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2021年の朝ドラ「おかえりモネ」で気象予報士の斉田季実治さんが本職である気象予報士の役で好演し、次回は大河に出演したいと抱負を語った時に「温度計」の発明もした「平賀源内(1728-1780)」の役はどうかな?と思いその時の日記に書きました。 現存する「平賀源内」唯一の肉筆画で日本最古の油彩画。 日本の「レオナルド・ダヴィンチ(1452-1519)」と称されるほどの多才な平賀源内は「エレキテル(静電気発生装置)」で有名ですが、オランダ製の壊れた器械を長崎で見て復元させたり歩数計や温度計の発明もしています。更に地質学者、蘭学者、小説家、俳人という肩書の他、昨日の「厠の男」では吉原に客を呼び込むためのコピーライターとして登場しています。もう1つの肩書と言えるのか「画家」としての才もあったようで、平賀源内による日本最古の肉筆の油彩画が残っているそうです。 田沼意次(1719-1788) 肖像画の飄々とした表情から「非情の人」とも言われているようですが、安田顕さん演じる平賀源内は表情といい言葉使いといいとても魅力的な人物でした。そしてもう1人気になる人物は渡辺謙さん演じる「田沼意次」です。歴史の教科書で「賄賂政治を行った田沼意次」という負のイメージが私を植え付けられた感がありますが、百田尚樹著「新版 日本国紀 上」の江戸時代の章で「傑物、田沼意次」というタイトルで彼の偉業が書かれています。彼の偉業やその後については下記の通りです。 悪化していた幕府の財政立て直しのため徳川第10代将軍「家治(1737-1786)」に側用人・老中として仕えた田沼意次は紀州藩の足軽の出でしたが家治の祖父8代将軍「吉宗」の能力重視方針によって世に出ることになります。著書の中で、彼の一番の偉業として「商人から初めて税金を徴収したこと」を挙げています。長く農民からの「年貢米」が主な税金源であった時代に、当時多くの利益を得、大名に利子を付けてお金を貸していた商人から税金を取ろうと考えた最初の人物で、それ以前に商人から税金を取るということを考えた将軍も老中もいなかったそうです。 更に「鉱山の開発」「干拓事業」「清との貿易の拡大と専売制」「ロシアとの交易の可能性を探るための蝦夷地(北海道)の天然資源調査」など数々挙げられています。 商人の税金は具体的には「株仲間(幕府から独占権を与えられた商人の仲間)」を奨励し、そこから「冥加金(百田氏によると現代の事業税)を取り経済も潤いを見せるようになりました。もしこの政策がその後長く続いていれば世界に先駆けて日本が「資本主義時代」に入っていた可能性もあったと予想しています。 将軍の死と共に田沼意次の反勢力の「商人と武士を結びつける」等のデマや中傷で失職してしまい、財産も全て没収されてしまいますが、驚くのは彼の私財はほとんど無かったということです。全ては個人の資産を増やすためではなく天下国家のための偉業であったことを知ると、偉業の凄さが倍増される気がします。 「べらぼう~」の主人公「蔦屋重三郎(1750-1797)」は私は全く知らなかった人物で、大河好きとしては今までスポットライトが当てられなかった人物が登場するのは嬉しい限りですが、後世に名を残した人物たちとの関わり合いが今後とても楽しみです。
2025.01.13
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先週の土曜日放送のNHK「未解決事件 被害総額40億円、希代の贋作師ベルトラッキの事件を追う」でドイツ人贋作師「ヴォルフガング・ベルトラッキ」を初めて知りました。 事の発端は高知県立美術館が所蔵するドイツ人画家「ハインリヒ・カンぺンドンク」作「少女と白鳥」の額の裏側からベルトラッキが描いた証拠とされるラベルが見つかった事で、同美術館では贋作として今後も展示する予定という事でした。数百点にも及ぶベルトラッキが描いた贋作はイギリスの著名なオークション会社や世界中の美術館も欺いたようで、贋作が売れた理由としてピカソやゴッホ等の著名な画家ではなく知名度が比較的低くあまり研究されていない画家が狙い目だったようです。「モンパルナスのキキ」 山田養蜂場の本社ギャラリーで展示 贋作の中で特に私が目を惹かれたのはエコール・ド・パリ時代のプリンスと言われたポーランド人画家「モイズ・キースリング(1891-1953)」の「モンパルナスのキキ」でした。番組内では絵を拡大して瞳の様子を詳細を写し出し、その美しさに正直圧倒されました。キキ(1901-1953)はピカソや藤田嗣治等、著名な画家たちと同時代を生きパリで絵のモデルを務めた「時代の寵児」のような女性で彼女の人生には大いに興味があります。藤田嗣治も彼女をモデルに「寝室の裸婦キキ(パリ市立美術館蔵)」を描きパリの画壇で大きな評価を得ています。 そしてちょっと気になるのは北海道近代美術館はエコール・ド・パリ時代の画家の収蔵数でも有名でキースリングの絵は少なくても2点あります。実際に美術館でも見ましたが「まさか・・」というか、今後多くの美術館が贋作かどうかの検証をしていくのかなぁと思います。 番組の最後でベルトラッキが後200点ほどの贋作が未だ摘発されていないという理由について「所蔵していた絵画が実は贋作(国民の税金を使ったケースも)・・というのは屈辱でもあり贋作と判明したとしても公表するかどうか・・」という事でした。 絵画の持つ「魔性性」なのか絵画好きとしては複雑な気持ちになりました。因みにベルトラッキは懲役6年の刑を終え現在は本名で絵を描き注目を浴びているという事でした。今週の土曜に再放送があるので今度はもっとじっくり見てみるつもりです。
2025.11.24
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2023年新年の気合を入れたワインは赤にするか白にするか、ちょっと迷って結局ブルゴーニュ産の白にしました。ムルソーが飲めれば最高!と思いますがシンガポールでは100ドルを超えるので、ワイン・コネクションのスタッフのジャンさんと相談して「Chateau Pouilly(シャトー・ プイィ)Pouilly -Fuisse( プイィ・フュイス」を選びました。店頭価格は68ドルですが「お友達価格」で15%引きの57.8ドルに値引きしてもらいました。 2020年 アルコール度数 13.5% お薦めの相性料理はシーフードで昨日はマグロのたたき&パセリのカルパッチョ風に合わせましたが、久々に飲んだ高級ブルゴーニュ産シャルドネの白と相性はピッタリでした。「ホタテ&パセリのバター焼き」にも合うようなので今日はその一品に合わせるつもりです。 家に帰ってからラベルをよく見ると「Cuvee 1551」とあって、今更聞けない「Cuvee(キュヴェ)って何ですか?」という事で調べてみると「一言では表現しずらい用語」とあり何だかホッとしました。「生産数量のこと」「特別な区画・仕様で生産するワイン」「特別な物」等いくつか意味があるようですが、ラベルの裏には「シャトー・プイィでは1551年にシャルドネ種を使った白ワインの生産が始められ、19世紀からは代々続く家族(現在で6代(母)/7代(娘))の経営になっている」とあるので、このワインのキュヴェの意味は「特別なワイン」なのかと思います。 このワインを検索してみると「砂糖漬けのレモンとパイナップルの香り」とあり、昨日は感じられなかったこの香りが今日感じられたらと・・。
2023.01.09
