」。求められれば「バントもきっちり決めないといけない。プロの世界でわがままは許されない」とまで言い切る。 先輩の粋な計らいに応えるためか、それとも単なるブランド好きなのか-。やる気の源はともかく、新春から中田の目の色が違うのは間違いない。
2008.01.18
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ロッテの高校生ドラフト3巡目の植松(金光大阪)が初のブルペン入り。立ち投げで30球を投げ込んで順調な調整ぶりをアピールした。2月23日には日本ハムとの練習試合(名護)が組まれているが、高校時代は怪物・中田を13打数無安打に封じた実績がある。「同い年の投手に(中田斬りの)先を越されたらイヤ。まだ力不足なのは分かっているけど、チャンスがあれば投げたい」と対戦を熱望した。毎月の小遣いは中田の3分の1の10万円だが、登板が実現すれば女手一つでプロ入りまで支えてくれた母・睦美さん(43)を沖縄に招待する予定だ。
2008.01.17
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打ってもヨシ!埼玉・戸田で新人合同自主トレに参加しているヤクルトの高校生ドラフト1巡目・由規(佐藤由規=仙台育英)が打撃での貢献にも意欲を見せた。「打てる投手のイメージは桑田さんや松坂さん。僕も打つことが好きなので頑張りたい」 15日の立ち投げでキャンプ1軍スタートを確定させた157キロ右腕は、この日はティー打撃で快音を連発。視察に訪れた大田打撃コーチが「いいスイングしとる」と目を見張った。昨年3月に左手甲を骨折して以来、不振に陥るも高校通算8本塁打はすべてサク越え。ドラフト指名直後からチームの先輩・米野モデルのバットを発注し、仙台育英のグラウンドで2カ月間、フリー打撃に励んでいた。しかられ続きの日本ハム・中田とは対照的な優等生ルーキーが、新生ヤクルトに活力を与える。
2008.01.17
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阪神の藤川球児投手(27)が16日、沖縄・嘉手納町での自主トレを公開した。昨年12月半ばから約3週間、米国フロリダでトレーニングを積んだとあって、約50メートルの距離でのキャッチボールでは弾道の低い力強い球を投じ、順調な仕上がりを見せた。打者が分かっていても打てない“火の玉ストレート”の復活を課題に掲げた虎の守護神。昨季リリーフ投手の2位に終わった奪三振率のトップを奪い返す。 小雨交じりの悪条件下でも藤川の表情は晴れ渡っていた。フロリダから場所を移し、慣れ親しんだ沖縄・嘉手納町での再始動。軽快な動きで順調な調整を印象づけた。 「充実している。今年はずっと動いていたので、“もっと動かないと”とか考えなくていい」 昨年、プロ野球タイ記録となる46セーブをマーク。名実ともに球界を代表するストッパーに成長したが、その向上心は尽きることがない。チームの優勝、そして個人的なテーマでもある「数多くの好勝負を披露する」ための条件として代名詞でもある“火の玉ストレート”の復活を挙げた。 「球の切れというか、空振り三振を取れるように何とか頑張りたい」 昨季もフル回転でチームに貢献。しかし、藤川自身は「自分のボールが落ちているのが分かった」と生命線の速球に威力がなくなってきていると感じていた。数字的にもブレークした05年が奪三振率13・55、最優秀中継ぎ投手賞を獲得した翌06年が同13・84だったが、昨年は同12・47。中継ぎから抑えへの転向、疲労蓄積、相手打者の研究が進んだという理由もあるが、昨季終盤は明らかに切れ味を欠いていた。 さらなる進化へ昨年12月にフロリダで自身初の海外自主トレを敢行。専属契約を結んだ小林謙太トレーナー(23)を同行させ、最新のトレーニングを学んだ。 「新しい自分を探す意味でも海外に行った。もう一度、23、24歳のときのように動く体をつくる。今のトレーニングが結果に表れるか分からない。でも、球速が増したり、変化球の切れが鋭くなったりするかもしれない。楽しみな部分もある」 昨年10月にCS第2ステージのゲスト解説で東京ドームを訪れた際には“フォークの神様”と呼ばれた杉下茂氏(82)と対面し、高速フォークも伝授された。自慢の火の玉ストレートに磨きをかけ、高速フォークで打者を翻ろうする。虎の絶対守護神が今季も、その剛腕で名勝負を刻む。
2008.01.16
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ヤクルトの高校生ドラフト1巡目・由規=よしのり=(佐藤由規)投手(18=仙台育英=)が15日、埼玉・戸田のヤクルト球場で新人合同自主トレ初のブルペン入り。荒木、伊藤、八木沢の3投手コーチが見守る中、直球のみ32球の立ち投げを行い、沖縄・浦添でのキャンプ1軍スタートを即決させた。 ちょっぴり緊張気味の表情を浮かべつつ、テンポよく投げ込んだ由規は「(力は)7割くらい。力んだけど修正できたのはよかった」。背番号11の先輩である荒木投手コーチは「はまった時のボールが凄い。あれが本来の球なんだろう」と感嘆。「キャンプ1軍スタートか?」の問いには「大丈夫。2軍スタートでどうするの」と確約した。 年末年始の自主トレで既に100球の投げ込みを行っており、さらなるペースアップも可能。しかし、中村コンディショニングコーチは「球数は抑えていきたい」と157キロ腕のオーバーペースを避け、開幕ローテーション入りへのトレーニングを後押しする方針だ。 最初の休日だった14日には、同期の山本と一緒に新宿、原宿へ。竹下通りで見知らぬ外国人に「サイトウ!」と間違われるハプニングに遭いながらも、お気に入りのシャツとズボンをゲットした。家族と涙で別れた8日の入寮から1週間。「1軍?まだ始まったばかり。そこまで到達できるようにしたい」。持ち前のスピードとひたむきさで“独り立ち”へ階段を駆け上がる。 ≪由規守れ!≫注目ルーキーを守るべく“由規シフト”が敷かれる。12日からの3連休以降、戸田球場から合宿所まで約500メートルの移動でサインを求めるファンが急増。練習前後の移動で、一般道も通るルートのため、練習に遅れる懸念や安全上の問題が浮上した。鈴木球団社長は「対応を考えないといけない」と、16日から護衛役の球団職員を配置する方針を示した。
