ザ・スーパー・ポップ宣言

音壁の世界(4)

音壁の世界(4)

THE WORLD OF "WALL OF SOUND"(4)

NIAGARA 4.jpg

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【 ポップ偏差値 60

Machico / 勇気のつばさ '16 作曲池毅 編曲岩崎元是 「12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~」



TVアニメ「12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~」2ndシーズンのエンディング曲。アレンジは当ブログでは 「金月真美 / 夏に、まだ少し・・・」 「鈴木真仁 / あのね・・・。」 「小西寛子 / きっと きっと・・・」 など多数のアニソン名曲でお馴染みの音壁職人岩崎元是氏。作曲も 「FOUR SEASONS / 北へ。」 「MAHO堂 / おジャ魔女カーニバル!! 」 「國府田マリ子 / 曇りのち晴れ」 など多数のアニソン名曲で当ブログ一押しの池毅氏。元是Pによると製作依頼者は音壁ファンとのことなので、ポップセンスに優れた池毅氏への依頼も狙ってのことだったのでしょう。同じポップ嗜好を持つ者として、この黄金コンビによる作品を世に送り出してくれたことにとても感謝しています。

曲は憂いを帯びたメロディを持つ元是P流のウォール・オブ・サウンドでJポップという雰囲気。12歳の女の子が主人公という設定のロリータ系アニソンという感じが全く無いのが残念。歌手のMachicoさんの歌声も元是Pの「・・・。」三部作や池毅氏の「北へ。」三部作のような萌えは全く感じさせず、更に強く歌い過ぎな印象。個人的には残念な人選ですが、逆により多くの人の耳に馴染み易いかなとは思います。メロディもしっかりした作りで完成度は高いと思うのですが暗めの内容なので、池毅氏の明るく元気なメロディにこそ魅力を感じていた者としては、作曲者が「池毅氏」である意義が薄れてしまったかなと思います。元是Pのアレンジはいつも通りの全力投球で、グロッケンやカスタ、アコギ等の高音域のシャンシャン感、エレピのエコー感、ドラムやベースの重低音などがバランス良く配備され非常に奥行のある聴き応えのある内容。是非フル・ヴォリュームで堪能して下さい。

「YOU TUBE」 で聴けます。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(音壁アレンジ) ポップ偏差値合計
6
8 7 6 6 6 10 6 5 60


井上陽水 TEENAGER '98 作曲井上陽水/平井夏美 編曲藤井丈司 ストリングス編曲島健 「九段」収録



70年代からフォークシンガーとして活躍してきた井上陽水の98年の音壁曲。個人的に全く聞いてこなかったジャンルなので、フォークシンガーがウォール・オブ・サウンド?って感じでしたが、実際に聴いてみると違和感は無いですね。

テンポの速い曲で、ストリングスをふんだんに使った厚めの音作りが特徴的。迫力あるドラム&ベースの重量感、カスタネットやベルのシャンシャン感、間奏で入るピアノの透明感、そして気品を感じさせながらも曲全体に躍動感を加味させたストリングスの華麗な響きが素晴らしい。これらの過剰なまでの厚めの音壁に切迫感の有るコーラスも加わり、フォークソング的なメロディと歌声も個人的にはあまり気にならないですね。

「YOU TUBE」 で聴けます。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(ストリングス) ポップ偏差値合計
6
7 7 6 6 6 10 7 5 60


松任谷由実 / SUNNY DAY HOLIDAY (SINGLE MIX) '97 作曲松任谷由実 編曲松任谷正隆

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ベテランのシンガーソングライター、ユーミンの97年製音壁曲。アレンジは旦那さんの松任谷正隆氏です。ドラマ「成田離婚」の主題歌。このSINGLE MIXはアルバム「スユアの波」収録のALBUM MIXより若干長いバージョンとなっています。

メロディはオーソドックスなユーミン・バラードで、しっとりと落ち着いた中に仄かな悲しみ、寂しさといったものを感じさせるもの。タイトルの「晴れた休日」というイメージとはちょっと違うイメージですね。突出した出来とまでは言いませんが、彼女らしい完成度の高い、高品質なメロディラインです。そしてこの曲の最大の魅力は荘厳な雰囲気を醸すウォール・オブ・サウンドなアレンジにあります。

ピアノの生音の響きを生かしたイントロに、鐘の音、カスタネット、タンバリン、ストリングスと厚く重ねていきながらも、ユーミンのヴォーカルを損なうことのない品の有るアレンジ。時折ドスンと重低音を響かせたりと一本調子に終わらせない趣向を凝らした仕事が素晴らしいですね。それら音壁効果により全体として幻想的な雰囲気と雄大な自然、長大な時の流れ等を感じさせる内容に仕上がっています。長いキャリアを誇り多作な彼女だけど、こうした音壁曲は極めて珍しいようですね。この曲を聴く限り彼女と旦那さんと音壁との相性はイイと思うのでこれからも演って欲しいものです。

「YOU TUBE」 で聴けます。

竹内まりや / 色・ホワイトブレンド '87 作曲竹内まりや 編曲山下達郎 「REQUEST」収録



山下達郎/竹内まりや夫妻によるウォール・オブ・サウンド。オリジナルは86年のアイドル歌手・中山美穂版なので、本曲は竹内まりやのセルフ・カバー曲という位置づけになります。リズムはモータウンの「SUPREMES / STOP! IN THE NAME OF LOVE」あたりを参考にしたシャッフル・ビート(より近いリズムトラックが有るのかも)。ウォーキング・テンポでなかなかグルーヴィーなリズムですが、更に音壁アレンジになっているので、サウンドが素晴らしいですね。流石、山下達郎という感じです。個人的には出来の悪い中山美穂版の印象から当時はあまり耳にすることが無かったのだけれど、サウンドの光るこの竹内まりや版は濃い目の音楽ファンには是非お勧めしたいですね。また、この竹内まりや版「色・ホワイトブレンド」トラックは96年に音壁の天才・岩崎元是Pにより 「鈴木真仁 / あのね・・・。」 で使用され、より厚く深いウォール・オブ・サウンドに進化を遂げています。この素晴らしいトラックがより多くの音楽家に使用され、更に進化して欲しいものです。

