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ひどい事件、救いようのない事件、SVUの人が入れ代わって20年経っても事件の本質は変わりませんね。多少、キャラクターのエピソードが盛り込まれていたので、次回以降の伏線となりますね。17歳のセランダがピザ店のバイトから帰る途中に行方不明になった。店の近所には、性犯罪者数人が住むホテルがあり、バイカーによる自警団が独自の監視活動を行っている。SVUはホテルに住む5人から聞き込みを始めようとするが、オリビアは登録された性犯罪者の再犯率は低いと指摘する。セランダの両親はNYPDのアルカビア導師と同じモスクのため、市長の関心も高い。セランダにつきまとう人物はいないようだが、同じピザ店で働くロニーは、帰宅するセランダをバス停まで送ると10時ころ休憩に出ていった。ロニーは性不品行で交際相手の親から訴えられ、仮釈放中でこのホテルに住んでいた。18歳の時に15歳の相手と交際していたことが問題だったのだが、お互いに愛し合っていたという。ただ、裁判になると黒人と白人のカップルは理解されず、リスクが高いので取引に応じたのだという。休憩に出た後は、自分の部屋で過ごしていたというが、ホテルの監視カメラにはロニーの姿はなくアリバイが成立しない。警察犬が近くの廃品置き場のバンの中で死亡しているセランダを見つける。衣服が脱がされていたことから、レイプが疑われたが、暴行されてはいないようだ。死因は後頭部をレンガのようなもので殴打されたことで、争った時に相手を引っ掻いたかもしれない。ハシムが殺人課に異動になり、捜査に加わることになった。オリビアは、ロニーの逮捕には慎重な姿勢で、まずホテルの住人からDNAを採取するように命じる。警察の動きに白人至上主義の自警団ダイクマンナイツが反応し、ホテルの住人に向けて批判を始めた。彼らは事件が起こるたびに動画サイトで住民をあおるような主張を繰り返している。オリビアは容疑者を早くホテルから連れ出さないと危険だという。凶器と見られるレンガが見つかり、鑑識に回す。5人の性犯罪者らの好みやアリバイなどを確認すると、やはりロニーが容疑者として絞られてきた。さらに、犯行現場近くの監視カメラにはロニーが持っている「ジャマイカ大学」とロゴが書かれたジャケットを着た男が映っていた。SVUはロニーの逮捕に踏み切るが、ホテルで火災が起こりロニーが自室で惨殺されているのが見つかった。縛られ去勢され、首を絞められた上でガソリンをかけて放火されるなど、陰惨なリンチによる殺害で、ホテルの他の場所にもガソリンが巻かれ、住民たちは住処を失ってしまった。被害にあった他の登録者らに聞き込みをすると、ロニーの部屋から怒鳴り声を聞き、「エドワルド、火をつけろ」と言っていたという。犯人はマスクをしていたが、バイカーたちだという証言もあった。オリビアとフィンはダイクマンナイツに乗り込み、昨夜のアリバイを尋ねるが、彼らには確固たるアリバイがあるという。NYPDの組織犯罪課が建物の入口を監視するカメラを設置していたのだった。確かに彼らは犯行時に建物の中にいたことはわかったが、別の3台のバイクが映っていた。ナンバープレートから住民のエドワルド・アルバレスと特定される。エドワルドの携帯にはリンチを受けたロニーの写真があり、仲間に誘われて一緒に行ったが手伝っただけだという。ルイとホワンは地元自警団に憧れており、自分たちで地域を守ろうというリーダーの呼びかけに応えて、レイプ殺人を犯したロニーを殺したと認める。しかし、セランダの凶器のレンガからはロニーのDNAは検出されなかった。ルイとホワンは自警団に入りたかったという供述しかなく、ロニーに殺しの罪を着せるために同じジャケットを着た可能性が出てきた。一方、ロニーのメトロカードのデータから、ロニーは犯行時にペンシルバニア駅に行って戻ってくる途中だったことがわかる。ロニーのアリバイが成立したことに、フィンはショックを受ける。ロニーの両親は、ロニーが交際していたマッケンナの義父が保護観察官で、息子に罪を着せようとしたのはそのイーストマンだと主張する。マッケンナはまもなく17歳になり、そうなると交際にも問題はなくなる。ロリンズとハシムがイーストマンを訪ね、マッケンナと話をさせてほしいと申し出る。イーストマンは拒否し、私刑もやむなしという態度を見せた。ロリンズは保護観察官という立場を利用して、イーストマンが仮釈放者を利用することは可能だと考える。イーストマンの担当者の中で、DNAが部分的に一致するアントニオが見つかる。アントニオはイーストマンに脅されたことを認め、異母兄弟のサム・ジョンソンがロニーと同じジャケットを着てセランダを襲おうとしたという。しかし、セランダが悲鳴を上げて騒ぎ、サムが静かにさせようとレンガで殴ると死んでしまった。イーストマンはロニーと再び交際させないように、罪を着せようとしたのか。SVUはイーストマンを逮捕し、カリシは誘拐と殺人でイーストマンを起訴できそうだという。ロリンズは父が脳卒中で倒れたという連絡を受け、アトランタに向かうことにする。オリビアはロニーの葬式で、両親から事件の夜についてマッケンナから電話があったと聞く。ロニーはマッケンナとペンシルバニア駅で会っていた。2人の気持ちは今も続いていたが、ルール違反となるので会ったことを秘密にするようにロニーはマッケンナに頼んでいた。もし、彼女が話していたら息子は死ぬことはなかっただろう。セランダの両親も現れ、両者は悲しみを共有する。フィンは2人は憎しみに殺されたという。最後は、フィン、お前が言うな、ですね。ロニーに対する偏見、固定観念が捜査の方向を曇らせたわけで、性犯罪者として登録されている人に対しては慎重に、と言っていたのに血に飢えた自警団ウォナビーから彼らを守ることはできなかった。リーダーのエルビスのような人物は案外、自らは手を下さずに煽るだけということが多いのでは?しかし、民衆、市民はそういった情緒的な揺さぶりに弱いんだな、特にネットの時代には。性犯罪者は一生その性癖を変えることはないという見方があり、地域にそういう人が住むときは住民に知らしめるというエピソードもいくつもありました。だからと言って、拷問して惨殺するなんて言語道断、そもそも犯人の動機が違っていた。これ、SVUの大きな失態だと思いますよ。バイカーのみなさんは、夜独り歩きをするセランダを魔の手から守るような活動をすればよいのに。さて、またまた登場したイケメンのハシム・カルドゥンくん、準レギュラーの地位を得そうな雰囲気。ロリンズもまんざらではない。そして、カリシにはデート相手のような存在ができたらしい。「まだ言っていなくてごめん」とか、ロリンズとの関係が微妙になってきました。でも、遊び人風の父親が倒れたとなると、行かなくちゃだめだ、子供も仕事も僕が手配するからと、何ともパートナーの絆を感じさせてくれるじゃないですか。オリビアは妻を殺した犯人を追うステイプラーのその後が気になる。警察の上層部はステイプラーが取調室で見せた乱暴な様子に懸念を示し、オリビアが深入りするのも用心しなければならない。などなど、このシーズン、わずか16話しかなくて、シーズン後半に向けての伏線となりそうです。
July 19, 2021
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今シーズンの目玉、何とステイプラーが帰ってくるぞ!というノリで待っていましたが、いざ10年ぶりにエリオットの顔を見たら、もう、頭の中にかつてのエピソードだとか、時の流れだとかがグルグル回って、放心状態です。オリビアというか、マリスカが一人であれからこのシリーズを支え続けてきたこと、フィン以外すっかり人が入れ替わってしまったこと、アマンダでさえエリオットを知らないこと、それを一視聴者として、私も10年見守ってきたことなどを思うと、「複雑」の一言では言い表せないですよ、本当に。女性警官賞の授賞式会場に向かうオリビアは、パトカーを狙った騒ぎに巻き込まれる。しかし、オリビアがそこで見たのはかつでのパートナー、エリオット・ステイプラーの妻が救急車に運び込まれるところだった。ステイプラーは妻が車に乗り込んだところ、爆発したという。ステイプラーはSVUを辞職してから音信不通だったが、今はイタリアでNYPDの連絡係として働いており、今回は会議に出席するために戻ってきたという。フィンはステイプラーがNYに来ることを知って、オリビアの授賞式のことを伝えていた。夫妻は授賞式に出席する予定だったという。キャシーはかろうじて命は取り留めるが、予断を許さない。車はレンタカーでキャシーがエンジンをかけた直後に爆発したという。現在のNYCでは、コロナ禍で外出制限に反対するデモとそれに反対するデモがぶつかり合い、警備するパトカーに放火される事態になっていた。オリビアはガーランドにこの件を担当させてほしいと直訴する。ステイプラーのレンタカーにはNYPDの駐車許可証が掲示されていたことから、警官を狙った犯行の可能性がある。パトカーに火炎瓶を投げた男が逮捕されたため、話を聞く。ジェイコブ・ピータースは政府の監視に反対する活動をしており、現場で撮影された自分の写真も合成だという。火炎瓶を投げたのはアンティファの仕業だと主張する。それでも、放火破壊活動や暴力など1年で5回も逮捕されており、議会襲撃にも参加している。ロリンズとフィンが厳しく聴取するが、それを見ていたステイプラーは自分にも尋問させろという。大丈夫だというステイプラーに押し切られてオリビアは聴取を認めるが、ジェイコブの物言いに挑発されステイプラーは冷静さを失ったように見えた。昔のやり方はもう通用しないというオリビアに、ステイプラーは理解しているというが、今はキャシーのそばにいるべきだという。キャシーの意識が戻り、2人は病院に向かう。事件については何が起こったのか、覚えていないというが、キャシーは夫とオリビアの姿に懐かしいという。オリビアはなぜ一言もなくステイプラーがSVUを去ったのか、尋ねる。オリビアの言葉を聞いて決心が揺らぐのが怖かったのだという。ガーランドは取調室でのステイプラーの蛮行を危険視し、オリビアに懸念を告げる。いくら警察の変化を理解しているとは言え、ステイプラーの性格は変わらないと断言する。鑑識は起爆装置と見られる携帯を発見し、デモ隊が使うよりテロ組織が使うような精巧さだとわかる。フィンはオリビアの代わりにステイプラーに辞職後について尋ねる。ステイプラーはしばらく休んだ後、海外で民間警備の仕事を得て、その後テロ対策に関わるようになったという。来週、半年前に逮捕した容疑者について裁判で証言する予定で、詳しいことは言えないと口をつぐむ。オリビアの近況については、フィンは本人に直接尋ねろという。オリビアはステイプラー本人が狙われたとみて、情報部からステイプラーの担当事件について情報を求める。起爆装置の携帯からDNAが検出され、血縁者の存在が浮かびあがる。ユーリ・レンスキーは詐欺事件などで刑務所に入っており、いとこか甥が爆弾事件に関係している可能性があった。ユーリは事情通で、まもなく仮釈放が認められるため、ファミリーをわざわざ裏切ることはないという。ただ、ユーリの愛人からの情報で、甥のサーシャが自動車整備工場で働いていることがわかった。サーシャはひたすら無実を訴えて、今の所DNA以外の攻める点がない。ステイプラーがNYCに来ることは、一部の人しか知られておらず、捜査に関わりたいというステイプラーにオリビアは今はキャシーのそばにいてあげてほしいと諭す。サーシャは車の製造番号を偽造して保険金詐欺をする犯行を繰り返していた。ステイプラーを殺す直接の動機が見つからず、カリシは雇い主に騙されて仕事を依頼されたのではないかと考える。取引が有効だと考えたカリシだったが、サーシャに別のやり手弁護士が着くことになり、取引をやめて裁判に持ち込むことになった。検察はサーシャを拘置所で保護扱いにするが、サーシャは薬物の過剰摂取で命を失った。命の危機を乗り切ったように見えたキャシーだったが、みんなの願いは叶わずキャシーは死亡した。ステイプラーはオリビアに犯人を逮捕してくれという。カリシはユーリにサーシャが殺されたことを告げ、サーシャが働く工場の家宅捜索の令状を取った。ガーランドは正式に事件がSVUから情報部に移ったことを告げる。この後は、クリス・メローニが主演する「Law & Order:Oeganized Crime」に続くのでしょうね。日本で放送するのはFOXさんかな?AXNさんかな?ぜひぜひ、スピンオフの放送をよろしくお願いします。そうそう、先日AXNの「シカゴ・ジャスティス」にガーランドさん出ていましたね。別役ですが。さて、さて、ステイプラー降板のエピソードで語られなかったことが補足されました。このエピソードのために、キャシー役の女優さんは再び役柄を演じて、またステイプラーの子どもたちのうち、キャスリーンとディッキーも同じ役者さんが演じるという、ファンへの配慮が感じられました。ディッキーの成長にはびっくり!です。私の記憶ではステイプラーがそんなに激しやすい、暴力的な刑事だった印象はないのですが(新シリーズへのネタ振り?)、今の時代、取り調べの透明さだとか、警察の暴力に非常にセンシティブになっていることは重視しなければならないのでしょうね。私としてはオリビアがステイプラーを恋愛対象にしていたかどうかについては、認めたくないのです。ただし、キャシーが死んでしまい、今後同じNYCで会うことがあるのなら、もしかしてそういうことがあるのかなーと思います。(個人的にはしつこくキャシディ推し)クリス・メローニはSVUの後「トゥルーブラッド」に出演したんですね。何でまたヴァンパイアドラマに、と思いますが、長年NYCで「オズ」とか仕事をして新しい事をしたくなったのかな?などと思います。それでまたLaw&Orderに戻ってきたわけですが、長い歴史を積み重ねる中で、男性刑事メイン、女性刑事サブだったのが、今ではオリビアがSVUのトップで、ロリンズとタミンの女性コンビが容疑者に体当りして、泥の水たまりに飛び込むところなどは、隔世の感があります。今週はさすがにマスクをするシーンはありませんでしたが、相変わらず最新の世相を切り取っていて、10年後に見直すとどういう世の中になっているだろうか、という気持ちになりました。ディック・ウルフの「FBI」もスピンオフができて、SVUも「Organized Crime」も頑張ってほしいです。
July 11, 2021
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今回も3つの事件を同時に扱い、それぞれに見どころが満載ですごいなと思いました。しかもコロナ禍も当たり前のように盛り込んで。ずっと昔の事件、少し前の事件、そして今起きた事件、それぞれの被害者たちとSVUが向き合い、被害者の苦しみや犯行の酷さを描きました。さすがだとしか、言えないなあ。20年前のレイプ被害者がクレイゲンとマンチを訪ねてSVUに現れる。オリビアはノアのクラスでコロナ感染者が出たため、仕事の対応をロリンズに任せる。フィンは7年前にレイプ罪で逮捕されたジミー・ガンの仮釈放審査で、被害者たちに証言してもらい、仮釈放を阻止すべくカリシと動いている。ノラ・アンダーソン以外の被害者はカリシの呼びかけにもなしのつぶてで、そのノラも揺れ動いている。タミンはいとこのリリーがSNS界の億万長者エクゼビアにレイプされたと聞き、相談に乗る。自分からDMを送ったらエクゼビア会ってくれて、彼の家で食事をした。そういう雰囲気になって彼が急ぐので待ってと言ったが彼はやめなかった。タミンはあなたが拒んだのに彼が続けたのなら、それはレイプだという。オリビアはリリーの対応について、レイプの証拠がないためエクゼビアを呼び出し、犯行を認めさせる作戦をタミンに提案する、アニカとイマニの姉妹は、アニカが11歳の時にダリル・クラークにレイプされた。9歳のイマニは目の前で暴行を見せられ、心に傷を負っていた。最近母親がコロナで死亡し、遺品を整理していたらダリルの記事があり、6件のレイプ事件の中にアニカが含まれていたなかったことを知り、怒りを感じたという。母親の言葉ではアニカの犯行でダリルが有罪になったということだった。しかし、実際はアニカの件を起訴しないという条件でダリルは35年の取引に応じたのだった。母親は裁判になれば幼い娘たちが苦しむことになると考えたのだろうが、アニカは日記に書いた当時の気持ちをダリルに聞かせたいという。いわゆる修復的司法で、ダリルに気持ちを伝えて感情的に正義を果たすというやり方だ。ジミーは刑務所内で学位をとり教会活動も熱心で模範囚となっていた。ノラは7年前の裁判で傷ついており、未だに前に進めないという。奴を自由の身にして、またレイプ被害者がでないように意見を言ってくれと言われても、自分にはできないという。検察にジミーの相談相手になっているブレビンズ牧師が現れ、ジミーが仮釈放ヒアリングの前に被害者に会いたがっているという。ジミーは犯した罪を悔い、何年にも渡って謝罪の手紙を書き続けてきた。刑務所はその手紙を発送していなかったが、読んでほしいと手紙の束を残していく。フィンはノラにジミーからの手紙を渡す。始めは読まないと言ったノラだが、彼が何を考えていたのか知りたいと手紙を受け取る。カリシは一度はエクゼビアを受け入れて拒み、その後に一緒に酒を飲んだというリリーについて、起訴するのは難しいという。タミンの強い意志で、おとり捜査を行うことになったが、まずはエクゼビアがリリーに拒まれたことをわかっていたのかどうかを聞き出せという。アニカとイマニは連邦刑務所に移送される前のダリルに面会する。会ってもダリルにプラスになることはないはずだが、ダリルは姉妹の前に現れる。しかし、ダリルは黒人をレイプすることはないと不遜な態度だ。アニカが事件10日後に書いた日記を読み出すと、ダリルは少しずつ思い出したという。アニカがダリルを責める言葉をぶつける中、イマニは自分も苦しい思いをしたと言い出し、姉妹の間に微妙な感情のズレが見えだした。その時、刑務所内での乱闘があり面会は中断して、ロリンズと姉妹は待機することになった。言いたいことを言って満足したアニカに対して、イマニは今日ダリルはあの時と同じよう「君はレイプされなくてラッキーだったな」と言われたことに怒りを見せる。アニカは自分が妹を守ったという認識で、母親はそのことで姉を英雄扱いしアニカは母の愛情を独り占めしたというのがイマニの認識。何もできずに恐怖にさらされたイマニは誰も自分を心配してくれなかったという。被害者は姉だけではない、一生忘れられない恐怖と怒り、罪悪感を味わった。次第に姉妹は心の底にたまった言い分をぶつけ合う。ノラは審査の前にジミーに会うという。ジミーはノラの気持ちを知りたがった。牧師に促されてジミーは自己を見直しながら苦しい刑務所生活を送ったと言い、ノラに許しを乞う。リリーはレストランにエクゼビアを呼び出し、昨夜のことを話したいという。エクゼビアは待ってと言われて待ったという認識だが、止めてと言われたかどうかは聞いていないという。リリーは話術巧みにエクゼビアを引き止め、エクゼビアは止めてと言われたのに、結果的に強要してしまったと口にする。それで終了となるはずだったが、エクゼビアはリリーの気持ちがわかったと言い、もう一度やり直そうと言い出す。リリーはOKして話がおかしな流れとなり、カリシが止めるのも聞かず、タミンはエクゼビアをレイプ容疑で逮捕してしまう。ノラはジミーの手紙を読んで本当に謝罪していると認識を変え、ジミーのために証言すると言い出す。フィンは奴に騙されているとノラを説得するが、ノラは聞く耳を持たない。審査ヒアリングが始まり、ジミーはこの刑務所で自分がどれだけ反省して、改めたかを訴える。やがてジミーはノラが面会した時に口にした言葉を使って、審査官らの理解を引き寄せようとする。ノラはジミーに利用されたと気付き、ヒアリングで証言してジミーを釈放するべきではないと主張する。腹を割って語り合ったアニカとイマニの間に母親を思いやる余裕が出てきた。母もまた娘を守れなかった罪悪感に悩んだだろう。悪いのは姉でも妹でもない、ダリルだ。あの時2人は子供で起きてはいけないことが起こったのだとロリンズが話す。姉妹はもうダリルと話すことはないと一致した。リリーはエクゼビアの起訴を取り下げるという。すでにネットに逮捕の情報が流れて、彼はたたかれまくっている。タミンはカリシの忠告に耳を貸さず、もう十分だというリリーを追いかける。タミンとしては、リリーがエクゼビアに良いように利用されているという認識だが、リリーは謝罪を受けてすっかりエクゼビアの肩を持つ。今回のことでリリーは彼と上手くいくかもという。ノアはコロナに感染していないことがわかり、オリビアは胸をなでおろす。オリビアにはNYPD女性警官賞が送られることになり、授賞式が1ヶ月後にある。今の所素直に喜べないオリビアだが、フィンは授賞式に誰が来るかわからないぞ、という。クレイゲンとマンチの名を聞いて、懐かしかったですね。(2人はまだ生きているのか?)今シーズンは本当に…と何度も言っていますが、20シーズン以上の過去に触れ、ファンサービスは十分のように思います。フィンの言う授賞式に来る誰かさんとは、あの人のことかな~リリーの事件は法廷で犯罪とするには、微妙なラインですね。彼女はセレブ生活を謳歌していたらしく、エクゼビアと関係を持つこと自体に意味を感じて、これをきっかけにさらに深く彼にのめり込むんだろうなあ。おせっかいな気持ち、一本道ましぐらの正義感は、タミンらしいと言えますね。いつかまたリリーから泣きつかれ、「だからあの時言ったのに」という場面がくるのではないかな。カリシは何を言ってもタミンから食って掛かられると、フィンに愚痴をこぼしていましたが、そこで負けちゃいかん。気が優しい検事補カリシはタミンと上手く意思疎通をして、強力なパートナー関係になってほしいです。今回の3ケースで、アニカとイマニの姉妹はドラマらしいなと思いました。犯人のせいで20年間苦しんだ姉妹、姉の立場、妹の立場で事件の認識もその後の2人の生き方も変わっており、前に進む方法も少し違っていた。修復的司法とは面白い発想ですね、性犯罪には向いていないようですが、これをきっかけに姉妹は上手く前に進むことができた。ノラもまた、7年前から時が止まってしまったようでしたが、きっぱりとジミーを糾弾して心のけじめを付けられたのではないか。仮釈放の審査で被害者が意見を述べるのは「Hawaii Five-O」にもありましたね。あちらは許していましたが、受刑者が更正して本当に悔いているのかどうかはわからないし、罪に応じて決められた刑期にはそれなりに意味があるはず。犯罪の内容によってもケースバイケースなのでしょう。
July 4, 2021
