シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年07月20日
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カテゴリ: 神秘体験空間
■質問;アインシュタインの問題に関する人智学的な立場の必要性についての質問。

 知覚可能な世界を離れてエーテル的なものに向かうとき、我々は何故、突然記号(プラスからマイナス)を逆転させなければならないのか?

 シュタイナーの応え;
 勿論、このことは、特別に人智学的立場を取ることなく、他の多くの科学分野において行われているように、その現象を研究することによっても得られる。
 (シュタイナーは、この数ヶ月前、少数の聴衆のために、行った講義の中で、いわゆる熱理論の現象に関する偏見のない観点を示したという。)

 その場合、これらの現象を数学的な定式化の中で表現するように努めなければならない。そのような定式化の奇妙な特徴とは、観察できるプロセスに対応した数式のみの、その結果が現実に対応し、現実により検証できるような数式だけが正しいということである。

 もし、圧力容器の中のガスが熱せられたときに何が起きるかを理解したければ、クラウジウス他の人々によって考え出された数式を、それに適用することが可能だが、それは人為的なものとなる。今日、公式に認められていることだが、事実はその数式には一致していない。

 アインシュタインの理論との関連で行われた実験を記述するのは奇妙なことである。これらの実験は、ある理論が正しいという仮定に基づいて設定されたが、その実験はその理論を確認しなかったので、思考の中だけに存在する実験のみ(思考実験)に基づいて、別の理論が打ち立てられた。

 これとは対照的に、もし、熱現象を扱うとき、それが伝導熱であるか、放射熱であるかの違いによって、適当な正、或いは負の符号を、その数式に挿入することで処理するなら、現実が数式を確認することが分かる。



 このように、他の推量できないものへと移行するときには、別の対応値を導入しなければならない。そのとき、実際の現象によって検証される数式に至ることが分かる。人智学に関係するかしないかに関わらず、誰でもこのアプローチを取ることができる。

 ここで別の点を強調する。以前の4つの講義(シュタイナーの四次元)の中で、伝えたいことは、人智学的アプローチから出てきたと考えるべきではない。これらの事柄を述べたのは、それらが真実だからである。いわゆる人智学的アプローチは現象を予測するのではなく、現象からそっくりそのまま結果として生じるものである。

 それは適切な概観の結果に過ぎない。偏見なく対象や出来事を認め、理解するなら、その結果として、人智学的アプローチが生じる。もし、自らの出発点として偏った観点を取らなければならないとしたら、いま述べたことに対する見通しは貧弱になるかもしれないが、いまはそういうことはない。

 我々は厳密に経験的な基礎の上に立ち、適切な現象を追求する必要がある。それでも、人智学的アプローチがベストであると主張したいが、それは、結局、その結論になったということに過ぎない。

(別の質問に答えた後、シュタイナーは次のように結論づけた。)

 繰り返し強調できるのは、ここシュツットガルトで発展している人智学を指向した精神科学は党派的、或いはアマチュア的な運動ではないということである(20世紀初頭)。確かにその力はまだ弱いものだが、それは現実的で権威ある科学を目指している。人智学を検証すればするほど、益々、将来それはいかなる科学的検証方法にも耐え得るものであることに気づくだろう。

 精神科学(人智学)が今日被っている多くの誤解は、真に科学的アプローチがなされた結果として生じたものではないので、その敵対者達が精神科学と戦うのは、彼ら自身があまりにも科学的過ぎるからではなく、十分に科学的ではないからである。そのことは更なる検証により示されるだろう。

 けれども、未来においては、我々は、中途半端な科学になるのではなく、むしろ、完全に科学的になる必要がある。科学は真の発達を遂げるべきである。つまり、科学は、我々を物質の領域へと導いたのと同様の正確さをもって、我々を精神的な領域へと導かなければならない。

 注釈;数式において、エーテル体を示すには、プラスからマイナスへの符号変換だけでは、満足ではないが、とりあえず、それが望まれる背景には、エーテル体の力の作用構造にあり、それは、周囲から作用の中心へと向かう構造であるので、元来、普通にみられる、中心から外へと出て行くエネルギーの流れの作用である拡散や放射のような、プラスの向きとは逆になるわけである。





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Last updated  2007年07月20日 20時47分35秒
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