シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年03月27日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 太古の人々にとって、オーラがみれる月意識と呼ばれる洞察力は丁度、今日、現代人が、他の人の姿を、ごく自然なものとして見るのと同じように、ごく自然なものだったという。

 人間は、徐々に失ってきた、その超感覚的な能力を精神的な訓練によって再び獲得する必要があるという。

 しかし、太古の人間にとっては、超感覚的能力は、至極自然なものであり、精神的訓練により再び獲得するのが比較的容易であったことから、その課題は何年にもわたって精力的に探求されてきたという。

 月領域の探求や、そこでの死者たちとの出会い、そして、世界が、その月領域からどのように見えるかに関して、多く語るべきものを持っていたのと同時に、真の探求者である太古の秘儀参入者や、月存在たちに支配される世界への活発な興味が常に存在していたという。

 コペルニクスは、太陽中心説(地動説)を地上的な意識(地球意識)による観点のみから打ち立てたという。古いプトレマイオスのシステムは間違っているのではなく、月領域に関する意識の観点から見ると正しいという。これらの月領域の探求者、すなわち月領域の秘儀参入者に特徴的なのは、彼らの活動がその月領域に限られていることだという。 

 今ここで述べている月領域の世界、いわゆる、月存在との関係から探求する世界に関する記述が、神智学協会に多数あることがわかるという。そして、神智学協会では、研究や文献がこの月領域のみに限定されているという。

 この資料は確かに多くの間違いも含んでいたが、H.P.ブラバツキーの著作にはユニークで非常に重要な事柄も、特に多く含まれていたという。しかし、H.P.ブラバツキーの著作の中に見られる、あらゆる事柄は、彼女の月領域との交流、そして、犠牲行為として、この月領域に留まることを自ら選んだ秘儀参入者と彼女との関係で決定されたという。

 シュタイナーは、これらの秘儀参入者の多くを知るようになったが、そのような月領域に沈潜する精神が、月領域を超えて、更に進化(発達)したいという人間の望みに、かえって無関心なものを生み出すと結論づけたという。 

 このような観点から、1906年から1909年にかけて、シュタイナーが書いた著書「神秘学概論」の中で、地球を、月、太陽、そして土星という以前の受肉状態において記述したが、その記述は月の受肉状態で終わることなく、遠く土星の受肉状態にまで遡って地球を記述できたという。



 シュタイナーの更に以前の地球の受肉にまで遡るべきという趣旨の、いかなる示唆にも、神智学協会は、無関心か、ときには苛立ちの感覚をもってさえ迎えたという。彼らは、月領域を超える道は、超えることのできない障壁によってブロックされているため、不可能である、と断言したとさえいう。

 その理由を理解することは当然ながら最も重要で、全く無関心ではいられないものであり、月領域の秘儀参入者と、更に親密になって、まもなく明らかになったのは、これらの秘儀参入者たちは、現代の科学的な観点に対して、敵意や反感を持っている、ということだったという。

 これらの(神智学協会に属する)秘儀参入者たちは、ダーウィンやヘッケル、そして彼らの追随者たちの考えを紹介されると、非常に憤慨し、それらを子供じみて馬鹿げたものと見なし、それらと関わりを持つのを拒否したという。彼らは最初、ゲーテの考えにはそれほど反感を示さなかったが、結局は彼も現代の科学者の言葉で語っているとして、全てが退けられたという。 

 要するに、そのような科学的思想は、月領域の秘儀参入者たちにはアピールしなかったという(このような態度は、現代人が、オカルトとして、今度は逆に反科学的思想として拒否している現状と相反的に酷似しているといえる)。

 シュタイナーが、太陽や土星の領域に沈潜できることを、初めて理解したのは1906年から1909年にかけて、現代科学の思考に没頭し、それにイマジネーションを吹き込もうとしていたときだという。

 それは、ヘッケルやハクスレーの手法に基づいた科学的な概念を、単なる認識の手段として用いたのではなく、現代科学の観点がいまだ確立しないうちに、従って、夢の世界にイマジネーション(想像力)を吹き込むことが可能な、より高次の意識を達成できた時代に、秘儀参入者たちがぶつかっていた限界を克服するための内的な動機づけとして、科学的思想を用いたという。

 シュタイナーの著書「神秘学」の中では、通常は外界だけに関連しているハクスレーやその他の人々の完全に意識的な科学的観点に、内的な意味を浸透させ、同時に、それをイマジネーションの世界に吹き込もうとしたという。土星、太陽、そして月という、この連なりの全体を理解し、古い秘儀参入者の認識を地上で探求することが可能になったのはそのときからだという。 

 シュタイナーは、これらの事柄がどのようにして生じたのかを理解するために、この認識への道を記述したという。個人的な説明に感じるかもしれないが、この場合、個人的な要素は、実際には、完全に客観的なものでもあるという。

 なぜなら、著書「神秘学」に対して向けられた批判は、それが数学の教科書のように書かれており、そこで議論してきた進化プロセス全体が数学的な公平無私の態度で記述されている、という客観性への批判だったからだという。

 だが、この進化プロセス(道)は(シュタイナーの思考経験を)正確に記述し写しとったものであり、コペルニクスとガリレオの時代以前に存在し、ゲーテによって豊かにされた思考様式を、イマジネーションを通じて、その起源を探究したという。

 シュタイナーが秘儀参入者たちに、常に近づくことが可能な領域を、その土星起源にまで遡って辿ることができたのは、以上の方法だったという。



 「神秘学」の中で提供した情報は現代の自然科学とどこが違うのか?という質問に対する答えは、現代の科学者は自我のみにアプローチ可能なだけで、それは自我を手放す瞬間、無意識下に夢を見始め、意識が混沌とするのに対して、神秘学の方法は、自然科学の概念を夢の生活の中に持ち込むことが可能で、記述すべき世界にアストラル体を差し向けることが可能な点で大きく異なるものだという。

 つまり、一方が、科学的手法を肯定しているにも関わらず、それを夢の世界に持ち込めないのに対し、他方のシュタイナーの秘儀参入法が、科学的手法を、夢の世界に持ち込んで、実際にみれた(意識できた)ことで、大きく異なるわけである。 

 これこそが正確に記述できる道であり、いかに真の道が偽りの道と異なるかを恐らく、より正確に示すのに役立つ1例であるという。

 夢の(月~土星)意識を、自我のみでみるのではなく、覚醒させたアストラル体を用いて、みることをいう。覚醒させたアストラル体というのは、霊我(マナス)のことで、精神的修行を必要とするが、その初歩は、高次元空間を認識する(射影)幾何学を学ぶことを指す。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年03月27日 22時00分40秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: