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『最終決着』シリーズ・フィナーレ。7年前、陰惨な殺人現場に「誰だ、こいつ」という出迎えの中で登場したブレンダ・リー・ジョンソンは、反感を示す部下たちと篤い信頼関係を築き、巧みに自白に持ち込む技で事件を解決してきた。一見、世間知らずのお嬢様に見えた彼女が、事件を解決するという強い信念は誰にも止めることができず、もちろん、その頑固さ故軋轢やトラブルも引き起こしたけれど、ブレンダらしい信念を貫いたエンディングでしたね。一つの仕事(ドラマ制作の面でも)としても、きれいな終わり方だったと思います。本当にキーラは立派だわ。ありがとうと言いたいですね。グリークシアターの裏山に女性の死体を捨てている男を見たという通報があり、市警が探したところ、3人の女性の遺体を発見、まだ2体があるという。被害者はレイプされ、首を絞められていて、はぎ取られた衣服が遺体の上にあった。通報に使われた携帯は不動産業のダグラス・グラントの登録で、丘の下のゴミ箱に捨てられていた。最も新しい被害者は犯人が急いでいたのか、IDが見つかり、UCLAの学生カレン・オンシディと判る。掘られていた穴は2日以上前で、前もって準備されていたらしい。現場に犯人以外の人間の足跡があり、一方が一方を追いかけていることが判る。足跡を辿ると、犯人とは別にカップルがいて、一人は道路の方へ逃げ、一人は犯人に追われて崖から落ちたらしい。そこで、命拾いして通報したが、通報者は少年らしい。携帯の持ち主グラントは、昨夜レストランで携帯を奪われたというが、現場に忘れていった上着や相手のタンクトップなどから、性犯罪の可能性があると追及すると、ラスティと名乗る少年をサンセット大通りで買ったと認める。ラスティは18歳だと言っていたという。一方、被害者のカレンが死亡する直前にショッピングモールで香水を買っており、監視ビデオに写っていた。ブレンダはカレンに声をかけている男の後ろ姿を見て、執念を燃やして追っていたストロー弁護士に違いないという。しかし、ストローであると確定できる証拠が何もなく、捜索令状を要求できない。銀行口座とストローの電話履歴を調べたいというブレンダに、レイダー警部がブレンダの捜査を監視する条件でポープが捜査を認める。フリッツは、4人目の被害者は衣服などから、女優志望のアンナ・シルズではないかという。アンナは失踪直前にカメラマンからモデルにならないかと声をかけられていた。今のところストローとの接点は見あたらず、ストローはこれまで一切のDNAを残していない。レイダーはそれでも捜索令状が欲しければ判事に要求すればよいという。路上で逮捕されたラスティ・ベックは、実際は16歳で里親の家から逃げ出していた。そうなったのは里親が暴力を振るうからで、そもそも母親が自分を置き去りにして恋人と出て行ってしまい、警察は母親を捜してくれないという。口達者なラスティは母親を捜してくれたら警察に協力しても良いと言う。ブレンダは犯人に追われてもみ合った時にラスティが犯人の目出し帽を奪った事に注目し、犯人にラスティが生きていると知らせるため、逃走後、通報した時の写真を偽造してマスコミに流す。ラスティをおとりにして道に立たせると、やがてレンタカーを使ってストローが現れる。ラスティに声をかけた段階で逮捕するが、ストローはブレンダの尋問を悉く切り抜ける。弁護士だけにこちらの手の内を知っており、目出し帽のマスクからDNAが出たという誘い水にも嘘だと言う。ストローは捜査令状が取れない事を知っていてもう帰ると席を立つ。ブレンダは帰り際、ストローが母親の死について触れた瞬間に、思わずストローに飛びかかる。2人きりでエレベーターに乗り込むと、顔をぶつけて血を流したストローの顔を掴む。すぐに2人は引き離されるが、ブレンダはその足でDr.モラレスのところへ行き、停職は必至、解雇されるかもしれないが、手に付いた血液を証拠品の目出し帽に仕込んで欲しいと頼む。地方検事のホッブスに、尋問でストローを揺さぶるために証拠を使えば、きっとストローは取引を申し出てくるだろうという。DNAを基に起訴する事はないし、逮捕もしないがこれでストローを葬る事はできる。ホッブス検事は了承し、さらに検事局捜査部で新たなチーフを探しているので来ないかと言う。ブレンダは部下を連れて行っても良いかと言い、考えてみると答える。ラスティを家につれて戻ったブレンダは、世話をしながら証言してほしいと頼む。ストローはきっとラスティの命を狙うだろう、それに母親を捜すのは時間がかかる。しかしラスティは先に協力したら取引にならないと言い、日頃悪人を相手にしているから大丈夫と強がる。しかし、そうは言っても次第に自分も悪に染まっていくような気がして怖い。母親に自分も変われるというところを見て欲しい。そもそも、ブレンダは捜査のために自分を利用しているだけではないか。ラスティの言葉の一言一言がウィリー・レイを亡くしたブレンダの心に突き刺さり、席を外したブレンダだったが、バスルームの窓が外されているのに気付く。フリッツは出張中で、用心して部屋に戻るがすでに侵入したストローがラスティの喉にナイフを突きつけていた。ストローを落ち着かせようと、ブレンダはホッブス検事の手の内を教えるが、隙を見てラスティが反撃し、逃げられたストローはブレンダに襲いかかる。ブレンダは必死で抵抗し、カバンの中の銃に手にすると、ストローに向かって撃つ。ブレンダは不法侵入でラスティを傷つけ、撃たれたのは正当防衛であるとストローに認めさせた上で、とどめを刺さずに通報する。エレベーターでストローに暴行した件でブレンダは懲戒処分の対象とされるが、不当な処分であると訴え、間に入ったレイダーを困らせる。ブレンダはラスティの処分をレイダーと部下たちに任せ、退職を決めたという。テイラーは重大犯罪課はポープの昇進と共に再編成され、レイダーには重要な話があるだろうという。ブレンダは検事局にガブリエルを連れて行く事にして、7年間共に働いた重要犯罪課のメンバーに別れを告げる。途中の演出がちょっと古くさいというか、ダン、ダン、とブレンダの心に言葉が突き刺さるというシーンは判りやすいですが、今回に限った感じで違和感はありました。でも、ウィリー・レイの死で弱っているブレンダには、ラスティの言葉はダイレクトに響いたのでしょう。また、ラスティ役の子が上手かった。どうやらMajor Crimesにも出るみたいです。ストローが証拠を一切残さず、平然と犯罪を続けていられるというのは信じられませんが、それくらい犯人を自白させる、有罪にするのは難しいということなのですね。ブレンダの捜査は強引に見えますが、結局は捜査過程を記録に残し、裁判で負けないように万全を尽くしていました。「クローザー」のこういうところは、正義が悪を倒すという単純な刑事ドラマではなかったなと、思います。もちろん、ベテランの役者たちが見せるユーモラスなエピソードも楽しかったですが。家族の話題もしんみりさせられたし、手を抜いた感じのないシリーズでした。それにしてもストローを相撃ちになっても倒すと決めたブレンダは凄かった。射殺することもできたが、そこは憎しみのままに殺さずに法の手に委ねたということですね。女性の連続レイプ事件については自白したのでしょうか。少なくとも警官への殺人未遂と傷害で相当な罪で裁かれる事になるとは思いますが。ブレンダはLAから去るわけではなく、近くにいるという事なので「Major Crimes」でその後のブレンダの話題も出るのでしょうね。別れの言葉は「まるで愛の証しのようね(It looks like love)」でした。これは登場時の最初の言葉と同じ。あの時は「愛情のもつれのようね」でしたが、同じ言葉が違う意味をもつというのが、吹き替えでは判らないところです。第1話でDing Dongと言われるケーキを口にしてうっとりしたブレンダは、やはり最後でもそれを口にしました。チームのメンバーのファーストネームを一人一人呼んだり、これが本当にお別れなのだなという感じでしたね。寂しいけれど、残った人たちはまたその愉快な雰囲気で、今度は生真面目な人柄のレイダー警部を戴いて、次のシリーズで盛り上げてくれそうです。待ち遠しいですね。
April 29, 2013
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『固められたウソ』いよいよ、残りあと1話となりましたね。殺人犯を許さないという強い態度で臨んできたブレンダが、予想しない形で自分のやり方をふり返るというエンディングは、重いものを感じました。単にフィナーレだから盛り上げたらいいという作り方ではない、というところに大人のドラマを感じます。住宅街で警官が撃たれたという通報があり、重罪犯罪課が出動すると、制服を着た民間の警備員であることがわかる。被害者は元軍人でイラク・アフガン戦争で勲章を得た英雄のダニー・チャイデスだった。12ゲージの猟銃の薬莢が落ちており、被害者は顔を潰されていた。犯人は歩いて現場から立ち去ったと思われる。現場に現れたボールドウィン検事は、武装した警備員なので殺人の確証がなければ正当防衛を主張されると言い、指揮を任されたプロベンザにあれこれと指図する。被害者は銃を抜いておらず、チャイデスは直前に空き家に不審者が侵入したという連絡を会社にしていた。家に入ったところ、勝手にマットを敷いてセックスを楽しんだ証拠が多々残っていた。遺留品から若者の関与が疑われ、iPodのシリアル番号から持ち主を捜すことにする。被害者のポケットからはその空き家の鍵が見つかる。母親の葬儀のためにアトランタに戻っていたブレンダが予定より早く職場に現れ、仕事に戻るというので一同は驚く。ポープは重罪犯罪課を存続させる条件でボールドウィン検事を関わらせており、今後はテイラーが副本部長の職に就く予定だという。さらに、レイダー警部が例の密告者を見つけ出し、午後から本人を聴取する予定なのでできれば職場を外していて欲しかったという。ブレンダはiPodの購入者が見つかり、武装しているかも知れないので武装警官を動員して欲しいと頼む。購入者は孫のルーク・バウアーのためにiPodを買ったといい、スポーツ店で働いているという。ブレンダはさっそくルークを逮捕して聴取する。過去に不法侵入やナイフ所持などの犯歴があり保護観察中だが、チャイデスについては、空き家でガールフレンドと酒を飲んでいる時にいきなり入ってきて追い出されたという。ルークは父親の形見の猟銃を手に入れるため、母親の家に不法侵入していた。ガールフレンドは16歳のジェナ・ベイトマンで、その家の鍵はジェナが持っていた。取調中にレイダー警部がガブリエルを呼び出しに来たため、ブレンダはショックを受ける。ガブリエルは交際している司法修習生のアンが、ゴールドマン弁護士から学生ローンを肩代わりしてもらう代わりに、ガブリエルに近づき情報屋として働いていた事を知らされ激怒する。しかし途中で本気でガブリエルが好きになってしまい、辞めたいと伝えたが、ゴールドマン弁護士は本当の事を言えばガブリエルに真実を話すと脅され、このまま黙っていようと思っていたという。ガブリエルは法律の知識のあるアンに、仕事上の事を相談したかったと言い、利用されたと知って今すぐ荷物をまとめて自分の人生から消えてくれと怒りに震える。そしてブレンダには自分の口から釈明させて欲しいといい、レイダーは詳細な供述書を取ることにする。ルークの家を家宅捜索したが、凶器の猟銃は見つからなかった。フリッツがブレンダを職場に現れ、家に戻らなければならないという。ブレンダはLAの家には戻りたくない。一人で警察に出頭したジェナは、父親が厳しいのでルークの事は何も言わないで欲しいという。空き家は友人の家で、親がローンを払えずに引き払った後も合い鍵を持ったままで、ルークと会っていたという。そして昨夜はルークと一緒のところで警備員が飛び込んできて、服を着ろと言い、慌てていたためにブラジャーを忘れてしまった。警備員は鍵を取り上げた上で、次にここに入れば警察に通報すると言って去ったという。ブレンダはジェナの家宅捜索をタオに任せ、ガブリエルの釈明を受ける。レイダーは機密事項を他人に話すのは職務規程違反だが、婚約者でもあるし斟酌してあげてほしいと言い添えるが、ブレンダは、ベイラーの件で不満があるならなぜ自分に直接言ってくれなかったのかとガブリエルを責める。ガブリエルはその時にベイラーが殺されるかも知れないのに、このまま地元に返すのかと尋ねたし、その時の判断が今でも正しかったかどうか不安を持ち続けてきたという。だからアンに相談したり、その後のブレンダの殺人事件の処理で気になることをしゃべってしまったという。ガブリエルはチームメンバーに対して謝罪し、一同はそれを受け入れるというが、フリンはその上で異動願いを出すべきだと忠告する。ジェナの家を捜索して、凶器となる猟銃が見つかる。父親の名義で、聴取に対してペイトマンはジェナがノーブラだったので尋ねると、警備員に銃で脅されて空き家に連れ込まれレイプされそうになったと言ったという。それで銃を持って現場に行くと、警備員は「そうなったのは自業自得だ。次はやってやる。」と言ったため、撃ったと説明する。ボールドウィン検事はきちんとした自供が得られたので第1級殺人罪でベイトマンを起訴するというが、ブレンダは警備員の居場所を教えたジェナと2人を第2級殺人罪で起訴するという。ジェナは父親がルークを撃ち殺すのではないかと怯えて、ウソを話したという。ベイトマンは銃を手に持ち、警備員の居場所を聞いて出かけていったというので、ジェナも成人として裁かれることになった。一段落したところでガブリエルは辞表を出したと言う。やはりこのまま、何もなかったかのように残る事はできないという。ブレンダは自分のせいでガブリエルが仕事を辞める必要はない、人の言葉に耳を貸さず、事件の事ばかり考えていた自分に責任があると認めガブリエルを慰留する。ガブリエルはひとまずバッジと銃を取り戻すが、居心地が悪い。自宅に戻ったブレンダは、ウィリー・レイの言いたかったことを聞いてあげられなかった事を悔いる。スピンオフの「Major Crimes」を調べていたときに、ちょっとネタバレしてしまい、やはりガブリエルかと思っていました。ただ、素直で真面目なガブリエルが自らリークをするとは思えなかったので、この展開にはなるほどと思いました。シリーズの始めの頃から用意されていたとすると大したものだと思います。警察の中で働くということはチームワークが大切で、疑問を持っても絶対に上官には異議は唱えられないし、ガブリエルは優秀だけれどベテラン刑事たちの間では異質の存在だったのかも知れませんね。ブレンダは犯人を捕まえ自供させるという面で、誰にもできないような功績があったけれど、自分が正しいと信じて突き進む姿勢が大切な事を見逃し、失う事にも繋がった。一番かわいがっていたガブリエルにこういう形で大きな傷を付け、愛する母親の最後の言葉を聞き漏らしてしまった。フリッツとの愛を育んだ家も、今は辛い思い出しか出てこない。アトランタの実家も、兄弟たちがパパを取り囲んで、居場所がないのでしょうね。なるほど、なるほどと思うばかりです。ジョエルて、猫の名前でした?始めは被害者が飼っていた猫をキティという名前にしたんでしたね。ジョエルは2番目だったっけ?ジェナという子は、悪知恵は働くのですね。よくまあ、しゃーしゃーと言えたものだと思いますが、父親というのは子供を愛するゆえにそれを信じてしまうもの。立派に職務を果たした戦争の英雄がこんな形で殺されるのは不条理です。そういう社会の出来事に触れつつ、視聴者がこうして欲しいと思う方向に納めますね。次はいよいよ最終回。こうやって感想を書くのも7年たったのだなと思うと、私も感慨があります。
April 22, 2013
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『最期の言葉』これは見終わって邦題の意味がより深く感じられました。なるほど、そうしてブレンダは自らの仕事を見直すのでしょうね。最後はもう涙でした。カトリックのアダム神父が臨終の秘蹟のためにバスキー氏の部屋を訪ねる。主治医のハンリン医師はメモを残して帰っていた。額に精油を塗ろうとした神父は、ベッドに寝ていた患者に喉を刺されて殺される。翌日、カーペットにくるまれた神父の遺体が教会付属の小学校の前に遺されていた。ポープは協会側と警察との関係が悪くなるのを恐れ、すぐに遺体を動かすように命令する。重大犯罪課はアダム神父の私室を捜索しようとするが、その前に教会の文書係が神父の日記や書類を全て持ち出すというので、連絡を受けたブレンダは絶対に持ち出させてはならないと指示する。ブレンダはLAで治療を受けたクレイの様子が徐々に良くなってきて、自宅でその世話をしていた。後の事をウィリー・レイに任せ、現場に急行したブレンダは、神父の部屋に入り文書係に書類を置くように命令する。その態度があまりに強引で、慌てて駆け込んできたポープは、ブレンダを強い言葉で追い出す。ブレンダはその直前に、管理人から昨夜神父が出かけた先を聞き出していた。小学校で教えている神父の殺人であらぬ疑いを受ける事を恐れ、ナーバスになっている教会をポープは自分が上手く交渉して日記を手に入れるという。バスキー氏の部屋は管理人のモリスによると、最近入居したばかりで住人の顔は良く知らないという。部屋には遺体を巻いたカーペットと同じサイズのカーペットが持ち去られた後があり、引き出しからは女児の制服のスカートが見つかった。さらに制服を着た多数の少女の写真が壁に貼ってあった。その部屋の借り主の名前がアダム神父の実名だということがわかり、捜査班は犯人は少女たちの親ではないかと考える。しかし、壁にあった写真には神父の指紋が検出されず、制服にもDNAは付着していなかった。唯一見つかった指紋は持ち込んだコーヒーのマグカップと置いてあったカメラのシャッター部分で、ブレンダは性犯罪の可能性があるかどうかをフリッツに頼み調べてもらう。その結果、小児性愛犯罪者の犯行は見あたらないという。それならば教会にも交渉しやすいというブレンダだが、レイダー警部はポープが公然と上官に楯突いたとして、ブレンダに苦情を申し立てるつもりだという。まずはポープを立て、ブレンダの「蛮行」を許してもらうように任せるべきだという。神父に連絡したハンリン医師はこの州には登録がなく、犯人が神父を呼び出した可能性がある。制服もまた未使用だった。ブレンダは少女たちの写真を分析し、撮影された日時を特定するよう命令する。また、モリスに部屋の賃貸契約書と持ってこさせ、アダム神父の顔を知っているかどうか確認するようにいう。モリスは契約者はアダム神父ではなかったと言い、捜査班はこれまでの住人と部屋に入ったことがある工事業者を確認をする。ポープとレイダーは、この地区の代表であるカルフール神父と面会し、日記を見せてもらえば神父の汚名をそそぐことができると持ちかける。カルフール神父は教会では日記は40年後に公開されるというが、アダム神父の筆跡を比較すれば部屋を借りた人間とは違うと証明できると主張し、カルフール神父の立ち会いの下、こちらが要求する日の日記を読ませて欲しいと頼む。レイダー警部の上手な説得で態度を軟化したカルフール神父は、日記の確認を許可し、部屋を契約した3月23日にはアダム神父は別の場所にいたことが確認された。やはり契約者と神父の筆跡は別人で、契約書には神父の指紋は検出されなかった。ブレンダは部屋に自由に出入りできるモリスの筆跡を見たいと言い、犯罪歴などをチェックするように言う。すると、半年前にモリスは交通事故に遭い瀕死の状態になったことがあったという。さらに、8年前に妻が失踪していて、その時の捜査では、メキシコに妻名義のアパートがあったが、誰も住んでいなかったことが判った。自宅からはカーペットがなくなっていたという。ブレンダはモリスの行動を監視するように命じる。改めて神父の日記を調べると、モリスが交通事故に遭った日に、モリスの息子の名前が記されていた事が判る。神父はその時にモリスに秘蹟を行うために病院に行ったのではないか。一方、モリスの車が昨夜レッカー移動させられていたことが判った。自宅から50キロも離れた場所で、ブレンダはモリスを警察に呼ぶように命じる。家を出ようとするブレンダに、ウィリー・レイが話したい事があるという。1分で済むというが、ブレンダは明日家に帰ってから話を聞くと言って別れてしまう。鑑識はアダム神父の車にほとんどガソリンが残っておらず、モリスが自分の車までたどり着けなかったため、教会で遺体を遺棄したのではないかと考える。モリスの車が見つかった地点の側には貸倉庫があり、ブレンダはそこでモリスが借りていないかどうかを調べるように命じる。ブレンダはモリスに、交通事故の時にアダム神父に妻を殺した事を告白したのではないかと追及する。自分はもう死ぬと思っていたのに、幸運にも死なず、それを神父から自首するように勧められて神父を殺したのではないか。初めのうち否定していたモリスだが、貸倉庫からモリスの妻の遺体が見つかり、ついにモリスは逮捕される。ブレンダはポープが申し立てている苦情に対して、素直に謝罪するが、ポープは自分がいずれ昇進して本部長になるときは、もうブレンダを守ってやることができない、苦情はブレンダの暴走を止めるためのものだったが、次の副本部長は暴走を許さないだろう、いつか君は破滅するぞという。朝帰りしたブレンダが、ウィリー・レイの寝室に入ると、母は息と引き取っていた。ラストの衝撃は正に息が止まるような、心臓を捕まれて揺さぶられるような、とても感情的なシーンでした。キーラ・セジウィックの慟哭が全てを語ってあまりある感情を表していました。思わず私も涙が溢れてしまいました。無音のエンディングは以前「バフィ」のやはり母親を亡くしたエピソードで、全く効果音も音楽もなしだったのを思い出しました。ウィリー・レイは何を娘に伝えたかったのでしょうね。自分の体調が良くないの、というような事だったのか。懸命に夫の世話をして、娘の事も心配して、最後の最後まで母親でしたね。ウィリー・レイの南部婦人らしい暖かさは「クローザー」の魅力でもありましたし、なるほど、ブレンダはこれはもう仕事を続ける意欲をなくすかも知れません。ゴールドマン弁護士の裁判など、仕事熱心なばかりに、足下が危なくなったのに気付かず、天狗になっていた面もあったかも知れません。ママはそれを言いたかったのかなあ。タイトルを見て、クレイが急に亡くなるのではないかと思っていましたから、この展開はもう本当に意外でした。せめて臨終の告白、許しの儀式をさせてあげたかったでしょうね。ブレンダの悲しさが言わずともこみ上げてきます。教会だけに、ポープがからかわれていましたが、結局ポープもブレンダの邪魔ばかりしていたわけではなく、いつか自分自身を破壊すると心配していたのですね。レイダーの言葉にも耳を貸さず、それが引導を渡される事になるとは。
April 15, 2013
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『優秀な医師』アメリカのドラマを見ていると、医療の問題で日本とは随分違うなと思う事があります。そりゃ日本だって金儲けの悪徳医師もいるでしょうが、システムの違いが悪用を生むということもあるんだなと思わざるを得ません。最後の最後になって出てきたガブリエルのプライベートライフは、今後の「Major Crimes」へと続くのでしょうか。消化器系ガンの専門医、クリストファー・ブレイディ医師が共同で開業しているクリニックの処置室で、殺害されているのが見つかる。頭部を鈍器で殴られたと思われるが、直接の死因は点滴チューブで首を絞められたことだった。ブレイディは土曜日の夜にも患者に化学治療するなど、とても患者思いの医者だったという。クリニックに備えられていた薬が全てなくなっていたが、強盗が目的だったのか。共同でクリニックを開いているスティーブン・パー医師は、ブレイディが依存症患者やホームレスを診察していたのでやめろと忠告していたという。昨夜の予定を見ると、薬品の卸業者ウォーリー・サンダースと会う事になっていたらしい。患者のリストが欲しいというブレンダに、パーは患者のデータは法令により渡せないという。ガブリエルの恋人で、たまたま教会の帰りにガブリエルと一緒に行動することになったアンによると、医療保険の情報管理に関する法令があるが、検事局で特別補助裁判官を任命すれば記録を見ることができるという。アンは弁護士を目指して勉強中で、今日はガブリエルの祖父母と食事をすることになっていた。ブレンダは封鎖中の犯罪現場で診療を再開したいというパーに対して、ブレイディともめていた患者の名前を教えて欲しいと乞う。ブレンダの父クレイが甲状腺ガンの手術を受けてから具合が悪く、ブレンダは精神的に不安定だった。最近クリニックを首になった看護師ロリ・ショウが見つかり、話を聞く。ロリは薬の記録を見ていたら、ブレイディが粉飾決算のようなものをしているの気が付いたと言う。最近、ブレイディの様子が変と感じていて、患者の死亡数が増えたり、架空の患者に薬を注文していたので、それを直接指摘したら自ら辞めるか首にされるかと言われたので辞職したという。なぜ告発しなかったのかと言われて、メディケア(高齢者医療保険)詐欺を密告すると再就職できないのだという。ポープはブレンダの強硬な姿勢を聞きつけ、消えた薬のことなどどうでもよい、この前までの裁判を忘れたのかと口を挟んでくる。特別補助裁判官の任命には時間がかかり、捜査が遅れるというブレンダにレイダーは、ポープは本気で本部長になろうとしていて、ブレンダの監視をレイダーにまかせようとしているのだという。薬の卸業者のサンダースが警察を訪れ、ブレイディの薬の注文について説明する。ブレイディはサンダースから使用期限直前の薬を安く仕入れて、患者に安く処方していた。1回分が1万ドルだという。患者への請求額は医師に任される事になっており、儲け主義のパーは高く請求していたのでもう売らないという。盗まれた薬は使用期限ぎりぎりなので、サンダースは気にする。ブレンダはその話を聞いてパーに、薬の仕入れをFBIに調べさせると脅して、やっとパーから患者の名前を聞き出す。ブレンダは薬を盗むだけでなく、ブレイディを死に至らしめているところから、犯人は顔見知りの犯行だと考える。情報開示に同意した患者の一人が、ブレイディの処方した薬は副作用が酷くないと言う。それを聞いていたパーは、昨日治療をしていたのに患者が元気なのはおかしいという。カルテを見直した検死医のモラレスは、ブレイディの患者の多くが抗がん剤を受けておらず、治療になっていないと指摘する。必要なら遺体を掘り起こして確認するべきだという。フリッツはブレイディのメディケア詐欺の立証は、自前で薬代を払っていることから難しいという。でも、なぜブレイディはこんなことをしたのか。ブレンダはフリッツの言葉からパーも不正を行っていると気づき、追及する。パーも気になり自分で昨年の患者の記録を見直していたら、多数の患者が死亡していた事に驚いたという。医療ミスが起こることもあるが、報告すると賠償保険料が値上がり、医事局にも何度も説明しなければならず、医師として開業することが難しくなるので、報告はしたくないという。そこでブレンダはサンダースの薬は偽物だったと気付く。令状を取り、サンダースの自宅を捜査し出先のクリニックで待ち伏せして持っていた薬を検査すると、抗がん剤ではない事が判る。自宅からは薬のラベルやビン、生理食塩水が押収され、さらに、サンダースは薬の入ったカートを新調していた。ブレンダは以前のカートはブレイディを殴るのに使ったのだろうと、追及する。サンダースは抗がん剤は薬ではなく、酷い副作用をもたらす毒だという。患者を苦しめて金を取るのは許せない。どうせ死ぬなら穏やかに余生を過ごして欲しいというサンダースに、600万ドルの貯金をしていた事を指摘し、その金は誰から儲けたのかと問い詰める。サンダースは弁護士を要求してしまったが、父親の事で感情的になったブレンダは、後何人殺して金を取るのかと言う。ブレンダはクレイをLAに呼び寄せ、甲状腺ガンでは有名なパーに診察してもらう事にする。クレイ・ジョンソンについては初期なので簡単な手術で済むと聞いていたので、具合が悪いのは心配ですね。まさかとは思いますが、抗がん剤が効いていないとか、偽物だったら取り返しが付きません。それにしても、ガン専門医が抗がん剤を投与して、その後何もフォローしないとは驚きですね。どれほど効果があったのか、ガンは小さくなったのか、いろいろ検査して効果を確認するのが当然だと思っていましたが、診断して処方したら、後は看護師任せでどうなったのか、気にならないのでしょうか。また、高価な薬を期限切れ直前で安く手に入れたり、医者が患者を選んで高い額を請求したり、アメリカ式にするとそう言うことも起きうるのですね。どこぞの国で、公的医療保険の患者は金が取れないかので病院から追い出したり、まさかの殺してしまうという事件がありましたが、医師のモラルに任せると闇の部分が出てくるとは、それが真実なのでしょうか。パーは全米で上位に入る優秀な医師であることは確かで、ブレンダとしては認めたくないけれど、父を助けるのにはパーに頼らなければならない。頭を下げて見てもらうというのは、医師と患者の関係ではないと思いますね。ところで、同棲を始めたばかりのガブリエルのお相手は、またまた美人でおじさんたちはびっくり、気になる気になる。先日のバズの妹といい、プロベンザの最初の妻といい、みんなしっかりしていて捜査に口を出してくる。刑事と弁護士のカップルは微妙らしい。さて、ガブちゃんと彼女は上手く行くでしょうか。ちなみに、レイダーは20年間別居している元弁護士の夫がいるという。カトリックなので離婚ができないので、こういう形をとるらしい。「Major Crimes」ではそういう話も出てくるのでしょうね。
April 1, 2013
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『黄金の価値』これはフリッツ役Jon Tenneyの初監督作品となるのかな?いつものお楽しみのプロベンザとフリン・シリーズではなかったですが、最終シーズンにしてついにプロベンザのEXが出てきて、これもまた爆笑の連続でした。おじさんたちが良い味を出していますよ、本当に。動物と子役に食われるとは良く言いますが、これは狙っていますね。(笑)プロベンザの最初の妻リズが仕事場にやってきて、飼い犬のフランクの病院代が払えないと訴える。しかたなく結婚指輪を49ドルで売ったというと、プロベンザはそんなはずはない、500ドルのはずだと怒り、フリンを連れてゴールディ・バックという貴金属店に指輪を取り戻しに行く。店は閉店間際だったが、美人の店員が応対して指輪を返すという。店内では工事中の音がしていて、店員は警報機を取り付けていると説明する。指輪を受け取り店を出た3人が気がつくと、店の裏口から男と女が慌てて出ていくところだった。不審に思い店に戻ると、店主らしい男が死んでいて、ケースの貴金属や金庫の中身が全てなくなっていた。監視カメラの装置も奪って行ったらしい。犯人は店主に蘇生処置を施したようで、店主は強盗の途中で心臓発作を起こして倒れたと思われる。唯一の証拠と思われた女性がはめていた手袋をフランクが飲み込んでしまい、現場に現れたブレンダは、セクシーな女性の顔をはっきり覚えていないプロベンザとフリンに激怒する。現場には偽造された市警の令状が残されており、話を聞いた監察局のレイダー警部は、最近連続して発生している「ボニー&クライド」による強盗事件と関係があるという。ポープはそれなら重大犯罪課は関わる必要がないというが、ブレンダは店主が死亡しているので殺人事件の可能性もあると主張し、ブレンダとレイダーが協力し合同捜査が行われる事になった。被害者のマイロ・ビリングはこれまで詐欺の疑いで何度も逮捕されており、金製品を不法に手に入れるために、共同経営者のジェリー・クーパーとこの店を持ったという。重大犯罪課にそのクーパーが自ら出頭して、マイロから電話があり警察の取り調べが入ったと連絡があったので、自分は無関係だと言いに来たという。店にもし盗品があるとしたら、それはマイロの物だというが、盗まれた物が何か妙に気にするのでブレンダとレイダーが金庫の中には何があったのか、厳しく追及する。ガブリエルは、1週間前マイロの店の口座に海外から50万ドルの入金があったという。ブレンダは口座を凍結するように命じる。プロベンザは、警察官を装った犯人なら自分が犯人を装って、クーパーに接触させてはどうかと提案したので、ブレンダはリズと2人で対応しろという。重大犯罪課がプロベンザの家を張り込んでいるところにクーパーが現れ、奪った金品の中でどうしても返して欲しい物が2つある、もし返してくれるのなら1万ドル渡しても良いという。それが何なのか、なかなか白状しなかったが、やっとダブルイーグル金貨2枚だと判る。そこに買い手から電話があり、同じ金貨を持った売り手が現れたというので、クーパーはおとり捜査だった事を理解する。フリッツによると、ダブルイーグル金貨は流通せずに処分命令が出ており、処分前に盗まれたものは非常に高価だという。従って、その金貨を持っているだけでも逮捕されることになる。買い手はクーパーが金貨を持っている事を知り、前金の50万ドルを払い込んだのだろう。クーパーはある女性が店に送ってきたので小切手で支払ったという。買い手からの電話は追跡できないため、ブレンダは次に買い手からかかってきたら、もう金貨を見たかどうか聞くようにいう。買い手のヴィクターは前金の50万ドルを払い込んだものの、品物がないクーパーは口座が凍結され金を返すこともできず、命を狙われるかも知れない。ヴィクターは明日、金貨を持った男が来るというのでクーパーも金貨を渡せないなら金を持ってこいと、脅されてしまう。ブレンダはクーパーのガールフレンドとしてヴィクターの画廊へと向かう。ポールという男が当の金貨を持って現れたため一同は逮捕される。一方、フランクの体内から出たゴム手袋から女性の指紋が検出され、もう一人の犯人は元弁護士のオードリー・ラングルと判る。ブレンダは、身柄を拘束されたオードリーにポールが逮捕された様子を見せ、自白していると装う。実は昼食のメニューを書き出しているのだが、マイロが撲殺された罪で起訴するというと、オードリーは自分たちは殺しておらず、心臓麻痺だったと自供してしまう。ヴィクターの画廊にあった贋作、金貨などが処分され、クーパーは証人保護プログラムに入った。プロベンザは妻から指輪を買い戻した上で、大切な思い出だから持っていて欲しいとリズにプレゼントする。ぶさいくな犬を愛する一番目の奥さんは、文法を正すなどきっちりした人でしたね。初期のエピソードでそういう話があったっけ。何となくプロベンザに似た犬のような気がしましたが(笑)、子供も孫もいるのだから、それなりに幸せな家庭だったのでしょうね。ギブスじゃないけれど、やはり一番目の妻は特別です。何だかんだ言っても、元妻には思い出の指輪を持っていて欲しいのが男心でしょうね。その後、プロベンザは3人の女性と結婚離婚を繰り返して、別れた妻たちは互いに仲良くなったらしい。フリンの事はリズも良く知っていて、プロベンザの元妻たちの会のメンバーに入れと誘われた。「あなたは5番目よ」(爆)最後はフランクの病院行きに付き添う、プロベンザ。会わないようにしていても、幸せだった時の思い出は大切です。まあ、最終シーズンらしいエピソードでしたね。犬が証拠品をお腹に入れているからと、追いかけるところとか、お決まりで笑うシーンがたくさんあって良かったです。クーパー役の人、芸達者な感じでしたね。ペラペラと一人でしゃべって、面白かったなあ~