「YOU TUBE」 で聴けます。 「鈴木真仁 / あのね・・・。」 もどうぞ。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーヴ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(音壁アレンジ) ポップ偏差値合計
6
6 7 6 7 7 9 7 5 60


美裕リュウ / ひとりぼっちの僕たち '95 作曲高橋研 編曲梁邦彦 「RYU」収録

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美裕(みひろ)リュウさんのサードシングルで、TVドラマ「カケオチのススメ」の主題歌。ちょっとボーイッシュなルックスの彼女はボヘミアンの葛城ユキを彷彿させるハスキーヴォイスが特徴的でヴォーカルの力量は十二分。(小柳ゆきという歌手のお姉さんらしいです。)

曲は「BE MY BABY」のエッセンスを取り入れたウォール・オブ・サウンド。イントロから聴けるエレピの軽やかな響きが効果的で、随所に入る弦の奏でるフレーズも印象的。カスタネットなどの高音域からドラムなどの低音域まで幅広い音域に気が配られた音壁は聴き応え十分。泣きの入ったメロディもなかなかのもので、日本製音壁の傑作の一つと言えるでしょう。

浜田省吾 / MIDNIGHT FLIGHT -ひとりぼっちのクリスマス・イブ- '85 作曲浜田省吾 編曲星勝 「CLUB SNOWBOUND」収録

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クリスマス・ソングは音壁率が高いけど、浜田省吾の85年のアルバム「CLUB SNOWBOUND」収録のこの泣きのバラードもその一つ。この曲の特徴の一つに彼自身の書いた の独特な世界観があります。「夜空」、「空港」、「高速を都心へ」、「ニューヨーク」といった「たまらなくアーベイン」(笑)な言葉を羅列した世界に浸れるかどうかがこの曲を素直に楽しめるかどうかの分かれ道。ただ、ひたすらゴージャスで大袈裟な浜田省吾ワールドを具現化するのに、大滝詠一直系のウォール・オブ・サウンドは非常に効果的。

低音部のドラム&ベースはかなり重たくエコーも深くかかり、壮大で重厚な雰囲気を醸し出すことに成功。国産もの音壁としては最重量級サウンドと言えるでしょう。ゆったりとしたテンポに乗って、粘っこく情感込めて歌う浜田省吾の歌も、クリスマスっぽく荘厳で空間的拡がりのあるコーラスを伴ってなかなか大掛かり。音壁の大切な要素のエレピやカスタネットも脇を固め、かなり完成度の高いサウンドが展開されています。ただ折角「雨」や「雪」も降ってるんだから、どうせならシャンシャン、シャンシャンと鈴の音も派手に入れて欲しかったところですね。

北原佐和子 / 悲しきカレッジ・ボーイ '84 作曲岸正之 編曲萩田光雄

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編曲の萩田光雄氏はやはり音壁アイドルポップの名曲 「井森美幸 / 99粒の涙」 をアレンジされており、他にもフィリー風アイドルポップ 「桑江知子 / 永遠の朝」 などなど当ブログでも幾つもの名曲を紹介してきた名アレンジャーです。この曲はアイドルグループ、パンジーの一員だった北原佐和子のソロ作品で、ここでも「99粒の涙」調のバラード系ウォール・オブ・サウンドを展開しています。

一番の聴き所はイントロのエレピやベースのコンビネーションによる厚みのある音壁で、サウンドを立体的に奥行き深く表現することの快楽を思う存分魅せつけてくれます。その後の展開にはエコーが少なくちょっと不満が残りますが、カスタネットの軽やかな響きやシャンシャン感などアイドルポップものとしては上位の音壁と言えます。メロディは暗く湿り気のあるバラードものですが、ちょっと悲しげでセンチな感じはなかなか聴かせますね。ただ「99粒の涙」の様に聴くに耐えないという程ではありませんが、歌声に全く魅力が感じられないのが惜しい。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(音壁アレンジ) ポップ偏差値合計
5
6 7 5 7 8 10 7 5 60


キングトーンズ / 奥さまお手をどうぞ! '90 作曲編曲宮田繁男

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古くは68年に 「グッド・ナイト・ベイビー」 の国民的歌謡ヒットを出し、甘茶ソウルファンには78年の山下達郎作曲の「TOUCH ME LIGHTLY」で知られる日本のコーラスグループの大御所ザ・キングトーンズ。この曲はそんな彼等の90年に入ってからのCDS「100万の想い出」のカップリング曲。おそらくアルバム未収録曲なので、これを知ってる人は音壁ファンとしても甘茶ソウルファンとしても相当マニアックな方と言えるでしょう。

曲の内容はウォール・オブ・サウンド仕立ての甘めのファルセット・ダンサーという、その中身自体も大変珍しいもの。まず出だしのドラムを中心とした重低音の迫力とそのエコー感のある響きが素晴らしく、ハープや鐘の音などを煌びやかに散りばめたサウンドは実にゴージャス。いきなりテンションの高いファルセット・リードのサビで始まり、「奥さまお手をどうぞ!」というタイトル通りの華やかな世界が展開されます。カスタネットが一つだけなのは音壁ものとしてそこだけ少し寂しいけれど、全体としてシャンシャン感は十分で、壁はかなり厚く高く満足のいく内容。

全体のメロディもなかなかのもので、途中ベースシンガーとの絡みやドゥーワップ的なコーラスの入る和製ソウル的側面は、その手の作品が好きな人にも喜ばれそう。音壁ファンには癖のあるファルセット(裏声)は少し違和感があるかも知れませんが、私のような両刀使いには(ブログ的にも)一粒で二度美味しい作品ですね。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(音壁ダンサー) ポップ偏差値合計
6
8 7 7 6 7 8 6 5 60