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昨日の「チコちゃんに叱られる」の2問目は「彫刻はなぜ裸?」で答えは「今からおよそ3000年前に古代ギリシャで初めて彫刻が作られた当時人間の裸が一番美しいと思っていたから」でした。より美しい人体の研究も行われゼウスに代表されるギリシャ神話に登場する神々も確かに人間と同じ姿をしています。そして古代ギリシャ起源の古代オリンピックでも選手達は全員裸で参加していたそうです。日本でもお馴染みの「考える人」のロダン(1840-1917)も古代ギリシャ彫刻の影響を受けほとんどの作品が裸だそうです。 訪れた美術館で彫刻の展示が多かったのはアメリカだったら「メトロポリタン美術館」フランスだったら「ルーブル美術館」のような大きな美術館という印象ですが、撮った写真を探してみるとルーブル美術館の2枚だけが残っていました。 「蛇と戦うヘラクレス」 「ペルセウスとアンドロメダ」 検索して調べてみると写真左はモナコの彫刻家「フランシス・ジョゼフ・ポジオ(1768-1845)」作で恋敵の河神で大蛇に化けた「アケローオス」を退治している場面だそうです。右はフランスの画家/彫刻家「ピエール・ピュジェ(1620-1694)」作で美貌を自慢したアンドロメダが生贄にされそうになったところをそこを通りかかったペルセウスによって助けられた場面ということです。 ヘラクレスやアンドロメダは名前は知っていても「さてどんな人(神)?」と今更ながらに疑問に思い一昨年読んだ小学生向けの「ギリシャ神話」をもう一度見てみるとヘラクレスは全知全能の神「ゼウス」と人間の女性の間に生まれた「半神半人」でアンドロメダはエチオピア王と王妃の間に生まれた人間です。アンドロメダを救ったペルセウスはヘラクレスと同じゼウスと人間の子なので「半神半人」です。因みに古代ギリシャで彫刻が作られた当初は女性の裸はタブー視されていて、男性の裸の彫刻から300年後ぐらいに女性の裸の彫刻が作られ始めたとそうで、そういう知識があるとアンドロメダの裸の彫刻も価値が増すような気がします。 番組内で東京23区の街中にある180体の女性の裸の彫刻についても解説があり、海外では美術館以外の場所で女性の裸の彫刻はほとんどないという理由もあり、最近は撤去されたり別のモニュメントのような物に替えられたりしているそうです。日本で何故街中にというのも明治時代になって、古代ギリシャ彫刻の本来の意味を理解せずに西洋化を急いだ結果なのではと説明もあって、今までちょっと関心が薄かった彫刻もじっくり観賞してみたいという気持ちにさせてくれた「チコちゃん~」に感謝です。修学旅行で見た十和田湖の「乙女の像」は今でも良い思い出ですが・・。
2023.07.22
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今朝のNHK「あさイチ」で「痴漢に遭った時の対処法」を取り上げていて、これって私が日本にいた20年前(以上)と何一つ変わっていないのでは?といきなり過去へタイムスリップした気持ちになりました。運悪く電車内で被害にあった時は「勇気を出して声を上げる」「具合の悪いふりをしてしゃがみ込む」「周りの人にSOSを発信する」等など、結局は「自分で自分を守りましょう」という昔と変わらない内容を敢えて電波を使って伝える事なのかなと憤りを感じました。 番組の最後の方で視聴者から「行政の改革が必要」「法律の改定を」と意見が紹介されたのにはホッとしましたが、これに対してもコメンテーターからは「法律の改定には時間がかかって・・」と憤りを増幅させる回答でした。 シンガポールで痴漢行為がほぼ皆無なのは行政が大きく関わっているからで、「死刑」に相当しない軽犯罪(痴漢、すり等)に関しては「むち打ちの刑」が施行されます。打ち方も4段階に分かれているそうで一番厳しいのは(多分針のような物がムチに付けられていて)気絶するほどだと噂に聞いた事があります。男性だけに課される刑罰と聞いて何だかほっとしたのを覚えています。この刑罰も大きな抑止力になっていると思いますが、もう1点日本と違って「女性を性の対象」として捉える文化や習慣が無いお陰と思っています。具体的には日本で昔はよく見た週刊誌のページに使われた女性のヌード写真は20年前のシンガポールで全く目にする事がなく「女性の地位」について考えさせられました。レディファーストが徹底していて女性の地位や待遇については世界的に見ても高いと思っています。それは建国以来の(僅か59年ですが)国のリーダーや政治家たちの「性に対する平等意識」の賜物だと思います。 ちょうど札幌市の地下鉄にも「女性専用車両」の広告があって「あぁ、まだこんな車両が存在しているんだ」と驚いたばかりでした。「女性が輝ける社会を目指して」と言われて久しいですが、通勤や通学にも神経をとがらせ挙げくに個々の自衛努力や交通機関への対策に依頼するだけというのは行政が全く怠けているとしか考えざるを得ないし、少なくても女性議員から大きく声が上がっていないというのも不思議としか言いようがありません。 因みにもし痴漢を捕まえる事が出来た場合(被害者が声を上げて駅係員が捕まえるというのがベストの方法と思いますが)初犯の場合は罰金刑で済み20万円~30万円と検索で出てきました。痴漢行為に遭って精神的に深い傷を負ったまま数年或いは数十年過ごす女性もいるのかと思うとやり切りれない気持ちになります。
2024.04.11
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「ドミニク・ラフォン」氏。「エノテカ ON LINE」から。 今年「エノテカ」でブルゴーニュの「コント・ラフォン家」の親族が南部のラングドック・ルーション地区に設立したワイナリー「Magellan」で造るピノ・ノワール100%ワインと「コント・ラフォン家」がMaconnais(マコン)地区でシャルドネ100%で造る「Vire-Clesse(ヴィレ・クレッセ)」を購入してから何と言ってもコント・ラフォン家の真髄であるコート・ド・ヴォーヌで造る「ムルソー」を買いたいと思っていました。9月の情報では例年10月に入荷があるとの事でしたが、アサヒのサイバー攻撃の影響で入荷が遅れ販売日は11月25日とエノテカ ON LINEで当日知りました。 エノテカ ON LINEの記事にはコント・ラフォンが世界の白ワイントップ生産者に選ばれるだけでなく2015年にドミニク・ラフォン氏が世界のワインメーカーのトップ30に選ばれた事が書かれています。日本にも根強い「ムルソー」ファンがいる中で日本に入荷しても全国の各エノテカ店舗でも奪い合いになるので・・という前情報でしたが、やはり札幌店は赤の「ヴォルネイ プルミエ・クリュサント・デュ・ミリュー」のみの入荷という事でした。 葡萄品種「シャルドネ」で造る秀逸な白ワインは「旧世界」「新世界」を問わず数々あると思うのですが、コント・ラフォン家のムルソーに拘るのは2006年2月にブルゴーニュ地方を旅行した際に偶然ボーヌ村のレストランでドミニク・ラフォン氏とその友人達とランチを共にし言葉を交わす機会があったからです。当時は隣に座っていた人物がドミニク・ラフォン氏だと知らずに「物静かだけれど気さくな人」という印象だけでしたが、その時ご馳走になったムルソーは今思えば最高のサプライズのワインでした。確か牛肉の赤ワイン煮に合わせたと思いますが、そのマリアージュぶりにも驚きました。 肝心の入荷した2022年のムルソーは現時点ではネット販売もほぼ完売のようですが、実はこれで良かったとも思っています。というのは来年は初めてブルゴーニュを訪れてから20年目となる私にとっては記念の年です。再び「ブルゴーニュでムルソーを」の夢を叶えるために重くなってしまった腰を持ち上げて・・と早くも来年へ向けての抱負です。
2025.11.28
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シンガポールで2店舗展開する日系スーパー「明治屋」の一画に北海道の物産を扱った「どさんこプラザ」があって、先日値引きになっていた「さんまの水煮缶詰」を買いました。値引きで6ドルで今の円安だと600円ぐらいなので高級缶詰です。 缶を見てまず目を引かれたのは「歯舞(根室から一番近い群島)」で、北方四島の水域で捕れたことを強調する缶詰は初めて見ました。缶を開けてみると今まで見たことがないほどピカピカの皮の輝きで一口食べると「脂ののり」は缶詰では初体験です。缶の横には「北海道根室に水揚げされた新鮮で脂ののったさんまを手で1つ1つていねいに詰めています(冷凍原料不使用)」と説明があって美味しいはずです。調べると「一本立ち」は「尻尾を持つとピンと立つほどの鮮度の良さ」でした。 ロシアのウクライナ侵攻が始まって今日で8ヵ月となり、3月には北方領土で金融制裁をする日本とアメリカを牽制する「地対空ミサイル訓練」や8月には「ミサイル射撃訓練」というきな臭いニュースも流れました。そして6月にはロシアはサハリン州との協力事業への援助金支払いを日本がきちんとしていないという理由で突然「日露漁業協定の停止」を発表しました。 「北方4島周辺地域での安全操業」を含む漁業協定は1998年に締結され、これはソ連崩壊後の1994年に「ビザなし渡航(ロシア地区長から根室市長への提案)」が始まった流れを汲んで漁船の不法な拿捕を防ぐために締結されたものです。 そして締結時のロシアの「エリツィン大統領(在位 1991-1999)」は「橋本龍太郎首相 (在位 1996-1998)」に2000年までには「領土問題には何等かの平和的解決を・・」と約束のようなものもしています。 