広島カープ考察

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2025.12.21
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カテゴリ: 広島東洋カープ


『サンドロ・ファビアン』

 引き続き広島の選手を見ていきたいと思います。
今回はファビアン、オープン戦頃は不振でしたが、徐々に成績を伸ばしていき、最終的には打率.276・17本塁打・OPS.741の成績を残しました。
規定打席到達者の中では小園に次ぐOPSとなっています。

 まず打撃内容を見ていきますと、ミートは539打数84三振で6.42とまずまず高いミートを誇っており、これは昨季の3A時代も同じく割と高く、実際に打撃を見ていると意外と当てるイメージがありますね。
続いて選球眼ですが、僅か22四球でIsoDは.039と非常に低い数字となっており、BB/Kは.262と広島の主要な打者の中で恐らく最低水準なのではないでしょうか。
これはファビアンを獲得した際に書いた記事でも触れたのですが、ミートは高いものの選球眼が壊滅的という特徴を持っており、これは以前までの小園や岩本に近いのかな?と思います。
ちなみに予想では「以前までの小園の打撃成績に長打を少しプラスしたような成績になるのではないか?」と書きましたが、実際にそのような打撃成績に落ち着いていますね。
ただ個人的には結果的に17本塁打を打ったという点が予想以上の結果だったかな?と思います。


 続いてbatted ballですが、154GB:167FB:36LD:76IFFB:17HRとなっており、GB/FBが何と0.592でモンテロの0.645よりもフライの割合が高い事が分かります。
そして打球別打率ですが、GB打率が.188、FB打率が.346(内Fなしで.489)、LD打率が.778となっており、GB打率が異様に低い数字ですね。
他には内野フライの割合が打数が違うとはいえモンテロの30の倍以上もある上に末包の42よりも多くなっており、GB打率の低さも鑑みるに当てるセンスはあれど微妙に芯からズレがちなのかも?しれませんね。
そして外野への打球方向ですが、レフト方向が107、センター方向が79、ライト方向が46とプルヒッターの傾向が強いですね。
次に打球方向別打率ですが、レフト方向が.6915、センター方向が.532、ライト方向が.478となっており、やはりレフト方向が一番高めとなっていますが、案外それ以外の打率も割と高いですね。
この辺りは先ほどのゴロや内野フライと関係しているのかな?という印象で、本塁打の打球はとてつもない飛距離を誇るので外野手が後ろに守りがちで、それが詰まりながらも落としてヒットになるという打球も結構多かった印象を受けます。

 最後に打撃フォーム(​ youtube ​)ですが、バットを垂らしてから足を上げてヘッドを引き上げるといった動作はかつてのデビッドソンと同じ感じでしょうか。
そこからかなり本塁寄りにインステップして上体を前屈みになり、踏み込んだ時に軸足の踵が浮いて爪先のみで立っていますね。
素人の見解ですが、以前に佐藤輝明がサンテレビの熱血タイガース党(そのインタビューはyoutubeでカットされていたので、代わりにデイリーの​ 記事 ​を載せたいと思います)にて「後ろ足にあまり体重をかけずに前足を軸にして回る」と語っていました。

基本的には鈴木誠也が「ぎゅうぎゅうのパンパン」と表現していたように後ろの足を軸足として体重を乗せ、そこから踏み込んで回転していく際に前足の方へと体重移動していく形になるかと思うのですが、それが苦手な選手は佐藤やファビアンのように最初から前足を軸足にして回るのも一つの手なのかも?しれませんね。
末包や中村奨成といった選手が上手く体重移動ができていないとされますが、股関節の柔軟性のトレーニングをしても上手くいかない場合はこちらの路線に舵を切っても良いのかも?しれませんね。
また、モンテロのように首が折れる感じでなさそうですね。

 個人的には17本塁打打っている割には意外とトップがそれほど深くない印象で、その事もあって前肩は内側に捻る動作はなく、それどころか両手がはっきりと見えていますね。
当てるセンスが高いのにはこれが関係していそうで、甘い球はしっかりと逃さずにジャストミートしているイメージがありますね。

また、モンテロと違ってスイング軌道は遠回り気味な印象となり、特に阪神戦では内角球に詰まらされるシーンをよく見かけました。
この辺りの対策が必要な印象で、モンテロの時にも書きましたが、爪先を投手側ではなく捕手側寄りにするとかし、内角球はカットして我慢するとか詰まっても良いので内野手と外野手の間に落とすぐらいの割り切りなど対策が必要なのかな?と思われます。
ちなみに極端にインステップするからか、踏み込んだ際に既に両手と左肘がストライクゾーンの中へ入っており、死球が9個とセ・リーグ4位となっていますね。

 割と弱点ははっきりしているタイプですが、上記の通り極端なインステップをしてくるのでレベルの高い投手でないと当ててしまう危険があるので投げにくいという特徴がある点や甘い球をしっかりとジャストミートできるファビアンの強みを考えると、来季も同じような活躍を期待できる可能性が高いのではないかな?と思います。
できればモンテロと同じく左膝を我慢できるようになれば更に打率なども伸ばせるようになっていくのではないかな?と感じます。
来季は出塁率こそ低くとも打率3割・20本塁打を期待したいなと思い、シーズン通して安定した成績で小園と共にチームを引っ張って欲しいですね。





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最終更新日  2025.12.21 00:00:06
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