原めぐみ / 離さないで '81 編曲藤田大土

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CONNIE FRANCIS / 離さないでね(DON'T EVER LEAVE ME)のカバー。手元の「CONNIE FRANCIS GREATEST HITS IN JAPANESE」で聴ける原曲の方はモノラルにして聴けばようやくバックの演奏が少し聴こえるといった程度の代物だけど、こちらのカバーではドラムスが転がりまくるフィルスペクターサウンドで聴けるのです。音の厚みはもう一息、ヴォーカルの魅力もコニーのものには及ばないけど、コーラスやストリングスの爽快さ、ノリノリなリズムなどはなかなかでトータルではスペクタードラムもあってこちらの方が上か。
「V.A フェイヴァリッツ! 魅惑の60'sポップスカヴァー 04年(TECN-25960)」収録
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(スペクタードラム) ポップ偏差値合計
7
6 7 8 7 6 8 6 5 60


レインボーシスターズ / 悲しきウェザーガール '84 作曲編曲木森敏之

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重低音ナイアガラサウンド炸裂。基本メロディはPHIL SPECTORの「RONNETS / I WONDER」とあと他にも何か混じってる気がします。全体のエコー感は大滝詠一ナイアガラ系で特にドラム&ベースの重量感が凄い。お約束のカスタネットも響いてます。擬音ファンには嬉しい雨音と雷の擬音入りで使い方も上手です。シスターズとは言ってもヴォーカルは一人のようで、それがチト弱く、女性コーラスはどうやらプロによるもの。「80'Sメモリアル・アイドル ファースト・キッス」収録。

84年4月より始まったテレビ朝日系「ウェザーショー」の毎日変る7人のお天気お姉さん達が、このレインボーシスターズ。予報が外れると翌夜の「トゥナイト」で顔にパイをぶつけられていたとのこと。女子アナの迫文代さんも在籍。

レインボーシスターズに関する記事を見つけましたので、画像追加アップしました。この記事によると、実際に録音したのは、井上摩美、よしだ麻子、栗田真里の3人だそうです。
明るく元気 テンション 高揚感 疾走感 グルーブ メロディ 器楽 瑞々しさ ボーナス(音壁の重量感) ポップ偏差値合計
6
6 7 7 7 7 9 6 5 60


虹野沙希 / 涙のエール 作曲編曲岩崎元是 '98 「虹のリトグラフ」収録
NIJINO
ときめきメモリアルのキャラクター「虹野沙希」の歌うアルバム「虹のリトグラフ」収録作。このCDにはやはり岩崎元是作品の「白いTシャツとスニーカー 」というYOU CAN'T HURRY LOVE(恋はあせらず)トラックな明るく元気でテンポの良い曲も収録されている。他にも岩崎元是さんはほとんどの曲で作曲や編曲を手がけている。

その中でも特にナイアガラ風音壁が厚いこの曲は明るくポップという曲調ではありませんがオススメです。どこか聴き覚えがある出だしのナイアガラな展開でイヤがうえにも期待が高まります。深く奥行きのあるちょっと大掛かりなサウンドと軽快なカスタネット。しかしその後に聴こえてくるアニメ声がちょっと強烈、、、。大仰で感動的なメロディライン含めて曲全体のクオリティは高く素晴らしい曲なので、この声優さんの声にうまくはまれれば最高なんだろうとは思われますが。とはいえ私はカーステに入れてガンガンそのナイアガラなサウンドに酔いしれています。大部アニメ声にも慣れてきまして、ちょっとだけ「ときメモ」もプレイしてみてもいいかなと思えるようになってきました。*元ネタ=「ALAN PARSONS PROJECT / DON'T ANSWER ME」

【もうすぐランクイン】

Surf School Dropouts / I Thank You (2025)



「サーフィン学校の落伍者たち」という名前の2009年から活躍するデンマークのグループのビーチ・ボーイズ風ウォール・オブ・サウンド。同じくデンマーク出身のグループ、ザ・ビートフォニックスが2015年に発表した曲のカバーバージョンです。曲は明るく爽やかでビーチ・ボーイズ風のハーモニーを活かしたオールディーズ風ポップス。オリジナルはマージービート/ビートルズを現代に蘇らせたらというコンセプトで作られた曲とのことで、そこから更に、ブライアン・ウィルソンやフィル・スペクター風にカバーしてみようという意図で作られたのが本曲とのこと。一聴すればその意図通りのサウンドが展開され、将に1965年にタイムスリップしたかのような感触を味わうことが出来ます。音壁的には厚みのあるサウンドが素晴らしく、Hal Blaine的な躍動感のあるドラム、カスタネットの快活な響きなどが堪能できます。因みにプロデュースはPhil Chapman氏で、当ブログで既出の Beach Boys with Wrecking Crew / Don't Worry Baby (2024 Wall Of Sound Version) の製作者。そちらが2024年の作品ですので、間髪おかず音壁が続けざまに発表されたということになり嬉しい限りです。因みに彼はthe Who, David Bowie, the Eagles, Eric Clapton, Rod Stewart, Badfinger, Tracey Ullmanなど、数多くのアーティストのスタジオ・プロジェクトに携わってきた大ベテランとのことです。Surf School DropoutsやPhil Chapman氏の今後の活動には期待大ですね。

「YouTube」 で聴けます。

Beatophonics - I Thank You (オリジナル)

江崎まり / クリスマスに間にあわない! '91 作曲小森田実 編曲新川博 「愛しにきてね」



1991年に2枚のアルバムを発表し、ひっそり消えてしまったアイドル歌手の音壁曲。91年のCD「愛しにきてね」収録。SONYのアイドル・ミラクルバイブルシリーズコンピ「アイドルはM」にも収録された。編曲は当ブログでもお馴染みの音壁職人、新川博氏でアイドル音壁大作の 「中嶋美智代 / 泣いていいよ」 をはじめ、 「中嶋美智代 / 日記の鍵貸します」 志村香 / 秋風はあなた ERI(菅井えり) / 恋はドーナツショップで オレンジ・シスターズ / サマー・ホリデー 等数多くの良曲を既に紹介しています。本曲も基本はクリスマスをテーマにしたアイドルポップですが、しっかりとしたウォール・オブ・サウンド仕様。明るくキャッチーなメロディに、爽やかで派手目のコーラスが特徴的。音壁的にはカスタネットの響きが目立つぐらいですが、良質で気合の入った新川博氏のよるアイドル音壁の一つと言えるでしょう。