2008.01.16
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日本ハムの高校生ドラフト1巡目ルーキー、中田翔内野手(18=大阪桐蔭)が新人合同自主トレ第2クール初日の15日、今度は山田正雄GM(63)に怒られた。第1クールより増えた練習メニューは無事こなしたものの、ランニング中に見せたヘラヘラ顔を一喝されたもの。彼女、オカンに続く3連発で、すっかり“怒られ週間”となっている。 室内練習場で高校生ドラフト4巡目指名の大平(波佐見)と並んでティー打撃を行っている時だ。中田にジワジワと近づく人物が…。2人を呼びつけたのは山田GM。昨年まではスカウトSDを務め、普段は温厚なGMの表情が険しくなった。 「グラウンドに出たら自覚を持ってしっかりやれ!」。突然のカミナリに中田も「分かりました」と肩を落とした。 逆りんに触れたのはグラウンド上での態度だった。ストレッチ中から白い歯がこぼれ、ランニングでは大平と談笑。山田GMには緊張感が足りないと映った。「“彼女がいる”などリップサービスは構わない。でも、あの態度は戦う前の心構えとして、なってない。素質は認識できたので、あとは内面と思った」。将来の日本ハムを背負っていく選手と期待しているからこその“愛のムチ”。親心を感じた中田自身も「集中しなきゃダメですね」と猛反省した。 ビーチバレーの浅尾美和のファンであることを公言したことで彼女に怒られ、その次は交際宣言を母・香織さんに注意され、今度は練習態度をGMに一喝された中田。それでも来週はうれしいことも待っている。 25日は初の給料日。香織さんとの取り決めで毎月の小遣いは30万円で、残りは貯金に充てることになった。ダルビッシュの新人時の小遣いが2万円だったことと比較しても破格で、あいさつ回りのため鎌ケ谷を訪れた大社オーナーも「オレよりもらっているよ」と仰天するほど。それでも18歳の新人は「少ないっすよ。(高級アクセサリーの)クロムハーツだったら、すぐになくなっちゃう」と表情は緩みっぱなしだ。 すでに兄に23万円の財布をプレゼントし「まだ母には買っていない。親孝行がしたい」と中田。3連発で怒られても、時間がたてばケロリ。豪快な打撃同様にお金の使い道も荒々しいようだ。
2008.01.16
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左ひざ手術からの復活を期す巨人・小笠原道大内野手(34)が1カ月半、47日間におよぶ異例の長期キャンプを行うことが13日、明らかになった。すでに10日、単身で春季キャンプ地の宮崎市入りしており、このまま2月1日にスタートするキャンプに合流する計画。通常の倍の期間を宮崎で鍛え、3月28日の開幕に間に合わせる。 昨季のMVP男が、驚異の47日間ロングキャンプを敢行する。小笠原は10日に単身でキャンプ地の宮崎市に入り、ウオーキングや軽いランニングなどのリハビリを黙々とこなしている。 球団関係者は「本人の希望で、ひとりで青島で歩いたりしている。もう(キャンプインまで)帰ってこない。そのままチームに合流する予定です」と明かした。 巨人史上最速のキャンプ地入りだ。選手は26日に宮崎入りして合同自主トレを行う予定だが、小笠原はそれよりも2週間以上も早い“キャンプイン”。31日に宮崎入りする監督、コーチ陣より3週間も長く宮崎に滞在することになる。 白坂トレーニングコーチは「家族と過ごすオフのプライベートな時間を削ってまで、暖かい所でやりたいんでしょう」と話す。 この日の最高気温が6度と冷え込んだジャイアンツ球場(川崎市)に比べ、宮崎市は13度。昨年11月10日に左ひざ半月板の手術を受けた小笠原にとって、少しでも温暖な気候は回復を早める。また、移動による負担を極力減らし、トレーニングに集中するために宮崎滞在を長くする調整法を選択した。 「開幕戦に出られるようにする。今はひざを治すこと以外考えられない」と話して2008年を迎えた。絶対に開幕に間に合わせる-そんな強い決意が表れた孤高のリハビリだ。6年ぶり日本一奪回へ、ガッツは心を鬼にする。
2008.01.15
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ロッテの高校生ドラフト3巡目・植松(金光大阪)が野茂、伊良部らの“育ての親”から絶賛された。投球に重要な肩甲骨について「植松は円滑な動きができる。例えればランディのよう。手足をムチのように使えて球が手元で伸びる」と立花ヘッドコンディショニングコーチ。95年から親交のあるランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)と重ね合わせた。同じ左腕、スリークオーター気味のフォーム、背番号51と共通点も多い。ロッテとの契約時に将来のメジャー挑戦を聞かれ「行ってみたい」と答えた植松は、和製ランディの評価に「そうなれたら一番うれしい。150キロは投げてみたい」。また同1巡目・唐川(成田)は立花コーチから元近鉄の守護神・赤堀タイプで「漫画のドカベンで言えば不知火のように球の切れで勝負できる」と評された。
