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前のクラブで,以前「アルベリッヒ」という馬がいた。
速歩の反動がものすごく高くて,みんなが「アルベ爺さんで正反動はムリムリ。」とか言っちゃうんだけど,でもおとなしい馬だったようで,ビギナーや初心者クラスでよく出ていたらしい。
「らしい」というのは,実は一度も乗ったことがないのだ,私は。
初心者のころに当たらないまま過ごしてしまったので,クラスが上がってからは余計に当たらなくなってしまった。
あまりにもみんなが口を揃えて「アルベ爺さんの反動はすごい」とか言うもんだから,興味本位というか怖いもの見たさというか,機会があれば一度乗ってみたい!とか思ってた。
結局,その希望はかなわないまま,爺さんはよそのクラブへ異動してしまった。
あー,もったいない。
1回くらい乗ってみたかったよ。
ていうかね。
今ならそこそこ乗れちゃうかもよ,俺。
初心者・初級者とは違うしさ。
「いやあ,結構反動大きいですね」とか言いながらも,結構うまいこと乗れちゃうかもよ?
・・・・・・・なんてことを,前のクラブを辞めるころにはちょっぴり思ってた。
そして,その気持ちは,心の片隅にしっかり残っていた。
今日,ナイキに乗るまでは。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
今日はレッスンというよりも,ほとんどフリー騎乗みたいな感じ。
S重さんはもう一人のレッスンをしてるし,ケースケはKOMAさんの指導してるし。
そんなわけで,私は借り物の鞍(今日はアンキー17インチだっ)の感触を確かめつつ,いつものようになんちゃってFWへ。
さくっと駈歩まで済ませて。
ちなみに今日のナイキは,拍車・長鞭・折り返しという装備。
しかも折り返しはゲルググ用の短いやつで,ゼッケンのところ(つまり腹の下じゃなくて脇ね)に付けるやつ。
ま,S重さんがそれって言うんだから,何かあるんだろう。
きっと。
17インチの鞍は,もしかしたら初めてかもしれない。
アンキーの鞍はニーブロックが張り出しているので,膝が上がるクセがある私はまた擦りむくんじゃないかと警戒していたのだが,FWが終わった時点でその気配はなし。
サイズが大きくなったことであまり当たらなかったのかも。
鞍が普通なら,あまり気にすることなく運動に集中できるってもんだ。
徐々に手綱をとって,軽速歩で斜めに手前を変えて斜め横歩。
しかし,これは数回しかやれなかった。
それは
すでにバテたから。
ちょーヘタレ。_| ̄|○lll
FWで体力を使い果たしてる俺って・・・・・。
いや,この暑さがいけないんだ。
たぶん。
見かねたS重さんに
「もうバテた?」
と聞かれるも,なぜかそこだけ
「いえ。全然。」
とか強がっちゃうのは,やっぱり暑さで頭をやられているんだろう。
「じゃあ3湾曲。」
ほらね。
このあたりから速歩で。
3湾曲って簡単そうに見えて,実は結構難しいし忙しい。
回転して,一旦馬体をまっすぐにして,すぐに反対の内方姿勢を作りつつ次の回転へ。
でも馬の姿勢に気を取られると図形の大きさが狂って「3」湾曲にならないし。
図形と姿勢に気を取られると,今度は推進が足りなくて馬が前に出なくなるし。
そういうことを気をつけつつ,さらに「ふくらはぎで押す」とか「背筋を伸ばす」とか「拳の高さ」とか,あれもこれもとやろうとすると,結構大変。
しかし,今日の一番の問題はそういうことじゃなくて。
とにかく,反動が大きい。
大きすぎるわけじゃないんだけど,逆にそれがクセモノで。
(反動が大きすぎれば,最初の時点であきらめるから)
はじめのうちは,
「反動は大きいけど頑張ればどうにかなるさ」
とか思って乗ってるんだけど,徐々にあの反動が鞍上の体を蝕んでいき,だんだんと腰にくる。
「思ったより,つらいかもしれない」
とか思いつつ頑張ってみるが,このころには誘導に気を取られて推進がおろそかになってくる。
S重さんの舌鼓とともに,
「もっと前に出さなきゃ」
と推進をかけるが,そうするともっと反動が大きくなるわけで。
「姿勢だ。もっとコンタクトを取って姿勢を作れば」
少しは反動がやわらぐはず,と思っても,実は反動に負けて拳が上下してしまい,一つところに留め置けない。
当然,ハミがカッチャカッチャなればナイキもイライラしてくるわけで。
「拳。こんなに動かしてどーする」
なんとか止めようとするも,下からの突き上げが激しく,なんか肘ごと上下しちゃってるような。
「おかしい。なんかおかしい。」
そう思うとますます体に力が入り,反動をモロに食らい,まともに座れず,推進もできず,拳が上下しまくりで,上半身が固まって,要するに
「・・・何もできてないんじゃねーか,これ。」
と,鞍上の集中力が切れたところで
「はい,なみあーし。」
終了。
ちーん。
つ,疲れた・・・・・・・
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ただ3湾曲をやっただけとは思えない疲労感。
力入れすぎて両肩がバキバキになってるし。
反動をこらえようとして変に力が入ったらしく,両太ももがものすごく疲れてるし。
拳が上下した証拠に,薬指にマメできてるし。
一歩ごとに自分の騎乗スタイルが音を立てて崩れていきました。。。。
そういうわけで。
今の私は,ナイキで正反動は無理です。
てことは,アルベ爺さんにも乗れないと思います。
生意気言って
追記:
あとでS重さんに
「どうやったらナイキの乗れるようになるんでしょ?」
と尋ねたところ,
「ナイキ?乗るしかないよ。」
だって。
慣れるしかないのか・・・
他の人が専用馬として取っているので,またしばらくは当たらないだろうし。
うん。
やっぱり無理。