「YOU TUBE」 で聴けます。

Space 2000 (Joao Kurk) / Don't Answer Me 「The Alan Parsons Songbook」'00



2000年にブラジルの即席グループ「Space 2000」がカバーしたウォール・オブ・サウンド曲。オリジナルはAlan Parsons Projectの世界的ヒット曲で、80年代以降最も有名な音壁曲といえるかも。( シャンシャン感が素晴らしい DON'T ANSWER ME / ALAN PARSONS PROJECT )検索しても正確な詳細が分からないのだけれども、ブラジルのヴォーカリストJoao KurkがAlan Parsons Projectのカバーばかりを集めた企画アルバム「The Alan Parsons Songbook」を出す為に集められたバンドの名前が「Space 2000」ということらしい。(90年代に活躍した「Space 2000」という別のグループもいるので為念)基本はオリジナルに忠実な内容なのだけれども、音壁カバーにおいてはこの「忠実さ」というのは大事な要素で、単にヒット曲のメロディをなぞっただけの短絡的なカバーではないことを意味し不可欠であります。secondhandsongsで調べるとこの曲のカバーは20曲もあるんだけど、しっかりとした音壁カバーが多いので一安心ですね。中でもこの「Space 2000」のカバーはドラムやベースの重低音やカスタネットの軽やかでいてしっかりとした響き等、サウンド的には十分聞き応えのある内容。それぞれの楽器の微妙な違いもアランパーソンズ版に聴きなれてしまった耳には新鮮に聴こえるかも。ヴォーカルにもう少し魅力があれば良かったかなとも思うけど、こうして新たな音壁曲が作られていくことは音壁ファンとしては嬉しいものです。

「YOU TUBE」 で聴けます。是非ダウンロードしてステレオで聴いてみてください。

Alan Parsons Project / Don't Answer Me

桑田靖子 / GOOD-BYE MY LOVE 作曲芹澤廣明 編曲馬飼野康二 '84 「バケーション」



1983年デビューで歌唱力が売りだった桑田靖子の3RDアルバム 「バケーション」収録の音壁曲。いまいち売れなかった所謂B級アイドルのアルバム収録曲ということでかなり知名度は低そう。作曲はアイドルポップのオールディーズ路線で何度も取り上げていて当ブログと相性の良い芹澤廣明。曲はタイトルからも推測できる悲し気なバラードでウォール・オブ・サウンド仕様曲。84年というとアイドル音壁としては「北原佐和子 / 悲しきカレッジ・ボーイ」などがあり、盛んに音壁が作られていた古き良き時代という感じですね。本曲はそれらの中でもメロディ、歌唱、音壁とどれもなかなかの高水準なのでお勧めです。音壁としてはピアノやカスタネットの響きがいい感じで、特に後半3分30秒からの短い間奏では、「ピアノが高らかに鳴り響き、裏でカスタネットが激しく連打される」というファンには堪らない迫力のある音壁全開箇所があり、思わずハッとさせられます。逆に言うとここだけ浮いてる感じもあるんですけどね。

吉田裕貴 / Faraway so close 作曲編曲Funczion SOUNDS '05 「ONE☆BOKU Faraway so close! ~お姉ちゃんとボク~」主題歌



お姉ちゃんにまったり癒されADV「ONE☆BOKU Faraway so close! ~お姉ちゃんとボク~」の主題歌でウォール・オブ・サウンド仕様曲。初回ロット特典「お姉ちゃんからのお手紙CD」収録。音壁仕様というかズバリ「大滝詠一 / 君は天然色」のトラックを真似たトリビュート曲という感じでしょうか。君は天然色アレンジとしては、本ブログで既出のKEN GOLD版の JODELLES / MY BOY が有名ですが、出来的にはあまり差がないかと。曲はエロゲ主題歌ということで萌えのある女性ヴォーカルの明るめの曲。前者同様やはりメロディに奥深さは無いけれどネタものとして捉えれば十分なクオリティじゃないですかねえ。果たしてこの曲が山下達郎氏のサンデーソングブックでオンエアされる日は来るのだろうか?

「YOU TUBE」 でショートバージョンが聴けます。(オリジナルは4分14秒ほどあります。)

中嶋美智代 / 日記の鍵貸します '92 作曲/遠藤京子,羽田一郎 編曲/新川博



空前のアイドル音壁大作「泣いていいよ」 隠れた萌えポップ「天文台と海岸」 を編曲した新川博氏による中嶋美智代の傑作3部曲とも言える音壁曲。作曲には「天文台と海岸」と同様に羽田一郎がかかわってます。曲は「泣いていいよ」同様バラード系でやはり4分36秒と長い大作志向。憂いを帯びたメロディは暗めだけどしっぽりとしていてなかなかの出来栄え。「日記の鍵貸します、恋人に」~「なりたい人は、この指止まれ」などサビのメロディが一度切れても歌詞が繋がっているというところにも妙味があります。哀し気なフルート風の音色もなかなか効果的ですね。そしてやはり最大の聴き所は新川博氏によるウォール・オブ・サウンドなアレンジ。カスタネットの繊細な響きやエコー感のあるドラム等、派手さはないけれど品よく効果的に配されている感じ。全体としてなかなか感動的なバラード系アイドル音壁大作といった仕上がりですね。

「YOU TUBE」 で聴けます。

工藤夕貴 / DIARYは秘密でいっぱい '86 作曲芹澤廣明 編曲大谷和夫 「STRAWBERRY TOWN」収録

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80年代アイドル工藤夕貴のアルバム「STRAWBERRY TOWN」収録曲。彼女の曲は既に同アルバム収録の 「カレン」 「ハートブレイクの微笑」 という共にウォール・オブ・サウンド仕様の曲を取り上げていますが、この曲も同様に音壁仕様。こっそりと音壁アイドルしてた訳ですねえ。「野生時代 ハミング・バード・イヤーズ・コンプリート・シングルス」というCDにも収録されているようです。