2008.01.14
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中日の岩瀬仁紀投手が14日、鳥取市内のトレーニングジムで始動した。53年ぶりの日本一に輝いた昨年はアジアシリーズ、北京五輪予選と12月初めまでフル稼働。例年より4、5日遅い始動となったこの日、名古屋から鳥取へ移動してすぐウエートトレーニング、キャッチボール、ダッシュと精力的に動いた。今季は前人未到の10年連続50試合登板達成がかかる。「自分の役割果たす」と目標に挙げた。
2008.01.14
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広島の大学社会人ドラフト4巡目・松山竜平外野手(22)=九州国際大=が13日、プロでの“大物食い”を誓った。昨年6月の全日本大学選手権では、早大・斎藤佑樹から左中間フェンス直撃の適時二塁打を放って注目を浴びた逸材。プロでも中日・岩瀬ら一流投手を打ち崩す! 大学でもプロでも松山のテーマが変わることはなかった。地方からの躍進と反逆-。鹿児島から北九州、広島に移ってきても、その思いは変わらない。 「いい投手と対戦してみたいという気持ちになっています。出てきたら“絶対、打ってやる”という感じですね」。そのまなざしは真剣だった。大学でもプロでも目標は“大物食い”だ。 松山が全国にその名を知らしめたのは、昨年6月の全日本大学選手権だった。2回戦の早大戦(東京ドーム)で、2点リードを許した九回二死一、三塁から外角気味の144キロ直球を打ち砕いた。左翼フェンス直撃の適時二塁打。その後、斎藤に“昨年(07年)、最も印象に残る1球”と言わせた痛打だった。それでも、本人は「打球が抜けるとは思っていたけど、ちゃんと球をとらえていなかった」と会心の当たりではなかったと振り返る。 九州六大学リーグでも“大物食い”を繰り返した。大学1年時は北九州市立大4年でエースだった中田(現中日)から、打率4割以上の成績を残した。また、同級生で阪神に入団した福岡大・白仁田からも本塁打を放っている。 プロに舞台を移しても“大物食い”の狙いは変わらない。最初の標的は中日の守護神・岩瀬だ。「岩瀬さんを左打者はなかなか打てていない。打ってみたいですね。スライダーを逆らわずに打っていけたらいいと思う」。すでに攻略法を頭の中で思い描いている。 九州国際大時代に芽生えた地方の反骨心をプロでも保っていく。「関東ばかりが注目されている。絶対、打ってやろう…そういう気持ちがないといけない」。新人合同自主トレに入って3日目で2キロ減量に成功した。現在は90キロでベストの87キロまであと3キロだ。広島から再始動する“地方の反逆”に備えて、今はたっぷりとエネルギーを蓄える。
2008.01.14
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社会人野球の監督、コーチらを対象にした日本野球連盟(JABA)の指導者研修会が13日、静岡県熱海市内のホテルで終了した。 最終日は昨夏の都市対抗で8年ぶり6回目の優勝を果たし、チームオブザイヤーに選ばれた東芝の印出順彦(のりひこ)監督が講演。選手との対話を重ねて戦略を浸透させ、就任1年目で頂点に導いたエピソードを披露し、「無我夢中の1年だった」と振り返った。 また昨年11月に台湾で行われたワールドカップ(W杯)で銅メダルを獲得した日本代表の監督を務めた垣野多鶴・三菱ふそう川崎監督が外国チームの攻略法などを報告した。垣野監督は「主将を中心に短期間に一体感が生まれた」と振り返った。
2008.01.14
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ヤクルトの157キロ右腕が“魔球”習得だ。埼玉・戸田の新人合同自主トレを伊藤投手コーチが視察。高校生ドラフト1巡目の由規(仙台育英)は「スライダーが凄いんですよね。いろいろ教えてもらいたい」と同コーチの高速スライダー伝授を志願した。 由規が最も得意な変化球もスライダー。伊藤コーチの活躍をリアルタイムで知らず、松坂(レッドソックス)のスライダーを目標に取り組んできたが「パワプロ(野球ゲーム)では、いつも使ってスライダーで抑えていた」とその威力は熟知している。伊藤コーチはキャンプでの指導について「最初は伸び伸びやらせたい」と当面は静観の方針も、投球フォームには「腕がよく振れている」と高評価。15日にも立ち投げを始める予定で、剛腕が少しずつベールを脱いでいく。
2008.01.13
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ヤンキース・松井秀喜外野手への単独インタビュー最終回。2月下旬に始まるキャンプでは、“サブ扱い”からの逆襲となる。 昨シーズン終盤、右ひざに激痛を抱えた松井の守備範囲は、明らかに狭まっている。キャッシュマンGMが「デーモンがレフトを守るのが望ましい」と明言するのも、そんな背景があるからだ。 「十分に自覚しているよ。レギュラーの確約はないだろうし、ポジションを奪っていかなくちゃいけないという意味で、ここ数年と違うんだよね、やっぱりね」 巨人時代から順風満帆なエリートコースを歩いてきた松井に、この逆境を乗りきるノウハウはあるのだろうか。 「中学だって、高校だって、ジャインアンツに入ったときだって、レギュラーを獲得しようとする所からスタートしたわけだから、そういう意味では一緒だよ。それ以後はレギュラーを奪われる立場にはなかったけれど、今回またそういう時が来た。仕方がないよね。ケガがあったのだから。チームはケガ人をあてにはできないだろう。完全に治して、もう1回スタートしなきゃいけないのは当然。そのことは十分理解している」 ケガさえ治せば誰にも負けないというプライドが垣間見えた。その上で、いつも泰然自若としている松井も今年ばかりは、ジラルディ新監督に存在をアピールしなくてはならない。 「アピール? ないよ。自分ができることをやって、それが良い風に映ればいいし、そうじゃなかったら仕方がない。今まで通り、自分がやれることを精いっぱいやるだけ。(05年にヤンキースのコーチを務めたこともある)ジラルディはすごくまじめなタイプで、捕手出身だけに理論派の印象がある」 さて、今年6月で34歳となる松井は、いつまで独身を通すのか。だが、記者がこの話題を持ち出すと、「宮脇ちゃんには他人のことを言う資格がないでしょう」と、軽くかわされてしまった。左手骨折でシーズンの大半を棒に振った昨オフや、不本意な成績で右ひざも手術した今オフのようなタイミングでは、結婚しづらいのかどうか。 「全然関係ないね。野球と結婚をリンクさせて考えることはない。本当にいい女性だと思ったら、どういう時期だって結婚したいと思う。結婚は結婚、野球は野球だよ」 インタビューの最後、記者は松井へ「このオフは、対戦できなくて残念だったよ」と告げた。松井は毎オフ、ニューヨークと都内で一度ずつ、報道陣と草野球を行う。その試合で、松井は必ず投手を務めるが、さすがに右ひざ手術を受けた今オフは開催が不可能だった。でも、松井にとってオフにまで、野球をやることは果たして、楽しいだろうか。 「そりゃ、僕を含めてプロ野球選手はたいてい、昔はピッチャーをやっていたわけだからね。素人の新聞記者相手だって、三振を取れたらうれしい。ケガさえ治れば、来年はまたやれると思う」 相変わらず気さくで、底知れないスケールの大きさを感じさせる。今季は人生最大のピンチ。「松井秀喜」というブランドを賭けた戦いが、もうすぐ始まる。 =終わり
2008.01.13
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ヤンキース・松井秀喜外野手単独インタビューの第2回。08年の球界は、メジャーや巨人以上に、星野ジャパンの金メダル獲りが注目を集める。日本代表といえば、松井は06年のWBC出場要請を辞退した際、プロ人生初のバッシングを浴びた苦い過去が。いま、ゴジラの日の丸への思いは? 来年3月に予定されている第2回WBCに出場する可能性はあるのか。 松井はプロ入り後、日の丸と縁がない。 そんな男が米国内で右ひざを手術し、傷心の帰国をしたのは昨年11月30日。くしくも、星野ジャパンが3戦全勝で北京五輪出場を決めたアジア予選(12月1、2、3日=台湾)の直前だった。 「アジア予選はテレビで見ていた。いい試合だったよね。特に韓国戦は緊迫感があっていい試合だった。ああいう一発勝負は難しいと思ったよ。例えば、日本が韓国と10回戦ったら、8回勝つかもしれないけど、その2回(敗戦)がああいう時にハマることがある。そこが怖い。僕? 今までそういう機会がなかったのだから仕方がない」 日の丸を背負って戦うリスクは十分承知している。松井は06年WBCで日本代表の4番として期待されながら、出場要請を辞退した。当時は4年総額5200万ドル(約56億6800万円)の大型契約を結んだ直後で、ヤンキースでのプレーに集中したいという事情があった。結果的に、劇的な優勝を遂げた王ジャパンの陰で、松井に対する風当たりは強まった。 実は、北京五輪日本代表・星野監督はこう漏らしている。「WBCの出場を辞退した連中は、みんな後悔しているはずだ。あれだけ熱い戦いを見せられたらな。辞退した選手たちがその後、いい目を見ていないのも事実やろ」。実際に松井はWBC出場辞退後、06年に左手首を骨折、昨年は右ひざ手術とご難続きだ。 「後悔はしていないよ。自分が決断したことは、何ひとつ後悔していない。(WBCで)日本が勝ったのは、良かったと思っているけどね」 松井はそう語気を強めた。後ろは決して振り返らない。しかし、大リーガーが参加しない五輪はともかく、第2回WBCも来年3月に迫っている。再びジャパンのユニホームに袖を通すことを要請された場合、今度は受けるのだろうか。 「その時になってみないとわからないよ。メンバーに選ばれるかどうかもわからないんだから。全く白紙だね」 そうかわした。一方、大リーグは薬物疑惑で大揺れ。国際大会の五輪、WBCが近づけばなおさら、ドーピングには神経質にならざるを得ない。松井は薬物に手を出さないのはもちろん、プロテイン、サプリメントといった栄養補助食品を口にすることにも慎重だ。 「トレーニングをした直後にプロテインを多少飲む程度。比較的少ないだろうね。僕はなるべく、栄養は自然の食品から採りたい。そりゃ、ドーピングに引っかからなくて、よっぽどそれを飲めばいいという物があれば別だけど、今の所ない。頼りたいとは思わないよ」 ロッカールームで小腹が空けば、“レンジでご飯”。自宅の冷蔵庫にアロエジュースや野菜ジュースを常備する松井。試練の年にも、自然体で立ち向かう。(つづく)
2008.01.13