March 25, 2013
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『宿敵との対決』旧敵再来。いよいよ、ブレンダの最後へのカウントダウンが始まったか。彼女の執念がここまで凄いとは思いませんでした。見応えのあるエピソードでしたね。バレンタインデーの翌朝に、モーテルで女性の変死体が発見された。被害者は病院の看護師グウィネス・アドラーで、所持品のレシートから昨夜ナイトクラブ「ステラ」で酒を1杯飲み、その後、モーテルを予約していたジョージ・ハリスという男と出会いこの部屋に来たと思われる。ハリスはタクシー運転手で、1年前にレイプで逮捕されていた。ハリスは昨夜10時にチェックインして、鍵を2つ要求して免許証を預けたままということ事にブレンダはこだわる。ブレンダはレイプ事件を起こしては共犯者に罪をなすりつけるストロー弁護士の事が頭から離れない。検死では顔面に打撲があるものの、死因ではないという。おそらく薬物の過剰摂取だとおもわれるが、犯人は意識を失わせてレイプしたのか。被害者からはデート・ドラッグのロヒブノールが検出されたが、誰がいつ飲ませたか証拠がない。前回の被害者ナタリー・ギルバートは意識を失っていたが、2人目に襲われているときに気がつき、犯人の顔を見たという。DNA検査でも2名分の男性のものが検出された。ナタリーがハリスが犯人だと証言できるはずだったが、ナタリーは起訴前に突然姿を消してその後起訴は取り下げとなってしまったという。ハリスを担当をしたのは性犯罪が専門のストロー弁護士で、ストローならハリスの居場所を知っているはずだとブレンダはいう。実はブレンダはポープには秘密でストローの車にGPSを取り付けており、ストローの車を追うとそこにハリスのタクシーもあった。2人は食事中で、突然の警察の出現にハリスは逃亡しようとする。ハリスはすぐに逮捕されるが、ストローはDNAを取られまいと、食事中の食器など、さっと処分してしまう。重大犯罪課は「ステラ」のドアマンのトミーとバーテンダーのチャーリーから聞き込みを行う。グウィネスは昨夜かなり酔っており、ハリスのタクシーに乗り込んだという。ハリス本人は店に入店しておらず、外で客待ちをしていたという。すでにストローが先回りして、2人に情報を聞いていたというのでブレンダは驚く。ポープはストローに固執するブレンダに激怒する。先日、ゴールドマン弁護士との和解で、ジョンソン規則と引き替えにストロー弁護士へのハラスメント行為の訴えを取り下げてもらったばかりだ。そのゴールドマン弁護士は警察側の情報リークが誰かを話す前に姿を消したという。勝つことにこだわるボールドウィン検事はストローを共犯として起訴することに難色を示しており、ハリスを単独レイプ犯として起訴するつもりだという。ブレンダはあくまでストローを殺人容疑で起訴したいと言い張る。そのためにはナタリーを捜して証言してもらう必要があるが、とりあえず公判までにナタリーを捜すという。ポープはストローを容疑者として扱うなと念を押す。ナタリーは前回そううつ病と診断されて、精神病院での監視下で姿を消した。フリッツがLAPDに代わってナタリーを捜してくるので、ブレンダは裁判中に合図をしてほしいと頼む。ハリスの裁判が始まるが、ストローはやはりDNAが検出されていないことや、デートドラッグをいつ飲んだかが証明されておらず、死因も特定されていない。想像上の共犯者がいるという説も意味が無いという。戻ってきたフリッツが「OK」のサインを証言席のブレンダに送ると、ブレンダは共犯者はストローだと名指しし、法廷は混乱する。判事は審理無効で1ヶ月後に再審理にすると言い渡す。ハリスは検察側の提案で2500ドルと決められ、ブレンダは代わりにナタリーを24時間の監視から解いて欲しいと要求する。ハリスはすぐに保釈され、警察を出たその瞬間に、ナタリーのレイプ容疑で再逮捕される。ボールドウィン検事はブレンダの作戦に腹を立て、自分がナタリーから話を聞くと言い、ブレンダはガブリエルにストローの写真をナタリーに見せて欲しいと頼む。一方、ブレンダはストローが来るまでにハリスにナタリーの件について聞く。共犯者がいてその責任を負うつもりなのか、という質問にハリスは何も答えない。ナタリーは事件のショックが大きく、何も覚えていないという。ただ、現場には2人いたことは覚えているという。事件の時にそううつ病の薬を飲んでいたと聞いたタオは、薬の種類を聞き出す。ナタリーは事件から仕事を失い、そのために薬も買えなくなってしまい人生を狂わされたと泣き崩れる。ボールドウィン検事はハリスを有罪にするために、ナタリーに証言して欲しいと説得し、DNAが一致すればそれで良いという。検事はガブリエルがストローの写真を見せようとするのを遮る。遅れて警察に現れたストローは車に付けられたGPSを見つけ、ブレンダのやり方を非難する。タオはナタリーが飲んでいたクロノピンはロヒプノールの効き目を薄める効果があり、それでナタリーが思ったよりも早く目覚めたのだろうという。それでグウィネスの時には薬の量を多くしたのではないか。レイダーによると、ボールドウィン検事はハリスをレイプで有罪にして、司法取引を持ちかけ共犯者の名前を言わせるつもりだという。ナタリーはまだ何も思い出していなかったが、行き先がないし危険だということでブレンダは自宅に預かることにする。フリッツはブレンダにストローに固執すると、ハリスの件まで立件できなくなるぞというが、ナタリーはバーが「ステラ」だったと思い出す。重大犯罪課はストローを「ステラ」に呼び出して、そこにナタリーを連れて行く。ブレンダたちは店に入ったナタリーがストローを見て反応するかどうか注目していたが、意外にもナタリーはバーテンダーのチャーリーを見て「彼が犯人よ」と叫ぶ。チャーリーとハリスは結託して一人で来店した女性をカモにしていたのだった。ストローは殺人事件として検事と相談すると言って店を出て行く。ブレンダはまたいつか会う事になるとストローに耳打ちする。本部に戻ったブレンダに、レイダーからボールドウィン検事は今回のブレンダの行動に憤懣を持っていて、捜査の初期段階から検事局が入って協調して捜査を行うよう要望があったという。ポープはストローに関する捜査は終了し、今後監視や干渉することはポープの許可なしには行ってはならないと告げる。レイダーはブレンダに「私なら忠告をもっと深刻に受け取る」と言う。みんながブレンダを心配していますね。犯罪者は捕まえるという信念の強さは判るとして、方法として一線を超えてしまったところがあり、これはもうブレンダの立場をも危うくしかねない。すでに何度も指摘されてきたように、元邪魔者、ライバルだったレイダーでさえ、ブレンダの高潔さを理解しているけれど、ポープの言葉に耳を傾けなさいと言っている。さて、それがブレンダからレイダーへバトンタッチするきっかけとなるということなのかな。もっとも、ブレンダが憑かれたようにストローを追いかけていたというのは、ごく最近の話ですが。ゴールドマン弁護士は誰から情報を得ていたのか、例のネズミはまだ判らないのですね。これは最後まで持ち越されるのかも知れませんね。今回のストロー弁護士はたまたま助かったということなのかな。彼が影で何をしているのか判りませんが、さすがにブレンダから追い回されてしっぽを出さないというのはそれなりに理由があるのかも知れません。結果的にブレンダは手の内を見せたことになり、ストローは今後さらに巧妙になってくるでしょう。このまま、被害者が出るとしたら許せませんが。勝たなければならないという女性検事は嫌な感じでしたが、でも裁判で勝たなければ税金も陪審員も労力も浪費することになり、作戦としての審理無効はやってはいけないことなのだなと思いました。重大犯罪課が嫌な検事に大きな顔をされないためにも、レイダーが跡を継ぐというのは納得できるかも知れません。
March 18, 2013
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『ゆがんだ恩返し』ブレンダを苦しめるにっくき弁護士ゴールドマン。今シーズンはずっと悩まされていますが、本丸での一騎打ちの前に、意外な展開となりました。それにしても、ブレンダのしたたかさ、強さには圧倒されますね。すごい!タレル・ベイラーの双子の兄と同僚の軍人を殺したレジー・モーゼスの元にゴールドマン弁護士が現れ、レジーの再審請求をするので、ブレンダの裁判で証言してほしいと頼む。それでブレンダを無一文にすることができる、自白したときの捜査官が堕落警官だと証言すればよい、というのだが、レジーが逮捕の直前、タレルが釈放されると電話したときに、関係者の名前をゴールドマンが知っていたため、レジーは激怒する。レジーは再審請求の書類を全て用意しなければ協力はしないと、ゴールドマンを追い返す。駐車違反の車の中に射殺死体が見つかり、その車の名義がタレル・ベイラーで、被害者がギャングの110クリップスのメンバー、Jロックでゴールドマン弁護士の名刺を持っていたため、ブレンダが現場に呼ばれる。この事件を捜査することでブレンダと市が訴えられている裁判に影響をするのではないかと、ポープとギャヴィンが対策を練っているところに、独自にゴールドマンを探っていたガブリエルが、ゴールドマンはレジーと面会したという情報を持ってくる。レジーがその後、使い捨て携帯にかけた音声が残っており、相手は判らないが5人の捜査官のうち口の軽い奴がいるらしいと話していた。ブレンダはゴールドマン弁護士がタレルを殺した犯人の名前を知っていると察し、直接尋問ができないので、レイダー警部に尋問してもらう。ゴールドマンは情報提供者の名前を明かすことはできないと協力を拒みながら、Jロックはタレル殺害を目撃していたと漏らしてしまう。しかしすぐに、Jロックからはタレル殺害の場にいたメンバーの名前について何も聞いていないと答え、ポープはレジーが電話をかけた相手を探れと命じる。どうやらシアトルにかけた事は判っているという。ブレンダは偶然を装って聴取室に入り、ゴールドマンがレジーの部下たちに殺される事になるので保護すると申し出るが、ゴールドマンは恐れる事はないと開き直る。そしてタレル殺害犯を逮捕することは、ブレンダが訴訟で不利になるぞという。ブレンダはあくまでタレル殺害の件で自分が潔白であると証明すると言い、ポープはまずはゴールドマンを見張り、レジーの部下の動きを探れと命じる。Jロックの携帯電話にはゴールドマンとの通話の履歴があり、ベイラーの裁判で証言するつもりだったという。Jロックとベイラーは友人同士で、ベイラーの車からは多数の指紋が採取された。身内の犯行を示しているというが、サンチェスはブレンダを他の刑事たちから引き離すと、Jロックを殺した実行犯を捕まえてもしかたない、指示した黒幕を捕まえなければならないという。しかも、それを重大犯罪班で捜査するとゴールドマンに情報が漏れるので、ブレンダ一人で探るべきだという。ブレンダは自分の部下の中に裏切り者がいるとは信じたくないが、覚悟を決め、フリッツに協力を求める。タレルが殺したコンビニの店主と孫の店は、「マイマ・インダストリーズ」という会社が買収し、その会社の倉庫がシアトルにあるという。ただしペーパーカンパニーで、そのオーナーはベイラーの家の近く出身のマービン・エバンスだという。エバンスはタレルの葬儀代を支払っていて、商売ではかなりのやり手で財産を得ていた。ブレンダはエバンスが黒幕と考え、警察に呼び、尋問の様子を部下たちに見せる事にする。レジーがかけた電話の相手はエバンス本人かと問い、Jロックはゴールドマンにタレル殺害犯の名前を教えたでしょうと鎌をかける。始めは様子を見ていたエバンスは「協力する」と答え、帰る。一方、監視していたゴールドマンは自分がエバンスのターゲットになったと文句を言いに来る。エバンスの名前はタレルの母親から聞き、タレルを殺せと命じた男だという。やはりゴールドマンは殺害犯の名前を知っていて、それを警察に隠したとブレンダが迫ると、しぶしぶゴールドマンは、レジーに告げた部下の名前のメモをブレンダに手渡す。重大犯罪班は4名の部下の現状を調べ、身柄を確保に向かう。ブレンダは部下を全員送り出した後、一人エバンスの高級マンションへと向かう。エバンスはブレンダを部屋に招き入れると、盗・聴器を身に付けているかどうかをチェックした上で、ブレンダの銃を取り上げ、Jロック殺害を命じた事を認める。お互いに得になったというが、ブレンダは間違いで殺された兄のタイや同僚の兵士はどうなのかと問う。エバンスはコンビニの店主チャーリーが地域のために力を尽くし、ギャングも手を出さない店だったのに、ビールのためにタレルがチャーリーを殺したのは許せないという。警察はチャーリー殺害で何も捜査してくれなかった、と非難するが、ブレンダはチャーリーはそんなしかえしを喜ぶのかと問い返す。ゴールドマンを殺すまで警察は手を出すな、二度とここに来るなと部屋から追い出されたところで、待ち構えていたFBIがエバンスを逮捕する。フリッツはエバンスの部屋を盗・聴していたのだった。Jロック殺しについては、4人の部下たちが取引目当てで自白を始めた。その後、ゴールドマンはブレンダへの告訴を取り下げ、市と和解を求めてきた。ゴールドマンへは100万ドルの費用負担が支払わるという。ブレンダは自分の潔白の証明を求めていたが、和解ではそれができず、さらに「ジョンソン規則」というのが取り決められると聞いて激怒する。それは警察が容疑者や証人を危険な環境に放置してはいけないと決めたものだが、ブレンダは私はタレル・ベイラーの事件で間違ったことをしていない、バカにするなと出ていく。レイダー警部はブレンダの気持ちを理解しつつ、最後に情報を漏らした人物の名前をゴールドマンから得るという。5人というと、プロベンザ、フリン、サンチェス、タオ、ガブリエルですよね。口が軽いというと、やっぱりプロベンザかな、フリンかなあ。誰が裏切り者でも嫌ですが、どこかで形勢逆転のひねりがあると良いなと思います。ブレンダは裁判で一切の妥協をしなかったし、タレル殺害犯を逮捕することは自分の判断でタレルが死んだ事になるので微妙なのに殺人事件を解決しようとしたし、本当に信念を貫いたのだなと感じました。普通なら、タレルが殺されたことに少しは罪悪感を感じるのじゃないかと思うところですが、そうは考えないのですね。揺るぎがない。やはりそうでなければ責任ある立場に立つことはできないのでしょうね。また、危険だからと反対しつつフリッツがバックアップで協力するというのも凄いことですよね。こちらも「夫」の立場でダメだと止めそうですが、エバンスはブレンダを殺さない、傷つけないという確信があったからでしょうね。怖かったはずなのに、大したものです。少なくとも犬だけでも気後れしそう。市の立場でブレンダの同意は必要ないという話でしたが、和解という形が受け入れられるかどうかがブレンダの進退を決めるのかも知れませんね。ポープは難しい案件を上手く処理した事になるのかな。スリムになった狸オヤジは、やはりやり手です。
March 11, 2013
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『絶たれた未来』今回もまた非常に見応えがありました。さすが脚本が上手い。淡々と捜査の事実を積み上げていくのですが、被害者の遺族にもらい泣きをしそうになりました。また、ゲストのElizabeth Perkins(Weedsの人)が本当にどうしようもない、嫌な女を演じていて見事と言いたくなるくらいです。何度も取り上げられたアルコール依存症の話ですが、本当に「たかが酒」とは言えないなと改めて思いました。フリン警部補が車で大通りを走行中、たまたま隣り合った女子大生のバイクが対向車と正面衝突し、車はそのまま逃走する。フリンははね飛ばされたグレイシーに付き添うが、「バイクは危ない」と父親に言われていたがその通りだったと言い、グレイシーはまもなくフリンの目の前で死亡する。逃走したのは警察委員会の委員長の妻ゲイル・マイヤーズで、動揺しながらも車を脇道に乗り捨て、バッグや携帯なども放り出したままその場を去る。ゲイルは先ほどまで友人と食事をしていたレストランに戻り、慌てた様子で車とバッグがなくなったと告げる。それを受け、警察では盗難の手続きが取られる。一方、グレイシーのひき逃げで、ブレンダはゲイルが犯人ではないかと疑い、車とバッグ盗難の捜査に協力して欲しいと言って重大犯罪班で聴取を行う。ゲイルは娘ケリーの友人とその母親とで食事をしていて、トイレに行ったときバッグがないと気づき、車に忘れたかも知れないと取りに言ったが車そのものがなくなっていたという。ブレンダがクレジットカードを止めていない事を指摘すると、動揺していたのだろうと答える。そこでブレンダは被害者のグレイシーが盗難車と良く似たベンツにひき逃げされたと告げるが、ゲイルは涙ぐんで気の毒だといい、あの時バッグを忘れなければ、車を駐車場に入れておけば良かったと言う。ブレンダは明らかにゲイルが嘘を付いていると確信するが、ポープは夫が警察委員会だけに慎重に対応するようにという。発生事実から見て、フリンが事故を伝えた時刻とゲイルが店に届けた時刻が14分しかないのにどうやってゲイルが店に戻ったのか、また事故車がゲイルの自宅とは逆向きに走っている事が説明が付かない。当日、自宅に送り届けた警官はゲイルが酒を飲んでいたらしいというが、調書には残っておらず、ブレンダはゲイルが他州で事故起こしているかどうか、また自宅以外に車を保管しているかどうか調べるよう命じる。ゲイルと食事をしていたケリーの母親によると、ケリーたちは10時半前に帰り、その後友人とばったりあったのでコーヒーを飲んでいたという。ゲイルはレストランから帰ったが、すぐに戻ってきて車がないと言ったという。ゲイルが酒を飲んでいたかどうかについては、証言を避ける。まもなく「盗難車」が店から5~6ブロック先の路地で見つかる。キーが刺したまま、車内にバッグも残り、路上で財布や携帯も見つかっていた。ブレンダは市警に知られることなく車を調べるため、フリッツにFBIの設備を借りることにする。車は直前までゲイルが乗っていた可能性が高いが、全て状況証拠でしなかなく、ポープはせいぜい過失致死しか問えないだろうという。しかし、ゲイルと夫のジェイは、ニューヨークのハンプトンに別荘を持っており、そこのバーの近くで深夜違反チケットを切られていた事がわかった。ただ違反の詳細については記録を消されているので、ブレンダはフリッツのFBIの知り合いに内容を調べてもらう事にする。飲酒運転なら、二度目は殺人に問える。しかしゲイルと夫のジェイは、ケリーが撮影した写真に写っていたウェイターが怪しいと言いに来る。独自に調べると、そのウェイターはここ2日無断欠勤しているというが、ポープは写真にゲイルのバッグが写っている事を指摘して、ゲイルがなぜバッグがあったことを覚えていないのか、酒をのでいたのではないと問い返す。それでも夫妻は動じることはなかったが、フリッツ経由でハンプトンでゲイルが飲酒運転で逮捕された時の車載カメラの映像が手に入った。また、ケリーから事故の直前にゲイルに送られたメールも判明した。帰宅途中の道路で飲酒運転の検問をしているという内容で、それを見て逆方向に向かった事が説明できる。ブレンダは信号無視をして交差点のカメラに撮影されている可能性があるとして、タオに手に入れるよう命じる。それでもポープは過失致死にしか問えないだろうという。当日のアルコール量が判らないのと、仮に殺人罪で起訴しても裁判で無罪になる可能性があるというのだ。ブレンダはこのままゲイルを軽い罪で逮捕しても、釈放されて次の事故を起こすと言い、ケリーに協力してもらう作戦にでる。グレイシーの両親が田舎から出てきて、娘の写真を選んでいるところをケリーに見せ、その後ブレンダはケリーにこれまでの証拠を順序だって示し、あなたのママを依存症から救うために証言して欲しいと頼む。ケリーは、父親が留守がちなのでその間のゲイルを自分が見張っていたと打ち明ける。次にゲイルが酒でトラブルを起こせば、父親は首になるからだ。そして日頃から酒を飲んで運転していたことも認め、レストランでも何杯も飲んでいたという。自分が気をつけていれば、グレイシーは死ななかったかも知れないと言うケリーに、ブレンダは依存症は周囲の人を巻き込み、罪悪感を持たせる、自分の夫も依存症だが酒を断ち、それを支えていると話す。ケリーの供述の様子をジェイとゲイルに見せたところ、ジェイは娘を巻き込むことは出来ないと言い、委員長の職を辞めると部屋を出て行く。ゲイルはあくまでも言い逃れを続けるが、殺人罪で逮捕される。しかし、ポープはブレンダが身内の妻を殺人罪で逮捕したことで、ブレンダの立場が悪くなるという。だったらポープは何のためにいるんだ、と言いたくなりますね。警察委員会(police commissioner)というのは、民間人で警察組織のトップにいるんですね。ポープは逆らうことができない。警察人事でも世話になっているのでしょう。だから、警察官たちは一番の偉い人には逆らえず、その妻は「私の夫を誰だと思っているの」とふんぞり返る訳ですね。その交際範囲もまたセレブ意識があるというか、特権階級の人たちで高級外車に乗り、差別的な発言をして本当に嫌な感じ。厚かましいにもほどがある。何よりも、罪のない19歳の女性を死なせても、何ら罪の意識もなく悔いていない事が酷いです。リハビリ施設に入って治療を受ければ良いんでしょ、と開き直ってそれで終わり。それが依存症の特徴なのかも知れませんが、だからこそブレンダは厳しく接しなければならない。市民を守るためです。遺族はやりきれません。それなのに、立場が悪くなるということは、一方でゴールドマン弁護士のような人権派に責められ、身内からはそっぽを向かれ、一体どうやってブレンダは自分の身を守るというのでしょうね。心配だ~。
March 4, 2013
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『内輪もめ』やっぱりクリスマス前にジョンソン・パパとママがやってきました。彼らは「クローザー」のクリスマスにはなくてはならない存在ですが、ただ賑やかすだけでなく、家族の大切さ、絆、思いやりなど様々な事を思い出させてくれます。事件もまた興味深かったし、本当に良いドラマだな~と思います。終わるのが残念。FBIがアメリカ広域で窃盗品を売りさばいていた事件の重要参考人、エリック・ショーを張り込んでいたところ、何者かが現れ、ショーはその男に殴りかかった。男はボコボコにされながらも自分の車に戻ったところで、ショーが逃亡しようとしたため、FBIのモリス捜査官は911に通報して救急車を呼び、自分たちはショーを追った。5分後に警察が駆けつけたときには、男はこめかみを2発撃たれて車内で死んでいた。車の登録から死んでいたのはケータリング会社を経営するポール・バークと判る。プロベンザは両親がやってきたブレンダに気を遣い、フリッツに電話してFBIは誰を監視していたのか情報を得たいと取引を持ちかける。その代わり、殺人事件の捜査状況も教えるというのでフリッツは出ていこうとするが、クレイの様子がおかしい。実はガンが見つかったという。翌日、重大犯罪班はFBIからエリック・ショーについて説明を受ける。死亡したポールとショーは共にケータリング会社を経営していることになっているが、実は注文を取るため下見だけして、その後盗みに入っている疑いがあるという。LAPDはショーを殺人事件の容疑者として捜査するためにポールの妻ローラから話を聞くつもりだが、FBIは窃盗事件の捜査を気付かれたくないので触れないでくれと頼む。ポールはローラに離婚を迫っていたという。ブレンダは父の病気が気になって捜査に身が入らないが、ウィリー・レイとクレイがいつものように機嫌良くプレゼントを配りに職場にやってきてブレンダは困惑する。ローラと息子のイアンが何と、重要参考人のショーと共に市警を訪れる。実はローラはショーの妹で、もう一人の妹エミリーもケータリングを手伝っているという。ポールがなぜ殺害現場にいたのかと問われてショーは、ポールが自分の元恋人でケータリング会社の従業員、クローディアと不倫をしていたのだという。現場はクローディアの家の近くで、ポール宛てのメールが間違ってショーに送られ事実を知ったというと、一同は混乱して同席していたフリッツは聴取を終了させる。凶器は小口径のデリンジャーで、こめかみに銃口を突きつけられてが判る。ブレンダは検死医のモラレスからクレイの甲状腺ガンが初期なので心配ないと言われ、とりあえず落ち着く。クローディアはブラジル行きの飛行機に乗る直前に身柄を確保される。180万ドルを所持しており、ブレンダはフリッツと捜査権を奪い合う。ブレンダの取り調べに、クローディアは始めはとぼけていたが、金がポールの物だと認めて家宅捜索をするというと、盗品が見つかるかも知れないので取引させてほしいという。フリッツは身柄を保護すると言って、クローディアはFBIの管轄となった。やがて、凶器のデリンジャーが強盗をしようとしたホームレスが持っており、拾ったと言っていることが判る。クレイの病状は感情が高ぶってコントロールできない事もあり、ブレンダは心配するが、ウィリー・レイは自分が面倒を見て、クレイに病気を受け入れさせるという。重大犯罪班は、ショーとエミリー、ローラとイアンを警察に呼び、凶器が捨てられたらしいが、どこに捨てられたのか判らないと嘘を伝える。その後、道路を関していたところ、エミリーが凶器を探しに現場に現れる。エミリーは銃はショーからもらったと言い、クローディアと浮気を知ったショーがポールに手を出すのではないかと後を追ったという。2人が殴り合った後、エミリーはポールが窃盗事件で儲けた金をどこに保管しているのか、尋ねようとしたが、ポールは離婚してもローラには一切金を渡したくないと答えたため、家族を守るためにポールを殺したと認める。クレイは病気を受け入れ、みんなの力を借りたいという。ブレンダもクリスマスに兄たちが実家に戻るよう、連絡をしたと話す。クレイの頭をクッションでパカスカ叩くフリッツが最高。約束ですからと叩くのは、日頃の恨みが入っていません?(笑)フリッツが親の遺産を弁護費用に充てた事は話し合ったのですね。ブレンダとしては感謝したいけれど、勝手にそんなことしないで、という感じでしょうね。そんな2人が家庭でも事件の話で対立し、仕事場でもFBIがミスをしたと立場の違いで激しく言い合う。BONESの2人の関係と似ているところがありますが、何せブレンダに尽くすフリッツのフォローが素晴らしいです。クレイの病気は手術をすれば治るのだけれども、周囲は何かと気を遣う。クレイはイライラしたり気に入らないと怒鳴りつけたり。家族としては病気だと判っていても辛いですよね。そこをママが一人でしっかりと受け止めて、夫を支えているのがさすがだな~と思いました。ブレンダとしても心配だけれど、いざとなるとクレイを理解して嫌なことも言わなければならないのは難しい事です。クリスマスに息子たちの誰もが来ないとぼやく、そんな父親に自分は何ができるだろうかと考えるところが良いですよね。職場ではフリンが話を聞きつけて、姉もそうだったから力になるよとうれしい一言。こういう時は経験者の話が心強いです。事件の方は、殺しは実は家族のゴタゴタだったという、なさそうでありそうな展開が和やかなジョンソン家と対比して興味深かったです。
February 25, 2013
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『サンタが市警にやってきた』毎度お楽しみのクリスマスエピソードなので、ふざけたタイトルも納得ですが、今回はそれだけではすまないブレンダの訴訟関係の厳しさもあって、いつもとは違う雰囲気でした。この時期、登場する度に和ませてくれるジョンソン家のウィリー・レイとクレイは、最後の最後でも良いかもしれないですね。何だか、想像するだけで涙が出そう。(笑)バズの秘密はとても興味深いですね。ケーシーがなぜそこまでモテモテなのか、ちょっと判りにくかったですが。LAの「サンタの北極村」を毎年訪れるバズと妹のケーシーは、いつもと違ってサンタ・ジャックが高いところからロープを滑車にぶら下がり滑り降りて登場するところを眺めていた。ところが途中で滑車に異常が生じて、サンタは墜落死してしまう。滑車は前日のテストで複数の人により安全が確認されていたはずだが、ブレーキに細工されるなど故意に事故を起こそうとした形跡が見られる。しかし、実際に滑り降りたのはサンタ・ジャックの弟子でサンタ・ランディだった。直前に交代したという。ランディは大麻の栽培販売などで二度の逮捕歴があり、妻のリサと愛人のカルメンが同じサンタ村で顔をつきあわせているなど、身の回りにトラブルが多いようだ。酒浸りのサンタ・ジャックによると、昨年のオフシーズンにカーニバル用のフロートが燃えたり、客が食中毒を起こしたり、乗用車が事故を起こしたりと散々だったという。しかしランディとは上手く行っていて、犯罪歴のあるランディをサンタ学校に通わせるなど、支援を行っていたという。そのランディの持ち物を狙ってリサとカルメンが奪い合いを始めると、袋の中から大麻と現金がでてきた。ランディは今もドラッグのビジネスをしていたのか。ブレンダは殺人事件としてケーシーのアドバイスを参考に、従業員たちの財政状況を調べるように命じ、自分はフリッツと一緒に、弁護士ギャヴィンと会う。ギャヴィンによると、ベイラーの件でゴールドマン弁護士は市警内の情報を手に入れるルートを確保したらしく、今回の連邦裁判に向けて原告団の人数を増やすのが本心だったらしいという。ゴールドマン弁護士が訴訟の対象としている容疑者はほとんど死亡しているが、一名だけ未成年への性犯罪を行ったストロー弁護士は健在で、ブレンダはこの2年、法機関やクライアントたちにストロー弁護士の行状を伝えたり、死亡したジェシカの命日に彼女の名前で花束を贈るなど嫌がらせを行っていたという。ギャビンはこれらについて市警だけでなくブレンダもストロー弁護士から賠償金を支払う事になる可能性もあるという。それにそなえで25000ドルを支払えと言われて、二人は慌てる。ロープと滑車を北極村に貸し出した会社の記録では、昨夜8時半にテストと確認のサインが行われていて、その後警備員がいた時間を除くと、今朝の10時から12時が倉庫が無人になっていたことが判る。従業員の財政状況を調べると、ランディとリサは銀行に年20万ドルの事業資金の融資を受けることになっていたという。前日安全確認でサインをしたのは、ジャックの姪ドナで、ドナは父親から北極村の土地を受け継いだ地主だった。ジャックの経営には全く関与していないというが、ジャックのランディに対する姿勢には批判的だった。ジャックはランディをサンタにすることは更生に繋がると信じているが、ドナはランディが自分たちの北極村を経営しようとしていたと聞いて騙されていると怒り出す。酒に酔って重大犯罪班のオフィスに現れたジャックに、ドナの聴取の様子を見せると、ジャックもランディの悪口を言い始める。サンタ稼業についても裏事情を言い始めるのでバズはショックを受ける。しかし、そのうち酔って倒れて意識を失ってしまう。しゃべった内容を自供と見なせるが、権利を読み聞かせていないので起訴には使えない。ジャックの仕事場の捜索で、北極村が営業損失を補填する保険に入っていることが判った。もし営業停止などのトラブルがあれば、前年度の収入を保障するというもので、酔いから覚めたジャックはそんな保険は知らないという。さらに、昨年から続く不幸な出来事が全てジャックの命を狙った事件である可能性が高まった。ブレンダはギャヴィンにかかる弁護費用を前回のようにポープに市に融通してくれるよう、頼む。一方、フリッツはストローに全財産を奪われる事になるのは嫌だとして、ブレンダが集めたストロー弁護士に関する資料を処分するという。これから起こるかどうかわからないことに怯えるのは嫌だと言うフリッツに、ブレンダはヒントを得る。ブレンダはバズが撮影した事故の映像を見直し、ジャックが滑り降りる直前に「大変だ」と叫んでいる女性を見つける。それはドナで、殺す相手が人違いだったことを叫んでいたのだった。さらに、ランディがサンタ村の土地を買おうとしているのを知って、買わせまいと不動産会社に買い取りの交渉をし、2000万ドルの提示を受けていた。この額は、ドナがジャックを殺そうと仕掛けては失敗した後に値段が上がっていた。ドナは叔父に土地を返して欲しいと立ち退きを頼んでいたがなかなか聞いて貰えなかったという。さらに犯罪者のランディもサンタの振りをして荒稼ぎをするなど、許せなかったという。ポープはギャヴィンに直に掛け合い、ブレンダの弁護費用を無料にすれば良い宣伝になるから、と引き受けさせる。ブレンダは喜び感謝するが、ギャヴィンはフリッツから内緒にされていた前回の費用負担について、フリッツが両親の遺産を支払いに回した事をばらしてしまう。冒頭の録画シーンで、殺しが人違いであることはすぐに判るのですが、ゆるーい展開とサンタをネタにした笑いがいかにもお楽しみエピソードだったなあと思いました。子供の大好きなサンタさんが、下世話で夢を壊すような事ばかり言って、クリスマスが大好きなバズを困らせる一方、バズの妹はある理由があってサンタなんて信じない、知的でびしびしと捜査に言葉を挟む。これはこれで楽しかったのです。それにしても、一体いつもの男たちはどうしちゃったの?ガブリエルもデレデレ、サンチェスからポープに至るまで、ケーシーにメロメロではありませんか。そんなに魅力的には見えなかったが、やはりおじさん所帯の重大犯罪班では若い女性が活性させてくれるのでしょうか。ケーシーとバズの父親は子供の頃に亡くなっていて、ケーシーはサンタを信じないできた。実はサンタ・ジャックにずっとファンレターを送ったのですね。返事はなかった。望みは叶えられない。寂しいクリスマスだった。その辺でクリスマスに対する認識が違ってくるのですね。一方、ジャックは仕事ではいい加減な男だが、子供からの手紙はちゃんと返事を書いたり、管理してきたという。最後はクリスマスらしくほんわかしましたが、フリッツの無償の行動こそクリスマスらしくないでしょうか。ブレンダはどれほど彼に感謝しなければならないでしょう。自分が信念を貫くことが最愛の人を困らせてしまう。犠牲を強いてしまう。ここが今後のブレンダの選ぶ道に影響を与えるのかも知れません。