曲はある程度テンポのあるバラードでサビの盛り上がり含め全体的に良質なメロディ。如何にもこの頃の松田聖子が歌ってそうな曲です。サウンドは時折入るエコーの効いたドラムスの重低音が特徴的。そこに軽やかなカスタネット、煌めき感のあるグロッケン、優雅な雰囲気のストリングスなどが華を添える。編曲の大谷和夫氏は当ブログでも取り上げているアイドルポップの金字塔 「石川秀美 / 涙のペーパームーン」 、ハリーラブ名曲 「本田美奈子 / ONEWAY GENERATION」 などを手がけているだけあって流石のセンスですね。作曲の芹澤廣明氏も当ブログ既出の 「森口博子 / エンドレスドリーム」 「堀江美都子 / DON'T YOU・・・?」 などを手掛けています。

BAY CITY ROLLERS / ANGEL BABY 「ONCE UPON A TIME」'75



70年代に一世を風靡したイギリス出身のアイドルグループ、ベイシティローラーズ。当ブログでも既に、 「SUMMER LOVE SENSATION」 「ひとりぼっちの十代(MY TEENAGE HEART)」 「I ONLY WANT TO BE WITH YOU (二人だけのデート)」 の3曲を取り上げていますが、他にも紹介したい良曲、ヒット曲が多数ある非常に優れたポップ・グループです。「キング・オブ・ポップ」という呼び方が有るけど個人的にはNO.1が圧倒的にBEATLESで、彼らをロックと考えるのならば、ABBAとBCRが1位を競ってる感じかな。それで3位がQUEENと。BCRは10代の女の子に大騒ぎされたグループだからと馬鹿にしている音楽ファンが大多数派だと思うけど、そうした先入観から彼らの音楽的価値を見損じている人が多いだろうことを残念に思いますね。(漫画は本秀康氏のレコスケくんより)

曲は「RONETTES / BE MY BABY」を意識したトラック使用の情緒的なバラード。音壁的にはカスタネットが目立つ程度で、特にドラムスにもう少し重量感が欲しかったかな。ただこの曲はメロディがいいんですよねー。甘酸っぱいメロディにレスリーの過剰なまでに情に訴えた唱法。子供の頃聞いた時は甘すぎるなあって感じだったけど、高齢になって聞くと心に染み入ります。メンバーによる自作曲であるところも彼らが単なるアイドルグループでないことを証明していますね。

「YOU TUBE」 で聴けます。

JODELLES / MY BOY '83



三人組黒人ガールグループによる明るく軽快な音壁ポップ。一聴すればお分かりの通り、ずばり81年の「大滝詠一 / 君は天然色」に直接的に影響を受けたものですね。音頭風アレンジも加わって大滝詠一サウンドそのものって感じ。これのプロデューサーがなんと「Delegation / Oh Honey」や「Real Thing / You To Me Are Everything」でソウルファンにはお馴染みのKEN GOLDだというのだから驚きです。能天気なパーティ・ポップという感じでメロディにも奥深さは感じられないけど、フィルスペクターによる60年代ガールポップのヒット曲を80年代風に解釈したら「こんなの出来ちゃいました」って感じなんですかねえ。

「YOU TUBE」 で聴けます。

ミュージックビデオ まで有りました。

DAVE EDMUNDS / BABY I LOVE YOU '72



ニックロウとロックパイルをやっていたデイヴ・エドモンズによるカバー曲。オリジナルはフィルスペクターPによる RONETTES のもの。ロネッツ版自体PHIL SPECTORものの中でも屈指の音壁の厚みを誇っていた訳ですが、エドモンズ版は更に輪をかけて厚みを感じさせるアレンジなのが良い。まずは各楽器の粒立ちが鮮明で特に高音部分のシャンシャン感がいいですね。次に奥行きを感じさせるエコーのかけ方とドラムの重低音なども素晴らしい。1972年の時点でこんな鮮明で深い音壁が実現可能だったとは驚きですが、逆に何故昨今の音楽家の皆さんはこうした音壁を作ってくれないのか?と不満を感じずにはいられないですね。因みにオリジナルと違って歌声に全く魅力を感じないのが玉に瑕で、全体としてはキャッチーにうまく纏まっているオリジナルに軍配を挙げたいです。

「YOU TUBE」 で聴けます。

浅香唯 / 10月のクリスマス '86 「STAR LIGHTS」収録 吉実明宏作曲 若草恵編曲

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基本トラックは「RONETTES / BE MY BABY」でそれを現代風な楽器の音色で彩っている。エコーのかかったカスタネットやドラムなどナイアガラ的音壁度の高い作品。ストリングスの調べは崇高な感じを出していてなかなかお上品。英語のコーラスが全体をリードする感じもあり洋楽的雰囲気もある。然しながら全体のムード、メロディは落ち着いたもので少し湿っぽく小雨でも降ってそうな雰囲気。ポップ感は少ないがメロディは良く出来ているので人によっては高評価もあり得るか。

麻倉未稀 / リメンバー・ターン '84 作曲いけたかし(池毅) 編曲戸塚修

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「BE MY BABY」トラックなフィルスペクター/大滝詠一系音壁ポップ。作曲はアニソン中心に多くの流麗でポップなメロディの作品を残した池毅。ここでは熟女系シンガーへの提供ということでポップさは減退しつつも流麗なメロディは健在です。歌い手はアダルトなフェロモンを漂わせてセクシーな雰囲気だけどちょっと喉越し良すぎる感があるかな。トラックは重量感のあるドラム、軽やかなカスタネット、優雅なストリングス、きれいなエレピなどで構成され派手さは無いがバランスは良い。こういうのはAOR音壁サウンドと言っていいかも知れないですね。

井森美幸 / 瞳の誓い '85 作曲林哲司 編曲萩田光雄

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「99粒の涙」 というウォール・オブ・サウンド・バラードの名曲を持つ井森美幸。ルックス的にアイドルとしてはいまいちでしたが、当時いわゆるバラドル(バラエティ・アイドル)のはしりとして活躍していました。「99粒の涙」とほぼ同じ時期に同じスタッフによって作られたこの曲は前者ほどではないですが、軽快なピアノの響きが心地よいプチ音壁ソングとなっています。

