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今回は欧州の野球について見ていきたいと思います。
NPBやMLB、KBO、CPBLが開幕しましたが、欧州(フランスやスペインを除く)やメキシコ(LMB)はこれからの開幕となります。
まずはドイツ、今季からブンデスリーガからDBL(ドイツ野球リーグ)とプロ化を目指す為にリーグを再編成してスタートしました( instagram
)。
こちらは5日後にスタートする予定となっており、パーダーボルン・アンタッチャブルスでは球場の改修中の様子が見られます( instagram
)。
続いてはイタリア、イタリアの国内リーグであるセリエAは4月11日に開幕します。
ただ国内リーグよりも気になる情報としては2023年のWBCイタリア代表の監督を務めていたピアザからセルベリへと監督が移行しました。
その移行に関して新会長と軋轢があった事が判明( 記事
、 記事
)、当初は他の形でイタリア野球に携わって欲しいと話していたそうですが、他の道を歩みたいと拒否したそうです。
昨年の12月の段階では若いうちからイタリア人をアメリカへと留学させるプランやタンパ大学やKCと連携を図る考えを示してイタリア野球の底上げする考えを披露( 記事
)していただけに、これは少し残念な結果となりました(ただこの時の会長が選挙で敗れた事も影響したでしょうか)。
ピアザ氏が去っても彼が築き上げたプランを引き継いでいけるのかどうかが焦点となりそうで、せっかく用意された底上げのプランを全て放棄するのは勿体ないなと思いますが…。
セルベリ新監督や新会長らはイタリアに新しいアカデミーを設立する考えを持っているようです。
最後はチェコ、エクストラリーガはDBL同様に5日後に開幕を迎えます。
エクストラリーガはbaseball czech TVにて1年間の契約で視聴する事ができるそうで( twitter
)( twitter
)、これは国内リーグだけでなく、プラハベースボールウィークやオールスター戦などの試合も視聴する事ができるそうです( twitter
)。
ちなみに今年のプラハベースボールウィークにはアジアからの参加国はなく、イタリアやドイツ、オーストリアの4ヶ国で行われるようですね( twitter
)。
また、オールスター戦は改修されたチェコで5番目に大きい街とされるオロモウツにあるスカコンスタジアムで開催されるそうです( twitter
)。
今季のチェコ野球は巨人と育成契約を交わしたフルプ外野手( 記事
)やオイシックス新潟アルビレックスと契約を交わしたパディシャーク投手らチェコ人選手がNPBで初めてシーズンを過ごしてどれだけの活躍を見せるのかが気になるところです。
また、チェコの有望選手がアメリカの大学へ留学して経験を積み( 記事
、 記事
)、この春はフロリダでMLBのマイナーチームと試合を行って1勝をあげるなど着実に力をつけつつあります( twitter
)。
そしてプロ化を目指すドイツに負けじとエクストラリーガの強豪ドラチ・ブルノがプロ化を発表して有力な選手には給料を支払う事を決定しており、チェコでのプロ化に一歩前進したのではないでしょうか( サイト
)。
しかしながら現状ではまだまだ完全なプロ野球化への道は遠く、チェコ野球に携わっている方が書かれてたnote( 1
、 2
)にてチェコのクラブチーム運営の実態が書かれています。
チェコの最大都市であるプラハでの運営が他の都市に比べると苦しく、スポーツがひしめき合っているので競争率が高く、まだまだ野球認知度が低い上に他の人気スポーツが当然ながらフランチャイズを置くプラハではスポンサー獲得の面で苦戦を強いられているそうです。
やはり最も人口の多い都市で普及や人気を掴まなければ中々発展していく事は難しいでしょう。
しかしながら第2の都市であるブルノは野球に対する支援が手厚く、フルボカーは街を上げて支援しており、トゥシェビーチは日系企業の支援があるそうです。
また、上記の通りオールスター戦では第5の都市であるオロモウツは球場が改修されて新しくなっており、今年になってチェコ野球協会が新たなスポンサーを契約を結んでおり、こちらの方がnoteで書かれている通り、徐々にですが認知度は進みつつあります。
個人的には野球のスポーツとしての魅力以外にも佐賀アジアドリームズの球団運営のようにスポンサー獲得以外での収益獲得を検討していった方が良いのではないかな?と感じます( 記事
)。
こちらの記事では「日本は野球が盛んだから独立リーグでもある程度スポンサーを得られるが、それでも厳しい」と書かれていますが、チェコで野球が20番目とされるプラハの場合は尚更厳しいでしょう。
佐賀アジアドリームズと同じように進出しようとしている企業(野球が盛んな日本、韓国、台湾、アメリカ辺り)と組んでみる事やポーランド系アメリカ人財団がポーランド野球、イタリア系アメリカ人財団がイタリア野球に携わっているようにチェコもチェコ系アメリカ人と接触を試みて提携を結ぶなども面白いかもしれません。
もう一つ思い切った改革をしても良いと思うのは日本、韓国、台湾のプロ野球のような企業型スポーツ( 記事
)で親会社や筆頭株主となってもらって発展していく事も必要ではないかな?と感じます。
やはり単に野球という競技だけを伝えてスポンサー獲得を目指すだけでは中々厳しく、ビジネスな以上は野球を支援する事で明確になるメリットを手字する必要があるでしょう。
人気スポーツならばサッカーやアイスホッケーのように集まるでしょうが、今の野球で同じ事をしても難しいでしょうし、実際に欧州では2強とされてWBC4強に2回も入ったにもかかわらずオランダでは近年成績不振という理由で強化種目から外されてしまって補助金?のようなものが出なくなってしまいました。
その為にはネーミングライツや3ヶ国のプロ野球のように企業名を入れるなどして収益を伸ばしていく必要性があるでしょう。
チェコは強化種目に野球が指定されましたが、今のままだと熱が冷めてしまいかねず、ましてや次のWBCでは台湾が恐らく最後の1枠に入って来るだけに、再び予選落ちになってしまう危機を迎えています。
そうなった時でも継続していくにはやはり土台が強固なものになっていなければならず、ドラチ・ブルノが先陣を切ったようにせめてアマチュアではなくセミプロの形に持っていく必要があるのではないでしょうか。
また、上記にてアメリカの大学へ進学してプレーしていると書きましたが、アメリカの大学で注目されるのはこちらの note
に書かれている通り、NCAA D1です。
ここが最高峰なのですが、フルプは故障もあったものの満足いく成績は残せずにD2へ転校してMLBから指名されず、パディシャーク投手は中継ぎとして起用されるなど主戦という扱いまでは至らずフルプ同様にMLBドラフトで指名される事はありませんでした。
そして今アメリカの大学に留学した選手らはいずれもNCAA D1ではなく、確かに技量を伸ばす事はできてもMLBドラフトで指名されるかとなると現時点だと低いでしょう。
そうなった時にプロ選手としてプレーする場所がアメリカの独立リーグかパディシャーク投手がオファーを受けたLMB、先人2人の活躍次第ではNPBという事になりますが、やはりベストなのは欧州でプロ野球リーグができる事であり、自国にそれが誕生する事だと思います。
今回ドラチ・ブルノが先陣を切ってプロ化しましたが、他のチームも如何にしてプロ化へと持っていく事ができるか、そしてエクストラリーガがしっかりと安定して収益を稼いでいく為のリーグ構造の改革をしていけるか、その辺りも今後のチェコ野球が発展していく上で欠かせない重要事項だと思います。
せっかくアメリカの大学へ行って技量を伸ばしてきた選手が結局野球を断念してしまう事がないように大きな改革に期待したいところです。
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