本日到着の凡鬼さんからの読書会案内状に凡鬼さんの次のような俳句が記されていました。
煤逃や土産にケーキそっとだし (凡鬼)
凡鬼さんの解説によると、「煤逃(すすにげ)」とは年末の季語とのこと。本来の季語は「煤払」で、これから派生して、煤払いから逃げ出すことを意味するらしい。外へ逃げる代りに部屋に閉じこもるのを「煤籠(すすごもり)」と言うとか。
もうカマドもなくなったので、払うべき煤もないのではあるが、年末の大掃除やオセチの準備で家人は忙しくしている。しかし、こちらの偐歌人はと言うと役立たずで、妻と母と娘に任せてと言うか、その邪魔にならぬように「煤逃」又は「煤籠」なのである。
もっとも、払うべき煤もなき昨今、煤払い、よりも「ヤニ拭き」ですかな。喫煙を止めぬけん家持の書斎は全てがヤニで汚れていることでしょうから、「ヤニ拭き」、「ヤニ逃げ」、「ヤニ籠り」が季語として相応しいかも。
それはさて置き、とにもかくにも、本日は、午前中は「煤籠」、午後からは「煤逃」のお墓参りと相成りました(笑)。
「煤逃げ」であれ「ヤニ逃げ」であれ、「逃げ」でありますれば墓参のあと少し銀輪散歩しようと自転車MTBで出掛けることといたしました。
墓への坂道は途中でギブアップ。押して登りました。
(墓は生駒山地の山裾の高みにある。)
墓地のシンボルツリーとも言える楠の大木が、「煤払」ならず、枝打ち払われて何とも情けなき姿になって居りました。今月初めに来た時は未だ堂々たる姿であったのに・・小生が散髪に行って伸び過ぎた髪を切ったのに合わせて楠さんもサッパリしたお姿に・・であります(笑)。


(墓石裏面) (枝うち払われし楠ぞわれ。)

(元の姿はこんな風でした。2年半前の写真です。)
墓参のあと、山沿いの道を銀輪散歩。近くに東大阪市立郷土博物館がある。勿論、年末の今は休館しているが、その前庭でちょっと休憩。この付近には山畑古墳群と呼ばれる6・7世紀の古墳群があり、前庭にもその内の一基22号墳がある。
(東大阪市立郷土博物館)

(山畑古墳群22号墳)

(同上、墳丘)

<参考> 郷土博物館と山畑古墳群

(39号墳) 
(38号墳)
博物館から少し坂を下って南へ、再び坂道を上って行くと「奥ノ宮道」という古びた石碑があった。その示す処に従って行くと、道は段々と細くなり、自転車を乗っては進めなくなる。押しながら更に行くと、山道になってしまい、最後は行き止まり。古墳が二つばかりありましたが、説明板などはない。引き返すことに。
宮おろか 道もなきなり 山里の
しるべたばかる 奥の宮道 (幻惑家持)

(こんな道になって、この先は更に悪路となる。)

(古墳)

(この古墳の前で行き止まり。)
煤逃げの 墓参のあとの 銀輪は
古墳の先で 立ち往生や (行き止まりの家持)
さて、明日は何処へ煤逃げいたしませうぞ(笑)。やはり、ケーキ屋さんのあるコースでないといけませぬかな。
<追記・注>
写真3枚(「墓石裏面」「枝うち払われし楠ぞわれ」「こんな道になって、この先は更に悪路となる。」)
が横倒しの歪んだ画像になっていたので、2020年11月13日これらを復元修正しました。
●
過去記事の写真が歪んでいたりすること
2020.10.12.
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