メロディは全体として暗く湿った内容ですが、バラードとしてなかなか魅力的。行進曲として使えそうなテンポの「STOP! IN THE NAME OF LOVE」リズムは軽やかでいい。これでベースやドラムなど、もう少し音壁要素があればかなりの良トラックと言えただろうにね。そして残念ながら前者同様、彼女の歌声に全く魅力が無いのが非常に大きなマイナスポイント。(っていうか聴くのツライ、、、。)将にバラドルのイメージそのままの声質で、音痴なのは止むを得ないとしても、これじゃあ興醒めですよね。

「99粒の涙」同様に曲自体はなかなかの出来なので、是非他の歌手による音壁カバーでこの曲本来の隠された魅力を十二分に引き出して欲しいところ。岩崎元是Pで金月真美さん辺りカバーしてくれないかなあ。【注意】明るくポップな曲ではありませんのでご注意下さい。それと井森美幸さん、ゴメンネ。

岩男潤子 / 恋人が宇宙人なら '95 作曲編曲岩崎元是

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ポップなアニソンを探して遠い図書館から取り寄せた子供向けアニソンCDなどを聴いていたところ(笑)とても面白い曲を発見しました。それがこのテレビアニメ「モジャ公」エンディング曲。作曲、編曲とも岩崎元是という人がやっているのですが、これがなんと大滝詠一サウンドが大炸裂しとるのですよ。出だししばらくはアカペラなんだけど、途中からはいわゆる「君は天然色」そのものの音造りで、大滝詠一とタメ張るほどの分厚い音の壁。鐘の音やきれいなエレピなどが深いエコーに包まれています。高揚感のあるコーラスなんかは山下達郎そっくり。ヴォーカルはおそらく地声ではなくあえて幼稚な声を出していると思われるのだけれど、普通に歌っていればかなりいい線行っていたのではないかと悔やまれる。大滝詠一ファンは一聴の価値あり。*元ネタ=「MFQ / THIS COULD BE THE NIGHT」

荻野目洋子 / 2Bの鉛筆 '85 作曲編曲船山基紀「貝殻テラス」

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荻野目洋子の3rdアルバム「貝殻テラス」収録のウォール・オブ・サウンド仕様アイドル・バラード。編曲はやはり同じ85年の「若林加奈 / COOL~アナタガタリナイ~」でも音壁サウンドを実現させた船山基紀氏。重量感のあるベース&ドラムの低音域を基礎に、滑らかに鳴り響くエレピ、軽やかなカスタネット、爽やかなコーラスなどの高音域をバランス良く、かつ大胆に配置したサウンドは聴き応えが有ります。メロディラインもきれいでなかなかの出来ですが、憂いを帯びた内容は僅かに個人的嗜好からは逸れるかな。(おまけ画像は小学生アイドルグループ、ミルク時代の荻野目洋子。)

オレンジ・シスターズ / サマー・ホリデー 84年 作曲編曲/新川博

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出だしなどのメロディが「大滝詠一/カナリア諸島にて」に似ています。カスタネットも入って、その後にすぐフィルスペクターの「RONETTES / be my baby」みたいなブレイクが入り、結構ナイアガラ系な明るいポップスです。メロディが少し弱く、ハーモニーがないのも残念。B面はベンチャーズ編曲で軽快な60S風ポップスに仕上がっています。

工藤夕貴 / ハートブレイクの微笑 '86 シングル「ガールフレンド」収録 作曲鈴木キザブロー 編曲和泉一弥

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フィルスペクター/ウォール・オブ・サウンド系アレンジの施されたアイドルポップ。元気で弾けた曲ではないのでポップ偏差値こそ低いですが、音壁偏差値は厚く高い。シングル「ガールフレンド」のB面収録曲で未だCD化もされていないことから将に隠れた名曲と言えます。

曲調は同じ86年の「国生さゆり / バレンタイン・キッス」かな。ミディアム・テンポで程よい明るさのしっとりと落ち着いたメロディはなかなか良く出来てます。聴き所はやはり音壁アレンジで音の厚み、エコー感は十分。加えて現代的で華やかなキラメキ感を持ち合わせた点が優れてます。歌声も無難で特に萌えロリ声という訳ではないので歴戦の洋楽音壁ファンにも十分受け入れ可能でしょう。爆音対応可能で耐聴性に優れた音壁構造となっております。

田中真美 涙のロンリー・ボーイ '81 作曲田中真美 編曲後藤次利

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そもそもこの方がアイドルなのかどうかさっぱり分からないのですが、作曲などの仕事もされるという田中真美さんの自作の泣きのアイドルポップ。声質はボニー・タイラー風というか「ひとりぼっちの僕たち」の美裕リュウ系。泣きのギターになかなかキャッチーで良く出来た泣きのメロディ。曲全体に漂うムードがソウル・演歌系であることからも「トーキョーソウルフル歌謡」というオムニバスに収録されている。それこそ湿りがちな要因が多いこの曲だけど、サウンドに軽めのフィルスペクター/大滝詠一系音壁処理が施されており、耳あたりは良い。ランクインにはもう一歩というところだが、「美裕リュウ / ひとりぼっちの僕たち」あたりが好きな方には一聴の価値あり。ってそんな好事家いったい日本に何人???