February 18, 2013
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『必要悪』ブレンダのチームに情報を流している者がいる、それは誰かという話がメインになりますが、一方で、今回の事件は青少年を取り巻く厳しい現状を変えて行くには何が必要か、というテーマがあり、深く印象に残るエピソードでした。子供にとってスポーツが唯一の成功の道で、親が学校にコーチの存続を求めるとか、一方で教育関係の予算がどんどん削られていくとか、日本にも無関係の話題ではないなと感じました。ポーク高校の校長、ジョン・リードが帰宅中妻と電話で話している時に、何者かに銃撃され死亡する。ブレンダがゴールドマン弁護士から連邦法廷に告訴されたことを受け、ポープはレイダー警部に重大犯罪班の捜査を逐一チェックするように命じる。チームは事細かにレイダーに記録され、辟易する。銃撃現場に薬莢が無かったことから車の経路を辿ると、近くの交差点で7発の薬莢が見つかる。そこにはリード校長の場合と良く似た事件が2週間前に起こっていて、情報を求めるFBIの張り紙があった。もう一人の被害者は同じBMWに乗っていて、フリッツによると運輸保安庁の職員が銃撃されたというので、ブレンダは市警で捜査を担当すると主張する。リード校長の妻によると、校長は最近ポーク高に着任したが、保護者や生徒などから暴言、脅し、嫌がらせなどを受けていたという。警察には届けていなかったが、校長をそれらを録音しているというので、チームは録音内容を調べる。レイダー警部は現場での監視役でチームから疎まれ、自分自身も仕事に嫌気が差していることから、ポープに退職したいと申し出る。すでに次の仕事のオファーもきているという。ポープとテイラーは何とかレイダーに留まってもらい、情報リークの首謀者を発見してほしいと強く引き留める。ブレンダは校長の妻の通報行動などに注目していたが、録音された保護者とのトラブルは事実で、その中でアメフト部コーチのリッチー・カー監督が校長と激しく対立していることが判る。校長は学業不振の学校は閉鎖されるという背景があり、部活動に参加するにしてもまずは学業の成績を向上させることが第一番だと考えていた。一方、カー・コーチは地域の実情から学業不振の生徒を学校から追い出すと、親も見放している事などからギャングに入り命を失うと主張し、子供たちを守るためだという。校長がコーチが自宅でしていることを通報すると脅すと、怒ったコーチはガラスを割って「これは自分のものだ」と言いアメフトのトロフィーを奪い持ち去った。ただ、録音だけでは証拠にならないので、チームはトロフィーの窃盗容疑でコーチの自宅を捜索する。凶器の銃を見つけるのが本命だったが、チームは3名の少年がコーチの家に住みトレーニングをしているのを発見する。コーチはそれぞれの少年の保護者の許可を得ておらず、見方によっては親から見放された子供を性犯罪目的で自宅に住まわせていた容疑にも問える。コーチは子供たちの家庭が崩壊し、誰も守ってやることができないという現状を世に知らしめるために、自分を訴えても構わないという。家宅捜索では凶器は見つからなかったが、金属探知機で庭を調べると煉瓦の下から銃が見つかる。その後、犯行に使われた凶器と断定される。ブレンダは動機も証拠も揃ったとして、厳しくコーチを追及するが、コーチは弁護士を要求する。レイダーが退職するという噂はたちまち広まり、なぜかフリッツまで知っていた。身体検査で少年たちには性的虐待はないことが判る。見つかった凶器は過去に強盗事件に使われていた。登録者のミラーは5年の刑期を終えて、今回の事件ではアリバイがあった。ミラーとコーチ、校長の間に接点を見つける事ができず、ミラーが逮捕されたときには凶器は見つかっていなかった。ミラーは当時付き合っていたストリッパーの家で子守りをしていたというが、そのストリッパー本人の名前もわからず、6カ所あったという住所も覚えていないという。レイダー警部とポープは保護された少年たちを帰宅させろと言うが、ブレンダは誰か迎えが来るまでと引き留める。ブレンダはミラーを連れて少年たちに会わせると、そのうちのルイスがミラーのことを覚えていた。ルイスは逃亡しようとして署内を走り回り、チームに取り押さえられる。ルイスはリード校長が着任してから、自分たちの生活がぶちこわしになったといい、アメフト部のためにリード校長を殺したと自白する。コーチは釈放されるが、逮捕されたルイスだけでなく、残りの2人も家族の迎えがなく、この先どうなるのかは見えているという。いずれは死ぬか警察の世話になるだろう。レイダー警部はコーチの志は立派だが、今のままでは違法だという。レイダー警部はその後、ゴールドマン弁護士の家に向かい、退職するのも次の仕事のオファーもネズミをあぶり出すための嘘だったと伝える。ゴールドマンとレイダーは対決姿勢を強める。コーチ役のマイケル・ビーチが熱演でしたね。涙を流しながら、不条理を訴える。教育の現場で子供たちと向き合っていると、どこにも助けを求められない状況の子供たちがいて、いてもたってもいられない気持ちで違法を承知で彼らを守ろうとした。そこに別の理由で制定された法が立ちふさがる。Law & Orderでありそうなテーマですが、多分ブレンダがこれまで犯人を捕まえて市民を守ろうとしたのと通じるところはあったのかも知れない。レイダーに対して「ペーパーワークよりはコーチの方が立派だと思う」というのが印象的です。もしかしたら、これが降板するブレンダの今後の方向なのかも知れないなと思いました。レイダー警部も相当やる気を見せましたね。あまりに口を出すので、フリッツまで「君の下で働いているわけではない」と言い出す始末。これでポープの言うように警視正に昇格したら、最初から狙っていたのかと言われそうですが。それにしても、ポープとテイラーの前で離した事がなぜすぐに漏れてしまうのか。彼ら2人が流しているのではなければ、どこかにバグが仕掛けられているのか?すくなくとも長くなじんだメンバーの中に裏切り者がいないことを希望します。
February 11, 2013
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『新たな闘い』これはブレンダにとって、厳しい事になりましたね。本当にキツイなあ。最終シーズンにして、ブレンダに試練を持ってくるというのがさすが、「クローザー」の制作陣は凄いです。楽観的なシリーズフィナーレを期待するのか、あるいはずたずたになったブレンダを見納めになる事になるのか、シーズン後半は覚悟して見ることになるかも知れませんね。レイダー警部の存在もますます重要になる感じがします。バートン役の人、そう言えば「ヴァンパイア・ダイアリーズ」で顔を見ましたね。タレル・ベイラー死亡に関する裁判が始まる。市側のギャヴィン・ベイカー弁護士は原告側の訴因が曖昧な事を指摘し、判事による略式判決を求める。その最中に、保安官代理が任務中に射殺されたと連絡が入り、ブレンダ以下重大犯罪捜査班は現場に向かう。高級車の盗難車を追跡していたラッシュ保安官代理が車から降りてきた運転手に射殺され、容疑者2名は徒歩で逃亡したという。相棒のバートン保安官代理は別件で捜査中に盗難車を見つけ、追い詰めたという。盗難車には若い男が乗っていて、逮捕していた。実はFBIと保安官事務所は高級車ばかり狙う窃盗犯グループを合同捜査していて、バートンらは直接の担当ではなかったという。ブレンダは車載カメラの映像や盗難車内の指紋などから容疑者を特定するように言う。車に残っていた男はカイル・ヘイズと判ったが、何も話そうとしない。聴取の途中でブレンダが席を立った後、カイルはズボンの中に隠し持った銃でブレンダを狙おうとした。録画の準備をしていたバズは部屋に入る寸前でブレンダを止め、ブレンダは室外からカイルに銃を置くように命令する。しかし、カイルは抵抗は無理と悟って自分で自分を撃って死亡する。すぐにレイダー警部のFIDの捜査が入る事になるが、ブレンダは保安官代理を撃った男たちが逃走に使った第2の車を調べるため、レイダー警部には隠してタオを現場に行かせる。重大犯罪課ではまずバートンの身柄を預かることになっていたが、姿が見えなくなっていた。第2の車から得られた指紋により、デイヴィッド・コップという男が浮かび上がったため、車が乗り捨てられた場所の周辺で聞き込みを行う。バーで話を聞くと、すでにコップを尋ねて警察官が訪れたという。プロベンザらはコップの自宅に向かう。すでにそこには射殺されたコップの側に立つバートンの姿があった。バートンは逮捕されるが、使われた銃はラッシュを撃ったのと同じ銃だった。重大犯罪捜査班にギャヴィンが現れ、ゴールドマン弁護士がカイルの自殺の件を聞きつけ、休廷を要求したという。やはり重大犯罪捜査班から情報が相手側に漏れているらしい。ブレンダはフリッツにFBIの高級車窃盗事件の捜査について説明を求める。犯人たちはハイテク技術を使い、盗まれた車は大量に海外へ密輸されているという。バートンとラッシュは合同捜査に加わりたいと望んでいたが、認められなかった。バートンによると、盗むのがメインのチームと偽の書類を作って海外に売る仲介役がいて、窃盗チームばかり捕まえてもらちがあかないというので、盗難車を見つけて独自に張り込んでいたという。彼らは窃盗犯が盗んだ車を一時的にキープしている駐車場を見つけ、仲介役が車を取りに来たので後を追ってラッシュ保安官代理が撃たれてしまった。窃盗犯チームはしくじったコップを処分して、密輸は今夜行われる予定を変えずにいるようだという。重大犯罪捜査班はFBIと合同でバートンが発見した駐車場を張り込むことになった。そこで5日前に盗まれた高級車が見つかり、港へ向かうところを尾行する。捜査班はアルゼンチン行きの偽装コンテナの前で犯人グループを捕らえるが、ボスの姿はなかった。ブレンダは駐車場の近くのバーがアルゼンチンと関係のある名前をつけている事に気付き、捕まった2名にボスに電話をかけるように命じる。ガブリエルがバーに入り、オーナーと話をしている間に、2件の電話がかかってきたためボスだとして、逮捕する。ブレンダは裁判所に戻り、略式判決では起訴が却下される。最善の結果が得られたと喜ぶ重大犯罪捜査班一同だったが、そこにゴールドマン弁護士が現れ、新たに連邦裁判所にブレンダが過去に扱った事案を提訴したという。その中にはマフィアの息子で釈放された後殺されたケース、小児性愛者の容疑者で雑居房に入れるというので首を吊ったケース、ティファナから来た刑事のケース、レイプ犯でもあるストロー弁護士のケースなどが含まれていた。ブレンダは自分に何か恨みでもあるのかと問うが、ゴールドマン弁護士は公正な裁判を受ける権利を奪われた人たちに対して、ブレンダが犯した罪を糾弾するのだという。最後にはブレンダが怒りと恐怖に震えていましたね。確かにどの事件もブレンダのやり方は強引だったし、法で裁けない場面では実質罰を与えるという形になっていたことが大丈夫かなと思って事もありました。それらをほじくり出してきて、あえてブレンダに対決させるというのは何という意地の悪さでしょうか。ゴールドマン弁護士は人権派の弁護士なのでしょうが、LA市民の安全よりも法の正義を守る法が大事とは、よほどの暇人だとしか思えません。過去の遡って良く調べたものです。そもそも誰が金を出しているのか。さらに、重大犯罪班の情報をリークしているのは誰なのか。ブレンダも多くの敵を作り恨みを買っているかもしれないが、張本人が署内の人間だとしたら事実を知りたいような知りたくないような、そんな感じがします。ともあれ、後半はこれらの事件を再度掘り返して法廷で決着を付けることになるのでしょうか。想像するだけでも大変だ~
February 4, 2013
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いつもと違う雰囲気の演出でしたが、事件そのものはちょっと弱かったかな。ブルーノ役のRick Gonzalezは「リーパー」でおなじみ、口が上手くてどこにでもするっと入っていくキャラはぴったりですね。冒頭の「サンタモニカ公園」の風景ですが、スタートレックのエピソードで何度も見た覚えがあります。手近なロケ地なのでしょうね。本人が俳優でもあり、歌手を目指す娘ミッシーとPVを撮影するためにインディアナからLAに来たボブ・マイケルズがハイキングへ行くと言って、出かけた後5日たっても戻らない。ボブのバンが公園の入り口に残されていた。家族は失踪届を出しLAPDが捜索にあたるが、ボブが崖から転落死しているのが発見される。現場で検死をしたモラレスは、ボブは死後10~12時間だという。5日間も軽装のまま過ごしたことになるが、顔を水で洗い流すと催涙スプレーを浴びていたことが判る。単なる事故や自殺だけでなく、殺人も考えられるが、崖の上の足跡は後ずさりで、犯人の物は見つからなかった。レイダー警部はベイラーの裁判で、突然原告側から和解案が持ち込まれたという。それによると和解金を50万ドルに引き下げ、ブレンダが自分が保護義務を怠ったと認めることで誰も責められないという。ポープはすぐにも受け入れろといい、ブレンダは和解案を持ち帰って検討すると答える。ミッシーのマネージャーのブルーノ・ペレスは、家族の記者会見を仕切り、ミッシーの売り出しにボブを使うのもブルーノのアイデアだった。義父でありミッシーの祖父ウェスによると、ボブは自殺だという。ブルーノはボブの死まで利用しようとしているという。確かにミッシーのPVは動画サイトで大人気となっていた。ブルーノがミッシーと母親のベスを警察に合わせないというので、ブレンダは架空の書類を作ってサインが必要だと言付ける。解剖で、ボブが直前にピザを食べていることが判る。ミッシーのヒットのために、ボブはわざと山で迷った事にして話題作りをしたのか。一家の財政状況を調べると、ボブのクレジットカードでブルーノが催涙スプレーを購入していたことが判った。ブルーノは、ミッシーがLAに来てひったくりに遭いそうになったので買い与えたという。ブルーノには、これまで少女たちの親から手を出されたと苦情が出ており、そのことを尋ねると、自分は逆に少女たちを守っているのだという。ブレンダはブルーノを殺人罪で逮捕し、ミッシーのカバンの中を探すが催涙スプレーは見あたらなかった。ブレンダは裁判を早く終わらせたいために和解案にサインして提出するが、レイダー警部は和解案の文言には法的な含みがあるので弁護士によく相談したほうがよいと受け取りを拒否する。ミッシーは催涙スプレーについて、PV撮影の間、カバンに入れたままブルーノに預けていたという。その後、娘の仕事に熱心な父がハリウッドのオーディションに同行せず、ベスが車で送ってくれたという。捜査班はインディアナから来た一家がオーディションの1週間前に、ハリウッドでレンタカーを借りていた事を突き止める。車は2台あった。そしてボブが遭難した日にホテルでボブが青いグミを購入したクレジットの記録があり、失踪騒動はミッシーの売り出しを演出するための夫婦による狂言だったと結論づける。ベスは事実を突きつけられて、俳優の仕事を辞めて地元に戻りたいというボブと話し合うためにハイキングに出かけたと答える。しかし、ウェスがボブは元の仕事に戻れないので落ち込んでいたと言っていたことから、ブレンダはベスが嘘を付いていると切り込む。このままではミッシーまで殺人に関わることになるので、潔白を証明するためにカメラの前でビデオを撮影させてくれと言い、ブレンダはベスの口から事件について話をさせる。ベスは演出するためにボブがホテルに雲隠れしたと話し、やはりこういうやり方は嫌だと言うボブともめてしまい、話し合いで出かけたハイキングで正当防衛でボブを崖から落としてしまったと語る。カメラを止めたと思ったベスに催涙スプレーについて質問すると、ベスはスプレーを持っていた事を認め、ボブが自分より娘が売れることに嫉妬心を持っていたという。ベスは夫殺害で逮捕される。ミッシーはそれさえも売り込みの一助にするようだ。和解案を見たギャヴィンはサインすることで、相手方のゴールドマン弁護士は一旦は裁判を取り下げるが、ブレンダの言質を取って再起訴をするはずだという。ミッシーのへたくそなPVはもしかしてモデルがある?そんなしたたかな娘には見えず、ベスの自白もなぜ突然に?と感じてしまい、最後はあまり納得する前に終わった感じです。母親は父親以上にミッシーをスターにしたかった、というオチなんですよね。とにかく取って付けたようなPVが鼻について、どうでもいいわと思ってしまいました。(笑)こういう「クローザー」も珍しいですね。ブレンダの和解案についても、話が連続しているようであまり中身がなくて、無理矢理作ったストーリーのように思いました。まあ、長いシーズンにはこういう事もありでしょう。ポープの役に立たないところが再確認されましたね。
January 28, 2013
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いつものようにブレンダお見事!というエピソードですが、一方でレイダー警部も良いところを見せますね。こうして次のシリーズへの橋渡しを準備しているのでしょうね。重大犯罪課チームの結束も頼もしいです。ロサンゼルス郡の刑務所に収監されたレイ・ダイヤモンドが依頼殺人の情報があるというので、ブレンダが話を聞く。大物の受刑者から明日殺人が行われるというメモを預かり外部の者に渡したので、検事局に系を軽くしてもらうよう掛け合って欲しいという。自分が警察に秘密を漏らしたと知られると命が危険なので、メモの内容についてはヒントだけを教えるという。それによると、麻薬カルテル「ガルシア」の金庫番で資金洗浄の罪で終身刑に問われているロバート・カーティスが命を狙われているらしい。刑を軽減するために審問でカルテルの秘密をしゃべられると困るからだ。ポープは本来郡の担当事件なので市警では金も人手もかけられないという。ブレンダはダイヤモンドが逮捕時に警察に対して暴力を振るわれたと苦情を言っているとして、レイダー警部に頼み詳しい事情を聞き出してもらうことにする。しかし、ダイヤモンドは隔離棟の中で刺されて殺されていた。この刑務所にはガルシアの幹部が6人以上も収監されている。ダイヤモンドの面会者を調べたところ、恋人というマリア・フロレスにダイヤモンドがキスしながらメモを口移しで渡している事が判った。カーティスの担当のホッブス検事が市警を訪れ、カーティスの予備審問は秘密扱いでこれまで引き延ばされてきたので何とか取引を成立させたいと主張する。ブレンダはカーティスの命が危険なので警護に加わると言い、フリッツと共にカーティスと弁護士のニック・ローズに会う。カーティスにマリアについて質問すると、彼女が面会すると必ず誰かが死ぬ事になっているという。タレル・ベイラー事件でブレンダの弁護士ギャヴィンが重大犯罪課を訪れ、秘密を外部に漏らしている者を特定するため個別インタビューを行うという。チームのメンバーはギャヴィンにはまともに答えようとしない。レイダー警部がマリアの居場所を掴み尾行をすると、若い男性を車に乗せたという。やはりカーティスの居場所がばれているのか、同じ場所をぐるぐると回っていて、やがて喫茶店でホッブスとフリッツが話をしているところを銃撃する。2人とも無事で、レイダー警部と応援のプロベンザらがマリアを追い逮捕する。暗殺者のターゲットはカーティスではなくホッブスだった。ブレンダはカーティスとローズを市警に移動させ、なぜマリアがホッブスの居場所を知っていたのか追及する。実は2週間前、刑務所内で行われるガルシアの幹部会議でローズが出席していた。身の危険を気にするカーティスはローズの行動を非難する。ブレンダはローズがカルテルの金の流れや在処を知られたくないので、審問を引き延ばして来たが、もうこれ以上引き延ばせないのでホッブス暗殺を狙ったのだろうと追及する。さらにホッブス暗殺の依頼金の15000ドルと同額の送金をローズがカーティスにさせている事実も突きつけ、カーティスはさらにローズに疑いを持つ。カルテルの金を実際に管理しているのは弁護士のローズだった。フリッツはカーティスを喫茶店銃撃の罪でFBIが身柄を拘束する事にする。ローズは刑務所でブレンダの今抱えているベイラーの裁判の件について、情報を得ているという。ブレンダはローズがホッブス暗殺を計画したと認めなければ、喫茶店の14名の殺人未遂でローズを郡の刑務所に送ると脅す。そこで裏切り者としてローズは命を狙われるだろう。情報を外部に漏らしているのではないかというギャヴィンのインタビューに対して、重大犯罪課のメンバーは侮辱だとはねつけてしまう。カーティスとその弁護士のやりとりからは、真実は判りにくかったですが、カーティスは終身刑を軽くして欲しいのだから、あえてホッブス検事を殺す必要はないですよね。ブレンダがローズを自供に持ち込む時の強引さにみんな驚いていましたね。それこそ、ブレンダが「クローザー」と言われる所以ですが、その有無を言わせぬやり方が結局タレル・ベイラー事件へと繋がったのでしょう。一歩間違えば自分の立場を危なくさせるというのが最終シーズンで描かれるのは、厳しいですね。部下たちはブレンダを裏切るはずがありません。情報が漏れているのにはきっとからくりがあるはず。ついにレイダー警部のアクションが見られましたね。自分で運転して容疑者を追い、ビーンバッグ銃で一発で仕留める。格好いいなあ。これはさすがにプロベンザら重大犯罪課のメンバーをうならせましたね。みんな見直したんじゃないでしょうか。最初のシーズンの頃はお邪魔虫扱いだったフリッツですが、最近ではFBIの立場を上手く使っていますよね。いざという時にFBIの手を借りたり捜査の幅を広げたりと、頼もしい存在になっています。
January 20, 2013
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『家族の問題』スペシャルゲストに最近ではすっかり監督業がメインになったロクサン・ドーソンが出ていました!というか、ロクサンさんは「クローザー」でも何話か監督を務めていたのですね。ついこの間の5話もそうでした。というわけで、やはり最後だから出演することになったのかな。ちなみに検死医役ジョナサン・デルアミコはスタートレック・ヴォイジャーにゲスト出演した事があり、久しぶりの共演になった訳ですね。ハリウッドのホテルで娼婦のセドナ・ギブソンが遺体で発見された事件で、フェニックスから麻薬課のオルテガ刑事が重大犯罪班にやってくる。ハリウッド署での検死結果に問題があるというが、実はセドナはオルテガ刑事の娘だという。検死では睡眠薬を使い、ヘロインの過剰摂取で死亡したことになっているが、糖尿病だったセドナはドラッグの危険性を知っていたし、依存症ではなかったという。実は2年前に高校生だったセドナは年上のドリューと付き合うようになり、悪い影響を受けて家を出てしまった。その後ドリューと結婚したが勘当状態だった。最近電話があったらしいが、オルテガ刑事の夫が電話を切ってしまったという。オルテガ刑事は娘が娼婦になっていたことを知り、ショックを受ける。ブレンダは何も捜査されていないこの件を詳しく捜査することになった。その一方で、レイダー警部はタレル・ベイラー殺害事件の訴訟でサンチェスに調査する必要があるという。ブレンダはレイダー警部を避ける。再度セドナを検死するが、確かにヘロイン常用者ではないと判る。セドナの住まいを家宅捜索したところ、ラスベガスで外国人の客を取っていたらしいということが判る。また、高校卒業認定試験に合格して、今は短大の学生でもあった。ホテルで使った注射針と自宅で使っていた注射針はロットが異なり、睡眠薬は見つからなかった。ホテルの部屋を予約していたセドナが所属する高級エスコートクラブのオーナーから聴取すると、セドナは学費を稼ぐためにこの仕事を始めたが、ドリューがドラッグ依存症で生活のために売春をするようになっていたという。夫のためなら何でもしたセドナだったが、夫に追い出された後も金だけはせびられていたという。困ったセドナは家族に連絡を取りたがっていたらしい。ドリューが売人の家にいるという情報を得たブレンダは、部下を連れ家を訪問する。そこで、売人たちは警察に対して発砲し、銃撃戦になってしまう。幸いブレンダたちに怪我はなかったが、ドリューら重要参考人が死亡し一部は逃走してしまう。一味は不釣り合いな高額なヘロインを所有していた。レイダー警部が現場に現れ、銃撃戦について内部捜査の管轄になるという。ブレンダはセドナが殺されるために使われた注射針を探していたが、レイダー警部はそれを探す替わりにサンチェスを聴取させろという。ブレンダはしかたなく取引を認める。セドナの最後の客はスペンサー・ピットマンという男だったが、実際にはホテルに現れなかったという。レイダー警部は銃撃現場からホテルで使われたのと同じロッドの注射針と、睡眠薬の入った袋を発見する。しかし、これだけではドリューを殺人犯とする証拠にはならない。セドナのDNA検査をしたところ、LA在住で犯罪歴のあるランドルフ・ピットマンの血の繋がった娘であることが判る。オルテガ刑事は、セドナが養子だったことを初めて認める。ということは、最後の客のスペンサー・ピットマンはセドナの兄弟なのか?レイダー警部に対して、サンチェスはベイラーを自宅の前で下ろしたときにどういう会話があったのか質問される。スペンサー・ピットマンは、10日前に口座から5万ドルの金を下ろしていた。売人の家で見つかった高級なヘロインの卸値がちょうど5万ドルくらいだという。スペンサーの父ピットマンは成功者で1億ドルの財産を残して死んだ。遺言では子供たちで均等に分けることになっているので、セドナの存在は邪魔になったに違いない。見つかった睡眠薬の袋にはドリューの指紋が付いていた。スペンサーはブレンダにセドナに会い、アリゾナに帰ってもらうために5万ドルを渡したと説明する。やはり遺産を渡すつもりはなかったようだ。ドリューとの関係を追及するため、あえて死亡したことを伏せて取引と見せかけ、金はセドナを殺してほしいと依頼し渡したのではないかと揺さぶると、自分を守るためにスペンサーは徐々に犯行を認め始める。そして、ついに一家の名誉を守るためにもセドナを追い払うため、ドリューを雇い、5万ドル渡して殺せと言ったと供述する。オルテガ刑事はブレンダに感謝するが、自分が娘を見捨てなければ死ぬこともなかったと泣き崩れる。レイダー警部はサンチェスが口をつぐんだガブリエルの発言について、ブレンダに尋ねる。「本当にこのまま本部に帰るのか」とブレンダに尋ねた事をなぜか原告側は知っていたという。つまりブレンダの周りには情報をリークする者がいるということになるという。最後の件は興味深いです。憎まれ役としてレイダー警部が執拗にブレンダに食い下がるのはちゃんと理由があってのことなのですね。まあ、悪意を持ってリークした人間は想像するとテイラーくらいしか思いつかないですが、タヌキオヤジのポープも怪しい。もっとも、誰かがうっかり口を滑らしたという可能性もある。いずれにせよ、原告側が強気な理由がこれだとすると、残りのシーズンはかなり辛い展開になるのでしょう。普段はユーモアたっぷりの「クローザー」ですが、アクションシーンもきちんとやりますね。銃撃シーンはなかなかの迫力でした。身をもってブレンダを守るサンチェスがかっこいい。口数は少ないが、ブレンダのためならばあえて自分を犠牲にすることもできるのでしょう。そのサンチェスが、仮にベイラーが殺されなくても奴は簡単に殺人を冒し、そのせいで警察は市民から非難されるだろうと言うのが印象的です。本音の部分ではそうなんだ。そこがガブリエルとの違いでもある。ロクサンさんは出番は少なかったけれど、うちひしがれた母親役を熱演でした。さすが。セドナも本当に酷い男と関わったものですね。
January 13, 2013
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『究極のリフォーム』事件は深刻ですが、ゆるゆるといつものように面白かったです。これが「クローザー」の魅力なんですよね。そして、フリッツのブレンダへの愛には感激しますね。ところで、弁護士ギャビンQ役の人、どこかで見たことがあると思いながら見ていましたが、そうか、LOSTやスーパーナチュラルのあの人(Mark Pellegrino)でしたか。全く違うイメージでしたね。家を売るときは、欠陥について情報公開しなければならないという法律があるとは、さすがアメリカ、LAだなあ。ブレンダはレイダー警部の紹介するギャビンQ・ベイカー弁護士に話をして、費用が25000ドルもかかると聞いて急に金銭問題に敏感になる。高級住宅地で庭に擁壁を作る工事をしていたキング家で、建設検査士が壁の下から遺体を発見する。工事は許可申請されておらず、解体することになって掘り返したら見つかったという。遺体はビニール袋に包まれており、工事にかこつけて埋められたと思われる。工事のことを知っているのは、依頼主のロン&デビー・キング夫妻と施工担当者と、この家の庭を見渡せる隣の住人だと見たブレンダは近隣の聞き込みを命じる。工事責任者のロマノが遺体に巻かれたガムテープを所有しているため、話を聞く。今日の検査については、人手不足で遅れていたのだと言い訳する。遺体の指紋から、被害者は性犯罪者として登録されているジョン・デールと判る。デールはキング家の隣に住み、彼の情報はインターネットに出回っていた。検死で頭に丸頭ハンマーによる打撲が見つかるが、致命傷となったのは後頭部に空いた円錐形の傷だという。デールの自宅にも近辺にも血痕は見つからず、ガムテープからも指紋は見つからなかった。デールの家の隣の家を所有するターナー夫妻によると、夫妻の家は半年前から売りに出ていて、オープンハウスにしているため、常時人が出入りしているという。一方、キング家では引っ越してきてからデールの事を知り、娘のケイラを守るために神経質になっていたという。とにかくデールとは接触せず、話をしたこともないというが、ブレンダはキング夫妻をしばらく監視することにする。親と離されたケイラはブレンダに対して、パパとデールが庭で喧嘩をしていたと証言する。デールはキング夫妻に工事の音がうるさいと苦情を言っていたらしい。しかし、そもそも申請が出ていない工事になぜ検査士が来たのか、ブレンダは疑問を抱く。フリッツはブレンダがあまりに節約モードになったため、弁護士費用を市に援助してもらえと言う。ブレンダはポープに頼むことにする。LA市の建築物検査士のアギーレは、人員削減で人手が足りず、ロマノはしびれを切らして工事を始めたのだろうという。しかし、いずれ家を売るときには無許可の工事をしたことは法律で告知しなければならないという。検査に来たのはメールの苦情が来たためで、デールの名前が書いてあったというが、受け取った4日前にはデールは死んでいたことになる。犯人がメールを送ったのなら、わざわざ発見させたのはなぜか。フリッツは内緒でギャビンに会い、自分の親の遺産の金を裁判費用として支払うという。ただし、ブレンダには市から援助されたと言って欲しいと頼む。ブレンダは客を装ってターナー夫妻の売り家の庭を調べる。庭には死体を載せて運んだと思われる手押し車や、轍の跡、そしてとんがり頭の妖精の置物があった。また、敷かれたタイルに漂白剤が使われているのを発見する。家の中を調べると、クローゼットに漂白剤のシミのあるスニーカーとズボンが見つかった。ターナー夫妻はブレンダの取り調べに対して、妻がデールにレイプされそうになったので正当防衛で突き飛ばしたらとんがり帽子がデールの後頭部に刺さって死んだと言う。しかし、状況から事故ではなく、小児性愛者のデールが妻を襲うのは考えにくく、庭仕事の道具はデールが死んだ前の日に夫のクレジットカードで購入されたことが判っていた。庭師は凶器のとんがり帽子の妖精の置物を処分させられており、とんがり帽子は被害者の傷とも一致した。夫はデールのおかげで家が売れなくなったので殺したと認める。ブレンダはフリッツがギャビンの弁護費用を払ったとも知らず、ポープが助けてくれたと思い込む。ポープが市長に掛け合って費用を出してくれたと、無邪気に喜ぶブレンダを見つめるフリッツの微妙な表情。フリッツとしては、節約に目覚めたブレンダに好きなテレビも止められ、新聞も止められ、市民として外部と繋がる電話も止められしかたなく、ということなのでしょうが、やはりここは彼の愛を感じますね。でも、家に帰るとブレンダが料理をしていて冷や汗がたらり、というのは判るなあ。(笑)ブレンダもその程度で弁護費用の足しになると思っているところがかわいいです。そのイライラは重大犯罪チームへも向けられて、みんなが「え?」という顔をしているのが面白い。ポープはとことんダイエットネタでいじられますね。ケイラの子守りを任されたり、すっかり「暇な人」扱いです。サンチェスはやはり子供には優しい刑事さん。ところで、オープンハウスの管理人役はBONESのペラント役Andrew Leedsでした。見たとたん犯人かと思ってしまいました。(笑)弁護士のギャビンは相当なくせ者というか、高給取りなのは優秀だからでしょう。だからレイダー警部も推薦したのだと思います。一方、原告の方の弁護士もかなりの個性派ですので、裁判シーンは今から見物ですね。