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胸スカ系の後は、何だこりゃ的なエピソードだなと思いました。言いたいことはわかりましたけど。冒頭はホラーかと思った。(笑)ところでバレク警部が「ゴーレンが」というところで「?!」と思ったら、そうか、アナベル・シオラは「クリミナル・インテント」のローガン刑事のパートナーだったか。といっても、あのシリーズは後半、ゴーレンとローガンが交代交代に事件を担当するといういびつなスタイルで、事情があったのでしょうが、個人的には不満でした。最後の方はジェフ・ゴールドブラムが出ていたし。だから、バレクを覚えていなくても仕方がないでしょう、と言い訳。侵入レイプ事件が発生、ロージーは窓からマスクをした男が入ってきて、両手を縛られた上、「良い子にしろ、通報すれば殺す」と脅された。犯人はDNAや指紋などの証拠を一切残さず、プロのような手口だ。しかしブロンクスでは1年間で6件の同様の手口の犯行があったことから、オリビアは新しくブロンクスSVUのトップになったバレク警部に面会する。バレクは連続レイプ事件についてはアリ・モルドバン巡査部長が担当していると言い、オリビアたちとの共同捜査には消極的だ。共同捜査は士気を下げるというのが理由らしいが、モルドバンは新任のバレクが指導力を示したがっているのだろうという。押し問答の末、双方情報を提供しあう。ブロンクスのSVUは人員が2名で手が足りず、この4ヶ月はあえて事件を公表せずに犯人のミスを待っているという。オリビアは6件の被害者の再聴取を提案する。ロリンズはモルドバンとロージーの聴取をするが、ロージーは犯人の息が酒臭かったと思い出す。ブロンクス側の動きが読めない中、8件目の事件がブロンクスで発生し、オリビアたちが知らされないまま、モルドバンはマスコミ発表をしてしまう。共同捜査ではないかと息巻くフィンとモルドバンは管轄を巡ってつかみ合いの騒ぎとなる。ガーランドが懸念を示し、オリビアはモルドバンに長年のストレスが溜まっているので休ませるべきではないかと指摘する。モルドバンの部下ルスは、昨夜の事件の現場近くで4月にも同様の被害があったとタミンに打ち明ける。ベラ・ガードナーに対する聴取はコロナ禍のせいで電話で行ったが、調書はない。当時のケニヤッタ警部が報告書を破棄しろと命じたという。モルドバンに確認すると、自身がコロナに感染しており、被害者には病院に直接来て検査するように言ったが、彼女は感染を恐れて来なかったという。改めてモルドバンとロリンズがベラに話を聞くが、ベラも犯人の息が酒臭く、警察に通報すれば殺すと言われたという。ロージーとベラ以外の被害者にはその点が違う。その時、9件目となるレイプ未遂事件が発生、タミンとルス、モルドバンとロリンズが逃亡中の男を追う。男は展示センターの敷地に逃げ込み、モルドバンが水際に追い詰めた。銃を向けたモルドバンは振り返った男を撃ち、男は足を滑らして倒れる。ロリンズはモルドバンが丸腰の容疑者を撃ったことを指摘すると、モルドバンはロリンズに口裏を合わせるようにいう。逮捕されたダニー・ゴンザレスは盗み目的で女性宅に侵入したと主張し、弁護士はモルドバンが銃撃したことを批判する。連続レイプ容疑についても、やっていない犯行を押し付ける気かという。しかし、被害者の写真を見たゴンザレスはそのうちの一件についてはアリバイがあるという。ベラはマスク姿をした犯人の声を頼りに「面通し」をするが、はっきりとはわからないと答える。その他、ブロンクスで発生した7件の被害者の内ち5人はゴンザレスだと認めるが、アリバイなどもあり、残り3件は模倣犯の可能性がある。オリビアはマンハッタンで起きたロージーの事件に集中することにする。再びロージーに聴取に向かうと、すでにモルドバンが訪れており、ロージーは今度はゴンザレスを選ぶことができるだろうという。オリビアとフィンはモルドバンの行動に疑問を持ち、ガーランドに共同捜査はもうできないと告げる。ガーランドはモルドバンの担当した過去の事件を調べるように命じる。タミンはルスにモルドバンについて聞き込みをする。モルドバンは何もかも自分で引き受けるタイプのようで、良い上司だという。ただ酒を飲みすぎるのが欠点で、インウッドで事件があった夜も近くのバーにいたので、そのことに罪悪感を感じていたらしい。SVUはベラとロージーだけが酒臭いと証言していることに注目し、ロリンズはモルドバンの偽証につきあわされたことを打ち明ける。モルドバンは最初から殺意があったのではないか、模倣犯の容疑者として浮かび上がってくる。過去にモルドバンが刑務所に送り込んだ犯人の証言などから、オリビアはガーランドに報告し、自白か現行犯での逮捕に持ち込むことにする。ロリンズはバーでモルドバンと酒を飲み、ゴンザレスへの銃撃について質問する。モルドバンは動じないが、ロージーがマスクから見えた目があなたの目に似ていると証言しているというと、次第に雰囲気が悪くなり、モルドバンはロージーと事件当夜に同じバーで飲んでいたことを認め、捜査に献身しているのに昇進できず、無能な上司が次々とやってくると腹の中をぶちまける。ロリンズは話を合わせていたが、モルドバンはロリンズに銃を向け外に出ろと言った。その時、SVUが突入してモルドバンに銃を向ける。モルドバンは銃を口に加えて抵抗の意思を示すが、ロリンズは「やればいい」と突き放す。ルスはタミンが自分をはめたと非難する。自分たちを悪者扱いしたSVUは地元の応援を期待できないだろう。モルドバンは自殺するのを恐れて監視下に入った。ガーランドはこうなったのも我々全員の責任だという。バレクは責任を感じ辞職を申し出るが、ガーランドは殺人課に異動させることにする。オリビアはSVUに20年もいればモルドバンが疲弊するのも仕方ないという。さすがにアナベル・シオラも年をとったなというのが第一印象。モルドバン役の役者さんもクリミナル・インテントに出ているのですね。もっというと、カリシ役のピーターも別役ですが出ている。と、クリミナル・インテントを思い出すエピソードでした。クリミナル・インテント的と言えば、そうだったのかも知れません。ちなみに、このブログではシーズン3まではアップしていたのですが、だんだんあらすじやコメントを書くのが難しくなってきて、辞めました。何と言えば良いのか、起承転結的でなく、メモを取りながらじゃなくて、どっぷり浸って見たいというタイプのシリーズでした。それでもシーズン10まで全部見ましたよ。今回は容疑者がなかなか出てこないし、被害者にも寄り添わない、やたらブロンクスとの対立などいつもと違うリズムで、壊れた刑事(巡査部長)とコロナ禍がテーマでしたね。途中、「FBI」風、「CHICAGO:P.D.」風でした。(笑)ブロンクスに比べると、マンハッタンは恵まれているのでしょうか、同じ一筋といえども、オリビアのような稀有の存在がいて、それで成り立っているのかな。コロナ禍ではレイプ検査のために病院に行くこともためらわれたなどというのも、リアルな設定なのでしょうね。少し落ち着いてきた状況で、ガーランド警視正の役目も大きいというわけでしょう。それにしても、捜査官がコピーキャットして手柄を自分のものにするとは本当に世も末ですね。被害者の気持ちもさらに傷つくように思います。ちゃんと立件するのかしら。
June 27, 2021
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ウェントワース・ミラー再登場。このシリーズには珍しく、胸スカ系のエピソードでした。サフォーク郡で開かれた、裕福な家庭の男子学生イアンへのレイプ容疑の裁判で、ギャラガー判事は原告側の証拠不足を理由に控訴棄却の申立を認める判断を示した。被告側の弁護士はカルフーンで、被害を訴えたのはラテン系の奨学生だった。カルフーンはオリビアにギャラガー判事が自らこの案件を担当したがったと、明かす。案の定、ギャラガーはNY州の検事総長に立候補の名乗りを上げ、MeToo運動などで、男性側が身に覚えのない訴えに困る状況が増えたと主張する。ギャラガーの有力な支援者はトム・バーンズで、トムはイアンの叔父だった。判事は初めからこの裁判は棄却するつもりだったのだ。オリビアとカリシは、裁判の不正を証明し、判決を覆す意欲を見せる。ギャラガーとトムはハドソン大時代に同じ寮で過ごしており、カリシはその同じ寮でギャラガーと同窓だったホームズ検事補に協力を求めることにする。ホームズは現在、公民権部門の筆頭検事補となっていた。ホームズによると、トムとギャラガーは昔からつるんでおり、庇い合っていたという。90年代の初め、女子学生がギャラガーにレイプされそれにトムが関わっている事件があった。しかし、当時の大学は女子学生の訴えを黙殺した。ホームズもその女子学生の力になれなかったことに、心残りがあるという。被害者のエイプリルはギャラガーに招待されて寮のパーティに参加し、酒1杯で意識をなくした。気がつくと、トムに押さえつけられギャラガーにレイプされたという。大学に相談したものの、警察への届けは出さず、エイプリルに「忘れる」ように言った。男子学生らは口裏合わせをして、結果的にエイプリルは大学を退学してロースクールに入る夢を絶たれた。現在のハドソン大の新学長はさかのぼってギャラガーに対する訴えを探す約束するするというが、あまり協力的とは言えない。ギャラガーは今もハドソン大で教授をしており、影響力を持っていそうだ。フィンは大学警備員の男がなにか知っているかもしれないという。しかし警備員は立場を理由に証言するとは言わない。ガーランドはギャラガーの訴追に慎重な姿勢を見せるが、その場にギャラガー本人が乗り込んできた。どこからか、自分が訴えられるという情報を掴み、キャンペーンでの自分の評判を落とすつもりだろうという。ハドソン大の警備員から連絡があり、フィンにギャラガーが学生だったころの仕事の手帳を渡すという。実はエイプリルだけでなく、他に2名の被害を訴える女子学生がいた。フランシーヌとカルメンは30年前、エイプリルと同じように寮に招かれ、レイプされたという。彼女らの事件はすでに時効になっているが、大学にも裏切られ、今回の裁判に協力するという。彼女らに共通するのは、人種のマイノリティや奨学生であることで、それを狙ってギャラガーが襲ったようだ。しかし、ギャラガーも教え子の女性たちを全面に出し、彼が潔白だと主張し始めた。それを、レイプ以外の形でギャラガーの懇意に応えたとも言える。ギャラガーの教え子の中で彼を支持しない人物を探すと、ブルックリン出身で黒人の法律家マヤが見つかった。マヤは指導教官のギャラガーにオーラルセックスを迫られたという。従わなくては落第の恐れがあり、今の仕事の推薦もギャラガーがしてくれた。ギャラガーに対して声を上げるのにはリスクが伴うという。カリシはここまでの内容でギャラガーに取引をもちかけるが、ギャラガーは特権意識丸出しで、カリシに資格を剥奪してやると脅す。あけすけにカリシを攻撃するギャラガーは、冤罪を主張する可能性もある。不利なことに、カルメンが証言を拒否してきた。証言するとお前の未来はないと上司から責められたという。カリシは手始めにフランシーヌの証言から始めるが、カルフーンの口撃は厳しい。マヤはギャラガーとの関係で推薦状を得たともいえる。弁護側に分があると見られたが、これまでの裁判を知り、エイプリルは証言すると言い出す、カルフーンは相変わらずエイプリルにも攻撃の手を緩めず、エイプリルは傷つく。カリシはホームズ本人にも証言させることにし、ホームズはギャラガーと同じ寮にいて、レイプ事件の翌日ギャラガーがそのことを自慢していたと証言する。ギャラガーは奨学生のホームズに自分の電話1本で、ホームズから奨学金の権利を奪うことができると言ったという。ホームズはゲイで、ギャラガーはそのことをばらすと脅した。裁判で証人となったホームズにギャラガーは、学生時代、性的志向でお前をかばってやったではないかと言う。トイレでその会話を録音したホームズは、判事に録音を提出し、取引に持ち込む。残念ながら、1年間の自宅軟禁と選挙戦から降板という軽い罪だったが、判事はそれに納得できないという。裕福な家庭に生まれたギャラガーがその特権だけでなく、仕事上の職権も乱用してきた。判事はこれまで苦しんできた女性たちに見合う罰が必要だという。ギャラガーは判事の職も失い、1年間の刑期となったが、カルフーンはオリビアが間違った判断をしたという。今回のことでオリビアが警察内で隅の方に追いやられることになるだろう。「long arm」には遠くまで及ぶ影響力という意味があるのですね、勉強になるなあ。今の時代に信じられないような旧態然としたギャラガーの行状でしたが、案外現実的なことなのかもしれませんね。自由や平等をうたうアメリカ社会でも、コネや権力による圧力が物を言うらしい。逆らえばもうこの業界でお前の席はない、それが怖いからみんな長いものに巻かれてしまう。レイプ被害は、証拠をもとにして証明するのが難しく、ギャラガーのような男は目撃者や証人の弱みを突いて告発や通報をできなくしてしまう。カルフーンは相当なやり手で、ギャラガーの弁護も買って出た。ギャラガーは彼女のような属性の女性は襲わないのですね。マイノリティや、奨学金をもらっている学生を狙うギャラガーの卑劣さは本当に腹立たしい。圧巻だったのはフォーダム大の夜学に通ったカリシに「フォーダム出身では出世できない」というところ。日本人の多くはここに反応したでしょうね。でも、黒人で女性の判事は、法律を甘くみるなと厳しい判断をした。この判事は誰かモデルがあるのでしょうか、ギャラガーの圧力が届かない、Long armが及ばない人だったということですね。社会的に高い地位の人による性犯罪やスキャンダルはまたかと思ってしまいますが、選挙となるとそういうことが暴き出されて、政争の具とされてしまう。「グッド・ワイフ」で見ている通り。ウェントワース・ミラーは50歳くらいの役柄ということかな、BLM運動などで多様性が求められてその地位に就いたという。こういう「表向き」な人事もしながら、内部では差別意識丸出しの奴がやりたい放題だというのは興味深いです。
June 20, 2021
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コロナ禍の設定で、なるほどという説明がありました。その上で、これまでにもあったようなテーマを追求し、演じる役者さんも見事、SVUとしたらよくできたエピソードだと思いました。ロリンズがお休みでしたね。オンライン配信で双方向の風俗サービスをしているケンドラが、客の要望に応じてレイプ被害者を演じている時に、実際にマスクをした侵入者が現れた。襲われている様子を見たファンの一人が、これは実際のレイプに違いないとSVUに届け出た。本人からの被害届はないが、ケンドラのチャンネルは閉鎖されたという。サイトを運営するオーナーは守秘義務を持ち出し情報提供を拒むが、カリシとオリビアが直接オーナーに掛け合い、ケンドラの本名とサイトの利用者のリストを手に入れる。このシステムでは、女性たちがルールを作り、直接接触することはなく金を稼ぐという。ゾーイ・カレラは老人ホームにいる父を支え、大学院に通うために妄想サイトで客の要求に応えていた。妄想サイトはコロナ禍で仕事を失ったのがきっかけだという。SVUの聴取に、ゾーイは予定にない出来事でレイプされたという。しかし、客の犯行だとしても、住んでいる場所などはわかるはずがない。SVUは常連客のリストを元に、ケンドラとして個別に話すようにうながす。昨夜の出来事を心配している客が多く、その中でシャイ・ゲイブは昨夜の侵入者が自分だったとあっさり認める。レイプ被害者を演じるケンドラが望んだから、と言い、即逮捕される。ゲイブの部屋にはケンドラの写真がたくさんあり、ストーカーを疑わせる。ゲイブはケンドラに対して、本気で恋愛関係にあると信じているようだ。タミンが事態について説明しようとすると、ゲイブは自分がパラリーガルであることから、弁護士を要求する。カリシは裁判の難しさを指摘する。ゾーイは配信の中でレイプ願望を語っており、それが本心だったのか商業用の言葉だったのかは陪審員にはわかりにくい。妄想と現実の違いをどう理解させるか、ゾーイには辛い裁判になるだろう。ゾーイは客に住所を教えたことはないというが、父の入っている老人ホームの写真をゲイブが持っていた。半年前、ゲイブとの会話で認知症病棟の話題になり、ゲイブのこの施設を勧められたという。ゾーイは裁判を前に怖気づく。とりあえず、ゲイブに接近禁止命令を取り、司法取引を持ちかけようとするが、弁護士は強気で第3級性的虐待ならと受け入れそうになった。しかし、ゲイブは罪状認否で無罪を主張し自ら弁護するという。オリビアはゲイブの目的が再びケンドラを目の前にすることだという。新しい法律でゲイブと判事の命令で共同弁護する弁護士が、現場検証と称してゾーイの部屋を調べることができることになった。ゾーイは怯えながらも、その場に立ち会うという。ゲイブはまるでケンドラとの再会を楽しんでいるようだ。法廷でゾーイに思い通りの証言をさせるつもりなのだろう。しかも、陪審員はゾーイに偏見をもちそうな高齢の女性が多いという。裁判が始まり、ゲイブはそれなりに鋭い質問を証人にぶつける。その夜、接近禁止命令を破ってゲイブがゾーイの父親のホームに現れた。すっかり、ゾーイのボーイフレンド気取りで通報を聞いて駆けつけたSVUに逮捕される。ゲイブはあえて妄想と現実の違いがわからないふりをしているのか。フィンはあいつの頭の中ではゾーイとの関係はリアルなのだろうという。ゾーイが証人席に座り、配信を通じて客とコミュニティを形成し、セラピーのようなことをしていると話す。全ては「演じて」いるのであり、直接客と会うことはない。しかしゲイブは禁止されていた録画を証拠として提出し、その中でケンドラが悩ましくしゃべり身体をくねらすのをあれは真実ではと迫る。ゾーイがあれは演技だというと、「愛している」と言ったのは客には嘘を付いていたのか、そんな人の証言をどうして信じられると追及する。追い詰められたゾーイは動揺してもう証言はしたくないという。カリシは裁判が心配していた方向に向かっていると落ち込む。再度、ケンドラの常連客に証言を求め、ケンドラとの架空の関係について語らせる。ケンドラはどの客にも「愛している」と言った。それを金を払った結果だとしても、客は満足している。ゲイブはゾーイの再尋問を要求し、過去のチャット内容を持ち出し、「一番愛しているのはゲイブ」だと言えと迫る。ゲイブは次第に興奮して一線を越え逮捕される。結局、ゲイブはレイプ未遂を認め、ゾーイは身を隠すことになった。タミンはSVUがゾーイに対して薄情だと納得できない様子だ。オリビアはタミンに帰って休むように告げ、カリシにタミンはゾーイに自由に生きてほしかったのだろうという。なぜロリンズではなく、タミンだったのか、というのはラストのやり取りにあったのかなあ。ゾーイは全てにおいて頑張っていた、その方法がこれまでなら眉をひそめる方法だったとしても、何ら責められるべきではなく、理不尽な客に怯える必要はないはずだ。ロリンズより若いタミン、しかもバイス出身の彼女だからこそ、カリシやSVUに思いをぶつけたのではないか。後はもう、コロナ禍なのでリアルの風俗の関係者がオンラインに職域を移したとか、非接触で女性がルールを決める配信は違法ではないとか、妙に納得しました。投げ銭のような、チップの形式もこの時代ならではですよね。ただ、やはり思い込みの強い客はいつの時代にもいて、これが映画やテレビだったとしても、彼、彼女は自分に対して言っていると信じる人はいるでしょうね。オンラインだから安心ということもなく、何とかして居場所や本名を突き止める輩はいる。配信による風俗は効率的な商売かもしれませんが、やはりリスクがつきまといますね。新法についてのオリビアの「嫌い」など、へーと思うこともあり、法廷にしつらえられたアクリル板など時代を写すドラマとしても、十分でした。
June 12, 2021
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前シーズンにちょっと予告のあったバーバが登場しました。これも、本来ならシーズン21の中で扱われる予定だったのでしょうね。コロナのために遅れて撮影がスタートしたので、4話目でもう大晦日というのが感慨深く、昨年は多くのものを失った、というセリフに私達が感じる以上の思いが込められていたのだろうなと思いました。そして、サプライズなゲストも!新年を迎える直前、13歳のニディア・デイビスが里親の家から誘拐されたという通報があった。里親は児童保護局の役員エイジェイ・シャーマで、ニディアとケンカし、彼女が家を飛び出したので後を追いかけると、街角で白いトラックから出てきた2人組に連れ去られたという。ニディアは最近悪い人物と関わり、外出を禁じるなど厳しく接してきたが、誘拐には交際相手が絡んでいるかもしれない。実の母親ルルは、売春や薬物で逮捕歴があり、フィンの彼女のフィービーが過去に逮捕したことがあるという。ルルのポン引きチリが白いトラックを商売に使っていたこともあり、ルルに話を聞く。しかし、チリは誘拐とは無関係とわかる。道端で倒れていた意識不明の少女が発見されたと、病院から通報があった。出血しており、体内から中絶薬が検出された。驚いたことに妊娠8週で、子供は助からなかった。意識を取り戻したニディアは、中絶薬を飲んだことは覚えておらず、家を出た状況はエイジェイの説明とは全く異なっていた。出血したのでエイジェイが病院に連れて行くと言い、車に乗ったという。妊娠のこともエイジェイは知っており、彼を愛しているという。慎重を期すため、エイジェイに事実確認をするが、ニディアは付き合っている相手を庇い、厳しくしつける自分へのあてつけで嘘を言っていると主張する。ガーランドは問題児にはこういうことは珍しいことではないと言い、エイジェイが経験豊かで過去に多くの里子を扱っていること苦情もないこと、エイジェイの上司もニディアが過去に問題を起こしたことがあるという。胎児から父親鑑定するのは難しく、ニディアは子供を望んていたことなどから、携帯を分析してニディアの行動を探る。ニディアは実の父親ミッキー・デイビスと連絡を取り合っていた。ミッキーは退役軍人で、アフガニスタンで大怪我をして片足を失い退役軍人病院でリハビリを受けている。エイジェイはニディアを連れて病院を訪問したことがあり、娘は幸せそうに見えたという。ニディア以外のシャーマ家の里子たちは、エイジェイから虐待を受けているとは言わず、逆にニディアを責める言葉を述べた。しかし、エイジェイのPCには、中絶薬を検索した履歴があり、スムージーを飲んで具合が悪くなったことから、SVUはエイジェイの逮捕に踏み切る。フィンはミッキーにもそのことを知らせる。ミッキーはエイジェイの罪状認否に姿を見せ、拘置所に移送されるエイジェイを裁判所の外で待った。フィンが横にいるにも関わらず、ミッキーはエイジェイに声をかけ胸に3発銃弾を撃ち込んでしまった。いくつも勲章を受けている戦争のヒーローが殺人を犯したことに、世間はショックを受ける。オリビアとフィンはNYにいるバーバに声をかけ、ミッキーに取引があるかどうか、カリシに探りを入れてほしいと頼む。誰もがミッキーのような元軍人を刑務所に入れたくないだろう。しかし、バーバはカリシを訪ね、ミッキーの弁護を引き受けると告げる。検察側の第2級故殺罪での取引は受け付けない、裁判で彼の無罪を主張するという。バーバの作戦は「陪審による説示無視」で、ミッキーを被害者にするものだ。ガーランドは昔なじみだからといって、SVUの援護を期待すべきではないと、バーバに釘を刺す。レイプ犯の殺害を容認するというのはあってはならない。バーバは予備審問で執念で陪審員を選び、その存在感を見せつけた。裁判では、ニディア以外の女児もエイジェイから虐待を受けていたことが報告され、バーバは児童保護局やSVUの職務怠慢を追及する。証言席についたミッキーは、エイジェイが無罪を主張し自分の呼びかけを無視したため、カッとなりあとはよく覚えていないという。バーバはミッキーがアフガニスタンで虐げられる女性や子供を守っていたことを取り上げるが、カリシは戦場でも丸腰の市民を撃つのは規則違反だと反論する。カリシの質問に次第に感情的になったミッキーは、レイプされた娘を守るためなら何度で同じことをすると叫ぶ。さすがにバーバは不利と見て取引を勧めたが、ミッキーは拒否したという。かつての尊敬する先輩の変容に、カリシも驚く。今の時代、警察も検察も市民の信頼を失い、自警団的な動きが復活しつつある。バーバは陪審員もミッキーを投獄したくないのだという。最終弁論が終わり、評決は第2級故殺で有罪となった。殺意は認められず、少なくとも刑期は一番短くなる。ニディアは施設に戻ることになり、彼女は愛する人を奪ったミッキーに腹を立てているという。オリビアはバーバが誰のために戦ったのかと問う。以前、ここを去る前にあんなことをして、そんな自分を守ったのではないか。バーバは過去は変えられないと言い、昔をなつかしみながら去っていく。いつかはやろうと思っていたのでしょうね。新人検事補カリシと、かつてのSVUの検事補バーバの対決。カリシは法廷でのバーバの姿を手本にして努力を重ね、バーバはカリシの姿にかつての自分の姿を重ねただろう。バーバは頼まれてもいないのに、あえてミッキーの弁護を引き受け、法に基づく正義に挑んだわけですね。エイジェイは連続レイプ犯であり、警察や検察が裁きを下さないのなら誰かが手を下すのもやむを得ない、特に今は警察も検察も信頼度を落としているので、陪審員も感情に左右されるだろう。裁判がメインの「Law & Order」のらしい展開ですね。久しぶりの法廷でのバーバは髭も剃って、さっそうとカリスマかかって見えました。バーバは「The Undiscovered Country」を最後にNYを去ったわけですが、人は変貌していく。選挙関連のしごとの後は、冤罪証明活動など法律家としての仕事はしているらしい。今回依頼人の利益のために働くと言って本分を果たし、結局陪審員も情けに負けたのでしょう。陪審員裁判のこわいところですね。さて、大晦日を迎えるSVUのメンバーのそれぞれが興味深い。特にフィンの新しい恋人が何と、ジェニファー・エスポジートだったとは!しかも、フィービーは刑事だそうで、「ブルーブラッド」からそのまま、何の違和感もありません。(笑)えーフィンと結婚するの?うそーという感じ。クリスマス並に飾り立てて、アメリカ人は大晦日は大騒ぎするのですね。一人で過ごすならうちに来れば?と言われて、カリシがアマンダの家で馴染んでいる風景は、キャットから見ても理解不能なんだろうなあ。そういう関係ではないのね、一線を越えるという線引がどこにあるのか、非常に曖昧です。(笑)タイムズスクエアのカウントダウンはバーチャルで行われ、日常が奪われている気持ちが伝わりました。親しい人大切な人を失った人の数も日本の比ではないのでしょう。本当に、よい年になってほしいですね。
June 6, 2021