1997年の「イギリスの香港返還」の影響もあり、領土問題の解決に明るい兆しが見え少なくてもロシアと日本は良好な関係へと進んでいくように一時見えました。ところが1999年、後任にプーチン大統領を指名し政界から姿を消してしまったエリツィン元大統領の言葉は泡のように消えてしまいます。現状、領土問題は一向に進展しないどころか、ミサイル訓練の時には元島民から「領土問題は益々遠のいた・・」と嘆きの声も出ています。果たしてウクライナ侵攻をロシアが敗北を認めた後に領土問題に進展があるのか・・・。これは本当にボブ・ディランの「答えは風に吹かれている」状況なのかと思います。 朗報と言えるのは日本からロシアへの援助金問題は解決し、先月の9月末からホッケ漁も再開されたようです。現在の「一触即発的状況」では世界情勢を常に気に掛けながら(ある意味命がけ)の操業になっているのかと思うと缶詰1つ頂くのでも今までとは気持ちが違ってきます。 話は変わって、戦争に負けたことが本当にいつまでもどこまでも尾を引いているのは、北朝鮮の拉致問題についても同じかと思います。 2002年に小泉元首相がブレインと共に一年間秘策を練って実現させたと言われる「日朝首脳会談」と「拉致被害者帰国の実現」の秘策を超えるものが現在岸田首相を中心に練られていのか・・。昨日で5人の拉致被害者が帰国して20年になる日に岸田首相は金正恩委員長と直接向き合う決意を表明しています。バイデン大統領からの対談要請も頑なに拒絶し続けている北朝鮮が日本の首相との対談にOKのサインを出させるための秘策はと考えると「アメリカと韓国の軍事訓練」に絡むものしか私の頭には浮かばないのですが、小室圭さんの「一発逆転合格」のような「遺憾砲」ではない秘策と「有言実行」に期待するところです。
2022.10.24
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昨日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」の3問目は「寝ている時に見る夢と将来の希望の夢は何故同じ漢字?」で実は私もずっと「何でだろう?」と思っていました。 答えは「階級制度(身分制度)」が無くなったからで「四民平等」となった明治時代になってから使われ始めたようです。一方寝ている時に見る「夢」は奈良時代の「万葉集」に100首ほどに使われていて元々は「寝目(しめ)」と読み夢に現れる(現れて欲しい)のは恋する人がほとんどだったそうです。 平安時代になって「源氏物語」に「夢のやうに」という表現が何回か登場し、この場合の「夢」は「幻」という意味合いだそうです。更に安土桃山時代には豊臣秀吉の有名な歌「~浪速のことは夢のまた夢」があり、これも幻の意味です。 江戸時代には士農工商という身分制度が作られ、生まれた土地を離れる事や仕事を選ぶ自由も無かった時代から日本は開国、明治維新となり自由に移動が出来、教育を受ける機会も増え、その中で「夢の中で別の自分を見る」事から「将来自分が希望する事(人)」の意味が加わったと番組で説明がありました。 明治になってその「夢」という意味を小説に初めて書いたのは「国木田独歩(1871-1908)」で小説「忘れえぬ人」に「~甲板の上に出て将来の夢~」という記述があるそうです。 世界的に見ても「dream」が「将来の希望」の意味も持つようになったのはイギリスでは18世紀の「産業革命」の後で自分の仕事を選べるようになった事が大きな理由のようです。「Dream」1935年 マティス 個人的に「夢」というとピカソ、マティス、アンリ・ルソーが描いた絵がすぐ浮かびます。「チコちゃん~」を見て気になって3枚の絵を確認してみるとマティスとピカソの「夢」は目をつぶっていて「寝ている時の夢」のようですが、アンリ・ルソーが描いた「夢」の目がしっかり開いている事に気が付きました。 「The Dream」ピカソ 1932年 「The Dream 」アンリ・ルソー 1910年 タイトルも「Dream」「The Dream」と定冠詞(The)の有無の違いがありました。調べてみるとAI回答はDreamは「夜見る夢、将来の夢」の一方The Dreamは「特定の夢や目標を指す場合や固有名詞として使われる」と出てきました。 なるほどという感じです。ピカソの絵のモデルとなった愛人「マリー・テレーズ・ワルテル」の思いや原田マハ著「楽園のキャンヴァス」の主要人物で絵のモデルにもなっている女性「ヤドヴィガ」の絵画界への夢や目標だったのかなあと・・・。
2025.06.21
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昨日、懇意にしている鮮魚店「魚衣」に6月が旬の「さくらます」のルイベをお願いしようと立ち寄ると店主から「残念!さくらますはもう品切れです」と言われてしまいました。「あっ、でも時知らずのルイベは冷凍庫で凍らせてあるのでお持ち帰り出来ますよ」という事で高級魚でこれも来月まで旬の時知らずのルイベを一切れ購入しました(114gで1023円は庶民にはかなりの高級魚です) さくらますや時知らず等、魚について嬉しそうにウンチクを語ってくれる店主の存在は有難く、同じサケ科でもその違いや料理の仕方まで教えてもらい魚が以前よりもっと好きになっています。産卵の前に漁獲される時知らずは卵に栄養が回らないため身にたっぷり脂がのっているのが特徴で、それは「時知らずのアラ煮」やハラスの部位の塩焼きで実感しました。先人のアイヌ民族が冬場の保存食として冷凍し保存した「サケのルイベ」のリアル体験のようです。 しっかり凍っているけれど常温で1時間ぐらい置いておくと少しシャリシャリ感も味わえるという店主からのアドバイスです。右半分は普通にわさび醤油で左半分はトマトを添えてオリーブオイルと塩をかけて頂きました。どちらも美味でしたが意外に塩焼きや煮物の時のような脂ののりがあまり無く、あっさりとした味わい後に深いコクのような物を感じました。飲み残しのイタリアの白「Pinot Grigio」を合わせましたが、なかなかの好相性でした。違うワインにも合わせてみたいのであと数回時知らずのルイベを買いたいと思っています。 ところで先日NHKの夜ドラ「あおぞらビール」で美味しい魚料理の後の締めに最高なのがカップ麺の「シーフードヌードル」とあり、気になっていたので日清のあっさり味を購入し、文句無しの締めとなりました。というカップ麺の怪しい美味しさでどんなカップ麺でもと・・💦カップ麺に旬は無いですね(^^♪
2025.06.22
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今年4月に行われたフランスのマクロン大統領と中国の習近平国家主席の会談後にマクロン大統領が「フランスは台湾情勢を巡る米中対立から一定距離を保つべき」と発言があり、この発言が欧米各国に波紋を及ぼしている事を先週のNHKのニュースで知りました。 フランスと中国の関係で思い出すのは2006年にパリからボーヌに向かう途中に立ち寄った昔「ブルゴーニュ公国」の首都として繁栄した「ディジョン」を観光していた時の事です。 13世紀後半に建てられたノートルダム教会のシュエット通り沿いの壁にある「幸福のフクロウ」は「地球の歩き方」にご利益を得るための触り方「右手で金製のものを触りながら左手でフクロウを触る」と詳細が書かれています。この瞬間を写真にと思っていると運良く2人女子高生が近付いて来て写真をお願いすると「中国人ですか?」と満面の笑顔で話しかけられ「日本人です・・」と言うと明らかにがっかりした様子・・。来星前に中国人留学生から人気の高い海外留学先がシンガポール(中国語が通じるので優位点が多い)とフランス(留学生に手厚い保護がある)と聞いていたので、この女子学生達は交流のため中国語を勉強していてネイティブ・スピーカーと試したかったのかなぁとフランスと中国の友好関係を初めて肌で感じた瞬間でした。 シンガポールで何度か参加したフランスのボルドーワインのティスティングの会(著名なシャトー関係者達の参加もあります)でも、シンガポールは中国へのワインの売り込みにちょっと立ち寄っただけと話す関係者もいて、富裕層が多いシンガポールでもやはり人口の多さと購買力では全く中国に太刀打ち出来ない事を痛感させられました。 2020年の統計ではフランスにとって中国は第2位の輸入元で(中国の総輸入の11.3%を占める)フランスからの航空機、自動車、香水などの化粧品、ワインや乳製品輸出に重要な国であること、また中国のフランスへの投資額はアジアでは最大である事でもマクロン大統領の発言には頷かざるを得ないものがあると感じます。 ウクライナ戦争や米中対立で欧州の結束が望まれていますが、自国の経済維持も最重要課題と考えると中々難しいところがあり、マクロン大統領の発言はそれに一石を投じ決して世界的な動きとして負の方向には向かわないことを願います。 ところで日本でも「幸運を呼ぶフクロウ」と言われていますが、何故と思い改めて調べて見るとフクロウは夜行性で夜目が効くことで「見通しが明るい」、首が非常に曲がることから「開運、招福、お金に困らない」と言われている事に因るようです。またフクロウに漢字を当てて「不苦労」から苦労しない等もありました。 余談ですが、日本にいた時に姉が「毎日目を合わせるとお金に困らないようになるから・・」と手作りの紙のふくろうをプレゼントしてくれて今もテレビの前に飾ってありますが、毎日目を合せていないのがいけなかったかなぁ💦「今日から一日一視線で💰」
