火力剣士様が行く(;^ω^)

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こんばんは、ゲソゴロウです。


ホントは書こうか書くまいか迷ったんですが、最近、RSしてないんでなんとなくリアルの事でも書こうかな、と思い、筆を執りました。ゲームが中心のブログにリアルのこと――しかも仕事のことを書くなんてどうか、と思って躊躇ったのですが、RSしてないからなにも書けないのです。書かなきゃブログは更新されないわけで、わざわざ足を運んでくださる方に申し訳なく思いましたので、なんとなくつらつらとリアルの事でも書いてみます。


さて、ゲソの中の人は救急車に乗ってます。


消防職員なんです。一応、救急救命士です。で、病気の人や、怪我した人のところへ行って処置をし、病院まで運ぶ仕事を主にしています。


今までにいろいろな現場に行ったのですが、いくつか印象に残ってる事案がありまして、それを紹介したら救急の普及啓発になるし(?)、楽しんでもらえるんじゃないかなー、と思ったりしたわけです。


そして、昔から怖い話しが好きでして、「あなたの知らない世界」とか大好きだったわけです。部屋をガンガンに冷やして、毛布被ってTVにかじりついていましたw


出来れば今までに体験した心霊現象とかを紹介したいのですが、残念ながらそんなことに遭遇したことありません。そして、いわゆる霊感とかいうのも皆無です。だからこれは無理なことです。


では、自分にできる、このクソ暑い中に心胆を寒からしめる話はないものかと考えて、仕事の話はどうだろう、と安易に考えたのでした。



でも、よくよく考えてみると、ゾッとするというより、ちょっと血生臭かったり、汚かったりする話しかないんですよねw








さて、あれは4年ほど前のことでしたでしょうか、私が救急救命士養成所から帰ってきて半年ほど経った頃のことだと記憶してます。


余談になりますが、救急救命士になる方法はふたつあって、ひとつは専門学校に通って資格を習得し国家試験に合格する方法、もうひとつは所属の消防署から辞令を受けて、東京や九州にある、国の機関である養成所に半年ほど泊り込みで研修を受けて国家試験に合格するものです。


私は後者でした。


昼ごろ、救急要請がありました。


「30代女性。妊婦で子供が産まれそうだ」


という内容でした。


経産婦の方にはけっこうあることらしいのですが、初産と違いまして、わりと産まれるギリギリまで家で家事したりしてて、急に産気づいてしまい、産まれそうになることがあるそうです。経産婦だと分娩時間は初産婦と比べて半分以下になりますから、救急車の中で分娩したという方はほとんどが経産婦の方ですね。


救急車内でちょっと厭な気がしました。


分娩介助とかしなくてはならない可能性があるわけですが、正直、習っただけで上手くできる自信なんかまったくありません。でも、多分励ましだけでいけるんじゃないかな~、なんてわりと気楽に考えていました。ほとんどの場合がそうだからです。なんとか病院まで産まれないように気をつけて搬送しようとお産パッドとかを準備しながら思っていたわけです。


119番通報から、現場到着までは平均6分。この時もそのくらいだったはずです。


新興住宅街でした。洋風の小奇麗な家々のひとつが患者の自宅でした。





とりあえず処置用のバッグを持って、隊員に先行して家に案内してもらいます。


「お母さんはどんな感じ?」


おそらく患者の娘であろう女の子に道すがら訊いてみます。


「もう産まれそうって!」


なんとなく嬉しそうに言います。弟か妹が産まれるのが嬉しいんでしょう。でも、ゴメン、俺はあんまり嬉しくないw





「大丈夫ですか」


ドアを開け放して、声をかけます。







「・・・」






一瞬、時が止まりました。私と患者の女性は顔を見合わせ、沈黙の後、女性が呟くように言いました。






「もう産まれてしまいました・・・」


「・・・!」


固まってしまいました。


部屋の中央で、血まみれの赤ん坊を抱いた女の人が立ち尽くしているのです。綺麗に片付いた室内になんとも形容しがたい生臭い臭いが篭っており、女の人の足元には胎盤と思われる直径40cmほどのドロリとした血溜まりが出来ています。そして、赤ん坊は――、動いてる!


でも、どうしたらいいのだろう・・・。


呆然としてしまいました。


どうすんだ、どうすればいいんだ?産まれた後ってどうするんだ?何か処置しなくちゃいけないけど、なにからすりゃいいんだろう。どっちから処置したらいいんだ。女の人?いや、新生児からだろう。えーと、産まれたばっかりってなにをするんだっけ???


こんな対処方法は習ってません。完全にパニックになりました。




このとき――、




赤ん坊が小動物みたいな鳴き声を上げました。


それで少し頭が働くようになりました。


声を上げるってことは呼吸はあるな。よく見ると、肌もピンク色でチアノーゼはないようだ。四肢も動かしてるし、アプガースコアはいいんじゃないだろうか。


アプガースコアとは、新生児の状態を評価する指標です。1分後と5分後にとらなければならないのですが、今、現在が1分後と仮定しても良好であると思われました。


女性が腰が痛い、と言うことだったので、とりあえず近くにあった椅子に腰掛けてもらい、隊員がストレッチャーの準備を完了した後、収容して車内に乗車しました。


車内で赤ん坊の体を拭き、鼻や口に羊水が溜まっていると呼吸の妨げになることがあるので吸引機で吸引します。その後にお母さんのほうのバイタルサインの観察です。バイタルサインとは生命兆候のこと。呼吸・脈拍・血圧・体温。


特に異常はないようでした。子供も元気そうです。ちなみに男の子でした。同乗した女の子が興味津々に男の子か?と聞いてくるので、「そうだよ。弟だね。よかったね」と、言ってあげました。顔は笑ってるつもりでしたが、心の中では半泣きでした。


ここで、ひとつ気になってることがありました。


臍帯です。へその緒ってやつですね。これは分娩後、30秒から1分の間で切断する、って習いました。放っておくと、新生児が多血症になったりするそうです。でも、俺が切ってもいいのかな・・・。


病院に連絡します。医師から切ってくれ、と言われました。


やるしかないのかw


臍帯を切ることをお母さんに告げ、準備をします。直径約1cm。もちろん初めて見たのですが、半透明で弾力があり、昆布の芯みたいな感じです。中は血液が通っている感じではなく、なんとなく黄色っぽい液体が入ってるような気がしました。


で。




ジャキン。




これですべてが終了しました。


正直、大したことはしてませんw


と、いうか、なにもしてないに等しいですね。むしろ、車内分娩じゃなくてラッキーだったのかもしれません。とにかく無事に産まれてきてくれてよかったです。安産だったんですね。


今ではその子も4歳くらいでしょう。おそらく元気だと思います。もう言葉も喋るんでしょうね。


それにしても、今でも扉を開けた瞬間に飛び込んできた、血まみれの赤ん坊を抱いた女の人の姿が目に浮かびますwこういっては失礼ですが、ホラー映画の一場面に等しい衝撃がありました。




・・・。




面白いかな、これ。


しばらく経ってつまらんようでしたら消そうと思いますwww


それでは、今日はこれで。また。





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Last updated  2006.07.14 00:22:35
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