January 7, 2013
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『固い結束』毎回犯罪を許さないという厳しい姿勢で事件を解決していくブレンダが、今回は本当に追い込まれましたね。これまでにも警察内での反発もあったし、自ら犯人に命を狙われる事もあった。でも部下たちや家族に支えられ様々な困難を乗り越えてきたブレンダにもかかわらず、一体どうしたことか。弁護士を雇うと言うことは、自分の非を認める事になるから雇わないのか。最終シーズンだけに、この闘いに光はあるのか、気になります。ところでゲストにはBONESのスクインターン役でおなじみのMichael Grant Terryが出ていて、演技が光っていました。監督はスタトレファンにはおなじみのロクサン・ドーソンでした。彼女はもうすっかり監督業がメインになっています。タレル・ベイラーの母親が起こした訴訟で、ついにブレンダのチームメンバーも起訴されることになった。なぜかガブリエルだけは訴えられていない。召喚状を持ってきたのはタレルの母親の弁護士でもあるピーター・ゴールドマンで、ゴールドマンはタレルを自宅に送っていった時に同行した者の名前を明かせば、チームへの訴えは取り下げると取引を持ちかける。ブレンダは部下たちを関わらせないために、事件現場に向かわせる。葬儀場に死亡証明書のない遺体が持ち込まれたという連絡があり、遺族が司法解剖を望まないというので事情を聞く。死亡したのは牧師のクリフ・ワイコフで、自宅で自然死だったというが、検死官は首の周りを締めた痕を見つける。抵抗した痕跡があり、死亡時間は2~3時間前だった。牧師の妻ケイトは、夫がうつ病を患っており車庫で首を吊ったという。立場上、信徒にはこのことを知られたくないので死亡原因などについて伏せたいという。プロベンザは妻を疑う。ブレンダは殺人事件と考え、捜査を開始する。被害者のクレジットカードが使われたという情報があり、捜査班はモーテルに向かう。クリフはチェックインしたままで、死の直前にモーテルから電話をしていたことが判っている。宿泊していた部屋に入ったブレンダたちは、部屋を掃除している男女を見つけ身柄を拘束する。2人はケイトの両親だった。現場にはなぜか男性物の衣類とともに、セクシーな女性の下着とハイヒールが残されていた。モーテルから電話をかけた相手はケイトと判る。警察に戻ったブレンダをポープが待ち構えており、自分も召喚状が届いたという。ゴールドマンが取引を持ちかけたことも知っており、今すぐに市の弁護士を雇うようにいう。ブレンダはガブリエルだけ起訴されなかったのは、自分たちのチームを仲違いさせる作戦なのだろうと答え、これは私一人の責任なのだからと取り合わない。しかしブレンダの気持ちに反して、チーム内でガブリエルに対する目が厳しくなっていった。捜査班がクリフの家族を警察に呼ぼうとすると、一家は教会のPCを破壊しているところだったという。ケイトは信者のプライバシーが大切だからと言い訳するが、部屋に女性の下着とハイヒールがあったことについては知らないと答える。ワイコフの家族は自殺だったと口裏を合わせているかのようで、ガブリエルはケイトを自宅に帰して、監視しようという。検死では他殺を示唆する証拠が見つかり、さらに足に付いた赤い染料が、見つかったハイヒールの物と一致した。ワイコフ牧師には女装の趣味があったようだ。ケイトは夫の趣味を知られたくないので自殺で隠し通そうとしたのか。しかしブレンダは裏に何かあると察して、教会に乗り込んでワイコフ牧師が浮気をしていたのではないかと、靴の持ち主を聞き出そうとする。さすがにブレンダの勢いに負けてケイトは夫がネットで探した娼婦と浮気をしていたと認める。パソコンを壊したのはその証拠を隠すためだったという。夫妻の息子で海兵隊の上等兵クリスがその様子を見ていて、ブレンダに、今朝、モーテルから母親が電話をしてきて、下着姿の父親を着替えさせたと打ち明ける。首の傷については、牧師は快感を増すため自分でベルトを首に巻いて絞めるプレイをしていたという。ただし、そういう場合は「安全装置」を使うはずだというが、現場には見あたらなかった。ブレンダはケイトから聞き出した娼婦のシンディを聴取する。シンディは月に一度牧師と会っていたが、本人が牧師とは知らなかったという。そしてただ下着が好きなだけで、自殺をするような人ではないという。実は自分を雇ったのはケイトで、夫の趣味に付き合えないので満足させるためだった。タオはワイコフ一家の通話記録を調べ、事件発覚後綿密に全員が連絡を取り合っていた事を指摘する。かばい合い口裏を合わせるためだったのか、一家の結束は固いようだ。ブレンダはケイトを尋問し、モーテルから電話をしたのは誰か追及する。ついにケイトはアリバイ作りのため、自分が自分の携帯に連絡したと言い、夫を殺したと自白する。妻は逮捕されるが、このままではかばい合っている家族全員が逮捕されることになる。すると連絡網から外れていたクリスがなぜ事件の事を知っていたのか疑問が生じた。クリスはブレンダに、父親のパソコンでシンディ宛のメールを発見し、気になって父親を尾行し、モーテルでシンディが出ていってから部屋に入ると父親が死んでいるのを発見したと説明する。ブレンダはクリスの発言は嘘だと決めつける。ついにクリスは15歳の時に父親に自分がゲイであると知られ、殴られて軍の学校へ送られた上、交際相手のジェフの両親に2人の手紙を見せられたと告白する。ジェフはそのことに苦しんで自殺したという。父親は隠れた趣味があるにも関わらず、信徒に説教をしているのに、息子の性的嗜好を否定し嫌悪する事が許せず、モーテルで父親を殺したと涙ながらに自白する。たった一人起訴されなかったガブリエルは自らゴールドマンに申し出て、自分も召喚状を受け取ることになった。チームの結束の強さとも言えるが、ブレンダは責任を感じ落ち込む。自宅に戻ったフリッツは自分にも召喚状が届いたといい、あの日タレルの母親と妹の保護を自分が担当したという。正しいと思って任務を全うしたにもかかわらず、愛する人たちが巻き込まれる事にブレンダは耐えられない。ゴールドマン弁護士役は「こちらブルームーン探偵署」のバートでした。あれから何年たったのか、本当にベテランだ~チームの中でガブリエルだけが「良い子」になって、険悪なムードになりましたが、彼もまたブレンダに忠誠を誓っているので自ら進んで起訴されるという「良い子」。(爆)プロベンザやフリンなどは訴えられたくらい、どうってことはないと強がっていましたが、実際裁判ともなれば、櫛の歯が欠けるように、徐々にチームの結束が緩んでくるのかも知れませんね。ブレンダとしても、かわいい部下たちをそういう場面に立たせることはどうしても忍びない。ついにフリッツまでも訴えられる事になった。ということは、このゴールドマンは相当のやり手ですよね。果たして裁判の行方はどうなるのか。事件のほうですが、始めから妻を疑うプロベンザと、教会に通っていた真面目なガブリエルとが牧師の妻に対して全く違う態度を見せるのが興味深かったです。ガブリエルは、ブレンダが一番力を入れて育てている人材ですよね。彼が訴えられる事はやはりあってはならないと思うかも知れません。ところで、BONESのウェンデル君、海兵隊の格好が似合いますね。非常に複雑な役柄で、彼の告白だけで事件が語られる訳ですから大きな役割を演じましたね。クリスには可哀想な面もありましたが、海兵が嘘はいけないわ、お母さんを犯罪者にしても良いの?と正すシーンは正にブレンダの信条そのものでした。
December 23, 2012
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『保護責任』重大犯罪課の「頭脳」こと、タオ警部補の一面がうかがい知れるエピソード。先週とは一転して重苦しい事件でしたね。ゲストのMeredith Monroeて、どれだけ出演作品があるのかと思うほどよく見かけますね。お母さん役でも様々な人物を演じ分けて、さすがに重宝されるのが判ります。サマースクールに一人で出かけていった9歳のエリックが行方不明になった。母親のティナによると、別れた夫グレンが買い与えた自転車に乗っていきたいと言ったのでそうさせたという。自転車は現場に残されたままだった。たまたま息子のケビンがサマースクールのリーダー役をしているタオが現場に居合わせたため、指揮官となり捜査を始める。ブレンダはレイダー警部の監査で現場に出ることができない。ヘリで空から捜索したサンチェスは、サマースクールから数キロ先にある家のプールに少年の死体が浮いているのを見つける。エリックだった。発見された家は空き家で、エリックは死後4~5時間で外傷は見あたらないという。ケビンは母親が迎えに来るまで父親の側で捜査に協力する。ブレンダはまず父親のグレンを聴取する。グレンはティナに対してエリックの親権を争っており、ティナがヨガ講師のマークと同棲するなど、母親としてふさわしくないとまくし立てる。犯行時間帯のアリバイについては、ガソリンスタンドに行ったという。ティナはエリックを送り出した後、洗車に行ったという。ブレンダがティナを聴取中に息子の死を知ったグレンがティナを見つけて取調室に乱入する。騒ぎを聞きつけて、待機していたマークはグレンに暴力を振るって逮捕される。検死の結果、エリックの死因は溺死ではなく、鎮静剤の過剰摂取だと判る。どうやら紫色のドリンクに混ぜて飲んだようだ。ティナの家を捜索すると、バイコディンと筋弛緩剤のソマが見つかった。それはマークの処方によるもので、マークはティナの家以外にも部屋を持っていた。フリッツが資料を取り寄せたところ、マークは10年間ラスベガスで警官を務めた後、一身上の都合で警官を辞めていた。元妻に対してDV疑惑があったのだが、訴えは取り下げられその後精神科医の治療を受けて立ち直ったという。エリックから見つかった薬物はマークの使っている薬と一致した。マークは薬は痛み止めとして使っており、DV疑惑については治療により自分の欠点を克服したという。そして初めのうち子供は嫌いでティナとの結婚は望んでいなかったが、今は結婚を望んでいないのはティナの方で、父親としても自分の方がグレンよりもふさわしいという。ブレンダはティナが丸ごとグレンの財産を奪い取った離婚時の条件に注目し、グレンをモニター室に入れてティナの尋問を見せる事にする。ティナはマークと結婚しない理由について、結婚生活を壊したグレンから財産を奪い養育費を搾り取るためだと答える。その様子をグレンに見せた上で、ブレンダはグレンのアリバイをチェックし、ガソリンスタンドでチョコレートと紫色のドリンクを現金で買った事実を突きつける。遺体発見現場はグレンの勤め先の銀行が差し押さえた物件で、エリックが自転車をきちんとスタンドを立てて駐輪しているのは信頼している人間の車に乗ったからだろうと追及すると、グレンは自分から何もかも奪ったティナから息子を奪って苦しめてやろうと思ったと自白する。レイダー警部はタレル・ベイラー殺害の裁判で、ブレンダが弁護士を雇わない事を危惧する。ブレンダをベイラーが仲間に惨殺された自宅に連れて行き、釈放した後の事は刑事責任はないかもしれないが、民事の裁判では負けるかも知れないという。そうなると市側の弁護士はブレンダ一人に責任を押しつけるかも知れない。だからぜひ弁護士を付けるべきだとブレンダを説得する。レイダー警部は本気でブレンダのことを心配しているように見えます。一見、捜査の邪魔をして嫌なおばさん役をしていますが、裁判を冷静に見据えてポープがブレンダを切り捨てると危惧しているのでしょうね。バトンタッチへの布石かな。(笑)そして「War Zone」で取引を持ちかけ、それを断ってタレル本人が自宅に戻りたがったのだから、というブレンダの主張はこうなってくるとやってはいけないことだった、ということになりますね。裁判でもし負けたら…ブレンダの引き際が何となく見えてくるような気がします。タオの息子は父親さながら秀才ですね。責任感も強そう。教育熱心なタオ家では車の免許を取らせないと言って父子は対立している。過保護だと言われても、タオとしてはそれくらい息子の事が心配なんでしょう。まあ、最後は免許を取ることを許していましたが、それが次の事件の伏線にならないことを祈ります。今回の事件は、夫に結婚生活で裏切られたからありったけのものをうばってやる、という母親の復讐心が息子の死に繋がったというやりきれない結果となりました。醜く罵り合う大人の様子を見て、ケビン君は何を思ったでしょう。立派な父親を見て、まっすぐに成長していって欲しいですね。
December 17, 2012
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『とんだ副業』日本人の感覚だと警察官でも副業ができるというのが驚きですが、LAPDは厳しい経費削減が求められていましたし、警官の生活を守るためには認めざるを得ないのでしょうね。そして出ました!毎シーズン恒例のプロベンザ&フリンの困ったおじさん刑事エピソード。(笑)今回はそこにAV担当のバズが加わって、それはもうてんやわんやなことに。このユーモアが「クローザー」の魅力で、コメディでなければこんなに笑う警察ドラマはありません。もう最高!おじさんの息もぴったりだし、それに絡むブレンダもガブリエルもサンチェスも、みんな良い味を出しています。演じている人たちも本当に楽しいでしょうね。プロベンザは知り合いの弁護士から召喚状を手渡すだけで2000ドルもらえるバイトがあると、フリンに持ちかける。ただし、渡す相手の住所が判らず携帯番号だけなので、バズも巻き込んで携帯の場所を突き止める作業を手伝ってもらうことにして、乗り気ではないバズに分け前を1/3払うという。追っている相手はスティーブン・ハーシュバウムという男で、ホテルにいることがわかり、3人は簡単にハーシュバウムを見つけてしまう。3人は召喚状を手渡し証拠の写真やビデオまで撮影したが、ハーシュバウムはホテルのバルコニーから転落してバズの車の上に落ちてきた。背中には銃創があった。バズは車の修理代を払えと言う。そこにフリッツが現れ、ハーシュバウムは巨額の詐欺で有罪になり、収監を5日後に控えFBIの監視下にあったという。副業の許可を取らずに警察の機器を使ったためにブレンダはプロベンザたちの行動に激怒する。ハーシュバウムにはすでに多数の裁判が起こされているが、プロベンザに依頼した弁護士ドイルは原告側の弁護士の一人だという。しかし検死の結果、死んだのは別人の良く似た俳優エスポジートと判る。これはFBIも気付かず、肝心のハーシュバウムは海外に逃亡するつもりなのではないかという。ブレンダはあえて依頼主のドイルにはハーシュバウムが死んだと伝えさせ、偽情報をテイラーがマスコミに発表することになった。ハーシュバウムの捜査はFBIが引き継ぐ予定だ。ハーシュバウムの若い4番目の妻と娘が警察に現れ、娘は弁護士に父の携帯番号を伝えたことを認める。妻は最後に夫を見たのは口論になって家を出て行った時だったという。ブレンダはハーシュバウムはエスポジートの携帯と交換したと考え、プロベンザとフリンを72時間の停職にして、こっそりエスポジートの携帯を探すように命じる。その結果、海外に向かおうとしているハーシュバウムを愛人宅で発見し身柄を拘束する。しかし、召喚状が手元になく、FBIも現れた事からプロベンザはハーシュバウムを誘拐してモーテルで監禁する。プロベンザはブレンダに召喚状のコピーが欲しいと連絡し、ブレンダは電話越しにハーシュバウムにエスポジートを殺したのかと問う。ハーシュバウムは殺してはおらず、自分を恨むなら浮気を知った妻が狙ったのだろうという。ブレンダは警察にいる妻に、ハーシュバウム逮捕の一連の映像を見せ、夫が愛人と海外に行くつもりだったらしいと伝える。そしてビデオの中にバズの車のテールランプが壊れているのを見つけて、プロベンザにもう一度ドイルのところへ行くように命じる。実はドイルからの成功報酬は4000ドルで、バズは金額を騙されたと腹を立てる。ハーシュバウムはそれぞれに10万ドル振り込むので召喚状を取ってきてくれないかと買収を持ちかける。プロベンザとバズはドイルを訪ね、別人だったと知らせ召喚状のコピーをもらう。バズの車のテールランプが壊されたのはドイルの事務所の駐車場だったようだ。モーテルの戻るのをドイルが尾行する。プロベンザはハーシュバウムにもう一度召喚状を渡しているところを撮影し、60数えてから外に出ろという。案の定、銃を持ったドイルが現れ張り込んでいた捜査班に逮捕される。部屋の外に出たハーシュバウムはFBIに身柄を拘束される。ゴタゴタでバズのハイテク機器が壊れ、車の修理代などを含め4000ドルで弁償しようと考えたプロベンザだったが、ドイルは金はないという。ドイルは自分の電話に出ないハーシュバウムに腹を立てて殺したという。その後、ハーシュバウムの基金の回収に1万ドルの謝礼金が出ることになり、買収で口座番号を知っていた民間人のバズが全額受け取ることになった。バズはプロベンザとフリンには最初の200ドルなら払うという。欲を出したプロベンザとやっぱりそれに乗ってしまったフリンへのブレンダの愛あるお仕置きが楽しかったですね。おしかりを受けている様子をサンチェスがニヤニヤしながら見ていました。ついでにセクシーなラテン系の愛人には目ざとく「おっ!」という目つき。そして車を壊され、仕事で必要な機械を壊されさんざんな目にあった正直者のバズが謝礼金を受け取った。ハーシュバウムも捕まったし、裁判は別としてめでたしめでたし。(爆)勧善懲悪の時代劇のように、見ていて安心。ブレンダお見事です。ついでに、間違った情報をマスコミに流すのは嫌だと言うフリッツやポープに、とにかく目立ちたいテイラーが記者会見を行う。このテイラーいじりが昨シーズンから顕著になって、気の毒だけれども笑ってしまいます。やっぱりレイダー警部が主人公になっても続くのかしら。ポープのダイエット作戦はインナージョークなのでしょうか。どれくらい痩せることができるのか、見物ですね。(笑)
December 10, 2012
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先週の流れの結果は予想通りでした。それで結果オーライになるかと思われましたが、そうは問屋が卸さない。ブレンダにとってはシビアな状況が続きますが、チームの面々は相変わらず楽しいシーンを見せてくれますね。デルク本部長が急逝し、ポープは本部長代理を当分の間務めるという。ブレンダと市警に対するトロイ・ベイラーの訴訟については、デルクがいなくなれば内部調査も終わるかと思われたが、ポープは組織を守るため、シャロン・レイダー警部にさらなる調査を行い、重大犯罪班の全員から聴取するように命じる。その目的については一切口外してはいけないという。旅行中の留守番を任されていた大学生のアシュリー・リードが殺されているのを帰宅したディクソン一家が発見する。死後5日で、2階の吹き抜けから落ちて首の骨を折っていた。下着姿に近い状態で、不法侵入された形跡はないため、被害者が犯人を招き入れたのではないかと考える。息子のジェシーの部屋が激しく荒らされていたが、特に金目の物を盗んだようでもなく、素人の犯行に見えた。ブレンダは家族に盗まれた物をチェックさせる。アシュリーの携帯には留守番中にアルバイトでベビーシッターをしていた様子が残っており、ブレンダは雇い主のバンクス夫人に話を聞く。サラ・バンクスは5日前に結婚記念日のディナーに出かけた際にアシュリーに子守りを頼んだという。夫のアレックスはジャーナリズムの教授でアシュリーは教え子だった。実はバンクス教授は他の教え子と不倫をして妊娠させていた。サラは夫がアシュリーとまた浮気をしたと疑う。検死では遺体の損傷が進んでいるため、レイプされたかどうか判らないというが、生前、腕に強く掴んだ痕があり、犯人と被害者が争った可能性があるという。ブレンダは、レイダーに部下を面談されるのを防ぐため、全員を捜査に送り出した後、アレックスの身柄を確保し尋問する。アレックスはアシュリーを家まで送っていって、すぐ帰宅したと答え、殺されたと聞いてショックを受ける。盗品を捜索していたプロベンザらは、近所のゴミ箱の中にディクソン家のカバンに入った盗品が捨てられているのを見つける。カバンからはノートパソコンが見つかるが、一家の盗品リストにはなく、アシュリーの持ち物かと考える。パスワードがわからないため、タオが解読を試みる。ブレンダはバンクス夫妻を警察に呼び、2人の会話を見守る。アレックスはアシュリーを送っていった後、別の女性の家に寄った事を認め、サラに口裏を合わせてくれと頼む。サラは夫を見限る。タオはノートパソコンは4ヶ月前に別の持ち主から盗まれていた事を突き止める。その持ち主はディクソン家の近所の住人で、やはり旅行中に盗難被害を受けたと言う。さらに、家の中の荒らされ方も今回の犯行と似ており、近所では最近空き巣が多いという。この男性の息子はディクソン家のジェシーと同じ高校の卒業生で、ブレンダはジェシーから話を聞く事にする。ジェシーはノートパソコンを見せられ、素直に自分の物だと認める。ブレンダは盗品であると指摘し、ジェシーを盗難及びアシュリー殺害の共犯で逮捕すると詰め寄ると、ジェシーは高校卒業前のジョークで友人たちがお互いの家を泥棒し合う遊びをしていたと認める。ジェシー本人は犯行時に自宅にいなかったが、アシュリーの死は事故だったという。ブレンダはジェシーに仲間の名前を言うように求め、仲間の大学進学を無為にしてしまうことを恐れるジェシーもやむなく名前を明かす。バンクス教授は釈放されるが、自分の犯した罪で妻と子供を失う事になったという。ブレンダはレイダーの調査を中止してほしいとポープに直訴するが、自分はあくまで代理なので成り行きを見るしかないという。フリッツはポープがブレンダを犠牲にしていると非難する。レイダーはブレンダとの友情があるのに中止の命令が無い限り自分は仕事を続けるしかないと、苦しい立場を打ち明ける。ポープの変わり身の早さには驚愕しますね。これまであれほどブレンダが「友人」としてポープを心配し、力になろうとしているのに、自分に本部長のチャンスが巡ってくるとさっさと立場を替えて、市警を守るためにはブレンダを辞めさせても致し方なし、という訳ですね。ラストシーンで、バンクス教授の「一度ならずも何度も妻を裏切った」という言葉を聞いて、ブレンダとしてはポープとの過去を思い返したのでは?男性として信頼できないからフリッツを選んだわけですよね。デルクに気に入られたテイラーが今度こそはと副本部長の席を狙って、ついにポープに勝ち取ったと思ったのはほんの一瞬で、ポープは副本部長を自分が兼務しても良いと言う。何とまあ男たちの権力への執着は激しいものか。諦めきれないテイラーがデルクの墓から去ろうとしないのをからかうプロベンザたち。そりゃ、この間までじっと我慢で新しいオフィスに何とか居場所を見つけてうろうろしていましたからね。屈辱を耐えに耐えていたわけです。ちなみに、テイラーはブレンダの命令で込み箱あさりの現場まで行かされる。出てくるのは愚痴ばかりで、プロベンザとテイラーにこき使われるガブちゃんが気の毒。(笑)そして、そのお手柄をテイラーのせいにして祭り上げるプロベンザも最高でした。レイダーは任務とブレンダへの板挟みでちょっと気の毒。始めは嫌な女、敵キャラとして登場しましたが、今はすっかりブレンダを尊敬して良い人になってします。こうしてバトンタッチされるのでしょうね。
December 3, 2012
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『忠義心とプライド』いよいよ最終シーズンとなりました。第1話の放送から見ていますが、犯罪と真摯に向き合いつつ本当に愛されるキャラクターたちがたくさんいる、大人向けの安心して見ることができるシリーズだったと思います。惜しまれて終わるので、単に終わるのではなく、途中から参加したレイダー警部の「Major Crimes」へバトンタッチすべく、十分に準備されているようですね。話数もたくさんあって、じっくりのんびり楽しむ事ができそうです。新進ラッパーのCゲームこと、クリス・ブルックスが弟のケビンや用心棒、パーティガールのモデルなども含め7名で、自宅で銃殺された。用心棒はCSクリップスというギャングのメンバーらしい。現場に薬莢はなく、断熱材のような破片が散乱していた。クリスからは911に電話があったが、無言で警察は対応しなかった。押し入っていないので、知り合いによる犯行の可能性がある。ガブリエルは殺されたブルックス兄弟とは同じ地元で良く知っているという。ラッパーならギャングと関係あるはずだという捜査班に対して、彼らがギャングのはずがないと言い張る。寝室のベッドの下から、75万ドル入ったブリーフケースが見つかる。犯人はなぜ金を残したのか?犯行現場の家はCゲームの契約先と同じ会社の所有で、会社オーナーのアントワン・デッカーはCSクリップスの出身で、過去に犯罪歴がある。Cゲームの曲はネットでダウンロードされているが、来週にCDが発売されることが決まっていた。ブレンダは呼ばれたモデルたちの携帯電話を調べ、ピザを注文しているのに商品が届いていないことに気付く。重大犯罪班にデルク本部長と内部捜査のレイダー警部が現れ、昨年夏にブレンダが容疑者を免責し釈放した後(War Zone)、容疑者が仲間に撲殺された事件で、容疑者の家族が警察と市、ポープに対して訴訟を起こしたと伝える。そのため、レイダーはブレンダの捜査方法が妥当だったかどうか部下には秘密で監査することになった。デルクはブレンダに全ての責任があり、当局は訴訟に関与しないので、その気があるのなら辞職することを勧める。同時に、市警の新体制が発表される事になり、ポープは何と一警察署の交通課長に左遷されることになった。発表は明日だという。ピザの配達人を追ったところ、Cゲームの家に配達に出てから行方不明であることが判った。また、Cゲームのガールフレンドのキーシャが殺害5時間前まで一緒にいたことが判る。ブレンダがデッカーを聴取しようとしていることを聞きつけたフリッツが重大犯罪班に現れ、ケビンはコカイン密売の疑いがあると言う。そしてデッカーは非常に危険な男で、聴取には応じない上、マネーロンダリングで市警と合同捜査を行っている最中なので手を出すなという。ブレンダは殺人の捜査を優先させろと求めるが、FBIがブルックス兄弟が移籍先を探しているという情報をデッカーの耳にあえて入れたと聞いて、その結果7人が殺されたと怒る。フリッツはデッカーに情報を流した人物のリストを手に入れると約束する。案の定、デッカーは聴取に現れず、弁護士一人だけだったが、ブレンダは金の入ったブリーフケースを見せ、これが欲しければ本人が来るように言う。その後、ピザの配達人が殺されて、制服と配達用カバーが奪われているのが発見された。キーシャは相変わらず見つかっていない。テイラー警視正はデッカーを聴取するときは必ず自分に知らせるように釘を刺すが、ブレンダはそんなことは無視してデッカーと2人だけで話をして、Cゲームに関して聞き出そうとする。デッカーはCゲームに問題があり、忠誠心がないという。その後、ブレンダはフリッツのアドバイスを受け、空のブリーフケースをデッカーに渡し、捜査班がデッカーを尾行する。通話も盗・聴し、デッカーが部下を引き連れてキーシャと元彼のデアンドレ・ハーモンを追っていることが判った。捜査班はデアンドレの母親の家でキーシャに金の在処をしゃべらせようとしているデッカーを逮捕する。捜査の状況を見ていたレイダーとデルクは、ブレンダのやり方が訴訟の事件と同じように、容疑者の命を危険に晒していると追及する。ポープは「最後のお願い」で、これまでのブレンダの実績を鑑みデッカーに8名殺害の供述を取らせるまで様子をみてはどうかと頼む。キーシャは、クリスが殺され次に殺されるのは自分だと思って恐怖のあまりデアンドレを頼り逃げていたという。移籍の話は知っていたが、それをデッカーに黙っていた事で狙われると思ったと言う。ブレンダはキーシャのタトゥを見て、PVに出演していることに気付き、さらに歌詞の「彼女はもう俺の女だ」というのに注目する。デアンドレは暴力を振るったデッカーを訴えるつもりはないと言う。そしてブルックス兄弟を幼い頃から守ってやっていたという。彼らはこの世界のことは何も知らず、有名になってから疎遠になったと認める。キーシャを奪われ、ラップの歌詞にされることは屈辱ではないのかと畳みかけられると、デアンドレは激怒し、俺の縄張りではそんなことはさせないと、犯行を自供する。押収した75万ドルはFBIが受け取り、デアンドレはレイダー警部が身柄を保護するという。デルク本部長はブレンダの実力を認め、その手柄を自分のものにすべく、テイラーをポープの後釜に据える発表を始めるが、その最中に倒れてしまう…今回久しぶりにブレンダが「Thank you」と語尾を上げたような気がしました。メンバーは全く変わらず、フリッツも仕事上の対立があっても、家庭では常にブレンダの愚痴を聞き、仕事のサポートをいとわない。もちろん、夜のご奉仕も。(爆)唯一寂しいのは旧友ポープが左遷されることだけれど、これはフリッツにとっては朗報ですね。恵まれた状況で、訴訟を持ち込まれたブレンダはつい「誰も認めてくれないなんて辞めたいわ」と言ってしまう。この辺がファイナルシーズンを匂わせますね。デルク本部長に「じゃあ、私が辞めましょうか」というのは弾みで出た言葉でしょうが、それも後で意味を持ってくるかも知れませんね。そしてデルク本部長はこのままお亡くなりになって、後任にポープが就くという、フリッツ以外みんな幸せな展開が予測できますね。シャロン・レイダー警部はごくごく真面目に仕事をしていましたが、そのことに対してはブレンダは反感がないのでしょう。2人はお互いを認め合った友人となったわけですから。テイラーはとことんブレンダから嫌われ、上司の思いを汲んだチームからもまるで無視されている。(笑)早くポープの後釜に座りたいと、荷物を持ってうろうろしているのがおかしいのなんの。この人が笑いを取るなんてその外見からは似合いませんが、そこが「クローザー」の大人の笑いなんだなと思います。
November 27, 2012
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『制御不能』シーズンフィナーレ。ほっこりしたクリスマスエピソードの後に、厳しい話でした。本当に「クローザー」は最後まで手を緩めませんね。麻薬依存者たちが多く集まるスキッドロウ地区で麻薬を吸っていたトーマス・ギャビン(トレイ)が騎馬警官に逮捕される。犯罪歴はなかったが、元々金融ブローカーで裕福だったのが事業で失敗して財産をなくし、その後ドラッグにのめりこんだらしい。ただ、偽名を使ったり血の付いたシャツを着ていることなどから、テイラー警視正は重大犯罪課で扱うべきだという。トレイは自分こそ強盗にあって身ぐるみ剥がれたというが、少量のコカインと車のキーを持っていた。ところが、車のキーを逮捕される時に現場に捨てていた事が判る。車はベンツで早速プロベンザが捜索する。ブレンダの尋問に対してトレイは、薬物のリハビリ施設に入っていたが退所してまたコカインに手を出してしまったという。家族は自分を見限っていて会いに来てもくれなかった。また、施設の人間も酷い詐欺師だと被害妄想的な話を続ける。ブレンダは家族に会わせると約束しながら話を聞くが、車のキーに話が及ぶと自分のではないと話があいまいになる。ガブリエルらがトレイの話の裏を取り、次第に事情が判ってくるが、トレイはストリートで「軍曹」という男にナイフで脅され強奪されたと言い始める。車のキーも軍曹の物で、彼に命を狙われているので警察で保護して欲しいという。「軍曹」こと、エドワード・ケインは陸軍を不名誉除隊になっており、薬物依存者で強盗では9回逮捕されている。当該のベンツが昨夜盗難届が出されていることが判ったが、その持ち主の娘、キンバリー・アダムスがベンツに乗って帰宅していないという。昨夜ハリウッドのATMで100ドルを引き出していることは判っているが、もはや車両盗難の話ではなくなった。キンバリーの父親は大人の失踪の場合、72時間たたないと捜査して貰えないので車両盗難届をだしたという。クレジットカードの履歴から、キンバリーはハリウッドのクラブで飲み物を8杯注文していた。ガブリエルはトレイが犯人だと見て、厳しく取り調べるべきだと主張する。「軍曹」ことケインを逮捕したが、体に傷はなく、両刃の飛び出しナイフを持っていた。ケインは珍しくトレイがそのナイフで襲ってきて奪ったという。車のキーについては知らないという。一つ一つ証拠を積み上げようというブレンダに対し、ガブリエルは直接ポープを呼び出し、大事になっていると訴える。ガブリエルによると、麻薬依存者はみな嘘つきで、キンバリーの救出を急ぐべきだという。やがて、スキッドロウ地区でキンバリーのベンツが発見され、トランクから女性の遺体が見つかる。顔が崩れるほど酷く殴られておりナイフでめった突きにされて失血ししていた。しかし、被害者はキンバリーではなく、友人のミシェル・ランデールと判る。キンバリーはミシェルと出かけたらしい。やがて、フリッツもポープに呼ばれてやってくる。フリッツもトレイが犯人だと言い、自分もアルコール依存者だった頃、どれだけ危険な状態だったかを話す。ミシェルのカードでスキッドロウ地区のATMから100ドルが引き出されていたことが判る。監視ビデオにはナイフで脅され暴行されるミシェルの姿が映っていた。犯人はフード姿で顔は見えない。トレイのシャツの血痕はいずれにせよ、結果に時間がかかる。ブレンダはトレイに対して、リハビリ施設で治療が終わって12時間以内に起こしたことは罪に問われないと嘘を言い、正直に話せば困ったことから助けてあげると迫る。シャツの血液はミシェルの物だったと言い、遺体が見つかったというと、トレイは動揺してキンバリーの居場所を吐く。キンバリーはコンテナ置き場に監禁されており、無事だった。トレイはキンバリーに金を無心したところ、キンバリーは金を渡したがミシェルは断ったのでナイフで脅した。2人とも、1日に金を下ろせる限度額が決まっていて、明日の金のためにキンバリーを殺さなかったのだった。ミシェルに関しては、逃げようとしたから殺したという。全てはコカインが自分の正気を失わせ、リハビリ施設がちゃんとしていないから事件が起こると、責任転嫁を言い始めたため、ブレンダはトレイを第一級殺人で逮捕する。ブレンダはガブリエルに対して、自分の頭越しにポープに話をするべきではないと諫める。ガブリエルはいつも自分はチーフの味方だという。ブレンダはフリッツに、酒を断つ前の酷い状態について詳しく教えて欲しいと頼む。この1話で、依存症であることがどれほど恐ろしいか、周囲の人間がどれほど苦しめられるかがよく判りました。トレイ役の役者さんも上手かった。とにかく、最初はブレンダじゃないけれど、どうしてもトレイが気の毒に見えて同情してしまうのですね。薬物に依存するのは本人の責任とはいえ、そこから抜け出せないのはしかたない、抜け出そうとして努力しているのに家族は自分を見捨てる、施設に人間も酷い奴らばっかりだ、などと聞かされれば始めは信じてしまいます。結局、元は良い人でも薬物によって人格を壊されてしまうのでしょうね。トレイの家族も何度も裏切られ、何度も更生を願い、助ける努力をしたのでしょう。それでも、最後には無力感に苛まれる。一方、依存者は薬が欲しければ何だってやる。殺すつもりはなかったというけれど、ミシェルのあの悲惨な状況を見れば、自分の行動をコントロールすることはできないのでしょうね。フリッツが悲惨な状態を初めて明らかにしていましたが、見境が付かなくなってしまうのですね。実はモンスターの部分があった、ということを隠していたわけではないが、ブレンダは今まで見て見ぬ振りをしていたのかもしれません。トレイに対して騙してでも自供させて逮捕したブレンダは、改めてフリッツの人生を受け入れなければならないと思ったのでしょうか。これによって夫婦の絆が深まると良いですね。ガブリエルはやってはいけないことをしたのかも知れません。でも、上司が間違っていたら身を挺してそれを正すというのは、副官の役目。彼はそういう自覚を持ち行動するようになったのですね。来シーズンが最後ということもあり、若い世代の成長を感じました。後、少し笑えたのが力業でケインを捕まえたサンチェスの上着がボロボロでした。本当に気の毒。(爆)
November 20, 2011
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『終わらない悪夢(後編)』前話の続き。民族間の紛争がもたらした悲惨な事件と、和やかなジョンソンファミリー&LAPDチームの違いが印象的です。クリスマスの時こそ、争いを止めて平和に暮らしたい。そういう意味だったのかも。アルマンドの妹、サラもまた後頭部を殴られのどをかき切られていた。死後2~5時間で、犯人は留守中に忍び込み、戻ってきたサラを待ち伏せしていたらしい。ここでも、PCが持ち去られていた。ブレンダはプロバイダーに令状を請求する。サラにも残酷な拷問の痕が見られた。アルマンドの家族には護衛が付けられ、コソボ領事館とインターポールに通報する。スキャンダーの面倒を見ていたプロベンザは、家族の死を告げられてスキャンダーが激しいショックを受け泣き続けたという。サラからアニラへのメールを解析したところ、義理の姉にあたるジョーンの写真が添付されていた。相変わらずクリスマス休暇でアルバニア語の通訳が手配できない。ジョーンは4日前、サラの病院で手術を受けていたことが判る。ジョーンは、シャリクとアルマンドの口論のテープを聞いて、「お前は私の息子ではない」「幽霊」という言葉が聞こえたという。ブレンダはスキャンダーが「伯父は死んでいる」と言ったことに注目し、落ち着いたスキャンダーから「血の復讐」について聞く。アルバニア人はセルビア警察のことを「ゴースト」と呼び、信用していなかった。彼らは夜中にどこからともなく現れて、アルバニア人を殺していく。祖父によると、コソボで一族が虐殺にあった時、シャリクは背中を撃たれ、アルマンドは胸を2発撃たれて命を落としたという。シャリクの衣服にはアルマンドの血液が付いており、DNA検査の結果、アルマンドとシャリクは親子でない事が確認された。また、スキャンダーはアルマンドの実子だった。看護師をしているサラは、ジョーンの苗字を見て兄の名前を語る男がアメリカに逃れた事を家族に告げた。事実を突きつけられ、ジョーンはシャリクとやり合った日、血の付いた服を取り替えたことを思い出す。車にも付いているはずだが、夫婦の会話を基に捜査令状を出すことができない。ブレンダは「アルマンド」を逮捕するため、フリッツに指紋をデータベースに照合してもらう。しかし、何も情報がなかった。ブレンダはそのまま「アルマンド」を尋問し、「アルマンド」は殺されたマルク家の男の名前を借りたことをみとめる。アニラは恋人だったという。フリッツはマルク家の住む村でのセルビア人による虐殺は、武力紛争法の著しい違反となると告げる。「アルマンド」に本名を名乗るよう求めると、しぶしぶゾラン・アントニビッチだという。その名前は戦犯リストにはないが、偽名でのジョーンとの結婚は夫婦でもないということになり、令状を取って車内を調べると血液反応があった。即座にアニラ殺害容疑でゾランを逮捕する。ゾランは本当にジョーンを愛しているというが、ジョーンはスキャンダーを連れて夫の前から去るという。LAに両親が引っ越してくると困るというブレンダの意を汲んで、フリッツがキャンピングカーのプレゼントを盗む。ハリウッドはやっぱり怖いということで、ジョンソン夫妻は帰ることになった。捜査のためにそれぞれのクリスマス休暇に向かうことができなかったLAPDの面々は、職場でクリスマスディナーを祝う。アルマンドが怪しいというのは何となく想像できましたが、妻がもたらした情報をどうやって使うかがポイントでしたね。妻も弁護士だし、ブレンダもレイダーもその道のプロ。ちょっとした判断ミスで、裁判で無罪になってはしかたない。法というものは、人の命を守るためにも犯人を捕まえるためにも、臨機応変に使われるということですね。助かりたいがために容疑者が言うことを上手く自分たちに都合良く追い込むのは、「クローザー」の醍醐味です。ゾランはアメリカで本当に普通の生活をしたかったのでしょうが、酷い目に遭わされた人々は決して恨みを忘れない。「ゴースト」と呼ばれるセルビアの警察には絶対に真実を言ってはならないと、教え込まれたスキャンダーが語る虐殺事件が印象に残りました。だから反抗的だったのですね。シャリクに関しては正当防衛が認められても、姉妹に対してはどうなのでしょう。まあ、それは検察の仕事ですね。最後はチームの面々がそれぞれにクリスマスの予定がつぶれていく様子が面白かったですね。みんなディナーにいらっしゃいというウィリー・レイの温かさが本当に素敵。そしてBFの家族と初めて会う予定だった検死医から、天敵のシャロンまで、和やかにディナーするシーンにとてもほっこりしました。みんなチームです。これで本当にレイダー警部がチームの仲間入りして、次のスピンオフにバトンタッチされるような雰囲気になってきましたね。
November 14, 2011
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『終わらない悪夢(前編)』恒例のジョンソン一家の楽しいクリスマスエピソードというのに、邦題はちょっと重たいですね。ただ、確かに平和なlAの人々に対して、事件の関係者の話は非人道的で深刻でした。あえて、対比させたかったのかな?クリスマスイブのショッピング客が多く集まるモールで、外国語をしゃべる男性2人が激しい口論となり、一人がナイフを振り回す。逃げた男ともみ合いになっている最中に、現場に急行したパトカーがナイフの男をひき殺してしまう。すかさず、内部捜査のレイダー警部と重大犯罪班のブレンダとの間で、どちらが担当すべきかでもめる。ブレンダもレイダーも、またブレンダの部下たちもみな、クリスマス休暇の予定があり、ポープも休日出勤させたがらない。とりあえず、襲われた男アルマンド・マルクから話を聞くと、死んだのは彼の父親でアルバニア人のシャリクで、自分とはコソボ紛争の際に家族と別れて難民となり、その後キリスト教徒の女性と一緒になるという道を選んだため、父親とは断絶状態になってしまったという。すでに9年間連絡は取り合っていない。アルマンドには妹が2人いて、アニラの方がアメリカにいて父親と連絡を取っているかもしれない。しかし、なぜ父親が突然現れたのかわからないという。ブレンダの両親はクリスマスをLAで過ごすためにやってきて、仕事で忙しいブレンダを職場に見舞う。彼らは大きなサプライズを持ってきているという。アニラの住まいを訪ねたところ、そこにのどを切られたアニラの遺体があった。シャリクは娘も殺したのか。アニラには男の子がいて、アメリカになじんだ生活をしていたらしい。ブレンダの両親は、将来のことも考えてLAに引っ越してくると告げる。ポープは休暇中のデレク本部長の代理として、ブレンダが担当するように命じる。アニラの息子スキャンダーの身柄を保護して話を聞くが、なかなかしゃべろうとしない。ブレンダはもう一人の妹の消息を確かめるように命じる。検死の結果、アニラには酷い拷問やレイプの痕跡があり、シャリクの体内には銃弾が残っていた。スキャンダーはママとおじいちゃんが激しい口論をしていたが、言葉がわからなかったという。アルマンドについては、コソボの紛争で死んだと聞かされていたという。児童福祉局が法定後見人がいないスキャンダーを施設に引き渡すと言ったため、ブレンダはアルマンドとそのアメリカ人で弁護士の妻を呼び事情を話すが、父親が妹を殺す意味がわからないという。アルマンドはコソボでの悲惨な体験を語り、名誉を重んじる彼らの民族として父は、アメリカに逃げたアルマンドを憎んでいたという。アニラもセルビア人に連れ去られて拷問されたことから、おそらくスキャンダーの父親はセルビア人だという。スキャンダーを引き取る話になると、アルマンドの妻ジョーンは自分の家族が巻き込まれたくないと、激しい拒否反応を示す。事件を時系列で追っていたところ、シャリクとアルマンドがもめている間、アニラは銀行のATMで金を下ろしていたことが判る。アニラの自宅では学校貸与のPCを使っており、それが持ち去られていた。スキャンダーの友人の話には嘘があった。レイダー警部はシャリフとアルマンドの口論するそばから通報したテープを置き土産として持ってくる。スキャンダーの尋問を求めたブレンダだが、ジョーンが弁護士として黙秘し帰ろうとしたため、ポープが気を利かせてスキャンダーを逮捕する。休暇に出かけようとしていたレイダー警部は、警察が子供に人権侵害を行い暴力を振るったと申し立てられて戻ってくる。どうしても尋問したいブレンダは、レイダー警部の立場を利用してスキャンダーの話を聞いてもらうが、スキャンダーは全くの嘘をペラペラとまくしたてる。職場を訪れていたウィリー・レイはPC好きな少年に、PCを使わせてそっと監視すればよいという。スキャンダーは大人たちの目を盗んでチャットを始め、もう一人の伯母サラにメールを打つ。サラはアメリカ人と結婚して病院で看護師をしていた。「血の復讐をするときだ」という内容のメールで、サラの自宅に向かうとなんとサラものどを切られて殺されていた。ブレンダは、一家を殺害するのが目的だと考え、直ちにアルマンドに警護を付けるよう命じるが…ということで、次回に続く。このスキャンダー少年がインターネットを通じて何をしていたのか、ということがポイントなのでしょうね。見え透いた嘘を次々と言い、とても複雑な少年に見えましたし、また紛争で酷い目に遭った人々は突然感情が爆発するなど、PTSDに苦しんでいたという含みもあり、何かとても辛い現実の元に事件が起こったような風に見えます。それは次週に置いておくとして、パパママ(というか、完全にウィリー・レイ)のペースにすっかり支配されてしまった重大犯罪班の面々。本当にビッグママですよね。チャリティに寄付するプレゼントを包む手伝いをさせたり、残ったディナーを持ってきたり。そして、さすがママです。チャーリーを預かった時の経験から、あとからこっそりPCのメールを盗み見ていたという。ブレンダを上回る情報収集力。(笑)だから、ブレンダもウィリー・レイのパワーにはあらがえません。あの年で小学校の時に作ったクリスマス飾りを大事にしているのだから、母親はすごいなあ。(爆)フリッツは、マスオさん状態になることに恐怖を感じていました。確かに、DCに転勤も悪くないかも。後は、アルバニア語の通訳を手配してくれたら、最大のクリスマスプレゼントになりますよね。休暇の過ごし方でなぜガブリエルがイタリア旅行なのでしょう。インテリということ?レイダー警部は子供がいるのですね。ユタ州ということは、彼女はモルモン教なのかしら。とにかく、それぞれが休暇の予定を邪魔されたくないとあれこれ言い訳するのが面白かったです。ポープやテイラーなど、おっさんたちは寂しくTV観戦というわけで。(笑)
November 7, 2011
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『善意と強欲』クローザーの邦題はいつも固いですね。今回は「High(ハイ)」が何度も出てきて、笑わされました。新本部長デレクも、妙に真面目でそこがまたプロベンザとのやりとりで珍妙な味が出ていました。ブレンダらはデレク新本部長の命令で、強盗殺人課が担当していた医療用マリファナ調剤店の連続武装強盗事件を調べることになった。ここ2ヶ月の間、3~4日ごとにヘルメットを被った3人組が押し入り、現金と在庫を奪って行く。デレクは緊急で重大な事件だという。デレクは遠回しに重大犯罪課を潰し、ブレンダをポープの後任の副本部長に据えたいと言う。ポープはデレクの行動は、自分を追い出す当てつけだと言い、もし今回の事件を解決できなければ、自分が作った重大犯罪課を失う事になるという。ポープは次の仕事は州外で探さなければならないという。ブレンダはデレクの申し出のことを聞かれてポープに嘘を言う。連続強盗事件が発生し、今度は殺人があった。強盗が銃を向けた時に、シェイ・コリンズが抵抗したために撃たれたという。重大犯罪課の現場検証に、デレクが出向いて様子を聞く。シェイの共同経営者のサム・ドットソンによると、シェイが独自に開発したオリジナル商品が人気で、シェイは連続強盗について、犯行手口などを分析して警告するパンフレットを作っていた。ブレンダは店を封鎖し、植物に詳しい専門家を呼ぶことにする。犯人グループは前の晩に1人が買わずに下見し、翌朝1番目の客が帰ったと同時に強盗に入るのがパターンだった。ドットソンが警察はこのような医療用マリファナ調剤店を守ってくれないと言ったので、デレクは早速マスコミに捜査している事を発表するという。プロベンザは昔からマリファナを売買するのは、ドラッグディーラーのやることだとやる気を見せなかったため、デレクはプロベンザに調剤店を集めて、警告するように命じる。ドットソンの店を外から映した監視ビデオを見ると、最後の客だったジョン・パクが強盗犯を招き入れているように見えた。さっそく逮捕して話を聞くが、すでに薬でハイになっていて、要領を得ない。ただ、犯人はオレンジ色の古い車に乗っていたという。プロベンザが集めた店主の情報で、強盗犯と思われる男が下見に現れたという。翌朝に犯行があると見て、潜入捜査を行うことにする。フリッツはデレク本人からブレンダを副本部長に任命するという話を聞いて喜ぶ。フリッツとしては、妻を凶悪犯罪にかかわらせるのが心配なのだという。重大犯罪課が張り込みをしている中、案の定オレンジ色の車が洗われ、3人組がヘルメットをかぶり、タイミングを計って店の中に入っていく。強盗を行った3人はその場で逮捕されるが、持っていた銃は模造銃だった。3人のうち、クラークという男がテレビ製作会社の小道具係で、銃を用意したという。残りの2人の男はスタントマンで、クラークに犯行を持ちかけたが、2人ともすぐに弁護士を要求する。3人とも殺人はしていないと強く主張し、ドットソンの店の倉庫は空で店を出る時は2人とも生きていたという。ブレンダはドットソンの店の封鎖を解き、捜査令状を取る。ドットソンが店に戻ってくると、屋根裏の物入れに隠したマリファナを取り出そうとする。重大犯罪課は屋根裏に隠された銃を発見し、ドットソンをシェイ殺しで逮捕する。ドットソンは客を思って高い金を取らないシェイを殺し、儲けを独り占めするつもりだった。ブレンダはフリッツから、ポープがまだブレンダに気持ちを残しているのではないかと言われて、直接話す事にする。ブレンダは副本部長になるつもりはなく、自分がやりたいように仕事をするにはポープの力が必要だという。ポープは諦めず、デレクと戦い続けるという。デレク本部長は飄々としながら、抜け目ないタヌキオヤジですね。「クリミナル・インテント」のカーバー検事補のイメージが重なります。日本から見ると、医療用マリファナが処方されれば誰でも買うことができるというのは驚きです。でも、それもベテランのプロベンザから見ると、ヒッピーがふかしているものと何ら変わりない、ドラッグディーラーが盗むのだ、警察が守るべき対象じゃないのですね。客が不安症や不眠症で処方してもらってハイになっている、というのを見ても、やはり本当に必要な人以外に渡っているような印象です。ところで、潜入捜査に入ったチームですが、バンダナ、ジーンズ、いつの時代?というようなタオだとか、ピアスをするガブリエルだとか、クロスワードパズルをするプロベンザなど、各人がツボにはまった格好をしていましたね。最高です。良いわ~そして屋根裏に上ったブレンダが降りられなくなって、「そんなハイな場所にいくべきじゃなかった」と言われたり、「そんなバカな」「君は私がハイに見えるかね」と、ギャグのオンパレード。いつものクローザーらしさが出ていました。フリッツがブレンダを心配するのはよくわかりましたが、ポープとの間を気にするというのは意外でしたね。まあ、昔の愛人関係なんだから、いい気はしないか。それでも、そんなことでブレンダが自分の信念を曲げるわけにはいかないでしょう。副本部長席が気になりますね。
October 31, 2011
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『フリンの受難』今回はタイトル通り、フリンがメインのエピソードでした。彼もベテランですから、過去にさまざまな出来事があったはず。どんな警官人生だったのか、もっと取り上げて欲しいですね。匿名の断酒会(AA)に参加したフリンは、帰りに駐車場で見知らぬ男に襲われる。ナイフで傷を負いながらも、銃を撃って相手に怪我をさせ、すぐに内部調査班のレイダー警部に連絡する。犯人は姿を消していた。先ほどの会合で、フリンを引き留めるように話し込んでいた若い男が共犯の可能性がある。レイダー警部が近隣の病院に男の手配をしたところ、ボブ・ハリスという男が銃で撃たれて死亡してるのが見つかったという。ハリスは車両盗難で刑務所に入り、3日前に仮出所したところだった。レイダー警部はハリスの写真を見せ、この男が犯人なら事件は内部調査班へ、判らないのなら重大犯罪班が捜査するという。フリンはよくわからないと答える。重大犯罪班はハリスの自宅を捜索して、90年代に発行された紙幣ばかりの大金を見つける。そのころにフリンが刑事として逮捕し有罪にした犯罪者を洗ったところ、リック・ズーマンという男が捜査線上に上がる。ズーマンは麻薬と資金洗浄を行い、出資者を募っては金と受け取りに来るとコカイン漬けにしてその後殺していた。FBIがおとり捜査を行い、マークの付いた金を渡したが、金も情報提供者も姿を消してしまったという。ズーマンがハリスにその金を渡してフリンの暗殺を依頼したのか?ズーマンは刑務所にいるため、ハリスとの接点はAAに来た男かもしれない。尋問のために呼び出されたズーマンは、ハリスのことは知らないと言い、それよりも再審の請求をして認められたのに、手続きが滞っていると訴える。唯一の証人、フロリア・ステンゼルがフリンに証言を強要されたと偽証を認め、証言を取り下げたという。ブレンダはズーマンに、必ずフリンの殺人を依頼した事を証明すると強い態度を見せる。しかし、フリンはすでに、内部調査班が証人強要の疑いで捜査中だった。フリンにはこれまで何度も被告人から告訴を受けてきており、その都度無実を証明してきた。いずれにせよ、当事者であるため、今回の事件からは外されることになった。また、レイダー警部はフロリアに質問することも許されないという。ブレンダは、フロリアが何者かに買収されたとみて、フロリアから市警に助けを求めるように仕組む。サンチェスの芝居で、命を狙われていると勘違いしたフロリアが市警に現れると、ブレンダはハリスの金を見せて買収されたのではないかと問う。フロリアはあっさり事実を認め、ジェフという男に頼まれたという。ブレンダはジェフを呼び出して、ジェフの車の捜査令状を持っているので、通報されたくなければ10万ドル払うよう要求する。ジェフは金が大事なのではないと言い、ブレンダに手渡された袋を持って倉庫に向かう。袋にはGPS発信器が取り付けられており、ジェフは尾行していたフリッツとレイダー警部にすぐさま逮捕される。ズーマンは4ヶ月間同房にいたジェフが逮捕されたと聞いても動ぜず、ズーマン名義の倉庫で金が見つかったと言われて自分の金だという。ブレンダはその金がFBIのマークの付いた金であり、認めたと言うことは殺人も認めたということだと言い、逮捕する。フリッツの内部情報では、デレク新本部長はブレンダをポープに替わる副本部長に据えるらしい。ブレンダは友人を追いやることはできないという。これまでとは違って対立姿勢を見せないレイダー警部に、ブレンダは下心があるのかと考える。レイダー警部はブレンダにビジネスランチを誘う。普段は爪楊枝を加えて、サボるばかりのフリンですが、いざとなるとアクションもなかなか格好良かったですね。若かった頃はさぞもてたでしょう。また、自分も依存者だったのか、断酒会の参会者を励ましたり普段とは違うシリアスな面が見られて良かったです。でも、プロベンザが見舞いに出産見舞い用の風船を持ってきたり、ブレンダも「ナースに手を出しちゃダメよ」と言ったり、愛情あるいじられ方。(笑)極めつけはやはり、フロリアを脅す(?)テイラーとガブリエルですね。慇懃無礼に「怪しい男が目撃されています、見つけたらすぐに連絡を」と言って、サンチェスが怪しいどころか、ホラーな男を演出。もう、最高です。後で、ばれないようにしないとね。そして、ブレンダ勇退への道が徐々にと整えられている感じですね。この感じだとレイダー警部はブレンダの部下となり、ブレンダが副本部長になれば、チームはレイダー警部が率いるのか?とにかく、女性が組織の中で活躍するドラマですね。老舗の女将じゃないですが、実力も人望もあり、こういう人のためにがんばりたいと思わせるようなキャラクターを、見せてくれました。レイダー警部もきっとそういうキャラクターになっていくのでしょうね。
October 23, 2011
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今週も良かったですね。ハラハラさせて、迫真の演技で目を離せません。そうか、ブレンダのライバルはカーバー検事補だったか。(笑)救急車を呼ぶ通報があり、現場で2人の救命士が意識がもうろうとした男を搬送する。途中、男は暴れだし止めに入った救命士を2人とも銃で撃ち殺し去る。盗まれたものはなく、指紋も拭き取られていた。重大犯罪班は空の薬莢を採取する。救命士の手袋に付いていた指紋から、犯人は過去4回も消防士採用試験に落ちたケビン・メイソンとわかる。通報に使われた携帯電話は、FBIと合同捜査中の未解決の爆弾事件と関わっていた事から、ブレンダは市警のテロ対策局トミー・デルクと共に捜査を進めるようにポープから命令される。実はチーフ・デルクは本部長候補の一人で、テイラー警視正も将来デルクが本部長になった時のために、意見の対立は避けて欲しいと含みを持たされる。2年前の爆破未遂事件では、歳入庁の前に止められたトラックの荷台に爆発物が置かれ、起爆装置の不備から爆破しなかった。ブレンダは残り3時間でFBIに完全に捜査権を引き継ぐと聞いて、自分に捜査資料を見せて欲しいと要求する。歳入庁は目の前に消防署があり、ブレンダは本当の目標は消防署の消防士たちではなかったかという。しかし、期限切れで捜査資料は全てFBIに引き渡されてしまう。デルクはブレンダとケビン・メイソンについて一緒に捜査を続ける。メイソンを精神鑑定した医師によると、メイソンには自己愛性人格障害が見られ、権力に対して誇大妄想を抱いているという。自分が常に正しく、否定されると暴力に出てしまい、自分が消防士になれないのも、マイノリティを優遇する制度(executive order)のせいで、その手先の救命士たちも破壊の対象になったと思われる。救急車内で見つかった薬莢は、老人介護施設にいるラッセル・オーエンズの物と判る。メイソンは別名でオーエンズの介護士をしており、オーエンズの部屋からは銃と大量の薬が見つかる。メイソンは自分にこの薬を使って心拍数や呼吸数を変えていたと思われる。また、すでにオーエンズは死んでいて、酸素ボンベと施設のバンがなくなっていた。まもなく、死んだ2人の救命士のためにLAの警察官、消防士、救命士が集う合同葬儀が開かれる。メイソンの目的はここで大量殺人を犯すことだった。ブレンダは会場となる教会の周辺道路を封鎖し、メイソンを探すが見つからない。ポープは式の続行を希望するが、ブレンダはメイソンが証拠を残したまま姿を消したことから、今度は死ぬ気でやり遂げるつもりだという。進退を覚悟したブレンダの強い要求で葬儀の中止されるが、メイソンはすでに制服に身を包み、車いすに乗って会場にいた。重大捜査班は地下駐車場でメイソンの車を発見、そこに犯行声明らしいDVDを見つけるが、ちょうどその時にメイソンが戻ってくる。タオはメイソンが持っていた薬を分析して、サリンを撒くつもりだとブレンダに連絡する。ブレンダは体に爆弾を巻き付け、ボンベを抱えるメイソンと対峙し、思いとどまるよう説得する。ガブリエルが起爆スイッチに手をかけたメイソンに飛びかかり、もみあった時、ブレンダはメイソンを撃ち殺す。ボンベは間一髪で確保される。犯人を射殺した事からブレンダは本部長候補として選ばれず、デルクが新本部長に選ばれることになった。この先、組織改革が行われると重大犯罪班の存続もどうなるか判らず、ポープは履歴書を用意するという。メイソン役の人はおなじみの役者さんですね。初めは本当に病気なのかと思うほど、体調が悪そうで、犯行声明を録画しているときなどは鬼気迫る演技でした。もちろん、ブレンダとやり合うシーンも。ブレンダもいつもは取調室で相手を自供に追い込むのですが、今回は絶体絶命の場面で犯人を思いとどまらせるという、最大の見せ場であれこれ言葉をかけていました。相手はサイコパスですから、説得してもどう転ぶか判らない。口裏を合わせつつ、相手を落ち着かせる。見ていないDVDを見た、と言った時はハラハラしました。起こらせては元も子もない。しかし、最後はためらいなく撃ちましたね。「暴力が必要な時もある」と、以前にもこういう場面がありましたっけ。でも、本部長となるとこういう行動はマイナスとなる。そこで、FBIにも義理堅く、穏やかなデルクが本部長になってしまった。とたんにデルクにしっぽを振るテイラーが、いかにも、ですね。本当に風見鶏だわ~でも、ブレンダ個人としてはホッとしたことでしょう。やるだけのことはやったのですから。ただ、彼女の後ろには多くの部下、仲間がいて仕事を失うかも知れない。「人事」と言う奴ですね、さて地位を得たデルクはブレンダに対してどういう方針で来るのでしょうか。今回は地味にタオが活躍していましたね。どの部下も、本当に優秀です。
October 17, 2011
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『最後に残った女』いよいよLAPDの本部長選は最終段階になり、ブレンダは市長と面接することに。ここは私に任せて、あなたは明日の準備をしてくださいというテイラー警視正には、下心が見え見えなのですが、やはり上の立場になればなるほど、自分の意志だけでは物事は終わらないですね。人々の思惑の中、ブレンダは前に進み始めます。事件の解決については今週もブレンダ流が堪能できました。すばらしい。駆け出し女優のジュディ・リンが自宅で殺害されて見つかる。犯人に突き飛ばされて額縁の角で頭を酷く撃ち、その後ベッドでクッションを押しつけられて窒息死したと思われる。デートのためにおしゃれをしたようで、SEXはしたがレイプかどうかは不明。発見したのは演出家のスチュワートで、連絡が取れなくなったためにアパートを訪ねてきたという。部屋には鍵がかけられており、金品が盗まれた様子はなかった。ジュディは自らの女優を目指す日常を、ビデオブログとしてインターネットに公開しており、それが好評となって舞台化され主演した。しかし、そのために男嫌いというレッテルを貼られたために、出会い系のサイトでデート相手を探すことになったという。ブログの最終更新では、これから「ドリーム・ウィーバー」という相手とデートすると言っていた。相手が特定できないため、令状を取りプロバイダーから本人を突き止めることにする。また、室内に落ちていた潤滑油の瓶に付いていた指紋と体内に残っていたDNAを検査に回す。ジュディのアパートの監視ビデオには、カマロに乗った男性が到着し中に入っていく様子が写っていた。その後、ジュディの車で外に出かけ、戻ってくるとしばらくして男が帰っていった。男は自分の車の前でしばらく立ち尽くしていた。ポープは捜査の陣頭指揮に当たるブレンダに、必ず面接を受けるよう念を押す。ブレンダ自身は本部長になりたくないと漏らすが、ブレンダを推すレイダー警部らの説得で、ブレンダは指揮をテイラー警視正に任せることにする。「ドリーム・ウィーバー」はマーク・トーレスという男と判るが、トーレスはこれからまた別の女性とデートをするというので、現場を監視することにする。まだDNA検査の結果が出ていないので、逮捕することが出来ない。喫茶店でデート中のトーレスの車から指紋を採り、DNAも採取すると、指紋についてはジュディの部屋で見つかった指紋と一致した。プロベンザとフリンがトーレスを追跡すると、女性の家に入っていったため、また殺人を犯すかも知れないと判断したチームが踏み込む。しかし、トーレスが会いに行ったのは婚約者の女性だった。テイラーの報告を聞いたブレンダはすぐに自分が責任を取り、トーレスを逮捕する理由を作るという。フリッツが呼ばれ、トーレスにジュディ殺害について尋問を始める。最初はジュディとは面識がないと否定していたが、徐々に証拠を出していってトーレスを追い詰める。トーレスはSEXしたことは認めるが、ジュディに襲われて怖くなったため、彼女がシャワー中に逃げ出したと言う。ジュディはトーレスの車に傷が付けたという。ブレンダはフリッツに嘘を付いたことで、トーレスを偽証罪で逮捕する。トーレスの婚約者はトーレスが数多くの女性とデートをしていることを知っても、トーレスの肩を持ち、女性たちの方が悪いという。ジュディのノートPCを分析すると、まだアップされていないビデオがあった。トーレスがまるで娼婦のようにジュディを扱い、騙されたという。その時、トーレスはシャワー中で、ジュディが車に傷を付ける事は無理だった。ブレンダは動画の中に凶器のクッションが映っていない事に気づく。翌朝、面接を前にブレンダはもう一度ジュディの部屋にトーレスを連れて行く。ブレンダは管理人のギルフォードがPCを設置する際にクローゼット側に大きな穴を開けた事を指摘、監視ビデオに映らないように車に傷を付けるられたのはギルフォードしかいないという。部屋の鍵にトーレスの車の塗装が付いていると言うと、ギルフォードはずっとクローゼットからジュディを覗いていた事を認める。いつもは彼女がシャワーに入っている間に部屋を出るのだが、トーレスとの情事を見せられ、タイミングを失って出ようとしたら、ジュディに見つかってしまった。驚いて思わずジュディを突き飛ばすと頭を撃ち、助けようとベッドに運ぶと大声を出されたのでクッションで黙らせようとした。ブレンダはレイダーから服装などについてアドバイスを受け、ブレンダが昇進することは多くの女性にとって意義のあることだと言われる。ブレンダは市庁舎へと向かう。最後のは誘導尋問だったのではないでしょうか。弁護士もつけないで大丈夫か。それでも、あの状況で最大限ギルフォードに有利に解釈しているので、裁判になって最悪の結果を招くよりは良かったということでしょうか。それにしても、鍵に塗料がついていたと言うのもタオにやらせたのですね。こわー。ところで長年犯罪捜査ドラマを見ていますが、地元警察に嘘を付いても罪ではないが、FBIに嘘を付くと偽証罪というのは初めて知りました。連邦捜査官はそれだけ強い権限を持たされているということですね。なるほど、フリッツの使い道もあるわけだ。最近本当にフリッツは仕事面で良いところを見せますね。被害者の女性が何から何までビデオに公開するというのが、信じられない。最近この手の展開がドラマに多いですね。プライバシーに関しては、何て無防備なのかとあきれるばかり。それほど自分を表現したいのでしょうか。さてさて、御輿に担がれるともう、自分からは降りることが出来ないというのは日本も同じなのでしょうね。あれだけ反対していたポープも、ここで面接を蹴るとか落ちるということになると、自分の身に降りかかってくる。もしかしたら、重大犯罪課がなくなるかも知れない。こうなると、もうブレンダは前に進むしかない。あれこれレイダー警部が言う中に、本部長として尊敬できる人としてあなたを推すと言う言葉がありましたが、これは「クローザー」を良い形で降りたいとキーラに対して、次を引き継ぐ事になるメアリー・マクドネルのはなむけの言葉とも取れなくはないですね。ブレンダが勝負服として選んだのは、シーズン1でハリウッドを歩き回って買った場違いな赤いドレスですよね。そして、トレードマークの何でも入っているおばさんの持つようなバッグではなく、小さなバッグを持ち、仕事ができるというよりも、とにかく女性であることを見せつけろ。そのアドバイスが効くのかどうか、晴れやかなブレンダの次のステージを早く見極めたいです。タイトルは正に、ブレンダを意味しているのでは?