2023.06.29
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ワインショップ「ヴィノスやまざき」で店主から「テーブルワインの味わいを超える1本」と勧められたのがフランスの南ローヌ地方で造る「GUILLOT RED Barrel Selection 2022」です。通常価格(税抜き)1400円が1000円とかなりのお値打ちです。葡萄品種はシラー70%、グルナッシュ30%で樽熟成です。 購入した日にすぐひき肉、豆腐、パプリカにニンニクを多めに入れて炒めた中華風の1品に合わせましたがこれはかなりの好相性でした。というか何に合わせても美味しいのではと思うほどアルコール度数14.5%ながらマイルドで飲みやすいワインでもありました(翌日のマグロのカルパッチョにもぴったりでした) ローヌ地方のワインを久々に飲んだので検索して復習すると「エルミタージュ」に代表される北ローヌワインはシラー主体で重厚なワイン、「シャトー・ヌフ・デュ・パプ」に代表される南ローヌワインはグルナッシュ主体でシラーやムール・ヴェルドをミックスしています。今回購入の「GUILLOT RED」はシラーが70%なので南ローヌというより北ローヌにやや近いワインなのかもしれませんが、それにしても飲みやすく、合わせやすいワインでした。 ボトルの下に置かれた「ワイン情報」には「ヴィノスやまざきではこの生産者(ローラン・ギヨ)のワインはボジョレー・ヌーヴォーでおなじみ」と書かれていて、もうすぐ解禁となるボジョレー・ヌーヴォーの事も考えました。未だに日本ではボジョレー・ヌーヴォー崇拝のような習慣が残っているようですが、ボジョレー地方の葡萄品種は「ガメイ」でフランスでは未だにマイナー品種のイメージがあると思います。そのガメィで造る新酒を飲んで「今年のフランスの葡萄はとかワインは・・」と言うのは依然違和感を感じていますが、ただ「GUILLOT RED」を造るギヨさんのボジョレー・ヌーヴォーにはかなり興味が湧いてきました。
2024.09.04
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今週水曜放送のNHK歴史探偵「天才ダヴィンチ(1452-1519)3つのミステリー」を見て「モナリザ」が何故世界一の名画と称賛されるかやっと分かった気がします。 モナリザの「肌の色」がまるで生きている人物の肌のように見えるのは2023年に発見された絵の下地に「酸化鉛の化合物の顔料」を使っているためという事でした。酸化鉛は当時は絵具の乾燥剤として使っていて顔料として使ったのはダヴィンチが最初で、その酸化鉛の上にピンク色をのせる事で深みや温かみがある顔色を作り出すことに成功したようです。「蛍光X分析」の画像 そして「謎の微笑み」は影の濃淡のみで表現され、当時は影の薄い部分と厚い部分に違う色の絵具を使っていたのが、ダヴィンチは黒と茶色を混ぜた同じ色を顔の部分に合わせて塗り重ねる回数を変えていったという事です(蛍光X分析による)。これは絵画史上でも画期的な手法のようです。実際に日本のダヴィンチ研究家が酸化鉛を下地に使い、影の濃淡のため塗り重ねをして「モナリザ」を描いてもダヴィンチが描いたリアル感のある絵には全く及ばないという実験が紹介されていました。 個人的には2006年にルーブル美術館でモナリザを見、2021年にシンガポールで大規模な「ダヴィンチ展」を見て、ダヴィンチが絵画だけでなく医学分野や発明家として優れた人物である事は理解できても「モナリザ」が500年という時を経ても称賛される理由が今一つ理解出来ないままでした。 下記は2021年「ダヴィンチ展」の後、何故イタリア人画家の絵がフランスのルーブル美術館に?と疑問を持って調べて日記に書いた物です。 ダ・ヴィンチはイタリアを代表する画家なのでイタリアの美術館に所蔵されているのは当然と思うのですが、それでは何故世界的知名度NO1と言っても過言ではない「モナ・リザ」がフランスの「ルーブル美術館」所蔵なのか気になり雑誌「世界の美術館・ルーブル美術館Ⅰ」を改め読み返しました。 『1519年、フランスのロワール河畔の街アンボワーズでダ・ヴィンチは67年の生涯を閉じた。死の傍らには現在ルーブル美術館が所蔵する「モナ・リザ」「聖アンナと聖母子」「洗礼者ヨハネ」の3枚の絵が残されていた。そして死の知らせを受けて駆け付けたのは自国の芸術振興のために老画家をアンボワーズへ呼び寄せたフランス王「フランソワーズ1世」であった・・・』 なるほど、そんな流れがあったのですね。2006年にルーブル美術館で見た「モナ・リザ」はこの絵だけガラス板で仕切りがあり撮影禁止、そしてこの絵の前にだけ人だかりがあり少し離れた位置からはとても小さい絵(77㎝x53㎝)に見えました。
2025.05.17
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「モナリザ」のモデルが誰なのかは美術史最大の謎のようですが、先週水曜放送のNHK「歴史探偵」の「天才ダヴィンチ3つのミステリー」で何だか謎が解けたような気持ちになりました。 モデルの第一候補がフィレンツェの裕福な商人の妻「リザ・デル・ジョコンド」である事は2021年のシンガポールで開催の「ダヴィンチ展」で知りました。「歴史探偵」がこの説に異議を唱える理由はリザが商人の妻であれば必ず指にはめているはずの結婚指輪をしていないという点です。 そして番組で第二候補に挙げたのが、ダヴィンチのパトロンだったメディチ家のジュリアーノ閣下の愛人という説です、実際にダヴィンチから愛人の絵を描いていると聞いた人物の証言が「美術家列伝(1568年版)に書かれているようです。ただこの説もダヴィンチがモナリザを描き始める前にジュリアーノ閣下が他界しているので当時発注を受けてから描き始めるのが通常だった事を考えるとこの説にも疑問符を投げかけています。 ダヴィンチが亡くなるまでの3年半を過ごしたお城 お城の中のダヴィンチの工房 最後の第三候補として私にも驚きだったのがモデルはダヴィンチの母親であるという説です。ダヴィンチは母親の身分が低かったため父親との結婚を許されず非嫡出子として父親の下で幼少期を過ごしているため母親への思いには人一倍のものがあったようです。そして母親と再会出来たのがダヴィンチが41歳の時でその前年に母親が再婚した夫が亡くなったためダヴィンチを頼ってという事のようです。再会後、1年間ほど母親と一緒に暮らし、亡くなってから「モナリザ」を描き始めたという経緯だそうです。 ネットで検索するとダヴィンチ(1452-1519)がモナリザを描いたのは1503年~1506年とあり、ダヴィンチが51歳の時に描き始めた事になります。その後64歳でフランス国王フランソア1世にフランスの文化振興のため招かれ、アンボワーブにあるクロリュセ城で3年半を過ごします。弟子たちに絵画の技法を教えながらもモナリザは修復のような形で描き続けられたのではと思わせる番組の内容でした。 母親がモデルであれば指輪をしていない事や喪服やベールを被っている事もすんなりと納得がいきます。そしてモナリザ(母親)の顔は若かった時のダヴィンチの理想の女性として描いたのではという番組でのコメントで天才ダヴィンチもやっぱり人の子という親しみも湧き、こんな情報を持ってもう一度名画と対面してみたいと思いました。
2025.05.19
