2004年07月16日
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第185回  「関白」対「源氏長者」


平成16年7月16日(金) 00:40~01:23

僕は、けっこう家系 家紋 姓 苗字 家相=風水について調査研究しています。

以前、 モットーの解説 1 Noblesse Oblige でのべたように、 システム・アナリシス(systems analysis) VA(Value Analysis 価値分析) の手法を、家系図調査に応用して
調査した。その、 結果 が、上記である。

まあ、いってみれば家のブランディング研究である

第185回  「関白」対「源氏長者」
~家康・秀吉 「姓」をめぐる知られざる攻防~を見れたことは本当にシンクロニシティーを感じる。

テレビをつけてること自体稀なのに、その時間にNHKを
つけてることはほぼないのにである

僕はほとんど、アニマルプラネッツかディスカバリーチャンネル派なので。

何をいいたいかというと、強いだけ(製品がいいだけ)ではダメで、 ブランディング=ブランドの価値を高める活動 が非常に重要であることを歴史的に証明しているのだ。


足利
引両紋



番組概要





出来事:家康が「源氏長者」に任ぜられる
どう動いたか:家康が武家と公家の頂点に立って徳川幕府を築いた

名門貴族の養子となって「関白」の座を射止めた秀吉によって、家康は窮地に立たされた。国替え、出兵命令など秀吉の無理難題に忍従の日々を送る家康。彼が見つけた秀吉への対抗策は、「源氏」への改姓、そして官位を上げるという作戦だった。やがて家康は、「関白」に対抗する権威「源氏長者」へと近づいていく。「源氏長者」こそ、「征夷大将軍」と併せ持つことによって日本の国王としての地位を保証する伝統の権威だったのだ。家康はやがて、関白職を失った豊臣氏を滅ぼし、名実ともに武家としての天下を手中にする。一方で家康は「源氏長者」の権威によって、天皇家、朝廷を押さえ、江戸幕府の基盤を盤石なものにしてゆく。番組は、「源氏長者」という新しい視点から家康の天下取りを捉え直し、武力支配に代わる支配の正当性を「姓」に求めた家康の知られざる挑戦を描く。

番組の内容について


■ 「源氏長者」とは何か?
・ 源氏長者とは有力貴族である源氏一門の中で朝廷から受ける官位が最も高い人物が天皇の任命によって就いた一門の長の役職。平安時代から続く。源氏の代表者として一門の官位昇進のカギを握った他、朝廷内で強い発言権を持った。


■「源氏長者」は本当に家康を支えた権威と言えるのか?
・ 今回の番組は、ゲストとしてもお呼びした皇學館大学助教授、岡野友彦氏の解釈に基づいて、武家の棟梁「征夷大将軍」と公家の権威「源氏長者」を同一人物が握ることによって、将軍職だけでは不完全な支配権を完全なものにしたという視点から構成しています。
・ 「源氏長者」は元来名誉職的な役職。したがって「源氏長者」単体で政治的な実権を握れる訳ではありません。
・ なお、「源氏長者」の研究は、まだ始まったばかりで定説はありません。詳しくお知りになりたい方は岡野友彦著「源氏と日本国王」(講談社現代新書)をご一読下さい。

■「姓」と「苗字」はどう違うのか?

・ 姓は父系制的な血縁原理によって継承されるため、父系に血縁関係をたどる氏人はみな同姓。苗字は家という社会組織自体の名であり、血族の名ではない。
 (中央大学・坂田聡著「日本の中世」12『村の戦争と平和』 中央公論社より)

■「源氏長者」の宣旨(朝廷からの命令書)は見られるのか?
 ・日光東照宮宝物館所蔵。公開はしていません。

■「公卿補任(くぎょうぶにん)」(古来の朝廷の高官の名簿)は閲覧出来るのか?
・ 今回の資料は京都府立総合資料館で撮影。申請すれば閲覧は可能。
・ なお「国史大系」として刊行されており、図書館などで閲覧することも可能。

■ 秀吉の官位について
・ 「公卿補任」によれば、すでに秀吉は天正11年から従四位下として記録されていることになっていますが、近年の研究でこれは後年に偽造されたとされたもので、天正12年の小牧・長久手の戦いの段階では無位無官だったと解釈されています(池亨著・日本の時代史13「天下統一と朝鮮侵略」p.55 吉川弘文館)。今回の番組は、この最新の研究成果に則って秀吉を「無位無官」と表現しました。