October 10, 2011
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『制裁』今週もクローザー、ブレンダ最高!いろいろ犯罪捜査ドラマはあるけれど、被害者を思い、悪を憎み、あの手この手で法を執行するというのは、「Law & Order」以上かなと思いますね。しかも今回はシリアスでしたが、普段はユーモアもありますから、脚本がどれだけ上手いかということですね。クラブを出たばかりの客3人が車から銃撃を受け、2人死亡、1人が重体となる。目撃者は犯人が「Tボール」と呼ぶのを聞いており、ギャングからみの事件かと思われたが、3人とも陸軍のドッグタグを身につけており、ブレンダはすぐに軍の代理人を要請する。病院に運ばれたタイ・ベイラー軍曹は、犯行現場に近いところの出身だが、過去にギャングだった事はないという。3人はいずれも陸軍特殊部隊に属し、昨日アフガニスタンから帰国したばかりだった。ブレンダの元に代理人のドーセット少佐が現れ、兵士にテロが増えていることから国防総省に連絡し、遺族にも伝え、FBIにも報告しなければならないとブレンダを急がせる。そこに、重要な情報を持っているというタイの双子の弟、タレル・ベイラーが自ら訪れる。タレルが「Tボール」で、これまでにも犯罪を繰り返していた。どうやらタイはタレルと間違われて殺されたようだが、テロではないと報告すると犯人側に人違いが気づかれ、捜査に必要な情報が手に入らなくなってしまう。ブレンダはドーセット少佐に15分だけ時間が欲しいと要求し、タレルから事情を聞く。タレルはまずは自分と家族の保護を求め、以前にも命を狙われたという。その原因となったのは地域でギャングたちに守られているコンビニで強盗があり、年老いた店主と孫が射殺されたという。地元警察の捜査では、容疑者は同じギャングチームのレジー・モーゼズで、タレルがその目撃者だとすると共犯の可能性もある。タレルはとにかく事件に関して免責を求めるがブレンダは認めず、テロではなくて、ギャング絡みの事件としてさらに捜査が必要だとドーセット少佐に訴える。FBIの連絡官として仲裁に入ったフリッツは、軍に妥協策を提案し時間を稼ぐ。ブレンダはタレルの証言の裏を取り、手順にそって捜査を進める。レジーにはコンビニを襲ったと思われる状況証拠があったが、ブレンダはなぜ手を出してはいけないと判っているコンビニを襲ったのか疑問に思う。そして家宅捜索で、レジーの自宅からは昨夜の襲撃の銃も弾薬も見つからなかったが、クラブにタレルが来たと知らせるメールを受け取っていた。レジーは尋問でコンビニ強盗を否定し、自分が犯人だという目撃者も今はいないという。そこに例の本部長候補選で破れて、傷心で姿を消していたポープが現れ、ブレンダにタレルに免責を与えて真犯人の名前をしゃべらせろという。やむなく、タレルの家族を保護し免責の手続きを進めて話を聞くが、事件の日、コンビニからレジーが飛び出してきて、タレルが中に入ると店主と孫の死体を見つけたという。しかし、伏せられていたはずの事実をタレルが知っていたことから、ブレンダは嘘を話すのなら家族の保護を解除すると迫る。タレルは免責を良いことに、コンビニ強盗の犯人は自分であると自白する。店を守っている代わりだとそて、ビールを勝手に飲んでいるところを、店主になじられたのだった。タレルはその後レジーに罪を着せたが、市警の捜査ではレジーは釈放された。レジーが軍人3人を殺したという証拠は今のところなく、レジーは弁護士を要求した。ブレンダはレジーに自白させる作戦に出る。まず、タレルにコンビニ強盗の供述を書かせているところをレジーに見せ、殺したはずのタレルが襲撃失敗で生きていたと思わせる。タレルはレジーに罪を着せようとしていて、タレルがコンビニ強盗の犯人だと証言すれば、先週タレルを襲撃したことは不問に付すと告げる。その代わり、昨夜の武器の隠し場所を教えて欲しいと迫ると、レジーはついに白状する。そこでブレンダはレジーが人違いで軍人3人を殺したと明かす。弁護士を呼ぶなら好きなだけ電話をかけて良いというと、レジーは激怒する。タレルは無罪放免で釈放されることになったが、ポープは今度はタレルの起訴を求める。ブレンダは自宅にタレルを送り届け、今ここで免責を放棄して罪を償うならば力になると言う。ブレンダのオファーをタレルが断って車を降りると、町中のギャングが出てきた。最後の電話でレジーが仲間にタレルが生きていた事を告げていたのだった。ブレンダはタレルを引き留められないと知り、その場を立ち去る。シーズン1だったか、マフィアの情報提供者がブレンダの救いの手を断ったために、町に戻されてその後殺されたというエピソードがありましたっけ。タレルもきっと殺されるのでしょうね。ガブリエルもサンチェスも本当にこのまま行くのかと何度も念を押していましたが、そこでブレンダは甘い顔は見せませんね。全ての選択肢を示した上で、選ぶのは本人。罪に問われないからと、しゃーしゃーと嘘を付いたり、あるいは何ら落ち度のない子供を殺して罰から逃れるのは許されない。また、国に尽くした軍人が人間違いで無念に殺されていながら犯人を自由にする事もあり得ない。最後はこれぞ、クローザーというようなすごさを見せてくれました。ほんと、胸のつかえがすっと取れるような展開でした。だからこそ、重大犯罪課の部下たちもブレンダには忠誠を捧げるわけです。彼らはブレンダの仕事への姿勢を見てモラルを引き締める。まるで、スタートレックの女性艦長みたいな雰囲気です。(笑)ブレンダの口ぶりでは、レジーも死刑になりそうですね。陸軍の連絡将校のドーセット少佐は、自分たちの都合ばかりを主張して高飛車な態度だし、それに乗っかるポープも相変わらずですね。しかも、最近雲隠れしていたとは。情けない。一方、他人の振りして現れたフリッツは、ドーセット少佐の言いたい放題に付き合って、できれば最後に夫婦でした、というところでどういう反応があるのか見たかったです。とにかく、今シーズンのフリッツはお仕事中心で格好いい。給料泥棒のテイラーも、こういう時はちゃんとポープのフォローをするんですね。(爆)
October 3, 2011
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ブレンダを中心にドタバタするのもまた、「クローザー」の面白みですね。そして、仲が良いからみんな言い合いになったりするのでしょう。そこには、信頼とか愛情があってこそ、本音でぶつかる事ができるのだと思います。2人組の銀行強盗が発生、警備員を射殺し警察に追われる中、店に逃げ込んだ。市警は人質を取った立て籠もり事件として、交渉を続けるが相手はなかなか電話に出ない。やがてそこにフリッツがFBIの捜査官と共に現れる。犯人は3時間ほど経って人質を開放すると伝え、投降するというが、人質を逃がすと、店の裏から逃走を図って射殺される。フリッツは犯人の一人の顔を見て、「ディア・ジェーン」という強盗団の一味だという。しかし、そのグループは5人組であと3人いるはずで、いつもは銃など使わず、銀行員の身元を調べた上で脅す方法で金を奪っていた。頭脳派の強盗だという。死んだ犯人はIDを携帯しており、一人はデニス・ベイリー、もう一人はジェイソン・マクドナルドと判明。ジェイソンの家からはおびただしい数の金庫が見つかった。実はFBIからこの連続銀行強盗については、テイラー警視正の元に情報が入っていた。マスクを被っていたデニスは、以前の強盗ではマスクは被っておらず、今回は逃走用のバンが姿を消していた。フリッツはやっと、FBIと市警との連絡担当官に昇進したばかりだと告げる。合同捜査が開始されることになるが、ポープとテイラーらはブレンダが新本部長に決まったのかと微妙な雰囲気となる。バズが監視カメラの映像から犯行の途中で立ち去った青い車を見つけ、ナンバープレートから持ち主は人質立て籠もり現場で交渉人をしていたヘイワード刑事の登録車と判る。捜査班はヘイワードがグループの「頭脳」なのかと疑う。ヘイワードはその車は妻が乗っており、妻は今朝教会に行くと言っていたという。デニス・ベイリーの住所が判らないため、弟ジェドの自宅に向かう。ジェドによると、デニスは一人暮らしで断酒会に入っていたという。デニスの家からは、犯行時に被っていたのと同じ帽子やつなぎ、金などが見つかる。デニスがヘイワードの妻と同型の車をレンタルしていることが判り、またナンバープレートはヘイワードの車から盗まれた事が判った。デニスが借りたレンタル会社に向かうと、受付係のボイドが警察の捜査を知って逃走してしまう。FBIは空港で合同捜査にも関わらずボイドを逮捕してしまい、取引で強盗の運転役だったと認めたという。ブレンダは強盗犯の首謀者を知りたいFBIに対して、殺人犯の容疑者を奪われたと憤慨する。ヘイワード夫妻は引き続き身柄を拘束されており、ポープは早く釈放しろと迫りブレンダとぶつかる。デニス、ジェイソン、ボイドそれぞれに金銭問題があることが判ったが、ジェドとジェイソンが大学の同じ寮にいて、またジェドとヘイワードが同じ教会に通っていることが判る。ブレンダはボイドの家宅捜索したいと言ってまたフリッツと対立、家宅捜索の代わりにフリッツが質問に答えるという形で折り合う。ボイドとデニスははとこ同志で、グループのうち4人が親戚や親友であることが判る。ジェドを逮捕に向かったブレンダたちは、警察の姿を見て逃走した隣人のジーンも逮捕する。ジーンはあっさりと、40回以上の強盗をジェドと一緒に行ったと自供する。ジェドは収入以上の贅沢な暮らしをしており、ブレンダはジーンが自白した事を告げ、妻も共犯になるかもしれないと脅す。始めは否定していたジェドは、金に困っている友人や家族を助けるために銀行強盗をしてきたことを認める。ヘイワードの車のナンバープレートを盗んだのは次の仕事のためで、今回の事件では下見をした結果危険なので絶対にやってはいけないと伝えていたという。銃も自分は使わないという。しかし、ブレンダは犯罪教唆に当たるとしてジェドを起訴し、FBIと取引をしたボイドに対して、新たに殺人に荷担したとして逮捕する。ポープは本部長選考で神経質になっていることをブレンダに謝る。そこに、ポープが最終選考に落ち、ブレンダが残ったという知らせが入る。あの会話だと、まだ本部長に選ばれた訳ではないですよね?もう一人候補者がいそうな口ぶりでしたが。プレッシャーに押しつぶされたポープは、始めからブレンダの相手ではなかったですよね。それでも、ブレンダが本部長になったら、これまでの関係が続けられるかどうか。しかも、フリッツとのつきあいも辛くなりそう。一方、これまで仕事面ではブレンダにこき使われていたフリッツは、あれで昇進したのですね。FBI側でももう、他の支局やワシントンへの転勤は無理だと考えたのか。(笑)家の中でも仕事のことで喧嘩し、仕事場でもそれを引きずるブレンダが引き出しから必死で板チョコを探しているシーンが良かったです。その姿を見ると、プロベンザはブレンダの状態がすぐに判ってしまう。これほど公私の分け隔てのない上司もないですよね。「かなわんなあ」と思いつつ、部下がブレンダに付いていくのは、やはり悪人をのさばらせないというその仕事の仕方が手本となるからでしょうね。ブレンダの期待に応えたいと、自ら進んで仕事をするのは本当に素晴らしい。今週も金庫置き場に使われたテイラーの個人スペース。もう、このネタを引っ張りたいためにあの金庫を持ち出したとしか思えないです。(爆)サンチェスのうれしそうな顔と言ったら。(*^_^*)
September 20, 2011
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『責任の所在』ゲストにJon Sedaが出ていました。最近、よく顔を見ますよね。この間HOUSEに出ていました。シーズンが始まってからずっと、がたがたやっている職場の引っ越しの小ネタがこういう風に使われるとは。なかなか上手いですね。重大犯罪班の元に、脅威対策班のヴェリコ刑事へ助けを求める女性の電話が間違ってかかり、ガブリエルが応対する。今家の中に誰かいて、銃が必要だといったところで電話が切れる。ヴェリコは今休暇中で、会議中のブレンダに替わってテイラー警視正が指揮を執り、ヴェリコの担当するストーカー事件の被害者を一軒ずつしらみつぶしに当たる。やがて、ダニエル・ロスという女性が自宅で頭を撃たれて死んでいるのが見つかる。死後、のどをカッターナイフで切り裂かれており、凶器の銃は自宅のゴミ箱から見つかった。家のどのドア、窓にも鍵がかかっていて、押し入った形跡がない。呼び出されたヴェリコは、殺されたのが州の仮釈放審査委員会の代表で、ロスは1ヶ月前に車に進入され、先週も留守宅に侵入されたというので、警察の保護を受けるよう進言したという。しかし、ロスは警察の予算がないといってそれを拒んでいた。侵入者は何も盗んでいないことから、目的がわからない。ポープは本部長昇進を意識して、事態を重視し、ロスを死なせた事でヴェリコを責める。ブレンダにも早く解決しろと言い、結局は自分で各部署から応援を集めて捜査に乗り出す。ブレンダの元にとある刑務所所長からトマス・メディーナという囚人の情報が寄せられる。始めはポープに伏せていたが、知られるところとなり、強引にメディーナから話を聞き出せと命令する。ブレンダは尋問に先かげてヴェリコ刑事から事情を聞く。しかるべき対応はしたつもりだが、前回、自宅に侵入された時には、銃を盗まれているのに気づかなかったのは自分の落ち度だという。ヴェリコは寝室にクチナシの香りの香水が漂っていたという。メディーナは悪びれる様子もなく、ロスの死を喜び、ポープが尋問に口を出すためブレンダも上手く情報を引き出せない。メディーナは市の予算削減で非暴力犯の性犯罪者、麻薬常用者などは早期仮釈放になるという。ブレンダは早期仮釈放者に目を付け、麻薬で逮捕されたリチャード・コンウェイという男が、早期仮釈放の2日後にスコット・ウェバーを殺し、その手口がのどをカッターナイフで掻ききるというよくにた手口だったことが判った。ブレンダは今刑務所にいるコンウェイから話を聞き、麻薬の金欲しさにATMでウェバーに金をせびったところ、断られたので殺したと自供する。コンウェイは自分のような麻薬常用者を早く釈放するべきではないと主張したのに、釈放されて人を殺した。悪いのは委員会で、ウェバーの奥さんには申し訳なかったと伝えてくれという。ブレンダはスコット・ウェバーの妻アンを呼び、あえてコンウェイは無実だったと嘘を告げる。アンはクチナシの香水をつけており、ブレンダらの話しに非常にショックを受ける。その後、自宅に送ると言ってロスの家の前まで連れて行く。ブレンダはロスの家のガレージのドアが、別のリモコンで開く事を証明して、アンがロスの車からリモコンの設定を盗んで、その後自宅に侵入し、銃を盗んだと説明する。追い詰められて、アンは夫が早期釈放者に殺された事を知らしめたかったから、カッターでロスの首を切ったと白状する。事件が解決して、ヴェリコはポープからの謝罪を受け、職場に戻る。ブレンダはポープが昇進騒ぎのプレッシャーでみせた失態を指摘し、不適格なのではないかと告げる。Jon Sedaの出番がもっとあると良かったのですが。あの新庁舎でのリモコン騒動でこういう展開になるとはね。なるほど、向こうではどの家にも雨の日でも濡れずに家の中に入れるよう、ガレージの自動ドアが付いていて、そのリモコンの設定がお隣さんと違うように設定するわけですね。どんなに鍵をかけていても、セキュリティに意外な盲点があったのでした。市警の予算カットについては、以前から話題になっていましたが、今回のヴェガ刑事は7日働いて、7日休むというパターンで給料を減らされているのだという。刑務所では非暴力と言われる罪を犯した受刑者は刑期を勤め上げる前に外に出してしまう。そういうところから、また次の犯罪が起こっているとは、初めて知りました。さて、いつもはお邪魔虫のテイラーが、今回はエアポケットのようにブレンダをかくまう場所を提供したり、役に立っていました。ああいう、「余裕のある存在」がいざという時はありがたいですね。いかにも皮肉ですけど。場所がないから自宅でミーティングしましょうと、ブレンダの家でネコに餌をやるタオだとか、ポープのお守り役のプロベンザだとか、いつものようにチーム・ブレンダは楽しかったです。
September 12, 2011
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『神になった男』また、良いお話でしたね~最後はホロリとさせられました。白でも黒でもない、難しい問題を扱いながら、ブレンダたちは最善を尽くす。それはプロベンザ始め、重大犯罪課のメンバーにもしっかりと受け継がれているように思います。お笑いの要素もあるドラマなのに、本当にリアルに感情のぶつかり合いも描いていて、見応えがあります。監督はロクサン・ドーソンですね。スター・トレック出身の監督さんは、彼女を始め大活躍です。ギャングが勢力を持っている区域で、ゴミ箱に遺体の一部が捨てられていた。この地区では、2ヶ月前から同じように頭部と手のない遺体が見つかっており、これで3体目。サンディエゴとフェニックスでは、麻薬密売組織が関わったとされる同じような殺人事件が起こっており、市警のメンドゥーサ刑事の判断で直接ブレンダに連絡があった。DNAからは記録がなく、身元がわからない。ポープは本部長に立候補する時期に、世間を騒がせるような大事にするなとブレンダに釘を刺す。ブレンダが本部長職に応募したことが重大犯罪班のメンバーに知られてしまい、メンバーは動揺する。検死医のモラレスは3人とも若いヒスパニック系の男性だという。そのうち、2ヶ月前に見つかった遺体にはアメリカ国内で手術した脚の骨折があり、ブレンダはアメリカ人として失踪届を見直す。サンチェスはメキシコにいるというルーベンの母親を積極的に捜しているように見えず、仕事場にルーベンを連れてきたりするので、プロベンザとタオは心配する。サンチェスは、メキシコから息子を探しに来ない女性よりも、自分が育てる方が良いと、ルーベンを手放すつもりはないという。フリッツは自分がルーベンの父親を射殺した責任を感じ、母親探しに協力するという。17歳のペドロ・モタという少年が10日前に捜索願が提出されていたことが判った。ペドロは少女に対する集団レイプを起こしたが、不起訴になっていた。母親によると、2ヶ月前に姿を消したが、出来の悪い子供がいなくなってせいせいしていたという。ただ、福祉局の指導もあり金のために捜索願を出した。ペドロの足の怪我だけでなく、腹を刺された時にも診療所に連れて行ったというので、ブレンダは地域の診療所のナバロ医師から話を聞く。ナバロ医師は足首の治療を行ったことを認め、その時のX線写真を持ち帰ったところ、被害者と一致した。その後検死したモラレスは、3体の遺体から、腎臓や肝臓、心臓などの臓器がなくなっているという。2体目のDNAが未解決の窃盗事件と殺人事件の容疑者と一致し、ブレンダたちは、犯人が少年らに正義の制裁を与えたのかと考える。そして麻薬密売組織とは、明らかに状況が異なり、移植のための臓器売買は、地元ギャングたちとも無縁だという。臓器移植のネットワークは各州で厳しく管理されており、カリフォルニアの斡旋機関に話を聞いたところ、リストに登録してもらって順番を待つ以外に、1対1で自ら臓器を提供するケースがあるという。ブレンダは過去の待機リストを提出してもらい、臓器提供を受けたために待機リストから外れた患者を絞り込む。ペドロと同年代のレシピエントでオスカー・ガルシアという少年がいたために、移植患者の追跡調査と称して、警察でガルシア親子から話を聞く。始めはメキシコの遠い親戚から臓器の提供を受けたと言うが、インターネットで探し出したという。捜査班は事前にペドロの臓器の検査を行った機会は足首の治療を行った時ではないかと考える。案の定、その時に移植目的の検査が行われており、担当したのがナバロ医師だったと判る。ナバロ医師を追って病院に行くと、そこで今まさに少女に心臓移植が行われようとしていた。担当はナバロ医師で、突然手術をするという電話があったという。ブレンダらは診療所へ急ぐ。ナバロは診療所で脳死状態の少年から心臓を取り出すところだった。手術室は頑丈に囲まれて中に入ることができず、ナバロは手を止めない。ブレンダは少女の命を救いたいのなら、殺して臓器を奪った少年の名前を話すように説得する。ナバロは、ペドロらがレイプした少女の治療を行い、その犯行のひどさにショックを受けたという。その後ペドロが診療所に来たため、麻酔薬で自白させ、共犯者の少年の名前も聞き出したという。重大な犯罪を犯す少年がいる一方で、移植を受けられずに死んでいく同世代の若者もいる。同じ気持ちの移植医の協力を得て、ナバロは犯人たちを捕らえて臓器を奪い、その後麻薬密輸組織の犯行のように見せかけた。あと2人の犯人を仕留めるまで辞めないと言い切る。心臓を取り出したところで、ナバロはブレンダにその心臓を証拠として押収するのか、少女に移植するのか、「今度はお前が神として決めろ」という。検察は起訴できないとしてブレンダは移植を認める。タオがついにルーベンの母親を見つけ出し、フリッツがアメリカに入国させる。抱き合うルーベンと母親の様子を見て、サンチェスも現実を受け入れる。ナバロ医師役は「Nip/Tuck」で整形外科の医師を演じていたBruno Camposだったのですね。だから手術シーンなどは慣れた手つきだった。ナバロは母親も見捨てるような犯罪者(といっても、まだ未成年)を探し出して、自分で身柄を拘束するのかどうか判りませんでしたが、ドナーとして世の役に立てるという。気持ちはわからないではないが、彼にはその権限も何もない。その前に、NPOの責任者が殺人事件の被害者の臓器を寄越してくれないと、警察を批判していましたが、アメリカでは移植が日常的だからこそ、そういう話になるのでしょうね。ただ、犯罪者はきちんと法によって裁かれなければならない。勝手に闇の仕事人が自分勝手に処刑するような事は許されない。そこでブレンダは、とっさに判断を下した。さすがに目の前の心臓をムダにはできなかったのでしょうか。ナバロは罪に問われないのでしょうか。自白を録画したのだから、証拠として使えたら良いのですが、取引をしましたものね。そういう話と並行するように、感情的になってルーベンを手放さないサンチェスに対して、プロベンザが法を守れと言っていたのが対照的でしたね。サンチェスがすっかりルーベンに懐かれて、手放しがたくなっているのも判りますが、こういう仕事をしている以上、一線は引かなくてはならない。プロベンザとタオがサンチェスの気持ちを斟酌して、ブレンダにも迷惑をかけまいと対応しているのは、とても良かったです。プロベンザもいざとなれば厳しいことも言うが、フォローもする。さすがベテランです。フリッツも協力して、ルーベンを母親の手に返すことができた。ルーベンの幸せを願って、ぐっと堪えるサンチェスに思わずホロリとしました。でも、その後思い返して親子とディナーをするという。サンチェスはルーベンのママにアタックして、家族になるつもりなのでしょうか。それならそれで、幸せになって欲しいですね。ところで、今シーズンのフリッツは家庭内のゴタゴタはなくて、すっかり仕事面でブレンダをバックアップしていてすてきですね。テイラーは今回も「オフィスが見あたらないので相談できなかった」と言われていましたね。どこまで、このネタ引っ張るんだか。(笑)ブレンダに依頼するかどうかを決めるのが仕事って、やっぱり給料泥棒。(爆)
September 6, 2011
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『かげりゆく栄光』始めは、原題からこの邦題がどうして出てくるのだろうと思いましたが、お楽しみプロベンザ&フリン・シリーズに間違いありません。(笑)この2人のエピソードは、毎回必ず1つはあって、お楽しみ中のお楽しみです。今回も期待を裏切りません。このドラマ「ボストン・リーガル」なき後、正に中高年の星ですよね。プロベンザとフリンがダラスまで容疑者護送任務を終えて、戻ってくる時にキャビン・アテンダント(CA)のアシュリーとリンダと親しくなる。調子に乗ったプロベンザはアシュリーの家に上がり込むが、バスルームで男が死んでいるのを発見する。アシュリーは知らない男だと言い、凶器は落ちていたバットで首の骨が折れていた。IDから、被害者は麻薬関係で前科のあるホセ・コトと判る。ホセは運び屋で、アシュリーは男の子とは知らず、部屋にライアンという男を泊めることがあったが、ホセはライアンの知り合いかと聞くと、ライアンのことは良く知らないという。ライアンは同じ航空会社に務めており、職員用トレーラーパークに寝泊まりしているというので、トレーラーを調べると頭を撃たれて死んでいた。トレーラーには麻薬の痕跡があったが、品物は見つかっていない。アシュリーの部屋にも麻薬の痕跡があった。調べを進めると、アシュリーとライアンは同じ便で仕事をしている間柄で、ライアンを殺した犯人は合い鍵を持っていたようだ。一方、ホセはFBIに追われていることが判り、フリッツが説明に現れる。ホンジュラスのミゲル・ディアスという男が、運送業者を偽って麻薬の運び屋をやっており、ホセはその運転手だった。航空会社の職員が麻薬密輸に関わっている可能性が高いため、FBIとの合同捜査となった。ライアンは組織を裏切って殺されたとすると、2人のCAも身柄が危険になるだろう。ブレンダは2人を尋問するが、ライアンが殺されたと聞いてもあまり動揺せず、釈放と聞いて警察に保護して欲しいという。ブレンダはプロベンザの自宅に2人を匿うことにして、マイクとカメラで監視する。調子づいた2人は、自分たちの犯罪について語り始める。それによると、数年前に会社がホンジュラス便を就航してから、コーヒー袋にコカインを入れて機内に持ち込み、到着後、ゴミ袋に入れて、それをホセが回収に来るという仕事を引き受けるようになったという。始めは実入りが良かったが、次第に儲けが減ってしまい、ついにライアンがその麻薬を持ち出して知り合いに売ることにしたという。アシュリーはこのことを知っているのは自分たち3人だけだというが、彼女たちの便は必ず、ウィラー機長が乗っていた。早速ウィラー機長から話を聞く事にする。機長はライアンがトレーラーパークにやってきて、麻薬絡みで命を狙われていると訳のわからない事を言うので、警察に行くようにアドバイスしたという。そのトレーラーの鍵を持っているのは、所有者のアシュリーだわかる。アシュリーによると、自分の車が行方不明になっていることから、ライアンが車を盗み、ホセから盗んだコカインはその車の中にあるのではないかという。しかも、今回の計画の黒幕はウィラー機長だと打ち明ける。機長の私物を調べたところ、アシュリーの車のキーが見つかった。機長はついにライアンの車を借りたと認めるが、トレーラーの鍵はディアスのために、ドアの外に隠しており、自分はライアンを殺してはいないという。ライアンはホセを殺してしまい、麻薬を返してもディアスには許して貰えないと思い、車の中に隠して空港の駐車場に置いた。機長は、ディアスにはなくなったコカインを探していると答えたという。フリッツは、ディアスにコカインを取りに来るように機長に連絡させ、おとり捜査に参加させる。アシュリーたちを逮捕するため、プロベンザとフリンが2人を護送することになったが、2人は隙を見てプロベンザの車を奪って逃げる。コカインを取り戻すために空港に向かった2人は、ディアスと取引している現場に遭遇、そのタイミングで合同捜査班がディアスらを逮捕する。ポープはブレンダが本部長候補と聞き、考えた上、立候補を勧める。このキャビン・アテンダントの2人、要するにプロベンザとフリンに守ってもらうために、気があるふりをして、鼻の下を伸ばしたおじさん(おじいさん)2人が、まんまとその手に乗ってしまったわけですね。ただ、プロベンザはまともにガール・ハントするつもりだったようで、世話を焼くこと。(笑)現役ぶりをあの薬で演出したことは、みんな知っているのでしょうね。嫌だよ、じいさん、いい年をして。さすがに、今回はフリオまで大受けでした。それにしても、いくらおじさんに気を許したとしても、プロベンザたちにペラペラしゃべるって、この2人、どういう頭をしているの。ブレンダの悪口を言っているのが、また面白かったですね。みんな、心では同じ事を思っているのかも。南部訛りの事を言われて、久々にブレンダの「サンキューゥー」が聞かれました。ところで、ポープから、「どうせ君は選ばれることがないだろうから、立候補してくれ」というのは、「もー!」という感じですね。自分がブレンダを呼んできた、捜査官として育て上げたという思いもあるのかも知れないですけど、今のポープは偉そうにするだけで何の役にも立たない。それどころか、今週も自分の部屋がないと直訴しているテイラーも、給料泥棒と言われても仕方ないぞ。ほんとに、男たちといったら。(笑)
August 29, 2011
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『親の務め』LAPD本部長を決めると言うことは、単純な作業じゃないですよね。どの世界でも、人事が優先します。そして後継者でもめるんですよね。(爆)薬物依存症の更正施設を出たばかりのジーナ・デッカーが車の助手席で頭を撃たれて見つかる。状況的に自殺と思われるが、タオは血痕の飛び方などから自殺ではないという。車は近くで同居する恋人ウェイン・ウェストのもので、遺体発見者もウェインだった。捜査班はウェインが挙動不審で、逃走しようとしたために身柄を拘束する。ブレンダが次期本部長職の候補だと知らされたフリッツは、危険で過酷な現場を離れ、管理職に就くべきだと言う。ブレンダは重大犯罪捜査班の後任を誰にするべきか、考え始める。検死医は死因は自殺だという。ウェインにはDVの犯罪過去があり、覚醒剤を所持していた。始めは協力的でなかったウェインは方針を変え、ジーナが元夫と娘の親権を争っていたと話す。元夫側は単独親権を要求しており、ウェインには殺す動機もなく、アリバイもあるという。ジーナの元夫ダレンは、末期のリンパ腫を患っており、ジーナとは1週間前に会ったが、現場にあった銃については知らないという。そして、娘のために麻薬を絶ってほしいと望んでおり、自立のために25,000ドルを渡したという。ところが、調べると金はウェイン名義の口座に振り込まれており、取り調べに対して、ウェインはダレンにジーナが娘を諦めるよう、説得して欲しいと金を受け取ったと明かす。ウェインはダレンが犯人だと言い、さらに残りの25,000ドルがウェインに振り込まれた。ウェインの犯行時のアリバイは、ダレンが雇っていた私立探偵によって確認された。ダレンはジーナがまた薬に溺れていないかどうか、調べさせていたのだった。ブレンダはダレンが外出できる体であると知り、祖父母と娘と同居しているダレンの自宅を家宅捜査する。その際、ダレンは自室に立て籠もり、銃で自殺してしまう。PCには娘のために妻を殺したというメッセージが残されていた。ブレンダは余命幾ばくもないダレンが自殺する事に疑問を持つ。ジーナの血液から大量の覚醒剤が検出された。また、ダレンが犯行時に自宅にいることが確認された。ポープは自分が本部長になったら、ブレンダに副本部長になって欲しいという。テイラー警視正は、重大犯罪捜査班の後任には自分を推薦して欲しいと頼む。フリンとプロベンザは事件をこのままで終わらせたいが、ガブリエルは異を唱える。ブレンダはダレンの両親と娘のコーディを警察に呼び寄せ、ダレンはジーナを殺していないと告げる。どちらか、あるいは両方が真犯人だと見たブレンダは、コーディが施設に預けられることになるとまずは祖母に真実を話すよう求める。祖母は涙ながらに、ダレンの命が残りわずかとなり、ジーナに母親として不適格だから親権を手放して欲しいと頼むつもりだったという。夫にジーナと交渉してもらうつもりだったが、ジーナから面会を拒否され、夫には黙って自分が銃と金を持ってジーナに会いに行った。しかし、感情の行き違いから子供は渡せないと言われ追い込まれて撃ち殺したと自白する。ダレンは犯行に使われた銃が、自分が母親に預けていた銃だと知って真相を知り、罪を被って死んだ。もし夫と話が異なると共犯として2人とも罪に問われる。しかし、ジーナは退院してすぐにまた薬物をやっていたので、不適格になったはずだった。ブレンダは夫妻を対面させて、その会話は自分一人の心に留める。ブレンダとしては後任としてガブリエルを推したいが、まだ役職が達していない。今回も現場の辛さが身にしみる。本部長就任への申込書はまだ提出できずにいる。ブレンダがとても辛そうでしたね。このままダレンを犯人にしておけば、おじいちゃんとおばあちゃんが孫を手元に置いておけるだろう。でも、警察官としては正しいことをしなければならない。その辺で、フリンとプロベンザは「もう良いじゃないか」という立場を採るが、ブレンダが手塩にかけて育てているガブリエルはやはりブレンダと同じ考え方をしている。しかし、悲しいかな彼が重大犯罪捜査班を率いるには、もう少し時間が必要。いくらなんでも、3人の警部補を飛び越えて巡査部長のランクでは無理だろう。もちろん、テイラーに後釜を任せることなど到底出来ない。ポープはそんなブレンダの悩みなど、おそらく気づきもしないでしょうね。ところで、先週母親を捜すまで施設で預かってもらおうと言っていたルーベンを、サンチェスが自分で引き取ってしまった。しかし、気軽に子守りを頼むことができないので、現場や職場に子供を連れて来てしまう。サンチェスの気持ちはわかるが、ブレンダとしてはチーム全体の事を考えてダメな物はダメと言わなければならない。本当に、現場、ラインのトップとしてブレンダは大変ですね。ポープは自分の出世のことしか考えていないし。一体どうするつもりなの?