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右ひざ手術などで今季、プロ入り後初の“控え危機”に立つヤンキース・松井秀喜外野手が、夕刊フジの直撃インタビューに応じた。試練の年に臨む心境、古巣・巨人に対する熱い思い、北京五輪やWBCへの本音、結婚問題、大リーグの薬物汚染まで大いに語る。3回に分けて掲載する。 故郷の石川県に10日間滞在した松井は8日帰京。いよいよ2月下旬のキャンプインへ向け、リハビリとトレーニングを本格化させる。 --今オフにはトレード説も浮上。仮にトレード話がまとまった場合、松井がトレード拒否権を行使してまで残留するのかどうかも話題を呼んだ。やはり生涯ヤンキースが理想? 「ヤンキースにいてほしいと思われる選手でいられれば一番いいとは思うよ」 --ヤンキースに入って一番良かったと思うことは 「そりゃだってね、あのピンストライプを着て、グラウンドで野球できることが一番幸せじゃん。それ以上の幸せはない」 --逆にヤンキースならではのキツい所は 「ファンは厳しい。マスコミも厳しい。常に注目される。勝たなくちゃいけない。そういう厳しさは当然ある。だけど、それはある意味、幸せなことだと思うよ。僕はそういう環境の方が好きだけどね、どちらかと言うと」 --星稜、巨人、ヤンキース。名門を渡り歩いてきた 「常にそういう中で野球をやってきたから、ある意味、僕の中では普通のことになっている。もっとも、本当に自分の意志だけで選んだのは星稜だけなんだけど。ジャイアンツ(巨人)はドラフトだし、ヤンキースも代理人を通したいろいろな交渉の結果だから」 --その古巣・巨人は、ラミレス、グライシンガー、クルーンらを乱獲補強。批判の声も大きいが、どう見ている 「何をやっても批判されるチームなんだよ、ジャイアンツは。仕方のないチームなの、あそこは。補強しなかったらしなかったで、何で補強しないんだと言われる。負けると当然メチャクチャ言われるし、勝っても言われる。何をやっても、悪意がある所は悪意を持って書く。だから、勝って証明するしかないんだよ。ヤンキースも一緒だけどね」 --その巨人は、松井のメジャー移籍後5年間、背番号55を空けたまま。原監督は「待ってるんだよ、そのうち(松井が)戻ってくるんじゃないかと思ってさ」と言っている 「まだ、(ヤンキースとの)契約が2年残っているし、そのうちジャイアンツが松井なんていらねえ、って思うときもあるだろう。55を空けて待っているっていうのは…(苦笑)。そりゃ僕にとっては光栄なことだけれど、かといってそれを意識はしていない。もし誰か付けたいっていう選手がいれば、付けてもらって僕は全然構わない。こだわりはないよ」 --メジャー移籍当時は、「いつか巨人に戻ってきたい気持ちがある」と言っていたが 「今はもう、そういう意識はない。契約を更改するときなどにはまた考えるだろうけど、とにかくあと2年しっかりやって、その時また考えればいいと思っている」 巨人はかくあるべき、を語るとき、松井の口調は珍しく熱を帯びた。名門には名門ならではの宿命がある。松井も常に注目を浴びるスターとして、その宿命を背負ってきた。批判されるのは覚悟の上。厳しい批判に耐える覚悟を持った松井だからこそ、その言葉には重みがある。(つづく)
2008.01.13
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ヤクルトの高校生ドラフト1巡目・由規(仙台育英)が“無休キャンプ”で開幕ローテーションを狙う。入寮に備えて上京した7日以外、年末から休まず自主トレに励んでいる157キロ右腕は「1日投げないと感覚が鈍る。休みでもランニングやキャッチボールはします」。1軍帯同が確実の春季キャンプでも休日返上する姿勢を示した。 新人合同自主トレのインターバル走では終始、下位で苦戦しながら最後の1本で1着を奪うなど負けん気の強さも見せた。地元・仙台でも投げ込みは済ませており、早ければ19日にもブルペンに入る予定だ。オーバーペースを懸念する首脳陣は2月中旬以降の実戦登板を検討しているが、そんな配慮も吹き飛ばす快調な仕上がりぶりだ。同期のライバル、日本ハム・中田とは「入寮前にメールして以来、連絡を取っていない」。まずは自身のレベルアップに集中して初対決を待ち望む。
2008.01.13
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野球選手はグラウンドで目立ってナンボ。投手は剛球こそ命だろう。11日、千葉マリンで始動したロッテ・成瀬がそんな当たり前のことを痛感している。 「昨季は5、6年やった感じ。いろいろ学べた1年だったけど、今年にどう影響がでるか不安。だから直球の回転をよくしたいし、スピードアップをしたい。新球も練習している」 昨季は大ブレークのシーズンだった。リーグ2位の16勝に防御率、勝率の2冠をゲット。さらに12月の五輪予選韓国戦で先発し力投を。年俸も1600万円から7000万円(推定)へ、一気にアップ。ロッテを代表する選手に成長した。 となれば、メンタル面でも変化があるものだ。いわゆる慢心。日の丸戦士としても人気と期待を集めるだけに鼻が高く伸びるものだろうが、そんな気分も吹き飛ぶような事態に直面した。昨年11月の日本代表合宿でのことだ。 「いろんな投手に接して、自分はこんなショボイ位置にいるんだと思った。レベルが高い人がいっぱいいるんだなぁと」 伸びた鼻をたたきおったのが球児&浩治。阪神・藤川と巨人・上原だった。 「2人とキャッチボールさせていただいて(2人の)球の回転は何だ!? と思った。こんなに上の人がいるのかとビックリ。質問もしてみたけど、自分とは感覚が違ってました。自分のフォームで近づきたいと思ってます」 直球の回転にかけては球界を代表する2人の剛球を目の当たりにしたら、目も覚める。そこで今季のテーマに掲げたのが、球の回転と新球のマスターというわけだ。 「落ちないけど曲がるかな? 微妙です」。本人は言葉を濁したが、どうやらシュート系で投球の幅も広げるつもりらしい。
2008.01.12