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これは、もろにコロナウィルスによる最も悲惨な状態だった頃を頭に置いて見なければいけませんね。今だからみんなが、「そうそう」とわかるけれど、何年か先に再放送を見たときは「こんな感じだったっけ?」ということになるのじゃないか。セリフの「quarantine」を隔離と訳していましたが、ロックダウン中とか、自主隔離という感じですよね。イタリアから交換留学生として滞在していたマリア・フェラーロが、1ヶ月ほど前から行方不明になっている。イタリア当局を通じ、父親からの依頼で、SVUが捜査をすることになった。マリアはルームシェアをしており、「大丈夫、パパに会いたい」というメールを父親に3回送っていた。同居人のブラッドが祖母の部屋をまた貸しており、マリアは3~4週間前ころから姿を見ないという。もう一人の同居人のレクシーは、マリアはサヨナラも言わずに出ていき、ブラッドのホッケーバッグとみんなの金を持ち逃げしたという。レイバー・デーの後の火曜日にはマリアの姿はなかった。マリアの部屋は片付いており、壁とラグには漂白したようなシミがあった。床には血の跡があり、犯罪が想定される。窓から見える中庭に面する閉鎖中の店のドアが壊されており、SVUが中を捜索したところ、冷凍庫の中にマリアの遺体を見つける。検視官のワーナーは、頭に打った傷があり、冷凍庫に入れられた時には生きていたという。マリアは外に出ようともがき、数時間後窒息死した。体内から精・液が検出され、殺人事件と断定されるが、オリビアはSVUで担当することを決める。マリアの父親はコロナウィルスに感染した時期があり、マリアに心配させたくなかったという。ただ、3通の同じ内容のメールは変な感じだったという。マリアは同居人が人を呼び込んで騒いだり、ドラッグを使っていることに不満があったらしい。レクシーが最後にマリアを見たのは土曜日の夜で、うるさいと文句を言われた。その夜は一晩中部屋にいたというが、ストレスで大麻グミを食べていたので記憶は曖昧だ。ブラッドはその週末はアパートにはおらず、両親の家から戻ってきたらホッケーがなくなっていたという。マリアはレクシーの演劇学校の知り合いで、学校の寮が閉鎖され帰国もできないのでここに来たようだが、時期が時期なので他人とは距離を取っていたという。当時もう一人同居人のペリーという男がいたが、マリアがいなくなった1週間後にアパートを出ていったという。ペリーはレクシーが身勝手で、マスクをしないで男を連れ込むので距離をとっていたと非難する。マリアを最後に見たのはレイバー・デーの土曜の夜で、その後何度か電話をしたが通じなかったという。マリアから検出されたDNAは2人分で、ブラッドと身元不明者とわかる。ブラッドは土曜の朝にマリアとセックスしたことを認め、フィアンセのいる身で、マリアとは単なる身体の関係だったという。実はレクシーもブラッドと関係を持っており、滞納している家賃を払う代わりにセックスしていたという。土曜の夜に他に男がいたのかと問われ、つらい時期なのでストレス発散のために男を呼び込んだことを認める。誰だったのかと質問されても、レクシーは不安定で曖昧な答えを繰り返す。ブラッドには両親の家にいたというアリバイがなく、ペリー、レクシーの連れ込んだ男が容疑者といえる。やっとレクシーはバーで出会ったショーンを連れ込んだと認める。ショーンはレクシーとは合意の上のセックスで、借金のかたとして物をもらったという。しかし、引き出しからマリアのパスポートなどが見つかり、ショーンを逮捕する。ショーンは大麻グミの代金として、品物をもらったというが、マリア殺害は否定する。ただ、レクシーとマリアと3Pしたというので、状況が変わってきた。レクシーは騒音に文句を言うマリアを落ち着かせようとドラッグを与えたというが、3Pはしていないと相変わらず証言があいまいで、ショーンの供述と矛盾する。レクシーが遺体を運び出すことは難しいので2人が共犯関係か、とも考えられるが、2人は暴力の前歴はない。ブラッドの土曜の夜のアリバイが成立し、再聴取されたペリーは、レクシーが大音量で黒人男性と騒いでいて、マリアが文句を言いに行ったことを認める。レクシーの部屋を捜索すると、マリアのDNAが検出され、マリアの下着にレクシーのDNAが付いているのが見つかった。やはり3Pが事実だったのか。レクシーはうるさいと怒っていたマリアにショーンが酒と大麻グミを与えたところ、マリアはいろいろ悩み事を語りだし、その後ハイになってセックスしたと、やっと認める。その後3人はマリアの部屋に行ったが、マリアのケガのことは覚えていない。何もかもが曖昧だ。マリアの事件はマスコミでも大々的に扱われ、ブラッドは公然とレクシーを批判した。カリシは大陪審を開かなければならないが、今の所状況証拠しかない、レクシーとショーンが遺体を隠す計画性もそれらしくないという。オリビアは改めてブラッドを聴取する。火曜日の朝にペリーとマリアの部屋のドアを開けたところ、すでに片付いていたという。一方、ペリーはレクシーとブラッドが部屋を片付けたのではないかという。自分はボランティア活動でアパートにはいなかったというので、支援センターのシスターに話を聞く。ペリーはよく寄付された服を持ってきてくれるという。ある時、大量に女性の服を持ってきたというので確かめると、マリアのものと見られるセーターをシスターが着ていた。オリビアはペリーがレクシーを手伝ったとみて、尋問する。レクシーとブラッドを嫌っていたというペリーに、マリアが冷凍庫の中で数時間生きていたと告げると、ペリーは彼女は死んでいたと叫ぶ。部屋がうるさかったので注意しに行くと、彼らはセックスをしており、ショーンが出ていった後、ペリーはマリアが感染リスクは犯さないと言っていたのに破ったじゃないかと責めた。ペリーはマリアに好意を持っており、マリアは露骨にペリーを拒絶した。キスしようと迫るとマリアにはねのけられ、押し返したところマリアは倒れて頭を打った。マリアの父親がコロナウィルスに感染して厳しい状態だと知っていたので、悲しませたくないので、マリアが生きているようにメールを送ったという。レクシーは釈放され、ショーンは今の所レイプと殺人で勾留されている。おそらく、これ以上追及されることはないだろう。オリビアはマリアの父親に事件の解決を報告し、父親はこの大変な時期に尽力してくれたSVUに感謝する。私事になりますが、今ちょっとイタリア語をかじるというか、格闘中で、冒頭オリビアがイタリア語をしゃべっている!と、嬉しかったです。(笑)去年の3月ころのNYCは悲惨で、メリンダ・ワーナーが「死体が山積み」というのもとてもリアル。その後は殺人事件が増えたが、みんながストレスを抱えているとか、マスクをしていない人とか、パーティをしてさわぐとか、営業しているバーがあるの?!とか、もう、「わかるわー」です。帰国も帰省もできない、仕事や学校がなくなって行き場がないというのは、1年後の日本も同じですね。ついでにワクチンの話題も振ってもらいたかった。ちなみに、所轄はデモ対応で出払っているとか、殺人課が仕事が手一杯なので、うちで事件を引き取るというのも、今シーズンの特徴なのですね。ペリーがレクシーの相手が黒人だから言えなかったというのも、そうでしょう。そういう状況下で、ルームメイト間のトラブルによる殺人事件を結びつけたのが興味深かったです。(過失致死かな?)シェアハウスでのソーシャルディスタンス問題は難しそう、みんな過敏になっていて、ストレスをためている。「私はマスクはしません」と主張する人がいるときはどうするのか。レクシーの迷走ぶりは女優さんがすごいと思いました。本当に、イライラさせられましたが、こういう人もいるんじゃないかしら。イタリアは去年の段階で感染者が多く死亡者も多かった。離れた国に住む娘を心配させたくないとがんばったのに、異国で娘は死んでしまった。お墓はどこになるのでしょう、いつになったら親子が再会できるのでしょう。メインのストーリー以上に、感じるものが多かったです。
May 29, 2021
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事件の真相がはっきりせず、裁判の過程で明らかになっていくエピソードで、「ザ・プラクティス」を思い出しました。前シーズンの積み残しは、こういう形で終わる予定だったのですね。フィンはジョエル・フラーから夫の死について起訴されている件で、証言録取を受ける。14歳のウィル・マッキンナが虐待被害を疑われ、学校から通報があった。ウィルの妹も虐待を受けているおそれがあるため、SVUが担当することになった。ウィルの自宅に向かったロリンズは、母親のアイリーナが頭から血を流して倒れているのを発見する。同居している男は出ていったという。アイリーナは殴られたようなアザがあるにも関わらず、何も覚えていないという。アイリーナの恋人ドワイトはトラックの運転手をしており、彼の地元では妻を殴ることにためらいはないようだが、ウィルのことは殴っていないという。アイリーナの家庭は複雑で、アイリーナは前の夫マークとの間にウィルがいて、ドワイトとは6歳のリアンという娘をもうけていた。ウィルとリアンが通う学校では、ウィルの実父マークから、ウィルがドワイトからDVを受けているという話を聞いていたという。ウィルは、ドワイトがママを怒鳴るという。息子を迎えに来たマークは117分署の警官で、ドワイトは切れやすいという。ウィルの親権はアイリーナが持っており、とりあえずウィルとリアンを学校から連れて帰る。ドワイトはウェストヴァージニア州に自宅があり、仕事のついでにNYのアイリーナの家に立ち寄る。暴力の前歴があり、アイリーナの家では3回通報があって警官が駆けつけていた。アイリーナもDVを受けていると見られるが、何も認めず、ドワイトとの接近禁止命令も本人が同意しそうにない。オリビアが子どもたちのことを考えるべきだと説得し、せめて子どもたちだけでもマークの家で預かってもらうようにいう。その夜、アイリーナからドワイトが入浴中に死亡したという通報があった。電源の入ったドライヤーが浴槽に落ちて感電死したらしい。詳しい事情を聞こうとするが、アイリーナは弁護士がくるまで何もしゃべらないという。これは事故なのか?アイリーナは事件当時、ウィルはマークの自宅にいたというが、リアンの話と矛盾した。フィンが同じ警官として調べればわかっていることだろうと追及すると、マークはアイリーナが取り乱した様子で電話をしてきたと明かす。マークとフィンのやり取りを聞いていたウィルは、いきなり自分がドライヤーを浴槽に投げ込みドワイトを殺したと主張する。アイリーナとドワイトが喧嘩をしていて、止めようと思ったのだという。マークは息子を守ろうとして、これ以上しゃべるなという。事実関係は、ウィルが自宅にいる時にドワイトが死亡し、動揺したアイリーナがマークに連絡し、ウィルを連れ帰ったということだろう。ドワイトの死亡時の証言が二転三転し、オリビアは込み入った状況を一つ一つ解きほぐそうとする。ウィルは母親を守ろうと罪をかぶったように見えるが、アイリーナの弁護士カラブレーズは高圧的な態度でアイリーナの発言を制するため、カリシはやむなくウィルを起訴するという。リアンの証言は母親同席でなければならない。リアンはパパがママとウィルに怒鳴ったあとに死んだという。カリシのオフィスにドワイトの妻が現れる。ドワイトは評判は悪いが、よい人だったという。カラブレーズは事故であっても殺人でも、ドワイトが死んだことを嘆く人間はいないとうそぶく。アイリーナはドワイトの妻が妊娠しているのを知らず、別れたと聞かされていた。オリビアはドワイトに騙されていたのだろうと指摘する。なかなか真実を話そうとしないアイリーナに、カリシは14歳のウィルを成人として起訴すると告げる。ウィルの弁護士ピッパは、ウィルが正当防衛でドワイトを殺害したと主張する。ウィルが母親をかばっていると見たカリシは、一人で罪をかぶるべきではないと諭す。ウィルはリアンにトイレをさせようと、バスルームに連れていくと、風呂に入っていたドワイトが拒否し、怒鳴って後で自分とママを罰してやると怒鳴られたと主張するだからドライヤーを浴槽に投げ込んだというのがウィルの主張だが、そうであれば正当防衛は成り立たない。裁判が始まり、カリシはマークにウィルがドワイトを正当防衛で殺したと思ったのかと尋ねる。マークは初動捜査で、ウィルを預かっていたと嘘を付き、異なる供述をしていた。ウィルに殺人の疑いが及ぶのを恐れ、アイリーナに頼まれウィルを母親の家から連れ出した事を隠した。しかしドワイトの虐待を知っており、マークは息子には計画殺人はできないと証言する。アイリーナはオリビアに前夫マークもまた支配的な夫だったという。結局、責められるべきは自分だ。証言席でアイリーナは、バスルームからドワイトとウィルの怒鳴り合いが聞こえて、駆けつけたところドワイトが死んでいたと証言する。おそらく、ウィルの正当防衛だと思ったが、裁判になったときのことを考え嘘をついたという。カリシはドワイトに抵抗した痕跡がなかったことを指摘し、アイリーナの証言の矛盾を突く。追及されたアリアーナは、ついに自分がドワイトを殺したと証言して、法廷は大騒ぎとなった。弁護士が審理無効を狙ったのか、あるいはウィルが初めから母親を守ろうとしたのか。オリビアはアイリーナの罪を追及するカリシも、ウィルにとって敵と映るだろうと指摘する。改めてアイリーナに真実を話すように求めると、バスルームでドワイトの怒鳴り声がして、ドアを開けるとウィルがドライヤーを手にして立っていた、ドワイトはバスタブに横たわりながら後で2人を罰してやるというと、ウィルはママを守ると言い、アイリーナはドワイトが立ち上がる前にドライヤーを奪うとバスタブに投げ込んだ、という。つまりは正当防衛となるが、それでもウィルは供述を変えないだろう。カルブレースはこのまま曖昧な状況で見逃してもらえば良いと言い、罪を認めようとするアイリーナに侮辱的な態度を取る。アイリーナは断固としてカルブレースを解雇すると、カリシはアイリーナを過失致死で起訴しアイリーナは有罪を認めた。1年の刑期となるが、ドワイトの妻は認められないと叫ぶ。フィンのレオン射殺に関する言い分は手順に従ったものであり、レオンが仮釈放違反をしたことを知った時点で逮捕すべきだったと反省する。幼いアンドレまでナイフを突きつけられても、怖くなかったと証言し、賠償金狙いなのは見て取れたが、結局市は200万ドルの賠償金を支払うことになった。昨今の警察に対する市民感情を慮ってのことだろう。フィンは警察が生まれ育った地域の人々をひどい扱いをしてきたのを知っており、それを変えたいと思って警察官になったのに、まさか簡単に黒人を射殺する警官になるつもりはなかったという。今回もコロナ禍のせいで家庭に閉じこもることが増え、ストレスをためた加害者と長い時間過ごさなければならくなった、という言及がありました。これはこれで大きな問題ですね。アイリーナとその子どもたちを巡る状況はそれ以前にひどいDVの状態があったわけですが、苦しみ続けたアイリーナがその呪縛から解かれて、罪を認めるまで変化できたことが、力強く描かれたなと思いました。演じた女優さんも勇気を持って母親を守ろうとしたウィル役の役者さんも、上手かった。リアンちゃんは、年齢以上にしっかりしていた印象。始めは事故かと思われた案件がDVがもたらした不幸な事件になり、このまま事故で死んだことにすれば都合がいいや、と思うのは無関係な市民の発想ですね。やはり手を尽くして真実を突き止め、正しく法を適用するという姿勢が見て取れました。アイリーナはドワイトが死んだ以上、もう怖がる必要はないけれど、息子を守り自分を守る(そうしないと、子どもたちは施設などに行ってしまう)という選択をした。ただ、その過程でやけに依頼人に対して偉そうにする弁護士が付いた。真実を告白するチャンスもその弁護士のせいで遅れてしまったわけですね。まあ、誰もが弁護士を依頼する権利はあるにしても、アイリーナにこの弁護士を雇う金はあったのだろうか、弁護士も勝つために依頼人に対して普段からこういう対応をするのだろうかと、気になりました。アイリーナが「私が殺しました」というのは、「ザ・プラクティス」でいうところのプランBですね。もちろん、本裁判で無罪を勝ち取る可能性もあったわけですが、陪審員は判断に苦しむところだったでしょう。フィンの裁判は、普段なら200万ドルまでの金額にならなかったということかな。あるいは門前払いとか。たしかにフィンはジョエル親子の問題に首を突っ込みすぎてしまい、温情をかけて事態を悪化させた面も否めない。ではどうするべきだったのか。一警官の判断に任せるのではなく、複数のサポート体制を関わらせるべきだったのかなあ。アイリーナもジョエルも、複雑な関係や感情があって、一律に法律で決めつけることができないのが、これが人間というか、生きていることなのかな、と思いました。
May 23, 2021
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新シーズンプレミア。冒頭、出演者がマスクをしているのを見て、おーっ!と声が出てました。コロナでアメリカのドラマ制作が大きく影響されて、初めて見るエピソードでもありますが、さすがに「今」を写し込むのが上手いと感心しました。特に、レギュラーも含め、マスクの着脱のタイミングが見事だったなあ。リアリティがあって、しかも演技を妨げないというか。そして、一番深刻な問題を真正面から捉えている、さすがだとうなりました。セントラルパークで黒人男性に脅されたと訴えがあり、警官が駆けつける。幼い息子を連れたコリーンは、ジェイヴォンが息子を脅かしたと激しく訴える。一方ジェイヴォンはこれが差別の現状だと、自らを撮影してSNSにライブ配信していた。警官はジェイヴォンのIDを確認しようとするが、ジェイヴォンは拒否し、周辺には騒ぎを聞きつけた人が集まり携帯で撮影し始めていた。ところが、息子がそばで倒れている男性を発見する。男性は頭を殴られ、コリーンが犯人はジェイヴォンに違いないというと、警官はジェイヴォンを押さえつけ拘束した。被害者はレイプされたと見られSVUが到着すると、エリックと名乗りレイプされたと答える。しかし容態が悪く、救急車で搬送されるころにはエリックは意識を失う。警官は被疑者が攻撃的な態度だっただけでなく、別件で令状が出ていたので逮捕したというが、ジェイヴォンは逮捕の根拠を示せと抵抗する。フィンは容疑者と見ることに懸念を示すが、オリビアは令状があることを根拠に連行を決める。ジェイヴォンに令状が出ていたのは、黒人差別抗議運動での治安妨害や騒音などの容疑で、過去に性犯罪で逮捕されたことはない。エリックが運び込まれたERの医師は、エリックと知り合いで、エリックがゲイであることを家族は知らないという。母親は昨夜息子から何も連絡がなかったというが、弟は帰りが遅くなるという連絡を受けていた。エリックは9番街のバーによく立ち寄っていたらしい。ジェイヴォンは早朝公園で運動をしていたという。事件の前は薬物依存者の会に参加し、スポンサーと一緒にいたが、薬物の件を職場に知られると、困ったことになるので言えなかったという。9番街のバーのオーナーは、エリックが昨夜来ていたかどうかはわからないと答える。交通カメラにバーを出たエリックの姿が写っており、一緒に歩いていた男性を見て、ロリンズは現場で撮影していた男だという。ジェイヴォンのアリバイが確認され、釈放することになったが、ジェイヴォンはエリックの捜査協力を拒む。交通カメラで一緒に写っていた男を見て、エリックの弟は「彼のタイプ」だという。数多くアップされた動画の中に、その男が写っており、SNSの写真から身元を探る。ガーランド警視正がジェイヴォンがSVUを訴えたと告げに来る。オリビアもフィンも内部調査を受けることになるが、警察への風当たりが強い今、警察のルール通りに対処したというのは通用しないだろう。そのルール自体が問題視されており、BLM運動の高まりと共に世間は警察に反感を持ち始めた。内部捜査も想像以上に厳しいものになろう。同じ黒人警官として、ガーランドはフィンにオリビアに偏見はなかったのかと問う。フィン自身、黒人男性を射殺しており2回めの訴状となる。正当な理由があったかどうかは関係なく、自分たち一人一人が危険な状況なのだという。現場の動画を投稿したのはジョー・マーフィーとわかる。ジョーは素直に警察に同行し、エリックとの画像を見て彼が例の被害者なのかと驚く。ジョーの説明では、バーでエリックが自分にアタックしてきて、店を出てからも追いかけてきたという。しばらく一緒に歩いたが、その後セントラルパーク近くのガールフレンドの家に行ったという。しかし、訪問した時間で女性とジョーと言い分が異なり、ジョーがしていたマスクから採取したDNAが、エリックの下着に付着していたものと一致した。ここでジョーは証言を変え、公園でエリックがセックスを求めてきたので俺はゲイではないと、彼を突き飛ばしたという。ところが、急遽弁護士が現れ、それ以上の取り調べはできなくなった。IABのインタビューで、オリビアは過去にSVUがジェイヴォンに所持品検査をしていたことを追及される。実際に職質したのはニック・アマーロだったが、連続レイプ事件で容疑者が黒人少年だったことから、ジェイヴォンも取り調べの対象となった。しかし、昨日の現場ではコリーンの身元を調べなかった。コリーンは虚偽の告訴や前夫への接近禁止命令などが出ており、クレーマーだった。そこに差別的な偏見がなかったかと問われて、オリビアは偏見はないと答える。カリー警部はカメラを止めると、わかったような口をきくなという。警察の中には、口では偏見がないと言いつつ、差別をしていることに気づかず、警察の構造的な差別に素直に従う人がいる。オリビアは自分はレイシストじゃないというが、潜在意識の部分ではどうなのかと言われ答えに窮する。警部はこの国の法執行機関は人々からの信頼を失い、その信用を取り戻すには一人ひとりが真剣に向き合わなければならないという。ジョーは殺人未遂と暴行、犯罪的性・行為で起訴されることになった。ガーランドの意見で大陪審での証言はフィンになった。IABのインタビューで無自覚の偏見を指摘されたオリビアは、それが警官としての決断判断にどれほど影響を与えていたのか、困惑しているという。ガーランドは組織というものは、危機に瀕すると本体を守るためにためらわずに生贄を差し出す、だからお前も注意しろという。いまだにエリックが昏睡状態の中、大陪審が始まり、フィンらが証言する。DNAなどの証拠もあるというカリシだったが、陪審員の中から、フィンに対してレオンを撃ったのも警察のルールだったのかという質問がでた。それをきっかけに陪審員から質問が続出し、検察側の心象は悪化してしまった。カリシはフィンの証言が上手くいかなかったことに憤慨し、そもそもジェイヴォンを逮捕する時に疑問があったのなら、なぜそう言わなかったのかとぶつける。ジョーの弁護士が態度を変え、大陪審で証言することにしたという。警察での証言を偽証だったと認めて、ジョーは同意の上でエリックとセックスをしたが、暴行はしていないと証言する。自分がバイセクシャルなのを家族や恋人に知られたくなかったので嘘をついただけでなく、SVUでの取り調べでは圧力をかけられたという。警察はジェイヴォンの逮捕で市民から抗議を受け、火消しに走ったのだろう、自分もエリックやジェイヴォンと同じように被害者なのだというジョーに、カリシも手の下しようがない。陪審員にはベースに警察を罰したいという感情があり、カリシがジョーを追い詰めれば追い詰めるほど道場を得ることを弁護側はわかっていた。危惧したとおり、ジョーは不起訴となった。それをエリックの母親に伝えると、警察がジェイヴォンを誤逮捕しなければ、ジョーは起訴されたのにという言葉が返ってきた。ノアは、学校で無実のジェイヴォンを逮捕したのが自分の母親だと話題になっているという。SNSで子どもたちもジェイヴォン逮捕の動画は知っており、ママはレイシストなのかという。ノアから見れば、間違ったのなら謝らなければならないが、オリビアは裁判を理由にそれをしない。オリビアは考えた末、ジェイヴォンに声をかける。ジェイヴォンは薬物のことを会社に知られ、解雇されてしまった。オリビアは、コリーンに対して、検察が虚偽告訴で起訴することになったと告げる。それがジェイヴォンや世間に対して、どんな意味があるのかということだが、オリビアは自分には取り組まなければならないことがたくさんあるという。いや~、これまでドラマの中で散々差別や偏見について扱ってきたのに、私達のヒーローであるSVUのそれもオリビアが、長年気づかない偏見に基づいて仕事をしてきたのではないかとは、そもそもドラマの方向性も代わってくるような、衝撃的なオープニングとなりました。市民全員がスマホを持って、現場を生配信するという警察を取り巻く環境の変化もあるでしょう。ジェイヴォンの逮捕の経過はこれまでなら、警官に素直に従わなければ即連行!で済まされたことが、そうは行かなくなったということですね。まあ、いつものオリビアだったら、あの状況でジェイヴォンがエリックをレイプしたとは判断しなかったと思うのですが、違う展開になってショックです。IABの警部こそ、あなたこそ何様?と言いたくなりますが、素直に自分を見つめ直すのはさすがオリビアというか。ノアの素直な言葉が真実を突いていますね。ジェイヴォンは日頃の抗議運動として警察を訴えるのは当然でしょうが、仕事を失って賠償を求めるという面もあるでしょう。ガーランドた口にした今こそ時代の分岐点だという認識、IABの警部がいう警察の構造的差別、これを認めるかどうかは2つに分かれて、国内の分断が進んでいる状態なのでしょうね。もちろんこれはドラマですが、「しかたないよ、それが世の中なんだから」でなく、がっつり向き合うのはSVUだからこそ、感服しました。大陪審のシステムは「グッド・ワイフ」でも取り上げていて、そこでの率直な陪審員の疑問が検察の意図を覆すケースがあるのは珍しくないのでしょう。カリシの実力も不足していたかも知れないし、ジョーの弁護士が上手かったということか。でも、もうジョーを起訴することはできないのかな、これまでなら、別の事件を起こすのを待って「必ずあいつを刑務所に入れます」という姿勢になるのですが。久々にニックの名前が出ましたが、今シーズンはなんと!ステイプラーが戻ってくるらしい。本来は第1話にステイプラーが登場する予定だったんだそう。スピンオフ計画ですね、ファンが喜ぶことができるのだから、やっぱりすごい。ちなみに警視正がレギュラー入して、ちらっとタミンがゲイ?バイ?かという言及もあり。話題に事欠きませんね。
