広島カープ考察

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2025.03.19
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カテゴリ: 野球


『もっと視野を広げるべき』

 今回は先日の記事にて「後日詳細に書きたいと思います」と書かせていただいた通り、外国人選手の育成に関して取り上げてみたいと思います。
個人的には以前から書いている通り、3Aから選手を獲得して育成する事については反対のスタンスを取っています。
まず何より「資金が勿体ない」という点、トランプ政権に移行して円高に振れているという報道が出ているものの、以前に比べて依然として円安のご時世なので3Aから選手を獲得するだけでも契約金に年俸だけで2億円近い金額になります。
更に今回のファビアンのようにロースター40人枠に入っていた選手を獲得するとなると解除金も相当の金額を払う必要があり、下手すると3億円程かかるのでは?と感じます。
しかも仮に数年かけて育てたとしても育った頃には他球団に引き抜かれるだけであり、現に巨人は中日からライデル・マルティネスを獲得しましたが、その金額は10億円を越えており、OPS.800以上の有力な打者ならばその辺りの金額になっても不思議ではないでしょう。
逆に上手く育たなければ育たなかったでこれまた大金をドブに捨てる形となり、そのリスクがあるからこそ複数年契約を結ぶにしても3年ぐらいまでが限界でしょう(5年以上だと全く活躍できなかった時は大損するのでしないでしょう)。
このように列挙していくと、育成目的で獲った場合だと 活躍してもしなくてもどう考えても割りに合わないでしょう


  では外国人選手を育成するのはあまり得策ではないのか?と問われると、決してそうではないばかりか、寧ろ個人的に「野手に関してはそちらにシフトしていった方が良いかも?」という考えもあります。
何故ならば以前から紹介している通り、MLBは32球団へ拡張する動きを見せており、既にナッシュビルやソルトレークシティー、ポートランドが土地を購入して球場建設の準備をしています。
今の状況で既に「良い助っ人野手が獲れない」と広島の駐米スカウトが嘆いている状況で更に2球団増えるとなると、 今以上に有望な新外国人野手は獲れなくなる と見て良いでしょう。
今季はモンテロやファビアンらが加入したものの、恐らくこれらの選手が新球団が誕生していたとすればMLBの舞台に留まっていた可能性が高いのではないでしょうか?
だからこそ若い外国人野手を獲得して育てていく事が主流となる時代がいずれ来るだろうと見ています。

 ただし、3Aから育成目的で獲得するのではなく、各国の20歳前後の選手を獲得するという方針で獲るべきではないかと考えています。
中南米からの選手を獲得するにしてもやはりこの辺りの年齢層から獲得していくべきで、今回ファビアンがドミニカ共和国から来て今季で27歳、一見「末包よりもまだ若いから伸びしろがある」と思われるかもしれませんが、 正直言ってドミニカ共和国基準で27歳というのは若くはありません
MLBや海外の野球について多少の知識がある方はご存じな話かもしれませんが、ドミニカ共和国は国家政策としてMLBアカデミーの設立に積極的な支援策を打ち出しており、全球団のアカデミーが存在しています。
これらのコラム(​ ​)にも書かれていますが、多くの選手が既にプロの施設で英才教育を受けており、中にはまだ中学生の段階でアカデミーに入っている選手もおり、そして16~18歳の段階で国際FA期間中にMLB球団とマイナー契約を結ぶのです。
なので実のところ広島のドミニカアカデミーからやってくる選手達はこの有望選手からは漏れてしまって選手達ではありますが、それでも比較的早い段階で見切られてしまったのでもう少し長い目で見ればまだワンチャンあるかな?といった選手達なのですが、3Aまで経験した27歳ならば余程事がない限り劇的な成長は望みにくいのです。
つまり 同じ27歳でもチェコ出身で巨人と育成契約を結んだフルプ外野手とファビアンでは全然中身が違ってくるわけです
フルプは野球が盛んではないチェコ出身で、ドイツでプレーした久保康友氏やイタリア代表の投手コーチとなったNPB経験のあるイタリア人のマエストリ氏ら曰く「欧州には専門的な指導できるコーチが不足している」と話す通り、これまでそこまで最先端といえる技術だったり充実した環境で野球をプレーしていない選手でした(アメリカの大学へ留学してプレー、後に独立リーグでプレーしたとはいえ)。

また、ドミニカ選手にしても巨人のティマのような20歳の選手でもまだ面白いでしょう。
しかしながら中堅どころの選手を獲得しても1年目から活躍できないとなると正直なところ期待薄だと言わざるを得ないでしょう。
実際同じような年齢のオリックスのセデーニョやソフトバンクのダウンズにしても獲得した際は育成目的とされましたが、蓋を開けてみれば2人も1年目からある程度活躍、もしくは来季楽しみと言えるような爪痕を残していますよね。
となるとやはり1年目からある程度やれないと厳しいだろうと思われます