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原田マハ著「リボルバー」でゴッホが自殺に使ったとされるリボルバーは弟のテオがパリで護身用に所持していた銃という設定です。ゴッホのかねてからのお願いでアルルで共同生活を送ることになった画家ゴーギャンにテオがゴッホと何か諍いが起きた時の護身用として(弾は装填せずに)送ったのが、実はゴッホの依頼で弾を一つだけ装填してゴーギャンに郵便で送られたという流れです。そしてゴーギャンはその銃をアルルを去った後タヒチにも持って行きます。 タヒチから一度フランスに戻って来たゴーギャンはゴッホから自殺をほのめかす手紙を受け取り、1890年7月27日ゴッホの終焉の地「オーヴェール・シュル・オワーズ」にゴッホの身を案じその銃を持って訪れます。リボルバーに弾は装填されていないと信じていたゴーギャンがゴッホとの言い争いで自殺を装うように銃を自らのこめかみに・・。そしてゴッホとの揉み合いからゴッホの脇腹に~というのは説得力がありました。 思い出したのが同著の「たゆたえども沈まず」でその中でもやはりリボルバーはテオがゴッホとの諍いがあった時にと所有していた物で、ゴッホがパリからアルルに移ってしまった後は鞄に入れていたのをすっかり忘れていました。その鞄をたまたまサン・レミからパリに戻りオーヴェール・シュル・オワーズに向かう朝にテオから借りる事になりゴッホはリボルバーの存在を知る事になります。その後鞄だけはパリでテオに返却するもののリボルバーはそのままゴッホが所持し悲劇へと繋がって行きます。 通説はリボルバーはゴッホが終焉の地で寝泊まりしていた「ラヴ―亭」の経営者が所持した物でそれをゴッホが持ち出し、数年経って農婦によって偶然発見され元々の所有者であるラヴ―亭に返却され店に一時展示されていたという事のようです。 原田マハ氏があくまでもリボルバーはテオの物であったという設定は、特にテオがゴッホの死から半年後に衰弱死する事などからも妙に納得させるものがあります。「ヴァエホの肖像」 小説「リボルバー」ではそのリボルバーとゴーギャンのタヒチでの最後の愛人だった「ヴァエホ」の肖像画がヴァエホの娘「エレナ」にそして孫の「サラ」に受け継がれて行くという展開です。ゴッホの死に直接関係する銃なのか確たる証拠がないなか、サラが出品してお金を得たいと思った理由は・・。 『ゴッホが自殺に使ったとされるリボルバーは2019年6月19日、パリの競売会社オークション・アートによって競売にかけられ、約16万ユーロ(約2千万円)で落札された』で小説「リボルバー」は締めくくられています。 リボルバーや自殺か他殺かというのはゴッホに纏わる永遠のミステリーとしてもう解明される事はないのではと思いますが、だからこそ一層ゴッホの絵が永遠に輝き続けるのだと思います。【追記】2024年6月9日死の2か月前からゴッホが滞在していた「ラブー亭」3階の屋根裏部屋(芸術新潮から) 「芸術新潮」4月号の「原田マハのポスト印象派物語 ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ」をやっと読み始めました。ゴッホ最終の地「オーヴェール=シュル=オワーズにゴッホを訪ねる」に「7月初旬のパリでのテオとの口論やその後のガシェ医師との仲たがいが確認されてはいるものの、死の真相はいまだに謎のままである。21世紀に入ってからは他殺説も提唱され、2019年には自殺に使われたという拳銃がパリのオークションで落札された」とあります。個人的には原田マハ著「リボルバー」に描かれたゴッホの死の原因の大胆推理に信憑性がある気がします。
2023.10.16
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先月「エノテカ」にワインを買いに行って支払いの後に「コンピューター上の問題があってポイントは後日必ず付けますので」とスタッフからお詫びがありました。その時はエノテカだけの問題だと思っていたのですが、後日エノテカのワインセミナーに参加した際に「アサヒへのサイバー攻撃の影響」である事を知りました。Les Heritiers du Comte Lafon 2022 店長さんから詳細が聞けたのは9月に「コント・ラフォン家」がブルゴーニュのMaconnais(マコン)地区でシャルドネ100%で造る「Vire-Clesse(ヴィレ・クレッセ)を運良く20%引きで購入して、その際に本家本元のコント・ラフォン家の「ムルソー」は今年入荷があるかどうか聞いていたためでした、 その時の店長さんのお話では昨年は10月に10本ほど入荷があり今年も同じぐらいの本数の入荷を予定しているという事でした。3万円台のワインは高値の華ですが、折角今年4月から美味しいワインを飲むために仕事を始めたのでそのお祝いにと思ったのと出来ればムルソー村とマコン地区の味わいの違いを実感してみたいと思っていました。入荷したら連絡を貰う事になっていて先月のワインセミナー参加時に「ムルソーは・・?」と尋ねて事の真相を知った状況です。そして今も連絡がありません。 そして今朝のNHK「週刊情報チャージ!チルシル」でアサヒへのサイバー攻撃について分かりやすく説明していました。昔は手作業で受注を行っていたのが今は全てがコンピューター化されているため受注や発送が出来なくなり、特に海外からの輸入品の場合「通関」作業に支障をきたしているのだと思います。 ネットの記事を見てみると[アサヒへの攻撃ではQilin(キリン)」を名乗る集団がランサムウェア(身代金要求型ウィルス)攻撃の犯行声明を出している」とあります。この集団が何者なのか、それにしてもライバル社の「キリン」を名乗っている事にかなりの悪質性を感じます。「チルシル」では徐々に回復に向かっているという事でしたが、エノテカのアプリの購入履歴やイベント参加履歴は更新されないまま9月までで止まっています(ポイントはアップされているようです) エノテカの店長さんの予測では入荷は11月になるのでは・・?という事でしたが、日本で相変わらずの人気を誇る「ボジョレー・ヌーヴォー」もエノテカでは入荷が遅れるのかなぁと余計な心配までしてしまいます。
2025.11.15
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毎年この時期友人が日本から送ってくれる「サプライズプレゼント(お中元)」が昨日郵便で届き、私の好物の食材の中に何と「熱田神宮の勝守 勝紐」が同封されていました。 熱田神宮の名前は知っていても訪れた事がなく、果たしてどこだったかな?と調べて見ると愛知県名古屋市で「織田信長」とも深い縁があり「信長伝説」が残る神社でした。ちょうど先々週の大河「どうする家康」の「本能寺の変」の回で亡くなったばかりで凄いタイミングと思いました。 勝守と勝紐は戦勝の舞「陵王」の舞装束の柄で作られている事、勝紐は左手への巻き方も丁寧に説明があります。同封の「信長伝説」に「織田信長が桶狭間の戦いの前に戦勝を祈り、見事に今川義元を討つ事が出来た事から開運・金運・成就運・勝運・仕事運などと共に男らしさにあやかりたいと願う方々が多く参拝している」と書かれています。 熱田神宮を改めて調べてみると創建は第12代「景行天皇(71-130)」の時代で1900年以上の歴史がある神社でした。学校の日本史の教科書でおなじみの「仁徳天皇」は第16代なので、その4代も前の天皇の時代です。そして景行天皇の皇子が有名な「日本武尊(ヤマトタケルノミコト)」で天皇継承時には必須の「3種の神器」の1つ「草薙剣」で命を救われながらも剣をそのまま現在の名古屋市に置いたま三重県で没した事からこの剣と熱田神宮は深い繋がりがあるそうです。 そして草薙剣と言えば平安時代末期の源平合戦の最終戦「壇ノ浦」で入水した安徳天皇ともに海の底に沈み「八咫鏡(やたのかがみ)」と「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」は後に発見されたものの剣だけは見つけられず現在、代用品が使われているという興味深い歴史ミステリーの1つです。朝ドラ「らんまん」の中で高知県の越知町の横倉山が映し出されて「平氏残党と共に安徳天皇は生き延びて余生をこの地で過ごしお墓が残っている・・」というエピソードが紹介され、私は初めて聞く話に驚きましたが、もし剣だけを安徳天皇が持参していたらと想像が膨らんでしまいます。 熱田神宮を調べ日本の悠久の歴史にも触れているうちに「勝守、勝紐」のご利益がありそうな気になって来て、今年残り5ヶ月何か1つでも「勝」が得られればなぁと・・。
2023.08.02
