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般若心経は古くから伝わる経文ですが、本当に力のある経文であります。
私もご祈願をするときは必ずとなえます。
神前にては宝の御経、佛前にては花の御経というのは本当ですね。
この般若心経には、素晴らしい教えが書いてあるそうです。
以前、鞍馬山で買った「鞍馬山勤行儀看」という本に般若心経の解説が載っていました。
本日はそれを紹介しましょう。
真智の目覚めの歌(摩訶般若波羅蜜多心経)
観音様が「真実の智慧の目覚め」の修行を
深くきわめたそのときに、
からだも心も万象も
みんな空だと観きわめて、
苦悩をすべてのり越えた。
皆んな、お聞きよ、そのわけを、
いま見えている現実の世界は
そのまま真実の空なる世界そのものだ。
別なところに真実があると
思っちゃいけないよ、
空の世界は目の前の 現実世界そのものだ。
現実世界のその中に
真実世界を観ておくれ。
真実世界は現実の中にしかない、そのことを、
真実(ほんと)の智慧で知ってくれ。
からだも心も万象も
みんな空だと悟ろうよ。
皆んな、ごらんよ、万象の
真の相(すがた)は空だから、
生まれもしない、死にもせぬ、
汚れもせぬし浄くもない、
増えもしないし減りもせぬ。
そういうわけで空の中、
自己と宇宙が融け合って、
からだも心もないんだよ。
感覚器官もないんだし、
その作用(はたらき)もないんだし、
まわりの物もないんだし、
『われ・わがもの』の自我もなく
自他の区別もありはせぬ。
迷いも悟りも、苦も楽も、
佛の説いた教えさえ、
空の中にはないんだよ。
教えを知るもないんだし、
悟りを得るもないからにゃ、
とらわれるようなものはない。
とらわれもなく、自我もなく、
こだわりもなく、「真実の智慧の目覚め」をきわめんと
生きゆく人は、その心
さしさわりなく大らかで、
恐れげもなく清らかだ。
欲と迷いの雲はれて、
ついに悟りの月を見る。
どんな人でも「真実の智慧の目覚め」をきわめれば、
無上菩提の国に入る。
だから知ろうよ、「真実の智慧の目覚め」はおおいなる
さとりの無上比類なき真言ゆえに
一切の苦悩を除く功ありと。
嘘ではないよ真実(ほんと)だよ、
その真言を説いてやろう。
ガティ ガティ パーラガティ
パラサムガティ ボウデヒ スヴァハー
(覚めた 覚めた みな覚めた
真智の目覚めだ 極楽だ)
以上が般若心経だ
悲しみや苦しみや、喜びでさえも人間の心が作り出すものである。
本来宇宙には、このようなものはなく 、すべてが空(くう)であります。
本当の仏の知恵に出あった人は、そのようなものはみんな自分が作り出したものであり、
すべては本質のない空であると悟ります。
真実の智慧の目覚めを知り、
とらわれたり、こだわったりせずに今を生きること、
それが般若心経の教えであるといえます。
最後のガティ ガティ -----は、
行こう行こう。 真実の世界へ行こう。
みんなで共に行こう ほとけの悟りを成就しよう
という意味でもあります。