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ヤクルトから戦力外通告を受け去就の決まっていない高津が、メジャーではなく、国内移籍を目指しトレーニングを続けていることを明らかにした。 関係者によると「抑えのいないロッテや横浜が獲得に乗り出す可能性がある」と手応えをつかんでいるようだ。確かにロッテは小林雅、藪田、藤田のYFKがそろっていなくなり、横浜もクルーンが巨人に移籍。ともに代役のストッパーは決まっていない。ヤクルトを戦力外になったのは「古田監督の肝いりで復帰したから、退任したことで出されてしまった」(球団関係者)と、実力で判断されたわけではない。 メジャーに関して高津は「年齢的なもの(来季で40歳)もあるだろうし、横投げというのもある。(ダメな点は)挙げればキリがない」と現状を冷静に分析した。一昨年ヤクルトに復帰したときも、春のキャンプでテスト入団、今年も同じパターンで、再びマウンドに立つつもりだ。
2008.01.12
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イチロー究極の「50歳で3割」達成はニッポンで!?(夕刊フジ) マリナーズ・イチローが10日、神戸市内のオリックス室内練習場で公開練習を行った。今回の公開練習はあくまでマスコミサービス、と関係者。 「普段は練習時間も知らせず(対応も)立ち話程度。1度じっくり取材を受けようとなった」 その場でリップサービスしたのは通算3000本安打であり、張本勲氏(現野球評論家)が持つ日本最多の通算3085安打の更新だ。しかし、イチローをよく知る関係者は、今回の目標は序の口だと言い切る。 「彼の究極の目標は50歳で3割を打つことだと聞いたことがある。そのためには、いかにして40歳を乗り越えるかが第一関門だとも」 野球少年、青年をへて壮年、そして熟年までがイチローが描く野球人生の青写真のようだ。そのゴールは日本球界にあるのでは、と先の関係者は推測する。 「メジャーでも超一流と認められているが、あちらで活躍すればするほど孤独感を味わっているようです。周辺には“外国人はストライクボールの判定以外にも不利なジャッジを受けることが多い”と憤っているようで、去年も審判への抗議のシーンが数度見られた」 メジャーではどのような記録を達成しようと、“しょせんエトランゼ”との気持ちを抱いているのか。 その帰結としては当然のごとく日本球界復帰が見えてくるが、そのあたりを敏感に察している巨人、中日が裏サイドから猛アタックをかけている。 ここ数年、イチローはオフのバラエティー番組の出演を拒絶。本業の野球に関する以外のテレビ出演を極力避けてきた。唯一の“娯楽番組”出演が日本テレビ系の「イチローVERSUS」で、有名タレントたちとのトーク番組で2年間放映が続いている。 「日本テレビとくればジャイアンツ。イチローとの関係を濃密にしておけば、復帰の際には交渉もスムーズにとの深謀遠慮があるのでは」と球界関係者。愛知県出身のイチローはオフには地元で少年野球チームが集う「イチロー杯」を催すが、中日と縁の深い地元新聞が支援している。 「中日の球団幹部が非公式に“何歳になっていてもいいから、一度我々の球団でプレーしてほしい”と打診したとのウワサが流れている。イチローも少年時代は中日ファンで、今でも愛着はあるよう」(球界関係者) イチローともども、巨人、中日も息の長~い闘いが始まっている。
2008.01.12
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◇野球殿堂入り 戦前の中等野球を沸かせ、第二次世界大戦で戦死した和歌山・海草中(現向陽高)の左腕、嶋清一さんが、特別表彰で野球殿堂入りすることが11日決まった。1939年夏の甲子園では全5試合を完封し、準決勝と決勝で連続ノーヒットノーランの偉業を成し遂げた。しかし、明大進学後の43年に学徒動員で出征し、45年3月、ベトナム沖で戦火に散った。そんな伝説の大投手に再び光が当てられた。 「あんな記録は永久に破られないと思う。殿堂入りで彼の名前が永久に残ることになり、うれしくて涙が出た」と語るのは、海草中時代のチームメート、古角(こすみ)俊郎さん(86)。39年夏の甲子園で古角さんは1番・中堅手。卒業後は親友の嶋さんと同じ明大へ進み、広島・呉の海軍にも一緒に入隊した。44年2月、嶋さんは通信隊で神奈川の横須賀へ、古角さんは航空隊として茨城・土浦へ移り、それが最後の別れとなった。 「海軍では寝る時のハンモックも隣。でも、戦争が終わったら野球をやりたいと言うことはできなかった。みんな死ぬ覚悟でしたから」。嶋さんはシンガポールから護衛船で移動中、魚雷攻撃に遭い、24歳で帰らぬ人となった。一方、古角さんは戦後、和歌山・新宮高の監督となり、チームを春2回、夏4回甲子園に導いた。 古角さんによると、嶋さんの速球は低めのひざ元でもホップし、今なら球速150キロは出ていたという。他にも沢村栄治(京都商-巨人)、景浦将(松山商-立教大-阪神)ら甲子園のスター選手が数多く戦火に散った。古角さんは「今、戦争を知らない甲子園球児たちのプレーを見ていると平和な社会を感じる」と話している。【滝口隆司】 ▽和歌山中時代に対戦経験のある西本幸雄・元近鉄監督の話 1937年の和歌山大会決勝で海草中と当たった。私は1安打だったが、とにかく球が速くて見えなかった。嶋が戦争で命を落とさなければ、戦後の野球史は必ず変わっていただろう。殿堂入りは意義深い。 ▽別府隆彦・明大野球部総監督の話 嶋さんは戦前の明大野球部最後の主将。だが、(戦争で六大学連盟が解散となり)試合はできず、合宿所のリーダー役だったようだ。今年の甲子園は春も夏も記念大会。これをきっかけに、平和の有り難さを知ってもらいたい。
2008.01.11