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ネットの記事に西武ライオンズの本拠地「ベルーナドームは過酷過ぎる」「今年の夏を乗り越えられるのか」があり、じっくり読んでみると7月5日の西武対ロッテ戦で先発したロッテの小島投手が7回で連打を浴びマウンド上で動きを止め、その後西武の源田選手を三振に打ち取った後降板したと書かれています。試合後に小島投手が「途中から投げるたびに息ができなかった」とコメントしどうも軽い熱中症に罹ってしまったという事でした。 7月10日の西武対日ハム戦はテレビで見ていましたが、確かに解説者からベルーナドームの暑さが指摘され日ハムの金村投手も最初は普段のピッチングが出来ていない様子でした。「ベルーナドーム」1999年 開場 2021年に大規模改修工事 ネットの記事にはベルーナドームの暑さの理由について「既存の球場に屋根をつけた特殊な作りをしていて、夏は暑く冬は寒いのが特徴」とあります。7月でこの状態であれば野球ファンとしては8月は一体どうなるんだろうと不安になります。「札幌ドーム」2001年 開場 そして記事は「西武の札幌移転 再燃」と続き、1998年に札幌を準本拠地にする構想があった事を紹介していて、私は初めて知りました。構想の理由としては西武の親会社が系列のプリンスホテルやスキー場、ゴルフ場を北海道に持っている事もあるようです。ただ2002年に日ハムの北海道移転が表面化してこの構想は自然消滅したそうです。万が一、この構想が再燃したとして候補に挙がるであろう球場が「札幌ドーム」とあり、道民の一人としては「光明」のようです。日ハムの本拠地がエスコンFになってから札幌ドームの赤字が大きな問題となっていて2024年3月期の純損益は6億5100万円という事です。 ちょっと気になって7月5日からのロッテ3連戦、日ハムとの2連戦の結果を見てみると、この暑さに慣れているはずの西武が5連敗していました。8月までの試合結果と球場内の気温によっては「再燃」が加速化するのかなぁとも思います。【追記】2025年6月28日 昨日の日ハム対西武の試合は北海道はテレビ中継が無かったのでラジオ視聴をしていて西武の今井投手の様子がおかしいと解説があり「熱中症」の事がすぐ浮かびました。日ハムの伊藤投手も完投間近の8回で交代となりました。今朝のネットのニュースではやはり球場は30度を超えていたようで、新庄監督は「今井投手がトラウマにならなければ良いが・・」とコメントしていました。命の危機に関わる事で早急に対策を講じて貰いたいものです。
2024.07.12
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昨日のNHK「SONGS」で初めてフルで「さだまさし」さんが歌う「マイアミの歓喜 もしくは開運~侍ジャパン」を聞きました。明るいテンポの曲に「栗山語録」も織り交ぜられ、何よりも声の出演を依頼された栗山監督の「あとはまさしにまかせた!」に合わせて、2006年の王貞治監督と今年の栗山監督の名誉ある背番号「89」のユニフォームとグラブを持って「最高の幸せ」を噛みしめながら歌うさださんも素敵でした。 番組の中で栗山監督と30年来の友人である事にも触れて、以前に「今夜も生でさだまさし」で「栗山が~」と「さん」を付けなかった理由がやっと分かりました。さだまさしさんと言えば初代名誉会長も務める生粋の「ヤクルトファン」ですが、そう言えば栗山監督も1984年~1990年までヤクルトで現役選手としてプレーしていました。ウィキペデイアでは選手時代の「メニエール病(平衡感覚が狂う三半規管の難病)」に苦しんでいた事が書かれていて苦労人でもあった一面を知りました。参加者全員へのサプライズプレゼント? 話は変わって、歌詞の中の「夢は正夢」で今月初旬に大阪で開催された「栗山元監督の講演会」に運良く参加出来た知人からのメールとサイン入りのボールの写真を思い出しました 『主にWBCの裏話をしてくださいましたよ。合宿から40日間で選手の涙を見たのは指を骨折した源田選手と途中離脱した栗林投手の2人だそうです。そして大阪会場だけに、気を使われて阪神タイガースの話題も散りばめながら・笑。栗山監督はお話がとても上手でスムーズで、紳士的でユーモアセンスがあって、選手が「監督のためにも優勝する」とついていった気持ちがよく解ります。大谷投手やダルビッシュ投手の人間味の部分もお話してくださってWBCは野球を観るというよりヒューマンドラマを見ているようだったと改めて思い出しました』 自分もその会場にいるような気持ちにさせてくれる知人からの温かいメールです。そして知人達が勇気を出して監督に話しかけた時の会話もホロリとします。 知人:「私、WBCずっと観ていました!」監督:「これからも野球を好きでいてくださいね」知人の友人:「宮城君を選んでくれてありがとうございます!」監督:「宮城かわいいよね~」知人:「宮城君と佐々木コンビが大好きです」監督:「ろうきね、仲いいよね。宮城頑張ってるよね、言っとくよ~笑」 最後に記念撮影もあったようで知人からは大興奮とありましたが、知人からのこのメールは私にとっては宝物級です。 昨日のSONGSでさだまさしさんが曲の最後で叫ぶ「日本大好き!」に大きく元気を貰い、その後もっと元気をもらえるように検索して歌詞もじっくり読んでみました。「いざ狭き門より入れ、夢を高く掲げて持てる力の全てを尽くして、女神を待て」「みんなが苦しんで毎日生きてる。あのマイアミの歓喜に勇気もらった」
2023.06.23
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パリーグのCSファイナルステージは日ハムが金曜日から3連勝を飾り、今日が日本シリーズ進出をかけての最終戦となりました。これに先立ち新庄監督は今日勝利を収めたら「シャンパンファイト」を行うと発表しました。 思い出したのは今月3日放送のNHK「チコちゃんに叱られる」で「野球で勝利を祝うビールかけを最初に行ったのはどのチーム?」です。番組では1959年にリーグ優勝した南海ホークス〈現:ソフトバンク)に所属していた日系アメリカ人選「カールドン半田」がアメリカではシャンパンファイトで大騒ぎをするのに何故日本の祝勝会はこんなに静か?と不満に思いエースの杉浦投手にビールを頭からかけたのが始まりと説明がありました。因みにメジャーリーグでは1956年までビールかけが一般的で最初のシャンパンファイトは1957年だそうです。シャンパンファイトの起源を調べるとナポレオンの戦勝祝いや1967年のル・マン24時間レースの優勝者がかけたとか諸説あるようですが、何だかビールよりシャンパンの方がお洒落と勝手に思ってしまいます。 大リーグを経験した新庄監督ならではの選択かなとも思いますが、昨年ワールドシリーズを制覇したドジャーズの地区優勝の際のシャンパンは価格を抑えた7100円の物という記事もありました。さてさて、ネットの記事では既にシャンパンは用意されているという事ですが、一体いくらの物が用意されているのかも気になるところです。 余談ですが、昨日PV観戦に行って飲み物を買いに「The Fifty Fifty」に行くと大きなメニューが店頭にあって何とカリフォルニアを代表する「オーパスワン」がボトルで12万円とあり驚きました。後でワイン通の友達に聞いてみるとヴィンテージにもよるけどワインショップで最近見たのは8万8千円だったと連絡がありました。恐るべしオーパスワンです。宝くじでも当たったらエスコン内の「Tower Eleven Hotel」に泊まり1本オーダーしてみたいものです(^^♪
2025.10.20