May 16, 2021
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シーズンフィナーレ。今シーズンの総まとめのようなエピソード。1話「I'm Going To Make You a Star 」5話「At Midnight in Manhattan」9話「Can't Be Held Accountable 」10話「Must Be Held Accountable 」のその後が一気に来ました。本来は24話まであったということなので、無理に決着をつけないで次に積み残したのは仕方なかったかも。それにしても、何ともやるせない気持ちになりましたね。映画製作者のトビー・ムーアの裁判が始まろうとしているが、弁護側は被告の健康問題を持ち出し、なかなか進まない。被害者らは証言を求められ精神的にも厳しいが、長引くことでさらに苦しみ、また嫌がらせも受けているという。判事は延期を認めず、陪審員の選任を進めるように命じる。妻へのDVで刑務所に入っているレオン・フラーが半年の刑期で出所することになった、レオンは妻子と接触を禁じられているが、妻のジョエルに「話をしよう」とメモを届けたという。フィンはそうなれば刑務所に戻ることになるというが、ジョエルは息子のアンドレが板挟みになるのが不憫だという。フィンは出所したばかりのレオンに妻子と接触しないよう警告する。タミンと知り合いだったトランスジェンダーのラキラがから、仲間のダコタが自分と同じ手口で激しい暴行を受けたと通報を受ける。ラキラは犯人のデイヴィースから買収されて、訴えを取り下げたという経過があり、仕事場の埠頭でデイヴィースの姿を見かけたと何度もタミンに伝えていた。ダコタは昏睡状態で、今回も間違いなくデイヴィースが犯人だというラキラの訴えを受け、オリビアは証拠を掴むまでは直接デイヴィースと接触してはならないと、タミンに釘を刺す。ロリンズを誘拐した元刑事ブッチの娘アイビーが戻ってこない、と母親から届けがあった。ブッチは刑務所に入り、交際していたゲッツが獄中で自殺した経緯などから、アイビーが荒れた生活を送るのも理解できる面があり、ロリンズはアイビーを探す。トビーに女優にしてやると言われて「演技指導」を受けたピラールは、裁判で証言するためオリビアとカリシと証言の練習をする。弁護側からは相当厳しい質問が来ることが予想される。ベネズエラの実家周辺には記者が現れ、あれこれ聞いてまわているという。おそらく、トビーが雇った私立探偵がピラールを貶めるためのネタを漁っているのだろう。ロリンズはアイビーの携帯を手がかりに、年上の交際相手にアイビーの居場所を尋ねる。今夜、いとこが開くパーティにアイビーが来るという。現場に乗り込んだロリンズは、薬物の所持という罪状で強引にアイビーを連行する。本当に反省しているのかどうかよくわからないが、ロリンズは次にやったら逮捕すると言って釈放する。トビーの裁判の証人を集めるのに苦労しているカリシに、アメリアは精神的に耐えられないと言ってくる。15年前の事件を掘り起こされたアメリアは恋人に迷惑をかけることになり、別れることになりかねず、それはできないという。タミンは監視していることをデイヴィースに感づかれ、直接話をすることになった。金曜の夜はホッケーをしてジムに行き、アリバイがあるというデイヴィースはラキラは嘘つきで、自分は今は家族を取り戻そうとしているところだという。フィンの警告にも関わらず、レオンはアンドレと接触した。保護観察のルールではレオンを刑務所に戻すしかないが、ジョエルはアンドレのことを考え、放って置いてほしいという。ピラールをめぐるゴシップ記事が流れ、ピラールはSVUのことはもう信じられないという。カリシも弁護側のハラスメントだと主張するが、相手も負けていない。オリビアは法制度を重んじる元判事だったバースがなぜトビーに関わるのかと問う。ダコタが死亡し、ラキラはやはり前回証言すべきだったという。タミンはデイヴィースがジムの行き帰りで服装が違っていることに注目し、着替えた服を探す。ジムの清掃員がデイヴィースからスーツを預かっていた。ロリンズはアイビーが年上の男とコカインを吸って勾留されたという連絡を受ける。アイビーがロリンズを指名したのだが、ロリンズは一晩留置場で頭を冷やすように、という。フィンはアンドレにママに何かあれば連絡するように、と携帯を渡す。デイヴィースのスーツに付いていた血液はダコタのものと一致し、ダコタから検出されたDNAなどもデイヴィースと一致したため、逮捕に踏み切る。カリシはアメリアの恋人ラモーナに話を聞く。アメリアは追い詰められ薬や酒に頼るなど、すっかり人が変わってしまったという。事件を誰にも言わなかったというアメリアが、母親に事件のことを話していたと聞いて、カリシは証言の危うさを危惧する。アイビーは「彼女も被害者であり立ち直ろうとしている」というロリンズの口添えで、リハビリを条件に釈放されることになった。今度こそ更正を誓い、アイビーはパパに伝えてほしいという。アンドレからの連絡で自宅に向かったフィンは、レオンがジョエルの首にナイフを当てている状況に遭遇する。銃を向けナイフを捨てるように命じるが、レオンは妻を突き飛ばすと息子を抱き寄せナイフを近づけた。フィンはレオンを射殺し、最悪の状況となった。その後、フィンには不当死亡の訴状が届く。陪審員選任の日、トビーは心臓の病気が悪化したとして入院してしまった。裁判は延期となり、カリシは新たな対応を求められる。ダコタの追悼が行われ、タミンは今度こそラキラに証言するよう促す。逮捕をしても、裁判を終えて初めて審判が下る。弁護側はありとあらゆる手を使って裁判を「妨害」し、証人へもプレッシャーをかけてくる。トビーを弁護するバース判事に、オリビアが「一体あなたに何があったのですか」というようなことが、来シーズンに出てくるのかな。都合が悪くなると入院というのはどこの世界でも同じですね。証人は不安定で、カリシはどうやってこの裁判を戦うのか、これも見ものです。ラストに、「飲みに行かない?」というアマンダとの間にビミョーな雰囲気が漂いましたが、こちらも気になります。まあ、アマンダはティーンの娘を持つのは最悪だ、というぐちを聞いてもらいたかったのかな。髪の毛をかきあげた仕草は意味深ですが。フィンが訴えられたのは、妻からか、妻の妹からか。アンドレにとっては大好きなパパで、そのパパを目の前で殺されたのだから、フィンはアンドレから恨まれることになるのでしょうね。仮に裁判でフィンが無罪になったとしても、幼い子どもに仕方なかったという理解ができるはずがなく、これは重荷を背負うことになりそう。こういうことがあると、フィンは何もしなければ良かったのか、ということになりますね。新人タミンは一番の成長株で、オリビアの指導の成果が出てきたようです。裁判も勝てそうで、来シーズンに期待します。カリシは今シーズンは踏んだり蹴ったり、新人検事補として本当に頑張りました。悲壮感が漂うところが新たな魅力かな。(笑)
May 9, 2021
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シーズン21はコロナウィルスのせいでしょうか、話数を減らして次のエピソードで終了ですが、すぐにシーズン22の放送があるようですね。さすがFOXさん、シーズン21を待たせた分、サービスしてくれます。ゲストは「スコーピオン」のトビーでしたね。どこか、そのイメージを匂わせていたかも?パトロール中のパトカーにトラックを追突させた女性が、受け答えがあやふやで様子がおかしい。飲酒運転で罪状認否に臨むと、突如私はレイプされたと叫ぶ。ジル・ベイリーはカップケーキのパティシエで、マッチングアプリで知り合ったルークという男性とデートしたあと、何も覚えていないという。ただ、仕事用のトラックを運転している時に意識が戻り、車をコントロールできず事故を起こした。レイプされたと思ったのは、服装が乱れていることと痛みがあるからで、アプリを通じて今朝ルークから連絡が来たが、「私に何をしたの?」と返すと、彼とは接触できなくなったという。事件からかなり時間が経っているが、とりあえず病院でレイプ検査をすることになった。マッチングアプリの会社からは情報が得られないため、防犯ビデオなどでジルの行動を確認すると、出会ったバーで酒を飲み、2人で店を出るところはふらついた様子は見えない。その後、1時間ほどどこかに行き、戻ってきてジルのトラックのところまでルークが送ってきた。パトカーに追突したのはその10分後だ。近辺でルークの目撃情報を探すと、飲食店でビール2本を購入する常連客だとわかる。自宅も判明したため、話を聞くが、ジルと出会いバーで酒を飲んで自宅でセックスしたが、合意の上だったという。ジルをアプリから削除したのは、思いつきでレイプされたなどと非難されるのを恐れてのことだと説明する。怪しさはあるものの、捜査を続ける手がかりに欠ける。病院での検査で、ジルからは薬物は検出されなかったが、検査に引っかからない新しいドラッグが日々生まれているという状況も背景にある。諦め気味のジルに、オリビアはあなたの全ての状況、供述が証拠になると答える。同じような手口で被害者がいないか探したところ、4ヶ月前のブルックリン署で未解決となった事件があった。レベッカは同じマッチングアプリでルークと出会い、バーでビールを飲んだところでフラフラになったという。その後の記憶は断片的でベッドの上で誰かに押しかかられているのを覚えているという。とにかく、身体を動かすことができなかった。面通しをしたところ、レベッカはルークが犯人だと断定した。ルークを呼び聴取を始めるが、飲み物にドラッグを仕込んではいない、合意の上だったと繰り返す。ルークは女性を口説き落とすのは苦手なタイプのようだ。SVUは、ジルとレベッカが酒を飲んだバーで再度聞き込みを行う。酒を提供したのはフリーランスのバーテンダー、アッシュ・ゴードンで、ルークはアッシュと直接何度も連絡を取っていることがわかった。アッシュは悪びれることはなく、ジルからドラッグが検出されていないので家宅捜索もできない。アッシュは大学で化学を専攻し、無断でドラッグを調合したため退学となっている。また、アッシュが関わっていたとすると動機がはっきりしない。ルークの罪状認否を傍聴していたジルは、アッシュの情報を知って、2人は知り合いだったと証言する。それをもって、SVUはアッシュの家宅捜索に踏み切るが、見つかった薬は一般に販売されているようなものだった。ただ、PCに暗号化されたフォルダーがあり、「ルーク」というフォルダーには複数の動画があった。今の所、フォルダーを開けることはできないが、動画の日付はレイプ事件の日と一致している。アッシュはどうせ解読できないと、たかをくくっており、オリビアは情報を一般に公開してルークとデートしてレイプされた女性は名乗り出てほしいと呼びかける。すると、同じような状況を訴える女性が次々と現れた。その中で、28歳の若さで脳卒中になったというパイパーの母親から通報があった。帰宅した後、異変を感じて病院に行きレイプ検査を受けたが、そのさなかに脳卒中を起こし、半身が麻痺してしまったという。SVUはルークに容疑を追加して再逮捕し、レイプドラッグのせいでパイパーが死亡すれば、殺人罪となると脅す。ルークはデート前にアッシュに連絡して酒に薬を盛ってもらい、アッシュは「臨床試験」と称してデートの様子を録画して効能をチェックしていたという。レベッカの時は効果が弱かったので、パイパーの時には調整したようだ。ルークはマイクを付けてアッシュの自供を引き出す協力を引き受け、一体ドラッグに何を使ったのかと迫る。アッシュは自分の薬は芸術だと口にしたため、逮捕された。ただし、アッシュが作ったのが違法薬物である証明ができないため、取引で他の「顧客」の名前を明かすということで2年の刑期となった。法律が犯罪に追いついていないのが現状だ。ルークの他に4人の男がレイプドラッグを使い女性をレイプしていた。ルークは10年の刑期となったが、パイパーは裁判の時には私は実験動物ではないと証言するという。アッシュという男は「ブラックリスト」に出てくるような悪人でしたね。マッドサイエンティスト系で、報酬は求めないが、自分の能力に酔っている感じ。最近では草食系の男が多くて、女性をデートに誘うのも難しい、だから後押しをしてやったのだと、身勝手な論理。こんなものは恋愛とは相容れないのに、草食男子はそれで満足なのでしょうか。MeeToo運動に怯えたからって、薬で相手の自由を奪うだけでも犯罪行為だし、訳のわからない薬が健康被害を及ぼすことが恐ろしいです。こちらも身勝手だ。以前日本でも、脱法・ドラッグだとか問題になっていましたが、法律の網目をくぐってこういった事件が起こることを防ぐのは難しそう。被害者たちが、記憶が曖昧なことなどから届け出をためらったり、事件の全容を知って私だけじゃなかったと涙したりと、声を上げることの難しさが感じられるエピソードでした。これからも同様の事件が起きるでしょうが、SVUが他の被害者を探すなど、諦めずに突破口を見つけたのが心強かったです。オリビアがルークの名前を挙げて一般に情報を求めるのは、日本では無理でしょうね。ところで、いろいろあったアマンダは刑事の第2級に昇進することになった。良かったね、ということですがSVUに加わってから随分長かったような。仕事をしているようには見えないフィンが巡査部長なので、余計にそう思います。最近のフィンはかつてのマンチのような立ち位置ですね。(笑)
May 2, 2021
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新たに加わったガーランド警視正を掘り下げたエピソードですね。彼は信心深いというキャラクターだったと思いますが、正に試されることになりました。「Baptism by Fire」には初めての試練という意味があります。ガーランド警視正が家族ぐるみで親しい、チェイス牧師に性犯罪の情報があるとSVUに知らされた。元々、教会の会計係ブレイクが教会の金を横領したという容疑で詐欺特捜班が調べていたが、教会の10代の少女たちに対して、口止め料が払われたという。ガーランドの手前、きちんと捜査が行われるかという危惧もあったが、ガーランドはオリビアに全権を任せるという。チェイス牧師は若い信者たちでダンスチームを結成し、全国を回って高い評価を受け、副牧師の妻と共に全国中継の説教を行うなど、目立つ存在だった。また、女子校を開設して寮生活をさせたり、生活支援の名目で小切手を手渡しているという。これが被害者への口止め料なのか、15,000ドル以下の金額が支払われている。副牧師で妻ののローラに横領事件について質問を続けると、他に比べてかなり高額な3枚の小切手が見つかった。レネ・リーとその母親シャーデーにそれぞれ75,000ドル、シャデー単独には10万ドルが同じ月に支払われており、ローラはこれはありえないという。ブリオナ・テイラーは将来の学費として受け取ったと言い、デスティニー・ホールは牧師に関係を迫られたので断ったら口止め料として小切手をもらったという。合計25万ドルを受け取ったレネは母親が失業してローンが払えなくなるなど大変だったので牧師に支援してもらったと答えるが、SVUは納得できない。ガーランドはそれとなく牧師の様子をさぐるが、牧師は捜査に関する情報を知らせてくれと協力を求めた。いよいよ捜査に踏み込むことになり、オリビアは小切手の件を牧師に尋ねる。牧師はレネと母親に小切手を渡したことは認めるが、最後の1枚は覚えがないという。会計係が横領したのかも知れない。シャーデーに確かめると、仕事で腰を痛めて働けなくなり、治療費として小切手を受け取ったという。シャーデー自身は牧師に会ったことはなく、問題児だったレネのダンスのオーディション動画を教会に送ったところ、レネはNYに呼ばれて活躍するようになり、牧師は素晴らしい人だという。女子寮の寮長ミシェルはレネが会計係と組んで金を盗んだと思っている。レネにそうなのかと問い詰めると、レネは牧師に従ったと話し始める。牧師は入学したばかりのレネの勉強を見るということで、1対1で部屋にこもり、マッサージと称して体を触るようになった。ついには、体の関係となったのをレネはパソコンで録画していた。牧師はその動画を削除する約束で小切手を渡したのだという。証拠の動画をもって、SVUは牧師に任意同行を求める。ローラはレネが嘘をついている、ガーランドの力で何とかしろと乗り込んできた。証拠の動画も後ろ姿なため、夫とは確認できない。要求を断るガーランドに、ローラは教会の信者すべてと縁を切らせると言い放つ。取り調べで牧師は、レネが嘘をついていると主張し、代理人のエドガー・ゴールドウィンは動画が本人とは特定できないという。今の所、これ以上の捜査は警察の上層部も及び腰だ。他にも被害者がいるかもしれないと、寮に向かうと、レネが荷物をまとめて出ていったという。ブリオナはショックを受け、部屋の壁には「悪魔は嘘つきだ」と落書きされていた。シャーデーの元にレネは戻っておらず、シャーデーは未だに牧師は善人だと信じている。レネはボーイフレンドの部屋に滞在していて、寮で嫌がらせを受け誰も信じてくれなかったという。捜査を続けるためにも逮捕したいというオリビアに押され、ついに牧師の逮捕に至ったが、罪状認否後に保釈されて、牧師は信者らに自分は間違っていない、少女がカネ目当てで嘘を言っていると呼びかけた。それだけでなく、牧師はガーランドを罪を捏造していると激しく非難した。しかし、牧師の妻はその後SVUを訪れ、夫に裏切られていたことを認めたという。犯行時同じ家にいたのに、未成年の少女たちを守れなかったことをローラは激しく後悔し、被害に遭った子らから話を聞いた。ミシェル、レネ、ブリオナには謝罪した上で、大陪審での証言を頼んだという。大陪審では、牧師が17歳になったレネからブリオナに関心を変えて、嫉妬したレネが動画を撮影して牧師に見せたと証言する。しかし牧師は逆に金を受け取ったレネが動画を削除していない、あれは罠だったと言い訳する。他にも被害者が証言していることや、ローラが虐待に気づけなかったことを悔いていることを伝えると、やっと牧師は取引に応じることになった。代理人のエドガーは教会の顧問弁護士からも降り、牧師の虐待を気づけなかった自分を恥じているという。オリビアはあなたは自分の仕事をしただけだと慰める。ガーランドは刑務所を訪れ、牧師と面会するが、牧師はこれは神の与えた試練だという。あくまで罪を認めようとしない牧師に、ガーランドはあなたのために祈るという。信仰に関するテーマは信じている人でなければわからない部分があるでしょうから、娘の名付け親でにもあり、人生の師でもあるチェイス牧師へのガーランドの気持ちは、複雑でとても辛いのだろうと言うしかないです。最後の涙が物語っているように思いました。教会相手となると、検察や市長も尻込みしてしまう、選挙のときの組織票があるから、というのは、「グッド・ワイフ」を見ているので、よくわかります。今回のチェイス牧師がカルトのリーダーだったら、警察も容赦しないでしょうね。妻の離反が取引に応じるきっかけになったのだから、ローラの存在は牧師にとって大きかったのでしょう。でも、刑務所で罪を償うつもりはさらさらなさそうで、出てきたら同じようなことをするのかも。エドガーはオリビアに興味を持っていたけれど、オリビアの「別の状況で出会いたかった」というのは、思いやりでしょうね。弁護士稼業は極悪人でも誰でも、依頼人の利益を守るのが信条で、エドガーが恥じる必要はなかったと思いますが、交際を申し込むには分が悪いということだったのかな。それにしても、ガーランドの奥さんは弁護士なのね。で、牧師の奥さんはNCIS:LAのミシェルでした。(笑)アマンダが週末は母のところに行ったというので、にぎやかなロリンズ家のその後が見たいです。
April 25, 2021
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タイトルは有名なジェームズ・スペイダーのあの映画からですが、無理やりバレエにこじつけたような。(笑)ノアがバレエを始めたことから、バレエ団からみのエピソードがあるかなあと思っていましたが、私は「ブラック・スワン」を思いながら見ていました。国立バレエ団の新しいプリマ、デリアが自分と同僚ブラッドとのセックス動画がネットに上がっているとSVUに訴える。そのために、バレエ教室の仕事を失ってしまった。ブラッドとは最近付き合い出したばかりで、彼と「スタジオX」と呼ばれる奥の部屋で愛し合っているところを何者かに撮影されたという。ブラッドは自分は知らなかったと答える。「スタジオX」は団員の中の公然の秘密で、舞台監督のアリスターはあまり問題視していないようだ。部屋にはカメラが設置されていた跡が残っていた。動画がアップされたサイトを突き止め、投稿者を調べるとブラッドの同僚ジェイソンが投稿したことがわかった。しかし、元の動画はブラッドから送られており、団で数少ない男性バレリーナのブラッド、ジェイソン、エドワードが動画を共有していたことがわかる。デリア以外にも被害に遭ったダンサーは多く、まだアップされていない動画もあった。極端な男女比から、男性ダンサーはこういうことがあっても解雇されることはないという。逆に女性ダンサーは動画をきっかけに解雇されてしまう。ブラッドの母親は弁護士で、ブラッドはハラスメントの罪にしか問えず、SVUは動画をアップしたジェイソンを盗・撮、リベンジポルノなどの首謀者として追及することにする。ジェイソンは裁判になると聞いて、振付師のサーシャも知っていると明かす。ジェイソンらは女性ダンサーとのセックス動画を撮影し、サーシャに見せるという。一緒のオーディションのようなもので、サーシャがそれを見て気に入った子がイエスといえば、動画は削除される。デリアは解雇されたが、ティナはサーシャと寝ることで役をもらったという。それはレイプに当たらないのか?という質問に、ティナは同意の上と答える。こういったことは、バレエ以外の業界でもありがちだが、告発者はなかなか現れない。デリアは動画から個人情報が突き止められてしまった。しかし、サーシャが捜査対象ならもう下りるという。もう一人男性ダンサーで、故障中で休んでいるハドソンもバレエ団はストレートの男性にとって天国だという。誰もサーシャを敵に回すことはできない。退団者の中で、やはりサーシャに関係を迫られたローズに話を聞く。ジェイソンとの動画を撮影され、サーシャは自分にも同じことをするのならこの件をもみ消すと言った。役に抜擢され、サーシャとの関係はしばらく続いたが、耐えられずアリスターに相談すると、特別公演のパーティでプリマとのディーナ権が出品されるが、落札者とはディナー以上のことをするように求められた。結果的にそれを断ったことで、ローズの動画が出回り、解雇されバレエ界からも追放されてしまったという。SVUはソロをもらうために体を提供するというのは人身売買だと判断し、次のパーティでアリスターとサーシャを現行犯で逮捕することにする。鉄道班のカルドゥンをIT系投資家に仕立て、次のプリマ、アシュリーを支援すると言ってアリスターに接触させる。スィートルームに現れたアシュリーがセックスに同意したところで、SVUが踏み込みアシュリーを売春の罪で逮捕した。アシュリーはオークションでプリマとのディナー権が何を意味するかは、みんな知っていると言い、ブラッドとジェイソンらが撮影した動画を使って、サーシャとアリスターがプリマらを搾取してきたことを話す。オリビアは2人をすぐに逮捕し、ジェイソンは数ヶ月は刑務所に入ることになった。出回った動画は何とか削除し続けることになる。ブラッドとエドガーは解雇されたが、2人は不当解雇で訴えているという。バレエ団は女性だけの芸術チームを雇ったらしいが、デリアがバレエ界に復帰することはないだろう。動画は決して消えることはなく、観客の前に立つのも怖いという。オリビアがバーバの名前を出していましたが、中の人同士、ブロードウェイで親しいのかな。いずれ、バーバが再登場するための言及だったのかも知れません。バレエ界にせよ、劇団にせよ、映画にせよ、役を与える実権を握る人物が女性を思いのままにする、特に演技の勉強だとか言って関係を迫るというドラマはこれまでにもあったように思います。これを改めるためには、役柄を決めるのは団員らの投票で決めるとかになるのかなあ。バレエは総合芸術なので、関わる職種や人員も多くて、必然的にトップに権力が集中するのでしょうか。バレエ団くるみで、支援者の金をつなぎとめるためにプリマに売春させるのは極端ですが、それくらい(明白な罪状)でないと、罪に問うことは難しいのではないか。とりあえず、団内での意識改革を行わなくては。NYはバレエの本場で、国際的に活躍するカンパニーがありますね。ニューヨーク・シティ・バレエ団にセクハラ・パワハラ疑惑があったというので、それにヒントを得たのかも知れません。ノアが大人になった時、バレエダンサーの将来はどうなっているのでしょうか。脱線しますが、男女比の差が大きいというのは声楽界にもあって、アマチュアでもちょっと上手い男性はあっちこっちの合唱団で引っ張りだこみたいなことはありますね。ジェイソンが意外に思ったリベンジポルノの罪については、NY州で新しくできた法律のようです。デリアが最後に言った言葉、ネットの中では動画は決して消えることはない、というのがこのエピソードの肝だったわけですね。バレリーナになる夢を叶え、プリマとしてあと一歩だったデリアの将来を奪った男たちはしっかり罪に向き合ってほしいですね。カルドゥンの潜入捜査はちょっとぎこちなかったような。IT系の金持ちなら名前も知れ渡っているでしょう、まだアラブの王族の方が良かったかも。キャットが潜入捜査で「私がバレリーナになります」と言うのかと思いました。(笑)