 だからこそ広島の場合はドミニカアカデミーの選手を中心に育てるか、もっと視野を持って別の地域から選手を獲得すべきだと思うのです。
上記の国以外だと豪州は近年力をつけていて面白い国であり、こちらも欧州の選手同様にアメリカの大学でプレーしてMLBドラフトにかかる選手が出てきており、昨年は​ 過去記事 ​でも触れましたが豪州シドニー出身のトラビス・バザナ内野手がドラフト1巡目で指名されました。
彼はアメリカの大学へ進学する前までは豪州のプロ野球であるABLでプレーしていた経験を持っており、そこから大学のスカウトに見込まれてアメリカへ挑戦し、見事にアメリカンドリームを掴み取りました。
彼に続くようにアメリカの大学では佐々木麟太郎と同じくジミー・ナティ内野手がスタンフォード大学の中軸を担うなどMLBドラフト候補として注目されるであろう逸材(​ twitter ​)であり、そして同じくシドニー出身のブレント・アイルデール内野手も現在長打力を存分に発揮しており、こちらもMLBドラフト候補として注目されています(​ youtube ​)。
他ではジェイコブ・サンティッチ捕手がアメリカの大学へ進学しており、豪州の野球選手はABLでプレーした後にMLBを目指す為にアメリカの大学へ進学するケースが目立ちます。
ちなみにニュージーランドもアメリカの大学へ進学しており、ニュージーランド野球連盟が率先して有望な選手達を紹介しています(​ twitter ​)。
ちなみに新たな育成プログラムを発表されていますので是非ご覧いただければと思います(​ twitter ​)。
ちなみにチェコだとゼレンカ捕手が大学野球で好成績を収めており、捕手という希少ポジションなのでしっかりと成績を残し続ければいずれ指名される可能性も十二分にあるでしょう(​ twitter ​)。
しかしながら彼らの国では野球だけで生計を立てていく事ができるプロ野球リーグ(ABLはそこまでの報酬はなく、全員本業を持っています)がなく、現状では上記の通りMLBを目指すしか選択肢がないわけですが、
実際オリックスが豪州の24歳デール内野手を育成枠で獲得し、KBOでは2026年からアジア枠(​ 記事 ​)が設けられ豪州の選手も含まれるので入団する事ができ、別の選択肢が生まれてきています。

 国際FAは基本的にドミニカ共和国やベネズエラ、メキシコ、亡命キューバ人、ニカラグア、アカデミーができたブラジル、キュラソー、アルバ、バハマ、自国のプロ野球リーグよりもMLBを目指す傾向にある台湾などが優先され、豪州や欧州の選手らは後回しにされがちです。
ならば先に広島がダメもとでも良いですから獲得を打診してみてドミニカアカデミー選手のように複数年契約を結んで獲得した方が3億円近くも出して中堅ぐらいの年齢の外国人野手を獲得するよりも遥かに良いのではないでしょうか?
豪州は多少値段が弾むかもしれませんが、ウガンダやその他の地域ならば獲得できるのではないでしょうか。
中南米にしてもその他にはニカラグアやコスタリカ、ホンジュラス、エルサルバドルなどいくらでも有望な選手はいます(ちなみにエルサルバドルは​ twitter ​にてMLBのスカウトが既に3投手を視察しているという記事がありました)。
ちなみにこちらはウガンダ出身の22歳のLADアカデミーに所属していた最速154キロ右腕チャッゼ・フレッド投手(​ twitter ​)で、昨年に話題となったカスンバ・デニス捕手と同じ独立リーグの旭川(​ twitter ​)と契約を結びましたが、あくまでも投球フォームだけですが、 正直なところ投球フォームの技術面は広島のドミンゲスとそこまで大きな差はないのでは? とお世辞抜きで感じます。
しかもこちらは まだ22歳 で体も細く伸びしろ十分であり、こういった投手こそ広島が獲得して育てるべきなのではないかな?と考えています。
ちなみにウガンダでは今年PITと契約した選手が10代、162キロを計測するPITの有望株デビッド・マトマ投手はまだ19歳、以前から書かせていただいている通りウガンダは要注目の国です。

 資金力のない広島だからこそこれまで育成球団を標榜してきましたが、現状では他球団が2軍の施設をアップグレードさせて充実させてきており、育成環境まで遅れを取るようになってきています。
広島もようやく2軍施設を充実させるのに本腰を入れ始めますが、外国人選手の獲得資金が他球団と比べて少ない現状では育成だけでは他球団も育成環境の改善に取り組んでいる以上、それだけで勝負するのでは他球団を出し抜く事はできないでしょう。
ならばもっと視野を広げて日本人選手を育てる感覚で安い金額で若い外国人選手を獲得して育成していく事こそ資金力のない広島には必要なのではないでしょうか。
他球団と同じようなやり方ではなく、かつてのビリー・ビーンGMのように画期的な方法があるはずです。
ただ巨人はニカラグアと交流を深めていき、ソフトバンクは既にアフリカの選手を視察に行き、横浜はフィンランドと提携、元横浜で現在球団内にも携わっている平田氏がbaseball unitedの選手として赴き、baseball unitedとも関係を結んでおり、他球団の方が進んでいます。
広島も昨年からドミニカ共和国以外にもベネズエラにスカウトを派遣して現地視察をしたという記事が出ていましたが、もう少し視野を広げて活動した方が良いのではないでしょうか。







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最終更新日  2025.03.19 00:00:15
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