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2020年12月に書いた日記ですが写真が消えてしまっているので内容を修正してアップします。 「アーティゾン美術館」の前身「ブリジストン美術館」の創設者であり近代美術最大のコレクターと言われる石橋正二郎氏(1889-1976)は第二次世界大戦前から絵画の鬼集に意欲を見せ始めていました。 最初は郷土(福岡県)の先輩であり日本の近代洋画の発展期を飾る明治浪漫主義の天才「青木繁」の作品への愛着から始まったようです。 1966年に日産自動車と合併した「プリンス自動車工業」の育ての親で一代で「石橋財閥」を形成した実業家ですが、その14年前の1952年に「ブリジストン美術館」を開館しています。 手元にある「ブリジストン美術館ガイド」の中に石橋氏によっていかに精選され、フランス近代絵画の神髄を理解した作品が集められたかということが記されています。 『セザンヌ研究家の「ベルナール・ドリヴァル」氏は同館を訪れ「フランスを遠く離れた日本でこれだけ精選された、しかもフランス近代絵画の神髄を理解したコレクションを見ようとは想像もしなかった」と語り、その後50余点による「東京石橋コレクション所蔵 コローからブラックに至るフランス絵画展」が「フランス絵画の里帰り展」の名で1962年にパリ国立近代美術館で開催された』「生木と枯木のある風景」 ピカソ 1919年 1930年代のナチスの台頭までヨーロッパでは束の間の平和を享受し、ピカソもオルガとの結婚によって伝統に回帰して「新古典主義時代」と呼ばれる絵画の制作を始めます。その特質を示す貴重な一枚と書かれています。またピカソにしては「珍しくまともな風景表現が見られる」とも・・ 「若き農婦の肖像」 モディリアーニ 1918年頃 モディリアーニは亡くなる2年前に療養で訪れた南フランスで多くの肖像画と珍しく数点の風景画を描いたそうです。「なで肩で細長く延ばされた身体、傾いた卵型の顔、アーモンド型の目など、モディリアーニの人物像がここに集約されている」と書かれています。「梨」 ブラック(1882-1963) 1924年 「1918年頃までピカソとキュビズムを推し進めたブラックは第一次世界大戦以降は急速に古典主義の作風に転じ、晩年まで古典的世界を希求した」と書かれています。この作品は1920年代に描かれた古典主義的な静物画の一枚だそうです。 「腕を組んですわるサルタンバンク」 ピカソ 1923年 美術館ガイドには「伝統破壊者中の最たる存在であったピカソが、それまで高貴な存在に限定されていた絵のモデルに下層の芸能が絵画の主題になり得ることを広く世間に知らしめた」とあります。 巧みな技を見せるデッサン、赤と黒の絶妙な色使いなど最初見た時に一体誰が描いた絵なのだろうと思ったのを思い出します。 日本画もヨーロッパ絵画も珠玉の作品を所蔵している美術館ですが、現在も同じ場所にあるのかとネットで調べてみると「ARTIZON Museum(アーティゾン美術館)」と2020年の1月に改称して同じ京橋ですがミュージアムタワーに移転していました。「ブリジストン美術館ガイド」 表紙には「モネ」の「睡蓮」が使われています。 先日原田マハ著「常設展示室」を読み終えて、コロナ禍が収まって一時帰国が出来た際にはいくつか美術館を訪れたいものです。
2022.02.08
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シンガポールに20年間住んで住みやすさを実感する1番目が「安全性」です。政府が「犯罪が少ないというのは決して犯罪がゼロではない」とビルや住居のセキュリテイの質を年々向上させています。そして2番目は「ゴミの分別がなくいつでも捨てられる快適さ」です。 12月に入り本帰国を控えて処分する大型の家具の事で不動産屋さんに確認すると4人掛けの食卓テーブル(椅子4脚)、ソファ、机はコンドミニアムの1階にあるごみ置き場には捨てられないので業者にお願いするしかないということで3つ合わせて100ドル~300ドル(1万円~3万円)くらいと言う事でした。不動産屋さんが業者を手配してくれるので問題ないのですが、政府系の住宅(HDB)に住む友人からHDBではどんな大型の家具でもゴミ置き場に捨てたり無料で回収をお願い出来ると聞き驚きました。住宅の種類によって粗大ごみの扱いが違うようですが、それでも日本に比べると手軽に捨てられるという感じです。 シンガポールのフリーペーパー「SingaLife」に「コンドミニアムの場合テーブル、椅子、戸棚などの粗大ごみは粗大ゴミ置き場に置いておくと契約している収集業者が回収してくれます」とあるのでもし費用が発生しても貸主の負担かなと思い、不動産屋さんに相談する前にこの記事を見ていたら無駄な出費が無かったのかなと後悔です。 粗大ごみは別として普段家庭で出るごみに関してはシンガポールは全く分別せずに各階にある「ダストシュート」にポンと捨てるだけでこの生活を20年間続けると帰国してからの事が大袈裟ではなくかなり心配になります。 検索すると日本では各地方自治体によって違いがあり、またダイオキシンを発生させない高額な焼却炉がある自治体はそんなに分別のルールが厳しくないというのもあり統一できないものなのかなぁと考えます。別の記事には分別が嫌であれば直接ゴミ焼却炉へ持って行く手もある等と書かれていますが、車が無い場合まさか地下鉄やバスに乗ってというのはあり得ないだろうなぁとか・・。各自がゴミを増やさない工夫をしながらも少しでも分別の負担を軽くするある程度国内で統一した方法を政府には是非検討してもらいたいです。 「追記」2024年2月28日 本帰国してほぼ2ヵ月が過ぎゴミの分別やごみ捨てのルールを少しずつ学んでいるという感じです。最初はきちんと出来るのだろうかという不安ばかりが大きかったのですが、意外に何だか人間らしい生活をしているような感じです。ゴミを減らすために極力食べ残しや捨てる食材を減らす事、不必要な包装はしてもらわない琴など考えさせらる事が多いです。 何でも楽しんだ者勝ちかなと思ってニトリの「分別ゴミ袋スタンド」をネットで見つけて購入しました。550円という安さも人気の秘密で品切れがで数日待って今日受け取りました。早速3種類のポリ袋をかけてみましたが、なかなかお洒落でこれからの分別も楽しくなりそうです(^^♪
2023.12.19
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ミリオネアの数で順位が決まっています。 先週「世界で最も裕福な都市 ランキング(1位~50位)2025年版」の発表がありました。「HNW(High Net Worth)」という「投資可能な流動資産を100万ドル(約1億4500万円)以上保有するミリオネアの居住者が多い順番でランクを決めているようで、1位は昨年同様ニューヨークでした。注目すべきは2位のアメリカ西海岸のテクノロジーが生み出す富の拠点やシリコンバレーに代表されるベイエリアで、2014年からの10年間でミリオネアの数が98%増加しています。シンガポールのセンティミリオネアとビリオネアの数は東京の約1.5倍 3位は昨年と同じ東京ですが、10年間の増加率は4%に留まっています。他のアジアの国々では中国の北京や上海は増加率は高いものの10位以内にランクインの都市はありません。その中で目を引くのは順位としては昨年と同じ4位のシンガポールで増加率も62%と高くなっています。特にセンティミリオネア(保有資産1億ドル以上)とビリオネア(同10億ドル以上)の数が日本を超えています。 20年間シンガポールに住んで個人的に納得の数字と思うのは政治が一院制で安定し、かつ決断や実行が速い事、政治家がグローバルな視点に立ち優秀である事、国と金融がタッグを組んで国民に投資などで資産を増やす様々なスキルを紹介している事などがすぐ浮かびます。 そしてランク発表の記事の中に「これらの国(上位ランクにある都市)には共通するDNAがある」という面白い言葉がありました。DNAの3点に「堅固な法制度」「高度な金融インフラ」「グローバルな人材と資本を歓迎する投資移住プログラムがある事」を挙げ、最も裕福な都市トップ10のうち7都市にこのプログラムがあるようです。人口が約500万人と移住に力を入れるシンガポールは勿論ですが、お隣の国のマレーシアもこの制度があるようです。母国語が日本語のみである日本で外国人富裕層が増えるリスクもあるとは思いますが、都市や国を富ます(引いては国民の生活を豊かにする)という政策の重要性を実感します。
2025.05.31
