シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年11月22日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回、現存する自然の別側面(霊界)について、目に見える感覚的自然の存在と出来事に、超感覚的で不可視の存在として、付き従う霊的存在(精霊)たちについて述べた。

 古代の霊能者は、感覚的存在たちを見るのと同様に、現存する自然の背後にある、超感覚的世界の存在たちに対しても目を向けていた。

 今日では、これらの霊的存在たちは、いわば人間の観照の前から退いてしまった。とはいえ、このようなグノーム、ウンディーネ、ジルフェ、火の精霊(サラマンダー)といった民が、動物、植物、或いは物質的-感覚的世界のように知覚できないのは、人間が地球進化の現時点で、魂の本質を、物質体、エーテル体の支援なしには展開できないせいである(アストラル体に目がない、つまり心眼がない、ちなみに、アストラル体は東洋哲学でいう「心」にあたる)。

 人間は、地球進化の正に現状において、魂を用いるには、エーテル体を、霊性を用いるには、物質体を用いることを、余儀なくされている。霊性の為に道具を提供する物質体、感覚器官は、物質世界の根底をなす存在たちとの結びつきを得ることはできない。人間のエーテル体も同様で、人間は、自らを魂存在として展開する為に、エーテル体を用いるからである。

 その為、人間からは、本質的に、地上環境の知覚の半分が失われていることになる。前回述べた、あの元素存在たちが、取り巻く全ての環境の知覚が、人間から、失われている。物質体、エーテル体は、その存在に近づくことはできない。

 このようなグノーム、ウンディーネなどが、そもそもいかなる存在なのかを、明白に理解すれば、現代の人間からは失われてしまった知覚に関する理念が獲得できる。

 その霊的存在たちを考察するには、下等動物の大群、いわば柔らかい塊だけから成り、液体元素(要素)のなかで活動し、液体元素(要素)のなかで生き、どんな骨格も、つまり内部に、その支えとなるものを何も持たない生物たちを考える必要がある(軟体生物)。

 これら下等生物は、地球の最も、後になってから出現した生物の1つで、最古の地球存在である人間が、頭部の構造に関連したことを、古い土星紀間に行ったことを、進化した今の地球紀で、はじめて行っている。そのため、これらの下等生物は、骨格の土台となれる、硬化を内部に形成するには至っていない(骨をもたない)。

 さて、グノームたちは、この下等動物の世界、その上部に、骨格の徴候らしきもの(特に魚類)を、備えるだけの両生類と魚類までを含み、この下等動物の世界に、欠けているものを、宇宙において、いわば外的に、霊的な形で補完する存在たちで、従って、いわば、この下等な動物段階は、グノームが存在することにより、ようやく1つの全体となる(グノームが、下等生物の行為を補完する)。



 この下等な存在たちの姿をとることから、グノームは絶えず身を守り、このグノームたちは、以前から描写したように、並外れて賢く、知的な存在である。知覚と共に、知性も与えられ、実際、全てにおいて下等動物の世界の対極をなす。

 グノームは、前回、特性を述べた植物の成長にとって、重要な意味を持つ一方で、下等動物の世界に対しても、実際にその不足を補っている。グノームはいわば、下等動物の世界に、この下等動物界が持っていないものを付け加える。この下等動物界はボンヤリした意識をもつが、グノームたちは極めて明るい意識をもっている。

 この下等動物界にはしっかりした骨格、骨の土台がない。グノームたちは、重力全てを束ねて、とでもいうような、ほんの束の間のわずかな重力から体を形成する。もっとも、この体は、束の間であるため、崩壊する危険、その実質を失う危険に常に曝されている。グノームたちは、繰り返し繰り返し、重力から自らを作り出さねばならず、なぜなら、グノームは常にその実質を失ってしまう危険に曝されているからである。

 その為、グノームたちは、自身の生存を維持するために、自分の周囲で起こることに絶えず注意を払っている。地球を観察しても、このグノームほど注意深い存在はいない。グノームはあらゆることに注意を怠らず、自分の命を救うためには、あらゆることを知り、あらゆることを理解する必要があるからである。グノームは常に目を覚ます必要があり、よく人間が眠くなるように、グノームが眠くなったとしたら、たちまち、その眠気のために死んでしまう。

 絶えず注意を払う必要のある、このようなグノームの特性を、実際非常によく表している、太古に由来するドイツの諺がある。

「小鬼(グノーム)のように、注意深くせよ」、というものである。

 小鬼というのはグノームのことに他ならず。つまり、誰かに、気をつけるようにと、警告するとき、その人に、次のように言う、「グノームのように注意深くしろ」、と。

 グノームは本当に注意深い存在である。もし、見本として、グノームを、可視化し、例えば、学校のクラスの最前列に座らせることができたら、グノームは生徒たち全員が見習うべき優秀な存在となる。

 このような特性以外に、グノームたちは更にまた別の特性も持ち、実に克服しがたい、自由の衝動に満たされている。

 グノームたちは、いわばお互いに、あまり関わり合いを持たず、本来、別の世界、周囲の世界にのみ注意を払っている。グノームは別のグノームに対して、あまり興味を示さない。けれども、自分が生きている、この世界で、別のグノーム以外の、自分を取り巻く環境全てには、特に興味を持つ。

 さて、肉体というものは本来、このようなグノームのような民を知覚する妨げになる。肉体が、もはや、このような妨げをしなくなった途端、自然の他の存在たちが目に見えるのと同じく、このような存在たちが存在するのがわかる。そして、入眠時の夢を完全に意識的に体験できる段階まで行った人は、このグノームたちをよく知る。





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Last updated  2007年11月22日 22時45分54秒
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