孫が生まれた。娘の胎内で形づくられた命がこの世に生まれた。不思議。命の謎。
胎児は産道を通るとき一度死ぬのだという。そしてこの世の光に生まれ出るのだという。
我が家にきた赤ちゃんを囲んで家族は笑う。
体調節が出来ない赤ちゃんのために部屋は加湿器と暖房機で大人にはちょっと暑いと思うぐらい。
友達が危篤状態にあるとご家族から連絡がきた。会ってくださいと。
ふたご座流星群が見えるという夜空。友達のお家は窓々の明かり。
ご家族が彼女を囲んで。体温調整が出来ない彼女のために部屋は加湿器と暖房で暑いと思うぐらい。ご家族は笑っていて。彼女の息が止まる。彼女は少しして息をする。私は息をのんでご家族を見る。ご家族は私を見ながらずっとこうなんですと言う。ご家族は「お母さん、上手よ。そうよ。息をして」と声をかける。私は彼女の手を握りながら祈りにならない祈りをする。今、彼女の霊はどこにありますか?
私は彼女にイエスさまの救いを熱心には伝えなかった。伝えなかった。
ちりはもとあった地に帰り、霊はこれを下さった神に帰る。
彼女の霊は神様に帰った。神さまが母の胎内で形づくられたのだから人は神に帰る。
先ほど彼女が召されたと連絡が来た。
誕生と死は似ている。どうして人は生まれるのだろう。どうして人は死ぬのだろう。
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