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昨日のYahoo Japan ニュースに「資源がない、土地がない、でもめちゃくちゃ豊か。シンガポールのすごい秘密」という記事がありました。土地と資源の奪い合いである ロシアによるウクライナ侵攻、台湾有事、そしてトランプ大統領再選、近々ではイスラエル、イランと米国の核を巡る問題(元々は石油資源を巡る争い)等、世界情勢は更に激震の様相を示している中、記事では「シンガポールの1人当たりGDPが7万8115ドル、1人当たりGNIは6万5541ドルで、これはともに日本よりも高い数値」である事からシンガポールを立派な先進国と位置付けどこに強みがあるのかについて説明しています。 【土地がない、資源がない。そんなシンガポールは、独自の成長戦略を描いていきます。シンガポールは国民の4分の3が中国系です。しかし中国系を優遇するような政策はありません。 中国系以外のマレー系、タミル人(インド系)を平等に扱います。具体的には、中国系が話す中国語、マレー系が話すマレー語、タミル人が話すタミル語のすべてを公用語に制定しました。依怙贔屓はしないということです。 主要民族の言語をすべて公用語にしたため、民族対立はほとんどなく、非常に政情が安定した国です。また英語も公用語として制定されています。これは、それぞれ母国語が違う国民同士の共通の言語として広く話されているからです。「みんな仲良く」が国是なのです。 英語が公用語、そして政情が安定している。これは、海外からの投資を呼び込むのに十分すぎる条件です。 シンガポールの資源は「人間」ということです。スウェーデンもそうでしたが、人口が少ない国の経済成長において、人材育成は最優先課題なのです。それゆえに政情の安定を作り出すことが重要でした。政情が安定し、観光業や金融業が発達しました。もちろん台風や地震などの自然災害がほぼ無い事も経済発展の要因の1つです】 シンガポールに20年間住んで実感する内容ばかりです。独立当初から優れた政治家を育成する事を国是ともし、その成果が実を結んでいるのだと思うと国を導くリーダー達がいかに大切であるかを実感させられます。
2025.06.25
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私の一押しチキンライスのお店「文東記(Boon Tong Kee)」は勿論健在です🐤 昨日のNHK BS「国際報道」で「シンガポールのレストラン閉店の嵐」の特集があり、昨年およそ3000軒が閉店を余儀なくされた事を知りました。閉店の理由は店舗の賃貸量の高騰(2年前に3倍にそして来月には更に3倍に)と人件費や仕入れ輸入食材価格の高騰のようです。ただ20年間シンガポールに住んで、飲食店の閉店(特にコロナ禍)、住居やオフィスの賃貸料の値上げは周期的にあったので私にはそれほど驚く事ではないですが、驚いたのは「大卒以上の月給の中央値が昨年約100万円に到達した」のとインフレ対策として政府が今年「国民一人当たり最大で9万円の商品券を配布した」という事でした。日本の2万円給付が選挙後宙ぶらりんなままの状況でスムーズに商品券の配布が行われたと思うと金額より政府対応のスピードの重要性を痛感します。 世界の平均年収も気になって調べてみると1位がスイスでヨーロッパやアメリカが続いています(10位以内にアジアの国はありません)アジア諸国における年収の比較という記事もあって内容は下記の通りです。 【アジア地域では、日本、韓国、中国、シンガポールなどが注目されます。2024年のデータによると、日本の平均年収は460万円であり、他のアジアの先進国と比べるとやや低めの水準です。一方、韓国は約520万円、中国の都市部では約300〜500万円、シンガポールでは750万円を超える見込みです。特にシンガポールは国の規模が小さいながらも、金融やIT、医療などのセクターで企業が成長を続けており、高い収入水準を維持しています。一方で、物価や生活費が年収に対して高くなる国もあり、年収がそのまま生活水準に直結しない場合も考えられます】 果たして昨年日本より1.6倍の平均年収があるシンガポールで「給与に関する不満」がどれだけああるのかは分かりませんが、少なくても所得税率が低く、住民税等の税金がない事を考えると満足度は高い方なのではと考えます(あくまでも家を所有しているシンガポール人という意味です)そして満足度を維持する要因は「官民一体」となって国民(就労ピザ所有の在星者も含めて)の所得や資産を増やす事に尽力している事というのが20年間シンガポールに住んで日本との違いで感じる事です。 番組内でもこれだけ賃貸料や人件費が上がると移転する日系企業も増え(日経企業のオフィスは5年前から2割減少)アジアのビジネスハブの地位が他国に奪われるのではという危惧もある中「転んでもタダでは起きないシンガポール」と前置きして、飲食店の人出不足を解消するためのAI使用の自販機の開発と海外進出ビジネス、AIやロボット等の先端技術のための投資の呼び込みを世界中から行いAI立国を目指す官民一体の政策などが紹介されていました。「危機をチャンスに!というシンガポールのお家芸は日本も参考にする点が多いのでは」と特集を締めくくっていました。
2025.09.05
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アルコール度数 14% 今週火曜日のOさん、Cさんとの4回目「お家ご飯の会」のメインのワインはOさんが勧めるイタリアのピエモンテ州ランゲ地方の生産者「GAJA(ガヤ)」の「SITO MORESCO 2020」でした。ちょうど先月エノテカで同じピエモンテ州のネッピオーロ100%で造る「DOCG バローロ8種類」の飲み比べに参加ししたので味わいの比較も楽しみでした。 「GAJA」はバローロに並ぶ上質なワイン「バルバレスコ」で有名な生産者でイタリアワインの質を世界レベルに上げた立役者とOさんから説明もあり、ネッピオーロ100%で造るバルバレスコ(バローロより繊細な味わい)とネッピオーロ、バルベラ(深い色の果実味豊富なワインを造る)とメルロl-をブレンドしたSITO MORESCOの違いを愉しんで欲しいとの事でした。そしてこの3種の葡萄のブレンドはイタリアワインの中でも革新的だそうです。グラスに注がれた色はバルベラやメルローがブレンドされているためかネッピオーロのルビー色よりも濃い目の赤色でした。ラズベリーのような果実実も際立ち確かにネッピオーロ100%より香りや味わいに複雑味のようなものがありました。 それぞれに持参したおつまみのチーズは「北海道産の牛乳でイタリア職人が造るリコッタチーズ」「セミハードタイプの味噌漬けチーズ」「トリュフ入り白カビチーズ」でどれもワインとの相性は良かったのですが、イタリア繋がりでリコッタチーズに軍配!という感じでした(^^♪
2025.11.14
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今月4日に「ヴィノスやまざき札幌店」のオープン4周年を記念してイタリアレストランで開かれたディナーパーテイーには南米ウルグアイの生産者も参加して賑やかな会となりました。昨年5月にヴィノスやまざきで初めてウルグアイのワインメーカー「GARZON(ガルソン)」の葡萄品種タナ100%を購入してくじらの刺身に合わせて飲んだ時の感動が未だに記憶にあり、タナという品種がフランス原産で「タンニン」の意味である事をその時知りました。 8月のワインセミナーでは「アンデス山脈が起こす奇跡」でスペイン原産の品種「アルバリーニョ」100%で造る「ガルソン アルバリーニョ 2024」を飲みました。本場スペイン産に比べて私には果実味が強くあまり好みの味わいではないと思ったのですが・・。「ブルゲローニ・ファミリー」GALSONのカタログから。 ディナーパーテイーでは6種類の「ガルソンワイン」がフルコースの料理に合わせて出され会費8,800円というお値打ちで満足度の高いものでした。そのお礼を言おうと先日ヴィノスやまざきに立ち寄ると、店主から「プレゼントがありますよ」と渡されたのがガルソンの立派なカタログでした。そしてガルソンの所有者がウルグアイの億万長者「ブルゲローニ・ファミリー」である事を知りました。アルゼンチンの石油ビジネスで成功したらしくその資金力を惜しみなく注いだ設備や醸造家の招聘などマンパワーを生かしたワイン造りを行っていて、ある意味ワイン造りは趣味なのではという事でした。 「美味しいワインは値段に比例する」と言われますが、私はワイナリーの所有者の資金力まで考えた事がなく、これが1999年設立ながら「ワイン・スペクター誌年間トップ100」で41位にランクイン(ヴィンテージ2015年のタナ)した証なのかと思います。 因みにパーテイーの参加者は40人ぐらいで、店主によると一番人気の料理は道産和牛の一品(ガルソン グラン・レゼルバ タナ2020ニ合わせて)で、一番人気のワインは何と「ガルソン アルバリーニョ レゼルバ 2024」だったそうです。そして意外だったのはワインセミナーでは今一つと思ったこのワインが魚料理とのマリアージュのためかとても美味しく感じた事です。「ガルソン スパークリング エクストラ ブリュット」でスタート。オードブルの盛り付けに最初から気分も上がりました(^^♪
2025.11.26
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