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◇野球殿堂入り 今回がプレーヤー部門で殿堂入りする最後のチャンスだった堀内恒夫さんは「自分には関係ないと思っていた。あと1年で資格がなくなると聞いたとき、本音はドキッとしたけど……。殿堂入りできて光栄」と照れくさそうに話した。 巨人一筋18年、エースとして君臨し、積み重ねた白星は203。川上哲治監督の下、長嶋茂雄、王貞治らとともに、巨人が日本シリーズで9連覇するV9時代を築き上げた。一方、新人の時から活躍した天才肌の投手は、遠征先で門限破りするなどの生活態度から「悪太郎」などとも呼ばれた。温厚な王さん(現ソフトバンク監督)から「殴られたこともあった」という。 その王さんは、発表式のスピーチで「V9は投手がよかったからできた。彼(堀内さん)の活躍が大きかった」と話した。堀内さんは「みなさんにお世話になったからV9が達成できた。そのおかげで殿堂入りする結果になった」と感謝の気持ちを表した。 そんな堀内さんが現役時代で一番印象に残っているのが入団2年目の腰の故障(つい間板ヘルニア)。医者からは「手術しても成功率は20パーセント」と宣告され、1日600回の腹筋運動で筋肉を強化して克服。「けがとの戦いは4~5年続いた。苦しかったが、今思えばいい経験だった」と振り返る。 今年、還暦を迎える。実働18年の現役生活を思い返しながら言った。「波乱万丈の野球人生。評価してもらい、うれしい」。
2008.01.11
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ソフトバンク、ヤクルトなどが10日、新人合同自主トレを開始し、大物ルーキーがプロの第一歩を踏み出した。ソフトバンクの大場翔太投手(東洋大)はランニングなどで汗を流し、ヤクルトの佐藤由規投手(宮城・仙台育英高)は「はつらつと元気に」と笑顔で話した。ロッテの唐川侑己投手(千葉・成田高)はキャッチボールで伸びのある球筋を披露。「少しでも早く1軍に上がりたい」と抱負を語った。
2008.01.11
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日本ハムの高校生ドラフト1巡目ルーキー・中田翔(18=大阪桐蔭)が10日、鎌ケ谷の室内練習場で入寮後、初めてマシン打撃を行い、計57スイングで快音を響かせた。中田は「自分のペースで集中できている」と笑顔をのぞかせた。リラックスムードの中で行われたキャッチボールでは甲子園投手の実力を披露。パームを織り交ぜる余裕を見せ「変化球の切れは抜群でしたね」とご機嫌だった。 11日からは新人合同自主トレがスタート。梨田監督も初視察するとあって「早くやりたい気持ちが強い。アピールしていきたい」と意欲を見せた。 また、スカウト会議のため鎌ケ谷の勇翔寮を訪れた山田GMは、梨田監督が札幌ドームのオープン戦で中田が出場する場合は事前に告知したい意向があることを明かした。
2008.01.10
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8日に埼玉県戸田市内の合宿所に入寮したヤクルト高校生ドラフト1巡目の佐藤由規(登録名・由規)。親元を離れた初めての夜、黄金ルーキーを悩ませたのは、前の住人が部屋に残した異臭だった。 家族との涙の別れから一夜明け、由規は「よく眠れました」とケロリ。さっそく午前中は他の新人選手とランニングやキャッチボールなど、軽めの練習をこなした。 部屋の荷物もすっかり片づいたが、唯一片づかないのが、前の住人が残していったにおい。実は入居した部屋は、昨年までラミレス・ジュニアが使っていたのだ。 由規は「前の住人が誰だったのかは聞きました。もちろん(ラミレス・ジュニアは)知っています。キレイに片づいていたんですが、お香みたいな、何だか独特の香りがしました」と苦笑い。 ラミレス・ジュニアは言わずと知れた、昨季まで7年間ヤクルトに在籍した主砲ラミレスの義理の息子だ。2004年オフにラミレスの契約更新が難航した際、ラミレスがジュニアの選手契約も要求。七光りで“縁故採用”に至った。 しかし、大学を休学して来日したジュニアは、ボールをどちらの腕で投げるかすら決まっていないズブの素人だった。それでも球拾いから2軍で登板するまでに成長。 だが、昨年末にラミレスとヤクルトの縁が切れると、ジュニアも退団した。義父とともに巨人に移籍するかとも思われたが、米国でマイナーリーグに挑戦する見込みだ。 期待の新人にコネ入団選手の部屋をあてがうのも妙な話だが、関係者は「ジュニアがそれだけいい部屋を使っていたということ」と話す。地元のタクシー運転手も「寮からタクシーでオヤジが住む原宿まで乗り付けたり、夜の六本木に繰り出したり、いいお客だったよ」と、退団を惜しむ。 ラミレス親子に負けないくらい、由規親子の絆も半端でなく強いが、プロ野球人生までマネしないでほしいものだ。
2008.01.10
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契約未更改の中日川上憲伸投手(32)が9日、次回交渉での「失望のサイン」を予告した。中部国際空港から自主トレ先のサイパンに出発。現状維持の3億4000万円を保留中の契約について「次はダウンでもアップでも(判を)押します」と、2月のキャンプ中に予定される2度目の交渉で話し合いを打ち切る考えを示した。昨オフメジャー志向を明かした川上は今オフFA権を取得見込みで、球団はエース流出の危機を迎える。(金額は推定) 冷めた口調が、失望の大きさを物語っていた。川上は、保留中の契約について「キャンプ中にやりますが、次はダウンでもアップでも押すつもりです」と口にした。無表情のままで淡々と言葉をつなげる。「契約は二の次の次ですから。次回で判を押すと決めている」。