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2026.09.11
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カテゴリ: 海外リーグ野球


『リーグ形成なるか?』

 今回は インドネシア の野球について見ていきたいと思います。
アジア甲子園が開催された際のインドネシア代表バッテリーが甲子園の始球式を務めるなど話題になりましたが、国内でも様々な動きが見られました。

 まずは 南カリマンタン州にて野球州選手権大会を開催 した事が分かりました(​ 記事 ​)。
この大会はインドネシア最大の国内大会であるPONという大会に出場する為の初期選考(2027年にプレPON)、更にプレPONを勝ち抜いた末に翌年開催されるPON大会を目指す準備を兼ねた大会だったそうです。
また、この大会には南カリマンタン全域の4つの地区・市支部管理者(ペンガブ)から約90人の若手選手が参加した事も分かりました。

しかしながらこの地域で活性化させる為の第一歩とし、広く発展させていきたい考えを示し、フィールドやトレーニング施設などの必要性にも言及されています。

 次に 高知FDがバトミントンの伝説的選手として知られているスージー・スサンティとアラン・ブディクスマ氏らが運営しているスポーツアカデミーに何と野球が採用 され、そのコーチングやトレーニング指導を任される事が決まったとの事です(​ 記事 ​)。
野球クラスは2歳~12歳のジュニア世代が対象となっており、この協力がインドネシアにて野球の人気を高め、このアカデミーが将来のアスリート育成の場になる事を願っているとの事です。
以前に佐賀アジアドリームズが2軍構想などで各国の選手の底上げを行う構想があり、カンボジアにてアカデミーが開校しましたが、どうやらインドネシアでは高知FDが連携して行うようです。

 また、インドネシア野球協会議長が選出された事も発表されました(​​ 記事 ​)。
まず議長は「地域から始めて世界レベルで競争できるシステムを構築していきたい」考えを述べ、まずは若い才能を段階的に発掘していき、段階を踏んで選手育成をしていく考えを示しました。
要するに欧州のようにユースを設けていき、しっかりと組織として統括して選手育成などを行っていきたいとの事です。
そして一番興味深い点としては 草の根からエリートレベルまでの年齢毎に区分けし、構造化されたインドネシアリーグの実施を促進していきたい
​ 過去記事 ​では各地で野球大会が開催されるようになったという記事を紹介させていただきましたが、これまでインドネシアには欧州のような国内リーグ的存在がなく、一度だけ節目となったインドネシア独立77周年記念の際にインドネシア野球リーグが開催されたぐらいでした。
しかしながらこれらを見直し、インドネシア野球協会が中央集権的存在となって組織的にユース世代の育成に加え、国内リーグの創設を行っていく事を目標にした事は非常に大きな一歩ではないでしょうか。

 更にこれは野球という限定的な枠組みの話ではないものの、​ twitter ​情報によると、 政府は国のスポーツ産業の発展を引き続き奨励し、国家産業構造の強化と経済的自立を促進する動きが出ているそうです。

しかしながらこの見方を大幅に転換し、8%という経済成長目標を達成する為にはスポーツツーリズムを見出し、スポーツを戦略に組み込むべきだとしています。
その為に インドネシアの国内リーグを成熟したビジネスへと統合する必要性 を説かれ、例としてNBAやMLBを挙げてグローバルなメディア放送権、グッズ販売、スタジアム命名権、物流、ホスピタリティ、クリエイティブ経済分野で数十万人の労働者の吸収を通じて、国の経済に数兆ルピアを貢献している事を紹介しています。
インドネシアもこれを参考にして クラブは健全な企業に変わり、アスリートはプロとしてのキャリア保証と年金の保障を受け、それによって国家はスタジアム内を移動する派生セクターから所得税、娯楽税、経済成長を徴収する事に寄って国内経済の底上げが望める としています。
スポーツの見方がコストセンターから収益の機会へと変貌し、インドネシアの公共政策に新たな章が開かれました。国民スポーツの焦点は、単なるメダル獲得から国内経済の推進へと移る と書かれています。

 これは野球にとっては非常に大きなチャンスと言えそうで、既にNEOアジアプロ野球機構がジャカルタに置かれてインドネシア政府の要人も参加しています。
更にアジア甲子園大会が第3回大会からはインドネシア政府公認の大会となった点、韓国のイ・マンスが運営するハルク財団もインドネシア野球への普及活動を行うなど野球強豪国からの多大な支援やプロ球団の運営があります。
そして丁度良いタイミングでインドネシア野球協会の組織的改革によって国内リーグの創設が実施される期待があり、国内経済を促進させる為の公共政策として野球を対象としてもらえる可能性が拓けているのではないでしょうか?
こちらの方の​ twitter ​にて紹介されていますが、かつてインドネシアでインドネシアにプロチームをいくつか立ち上げ、リーグ戦を進めようと考えた経験、そこから方針転換して佐賀球団を誕生させましたが、その際に「日本に選手を連れてくれば、選手のレベルが上がります。東南アジア進出を検討している日本企業から支援してもらえるという考えもありました。日本で野球を学んだ東南アジアの選手たちが母国に帰って野球を普及させ、プロリーグ立ち上げを日本企業もサポートする形が良いのではないかと考えました」と語っています。

 個人的には主体的な役割を果たせるのは既に日本企業と東南アジア企業の仲介役を担って商社的存在となっているNEOアジアプロ野球機構なのではないかな?と感じています。
今まさに これを実行に移す絶好の機会が到来していると言えるのではないでしょうか?
投資もそうですがこういった事はタイミングこそ最も大事であり、そのタイミングを逃してしまうと次のチャンスは中々来ないのではないかと思われます。
佐賀アジアドリームズはNPBの西武とも提携を結んでおり、そのNPBは以前に選手会と共同声明を発表して事業拡大を掲げており、インドネシアでの野球普及や振興活動は中長期的に見ても大きいだけに、王貞治氏が立ち上げて政治家も参加している球心会とも連携を図りながら事業を展開して見ても面白いのではないかな?と期待しています。

 現在U18アジア大会が開催されていますが、やはり日本韓国台湾とそれ以外の国では大きな差があり、アジア5番手であるフィリピンですら歯が立たない状態となっており、昨年日本と対戦したイタリアや豪州に勝利したドイツと大きく水をあけられている結果となっています。
この差を埋める為にはやはりもっとアジア各国の野球連盟や協会が主導となって組織的な改革が必要になってくるのではないでしょうか。
また、それ以上に根深い問題となっているのがスポーツへの理解にあると踏んでおり、アジアの殆どの国が上記のようにスポーツ予算自体を単なるコストでしかないと見ているのではないでしょうか?
実際に経済成長してきているインドネシアですらようやくこの認識である事を考えると、その可能性が高いでしょう。
欧州との大きな差が生まれてしまっているのは「スポーツに対する理解度」にあるのではないかな?と見ています。

 しかしながら現在フィリピンが野球に対する投資を行い始め、更にインドネシアも方針転換でスポーツに巨額の投資が始まって活きそうな雰囲気が漂っています。
特にインドネシアは多くの人々が普及や振興に乗り出しているだけに、この追い風に乗ってインドネシアで野球の底上げが一層行われる事を期待したいなと思います。





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最終更新日  2026.09.11 00:00:04
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