April 18, 2021
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おっと、これは意外な展開となりました。一方、アマンダの家族のゴタゴタは、ここまでくるとコメディみたいに見えてしまいますが、つにパパが出てきた。SVUが続く限り、ロリンズ家のストーリーは続く?ロリンズの妹キムが、薬物の過剰摂取で病院に運ばれた。驚いたことに、仮釈放になりロリンズの元を去ってから、男の子メイソンを生んでいた。弁護を引き受けたロレンゾと暮らし一時は安定していたものの、別れてシェルターでメイソンを生んでからは、鎮痛剤に依存するようになり、麻薬に手を出すようになったという。この状態ではメイソンの親権を失う恐れもあり、事情をよく知るキムは取引のネタがあるという。ある医師が、処方箋と引き換えにセックスを迫ってくるという。オリビアがキムに面会して確かめたところ、ポール・カペジオという整形外科の医師は、金のない女性患者にセックスを要求し、キムも10回以上応じたという。カペジオはデジタルの記録を残しておらず、何なら自らおとり捜査に協力するというキムに代わって、ロリンズが潜入することになった。実際に膝の調子が悪いロリンズが妹から聞いたと言って診察を受けると、カペジオはすぐに話しに乗る。フィンらがカペジオを逮捕して尋問すると、依存症の患者の痛みを和らげる代償だと、開き直る。カリシはレイプ罪ではなく、薬物流用、保険詐欺でも立件できるというが、ハディードはキムの保釈を認めた上で、他にも同じことをしている医師がいるのではないかと言い出す。DEAに引き継ぐと、被害者は置き去りにされてしまう。SVUが主導を取っている間に、やれることをするべきだ。オリビアはカペジオに重窃盗、詐欺の罪に第3級レイプ罪を加えることにする。すると、カペジオは製薬会社の営業担当が売春行為を使った接待をしている実態について話す。タミンはカペジオの診療所の受付係に潜入し、カペジオの紹介で、ハリントン製薬の営業ティファニーに会う。ティファニーは、医師たちに「奉仕」することで、よりたくさんの薬を買ってもらえるともちかける。タミンは新薬を紹介する昼食会に接待係として参加することになった。ティファニーは元AV女優で、クリニックにオキシコドンを売り込んでいる。報告を受けたハディード主任は、ハリントン製薬の3代目とは同級生だと明かす。そんないかがわしい接待を許すような一族ではないというが、捜査そのものについては認めるという。キムは保釈され、オリビアの配慮でメイソンの親権がロリンズに渡るように事態は動いている。自宅に戻ったロリンズの前に、実の父ジムが現れる。キムがメイソンを預けようとしてジョージアから呼び出したのだという。ジムはアルコール依存症があり、ロリンズとしては避けたい存在だが、孫に会いたいという父に押し切られ、ロリンズは一晩父を泊めることにする。何と父は3度めの結婚をするつもりらしい。ハディードの家族とハリントン家はかなり親密だったらしい。捜査に与える影響や、ハディード本人の思惑がつかめないため、オリビアはハリントン製薬の昼食会に医師として潜入することになった。招かれた医師らは、テーブルごとに営業担当が付き、新薬の紹介を名目にスィートルームでの接待もあるという。さっそく同じテーブルのゴールド医師は、ティファニーとタミンと一緒にスィートルームに向かう。営業部門の責任者リックはオリビアに、セント・ジョン島で開かれる討論会に招待するという。ティファニーはタミンに売春行為をするよう促し、ゴールドに2倍の薬を買うようにねだったところでSVUが踏み込んだ。ティファニーは売春の客引きと重窃盗の共謀で逮捕された。ロリンズは一時的なメイソンの親権を認められ、キムと子どもたちと共に自宅に戻る。そこでジムがアルコールと薬物の過剰摂取で倒れているのを発見し、救急車を呼ぶ。メイソンを預かる条件では、このような事態が起こると親権を奪われてしまうことになり、ロリンズは焦る。ティファニーは枕営業を命じた上司の名前は言おうとしない。ハディードは明日ハリントン製薬の慈善イベントに行くことになっており、オリビアはティファニーを使いそのパーティに行くことになった。会社ぐるみで節操のない営業方針を進めているとなると、トップの責任も問うことになる。ハディードはオリビアに反対することなく、捜査を進めるようにいう。イベント会場でオリビアはハディードが社長のウィリアムと親しく話しているのを目撃する。ハディードはなんと、NYPDの警官が潜入していると告げた。ハリントン製薬が売春婦を使って依存性のある薬の売り込みをしている証拠を掴んだと言うと、ハリントンはこれもビジネスだと答える。これまでの捜査内容を伝え、友人として忠告するのだというハディードに、ハリントンは法律顧問に招くとも言い、今後の捜査について知らせるように求めた。その会話はハディードによって録音されており、ハディードは真相を確かめハリントン製薬を訴えるために自ら潜入捜査したのだった。ハリントンとハディードはかつて恋愛関係にあったが、ハリントンは裏切られたと対決姿勢をみせる。ジムは無事目覚めたが、ロリンズは複雑だ。キムは刑務所でどういう親であっても、自分が立ち直るには親を受け入れるべきだと学んだという。しかし、ジムは病院から姿を消してしまった。自分は同じ場所には留まれない人間だという書き置きがあった。キムは父の姿に接し、仮釈放を取り消して刑務所で更正したいと言い出す。メイソンはロックランドに住む自分たちの母親のところに預けることになった。膝に水が溜まっているアマンダが、2人の子供と犬まで連れている姿は、これまでの彼女のイメージとは違いますね。お母さんとして、頑張っているなあ。オリビアもノアの上級生の電子タバコの話を聞いて、心配になったりと、働く女性の側面を見せてくれます。キムは4年ぶりの登場ですね。今回も相変わらず、取引で保釈してもらおうと小賢しい。女優さんが上手いのもありますが、自分を正当化して姉には迷惑をかけ通しの姿には、もういやーと叫びたくなります。そんなキムも、変わる時が来たのか、やはり子供の存在は大きかったようですね。父親については、この親にして…と言いたくなるような、我が道を行く父親でしたが(転石苔を生ぜず)、最終的には反面教師になってくれたらしい。キムは今度こそ、刑務所で更正を目指すという。ぜひ頑張ってほしいです。製薬会社の営業が手段を選ばない方法で、売上をキープしているというところから始まって、どの世界にもある話だろうなあと思っていたら、ハディードの元カレが出てきた。どうやら結婚まで考えた間柄だったのでしょう。これまで、カリシをいじめる主任に、なにやら事情があるようだとは思っていました。ハティードはかなりの上級階級の人のようです。勝ちにこだわったり、権力側に知り合いが多いとかオリビアらと一線を画す人かと思っていましたが、プライベートが見えて急にイメージが変わりました。でもハリントンから逆恨みされるのには十分で、この先ちょっと心配です。
April 11, 2021
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複雑な展開に着いていくのが必死でしたが、まあ、こういうエピソードもあるのかなあという感じ。誰かモデルがいるのでしょうか。SVUというよりはスパドラさんでやっていた「スタート・アップ」を思い出しました。女性を勇気づける企業家CEOとして、女性たちの熱い支持を受けているルナ・プラサダのイベントにオリビアが招かれ、レイプ被害について知見を述べる。ルナは女性も自分を愛し、性に対しても追及すべきだと、情熱的に語る。イベントの終了後、ルナのアシスタントセコイアから、オリビアに緊急連絡が入る。会社のCFOのボビー・フロストがルナをレイプしたという。ルナは、2人だけになってボビーに酒をすすめると押し倒されたという。新規株公開を前に、2人に緊張が高まっていたとは言うが、レイプ被害を公開することで、自分のイメージが悪くなり会社にダメージを与えるので、ルナは告訴はしないと言い出す。レイプ検査は終了しており、ボビーは合意の上のセックスだったという。部屋に入ってきたセコイアがレイプだと騒いだのだ。ボビーは、ルナとセコイアは交際しており、自分と浮気をしている現場を隠すためにレイプだと言ったのではないかと主張する。実はボビーはかつてルナと交際していて、自分から別れたのだという。その後、ルナはバイセクシャルを公言し、若いセコイアを側近に抜擢した。セコイアの話では、ボビーに覆いかぶさられたルナが自分を見て「助けて」と叫んだという。そして、ボビーは自分からルナと別れたのではなく、ルナに振られて、そのことでセコイアを恨んでいるという。レイプ被害を認めることは弱さの現れではない、世の中は変わり、むしろ女性たちに力を与える勇気ある行動だというオリビアに、躊躇していたルナも納得する。ボビーを聴取すると、会社の金をルナが横領していると言い出す。新規株式公開の準備をしていたところ、ルナの金の使い方に疑問を持った。横領額は多額で、このままでは会社にダメージを与え、存続できなくなるので、金を返済するならそのことは忘れると指摘すると、ルナは自分を誘惑してきた。むしろ、自分と会社がルナの被害者だと言わんばかりの主張で、ルナのレイプ被害の捜査は保留となってしまう。最高技術責任者CTOのビネイ・グプタは不明瞭な取引にサインをしていた。実在しない業者に送金された金は、カリブ海のダミー会社に送金されたことになっており、マネーロンダリングとも言える。ビネイは、犯罪の意識はなく、全てルナの指示だったと弁明する。ボスであるルナに逆らうことはできない。最高執行責任者COOのメラニー・フランクスは、ルナは会社の主要株主として君臨し、取締役会もルナの友人ばかりで、ルナのやりたい放題だという。ビネイがサインした金はダミー会社に送金された後、小切手で現金化されていた。受取人は元社員のティサ・チーとわかる。ティサは数ヶ月前に退社しているが、コンサルタントとして金を受け取っている。ティサはその金が性的暴行の口止め料だという。ティサは社員だった時、会社の保養施設のあるジョージ湖に招かれ、ルナのキャビンで2人だけになると、ルナは酒を勧め、新製品を試すよう言ったという。断ると、ルナは自分を締め上げ、同意なしにバイブレータを挿入した。この件については、ルナはティサとは一緒の部屋にいなかったと言い、スィートルームでセコイアと一緒だったと反論する。ティサはルナから謝罪のメールを受け取っていた。ルナはそんなメールを送った記憶もなく、ティサに渡った小切手も初めて知ったという。検察はビネイに詐欺、マネーロンダリングの意識はあったのか追求する。メラニーは、ルナが成功してセレブの仲間入りをするようになってからは、自分の言葉には耳を貸さなくなったという。SVUはやむなく、ルナを横領と性的暴行で逮捕する。ルナは一切罪を認めず、マスコミは手のひらを返したように、ルナをバッシングし始めた。次第にルナの情緒が不安定になっていく。ただオリビアはレイプの告発は嘘ではないのかもしれないと考える。ルナの逮捕を受けて、ボビーとメラニー、ビネイが記者会見を開き、ルナをCEOから外すと発表する。オリビアに、刑務所に入ったルナから、囚人たちに襲われたという連絡が入る。面会に向かうと、ルナは証拠とされるものを何も覚えていないが、もしかすると、本当は自分がやったのではないかという気がしてきたという。これまで、女性に強くあるべきだと訴えてきたが、今回の出来事で裁判は耐えきれない気持ちになった。精神的に動揺したルナは、自分は正気を失ったに違いないと叫ぶ。わめき倒し本当に、精神科の治療が必要かという状況だ。オリビアはルナが現実を受け入れようとして、葛藤していると考える。ジョージ湖での経緯で、ルナの言い分が正しいことがわかる。ティサはルナではなく、ビネイと頻繁に連絡を取り合っていた。ルナの謝罪メールも偽造されている可能性があるという。文面からボビーが偽造したという疑いがあり、検察は幹部の3人とティサが、ルナをトップの座から引きずり落とす陰謀を企てたと見る。ハディードはルナの起訴を取り下げずに、大陪審を開くことにする。まず、ティサを証言するために予行演習させ、ルナの暴行について証言内容に疑問があると投げかける。大陪審で嘘をいうと、7年の罪となる。ティサは、ルナに不満を持つビネイが会社を守るため企てたと認める。ボビー、ビネイ、メラニーはルナを会社から追い出そうとしたのだった。しかし、メラニーはレイプの件は計画になかったという。とにかく、自分勝手なルナから会社を守りたかった。取引するというメラニーに、オリビアはなぜ同じ女性なのに、ルナを陥れようとしたのかと問うと、幼い頃からルナのいじわるな面を知っており、そもそも彼女の会社「ウィー・ビー・ウェル」はメラニーのアイディアだったと答える。ルナは人のものを盗んで、自分のものにするのが得意で、とにかく謝ってほしかったのだという。ボビーは虚偽の訴え、レイプなどで7年の刑となった。ビネイは5年、男性陣は金が動機だったことになる。無罪となったルナは、友人を大切にしなかった報いをうけたのかなと言う。オリビアは、ルナにゼロから新しい人間関係を築けば良いとアドバイスする。このタイトルは「ザ・プロデューサー」というケヴィン・スペイシーの映画から取ったのかな。私は見てはいません。ルナの暴君のような存在に耐えられなくなった会社の上層部が不満をつのらせ、彼女を追い出す陰謀を図ったところ、意外にもルナはメンタルが弱かった。というか、3人はルナの弱点を知っていたのかも知れませんね。ルナは結局広告塔というか、派手で人の心を掴むのが上手いので表で活躍した。幼馴染のメラニーとはずっと一緒でビジネスのアイディアをルナの恋人だったボビーと実現したが、CEOとしてのルナの言動は目に余る。それで彼女を追い出す陰謀を企てたものの、結局自分たちが会社を追われることになった。さて、この会社はどうなるんでしょう。製品が良ければ、どこかに買収しれもらうとかあるかも知れませんね。メラニーは今度こそルナから離れるのか、あるいはルナとやり直すのかですね。そんな嫌な人といつまでも友達関係になくても良いのに。ルナ役の女優さんは迫真の演技でしたね。今回フィンの姿はなかったような。ハディードまで出てきて、強力SVU3人女性陣と女性ばかりの印象でした。余計なことですが、脚本にタケウチさん、セコイア役の人はアユミさんと、日系の人かと気になりました。(タケウチさんはそうみたいですけど)
April 4, 2021
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久しぶりにスカッとするエピソード。憎むべきは罪だが、こいつは許せないと思って序盤はイライラさせられました。たまにはこういうのも良いですね。SUVは鉄道班と共同で、地下鉄内で痴漢の常習犯の取締りを行う。3名を逮捕したものの、一人は逃亡の途中で騒ぎを起こし、警察が黒人の人権を蹂躙していると訴えて、SNSにも拡散されてしまう。ドゥエイン・バリックは女性のスカートの中を撮影し、その携帯を壊して捨てて証拠隠滅を図った。ドゥエインは移民業務局の事務員で前歴はないが、職場を調べるとなると安全保障省の管轄で面倒なことになるという。上司のロリー・オトゥールによると、その部署は永住権を申請する者の家庭を調査し、偽装結婚を暴く仕事をしている。始めは捜査に協力的ではなかったが、SVUの求めに、ドゥエインのPCを調べて、犯罪に該当する画像をネットに上げていたことがわかったという。それだけでもかなりの重罪となるが、ドゥエインは上司をレイプ罪で訴えることができると、取引を切り出す。オトゥールは、実意はグリーンカードを与える代わりに、難しい立場にいる女性にセックスを強要していた。もし拒絶すれば母国に強制送還すると脅すのだという。被害者の一人、リナ・バスケスは、オトゥールに脅され、オフィスの外でミニバンの中で3回も要求されたことを認めるが、夫には知られたくないと、証言を拒む。浮気をしたことになり、夫を傷つけることになるからだ。証言してくれる被害者を探し、ベトナム料理店に務めるロザミー・クラインに話を聞く。ロザミーも頑なに証言を拒み、愛する夫に知られたくないという。もう一人、移民局の施設に勾留されているマギー・クィグリーは同じように、オトゥールに迫られたが、拒否したところ勾留されてしまったという。オリビアは証言をするならばUビザが発行され、強制送還はないと伝えるが、夫が強制送還されるのではないかと心配する。連邦検事にオトゥールのミニバンの令状を取ろうというオリビアに対して、ガーランド警視正はFBIの捜査は被害者のためにはならないという。オリビアはおとり捜査でオトゥールを逮捕することを考える。鉄道班のハシム・カルドゥン巡査の父親はイスラム系で、アメリカ人のロリンズとカップルを装い、永住権を申請する。宗教の違い、離れた年齢、経済状況の格差が大きいカップルは、偽装結婚の疑いを持たれるという。予想通り、オトゥールはロリンズに個別に面談するともちかける。呼び出され、オトゥールのミニバンに乗り込んだロリンズに、オトゥールは夫との情熱的なセックスを自分もおこぼれがほしいという。車にはマットレスがあり、夫を愛していて強制送還されたくなければ自分とセックスしろと迫ったところで、SVUはオトゥールを性的恐喝罪で逮捕する。しかし、オトゥール側は偽装結婚を暴くための作戦だと弁明する。女性が誘いに乗れば、偽装結婚だと判断するらしい。オトゥールは保釈され、SUVは証言してくれそうなマギーの夫に協力を求める。しかし、マギーの夫もマギー本人もゲイであることがわかり、実質偽装結婚だったことになった。一方、リナは夫から暴力を振るわれているらしく、証言でオトゥールと関係をもったことを知られるのを恐れていた。しかし、証言してUビザを発行されれば、夫と別れてもアメリカに残ることができると聞いて、証言するつもりになる。オリビアはオトゥールに重罪を求めていたが、ハディードは第3級レイプ罪や職権乱用、収賄罪などを訴求するつもりだという。裁判でドゥエインが証言するが、そもそも地下鉄での痴漢行為で逮捕されており、自分の罪を軽くするために上司を売ったと印象が悪い。潜入捜査をしたロリンズはやり手の被告側弁護士から、オトゥールも偽装結婚を見抜くために演技していたのでは?とやりこめられる。頼りにしていたリナは、妊娠してしまったと言い、証言を拒否するという。生まれてくる子供には父親が必要で、夫にはオトゥールの子かも知れないとは言えないという。カリシはやむなく裁判の延期を求め、新たな証人を探す。カルドゥンは母親がユダヤ系だということから、ロザリーの夫と話してみるという。ロザリーの夫エディは、妻が愛する夫のために、オトゥールの理不尽な要求に従わざるを得なかったと聞いて、理解を示す。新たな証人を引き連れ法廷に臨んだカリシに、弁護側は慌てふためく。裁判は諦め取引するというが、自分は国境を守っているんだと居直るオトゥールに、カリシは公権力を使って最も弱い立場の女性を従わせたと激怒する。結局第3級レイプ罪を3件で、オトゥールは15年の刑で有罪となった。ロザリーは、夫が話を聞いて一緒に涙を流してくれて、なお一層愛が深まったとロリンズに礼を言う。とにかく夫婦の間に秘密がなくなったのがうれしい。ロリンズはカルドゥンの奥深さに興味を持つ。ロリンズは完全にカルドゥン巡査に惚れましたね。私も惚れました。(笑)エスニックでイケメン、若いけれども人の心を掴むのが上手いカルドゥンにはもっと出てきてほしい。何なら、SVUに来て~そうなると、カリシのジェラシーがメラメラということになるかも知れません。さて、地下鉄内の痴漢行為て、アメリカでもあるのですね。NYならではでしょうか。警官たちが容疑者を特定して、現行犯逮捕するというのも、日本みたいだ。容疑者が逃走して電車を止めるのがニュースになることもあり。ただし、今の時代黒人の容疑者を荒々しい方法で逮捕すると、警察は非常に分が悪いですね。SVUが「今」を上手く取り込んでドラマにしているな、と思うところです。犯人のオトゥールの言い分は、どうしたって矛盾している。オトゥールの誘いに乗ったら偽装結婚。夫を愛している者は拒否する、だから偽装結婚じゃない、ではグリーンカードを与えるの?みんな、強制送還におびえて涙をのんで従ったんでしょう。小役人が女性の弱みにつけ込んで、卑劣な行為をしているだけ、正に、カリシの言う通りです。「刑事」とからかわれたカリシが怒り爆発で、かっこよかったです。一つの刑期は長くなくても、件数が増えれば長くなるのは知恵ですね。ロザミーの旦那さんが優しい人で良かった。オリビア、想像よりも高級なマンションに住んでいるような感じでした。
March 27, 2021