August 22, 2011
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『不条理な排斥』またまたお邪魔虫なレイダー警部が登場。「ザ・クローザー」はシーズン7でブレンダ役のキーラ・セジウィックが降板し、スピンオフ「Major Crimes」でメアリー・マクダネルに主役をバトンタッチするというので、レイダー警部についても、これからは嫌な女からどれほど肩入れしたくなってしまうキャラクターに変化するのか、楽しみに見守りたいと思います。それにしても、さすがに見応え十分、満足な回でした。ブレンダの元に内部調査課のレイダー警部が訪れ、ポープとの個人的な関係について根掘り葉掘り尋ねる。ポープは次期本部長を狙っており、その身辺捜査ではないかと考える。レイダー警部がブレンダの捜査に同行させて欲しいというので、ポープは市長から直々に頼まれたベビーシッター失踪事件について捜査するよう命じる。ディスケン夫妻の元で11年間ベビーシッターとして勤めたエイドリアン・ゴメスが急に連絡が取れなくなったという。メキシコからやってきたエイドリアンは、一人暮らしで、永住権を得た後アメリカに帰化していた。自宅に入ったところ、エイドリアンは全身にスタンガンで自由を奪われた跡が残っており、レイプされた後撲殺されていた。玄関には鍵がかけられており、ブレンダは度々エイドリアンを自宅に送っていったディスケンの夫に疑いを持つ。エイドリアンに残された犯人のDNAから、あと2人の被害者がいることが判った。一人目のルペ・ナヴァについては、やはり同じくベビーシッターをしており、雇い主がディスケン家の近くに住むウォルターズで、ルペは突然姿を消したという。もう一人の被害者はなかなか身元が判明しなかったが、マリソル・グティエレスとわかる。マリソルは不法滞在しているためか、送還されたくないのでブレンダの問いかけにも何も知らないの一点張り。ブレンダはフリッツに頼んで、過去半年の入国者のリストを調べてもらう。すると、ルペは1ヶ月前にメキシコに強制送還されていたことがわかった。移民局のマイヤーズ捜査官はレイプ事件の被害者だとは知らず、そのまま手続きを行ったという。本人はレイプ事件については何もしゃべらなかったという。ただ、強制送還に至ったのは、彼女の雇い主ウォルターズが通知したというので、ブレンダはフリッツと連絡を取り、FBIとの共同捜査としてウォルターズ家の家宅捜索を行う。ブレンダはそこでディスケン家とウォルターズ家の子供たちに共通のルーベンという少年がいることに気づく。しかも、ルーベンはマイヤーズと親子らしい。慌ててマイヤーズの自宅に捜索に入ると、暴行を受けたルーベンが隠れていた。ルーベンが公園でベビーシッターたちの情報を父親に話していたらしい。すでに不法移民のベビーシッターたちのレイプ事件についてマイヤーズに詳しくしゃべっている。マイヤーズは不法移民の女性たちをレイプしては、口封じに国に送り返していたのではないか?エイドリアンは不法滞在者ではないので、強制送還はできず、それで殺したのではないか?事務所に向かうとマイヤーズがマリソルを人質に取ったマイヤーズがブレンダたちに銃を向ける。SWATの到着が遅れている間、ブレンダは交渉はしないとあくまで強気の態度に出るが、マイヤーズが行動に出たため、フリッツがマイヤーズを狙撃して難を逃れる。マイヤーズは他にも違法移民の女性たちを監禁していた。ルーベンは虐待されており、母親はメキシコにいるらしい。しばらく保護されることになった。レイダーはブレンダの捜査の様子を観察し、ブレンダこそ次期本部長の候補にふさわしいと言って、2週間以内に申請用紙を提出するように言う。メキシコから来た弱い立場の女性たちが被害者であったこともあり、サンチェスの思い込んだ表情がとても印象的でした。この人は本当に胸に秘めた熱い思いを目力で表現しますね。つい思いのままに突っ走ってしまいがちなのですが、それを大番頭のプロベンザが諫めたり、慰めたり。ベテランならではの気遣いです。そして、珍しくフリッツが格好いいところを見せてくれました。ブレンダだって、出るところに出れば、我が身がかわいいという言動もできず。そこは、誰よりも信頼できる副官がいて良かったということですね。それにしても、フリッツは狙撃の才能もあるんだ。すばらしい。ただの優しいだんなさんだけじゃなかったのですね。(爆)ブレンダの捜査のしかた、各部門との連携の取り方など、腹が出てきたポープよりもずっと能力があって、本部長にふさわしい、とお墨付きをもらったのですが、さて、ブレンダはどうするかな?まだまだシーズン6が始まったばかりですから、本部長で花道、ということはなさそうですが。相変わらず、うろうろしているテイラー。給料泥棒と言われてもしかたないか。(爆)
August 14, 2011
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『新庁舎』新シーズン。シーズン6になって、重大犯罪課が最新装備のあるビルにお引っ越し、というちょっとしたことが、「クローザー」らしい笑いをもたらしてくれました。(笑)まあ、タオとバズは別として、ブレンダのチームメンバーはアナログ人間と言えるでしょうね。でも、特にブレンダは「犯罪捜査に最適」というようなお仕着せのスタイルは嫌い。自分のスタイルを貫きたいわけですね。住宅リフォーム業者のビービが自宅の屋上で狙撃されて落ちて電線に引っかかっている状態で見つかる。撃たれたのは夜中と思われ、屋上には望遠レンズ付きのカメラが設置されていて、ビービは何かを撮影していたようだった。実は殺される前夜、ビービは人妻のシェリーと浮気をしていて、シェリーの夫ケイレブは出張中だったという。シェリーはもうすぐ夫が戻ってくるので早く帰宅したいと訴える。ケイレブはビービにテラスの改修を依頼しており、ビービが覗いていた望遠鏡からは、シェリーの自宅が見えた。すでにケイレブが帰宅していたので、チームは引っ越ししたばかりの新庁舎の取調室で話を聞く事にする。しかし、ブレンダはマジックミラーに仕切られたスタイルの取調室では調子が出ずに、ケイレブの自供を得られない。ケイレブは妻の浮気を知っているようだったが、犯行時のアリバイがあった。凶器は最新式のM110ライフルで、ケイレブの自宅を捜索したいが令状が取れない。ブレンダはビービの会社の従業員ポールとメラニーの夫婦から話を聞く。ポールは学生時代からビービと親しく、彼について良く知っていた。ビービは女癖が悪く、シェリーの浮気は従業員にも知られていたという。メラニーはビービの不倫のせいで顧客を失ってしまうのが許せないという。会社では、最近リフォーム先の家から電化製品などの盗難が続いているという。シェリーは浮気を知られて夫を恐れ、警察で身柄を保護することになった。狙撃犯人がケイレブの自宅から撃っただと見なされ、令状が出て家宅捜索されることになったが、銃を乗せるマウントは見つかったものの、肝心の凶器が見つからない。ブレンダの話を聞いてフリッツは、どうして犯人は朝の4時にビービが屋上に上がる事を知っていたのかという。押収されたビービのPCには趣味の天体観測の写真が多く、殺害された時間帯は、昨今の電力不足による輪番停電で、ちょうど停電だった。ブレンダはシェリーに隠しカメラを付けて、自宅に戻ってもらうことにする。先に戻っていたケイレブは、シェリーに襲いかかり殺そうとしてしまう。待機していたチームはシェリーに対する殺人未遂でケイレブを逮捕する。しかし、ブレンダはビービの殺人はケイレブではないのではないかという。実は、4ヶ月前に仕事を請け負っている工事先からM110ライフルが盗まれたという届があった。他にも電子レンジが盗まれており、ビービはPCのパスワードを付き合っている女性の名前にしていて、シェリーの前のパスワードは「メラニー」だった。捜査班は盗難後にビービが仕事をした家から電子レンジを見つける。新たに尋問室を作り直したブレンダは、今度はいつものように容疑者を自供に持ち込む。ポールはメラニーとビービの不倫を知っており、ビービがシェリーと付き合いだしたのを知れば、メラニーがビービを諦めると考えていた。しかしビービは悪びれる様子もなく、シェリーを誘うと言われて、ビービを殺してケイレブが疑われるように工作した。ポープはブレンダが今までのように犯人を自供に追い込み、喜ぶ。LAPDの本部長が引退するので、ポープは次期本部長になることになった。新庁舎に移ることになって、テイラー警視正の部屋がないものだから、気の毒にテイラーは荷物を持ってうろうろしている。気の毒だから会議室を間借りさせてあげることにした。ところが、よく調べてみると、ビルを設計をした時には、重大犯罪課はまだ存在せず、本来その会議室がCommander in Charge、つまり各部門の長であるテイラー警視正のものになるはずだった。でも、大きな顔をされると困るのでこれを内緒にしておくことに。ブレンダにも。粋な計らいですね。(爆)さてさて、居心地の悪い新オフィスをどうやってカスタマイズするのか。プロベンザがなじみのある机をわざわざオークションで買って持ち込んだ、というのが面白かったですね。ブレンダも山のような荷物があって、それが収まりきれないので自宅に山積みになっていたり、また、箱一杯のスウィーツをどさっと新しい机の引き出しに入れたり、と小ネタで笑わせてくれました。でも、やはり遺体を上から下ろすのにシェリーに見せないように、プロベンザとブレンダがごまかすところが良かったです。(笑)それにしても、最近「輪番停電」がドラマで扱われることが多いですね。「クリミナル・マインド」しかり、NCISは事故による停電でしたが、この手のネタは日本では放送できない局もあるようが、LaLa TVは放送してくれて良かったです。アメリカでは停電になることは珍しくないのですね。ポープの「俺は太ったか?」というのは、中の人のジョークなのでしょうね。頂点に上り詰めたことで、ポープとの関係もまた変わるのかも?
August 8, 2011
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『死者は語る』シーズンフィナーレ。またまたレイダー警部が出てきましたが、この感じだと来シーズン以降も顔を出しそうですね。そして、クリフハンガーとまでは行かないけれど、来シーズンに持ち越す問題もあって…内部調査局のレイダー警部から内々で、部下がDVを受けている疑いがあるが本人が認めたがらないので調べて欲しいと依頼がある。レイダー警部の部下のアリー・ムーア刑事は体にあざがあり、気づいた警部が訪ねても転んだとDVを認めようとしない。ブレンダはポープのたっての依頼で、別件で本人を呼び出し話を聞く。夫のショーンは現場監督をしていたが、今は失業中だという。ブレンダの質問にも何も認めようとしないため、体のあざを確かめたところ、事故ではなく暴行を受けたように見えるため写真を撮り、あの手この手で届けを出すように勧めるが、ムーア刑事は頑として否定する。しかし、次の朝ムーア刑事の自宅から911に助けを求める通報があり、ショーンが警官を発砲、警官に撃ち殺されたという。ポープはムーア刑事の件を放置したために事件が起きたとブレンダを批判する。レイダー警部もブレンダに対して怒り爆発で、やむなく中立の立場のテイラーがショーンを撃ったダン巡査部長から話を聞く。無線で呼ばれてムーア刑事の家に入ると、女性が倒れておりショーンが撃ってきたので、正当防衛で発砲したという。その2分後には応援が到着していた。ブレンダはショーンがどこで銃を手に入れたのかを気にして質問すると、巡査部長はムーア刑事が身を守るために銃を自宅に置いていたのではないかと答える。ブレンダとレイダー警部が意識を取り戻したムーア刑事を尋問し、銃は夫に見つからないように車の中に隠していたと答えたために、2人ともダン巡査部長とムーア刑事の証言の食い違いを重視する。するとダン巡査部長は3年前に職務上発砲して内部捜査局の捜査を受け、ムーア刑事とは顔見知りであることがわかった。しかも、ショーンに撃ち込まれた弾は3年前に巡査部長が撃った弾と一致した。検死でも、被害者は下から撃たれており、丸腰だったことが判る。ムーア刑事は先に夫を撃ち殺し、ダン巡査部長と銃身を交換したのではないか?モルグに当事者2人を呼び、遺体で確認したところ、ムーア刑事のあざは自作自演と判る。では、この計画を立てたのは誰か?ブレンダはダン巡査部長に権利を放棄させると、ムーア刑事の犯行を偽装するのを手伝ったという自供を得る。ダン巡査部長はムーア刑事から心配なので近くにいて欲しいと頼まれ、911を聞いて駆けつけるとすでにショーンが死んでいたという。しかしムーア刑事に同情し、自分が撃ったことにしようと、銃身を交換したという。ムーア刑事は住宅ローンが払えず、夫の死亡保険金を当てにしていたのだった。ブレンダは、最近フリッツが機嫌が悪い理由がDCに栄転し、どう切り出そうか悩んでいたためだと知る。地位は下なのに、ブレンダに対していつも上から目線のレイダー警部は本当に嫌な女です。嫌みタラタラ、どこまで厚かましいのか、ポープでさえレイダーの迫力にやられ気味ですが、さすがギャラクティカの大統領の貫禄は今も健在というところでしょうか。さすがに真実に関しては厳しい2人がついに協力して、お互いを理解したのかと思いましたが、そこは「あなたのことは嫌いよ」と言って譲らず。というか、お互いに心の中は認め合ったということでしょうね。次はどういう形で出てきてくれるでしょうか。一方、夫と妻の関係が逆転しているハワード&ジョンソン夫妻ですが、フリッツがやたら口うるさい。どの家庭にも当てはまる風景ですね。仕事が忙しくて家庭を顧みない夫、否、妻にフリッツの不満が爆発したのかと思いきや、なんとDCに栄転の話があるという。ブレンダに仕事を取るか、自分を取るか切り出すことができなかったというのですが、さて、2人はどうするのでしょう。最後のアレは答えになっていなかったかも。(爆)来シーズンはフリッツが転勤して単身赴任するのか、断って妻を取るのかでしょうね。まあ、ドラマ的に後者だと思いますが(笑)、今のフリッツの出番だと別居していてもなんとかなりそう?収入はブレンダがフリッツの倍あるのですね。さすがだ。
September 20, 2010
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『本当の姿』ゲストがボー・ブリッジズだったのですが、想像を絶する登場で今回も爆笑の嵐。「クローザー」はコメディではないけれど、コメディでも十分通用しますよね。あ~あ、可笑しかった。笑いっぱなし。証拠品を分析する薬品検査ラボで不正があり、取り扱った証拠が多数破棄されることになった。その中に、7年前プロベンザが関わった看護師による殺人事件の証拠の鑑定結果が含まれており、再審が始まるのため対応を迫られることになった。容疑者はモルヒネを使って犯行を行い、その証拠が使えなくなったのだ。プロベンザは当時のパートナー、ジョージ・アンドリュースが容疑者ドリス・オズグットから自白を引き出した事から、今は引退しているジョージを呼び出し、裁判で証言させることにした。しかし姿を見せたジョージ(ジョージェッタ)は、今は性転換して女性の格好をしていた。これでは陪審員から証言の信頼性を得られないというので、プロベンザは男の姿で証言台に立てと迫るが、心も女性になったジョージェッタは自分を偽れないという。ブレンダは週末の間に新たな有罪の証拠を見つけることになった。ドリスは他人の名義の看護師のIDを盗み、家庭で介護されている裕福な老人の派遣看護師になりすまし、小切手やカードを使い、絵画を盗み売ったところで足が付いた。犯行はかなり用意周到で、ブレンダは母親の無実を信じるドリスの息子サムから、ドリスの過去の職業について話を聞く。それによるとドリスが看護師として働いた4人の老人が、自然死していた。いずれも同じ看護師派遣会社から仕事を紹介されていた。多くの職業を経て、外見も変えてきたドリスについて、ブレンダは詐欺師であるとして新聞記者のラモスに頼んで記事にしてもらう。やがて記事を見た女性から父親をドリスに殺されたと訴えがあった。やはりモネの絵が盗まれており、保険会社の担当者が絵を取り戻したが、父親は車いすで階段から転落して死んだという。過去のケースでは検屍が行われていたかったので、墓を掘り起こして調べたところ、明らかに自然死とは思えないケースが3件あった。そして、それらの保険を担当した調査員は全てサム・オズグッドだった。サムは裕福な老人が死ぬと使用人などを調べる仕事をしており、モネの絵を取り戻したのもサムだったのだ。ブレンダはサムが母親の反抗を尻ぬぐいしていたと考え、プロベンザは最後の事件でドリスが単独で犯行に及んだ事から明るみに出たのではないかという。そこでジョージェッタがもう一度男の姿に戻ってドリスを尋問し、その様子をサムに見せることにする。ドリスはジョージェッタの誘導尋問で、サムの犯行をかばうために前回自白したと認める。サムはブレンダから新たな証拠が見つかった事を突きつけられ、ドリスが保険の個人情報を盗んで看護師になり、老人たちを殺したと証言し自分も殺人の共犯で逮捕される。ジョージェッタは女の姿に戻り、帰って行った。ボー・ブリッジズはどうみても女性には見えないけれど(爆)、外見が変わっても変わらぬ友情がテーマでしたね。プロベンザが戸惑うところがいちいち可笑しい。さらに、興味津々なサンチェスが素朴な疑問をぶつけて、下ネタ満載。性的好みは以前から女性が好きだったというので、「俺のパートナーはレズビアンだったのか」とプロベンザが嘆く。作り物の体ながら、男性陣はジョージェッタのでっかい胸は気になってと、一つのネタで散々遊んでくれました。ジョージェッタはまるで嵐のように去っていきましたが、今シーズンのゲストの中でもとにかく爆弾のような存在感でしたね。おかげで、フリッツとブレンダのスキー小旅行のネタは影が薄くなってしまって。(笑)でも、ショッキングピンクのスキーウエアを着たブレンダがかわいい~着ぐるみかと思いましたが(爆)、でも品を保ちつつ、適度にコミカルで誰も彼女の真似は出来ませんね。
September 13, 2010
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『人生の落とし穴』解決したとはいえ、いたたまれない事件でした。それを癒したのがフリッツのプレゼントだということでしょうが。タイトルがずいぶん幅広く出たなと言う感じ。誰の人生?誰の命?地元ギャング3Cのたまり場で少年が腹を打たれて死んでいるのが見つかる。911に通報があり、マヌエルという名前を手がかりに被害者を捜すと、近くに住むマヌエル・ソト12歳と判る。マヌエルの父親は犯罪歴があり服役しているが、兄のクリスも3Cのリーダーとして刑務所に入っており、現在仮出所を待っているという。重大犯罪課ではギャング同士の抗争か、内部の争いかと考える。現場から3Cのメンバー、スナイパーとスタンクの指紋が検出され、2人を見たという目撃者もあった。さっそくスタンクの自宅に行くが、すでに2人は裏庭で射殺されていて、組織を追っていた麻薬課のランスキー刑事と捜査権でもめる。ポープは麻薬課の捜査に介入してはならないというので、ブレンダは独自で捜査をすることになった。息子の死を知らされた父親はあまりショックを受けた様子ではなく、マヌエルとは前日に携帯で話をしたという。スタンクたちがカミラ・サンティアゴという女性のクレジットカードを持っていて、使用した経歴があったため、監視ビデオを調べると、マヌエルが金をおろしている様子が写っていた。カミラの自宅へ向かうと、室内は激しく荒らされており、4人の指紋が検出された。そのうちカミラの指紋がマヌエルの殺害現場でも検出されており、犯罪に関わっていた疑いが生じた。マヌエルの父親名義の携帯電話の通話記録を調べると、911とアナ・サンティアゴにかけていた事が判る。カミラの母親アナにカミラの居所を尋ねると、なんとレイプ治療センターにいるという。前夜カミラから電話があり、センターに連れて行ったらしい。カミラは駐車場で複数の男に拉致され激しく暴行されたが、隙を見て逃げたという。そのときに使ったのがマヌエルの持っていた携帯で、なんとカミラは見張り役だったマヌエルの銃を奪って撃ったと告白する。カミラがレイプしたのはスタンクらだと確認した上で、家にはもう一人男がいたという。それが同じ組織のペスカードだと判ったため、早速手配をする。スタンクらを撃った銃はマヌエルの銃と一致しなかった。刑務所ではクリスに父親から電話があり、ブレンダたちが知らせるより前にマヌエルの死を知っていたことが判った。クリスは父親に暗に復讐を指示したと思われ、ペスカードの行方を求めてマヌエルの実家に向かうと、父親は足を撃たれていた。ブレンダはクリスとの会話が仮出所に不利になると脅して父親を逮捕する。父親によると、ペスカードがマヌエルの死を知らせに来たという。まだ幼いマヌエルをギャングたちに近づけてはならないという命令に背いたことで、クリスは父親にスタンクらの殺害を依頼し、ペスカードもすでに殺したという。クリスの仮出所もこれでなくなった。フリッツは次の猫を飼うように、ブレンダに子猫のジョエルをプレゼントする。カミラの行動は情状酌量されるのでしょうか?何の落ち度もないのに誘拐されて地獄のような目に遭わされて、逃げるためにはたとえいたいけな年齢の子供でも撃たなければならなかった。そして、助けられた今も生きた心地ではなかったと思います。自分も被害者なのに。でも暗殺指令はカミラではなく、子供を巻き込んだスタンクらに向けられた。兄のクリスは刑務所内では優等生で仮出所も間近だというので、この家族はたぶんマヌエルだけは犯罪から遠ざけたかったのでしょうね。父親を自白に追い込んだのは、せめて残った息子だけは無事出所させたいという願いだと思いますが、ブレンダもさすがにそんなに甘くはないですね。とにかく、もしいつか出所することがあればカミラを狙うことだけはやめて欲しいです。ブレンダもできればカミラを守って欲しいです。ところで、プロポーズすると言っていたプロベンザが婚約解消することになって、元気がない。無精ひげが生えてその様子に気づいたフリンが、さっそくプロベンザを励ます。(爆)フリンは内心うれしいでしょうね。またおっさん2人で楽しく野球へ行ったり独身ライフをエンジョイすることになるのでしょうか。地味にホームドラマ・ストーリーを展開するフリッツ。子猫をもらってきたフリッツはすっかりジョエルが気に入ってしまい、自分のためか?と思うような感じ。(笑)なかなか新しい猫を受け入れられないブレンダでしたが、守るべき愛しい者への気持ちを理解したのかも。ところで、麻薬課のちょっとキモイランスキー刑事ですが、なんとブレンダに言い寄る?結婚していても構わないというのは検死医になったテレンスと同じような雰囲気ですが、なぜにブレンダがそう持てる?本当はフリッツも彼らのタイプなのかなあ。外見に惑わされているとか。(爆)やはり女性が主人公なので、第一線の仕事+理解のある夫+ちやほやしてくれる部下という夢のコラボを描いているのかも知れません。こんなことは現実にはないですよね。(笑)
September 6, 2010
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『殺しの記念品』祝!エミー賞主演女優賞受賞「クローザ-」はシーズンに1度、派手なアクションを見せてくれますね。今回は、アクション映画さながらの迫力でびっくり。ゲストに「24」のXander Berkeleyが出ていました。「スタートレック・エンタープライズ」のConnor Trinneerも出ていたのですが、あまりにあっけなくて残念!若い妻が自宅のプールで首と胸をめった突きにされて見つかる。傷の状態から犯人は左利きと思われる。近所の人が犯人らしき男が逃走するのを目撃していたが、黒づくめでまるで忍者のような出で立ちだったという。やがて、その事件の40分前にも黒づくめの男が押し入っているという通報があり、男は赤のマスタングで去ったと目撃証言があった。該当する車はテキサス州エルパソで販売された車で、ブレンダは現地警察に確認を求めたところ、話を聞いたランドリー刑事は、エルパソでも若い女性を狙った連続刺殺事件が起きていると言い、LAに乗り込んでくる。ブレンダとランドリー刑事は捜査権を争って、お互い情報を共有しつつより決定的な情報を掴んだ方が担当すると決める。フリッツの情報では、10号線沿いに類似の殺人事件が多発しており、エルパソでは犯人はカリフォルニアナンバーの車を使っていたという。該当のマスタングの購入者はジェフリー・ウェブと言い、最近LAに引っ越してきた。ウェブは妻への暴力で調べられたことがあるといい、さっそく取り押さえるが、ランドリーはウェブを見て犯人ではないと言う。ウェブの車はテキサスから移送業者に運ばせて先ほど受け取ったばかりで、容疑者は自動車運搬トラックの運転手のではないかという。運転手のジェシー・レイ・ムーアはついテキサスに向けて戻ったばかりで、州境を越えさせまいと、LAPDは大がかりな逮捕劇を繰り広げる。身柄を拘束されたジェシーの車の中からは犯行と直接繋がる証拠は見つからなかったが、16個の小物があった。ジェシーの首のひっかき傷を見て、ランドリーはエルパソの被害者の爪の間に犯人のDNAがあったと、優位に立つが、容疑者を引き渡したくないブレンダはテキサスでは死刑が行われると脅し、被害者のトロフィーである小物を見せ、ジェシーに自白させることに成功する。ランドリーはジェシーの引き渡しを諦めるが、ブレンダはランドリーが手渡した16名の被害者の写真を見て、考えを変えテキサスに引き渡すことにする。チャーリーを迎えにきたクレイにチャーリーはLAに残りたいと言って譲らない。LAに良い子になって自分は変わったというチャーリーに、ブレンダは両親にも変わるチャンスをあげて欲しいと、説得する。原題の「引き渡しを反対する者たち」は、ダブルの意味があったわけですね。(笑)短い間にすっかりチャーリーに懐かれてしまったブレンダが、姪はかわいいものの時分の元にはいつまでも置いておけないというというやりとりがさすがに自然で良かったですね。ブレンダの仕事を見ていて、先週のような辛いことを目撃すれば自分を変えるような事になるかもしれない。ブレンダとてチャーリーを留めたい訳ではないのですが、チャーリーから率直な指摘を受けてぐさっと来たり、「私も変わるように努力する」というところがcharacter development(キャラの掘り下げ)に繋がるのでしょう。とにかく、孫には良いおじいちゃんでいたいから、何もかもブレンダ任せだというクレイおじいちゃんが絶妙の味を出していました。気持ちもわかるな~(爆)サンチェスのアクションは本当にすごかったですね。どこまでがスタントマンなのか判りませんでしたが、まるで闘犬みたい。頼りがいのある部下だなあ~ガブちゃんも若いだけに捕り物はやらなくちゃないけませんが、あのタックルはフットボールでもやっていたのか?「妻の差し金だ」と叫んでいたConnor Trinneerはもうちょっと出番があっても良かったのに。もったいないです。(泣)犯人はよく見かける方ですね。被害者のトロフィーを手に、とくとくと殺しの場面を語られ、精神的に参りそうになったブレンダが何の落ち度もない被害者たちの写真を見て、たとえウソをついたことになっても、容疑者を死刑のあるテキサスの警察に引き渡したのは、ブレンダの人間性をよく表していると思います。人道的には問題があるのかもしれませんが、被害者の気持ちに立って仕事をしている事がよくわかりました。これが、法律をどうのこうの言う主人公だったら魅力が感じられないです。
August 30, 2010
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『ウソが招いた結果』タイトルにふさわしく、堂々の親子競演でしたね。やはり、並んで見るとチャーリー役のSosie Baconはキーラとよく似ていますね。当たり前なのですが、口元のあたりなどそっくり。彼女もいずれ女優さんになるのでしょうか。アメリカでは親の七光りなどあり得ないのかもしれませんが、素直に自然で感情豊かなよい演技をしていましたように感じました。ブレンダと姪のチャーリーは、高校内の発砲事件に遭遇する。トマス・デレオンが頭を撃たれて死亡、トマスの車の下に逃げ込んでいたジェイク・バレルは腹を数発撃たれて重傷だった。ジェイクは男が立ち去っていくのが見えたという。トマスのリュックサックの中から大量の麻薬と金が見つかったことから、トマスはドラッグディーラーでそのトラブルにジェイクが客として買いに来た巻き込まれたと思われた。チャーリーは傷ついたジェイクに関心を持ち、母親が遠くにいてすぐに会いに来られないジェイクに付き添う。現場検証でジェイクは車の下に逃げ込んでからもしつこく撃たれていて、犯人の狙いはトマスではなく、ジェイクだとわかる。ブレンダは意識を取り戻したジェイクから情報を引き出すために、当人たちには内緒で病室にモニターを設置して様子を監視する。ジェイクは最近バネッサというガールフレンドに振られ、妊娠させたので父親から殺してやると脅かされたらしい。しかしこの情報を取り調べに使うのは違法にあたり、ジェイクの容態の悪化を心配し、犯人を捕らえたいブレンダは強引にチャーリーから証言を取ろうとして、チャーリーと対立する。ほどなくジェイクが危篤状態になったため、ブレンダが付き添ってジェイクからさらに情報を得る。モルヒネで意識のもうろうとなったジェイクはブレンダを母親だと思って自分の軽率な行動を謝る。バネッサの身元が割れたため自宅に向かうと、威圧的な父親が怖くてバネッサはジェイクにレイプされたと言っていた。ブレンダは凶器の銃を見つけ、真犯人はバネッサの兄、アレックスだと気づく。家族に恥をかかせたと言われていたバネッサは自分のウソが引き起こした事件に驚く。事件を解決して自宅に戻ったブレンダに、チャーリーはジェイクの最期に付き添ってあげたかったと泣かれて、さすがに気まずい思いを味わう。「本当の親子」のように意地を張り合うブレンダとチャーリーの間に入って、フリッツがよいフォローをしていましたね。問題児のチャーリーを躾けるつもりで厳しい母親になるばかりのブレンダは、自分自身がチャーリーの気持ちを無視して仕事を優先させる。初めのうちはてきぱきと部下に命令して格好いいところを見せますが、黙って録画して、そこで具合の悪いことを両親に言いつけると脅して、チャーリーの証言を取り付ける。だから大人なんか信用できないと反発されても当然でしょう。でも、チャーリーもおばさん譲りの機転が利いてさすがです。フリッツも「君たち2人はなんて似ているの」とインサイドジョークを。(笑)ブレンダは母親を恋しがるジェイクから頼りにされて、いつの間にか自分の息子のように感情移入してしまう。ドラッグに手を出したのは悪いことだとわかっていても、必死に「ママごめんね」というジェイクの気持ちを母親のように実感できたのでしょうね。結局、母親は息子の死に目には間に合わず、かわいそう。チャーリーは「どうして私に立ち会わせてくれなかったの?」と追求され、どうにも言い訳できず。チャーリーはジェイクと気持ちが通じ合っていただけに、ジェイクの死を深くとらえている。フリッツがブレンダに「こうするんだよ」と言うように、あれだけ腹を立てていたチャーリーをハグして悲しみを受け止めている。チャーリーの素直な面が見えましたね。こうして親元に帰って行く時には、ブレンダとフリッツは切なく寂しい思いが残るのでしょうね。ところで、さらりとプロベンザが例の洋服屋さんの彼女にプロポーズするとフリンに言っていましたね。OMG! フリンはプロベンザが幸せになるのがうらやましいのか、それとも彼が傷つくことになるのが心配なのか。(爆)今シーズンはまたラストに結婚式があるのかしら?