原めぐみ / 見つめあう恋 '81 L.REED-G.STEPHENS 編曲藤田大土

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ハーマンズ・ハーミッツの67年のヒット曲 「THERE'S KIND OF A HUSH」 のカバー。歌うは当ブログでもお馴染みの音壁プリンセス原めぐみ嬢。コンピCD「ミート・ザ・ブリティッシュ・ビート!」収録。ほのぼのとした明るい曲調に甘くキャッチーなメロディで私も大好きな曲ですが、ここでは原曲とは全くアレンジが異なり 「RONETTES / BE MY BABY」 をベースとしたウォール・オブ・サウンド仕様になっています。さながらマージービートMEETSフィルスペクターって感じの夢のある組み合わせですが、相性はいまひとつだったかな。

堀江由衣 / HAPPY SNOW '08 作曲編曲雲子

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2007年のクリスマスライブ用に作られた曲で現在の所は通常CDアルバムには未収録。ライブDVD「クリスマスライブ ~由衣がサンタに着がえたら~」に同梱されているマキシシングルCDにのみ収録です。ただし有り難いことに このページ でこの曲だけダウンロード購入出来ます。

曲はクリスマス仕様のフィルスペクター/ウォール・オブ・サウンド(音壁)系サウンド。エコーをかけ重低音を強調したドラムのおかず的使用法が特徴的。加えてクリスマス・イルミネーションのようなシャンシャン感いっぱいの煌びやかな装飾音が施されています。冒頭で聞ける切れ味鋭い弦の響きも冬の夜空に吹き荒ぶ寒風のようで効果的ですね。

メロディは暗く、決してポップな内容とは言えないので個人的にはあまり趣味ではないのですが、切羽詰まったかのような緊迫感とスピードのある内容はなかなかのものでグレードは高い。曲調としては音壁の大御所 「大滝詠一 / さらばシベリア鉄道」 の雰囲気に少し近いものがあり、この辺りの暗さ、冬の寒さ・厳しさが好きな人には高評価かも知れません。

この曲を使用し、週刊アイドルマスターで1位を獲得したyoumei氏によるアイマスMAD動画 「アイドルマスター 雪歩 HAPPY SNOW」 は、堀江"ほっちゃん"由衣さんのような可愛らしさで人気の雪歩を主役とした素晴らしい内容でオススメです。音楽と併せてお楽しみ下さい。

三石琴乃 / MY DOLPHIN BOY '94 作曲編曲岩崎元是 「COTTON COLOUR」収録

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アイドル歌謡曲ファンには隠れた名曲として知られる「YUKI(岡崎友紀) / ドゥー・ユー・リメンバー・ミー '80」ネタ曲。岡崎友紀版はミディアムテンポではありますが、明るくポップな曲ではなく、憂いを帯びた哀愁メロディが最大の魅力のバラード系名曲と言えます。

この三石琴乃版はこの曲を基調とし、岩崎元是氏による、よりブ厚い音壁サウンドで仕上げられています。テンポは少し早め、曲調も明るめ、元気め、歌声も明るめで、全体としてよりポップな仕上がり。メロディは逆に少し魅力が減り、三石琴乃さんの歌声も苦しげなのでこの曲との相性がいいとは言えないですが、何と言っても岩崎元是サウンドです。そのフィルスペクター/大滝詠一ナイアガラ系音壁サウンドの奥行きのある音像感は素晴らしく、とても心地よい仕上りになってます。

「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」ネタ曲としては、より「BRUCE SPRINGSTEEN / BORN TO RUN '75」フレーズを強調した同じく岩崎元是作曲編曲の「辻本夏実&小早川美幸 / ありがとう」(逮捕しちゃうぞOST3収録)もあります。(尚、岩崎元是さんはご本人曰く「音壁炸裂しまくり、多分ここ10年で最もウォール・オブ・サウンドな仕上がり」な新作を近日発表される予定です。)

因みに、三石琴乃さんは『新世紀エヴァンゲリオン』(葛城ミサト役)、『美少女戦士セーラームーン』(月野うさぎ/セーラームーン役)などで知られる声優さんらしいです。

「岡崎友紀 / ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」のカバー曲については、アルフォンスさんの 「Do You Remember Me? DISCOGRAPHY」 をご参照下さい。

森末慎二 / BECAUSE I LOVE YOU '91 作曲編曲岩崎元是 「君のいないクリスマス」収録

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1984年ロサンセルスオリンピック体操競技の金メダリストの森末慎二さんが歌う、ちょっと異色の音壁バラード。CDS「君のいないクリスマス」のカップリング曲。作曲編曲はウォール・オブ・サウンドの第一人者の岩崎元是氏で、「君のいないクリスマス」は元是P自身も後にセルフ・カバーしています。この「BECAUSE I LOVE YOU」は、 「Bruce Springsteen / Hungry Heart」 風のバラードで、その大仰さを更に数倍にしたかのような分厚い音造りが堪能できます。

派手なドラムスに更にエコーをかけた重量感は超ド迫力。カスタネットやグロッケンの繊細な音像、エレピやシンセの煌びやかさ等が複合的に絡み合い、立体的に作られた音世界はまるで万華鏡のよう。残念ながら高校時代バンドを組んでいたという森末氏のボーカルは声質、唱法ともに少し魅力不足で、折角の名アレンジも心の底から楽しめるという内容ではない。ここは「君のいないクリスマス」同様、元是P自身のセルフ・カバーを期待したいところです。

両曲とも森末慎二さんの所属するバンド 「二子玉~ズ」さんのHP で聴けます。

横山智佐 / うるわしのDUCK SOUP 作曲編曲藤原いくろう '94 「恋愛の才能」
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明るく元気なシャッフルビートもの。基本トラックは「竹内まりや / 色・ホワイトブレンド」か?鐘の音、爽やかな男性コーラス、大滝詠一風フレーズなどスペクター/ナイアガラ系サウンドを散りばめた、それ系がお好きな方には楽しめる内容となっています。メロディラインはまずまずなのですが、どこかで聞き覚えがある気もします。歌はちょっとアニメ声優声なので聴きこなすには慣れが必要ですが、連続10回も繰り返し聴きこめば、大事な何かも麻痺し、無事一線を超えられることと思います。この曲収録の「恋愛の才能」には「目は口程の恋じゃない」という曲もナイアガラ風味がする作品で、ポップではありませんがしんみりとしたメロディもなかなかで一聴の価値があります。