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新人タミンのキャラクターエピソードですね。ゲストの熱演が印象に残りました。意外なゲストとして、久しぶりのバーバがちらっと出ていましたが、どうやらこれはこの後の予告編だったかな。ボクシングの試合に出場したタミンは、馴染みのトレーナー、ロメオと若い選手カミの間に違和感を感じる。2人は鍵をかけたロメオの部屋にいて、ロメオはカミが肩の脱臼のケアをしていたと弁明する。しかし、事実ではなさそうだ。翌日、タミンはその違和感をオリビアに相談し、オリビアはタミンの直感を信じるという。16歳のカミは、夜遅くまでジムで練習をしてロメオに送ってもらっていた。カミの祖母は、彼は父親のような存在だという。オリビアはジムの内部で情報を聞き込みするようアドバイスし、タミンと対戦したエスペランサに会う。エスペランサによると、カミはロメオのお気に入りで、ロメオはタミンの戦い方をエスペランサに漏らしていた。もしかすると、カミとの関係をタミンに嗅ぎ回られたくないロメオの警告だったのかもしれない。やがて、カミと祖母がSVUに現れ、2年以上前からカミとロメオは寝ていたという事実を告白する。カミは恋人だと主張するが、祖母によるとレイプで、証拠となるメールもあるという。令状を取り、ロメオを取り調べようとしていた矢先、ジムでロメオとエスペランサが言い争い、エスペランサがロメオを殴るという事態が発生した。倒れたロメオは後頭部を打撲したため、救急車で搬送された。救急車の中でロメオはカミは一方的に恋心を燃えさせているだけで、セックスはしていないという。エスペランサはSVUに、カミにロメオとの不適切な関係について問いただし、携帯のメールも見たという。そのことをロメオに尋ねると、お前はばかかと否定された。オリビアはタミンが被害者に同情しすぎて客観性を欠いたとして、この先はカリシに任せると注意する。第2級レイプ罪で、病院でロメオの罪状認否が行われたが、無罪を主張した後、容態が急変してロメオは死亡してしまう。エスペランサは19歳の将来有望なボクサーだが、ハディードは、正当防衛が証明されなければ第2級故殺罪でエスペランサを起訴することになるという。そうなると15年の重罪となる。なぜ、カミのことでそこまでエスペランサが激高したのか、彼女もロメオから虐待を受けていたのか。オリビアはジムの仲間が事件現場で何か目撃していたか聞き出すように命じる。一人はエスペランサがロメオに食って掛かり、ロメオが「それは嫉妬だ」と言ったという。もう一人は、ロメオがエスペランサに「キズモノ」と言ったと証言する。エスペランサもロメオに虐待されたことが疑われるが、エスペランサは自分がボクサーであることを意識し、自分が弱いと認めたくないとガードを崩さない。とにかく、まずエスペランサに弁護士を付けないと何も聞き出せない。しかし、タミンは友人としてルールを破ってエスペランサに面会してしまう。事件が起こってから、エスペランサは実の父親を近づけようとせず、何かトラブルを隠しているようだった。キズモノというのは、ロメオとの関係ではなく、父親とのことだったのか?カリシはタミンの行動を批判するが、今の所エスペランサは何も証言したわけではない。ただ、父親とのことをほのめかしただけ。ロメオは彼女の心の傷を侮辱したのか。オリビアはタミンの軽率な行動を叱り、フィンとロリンズに父親サントスを聴取させる。サントスはエスペランサが10歳の時に妻をなくして、その後は娘たちに全てを捧げてきたという。エスペランサにはグラシエラという妹がいることがわかるが、薬物依存で連絡が取れない状態らしい。弁護士を同席させ、エスペランサに父親との関係を尋ねると、やっと子供の頃から性的・虐待を受けていたことを認める。護身のためにボクシングを始めたが、ロメオはそのことを気づいたようだ。カミとのことを問いただした時は、ロメオは父親の慰み者と、エスペランサを侮辱したのだという。グラシエラは、姉が父親の虐待を受けていたことを認めるが、証言するのなら、姉いに金を要求するという。SVUはエスペランサを説得して、サントスとの面会を観察する。エスペランサは殺人罪から逃れるためには、父との事を裁判で証言しなければならないと訴えると、サントスはあれは仕方なかったと事実を認めるが、この事は隠し通すつもりだ。エスペランサの涙の訴えに、検察もサントスの自白が得られたと判断し、彼女の罪状は傷害罪で2年となった。グラシエラは捜査に協力して父親の罪を認めさせ、サントスは逮捕された。姉妹は久しぶりに再会し、タミンに感謝する。まず、タミンはベイルート出身であること、ボクシングで相当な腕前であることが明らかになりました。暴走してしまうのは、熱意があっても経験が浅いから。「同情しすぎると客観性を…」は若かりし日のオリビアがクレイゲンから教え込まれたことですね。今回は親しい仲間の問題だったので、余計に肩入れしてしまったのかな。経験を積んで、いつかは彼女もオリビアのような警察官になるのでしょう。それにしても、エスペランサ役の女優さんは見事でしたね。うちに秘めた苦しみ、悲しみ、怒りの表現、葛藤それらを爆発させた父親との対峙、すごかったわ~見ごたえがありました。妹役は全く逆のタイプでしたね。お父さん役の人、シカゴシリーズのドーソンのお父さんでしたか。「デクスター」のデイヴィッド・ザヤスに似ていましたなと思いました。タッカーの死でオリビアが相当参っていることは、みんなが心配しているようで、カリシのママまでも、息子にスープを届けさせるなんて、和ませてくれるじゃないですか。ママもいつか顔を出してほしいです。そして、黒黒としたお髭がワイルドなバーバがテレビ電話(スカイプ?)でオリビアの早めの誕生日をお祝いに。時代を感じますね。今はアイオワで選挙からみの仕事をしているらしい。オリビアにとっては、長年共に苦労した戦友みたいなものですから、彼の言葉は心にしみるでしょう。ぜひ旧友を温めてほしいです。
March 20, 2021
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懐かしい人の登場かと思ったら、とても重い内容で胸に迫りました。ただただ、辛いです。オリビアと交際していたタッカーが警察を引退することになり、パーティが開かれる。オリビアは自分から別れを切り出したこともあり、複雑な心境でパーティにでかけていく。タッカーは1ヶ月前に別の女性と結婚したばかりで、幸せそうな様子だ。タッカーの元同僚ギャリー・ウォルドとタッカー、オリビアが歓談しているところに、オリビアとアカデミーで同期だったレイチェルが現れる。レイチェルは思わせぶりな恨み言を言うと、タッカーに酒を浴びせて店を出ていく。その後、レイチェルは外に止めてあった車の中で銃で自分を撃って死亡した。レイチェルは優秀で熱意のある警官だったが、風紀課のころに燃え尽きてしまったという。NYPDでは警察官の自殺が続いており、本部は警官らにカウンセリングを受けるように勧める。オリビアのセラピストのリンドストロームも、SVUのメンバーにカウンセリングを始める。しかし、レイチェルは死ぬ前に車の中でメッセージを録画しており、元同僚にレイプされたが警察内部でもみ消されたと告発していた。相手の名前は明らかにしていなかったが、警察はこれからも事実を隠し、犯人を守るだろうと訴える。オリビアは内部調査(IAB)にいたタッカーがこのことを知っているはずだというが、タッカーは覚えていないという。捜査を始めたSVUはホームレス同様になって、レイチェルが寝泊まりしていた教会で聞き込みを行う。神父は警察がレイチェルを見捨て、死に追い込んだと非難する。彼女はやはり犯人の名前は言わなかったが、事件が風紀課にいた2004年頃というので、タミンが親しい元上司に聞いてみるという。ラルフ・モリス巡査部長はレイチェルのレイプの訴えについて、よく知らないと言葉を濁す。ただ、レイチェルには良くない噂があったと言い、彼女の方から男性たちに手を出して回っていたという。タッカーの引退パーティで乾杯の音頭を取ったギャリーは、当時風紀課の警部で、彼なら知っているかもと言われ、フィンとカリシが、警備会社を経営しているギャリーに話を聞きに行く。ギャリーはレイチェルが男を漁って関係を迫り、断ると脅すなど良くない行動があったという。レイプされたという訴えがあり、タッカーが調査したがレイチェルの訴えは虚偽だと結論付けられたという。オリビアはタッカーに嘘をつかれたと非難する。タッカーは15年前のことで、今は思い出したという。レイチェルはギャリーに苦情を申し立て、それぞれ意見を聞いたが、正式に訴えると4組の家庭を壊すことになり、結局本人が追及しないと決めたのだという。タッカーの言葉をどうとらえるか悩ましいところだが、モリスが自殺したという知らせが入る。2時間前に話したばかりだというタミンはショックを受けるが、モリスの妻によると、夫には自殺願望があったという。警官は特に今、辛い立場にある。金の面でも苦労があり、警察は助けてくれなかった。夫は取り乱して何本か電話をかけていたという。最後に電話をしたのはリンドストロームだということがわかるが、リンドストロームは患者との守秘義務は死後も続くと、話の内容について口を閉ざす。しかたなく召喚状で証言を求めるが、リンドストロームは現在NYPD全体でカウンセリングを受けさせようとしているために、聞いた内容を外部に漏らす事は信頼を失うので話せないという。事実を整理すると、風紀課で働いていた当時、レイチェルにはギャリー、モリスの他にも2人の同僚らと関係があったようだ。モリスが最後にかけた電話の1本は、ギャリー宛で、ギャリーはモリスに口止めを要求したのか。カリシはリンドストロームが守秘義務を盾にしたために、逆に自殺者が生まれたと訴える。ところが、審理中にリンドストロームのオフィスに泥棒が入り、PCとモリスの医療ファイルが盗まれたことがわかる。実は昨夜ギャリーがオフィスを訪れ、モリスがリンドストロームにかけてきた電話の内容を知りたがっていたという。タッカーが全て知っているというので、改めてオリビアがタッカーに話を聞く。タッカーは妻にも秘密にしていることがあると明かす。実はオリビアと付き合う前から肺がんを患い、今は脳には腫瘍があり、余命は1年もないという。それでレイチェルのことも記憶が衰えたのだろう。ギャリーからは味方をしてくれと連絡があったという。自分はレイチェルと浮気をして別れたつもりだったが、レイチェルは別れた腹いせにレイプされたと訴えたという。良心の呵責に苛まれたタッカーは、死ぬ前に正義を行うと約束する。タッカーはマイクを付けてギャリーと食事をし、事件について聞き出す。ギャリーはモリスがレイチェルと不倫したことをリンドストロームに話したファイルを盗んだことをほのめかし、しつこく被害を訴えるレイチェルに思い知らせるため、暴力を振るったという。ギャリーの自供で逮捕に至ったが、タッカーは罪悪感に苛まれているという。オリビアに対しては、あの時の別れについて理解を示し終わったが、その後タッカーは新婚の妻に財産を遺して自殺してしまった。オリビアは深く悲しむ。もう、えー!?という感じですよね。タッカーは久しぶりに出てきて、引退するというので、また2人の関係が始まるのかと思ったら、結婚したというし、オリビアとしてはやや肩の荷が下りるのかと思ったら、実は重病で、最後は死に行くものの世話に明け暮れることはないって、死んでしまうし、オリビアの苦しみを増やしたようなものですね。オリビアにとってタッカーは運命の人ではなかったわけですが、タッカーは最後は「カサブランカ」のセリフでかっこよく去っていったつもりなのでしょう。それにしても、病気だったことを知らされなかった奥さんも気の毒ですよね。看護師だったら、病気のことも話せたと思うんだけど。IABにいた頃から、仲間内には嫌われても仕事には忠実だったタッカーがレイチェルの訴えを正しく受け取らなかったというのも残念です。結局身内の都合の悪いことはもみ消したことになり、これは大きな問題ですね。ただ、レイチェルが本当にミッドタウン・サウスの☓☓と呼ばれるような存在だったとしたら、どうしてそうなってしまったのかも気になります。Viceの仕事が彼女を変えたのか、救いの手はなかったのか。同僚らは彼女と都合よく遊んで捨てたのか、それとも本当にレイプがあったのかは、関係者の口からは真実は語られないのかな。警察官の自殺者が多いというのは事実なのでしょうね。少なくとも、助けを求めることは弱さの現れではなく、恥ずべきことではないと認められれば、警察の体質も変わっていくのかもしれません。フィンが不都合な人物から銃を取り上げて内勤にするつもりじゃ?という気持ちもわかりますけど。
March 13, 2021
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事件の方はこれまでにもあるような内容でしたが、女性たちの意識の変化や精神的な強さが印象に残るエピソードでした。カリシも数少ないオスとして、あっちもこっちも大忙し、大変さはわかります。ストリップ・クラブで働くモニカは、上客のマーキービアスにVIPルームでレイプされた。マーキービアスは店長に特別料金を払い、モニカに高額のチップも渡したが、怒りが湧いたモニカは警察に被害を届けることにする。しかし、対応したドナヒュー巡査は受理したものの、その後は全く連絡をよこさなかった。それに腹を立てたモニカは得意の絵で事件を描くことで、警察やマーキービアスらに復讐することにする。たまたま街路にその絵が張り出されているのを見たオリビアは、被害者を特定しようと動き出す。聞き込みをする中、トパーズという店のダンサーではないかとわかり、店長のジャレッドに話を聞くことにする。ジャレッドは元警官だという。モニカの被害届を受理したドナヒューは、始めからストリッパーなのでまともに被害を捉える気持ちはなかったようで、トパーズのジャレッドに問い合わせたら、モニカのカネ目当ての作り話だと言われて却下したと答える。トパーズを訪れると、モニカはすでにトパーズを辞め、SMクラブで働いていた。そこでは、客とホストの関係が明確で危なくないという。しかし警察に対して不信感を持つモニカはオリビアの聴取に、拒絶の態度を取る。フィンは「男同士の話」としてジャレッドから事情を聞く。顧客の元アメフト選手のマーキービアスはステーキハウスの事業でも有名で、金持ちだ。モニカをVIPルームに伴ったのは事実だが、彼なら白人女性をわざわざレイプする必要はないという。改めてモニカに被害の状況を聞いたオリビアは、きっと立件すると約束する。一方、マーキービアスはモニカが嘘を言っていると言い、合意の上でチップもはずんだし、今は離婚するつもりで自由に女性と遊んでいると悪びれない。マーキービアスの妻に話を聞くと、夫は女くせが悪く、これまでにも乱暴されたという女性たちから訴えられたという。突然、モニカが今の仕事も首になったとSVUに飛び込んでくる。警察のせいで追い込まれた状況となり、せっかくSVUへの協力を取り付けたが、再びオリビアたちは信頼を失ってしまう。モニカはついにマーキービアスのステーキ店の前で、SNSでレイプ被害を訴える騒ぎを起こして注目される。地元警察に逮捕されたモニカに、オリビアは億万長者ゲッツの被害者の代理人をしているダーラ・ミグラニ弁護士をつける。罪状認否でモニカは治安紊乱行為や落書きなどの罪に問われた。これではレイプ罪を訴えるのに、モニカの証言の信頼性が薄まってしまう恐れがある。頭を抱えるカリシだったが、マーキービアスの方もSNSでモニカに対抗してカネ目当ての売名行為だと騒いだ。ところがミグラニは負けることなく、モニカと警察の前でマーキービアスや警察に対して抗議のパフォーマンスを行う。SVUは驚くが、ミグラニの呼びかけに応えて、州外からマーキービアスの被害者が2人名乗り出たという。2人ともほぼモニカと同じような被害の状況だということがわかるが、判事は2人をレイプ事件の証人として認めなかった。共謀して口裏を合わせている可能性もあるという。やむなく、モニカ一人の証言で裁判が始まるが、マーキービアスの代理人はモニカがカネを受け取っていることや、論理の矛盾などを巧妙に突き、モニカを煽って不利な証言を引き出そうとした。カリシはあまりの攻撃に、異議を唱えることもできなかった。モニカを守れず、裁判に負けたと思って落ち込んだカリシは、退職願を書くまで追い詰められたが、オリビアはマーキービアスを裁判に引っ張り出すようアドバイスする。どうやら弁護士の作戦でマーキービアスは証言しないようだが、モニカがマーキービアスが逃げていると非難し、カリシもマーキービアスが証言したくなるように誘い出す。ついにマーキービアスが証言席に座ることになり、カリシは女性たちがカネ目当てで自分に近づいてくる、迫っても彼女たちにはNoとは言われないなど、マーキービアスから重要な証言を引き出すことに成功する。評決は第1級レイプ罪でマーキービアスは有罪となり、モニカは勝利を歌った絵を公表する。モニカは芸を売っても体は売らない、娼婦ではない。店には店なりのルールがあるが、超有名人で金に物を言わせる輩には店側は何でもありで、所詮ストリッパーはモノ扱い。被害届を受理する警察の担当も、嘘の申立じゃないかと真面目に向き合わず、また店長が元警官なので目こぼしをしているような感じ。これまで何度も繰り返され、被害者たちが声を上げるのをためらってきたレイプ犯罪への怒りを、モニカは絵にぶつけたのですね。絵といっても、グラフィックノベルのキャラクターの絵みたいな感じでしたが、これを単なる落書きやアートだと捉える人も多いでしょう。でもオリビアは悲痛な被害者の訴えだと理解した、ここがなければ裁判には至らなかった。モニカは警察がだめならSNSで相手を訴えるなど、諦めずに今どきな手法をとりましたね。タフです。相手の弁護士も女性でしたが、これまたやり手でモニカの言葉尻を捉え本当に憎たらしい。あーいえばこーいう、間に挟まれたカリシは新人ゆえ、圧倒されて、すっかり気を落として、「この仕事に向いていなかったのかも」と弱音を吐く。そんなにすぐに諦めてはだめだ、あなたならやれる、と母親のようにオリビアがカリシを励ました。微笑ましいシーンでしたね。マーキービアスは元選手で注目を集める人生を歩んできて、女性たちも近寄ってくるでしょう。金持ちの奢りみたいな言動が多いですね。いつの時代のことなのか?でも、カリシも上手くマーキービアスから証言を引き出すことができて、勝つことができた。これが陪審員裁判の怖さかもしれません。前回はカリシに支えられたアマンダが今回はカリシを心配していて、良い感じでした。セラピーはもうやめるらしい。まあ、2人で仲良くできれば大丈夫じゃないか?男手が足りないんだというフィンの言葉が面白かったです。
March 6, 2021
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ん?という終わり方はSVUならではにしても、今回はちょっと酷いのじゃないかな。後々、伏線として残すつもりかもしれませんが、このエピソードで何が言いたかったのかな、という印象です。ところで、ゲッツはジェフリー・エプスタインがモデルだということですが、シーズン12の「Flight」でも彼をモデルにしていたようです。その後2019年に未成年者への性的搾取で逮捕され、後日談的にこのエピソードが作られたのかな。彼の死には疑惑や憶測があるようですが、ドラマではもうちょっと説明を加えても良かったと思いますね。全話の続き。ブッチはロリンズとハノーバー医師を人質に取ると、オリビアに電話してゲッツを逮捕しろと脅す。オリビアは2人がどこに監禁されているのかを探るが、位置情報がすぐにはわからない。まずはロリンズの自宅に向かうと、子守のシエナは一旦帰宅したロリンズはどこかに出ていったという。ブッチは酒を飲み、娘2人がゲッツの餌食になることが許せないと興奮している。銃を向けられながらも、あなたの力になるというロリンズらの説得も通じない。カリシはロリンズが危険な状況にあることで、ゲッツを無罪放免にしたエラリー判事とゲッツの関係を暴いてやると息巻く。ロリンズの最後の位置情報から、タミンは市警のハノーバー医師から通報があったことに気づく。SVUの誰もロリンズがハノーバー医師のセラピーを受けていることを知らなかったが、異変を察知し現場に向かう。その時には、オフィスにはハノーバー一人が残され、ブッチはロリンズを伴いどこかに向かったことしかわからなかった。SVUはブッチの行き場所を探るため、ゲッツのパーティに参加したブッチの妻ドナと娘2人の帰還を待つ。ドナは初めて娘のアイビーがゲッツとセックスをしていることを知らされ、ショックを受ける。船の中のパーティでも、ゲッツはそういう素振りは見せなかったという。アイビーも今夜は何もなかったというが、パーティに参加していた女性からエラリー判事について小児性愛者だという噂を聞いたという。ただ、その女性は17歳以上なので、仮に判事と関係を持ったとしてもレイプには問えない。エラリーはゲッツの弁護士エイブラムスとロースクールの同窓で、日頃からゲッツのパーティに参加していたようだ。ガーランド警視正はエラリーに脅しをかけろという。カリシはまだ上司のハディードには内密にするという。ブッチは特に計画もなく、ひたすらロリンズを連れ回す。自分も2人の娘の母であるロリンズが、ブッチに懇願してシエナに電話をかける。その情報がSVUに届き、フィンとタミンが逃走中のブッチを追う。カリシとガーランドはゲッツの家で押収した写真で、エラリーを揺さぶる。このことを妻に話すと脅されたエラリーは弁護士のエイブラムスを呼び出し、ゲッツを逮捕するための情報を聞き出す。決定的な証拠はエイブラムスの事務所にあるとわかり、オリビアは捜査令状を取って事務所を捜索する。逮捕されたエイブラムスは、警察本部には知り合いも多いぞと悪びれることもない。ブッチとロリンズの行方は未だにわからず、SVUは早くゲッツを逮捕するために、エイブラムスに協力を求める。エイブラムスは免責にするなら、ゲッツだけでなく、もっと大物を捉える証拠を出すという。カリシはまずゲッツを出せと迫り、ゲッツとグラーニャを呼び出してレイプと性的人身売買で逮捕に持ち込む。そのニュースはテレビで報道され、モーテルに隠れていたブッチとロリンズに伝わった。もう帰って良いというブッチだったが、ロリンズは銃を奪うと、無事に戻りたいなら私と一緒に来てと、ブッチを逮捕する。SVUに戻ったロリンズをカリシは自宅まで送るという。逮捕されたゲッツは、検察に有利な情報を持っているといって、金庫の鍵を渡す。そこには検察、連邦検事、元閣僚や知事、海外の王族など著名人の秘密の写真や動画があるという。検討しようというカリシだったが、裁判を前にゲッツは拘置所で自殺してしまった。ブッチは精神鑑定を受けることになり、不法監禁罪で取引することになるという。ブッチ役のニコラス・タートゥーロさんは、「NYPD ブルー」のマルティネス刑事ですよね。「ブルーブラッド」でもレーガン家の三男坊のメンター役だったし、まあ、NYを代表する役者さんですね。今回は娘を思う父親が怒りに任せて、一線を越えてしまった感じで、リハビリ施設にいる妻の方がまともな感じに見えてしまいました。ブッチ自身も女遊びが酷かった。ロリンズとはたまたま通じるところがあったかもしれないが、彼女を人質にとって大物のゲッツを逮捕しろと言っても、元刑事なら簡単ではないことはわかるはず。素直にSVUに協力すればよいのに。単にロリンズに話を聞いてほしかった、ということで拘束したにしても、同情する余地はなし。ロリンズにしてみたら、そもそも不安や悩みを抱えてセラピーを受けているので、拉致監禁されてギリギリの状態だったでしょう。今回のエピソードは、あえて意味があるとしたら、カリシのロリンズへの気持ちが垣間見えたかなあと思いました。ロリンズとしても、いつもそばにいてくれたカリシが検察に行ったことがかなり堪えていた。お互いに大切な存在だと認識したのではないでしょうか。ロリンズは良い母親になろうと、娘たちへの向き合い方を見直すのか。そして、カリシは上司のハディードがゲッツやエイブラムスに丸め込まれる可能性があると考え、彼女には相談せずに事を進めた。この力関係はまだ続くのでしょうか。警察、検察、各界にゲッツに弱みを握られた人がいることが、彼の死によってどういう影響を受けるのかは描いてほしいですね。弁護士のエイブラムスは多分、もう弁護士として復帰できないでしょうが、秘密の写真や映像が誰かの手に渡ってオリビアやカリシたちの仕事に影響するのは嫌ですね。
February 27, 2021
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今週の「グッド・ワイフ」にどこかで見たことがあると思ったら、カリシ役のピーター・スカノヴィーノが出ていました。まるで別人ですぐには思い出せませんでしたが、彼は「ブラックリスト」のシーズン1にも出ていたのですね。NYの役者さんだから不思議はないけれど、その後にSVUに加わり、順調にステップアップしていったのかな。さて、今回は何と言ってもゲストですよ~ヴィンセント・カーシージャー。「マッドメン」で有名ですが、彼はキャリアを始めたころから映画で難しい役どころを演じたり、その後「ANGEL」でこれまた複雑なキャラクターを演じて、私はすごい役者だなあと注目していました。このシーズンの前半の山場にふさわしいキャスティングですね。15歳のアイビーは道で出会った女性にスカウトされて、フィットネス・ウェアのモデルとなった。事業のオーナー、スティーブ・ゲッツは億万長者で日頃華やかなパーティを催しており、アイビーは順調に仕事をこなしていく。しかし、ゲッツはアイビーの裸の写真を撮りたがり、やがて体の関係を要求した。ゲッツからは金や高価なプレゼントを受け取り秘密にしていたが、そのうち、売春もさせられるようになった。アイビーの12歳の妹ミリーをパーティに連れてこいと言われて、連れて行った日、ミリーはショックを受けて帰宅した。姉妹の父親は元刑事のブッチで、依存症でリハビリ施設にいる妻のため、必死に働いている。詳しいことを聞き出そうとしても、アイビーが口止めするので、ブッチは以前から知り合いのロリンズに相談した。性犯罪があったのかどうか、状況を聞き出すためまずミリーに話を聞く。ミリーはアイビーの変化に気づき、パソコンをチェックして姉が複数の性的な相手をしているのではないかと思ったという。タミンは撮影中のアイビーに接触するが、ゲッツの部下でスカウト役のグラーニャのガードが固く、とっさにブッチの妹で自分もビジネスに関心があると言ってしまう。SVUはタミンの暴走を心配するが、グラーニャからパーティに招かれたタミンは、少女の斡旋料としてとして金を受け取る。ゲッツは各界の有名人とつながりがあり、10代の少女が好きだということはわかっているが、表向きモデル事業だとして直接犯罪に結びつける証拠がない。実は少女たちには金を渡して被害を証言しないように買収しており、アイビーの協力がなければ検察も動けない。オリビアはゲッツを突撃して事情聴取を試みるが、ゲッツ側はSVUの足元を見てひるむことはない。タミンについては、まだ刑事だとはバレていないようだが、ブッチが突然2人組の男に襲われる事件が起こり、「お前の妹を近づけるな」と言われたという。ブッチは自分が知らない間に潜入捜査が行われていると察し、SUVに腹を立てる。さらに、アイビーは入院中の母親に離婚で有利になるよう何もかも話をしており、妻から全てを聞いたブッチは一人でゲッツに挑むと騒ぎ出す。アイビーは観念して被害を証言することになり、ゲッツの自宅を捜索して少女たちの写真などが見つかった。ゲッツの弁護士エイブラムスは、カリシの上司ハディードとの関係をちらつかせ、暴力的性・行為で4年の取引を申し出る。納得できないブッチだったが、SVUがなんとか説得して量刑審問に向かうと、担当の判事がゲッツとの関係で交代し、新しい判事は起訴内容を買春罪のみの微罪としてしまった。敗北感に浸るSVUだったが、アイビーとミリーがいなくなったという連絡が入り、SVUはゲッツのクルーズ船へと向かう。悪びれることもなくゲッツは多くの客を招いてパーティをしており、そこにはアイビーとミリーもいた。リハビリ施設を出た母親のドナも一緒で、SVUは手を出すことができない。セラピーを続けているロリンズは、ブッチに尾行されて奴を刑務所にぶち込めと脅される。To be continued...今回はジェフリー・エプスタインがモデルらしいです。冒頭でゲッツが自死しているシーンがあったので、見ている人はははーんと思うのでしょうね。私はどこで形勢逆転するのかと思って見ていましたが、それは次週へ持ち越し。相変わらずキャットは独断で進めてしまう習性が抜けられず、チームワークにリスクをもたらしてしまう。良い刑事なのでいずれ名誉挽回させてください。それにしても、大きな権力が捜査班と検察の前に立ちはだかるという展開が多いですね。潜入捜査の心得でガーランド警視正のことが出てきましたが、それがトイレでの任意同行に繋がるのがオリビアらしくないなあと思いました。(笑)一人きりのところを狙ったということでしょうか、効果は余り関係なさそうだけど。ヴィンセントくんは憎たらしい役がホントに上手い。顧問弁護士のおっさんも、これまた憎たらしくて、カリシが坊や扱いされるパターンですね。ところで、ロリンズはオリビアには知らせずセラピーに通っているようで、カリシへのやるせない思いも吹っ切れたという。ここはなるほどという感じ。15年ぶりに父親から連絡があって、再婚するので来てくれと言われたという。この後に、家族の再会、ゴタゴタのストーリーが見られるのかな。ロリンズが中心となったストーリーが多くなりそうな感じですね。