August 23, 2010
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『殺人のにおい』今週も面白かった。オープニングのグロさはかなりなものですが、それを巡るコミカルなやりとりは今や「BONES」に匹敵するお笑いの要素があります。でも、「クローザー」の場合はみなさん年齢が上なのか、常識ある人たちばかりで、そこがBONESとの違いかな。(笑)ブレンダのおばさん(お嬢様?)ファッションは、独特で、警察で働くキャリア女性としても、「時代」という面でも完全にずれていますね。今週のドレスなどは、「MAD MEN」にそのまま出ていても違和感がないほどの流行とは無関係のワンピースでした。チャーリー役のSosie Baconて、Kyra SedgwickとKevin Baconの実の娘なのですね。なるほど!ブレンダとチャーリーの素っ気なさが気になっていましたが、実の親子ならではの自然体だったわけですね。重大犯罪課に着払いで送りつけられたコンテナに、腐敗した遺体が入っていたため、送り主の倉庫管理者から話を聞く。貸倉庫を借りていたダグ・コートニーが賃貸料を払わなくなり、荷物が怪しいために1ヶ月前から何度も警察に通報したが取り合ってもらえなかったので、送りつけたという。借り主は万引きなどの犯歴があり、今は検死医のテレンスが検死したところ、ダグ本人だとわかる。死亡時期は4年前で背中から銃で撃たれていた。賃貸料については2度海外から払い込まれた形跡があった。ダグの母親サラは再婚しており、義理の父親とダグは上手く行っていなかった。金の無心をするなど手に負えないと勘当状態だったが、最後に会いに来た時にはサラに「もう心配はない。恩返しがしたい。」と言っていたと言う。ブレンダは殺人事件の事は伏せ、起きっぱなしになっているダグの車から鞄を盗み出す。中には大量のロトの券と請求書、手紙などがあった。一緒に写っている女性は同棲相手のタラで、ギャンブル好きでうそばかりのダグには愛想を尽かしていたようだ。その他、家賃を延滞していた大家、元友人で金を借りていたウォレスなど関係者から話を聞くが、皆容疑者になるだけの動機があり、貸倉庫のことも知っていた。ブレンダは夫を恐れて直接警察に現れた母親から、ダグが5ヶ月前にも海外から手紙をくれていたと、証拠品を渡される。ダグはサーファーとして世界中を旅をしていたらしく、検死の結果と食い違う。ブレンダは、ダグの入っていたコンテナと同じ物を用意し、中にカメラとGPSを仕込んで、大家、タラ、ウォレス、義理の父親に送り返す。中に死体が入っていると判っている犯人は開けずに処分するだろう。やがて、ウォレスに送ったコンテナが開けられずに移動し始めたので逮捕に向かう。ウォレスはダグがロトで1500万ドルを当てたと聞いて、貸しを取り戻そうと殺しその金で商売を興し、海外に出て行ったという。ウォレスの滞在場所と母親へ宛てた手紙の差し出し場所が一致し、ロトの当選番号が言えなかったことから犯行を認める。ブレンダとフリッツの所に預けられたチャーリーがマリファナを入手し、すぐに親元に送り返すというフリッツに対し、ブレンダは簡単に見捨ててはいけないと、さらに面倒を看ることにする。メインの事件で、夫に気を遣って息子を見捨ててしまったという母親と家庭での出来事がリンクしていたわけですね。フリッツとしたら、他人の子供ですからそこまで責任を取る必要はないわけだけれど、ブレンダは両親になるための経験を積むのなら、こんなことでは諦めないはずだと本気になる。「立派な母親だね」「逮捕するのはあなたよ」と、父母の役割も見事に決まって完璧なエンディングでした。お笑いの方では期待を裏切らない「クローザー」。特に、ブレンダに片思い?のテレンスがついに「ドクター」になり、研修中にも関わらず偉そうになっている。これもひとえにブレンダに認められたいということなのでしょうね。喜んだブレンダお嬢がテレンスをハグしたら、スターに付きまとう危ないファンみたいな状況になって、プロベンザとサンチェスが「これこれ」と引きはがす。頭でっかちで今ひとつ頼りない、総領の甚六のようなガブリエルは、昇進試験を受けることになって周囲が手取り足取り面倒を看ている。テイラーまで世話を焼いて、本当に過保護なことですよね。果たして今シーズン中に昇進するのかしら?フリッツの前では携帯にかかりきりのチャーリーが、フリッツが甘いのを良い事に、堂々とマリファナを手に入れて、それをブラウニーに混ぜ、甘い物に目がないブレンダが食べて、ラリってしまう。ハイになったブレンダもカワイイですね。警察官としては問題ですが、小娘に簡単にやられて弱みを見せるのも良いことなのかも知れません。来週もまたバトルがあるのでしょうね。
August 17, 2010
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『盗まれた凶器』愛すべきブレンダ・ママ登場。やっぱり彼女がいると雰囲気が変わりますね。今回の家族ネタは、ちょっと意外というか唐突な感じがしました。でも、このドラマの出演者の年齢層がやたら高いので(爆)、たまにはこういうのも良いのではないかと思いました。今後、ちょくちょく顔を出してくれると面白いのに。ブレンダとフリッツが新婚旅行中に起こった事件が容疑者で取引を求めすぐに自白したため、詳しいことを聞き出せないまま裁判となり、ブレンダは罪状認否に立ち会う。被告のラッセル・クラークは統合失調症の息子ジェームスを、義母の薦めで薬を遣わず治療するというミラノ医師にみせていたが、高額の金を要求するわりに何ら効果がなく治療を辞めたいと申し出ていたところで、喧嘩になり殺してしまったという。ブレンダは遺体の写真を見て、ラッセルが誰かを庇って嘘を言っていると気付く。24時間の猶予をもらって事件を調べ直すことになったが、改めて被告を尋問すると、犯罪現場にジェームスより先にいたという。ブレンダは手を使って首を絞めたのではなく、道具を使ったはずだと追及し、もし道具を持ち込んでいたのなら計画殺人となると迫る。誰かが現場で凶器を持ち去ったに違いない。ラッセルは息子を庇っているのか?当時、ジェームスは薬を飲んでいなかったので、供述が支離滅裂で意味がわからなかったが、その時は部屋が真っ暗だったらしい。また、他の患者はミラノから診察を断られたり、受付係も休めと言われていたなど、医師の方で人払いをしていた疑いがある。ブレンダはミラノの診察室を再現して、そこで今は調子の良いジェームスから話を聞く。ミラノはカーテンが引かれて真っ暗の部屋に座っており、後から来た父親に閉じ込められ恐くなって壁を蹴ったというが、何かを隠しているようだ。ラッセルは必死で部屋の中を捜していたらしい。殺したのかと質問され、ジェームスはソックスを使って絞めたと言う。ブレンダは遺留品の写真を見て、凶器に気付く。ブレンダはさかんに証拠品を取り戻したがっていたミラノ夫人に、現場に遺っていたハンドバッグを見せ、取り外し可能なチェーンが凶器ではないかと迫る。ミラノはラッセルとのやりとりで、本当に治療を辞める気持ちになっていたが、インチキ治療で儲けていたミラノの妻はそれを止めたかった。それで夫を殺してジェームスに罪を着せようとしていたのだった。ブレンダの母ウィリー・レイが姪のチャーリーを連れてLAにやってくる。預かっている姪の行動に手を焼き、夏休みの間ブレンダたちのところで預かって欲しいと言うのだが。ブレンダの姪のチャーリー(シャーリーン)は、どこにでもいるティーンエージャーですが、お堅い南部の家庭では受け入れられないのですね。ブレンダもこういう雰囲気で育ったはずですが、そこには収まりきれなかった、というよう話はシーズン1か2の辺りでありましたね。フリッツと同棲していることさえ、両親には言えなかったし。ブレンダは実際は両親の不仲で寂しい思いをしているチャーリーの気持ちを理解して、自分の仕事に付き合わせて元気を取り戻させる。最後はちょっとバタバタでしたが、さすがにおばあちゃんとしては若い子のパワーには太刀打ちできないということで、ブレンダが一役買うことになりましたね。チャーリーはこの先まだ登場するようですので、ブレンダ&フリッツを困らせて欲しいです。(笑)ちなみに、フリッツは「将来の参考になるし」とあくまで子供を持つ夢を捨てていない。フリッツこそ、甘甘な父親になりそうですけどね。それにしても、ブレンダの留守中の事件でテーラーは「私のせいじゃない」を連発。何事にもツメが甘い警察の日常が判ってしまいました。(爆)そして、以前はウィリー・レイにべったりだったプロベンザは今回はさすがに彼女がいるのであっさり目の応対。合間にしっかり、フルーツを食べていましたね。芸が細かいです。
August 12, 2010
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『残された時間』特別ゲストにトム・スケリットを迎えて、ブレンダは過去の英雄とぶつかりつつ、かつての悪夢とも闘う。さすがにトム・スケリットは独特の存在感がありましたね。そして、やや唐突な気もしますが、前回取り逃がしたフィリップ・ストローの存在はきっと今シーズン対戦することになるのでしょう。楽しみです。ブレンダは、レイプ犯として起訴できなかったフィリップ・ストローを夢に見て、目をさます。エリシアン・パークで男性の惨殺遺体が見つかる。手足を縛られた上に大型の車に引きずられ、激しい拷問を受けたようだった。頭に2発銃弾を浴びて、近くには25口径の薬莢が落ちていた。所持品から身元はハワード・グリーソンとわかるが、グリーソンは90年代に2人の女性を殺した容疑で逮捕されたが立件できなかった。ブレンダはさっそく当時の担当刑事で今は引退しているオーランドを警察に呼ぶことにする。オーランドは在職中から熱心な警察官として有名で内部でも尊敬されており、グリーソンの事件についても今も自分で調べたファイルを持っているという。遺体発見場所は姿を消した2人の女性、ディナとケイティの遺体があるのではないかと探した場所で、未だに見つかっていなかった。警察犬を使って再度現地を捜索したところ、地中に埋まった2つの遺体袋が一部掘り返された状態で見つかる。ブレンダは遺体の身元の確認を急ぐが、それより先にオーランドがディナとケイティの遺族に勝手に連絡してしまい、ブレンダを怒らせる。ブレンダにとって、グリーソンは「被害者」で犯人を捜査しなければならないが、遺族は場合によっては「容疑者」ともなり得るため、慎重に話を聞かなければならない。遺族は急に弁護士を要求し、態度を硬化する。グリーソンの自宅にいた恋人は、顔を殴られ興奮しており、2週間前にケイティの兄トッドが訪れ、グリーソンに会わせろと脅したという。そして、1週間前にはグリーソンがその事を知り、自分でも事件の事を調べて、逃げだそうとしていたときにグリーソンと喧嘩になり殴られたという。グリーソンはグリーンのトラックに乗り出て行ったきり戻っていないというので、サンチェスらが行きつけのバーへ向かう。すると、グリーソンのトラックが残されていて、中は血液だらけで25口径の銃もあった。ブレンダは新聞記者のラモスに頼んで、遺族のアリバイを確認させるが、トッドには犯行時のアリバイがない。検死では2体の遺体はディナとケイティと確認され、さらにグリーソンの体内からはモルヒネが見つかった。また、グリーソンのトラックにトッドの指紋があったため、逮捕する。トッドは警察が妹のために何もしてくれなかったので、せめて妹の居場所を知りたかっただけだという。実はオーランドは毎年遺族とグリーソンを訪問してきたが、もう辞めたというので自分でグリーソンの家に行ったらしい。しかし、それ以上の供述は拒む。ブレンダはオーランドの身体の様子から、余命わずかだと察し、権利を放棄させた上でグリーソン殺害容疑で逮捕する。オーランドは前立腺ガンで半年の命と宣告され、グリーソンを野放しにできなかったと告白する。オーランドはさすがによく出来る刑事の面影があり、遺族を思うあまり突っ走ってしまうなど、言い分も理解できました。フリンは尊敬の目で見ているが、プロベンザは日頃の態度を注意されて嫌っているなど、2人の言動からも人間性が表れていました。今は落ちぶれて15キロもやせた、というのがキーだったわけですね。それほどの刑事がブレンダの立場も理解できずに勝手な行動をするというのは、やはりよほどの事情があったのかもしれない。モルヒネが手に入る立場というのもヒントになりました。自白はさせたものの、ブレンダもさすがに過去の英雄を自分の手で犯罪者にするのをためらわれ、最後はフリンに書類を作らせていました。ところで、ストローの存在と共に、また愛すべきママ、ウィリー・レイが遊びに来るらしい。孫を連れて?ということはブレンダの兄妹の子供か?家族ネタでドタバタは楽しいけれど、ストローの陰が気になりますね。ちょっと落ち込んでいるブレンダを元気付けるのはやはりママなのかしらね。
August 2, 2010
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『翻る半旗』ゲストにまたレイダー警部こと、メアリー・マクドネルが出てきて、ブレンダとガチンコ対決。ブレンダの天敵とも言うべきレイダー警部が女性なのは、やはり主人公が女性だからでしょうね。メアリーは嫌味な女を演じても、キーラに一歩もひけを取りませんね。迫力があります。警官が2名銃撃戦で死亡するという事件が発生し、重大犯罪課が捜査の指揮を執ることになった。しかし、現場に犯人かどうか判らない市民が射殺されていたことから、再びFID(市警内捜査課)のレイダー警部が現れ、警官の行為に間違いがないかどうか捜査するという。パトカーは交通違反車を追って角を曲がったところで、車から降りてきた犯人と銃撃戦になったと思われるが、その場を目撃した者はなく、ただ2人組が茶色の車で走り去ったという情報があった。銃撃にはアサルトライフルが使われて、死んでいた若者のそばには小型ピストルが落ちていた。警察官が殺された事で、捜査陣の意識はいつになく高いが、ブレンダとレイダーは早速ぶつかり、ポープはやむなくレイダーの捜査を認める。ブレンダはレイダーが付きまとうのでペースを乱され、いらつく。死んだのはケビン・ウェストという18才の若者で、構造物破壊の前科があった。早速、家宅捜索を始めるが母親によると、車は持っていないという。ケビンの部屋にはネオナチのグループに参加している事を示唆する証拠がたくさんあった。その中で、ネオナチを意味するタトゥの図柄があり、ブレンダは白人のギャングの情報と彫り師を捜すよう命令する。彫り師のエイドリアンン・ベックは、麻薬を扱うネオナチグループを恐れ、始めは何も語ろうとしなかったが、ブレンダが仮釈放中なのを良い事に脅して、客の名前を聞き出す。ケビンは1週間前に来店し、まだタトゥは入れていなかったという。現場に残っていた犯人の車のものと思われるテールランプと薬莢はレイダー警部が先に入手し、車の種類まで確定していた。監察医の話では、ケビンの手には硝煙反応がなく銃に指紋もなかったという。レイダーに先を越されてブレンダは激怒し、レイダーの捜査の邪魔をする。市民からの情報で、甥に貸した車が壊れて戻ってきたという女性がいて、その甥テディ・クレッチナーは1年前まで刑務所にいたという。しかも、ケビンはクレッチナーの自宅に数回電話していたことがわかった。クレッチナー夫人の家を訪問し、車が該当する事を確認したブレンダは、現場を監視し、戻ってきたテディと仲間のストンパーの身柄を確保する。しかし、凶器も目撃者もない中で弁護士を要求し、どうやって自白を引き出すのか。ブレンダは、テディが車を廃車にしなかった理由はきっと家に何かを隠しているに違いないと言い、家宅捜索で証拠を見つけることにする。そのために、テディとストンパーを家宅捜索現場に連れて行き、盗・聴器を仕掛けた車の中で2人だけにする。2人の会話から、犯行の概要と凶器の場所が判り、ケビンの関与も明らかになった。亡くなった警官の葬儀が行われるが、レイダーはブレンダに、警察に寄せられる違法捜査などの訴訟で被る費用を減らすためには、こうするしかないと言う。レイダー警部の言うのも正論だと思います。仲間が殺されると警察の結束は固くて、なにがなんでも犯人を捕まえると意気込み、場合によっては捜査が感情に影響されるかも知れない。「クローザー」として、求める答えを言わせるために、脅すのも厭わないブレンダは、テレビだから面白く見ていますが、現実的にはあんなことをしていたら、不当捜査で訴えられるかも。ドラマではその辺のバランスを取ったということでしょうか。でも、普段のブレンダは、常にプロトコルに細心の注意を払って捜査を指揮しているのですけどね。バズに録画させているのは後日捜査の落ち度を指摘されないためですし。今回はさすがにレイダー警部が執拗に絡んでくるのでカチンときて、暴走したのでしょう。信念を持って仕事を遂行すると言う意味では、レイダー警部はもう一人のブレンダと言う感じですね。ラストで珍しく一同全員制服姿で葬儀に向かいましたね。きりっとしていましたが、キーラもメアリーもスリムで小柄な女性がポジションが高いというのも、テレビならではなのでしょうね。ところで、またまた登場のメンドーザ刑事と夫婦役でにやけたサンチェス。仕事とはいえまんざらではなさそうでしたが、彼女ほんとに武闘派ですね。勇ましいわ。(爆)タイトルは、これまで2度逮捕されているテディが、次に麻薬所持で終身刑になるという意味だったのかな。
July 26, 2010
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『偽りの名刑事』今回も「クローザー」最高!海外のレビューを見ていると、よく"Hilarious"(大笑いを誘う)という単語を見かけますが、まさにそれですね。みんな、キャラが立って細かいところで良い仕事をしています。(笑)自虐ネタもありの、言葉遊びもありの、本当に極上の笑いを届けてくれます。朝、駐車場で射殺された男が発見され、たまたま現場の近くを巡回していたポープはプロベンザとフリンと共に、先に着いたという中央署のリチャード・トレイシー刑事から状況説明を受ける。それによると、男性は額に1発受け、金品も車も奪われていないことから怨恨ではないかという。目撃者がおり、女性が走り去り、黒のBMWに乗って、窓から何かを捨てたという。それは凶器の銃と思われ、トレイシー刑事がラボに持ち帰る。トレイシー刑事は夜勤明けに現場に出くわしたと言い、ポープらの名刺を受け取る。その後、現場に現れた女性が被害者を見てヒステリックに騒ぎ、前夜寝たというので重大犯罪課で話を聞くことにする。男は「口説き師」としてその道では有名なマーク・バーンスティンで、女性はマークの会社のアシスタント、マリー・モーガンと言い、2人の関係は秘密だったという。さっそくマークの自宅に行くと、すでに「プロベンザ警部補」が来て捜査に必要な証拠品を持って行ったという。トレイシーがプロベンザを装っていたわけだが、その後、マークの兄の所には「ポープ本部長」が来たという。トレイシーは警察の手順や方針について非常に詳しい。それは、警察のサイトをチェックしていたからだが、ブレンダらは名前も「ディック・トレイシー」だと気付く。マークの兄、ケンは兄弟でどうやって女性を落とすか、という番組を制作しケーブルで放送する事になっていた。「トレイシー」はそのパイロット版DVDも持ち去っていた。番組制作担当のジル・パパスによると、マリーとマークとケンの間に三角関係があり、もめ事があるという。しかし、会社は不透明な経理でFBIの捜査が入っていた。ブレンダは「トレイシー」に先回りするため、マリーの家で待ち伏せし、フリンの名刺を持った「トレイシー」が現れたので逮捕する。「トレイシー」は本名ジョナサンンン・ベアードと言い、過去にもアカデミーを受験するなどかなりの警察オタクですっかり刑事になりきっているため、手が付けられない。ベアードが渡した銃は凶器であると確認されたが、ベアードの関わりで、捜査上証拠や尋問が不当と判断されることなり、ポープの行動も問題視されることになる。ブレンダはベアードを捜査班に加えると言って、捜査に協力させマークのPCにかけたパスワードを吐かせる。そこにあったパイロット版の評価レポートを見て、ブレンダは犯人を思いつく。撮影済みの「口説き師」の番組に出演した女性たち集め、目撃者に確認してもらう。目撃者はマリーの上司のパパスを見て、確認したので逮捕する。パパスは最低な内容の番組で自分のキャリアが終わるのを恐れ、マークを殺したのだった。パパスも会社所有のBMWを使っていた。ブレンダはベアードに事件報告を書かせると検事にDVDを見せ、ベアードの証言なしで立件できるように手配する。ポープは部下と同じ立場で犯罪に取り組むつもりで、あっさりベアードに騙されたが、真実でない報告書を認める事で仲間の一員となった。凶悪な犯罪者からベアードのような、手のかかる「なりきり刑事」まで、ブレンダの守備範囲は広いです。さすが、ブレンダの手にかかると、上手くあしらわれてしまう。何というか、頼れるおかーちゃん、困ったときは「ブレンダ・ママにお任せ」という感じですね。余計な事をしたポープも今回はさすがにしょんぼりして気の毒でしたが、ブレンダに救われた。ブレンダの部下から「特に」尊敬されていないのに、「私の部下は心からあなたを尊敬しているわ。本当よ。」となぐさめているのか、皮肉を言われているのか、その絶妙な雰囲気に大笑いでした。(爆)ところで、冒頭、プロベンザがフルーツを食べているのをフリンが突っ込み、プロベンザは新しいGFのせいで食生活から○生活の事まで披露する事に。果物だってカロリー高いぞ。職場にもパイナップルが置いてあって、食べているし本当に芸が細かいわ~キーキー叫ぶマリーのために、用意周到なのか耳栓を使ったり、新しい機器導入で一人遅れを取ったり、今週も愛すべきプロベンザでした。フリンは正直プロベンザを取られて、ジェラシー?一方、「口説き師」のことに妙に詳しいサンチェス。ということは、彼もサイトを見ているのか、マークのカウンセリングを受けたことがあるのか。度々出てきた「たかがケーブルだし」、というのは身内ネタですよね。(笑)これって、スターゲイトでも同じように言っていましたが、やはり現場の人にはネットワークとは違うという意識があるのかと思ったり。
July 19, 2010
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『死の意味』とっても良い話でした~。(泣)時として強引な手法を採りますが、ブレンダの仕事は容疑者を追い込むだけではない。殺人の罪の重さを常に意識し、自らの正義に基づき行動し、遺族の気持ちを大切にする。やはりリーダーにふさわしい、みんなの手本となる人なのだなと思いますね。キティの話はまだ引っ張るのかと思ったら、最後に上手く繋がっていたように思います。多分次のステップへの伏線なのでしょうね。LAPDとは因縁のあるジャック神父の教会で、保釈中のレジー・グレイが後頭部に銃弾を浴びて殺された。レジーは保釈中で、今は公民館の管理人をしており献身的に地域に尽くしていたという。ジャック神父は警察が捜査のためにレジーの身辺を探るのを快く思わない。教会の周辺には複数のギャング団が存在して、日常犯罪が多く、住民も復讐を恐れて警察には何も言わない。警察に対しても何もしてくれないと、不信感を持っていた。凶器は32口径だと思われるが、薬莢が見つからず弾の威力が弱い。ブレンダはテイラーの反対をよそに、情報を求めて住民を集めてミーティングを行うが、思った通り住民の警察に対する怒りが爆発する。その中で、昨夜スーパーマーケットで発砲事件があったという情報を聞き、現場を調べたところ32口径の薬莢が落ちていたのを見つける。サンチェスがその時の流れ弾が離れた場所にいたレジーに当たったと証明する。通報したスーパーの店員はギャングを怖がって口が重かったが、ブレンダの説得に、キャデラックの男が2人組を撃った事を認める。2人組は顔見知りのエンリケとアロンゾだという。控えていた車のナンバーから、所有者のケルビン・ブレイクが見つかり、自ら銃を提出する。車を奪われそうになったので、正当防衛で脅すために撃ったというが、レジーが死んだと聞いてショックを受ける。ブレンダはエンリケとアロンゾの身柄を拘束し、自動車強盗をしようとしたことを巧みに認めさせ、殺人罪で逮捕する。それでもブレンダの心は晴れないが、ジャック神父はレジーの死の意味は我々が与えるのだと言って、今回の事件で住民同士の絆と警察との繋がりができたと言う。チームは住民と一緒に、落書きを消す手伝いをする。警察が地元の人に手を貸すというラストシーンは、CSIマイアミにも似たような場面がありました。こういう事は現実にはあり得ないのでしょうね。ギャングの多い地域で、何か事件があっても警察も見向きもしない。今回も、発砲事件の通報があったあと、パトカーは誰もいないからとそのまま行ってしまったという。日頃住民は警察には失望していて、この状況を変えることもできないと諦め気味で、レジーもどうせ過去の悪い仲間の復讐だろうと言うのですが、そこでレジーの母親が決然とレジーは立派に更正していたと訴える。このお母さんも立派でしたね。ブレンダは善良な人が不幸な事件でどうして死ななければならないのか、母親はどうして子供を失わなければならないのかと落ち込んでしまう。そこでフリッツが失うことばかり恐れずに、得る幸せを見つけようと慰める。なかなか良いことを言いますね。キティを亡くしたのは悲しい事だけれど、自分たちは子供を持っても良いじゃないかと言うわけですね。ということは、今シーズン、ブレンダ&フリッツは子供を持つ?「神のご意志は図りきれない。でも、レジーの死は無意味ではない。意味を与えるのは我々なのだ。」たった一人で地域を良くしていきたいと努力していたレジーの遺志を継いで、人々が落書きを消し始めた。どうせまたすぐに誰かが落書きするよというフリンの言葉に、そうかしらと晴れやかな顔でブレンダも手伝いに参加する。犬猿の仲だったジャック神父の言葉に、求めていた答えを得たようなブレンダでした。ところで、今回はサンチェスが大活躍でしたね。信心深いので教会に入る度に神様にお祈りして、律儀なところが妙におかしい。(笑)ギャング絡みの話はサンチェスのお得意なので、今回も熱が入っていましたね。当時のオバマ大統領の方針で、バズが申請したらいきなり7万ドルの金が手に入って、AV装置をグレードアップ。みんなでおもちゃにして喜んでるのがまた面白かったです。
July 12, 2010
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『キティの贈り物』ゲストに「スターゲイト・アトランティス」などのDavid Hewlettが出ていました。結婚してからフリッツの態度がでかくなって、ブレンダの夫婦漫才が良い味を出してきましたね。職場も巻き込んで、さらににぎやかな人情ドラマになってきました。(笑)フリッツが内密にオースティン・ブレアという行方不明の青年を捜して欲しいとブレンダに頼む。始めは私生活と仕事は分けると言っていたブレンダもフリッツに上手く言いくるめられ、引き受けることに。オースティンは1ヶ月前、同居しているボーイフレンドからパーティの帰りに戻らないという捜索願が出ていたが、警察が取り合わなかった。失踪した時期に対応する身元不明人の遺体を調べると、オースティンが見つかり、死因は薬物の中毒死と思われた。検死医はオースティンはLAで行われる大規模なゲイ・パーティに参加していたのだろうという。体内からは大量のGHBが検出された。オースティンが見つかったところで、突然フリッツとFBIの特別捜査官が現れ、事件を引き継ぐという。ブレンダは殺人事件の可能性もあることから、捜査の継続を主張。フリッツは一時的にブレンダのチームをFBIの捜査官の身分にして、捜査を認める。オースティンの父親のブレア医師は義理の息子の死に全く無関心で、どうせ中毒死だろうと帰ってしまう。オースティンの家の家宅捜索をしたところ、大量のGHBと現金が見つかる。同居人で恋人のトラヴィスは何も知らないと言うが、違法薬物の所持で逮捕される。しかし、それだけでなく、自宅からフリッツの名詞が見つかった。フリッツはオースティンが麻薬捜査の情報提供者であったことを認め、薬物の提供者を突き止めるため潜入捜査をさせていたという。トラヴィスによると、オースティンが浮気をしているのではないかと疑っていたと言い、オースティンはパーティでボスのピーター・ベンジャミンに会いに行くと言っていたと言う。フリッツはそこでブレンダから捜査の主導権を奪い、ベンジャミンの尋問を行う。ベンジャミンは薬をやりすぎて倒れたオースティンを介抱し、元気になって車で帰ったというが、我慢できなくなってブレンダが尋問に口を出す。夫婦が激しくもめた後、ブレンダは自分から捜査を降り、遺留品から真犯人を見つけ出すという。オースティンの車の鍵が残っていたことから、何者かが合い鍵を持っていたと考え、父親のブレア医師を取り調べる。始めは否定していた父親は、金回りが難しくなって医薬品を使ってGHBを作り売人に売っていたと自供する。その相手がベンジャミンで、オースティンは薬を供給しているのが父親とは知らなかったらしい。そのオースティンがベンジャミンの事を通報して足を洗おうと言ったため、辞めようとしたがベンジャミンに脅された。そしてベンジャミンから呼ばれて車を取りに言ったところ、すでにオースティンが殺されていて、自分も薬を供給しないと殺すと脅された。ブレンダは父親をFBIに引き渡し、FBIが身柄を拘束しているトラヴィスと交換してもらう。ブレンダはオースティンの残した金をトラヴィスに渡してやる。「それで市警なら次はどうする?」と言ってブレンダに捜査を続けさせ、最後は「まさに思った通りの結果だ」と言っていたところを見ると、ブレンダの反応は何から何までフリッツの計算通りだったということでしょうか。これまで散々ブレンダから便利使いされてきたフリッツが反撃に出て、FBIに都合の良いように市警を利用しようとして、最後は丸く収まったということですね。FBIは麻薬ルートの解明が判れば、殺人犯などどうでも良い。ブレンダとしては、何よりも人を殺した人間を突き止めたい。そして、本当に愛情で結ばれていたトラヴィスに金を渡し、このお金で大学に行きなさいという。いい話じゃー。(泣)David Hewlettの特別捜査官はあまり目立たなかったですね。面白い事ができる人なのにもったいない。ブレンダのキティ喪失ダメージは大きくて、何を見ても悲しみが湧いてくる。でも、それをちゃっかりポープやフリッツへのお願い事で利用していましたね。(爆)あの世に行ってしまったキティはタッパーウェアに入れられて、都合が悪くなると「かわいそうなキティ」とだしにされ、死後もしっかりお役に立っています。(笑)ところで、プロベンザがついに話題の女性を職場に連れてきた。フリンがジェラシーメラメラ?で気にする気にする。それぞれの反応が爆笑を誘います。どうやらお相手の女性は高級紳士服のセールスレディらしい。プロベンザは良い顔をするために次々と服を買わされているようです。この愛も長くないかも?キティの大好きだった「動物物」のビデオを見て、ついに弔うことができました。ほんとうに、ご苦労様でしたね。
July 6, 2010
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『赤い規制線』ゲストになんとMary McDonnellが出てます!「バトルスター・ギャラクティカ」が終わってTV出演が多くなったのかな。クレジットも"As Captain Sharon Raydor"として、特別扱いですね。さすがものすごい貫禄で、キーラとメアリーの横綱相撲が見物です。(笑)そして男どもはその陰で右往左往… ガブリエルがバーでテイラー警視正と酒を飲んでいたところ、表通りで新聞スタンドの店主が射殺される事件が起こり、容疑者を追ったガブリエルだが制止したにも関わらず発砲したために撃ち返す。ガブリエルの撃った弾が容疑者に当たったため、テイラーは事件について聞き出すためガブリエルに救急車に同乗するように命じる。しかし現場は、無防備な一般市民を警官が撃ったとして市警内捜査課(Force Investigation Division)が捜査することになり、ガブリエルは容疑者としてレイダー警部の取り調べを受けることになった。現場では撃たれた男エリックが発砲したどころか、銃を持っていた証拠が見あたらず、ガブリエルには非常に不利だ。エリックは「誰も傷つくはずではなかった」と口走っていたという。レイダー警部はブレンダが部下をかばって捜査を妨害していると訴える。さすがのブレンダも手を出せないのでポープに直訴し、2つのチームで合同捜査することになった。検死の結果新聞スタンドの店主はワイドカッター弾で撃たれており、凶器はリボルバーではないかという。ブレンダは捜査を外されたガブリエルを「目撃者」として同行させ、エリックの後ろに真犯人の狙撃手がいたことが判る。ブレンダは過剰に反応するエリオットの家族や弁護士の隙を縫って直接エリオットに面会し、誰かを庇っているのではないかと迫る。その強引なやり方がまたレイダー警部に報告され、72時間以内に連邦政府に報告書を出せるように捜査を終えるように求められる。殺された店主はイスラエルから移住しており、エリックの叔父ロスが最近アフガニスタンで戦死している事からブレンダはロスの家族に注目する。ロスの息子ビリーが庭で銃を撃っているという苦情が隣家から出ており、調べたところ被害者から発見されたのと同じワイドカッター弾が見つかる。家宅捜索の結果、凶器と思われる銃も見つかるが、ロスの家族は州外にいるという。72時間の期限内にビリーを呼び戻す事が難しいと考えたブレンダは再び病室に入り込み、ビリーが自供したと嘘を言って権利を放棄させ、エリオットを自白させる。ビリーは店主をアラブ人と間違って、ただ脅すつもりで銃を向けたはずだが撃ってしまい、金を奪って逃げたという。エリオットは見張り役だったが、ビリーがちょうどエリオットの後ろに隠れた位置からガブリエルに向かって撃ったために、ガブリエルの弾を浴びてしまったのだった。ブレンダは無事証拠をレイダー警部に渡し、ガブリエルは正当防衛として不起訴になったが、丸腰の男を撃った事には変わらず気が晴れない。ガブちゃんは元気がないですね。先シーズンでダニエルズがチームを抜けたのは結果的に栄転だったようで、あれからまるで彼が追い出したみたいで非常に居心地が悪いらしい。テイラーに相談して謝罪の手紙を渡してもらおうと思ったけれど(なんと情けない)、それは突き返されたらしくて、とにかくクサっている。(爆)テイラーも何だかんだ言っても世話好きなのですね。いずれ政治家になりたいという事も言っていた記憶がありますが、とにかく上昇志向のガブリエルに、上(警部補)を目指すのではなくて刑事の肩書きを増やせとアドバイスする。ま、ここはガブちゃんの人間的成長の時期なのかも知れません。ブレンダは全力でガブリエルを守ろうとしましたが、それはレイダー警部が思うような単に身内がかわいいという事ではなくて、「間違った事をして腹を立てることはあっても、少なくともあなたが正しいときはあなたのために私は立ち上がるわ」というあくまでも善悪に厳しいブレンダらしい姿勢からでした。ガブちゃん、ブレンダに全面的に自分を受け入れて欲しいと甘えているようですが、ここは踏ん張りどころです。それにしても、レイダー警部のふてぶてしいこと。ブレンダも押し切られるほどのすごい迫力。ついこの間まで大統領でしたから(爆)当然か。副本部長(チーフ)よりも格下の警部なのに、臆することなく誰に対してもしつこい内部捜査で嫌がられるタイプのようです。どうやらまだ登場するらしいのでこれは楽しみ。ところで、体調の悪いキティはついに安楽死ですか。(泣)フリッツのお仕事は猫の世話だけでは気の毒ですものね、他にも仕事を作ってあげて。実際の話、アニマルタレントはギャラがものすごく高いらしいので、予算削減でやむなく猫の出番をなくすということじゃないのでしょうか。(爆)
June 29, 2010
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『血塗られた身代金』今シーズンは何やら男性陣に変化がありそう?それだけでなく、詐欺課のやたら元気の良い女性刑事が登場。この後も顔を出すことになるのでしょうか。ダニエルズの後釜かな?なんて思ったり。ゲストに「ミディアム」のデヴァロス検事役のMiguel Sandovalが出ておりましたね。猫のキティの看病は長くかかりそうですね。たかが猫がと言ったら怒られるかも知れませんが、殺人事件捜査のトップにいる人が、現場に介護のため猫を連れ歩くのもどうかなあと思いますが。不動産会社の元社長アラン・サマーズが飛行場から自宅に戻る間に、迎えに来た運転手と共に行方不明になった。サマーズは水も電気も使えないという欠陥住宅を開発して詐欺を行い会社を倒産させ、共同経営者から訴えられている他、社員の年金も横領して裁判を起こされるという悪人で、FBIが捜査を行っていたところだった。実はサマーズの家族からは失踪届は出ていないのだが、妻と息子が身代金を銀行で降ろそうとしているという通報が銀行からあった。しかしFBIがサマーズの資産を凍結しているために、身代金は支払われなかった。誘拐犯からは警察に通報すれば殺すと脅されているというので、ポープはサマーズの家族にはタッチできないというが、ブレンダは監視ビデオの映像に、サマーズが自分で運転しているところが映っているのを見て、誘拐は偽装なのではないかという。そうなると、運転手のマリオ・ゴメスは被害者なのか、あるいは偽装の共犯かも知れない。ポープはサマーズの財政状況を知るにはFBIの資料を借りればよいと言い、詐欺課のメンドーサ刑事も捜査に加わることになった。やがてゴメスの車が見つかるが、車内には大量の血痕が残っていてサマーズもゴメスも姿がなかった。ゴメスの常連客によると、ゴメスは妻がガンになりずっと看病していたが、死んでからLAに来たという。実は最近誰かに付けられていると言っていたが、不法移民のため、警察には通報できずにいたと言っていたと言う。ゴメスの自宅を捜索すると血の付いたタオルが見つかり、事態は最悪の状態になっていった。車内の血液型とタオルの血液型はどちらもO型で、ブレンダは被害者を確定するためにやむなくサマーズの妻子と接触することにし、フリッツのアイディアで凍結していたサマーズの口座を解除し、妻と息子が金を下ろしに銀行にやってくるところを銀行員と偽って会う。妻子は誘拐偽装を否定し、警察が関与したというので協力を拒む。その後、凍結解除された口座からすぐに半端な額の金がケイマン諸島の銀行に振り込まれてしまった。サマーズ本人が取引したとしか思えない。しかし、ゴメスの車の血痕が人為的に付けられている事が分かり、ゴメスが自分の血液を溜めておいて、自分の死を偽装した可能性が出てきた。監視ビデオを分析すると初対面のはずのゴメスはサマーズの顔を知っていたことが判る。ガブリエルが奪われた半端な金額は、元社員が起こした訴訟の賠償金一人分の金額だと解明する。調べたところ、ゴメスというのは仮の名で、マリオ・バルガスと言い、元サマーズの会社の従業員だった。会社の倒産で自宅を差し押さえられており、令状を取って家宅捜索したところ、妻の看病で使った注射器などが出てきた。ブレンダは自宅に戻ってきたバルガスを強引に逮捕し、サマーズの居所を聞き出す。バルガスの妻はガンになり、保険会社が金を払わなくなったので自宅で看病していたが、ついに自殺したという。サマーズは開発が中止になった住宅の中で殺されて見つかる。このサマーズの一連の話はドラマ「ダメージ」に出てきたフロビシャー氏をめぐる集団訴訟を思い起こさせますね。あのドラマでは、社員の金を盗んで裁判では無罪となりのうのうと暮らしている男と、その男をたたきつぶそうとする敏腕弁護士のあの手この手の策略が見物でした。同じ人気ケーブルドラマの「クローザー」では、そのミニ版という感じ。失踪した社長と運転手のどちらが加害者なのか、被害者なのかあるいは共犯なのか、曖昧な中でまずは人命を救出しなければならないという難しい対応を求められたブレンダ。FBIが捜査しているなら資料を借りてきたら良いのに、とみんなの目がブレンダに向くわけですが、もうフリッツの便利使いはしないと決めたらしい。(爆)それならフリッツの出番がなくなるじゃないか、ただのハウスハズバンドの面だけ見せるのかと思ったら、そのための猫の世話だったわけですね。(笑)キティは腎臓が悪くて一日に2回注射しなければならないということで、ポープまで職場でお手伝いをさせられるはめに。本当に今シーズンはフリッツは猫の世話だけなのかしら。一方、2日続きで重役出勤のプロベンザは新品のネクタイを締め、何やらご機嫌。さっそくフリンが興味津々で「女が出来たか?」と追及する。確かプロベンザは4回結婚して離婚したんじゃなかったっけ。まさか5回目になるとか。今シーズンは楽しみです。もう一つ、激しくてセクシー、でもやることは男以上の荒っぽさというメンドーサ刑事はサンチェスと良い感じなるのかな~彼も辛い事が多かったですから、良い事があると良いですね。ガブリエルは課内での役回りが変わったのか、何やら下手に出るようになりましたね。あれもこれも頼まれて「ダニエルズならもっと上手くやるでしょうけど」と言い訳をしておりました。ま、2人分働いてくれ。がんばれ、ガブちゃん!
June 21, 2010
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