シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2007年12月13日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 これまで述べてきたように、いわば、精霊存在たちが、人間に語ることに習熟していくと、精霊存在たちが、いかに自らの本質を表現するかも次第にわかってくる。

 例えば、グノームたちは次のように表現する。

    私は(植物の)根の本質の力を保つ、

    この力は私に形成体を創り出す。

 ウンディーネたちは

    私は水の成長力を動かす、

    この力は私に生命の素材を形作る。

 ジルフェ(シルフ)たちは

    私は空気の生命力を呑み込む、



 そして火存在(サラマンダー)が行うことに対して、地球上の言語で表現するのは非常に困難で、それは火存在が、地球の生と地球の営みから遥かに隔たっているからで、以前は「消化」という言葉を用いたが、本質的には消化というより、火のように焼き尽くすことなのだが、そこで、「融解」という言葉で表現したいが、「融解」というより、動詞の「溶かす」に近い。

    私は火の志向する力を溶かす、

    この力は私を魂の霊性のなかに解放する。

 これら元素(精霊)界の存在たちが、いかに自分自身を特徴づけるか、そして、まず何を、人間たちに勧告するかの理解に努めた。これらの精霊存在たちは、人間に、否定的な事だけを耳打ちするほど、不親切ではなく、これらの精霊存在からは、いわば碑文体の金言も発せられる。

 こうした金言は、人間には何か途方もなく巨大なものと感じられる。

 このような精霊が金言を発する出来事に対する感受性を、人間は身につけておく必要がある。つまり、いかに素晴らしいにせよ、ある文が、人間の言語としてのみ語られるのと、それとも、その文が、力強いグノームの一団から宇宙に鳴り響くのとでは、大いに異なることに対する感受性である。

 金言が生じてくる形によって、全く違いが出てくる。そして、人間がグノームたちに耳を澄ますと、グノームの合唱は、以上に書き記した勧告を与えた後、人間に向かって、グノームの合唱は、次のように響いてくる。

    目覚めを希求せよ!

 これは、力強い道徳的イメージで、宇宙万有を貫いて流れ、夥しい数の個々の声から成る言葉が、目覚めの希求を全体として表す(恐らく、ベートーベンの第9交響曲の合唱のようなものなのだろう)。

 ウンディーネの合唱は次のように響く、

    霊のなかで思考せよ!



 また、ウンディーネたちが、食べ尽くされるという憧れのなかで、上方へと漂っていくとき、漂い上昇しながらも、地上へと「霊のなかで思考せよ!」が響き返してくる。

 そのような響きのなかで、ジルフェ(シルフ)たちは宇宙光のなかで、青-赤-緑を帯びた稲妻となって、消えながら、上方で自らを、ヒエラルキア(天使)存在に呼吸させるが、このとき、光のなかに煌き入り、そのなかで消え去りながら、高みのジルフェ(シルフ)から下方へと響いてくる、

    創造しながら呼吸する現存を生きよ!

 そして、火のような怒りのなかで、とでもいうべきものだが、破壊的なものではなく、宇宙から、人間が得るべきものと感じるような怒りのなかで、火のように、同時に熱烈な怒りが、火存在により響いてくる。

 火存在たちが、地球の火のマントのなかに、霊性を携えていくときに、次の言葉が響いてくる。この響きは、個々の声が一緒に響くものではなく、周囲全体から力強い雷鳴のように響くものである、



 無論、精霊のこのような金言全てから注意を逸らすこともできる。注意を逸らせば、金言を聞き取ることはない。このような金言を聞くかどうかは人間の意志に任されている。

 しかし人間はこのような事柄を聞き取ることにより、精霊の金言が、現にある宇宙を成り立たせている要素であり、これまで描写してきたように、グノーム、ウンディーネ、ジルフェ(シルフ)、火(サラマンダー)存在が自らを展開していくことで、実際に、地球上で出来事が生じることを知る。

 そして、グノームたちは、人間に対して、いま描写した関係だけでなく、グノームの宇宙言語を大地から響き渡らせるために、地球にいて、ウンディーネたちは、宇宙言語を上方へと流れ漂いながら、響かせ、ジルフェ(シルフ)たちは上方から、火存在(サラマンダー)たちは合唱のように、力強い声の展開全てが合流するように存在する。

 精霊たちの金言は、人間にとって、将来現れてくるような預言の言葉に置き換えられる。とはいえ、これらの言葉は宇宙言語の一部で、たとえ人間の通常意識では、聞くことが出来ないとしても、これら精霊の言葉は、人間にとって無意味なものではなく、非常に大きな意味をもつものである。

 なぜなら、「宇宙は言葉から造られた」、という太古の霊能力に基づく、太古の観照は、正しく深い叡智だからである。しかし、宇宙言語は、僅かな音節から構成されたものではなく、数え切れないほど多くの存在たちから、響き合ってくるものである。

 数え切れないほど、沢山の存在たちが宇宙の全体性において、語るべき言語を持ち、宇宙言語は、これらの数え切れない存在たちから一斉に鳴り響いてくる。「宇宙は言葉から生まれた」、という一般的で抽象的な真理は、この事を完全に伝えることはできない。

 この真実が、完全に与えられるには、いかに宇宙の個々の存在たちの声から、宇宙言語が様々なニュアンスで構成されていくか、そして、この様々なニュアンスが、大いなる宇宙の調和(ハーモニー)と力強い宇宙の旋律(メロディー)のなかへと響き、いかに語り、創造するかを、次第に具体的に知るようになるときだけである。





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Last updated  2007年12月13日 19時40分49秒
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