February 21, 2021
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祝!キャットこと、タミン役のジェイミー・グレイ・ハイダーがオープニングにクレジットされ、正式にレギュラー入り。今回のネタは前にもあったような気がします。なんだか強引にロリンズのストーリーに結びつけたかな。シーツを身にまとった若い女性が錯乱した状態で発見された。強い幻覚剤を摂取したのか、「機械のエルフ」を見たなど、幻覚はなかなか消えない。興奮しているため、レイプ検査もなかなか行えないなか、SVUが徐々に話を聞き出す。被害者はカンザスから旅行でやってきたメーガン・ゲイルで、バーの外で輪タクに乗り、親切な女性の家に行ったという。そこで、年配の男性が何かの講義をしているようだったが、光や幻覚などに襲われた。検査では通常の100倍のDMTが検出され、ケタミンやGHBなど複数の薬物を摂取させられたようだ。2週間前にも同じ薬剤で錯乱した少女が病院に運び込まれたが、彼女は正気を取り戻すことはなく、今も身元がわからない状態だという。メーガンはタクシー運転手の男性とアナイスという女性を覚えており、年配の男性は「魔術師」と呼ばれていたという。新たに被害者、スウェーデン人留学生のフレイヤが見つかる。彼女によると、トロールが襲いかかり、白いひげの王様がいたという。フレイヤは動揺していたが、輪タクの道順を断片的に覚えており、オリビアはフレイヤの記憶をたどって、赤いドアの建物にたどり着く。そこは急進的な治療を行う精神医学界で著名なジュリアス・アドラー医師のオフィスがあり、建物には学生や若者が多く出入りしていた。騒ぎを起こしたということで近所からクレームもあったというが、カリシはまだ起訴するには至らないという。フィンとキャットがアドラーを訪問すると、メーガンやフレイヤなどについては覚えがないと答える。逆に政府から許可を得た治療で合法だと居直る。ロリンズはアトランタ時代にアドラーの心理学の講義を受けたことがあるという。アドラーを尊敬していたロリンズは、現在の大学の講義に潜入しアドラーに接触を試みる。アドラーもロリンズを覚えており、自宅で行われる公開セミナーに参加するよう誘う。セミナーには他にも若い学生が出席しており、抑圧されているものを解き放ち、境界を超えるためと、アドラーはタバコを差し出す。そこにガスボンベを運び込む若い男性が現れた。SVUは突入してアドラーや娘のアナイス、参加者の身柄を拘束する。アナイスは父の「治療」について疑いを持っておらず、母親は3歳の時に死亡したという。ボンベを運び込んだケイレブはメーガンが目撃した男性だった。ケイレブの両親によると、精神的に問題を抱えていた息子がアドラーに没頭してしまい、両親は何とか取り戻そうとしてきたという。アドラーの主張では、薬物を使った行為はレイプではなく、自己の殻を破って性的衝動を解放するという意味らしい。精神的な性の探求で合意の上だったという意味か。アドラーの尋問を引き受けたロリンズは、アドラーの主張を突き崩すことはできない。それでもガーランド警視正はアドラーをレイプ共謀、売春・斡旋で起訴するように命じる。捜査で、死んだと言っていたアドラーの妻キャスリーンが死んでいないことがわかる。キャスリーンは有能な臨床医だったが、ある日裸で徘徊しているのが見つかり、幻覚剤による精神疾患を患って入院中だった。アナイスのことを時々口にすることはあるが、アドラーは面会に来ることはないという。ロリンズはこの20年間にアドラーに何かがあったと主張し、心配するオリビアを他所に、改めてアドラーの尋問を行う。アドラーの説明では、キャスリーンは父親から性的・虐待を受け、それが解離性障害の原因となり、患者としてアドラーの前に現れたという。クスリを使った治療を始めて、やがて2人は性的関係を持つと、キャスリーンは過去に回帰して経験を再構築し、良くなっていった。しかし、アナイスを育てているうちに過去の虐待の記憶が蘇り、アドラーの治療ではもう治らなかった。アドラー独自の学説をロリンズなりに反駁しようとしていくうちに、アドラーは興奮してロリンズをキャスリーンと呼んでしまう。次第にアドラー自身が被害妄想になっていって、暴れ始めたためアドラーは精神病院へ入院することになった。アドラーが病気を装って罪を逃れようとしているのか、本当に精神を病んでしまったのか、判断が分かれるところだ。ロリンズはカリシにアナイスの召喚をちょっと待ってほしいと告げる。ロリンズ自身、自分を見失いそうになったときにアドラーに答えを求めようとしたこともあったという。そのアドラー本人が病気になってしまうとは。アナイスは死んだと聞かされていた母親と面会する。一応私も心理学はかじりましたのでフロイトの事など馴染みのある(聞いたことがある、けどほとんど忘れた)話題でしたが、治療を求めていないメーガンやフレイヤを騙してサークルに連れ込み、乱交パーティのような状況になったのをどう正当化できるのか、わけが分からず。しかもまさか、娘も参加していたんですか?それとも、冷静に観察していた?医者なら使う薬の量についてもきちんと管理して、生命に危険が及ばないようにするのが当然で、用が済んだら道端に放り出すとか、検察もそっち方面で逮捕できなかったんだろうか。ヒポクラテスの誓いに反しますね。親による性的・虐待の事件は現代では多く報道されているので、そちらは深刻にならざるを得ないですね。被害者の心の傷の「治療」についても、真剣に研究して救済の道を探ってほしいです。それにしてもアドラーが精神病を理由に罪を逃れたら、やりきれません。被害者はもっといるはずなので、きちんと事件の全容を明らかにしなければなりませんね。アナイスは母親と面会して、父親への信頼が薄らいだでしょうか。何年離れても、娘への愛を忘れていないことに心を寄せていほしいなあと思いました。メーガンはカンザスから来たということで、アドラーは「wizard」ということか。SVUには珍しい、「サイケ」なビジュアルにちょっと驚きました。SF的な表現でしたね。
February 13, 2021
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タイトルとなった映画『チャイナタウン』のセリフを聞いて、ニヤッとしてしまいました。確かに最初からカリシは活躍していましたし、そうか、それを狙っていたのかということですね。SVUは人身売買対策班のチン巡査部長と共に、マッサージ店で密入国した女性たちが借金のために、性的奴隷にされている件を捜査している。女性たちは中国から来ており、背後には国外の企業が複雑に絡んでいるようだ。できれば女性たちを逮捕せず、証言してもらい、その後社会福祉局のケアを受けてもらうつもりだ。チンとフィンが客として店に入り、特別サービスの要望を確認して一斉手入れを行う。客と「ママサン」ことエヴリンを逮捕する。カリシはセラピストの女性の一人が窓から逃げ出したのを追い、非常階段から落ちそうになったのを助け出す。店の女性たちはいずれもマッサージをしているだけだと話し、ママサンも違法なことはしていないと悪びれない。ママサンはアメリカに来て30年、その間に10回も逮捕されているが起訴には至っていない。カリシに助けられたメイメイは、自分と弟の借金を返すために働いていると言い、用心棒のチャーリーが未登録の銃を持っていたため逮捕するが、口を割らない。店内に監視カメラがあることがわかったため、映像を取り寄せて確認すると、セラピストたちは一日に10人以上の客を取らされ、その中にはレイプの被害を受けていると見られるケースもあった。メイメイによると、毎日曜日にくる男が乱暴で女性たちから嫌われているという。ママサンは彼は有力なコネがあるので料金は取らず、好き勝手をさせていると言っていたという。保護されたもうひとりのリリーの協力で、日曜日に現れた男を逮捕し話を聞く。テオ・パパスという無職の男で、以前は友人と店を訪れていた。友人というのは賃貸仲介業者だというが、ふてぶてしい態度だ。背後にどんな黒幕がいるのか突き止めるため、メイメイに証言を求めるが、メイメイは弟に危険が及ぶと証言を拒む。リリーはテオのレイプ容疑について証言することになったが、裁判所でメールを受けると、トイレの窓から身を投げてしまう。親身に相談に乗っていたキャットはショックを受ける。リリーの母親が脅されている写真が送られていたのだった。リリーはチャーリーと深い仲で、借金を返したら一緒に逃げようと誓っていたという。SVUはチャーリーから黒幕の存在について聞き出す。チャーリーは売上を集金人に手渡す役割をしており、ポケベルで男を呼び出すことにした。現れた男は不動産仲介業のリック・オーリンで、逮捕されてもこれは賃貸料だと主張する。メイメイへのレイプ容疑などについても追及するが、オーリンの弁護士は検察に電話すれば全て解決すると余裕を見せる。テオについては、女性たちに何をしてもよいと言ったという。決め手を欠くSUVはリックの父親アヴィを呼び出し、レイプと性的人身売買の共謀罪で息子を起訴すると迫る。交渉の末、アヴィは息子の起訴と引き換えに、人身売買とマッサージ店の経営の黒幕の名前を明かす。中国からの人身売買活動には蛇頭という犯罪組織が関わっており、NYでは成功した中国系アメリカ人のチャン夫妻がマッサージ店に関わるダミー会社の黒幕だという。ハディード主任はそれだけでは夫妻を逮捕することはできないと言い、オリビアは保釈中のママサンから決定的な証言を引き出すことにする。リックはマッサージ店から賃料を受け取ると、役所や政治家に賄賂を渡したり、人身売買業者に儲けを渡していたという。旅行会社を経営するレスター・ピンがチャン夫人と関係があるというので、SVUはレスターのオフィスに家宅捜索に入る。店の地下には闇のオフィスがあり、中国の村々からアメリカに運ばれた女性たちの名簿などが押収された。チャン夫妻は地元チャイナタウンで寄付をするなど、エスタブリッシュメントとして活動していたが、SVUに逮捕された。夫人は事業の正当性を主張するが、人身売買など数々の証拠を突きつけると、あっさり罪を認める。夫人自身が文化大革命で両親を失って、困窮しているところを助けてくれる人物によってアメリカに渡ったという。これまで、自分と同じような少女たちを助けるためにアメリカに送ってきたという。性的人身売買、恐喝、マネーロンダリングなどで起訴しようとしたカリシだったが、罪状認否で連邦検事補が法廷に乗り込んできて、連邦政府による逮捕状が出ているので夫人を引き渡せと要求する。これには地区検事局はいかんともできず、夫人の身柄は手の届かないところに向かった。ハディードは司法省の裏取引があるのだろうと答える。テオはレイプで7年の刑が決まったが、リックはまだ決まっていない。キャットは以外な展開に動揺する。メイメイに関しては、借金そのものがなくなり、カリシは弟に連絡するようにいう。メイメイは晴れて自由の身となって、新しい人生を歩むだろう。カリシはいつになくかっこいい。うふふ、ジャック・ニコルソンのイメージ?この映画、直接チャイナタウンが出てくるわけじゃないんですよね。最近のSVUは、地元警察では手の届かない上層部のせいで思ったように罪を裁けないというケースが多いですね。オリビアが相手の家族を使って脅すのも増えたかな?チャン夫妻は政治家とのつながりがあるから、有罪にはできないということでしょうか。彼らによって得をする人物、団体がいるのか。それにしても、さすがにこれは中国では放送できないだろうなと思いながら見ていました。アメリカのマッサージ店の実態は知りませんが、従業員の身元くらいはきちんと調べるべきじゃないでしょうか。そこで売春が行われているとしても、性犯罪と繋がるかどうかも、微妙なところで、こういうところが「チャイナタウン」なんだろうな。ところで、彼女らがさかんに口にしていた「ママサン」ですが、アメリカではマッサージ店の女性経営者のことを「ママサン」と呼ぶらしいです。どう考えても語源は日本ですが、進駐軍が持ち帰った言葉は多そうですね。別に娼館のマダムというだけでなく、飲み屋のママという意味でも使うようですが、wiki見ていると、ちゃんとした旅館やレストランの責任者は「女将さん」と呼ばないと失礼に当たる、と書いてあったのでふーんと思いました。
February 6, 2021
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今回はゲストが豪華でしたね。久しぶりの人も!そして、時代は変わったということも実感させられました。長寿番組ならではですね。ファーロッカウェイの団地で14歳のルーペ・ペレスがレイプされた。階段で後ろからロープで首を絞められ、犯人の顔を見てはいない。目撃者もなく、犯人はもし拒めば幼い妹を襲うと言ったという。ルーペは、犯人は白人のようで、木のような臭いがしたというので、団地の管理作業者を調べることにする。オリビアの弟のサイモンが突然姿を現し、ノアと一緒にランチをしたいという。今はすっかりクスリを断ったというサイモンに、オリビアは断りきれず、会う約束をする。ルーペのヘッドフォンから他人のDNAが検出され、それが16年前のレイプ殺人事件の証拠と一致したことがわかる。同じ団地で起こった事件では、母親が殺され、14歳の娘がレイプされて殺された。やはりコードで首を絞められており、娘の爪の間から犯人のものと見られるDNAが発見された。しかし、この事件は実の兄弟カルロスとリカルド・ヘルナンデスが殺したと自白し、解決済みになっていた。2人のDNAは裁判後に採取されたが、証拠とは一致しなかった。ということは、第3の犯人がいたのか。当時18歳だったカルロスは終身刑で刑務所に入っており、担当のモンテ刑事の強引な取り調べでしかたなく罪を認めたという。しかし、実の母と妹を殺してはいない、犯行時には別の場所にいたと主張する。弟のリカルドは当時15歳だったが、カルロスは何故かアリバイについては明かすことができないという。すでに釈放されているリカルドを探すと、刑務所でHIVに感染し先週死亡していたことがわかる。リカルドは嘘をついていたことをカルロスに謝罪していたが、それは自分を守るためだったとリカルドに手紙も書いていた。担当したモンテ刑事を尋ねると、48時間で自白させたことを手柄のように話す。偏見もありろくな捜査もしなかったが、当時は団地で何軒も少女がレイプされていたという。12件のレイプ事件のうち、2件が今回の事件やヘルナンデス母娘の手口と似ており、改めて、16年前に団地で管理作業者として働いていた人物を探す。該当する8名の管理作業員の中で、ティム・スタントンのDNAがルーペの事件と一致した。ルーペは面通しでは特定できなかったが、声を聞いてスタントンが犯人だと示す。ノアとレストランで弟を待っていたオリビアは、サイモンが全く現れないので腹を立て、もう二度と電話をかけてくるなとメッセージを残す。取り調べに応じたスタントンは、DNAはその家に作業に入った時に触ったと言い訳し、弁護士を要求する。カルロスはスタントンの写真を見て、修理のために家に来たことがあるという。実は16年前に兄弟のDNAをクィーンズの検事に送ったのだが、使われることなく、その後検事は地方検事に出世した。カリシはロースクールで知り合いのホルムズ検事補に相談することにする。ホルムズはキーン地方検事の元で働いており、見込みのある人物だ。しかし、現在キーン地方検事は認知症で何も覚えておらず、事務所ぐるみでそれを隠している状況だった。カリシはホルムズを説得する。スタントンの弁護士は強気で、すでに有罪となったものを覆すのは難しいという。スタントンはカルロスがゲイだと指摘したことから、カリシはアリバイを明らかにできない意味に気づく。アリバイは男性が出会いを求めて集まるビーチに行っていたのだった。カルロスは刑務所ではゲイだと知られることを恐れており、リカルドはそれで襲われ、HIVに感染したのだった。カリシはカルロスの身柄を保護し、再審に持ち込むようホルムズに訴える。オリビアはサイモンがモーテルで死亡していたとの知らせを受け、ワーナー検視医から説明を受ける。質の悪いヘロインを使用して、過剰摂取となったようだ。ホルムズの機転により、カルロスの有罪判決は無効と認められた。ルーペは勇気をもって証言するつもりだったが、16年前の事件でスタントンは有罪となり、刑務所に入ることになる。カリシはカルロスの頼みでヘルナンデス家の墓を作った。オリビアはもう電話しないでと伝えたのが、サイモンへの最後の言葉だったことを後悔する。ロリンズは彼のような生活をしていたら、いずれこうなっていただろうと慰める。サイモンが前回登場したのはシーズン13の「Child's Welfere」でした。やっかいな家族の登場はロリンズばかりではないけれど、久しぶりに登場していきなりこんな形で終わるとは残念でしたね。いつもは被害者に寄り添うオリビアも、実の家族のこととなると感情的になってしまう。ノアをダシに使われるのを嫌ったからか。たった一人の血の繋がった家族だったのに、取り返しはつかない。これがオリビアの今後のパーソナルライフに何か影響をもたらす伏線なのかな。そして、もう一人お久しぶりのメリンダ・ワーナー検視医ですよ!会いたかったです~辞めたわけではなく、ずっとNY検視局にはいたのですね。サイモンのことを知らされるには、ワーナーでなければならなかったかな。そして、ウェントワース・ミラーですが、彼は今後ストレートの男性の役柄は演じないと言って、「プリズン・ブレイク」の続編は断ったようですね。今回もゲイの役柄ということだし、納得して演じているのだろうなあと思いました。「レジェンド・オブ・トゥモロー」のスナートもゲイでしたが、「マダム・セクレタリー」の方はどうたったのかな。さて、メインの事件ですが、妹のためにも証言するという気丈なルーペや、今じゃゲイと言っても大丈夫だよとカリシ、フィン、そして、クラウドファンディングで墓石を購入したんだ、ということなど、感慨深いことが色々ありました。16年間無実の罪で刑務所にいたカルロスが足かせが外れても、クンビアのような足運びで、ゲイであることを隠し過酷な日々を過ごしてきたことに心が痛みました。せめて賠償金が支払われると良いですね。そして、何の役にも立っていない(いつまで通用する?)クィーンズの地方検事事務所がこれから変化があるのか、興味深いです。
January 30, 2021
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SVUの日常はいつもこうではないのでしょうが、たまたま事件が重なることもあり、事件もそれぞれに事情が異なっている。罪状認否まで急がされ、それが全てカリシの負担となる。これまでのエピソードの1話分が一度に重なるようで、刑事たちの苦労がよくわかりますね。そこに新人を組み合わせて、上手くやったなあと思いました。金曜日の深夜、SVUに3件の事案が持ち込まれる。1件目は、夫から暴力を受けたジョエル・フラーで、7歳の息子が通報した。夫のレオンとは別居しており、酒に酔って現れ怒りに任せてレイプしたようだ。フィンは幼いアンドレをジョエルの妹の家に預け、トラック運転手のレオンを探す。2件目は、ハディード主任の同窓生から直々に連絡があり、娘のクロエが配車アプリの運転手から暴行を受け、辛うじて逃げ出したという事件。運転手はモハメドで、途中に車を止めて後部座席に乗り込んできて襲ったという。幸いレイプは未遂だったが、クロエは靴を車内に忘れたという。3件目はトランスジェンダーの娼婦ラキラが、客から暴行を受けた。以前風紀課だったタミンはラキラとは顔見知りで、犯人について話を聞く。男は派手なスポーツカーに乗っており、埠頭付近によく現れ、女たちを買っているという。配車サービスのデータから、ロリンズはモハメドを逮捕するが、無罪を訴え弁護士を要求する。モハメドは携帯電話のGPSの提供は拒否する。レオンは荒々しいセックスは妻が望んだものだと、言い訳する。今の所、ジョエルはレイプ検査を拒否しており、このままだと傷害罪しか起訴できない可能性がある。タミンはガルウィングの車の持ち主、企業弁護士のポール・デイビースを探し出す。駐車違反の常習犯で、ラキラは写真を見て犯人だと特定するが、弁護士だけに対応が難しい。モハメドの携帯の記録を調べると、クロエは予約をキャンセルして別の客を乗せていたことがわかる。そもそもクロエの記憶自体が危うい可能性もあり、上司から結果を急がされているカリシは不満を口にする。ロリンズはSVUを辞めて検察に移ったカリシのせいで、マンパワー不足だと怒りをぶつけてしまう。タミンがデイビーズがカントリークラブのイベントに参加する情報を得たため、オリビアはカリシと一緒に行くように命じる。デイビースは犯行に使われた車について、盗まれたというが、盗難届は提出していない。ラキラの写真を見せると、そういう人物とは関わることはないと答える。おそらく、証拠隠しのために車を隠していると考えたタミンは、ラキラの仕事仲間から話を聞くことにする。デイビースはラキラ以外にも、娼婦たちに暴力を振るっており、昨夜の目撃者もいた。ジョエルは夫をレイプで訴えることに消極的だった。ただ離婚できさえすればよい、というが、オリビアはアンドレの将来を考え裁判で証言してほしいと説得する。ロリンズは防犯カメラの映像で、クロエがバーを出て配車サービスに乗り込んだ映像を手に入れる。クロエはモハメドとは違う車に乗り込んでおり、その持ち主はクロエの供述とは年代が異なる。自宅に向かうと、車の中に女性の靴が残っていて、タクシーの営業許可を持っている男が配車アプリのせいで客を取られてカネに困っているという。息子のサンジェイが逃亡しようとしたので逮捕すると、クロエが間違って乗り込んだことも気づかず、その態度に腹を立て襲ったと認める。怖がらせるだけで、レイプするつもりはなかったと言い、クロエがサンジェイを特定したため、SVUはモハメドを釈放する。デイビースは弁護士を連れて出頭し無罪を主張するが逮捕される。タミンは怖がるラキラに証言をするよう要望する。日曜日の午後、やっと3件の罪状認否まで持ち込んだと思われたが、ジョエルは起訴を取り下げるという。夫が服役すれば息子の養育費がもらえなくなり、それは受け入れられない。フィンはレオンと話し、暴行罪のみで起訴することにする。オリビアはジョエルにアンドレのために、助けを求め生きる方策を探るよう語りかける。カリシは罪状認否でサンジェイとレオンの起訴まで持ち込んだが、デイビースはラキラから訴えを取り下げる供述書が届いたという。どうやらデイビースはラキラを買収したようだが、タミンはSVUでの2件目の仕事で苦い経験を味わう。金曜日の深夜から日曜日の罪状認否まで、一度も家に戻らず仮眠室で休憩を取るだけ?本当に過酷な勤務ですね。その間のオリビアもアマンダも子供はずっとシッターに面倒を頼んでいたのでしょうか。夜でも対応してくれるシッターがいるとなると、その辺の働く女性の状況に驚きますね。日曜日に法廷が開かれているのも驚きですが。カリシは検察の中でも新人だから、早期評価査定班、つまり苦情対応係を任されているのかな。上司から朝の4時に電話がかかってくるとか、大変だなあ。ロリンズがつい、あのときはカリシの転身に同意したが、パートナーの私を放り出したのよ、許せないと感情的になった。まあ、こういう時に本音が出るのは良いですね。長い付き合いだからこそ、その後で仲直りしていましたので、心配はないでしょう。クロエの両親はそこそこのお金持ち、社会的地位があるのでしょうか。アメリカはやはりコネが物を言うようですね。娘がかわいいのはしかたないとして捜査に口を出す親も、乗るべき車を間違うワガママ娘もNYCの家族の一部であるし、酷いDVを受ける親子もそう。また、セレブのような暮らしをしている弁護士がトランスジェンダーの娼婦を買っているのもありなのでしょうね。性犯罪の背景はいろいろ。正義感が強いキャットことタミンは、捜査の能力は高いかもしれないが、SVUの被害者の心を理解し、仕事の難しさを理解するには時間がかかるのかも知れない。被害者の立ち直りを応援するタミンは良かったなと思いましたが、人の心までは読みきれない。きっと、オリビアも何度も同じような経験をして、失敗や過ちを重ねてきているはず。キャットはこれにめげずに頑張ってもらいたい。ウーバーのおかげで客を取られたという、タクシー運転手さんの話は興味深かったです。また、デイビースが参加していたイベントはキルト着用でしたね、聖パトリックデーとは違うと思うのですが、特権階級のお楽しみなのかな、珍しいですね。
