シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年01月15日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 今までに述べたことから、人間の周囲の宇宙と、人間との関係は、今日の諸概念に従って描出される関係とは、やはり異なったものであることがわかるだろう。実際、安易に、次のように考えられている、

「人間の周囲の生物環境、いわゆる鉱物界、植物界、動物界に属し、人間に摂取される食物、いわば、その食物摂取のプロセスは、物理学者や化学者他が調査し提出したように、外(物質)的な新陳代謝プロセス(物理的変化や化学的変化の総体)として、人間のなかで継続されていく」、と。

 ところが、この知見は全くの見当違いで、明白に理解すべきことは、人間の皮膚内部のプロセスでは、全てが、外界とは異なっているということで、この皮膚内部のプロセスには、外とは全く異なる世界があるのである。

 人体の内と外の相違に気づかない限り、相も変わらず、レトルト(物質)のなかやその他を、何らかの形で研究し、様々な食物が、どうやって人体組織のなかで継続されていくのかを思案し続け、そして人体組織を、単にレトルト(物質)内のプロセスが、複雑に配置されたようにみなすだけである。

 この誤解を避けるには、以前の考察で述べたこと、つまり鉱物質は全て、人間のなかで熱エーテルへと置き換えられる必要があるということを思い出せばよい。

すなわち、「鉱物質として、人体組織のなかに摂取される全ては、少なくとも、ある一定期間を通じて、純粋な熱の存在として、しかも人間が自身の熱として、周囲の熱を超えて、発達させる熱と1つになるように、変容させられ、変化させられなければならない」ということである。

 生体組織のなかに、塩もしくは、他の鉱物質を摂取する場合でも、なんらかの形で、熱エーテルの形(フォルム)をとる必要があり、しかも人体組織のなかでの構築と形成に用いられる前に、その形(熱エーテルのフォルム)を取らなければならない。

 つまり、人体組織の外に、何らかの鉱物(ミネラル)があり、この鉱物が、ただ、人体に摂取され、人体の骨、歯他の何らかの部分を形成するものと想像するなら、それは紛れもないナンセンスといえ、人間の形成において、再現されるものは、まず、その前提として、完全に揮発的な、熱エーテルの形(フォルム)へと移行させられている必要があり、次いで、また姿を変えて、人体組織のなかで、生命ある形成のなかに出現する存在に戻る必要がある。

 しかも、この事には、更に全く別のプロセスも結びついており、つまり、例えば、堅い形(フォルム)をもつ食物なら、既に口中で水溶性のものに変化し、更に熱エーテルへと変化させられるわけで、まず、水の形(フォルム)に移行することで、人体のなかで、徐々に堅さ故の重さ(アルキメデスの原理を指す)を失い、地上と疎遠になることを通じて、熱エーテルの形(フォルム)に達し、上(天)から、宇宙の彼方から来る霊(精神)性を、自らのなかに受け入れる準備が完全になる。



「鉱物質が人間のなかに摂取される。人間のなかで、鉱物は液体状を経て、熱エーテルへと変化する。この熱エーテルには、宇宙の彼方から、力として放射し、流れ込んでくるものを、自らのなかに受容しようとする、極めて大きな傾向がある。宇宙万有の諸力が、熱エーテル化された地球質料を貫いて、霊化する霊力として、今、自らを形成する」、と 。

 そして、宇宙諸力から、熱エーテル化された地球実質の助けを借りて、肉体がその形成のために用いるもの(霊力)が、はじめて肉体のなかに進入してくる。

 なので、考えてみれば、古い意味で、熱を火と呼ぶとき、次のように言うことができる、

「鉱物として、人間により摂取される食物は、人間のなかで火の性質にまで高められる」、と。

 火の性質は、高次のヒエラルキア(天使)の影響を、自らのなかに受容しようとする傾向にあり、この火が更にまた人間の内部領域全てに流出し、新たに硬化することにより、人間のなかで個々の器官の実質的な基礎を形成する。

 人間が自らのうちに摂取するもので、そのままに止まっているものはなく、地上的なままに止まるものは何もない。全ては変化し、特に鉱物界からの鉱物は全て、それが霊的-宇宙的な作用を、自らのうちに受容し、霊的-宇宙的な作用の助けで、再び硬化して、地上的なものに戻るまで変化する。

 なので、ある骨から燐酸石灰の一片を取るなら、この燐酸石灰は例えば、外部の自然のなかに見出す燐酸石灰や、例えば実験室のなかで調合するような燐酸石灰ではなく、外界から摂取された食物が、熱エーテルの状態に移行させられる間に、天(宇宙)から進入し、人間の形成に介入した(霊)力の助けを借りて、外界からの摂取から生み出された燐酸石灰である。

 なので、人間は生涯にわたって極めて様々な実質を用い、年齢に従う組織化に応じて、無生命体(食物)を、熱エーテルに変化させることができる。一般に、幼児はまだ、無生命体を、熱エーテルに変化させることはできず、幼児の生体組織のなかにはまだ充分な力がない。

 幼児は、人間の生体機構に近いミルクを摂取する必要があり、これを熱エーテルに至らしめ、その力を、真に拡張された造形へと変化させ、この造形力は肉体形成に関して、幼児期の間には不可欠で、この造形を成し遂げる為に、ミルクを用いることができる。

 外から摂取された食物は全て徹底的に加工される必要がある、ということを知ってはじめて、人間の本性を覗き見ることができる。






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Last updated  2008年01月15日 20時36分32秒
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