● 登場人物の言葉、エピソードなど
・ 「われまた秀吉と矛盾に及ばば、東西また戦(いくさ)起きて、人民多くほろび失われん。しからば、天下の人民のためにわが一命をちらさんはなんぼうゆゆしきことならずや。」
 (秀吉の上洛命令を受けて上洛を決意したときの言葉。「徳川実記」より)
・ 「関東は年久しく北条に帰属せし土地なれば、新たに主を替えれば必ず一揆蜂起すべし。」(家康が国替えを命じられた頃の関東の様子。「徳川実記」より)
・ 「国を治めるは魚を煮るようなもの。突いて形を崩さぬがよい。」
       (領国経営の極意を説いた家康の言葉。「武功雑記」より)
・ 「厭離穢土(おんりえど)、欣求浄土(ごんぐじょうど)」
(争いの絶えない現世を離れ、慈悲の世界を求めるという意味の仏教用語。家康が元服の頃からの座右の銘)
・ 「輝元に対していささかもって内府(ないふ)ご如才あるまじく候。」
(家康方から吉川広家らにあてた密書の文言。家康は自らの官職である内大臣を意味する「内府」という表現で輝元より高い地位にある事を示して、寝返りを迫った)
・ 「一戦に数万の凶徒を討ち滅ぼすこと、古今未曽有(みぞう)の武功といふべし。なんじ天下太平の政(まつりごと)を沙汰(さた)せらるべし。」
(草津陣を訪ねた朝廷の使者の言葉。「徳川実記」より)
・ 「天下が平和に治まるか乱れるかは、みな将軍の思いひとつである。将軍の心が正しければ世の人々の信頼は集まる。天下は天下のもの。先祖の道を守り治めれば、その繁栄は疑いもない。」
(家康の言葉。「武野燭談」より)

「源氏丸に三本の筋が入っている。中央の一本は、長子の印として義重に、両の二本は次子の印として義康に与える。これよりは両家の家紋とするがよい。」
こうして二引両(ふたっぴきりょう)の家紋の足利家、大中黒(おおなかぐろ)の家紋の新田家が起きたのでした。

太平記巻第十四新田足利確執奏状事 より抜粋

「加之義貞若宮の拝殿に坐して、頚共実検し、御池にて太刀・長刀を洗ひ、結句神殿を打破て、重宝共を被見し給に、錦の袋に入たる二引両の旗あり。「是は曩祖八幡殿、後三年の軍の時、願書を添て被篭し御旌也。奇特の重宝と云ながら、中黒の旌にあらざれば、当家の用に無詮。」と宣けるを、足利殿方の人是を聞て彼旌を奉乞。義貞此旌不出しかば、両家確執合戦に及ばんとしけるを、上聞を恐憚て黙止けり。加様の事共重畳有しかば、果して今、新田・足利一家の好みを忘れ怨讎の思をなし、互に亡さんと牙を砥の志顕れて、早天下の乱と成にけるこそ浅猿けれ。」

訳:柳田 俊一さん

鎌倉幕府滅亡後、新田義貞は鶴岡八幡(つるがおかはちまん:鎌倉市)の若宮の拝殿前で首実験を行った後、神社の池で太刀や長刀を洗い、あげくのはてに神殿に押し入ってその中の重宝を検分した。その中に、錦の袋に入った二引両(ふたつびきりょう:注1)マークの旗があった。

(柳田注1)円い輪の中に二本の水平線を引いたマーク。

新田義貞>おお、これはこれは! この旗はわが家のご先祖、八幡太郎・源義家(はちまんたろう・みなもとのよしいえ)様が、後三年の役(ごさんねんのえき:注2)の時に、戦勝祈願文をそえてここの神社に奉納された旗にちがいないぞ! ものすごい重宝じゃないか・・・ただなあ、中黒の旗(注3)じゃないから、わが新田家の役には立たん・・・惜しい事だよなあ、まったくう。

(柳田注2)奥六郡(おくろくぐん:岩手県北上川流域一帯)を支配していた安倍(あべ)氏に対して、源頼義(みなもとのよりよし)が仕掛けた侵略戦争が「前九年の役(ぜんきねんのえき)」である。このとき義家は父親・頼義に従ってこの戦争に参加している。
安倍氏敗北の後、奥羽一帯の支配者となったのは清原(きよはら)氏であった。やがて清原氏内に内紛が起こり、義家はその一方に荷担して内紛に介入していった。これが「後三年の役」である。JR奥羽本線には「後三年」という駅があるが、この近くで決戦が行われたらしい。

(柳田注3)輪の中に一本の水平線を引いたもの(新田家の家紋)

これを聞きつけた足利家の者が「ならばその旗、足利家に下さい」と申し出たのだが、義貞は旗を渡さなかったので、危うく両家は合戦に及ぼうかという所まで行ったのだ。しかしこんなことが朝廷に聞こえてはまずい、というので双方口をつぐんでいたのである。(注4)

(柳田注4)足利家の紋所はまさにこの「二つ引き両」であったので、この旗をそのまま使える。新田家同様、足利家もまた源義家の子孫である。だから足利家としてはこの旗がノドから手が出るほど欲しい。「新田家で使わないのならば、こっちにくれたっていいじゃないか」と言いたいところであろう。

このような対立が数多く起こった結果、新田と足利は同族としてのよしみも忘れ、互いに仇敵のごとくに怨みあうようになり、何とかして相手を亡ぼさんと牙を研ぎはじめた。このようなわけで、早くも天下に乱の兆しが見え始めた・・・実に嘆かわしいことである。

このような背景があったので陛下の側近くにも足利家の事を様々に讒言する者も現れ、事の真相というものが陛下にも見えなくなってしまったのである






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最終更新日  2004年07月17日 11時00分34秒
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