January 23, 2021
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これまでにも何度もあった事件ですが、今の時代は更に注目を集める状況になっているのでしょうか。レギュラーにスポットが当てられたエピソードでしたね。ゲストのクリスチャン・クレメンソンさんは「ボストン・リーガル」のジェリーを思い出すようでした。オハイオ州の13歳の少女エヴァンジェリンがNYにいるボーイフレンドのアイザックに会うため家を出て、失踪届がでた。一方、アイザックは19歳で法廷レイプの令状が出ている。SVUには新たにカトリーナ・タミン巡査が配属され、アイザックの居所を探し出す。アイザックはエヴァンジェリンがやってきたことを認め、金がほしいとせがまれたので、犬を連れて路上で金を恵んでもらうように勧めたという。タミンがエヴァンジェリンを発見するが、エヴァンジェリンは倒れ込んでしまい病院に搬送された。医師によると、2年前くらいから性交渉の経験があるようで、妊娠12週だという。エヴァンジェリンの両親は信仰深く、心配して教会の牧師と共にNYにやってきた。エヴァンジェリンは子供の父親についてはっきりとは言わないが、妊娠のことを両親に知られたくないという。NYに来たのは、オハイオ州では禁じられている中絶をするためだという。13歳となると両親の権利が大きいが、性的虐待が何年も前からあるとするなら保護しなければならない。オリビアは児童保護局にエヴァンジェリンを預け、慎重に対応することにする。母親のタミー・ミラーは前夫と死に別れてから、今の夫ジェームズと結婚しており、娘の妊娠を聞いてアイザックが相手なら結婚させなければならないという。中絶については全く認められず、父親を確定する検査にも否定的で、とにかくオハイオに連れ帰ると主張する。家裁で身柄の保護について手続きを行っていると、エヴァンジェリンはお腹の子の父親はジェームズだと明かした。だからオハイオには戻りたくないという。事態は急転し、オハイオ州の検察から捜査のためにエヴァンジェリンをオハイオに戻すよう要望があった。中絶を阻止するためなのだろう。オリビアは動揺してなかなか言いたがらない事をエヴァンジェリンから聞き出す。エヴァンジェリンは結婚もしていないのにセックスをしたことを神の教えに背いたというが、ジェームズは言葉巧みにエヴァンジェリンを性的虐待した。母親にいえば、ジェームズは家を出ると脅したという。ジェームズはDNA検査を拒んでオハイオに戻ってしまい、タミンは熱くなる。信仰に基づく価値観から、母親のタミーは事実を認めようとしないが、オリビアは理解を求め続ける。家裁はエヴァンジェリンの身柄の保護を認めたが、オハイオからグラハム検事が現れ、胎児を守るべく人身保護令状と、エヴァンジェリンを不当に拘束した刑事たちに逮捕令状を提出するという。それを良しとする検察も家裁も同罪だと言って、中絶賛成、反対のグループを煽る。問題はジェームズによる虐待ではなく、胎児を殺すことが重要だという。さすがに高位裁判所でグラハムの訴えは取り下げられるが、グラハムは最高裁まで戦うと引かない。時間がかかれば、中絶のタイミングを失う。エヴァンジェリンは地元の友人などに事件を知られて、非難のメールを受け取り動揺してしまう。エヴァンジェリンが階段から飛び降りて怪我をしたという知らせが入り、母親が病院に向かうが、エヴァンジェリンは堕胎を目的にしたのではなく、自らの命を絶とうと思ったのだと明かす。オリビアはタミーの前夫が暴力を振るい、優しいジェームズを信じ切っていることに注目する。中絶については決定権は娘にあり、今後ジェームズと別れないのなら、エヴァンジェリンを18歳まで施設に預けなければならないと告げる。タミーはジェームズときっぱり別れることを決意し、エヴァンジェリンは必要な処置を受け母親のもとに戻ることになった。グラハムはNY州の法律に従うカリシを罵倒する。カリシは自分の母親が5人目の子供を中絶した話を打ち明け、ジェームズが罪の問われないのを許すべきではないと訴える。DNA検査でジェームズが父親であることが証明され、114件の暴行で起訴されることになった。ロリンズはエヴァンジェリンの手術に付きそう。冒頭でアマンダの次女の洗礼がありましたが、こちらも教会でオリビアとカリシが代父母になるのかな、和やかな「家族」の風景でもあり、オハイオとの対比でしょうか。確かにオハイオ州では中絶を厳しく禁止する法律を2019年に成立させ、アメリカではそういう動きが広がっているらしいですね。胎児の心音が聞こえるようになったら中絶を禁止するということで「ハートビート法」というようです。キリスト教右派のプロテスタント福音派が中絶反対で、エヴァンジェリンという少女の名前も福音派(エヴァンジェリカル)を表していたのかもしれません。禁止、擁護の双方の意見もわかる部分はありますが、新人タミンがレイプ被害者には認められるというカリシに食って掛かり、「私の母の時代はね」とオリビアが割って入ったのはなかなか意味深いものを感じました。中絶されていたら、オリビアはいなかったわけですから。ちなみに、新人のタミンはそんなオリビアの事情なんて知らないでしょうね。かなり気が強そうで仕事ができるところは良いなあと思いました。カリシの母親の話ですが、なぜ父親に言わなかったのか。カトリックなので中絶は認められないから?重い病気を背負って生まれてくる子供をお母さん一人の判断で中絶してしまったことに、もう少し背景が知りたいと思いました。だから、カリシはタミンに対して押され気味だったのかなあ。検察に行ってからのカリシは辛いことが多いですね。涙目が多い。ところでガーランド警視正は教会の助祭だそうです。
January 16, 2021
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複雑な事件だったようですが、どうやらこれもモデルがあるらしい。ゲストに何気にスパナチュ色が強く、新チーフの醸し出す色気はそのせいだったのか、と思ったり。(笑)ちなみに、カーティス・アームストロングさんといえば、私は「こちらブルームーン探偵社」の頃のイメージが忘れられません。ヘルズキッチン地区で、黒人男性がレイプされる事件が続いた。彼らは専門職で妻子がおり、ゲイであることを隠しているため、被害を訴えて出ることはない。オリビアはLGBTQ支援センターに勤める、フィンの息子ケンが何か知っているのではないか、聞いてほしいと命じる。人気歌手のマシス・ブルックスがヘルズキッチンの工事現場の足場の下でレイプされたのが発見された。いずれも、スタンガンとビール瓶を使った犯行で、マシスはストレートだと見られていた。スタジオでの作業を終わり、一人車を降りて街を歩いているときに襲われたというが、犯人の顔ははっきり見ていないという。ただ、長身の白人でフードを被っており、マシスに酷い差別的な言葉を吐いたという。本人もマネージャーのフィッシャーもこの件を公にしてほしくないという態度で、詳しい情報はわからない。SNSにその日マシスがゲイバーに立ち寄っていたことがわかり、マシスと揉めた男から話を聞く。男はマシスがゲイであることを隠していることに不満だったらしい。ドッズの後任のガーランド警視正はSVUに、マシスに市民の義務を果させるよう、促すように指示する。オリビアとフィンは、影響力のあるマシスにカミングアウトできないかと話す。それを受けて、マシスは自らゲイであることを公にして、事件について公表した。マシスのカミングアウトがきっかけになったのか、ケンが新たな被害者を連れてSVUを訪れる。毎週火曜日にヘルズキッチンのバーに通っていたデボン・トンプソンがやはり工事の足場の下を歩いているときにスタンガンで襲われたという。犯人の顔は見ていないが、バーの外で酔った白人からお前の女房はこのことを知っているのかと言われたという。さらに、証券会社に勤める男も火曜日にバーでビールを飲んでいたら背の高い白人が妻子のことを聞いてきたという。2人の被害者はいずれも、家庭を持っていて被害を訴え出ることを拒む。ハディッド主任は、マシスを含む4人の被害者の中で、マシスだけが金曜日に襲われており、犯人の言葉を聞いたのもマシスだけ、起訴できるかどうか怪しいという。ガーランド警視正はSVUのアイディアで、自らゲイバーでおとりになることになった。すると、赤毛の白人男性がガーランドにしつこく声をかけ、妻子の事を尋ねた。店を出たガーランドを追って、ビールを隠し持った男が襲いかかろうとしたため監視していたSVUが逮捕する。逮捕されたジェフリー・モランは薬物関係で3年服役し、4ヶ月前に仮出所しており、毎週火曜日は保護観察官に薬物の検査をした後バーに立ち寄っていたという。黒人やゲイに偏見があるような言動で、スタンガンもビール瓶も持っていたため、マシスに面通しを依頼すると、マシスはモランを特定できなかった。かなり動揺しているようだ。すると、マシスの兄のエイゴンが事件の日にスタンガンを購入していたというニュースが流れた。犯行時のモランのアリバイも成立し、マシスについてはモランを起訴することは難しくなってきた。残りの3人はモランの犯行かもしれないが、訴えを出しておらず、仮に訴えたとしても、マシスのせいで信頼性が揺らいでしまう。マシスは本当にレイプされたのか、兄はなぜスタンガンを購入したのか、マシスのファンの間ではマシスが嘘をついたのではないかと騒ぎ始めた。エイゴンはNYCでスタンガンを護身用に持つのは違法ではないと弁明するが、事件現場の足場周辺でエイゴンの指紋のついたビール瓶が見つかった。マネージャーのフィッシャーは、SVUの追及にマシスがゲイであることをメディアにすっぱ抜かれる前に、連続レイプ事件を使ってマシスにカミングアウトさせたと認める。ただ、モランが逮捕されたのは誤算だったようだ。マシスは対抗措置に出て、良心から警察に訴えて出たのに嘘つき扱いされたと、メディアで警察を非難し始める。ハディッド主任は警察の面目丸つぶれだとオリビアらを責め、マシスを訴える気だ。一貫して被害者を非難するべきではないという立場のオリビアはマシスの件の取り下げまで、モランの罪を明らかにすると主張する。被害者たちはやはり事件のことを語ろうとしないが、デボンだけはまだ話していないことがあるという。実は、モランとは襲われる前の月に店のトイレで合意の上でセックスしたのだという。その後2ショットを撮影すると、モランはキレてしまった。モランに根に持に持たれたのではないかというが、やはり証言をする意思はない。カリシは2ショット写真を根拠に、モランに司法取引を持ちかけることにする。裁判となれば、モランの側が有利だが、この2ショット写真を証拠品として提出し、実はモランがゲイだと明らかにされるだろう。そうなると刑務所で残りの刑期を勤めるには厳しくなりそうだ。モランは性的虐待で7年の刑で取引を終えた。フィンは虚偽の被害を訴えたマシスに罪には問わないものの、過去に向き合い決着をつけろとアドバイスする。人手不足を訴えていたオリビアに、ガーランドは「白い盾」をあてがうという。今週もカリシが検察とSVUに板挟みとなって苦労していました。でも、見事に決着をつけましたね。長年この業界で、落とし所を知っているということかな。地方検事のおばさんは自分の手柄のことしか考えないタイプのようで、こういう時はかえってカリシは腕を揮えるかもしれないですね。まさか、将来はカリシが地方検事に立候補なんてことがあるのかなあ。新警視正のガーランドは名門大学出身、頭も良くて思慮深い、しかもゲイにモテるタイプ?バーで言い寄る男たちの扱いが見事で(意味ありげな微笑み)、秘めたる才能がありそうだ。ドッズほどは人情味はなさそうですが、オリビアたちの味方になってくれると良いですね。そして、次週には新入りメンバーが加わるのですね。楽しみです。ノアの成長を見るのも楽しみなシリーズですが、野球よりもダンスを習いたい、なんとバレエ教室に通うことになった。確かに、かわいくてバレエが向いていそう。もちろん、子供のことですからどうなるかわかりませんが、母としてノアの成長を見守るオリビアの幸せそうな様子が印象的でした。ところで、被害者とはいえ、彼らは妻を裏切っているのが微妙なところ。SVUは決して被害者(性的指向)を非難しません、というのはオリビアの信念ですが、夫婦の問題に踏み込んで善悪をジャッジしないところがプロなんだなあと、妙に感心しました。
January 9, 2021
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チームは人員不足なりに、変わらず職務を全うするオリビアの姿に感銘を受けました。今回は犯人を有罪にするには難しいケースでしたが、決して諦めず被害者に寄り添い続ける姿勢がやはりこのシリーズの王道なのかなと思いました。それにしても、ルイスとの壮絶なエピソードはいつまでもたっても、ネタにできるほど値打ちがありますね。オリビアは新しい警視正の方針で、ハノーバー医師の過去のトラウマを語るロールプレイ式の研修を受ける。オリビアはルイスに誘拐され、長時間拷問された事件を思い起こす。友人と大酒を飲んでライドシェアで帰宅したレーガン・ジェームズがレイプされたようだと申し出る。自分の部屋で気がついた時手首足首にアザがあり、複数の男にレイプされたようだが、昨夜の記憶がないという。車の記録を見ると、バーから自宅に到着したあと、さらにクレメンテまで移動したらしい。レイプ検査に行こうというオリビアに、レーガンはマウントサイナイ病院だけはいきたくないという。検査は陽性で、レーガンは誰にもこのことを知らせたくないと言い張る。レーガンには婚約者のリチャードがいて、マウントサイナイ病院に勤めているが、彼はすぐにカッとなり怒るので知られたくないという。昨夜一緒だったレーガンの友人は、レーガンが酒を飲んでハメを外すのはよくあることで、大騒ぎして話をでっちあげるという。ライドシェアのドライバー、ベスニックは、同乗者のジュリアスをレーガンよりも先に降ろしたという。ジュリアスはとにかくレーガンはかなり酔っていて、自宅に着いた時寄っていけと言われたが断ったと証言する。レーガンの検査では数々の薬物を摂取していたことがわかり、2人分の精・液も検出された。婚約者のリチャードは除外されたが、レーガンは1年で4回も酒が原因でERに運ばれていたことがわかっている。SVUはライドシェアの同乗者ジュリアスとドライバーのベスニックのDNAをチェックしたいが、今の所令状は取れない。ロリンズはゴミなどから、強引に2人分のDNAを手に入れる。オリビアはレーガンを訪ね、記憶を呼び戻す努力を続ける。レーガンは精神的に不安定で、嘘を言ったり婚約者が暴力を振るうと見せかけたり、なかなか心を開かない。レーガンから採取されたDNAが軍のデータにヒットし、デニス・キャラハンという人物の名前が上がる。しかし、レーガンは元上司のキャラハンとその日の午後に浮気していたと言い、そのためにリチャードには知られたくないのだという。オリビアは最初からやり直すことにし、事件当日に何があったのか現場を訪れレーガンが思い出すのを待つ。海岸沿いのクレメンテで、レーガンは飲食店の臭いを思い出す。大柄の中年男に引きずられ、マリーナの方に連れて行かれた。男たちは笑ったり歌ったりしていて、「アップタウンガール」という船に乗せられた。その船の持ち主アンソニー・マリーノは、彼の店でかつてジュリアスが働いていて、ジュリアスはシェアライドの車の中からマリーノに電話を掛けていたことがわかった。レーガンはつまり4人から集団レイプされたのではないか、カリシの聴取にジュリアスもベスニックも弁護士を要求する。マリーノはただ船を貸しただけだといい、4人目の男の名前も明かさない。レーガンは自分を押さえつけていた4人目の男の腕に特徴的なタトゥがあったことを思い出し、フランク・コルソという男が逮捕される。容疑者それぞれはレーガンが酔っていたことなどから、事実を認めようとしないが、もし裁判になればレーガンはキャラハンとのこともリチャードに知られるかもしれないというということに、動揺する。コルソのDNAが一致し、容疑者4人が船にいた証拠も発見されたが、マリーノは自分はその時に船には乗っていなかったという。カリシはレーガンが裁判で耐えられないという危惧から、全員無罪になることよりも、司法取引で3人に有罪を認めさせる作戦を選ぶ。ベスニックがジュリアスのアイディアでレーガンをマリーノの船に乗せ、ジュリアスとコルソがレイプしたと証言する。マリーノはその場にいたが不能だった。オリビアはこの結果がレーガンにとって癒やしになるかどうかはわからないが、いずれ苦難を乗り越えられると語りかける。トラウマ研修の先生は「Homeland」のキャリーのお姉さんでしたね。自分が受けた辛い経験を語るのは治療という意味もあるのかな、でもオリビアはすでに乗り越えていると思うので、今回は捜査の手法として有益だったという感じでしょうね。ロリンズやフィンが振り返った過去は、いつのエピソードだったのか思い出すのも大変ですが、今後のエピソードで取り上げられるなら意味があるでしょう。新米検事補カリシは早速被告側の代理人に足元を見られていますが、まあ頑張ったと思います。ちなみにこの弁護士さんは、過去にも何度も出ていますね、ベテランだ。レーガンのようにいろいろ問題を抱えていて、酔って騒ぎを起こす過去があると、これまでだと犯人を有罪にできない、ということにストーリーの力点が置かれたと思いますが、被害者が立ち直ること、今回はこれからの人生を生き延びてほしいというメッセージの方が強いなと感じました。いつでも話を聞くよというのも、オリビアだからこそ響きます。人員不足で手配中だという、新しい刑事が待ち遠しいですね。
December 26, 2020
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新シーズンプレミア。とはいえ、日本での放映はちょっと待たされましたね。ついに、本家を超えてシーズン21に突入し、アメリカのドラマ史上最長の領域へ進みました。冒頭の古いテレビドラマは本家と同じくシーズン20まで続いた「ガンスモーク」で、敬意を評したということでしょうね。ちなみに、シーズン24までの更新が決まっているので、このブログのカテゴリーも新設しました。(笑)イギリスの映画製作の大御所、サー・トバイアス(トビー)・ムーアに性的な被害を受けたと若い女優ピラール・レイエスがSVUに訴え出る。トビーはオーディションという名目でピラールと2人だけになり、演技指導をしながらピラールに服を脱ぐことを強要し、襲いかかったという。カリシは刑事を辞め、地方検事局のSVU専任検事補に転身した。オリビアは新任のヴァネッサ・ハディード検事にトビーの逮捕を申し出るが、ハディードは相手が大物だからか消極的で、カリシに対応を丸投げする。カリシは検事局とSVUの板挟みになる。ピラールはビザが切れたため母国に戻るというが、SVUはもう一度トビーに会って犯行の自白を引き出すようおとり捜査をさせる。しかし、ピラールがトビーに対して強気な態度を見せたため、トビーは立場を強調してピラールを拘置所送りにしてやると脅す。トビーは新作映画のプレミアのためにNYに滞在しており、今夜メディアの前で姿を見せる前に身柄を拘束したいが、カリシは令状は駄目だったという。逮捕中止はハディードの判断だが、オリビアはトビーには余罪があると考え、直接トビーに会って手がかりを掴むことにする。ピラールのことを匂わしてもトビーは全く意に介さないが、オリビアはトビーが手を付けたグラスを手に入れることができた。SVUに元判事のバースが現れ、今度は弁護士としてトビーの代理人を務めることになったという。ピラールの信頼性を貶めようとするバースは、他の女優も含めた5人分のオーディション映像をSVUに提供した。しかし、それらはトビーの行動が犯罪にはならないように編集されており、SVUは改めて女優たちに何があったのか証言を求める。多くは何があったのか語ろうとしないが、すでに女優を諦めたアメリアは18歳のときにトビーに体を触られたと証言する。ピラールに対して、秘密保持契約の準備がなされていると情報がある中、ジェマ・ブルックスという女性が友人への聞き込みを知り、トビーにレイプされたと訴えてくる。5年前にパーティで出会い、秘密保持契約も強要されたが断り、その時の衣類も保存しているという。オリビアは手に入れたグラスからトビーのDNAが得られると言い、ドッズはハーディの許可がなくても逮捕できると判断し、SVUはトビーの逮捕に踏み切る。しかしトビーはすぐに保釈され、逆にジェマと和解して、ジェマ本人があれは合意だったとテレビで公表した。もともとジェマはSVUを罠にはめるために訴えて出たのか、トビー側が使う常套手段だったのか。その後、ジェマは映画監督の仕事を得て、外国に出たようだ。カリシはテレビの映像を見て、ピラールのオーディションが行われた部屋が家具を動かしていることに気づく。オフィスのビルの防犯カメラの映像をチェックすると、ピラールが襲われた日の深夜、アシスタントのシンディが家具を入れ替えているのが映っていた。さらに翌朝、ビルに元連邦検事や元司法長官、さらにハディード検事らがトビーを訪ねていることがわかる。ピラールの件は彼らによってもみ消されたらしい。SVUはシンディを呼び、どこまでトビーの犯罪に加担するのか追及する。シンディの協力を得たSVUは、風紀課のカトリアーナ・タミンに若い女優として潜入捜査するよう依頼する。トビーはいつものようにカトリアーナに「演技指導」と言って襲いかかる。SVUが突入してトビーは逮捕され、カリシは初めて検察側の立場で法廷に立つことになった。そのカリシを、多くの被害女性たちが後押しする。ハディード検事は態度を変えて、SVUの手柄を強調するが、ドッズは上層部の不興を買い、交通安全タスクフォースへ左遷されることになった。ただ、ドッズはオリビアを警部に昇進させることを取り付けたという。まさかカリシがいなくなるのかと思ったら、検察側に移動するだけというのでほっと安心、今シーズンはまた違う楽しみがありますね。バーバの後はストーンが2シーズン勤め、人材不足なのかついに身内から検事補を出すことになったわけです。レギュラーはたった4人になり、ものすごい少数精鋭ですね。セリフにもありましたが、「ちゃんとした」検事補が現れたらカリシが戻ってくることもあるのかな。ドッズも身を引くことになりましたが、オリビアが警部になるためだったのですね。刑事から始まって、20年経ってついに警部に上り詰めたとは感無量です。オリビアがクレイゲンと同じ地位になったんだなあ。ドッズの口ぶりだと、彼はいつか戻ってくることもありそうですね。数少ない理解者ですから、戻ってきてほしいです。ところで「グッド・ワイフ」を見ていてたら、ロリンズ役のケリー・ギディッシュが出ていてちょっとびっくり。ロリンズよりさらに悪女のイメージが強い。(笑)今回のストーリーは例の「Metoo運動」のきっかけとなったハーヴェイ・ワインスティーンをモデルにしているのは明白で、業界のみならず、司法関係も民間人に牛耳られているというのが気になりました。先シーズンのミラーと言い、NYPDは闇が深そうだ。ところで、トビー役のイアン・マクシェーンですが、個人的には「デッドウッド」で売春宿を経営していたのが印象に強く、そのトビーが「whore」というのがツボでした。ハディード検事は「Homeland」の初めの頃に出てきたジャーナリスト、ローヤでしたか。カトリアーナは若くて威勢がよい、どうやらこの先も出てくるようなので、楽しみです。
December 19, 2020
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