Satchanから自然便り

Satchanから自然便り

2006/08/18
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カテゴリ: 野鳥

Toxostoma rufum
Mimidae  マネシツグミ科
チャイロツグミモドキ
11.5 inch (29.21 cm)

Brown Thrasher 01
Damascus Neighborhood Park, MDにて
2006.05.07

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 ファミリーハイキングを終えた後、トイレに立ち寄って正解!トイレの前で、やっと写真に撮ることが出来ました(笑)。その後、チェサピーク湾を一周した時にも見る機会があり、この時はツガイで2羽のランデブぅでした。下向きにカーブした嘴、黄色っぽい目のせいか、キリリとキツイ印象。背中の赤茶色は、フィールドで見ると結構赤みが強く、目立っていました。

 私の住むメリーランド州では通年で見られることになっていますが、冬に見られる機会は少なくなります。3月下旬~10月中旬の間、特に4月上旬~9月中旬が最も多く見られる時期です。ロッキー山脈~東海岸にかけて分布し、東海岸ではアパラチア山脈を除いてヴァージニア州南からフロリダ州、テキサス州にかけて留鳥、テキサス州南西部で冬鳥となるようです。

 この辺りで留鳥の Northern Mockingbird や夏鳥 Gray Catbird と同じマネシツグミ科の鳥で、名前の通り真似っこが得意技。他の鳥の鳴き声を上手に真似て囀ります。声の聞き分けでよく言われるのは、Catbirdが1回、Brown Thrasherが2回、Mockingbirdが3回以上の歌真似の繰り返し。Brown Thrasherはそれぞれの歌の間に一時停止があるとか。私がBrown Thrasherを見たときには、残念ながら囀っていることはありませんでした。

 食料は昆虫・蜘蛛・ベリー類・種子など。ぱっと見が Catharus 属のツグミに似ているため、図鑑ではツグミの後ろに掲載されることが多いですが、DNA-DNAハイブリダイゼーションによるデータでは、European Starling(ホシムクドリ)に近縁という結果が出ているそうです(驚き!)。Thrasherの仲間( Toxostoma 属)は他に北米西部~南西部に6種、属は違いますがテキサス州・アリゾナ州などで冬鳥のSage Thrasherがいます。砂漠地帯で見られるThrasherは色も砂漠にブレンドしやすい砂色ブラウン。嘴の下向きがより強いカーブになっているのは、固く乾燥した土でも掘り起こすことができるように進化したためだそうです。いつか、他の仲間達も見てみたいです。

Brown Thrasher 02

2006.05.07

Brown Thrasher
Damascus Neighborhood Park, MDにて
2006.05.07





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Last updated  2006/11/29 07:07:50 AM
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