渡辺満里奈 / うれしい予感(シングルバージョン) 作曲大瀧詠一 編曲CHELSEA '95
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「ちびまる子ちゃん」オープニングテーマ。プロデュースは大滝詠一、エンジニアは吉田保。日曜の夕方にお茶の間を賑わせた曲なので多くの方が知ってるメロディかと思いますが、あらためてステレオ装置で聴くと、きっちりと大滝詠一ナイアガラな心地よいサウンドなのです。テレビ版と違って4分11秒と長いのもいい。キラキラとした装飾音、エコーの効いた重低音、空間の拡がり具合は、(アニソン界では岩崎元是氏に凌駕されていますが)流石本家だけのことはあります。惜しいのは折角の音壁サウンドながらメロディが牧歌的でトキメキに欠ける点。まあ、これは「ちびまる子ちゃん」の世界だからしょうがないとしても、満里奈の歌に全く魅力が無いのはとても残念。フェロモンが皆無で、歌が下手なだけでなく、味わいが全くない。いわゆる「ヘタうま」でなく「ヘタヘタ」ですな。これは業界受けの良い満里奈というキャラ優先で人選してしまった結果でありましょう。同じ牧歌的アニソンとしては抜群のポップな切れ味を持った「恋するベッキー」の藩恵子さんのキラーなロリフェロヴォイスで聴いてみたいなあ。因みに渡辺満里奈のアルバム収録バージョンはいまいちな出来で全くオススメできませんのでご注意を。

BRIAN ENO / ON SOME FARAWAY BEACH '74 「HERE COME THE WARM JETS」

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鬼才ブライアン・イーノのファースト・ソロ・アルバム収録曲。当ブログではポップに拘って曲を取り上げているので、イーノの曲は無縁に近いのですが、個人的には大好きなアーチスト。環境音楽時代もいいのですが、初期のボーカル入りソロワークも甲乙つけがたいぐらい大好きです。特に「Another Green World」収録の「I'll Come Running」、以前 セレクト大会 でも取り上げた「Golden Hours」や「Before and After Science」収録の「Here he comes」、「By this river」、「Spider and I」などはどれも最高!イーノの体温の低い、人間離れした、俗世離れした、将に神の領域に達したかのようなヴォーカル、メロディ群の隔世感は尋常ならないものがありますね。

その二枚のアルバムと比べると大部地味なイメージのある74年の 「HERE COME THE WARM JETS」。先日久々に聴きかえしてみたら、ぬわんとウォール・オブ・サウンドがあるではありませんか。イーノで音壁?って意外過ぎですよね。上品なピアノの音色をベースに、荘厳な雰囲気を醸すコーラス。やはりどこか非日常感の漂うメロディの後ろでは、エコー感のあるドラムが転がりまくります。静かな出だしから徐々に盛り上がっていく展開もドラマチックですが、僅かながら人間臭い暖かみを感じさせるところは若かりし頃の未完成なイーノって感じですかねえ。

「YOU TUBE」 で聴けます。

COCO / さよなら '92 作曲山口美央子 編曲澤近泰輔 「SHARE」収録

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宮前真樹、羽田惠理香、大野幹代、三浦理恵子、瀬能あづさの5人組アイドル女性グループによる92年のアルバム収録の音壁曲。「RONNETES / BE MY BABY」風ベース&カスタネットに時折エコーを効かせたドラムが鳴ります。とはいえ、そこはアイドルグループものということで、ドラムのエコーはお付き合い程度のショボイもので重量感も無い。全体として音壁ものというよりはフィルスペクター風といった方が正確かな。サビのメロディもオールディーズっぽくて、どこかで聴いたことあるような感じですしね。そのキャッチーなサビを含めてメロディは湿ったセンチな内容でポップとは言い難いけど出来栄えは良く、個人的には結構愛聴しています。特に三浦理恵子のソロパートで聴けるオヤジ必殺のロリータ・ヴォイスが美味。「YOU TUBE」で見れる ライブ版 の方は歌の出来は劣るけどドラムにエコー&重量感が加味されています。



【 工事中 】

岡田有希子 / DREAMING GIRL 恋、はじめまして

TOKYO POLICEWOMAN DUO / 待たせて、ゴメンね 作曲編曲岩崎元是(IWASAKI MOTOYOSHI) 「逮捕しちゃうぞ限定解除ソングコレクション」収録

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WALL OF SOUND / HANG ON CD「THE WIGAN CASINO STORY VOLUME THREE THE FINAL CHAPTER」(GOLDMINE GSCD90)収録

「Phil's Spectre: A Wall of Soundalikes」にも収録。いわゆるノーザン・ダンサー・タイプで音壁ものは珍しいかも。

Beano - Candy baby

GEORGE HARRISON / Awaiting On You All

五味美保 / エイプリルフール '95 作曲五味千賀庫 編曲吉村倭瑳務 「Vacation Map」収録

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久川綾(水野亜美) / 同じ涙を分け合って 作曲上野義雄 編曲京田誠一

Frankie Valli and the Four Seasons / Rag Doll

Frankie Valli and the Four Seasons / Rag Doll

金月真美 / DO YOU REMEMBER ME '99 作曲加藤和彦 編曲岩崎元是 CDS「トワイライト・アヴェニュー」収録

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小松里賀 / グライダー(NEW EDITION)作曲UZA 編曲磯江俊道/森和孝
「東京ミュウミュウ スーパーベストヒット -東京ミュウミュウサイド-」収録

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館林見晴 / 青になれ!

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菊池志穂 / ダイヤリーはつぼみのまま

菊池志穂 / Dream of YOU

広橋佳以 / 大好き '99 作曲編曲池毅 「北へ。WHITE ILLUMINATION PURE SONGS AND PICTURES」収録

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池毅版ウォール・オブ・サウンド。

松田聖子 / 風立ちぬ '81 大滝詠一作曲 多羅尾伴内編曲

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メロディにポップ感は少ないけど、大滝詠一製ナイアガラサウンドが心地よいね。

若林加奈 / セプテンバークイーン '85 作曲岸正之 編曲鷲巣詩郎

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エコーのかかったドラムがドカンドカン鳴り響くスペクター系サウンドで、メロディの出来もなかなか良い爽やかで気持ちよい作品。「おしえてアイドルRESPECT 日本コロムビア・リクエスト編」収録。

虹野沙希 / 虹色のx’mas Eve 岩崎元是 '98 「虹のリトグラフ」収録

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