シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年02月22日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 共産主義が机上の空論であることは、マルクスの人柄とその唯物的機械論から既にわかっていたことだと、シュタイナーは説いている。

 マルクスは、理想の社会ができれば、そのなかにいる人間も、自ずと理想的な人間になると思ってたようだが、これは真っ赤な嘘だという。是は社会進化を度外視した非本質的な空論なのである。

 なぜなら、君主制、共和制、民主制、社会主義体制など、それがどんな体制であろうと、常に大切なのは、その体制の中に生きる人間がどんな人間であるか、ということにあるからだという。

 つまり、どんな体制であろうと、悪人は悪を行うことに違いはなく、善人は、善を行おうと努めるからである。確かに、悪を行うことが容易な体制であれば、善人は少なくなるだろうが、最終的には、意志の強弱にあるといえる。

 東ドイツや共産圏の人たちの話を聞くと、東ドイツの共産党員の中で非常に無私の態度で献身的に党の運動に尽くしてくれた人達が随分といたが、体制ができあがったときに、気がついてみると、そういう人達は、皆排除されてしまって、その体制の中で実権を握っているのは、相も変わらずナチス時代から生き残っていた官僚だというのである。

 これは日本でも、同じで、明治維新の場合も、戦場で働いた維新の元勲たちは、皆、排除されてしまい、結局、維新の功では最も低い部類の、山県とか、伊藤とか、大隈とかが権力を誇大化させ、引き継いでいったのである。その揚句が、昭和の太平洋戦争を産んだといえるだろう。

 また、太平洋戦争後も、A級戦犯以外は、とくに官僚が、ノコノコと復帰したのが不思議な位だと、ノモンハンで学徒動員され、悲惨な目に遭った司馬遼太郎が書いているところでもある。

 とりあえず、日本は少なくともA級戦犯が、復帰できなかったのが、戦後の安定的な経済成長につながったといえるだろう。これは西ドイツも、同じだろう。

 このような社会背景は、国家全体でなくても、会社組織レベルで至る所でみられる風景である。ここ数十年の企業不祥事にもみられることである。



 太古ならば、お前には悪霊が憑いているぞと言ってやれるが、唯物論の時代では、そのような助言をした方が、馬鹿にされるがオチなのである。

 このような悪人が、自己改心しない限り、社会はどんどん悪くなる。このような人達が、理想の社会をつくって、教育を行うと、自説を振り撒くものだから、自然破壊だって進むし、地球の環境も悪化していくのは必然といわざるをえないだろう。

 現代人は、外的制度の向上に全てをかけ、人類の幸福を外的制度の成果の中に求め、どんな種類の体制をつくるべきか、ということで、社会進化の問題としているが、根本的に全くの考え違いをしていると、神秘学は説いているのである。

 人間が、第一に、自分自身の行為に愛をもって専念することと、第二に、他人の行為に理解をもって相対することの、この2つの態度を問題にしなければ、どのような体制をつくろうとも、絵に描いた餅だと、神秘学は説くのである。

 人間には根本的に善への意志が何より最初に求められるべきもので、それは権力とは反対側の、社会への自己犠牲の供物として掲げられるべきものなのである。





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Last updated  2007年02月22日 21時25分25秒
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