今季の本格始動となるサイパン自主トレへの出発直前、08年シーズンの門出には不似合いな表情だった。 川上は昨季12勝を挙げ、クライマックスシリーズでも2勝した。しかし06年の17勝に劣るとして、昨年末の下交渉は1000万円のダウン提示。同12月25日の初交渉では現状維持の3億4000万円を提示された。それに対し川上は巨人、阪神に7試合ずつ投げている“エース査定”を求め「ボランティアで野球をやっているわけではない。じゃあだれか代わりに(エースを)やってくださいということ」と怒りを示した。日程調整の関係で1月中に次回交渉予定はなく、既に自費キャンプも決定していた。 福留も昨年の契約更改交渉で球団への不信感を募らせ、自費キャンプに突入。オープン戦開幕直前に“時間切れ”でサインし、結局FA宣言→カブス移籍の道を選んだ経緯がある。 川上は06年12月に「僕も行きたくないといったらうそになる。将来的には考えてもいいんじゃないかな」と米大リーグに対する興味を口にしている。その後は明言を避けているが、球団に対する失望感が消えなければ、他球団移籍への思いが膨らんでも不思議ではない。波乱を予感させる「交渉打ち切り予告」だった。
2008.01.10
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ラミレスを加えた2008年の巨人打線は、チーム本塁打のリーグ新記録を樹立した04年の「史上最強打線」にも匹敵する豪華メンバーとなった。この打線にはどんな愛称がつけられるのか。 ライバル球団からのやっかみだけでなく、巨人OBからも苦言が出るほどの巨大戦力。すでに「100勝するのではないか」「戦う前から結果が分かっている」と、巨人の前評判は異様なほどの高まりを見せている。 原監督も「ジグザグになったら、ある程度チームとしての完成型」と、右の大砲ラミレスの獲得に満足げ。外様の顔ぶれは入れ替わったが、4年前の打線を彷彿とさせる陣容ができあがった。 堀内政権は1年目、ローズ、小久保を補強し、高橋由、ペタジーニ、阿部らと中軸を形成。守備位置が重なる清原(年俸4億5000万円)、江藤(同2億1500万円)、元木(同1億円)をベンチに置くぜいたくぶりだった。 長嶋茂雄氏は「史上最強打線」と命名したが、結果は前年と同じ3位どまり。問題は投手陣の低迷にあったが、リーグ新の259本塁打を放ったバッター陣は「紙上最強打線」と揶揄(やゆ)された。 今年の布陣は反省を生かし、高給取りがベンチを温めないで済む予定。1-8番のレギュラーの総年俸は26億円に達し、「史上最強」を上回りそうだ。 このオールスター打線に対し、すでにスポーツ紙では「超重量打線」「08年版史上最強打線」などの呼び名が登場しているが、インターネット上ではなかなかひねりの利いた意見もみられる。 たとえば「ジャイアン打線」。他球団からビッグネームを補強したことから、「ドラえもん」のガキ大将・ジャイアンの座右の銘「おまえのものはおれのもの。おれのものはおれのもの」と、球団名を引っかけている。 「フランケン打線」も各球団から優秀なパーツをかき集める姿勢をあてこすったもの。元ネタの怪物のように、球界の盟主の真意は周囲に理解されない? 「KY-OJIN打線」も手の込んだ作品。巨人は「KY(空気の読めない)なオジン」というわけ。何を指すのかは解釈の分かれるところだが、空気を読まずに打ちまくり、独走優勝できるか。
2008.01.09
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新年早々、巨人・原監督に最後通告が突きつけられた。批判覚悟、ケタ外れの金額をバラまいての大型補強を強行した巨人の08年は一体どんなシーズンになるのか? 巨人ファンなら誰もが楽しみなハズだが、8日に新年初登場した巨人・滝鼻オーナーは「楽しみというか…。これで勝たなければウソだろ」とキッパリ。もはや優勝は当たり前。日本一以外はありえないと、改めて原監督に厳命した。 他球団から常識を逸脱した補強に批判の声が噴出していることに、滝鼻オーナーは「冷やかしているという感じだな。落合監督も、岡田監督も」と分析。他球団はいくら何でもやり過ぎと、本気であきれているのだが、当の滝鼻オーナーはどこ吹く風だ。 唯一滝鼻オーナーが心配しているのが、北京五輪が開催される8月の12試合。五輪予選を戦った上原、阿部ばかりか、合宿に参加した高橋尚、ケガで辞退した小笠原、高橋由。韓国が出場すれば李承●(=火へんに華)が選ばれる可能性がある。「8月対策だな。ゴソっと抜けるからな。あの3人(クルーン、グライシンガー、ラミレス)は選ばれないだろうね?」と今から不安は尽きない様子だ。 しかし、8月さえ乗り切れば、後は問題ない。よほど1位通過に自信を持っているのか、「クライマックス(CS)今年もやるの? 今月オーナー会議があるので、その時に話します。まぁ日程をセパ同時進行で、やってもらいたいよね」と本音とも冗談ともつかぬ発言。すでにCSは今季も実施することが決まっているが、まさかの大逆転で廃止にしてしまうつもりなのか。どちらにしろ、巨人ファンにとってCSは“余計な制度”であることは間違いない。 もっとも、巨人は広沢、川口、ハウエルを獲得した95年、清原、石井浩郎、ヒルマンを獲った97年、小久保、ローズが入団した04年と、やり過ぎの大補強をした年は、野球の神様の怒り(?)を買ってしまったのか、必ずV逸している。 最後に滝鼻オーナーは「例の3連敗(CS中日戦の3タテ)を忘れないように」と言い残し車に乗り込んだが、3年契約の切れる原監督にとって、今年はCS敗退は絶対に許されない。
2008.01.09
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